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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-23
(45)【発行日】2022-05-31
(54)【発明の名称】管理システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/00 20120101AFI20220524BHJP
   B60S 5/00 20060101ALI20220524BHJP
   G07C 5/02 20060101ALI20220524BHJP
【FI】
G06Q10/00 300
B60S5/00
G07C5/02
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2018001236
(22)【出願日】2018-01-09
(65)【公開番号】P2019121221
(43)【公開日】2019-07-22
【審査請求日】2020-12-17
(73)【特許権者】
【識別番号】501418498
【氏名又は名称】矢崎エナジーシステム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002000
【氏名又は名称】特許業務法人栄光特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】輿 弦
【審査官】速水 雄太
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-030355(JP,A)
【文献】特開2008-299529(JP,A)
【文献】特開2002-131191(JP,A)
【文献】特開2016-061285(JP,A)
【文献】特開2015-191525(JP,A)
【文献】特開2008-003771(JP,A)
【文献】特開2015-130138(JP,A)
【文献】特開2017-134656(JP,A)
【文献】特開2010-128686(JP,A)
【文献】特開2001-296915(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
B60S 5/00
G07C 5/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載され、前記車両の位置情報、走行距離情報およびイグニッションのオン・オフ情報を取得して外部に送信可能な車載器と、
前記車両の外部に設置され、前記車載器から前記位置情報、前記走行距離情報および前記イグニッションのオン・オフ情報を受信して管理する管理装置と、
を備えた管理システムにおいて、
前記管理装置は、
前記車両に対しメンテナンスが実行されたか否かの情報を記録する記録部と、
前記位置情報により表される位置が車両のメンテナンスが行えるサービス拠点に含まれている状態で、前記イグニッションがオフに切り替わったことを表す情報を受信したことに基づいて、前記イグニッションがオフに切り替わったことを表す情報を受信した時点からの継続時間を計時する計時部と、を備え、
前記記録部は、前記継続時間が所定時間を超えた場合、前記車両に対する前記メンテナンスが実行された旨の情報を記録する、
ことを特徴とする管理システム。
【請求項2】
前記計時部は、前記継続時間の計時中に、前記位置情報が前記車両のメンテナンスが行えるサービス拠点に含まれたまま、前記イグニッションがオンに切り替わったことを表す情報を受信し、再度前記イグニッションがオフに切り替わったことを表す情報を受信した場合には、前記計時を継続する、
ことを特徴とする請求項1に記載の管理システム。
【請求項3】
前記車載器は、前記メンテナンスの内容を入力するための入力部を有し、入力された前記メンテナンスの内容を前記管理装置に送信可能であり、
前記記録部は、前記メンテナンスが実行された旨の情報に、受信した前記メンテナンスの内容を対応付けて記録する、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のメンテナンスを管理する管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、運送業界等、車両を管理する会社は、定期的に(例えば、一定距離走行する毎に)車両のメンテナンスを行うようにしている。車両がサービス拠点に到着すると、運転者はメンテナンスを行う。さらに、運転者は、事務所に戻ると、事務所PCに対し定期メンテナンスの結果(日時や内容)を手入力していた。
【0003】
先行技術として、油圧ショベルが作業完了スイッチを有し、このメンテナンス作業完了スイッチが押されると、メンテナンス作業完了データとメンテナンスデータを管理サーバに送信するメンテナンスシステムが特許文献1に開示されている。これにより、管理サーバは、メンテナンスデータを管理できる。
【0004】
また、自宅のサーバから、ユーザが車両に対しメンテナンスを要求し、車両の各種センサで得られた状態情報を取得する遠隔自己診断システムが特許文献2に開示されている。これにより、ユーザは、車両の状態を診断できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2003-30355号公報
【文献】特開2001-296915号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、運転者が定期メンテナンスの結果を手入力する場合、運転者に入力作業を強いることになり、負荷がかかっていた。また、定期メンテナンスの結果が事務所PCに登録されるまでに遅延が生じる。定期メンテナンスの結果を登録するまでの時間が遅れると、事務所PC上では、あたかも車両がメンテナンスタイミングを徒過しているように表示される。特に、多くの車両を管理している会社の場合、どの車両が実際に定期メンテナンスを徒過しているのか判別しづらくなる。また、手入力することで、入力し忘れ、入力漏れや入力ミスが発生するおそれもあった。
【0007】
特許文献1では、サービス員がメンテナンス完了ボタンを押下すると、メンテナンスデータが管理サーバに送信される。つまり、サービス員が実際にサービス拠点でメンテナンスを行っていなくても、ボタンを押下するだけでメンテナンス完了が管理サーバに登録されることになる。したがって、サービス員は、故意にメンテナンス完了を登録することも可能である。一方、管理サーバは、油圧ショベルが実際にサービス拠点でメンテナンスが行われているか何も把握できない状況となる。管理サーバは、メンテナンスの実施済の信憑性を確認することができない。また、サービス員がメンテナンス作業完了ボタンを押下する操作が必ず必要となる。したがって、サービス員がメンテナンス作業完了ボタンを押下し忘れることが起こり得る。また、後からメンテナンス作業完了ボタンを押下した場合、実際のメンテナンス作業完了と、メンテナンス作業完了ボタンとの間に、時間的なずれが生じることがある。したがって、特許文献1では、依然として従来と同様の課題が残る。
【0008】
また、特許文献2では、車のメンテナンスデータを管理する管理装置は存在していない。ユーザは、遠隔で車のセンサ情報を取得しているだけである。したがって、車から定期的にセンサ情報が送信され、メンテナンスデータとして管理装置に蓄積・管理されることは無い。また、得られる状態情報は、人が介在しないセンサ情報であるため、例えば、タイヤの空気圧を調整したことや、エンジンオイルを交換したこと等の詳細なメンテナンスデータをセンサ情報のみから得ることは難しい。
【0009】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両のメンテナンスを行う際に運転者の負荷を軽減し、管理装置がメンテナンスの状況を適正に管理できる管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前述した目的を達成するために、本発明に係る管理システムは、下記(1)~(3)を特徴としている。
(1) 車両に搭載され、前記車両の位置情報、走行距離情報およびイグニッションのオン・オフ情報を取得して外部に送信可能な車載器と、
前記車両の外部に設置され、前記車載器から前記位置情報、前記走行距離情報および前記イグニッションのオン・オフ情報を受信して管理する管理装置と、
を備えた管理システムにおいて、
前記管理装置は、
前記車両に対しメンテナンスが実行されたか否かの情報を記録する記録部と、
前記位置情報により表される位置が車両のメンテナンスが行えるサービス拠点に含まれている状態で、前記イグニッションがオフに切り替わったことを表す情報を受信したことに基づいて、前記イグニッションがオフに切り替わったことを表す情報を受信した時点からの継続時間を計時する計時部と、を備え、
前記記録部は、前記継続時間が所定時間を超えた場合、前記車両に対する前記メンテナンスが実行された旨の情報を記録する、
ことを特徴とする管理システム。
【0011】
上記(1)の構成の管理システムによれば、運転者は、メンテナンスを行った際にメンテナンスが実行された旨の情報を入力しなくても、管理装置は、イグニッションがオフに切り替わったことを表す情報を受信した時点からの継続時間と、位置情報と、走行距離情報とを基に、メンテナンスが実行されたか否かを判断できる。したがって、運転者は、メンテナンスに関する一切の入力を行わなくても、メンテナンス情報を管理装置にリアルタイムに記録できる。また、管理装置は、車両毎のメンテナンスの情報を一元管理できる。これにより、運転者による入力し忘れ、入力漏れ、入力ミス等を防ぐことができ、運転者の負荷を軽減できる。したがって、車両のメンテナンスを行う際に運転者の負荷を軽減し、管理装置がメンテナンスの状況を適正に管理できる。
【0012】
(2) 前記計時部は、前記継続時間の計時中に、前記位置情報が前記車両のメンテナンスが行えるサービス拠点に含まれたまま、前記イグニッションがオンに切り替わったことを表す情報を受信し、再度前記イグニッションがオフに切り替わったことを表す情報を受信した場合には、前記計時を継続する、
ことを特徴とする上記(1)の構成の管理システム。
【0013】
上記(2)の構成の管理システムによれば、メンテナンスのためにイグニッションがオンに切り替わったことを表す情報を受信したのか、移動するためにイグニッションがオンに切り替わったことを表す情報を受信したのかを区別することができる。したがって、メンテナンスの判定精度を向上できる。
【0014】
(3) 前記車載器は、前記メンテナンスの内容を入力するための入力部を有し、入力された前記メンテナンスの内容を前記管理装置に送信可能であり、前記記録部は、前記メンテナンスが実行された旨の情報に、受信した前記メンテナンスの内容を対応付けて記録する、
ことを特徴とする上記(1)又は(2)の構成の管理システム。
【0015】
上記(3)の構成の管理システムによれば、運転者は、メンテナンスを行った後、メンテナンスの内容を入力することも可能である。この場合、どのようなメンテナンスを行ったかのか、さらに、メンテナンスの詳細な内容を管理装置に記録できる。管理装置は、メンテナンスが実行された旨の情報の他、その内容を蓄積・管理できる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、車両のメンテナンスを行う際に運転者の負荷を軽減し、管理装置がメンテナンスの状況を適正に管理できる。
【0017】
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1図1は、本発明の実施形態における管理システムの構成を示すブロック図である。
図2図2は、車載器の外観を示す図である。
図3図3は、車載器のデータ送信タイミングの一例を示す図である。
図4図4は、メンテナンス項目が登録されたメンテナンス管理テーブルの登録内容を示す図である。
図5図5は、車載器の送信手順及びセンターのメンテナンス判断手順を示すフローチャートである。
図6図6は、図5に続く車載器の送信手順及びセンターのメンテナンス判断手順を示すフローチャートである。
図7図7は、車載器及びセンターにおけるメンテナンス項目登録手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
【0020】
本実施形態の管理システムは、例えば運送業界等において、車両の総走行距離が一定の距離を超える毎にメンテナンス(定期メンテナンスという)を行う際、定期メンテナンスの実施の有無を管理するシステムに適用される。なお、定期メンテナンスは、総走行距離に限らず、例えば走行時間が一定の時間を超える毎に行われてもよい。
【0021】
図1は、本実施形態における管理システム5の構成を示すブロック図である。管理システム5は、ネットワーク70を介して接続される、車載器10と、センター30とを含む。なお、車載器10とセンター30とは、ネットワーク70を介することなく、無線通信により接続されてもよい。
【0022】
車載器10は、運行データを記録可能な運行記録装置(デジタルタコグラフ)を含む。車載器10は、車両の位置情報や記録した運行データ(総走行距離を含む)をセンター30に送信する。なお、車載器は、ドライブレコーダ、カーナビゲーションシステム、ETC(Electronic Toll Collection System)カード、パネルメータ等を含む構成であってもよい。
【0023】
センター30は、車載器10から送信される運行データを蓄積するデータセンターのコンピュータである。センター30は、車載器10から位置情報や運行データを受信する。センター30は、車載器10からの情報を基に、定期メンテナンスが行われているか否かを判断する。なお、センター30は、自動車メーカや自動車販売会社等の事業者が運営する事業所内のコンピュータであってもよいし、インターネット上でクラウドサービスを提供する事業者のサーバ等であってもよい。
【0024】
ネットワーク70は、車載器10と広域通信を行う無線基地局8が接続されるインターネット等のパケット通信網であり、車載器10とセンター30との間で行われるデータ通信を中継する。車載器10と無線基地局8との間の通信は、LTE(Long Term Evolution)/4G(4th Generation)等のモバイル通信網(携帯回線網)で行われてもよいし、無線LAN(Local Area Network)で行われてもよい。
【0025】
車載器10は、車両に搭載され、出入庫時刻、走行距離、走行時間、走行速度、速度オーバー、エンジン回転数オーバー、急発進、急加速、急減速等の運行データを記録する。車載器10は、CPU11、揮発メモリ26B、不揮発メモリ26A、カードI/F18、音声I/F19、RTC(時計IC)21、SW入力部22及び表示部27を有する。
【0026】
CPU11は、車載器10の各部を統括的に制御する。不揮発メモリ26Aは、CPU11によって実行される動作プログラム、車両の総走行距離が一定の距離(閾値)を超える場合にセットされるメンテナンスフラグ等を格納する。一定の距離は、例えば2万km×nの値に設定される。nは、定期メンテナンスが行われる都度、1倍、2倍、3倍、…と増える値である。なお、本実施形態では、センター30にメンテナンスフラグが設定されており、車載器10のメンテナンスフラグを必要としないので、車載器10にはメンテナンスフラグは無くてもよい。一方、センター30にメンテナンスフラグが設定されない場合、車載器10は、メンテナンスフラグの情報を運行データと共に送信する。
【0027】
カードI/F18には、運転者が所持するメモリカード18Aが挿抜自在に接続される。CPU11は、カードI/F18に接続されたメモリカード18Aに対し、運行情報(運行データ、映像等のデータを含む)を書き込む。音声I/F19には、内蔵スピーカ20が接続される。内蔵スピーカ20は、警報等の音声を発する。
【0028】
RTC21(計時部)は、現在時刻を計時する。SW入力部22には、出庫ボタン、入庫ボタン等の各種ボタンのON/OFF信号が入力される。表示部27は、LCD(Liquid Crystal Display)で構成され、メンテナンスメニュー、通信や動作の状態の他、警報等を表示する。
【0029】
また、車載器10は、速度I/F12A、エンジン回転I/F12B、外部入力I/F13、センサ入力I/F14、アナログ入力I/F29、GPS受信部15、通信部24及び電源部25を有する。
【0030】
速度I/F12Aには、車両の速度を検出する車速センサ12Cが接続され、車速センサ12Cからの車速パルス信号(速度パルス)が入力される。車速センサ12Cは、車載器10にオプションとして設けられてもよいし、車載器10とは別の装置として設けられてもよい。エンジン回転I/F12Bには、エンジン回転数センサ(図示せず)からの回転パルスが入力される。外部入力I/F13には、車載器10を遠隔操作するハンディテンキー23が接続される。
【0031】
センサ入力I/F14には、加速度(G値)を検知する(衝撃を感知する)加速度センサ(Gセンサ)28が接続され、Gセンサ28からの信号が入力される。また、センサ入力I/F14には、ブレーキSW(図示せず)からのブレーキ信号、ウインカSW(図示せず)からの右ウインカ信号あるいは左ウインカ信号、ギアのバックを検知するギアSW(図示せず)からのリバース信号等が入力される。
【0032】
アナログ入力I/F29には、燃料量を検知する燃料量センサ(図示せず)、エンジン温度(冷却水温)を検知する温度センサ(図示せず)、エンジンオイル量やミッションオイル量を検知するオイルセンサ(図示せず)等の信号が入力される。CPU11は、これらのI/Fを介して入力される情報を基に、各種の運転状態を検出する。
【0033】
GPS受信部15は、GPSアンテナ15aに接続され、GPS衛星から送信される信号を受信し、現在位置情報(GPS情報)を取得する。
【0034】
通信部24は、広域通信を行い、携帯回線網(モバイル通信網)を介して無線基地局8に接続されると、無線基地局8と繋がるインターネット等のネットワーク70を介して、センター30と通信を行う。なお、通信部24は、ネットワーク70を介することなく、無線通信でセンター30と接続可能である。
【0035】
電源部25は、バッテリ17に接続されたイグニッションスイッチ(IGN_SW)16がオンになると、車載器10の各部に電力を供給する。なお、電源部25は、二次電池を有し、イグニッションSWのオフ時にも、通信機能等の一部の機能が動作可能となるように僅かな電力を供給している。CPU11は、電源部25からの電力が供給されると、イグニッションSW16のオン状態を検知し、電源部25からの電力が遮断されると、イグニッションSW16のオフ状態を検知する。
【0036】
センター30は、CPU31、通信部32、表示部33、記憶部34、カードI/F35、操作部36、ストレージ37、及びタイマ38を有する。
【0037】
CPU31は、汎用のオペレーティングシステム等で動作し、センター30の各部を統括的に制御する。CPU31は、車載器10から送信される運行データをストレージ37に蓄積する。通信部32は、ネットワーク70を介して車載器10と通信可能である。また、通信部32は、ネットワーク70に接続された各種データベース(図示せず)とも接続可能であり、必要なデータを取得可能である。
【0038】
表示部33は、車両のメンテナンス情報を含む各種情報を表示する。記憶部34は、車載器10から送信された運行データを基に、メンテナンスの実施の有無を判断するプログラム、車載器10から送信される車両の総走行距離が一定の距離(閾値)を超える場合にセットされるメンテナンスフラグ等を格納する。一定の距離は、例えば2万km×nの値に設定される。nは、1,2,3…と増える自然数が想定される。カードI/F35には、メモリカード18Aが挿抜自在に装着される。カードI/F35は、車載器10によって計測され、メモリカード18Aに記憶された運行データを入力する。
【0039】
操作部36は、キーボードやマウス等を有し、センター30の管理者の操作を受け付ける。ストレージ37は、上記運行データの他、車両、車載器、運転者等の識別情報を含むマスタ情報、及び車載器10の運行データを基に得られる走行履歴情報等のデータを記憶する。マスタ情報に登録された各識別情報を基に、車両と車載器と運転者とが紐付けられる。また、ストレージ37は、メンテナンス管理テーブル100(図4参照)を記憶する。
【0040】
タイマ38は、CPU11からの指示に従って起動し、IGNオフの継続時間を計時するために使用される。タイマ38は、IGNオフの継続時間を計時する際、あらかじめ設定されたプリセット値T1を時間経過につれて減算するカウントダウンを行い、値0になるとタイムアップするダウンタイマとして動作する。ここで、プリセット値T1は、車両のメンテナンスを行う場合、作業に要する時間に近い値に相当し、例えば作業に3時間要する場合、2時間50分に設定される。なお、タイマ38は、時間経過につれて加算するカウントアップを行い、プリセット値T1に達するとタイムアップするアップタイマとして動作してもよい。
【0041】
図2は、車載器10の外観を示す図である。車載器10は、車載器本体の主要部品が収納された筐体10zを有する。筐体10zには、オプションとして付属するハンディテンキー23が接続される。
【0042】
車載器10の筐体10zの前面には、メンテナンスメニューMn等を表示する表示部27が配置される。表示部27は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro Luminescence)、プラズマディスプレイ、LED(Light Emitting Diode)等である。メンテナンスメニューとして、タイヤ、ワイパー、エンジンオイル、ミッションオイル、プラグ、メンテナシ等が挙げられる。なお、「メンテナシ」は、メンテナンスが行われないことを意味する。図2では、表示部27の画面に、メンテナンスメニューMnのうち、「タイヤ」及び「ワイパー」がメンテナンス項目mkとして縦並びで表示される。
【0043】
また、筐体10zの前面には、SW入力部22の一部である操作ボタン22x,22y,22zが配置される。操作ボタン22y,22xは、それぞれ表示部27に表示されるメンテナンス項目mkを上下方向にスクロールさせるボタンである。操作ボタン22zは、表示部27に表示されたメンテナンスメニューMnの項目のうち、カーソル27kで指示されたメンテナンス項目mkを確定させるボタンである。
【0044】
ハンディテンキー23は、車載器10の筐体10zに有線10yで接続され、運転者が車載器10を遠隔操作する際に使用されるオプション(付属品)である。ハンディテンキー23の前面には、液晶ディスプレイ23aの他、テンキー23z、十字キー23y、各種操作ボタン23t~23xが配置される。テンキー23zは数字を入力するキーである。十字キー23yは、液晶ディスプレイ23aに表示されるメンテナンス項目mkやカーソル27kを移動させるキーである。4つの操作ボタン23xは、それぞれ登録された機能F1~F4を実行するボタンである。操作ボタン23wは、メンテナンスメニューMnを液晶ディスプレイ23aに表示させるボタンである。操作ボタン23vは、選択したメンテナンス情報を解除するボタンである。操作ボタン23uは、入力した数値を訂正するボタンである。操作ボタン23tは、選択されたメンテナンス情報(メンテナンス項目を含む)を確定させるボタンである。
【0045】
ハンディテンキー23は、運転者によって設定された設定情報を車載器10の本体側に転送する。車載器10は、ハンディテンキー23からの設定情報を受け付けると、この設定情報を表示部27に表示し、また不揮発メモリ26Aに記憶する。
【0046】
図3は、車載器のデータ送信タイミングの一例を示す図である。まず、運転者は、車両に乗車し、イグニッションSW16をオンに操作する(T1)。車載器10は、イグニッションオンによってスリープ状態から起動し、GPS受信部15で受信した位置情報及びイグニッションオン(IGNオン)イベント等の情報を、通信部24を介して、センター30に送信する(T2)。この情報には、IGNオン時点の運行データ(日時、走行距離、各種センサ値等の情報)等が含まれてもよい。位置情報は、1ポイント(箇所)の位置情報、つまり現在位置情報である。センター30は、通信部32を介して、現在位置情報(1ポイント)及びIGNオンイベント等の情報を受信し、ストレージ37に記憶する(T3)。
【0047】
車載器10は、所定時間の間隔で、例えば2時間の間に12回、つまり10分に1回の頻度でGPS受信部15により位置情報を受信し、揮発メモリ26Bに記憶する(T4)。車載器10は、通信部24を介して、12回取得した位置情報をセンター30にまとめて送信する(T5)。センター30は、通信部32を介して、12ポイントの位置情報を受信し、ストレージ37に記憶する(T6)。
【0048】
この後、同様に、車載器10は、2時間の間に12回、GPS受信部15により位置情報を受信し、揮発メモリ26Bに記憶する(T7)。車載器10は、通信部24を介して、12回取得した位置情報をセンター30にまとめて送信する(T8)。センター30は、通信部32を介して、12ポイントの位置情報を受信し、ストレージ37に記憶する(T9)。
【0049】
その後も、車載器10は、10分に1回の頻度でGPS受信部15により位置情報を受信する(T10)。例えば、前回12ポイントの位置情報を送信してから25分が経過した時点で、運転者がイグニッションSW16をオフ(IGNオフ)に操作する(T11)。この時点で、揮発メモリ26Bには、2ポイントの位置情報が記憶されている。車載器10は、IGNオフ時の現在の位置情報(1ポイント)と揮発メモリ26Bに記憶されている2ポイントの位置情報、IGNオフイベント等の情報を、通信部24を介して、センター30に送信する(T12)。この情報には、IGNオフ時点の運行データ(日時、走行距離、各種センサ値等の情報)等が含まれてもよい。センター30は、通信部32を介して、3ポイントの位置情報、IGNオフイベント等の情報を受信し、ストレージ37に記憶する(T13)。上記手順によって、センター30のストレージ37には、車載器10で取得された車両の位置情報が時系列に蓄積される。
【0050】
なお、車載器が2時間分の位置情報をまとめて送信することは、一例であり、任意の時間間隔で位置情報を送信してもよい。また、車載器が位置情報を10分に1回の頻度で取得することは、一例であり、任意の時間間隔で位置情報を取得してもよい。
【0051】
図4は、メンテナンス項目が登録されたメンテナンス管理テーブル100の登録内容を示す図である。メンテナンス管理テーブル100は、車両単位でセンター30のストレージ37に記憶される。図4では、メンテナンス管理テーブル100は、メンテナンス項目mk、詳細項目mks、及びメンテナンス実施日時を含む。メンテナンス項目mkとして、タイヤ、ワイパー、エンジンオイル等が登録されている。詳細項目mksとして、タイヤの場合、タイヤ溝の深さ、空気圧調整等が登録されている。ワイパーの場合、ゴム交換等が登録されている。エンジンオイルの場合、オイル交換、フィルタ交換等が登録されている。
【0052】
一方、車載器10は、表示部27に予め登録されたメンテナンス項目mk及び詳細項目mksをメンテナンスメニューとして表示可能である。運転者は、車載器10の表示部27に表示されたメンテナンス項目mkを、操作ボタン22z,22y,22xで選択することで、これらのメンテナンス項目mkを入力可能である。さらに、各メンテナンス項目mkが選択された後に展開される詳細項目mksでは、例えばタイヤの場合、タイヤ溝の深さや空気圧調整が入力可能である。ワイパーの場合、ゴム交換が入力可能である。また、エンジンオイルの場合、エンジオイル交換やフィルタ交換が入力可能である。なお、運転者は、ハンディテンキー23を使って上記項目を入力してもよい。
【0053】
上記構成を示す管理システム5の動作を示す。図5及び図6は車載器10の送信手順及びセンター30のメンテナンス判断手順を示すフローチャートである。車載器10のCPU11は、起動後、イグニッションSW16がオンになる(IGNオン)まで待つ(S1)。IGNオンになると、CPU11は、通信部24を介して、センター30に対しIGNオンイベント及び現在位置情報等の情報を送信する(S2)。
【0054】
CPU11は、GPS受信部15により受信されるGPS信号を基に、定期的に(ここでは、10分毎に)位置情報を取得する(S3)。CPU11は、所定時間(ここでは、2時間)が経過すると、12ポイントの位置情報及び運行データ(総走行距離のデータを含む)をセンター30に送信する(S4)。
【0055】
CPU11は、イグニッションSW16がオフになったか否かを判別する(S5)。IGNオンである場合、CPU11はステップS3の処理に戻る。一方、IGNオフになると、CPU11は、通信部24を介して、センター30に対しIGNオフイベント及び現在位置情報等の情報を送信する(S6)。
【0056】
この後、CPU11は、IGNオフの状態からイグニッションSW16が再びオンになるまで待機する(S7)。運転者によるメンテナンスは、このIGNオフからIGNオンになるまでの期間内に行われると想定される。
【0057】
ステップS7でIGNオンになると、CPU11は、通信部24を介して、センター30に対しIGNオンイベント及び現在位置情報等の情報を送信する(S8)。この後、CPU11は、ステップS3に戻り、同様の処理を繰り返す。
【0058】
一方、センター30のCPU31は、起動後、通信部32を介して、車載器10からIGNオンイベントを受信したか否かを判別する(S11)。IGNオンイベントを受信していない場合、CPU31はステップS11の処理を繰り返す。また、IGNオンイベントを受信した場合、CPU31は、IGNオンイベント後に送信される車両の位置情報及び運行データ(総走行距離の情報を含む)を受信する(S12)。
【0059】
CPU31は、車載器10からIGNオフイベントを受信したか否かを判別する(S13)。IGNオフイベントを受信していない場合、CPU31はステップS12の処理に戻る。ステップS13でIGNオフイベントを受信した場合、CPU31は、車両の現在位置情報が登録されたエリア(ここでは、車両のメンテナンスが行えるサービス拠点)内であるか否かを判別する(S14)。
【0060】
登録されたエリア外である場合、CPU31はステップS11の処理に戻る。ステップS14で登録されたエリア内である場合、CPU31は、記憶部34のフラグメモリ34zに記憶されるメンテナンスフラグがセットされているか否かを判別する(S15)。メンテナンスフラグがリセットのままである場合、CPU31はステップS11の処理に戻る。
【0061】
また、ステップS15でメンテナンスフラグがセットされている場合、CPU11は、タイマ38の計時を開始する(S16)。タイマ38は、プリセット値T1があらかじめ設定されたダウンタイマとして動作する。プリセット値T1は、前述したように車両のメンテナンスを行う場合、作業に要する時間に近い値に相当し、例えば作業に3時間要する場合、2時間50分に設定される。なお、プリセット値T1は、メンテナンス項目毎に設定されてもよい。
【0062】
タイマ38が計時を開始した後、CPU31は、車載器10からIGNオンイベントを受信したか否かを判別する(S17)。IGNオンイベントを受信している場合、CPU31は、車両の現在位置情報が登録されたエリア内であるか否かを判別する(S18)。登録されたエリア内である場合、CPU31は、メンテナンス中である可能性があると判断し、ステップS17の処理に戻る。ステップS18で登録されたエリア外である場合、CPU31は、メンテナンスが行われていないと判断し、ステップS12の処理に戻る。
【0063】
一方、ステップS17でIGNオンイベントを受信していない場合、CPU31は、車載器10からIGNオフイベントを受信したか否かを判別する(S19)。IGNオフイベントを受信している場合、CPU31は、車両の現在位置情報が登録されたエリア内であるか否かを判別する(S20)。登録されたエリア外である場合、CPU31は、メンテナンスが行われていないと判断し、ステップS12の処理に戻る。
【0064】
ステップS20で登録されたエリア内である場合、また、ステップS19でIGNオフイベントを受信していない場合、CPU31は、車両がメンテナンス中あるいはメンテナンス完了の可能性があると判断とする。CPU31は、タイマ38がプリセット値T1から値0に達してタイムアウトしたか否かを判別する(S21)。
【0065】
タイムアウトしていない場合、CPU31は、メンテナンス中の可能性があるとして、ステップS17の処理に戻る。ステップS21でタイムアウトした場合、CPU31は、メンテナンスが行われているとの判断を確定し、メンテナンス実施日時等の情報をストレージ37に記憶されたメンテナンス管理テーブル100に追加・記録する(S22)。この後、CPU31は本動作を終了する。
【0066】
このように、図5及び図6に示すメンテナンス判断処理では、車両の運転者は、メンテナンスを行っても、メンテナンスに関する情報を一切入力しない。センター30は、車載器10から送信される、IGNオフの継続時間、車両の位置情報、及びメンテナンスフラグのセットの情報を基に、メンテナンスの実施の有無を判別している。
【0067】
図7は、車載器10及びセンター30におけるメンテナンス項目登録手順を示すフローチャートである。CPU11によって実行されるメンテナンス項目登録処理プログラムは、オプションとして車載器10に搭載される。ここで、図6のステップS8の処理後、CPU11は、ステップS3の処理に戻らず、このメンテナンス項目登録処理を実行してもよい。また、CPU11は、図5及び図6の処理とは別の処理としてこのメンテナンス項目登録処理を実行してもよい。ここでは、別の処理として、メンテナンス項目登録処理が実行される場合を示す。
【0068】
車載器10のCPU11は、運転者によってメンテナンスが行われた場合を想定し、運転者によるメンテナンス項目の入力を受け付ける(S51)。運転者は、図3に示したように、車載器10の表示部27に表示されたメンテナンス項目mk及び詳細項目mksを選択することで、メンテナンス項目の情報の入力が可能である。ここでは、メンテナンス項目の情報は、メンテナンス項目mk及び詳細項目mksを含む。なお、CPU11は、本処理の開始から所定時間が経過しても、メンテナンス項目の入力が無かった場合、ステップS51の処理をスキップしてよいし、入力があるまで待機してもよい。
【0069】
CPU11は、ステップS51でメンテナンス項目が入力されると、メンテナンス項目の情報をセンター30に送信する(S52)。この後、CPU11は本処理を終了する。なお、この処理の終了後、CPU11は、図5のステップS3の処理に戻り、ステップS3以降の処理を継続して実行してもよい。
【0070】
一方、センター30のCPU31は、車載器10からメンテナンス項目の情報を受信するまで待つ(S62)。所定時間待っても受信しない場合、CPU31は、ステップS62の処理をスキップしてもよいし、受信するまで待ち続けてもよい。
【0071】
CPU31は、ステップS62でメンテナンス項目の情報を受信すると、メンテナンス項目の情報に含まれるメンテナンス項目mk及び詳細項目mksを、ストレージ37に記憶されたメンテナンス管理テーブル100に追加・登録する(S63)。この後、CPU31は本処理を終了する。
【0072】
これにより、メンテナンス管理テーブル100には、メンテナンスが行われた日時情報だけでなく、メンテナンス項目及びその詳細項目が登録される。したがって、センター30の管理者は、メンテナンス状況を正確に把握することができる。なお、センター30のメンテナンス項目登録処理は、図5及び図6に示したメンテナンス判断処理と並行して実行されてもよいし、メンテナンス判断処理の後に実行されてもよい。
【0073】
以上のように、本実施形態の管理システム5によれば、運転者は、定期メンテナンスを行った際にメンテナンスが実行された旨の情報を入力しなくても、センター30は、IGNオフの継続時間と、位置情報と、メンテナンスフラグのセットとを基に、メンテナンスが実施されたと判断できる。このように、運転者は、メンテナンスに関する一切の入力を行わなくても、メンテナンス情報をセンターにリアルタイムに記録できる。これにより、運転者による入力し忘れ、入力漏れ、入力ミス等を防ぐことができ、運転者の負荷を軽減できる。また、センターは、車両毎のメンテナンス情報を一元管理できる。したがって、車両のメンテナンスを行う際に運転者の負荷を軽減し、センター30がメンテナンスの状況を適正に管理できる。
【0074】
また、タイマ38は、計時中に、車両の位置情報がエリア内のまま、IGNオフからIGNオンに切り替わり、再度、IGNオフに切り替わった場合には、計時を継続する。これにより、メンテナンスのためにIGNオンに切り替わったのか、移動するためにIGNオンに切り替わったのかを区別することができる。したがって、メンテナンスの判定精度を向上できる。
【0075】
また、車載器10は、メンテナンスの内容を入力するためのSW入力部22を有し、入力されたメンテナンスの内容をセンター30に送信可能である。ストレージ37は、メンテナンス実施日時の情報に、受信したメンテナンス項目mk及び詳細項目mksを対応付けて記録する。これにより、運転者は、定期メンテナンスを行った後、メンテナンス項目を入力することも可能である。この場合、どのような項目に対しメンテナンスを行ったかのか、さらに、メンテナンスの詳細な内容をセンターに送信できる。センター30は、定期メンテナンスの実施日時情報の他、メンテナンス項目及びその内容を詳細に把握できる。
【0076】
尚、本発明の技術的範囲は、上述した実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態は、本発明の技術的範囲内で種々の変形や改良等を伴うことができる。
【0077】
例えば、上記実施形態では、運転者がメンテナンスを行うとしたが、運転者に限らず、サービス拠点にいるサービス員等がメンテナンスを行ってもよい。専門のサービス員がメンテナンスを行うことで、車両をより一層良好な状態に維持できる。
【0078】
ここで、上述した本発明の実施形態に係る管理システムの特徴をそれぞれ以下[1]~[3]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 車両に搭載され、前記車両の位置情報、前記走行距離情報および稼働情報(IGNオフ、IGNオン)を取得して外部に送信可能な車載器(10)と、
前記車両の外部に設置され、前記車載器から前記位置情報、前記走行距離情報および前記稼働情報を受信して管理する管理装置(センター30)と、
を備えた管理システム(5)において、
前記管理装置は、
前記車両に対しメンテナンスが実行されたか否かの情報を記録する記録部(ストレージ37)と、
前記位置情報により表される位置が所定領域(エリア内)に含まれている状態で、前記車両の非稼働状態を表している前記稼働情報の継続時間を計時する計時部(タイマ38)と、を備え、
前記記録部は、前記継続時間が所定時間を超えた場合、前記車両に対する前記メンテナンスが実行された旨の情報(メンテナンス実施日時の情報)を記録する、
ことを特徴とする管理システム。
【0079】
[2] 前記計時部は、前記継続時間の計時中に、前記位置情報が前記所定領域に含まれたまま前記稼働情報が前記車両の稼働状態を表す情報に切り替わり、再度非稼働状態を表す情報に切り替わった場合には、前記計時を継続する、
ことを特徴とする[1]に記載の管理システム。
【0080】
[3] 前記車載器は、前記メンテナンスの内容(メンテナンス項目mk及び詳細項目mks)を入力するための入力部(SW入力部22)を有し、入力された前記メンテナンスの内容を前記管理装置に送信可能であり、
前記記録部は、前記メンテナンスが実行された旨の情報に、受信した前記メンテナンスの内容を対応付けて記録する、
ことを特徴とする[1]又は[2]に記載の管理システム。
【符号の説明】
【0081】
5 管理システム
8 無線基地局
10 車載器
11,31 CPU
12A 速度I/F
12B エンジン回転数I/F
12C 車速センサ
13 外部入力I/F
14 センサ入力I/F
15 GPS受信部
15a GPSアンテナ
16 イグニッションスイッチ(SW)
17 バッテリ
18 カードI/F
18A メモリカード
19 音声I/F
20 スピーカ
21 RTC
22 SW入力部
23 ハンディテンキー
23a 液晶ディスプレイ
24、32 通信部
25 電源部
26A 不揮発メモリ
26B 揮発メモリ
27 表示部
22x~22z 操作ボタン
28 Gセンサ
29 アナログ入力I/F
30 センター
33 表示部
34 記憶部
34z フラグメモリ
35 カードI/F
36,56 操作部
37 ストレージ
38 タイマ
70 ネットワーク
100 メンテナンス管理テーブル
mk メンテナンス項目
Mn メンテナンスメニュー
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7