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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-24
(45)【発行日】2022-06-01
(54)【発明の名称】ペット用携帯水遣り器
(51)【国際特許分類】
   A01K 7/00 20060101AFI20220525BHJP
【FI】
A01K7/00
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2020551490
(86)(22)【出願日】2018-10-22
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-07-15
(86)【国際出願番号】 CN2018111141
(87)【国際公開番号】W WO2019184313
(87)【国際公開日】2019-10-03
【審査請求日】2020-09-24
(31)【優先権主張番号】201820419098.8
(32)【優先日】2018-03-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】518409564
【氏名又は名称】江蘇二郎神塑業有限公司
【氏名又は名称原語表記】Jiangsu ELS Plastic Industry Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】Small and Medium-sized Enterprises Park,Daqiao Town,Jiangdu District,Yangzhou,Jiangsu,China
(74)【代理人】
【識別番号】100088063
【弁理士】
【氏名又は名称】坪内 康治
(72)【発明者】
【氏名】▲こん▼袁
(72)【発明者】
【氏名】趙康
【審査官】吉田 英一
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第206728866(CN,U)
【文献】中国実用新案第204410557(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01K 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
カップ本体と水飲滑り蓋とを含み、前記水飲滑り蓋が前記カップ本体の外壁に套設され、
かつ前記カップ本体の外壁に沿って滑動可能であり、前記カップ本体に上蓋が設置され、
前記上蓋に出水ノズルが開設され、前記上蓋と前記カップ本体との間に隔離板が設置され
、前記隔離板に出水孔が開設されており、前記上蓋内に押し型出水ユニットが設置され、
前記押し型出水ユニットが前記出水孔および前記出水ノズルに接続され、
前記押し型出水ユニットは、導水パイプ、嵌挿ブロック、第1ばねおよびボタンを含み、
前記導水パイプの一端が前記出水ノズルに連通し、その他端が前記出水孔に連通しており
、前記導水パイプの管壁に溝体が開設されており、前記嵌挿ブロックの一端が前記溝体を
介して前記導水パイプ内へ挿入され、前記嵌挿ブロックの他端が前記導水パイプの管壁か
ら延出し前記ボタンに接続されており、前記ボタンと前記導水パイプとの間に第1ばねが
設置され、
前記嵌挿ブロックの端部がL字状とし、前記嵌挿ブロックの末端と前記導水パイプの管壁
とが平行に設置され、
前記隔離板に進気孔が開設され、前記上蓋内にさらに水封ユニットが設置され、前記水封
ユニットはスライダ、孔塞りおよび第2ばねを含み、前記スライダに孔塞りが設置され、
前記孔塞りが前記進気孔に向けて設置されており、前記孔塞りの外壁に第2ばねが套設さ
れ、
前記スライダの頂端に異なる深度の第1凹溝と第2凹溝が開設され、前記上蓋に水封用ス
イッチが設置され、前記水封用スイッチが伸出端を有し、前記伸出端が前記スライダに垂
直に設置されかつ前記第1凹溝または前記第2凹溝内に係合され、
前記カップ本体内に濾過トレイが設置され、前記濾過トレイ内に濾過浄化ユニットが配置
され、
前記濾過浄化ユニットは、活性炭バッグを含み、
第2凹溝は第1凹溝より深度が大きく、
水封用スイッチを左へ移動させることにより、伸出端が第1凹溝に係合して、スライダを
下向きに移動させて、孔塞りが下向きに移動して進気孔を塞き、
水封用スイッチを右へ移動させることにより、伸出端が第2凹溝内に係り込んで、スライ
ダが第2ばねの作用によって上向きに移動し、孔塞りもスライダとともに上向きに移動さ
せる、
ことを特徴とするペット用携帯水遣り器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ペット水飲み機の分野に関するもので、具体的に、ペット用携帯水遣り器に関
する。
【背景技術】
【0002】
ますます多くの人がペットを飼育する。ペットの食事や日常生活は、ますますペット飼育
者の注目を受けている。
【0003】
飼育者がペットを連れて外出する時は、ミネラルウォーターでペートに水を飲ませること
が多い。この場合に、ボトルの蓋を開放して、ペートの口に水を送る時は、水がこぼれや
すく、水の浪費をもたらすことがある。これに対しては、押しにより水を出させるような
ペット用の携帯水やり機構が提案されている。しかし、このような水やり機構は、その内
蔵部材、例えばばねなどが、水に浸かり、腐食しやすいので、寿命を短縮させるおそれが
ある。
【発明の概要】
【0004】
本発明の解決しょうとする課題は、水飲滑り蓋付きで、押しによって出水が可能な、また
水封用スイッチ付きで、便利で実用的であり、かつ安全で衛生的である、使用寿命が延長
するペット用携帯水遣り器を提供することである。
【0005】
上記の課題を解決するために、本発明は、カップ本体と水飲滑り蓋とを含み、前記水飲滑
り蓋が前記カップ本体の外壁に套設され、かつ前記カップ本体の外壁に沿って滑動可能で
あり、前記カップ本体に上蓋が設置され、前記上蓋に出水ノズルが開設され、前記上蓋と
前記カップ本体との間に隔離板が設置され、前記隔離板に出水孔が開設されており、前記
上蓋内に押し型出水ユニットが設置され、前記押し型出水ユニットが前記出水孔および前
記出水ノズルに接続されていることを特徴とするペット用携帯水遣り器を提供する。
【0006】
好ましくは、前記押し型出水ユニットは、導水パイプ、嵌挿ブロック、第1ばねおよびボ
タンを含み、前記導水パイプの一端が前記出水ノズルに連通し、その他端が前記出水孔に
連通しており、前記導水パイプの管壁に溝体が開設されており、前記嵌挿ブロックの一端
が前記溝体を介して前記導水パイプ内へ挿入され、前記嵌挿ブロックの他端が前記導水パ
イプの管壁から延出し前記ボタンに接続されており、前記ボタンと前記導水パイプとの間
に第1ばねが設置されている。
【0007】
好ましくは、前記嵌挿ブロックの端部がL字状とし、前記嵌挿ブロックの末端と前記導水
パイプの管壁とが平行に設置されている。
【0008】
好ましくは、前記隔離板に進気孔が開設され、前記上蓋内にさらに水封ユニットが設置さ
れ、前記水封ユニットはスライダ、孔塞りおよび第2ばねを含み、前記スライダに孔塞り
が設置され、前記孔塞りが前記進気孔に向けて設置されており、前記孔塞りの外壁に第2
ばねが套設されている。
【0009】
好ましくは、前記スライダの頂端に異なる深度の第1凹溝と第2凹溝が開設され、前記上
蓋に水封用スイッチが設置され、前記水封用スイッチが伸出端を有し、前記伸出端が前記
スライダに垂直に設置されかつ前記第1凹溝または前記第2凹溝内に係合されている。
【0010】
好ましくは、前記カップ本体内に濾過トレイが設置され、前記濾過トレイ内に濾過浄化ユ
ニットが配置されている。
【0011】
好ましくは、前記濾過浄化ユニットは、活性炭バッグを含む。
【0012】
好ましくは、前記水飲スライダは、水飲チャンバーを含み、前記出水ノズルと前記水飲チ
ャンバーとが連通している。
【0013】
本発明の有利な効果は、以下の通りである。
1)本発明では、引出し可能な水飲滑り蓋を設けている。ペット水飲みの「小碗」として
用いられ、省スペースで、便利で実用的である。
2)本発明にかかる押し型出水ユニットは、水に浸入しなく、独立して水路に分設してお
り、使用寿命が長く、安全で衛生的である。
3)本発明にかかるペット水遣り器は便利に携帯可能で、使用が簡易、かつ便利である。
【図面の簡単な説明】
【0014】
本発明をより明確に説明するために、以下では、実施の形態の技術説明において必要とさ
れる図面を簡単に紹介する。以下の説明における図面は本発明の一部の実施形態にすぎず
、本領域内の一般技術者にとっては、創造的な労働を行わない前提として、これらの図面
に基づき、他の図面も得られることは明確である。
図1】本発明の構成模式図である。
図2】本発明の剖面模式図である。
図3】同図2のA部における拡大模式図である。
図4】本発明の水封ユニット模式図である。
【0015】
[符号の説明]
10 カップ本体
20 水飲滑り蓋
30 上蓋
40 出水ノズル
41 ボタン
42 接続部材
43 第1ばね
44 固定ブロック
45 嵌挿ブロック
46 導水パイプ
50 隔離板
51 進気孔
60 水封用スイッチ
61 伸出端
62 スライダ
63 第2ばね
64 孔塞り
65 第1凹溝
66 第2凹溝
70 濾過トレイ
71 活性炭バッグ
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本特許の実施形態における図面とともに、本特許の実施形態における技術的な態様
を明確かつ完全に説明する。説明した実施形態は、全ての実施形態ではなく、本特許の一
部の実施形態にすぎないことは明らかである。本特許における実施例に基づいて、当業者
は、創造的労働を行わない前提で取得される他の実施形態のすべては、本特許保護の範囲
に属する。
【0017】
図1図4に示されるように、本発明は、ペット用携帯水遣り器を公開している。カップ
本体10と水飲滑り蓋20とを含み、前記水飲滑り蓋20が前記カップ本体10の外壁に
套設され、かつ前記カップ本体10の外壁に沿って滑動可能である。前記カップ本体10
に上蓋30が設置されている。前記上蓋30に出水ノズル40が開設されている。前記上
蓋30と前記カップ本体10との間に隔離板50が設置されている。前記隔離板50に進
気孔51および出水孔が開設されている。前記上蓋30に押し型出水ユニットが設置され
ている。前記押し型出水ユニットが前記出水孔52および前記出水ノズル40に接続され
ている。
【0018】
図1は、本発明の構成模式図を示す。カップ本体10の外壁に水飲滑り蓋20が套設され
、水飲滑り蓋20によって水飲滑り蓋20を引開いたら、ペット水飲みの「小碗」として
使用できる。水飲滑り蓋20は水飲チャンバーを有する。出水ノズル40と水飲滑り蓋2
0とが連通する。このようにして、飲用水が容易に水飲滑り蓋20内へ流れ込む。上蓋3
0にボタン41および水封用スイッチ60が設置されている。水封用スイッチ60が左右
に移動可能である。水封用スイッチ60を開放して、ボタン41を押したら、水が出水ノ
ズル40から水飲滑り蓋20中へ流れ込む。このようにペットに水を飲用させることがで
きる。水飲みが終わったら、水飲滑り蓋20を押し入れて、本機器を携帯することが可能
である。このような水飲滑り蓋によって、本機器は、収納が便利で、別途に水盛り器具を
用意する必要がないという利点を具備する。
【0019】
図2は本発明の剖面模式図を示す。上蓋30とカップ本体10の間に隔離板50が設置さ
れ、隔離板50に進気孔51と出水孔52が開設されている。進気孔51が塞がれると、
出水孔52から水が出られない。上蓋30内に押し型出水ユニットが設置されている。押
し型出水ユニットは導水パイプ46、嵌挿ブロック45、第1ばね43およびボタン41
を含む。導水パイプ46の一端が出水ノズル40に連通して、その他端が出水孔52に連
通している。導水パイプ46に溝体が開設され、嵌挿ブロック45が溝体を介して導水パ
イプ46内へ垂直に挿入される。該導水パイプ46内に挿入した挿入片45の端部がL字
状とし、その末端が導水パイプ46の管壁に平行に設置される。嵌挿ブロック45の他端
が接続部材42によってボタン41に接続される。ボタン41を押すと、接続部材42と
嵌挿ブロック45が左向きに移動し、導水パイプ46内で導通状となって、水流が導水パ
イプ46から流出できる。導水パイプ46の左側に固定ブロック44が設置され、接続部
材42と固定ブロック44の間に第1ばね43が設置される。ボタン41を解放すると、
接続部材42が第1ばね43の作用によって左向きに作動し、かつ嵌挿ブロック45が連
動して左向きに作動する。そうして、導水パイプ46が塞がれて、水流が流出できない。
このような押し型出水ユニットは、ニーズによって異なる量の水を倒すことができ、正確
的に水流出量を制御することができる。カップ本体10内に濾過トレイ70が設置され、
濾過トレイ70内に濾過浄化ユニットが配置される。本実施例の濾過浄化ユニットは、活
性炭バッグ71を含む。濾過浄化ユニットは、飲用水を濾過するものとして働き、ペット
の健康的水飲みを保証する。
【0020】
図3は、図2のA部における拡大図を示す。上蓋30内にさらに水封ユニットが設置され
る。水封ユニットは、水が流出するかを制御するものとして働く。水封ユニットは、スラ
イダ62、孔塞り64および第2ばね63を含む。スライダ62は鉛直に設置され、孔塞
り64がスライダ62の下側に設けられ、スライダ62に連れて下向きに作動可能で、進
気孔51を塞ぐことができる。また孔塞り64の外壁に第2ばね63が套設される。
【0021】
図4は水封ユニットの構成示意図を示す。スライダ62の頂端に異なる深度の第1凹溝6
5と第2凹溝66が開設されている。第2凹溝66は第1凹溝65より深度が大きい。上
蓋30に水封用スイッチ60が設置され、水封用スイッチ60が上蓋30に設置される。
水封用スイッチ60が水平に滑動可能である。水封用スイッチに伸出端61が設置され、
伸出端61がスライダ62に垂直して設置され、また伸出端61が第1凹溝65または第
2凹溝66内に係合する。水封用スイッチ60を左へ移動させて、伸出端61が第1凹溝
65に係合して、スライダ62を下向きに移動させて、孔塞り64が下向きに移動して進
気孔51を塞ぐ。こうしたら、このペット水遣り器は水が出られない。水封用スイッチ6
0を右へ移動させて、伸出端61が第2凹溝66内に係り込んで、スライダ62が第2ば
ね63の作用によって上向きに移動する。こうしたら、孔塞り64もスライダ62ととも
に上向きに作動する。このようになって、進気孔51が進気可能となって、この水遣り器
図1の状態に変えて、ボタン41を押すと、このペット水遣り器から水が出る。水封ユ
ニットはボタン41をミス押して水が漏すことを防止する。出水口52の口径が小いため
、水封用スイッチ60をオフにさせれば、ボタン41を押すにかかわらず、出水ノズル4
0から水が出ないようにできる。
【0022】
本実施例では、隔離板50の上側に押し型出水ユニットと水封ユニットが設置されており
、水封ユニットと押し型出水ユニット内の部品が、水に浸入しなく、水路と独立で分設す
るように構成されているので、使用寿命を延ばすことができ、健康、衛生面ではさらにす
ぐれている。
【0023】
開示された実施形態の上述の説明により、当業者は本特許を実現または使用することがで
きる。これらの実施形態の様々な修正は、当業者にとって明白であり、本明細書で定義さ
れた一般原理は、本特許の精神または範囲から逸脱することなく、他の実施形態において
実現されることができる。したがって、本特許は、本明細書で示したこれらの実施形態に
限定されるものではなく、本明細書で開示された原理および新規点が一致する最も広い範
囲に適合するものとする。
図1
図2
図3
図4