(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-20
(45)【発行日】2022-05-30
(54)【発明の名称】レンズ吸湿スリーブ構造
(51)【国際特許分類】
G02B 7/02 20210101AFI20220523BHJP
G03B 11/04 20210101ALI20220523BHJP
【FI】
G02B7/02 F
G02B7/02 D
G02B7/02 Z
G03B11/04 A
(21)【出願番号】P 2021065773
(22)【出願日】2021-04-08
【審査請求日】2021-04-08
(73)【特許権者】
【識別番号】521129510
【氏名又は名称】許至鈞
(74)【代理人】
【識別番号】100082418
【氏名又は名称】山口 朔生
(74)【代理人】
【識別番号】100167601
【氏名又は名称】大島 信之
(74)【代理人】
【識別番号】100201329
【氏名又は名称】山口 真二郎
(74)【代理人】
【識別番号】100220917
【氏名又は名称】松本 忠大
(72)【発明者】
【氏名】許蒼宏
【審査官】登丸 久寿
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3164683(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2018/0341167(US,A1)
【文献】特開2007-081976(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 7/02
G03B 11/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スリーブ体、収納チャンバ、吸湿材及び上蓋を備えた、レンズ吸湿スリーブ構造であって、
前記スリーブ体は、一端にバリア層が設けられ、
前記バリア層により前記スリーブ体が上空間と下空間とに分離され、
前記バリア層には、貫通孔が形成され、
前記貫通孔は、前記上空間及び前記下空間と連通し、
前記下空間は、弾性材料により構成された伸縮可能な空間であるため、様々なサイズのレンズが緊密に嵌合可能であり、
前記収納チャンバは、前記スリーブ体の前記上空間に配設され、
前記吸湿材は、前記収納チャンバ内に対応して収容され、
前記上蓋は、前記収納チャンバの開口端に配設され
、
前記スリーブ体の前記下空間の内部表面には、複数のリブが設けられ、
互いに隣り合う2つのリブ間には、空気流路が形成され、
前記空気流路は、前記バリア層の前記貫通孔及び前記上空間と連通することを特徴とする、
レンズ吸湿スリーブ構造。
【請求項2】
前記上蓋には、感湿素子が設けられ、前記感湿素子は、前記吸湿材の吸湿レベルを検知することを特徴とする請求項1に記載のレンズ吸湿スリーブ構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レンズ吸湿スリーブ構造に関し、特に、内部空気が流動する流路を有し、吸湿効果が高いレンズ吸湿スリーブ構造に関する。
【背景技術】
【0002】
除湿は商業活動及び日常生活でよく問題となる。湿度の高い季節は、人々が不快に感じるだけでなく、例えば、USBプラグ、カメラ、レンズ、美容・コスメ、皮革・宝石、切手アルバム、薬品など日常生活で使用する各種製品の品質に悪影響を与え、精密・精巧な製品であるほど、高い防湿性が求められていた。
【0003】
ビデオカメラのレンズは精密な光学レンズの複合製品であり、相対湿度35~45%RHの環境下では、湿気によりレンズの内部又は光学素子にカビが発生し易く、最悪の場合、レンズの光学性能に悪影響を与えることがあった。
【0004】
また、カメラを屋外で使用する場合、様々な気候に曝されて湿気がフォーカスリング及びアイリスリングの隙間からレンズ内部に侵入してしまうことがある上、温度変化もレンズ及びカメラの内部に湿気が溜まってしまう原因の一つであった。
例えば、使用者が寒い屋外でカメラを使用してから屋内に入ると、屋外と屋内との温度差及び湿度差により、カメラ本体及びレンズの内部に結露が生じてしまうことがあった。そのため、カメラ本体及びレンズの内部の湿気を除去する製品が求められていた。
【0005】
特許文献1は、管状物体の保護キャップである。上述した保護キャップは、外表面及び内表面を有するベース部材と、ベース部材から開口に向かって延びた側壁と、を含む。側壁は、外表面及び内表面を有する。側壁の内表面とベース部材の内表面とは、管状物体を収容するチャンバを構成する。ベース部材の外表面及び側壁の外表面は、連続した外表面である。上述した外表面は、少なくとも1つの緩衝層及び少なくとも1つの引張層を有する。引張層は第1の厚さを有し、緩衝層は第2の厚さを有する。第1の厚さは、第2の厚さより小さい。第1の厚さと第2の厚さとの差は、0.3~2.0mmである。
【0006】
上述した特許文献1は、主に保護キャップによりカメラのレンズ外側を覆い、薄めの引張層の壁面に発生した伸張性により、外径が異なるレンズ上に嵌設され、厚めの緩衝層により耐衝撃性を得る。
特許文献1は、保護キャップの閉鎖性を利用し、収納するときに外部の不純物がレンズ内部に侵入することを防ぐことができるが、保護キャップを外して様々な天候条件の下、屋外で撮影するときに、レンズ内部に既に侵入した湿気は、保護キャップでも取り除くことができず、反対に保護キャップの閉鎖性により湿気がレンズ内部に閉じ込められ、レンズ内部でカビが増殖してしまう虞があった。
【0007】
こうした現状に鑑み、本発明者は鋭意研究を重ねた結果、内部空気が流動する流路を有し、吸湿効果が高いレンズ吸湿スリーブ構造を完成したものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の主な目的は、内部空気が流動する流路を有し、吸湿効果が高いレンズ吸湿スリーブ構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態によれば、スリーブ体、収納チャンバ、吸湿材及び上蓋を備えた、レンズ吸湿スリーブ構造であって、前記スリーブ体は、一端にバリア層が設けられ、前記バリア層により前記スリーブ体が上空間と下空間とに分離され、前記バリア層には、貫通孔が形成され、前記貫通孔は、前記上空間及び前記下空間と連通し、前記下空間は、弾性材料により構成された伸縮可能な空間であるため、様々なサイズのレンズが緊密に嵌合可能であり、前記収納チャンバは、前記スリーブ体の前記上空間に配設され、前記吸湿材は、前記収納チャンバ内に対応して収容され、前記上蓋は、前記収納チャンバの開口端に配設されることを特徴とする、レンズ吸湿スリーブ構造を提供する。
【0011】
前記スリーブ体の前記下空間の内部表面には、複数のリブが設けられ、互いに隣り合う2つのリブ間には、空気流路が形成され、前記空気流路は、前記バリア層の前記貫通孔及び前記上空間と連通することが好ましい。
【0012】
前記上蓋には、感湿素子が設けられ、前記感湿素子は、前記除湿材の吸湿レベルを検知することが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明のレンズ吸湿スリーブ構造は、内部空気が流動する流路を有し、吸湿効果が高い。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の一実施形態に係るレンズ吸湿スリーブ構造を示す分解斜視図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係るレンズ吸湿スリーブ構造を示す組立斜視図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係るレンズ吸湿スリーブ構造を示す組立断面図である。
【
図4】本発明の一実施形態に係るレンズ吸湿スリーブ構造の使用状態の断面図である。
【
図5】本発明の他の実施形態に係る(湿度計を有する)レンズ吸湿スリーブ構造を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明のレンズ吸湿スリーブ構造は、スリーブ体を含む。スリーブ体は、バリア層により上空間及び下空間に分離され、その下空間にはレンズが嵌設され、その上空間には収納チャンバが組み合わされる。チャンバ内には吸湿材が配設され、収納チャンバの開口端には、上蓋が螺設され、上述した上蓋には、感湿素子が配設される。
下空間は、弾性材料により構成された伸縮可能な空間であるため、様々なサイズのレンズが緊密に嵌合可能であり、弾性材料によりレンズが耐衝撃性を得られる。また、スリーブ体内の空気流路を利用し、吸湿材は、空気流路により吸湿範囲をレンズの側辺周囲まで延ばし、吸湿材によりレンズのレンズ端、フォーカスリング、アイリスリングの隙間からレンズ内部の吸湿を行い、レンズを乾燥した状態に保つ。更に、感湿素子によりスリーブ体内部の湿度を観察し、適時、除湿ブロックを交換するか、還元処理を行い、吸湿力を正常に保ち、完全で持続性のある防湿機能を得る。
【0016】
本発明のレンズ吸湿スリーブ構造の好適な実施形態において、上述したスリーブ体の下空間の内部表面には、複数のリブが設けられ、上述したリブが上述したバリア層の底端面まで延び、互いに隣り合う2つのリブ間には、空気流路が形成されている。
【0017】
本発明のレンズ吸湿スリーブ構造の好適な実施形態において、上述したバリア層の上端面に凸柱及び濾過紙が設けられ、上述した収納チャンバの底部端面には、上述した凸柱に対応した箇所に嵌合孔が形成されている。上述した凸柱は、上述した嵌合孔及び濾過紙に挿通されて突出し、上述した吸湿材に当接される。上述した濾過紙は、空気が流通可能な微孔を有するとともに、吸湿材の粉塵が収納チャンバから、レンズに嵌合させる空間に侵入することを防ぎ、レンズが粉塵により損傷することを防ぐ。
【0018】
本発明のレンズ吸湿スリーブ構造の好適な実施形態において、上述した第1の螺着部は、上述した第1の組立部に対応して結合され、上述した第2の螺着部は、上述した第2の組立部に対応して結合されるが、これらには螺合又は嵌合が採用されてもよい。
【0019】
本発明のレンズ吸湿スリーブ構造の好適な実施形態において、上述したスリーブ体の下空間には、弾性を有する材料(例えば、シリコン又はゴム)を採用し、その弾性を利用して様々なサイズのレンズに緊密に嵌合させることができる。
【0020】
本発明のレンズ吸湿スリーブ構造の好適な実施形態において、上述した吸湿材は、多孔性粉末材料及び接着剤を調合してからモールド成形したブロック体であるか、通気袋により吸湿顆粒を包装した袋体である。
【0021】
本発明のレンズ吸湿スリーブ構造の好適な実施形態において、上述した感湿素子は、湿度計であるか、化学薬剤が付着されたシートでもよい。シート内の化学薬剤には、感湿して変色する成分(例えば、塩化コバルト)が含まれてもよい。
【0022】
本発明の技術手段及びそれにより達成可能な効果を、より完全かつ明白に開示するために、開示した添付の図面及び符号と併せて本発明を以下に詳説する。
【0023】
まず、
図1~
図3を参照する。
図1は、本発明の一実施形態に係るレンズ吸湿スリーブ構造を示す分解斜視図である。
図2は、本発明の一実施形態に係るレンズ吸湿スリーブ構造を示す組立斜視図である。
図3は、本発明の一実施形態に係るレンズ吸湿スリーブ構造を示す組立断面図である。
図1~
図3に示すように、本発明の一実施形態に係るレンズ吸湿スリーブ構造は、少なくともスリーブ体1、収納チャンバ21、吸湿材4、濾過紙3、上蓋5、感湿素子6及び銘板7から構成されてなる。
【0024】
スリーブ体1は、一端にバリア層11が設けられる。上述したバリア層11は、上述したスリーブ体1を上空間12と下空間13とに分離する。上述したバリア層11の端面には、複数の貫通孔111が形成される。上述した貫通孔111は、上述した上空間12及び下空間13と連通する。上述した上空間12の周縁には、第1の組立部121が設けられる。上述した下空間13には、レンズAが嵌合される。
【0025】
収納チャンバ21は、上述したスリーブ体1の上空間12に配設される。収納チャンバ21は、ベース2に形成される。上述したベース2は、底端面に貫通口211が形成され、周縁に第1の螺着部22及び第2の螺着部23が設けられる。上述した第1の螺着部22は、上述した第1の組立部121に対応して結合される。
【0026】
吸湿材4は、上述した収納チャンバ21内に対応して収容される。上述した吸湿材4は、多孔性粉末材料及び接着剤を調合してからモールド成形したブロック体であるか、通気袋により吸湿顆粒を包装した袋体である。
【0027】
濾過紙3は、上述したバリア層11の貫通孔111上を対応して覆い、上述した吸湿材4の粉塵が、上述した貫通孔111及び上述した貫通口211から、レンズAが嵌設された下空間13に侵入することを防ぐ。
【0028】
上蓋5は、上述した収納チャンバ21の開口端を覆うとともに、内周縁の上述した第2の螺着部23に対応した箇所には、第2の組立部51が結合される。上述した上蓋5には、階段状溝52が形成され、上述した階段状溝52の端面には、複数の穿孔521が形成される。
【0029】
感湿素子6は、上述した階段状溝52内に対応して設置されるとともに、上述した穿孔521を覆う。上述した感湿素子6は、湿度計(
図5を参照する)でもよいし、化学薬剤が付着されたシートでもよい(
図1を参照する)。シート内の化学薬剤には、感湿して変色する成分(例えば、塩化コバルト)が含まれてもよい。
【0030】
銘板7は、上述した感湿素子6上を覆い、上述した階段状溝52を閉鎖する。
【0031】
実際に使用するときは、
図1~
図4に示すように、上述したスリーブ体1の下空間13は、弾性材料により構成されて伸縮可能な空間であり、その弾性により様々な外径及び長さのレンズAに緊密に嵌合させることができる。上述したスリーブ体1の下空間13の開口周縁にシールリング133が設けられ、レンズAに嵌合された後の下空間13により、閉鎖した空間が形成される。
上述したスリーブ体1の下空間13の内部表面には、複数のリブ131が設けられ、上述したリブ131が上述したバリア層11の底端面まで延びるため、上述したリブ131とレンズAの側辺周囲とが接触嵌合されると、互いに隣り合う2つのリブ131間に空気流路132が形成される。上述した空気流路132が上述したバリア層11と、上述した貫通孔111と、上述した濾過紙3と、上述した貫通口211とを通過し、上述した収納チャンバ21に連通し、収納チャンバ21内に収容された吸湿材4の吸湿範囲がレンズAの側辺周囲まで延びる。吸湿材4は、レンズAのレンズ端、フォーカスリング、アイリスリングの隙間からレンズA内部を吸湿することができる。
【0032】
実際に組み立てるときは、上述したバリア層11の端面に凸柱112を設けてもよい。上述した濾過紙3には、上述した凸柱112に対応した箇所に穴部31が形成される。上述した濾過紙3の穴部31には、上述した凸柱112を嵌入させてから、上述した収納チャンバ21のベース2を、上述したスリーブ体1の上空間12に対応させて嵌着させる。上述した第1の螺着部22を上述した第1の組立部121に対応させる方式には、螺合又は嵌合が採用されてもよい。
その後、上述した吸湿材4を上述した収納チャンバ21内に対応して挿入し、内部空間の空気をスムーズに流通させて湿気を吸着することができるように、上述したバリア層11の端面の凸柱112を突出させ、上述した吸湿材4下に当接して吸湿材4を嵩上げする。又は上述した貫通口211が上述した凸柱112の周設範囲の直径より小さいとき、上述した収納チャンバ21の底端面に嵌合孔212が形成され、上述した凸柱112が上述した嵌合孔212に挿通されて突出され、上述した吸湿材4下に当接して吸湿材4を嵩上げし、吸湿材4の底部の空気と触れる面積を増やして吸湿力を高め、凸柱112の軟性材料により吸湿材と収容チャンバとの間の耐衝撃性を高める。
【0033】
続いて、上述した上蓋5は、上述した収納チャンバ21の開口端を覆って結合する。上述した収納チャンバ21のベース2の第2の螺着部23を、上述した上蓋5の第2の組立部51に対応させる方式には、螺合又は嵌合を採用する。最終的に上述した上蓋5の階段状溝52に感湿素子6を入れ、上述した感湿素子6上を上述した銘板7により覆って上述した階段状溝52を閉鎖する。また、上述した銘板7は、透明体であり、上述した感湿素子6の湿度の表示状況を見ることができるとともに、商標、パターンなどを表示するために用いてもよい。
【0034】
実際に使用する場合、レンズ吸湿スリーブ構造のスリーブ体1は、レンズAに対応して嵌設され、下空間13の内部表面の複数のリブ131がカメラのレンズAの側辺周囲の表面に接触されて嵌合され、互いに隣り合う2つのリブ131間に空気流路132が形成される。
カメラのレンズA内部に湿気があるとき、空気流路132を介して上述した貫通孔111及び上述した濾過紙3を通り、上述した収納チャンバ21内に設置された吸湿材4により吸収される。上述した吸湿材4により上述した感湿素子6が、上述した上蓋5の穿孔521を介して上述した吸湿材4の吸湿レベルに感応すると、使用者は、上述した感湿素子6の表示状態に基づき、吸湿材4を交換するか還元処理を行うかを判断する。このようにして、上述した吸湿材4は有効な除湿・防湿機能が得られる。
【0035】
上述したことから分かるように、本発明のレンズ吸湿スリーブ構造は、従来技術と比べ、以下(1)~(3)の長所を有する。
(1)スリーブ体の下空間の複数のリブ間に、内部の空気を流動させる流路が形成され、吸湿材は、空気流路により吸湿範囲をレンズの周囲まで延ばし、レンズのレンズ端、フォーカスリング、アイリスリングの隙間からレンズ内部の吸湿を行い、レンズ内の湿気を効果的に排出し、カビの増殖を防ぐことができる。
(2)スリーブ体内に吸湿材を設置することにより、レンズ内の湿気を排出し、吸湿・防湿を継続的に行い、除湿乾燥を長期間行うことができる。
(3)上蓋に配設された感湿素子により、スリーブ体内部の湿度状況が一目で分かるため、吸湿材の交換又は還元処理を適時行うことができ、吸湿材の吸着効果を最適に維持し、除湿乾燥を行うことができる。
【符号の説明】
【0036】
1 スリーブ体
2 ベース
3 濾過紙
4 吸湿材
5 上蓋
6 感湿素子
7 銘板
11 バリア層
12 上空間
13 下空間
21 収納チャンバ
22 第1の螺着部
23 第2の螺着部
31 穴部
51 第2の組立部
52 階段状溝
111 貫通孔
112 凸柱
121 第1の組立部
131 リブ
132 空気流路
133 シールリング
211 貫通口
212 嵌合孔
521 穿孔
A レンズ
【要約】
【課題】内部空気が流動する流路を有し、吸湿効果が高いレンズ吸湿スリーブ構造を提供する。
【解決手段】レンズ吸湿スリーブ構造は、スリーブ体1、収納チャンバ21、吸湿材4及び上蓋5を備える。前記スリーブ体1は、一端にバリア層11が設けられ、前記バリア層11により前記スリーブ体1が上空間12と下空間13とに分離される。前記バリア層11には、貫通孔111が形成される。前記貫通孔111は、前記上空間12及び前記下空間13と連通する。前記下空間13は、弾性材料により構成された伸縮可能な空間であるため、様々なサイズのレンズが緊密に嵌合可能である。前記収納チャンバ21は、前記スリーブ体1の前記上空間12に配設される。前記吸湿材4は、前記収納チャンバ21内に対応して収容される。前記上蓋5は、前記収納チャンバ21の開口端に配設される。
【選択図】
図1