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特許7078541食品加工システム、および、異物センサを試験することを含む方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-23
(45)【発行日】2022-05-31
(54)【発明の名称】食品加工システム、および、異物センサを試験することを含む方法
(51)【国際特許分類】
   B65B 57/10 20060101AFI20220524BHJP
   B65B 1/30 20060101ALI20220524BHJP
   B65B 57/12 20060101ALI20220524BHJP
   B65B 57/18 20060101ALI20220524BHJP
【FI】
B65B57/10 C
B65B1/30 Z
B65B57/12
B65B57/18
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2018547301
(86)(22)【出願日】2017-03-09
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2019-04-25
(86)【国際出願番号】 US2017021507
(87)【国際公開番号】W WO2017156226
(87)【国際公開日】2017-09-14
【審査請求日】2020-03-09
(31)【優先権主張番号】62/306,182
(32)【優先日】2016-03-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】500217094
【氏名又は名称】ケロッグ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】特許業務法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヒルツェル,ニコルソン・ジェイムズ
【審査官】田中 一正
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-031567(JP,A)
【文献】特開平02-272194(JP,A)
【文献】特開2008-233099(JP,A)
【文献】特開昭54-056591(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0112922(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 57/10
B65B 1/30
B65B 57/12
B65B 57/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
食品加工システム(10,100)であって、
食品収集部(14,114)と、
前記食品収集部(14,114)と通信する食品充填部(16,116)と、
前記食品充填部(16、116)の周囲に配置される異物センサ(18、118)であって、前記異物センサ(18、118)および前記食品充填部(16,116)は協働して、前記食品充填部(16,116)によって形成される通路(72,172)内に異物検知ゾーン(25、125)を形成する、異物センサ(18,118)と、
前記食品充填部(16,116)内に少なくとも部分的に配置された少なくとも1つのセンサ試験導管(34、134)であって、前記少なくとも1つのセンサ試験導管(34、134)は、前記異物検知ゾーン(25、125)内に配置されている出口開口(50,150)を有する、少なくとも1つのセンサ試験導管(34,134)と、
近位端(58、158)および遠位端(60、160)を含むシャフト(54、154)を有するセンサ試験器具(52、152)と、を備え、
前記シャフト(54、154)は、前記近位端(58、158)と前記遠位端(60、160)との間に延伸する長さ(L54,L154)によって画定され、
前記センサ試験器具(52、152)および前記センサ試験導管(34,134)は、前記センサ試験器具(52、152)を前記センサ試験導管(34,134)に挿入し引き続いて引き抜くことが可能なように構成されており、
前記センサ試験器具(52、152)を前記センサ試験導管(34,134)に挿入することにより、前記異物検知ゾーン(25、125)内に前記センサ試験器具(52、152)の前記遠位端(60、160)が選択的に配置されるように動作可能である、食品加工システム(10、100)。
【請求項2】
前記少なくとも1つのセンサ試験導管(34)は、内面(38)、外面(40)、近位端(42)、および遠位端(44)を有する本体(36)を含み、
前記内面(38)は、前記本体(36)を通って前記近位端(42)から前記遠位端(44)に延伸する通路(46)を画定し、
前記近位端(42)は、入口開口(48)を形成し、
前記遠位端(44)は出口開口(50)を形成する、請求項1に記載の食品加工システム(10、100)。
【請求項3】
前記少なくとも1つのセンサ試験導管(34)の前記本体(36)は、前記近位端(42)と前記遠位端(44)との間に延伸する長さ(L36,L136)によって画定され、
前記本体は、前記長さ(L36,L136)の少なくとも一部分に沿って延伸する曲線形状を画定する、請求項2に記載の食品加工システム(10、100)。
【請求項4】
前記食品加工システムは、前記食品充填部(16、116)と通信する食品計量部(12、112)をさらに備え、
前記少なくとも1つのセンサ試験導管(34、134)は、2つ以上のセンサ試験導管(34a,34b,34c;134a,134b,134c)を含み、
前記食品計量部(12、112)は、複数の食品計量チャネルを含み、
前記複数の食品計量チャネルの各チャネルは、前記2つ以上のセンサ試験導管(34a,34b,34c;134a,134b,134c)のうちのセンサ試験導管を含む、請求項1に記載の食品加工システム(10、100)。
【請求項5】
前記食品加工システムは、食品計量部(12,112)をさらに備え、
前記少なくとも1つのセンサ試験導管(34、134)は前記食品計量部(12、112)内に配置されている、請求項1に記載の食品加工システム(10、100)。
【請求項6】
前記少なくとも1つのセンサ試験導管(34,134)は、前記食品計量部(12,112)および前記充填部(16,116)に接続される、請求項5に記載の食品加工システム(10,100)。
【請求項7】
前記少なくとも1つのセンサ試験導管(34,134)は、前記充填部(16,116)に接続される、請求項1に記載の食品加工システム(10,100)。
【請求項8】
前記センサ試験器具(52,152)の前記シャフト(54、154)の少なくとも一部は、前記異物センサ(18、118)によって検出可能である非食料品材料(F’/M1)を含む、請求項1に記載の食品加工システム(10,100)。
【請求項9】
前記センサ試験器具(152)の前記シャフト(154)の前記近位端(158)に接続されたアクチュエータ(162)であって、前記アクチュエータ(162)は、前記センサ試験器具(152)を前記少なくとも1つのセンサ試験導管(34,134)内に位置決めするように動作可能である、アクチュエータ(162)をさらに備える、請求項1に記載の食品加工システム(10,100)。
【請求項10】
前記少なくとも1つのセンサ試験導管(34,134)は、前記食品充填部(16、116)を通って延伸する前記通路(72、172)の一部の軸方向中心と軸方向に整列している、請求項1に記載の食品加工システム(10、100)。
【請求項11】
前記少なくとも1つのセンサ試験導管(34,134)は、前記食品充填部(16、116)を通って延伸する前記通路(72、172)の一部の軸方向中心からオフセットされている、請求項1に記載の食品加工システム(10、100)。
【請求項12】
前記少なくとも1つのセンサ試験導管(34,134)は、前記食品充填部(16、116)の前記通路(72、172)を画定する本体(66、166)の内面(68、168)に隣接して配置されている、請求項11に記載の食品加工システム(10、100)。
【請求項13】
前記少なくとも1つのセンサ試験導管(34,134)は、前記食品充填部(16、116)の前記通路(72、172)を画定する本体(66、166)の外面(70、170)に隣接して配置されている、請求項11に記載の食品加工システム(10、100)。
【請求項14】
方法(200)であって、
食品加工システム(10、100)を提供する工程を含み、
前記食品加工システム(10、100)は、
食品収集部(14,114)と、
前記食品収集部(14,114)と通信する食品充填部(16,116)と、
前記食品充填部(16、116)の周囲に配置される異物センサ(18、118)であって、前記異物センサ(18、118)および前記食品充填部(16,116)は協働して、前記食品充填部(16,116)によって形成される通路(72,172)内に異物検知ゾーン(25、125)を形成する、異物センサ(18,118)と、
前記食品充填部(16,116)内に少なくとも部分的に配置された少なくとも1つのセンサ試験導管(34、134)であって、前記少なくとも1つのセンサ試験導管(34、134)は、前記異物検知ゾーン(25、125)内に配置されている出口開口(50,150)を有する、少なくとも1つのセンサ試験導管(34,134)と、
近位端(58、158)および遠位端(60、160)を含むシャフト(54、154)を有するセンサ試験器具(52、152)と、を備え、
前記シャフト(54、154)は、前記近位端(58、158)と前記遠位端(60、160)との間に延伸する長さ(L54,L154)によって画定され、
前記センサ試験器具(52、152)および前記センサ試験導管(34,134)は、前記センサ試験器具(52、152)を前記センサ試験導管(34,134)に挿入し引き続いて引き抜くことが可能なように構成されており、
前記方法(200)はさらに、
封止下端および開いた非封止上端を含む袋(B)を形成するステップ(201)と、
一定量の食料品材料(F)を前記袋(B)に計量供給するステップ(202)と、
前記一定量の食料品材料(F)が前記袋(B)に計量供給されている(204)間に、異物センサ(18、118)を利用して、
前記異物センサ(18、118)によって形成された異物検知ゾーン(25、125)内に意図的に配置されたセンサ試験器具(52、152)の存在を監視するステップ(205)とを含み、
前記監視するステップにおいては、前記センサ試験器具(52、152)を前記センサ試験導管(34,134)に挿入することにより、前記異物検知ゾーン(25、125)内に前記センサ試験器具(52、152)の前記遠位端(60、160)が選択的に配置されるように動作可能である、方法(200)。
【請求項15】
食品計量部(12、112)を利用して、前記一定量の食料品材料(F)を計量供給するステップ(202)と、
食品袋詰め部(14、114)を利用して、前記袋(B)を形成するステップ(201)と、
シュート部(16、116)を利用して、前記一定量の食料品材料(F)を案内するステップ(203)と、を含み、前記シュート部(16、116)は、前記食品計量部(12、112)を前記食品袋詰め部(14、114)に接続しており、さらに、
前記異物センサ(18、118)を前記シュート部(16、116)の周りに配置するステップを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記一定量の食料品材料(F)を前記袋(B)へと計量供給する(202)期間が終了した後で、かつ、前記異物検知ゾーン(25、125)内に意図的に配置された前記センサ試験器具(52、152)の存在を監視している(205)間に、前記異物センサ(18、118)が、前記異物検知ゾーン(25、125)内に意図的に配置された前記センサ試験器具(52、152)の存在を検出しない場合(205)、
前記袋(B)の前記開いた非封止上端を封止するステップ(206a)と、
前記封止された袋(B)を別の場所に搬送するステップ(207a)とをさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記一定量の食料品材料(F)を前記袋(B)へと計量供給する期間(202)が終了した後で、かつ、前記異物検知ゾーン(25、125)内に意図的に配置された前記センサ試験器具(52、152)の存在を監視している(205)間に、前記異物センサ(18、118)が、前記異物検知ゾーン(25、125)内に意図的に配置された前記センサ試験器具(52、152)の存在を検出する場合(205)、
前記袋(B)の前記開いた非封止上端を封止するステップ(206b)と、
前記封止された袋(B)を拒絶袋(B’)として処理するステップ(208b)とをさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記封止された袋(B)を処理する前記ステップ(208b)は、前記拒絶袋(B’)をコンベヤ部(20,120)から取り除くステップを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記封止された袋(B)を処理する前記ステップ(208b)は、
前記拒絶袋(B’)をマーキングするステップと、
前記拒絶袋(B’)をコンベヤ部(20,120)から取り除くステップとを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記一定量の食料品材料(F)を前記袋(B)へと計量供給する(202)期間が終了した後で、かつ、前記異物検知ゾーン(25、125)内に意図的に配置された前記センサ試験器具(52、152)の存在を監視している(205)間に、前記異物センサ(18、118)が、前記異物検知ゾーン(25、125)内に意図的に配置された前記センサ試験器具(52、152)の存在を検出する場合(205)、
警報を作動させるステップ(207b)をさらに含む、請求項14に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
本出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2016年3月10日に出願された米国特許出願第62/306,182号の利益および優先権を主張する。
【0002】
技術分野
本開示は、食品加工システム、異物センサを試験するための装置、および食品加工システムを操作する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
背景
食品加工システムは、加工食品の製造および包装に広く使用されている。このようなシステムは、典型的には、封止されると各パッケージに食料品のみが配置されることを保証するために使用される複数のセンサを含む。そのようなセンサの1つは、食料品を含む完成したパッケージ内に金属が不注意に配置されないようにするために使用される金属探知器である。
【0004】
食品加工システムとともに使用される金属探知器などのセンサは、正常に機能していることを保証するために定期的に試験される。例えば、金属探知器が金属片を検出することを保証するために、所定の位置において金属探知器の上流の加工食品に金属片を意図的に挿入する場合がある。センサが金属を検出すると、加工システムは停止され、金属を含むパッケージが取り除かれ、システムが再始動される。金属が検出されない場合、加工システムは停止され、そのため、センサを修理または交換することができる。
【0005】
前述のプロセスは、食品加工システムに関連する金属探知器が適切に機能しているか否かを正確に決定する。しかしながら、金属片を含むパッケージが取り除かれていることを確実にするために、金属片の挿入後に加工システムを停止しなければならないため、この処理を実装すると結果として製造が遅れ、食品製造業者にとって製造上の非効率性をもたらす。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
概要
本開示の一態様は、食品計量部と、食品袋詰め部と、食品計量部を食品袋詰め部に接続するシュート部とを含む食品加工システムを提供する。食品加工システムはまた、シュート部の周りに配置された異物センサを含む。異物センサおよびシュート部は、協働して、シュート部の長さの一部に沿って延伸する、シュート部によって形成された通路内に異物検知ゾーンを形成する。食品加工システムはまた、食品計量部およびシュート部の一方または両方を通って延伸する少なくとも1つのセンサ試験導管を含む。少なくとも1つのセンサ試験導管の出口開口は、異物検知ゾーンに対して対向する関係に配置される。
【0007】
いくつかの実装形態では、少なくとも1つのセンサ試験導管は、内面、外面、近位端および遠位端を有する本体を含む。内面は、本体を通って近位端から遠位端まで延伸する通路を画定する。近位端は入口開口を形成する。遠位端は出口開口を形成する。
【0008】
いくつかの例では、少なくとも1つのセンサ試験導管の本体は、近位端と遠位端との間に延伸する長さによって画定される。長さは、曲線形状を有するように本体を画定する。
【0009】
場合によっては、少なくとも1つのセンサ試験導管は、2つ以上のセンサ試験導管を含む。食品計量部は、複数の食品計量チャネルを含む。複数の食品計量チャネルの各チャネルは、2つ以上のセンサ試験導管のうちのセンサ試験導管を含む。
【0010】
いくつかの実装形態では、少なくとも1つのセンサ試験導管が食品計量部に接続される。
【0011】
いくつかの例では、少なくとも1つのセンサ試験導管がシュート部に接続される。
場合によっては、少なくとも1つのセンサ試験導管は、食品計量部およびシュート部の両方に接続される。
【0012】
いくつかの実装形態では、食品加工システムはまた、外面、近位端および遠位端を含む本体を有するセンサ試験器具を含む。本体は、近位端と遠位端との間に延伸する長さによって画定される。外面は、本体を通って延伸する幅または直径を規定する。センサ試験器具は、少なくとも1つのセンサ試験導管を通じてセンサ試験器具が押し込まれると、センサ試験器具の遠位端から外方に延伸するセンサ試験器具の長さの少なくとも一部分が、異物検知ゾーン内で空間的に配置可能であるように、少なくとも1つのセンサ試験導管内に配置されるように寸法決めされる。センサ試験器具の本体の少なくとも一部は、異物センサによって検出される非食料品材料を含む。
【0013】
いくつかの例では、食品袋詰め部は、垂直形成充填封止(VFFS)機械である。
場合によっては、食品加工システムは、1つまたは複数の通信ラインによって食品計量部、食品袋詰め部、シュート部、異物センサに通信可能に結合されたコントローラを含む。
【0014】
いくつかの実装形態では、食品加工システムは、コンベヤ部、封止袋部および異物指示器のうちの1つまたは複数を含む。コンベヤ部は、少なくとも食品袋詰め部の近くに配置される。コンベヤ部は、1つまたは複数の通信ラインによってコントローラに通信可能に結合される。封止袋処理部は、少なくとも食品袋詰め部の近くに配置される。封止袋処理部は、1つまたは複数の通信ラインによってコントローラに通信可能に結合される。異物指示器は、1つまたは複数の通信ラインによってコントローラに通信可能に結合される。
【0015】
いくつかの例では、封止袋処理部は袋マーキングデバイスを含む。
場合によっては、袋マーキングデバイスは、インクリザーバに接続された噴射ノズルを含む。
【0016】
いくつかの実装形態では、封止袋処理部は袋拒絶デバイスを含む。
いくつかの例では、袋拒絶デバイスは、レバーまたはロボットアームを含む。
【0017】
場合によっては、封止袋処理部は、袋マーキングデバイスおよび袋拒絶デバイスを含む。
【0018】
いくつかの実装形態では、袋マーキングデバイスは、インクリザーバに接続された噴射ノズルを含む。袋拒絶デバイスは、レバーまたはロボットアームを含む。
【0019】
いくつかの例では、食品加工システムは、コントローラに通信可能に結合され、センサ試験器具の本体の近位端に接続されたアクチュエータを含む。アクチュエータは、食品計量部内に配置され、食品計量部に接続され、または食品計量部によって支持される。
【0020】
いくつかの例では、食品加工システムは、ボタンを手動で押すと、コントローラが、センサ試験導管を通ってセンサ試験器具の展開または後退を引き起こす信号をアクチュエータに送信するように、コントローラに通信可能に結合されたボタンを含む。
【0021】
いくつかの実装形態では、少なくとも1つのセンサ試験導管は、食品充填部を通って延伸する通路の一部の軸方向中心と軸方向に整列している。
【0022】
いくつかの例では、少なくとも1つのセンサ試験導管は、食品充填部を通って延伸する通路の一部の軸方向中心からオフセットされる。
【0023】
場合によっては、少なくとも1つのセンサ試験導管は、食品充填部の通路を画定する本体の内面に隣接して配置される。
【0024】
実装形態によっては、少なくとも1つのセンサ試験導管は、食品充填部の通路を画定する本体の外面に隣接して配置される。
【0025】
本開示の別の態様は、外面、近位端および遠位端を含む本体を有するセンサ試験器具を含む異物センサを試験するための装置を提供する。本体は、近位端と遠位端との間に延伸する長さによって画定される。外面は、本体を通って延伸する幅または直径を規定する。センサ試験器具の本体の少なくとも一部は、異物センサによって検出されるべき材料を含む。
【0026】
いくつかの実装形態では、センサ試験器具の近位端は、ハンドル本体を有するハンドル部を含む。ハンドル本体は、把持部とセンサ試験導管見当合わせ部とを含む。
【0027】
いくつかの例では、ハンドル本体は、ハンドル部を通って延伸する通路を形成する。把持部は、ハンドル部を通って延伸する通路を部分的に画定する指受け蛇行面を含む。
【0028】
いくつかの例では、センサ試験導管見当合わせ部は、センサ試験器具を受け入れるセンサ試験導管の近位端の対応する表面形状と嵌合するように寸法決めされた1つまたは複数の表面部分を含む。
【0029】
いくつかの実装形態では、1つまたは複数の表面部分は、第1の表面部分および第2の表面部分を含む。
【0030】
いくつかの例では、第1の表面部分および第2の表面部分は、第1の角度において互いから角度的に発散する。
【0031】
いくつかの例では、センサ試験導管の近位端は、第1の張り出し表面部分および第2の張り出し表面部分によって画定される。第1の張り出し表面部分および第2の張り出し表面部分は、第2の角度において互いから角度的に発散する。
【0032】
いくつかの実装形態様では、第1の角度はほぼ135°に等しい。第2の角度は、ほぼ225°に等しい。
【0033】
いくつかの例では、センサ試験器具はシャフト部を含む。シャフト部は、ハンドル部に接続された近位端を含む。センサ試験器具の遠位端はまた、シャフト部の遠位端でもある。シャフト部は、シャフト部の近位端とシャフト部の遠位端との間に延伸する長さによって画定される。
【0034】
いくつかの例では、センサ試験器具のシャフト部の長さは、センサ試験器具が異物センサに対して完全に展開された向きに配置されるとき、シャフト部の遠位端が空間的に異物センサの異物検知ゾーンの空間的中心に配置されるように、選択的に寸法決めされる。
【0035】
いくつかの実装形態において、センサ試験器具の遠位端の少なくとも一部は、異物センサによって検出されるべき材料を含む。
【0036】
いくつかの例では、センサ試験器具のシャフト部の長さは、センサ試験器具が完全に展開された向きに配置されるとき、シャフト部の遠位端から外方に延伸するシャフト部の長さの一部が空間的に異物センサの異物検知ゾーン内に配置されるように、選択的に寸法決めされる。
【0037】
いくつかの例では、センサ試験器具のシャフト部の遠位端から外方に延伸するシャフト部の長さの部分は、異物センサによって検出されるべき材料を含む。
【0038】
いくつかの実装形態では、異物センサによって検出されるべき材料の一部または全部が、可撓性のある非剛性材料である。
【0039】
いくつかの例では、異物センサによって検出されるべき材料は、金属材料を含む。
場合によっては、金属材料は、ステンレス鋼、アルミニウム、銅、炭化金属、鋳鉄、亜鉛めっき鉄、チタンおよび白金または金からなる群から選択される食品等級金属材料である。
【0040】
いくつかの実装形態では、センサ試験器具の本体は、異物センサによって検出可能でない第2の材料をさらに含む。
【0041】
いくつかの例では、異物センサによって検出されるべき材料および異物センサによって検出可能でない第2の材料の一方または両方の一部または全部は、可撓性の非剛性材料を含む。
【0042】
場合によっては、金属材料は、ステンレス鋼、アルミニウム、銅、炭化金属、鋳鉄、亜鉛めっき鉄、チタンおよび白金または金からなる群から選択される食品等級金属材料である。第2の材料は、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、ポリプロピレン(PP)およびポリエチレンテレフタレート(PETE)からなる群から選択される食品等級プラスチック材料である。
【0043】
いくつかの実装形態では、センサ試験器具の遠位端に近接する本体の少なくとも一部分は、異物センサによって検出されるべき材料を含み、センサ試験器具の本体の残りの部分は、異物センサによって検出不能な第2の材料を含む。
【0044】
いくつかの例では、異物センサによって検出されるべき材料の第1の部分は、周囲の雰囲気に曝される。異物センサによって検出されるべき材料の第2の部分は、異物センサによって検出可能でない第2の材料に隣接して配置され、したがって周囲の雰囲気に曝されない。
【0045】
場合によっては、異物センサによって検出されるべき材料が、異物センサによって検出可能でない第2の材料によって完全に取り囲まれ、それゆえ、異物センサによって検出されるべき材料は、周囲の雰囲気に曝されない。
【0046】
いくつかの実装形態では、異物センサによって検出されるべき材料は、異物センサによって検出可能でない第2の材料によって画定された対応するポケットまたは凹部内に固定され、受け入れられる金属ボールまたはボールベアリングである。
【0047】
いくつかの例では、異物センサによって検出されるべき材料は、異物センサによって検出可能でない第2の材料に、機械的接続、摩擦嵌め接続、接着剤接続およびオーバーモールド接続から成る群から選択される接続によって接続される。
【0048】
いくつかの例では、センサ試験器具の遠位端に近接し、遠位端から外方に延伸するセンサ試験器具の外面の第1の部分は、センサ試験導管の入口開口を通じてセンサ試験器具をさらに押し込むべきであることをユーザに伝える第1の視覚インジケータによって画定される。センサ試験器具の近位端に近接し、センサ試験器具の近位端から外方に延伸するセンサ試験器具の外面の第2の部分は、センサ試験器具がセンサ試験導管の入口開口に十分に挿入されており、それによって、異物センサによって検出されるべき材料が異物センサに対して空間的に配置されているため、センサ試験導管の入口開口を通じてセンサ試験器具をさらに押し込むことを、任意の時点において選択的に停止すべきであることを、ユーザに通信するための第1の視覚インジケータとは異なる第2の視覚インジケータによって画定される。
【0049】
いくつかの実装形態では、第1の視覚インジケータは第1の色である。第2の視覚インジケータは第2の色である。第2の色は第1の色と異なっていてもよい。
【0050】
本開示の別の態様は、封止下端および開いた非封止上端を有する袋を形成するステップを含む方法を提供する。この方法は、一定量の食料品材料を袋に計量供給するステップと、一定量の食料品材料が袋に計量供給されている間に、異物センサによって形成された異物検知ゾーン内に意図的に配置されたセンサ試験器具の存在を監視するために、異物センサを利用するステップとを含む。
【0051】
いくつかの例では、この方法はまた、一定量の食料品材料を計量するために食品計量部を利用するステップと、袋を形成するために食品袋詰め部を利用するステップと、一定量の食料品材料を案内するためにシュート部を利用するステップとを含むことができる。シュート部は、食品計量部を食品袋詰め部に接続する。この方法はまた、異物センサをシュート部の周りに配置することを含むことができる。
【0052】
いくつかの例では、一定量の食料品材料を袋へと計量供給する期間が終了した後で、かつ、異物検知ゾーン内に意図的に配置されたセンサ試験器具の存在を監視している間に、異物センサが、異物検知ゾーン内に意図的に配置されたセンサ試験器具の存在を検出しない場合、方法は、袋の開いた非封止上端を封止するステップと、封止された袋を別の場所に搬送するステップとをさらに含む。
【0053】
いくつかの実装形態では、一定量の食料品材料を袋へと計量供給する期間が終了した後で、かつ、異物検知ゾーン内に意図的に配置されたセンサ試験器具の存在を監視している間に、異物センサが、異物検知ゾーン内に意図的に配置されたセンサ試験器具の存在を検出する場合、方法は、袋の開いた非封止上端を封止するステップと、封止された袋を拒絶袋として処理するステップとをさらに含む。
【0054】
いくつかの例では、封止された袋を処理するステップは、拒絶袋をマーキングするステップを含む。
【0055】
いくつかの例では、マーキングするステップは、拒絶袋にインクを噴霧するステップを含む。
【0056】
いくつかの実装形態では、マーキングステップは、拒絶袋にタグを付けるステップを含む。
【0057】
いくつかの例では、封止された袋を処理するステップは、拒絶袋をコンベヤ部から取り除くステップを含む。
【0058】
いくつかの例では、封止された袋を処理するステップは、拒絶袋をマーキングするステップと、拒絶袋をコンベヤ部から取り除くステップとを含む。
【0059】
場合によっては、マーキングステップは、拒絶袋にインクを噴霧するステップを含む。
いくつかの例において、マーキングステップは、拒絶袋にタグを適用するステップを含む。
【0060】
いくつかの実装形態では、一定量の食料品材料を袋へと計量供給する期間が終了した後で、かつ、異物検知ゾーン内に意図的に配置されたセンサ試験器具の存在を監視している間に、異物センサが、異物検知ゾーン内に意図的に配置されたセンサ試験器具の存在を検出する場合、方法は、警報を作動させるステップをさらに含む。
【0061】
本開示の1つまたは複数の実装形態の詳細が、添付の図面および以下の説明に記載されている。他の態様、特徴、および利点は、本明細書および図面、ならびに特許請求の範囲から明らかになるであろう。
【0062】
図面の説明
本明細書で提供される様々な実施形態は、添付の図を参照して詳細に説明される。これらの図面は、例示のみを目的として提供されており、典型的なまたは例示的な実施形態を示しているに過ぎない。これらの図面は、読者が本発明を理解することを容易にするために提供されており、実施形態の幅、範囲または適用可能性を限定するものと考えられるべきではない。説明を明瞭に、分かりやすくするために、これらの図面は必ずしも一定の縮尺で作成されていないことに留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0063】
図1】例示的な食品加工システムの図である。
図2】例示的な食品加工システムの図である。
図3A図1または図2のライン3による食品加工システムの一部の例示的な断面図である。
図3B図1または図2のライン3による食品加工システムの一部の例示的な断面図である。
図3C図1または図2のライン3による食品加工システムの一部の例示的な断面図である。
図3D図1または図2のライン3による食品加工システムの一部の例示的な断面図である。
図3E図1または図2のライン3による食品加工システムの一部の例示的な断面図である。
図4】例示的なセンサ試験器具の図である。
図4A】例示的なセンサ試験器具の図である。
図5A図4のライン5によるセンサ試験器具の一部の例示的な断面図である。
図5B図4のライン5によるセンサ試験器具の一部の例示的な断面図である。
図5C図4のライン5によるセンサ試験器具の一部の例示的な断面図である。
図6図4のライン6によるセンサ試験器具の一部の拡大図である。
図7図1または図2の食品加工システムの例示的な部分の断面図である。
図8図7のライン8による食品加工システムの一部の拡大図である。
図9図7の食品加工システムの一部とインターフェースされた図6のセンサ試験器具の図である。
図9A図7の食品加工システムの一部とインターフェースされた図6のセンサ試 験器具の図である。
図9B図7の食品加工システムの一部とインターフェースされた図6のセンサ試験器具の図である。
図10図9のライン10による拡大図である。
図11A】格納された向きに配置されたセンサ試験器具を示す、図1または図2の食品加工システムの一部分の部分側面断面図である。
図11B】展開された向きに配置されたセンサ試験器具を示す、図1または図2の食品加工システムの一部分の部分側面断面図である。
図12A】格納された向きに配置されたセンサ試験器具を示す、図1または図2の食品加工システムの一部分の部分側面断面図である。
図12B】展開された向きに配置されたセンサ試験器具を示す、図1または図2の食品加工システムの一部分の部分側面断面図である。
図12C】格納された向きに戻されたセンサ試験器具を示す、図1または図2の食品加工システムの一部分の部分側面断面図である。
図13A】格納された向きに配置されたセンサ試験器具を示す、図1または図2の食品加工システムの一部分の部分側面断面図である。
図13B】展開された向きに配置されたセンサ試験器具を示す、図1または図2の食品加工システムの一部分の部分側面断面図である。
図13C】格納された向きに戻されたセンサ試験器具を示す、図1または図2の食品加工システムの一部分の部分側面断面図である。
図14A】格納された向きに配置されたセンサ試験器具を示す、図1または図2の食品加工システムの一部分の部分側面断面図である。
図14B】展開された向きに配置されたセンサ試験器具を示す、図1または図2の食品加工システムの一部分の部分側面断面図である。
図14C】格納された向きに戻されたセンサ試験器具を示す、図1または図2の食品加工システムの一部分の部分側面断面図である。
図15図1または図2の食品加工システムに関連する方法図である。
【発明を実施するための形態】
【0064】
詳細な説明
ここで、例示的な構成が、添付の図面を参照してより完全に説明される。例示的な構成は、本開示が徹底され、本開示の範囲を当業者に完全に伝えるように提供される。本開示の構成の完全な理解を提供するために、特定の構成要素、デバイス、および方法の例などの特定の詳細が記載される。特定の詳細を採用する必要はないこと、構成例は多くの異なる形態で実施することができること、ならびに、特定の詳細および構成例は本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではないことは、当業者には明らかであろう。
【0065】
本明細書で使用する用語は、特定の例示的な構成を説明するためのものに過ぎず、限定することを意図するものではない。本明細書で使用される場合、単数形冠詞「a」、「an」および「the」は、別段、文脈がそうでないことを明確に示さない限り、複数形も含むことが意図され得る。用語「備える(comprises)」、「備えている(comprising)」、「含む(including)」および「有する(having)」は、包含的であり、それゆえ、特徴、ステップ、動作、要素および/または構成要素の存在を指定するが、1つまたは複数の他の特徴、ステップ、動作、要素、構成要素、および/またはそれらのグループの存在または追加を除外しないことがさらに理解されよう。本明細書に記載の方法ステップ、プロセス、および動作は、実施の順序として具体的に特定されない限り、必ずしも説明または図示された特定の順序でそれらを実施することを必要とすると解釈されるべきではない。追加のまたは代替のステップを採用してもよい。
【0066】
ある要素または層が別の要素または層「の上に」ある、「係合している」、「接続されている」、「取り付けられている」または「結合されている」ものとして参照されている場合、当該要素または層は、別の要素または層に直接的に、その上にあってもよく、係合されてもよく、接続されてもよく、取り付けられてもよく、もしくは結合されてもよく、または介在する要素もしくは層が存在してもよい。対照的に、ある要素が別の要素または層に「直接的にその上にある」、「直接的に係合されている」、「直接的に接続されている」、「直接的に取り付けられている」、または「直接的に結合している」ものとして参照されている場合、介在する要素または層は存在し得ない。要素間の関係を説明するために使用される他の文言は、同様に(例えば、「間」対「直接的に間」、「隣接」対「直接的に隣接」など)解釈されるべきである。本明細書において使用される場合、「および/または」という用語は、関連付けて列挙された項目の1つまたは複数のあらゆる組み合わせを含む。
【0067】
第1、第2、第3などの用語は、本明細書では、様々な要素、構成要素、領域、層および/または区画を説明するために使用されてもよい。これらの要素、構成要素、領域、層および/または区画は、これらの用語によって限定されるべきではない。これらの用語は、ある要素、構成要素、領域、層、または区画を別の領域、層または区画と区別するためにのみ使用され得る。「第1」、「第2」などの用語および他の数値用語は、文脈によって明白に示されない限り、並びまたは順序を意味しない。したがって、以下に説明する第1の要素、構成要素、領域、層、または区画は、例示的構成の教示から逸脱することなく、第2の要素、構成要素、領域、層または区画と呼ぶことができる。
【0068】
食品加工システム、異物センサを試験するための装置、および食品加工システムを操作する方法が、本開示において説明される。食品加工システムは、1つまたは複数の非食料品物体が食品加工システムの第1の部分から食品加工システムの第2の部分に渡されていることを検出する異物センサを含む。
【0069】
図1を参照すると、例示的な食品加工システムが全体として10で示されている。図2を参照すると、別の例示的な食品加工システムが全体として100で示されている。食品加工システム10,100の両方は、食品計量供給および/または計量部12,112と、食品収集部および/または袋詰め部14,114とを含む。充填および/またはシュート部16,116が、計量部12,112を食品袋詰め部14,114に接続する。この点に関して、シュート部16,116は、計量部12,112および食品袋詰め部14,114と通信することができ、したがって、計量部12,112が袋詰め部14,114と間接的に通信することを可能にする。
【0070】
計量部12,112は、食品袋詰め部14,114において後に受け取られる所望量の食料品材料F(例えば、図12A図12C図13A図13C図14A図14Cを参照)を計量供給する。シュート部16,116は、計量部12,112から計量供給された量の食料品材料Fを食品袋詰め部14,114に案内する。
【0071】
計量供給された量の食料品材料Fを受け取る前に、食品袋詰め部14,114は袋を形成する(例えば、図12A図12C図13A図13C、および図14A図14CのB参照)。袋Bが形成された後、計量供給された量の食料品材料Fが袋B内に収容される。食品袋詰め部14,114は袋Bを封止する。場合によっては、食品袋詰め部14,114は垂直形成充填封止(VFFS)機械であってもよい。
【0072】
いくつかの例では、シュート部16,116は、計量部12,112または食品袋詰め部14,114の一部を形成し、そのため、計量部12,112または食品袋詰め部14,114の一方から外方に延伸する構成要素であると考えられる。他の例では、シュート部16,116は、計量部12,112または食品袋詰め部14,114のいずれかの構成要素であると必ずしも考えられない構造部分であってもよい(すなわち、シュート部16,116は、計量部12,112および食品袋詰め部14,114とは独立した構造的構成要素であってもよい)。
【0073】
異物センサ18、118が、シュート部16,116に直接的に接続されてもよく(例えば、図3A、3D参照)、間接的に接続されてもよく(例えば、図3B図3Eを参照)、または近接して位置決めされてもよい(例えば、図3Cを参照)。さらに、異物センサ18,118は、シュート部16,116の外部に位置決めされてもよく(例えば、図3A図3C参照)、または、シュート部16,116内に配置されてもよい(例えば、図3D図3E参照)。
【0074】
異物センサ18,118は、食料品材料Fの流れの任意の場所(例えば、食料品材料Fの流れを含むシュート部16、116内またはそれを通過するなど)に空間的に配置された非食料品材料F’(例えば、図5A図5C参照)の存在を検出する。非食料品材料F’は、1つまたは複数の異物を含み得る。1つまたは複数の異物F’は、例えば、金属材料M1を含み得る(例えば、図5A図5C参照)。したがって、食品加工システム10,100の動作中、異物センサ18,118は、シュート部16,116の内部に空間的に配置されるか、またはシュート部16,116を通過する可能性がある非食料品材料F’の存在を連続的に監視する。
【0075】
図12A図12C図13A図13Cおよび図14A図14Cの以下の開示において説明されるように、例示的な食品加工システム10,100の設計は、非食料品材料F’をシュート部16、116内に選択的に挿入し(例えば図12A図12B図13A図13B図14A図14B参照)、その後引き抜く(例えば、図12B図12C図13B図13C図14B図14Cを参照)ことを可能にする。非食料品材料F’をシュート部16,116内に選択的に挿入し引き続いて引き抜くことを可能にすることにより、異物センサ18,118は、必要に応じて(例えば、食料品加工システム10,100の動作中に行われ得る、慎重に、または定期的に)試験され得る。例示的な食品加工システム10,100は、シュート部16,116内の非食料品材料F’を選択的に挿入し、続いて引き抜くことが可能である結果として、普通なら食品製造プロセスおよび/または食品加工プロセスを中断する、望ましくない遅延または機械停止時間を経験することなく連続的に動作させることができる。
【0076】
図1を参照すると、食品加工システム10は、食品計量部12、食品袋詰め部14、シュート部16および異物センサ18に加えて、随意により、コンベヤ部20、封止袋処理部22、および異物指示器24を含んでもよい。コンベヤ部20は、1つまたは複数の食料品袋Bを食品袋詰め部14から外方に搬送する。封止袋処理部22は、袋マーキングデバイス26(図12A図12Cおよび図14A図14Cも参照)および袋拒絶デバイス28(図13A図13Cおよび図14A図14Cも参照)のうちの1つまたは複数を含むことができる。例えば、図12B図12Cおよび図14B図14Cに見てとれるように、食品袋詰め部14が食料品材料Fを含む袋Bを封止した後、封止袋処理部22は、1つまたは複数の食料品袋Bのうちの拒絶された食料品袋B’にマーキングを行うことができる(例えば、図12Cおよび図14Cの「X」を参照)。例えば、図13B図13Cおよび図14B図14Cに見てとれるように、食品袋詰め部14が食料品材料Fを収容した袋Bを封止した後、袋拒絶デバイス28は、コンベヤ部20から1つまたは複数の食料品袋Bのうちの拒絶された食料品袋B’を取り除く。
【0077】
さらに、食品加工システム10はコントローラ30を含むことができる。コントローラ30は、例えばデジタルコンピュータのようなコンピューティングリソースであってもよく、限定されるものではないが、1つまたは複数のストレージリソース(例えば、メモリ、フラッシュメモリ、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、相変化メモリ(PCM)、および/またはスピンドルを有するディスクドライブ)と通信する1つまたは複数の電子デジタルプロセッサまたは中央処理装置(CPU)を含んでもよい。
【0078】
コントローラ30は、(例えば、1つまたは複数の有線または無線通信ライン32a、32b、32c、32d、32e、32fによって)食品計量部12、食品袋詰め部14、シュート部16、異物センサ18、コンベヤ部20、封止袋処理部22、異物指示器24、袋マーキングデバイス26、袋拒絶デバイス28のうちの少なくとも1つに通信可能に結合される。
【0079】
食品加工システム10はまた、センサ試験導管34をも含む。センサ試験導管34は、内面38、外面40、近位端42および遠位端44を有する本体36によって画定することができる。センサ試験導管34を形成する本体36は、直線形状、非直線形状、または湾曲形状を含むように画定することができ、それによって、本体36は、直線状または非直線状(すなわち、例えば図1図2図11A図11B図12A図12C図13A図13C図14A図14Cに見られるような「曲線状」の形状)の1つまたは複数のセグメントを含むことができる。内面38は、本体36を通って近位端42から遠位端44まで延伸する通路46を画定する。近位端42は本体36内の入口開口48を形成する。遠位端44は本体36内の出口開口50を形成する。さらに、本体36は、近位端42と遠位端44との間に延伸する長さL36(例えば、図7参照)によって画定されてもよい。
【0080】
場合によっては、センサ試験導管34を食品計量部12に接続することができる。他の構成では、センサ試験導管34をシュート部16に接続することができる。別の例では、センサ試験導管34は、食品計量部12およびシュート部16の両方に接続されてもよい。
【0081】
センサ試験導管34は、センサ試験器具52(図4も参照)を案内する。センサ試験器具52は、外面56と、近位端58と、遠位端60とを有する本体54を含む。本体54は、近位端58と遠位端60との間に延伸する長さL54によって画定することができる。外面56は、本体54を通って延伸する幅または直径W54を規定することができる。図12A図12C図13A図13Cおよび図14A図14Cの以下の開示において説明されるように、上述したような食品計量部12、食品袋詰め部14およびシュート部16の1つまたは複数に対するセンサ試験導管34の接続または配置に依存して、センサ試験導管34の本体36の少なくとも出口開口50は、センサ試験器具52の遠位端60が異物検知ゾーン25を空間的に横切ることができるように配置される。異物検知ゾーン25は、異物センサ18のシュート部16に対する配置によって設けることができる。特に、異物検知ゾーン25は異物センサ18と少なくとも部分的に位置合わせすることができる。
【0082】
図2を参照すると、食品加工システム100は、食品計量部112、食品袋詰め部114、シュート部116および異物センサ118に加えて、随意によりコンベヤ部120、封止袋処理部122、および異物指示器124を含んでもよい。コンベヤ部120は、1つまたは複数の食料品袋Bを食品袋詰め部114から外方に搬送する。封止袋処理部122は、袋マーキングデバイス126(図12A図12Cおよび図14A図14Cも参照)および袋拒絶デバイス128(図13A図13Cおよび図14A図14Cも参照)のうちの1つまたは複数を含むことができる。例えば、図12B図12Cおよび図14B図14Cに見てとれるように、食品袋詰め部114が食料品材料Fを含む袋Bを封止した後、封止袋処理部122は、1つまたは複数の食料品袋Bのうちの拒絶された食料品袋B’にマーキングを行うことができる(例えば、図12Cおよび図14Cの「X」を参照)。例えば、図13B図13Cおよび図14B図14Cに見てとれるように、食品袋詰め部114が食料品材料Fを収容した袋Bを封止した後、袋拒絶デバイス128は、コンベヤ部120から1つまたは複数の食料品袋Bのうちの拒絶された食料品袋B’を取り除く。
【0083】
さらに、食品加工システム100はコントローラ130を含むことができる。コントローラ130は、例えばデジタルコンピュータのようなコンピューティングリソースであってもよく、限定されるものではないが、1つまたは複数のストレージリソース(例えば、メモリ、フラッシュメモリ、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、相変化メモリ(PCM)、および/またはスピンドルを有するディスクドライブ))と通信する1つまたは複数の電子デジタルプロセッサまたは中央処理装置(CPU)を含んでもよい。
【0084】
コントローラ130は、以下の開示において後述するように、(例えば、1つまたは複数の有線または無線通信ライン132a,132b,132c,132d,132e,132f,132gによって)食品計量部112、食品袋詰め部114、シュート部116、異物センサ118、コンベヤ部120、封止袋処理部122、異物指示器124、袋マーキングデバイス126、袋拒絶デバイス128およびアクチュエータ162のうちの少なくとも1つに通信可能に結合される。
【0085】
食品加工システム100はまた、センサ試験導管134をも含む。センサ試験導管134は、内面138、外面140、近位端142および遠位端144を有する本体136によって画定することができる。センサ試験導管134を形成する本体136は、直線形状、非直線形状、または湾曲形状を含むように画定することができ、それによって、本体136は、直線状または非直線状(すなわち、例えば図1図2図11A図11B図12A図12C図13A図13C図14A図14Cに見られるような「曲線状」の形状)の1つまたは複数のセグメントを含むことができる。内面138は、本体136を通って近位端142から遠位端144まで延伸する通路146を画定する。近位端142は本体136内の入口開口148を形成する。遠位端144は本体136内の出口開口150を形成する。さらに、本体136は、近位端142と遠位端144との間に延伸する長さL136(例えば、図7参照)によって画定されてもよい。
【0086】
場合によっては、センサ試験導管134を食品計量部112に接続することができる。他の構成では、センサ試験導管134をシュート部116に接続することができる。別の例では、センサ試験導管134は、食品計量部112およびシュート部116の両方に接続されてもよい。
【0087】
センサ試験導管134は、センサ試験器具152(図4も参照)を案内する。センサ試験器具152は、外面156と、近位端158と、遠位端160とを有する本体154を含む。本体154は、近位端158と遠位端160との間に延伸する長さL154によって画定することができる。外面156は、本体154を通って延伸する幅または直径W154を規定することができる。図12A図12C図13A図13Cおよび図14A図14Cの以下の開示において説明されるように、上述したような食品計量部112、食品袋詰め部114およびシュート部116の1つまたは複数に対するセンサ試験導管134の接続または配置に依存して、センサ試験導管134の本体136の少なくとも出口開口150は、センサ試験器具152の遠位端160が、シュート部116に対する異物センサ118の配置によって設けられる異物検知ゾーン125を空間的に横切ることができるように配置される。
【0088】
さらに、食品加工システム100は、アクチュエータ162を含むことができる。アクチュエータ162は、センサ試験器具152の本体154の近位端158に接続されている。いくつかの例では、アクチュエータ162は、食品計量部112内に配置され、食品計量部112に接続され、かつ/または食品計量部112によって支持され得る。
【0089】
アクチュエータ162を含めることにより、例示的な食品加工システム100は、自動化されたまたは自動的な方法で動作することが可能になる。一例では、コントローラ130は、試験器具152が異物センサ118の異物検知ゾーン125を空間的に横切ることができるように、アクチュエータ162にセンサ試験器具152をセンサ試験導管134を通して展開(例えば、挿入)させるための信号をアクチュエータ162に送信するようにプログラムすることができる。センサ試験導管134を通してセンサ試験器具152を展開した後、コントローラ130は、引き続き、センサ試験器具152が異物検知ゾーン125を空間的に横断しないように、センサ試験導管134を通ってセンサ試験器具152を後退させる(例えば引き抜く)ための信号をアクチュエータ162に送信することができる。
【0090】
逆に、見てとれるように、また上述したように、例示的な食品加工システム10は、人がセンサ試験器具52をセンサ試験導管34内に手動で展開(例えば、挿入)し、その後、センサ試験導管34からセンサ試験器具52から手動で後退させる(例えば、引き抜く)ために、センサ試験器具52の本体54の近位端58を把持することができるように、手動で操作することができる。例示的な食品加工システム100は、上述したように自動化されたまたは自動的な方法で操作することができるが、例示的な食品加工システム100は、例えば、ボタン164が手動で押されると、コントローラ130が、センサ試験導管134を通ってセンサ試験器具152を展開または後退させるための信号をアクチュエータ162に送ることができるように、人がコントローラ130に通信可能に結合されているボタン164を押すことを可能にすることによって、代替的にまたは選択的に、手動で操作することができる。
【0091】
第1の例では、オペレータが手動でボタン164を押し下げている限り、センサ試験器具152は展開された向きにとどまることができる。操作者がもはやボタン164に手動で圧力をかけなくなり、したがって手動でボタン164を解放すると、センサ試験器具152は格納された向きに戻され得る。別の例では、人が、手動でセンサ試験器具152を手動で展開するために、ボタン164を手動で押し下げ、その後直ちに手動で解放することができる。人が展開位置から手動でセンサ試験器具152を後退させることを所望する場合、人は再度手動でボタン164を押し下げ、その後直ちに手動でボタン164を解放することができる。さらに別の例では、ボタン164が手動で押されると、センサ試験器具152を手動で展開し、次にコントローラ130によって実行されるタイマプログラムによって決定される所定の期間にわたって手動で展開したままにすることができ、それによって、人は、センサ試験器具152を動かすために、手動でボタン164を押し続けるか、または上述したように、ボタン164を複数回押す必要がなくなる。したがって、そのような実装態様では、センサ試験器具152の展開が手動で開始されるが、コントローラ130が、自動的にセンサ試験器具の格納を引き起こすことができる(すなわち、そのような方法は、センサ試験器具152を展開し、その後後退させるハイブリッド、手動および自動プロセスと考えることができる)。
【0092】
図3A図3Eを参照すると、シュート部16,116に対する異物センサ18,118の複数の例示的な配置が示されている。シュート部16,116は、一般に、内面68,168と外面70,170とを有する本体66,166を含む。内面68,168は、一般に、シュート部16,116の本体66,166を通って延伸する通路72,172を画定する。異物検知ゾーン25,125は、通路72,172内に示され、シュート部16,116に対する異物センサ18,118の空間的位置と実質的に位置合わせされている。
【0093】
図3A図3Cに見られるように、異物センサ18,118は、シュート部16,116の本体66,166の外部に位置決めすることができる。シュート部16,116の本体66,166の外部に位置決めされると、異物センサ18,118は、異物検知ゾーン25,125内に配置された非食料品材料F’を検知する(すなわち、シュート部16、116の本体66,166を規定する材料は、異物センサ18,118が異物検知ゾーン25,125内に配置された非食料品材料F’を検知することを妨げない)。図3D図3Eを参照すると、異物センサ18,118は、異物検知ゾーン25,125内に配置された非食料品材料F’を検知するために、シュート部16,116の通路72,172内に配置することができる。
【0094】
場合によっては、図3Aおよび図3Dに見られるように、異物センサ18,118は、シュート部16,116の本体66,166に直接隣接して配置されてもよい。図3Aに見られるように、異物センサ18,118は、シュート部16,116の本体66,166の外面70,170に直接隣接して配置されてもよい。逆に、図3Dに見られるように、異物センサ18,118は、シュート部16,116の本体66,166の内面68,168に直接隣接して配置されてもよい。
【0095】
他の例では、図3Bおよび図3Eに見られるように、異物センサ18,118は、シュート部16,116の本体66,166に対して離間した関係で配置されてもよい。図3Bに見られるように、異物センサ18,118は、シュート部16,116の本体66,166の外面70、170に対して離間した関係で配置されてもよい。逆に、図3Eに見られるように、異物センサ18,118は、シュート部16,116の本体66,166の内面68、168に対して離間した関係で配置されてもよい。いくつかの例では、ブラケット74,174が、異物センサ18,118をシュート部16,116の本体66,166に離間した関係において間接的に接続するために、異物センサ18,118とシュート部16,116の本体66,166との間に配置されてもよい。
【0096】
図3Cに見られるようなさらに別の例では、異物センサ18,118は、シュート部16,116の本体66,166に対して離間した関係で配置されてもよい。図3Cおよび図3Eで上述した例示的な実施形態とは異なり、図3Cの例示的な実施形態の異物センサ18,118は、例えば、ブラケット74,174のような介在する構造によってシュート部16,116の本体66,166に間接的に接続されていない。さらに、図3Cの例示的な実施形態の異物センサ18,118は、シュート部16,116の本体66,166に接続されておらず、場合によっては、異物センサ18,118は、基礎面S上に配置されたスタンド76,176によって空間的に支持されてもよく、それによって、異物センサ18,118は、シュート部16,116に近接して選択的に位置決めされると考えられる。
【0097】
図4を参照すると、例示的なセンサ試験器具52,152が示されている。センサ試験器具52、152の本体54、154の少なくとも一部は、異物センサ18、118によって検出されるべき非食料品材料F’(例えば、図5A図5B図5Cの第1の材料M1を参照)を含む。さらに、センサ試験器具52,152の本体54,154を画定する材料(例えば、図5A図5B図5Cの第1の材料M1および/または第2の材料M2を参照)の一部または全部は、センサ試験器具52,152がセンサ試験導管34,134内で展開または格納されるときに、本体54,154が曲がるのを可能にするために柔軟(例えば、非剛性)であり得る(例えば、図1図2図11A図11B図12A図12C図13A図13C図14A図14Cに見られるように、センサ試験導管34、134は、非直線的な湾曲形状を含むように画定することができる(すなわち、センサ試験導管34,134は「曲線状」とすることができる))。
【0098】
図5A図5Cを参照すると、いくつかの例では、センサ試験器具52,152の本体54,154を画定する材料は、1つの材料(例えば、金属材料M1)、または代替的に2つ以上の材料(例えば、金属材料M1およびプラスチック材料M2)を含んでもよい。いくつかの例では、図5Aに示すように、近位端58,158と遠位端60,160との間に延伸するセンサ試験器具52,152の本体54,154の実質的にすべてが、1つの材料M1(例えば、異物センサ18,118によって検出されるべき非食料品材料F’として機能する金属材料)を含んでもよい。他の例では、例えば図5Bおよび図5Cに見られるように、センサ試験器具52,152の遠位端60,160に近接する本体54,154の少なくとも一部分が、第1の材料M1(例えば、異物センサ18,118によって検出されるべき非食料品材料F’として機能する金属材料)を含み、一方、センサ試験器具52,152の本体54,154の残りの部分は、異物センサ18,118によって検出可能でない第2の材料M2(例えば、プラスチック材料)を含んでもよい。
【0099】
図5Bを参照すると、一例では、例示的なセンサ試験器具52,152の第1の材料M1は、例えば、機械的接続、摩擦嵌め接続によって、または接着剤を用いて第2の材料M2に接続されてもよい。図5Bに見られるように、第1の材料M1の第1の部分は、周囲の雰囲気に曝され、一方、第1の材料M1の第2の部分は、第2の材料M2に隣接して配置され、それゆえ、周囲の雰囲気に曝されない。いくつかの例では、図5Bに見られるように、第1の材料M1は、プラスチック材料であってもよい第2の材料M2によって画定された対応するポケットまたは凹部内に固定され、受け入れられる金属ボールまたはボールベアリングであってもよい。
【0100】
図5Cを参照すると、別の例では、例示的なセンサ試験器具52,152の第1の材料M1は、例えば、オーバーモールド接続によって、第2の材料M2に接続されてもよい。図5Cに見られるように、第1の材料M1はすべて第2の材料M2によって封入されているため、第1の材料M1は周囲の雰囲気に曝されない。いくつかの例では、図5Cに見られるように、第1の材料M1は、プラスチック材料であってもよい第2の材料M2によって画定された対応するポケットまたは凹部内に固定され、受け入れられる金属ボールまたはボールベアリングであってもよい。
【0101】
第1の材料M1および第2の材料M2の一方または両方は、食品等級材料であってもよい。センサ試験器具52,152を形成する金属材料M1は、例えばステンレス鋼、アルミニウム、銅、炭化金属、鋳鉄、亜鉛めっき鉄、チタン、白金または金などの任意の種類の食品等級金属材料であってもよい。センサ試験器具52,152を形成するプラスチック材料M2は、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、ポリプロピレン(PP)またはポリエチレンテレフタレート(PETE)のような任意の種類の食品等級プラスチック材料であってもよい。第1の材料M1および第2の材料M2の一方または両方は、任意の種類の食品等級材料であってもよいが、センサ試験器具52,152(およびそれに関連するシステム)は、食品製造/加工産業における使用に限定されない。したがって、いくつかの例では、第1の材料M1および第2の材料M2の両方は、任意の種類の非食品等級材料であってもよく、そのため、センサ試験器具52,152(およびそれに関連するシステム)は、例えば、石鹸製造業、コンクリート製造業などのようなあらゆる産業に適用することができる。
【0102】
図4および図6に見られるように、センサ試験器具52,152の近位端58,158は、ハンドル部78,178を含むことができる。図6を参照すると、ハンドル部78,178は本体80,180を含む。通路82,182が、本体80,180を貫通して延伸することができる。本体80,180は、一般に、把持部84,184とセンサ試験導管見当合わせ部86,186とに分割されている。
【0103】
把持部84,184は、ハンドル部78,178の本体80,180を通じて延伸する通路82,182を部分的に画定する蛇行面88,188を含むことができる。蛇行面88,188は、ユーザがハンドル部78,178を自身の手で握るときに、把持部84,184の周りにユーザの指を見当合わせするのを助けることができる。
【0104】
本体80,180は、把持部84,184の周りにユーザの指を見当合わせするのを助けることができる蛇行面88,188によって部分的に画定される通路82,182を含むが(これは、上述した図1の例示的な食品加工システム10に関連するセンサ試験器具52,152の手動使用を推測することができる)、本体80,180は特定の構造に限定されず、したがって、場合によって自動的にまたは自動化されて動作することができる、図2の例示的な食品加工システム100のアクチュエータ162と接続するのに適し得る接続構成に対応することができる任意の望ましい構成を含むことができる。
【0105】
センサ試験導管見当合わせ部86,186は、1つまたは複数の表面部分90,92,190,192を含むことができる。1つまたは複数の表面部分90,92,190,192は、センサ試験導管34,134の本体36,136の近位端42,142の対応する表面形状と嵌合するように意図的に成形することができる。一例では、センサ試験導管見当合わせ部分86,186を画定する1つまたは複数の表面部分90,92,190,192は、第1の表面部分90,190および第2の表面部分92,192を含むことができる。第1の表面部分90,190および第2の表面部分92,192は、互いから角度的に発散することができる。特に、いくつかの構成では、第1の表面部分90,190および第2の表面部分92,192は、それらの間に角度θ1を画定することができる。角度θ1は、ほぼ135°に等しくてもよい。これに関して、いくつかの構成では、第1の表面部分90,190および第2の表面部分92,192は、概して円錐台形状および/または構成を画定することができる。
【0106】
図7および図8を参照すると、センサ試験導管34,134の例示的な近位端42,142が示されており、これは、入口開口48,148、内面38,138の一部、外面40,140の一部、および本体36,136を通って近位端42,142から延伸する通路46,146の一部をも含む。図8に見られるように、内面38,138は、センサ試験導管34,134の入口開口48,148に近接する1つまたは複数の表面部分94,96,194,196を含む。表面部分94,96,194,196は、外面40,140から内面38,138まで延伸することができる。いくつかの構成では、表面部分94,96,194および/または196は、張り出しおよび/または面取りされていてもよい。これに関して、図示のように、面取りされた表面部分94,96,194,196は、センサ試験導管34,134の内面38,138の一部分を画定することができる。1つまたは複数の表面部分94,96,194,196は、センサ試験器具52、152の近位端58、158のハンドル部78、178の本体80、180のセンサ試験導管見当合わせ部86、186の1つまたは複数の表面部分90,92、190、192の対応する表面形状と嵌合するように意図的に成形することができる。
【0107】
一例では、センサ試験導管34,134の近位端42,142に近接した内面38,138から延伸する1つまたは複数の表面部分94,96,194,196は、第1の面取りされた表面部分94,194および第2の面取りされた表面部分96,196を含むことができる。いくつかの構成では、面取りされた表面部分94,194は、面取りされた表面部分96,196から、その間に延伸することができる。例えば、面取りされた表面部分94,194および面取りされた表面部分96,196は、入口開口48,148に近接した環状内周を画定することができる。第1の面取りされた表面部分94,194および第2の面取りされた表面部分96,196は、それらの間に角度θ2を画定することができる。角度θ2は、180°と275°との間であってもよい。いくつかの構成では、角度θ2は225°にほぼ等しくてもよい。特に、角度θ2は、角度θ1と実質的に(±5°)等しくてもよい。
【0108】
図9および図10を参照すると、センサ試験導管見当合わせ部86,186がセンサ試験導管34、134の入口開口48,148内に見当合わせされたときに、センサ試験器具52,152は、一貫して再現可能に、完全に展開された向きに配置することができる。図10に見られるように、センサ試験器具52,152の第1の表面部分90,190の少なくとも一部分および第2の表面部分92,192の少なくとも一部分は、センサ試験導管34,134の入口開口48,148に近接する第1の表面部分94,194および第2の表面部分96,196によって嵌合して受け入れられ、それらに隣接して配置され得る。センサ試験器具52,152を一貫して再現可能に、完全に展開された向きに配置することを可能にすることに加えて、センサ試験器具52,152の第1の表面部分90,190の少なくとも一部分および第2の表面部分92,192の少なくとも一部分がセンサ試験導管34,134の第1の表面部分94,194および第2の表面部分96,196によって嵌合して受け入れられ、それらに隣接して配置されると、センサ試験器具52,152がセンサ試験導管34,134の入口開口48、148を通じてさらに押し込まれるのを防止するために、センサ試験器具52,152の第1の表面部分90,190の一部および第2の表面部分92,192の一部は、センサ試験導管34、134の本体36,136の外面40,140を越えて横方向および/または半径方向に延伸することができる。これに関して、センサ試験器具52,152の表面部分90,190,92,192は、センサ試験導管34,134の表面部分94,194,96,196と嵌合して、集合的に停止部を画定し、センサ試験器具52,152とセンサ試験導管34,134との間の1つまたは複数の方向における平行移動および/または相対運動を防止することができる。
【0109】
図4を参照すると、センサ試験器具52,152は、シャフト部97,197を含むことができる。シャフト部97,197は、センサ試験器具52,152のハンドル部78,178の第1の表面部分90,190および第2の表面部分92,192に接続された近位端98,198を含む。センサ試験器具52,152の遠位端60,160は、シャフト部97,197の遠位端も含むことができる。シャフト部97,197は、シャフト部97,197の近位端98,198とシャフト部97,197の遠位端60,160との間に延伸する長さL97、L197によって画定される。
【0110】
図9を参照すると、シュート部16,116を通って延伸する通路72,172の一部は、異物検知ゾーン25,125を画定することができる。異物検知ゾーン25,125は、シュート部16,116の本体66,166の長さL16、L116の部分LP16、LP116によって軸方向に境界することができる。シュート部16,116の本体66,166の長さL16、L116の部分LP16、LP116は、シュート部16,116に対する異物センサ18,118の配置によって規定される。例えば、異物センサ18,118は、異物検知ゾーン25,125の少なくとも一部と位置合わせされてもよく、および/または異物検知ゾーン25,125の少なくとも一部を画定してもよい。特に、異物センサ18,118の軸方向に延伸する長さは、異物検知ゾーン25,125の軸方向に延伸する長さに実質的に等しくてもよい(±15%)。これに関して、異物センサ18,118の軸方向に延伸する長さと異物検知ゾーン25,125の軸方向に延伸する長さは、シュート部16,116の本体66,166の長さL16,L116の部分LP16,LP116の軸方向に延伸する長さに実質的に等しくてもよい(±15%)。異物検知ゾーン25,125の空間的中心が、参照符号75,175において示されている。
【0111】
センサ試験器具52,152のシャフト部97、197の長さL97,L197は、センサ試験器具52,152が完全に展開された向きに配置されるとき、シャフト部97、197の遠位端60、160が空間的に異物検知ゾーン25,125の空間的中心75,175に配置され得るように、選択的に寸法決めされてもよい。このように、例えば、センサ試験器具52,152の遠位端60,160の少なくとも一部が、異物センサ18,118によって検出されるべき非食料品材料F’として機能する第1の材料M1(例えば、金属材料)を含む場合、センサ試験器具52,152が、完全に展開された向きに一貫して再現可能に配置されることができることによって(上述したように、センサ試験導管見当合わせ部分86,186が、センサ試験導管34、134の入口開口48、148内に見当合わせされる結果として)、第1の材料M1(例えば、金属材料)を含むセンサ試験器具52,152の遠位端60,160が、異物検知ゾーン25,125の空間的中心75,175内に一貫して再現可能に配置され得ることが保証される。
【0112】
他の例において、シャフト部97、197の長さL97,L197は、センサ試験器具52,152が完全に展開された向きに配置されるとき、シャフト部97、197の遠位端60、160から外方に延伸するシャフト部97、197の長さL97,L197の一部分LP97,LP197図4および図9参照)が、空間的に異物検知ゾーン25、125内に配置され得るように、選択的に寸法決めされてもよい。このように、例えば、センサ試験器具52,152のシャフト部97、197の遠位端60、160から外方に延伸するシャフト部97、197の長さL97,L197の部分LP97,LP197図4および図9参照)が、異物センサ18,118によって検出されるべき非食料品材料F’として機能する第1の材料M1(例えば、金属材料)を含む場合、センサ試験器具52,152が、完全に展開された向きに一貫して再現可能に配置されることができることによって(上述したように、センサ試験導管見当合わせ部分86,186が、センサ試験導管34、134の入口開口48、148内に見当合わせされる結果として)、第1の材料M1(例えば、金属材料)を含むセンサ試験器具52,152のシャフト部97、197の遠位端60、160から外方に延伸するシャフト部97、197の長さL97,L197の部分LP97,LP197が、異物検知ゾーン25,125内に一貫して再現可能に配置され得ることが保証される。
【0113】
引き続き図9を参照すると、シュート部16,116に対するセンサ試験導管34,134の配置のいくつかの実装形態の結果として、センサ試験導管34,134が、シュート部16,116を通って延伸する通路72、172の一部の軸方向中心と軸方向に位置合わせされ得る。そのため、シャフト部97,197の遠位端60,160は、異物検知ゾーン25,125の空間的中心75,175に空間的に配置されるだけでなく、異物検知ゾーン25,125の軸方向中心にも空間的に配置され得る。シュート部16,116に対するセンサ試験導管34,134のいくつかの配置の結果として、上述したようにセンサ試験導管34,134が、シュート部16、116を通って延伸する通路72,172の一部の軸方向中心と軸方向に位置合わせされ得るが、シュート部16,116に対するセンサ試験導管34,134の他の実装形態は、シュート部16,116に対してセンサ試験導管34,134が非軸方向に位置合わせされない配置を含んでもよい。例えば、図9Aに見られるように、センサ試験導管34,134は、シュート部16,116を通って延伸する通路72,172の軸方向中心からオフセットされるように、シュート部16、116を通って延伸する通路72、172の一部分内に配置されてもよい(例えば、図9Aに見られるように、センサ試験導管34,134は、シュート部16,116の本体66,166の内面68,168に隣接して配置されてもよい)。別の例において、図9Bに見られるように、センサ試験導管34,134は、シュート部16,116を通って延伸する通路72,172の軸方向中心と軸方向に位置合わせされないように、シュート部16、116を通って延伸する通路72、172の外部に配置されてもよい(例えば、図9Bに見られるように、センサ試験導管34,134は、シュート部16,116の本体66,166の外面70,170に隣接して配置されてもよい)。センサ試験導管34,134は、図9A図9Bで上述した例示的な実装形態のシュート部16,116を通って延伸する通路72,172の軸方向中心と軸方向に位置合わせされないが、センサ試験導管34,134は、センサ試験器具52,152のシャフト部97,197の遠位端60,160が異物検知ゾーン25,125を横断するように、シュート部16,116に対して配置される。
【0114】
さらに、センサ試験器具52,152が設けられる物理的停止部の提供を、図4図6および図9で上述したが、センサ試験器具52,152の遠位端60,160が、異物検知ゾーン25,125に行き当たることを可能にするために、センサ試験器具52,152がセンサ試験導管34,134の入口開口48,148に十分に挿入されるように、センサ試験導管34,134に対するセンサ試験器具52,152の位置決めを自動的に繰り返し再現可能に制御する目的のために、センサ試験器具52,152の他の実装形態(物理的停止構造を含んでも含まなくてもよい)は、例えば、センサ試験器具52,152の外面56,156上に設けられている文字、数字、記号または色分け方式を含むことができる(例えば、図4Aの56、56;156、156参照)。一例では、図4Aに見られるように、色分け方式は、ユーザに、センサ試験導管34,134の入口開口48,148に対するセンサ試験器具52,152の押し込み動作に対する独立した制御を行使することを支援する視覚インジケータをユーザに提供することができる。例えば、センサ試験器具52,152の遠位端60,160に近接して遠位端から外方に延伸するセンサ試験器具52,152の外面56,156の部分56、156は、例えば、センサ試験器具52,152がセンサ試験導管34,134の入口開口48,148を通じてさらに押し込まれるべきであることをユーザに伝える視覚インジケータを提供する緑色の着色を含んでもよく、一方で、ハンドル部78,178に近接し、ハンドル部78,178から外方に延伸するセンサ試験器具52,152の外面56、156の別の部分56、156は、例えば、センサ試験導管34,134の入口開口48,148を通じたセンサ試験器具52,152のさらなる押し込みが選択的に停止され得る(すなわち、センサ試験器具52,152がセンサ試験導管34,134の入口開口48、148に十分に挿入されており、それによって、異物センサ18,118がセンサ試験器具52,152の遠位端60,160内に配置された非食料品材料F’を検知するため、センサ試験器具52,152の外面56,156の部分56R、156Rがセンサ試験導管34,134の入口開口48,148内に配置される任意の時点において、センサ試験器具52,152の押し込みを選択的に停止することができる)ことをユーザに伝える視覚インジケータを提供する赤色の着色を含んでもよい。いくつかの例では、例えば、センサ試験器具52,152の外面56,156によって提供される赤色の着色を含むセンサ試験器具52,152の外面56,156の部分56、156は、異物センサ18,118が非食料品材料F’を収容しているセンサ試験器具52,152の遠位端60,160を検知することを確実にするために(上述したのと同様ように)シャフト部97,197の長さL97、L197の部分LP97、LP197にほぼ等しい距離においてハンドル部78,178から外方に延伸することができる。
【0115】
図11Aおよび図11Bを参照すると、例示的な食品加工システム10,100を形成する構造の部分図が示されている。例示的な食品加工システム10,100は、参照符号12-98および112-198で上述した構成要素および特徴を含むことができ、したがってここではさらに詳細には説明しない。しかしながら、図11Aおよび図11Bに示す例示的な食品加工システムは、食品計量部12,112およびシュート部16,116の両方を通って延伸するセンサ試験導管34,134の1つまたは複数を含むことができる。さらに、センサ試験導管(複数可)34、134は、食品計量部12、112およびシュート部16、116の一方または両方に接続されてもよい。
【0116】
図11Aおよび図11Bに見られるように、センサ試験導管(複数可)34,134は、第1のセンサ試験導管34a、134a、第2のセンサ試験導管34b、134bおよび第3のセンサ試験導管34c、134cを含むことができる。3つのセンサ試験導管34a、34b、34c、134a、134b、134cが示されているが、複数のセンサ試験導管34,134は、3つのセンサ試験導管を含むことに限定されない。いくつかの例では、食品計量部12,112は、複数の食品計量チャネルを含み、それによって、複数の食品計量チャネルの各チャネルは、所定量の食料品材料Fをシュート部16,116内に案内する。したがって、場合によっては、複数の食品計量チャネルの各チャネルは、対応するセンサ試験導管34,134を含むことができる。
【0117】
図11Aおよび図11Bの例示的な食品加工システム10が手動で操作される場合、例示的な食品加工システム10は、センサ試験器具52が1つまたは複数のセンサ試験導管(複数可)34のいずれかの中にインターフェース可能に配置されることを可能にし得る。しかし、所望であれば、図11Aおよび図11Bの例示的な食品加工システム10は、2つ以上のセンサ試験器具52を含むことができる。例えば、場合によっては、複数のセンサ試験導管34の各センサ試験導管34a~34cは、その中に取り外し可能に配置可能である対応するセンサ試験器具52,152を含むことができる。
【0118】
別の例では、図11Aおよび図11Bの例示的な食品加工システム100が自動的かつ/または手動で操作される場合、例示的な食品加工システム100はまた、(たとえ1つのセンサ試験器具152のみが示されているとしても)複数のセンサ試験器具152を含むこともできる。そのような構成では、図11Aおよび図11Bの例示的な食品加工システム100は、複数のセンサ試験導管134の各センサ試験導管134a-134c内に取り外し可能に配置可能なセンサ試験器具152を含むことができる。
【0119】
図12A図12Cを参照すると、食品加工システム10,100のいずれかを操作するための例示的な方法(図15の200も参照)が示されている。まず、食品袋詰め部14,114は、下端が封止され、上端が封止されずに開放された袋Bを形成することができる(図15のステップ201参照)。計量部12,112は、食品袋詰め部14,114においてその後受け取られる食料品材料Fの所望量を計量供給する(図15のステップ202参照)。シュート部16,116は、計量部12,112から計量供給された量の食料品材料Fを食品袋詰め部14,114に案内する(図15のステップ203参照)。
【0120】
袋Bの開放された非封止上端は、計量供給された量の食料品材料Fをシュート部16,116から受け取る。計量供給された量の食料品材料Fが袋内に配置されると、袋Bは食料品材料Fで満たされていると言うことができる(図15のステップ204参照)。コントローラ30,130は、食品袋詰め部14,114のシーラ15,115を作動させて、袋Bの開いた非封止上端を封止し、それによって閉じることができる(図15のステップ206a参照)。コントローラ30,130はまた、形成され、充填され、封止された袋Bを食品袋詰め部14,114から外方に輸送するためにコンベヤ部20,120を作動させることもできる(図15のステップ207a参照)。例えば、袋Bの上端が封止された後、コントローラ30,130は、形成され、充填され、封止された袋Bを食品袋詰め部14,114から外方に輸送するためにコンベヤ部20,120を作動させることができる。形成され、充填され、封止された袋Bを食品袋詰め部14,114から外方に輸送下後、食品袋詰め部14,114は、封止下端および開いた非封止上端を有する別の袋Bを形成し、上述のことをループ状に繰り返すことができる。
【0121】
図12A図12Bを参照すると、食品加工システム10,100の動作中の任意の時点において、センサ試験器具52,152をセンサ試験導管34,134内に押し込むことができる(図15のステップ205参照)。例えば、センサ試験器具52,152は、(1)シャフト部97,197の遠位端60,160を実質的に異物検知ゾーン25、125内に空間的に配置することができるように、または、(2)シャフト部97,197の遠位端60,160から外方に延伸するシャフト部97,197の長さL97、L197の部分LP97、LP197を、異物検知ゾーン25,125内に空間的に配置することができるように、センサ試験導管34,134内に押し込むことができる。例えば、シャフト部97,197の遠位端60,160および/またはシャフト部97,197の長さL97、L197の部分LP97、LP197は、異物センサ18,118を意図的に作動させることができ、かつ/またはセンサ試験器具52,152の第1の材料M1の存在を検出することができるように、異物検知ゾーン25、125の空間的中心75,175と軸方向に位置合わせすることができる。その後、図12B図12Cに見られるように、食品加工システム10、100の動作中の任意の時点において、センサ試験器具52,152は、(1)シャフト部97,197の遠位端60,160を実質的に異物検知ゾーン25、125の空間的中心75、175内に空間的に配置することができないように、または、(2)シャフト部97,197の遠位端60,160から外方に延伸するシャフト部97,197の長さL97、L197の部分LP97、LP197が、異物検知ゾーン25,125内に空間的に配置されないように、センサ試験導管34,134から少なくとも部分的に後退させることができる。
【0122】
図12A図12Cに見られるように、異物センサ18,118および袋シーラ15,115について、コントローラ30,130に通信され、および/または、コントローラによって処理される信号図の対応する例示的な図が示されている。袋シーラ15,115からのロー信号は、形成された袋Bを食料品材料Fで満たすことに対応することができる(図15のステップ204参照)。逆に、袋シーラ15,115からのハイ信号は、計量供給された量の食料品材料Fが入っている袋B(図15のステップ206aまたは206bを参照)を封止するための袋シーラの作動に対応することができる。異物センサ18,118からのロー信号は、異物センサ18,118が異物検知ゾーン25、125内で検出可能な材料(例えば、センサ試験器具52,152に関連する第1の材料M1)を検出することができないことに対応することができ、逆に、異物センサ18,118からのハイ信号は、異物検知ゾーン25、125内の異物センサ18,118による検出可能な材料(例えば、センサ試験器具52,152に関連する第1の材料M1)の検出に対応することができる(図15のステップ205および206bを参照)。例えば、異物センサ18,118が第1の材料M1を検出した場合、コントローラ30,130は、異物センサ18,118からハイ信号を受信および/または処理することができる。
【0123】
コントローラ30,130によって見られる信号図の対応する例示的な図は、「1」、「2」、「3」、「4」などの増分で定期的に指定される。各増分は、袋Bを食料品材料Fで満たし、続いて袋Bを封止するための期間を表すことができる。異物センサ18,118に関連する信号が、任意の袋Bを充填および/または封止する期間中にハイであるとき、特定の袋(複数可)Bは、異物検知ゾーン25,125内で異物センサ18,118が検出可能な材料(例えば、センサ試験器具52、152と関連付けられる第1の材料M1)を検出した結果として、(a)「拒絶袋(複数可)」(例えば、B’を参照)であると考えることができる(図15のステップ205,206bを参照)。いずれかの袋Bが拒絶袋B’であると考えられるとき、コントローラ30,130は、拒絶袋(複数可)B’を拒絶する動作(図15のステップ208b参照)を実行するための信号を、封止袋処理部22,122に送信することができる。
【0124】
一例では、図12B図12Cに示すように、食品袋詰め部14,114によって準備される、第3の(「2」と「3」との間の対応する信号図期間を参照)形成され、充填され、封止された袋は、拒絶袋B’であると考えられる。その結果、封止袋処理部22,122は、(例えば、袋マーキングデバイス26,126の構造に含まれるインクリザーバに接続された噴射ノズルを介して)1つまたは複数のマーキング(例えば、「X」参照)を拒絶袋B’に提供する袋マーキングデバイス26,126を含むことができる(図15のステップ208b参照)。いくつかの例では、1つまたは複数のマーキングは、例えば、袋が拒絶袋B’であることの目に見えるインジケータを提供するために、可視のインキで準備された印(例えば、文字および/または数字)を含むことができる。他の例では、1つまたは複数のマーキングは、例えば、第3の形成され、充填され、封止された袋が拒絶袋B’であるという不可視のインジケータを提供するために、「不可視インク」で準備された印を含むことができる(例えば、「不可視インク」は、拒絶袋B’が例えば紫外線下に置かれている場合にのみ見ることができる)。他の例では、袋マーキングデバイス26は、拒絶袋B’にタグ(例えば無線周波数識別(RFID)タグ)を付けることができる(図15のステップ208b参照)。
【0125】
コントローラ30,130は、上述したように封止袋処理部22,122を作動させることができるが、コントローラ30、130は、異物センサ18,118が異物検知ゾーン25,125内で検出可能な材料(例えば、センサ試験器具52,152に関連する第1の材料M1)を検出するのに応答して、食品加工システム10,100の他の部分を作動させることができる。例えば、異物センサ18,118が異物検知ゾーン25,125内で検出可能な材料(例えば、センサ試験器具52,152に関連する第1の材料M1)を検出すると(図15のステップ205,206b参照)、コントローラ30,130は、随意選択的に、警報を作動させるために異物指示器24,124に信号を送ることができる(図15のステップ207b参照)。警報は、視覚インジケータ(例えば、一定の光、点滅光、ストロボ光、回転光)、可聴インジケータ(例えば、音声を生成するスピーカ)、または視覚インジケータと可聴インジケータとの組み合わせであってもよい。
【0126】
図13A図13Cを参照すると、食品加工システム10,100のいずれかを操作するための例示的な方法(図15の200も参照)が示されている。まず、食品袋詰め部14,114は、下端が封止され、上端が封止されずに開放された袋Bを形成することができる(図15のステップ201参照)。計量部12,112は、食品袋詰め部14,114においてその後受け取られる食料品材料Fの所望量を計量供給する(図15のステップ202参照)。シュート部16,116は、計量部12,112から計量供給された量の食料品材料Fを食品袋詰め部14,114に案内する(図15のステップ203参照)。
【0127】
袋Bの開放された非封止上端は、計量供給された量の食料品材料Fをシュート部16,116から受け取る。計量供給された量の食料品材料Fが袋内に配置されると、袋Bは食料品材料Fで満たされると言える(図15のステップ204参照)。次に、コントローラ30,130は、食品袋詰め部14,114のシーラ15,115を作動させて、袋Bの開いた非封止上端を封止し、それによって閉じることができる(図15のステップ206a参照)。袋Bの上端が封止されると、コントローラ30,130は、形成され、充填され、封止された袋Bを食品袋詰め部14,114から外方に輸送するためにコンベヤ部20,120を作動させる(図15のステップ207a参照)。形成され、充填され、封止された袋Bを食品袋詰め部14,114から外方に輸送下後、食品袋詰め部14,114は、封止下端および開いた非封止上端を有する別の袋Bを形成し、上述のことをループ状に繰り返すことができる。
【0128】
図13A図13Bを参照すると、食品加工システム10、100の動作中の任意の時点において、センサ試験器具52,152は、異物センサ18、118を意図的に作動/試験するために、(1)シャフト部97,197の遠位端60,160を実質的に異物検知ゾーン25、125の空間的中心75、175内に空間的に配置することができるように、または、(2)シャフト部97,197の遠位端60,160から外方に延伸するシャフト部97,197の長さL97、L197の部分LP97、LP197を、異物検知ゾーン25,125内に空間的に配置することができるように、センサ試験導管34,134内に押し込むことができる(袋Bが図15のステップ204において食料品材料Fを充填された後に行われる、図15のステップ205参照)。その後、図13B図13Cに見られるように、食品加工システム10、100の動作中の任意の時点において、センサ試験器具52,152は、(1)シャフト部97,197の遠位端60,160を実質的に異物検知ゾーン25、125の空間的中心75、175内に空間的に配置することができないように、または、(2)シャフト部97,197の遠位端60,160から外方に延伸するシャフト部97,197の長さL97、L197の部分LP97、LP197が、異物検知ゾーン25,125内に空間的に配置されないように、センサ試験導管34,134から少なくとも部分的に後退させることができる。
【0129】
図13A図13Cに見られるように、異物センサ18,118および袋シーラ15,115について、コントローラ30,130によって見られる信号図の対応する例示的な図が示されている。袋シーラ15,115の作動に関連する信号がローであるとき、形成された袋Bは食料品材料Fで充填されており(図15のステップ204参照)、逆に、袋シーラ15,115の作動に関連する信号がハイであるとき、形成された袋Bは、計量供給された量の食料品材料Fを内部に収容されて、封止される(図15のステップ206aまたは206b参照)。異物センサ18,118と関連付けられる信号がローであるとき、異物センサ18,118は、異物検知ゾーン25、125内で検出可能な材料(例えば、センサ試験器具52,152に関連する第1の材料M1)を検出せず、逆に、異物センサ18,118と関連付けられる信号がハイであるとき、異物センサ18,118は、異物検知ゾーン25、125内で検出可能な材料(例えば、センサ試験器具52,152に関連する第1の材料M1)を検出する(図15のステップ205および206bを参照)。
【0130】
コントローラ30,130によって見られる信号図の対応する例示的な図は、「1」、「2」、「3」、「4」などの増分で定期的に指定される。各増分は、袋Bを食料品材料Fで満たし、続いて袋Bを封止するための期間を表す。異物センサ18,118に関連する信号が、任意の袋Bを充填および封止する期間中にハイであるとき、その/それらの特定の袋(複数可)Bは、異物検知ゾーン25,125内で異物センサ18,118が検出可能な材料(例えば、センサ試験器具52、152と関連付けられる第1の材料M1)を検出した結果として、(a)「拒絶袋(複数可)」(例えば、B’を参照)であると考えられる(図15のステップ205,206bを参照)。それゆえ、いずれかの袋Bが拒絶袋B’であると考えられるとき、コントローラ30,130は、拒絶袋(複数可)B’を拒絶する動作(図15のステップ208b参照)を実行するための信号を、封止袋処理部22,122に送信する。
【0131】
一例では、図13B図13Cに示すように、食品袋詰め部14,114によって準備される、第3の(「2」と「3」との間に対応する信号図期間を参照)形成され、充填され、封止された袋は、拒絶袋B’であると考えられる。その結果、封止袋処理部22,122は、拒絶袋B’が、コンベヤ部20,120によって食品袋詰め部14,114から外方に搬送される、拒絶されていない形成され、充填され、封止された袋Bと混交しないように、コンベヤ部20,120から拒絶袋B’を取り除く袋拒絶デバイス28,128(例えば、レバーまたはロボットアームなど)を含むことができる(図15のステップ208b参照)。図13Cに見られるように、袋拒絶デバイス28,128は、拒絶袋B’を拒絶袋コンテナCに導くことができる。
【0132】
コントローラ30,130は、上述したように封止袋処理部22,122を作動させることができるが、コントローラ30、130は、異物センサ18,118が異物検知ゾーン25,125内で検出可能な材料(例えば、センサ試験器具52,152に関連する第1の材料M1)を検出するのに応答して、食品加工システム10,100の他の部分を作動させることができる。例えば、異物センサ18,118が異物検知ゾーン25,125内で検出可能な材料(例えば、センサ試験器具52,152に関連する第1の材料M1)を検出すると(図15のステップ205,206b参照)、コントローラ30,130は、随意選択的に、警報を作動させるために異物指示器24,124に信号を送ることができる(図15のステップ207b参照)。警報は、視覚インジケータ(例えば、一定の光、点滅光、ストロボ光、回転光)、可聴インジケータ(例えば、音声を生成するスピーカ)、または視覚インジケータと可聴インジケータとの組み合わせであってもよい。
【0133】
図14A図14Cを参照すると、食品加工システム10,100のいずれかを操作するための例示的な方法(図15の200も参照)が示されている。まず、食品袋詰め部14,114は、下端が封止され、上端が封止されずに開放された袋Bを形成することができる(図15のステップ201参照)。計量部12,112は、食品袋詰め部14,114においてその後受け取られる食料品材料Fの所望量を計量供給する(図15のステップ202参照)。シュート部16,116は、計量部12,112から計量供給された量の食料品材料Fを食品袋詰め部14,114に案内する(図15のステップ203参照)。
【0134】
袋Bの開放された非封止上端は、計量供給された量の食料品材料Fをシュート部16,116から受け取る。計量供給された量の食料品材料Fが袋内に配置されると、袋Bは食料品材料Fで満たされると言える(図15のステップ204参照)。次に、コントローラ30,130は、食品袋詰め部14,114のシーラ15,115を作動させて、袋Bの開いた非封止上端を封止し、それによって閉じることができる(図15のステップ206a参照)。袋Bの上端が封止されると、コントローラ30,130は、形成され、充填され、封止された袋Bを食品袋詰め部14,114から外方に輸送するためにコンベヤ部20,120を作動させる(図15のステップ207a参照)。形成され、充填され、封止された袋Bを食品袋詰め部14,114から外方に輸送下後、食品袋詰め部14,114は、封止下端および開いた非封止上端を有する別の袋Bを形成し、上述のステップをループ状に繰り返すことができる。
【0135】
図14A図14Bを参照すると、食品加工システム10、100の動作中の任意の時点において、センサ試験器具52,152は、異物センサ18、118を意図的に作動/試験するために、(1)シャフト部97,197の遠位端60,160を実質的に異物検知ゾーン25、125の空間的中心75、175内に空間的に配置することができるように、または、(2)シャフト部97,197の遠位端60,160から外方に延伸するシャフト部97,197の長さL97、L197の部分LP97、LP197を、異物検知ゾーン25,125内に空間的に配置することができるように、センサ試験導管34,134内に押し込むことができる(袋Bが図15のステップ204において食料品材料Fを充填された後に行われる、図15のステップ205参照)。その後、図14B図14Cに見られるように、食品加工システム10、100の動作中の任意の時点において、センサ試験器具52,152は、(1)シャフト部97,197の遠位端60,160を実質的に異物検知ゾーン25、125の空間的中心75、175内に空間的に配置することができないように、または、(2)シャフト部97,197の遠位端60,160から外方に延伸するシャフト部97,197の長さL97、L197の部分LP97、LP197が、異物検知ゾーン25,125内に空間的に配置されないように、センサ試験導管34,134から少なくとも部分的に後退させることができる。
【0136】
図14A図14Cに見られるように、異物センサ18,118および袋シーラ15,115について、コントローラ30,130によって見られる信号図の対応する例示的な図が示されている。袋シーラ15,115の作動に関連する信号がローであるとき、形成された袋Bは食料品材料Fで充填されており(図15のステップ204参照)、逆に、袋シーラ15,115の作動に関連する信号がハイであるとき、形成された袋Bは、計量供給された量の食料品材料Fを内部に収容されて、封止される(図15のステップ206aまたは206b参照)。異物センサ18,118と関連付けられる信号がローであるとき、異物センサ18,118は、異物検知ゾーン25、125内で検出可能な材料(例えば、センサ試験器具52,152に関連する第1の材料M1)を検出せず、逆に、異物センサ18,118と関連付けられる信号がハイであるとき、異物センサ18,118は、異物検知ゾーン25、125内で検出可能な材料(例えば、センサ試験器具52,152に関連する第1の材料M1)を検出する(図15のステップ205および206bを参照)。
【0137】
コントローラ30,130によって見られる信号図の対応する例示的な図は、「1」、「2」、「3」、「4」などの増分で定期的に指定される。各増分は、袋Bを食料品材料Fで満たし、続いて袋Bを封止するための期間を表す。異物センサ18,118に関連する信号が、任意の袋Bを充填および封止する期間中にハイであるとき、その/それらの特定の袋(複数可)Bは、異物検知ゾーン25,125内で異物センサ18,118が検出可能な材料(例えば、センサ試験器具52、152と関連付けられる第1の材料M1)を検出した結果として、(a)「拒絶袋(複数可)」(例えば、B’を参照)であると考えられる(図15のステップ205,206bを参照)。それゆえ、いずれかの袋Bが拒絶袋B’であると考えられるとき、コントローラ30,130は、拒絶袋(複数可)B’を拒絶する動作(図15のステップ208b参照)を実行するための信号を、封止袋処理部22,122に送信する。
【0138】
一例では、図14B図14Cに示すように、食品袋詰め部14,114によって準備される、第3の(「2」と「3」との間に対応する信号図期間を参照)形成され、充填され、封止された袋は、拒絶袋B’であると考えられる。その結果、封止袋処理部22,122は、(例えば、袋マーキングデバイス26,126の構造に含まれるインクリザーバに接続された噴射ノズルを介して)1つまたは複数のマーキング(例えば、「X」参照)を拒絶袋B’に提供する袋マーキングデバイス26,126を含むことができる(図15のステップ208b参照)。いくつかの例では、1つまたは複数のマーキングは、例えば、袋が拒絶袋B’であることの目に見えるインジケータを提供するために、可視のインキで準備された印(例えば、文字および/または数字)を含むことができる。他の例では、1つまたは複数のマーキングは、例えば、第3の形成され、充填され、封止された袋が拒絶袋B’であるという不可視のインジケータを提供するために、「不可視インク」で準備された印を含むことができる(例えば、「不可視インク」は、拒絶袋B’が例えば紫外線下に置かれている場合にのみ見ることができる)。他の例では、袋マーキングデバイス26は、拒絶袋B’にタグ(例えば無線周波数識別(RFID)タグ)を付けることができる(図15のステップ208b参照)。
【0139】
袋マーキングデバイス26、126に加えて、封止袋処理部22,122もまた、マーキングされた拒絶袋B’が、コンベヤ部20,120によって食品袋詰め部14,114から外方に搬送される、マーキングされていない、拒絶されていない形成され、充填され、封止された袋Bと混交しないように、コンベヤ部20,120からマーキングされた拒絶袋B’を取り除く袋拒絶デバイス28,128(例えば、レバーまたはロボットアームなど)を含むことができる(図15のステップ208b参照)。図14Cに見られるように、袋拒絶デバイス28,128は、マーキングされた拒絶袋B’をマーキング済み拒絶袋コンテナCに導くことができる。
【0140】
コントローラ30,130は、上述したように封止袋処理部22,122を作動させることができるが、コントローラ30、130は、異物センサ18,118が異物検知ゾーン25,125内で検出可能な材料(例えば、センサ試験器具52,152に関連する第1の材料M1)を検出するのに応答して、食品加工システム10,100の他の部分を作動させることができる。例えば、異物センサ18,118が異物検知ゾーン25,125内で検出可能な材料(例えば、センサ試験器具52,152に関連する第1の材料M1)を検出すると(図15のステップ205,206b参照)、コントローラ30,130は、随意選択的に、警報を作動させるために異物指示器24,124に信号を送ることができる(図15のステップ207b参照)。警報は、視覚インジケータ(例えば、一定の光、点滅光、ストロボ光、回転光)、可聴インジケータ(例えば、音声を生成するスピーカ)、または組み合わせまたは視覚インジケータと可聴インジケータとのであってもよい。
【0141】
ここに記載されたシステムおよび技法の様々な実装形態は、デジタル電子回路、集積回路、特別に設計されたASIC(特定用途向け集積回路)、コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、および/またはそれらの組み合わせにおいて実現することができる。これらの様々な実装形態は、記憶システム、少なくとも1つの入力デバイス、および少なくとも1つの出力デバイスからデータおよび命令を受信し、それらへとデータを送信するように結合された、専用または汎用であってもよい、少なくとも1つのプログラム可能なプロセッサを含むプログラマブルシステム上で実行可能および/または解釈可能な1つまたは複数のコンピュータプログラムにおける実装形態を含むことができる。
【0142】
これらのコンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーションまたはコードとしても知られている)は、プログラマブルプロセッサのための機械命令を含み、高水準手続き型および/もしくはオブジェクト指向プログラミング言語において、ならびに/またはアセンブリ/機械語において実装することができる。本明細書で使用する場合、用語「機械可読媒体」および「コンピュータ可読媒体」は、機械可読信号として機械命令を受け取る機械可読媒体を含む、プログラマブルプロセッサに機械命令および/またはデータを提供するために使用される任意のコンピュータプログラム製品、装置および/またはデバイス(例えば、磁気ディスク、光ディスク、メモリ、プログラマブル論理デバイス(PLD))を指す。「機械可読信号」という用語は、機械命令および/またはデータをプログラマブルプロセッサに提供するために使用される任意の信号を指す。
【0143】
本明細書に記載された主題および機能的動作の実装形態は、本明細書に開示されている構造およびそれらの構造的均等物を含むデジタル電子回路、またはコンピュータソフトウェア、ファームウェア、もしくはハードウェアにおいて、またはそれらの1つまたは複数の組み合わせにおいて実装することができる。さらに、本明細書に記載される主題は、1つまたは複数のコンピュータプログラム製品、すなわちデータ処理装置によって実行される、またはデータ処理装置の動作を制御するための、コンピュータ可読媒体上に符号化されたコンピュータプログラム命令の1つまたは複数のモジュールとして実装することができる。コンピュータ可読媒体は、機械可読記憶装置、機械可読記憶基板、メモリ装置、機械可読伝播信号に影響する組成物、またはそれらのうちの1つまたは複数の組み合わせであってもよい。用語「データ処理装置」、「コンピューティング装置」および「コンピューティングプロセッサ」は、例えばプログラマブルプロセッサ、コンピュータ、または複数のプロセッサもしくはコンピュータを含む、データを処理するためのすべての装置、デバイスおよび機械を包含する。装置は、ハードウェアに加えて、問題のコンピュータプログラムの実行環境を生成するコード、例えば、プロセッサファームウェア、プロトコルスタック、データベース管理システム、オペレーティングシステム、またはそれらの1つまたは複数の組み合わせを構成するコードを含むことができる。伝搬信号は、適切な受信装置への送信のために情報を符号化するために生成される、人工的に生成された信号、例えば、機械によって生成される電気信号、光信号、または電磁信号である。
【0144】
コンピュータプログラム(アプリケーション、プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、スクリプト、またはコードとしても知られている)は、コンパイルまたはインタプリタ言語を含む任意の形式のプログラミング言語で記述することができ、スタンドアロンプログラムとして、またはモジュール、コンポーネント、サブルーチン、もしくはコンピューティング環境での使用に適した他のユニットを含む、任意の形態で展開することができる。コンピュータプログラムは、必ずしもファイルシステム内のファイルに対応するとは限らない。プログラムは、他のプログラムまたはデータ(例えば、マークアップ言語文書に格納された1つまたは複数のスクリプト)を保持するファイルの一部、問題のプログラム専用の単一ファイル、または複数の調整されたファイル(たとえば、1つまたは複数のモジュール、サブプログラム、またはコードの一部を格納するファイル)に記憶することができる。コンピュータプログラムは、1つのコンピュータ上で、または、1つの場所に位置するか、もしくは複数の場所に分散され、通信ネットワークによって相互接続された複数のコンピュータ上で実行されるように展開することができる。
【0145】
本明細書で説明するプロセスおよび論理フローは、入力データを操作して出力を生成することによって機能を実行する1つまたは複数のコンピュータプログラムを実行する1つまたは複数のプログラマブルプロセッサによって実行することができる。プロセスおよび論理フローはまた、例えばFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)またはASIC(特定用途向け集積回路)などの専用論理回路によっても実行することができ、装置を専用論理回路として実装することもできる。
【0146】
コンピュータプログラムの実行に適したプロセッサは、一例として、汎用マイクロプロセッサおよび専用マイクロプロセッサの両方、ならびに、任意の種類のデジタルコンピュータの任意の1つまたは複数のプロセッサを含む。一般に、プロセッサは、読み出し専用メモリまたはランダムアクセスメモリまたはその両方から命令およびデータを受信する。コンピュータの必須要素は、命令を実行するプロセッサ、ならびに、命令およびデータを格納するための1つまたは複数のメモリデバイスである。一般に、コンピュータは、例えば磁気、光磁気ディスク、または光ディスクなどの、データを格納するための1つまたは複数の大容量記憶装置をも含み、当該大容量記憶装置からデータを受信するか、または当該大容量記憶装置にデータを転送するか、またはその両方を行うために、当該大容量記憶装置に動作可能に結合される。しかしながら、コンピュータはそのようなデバイスを有する必要はない。さらに、コンピュータは、別のデバイス、例えば、ほんの数例を挙げると、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、モバイルオーディオプレーヤ、全地球測位システム(GPS)受信機に埋め込むことができる。コンピュータプログラム命令およびデータを格納するのに適したコンピュータ可読媒体は、例として、例えばEPROM、EEPROM、およびフラッシュメモリデバイスなどの半導体メモリデバイス、例えば内部ハードディスクまたはリムーバブルディスクなどの磁気ディスク、磁気光ディスク、ならびにCD-ROMおよびDVD-ROMディスクを含む、すべての形態の不揮発性メモリ、媒体およびメモリデバイスを含む。プロセッサおよびメモリは、専用論理回路によって補完することができ、またはそれに組み込むことができる。
【0147】
ユーザとの対話を可能にするために、本開示の1つまたは複数の態様は、例えばCRT(陰極線管)、LCD(液晶ディスプレイ)モニタ、または、情報をユーザに表示するためのタッチスクリーンなどのディスプレイデバイス、ならびに、任意選択で、ユーザがコンピュータに入力を提供することができる、キーボード、および、例えば、マウスまたはトラックボールなどのポインティングデバイスを有するコンピュータ上で実装することができる。他の種類の装置を使用して、ユーザとのやりとりを提供することもできる。例えば、ユーザに提供されるフィードバックは、任意の形態の感覚フィードバック、例えば、視覚フィードバック、聴覚フィードバック、または触覚フィードバックであり得る。ユーザからの入力は、音響、発話、または触覚入力を含む任意の形態で受信することができる。さらに、コンピュータは、ユーザによって使用されるデバイスとの間で文書を送受信することによって、例えば、ウェブブラウザから受信した要求に応答して、ユーザのクライアントデバイス上のウェブブラウザにウェブページを送信することによって、ユーザと対話することができる。
【0148】
本開示の1つまたは複数の態様は、例えばデータサーバとしてバックエンドコンポーネントを含むか、または、例えばアプリケーションサーバなどのミドルウェア構成要素を含むか、または、例えば、ユーザがそれを通じて本明細書に記載の主題の実装形態と対話することができるグラフィカルユーザインターフェースもしくはウェブブラウザを有するクライアントコンピュータなどのフロントエンドコンポーネントを含むコンピューティングシステム、または、1つまたは複数のこのようなバックエンド、ミドルウェア、またはフロントエンドコンポーネントの任意の組み合わせにおいて実装することができる。システムの構成要素は、任意の形式または媒体のデジタルデータ通信、例えば、通信ネットワークによって相互接続することができる。通信ネットワークの例は、ローカルエリアネットワーク(「LAN」)およびワイドエリアネットワーク(「WAN」)、インターネットワーク(例えば、インターネット)、およびピアツーピアネットワーク(例えば、アドホックピアツーピアネットワーク)を含む。
【0149】
コンピューティングシステムは、クライアントおよびサーバを含むことができる。クライアントとサーバとは、一般に、互いに遠隔であり、典型的には、通信ネットワークを介して相互作用する。クライアントとサーバとの関係は、それぞれのコンピュータ上で作動し、互いにクライアント-サーバ関係を有するコンピュータプログラムによって生じる。いくつかの実装形態では、サーバは、(例えば、クライアントデバイスと対話するユーザにデータを表示し、ユーザからユーザ入力を受信する目的で)データ(例えば、HTMLページ)をクライアントデバイスに送信する。クライアント装置で生成されたデータ(例えば、ユーザー対話の結果)は、サーバにおいてクライアント装置から受信することができる。
【0150】
いくつかの実装形態が説明されている。それにもかかわらず、本開示の精神および範囲から逸脱することなく、様々な変更がなされ得ることが理解されるであろう。したがって、他の実装形態も添付の特許請求の範囲内にある。例えば、特許請求の範囲に記載された動作は、異なる順序で実行されてもよく、依然として望ましい結果を達成することができる。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図4
図4A
図5A
図5B
図5C
図6
図7
図8
図9
図9A
図9B
図10
図11A
図11B
図12A
図12B
図12C
図13A
図13B
図13C
図14A
図14B
図14C
図15