(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-23
(45)【発行日】2022-05-31
(54)【発明の名称】積層裁断方法と積層裁断システム
(51)【国際特許分類】
B26D 7/18 20060101AFI20220524BHJP
B26D 5/00 20060101ALI20220524BHJP
B26D 5/34 20060101ALI20220524BHJP
B26D 7/06 20060101ALI20220524BHJP
B26D 7/32 20060101ALI20220524BHJP
B26D 7/00 20060101ALI20220524BHJP
D06H 7/00 20060101ALI20220524BHJP
【FI】
B26D7/18 C
B26D5/00 F
B26D5/34 A
B26D5/34 C
B26D7/06 Z
B26D7/32 Z
B26D7/00 Z
D06H7/00
(21)【出願番号】P 2018024610
(22)【出願日】2018-02-15
【審査請求日】2020-11-30
(73)【特許権者】
【識別番号】000151221
【氏名又は名称】株式会社島精機製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100086830
【氏名又は名称】塩入 明
(74)【代理人】
【識別番号】100096046
【氏名又は名称】塩入 みか
(72)【発明者】
【氏名】有北 礼治
(72)【発明者】
【氏名】濱 一成
(72)【発明者】
【氏名】有浦 知宏
【審査官】永井 友子
(56)【参考文献】
【文献】特開昭61-041366(JP,A)
【文献】特開2017-074640(JP,A)
【文献】特開昭64-072038(JP,A)
【文献】特開平02-169760(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B26D 7/18
B26D 5/00
B26D 5/34
B26D 7/06
B26D 7/32
B26D 7/00
D06H 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
延反装置により生地を延反すると共にカットすることを繰り返し生地の積層体とすると共に、欠点センサにより生地の欠点を検出すると、生地を途中でカットし、欠点あるいは生地のカットにより生じる不完全パーツを補うことができる位置まで戻って延反を再開する積層裁断方法であって、
不完全パーツの位置の情報を記憶すると共に、
少なくとも裁断された生地がピックアップされる際に、
前記記憶した情報に基づいて、不完全パーツを含むエリアあるいは不完全パーツを含むパーツ積層体の位置を、生地の積層体の表面に表示することを特徴とする、積層裁断方法。
【請求項2】
不完全パーツを含むエリアあるいは不完全パーツを含むパーツ積層体の位置を示す表示を、プロジェクターにより生地の積層体の表面に投光するか、あるいはラベラーによりラベルを生地の積層体の表面に貼り付けることを特徴とする、請求項1の積層裁断方法。
【請求項3】
前記プロジェクターは、パーツ積層体の輪郭もしくは輪郭とその内部に投光すると共に、不完全パーツを含むエリアに他のエリアとは異なる色で投光することを特徴とする、請求項2の積層裁断方法。
【請求項4】
不完全パーツを含むエリアの、延反方向に沿っての上流端と下流端とに、ラベラーによりラベルを貼り付けることを特徴とする、請求項2の積層裁断方法。
【請求項5】
パーツ積層体での何枚目の生地に不完全パーツがあるかを示す情報を、生地の積層体の表面に表示することを特徴とする、請求項1から4のいずれかの積層裁断方法。
【請求項6】
不完全パーツを含むパーツ積層体毎に、何枚目のパーツを取り除くのかを表示することを特徴とする、請求項5の積層裁断方法。
【請求項7】
生地を延反すると共にカットすることを繰り返し生地の積層体とすると共に、欠点センサにより生地の欠点を検出すると、生地を途中でカットし、欠点あるいは生地のカットにより生じる不完全パーツを補うことができる位置まで戻って延反を再開する積層裁断システムであって、
不完全パーツの位置の情報を記憶する記憶手段と、
少なくとも裁断された生地がピックアップされる際に、
前記記憶した情報に基づいて、不完全パーツを含むエリアあるいは不完全パーツを含むパーツ積層体の位置を、生地の積層体の表面に表示する表示手段を備えていることを特徴とする、積層裁断システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は積層裁断方法と積層裁断システムに関し、特に欠点検出時の処理に関する。
【背景技術】
【0002】
延反を行う際に、生地に傷などの欠点が有ると、不完全パーツが生じる。そこでオーバーラップ延反(特許文献1)により、パーツを補充する。オーバーラップ延反では欠点の有る位置の付近で延反を中止し、生地をカットする。欠点があることの他に、生地をカットしたことによっても不完全パーツが生じるので、不完全パーツの最も上流側の位置まで戻り、新たな生地を積層する。これによって、不完全パーツを補うことができる。
【0003】
延反では生地を複数枚積層し、次工程の裁断でパーツ積層体を切り出し、ピックアップテーブル等でパーツ積層体をピックアップする。この時、どのパーツ積層体に不完全パーツが有るのかを、作業者に指示する必要がある。なおピックアップ時に不完全パーツを除去せずに、縫製前に不完全パーツを除くことも可能である。
【0004】
関連する他の先行技術を紹介する。特許文献2では、ピックアップテーブル上の生地の積層体に、パーツの情報をプロジェクターから投光する。そしてプロジェクターからの投光は、ピックアップテーブルのコンベヤと同期して移動する。特許文献3では、積層体の各パーツにラベルを貼り、パーツ毎の情報を表示する。しかしこれらは不完全パーツに関する情報を表示するものではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開平02-169760
【文献】特許5414505
【文献】特許2539985
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
不完全パーツが生地の積層体の上から2枚目以降にあると、生地の積層体を観察しても、どのパーツ積層体に不完全パーツがあるのか分からない。そこで、どのパーツ積層体に不完全パーツがあるのかを、作業者に分かりやすく表示できるようにすることが必要である。
【0007】
この発明の課題は、生地の積層体に対し、どのパーツ積層体に不完全パーツが含まれるのかを、作業者に分かりやすく表示することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明の積層裁断方法では、延反装置により生地を延反すると共にカットすることを繰り返し生地の積層体とすると共に、欠点センサにより生地の欠点を検出すると、生地を途中でカットし、欠点あるいは生地のカットにより生じる不完全パーツを補うことができる位置まで戻って延反を再開する。そして少なくとも裁断された生地がピックアップされる際に、不完全パーツを含むエリアあるいは不完全パーツを含むパーツ積層体の位置を、生地の積層体の表面に表示する。
【0009】
この発明の積層裁断システムは、生地を延反すると共にカットすることを繰り返し生地の積層体とすると共に、欠点センサにより生地の欠点を検出すると、生地を途中でカットし、欠点あるいは生地のカットにより生じる不完全パーツを補うことができる位置まで戻って延反を再開する。この発明の積層裁断システムは、少なくとも裁断された生地がピックアップされる際に、不完全パーツを含むエリアあるいは不完全パーツを含むパーツ積層体の位置を、生地の積層体の表面に表示する表示手段を備えている。
【0010】
この発明では、不完全パーツを含むエリアあるいは不完全パーツを含むパーツ積層体の位置を、生地の積層体の表面に表示する。エリアを表示する場合、作業者はそのエリアと重なるパーツ積層体を捲って、不完全パーツを取り除けばよい。また不完全パーツを含むパーツ積層体の位置を表示する場合も同様である。
【0011】
なお裁断時に生地の積層体に気密なシートを被せることがある。このシートは一般に透明で、後述のプロジェクターによる投光は例えば気密シートの表面に行う。ラベルは気密シートの表面に貼り付けても良いが、パーツ積層体の最上層のパーツに貼り付けることが好ましい。
【0012】
好ましくは、不完全パーツを含むエリアあるいは不完全パーツを含むパーツ積層体の位置を示す表示を、プロジェクターにより生地の積層体の表面に投光するか、あるいはラベラーによりラベルを生地の積層体の表面に貼り付ける。プロジェクターやラベラーにより、どのエリアに不完全パーツがあるか、あるいはどれが不完全パーツを含むパーツ積層体であるかを、明瞭に示すことができる。
【0013】
好ましくは、プロジェクターは、パーツ積層体の輪郭もしくは輪郭とその内部に投光すると共に、不完全パーツを含むエリアに他のエリアとは異なる色で投光する。不完全パーツを含むエリアに他のエリアとは異なる色で投光するので、容易に不完全パーツを識別できる。
【0014】
好ましくは、不完全パーツを含むエリアの、延反方向に沿っての上流端と下流端とに、ラベラーによりラベルを貼り付ける。不完全パーツを含むエリアの上流端と下流端をラベルで表示すれば、不完全パーツは上流端と下流端とで挟まれたエリアにあるので、容易に不完全パーツを識別できる。なおこのラベルに、積層体の何枚目に不完全パーツがあるのかを、プリント等により表示することが好ましい。
【0015】
好ましくは、パーツ積層体での何枚目の生地に不完全パーツがあるかを示す情報を、生地の積層体の表面に表示する。このようにすると、作業者はどのパーツ積層体の何枚目のパーツを取り除くのかを、パーツ積層体をめくらずに知ることができる。生地の枚数は例えば積層体の表面から数えるが、底面から数えても良い。不完全パーツは隣り合った2枚の生地に有るので、その一方が何枚目にあるかを表示し、残りはその下あるいは上に有るものと定めると、2枚の生地の一方が何枚目にあるかを表示すればよい。
【0016】
好ましくは、不完全パーツを含むパーツ積層体毎に、何枚目のパーツを取り除くのかを表示する。パーツ積層体毎に表示があるので、不完全パーツをより容易に取り除くことができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図3】実施例でのオーバーラップ処理を示す図で、欠点を発見した際に、生地をラインL1-L1でカットし、ラインL2-L2から延反を再開する。
【
図4】プロジェクターにより投光する実施例を示す図で、オーバーラップ延反したエリア(不完全パーツを含むエリア)を表示すると共に、積層体の表面から3枚目と4枚目とに不完全パーツがあることを表示する。
【
図5】
図4の実施例の変形例を示す図で、パーツ積層体毎に表面から何枚目に不完全パーツがあるかを表示する。
【
図6】ラベルを貼る実施例を示す図で、オーバーラップ延反したエリアの上流端と下流端とにラベルを貼り、ラベルに積層体の表面から3枚目と4枚目とに不完全パーツがあることを表示する。
【
図7】
図6の実施例の変形例を示す図で、不完全パーツを含むパーツ積層体にラベルを貼り、パーツ積層体毎に表面から何枚目に不完全パーツがあるかを表示する。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に、発明を実施するための最適実施例を示す。
【実施例】
【0019】
図1~
図7に実施例とその変形を示す。
図1は実施例の積層裁断システム1の構造を示し、延反装置2の下流側に裁断装置40とピックアップテーブル42とが設けられている。延反テーブル4は図示しないコンベヤを備え、生地の積層体8を裁断装置40へ搬出する。
【0020】
延反ヘッド5が延反テーブル4上を往復する。延反ヘッド5は台車6を備え、原反7を載せ、コントローラ9の制御により動作し、モニタ10に種々の情報を表示する。なお12は台車6の走行モータである。原反7から生地13が繰出ローラ14により繰り出され、コンベヤ15により搬送される。生地13の傷、糸の解れ等を欠点とし、原反7では、欠点位置の生地の縁などに、テープ、タグ等のマークが取り付けられている。このマークをカメラ、生地よりも高い位置にあるタグを検出する高さセンサ、テープ、タグからの反射光を検出する光電センサ等の欠点センサ16により監視する。カメラを欠点センサ16とする場合、欠点自体を生地13の他の部分から画像認識により識別しても良い。また生地13と、欠点を示すテープやタグとを識別するため、カメラからの画像を画像処理しても良い。マークあるいはタグを検出する場合、生地13の長手方向に沿っての欠点の位置が判明し、欠点自体を検出する場合、長手方向位置に加え、生地13の短辺方向位置が判明する。なおラインセンサを欠点センサ16として、生地の欠点自体を光学的に検出しても良い。また生地の終端を終端センサ17により監視する。
【0021】
延反ヘッド5はカッターユニット18を備え、カッターユニット18は生地13の延反方向とは直角な向きに往復し、積層体8の終端に達する毎に生地13をカットする。なお延反方向(生地13を延反テーブル8上に拡げる方向)は、
図1の左から右向きである。欠点センサ16が欠点を検出すると、欠点の付近で、例えば欠点のある位置、あるいはその直下流で生地をカットする。好ましくはカッターユニット18はラベラー20(
図2)を備えて、積層体の最上層の生地に欠点に関する情報をプリントしたラベルを貼り付ける。なおラベラー20は、カッターユニット18とは別に、例えば延反装置2と裁断装置40との間に設けても良い。
【0022】
生地の積層体8に対するパーツの配置は、裁断データにより定められている。裁断装置40は、積層体8に塩化ビニル等の気密な透明シートを被せることにより、裁断テーブルに吸引固定し、裁断データに従い積層体8を裁断する。裁断後の積層体8はピックアップテーブル42へ図示しないコンベヤにより搬出される。そして好ましくはピックアップテーブル42の付近にプロジェクター44を設け、どのパーツ積層体の何枚目に不完全パーツがあるかを表示する。ラベラー20とプロジェクター44は表示手段の例で、これらの一方を設ければ良く、双方を設ける必要はない。
【0023】
図2は積層裁断システム2の制御系を示し、走行ドライブ25は走行モータ12を制御し、繰出ドライブ26は繰出ローラ14とコンベヤ15とを制御する。欠点センサ16は生地に欠点が存在することとその位置を検出する。カッターユニット18にラベラー20を搭載する場合、所望の位置にラベルを貼り付ける。ユーザ入力27からユーザは延反装置2への指示を入力し、通信インターフェース22は裁断装置40などと通信する。これによって、生地と裁断データとの位置関係、オーバーラップエリアの位置などを延反装置2と、裁断装置40、プロジェクター44等との間で共有できる。コントローラ9はCPU28とメモリ30を備え、裁断データ及び不完全パーツのある位置及び不完全パーツが積層体の表面等から数えて何枚目か等を記憶する。
【0024】
図3は欠点検出時のオーバーラップ処理を示し、
図3~
図7では図の右が延反方向上流、左が延反方向下流とする。欠点センサ16が生地13に傷があることを示すタグ50を検出すると、タグ50の直下流のカットラインL1-L1の位置で延反を停止し、生地13をカットする。延反ヘッド5は上流へ戻り、オーバーラップ開始ラインL2-L2から新しい生地13’を積層する。積層体8の中間で延反を停止すると共に生地13をカットし、延反方向上流に戻って新しい生地13’を積層することを、オーバーラップ処理という。
【0025】
タグ50からは実際の欠点の位置は分からない。このため下層の生地13でのカットラインL1-L1と重なるパーツを、不完全パーツ46とする。またラインL2-L2から延反を再開するので、上層の生地13’にパーツの断片が生じ、これを不完全パーツ47とする。ピックアップ時に取り除く対象は不完全パーツ46,47である。例えば積層体8の上から3枚目に生地13’が、4枚目に生地13があるとする。何枚目に不完全パーツ46,47があるかを指定するため、例えば積層体8の上から数えて3枚目と指定し、これに基づいて、3枚目と4枚目に不完全パーツがあると解釈する。勿論、積層体8の下から数えても、あるいは4枚目と表示して、上から4枚目及び3枚目に不完全パーツがあると解釈するようにしても良い。
【0026】
図4は、プロジェクター44により不完全パーツを指定する実施例を示す。プロジェクター44は、オーバーラップエリア51の内外に係わらず、積層体8上の各パーツ積層体48の輪郭あるいは輪郭と内部とに投光し、ピックアップを容易にする。プロジェクター44は、ピックアップテーブル42のコンベヤと同期して投光画像を移動させても良く、あるいはピックアップの間、コンベヤを停止させ、投光画像も固定しても良い。ただしこの処理を行わず、不完全パーツの表示のみを行っても良い。ラインL1-L1とラインL2-L2で挟まれたオーバーラップエリア51に、他のエリアとは色彩を変えて、あるいは明度を変えて投光し、他のエリアと区別できるようにする。これに基づいて作業者は、オーバーラップエリア51と重なるパーツ積層体に不完全パーツがあることが分かる。なおオーバーラップエリア51の全体ではなく、エリア51内のパーツ積層体の輪郭あるいは輪郭と内部に投光しても良い。また積層体8の例えば上から3枚目と4枚目に不完全パーツがあることを示すため、例えば”3”の文字を投光する。作業者は
図4の表示から、積層体8の上から3枚目に不完全パーツ49a,bが有り、4枚目に不完全パーツ49c~fが有ると理解できる。
【0027】
図5は、
図4の表示を発展させた変形例を示す。不完全パーツを含むパーツ積層体の表面に”3”(上から3枚目に不完全パーツ),”4”(上から4枚目に不完全パーツ)等の表示を投光し、どのパーツ積層体の何枚目のパーツが不完全パーツであるかを表示する。
【0028】
図6は、ラベル52を積層体8の表面(最上層)に貼り付ける実施例を示す。カットラインL1-L1の位置と、オーバーラップ開始ラインL2-L2の位置を例えば4枚のラベル52で表示する。ただし、カットラインL1-L1に1枚、オーバーラップ開始ラインL2-L2に1枚の、合計2枚のラベルを貼り付けても良い。上流側のラベル52と下流側のラベル52で挟まれたオーバーラップエリア51と重なるパーツ積層体が、不完全パーツを含むパーツ積層体である。また各ラベル52に、あるいはその内1枚のラベル等に、
図6の左側に拡大して示すように”3”等の文字をプリントし、上から例えば3枚目と4枚目に不完全パーツがあることを表示する。これらによって、オーバーラップエリア51の範囲を表示すると共に、積層体8の何枚目に不完全パーツがあるかを表示する。
【0029】
図7は、
図6の実施例をさらに発展させた変形例を示す。パーツ積層体に関する情報をプリントしたラベル54,55を、各パーツ積層体に貼り付ける。不完全パーツを含むパーツ積層体に対して、積層体の上から何枚目のパーツを取り除くかを表示したラベル54を貼り、他のパーツ積層体には不完全パーツに関する表示がないラベル55を貼り付ける。なおラベル55は省略しても良い。あるいは、欠点に関する情報をラベル54にプリントせずに対象となるパーツ積層体に貼り付けるだけでも、そのパーツ積層体が不完全パーツを含むことを作業者に知らせることができる。
図7の変形例では、ラベル54の表示により、例えば縫製直前に不完全パーツを取り除くこともできる。
【符号の説明】
【0030】
1 積層裁断システム
2 延反装置
4 延反テーブル
5 延反ヘッド
6 台車
7 原反
8 積層体
9 コントローラ
10 モニタ
12 走行モータ
13、13’ 生地
14 繰出ローラ
15 コンベヤ
16 欠点センサ
17 終端センサ
18 カッターユニット
20 ラベラー
22 通信インターフェース
25 走行ドライブ
26 繰出ドライブ
27 ユーザ入力
28 CPU
30 メモリ
40 裁断装置
42 ピックアップテーブル
44 プロジェクター
46,47 不完全パーツ
48 パーツ積層体
49a~f 不完全パーツ
50 タグ
51 オーバーラップエリア
52 ラベル
54,55 ラベル
L1-L1 カットライン
L2-L2 オーバーラップ開始ライン