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特許7077416モジュラー走行警告ストリップシステム及び方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-20
(45)【発行日】2022-05-30
(54)【発明の名称】モジュラー走行警告ストリップシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   E01F 9/529 20160101AFI20220523BHJP
【FI】
E01F9/529
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2020550155
(86)(22)【出願日】2019-03-29
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-07-08
(86)【国際出願番号】 US2019025035
(87)【国際公開番号】W WO2019191706
(87)【国際公開日】2019-10-03
【審査請求日】2020-09-17
(31)【優先権主張番号】62/650,958
(32)【優先日】2018-03-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/799,024
(32)【優先日】2019-01-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/797,894
(32)【優先日】2019-01-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】510130631
【氏名又は名称】トラフィックス デバイシィズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】TrafFix Devices,Inc.
【住所又は居所原語表記】160 Avenida La Pata San Clemente CA 92673(United States of America)
(74)【代理人】
【識別番号】100082418
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 朔生
(74)【代理人】
【識別番号】100167601
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 信之
(74)【代理人】
【識別番号】100201329
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 真二郎
(74)【代理人】
【識別番号】100220917
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 忠大
(72)【発明者】
【氏名】ゲオフリー、マウス、ビー
(72)【発明者】
【氏名】フェリペ、アルマンザ
(72)【発明者】
【氏名】クリストファー、ジャイメ、エー
(72)【発明者】
【氏名】ジャック、カルプ、エイチ
【審査官】石川 信也
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第05769563(US,A)
【文献】英国特許出願公開第02086967(GB,A)
【文献】欧州特許出願公開第02789745(EP,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0376849(US,A1)
【文献】米国特許第9382937(US,B2)
【文献】米国特許第05295759(US,A)
【文献】特開2015-001086(JP,A)
【文献】特開2014-163049(JP,A)
【文献】特開2012-193603(JP,A)
【文献】登録実用新案第3211171(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E01F 9/00-11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
長さを有する第一警告ストリップサブアセンブリを形成するように組み立てる第一の複数のセグメントであって
前記第一の複数のセグメントの各セグメントは前記第一警告ストリップサブアセンブリの長さに沿って前記第一の複数のセグメントの隣接するセグメントとの間に間隔を空け、
前記第一の複数のセグメントは前記第一警告ストリップサブアセンブリの長さに沿って配置する第一コードに沿って組み立てる第一の複数のセグメントと、
長さを有する第二警告ストリップサブアセンブリを形成するように組み立てる第二の複数のセグメントであって、
前記第二の複数のセグメントの各セグメントは前記第二警告ストリップサブアセンブリの長さに沿って前記第二の複数のセグメントの隣接するセグメントとの間に間隔を空け、
前記第二の複数のセグメントは前記第二警告ストリップサブアセンブリの長さに沿って配置する第二コードに沿って組み立てる第二の複数のセグメントと、を備え、
前記第一警告ストリップサブアセンブリはその第一端部に第一ジグソーエッジを含む第一ジグソー部材を有し、前記第二警告ストリップサブアセンブリはその第一端部に第二ジグソーエッジを含む第二ジグソー部材を有し、前記第一ジグソーエッジ及び前記第二ジグソーエッジは互いに結合することで前記第一ジグソー部材及び前記第二ジグソー部材の連結を形成するようになされ、それにより、連結されたジグソーセグメントを形成し、その結果、選択された現場で前記第一警告ストリップサブアセンブリ及び前記第二警告ストリップサブアセンブリが平坦になるように端と端を連結して、前記選択された現場に警告ストリップアセンブリを形成することを特徴とする、
モジュラー道路警告ストリップシステム。
【請求項2】
前記第一警告ストリップサブアセンブリ及び前記第二警告ストリップサブアセンブリの各サブアセンブリの長さに沿った前記第一コード及び前記第二コードの各コードに配置する複数のスペーサーを更に備え、前記複数のスペーサーの各スペーサは隣接する各セグメントの間隔を維持するために前記第一の複数のセグメント及び前記第二の複数のセグメントの隣接するセグメントの間に配置することを特徴とする請求項1に記載のモジュラー道路警告ストリップシステム。
【請求項3】
各前記スペーサーは前記第一コード及び前記第二コードの1つを配置可能なサイズの中空構造を備えていることを特徴とする請求項2に記載のモジュラー道路警告ストリップシステム。
【請求項4】
各前記スペーサーは耐食性材料で形成するチューブを備えていることを特徴とする請求項3に記載のモジュラー道路警告ストリップシステム。
【請求項5】
複数の各前記セグメントは、前記第一コード及び前記第二コードの1つを収容するように各前記セグメントを貫通して配置する開口部を備えていることを特徴とする請求項1に記載のモジュラー道路警告ストリップシステム。
【請求項6】
前記第一コード及び前記第二コードの1つを収容するように前記第一の複数のセグメント及び前記第二の複数のセグメントの各セグメントを貫通して配置する第二開口部を更に備えていることを特徴とする請求項5に記載のモジュラー道路警告ストリップシステム。
【請求項7】
前記第一コードは前記第一警告ストリップサブアセンブリの第端部にある末端のセグメントの1つの前記開口部から、前記末端のセグメントにある前記第二開口部に向けて円弧状に延伸すると共に前記第二開口部に進入し、前記第一警告ストリップサブアセンブリの前記第端部にハンドルループを形成し、前記円弧は前記ハンドルループ及び前記末端のセグメントの間に人の手を収容するのに十分な空間を画定することを特徴とする請求項6に記載のモジュラー道路警告ストリップシステム。
【請求項8】
前記第二コードは前記第二警告ストリップサブアセンブリの第二端部にある末端のセグメントの1つの前記開口部から、前記第二警告ストリップサブアセンブリの前記末端のセグメントにある前記第二開口部に向けて円弧状に延伸すると共に前記第二開口部に進入し、前記第二警告ストリップサブアセンブリの前記第二端部にハンドルループを形成し、前記円弧もまた前記ハンドルループ及び前記末端のセグメントの間に人の手を収容するのに十分な空間を画定し、前記第一警告ストリップサブアセンブリ及び前記第二警告ストリップサブアセンブリを連結することにより、前記警告ストリップアセンブリの各端部にハンドルを配置することを特徴とする請求項7に記載のモジュラー道路警告ストリップシステム。
【請求項9】
各前記第一ジグソー部材及び前記第二ジグソー部材は前記ジグソーエッジに加えて反対にあるストレートエッジを含み、各前記第一ジグソー部材及び前記第二ジグソー部材の前記ジグソーエッジは他の前記ジグソー部材の前記ジグソーエッジに接合する一連の凸部及び凹部を含み、これによりそれらの各ジグソーエッジを結合することで前記第一ジグソー部材及び前記第二ジグソー部材を連結し、ジグソーセグメントを形成することを特徴とする請求項に記載のモジュラー道路警告ストリップシステム。
【請求項10】
前記第一ジグソー部材及び前記第二ジグソー部材は実質的に同じ構造であることを特徴とする請求項に記載のモジュラー道路警告ストリップシステム。
【請求項11】
いくつかのまたは全ての各セグメントの表面を保護材料で被覆することを特徴とする請求項1に記載のモジュラー道路警告ストリップシステム。
【請求項12】
前記保護材料はウレタンを含むことを特徴とする請求項11に記載のモジュラー道路警告ストリップシステム。
【請求項13】
1つ以上の複数の前記セグメントは暗色であり、1つ以上の複数の前記セグメントは明色であることを特徴とする請求項1に記載のモジュラー道路警告ストリップシステム。
【請求項14】
前記明色のセグメント及び前記暗色のセグメントは交互に組み立てることを特徴とする請求項13に記載のモジュラー道路警告ストリップシステム。
【請求項15】
交互に組み立てられている複数の前記セグメントは異なる材料で形成することを特徴とする請求項14に記載のモジュラー道路警告ストリップシステム。
【請求項16】
いくつかの前記セグメントは鋼鉄で形成し、他の前記セグメントはアルミニウムで形成することを特徴とする請求項15に記載のモジュラー道路警告ストリップシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モジュラー走行警告ストリップシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
警告ストリップまたはより一般的にはランブルストリップと呼ばれるものが道路産業においてよく知られており、特に高速道路への応用では、車両がその上を走行した際に分かりやすいノイズと振動を発生させている。これは通常ドライバーに対して前方に迫った危険があることを警告するためのものであり、例えば、料金所、高速道路の終点、急カーブ等がある。常置のランブルストリップは上述の危険を警告するために舗装された車道に敷設している。他の状況では、工事現場、交通事故、検問所のような一時的な危険を警告するために、一時的なランブルストリップを設けている。Mettler氏等による米国特許第7736087号にはこのような一時的なランブルストリップシステムが公開されており、この特許を参照のために本文中に明確に引用する。
【発明の概要】
【0003】
ここで説明する本発明は携帯型ランブルまたは警告ストリップシステムであり、先行技術による同類のシステムに比べていくつもの利点がある。そのうちの1つの利点は、前記システムは成形技術の向上及び低コストな再生ゴム材料を利用することで低コストで製造可能である点である。この利点は、当然割高なポリウレタンで成形した先行技術製品に比べて明らかに環境に利益をもたらす。
他の利点として、組立及び解体が非常に簡単であり、多種類の色を使用可能であり、持ち運びに便利な持ち運び用ハンドル、複数のモジュールを簡単に積み重ねられる積み重ね用ラグ、最大限のアセンブリの選択肢を提供するジグソー型連結、及び安定性及び追加の重量を提供する長さ方向の金属ケーブルを有するという利点がある。
【0004】
より詳しくは、モジュラー道路警告ストリップシステムは、第一端部及び第二端部と、前記第一端部及び前記第二端部の間で延伸する長さと、互いに反対になる2つの長さ方向の側面と、前記セグメントの前記反対になる長さ方向の側面の間で延伸する幅と、上面及び底面と、厚さと、を有するモジュラー走行警告ストリップを備えている。
各前記第一端部及び前記第二端部は少なくとも1つの凸部及び少なくとも1つの凹型受容部を含み、少なくとも1つの前記凸部は少なくとも1つの前記凹型受容部に係合するように配置する。各凸部は前記セグメントの幅に沿って位置し、これにより前記セグメントの対向する端部にある対応する凹型受容部の幅方向の位置に位置を合わせている。これにより、2つの隣接する各前記セグメント端にある各前記凸部が、位置を合わせている他の2つの隣接する各前記セグメント端にある凹型受容部に係合することで、2つの前記セグメントが平坦になるように端と端を連結する。
【0005】
ハンドルは好ましくは前記セグメント内に形成し、前記ハンドルは前記セグメントの厚さを貫通する開口部を含む。前記開口部は前記上面及び前記底面に開設し、且つ手袋をはめた大人の手を収容するのに十分な大きさを有する。
【0006】
各前記反対になる長さ方向の側面は斜面を含み、前記セグメントの上面は外縁に向けて下方向に傾斜し、これにより前記セグメントの辺縁が前記セグメントの中央部分より薄い厚さを有する。一実施形態では、前記斜面は約15度の角度で下方向に傾斜する。
【0007】
第一セグメントの一端にある凸部が第二セグメントの隣接端にある位置を合わせていない凹型受容部内に係合することで、隣接する前記セグメントが偏移するように近接し、係合した後に、各前記セグメントが平坦になるように連結し、但し各幅は偏移する。これにより2つの連結した前記セグメントの長さが実質的に1つのセグメントの長さの2倍となり、但し2つの連結した前記セグメントの幅は実質的に1つの前記セグメントの幅よりも広くなる。実際には、2つの連結した前記セグメントの幅は1つの前記セグメントの幅の少なくとも3倍広くなる。具体的な一実施形態において、1つのセグメントの幅は約12インチであり、2つの連結した前記セグメントの幅は1つの前記セグメントの幅よりも約5インチ広くなる。
【0008】
少なくとも1つの積み重ね用ラグは前記セグメントの上面に配置し、積み重ね用ラグを平坦になるように係合するための対応する積み重ね用凹部は前記セグメントの底面に配置する。
【0009】
前記セグメントは通常ゴムで成形する。いくつかの実施形態では、サンドイッチ構造に成形し、色付き加硫性ゴムの上層と、色付き加硫性ゴムの底層と、黒色加硫性ゴムの中核層と、を備えている。
【0010】
有利には、前記システムは複数の前記セグメント内に成形すると共に実質的な全長に沿って延伸する金属ケーブルを更に備えている。1つの前記ケーブルが各前記凸部内に延伸し、隣接する前記セグメントとの堅固な結合を保証するための支持及び堅牢性を提供する。前記ケーブルは好ましくは耐食鋼で形成する。なお、前記ケーブルを連結することでケーブルマットを形成する。前記マットは前記セグメント内に成形し、セグメントはゴムで成形する。
【0011】
本発明の別の態様では、モジュラー道路警告ストリップシステムは、第一端部及び第二端部と、前記第一端部及び前記第二端部の間で延伸する長さと、互いに反対になる2つの長さ方向の側面と、前記セグメントの前記反対になる長さ方向の側面の間で延伸する幅と、上面及び底面と、厚さと、を有するモジュラー走行警告ストリップを備えている。
各前記第一端部及び前記第二端部は少なくとも1つの凸部及び少なくとも1つの凹型受容部を含み、少なくとも1つの前記凸部は複数の前記セグメントを端と端を連結するために少なくとも1つの前記凹型受容部に係合するように配置する。有利に、複数の金属ケーブルは成形された前記ゴムセグメント内に成形すると共に実質的な全長に沿って延伸する。1つの前記金属ケーブルが各前記凸部内に延伸する。前記ケーブルは好ましくは耐食鋼で形成し、且つ好ましくは連結することでケーブルマットを形成する。前記マットはゴムで成形する前記セグメント内に成形する。
【0012】
第一セグメントの一端にある凸部が第二セグメントの隣接端にある位置を合わせていない凹型受容部内に係合することで、隣接する前記セグメントが偏移するように近接し、係合した後に、各前記セグメントが平坦になるように連結し、但し各幅は偏移する。これにより2つの連結した前記セグメントの長さが実質的に1つのセグメントの長さの2倍となり、但し2つの連結した前記セグメントの幅は実質的に1つの前記セグメントの幅よりも広くなる。実際には、2つの連結した前記セグメントの幅は1つの前記セグメントの幅の少なくとも3倍広くなる。具体的な一実施形態において、1つのセグメントの幅は約12インチであり、2つの連結した前記セグメントの幅は1つの前記セグメントの幅よりも約5インチ広い。
【0013】
本発明の変更態様では、モジュラー道路警告ストリップシステムは、第一端部及び第二端部と、前記第一端部及び前記第二端部の間で延伸する長さと、互いに反対になる2つの長さ方向の側面と、前記セグメントの前記反対になる長さ方向の側面の間で延伸する幅と、上面及び底面と、厚さと、を有するモジュラー走行警告ストリップを備えている。
各前記第一端部及び前記第二端部は少なくとも1つの凸部及び少なくとも1つの凹型受容部を含み、少なくとも1つの前記凸部は少なくとも1つの前記凹型受容部に係合するように配置する。前記モジュラー走行警告ストリップは上部ゴム層と、下部ゴム層と、セグメント化された金属プレートと、を備え、好ましくは、前記上部ゴム層及び前記下部ゴム層の間に配置する鋼鉄を含み、前記セグメント化されたプレートはリビングヒンジを含むスリットにより隔てられている複数のセグメントを備えている。
【0014】
ハンドルは前記セグメント内に形成し、前記セグメントの厚さを貫通する開口部を備え、前記開口部は前記上面及び前記底面に開設し、手袋をはめた大人の手を収容するのに十分な大きさを有する。各前記反対になる長さ方向の側面には斜面を含み、前記セグメントの上面が外縁に向けて下方向に傾斜し、このため前記セグメントの辺縁が前記セグメントの中央部分より薄い厚さを有する。好適な実施形態において、前記斜面は約10度の角度で下方向に傾斜する。前記スリットはゴムを充填しているリビングヒンジを備えている。金属ランドは各前記リビングヒンジの長さに沿って間隔を空けて配置し、前記ランドは前記リビングヒンジを備えている前記スリットを跨いで各々延伸する。
【0015】
複数の穴は前記金属プレートを跨いで間隔を空けて配置し、成形プロセス中にゴムを充填する。前記ゴムを複数の前記穴に充填することで前記ゴムの上層と前記ゴムの下層とを連結する。一実施形態では、複数の前記穴のうちの1つを複数の各前記セグメントに配置する。
【0016】
上述の複数のモジュラー警告ストリップセグメントは対応する1つの前記凸部及び前記凹型受容部を結合することで端と端とを連結し、必要な道路用ランブルストリップを形成する。
【0017】
本発明のさらに別の態様では、モジュラー道路警告ストリップの製造方法を描写する。前記方法は前記プレートを跨いで長さ方向及び前記幅方向にスリットのグリッドを切断することで前記スリットにより隔てられると共に定義される複数のセグメントを形成するセグメント化された金属プレートを製作するステップを含み、好ましくはレーザーカッターを使用し、前記セグメント化されたプレートの表面を跨いで前記プレートの厚さを貫通するように延伸する複数の穴を形成する。第一ゴム層を圧縮成形機に入れる。前記セグメント化された金属プレートを前記第一ゴム層の上に配置し、位置決めピンを前記金属プレートにある穴を貫通するように延伸させた後、追加のステップでは第二ゴム層を前記金属プレートの上に配置する。成形機を加熱することで前記ゴム層を液状化させ、ゴムが前記セグメント化されたプレート内に形成した前記穴を貫通して前記セグメント化されたプレートの前記スリット内に流れ込む。前記成形プロセスが完了したら成形されたモジュラー道路警告ストリップを成形機から取り出す。
【0018】
本発明の更に別の態様では、モジュラー道路警告ストリップシステムは、長さを有する警告ストリップアセンブリを形成するように組み立てる複数のセグメントを備え、複数の各前記セグメントは前記警告ストリップの長さに沿って隣接する前記セグメントとの間に間隔を空け、前記セグメントは前記警告ストリップアセンブリの長さに沿って配置するコードに沿って組み立てる。複数のスペーサーは前記警告ストリップアセンブリの長さに沿った前記コードに配置し、複数の各前記スペーサーは隣接する前記セグメントの間に隣接する各セグメントの間隔を維持するために配置する。各前記スペーサーは前記コードを配置可能なサイズの中空構造を備え、これは例えばチューブであり、耐食性材料で形成する。
【0019】
複数の各前記セグメントは前記コードを収容するように各前記セグメントを貫通して配置する開口部を備え、例示的な実施形態では、前記コードを収容するように複数の各前記セグメントを貫通して配置する第二開口部を更に備えている。前記コードは前記警告ストリップアセンブリの第一端部にある末端のセグメントの1つの前記開口部から、前記末端のセグメントにある前記第二開口部に向けて円弧状に延伸すると共に前記第二開口部に進入し、前記警告ストリップアセンブリの前記第一端部にハンドルループを形成する。また、例示的な実施形態では、前記コードは組み立てられた各前記セグメントの前記第二開口部を貫通して更に延伸し、前記警告ストリップアセンブリの第二端部にある末端のセグメントの前記第二開口部から、前記第二端部にある末端のセグメントの他の開口部に向けて円弧状に延伸し、他の開口部に進入し、前記警告ストリップアセンブリの前記第二端部に第二ハンドルループを形成する。
【0020】
有利に、前記警告ストリップアセンブリは連結する第一警告ストリップアセンブリ及び前記第二警告ストリップアセンブリを備えている。軽量で操作が簡単なサブアセンブリは別々に操作可能であり、道路に敷設した後にそれらを連結すればよく、設置が簡単になる。図示する実施形態によると、前記第一警告ストリップサブアセンブリの末端にある第一ジグソー部材及び前記第二警告ストリップサブアセンブリの末端にある第二ジグソー部材を結合することで前記第一警告ストリップアセンブリ及び前記第二警告ストリップアセンブリを連結する。各前記第一ジグソー部材及び前記第二ジグソー部材はストレートエッジ及び反対にあるジグソーエッジを含み、各前記第一ジグソー部材及び前記第二ジグソー部材の前記ジグソーエッジは他の前記ジグソー部材の前記ジグソーエッジに接合する一連の凸部及び凹部を含む。これにより、それらの各ジグソーエッジを結合することで前記第一ジグソー部材及び前記第二ジグソー部材を連結し、ジグソーセグメントを形成する。例示的な実施形態では、前記第一ジグソー部材及び前記第二ジグソー部材は実質的に同じ構造である。
【0021】
有利に、いくつかのまたは全ての各セグメントの表面はウレタンのような保護材料で被覆する。
【0022】
本発明の他の有利な特徴として、1つ以上の複数の前記セグメントが暗色であり、1つ以上の複数の前記セグメントが明色である。前記明色のセグメント及び前記暗色のセグメントを交互に組み立てることで、近付いてくる運転者に対する視認性を高めている。
【0023】
さらに、交互に組み立てられている複数の前記セグメントは異なる材料で形成する。例えば、いくつかの前記セグメントは鋼鉄で形成し、他の前記セグメントはアルミニウムで形成してもよく、両者は前記アセンブリの重量を軽量化しつつ前述の色のコントラストを形成する。
【0024】
本発明のさらに別の態様では、モジュラー道路警告ストリップシステムを描写し、長さを有する警告ストリップアセンブリを形成するように組み立てる複数のセグメントを備えている。1つ以上の複数の前記セグメントが暗色であり、1つ以上の複数の前記セグメントが明色である。前記明色のセグメント及び前記暗色のセグメントは交互に組み立て、異なる材料で形成する。例えば、前記暗色のセグメントは鋼鉄で形成し、前記明色のセグメントはアルミニウムで形成する。
【0025】
本発明のさらなる態様では、モジュラー道路警告ストリップシステムを描写し、長さを有する警告ストリップアセンブリを形成するように組み立てる複数のセグメントを備えている。前記警告ストリップアセンブリは連結する第一警告ストリップアセンブリ及び第二警告ストリップアセンブリを含む。前記第一警告ストリップサブアセンブリの末端にある第一ジグソー部材及び前記第二警告ストリップサブアセンブリの末端にある第二ジグソー部材を結合することで前記第一警告ストリップアセンブリ及び前記第二警告ストリップアセンブリを連結する。各前記第一ジグソー部材及び前記第二ジグソー部材はストレートエッジ及び反対にあるジグソーエッジを含み、各前記第一ジグソー部材及び前記第二ジグソー部材の前記ジグソーエッジは他の前記ジグソー部材の前記ジグソーエッジに接合する一連の凸部及び凹部を含み、これによりそれらの各ジグソーエッジを結合することで前記第一ジグソー部材及び前記第二ジグソー部材を連結し、ジグソーセグメントを形成する。前記第一ジグソー部材及び前記第二ジグソー部材は実質的に同じ構造である。
【0026】
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本発明の例示的な一実施形態に従って構成したモジュラー走行警告ストリップの傾斜図である。
図2図1に相似し、前記セグメントの内部構造を隠線により表示する図である。
図3図1及び図2に相似し、成形されたセグメントから分離した創造的な警告ストリップセグメントの一部を形成する鋼鉄ケーブルマットを描写する傾斜図である。
図4図1の本発明のモジュラー走行警告ストリップの上面図である。
図5図4に相似し、図2に示す前記モジュラー警告セグメントの隠線を明確に表示した上面図である。
図6図1及び図4の前記警告セグメントの側面図である。
図7図1及び図4の前記警告セグメントの端面図である。
図8】本発明の端と端を連結した3つのモジュラー警告セグメントを図示する。
図9図8に相似し、本発明の前記モジュラー警告セグメントを偏移するように連結する他の例示的な選択を示す図である。
図10】本発明の前記モジュラー警告セグメントを多色を有するようにサンドイッチ型に構成する他の例示的な実施形態を図示する。
図11】本発明のサンドイッチ構造を有するモジュラー警告セグメントの他の図である。
図12】本発明のサンドイッチ構造を有するモジュラー警告セグメントのさらなる他の図である。
図13】本発明のサンドイッチ構造を有するモジュラー警告セグメントのまたさらに他の図である。
図14】本発明に係るモジュラー走行警告ストリップの他の例示的な改修した実施形態の上面図である。
図15】好ましくは鋼鉄製であり、図14の前記モジュラー走行警告ストリップに内部支持を提供する金属プレートの上面図である。
図16図15の前記金属プレートの端面図である。
図17図16の部分Aの詳細図である。
図18図15~17に図示するものと相似する金属プレートの傾斜図である。
図19図15に示す実施形態の前記金属プレートを明確に表示し、前記警告セグメントアセンブリを構成する上面図である。
図20図15~19に示すタイプの端と端を連結した図8に示す前記セグメントに相似する3つのモジュラー警告ストリップセグメントのアセンブリを図示する。
図21】本発明の原理に従った創造的なモジュラー走行警告ストリップアセンブリのさらに他の例示的な実施形態の傾斜図である。
図22図21に示す前記警告ストリップセグメントアセンブリの中央領域の部分の傾斜図である。
図23図21に示す前記警告ストリップセグメントアセンブリの1つの末端領域の傾斜図である。
図24図21~23に示す実施形態の末端セグメントに相似する警告ストリップセグメントの領域の傾斜図及びその追加的な独特の特徴を示す。
図25図24に示す前記警告ストリップセグメントの断面概略図である。
図26図21~25に示す複数の前記警告ストリップセグメントを使用して構成する警告ストリップセグメントアセンブリの傾斜図である。
図27】複数の連結可能な部分的警告ストリップアセンブリを連結して組み立てた警告ストリップシステムを図示する。
図28】複数の連結可能な部分的警告ストリップアセンブリを連結して組み立てた警告ストリップシステムを図示する。
図29】複数の連結可能な部分的警告ストリップアセンブリを連結して組み立てた警告ストリップシステムを図示する。
図30】創造的な警告ストリップセグメントアセンブリ他の例示的な改修した実施形態の傾斜図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
図面をより詳しく参照する。図1~6に示すモジュラー走行警告ストリップまたは交通管制バンプ10の例示的な実施形態では、第一端部12及び第二端部14を有し、各端部は相似するセグメント10の隣接する対向する端部を連結して必要な警告ストリップ構成を構成するための凸部16及び凹型受容部18を含む。
図示する実施形態に係る前記セグメント10はゴムを備えている。前記ゴムは好ましくは再生ゴムである。一般的には、前記セグメントを形成する材料の色は黒色であるが、他の色を採用してもよく、例えばオレンジ色、白色、及び様々な色の変化でもよく、例えば、黄色部分を各長さ方向の側面に沿って適用してもよい。移動させやすくするために、ハンドル20を前記セグメント内に形成する。前記ハンドル20は好ましくは手袋をはめた手を収容するのに十分な大きさを有する。必須ではないが必要であれば、各端部に積み重ね用凸状ラグ22及び対応する凹部(図示せず)を形成し、前記セグメント10の下面に位置させる。また、当然ながら、前記積み重ね用ラグ及び対応する凹部の位置は前記セグメント10の前記上面及び前記底面に沿うが、変更可能である。
前記セグメント10の各長さ方向の側面は下向き傾斜部分24を含み、前記セグメントの中央部分の全厚さと比較してその断面は薄く、前記セグメント上を走行するのを助ける。双方向性斜面という特徴により前記セグメントを道路に配置する際の問題を解決する。図示する実施形態では、前記斜面24は約10~15度の角度で傾斜するが、この角度は必要に応じて変更可能である。有利に、必要であれば各セグメントのジグソー端をハンドルとして機能させてもよい。
【0029】
具体的な一実施形態において、各セグメントの全厚さは約1 1/2インチであり、各セグメント10の長さは約46~46 1/2インチである。いくつかの実施形態における各セグメントの幅は約12インチであり、他の実施形態では約13インチである。他の実施形態では様々な厚さを採用し、例えば、約1インチや約0.75インチでもよい。各セグメントの重さは約24~40lbの間である。
図8及び図9に示すように、3つのセグメント10を連結し、一般的な道路の走行車線の幅約11~12フィートを被覆する警告ストリップを形成する。本願で論述するサイズは代表例にすぎず、具体的な応用では必要に応じた各種の変更が可能である。
【0030】
図10~13は本発明の前記セグメント10の独特な代替のサンドイッチ構造を図示し、セグメント10を多色で製造可能にする。前記セグメント10はサンドイッチ状に製造する。
図11に示すように、色付き加硫性ゴムの薄層25aを成形機内に入れた後、安価な黒色加硫性ゴムの第二層25bを前記第一層の上方に積層する。次いで、色付き加硫性ゴムの第三層25cを前記第二黒色層25bの上方に積層する。その後、このサンドイッチを押圧すると共に加硫して完成品を製造する。
例えば、図12に示すように、前記分割線26以外は外観上、前記完成品はソリッドカラー部分の外観を呈する。この方法の利点は、その部分を非常に安価に製造でき、黒色中核ゴムが非常に安価である点である。色付き外層の保護ケース内に位置するため前記中核ゴムには紫外線安定剤や他の高価な添加剤が必要ない。
【0031】
上述したように、図8及び図9は前記モジュラー警告セグメント10を展開してランブルまたは警告ストリップアセンブリ2830を形成する2つの例示的な方法をそれぞれ図示する。
図8では、前記アセンブリ28は各前記凸部16及び各前記凹型受容部18を利用して3つのセグメント10がそれぞれ端と端を連結し、セグメント10の一端にある凸部16は対応する隣接するセグメント10の対向する端部にある凹型受容部に挿入し、前記凹型受容部18を開設し、前記凸部16が対応する凹型受容部18内に結合し、ジグソーパズルのように連結する。これにより、図示するような対向する前記セグメントの端部の平坦な結合を形成する。
また一方で、図9には多様で創造的なシステムの例を図示し、何れかの凸部16を何れかの凹型受容部18に平坦に結合するため、前記セグメント10がある変移方向に変移して連結する。この多様性によりあらゆる方向に配置可能な警告ストリップアセンブリを形成し、創造的な前記システムの機能性を最大化する。図9に示すように、隣接するセグメント10の間の連結を偏移することで、例示する図中では警告ストリップアセンブリ30が約22インチの全幅を有し、これは図示する実施形態に係る前記警告ストリップアセンブリ28の幅の場合、1つのセグメント10の幅または約12インチに制限されている。換言すれば、図示する偏移方法で連結する場合、各セグメント10が隣接するセグメントに対し約5インチ偏移する。但し、1つの代表的な実施形態においては、前記アセンブリの全長は図8に示すアセンブリ28と同じく約11フィート、2 1/2インチである。
【0032】
創造的な前記セグメント10は成形されたゴムを備え、好ましくは再生ゴムであり、またはサンドイッチ構造を備えるが、図10~13に示すように、本発明の特に好適な実施形態は図2図3、及び図5に図示する。本出願人は前記セグメント内で長さ方向に延伸する複数の金属ケーブル32を含む前記セグメント10を成形する特段の利益を見出した。
図3に示すように、これらのケーブルは1つのケーブルマット34として形成し、好ましくは耐食性鋼鉄ケーブル32として形成し、ケーブル材料は応用に応じて多様に変更可能である。前記マット34は成形されたゴムセグメント36と共に成形し、例えば加硫性ゴムであり、図2に図示する前記セグメント10を形成する。
【0033】
ちなみに、図示するように、いくつかの前記ケーブル32aは延伸された長さを有する前記ケーブルマット34を形成し、且つ前記セグメント10の両端部にある前記凸部16内に延伸し、前記ケーブルマット34を前記ゴムマット36内に成形する。
【0034】
有利に、前記鋼鉄ケーブル32、32aは前記セグメント10に沿って長さ方向に延伸し、各セグメント10に追加の重量を提供し、より少量のゴムを使用して前記セグメントを製造可能になり、コストを節約し、体積を減らす。さらに重要な点として、前記ケーブルは実質的に前記凸部16を硬化及び強化するために機能し、隣接するセグメント10の間の接続を向上させ、前記セグメントの各側面にある前記斜面24も強化する。
【0035】
図14~19を参照する。図示するように、本発明の原理に基づいて構成したモジュラー走行警告ストリップ10の改修した実施形態を示す。これらの図に関し、相似する部材は図1~13の関係する相似する参照番号を以って識別する。この実施形態では、前記ケーブル32、32aを使用して前記ゴムセグメント10を強化するよりも、セグメント化された金属プレート38を使用する(図15乃至図19参照)。前記プレート38は、好ましくは鋼鉄で製造し、約32lbというバラストの限界重量を加えている。前記鋼鉄プレートを収容する約12lbのゴムを含み、前記アセンブリ10全体の総重量は約44lbとなる。具体的な一実施形態において、当然ながら、前述の部分のサイズ及び重量は応用に応じた創造的なシステムの範囲内を逸脱しない変更が可能である。
【0036】
図15に示すように、前記セグメント化されたプレート38はリビングヒンジ42により互いに離される複数のセグメントまたはバラストブロック40として形成し、一実施形態においては、その幅は約9インチである。一実施形態では、各ブロック40は長さ約4インチ、幅約3インチである。これらのリビングヒンジ42はスリットまたは前記金属プレート38の表面に製造するスリットを備え、長さ方向及び幅方向はグリッドになり、これらは好ましくはレーザー切断されるが、適合する他の切れ目の入れ方も適用可能である。
前記スリットまたはリビングヒンジ42は.005~1/16インチである。即ち、ある実施形態では、前記プレート38は2つの長さ方向のエッジ44を有する。いくつかの実施形態では、前記スリット42は前記プレート38の厚さを完全に貫通して延伸するが、前記スリット42の幅を跨いで1つのセグメント40から次のセグメント40まで延伸する複数の金属ランドは除き、これは特定の前記スリット42の長さに沿って間隔を空け、これは前記プレート38の薄まった厚さまたは全厚さである。他の実施形態では、前記スリットは42前記プレート38の部分的な厚さのみを貫通して延伸し、前記スリットの深さは隣接するセグメントまたはブロック38を相互に固定及び湾曲するのに十分である。
【0037】
具体的な一実施形態において、28個のバラストブロック40があるが、当然ながら、その数量は発明の精神を逸脱しない範囲で様々に変更可能である。図15図18、及び19に示すように、リビングヒンジ42のグリッドは、前記プレート38の長さ方向のエッジ44と共に28個の前記バラストブロック40を定義する。結果として、各内部ブロック40はリビングヒンジ42により4つの全側面に定義し、外部ブロック40は3つの側面にあるリビングヒンジ42及び残りの側面にある前記プレート外縁44により定義する。
【0038】
前記リビングヒンジ42は非常に高い現地性能特性を発揮し、且つ前記警告ストリップセグメント10全体に対し軸方向及び横方向に緊密に間隔を空けると共に制御された柔軟性を有する。この柔軟性により前記セグメント10がいかなる未知の不規則表面に対しても容易に順応し、でこぼこであったり、窪みがあったり、冠状の路面に対処するために前記セグメント10をその上で使用すると、静置されるようになる。
【0039】
前記セグメント化されたプレート38及び個別に形成したバラストブロックまたはセグメント40は、個別のバラストセグメントに対し、隣り合うもの同士或いは隣り合うブロックのグループ同士に軸方向または横方向に分離の柔軟性を与え、それらの製造時の相互の物理的間隔及び成形時の物理的関係を維持する。
【0040】
図15図18、及び図19に示すように、穴46は既知の製造技術を用いて各バラストブロックまたはセグメント40内に貫設または形成する。このような1つ以上の追加の穴46は前記プレート38の中央部分48内に形成する。このような1つの穴46を図15に図示する。図18または図19には前記中央部分48内の3つの穴46を図示する。どちらの配置も本発明の範囲に属し、他のあらゆる求められる穴46の数量についても同様である。
穴46は各前記端部16及び18にも図示する。全てのセグメント40、前記中央部分48、或いは前記端部16、18内に穴46が必要なわけではなく、十分な数量の穴46を前記プレート38の表面を跨いで開設し、下述する前記穴46の機能を確保する。一実施形態では、各穴46の直径は3/4インチであるが、そのサイズは機能を維持する限りにおいて求められる応用及び好みに応じて調整可能である。ハンドル穴20は前記中央部分48内に形成し、ハンドル20を含む完成したセグメントを確保する。前記プレート38は第一端部に形成する凸部16及び前記第二端部に形成する凹型受容部18を更に備え、完成した成形したセグメントアセンブリ10がこれらの特性を有するように確保する。
【0041】
ここでは、図14~20に図示する実施形態と併せて本発明に係る圧縮成形方法及びモジュラー走行警告ストリップの製造方法について説明する。まず、加硫性ゴムのスラブまたは層を成形機の上方に入れ(この部分は上下逆に成形する)、3つの位置決めピンが前記ゴム層の上面を貫通して突出する。前記3つの位置決めピンは前記セグメント化された金属プレート38を正確な位置に配置するために開放金型内で使用し、最初のゴム層の上部に位置し、前記位置決めピンが前記プレート38の位置決めピン穴51を貫通して延伸する。前記3つの位置決めピンが貫通して突出することで前記セグメント化されたバラストプレート38が前記成形機中に配置されたゴムのスラブまたは層に位置すると、成形前の最終ステップを行う工具の準備が完了する。
【0042】
前記第一ゴムスラブ及び前記セグメント化された鋼鉄プレート38の上部では、前記成形機の3つの支持ピンの位置に加硫性ゴムの第二層を入れる。ここでは、前記成形機を閉める準備をし、前記セグメント化された鋼鉄プレート38を成形した製品の中間にある前記2つのゴム層の間に挟む。具体的な一実施形態において、前記プレート38は厚さ約5/16インチであり、各前記2つのゴム層は厚さ約1/4インチであるが、これらのサイズは設計を考慮して一定程度の改変が可能である。
【0043】
前記成形機を閉め、予熱圧縮機中で前記ゴムを加熱すると、前記加硫性ゴムが備えている各前記2つのゴム層が粘性流体となる。圧縮成形機による極度の圧力下で、溶融したゴムがプレート38中に形成された前記穴46を通過して流れる。このプロセスにより、完成したアセンブリの前記上部ゴム層と前記下部ゴム層との間にある各前記穴を貫通して延伸するゴム栓を形成し、各前記層及び前記プレートが連結することで各前記3つの層の相互の安定性及び位置を確保する。
【0044】
自由流動する前記ゴムは自分で押し出されると共に(前記スリット42が前記プレート38の全厚さを貫通して延伸する場合)各バラストブロック40の間にある各1/16インチ幅のレーザー切断空間またはリビングヒンジ42を貫通し、加硫ゴムリビングヒンジ42を形成する。
【0045】
図19には部分的に完成した警告ストリップセグメント10を図示し、前記アセンブリ10内に配置した前記金属プレート38を表示するために上層ゴムは省略する。よって、下部ゴム層50を図示し、前記金属プレート38は前記層50内に配置する。前述のゴム栓を各前記穴46に充填して前記層及び前記プレートを固定する。
【0046】
図14及び図20には本発明に係る完成した成形した警告ストリップセグメント10を図示する。これらの図は、前記上部ゴム層52を図示し、前記下部ゴム層38との間に前記金属プレート38を挟む。前記上部ゴム層52の上面は実質的にバイクのライダー及び他の2輪車両が前記ストリップ上を走行する際に怪我をしないようにするために滑らかになっており、成形されたトラクションバンプ54のみを選択的に配置している。会社名、連絡先、モデル情報等の成形情報が必要な場合のために情報ブロック56を提供する。
図20に示すように、1つのセグメント10の前記凸部16を隣接するセグメント10の前記凹型受容部18に固定することで、あらゆる数量の警告ストリップセグメント10を端と端とを連結する。図示するように、1つの各凸部16及び凹型受容部18のみを各セグメント10に配置してもよく、図1~13に図示するように、他の連結構造を採用してもよい。詳しくは前記セグメント10を偏移するように連結する状況を図9に示す。
【0047】
本発明が臨む重要な課題は下記のとおりである。
1)前記モジュラー走行警告ストリップ10は十分に重く、車両がその上を走行しても最小の移動で本来の位置に留まる。但し、一人の人間が持ち上げたり、配置したり、操作するのが困難なほど重くはない。
2)セグメント10のアセンブリは、図8図9、または図20に示すように連結すると、十分に堅固になり、特に連結箇所が堅固になり、車両がその上を走行しても互いに分離することがない。
3)前記セグメント10は個別であっても組み立てられていても十分に柔軟であり、平坦ではない様々な路面に順応する。好ましくは、柔軟性は穏やかな重量に緊密に連結すると共に近接する柔軟性に軸方向及び横方向に緊密に連結する。
4)前記セグメント10は幅約12~14インチであり、傾斜部分24に非常に穏やかに近付くか分離する。各傾斜部分24の幅は約1 1/2~2 1/2インチであり、最大15度の出入り口角度を有し、好ましくは10度である。重要な点は、図14~20の実施形態について、前記金属プレート38が前記セグメント10の前記傾斜部分24内に延伸せず、よって前記セグメントを位置決めするため及び前記セグメントを走行する際の柔軟性が向上し、前記セグメントが路面に順応する。
5)各セグメントは約3/4インチの最大高さ及び約4フィートの長さを有する。
6)特に図14~20の実施形態に関し、小さいレーザースリットまたはリビングヒンジ42は分離した間隔を空けるプレートに使用する場合に大きな利点がある。1つのプレートを前記成形機に位置させるため、複数の分離したプレートに比べ、製造効率及び精確性が高まる。
【0048】
本発明の他の例示的な実施形態を図21~23に図示する。この実施形態では、ランブルまたは警告ストリップアセンブリ28がジグソーセグメント60を挟む対向する2つの線形セグメント58を備え、前記ジグソーセグメント60は連結する2つのジグソー部材62を含む。特定の実施形態では、前記セグメント58及びジグソー部材62は鋼鉄で製造し、例えば鋼鉄を圧力鋳造するか、適合する他の金属を採用し、各前縁及び後縁にあるテーパーランプ64、66をそれぞれ備えている。ウレタンシート或いは適合する他の材料を各セグメント58及びジグソー部材62の底面に結合する。図示するように、滑り止め耐食性塗装を上部及び側面に実施する。例示的な実施形態では、各前記セグメント58及びジグソー部材62には粉体塗装を施し、平坦に模様付き処理を施す。ウレタンストリップは前記セグメント58及びジグソー部材62の底面に長さ方向に接着する。或いは、前記セグメント/部材はウレタンに浸し、ウレタン表面と共に射出成形する。
【0049】
各前記ジグソー部材62は全て前記ジグソーセグメント60を備え、ストレートエッジ68及びジグソーエッジ70を有する。前記ジグソーエッジは一連の凸部72及び凹部74を含み、これらは隣接するジグソー部材の辺縁にある対応する凸部及び凹部とのタイトで不動な連結を確保するように設計されている。特段の利点として、前記ジグソーエッジまたはエッジ70は汎用に設計されている。換言すれば、右利きまたは左利きのどちらの専用でもない。よって、図21に示すように、連結する2つの前記ジグソー部材62は構造が同じであり、但し単純に方向が反対になっている。
【0050】
図示する前記アセンブリ28は連結する2つのジグソー部材62(一方が他方の反対の方向となっている)を備え、ジグソーセグメント60を形成し、セグメント58を前記ジグソーセグメント60の何れかの辺縁に連結し、図21~23に図示するように、各種前記セグメント及び部材のアセンブリのあらゆる組み合わせを可能にするように創造的なシステムが完全な柔軟性を有する。例えば、追加のセグメント58を前記アセンブリ28の各端部に取り付け、追加のジグソーセグメント60を前記アセンブリ28の一辺縁または両辺縁に結合することも可能である。いくつかの例では、好ましくは複数のセグメント58をシンプルに固定し、他の例では、好ましくは複数のジグソーセグメント60を固定する。設計パラメータ及び応用に応じてこれらのあらゆる組み合わせが可能である。個別のセグメント及び部材58、62は、張り出し棒及び磁石システムまたは適合する他の方法によりそれぞれ移動させて設置可能である。手動での組み立ても選択可能である。
【0051】
図21に示すように、コード76を使用して連結された様々な前記セグメント58、60を固定する。前記コード76はケーブル、鋼索等を含み、鋼鉄で形成し、例えば編み込み鋼鉄や適合する他の材料で形成し、各セグメント58及び部材62内に形成する穴またはスロットを含む開口部78を貫通して延伸する。穴ではなく開放スロット78を採用する場合、前記コードを前記スロット内に位置を保持するように溶接するのに好適である。
【0052】
図24及び図25には、図21~23に図示する前記セグメント58を改修した実施形態を図示する。図24~25に図示するセグメント58の特徴は、図21~23に図示する前記ジグソー部材62にも適用可能である。詳しくは、貫通穴80は各セグメント58及び図部材62内に配置する。図示するように、1つの穴80を前記セグメントの中央領域に配置し、各前記前縁64及び後縁66中に他の穴80を配置する。図示するように、各前記穴80の幅広いベルマウス部分82が前記セグメントの上面に近接する。
【0053】
前記貫通穴80の目的は、製造中に上述のウレタン塗装を前記セグメント58及びジグソー部材62に鋳込む際にロックシステムとして作用することである。このような方法を用いてウレタンを鋳込むことで、ウレタンが前記穴80を貫通して流れ、バーまたはセグメントにウレタンをロックする。
【0054】
図26~29には、上述の原理に基づいて組み立てた警告ストリップセグメントアセンブリ28の例を図示し、複数のセグメント58はコード76の長さと共に固定し、ステンレスケーブルを含む。一般的なアセンブリは、道路の車線を跨いで延伸するのに十分な長さを有し、図27に示すように、約30個のセグメントが約180lbの総重量を有する。或いは、図示するように連結する。また、コード76のループが各セグメントにある2つの各前記開口部78を貫通して延伸することで前記セグメントを組み立て、前記セグメント58を繋ぎ合わせ、図示するように、スペーサー84は各セグメント58の間にある前記コード76に配置する。各スペーサーは前記コード76に適合する十分な直径を有するチューブを含み、各セグメント58の間で間隔を確保するために機能し、これは図26~29を参照して証明する。このようなスペーサーチューブ84は好ましくは耐食性材料を含み、十分な強度を確保するための十分な壁の厚さを有し、前記セグメントアセンブリ28は前記コード76をよじれることなく巻き上げることができる。前記スペーサー84は、例えば、銅またはステンレス鋼を含む。
【0055】
ここでは、図26~29を参照する。警告ストリップアセンブリ28の組立技術はサブアセンブリ86の組み立ても含み(図28参照)、これは前記アセンブリ28のサイズの一部分にすぎず、次いで複数の前記サブアセンブリ86を組み立てて全アセンブリ28を形成する。特に、上述したように、全警告ストリップアセンブリ28は30以上のセグメント58を備え、ゆえに重さは180~210パウンドにもなる。いくつかの状況下では、使用者は180lbもの重量を動かしたくない場合もある。アセンブリ28をトラックから道路に敷設し、軽い複数のサブアセンブリ86を敷設位置に動かす方が好ましく、前記サブアセンブリ86を相互に固定して全アセンブリを道路上の位置に組み立てる。
サブアセンブリのサイズはあらゆる好ましいサイズが可能であり、例えば、15個のセグメント58をコード76の長さ及び各セグメント58の間にあるスペーサー84に適合するように組み立てる。この基礎により5または6フィートの長さ及び約104lbの重量を有するハーフストリップ86を形成し、車線の約1.5倍を跨いで延伸するのに適する。このハーフストリップ86は道路の車線を跨いで配置する。この配置により、前記ハーフストリップの最後の前記セグメントがジグソーセグメント62を備え、前記ジグソーエッジ70は前記ハーフストリップの前記端部に露出する。前記コード76の前記端部はこの端部のジグソーセグメント62の前記開口部78内に溶接する。前記セグメントの上部及び底部に位置決めねじを配置する。次いで、道路現場で、これらの各ジグソーエッジを連結することにより端部のジグソーセグメント62を前記第一端部のジグソーセグメント62に固定することで他のハーフストリップを前記第一ハーフストリップに端と端とを連結し、2つの前記サブアセンブリ86を連結して道路の車線を全て覆う全警告ストリップアセンブリ28を形成する全ジグソー部材を形成する。
【0056】
以上を総合すると、サブアセンブリ86は道路上に完全なアセンブリ28を形成するために連結可能である。コード76は各サブアセンブリ86の一端にループ88を形成し、よって、図示するように、前記サブアセンブリ/アセンブリを配置するために完全なアセンブリ28が各端部にコードループ88を有する。
【0057】
例示的な実施形態では、各ストリップサブアセンブリ86は長さ5 1/2フィートであり、一端部にジグソー部材62を有し、他の端部にはコードハンドル88を有する。各ジグソー部材62を連結することで2つのサブアセンブリ86を連結し、図示するように、道路の車線幅と同じ11フィートの長さのアセンブリ28を形成する。
【0058】
この例示的な実施形態では、前記ジグソー部材62は同じであり、どのような方向に配置してもよい。上述のように、「左利き用」や「右利き用」と指定する部分はない。前記アセンブリ28の中央部をジグソー連結するため、車両のタイヤが通過する箇所からなるべく離す。この具体的なアセンブリは、前述したように、各サブアセンブリ86の重量が104lbであり、約208lbのアセンブリ28を形成するが、これらの重量は材料及びサイズの縮尺に応じて変更可能である。この例では、前記アセンブリに連結する前記コード76は耐腐食性/マリングレード3/8”の鋼索である。
【0059】
各セグメント58及びジグソー部材62の底面は厚さ1/8”のウレタンであり、1つの具体例では、特別な二部分の接着剤を使用して前記鋼鉄ストリップに結合する。前記スペーサー84は厚壁のステンレス鋼で製造する。
【0060】
図30には本発明のさらに他の例示的な実施形態を図示し、これは図21~23及び図26~29に図示する警告ストリップサブアセンブリ86に相似し、図21~23及び図26~29の実施形態と相似する部材は同じ部材符号を以って標示する。
図示するように、先行の実施形態との実質的な違いは、この実施形態では前記サブアセンブリ86をセグメント58及びジグソー部材62で構成し、または、隣接するセグメント及び前記ジグソー部材62が色違いとなっており、暗色と明色が交互になっている点である。図示する実施形態では、前記明色のセグメント58及びジグソー部材62が色付きアルミニウムを含み、暗色のセグメント58及びジグソー部材62が色付き鋼鉄を含む。明らかに、隣接するセグメント58及びジグソー部材62の色のコントラストに加えて、軽量のアルミニウムセグメントはサブアセンブリ86が先行の実施形態よりも大幅に軽量化している。例えば、例示的な一実施形態では、前記サブアセンブリ86は104lbではなく約80lbであり、前記アセンブリ28の総重量が204lbではなく約160lbとなる。この軽量化により、当然ながら、前記ストリップアセンブリが操作しやすくなる。有利に、前記セグメント58及びジグソー部材62の色のコントラストが交互になるため、迫りくるドライバーにとって前記アセンブリ28の視認性が大きく向上する。暗いアスファルトでは、明色のセグメント58及びジグソー部材62が特に見えやすくなり、明るいコンクリートでは、暗色のセグメント58及びジグソー部材62が特に見えやすくなる。
【0061】
上述の実施形態は本発明の技術思想及び特徴を説明するためのものにすぎず、当該技術分野を熟知する者に本発明の内容を理解させると共にこれをもって実施させることを目的とし、本発明の特許請求の範囲を限定するものではない。従って、本発明の精神を逸脱せずに行う各種の同様の効果をもつ改良又は変更は、後述の請求項に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0062】
10 モジュラー走行警告ストリップ
12 第一端部
14 第二端部
16 凸部
18 凹型受容部
20 ハンドル
22 ラグ
24 下向き傾斜部分
25a 薄層
25b 第二層
25c 第三層
26 分割線
28 警告ストリップアセンブリ
30 警告ストリップアセンブリ
32 金属ケーブル
34 ケーブルマット
36 ゴムセグメント
32 ケーブル
36 ゴムマット
38 金属プレート
40 バラストブロック
42 リビングヒンジ
44 縦方向のエッジ
42 スリット
46 穴
48 中央部分
51 位置決めピン穴
50 下部ゴム層
52 上部ゴム層
54 成形トラクションバンプ
56 情報ブロック
58 線形セグメント
60 ジグソーセグメント
62 ジグソー部材
64 テーパーランプ
66 テーパーランプ
68 ストレートエッジ
70 ジグソーエッジ
72 凸部
74 凹部
76 コード
78 開口部
84 スペーサー
86 ハーフストリップ
88 コードループ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
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図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30