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特許7078363ジョブスケジューリング画面上に色再現状態を表示するためのシステムおよび方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-23
(45)【発行日】2022-05-31
(54)【発明の名称】ジョブスケジューリング画面上に色再現状態を表示するためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/12 20060101AFI20220524BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20220524BHJP
   B41J 29/42 20060101ALI20220524BHJP
   B41J 29/393 20060101ALI20220524BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20220524BHJP
【FI】
G06F3/12 360
B41J29/38 201
B41J29/42 F
B41J29/393 101
G06F3/12 317
G06F3/12 373
G06F3/12 329
H04N1/00 127Z
【請求項の数】 18
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2017156761
(22)【出願日】2017-08-15
(65)【公開番号】P2018085095
(43)【公開日】2018-05-31
【審査請求日】2020-07-22
(31)【優先権主張番号】15/280,162
(32)【優先日】2016-09-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】507031918
【氏名又は名称】コニカ ミノルタ ラボラトリー ユー.エス.エー.,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000671
【氏名又は名称】八田国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】ヨシダ ヒデタカ
【審査官】松浦 かおり
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-167809(JP,A)
【文献】特開2002-187314(JP,A)
【文献】特開2011-022377(JP,A)
【文献】特開2015-074205(JP,A)
【文献】特開2005-195973(JP,A)
【文献】特開2016-019143(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/09 - 3/12
B41J 5/00 - 5/52
B41J 21/00 -21/18
B41J 29/00 -29/70
G03G 13/34
G03G 15/00
G03G 15/36
G06F 3/01
G06F 3/048- 3/04895
G06T 7/00 - 7/90
H04N 1/00
H04N 1/38 - 1/409
H04N 1/46 - 1/62
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ジョブ管理装置のためのコンピュータープログラムであって、当該ジョブ管理装置は、少なくとも一つのプリンターの印刷ジョブを管理し、当該コンピュータープログラムは、ジョブスケジューリング画面を表示させるための処理を前記ジョブ管理装置に実行させるように構成され、当該処理は、
前記少なくとも一つのプリンターによって実行されるジョブに関する第1の情報を取得するステップ(a)と、
前記少なくとも一つのプリンターの色再現状態に関する第2の情報を取得するステップ(b)と、
前記ジョブスケジューリング画面を生成するステップ(c)と、
を含み、
前記ジョブスケジューリング画面は、第1の軸が前記ジョブの実行時間の長さまたは前記ジョブに使用される用紙の枚数を示す二次元チャートであり、当該二次元チャートの第2の軸の一部は、前記少なくとも一つのプリンターの前記色再現状態を示し、
前記処理は、前記第2の軸における少なくとも二つのプリンター間の前記色再現状態の差を示すステップ(f)を含むコンピュータープログラム。
【請求項2】
前記第2の軸における前記少なくとも二つのプリンター間の前記色再現状態の差は、前記少なくとも二つのプリンターの各々の間のカラーパッチの色差の平均値である請求項1に記載のコンピュータープログラム。
【請求項3】
前記処理は、前記少なくとも二つのプリンターのうち一つのプリンターに対応する領域を選択し、当該プリンターと前記少なくとも二つのプリンターの各々との間の前記色再現状態の差のみを示すステップ(g)を含む請求項1または請求項2に記載のコンピュータープログラム。
【請求項4】
ジョブ管理装置のためのコンピュータープログラムであって、当該ジョブ管理装置は、少なくとも一つのプリンターの印刷ジョブを管理し、当該コンピュータープログラムは、ジョブスケジューリング画面を表示させるための処理を前記ジョブ管理装置に実行させるように構成され、当該処理は、
前記少なくとも一つのプリンターによって実行されるジョブに関する第1の情報を取得するステップ(a)と、
前記少なくとも一つのプリンターの色再現状態に関する第2の情報を取得するステップ(b)と、
前記ジョブスケジューリング画面を生成するステップ(c)と、
を含み、
前記ジョブスケジューリング画面は、第1の軸が前記ジョブの実行時間の長さまたは前記ジョブに使用される用紙の枚数を示す二次元チャートであり、当該二次元チャートの第2の軸の一部は、前記少なくとも一つのプリンターの前記色再現状態を示し、
前記処理は、前記第2の軸において、前記第1の軸に沿って伸びる線の形で、前記少なくとも一つのプリンター内の各印刷媒体に対する前記色再現状態を示すステップ(h)を含むコンピュータープログラム。
【請求項5】
ジョブ管理装置のためのコンピュータープログラムであって、当該ジョブ管理装置は、少なくとも一つのプリンターの印刷ジョブを管理し、当該コンピュータープログラムは、ジョブスケジューリング画面を表示させるための処理を前記ジョブ管理装置に実行させるように構成され、当該処理は、
前記少なくとも一つのプリンターによって実行されるジョブに関する第1の情報を取得するステップ(a)と、
前記少なくとも一つのプリンターの色再現状態に関する第2の情報を取得するステップ(b)と、
前記ジョブスケジューリング画面を生成するステップ(c)と、
を含み、
前記ジョブスケジューリング画面は、第1の軸が前記ジョブの実行時間の長さまたは前記ジョブに使用される用紙の枚数を示す二次元チャートであり、当該二次元チャートの第2の軸の一部は、前記少なくとも一つのプリンターの前記色再現状態を示し、
前記処理は、前記第2の軸において、前記少なくとも一つのプリンターの各トレイを別々に示すステップ(i)を含み、前記各トレイは、当該トレイに対応するジョブ履歴または予定ジョブを示すジョブバーを含むコンピュータープログラム。
【請求項6】
ジョブ管理装置のためのコンピュータープログラムであって、当該ジョブ管理装置は、少なくとも一つのプリンターの印刷ジョブを管理し、当該コンピュータープログラムは、ジョブスケジューリング画面を表示させるための処理を前記ジョブ管理装置に実行させるように構成され、当該処理は、
前記少なくとも一つのプリンターによって実行されるジョブに関する第1の情報を取得するステップ(a)と、
前記少なくとも一つのプリンターの色再現状態に関する第2の情報を取得するステップ(b)と、
前記ジョブスケジューリング画面を生成するステップ(c)と、
を含み、
前記ジョブスケジューリング画面は、第1の軸が前記ジョブの実行時間の長さまたは前記ジョブに使用される用紙の枚数を示す二次元チャートであり、当該二次元チャートの第2の軸の一部は、前記少なくとも一つのプリンターの前記色再現状態を示し、
前記処理は、前記第2の軸において、前記少なくとも一つのプリンターに収容されている各印刷媒体を別々に示すステップ(j)を含み、前記各印刷媒体は、当該印刷媒体に対応するジョブ履歴または予定ジョブを示すジョブバーを含むコンピュータープログラム。
【請求項7】
ジョブ管理装置のためのコンピュータープログラムであって、当該ジョブ管理装置は、少なくとも一つのプリンターの印刷ジョブを管理し、当該コンピュータープログラムは、ジョブスケジューリング画面を表示させるための処理を前記ジョブ管理装置に実行させるように構成され、当該処理は、
前記少なくとも一つのプリンターによって実行されるジョブに関する第1の情報を取得するステップ(a)と、
前記少なくとも一つのプリンターの色再現状態に関する第2の情報を取得するステップ(b)と、
前記ジョブスケジューリング画面を生成するステップ(c)と、
を含み、
前記ジョブスケジューリング画面は、第1の軸が前記ジョブの実行時間の長さまたは前記ジョブに使用される用紙の枚数を示す二次元チャートであり、当該二次元チャートの第2の軸の一部は、前記少なくとも一つのプリンターの前記色再現状態を示し、
前記処理は、前記第2の軸において、色検証バーおよび色補正バーを示すステップ(k)を含み、前記色検証バーおよび前記色補正バーは、前記少なくとも一つのプリンターにおいて、色検証処理および色補正処理を実行するための時間をそれぞれ示すコンピュータープログラム。
【請求項8】
前記処理は、
前記第1の軸に沿って色検証セルまたは色補正セルにカーソルを置き、前記印刷ジョブに関する時間または用紙カウントにおいて前記色検証処理または前記色補正処理を実行するように前記少なくとも一つのプリンターに指示することによって、前記色検証処理または前記色補正処理を前記印刷ジョブに追加するステップ(l)、
前記色検証バーに前記カーソルを置き、予定された色検証を中止するように前記少なくとも一つのプリンターに指示することによって、予定された前記色検証を中止するステップ(m)、または、
前記色補正バーに前記カーソルを置き、色補正に使用されるトレイのリストから一つのトレイを選択することによって、予定された前記色補正の印刷媒体を変更するステップ(n)
を含む請求項7に記載のコンピュータープログラム。
【請求項9】
ジョブ管理装置のためのコンピュータープログラムであって、当該ジョブ管理装置は、少なくとも一つのプリンターの印刷ジョブを管理し、当該コンピュータープログラムは、ジョブスケジューリング画面を表示させるための処理を前記ジョブ管理装置に実行させるように構成され、当該処理は、
前記少なくとも一つのプリンターによって実行されるジョブに関する第1の情報を取得するステップ(a)と、
前記少なくとも一つのプリンターの色再現状態に関する第2の情報を取得するステップ(b)と、
前記ジョブスケジューリング画面を生成するステップ(c)と、
を含み、
前記ジョブスケジューリング画面は、第1の軸が前記ジョブの実行時間の長さまたは前記ジョブに使用される用紙の枚数を示す二次元チャートであり、当該二次元チャートの第2の軸の一部は、前記少なくとも一つのプリンターの前記色再現状態を示し、
前記処理は、
色検証セルまたは色補正セルにカーソルを置き、前記印刷ジョブに関する時間または用紙カウントにおいて色検証処理または色補正処理を実行するように前記少なくとも一つのプリンターに指示することによって、前記印刷ジョブに関する前記色検証処理または前記色補正処理のタイミングを変更するステップ(o)、または、
色検証バーに前記カーソルを置き、予定された色検証を中止するように前記少なくとも一つのプリンターに指示することによって、予定された前記色検証を中止するステップ(p)
を含むコンピュータープログラム。
【請求項10】
ジョブ管理装置のためのコンピュータープログラムであって、当該ジョブ管理装置は、少なくとも一つのプリンターの印刷ジョブを管理し、当該コンピュータープログラムは、ジョブスケジューリング画面を表示させるための処理を前記ジョブ管理装置に実行させるように構成され、当該処理は、
前記少なくとも一つのプリンターによって実行されるジョブに関する第1の情報を取得するステップ(a)と、
前記少なくとも一つのプリンターの色再現状態に関する第2の情報を取得するステップ(b)と、
前記ジョブスケジューリング画面を生成するステップ(c)と、
を含み、
前記ジョブスケジューリング画面は、第1の軸が前記ジョブの実行時間の長さまたは前記ジョブに使用される用紙の枚数を示す二次元チャートであり、当該二次元チャートの第2の軸の一部は、前記少なくとも一つのプリンターの前記色再現状態を示し、
前記ジョブに関する前記第1の情報は、印刷媒体のサイズ、当該印刷媒体の属性、および/または、当該印刷媒体の重さを含むコンピュータープログラム。
【請求項11】
前記処理は、前記第2の軸において、前記第1の軸に沿って伸びる線の形で、前記少なくとも一つのプリンターの前記色再現状態を示すステップ(d)を含む請求項1~10のいずれか一項に記載のコンピュータープログラム。
【請求項12】
前記処理は、前記色再現状態が基準線を超える領域に対して、基準超えの指標を与えるステップ(e)を含む請求項11に記載のコンピュータープログラム。
【請求項13】
ジョブ管理装置上のジョブスケジューリング画面を生成する方法であって、当該ジョブ管理装置は、少なくとも一つのプリンターの印刷ジョブを管理し、
前記少なくとも一つのプリンターによって実行されるジョブに関する第1の情報を取得するステップ(a)と、
前記少なくとも一つのプリンターの色再現状態に関する第2の情報を取得するステップ(b)と、
前記ジョブスケジューリング画面を生成するステップ(c)と、
を含み、
前記ジョブスケジューリング画面は、第1の軸が前記ジョブの実行時間の長さまたは前記ジョブに使用される用紙の枚数を示す二次元チャートであり、当該二次元チャートの第2の軸の一部は、前記少なくとも一つのプリンターの前記色再現状態を示し、
前記第2の軸における少なくとも二つのプリンター間の前記色再現状態の差を示すステップ(f)と、ここで、前記第2の軸における前記少なくとも二つのプリンター間の前記色再現状態の差は、前記少なくとも二つのプリンターの各々の間のカラーパッチの色差の平均値であり、
前記少なくとも二つのプリンターのうち一つのプリンターに対応する領域を選択し、当該プリンターと前記少なくとも二つのプリンターの各々との間の前記色再現状態の差のみを示すステップ(g)と、
を含む方法。
【請求項14】
ジョブ管理装置上のジョブスケジューリング画面を生成する方法であって、当該ジョブ管理装置は、少なくとも一つのプリンターの印刷ジョブを管理し、
前記少なくとも一つのプリンターによって実行されるジョブに関する第1の情報を取得するステップ(a)と、
前記少なくとも一つのプリンターの色再現状態に関する第2の情報を取得するステップ(b)と、
前記ジョブスケジューリング画面を生成するステップ(c)と、
を含み、
前記ジョブスケジューリング画面は、第1の軸が前記ジョブの実行時間の長さまたは前記ジョブに使用される用紙の枚数を示す二次元チャートであり、当該二次元チャートの第2の軸の一部は、前記少なくとも一つのプリンターの前記色再現状態を示し、
前記第2の軸において、前記第1の軸に沿って伸びる線の形で、前記少なくとも一つのプリンター内の各印刷媒体に対する前記色再現状態を示すステップ(h)、および/または、
前記第2の軸において、前記少なくとも一つのプリンターの各トレイを別々に示すステップ(i)
を含み、
前記各トレイは、当該トレイに対応するジョブ履歴または予定ジョブを示すジョブバーを含む方法。
【請求項15】
ジョブ管理装置上のジョブスケジューリング画面を生成する方法であって、当該ジョブ管理装置は、少なくとも一つのプリンターの印刷ジョブを管理し、
前記少なくとも一つのプリンターによって実行されるジョブに関する第1の情報を取得するステップ(a)と、
前記少なくとも一つのプリンターの色再現状態に関する第2の情報を取得するステップ(b)と、
前記ジョブスケジューリング画面を生成するステップ(c)と、
を含み、
前記ジョブスケジューリング画面は、第1の軸が前記ジョブの実行時間の長さまたは前記ジョブに使用される用紙の枚数を示す二次元チャートであり、当該二次元チャートの第2の軸の一部は、前記少なくとも一つのプリンターの前記色再現状態を示し、
前記第2の軸において、前記少なくとも一つのプリンターに収容されている各印刷媒体であって、対応するジョブ履歴または予定ジョブを示すジョブバーを含む各印刷媒体を別々に示すステップ(j)、
前記第2の軸において、前記少なくとも一つのプリンターにおいて、色検証処理および色補正処理を実行するための時間をそれぞれ示す色検証バーおよび色補正バーを示すステップ(k)、
前記第1の軸に沿って色検証セルまたは色補正セルにカーソルを置き、前記印刷ジョブに関する時間または用紙カウントにおいて前記色検証処理または前記色補正処理を実行するように前記少なくとも一つのプリンターに指示することによって、前記色検証処理または前記色補正処理を前記印刷ジョブに追加するステップ(l)、
前記色検証バーに前記カーソルを置き、予定された色検証を中止するように前記少なくとも一つのプリンターに指示することによって、予定された前記色検証を中止するステップ(m)、
前記色補正バーに前記カーソルを置き、色補正に使用されるトレイのリストから一つのトレイを選択することによって、予定された前記色補正の印刷媒体を変更するステップ(n)、
前記色検証セルまたは前記色補正セルに前記カーソルを置き、前記印刷ジョブに関する時間または用紙カウントにおいて前記色検証処理または前記色補正処理を実行するように前記少なくとも一つのプリンターに指示することによって、前記印刷ジョブに関する前記色検証処理または前記色補正処理のタイミングを変更するステップ(o)、および/または、
前記色検証バーに前記カーソルを置き、予定された前記色検証を中止するように前記少なくとも一つのプリンターに指示することによって、予定された前記色検証を中止するステップ(p)
を含む方法。
【請求項16】
前記第2の軸において、前記第1の軸に沿って伸びる線の形で、前記少なくとも一つのプリンターの前記色再現状態を示すステップ(d)と、
前記色再現状態が基準線を超える領域に対して、基準超えの指標を与えるステップ(e)と、
を含む請求項13~15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
少なくとも一つのプリンターの印刷ジョブを管理するジョブ管理装置であって、
請求項13~16のいずれか一項の方法を実行するように構成される制御部と、
ジョブスケジューリング画面と、
を有するジョブ管理装置。
【請求項18】
請求項1~12のいずれか一項に記載のコンピュータープログラムを格納したコンピューター読み取り可能な記録媒体。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ジョブスケジューリング画面上に色再現状態を表示するためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
プリンター、コピー機、スキャナー、複合機等の画像形成装置では、ジョブと呼ばれる画像処理要求に応じて、画像形成処理が実行される。従来より、上記の画像形成装置として、複数のジョブを予約でき、複数の予約ジョブを順に実行する画像形成装置が広く用いられている。
【0003】
上述した画像形成装置では、ジョブが実行されている間において、用紙の不足等の原因によって用紙が給紙され得ない場合、画像形成処理が停止する。この場合、用紙を補充したり、ジョブの設定条件の変更を実行したりすることによって、画像形成処理の停止の原因が取り除かれた後、画像形成処理の再開が指示されるまで、画像形成処理は停止状態のままである。このため、画像形成処理が停止したジョブが予約ジョブに含まれる場合、プリンターまたは画像形成装置の稼働率および再現性の問題、すなわち生産性の低下の問題が生じうる。
【0004】
画像形成装置の稼働率が低下することを防止するため、画像形成処理が停止する前に、ジョブの停止が発生する画像形成処理を確認し、用紙の補充、ジョブの実行の予約順の変更、ジョブの保持、ジョブの削除、またはジョブの設定条件の変更等、必要な処理を実行または実施することが望ましい。
【0005】
各ジョブの期限に応じるため、ジョブ管理プログラムは、最も効率的な印刷順序を確保することに役立つジョブスケジューリング機能を有する。しかし、たとえば、色補正のためのメンテナンスによってジョブ印刷が停止される場合、印刷店は期限に対応できない可能性がある。納品の遅延を回避するため、ユーザーは、メンテナンスが実行された後、ジョブ順序を再スケジュールまたは変更しうる。しかし、ジョブ順序が再スケジュールされても、ジョブの期限に応じられない場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記の問題を鑑みて、色再現履歴および予定されたメンテナンスの予測を表示することによって、ジョブスケジューリングに対するプリンターのメンテナンスの影響をユーザーに見えるようにするシステムおよび方法を有することが望ましい。利点として、ジョブスケジューリング画面上に予定されたメンテナンスのための色再現状態を表示することによって、ユーザーは、プリンターのメンテナンスが発生する前に、印刷ジョブを変更または再スケジュールでき、生産性や、印刷ジョブをスケジュールする精度を向上させ、たとえば印刷店における複数のプリンターのうちの一つ以上のプリンターのダウンタイムを減少させることができる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
ジョブ管理装置のためのコンピュータープログラム、およびコンピュータープログラムを内部に格納したコンピューターが使用可能な非一時的媒体が開示され、当該ジョブ管理装置は、少なくとも一つのプリンターの印刷ジョブを管理し、当該コンピュータープログラムは、ジョブスケジューリング画面を表示させるための処理を前記ジョブ管理装置に実行させるように構成され、当該処理は、前記少なくとも一つのプリンターによって実行されるジョブに関する第1の情報を取得するステップ(a)と、前記少なくとも一つのプリンターの色再現状態に関する第2の情報を取得するステップ(b)と、前記ジョブスケジューリング画面を生成するステップ(c)と、を含み、前記ジョブスケジューリング画面は、第1の軸が前記ジョブの実行時間の長さまたは前記ジョブに使用される用紙の枚数を示す二次元チャートであり、当該二次元チャートの第2の軸の一部は、前記少なくとも一つのプリンターの前記色再現状態を示す。
【0008】
ジョブ管理装置上のジョブスケジューリング画面を生成する方法が開示され、当該ジョブ管理装置は、少なくとも一つのプリンターの印刷ジョブを管理し、当該方法は、前記少なくとも一つのプリンターによって実行されるジョブに関する第1の情報を取得するステップ(a)と、前記少なくとも一つのプリンターの色再現状態に関する第2の情報を取得するステップ(b)と、前記ジョブスケジューリング画面を生成するステップ(c)と、を含み、前記ジョブスケジューリング画面は、第1の軸が前記ジョブの実行時間の長さまたは前記ジョブに使用される用紙の枚数を示す二次元チャートであり、当該二次元チャートの第2の軸の一部は、前記少なくとも一つのプリンターの前記色再現状態を示す。
【0009】
少なくとも一つのプリンターの印刷ジョブを管理するジョブ管理装置が開示され、当該ジョブ管理装置は、前記少なくとも一つのプリンターによって実行されるジョブに関する第1の情報を取得し、前記少なくとも一つのプリンターの色再現状態に関する第2の情報を取得するように構成される制御部と、ジョブスケジューリング画面と、を有し、前記ジョブスケジューリング画面は、第1の軸が前記ジョブの実行時間の長さまたは前記ジョブに使用される用紙の枚数を示す二次元チャートであり、当該二次元チャートの第2の軸の一部は、前記少なくとも一つのプリンターの前記色再現状態を示す。
【0010】
前述した概要および後述する詳細な説明はともに、例示的および説明的であり、特許請求の範囲に記載された発明のさらなる説明を提供することを目的とすることを理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0011】
添付した図面は、本発明のさらなる理解を提供するために含まれ、本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成する。図面は、説明と共に本発明の実施形態を示し、本発明の原理を説明する役割を果たす。
図1】例示的な一実施形態に係るジョブスクリーン画面上の色再現状態を表示するための例示的なシステムを示す図である。
図2】例示的な一実施形態に係るクライアント装置を示す図である。
図3】例示的な一実施形態に係るサーバーを示す図である。
図4】例示的な一実施形態に係るプリンターまたは画像形成装置を示す図である。
図5】例示的な一実施形態に係るプリンターを示す図である。
図6】例示的な一実施形態に係るカラーパッチを有する印刷媒体を示す図である。
図7】例示的な第1実施形態に係る、図1に示すようなシステムと併用するための例示的なクライアント装置、サーバーおよび/またはプリンターの表示部またはグラフィカルユーザーインターフェース上のジョブスケジューリングウインドウを示す図である。
図8】例示的な第2実施形態に係る、図1に示すようなシステムと併用するための例示的な装置の表示部またはグラフィカルユーザーインターフェース上のジョブスケジューリングウインドウを示す図である。
図9】例示的な第3実施形態に係る、図1に示すようなシステムと併用するための例示的な装置の表示部またはグラフィカルユーザーインターフェース上のジョブスケジューリングウインドウを示す図である。
図10】例示的な第4実施形態に係る、図1に示すようなシステムと併用するための例示的な装置の表示部またはグラフィカルユーザーインターフェース上のジョブスケジューリングウインドウを示す図である。
図11】例示的な第5実施形態に係る、図1に示すようなシステムと併用するための例示的な装置の表示部またはグラフィカルユーザーインターフェース上のジョブスケジューリングウインドウを示す図である。
図12A】例示的な一実施形態に係る、図1に示すようなシステムと併用するための例示的な装置の表示部またはグラフィカルユーザーインターフェース上のジョブスケジューリングウインドウの一部を示す図である。
図12B】例示的な一実施形態に係る、図1に示すようなシステムと併用するための例示的な装置の表示部またはグラフィカルユーザーインターフェース上のジョブスケジューリングウインドウの一部を示す図である。
図13】例示的な一実施形態に係る、図1に示すようなシステムと併用するための例示的な装置の表示部またはグラフィカルユーザーインターフェース上のジョブスケジューリングウインドウの一部を示す図である。
図14】例示的な一実施形態に係る複数のパッチの目標色、測定値および色ずれを示す色補正チャートを示す図である。
図15】例示的な一実施形態に係る二つのプリンター間の色ずれを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明し、その例を添付した図面に示す。図面および説明では、可能な限り、同一または類似の要素を参照するために、同一の参照番号を使用する。
【0013】
図1は、例示的な一実施形態に係るジョブスクリーン画面上の色再現状態を表示するための例示的なシステム100を示す図である。図1に示すように、システム100は、少なくとも一つのホストコンピューターまたはクライアント装置110、112、114と、少なくとも一つのサーバー120と、複数の画像形成装置またはプリンター130、132、134とを含みうる。これらは、たとえば、通信ネットワーク(またはネットワーク)140および/またはローカルエリアネットワーク(LAN)142によって接続される。
【0014】
例示的な一実施形態によれば、少なくとも一つのホストコンピューターまたはクライアント装置110は、たとえば、キンコーズ(Kinko’s、登録商標)の印刷店150の顧客によって使用されるコンピューターでありうる。顧客は、たとえば、ウェブブラウザーを使用して、ネットワーク140、142を介して、印刷店150に印刷ジョブまたは印刷注文を送信できる。注文のデータ(または情報)は、印刷設定および注文の期限を定義するジョブチケットを含んでもよい。サーバー120と、複数のプリンターまたは画像形成装置130とが、一つの印刷店150において設置されうる。たとえば、サーバー120は、印刷店150においてオペレーターによって使用されるコンピューターでありうる。サーバー120は、少なくとも一つのクライアント装置110、112、114から受信した注文に対応するジョブを、複数のプリンター130、132、134の少なくとも一つに割り当てでき、少なくとも一つのプリンター130は、割り当てられたジョブを実行する。
【0015】
例示的な一実施形態によれば、通信ネットワークまたはネットワーク140、142は、公衆の電気通信回線および/またはネットワーク(たとえば、LANまたはWAN)でありうる。通信ネットワーク140、142の例としては、本開示の実施形態に一致する任意の電気通信回線および/またはネットワークを含んでもよく、電気通信回線または電話回線、インターネット、イントラネット、図示するようなローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ならびに/または高周波(RF)を使用する無線接続、赤外線(IR)送信、および/もしくは近距離無線通信(NFC)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0016】
図2は、例示的な一実施形態に係るクライアント装置110、112、114を示す図である。図2に示すように、クライアント装置110は、プロセッサーまたは中央処理装置(CPU)101と、ソフトウェアプログラムおよびデータ(印刷ファイル等)を記憶するための一つ以上のメモリー102と、ウェブブラウザー107とを含みうる。クライアント装置のウェブブラウザー107は、印刷ジョブのデータをサーバー120に送信するためのソフトウェアである。クライアント装置から印刷サーバーに送信されるデータは、画像データ(文書データ)および印刷設定データを含んでもよい。画像データおよび印刷設定データは、別々に送信されてもよいし、画像データおよび印刷設定データを含むZIPまたはMIME形式の単一のファイルとして送信されてもよい。プロセッサーまたはCPU101は、コンピュータープログラムの命令を実行し、クライアント装置110の機能の少なくとも一部を動作させる、および/または制御する。また、クライアント装置110は、入力部103と、表示部またはグラフィカルユーザーインタフェース(GUI)104と、通信ネットワーク(またはネットワーク)140に接続されたネットワークインタフェース(I/F)105とを含みうる。バス106は、少なくとも一つのクライアント装置110内の様々な構成要素101、102、103、104、105を接続しうる。
【0017】
クライアント装置110、112、114はオペレーティングシステム(OS)を含む。このオペレーティングシステムは、コンピュータハードウェアを管理し、様々なソフトウェアプログラムの効率的な実行のための共通サービスを提供する。ソフトウェアプログラムは、たとえば、クライアント装置110、112、114からサーバー120に印刷ジョブのデータの送信を制御できるウェブブラウザー107を含みうる。例示的な一実施形態によれば、クライアント装置110、112、114は、コンピュータ、タブレット、携帯電話、またはウェブブラウザー107を実行できる他の装置でありうる。
【0018】
図3は、例示的な一実施形態に係るサーバー120を示す図である。図3に示すように、サーバー120は、プロセッサーまたは中央処理装置(CPU)201と、ジョブ管理プログラムを含むソフトウェアプログラムおよびデータを記憶するための一つ以上のメモリー202とを含みうる。プロセッサーまたはCPU201は、コンピュータープログラムの命令を実行し、サーバー120の機能の少なくとも一部を動作させる、および/または制御する。また、サーバー120は、入力部203と、表示部またはグラフィカルユーザーインタフェース(GUI)204と、通信ネットワーク(またはネットワーク)140に接続されたネットワークインタフェース(I/F)205とを含みうる。バス206は、サーバー120内の様々な構成要素201、202、203、204、205を接続しうる。サーバー120は、コンピュータハードウェアを管理し、様々なソフトウェアプログラムの効率的な実行のための共通サービスを提供する、オペレーティングシステム(OS)を含む。
【0019】
例示的な一実施形態によれば、サーバー120は、コンピュータであってもよく、印刷ジョブを管理するジョブ管理プログラムを実行する。サーバー120は、各ジョブが最適なプリンター130、132、134によって実行され、印刷店150が受信するすべてのジョブ(注文)が効率的に実行されるように、少なくとも一つのプリンター130、132、134にジョブを割り当てる。具体的には、サーバー(ジョブ管理プログラム)は、「どのプリンターによって」および「どのような順序で」印刷ジョブが実行されるべきかに関する、ジョブスケジュールを決定する。
【0020】
図4は、例示的な一実施形態に係るプリンター130、132、134を示す図である。プリンター130、132、134は、通信ネットワーク(またはネットワーク)140、142に接続されたネットワークインタフェース(I/F)301と、プロセッサーまたは中央処理装置(CPU)302と、ソフトウェアプログラムおよびデータ(印刷されるファイル等)を記憶するための一つ以上のメモリー303を含みうる。たとえば、このソフトウェアプログラムは、プリンターコントローラーを含みうる。プロセッサーまたはCPUは、コンピュータープログラムの命令を実行し、プリンター130、132、134の機能の少なくとも一部を動作させる、および/または制御する。また、プリンター130、132、134は、入力部304と、表示部またはグラフィカルユーザーインタフェース(GUI)305と、スキャナーエンジン(またはスキャナー)306と、プリンターエンジン307と、少なくとも一つの用紙トレイ308と、測色部309とを含みうる。用紙トレイ308は、より好ましくは複数の用紙トレイであり、たとえば、トレイ1、トレイ2、トレイ3、トレイ4、…トレイNからなる。用紙トレイ308は、たとえば、用紙または紙状製品等の印刷媒体の束を保持するビンまたはトレイを含みうる。
【0021】
例示的な一実施形態によれば、たとえば、測色部309は、RGBスキャナー、光検出器を有するスペクトルスキャナー、または技術分野において知られている他の検出デバイス等の、一つ以上のカラーセンサーまたは測色部を含み、印刷された用紙の経路、および任意の後処理装置または機器(図示せず)に備えられうる。バス310は、プリンター130内の様々な構成要素301、302、303、304、305、306、307、308、309を接続しうる。また、プリンター130、132、134は、コンピュータハードウェアを管理し、様々なソフトウェアプログラムの効率的な実行のための共通サービスを提供する、オペレーティングシステム(OS)を含む。
【0022】
例示的な一実施形態によれば、プリンター130、132、134がコピー機であることは、本開示の範囲内でありうる。プリンターエンジンまたはプリントエンジン307は、たとえば、用紙トレイに収容されうる様々なサイズの印刷媒体を印刷ジョブに利用できる。「印刷ジョブ」または「文書」は、関連するシートのセットであってもよく、通常、特定のユーザーまたはその関係者から、元の印刷ジョブのシート、または電子文書のページ画像のセットからコピーされた、一つ以上の照合されたコピーセットであってもよい。
【0023】
例示的な一実施形態によれば、プリンター130、132、134内の画像処理部は、プリントコントローラーまたはCPU302の制御の下、様々な画像処理を実行でき、処理された印刷画像データをプリントエンジン307に送信する。また、画像処理部は、原稿を光学的に読み取るためのスキャナー部(スキャナー306)を含みうる。スキャナー部は、スキャナー306から画像を受信し、当該画像をデジタル画像に変換する。プリントエンジン307は、画像処理部から送信された画像データに基づいて、印刷媒体(または記録紙)上に画像を形成する。中央処理装置(CPU)(またはプロセッサー)302およびメモリー303は、印刷ジョブに含まれる印刷データを、プリンターまたはプリントエンジン307において使用されるラスタ画像データに変換するための処理である、RIP処理(Raster Image Processing、ラスタ画像処理)のためのプログラムを含みうる。CPU302は、たとえば、ネットワーク接続部および/または入力/出力部(I/O部)304を介して、サーバー120から受信したデータおよびジョブ情報を処理するように構成されるプリンターコントローラを含みうる。
【0024】
また、CPU302は、プリンター130、132、134内のソフトウェアプログラムとハードウェア構成要素との間の仲介として動作する、オペレーティングシステム(OS)を含みうる。このオペレーティングシステム(OS)は、コンピュータハードウェアを管理し、様々なソフトウェアアプリケーションの効率的な実行のための共通サービスを提供する。例示的な一実施形態によれば、プリンターコントローラは、一つ以上のクライアント装置110から受信したデータおよびジョブ情報を処理して、印刷画像を生成できる。
【0025】
ネットワークI/F301は、サーバー120とデータ転送を実行する。プリンターコントローラは、データを処理し、多機能周辺装置の様々な他の構成要素を制御して、本明細書に記載する様々な方法を実行するようにプログラムされうる。例示的な一実施形態によれば、プリンター部は、ネットワークI/F301を介してサーバー120から印刷ジョブのデータを受信した場合、動作を開始する。印刷ジョブのデータは、PostScript(登録商標)(PS)、Printer Control Language(PCL)、Portable Document Format(PDF)、および/または、XML Paper Specification(XPS)等の任意の種類のページ記述言語(PDL)を含んでもよい。本開示の例示的な実施形態と一致するプリンター130、132、134の例としては、コピー機能を含む、多機能周辺装置(MFP)、レーザービームプリンター(LBP)、LEDプリンターおよび多機能レーザービームプリンターが挙げられるが、これらに限定されない。
【0026】
例示的な一実施形態によれば、図4に示すようなプリンター130、132、134の色補正は、たとえば、デジタルフロントエンド(DFE)プリンターコントローラーでありうるCPU302のプリントコントローラー上で、カラーテストパターンを作成することによって実行されうる。この色補正は、たとえば、特定の数の印刷コピーがプリンター130、132、134によって印刷された後のような、一つ以上の印刷条件に基づいて設定されうる。補正の設定が可能になると、色測定ページ600(図6)が印刷され、一つ以上の印刷カラーパッチ610が、測色部309を使用して、当該一つ以上のカラーパッチの各々に対応する目標色と比較されうる。目標色(または目標色データ(図14))と比較された色補正パッチ610は、本明細書において開示するように、プリンター130、132、134のプリントエンジンの演色性を判断でき、および/または、プリンター130、132、134の間のカラープロファイルもしくは色ずれを生成できる。
【0027】
図5は、例示的な一実施形態に係るプリンター(または画像形成装置)130、132、134を示す図である。プリンター130、132、134は、入力部304と、表示部またはグラフィカルユーザーインタフェース(GUI)305と、スキャナーエンジン306と、プリンターエンジン307と、たとえばトレイ1、トレイ2、トレイ3、トレイ4、…トレイNからなる複数の用紙トレイ308と、測色部309とを含む。図5に示すように、複数の用紙トレイ308の各々は、たとえば、印刷媒体(または用紙)160の束162等の、印刷媒体160を保持するように構成されうる。
【0028】
例示的な一実施形態によれば、印刷媒体160は、好ましくは、一つ以上の印刷媒体属性を有する用紙または紙状媒体である。この印刷媒体属性には、たとえば、用紙の色、コーティング、繊維方向、印刷技術、明るさ、CIE、色合い、白色度、lab色(lab Color)等が含まれうる。印刷品質を最良にするために、各種の印刷媒体の印刷媒体属性が、プリンター130、132、134において(たとえば、プリンター130、132、134のプリンター構成設定において)最高品質の出力を得るように、入力または提供されるべきである。ほとんどの印刷媒体160は、印刷媒体の製造、サイズ、種類および他の属性に関する情報等の表示を含んで包装された、連量または他の既知の量で提供される。印刷媒体160のサイズは、たとえば、レター、リーガル、A4、A3、タブロイド等を含みうる。さらに、ほとんどの用紙の束または連は、印刷媒体の製造を含む印刷媒体160の種類を特定する、UPC(ユニバーサルプロダクトコード)またはバーコードを含む。
【0029】
例示的な一実施形態によれば、複数のプリンター130、132、134のうちの少なくとも一つのプリンターは、コニカミノルタ(登録商標)によるbizhub PRESS 1100のようなプロダクションプリンターでありうる。プリンター130、132、134は、プリンターが印刷出力600(図6)の色品質(色特性)を測定できるように、用紙経路上にインラインセンサー(測色部309)を有する。たとえば、インラインセンサーは、図6に示された印刷媒体160上に印刷されたカラーパッチ610のL値を測定してもよい。
【0030】
例示的な一実施形態によれば、プリンター130、132、134は、検証処理によって自装置の色再現状態を検証でき、色再現状態が印刷ジョブを実行するのに十分でない場合、プリンター130、132、134は、補正処理を自動的に実行することによって、自身の色再現状態を改善できる。補正処理は、色検証処理から独立したオペレーターの指示に基づいて実行されてもよい。
【0031】
例示的な一実施形態によれば、複数のプリンター130、132、134についてのジョブ印刷スケジュールを作成し、最も効率的な印刷順序にすることができるジョブ管理プログラムを開示する。たとえば、少なくとも一つのプリンター130、132、134は、印刷出力の色再現を測定するためのインラインセンサー(測色部309)を有してもよく、少なくとも一つのプリンター130、132、134は、色再現状態を検証しうる。検証結果が不良である場合、プリンター130、132、134は、色再現に関するパラメータを補正する必要がある。その補正のため、ジョブ印刷は停止させられ、ジョブ順序を再スケジュールしてジョブの期限に応じる必要がありうる。例示的な一実施形態によれば、ジョブスケジューリング画面上に色再現履歴および予測を示すことによって、ユーザーは、たとえば再補正のメンテナンスが発生する前に、再スケジュールのような必要な対応をすることができる。
【0032】
図7は、例示的な第1実施形態に係る、図1に示すようなシステムと併用するための、たとえば、サーバー120および/またはプリンター130、132、134(例示的な装置)に設けられうる例示的なジョブ管理装置の表示部またはグラフィカルユーザーインターフェース104上のジョブスケジューリングウインドウを示す図である。例示的な一実施形態によれば、たとえば、ジョブスケジューリングウインドウは、通信ネットワーク140、142を介して、サーバー120および/または少なくとも一つのプリンター130、132、134に設けられうる。図7に示すように、サーバー120および/またはプリンター130、132、134は、ジョブスケジューリングGUI(グラフィカルユーザーインタフェース)104、204、305を有する。例示的な一実施形態によれば、ジョブ管理プログラムは、たとえば、サーバー120に設けられ、各プリンター130、132、134のジョブスケジュール、検証および補正の処理のスケジュール、ならびに色再現情報を示す、ジョブスケジューリングGUI104、204、305を提供する。オペレーターは、ジョブスケジューリングGUI104、204、305を確認することによって、適切なプリンター130、132、134にジョブを割り当てできる。
【0033】
図7に示すように、ジョブスケジューリングGUI104、204、305の縦軸(すなわち第2の軸)は、複数のプリンターT101、トレイ行T102、色検証行T103、色補正行T104、および色再現行T105の識別を含みうる。横軸(すなわち第1の軸)は、時間または用紙カウントT10に対応し、履歴領域T107、現在領域T108、予測領域T109、ジョブバー(またはセル)T11、T111、ジョブ分割線T112、分割ジョブ指標(インジケーター)T113、色検証バーT114、色補正バーT115、色再現グラフT116、測定タイミング指標T117、基準線T118、基準超え指標T119、および目盛(スケール)調整部T120、T121を含みうる。
【0034】
他の実施形態では、たとえば、複数の(または多数の)プリンターT101、トレイ行T102、色検証行T103、色補正行T104、および色再現行T105が、行ではなく、各々が列の形式になるように、横軸上に配置されうる。また、他の実施形態では、時間または用紙カウントT10、履歴領域T107、現在領域T108、予測領域T109、ジョブバーT11、T111、ジョブ分割線T112、分割ジョブ指標T113、色検証バーT114、色補正バーT115、色再現グラフT116、測定タイミング指標T117、基準線T118、基準超え指標T119、および目盛調整部T120、T121は、列ではなく、各々が行の形式になるように、縦軸上に配置されうる。例示的な一実施形態によれば、行または列の使用は、たとえば、複数のプリンターT101および対応するトレイ、色検証情報、および時間または用紙カウントが配置される方向または軸によって、置換されうる。
【0035】
例示的な一実施形態によれば、複数のプリンター130、132、134の各々についての一つ以上のジョブ、補正および検証の実行履歴が、たとえば、サーバー120によって受信および処理されると、ジョブスケジューリングGUI(または表示部)104、204、305は、時間や、ジョブスケジューリングGUI104、204、305上に描かれるような対応するバーおよびグラフが、たとえば左に移動するように、動的に(たとえば、リアルタイムに)更新される。
【0036】
縦軸に示すように、例示的な一実施形態によれば、ジョブ管理プログラムによって管理されている複数の(または多数の)プリンターT101は、縦軸に沿って割り当てられる。例示的な一実施形態によれば、印刷店150のオペレータまたは管理者(たとえば、システムの管理者)によって、プリンターT101は、プログラムに予め登録される。プリンターの各トレイは、縦軸に沿って別々に割り当てられる。各トレイ行T102は、たとえば、トレイ番号、用紙サイズ、用紙種類、用紙色(図示せず)およびトレイ内の用紙の坪量という、トレイに対応する情報を含みうる。さらに、各トレイ行T102は、特定のトレイT102を使用して実行された/実行予定のジョブ履歴または計画ジョブ(または予定ジョブ)を示すジョブバーT11、T111を含みうる。例示的な一実施形態によれば、色検証行T103は、少なくとも一つのプリンター130、132、134によって実行された/実行予定の色検証の履歴または予定を示す色検証バーT114を含みうる。
【0037】
例示的な一実施形態によれば、色補正行T104は、プリンター130、132、134によって実行された/実行予定の色補正の履歴または予定を示す色補正バーT115を含みうる。色再現行T105は、色再現状態の履歴または予測を示すグラフ(または線)を含みうる。
【0038】
図7に示すように、横軸は、時間(たとえば、分)または用紙カウントT10に対応する。例示的な一実施形態によれば、横軸は、たとえば、クリックスルーによるユーザー操作、または他の既知のコンピュータ処理またはステップによって、時間と用紙カウントとの間で置換されうる。また、横軸は、履歴領域(マイナスの時間または用紙カウント)T107、時間0(ゼロ)および/またはページカウント0(ゼロ)における現在領域(または線)T108、予測(予定)領域(時間またはページカウント)T109を含んでもよく、時間の増加および/または用紙カウントにおいてジョブ履歴を反映する。履歴領域T107は、たとえば、ジョブT11、T111、色検証T114および色補正T115の実際の履歴を示す。例示的な一実施形態によれば、ジョブバーT110、T111は、プリンター130、132、134が各ジョブに費やす時間(または用紙カウント)を示す。予測領域T109では、用紙がなくなる可能性が、たとえば、黄色のT111のような異なる色で表現または表示されうる。
【0039】
例示的な一実施形態によれば、オペレーターは、ジョブバーに対するドラックアンドドロップ操作によって、ジョブバーを同一または別のプリンターの別のトレイ行に移動させることができる。また、オペレーターは、ジョブバーに対するドラッグアンドドロップ操作によって、単一ジョブバーを別のプリンターの別のトレイ行に分割できる。ジョブ分割線T112は、各単一ジョブの境界を示す。ジョブ管理プログラムは、分割ジョブ(元のジョブ)が複数のプリンターによって並列に実行されうるように、元の単一ジョブを複数のジョブ(分割ジョブ)に分割できる。分割ジョブ指標T113は、同一の元のジョブから分割された複数の分割ジョブ間の関係を示す。
【0040】
例示的な一実施形態によれば、色検証バーT114は、色検証処理に費やす時間を示す。色補正バーT115は、色補正処理に費やす時間を示す。色再現グラフT116は、横軸上の各点における色再現状態を示す。色再現状態は、全カラーパッチのL測定値とL目標値との間の色差(デルタEまたはΔE)の平均値であってもよい(図14)。
【0041】
【数1】
【0042】
例示的な一実施形態によれば、色検証処理および色補正処理は、ある程度の間隔を置いて実行されるため、履歴領域T107、現在領域T108においても、検証処理および/または補正処理の間の色再現状態は、検証および/または補正処理において測定された実際の値に基づいて算出される必要がある。色再現状態T105は、たとえば、実際の値と、機械学習技術を用いて(長時間を費やして収集された)値の変化の履歴とに基づいて算出されてもよい。
【0043】
例示的な一実施形態によれば、予測領域T109において、色再現状態T105は、実際の値、値の変更の履歴、ならびに印刷ジョブおよび補正の予定に基づいて算出されてもよい。例示的な一実施形態によれば、測定タイミング指標T117は、その時点における色再現状態T105が、検証処理および/または補正処理において測定された実際の値に基づいて算出されたことを示しうる。
【0044】
例示的な一実施形態によれば、たとえば、オペレーターは予め、色再現状態上に(1または複数の)基準T118を設定できる。基準は、色再現グラフT116内の基準線として描写される。オペレーターは、色再現グラフT116および基準線T118に基づいて、検証処理および/または補正処理がいつ予定されるべきかを判断できる。基準超え指標T119は、色再現状態が基準T118より悪い領域を示す。例示的な一実施形態によれば、オペレーターは、指標T119に基づいて、検証処理および/または補正処理がいつ予定されるべきかを容易に判断できる。
【0045】
例示的な一実施形態によれば、オペレーターは、目盛調整部T120、T121を使用して横軸の目盛を変更できる。たとえば、履歴領域T107および予測領域T109の目盛は、対応する調整部を使用して別々に調整されうる。また、ジョブバーT11、T111、ジョブ分割線T112、分割ジョブ指標T113、色検証バーT114、色補正バーT115、色再現グラフT116、測定タイミング指標T117および基準超え指標T119は、目盛調整部T120、T121を使用して、時間と共に横軸に沿って右または左に移動させられうる。
【0046】
図8は、例示的な第2実施形態に係る、図1に示すようなシステム100と併用するための例示的な装置110、112、114、120、130、132、134の表示部またはグラフィカルユーザーインターフェース104、204、305上のジョブスケジューリングウインドウを示す図である。図8に示すように、例示的な第2実施形態のジョブスケジューリングGUI104は、横軸上の各点における二つのプリンター間の色再現状態の差を示すグラフを含む、追加の行T201を有する。グラフT202は、プリンターAとプリンターBとの間の差を示す。図15に示すように、差は、全カラーパッチのプリンターAのL値とプリンターBのL値との間の色差(デルタE)の平均値であってもよい。プリンターの他の組み合わせに対応するグラフも、追加の行に描写されうる。
【0047】
【数2】
【0048】
例示的な一実施形態によれば、オペレーターは、追加の行に基づいて、二つのプリンター間の色再現状態の差を比較的容易に認識する、または知ることができる。たとえば、元のジョブが複数の分割ジョブに分割され、分割ジョブが複数のプリンターに割り当てられる場合、これらのプリンターは、同様の色再現状態を有することが望ましい。このような場合、オペレーターは、追加の行を確認することによって、分割ジョブを割り当てる適切なプリンターを容易に選択できる。
【0049】
他の実施形態によれば、オペレーターが、対象のプリンターに対応する領域を選択した場合(たとえば、マウスを使用することによってポイントした場合)、当該対象のプリンターに関連しないグラフは消え、言い換えれば、当該対象のプリンターに関連するグラフのみが残る。具体的には、オペレーターがプリンターAに対応するジョブバーを選択した場合、「プリンターAとBとの間」および「プリンターAとCとの間」の線は残る。また、「プリンターBとCとの間」は、ジョブスケジューリング画面および/またはジョブスケジューリングウィンドウから消える。
【0050】
図9は、例示的な第3実施形態に係る、図1に示すようなシステム100と併用するための例示的な装置120、130、132、134の表示部またはグラフィカルユーザーインターフェース104、204、305上のジョブスケジューリングウインドウを示す図である。例示的な一実施形態によれば、色再現状態T30の変化は、用紙種類(または印刷媒体160)によって異なりうる。たとえば、図示するように、本実施形態のジョブスケジューリングGUIは、トレイに収容されている用紙または印刷媒体160の用紙種類に対して、複数の色再現状態の行T301、T302を有する。
【0051】
図10は、例示的な第4実施形態に係る、図1に示すようなシステム100と併用するための例示的な装置120、130、132、134の表示部またはグラフィカルユーザーインターフェース104、204、305上のジョブスケジューリングウインドウを示す図である。先の実施形態では、各トレイは、縦軸に沿って別々の単一の行に割り当てられる。本実施形態では、各種類の印刷媒体(用紙サイズ、種類および坪量の組合せ)が、別々の単一の行T401に割り当てられる。たとえば、複数のトレイが、用紙種類が同じ用紙を有する場合、それらのトレイは、同じ単一の行に割り当てられうる。したがって、たとえば、ジョブスケジューリングウインドウは、トレイおよび/またはトレイ番号を含まなくてもよい。
【0052】
図11は、例示的な第5実施形態に係る、図1に示すようなシステム100と併用するための例示的な装置120、130、132、134の表示部またはグラフィカルユーザーインターフェース104、204、305上のジョブスケジューリングウインドウを示す図である。図11に示すように、本実施形態のジョブスケジューリングGUIは、色検証行および色補正行を有しない。色検証バーT501および色補正バーT502、T50は、検証処理または補正処理において使用される用紙が収容されている、対応するトレイに配置される。例示的な一実施形態によれば、オペレーターは、検証処理および/または補正処理のために使用されるトレイ(用紙)を比較的容易に知ることができる。
【0053】
図12Aは、例示的な一実施形態に係る、検証処理または補正処理を追加するための例示的な装置120、130、132、134の表示部またはグラフィカルユーザーインターフェース104、204、305上のジョブスケジューリングウインドウの一部を示す図である。図12Aを参照すると、オペレーターが色補正行上のセルにカーソルを置いた状態で、ダブルクリックまたは右クリックした場合、ウィンドウT602が表示される。オペレーターがウィンドウT602において「Yes」を選択した場合、ウィンドウT603が表示される。オペレーターは、ウィンドウT603において、補正処理において使用されるトレイを選択できる。上述した操作によって、新しい色補正バー(またはセル)が色補正行に生成される(図12B)。例示的な一実施形態によれば、検証バー(またはセル)は、補正の場合と同様の方法によって追加されうる。たとえば、ウィンドウT603は、用紙トレイの選択の代わりに、用紙種類の選択を提供できる。
【0054】
例示的な一実施形態によれば、たとえば、図13に示すように、確認または変更のために、検証処理または補正処理の設定は、確認または変更されうる。図13に示すように、オペレーターが色検証バーにカーソルを置いた状態で、たとえば、ダブルクリックまたは右クリックの操作をした場合、ウィンドウT701が表示されうる。また、オペレーターは、検証処理において使用されるトレイを確認できる。オペレーターが「Yes」のT702を選択した場合、検証処理は中止され、対応する色検証バーは消える。オペレーターが「No」のT704を選択した場合、ウィンドウT703が表示される。例示的な一実施形態によれば、オペレーターは、ウィンドウT703において、補正処理において使用されるトレイを変更できる。また、ウィンドウT702およびT703は、用紙トレイの選択の代わりに、用紙種類の選択を提供できる。
【0055】
検証処理または補正処理のタイミングも、変更されうる。例示的な一実施形態によれば、たとえば、ドラッグアンドドロップ操作によって、操作が色補正バーを別の位置に(前/後のジョブに)移動させた場合、補正処理のタイミングは(前/後に)変更されうる。また、検証バーは、たとえば、ドラッグアンドドロップ操作によって、補正の場合と同様の方法によって、操作されうる。
【0056】
例示的な一実施形態によれば、ジョブ管理装置は、期日に警告を送信できる。たとえば、各ジョブは通常、期日を有する。新しい検証処理または補正処理を追加することによって、あるジョブが期日に遅れる場合、GUI104は、新しい処理またはジョブをスケジュールに追加する前に、オペレーターに警告メッセージを表示できる。
【0057】
例示的な一実施形態によれば、ジョブ管理装置のためのコンピュータープログラム、およびコンピュータープログラムを内部に格納したコンピューターが使用可能な非一時的媒体が開示され、ジョブ管理装置は、少なくとも一つのプリンターの印刷ジョブを管理し、コンピュータープログラムは、ジョブスケジューリング画面を表示させるための処理をジョブ管理装置に実行させるように構成され、当該処理は、少なくとも一つのプリンターによって実行されるジョブに関する第1の情報を取得するステップ(a)と、少なくとも一つのプリンターの色再現状態に関する第2の情報を取得するステップ(b)と、ジョブスケジューリング画面を生成するステップ(c)と、を含み、ジョブスケジューリング画面は、第1の軸がジョブの実行時間の長さまたはジョブに使用される用紙の枚数を示す二次元チャートであり、二次元チャートの第2の軸の一部は、少なくとも一つのプリンターの色再現状態を示す。
【0058】
非一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体は、磁気記録媒体、光磁気記録媒体、または将来開発される任意の他の記録媒体であってもよく、これらの全てが、同じ方法において本発明に適用可能であるとみなされうる。一次複製品および二次複製品を含むこのような媒体の複製品等は、疑いなく上記の媒体と同等とみなされる。さらに、本発明の実施形態がソフトウェアおよびハードウェアの組み合わせである場合でも、本発明の概念から全く逸脱するものではない。本発明は、そのソフトウェア部分が予め記録媒体に書き込まれ、動作時に必要に応じて読み出されるように実装されてもよい。
【0059】
本発明の範囲または思想から逸脱することなく、本発明の構成に対する様々な変更および変形が可能であることは、当業者に明らかである。上記を考慮して、本発明は、添付の特許請求の範囲およびそれらの均等物の範囲内に含まれる本発明の変更および変形も含む。
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図12A
図12B
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