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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-24
(45)【発行日】2022-06-01
(54)【発明の名称】スライドヒンジ並びにキャビネット
(51)【国際特許分類】
   E05D 3/14 20060101AFI20220525BHJP
   E05D 5/02 20060101ALI20220525BHJP
【FI】
E05D3/14 A
E05D5/02
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2018016301
(22)【出願日】2018-02-01
(65)【公開番号】P2019132074
(43)【公開日】2019-08-08
【審査請求日】2021-01-28
(73)【特許権者】
【識別番号】513014628
【氏名又は名称】株式会社ナチュラレーザ・ワン
(74)【代理人】
【識別番号】100076831
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 捷雄
(72)【発明者】
【氏名】田島 秀哉
【審査官】芝沼 隆太
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-088755(JP,A)
【文献】独国特許出願公開第03025344(DE,A1)
【文献】実開昭52-047657(JP,U)
【文献】特開2000-291313(JP,A)
【文献】特開2004-332373(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05D 3/14
E05D 5/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャビネット本体側に取り付けられるスライドヒンジ本体と、一対の丸穴を部分的に重ね合わせるように扉体側に形成された取付穴に挿入固定される合成樹脂製の取付用筐体と、この取付用筐体と前記スライドヒンジ本体とをヒンジピンを介して互いに開閉可能に連結させる連結片と、を有するスライドヒンジにおいて、
前記取付用筐体を、前記スライドヒンジ本体に対し直交する方向に設けたところの同一径を有する一対の円筒の各一部を重ね合わせた形状に構成し、その中央部に前記連結片及び前記スライドヒンジ本体の一部を収容できる収容部を設けると共に、この収容部を挟んで一対の固定手段収容部を設けたものとし、この各固定手段収容部には、その各周壁に設けた爪部出没窓孔から出没可能となるような複数の爪部を有する係合部材と、回転可能に設けられ前記係合部材の前記各爪部を前記各爪部出没窓孔から外側へ突出させるところの操作手段を有する拡径手段を設けると共に、前記収容部には、その基部側に前記ヒンジピンを挿通させて平面略U字形状を呈した金属製の補強用枠体を取り付け、前記補強用枠体は、湾曲した基部と、この基部に続いて平行に設けられた一対の固定部から成る平面略U字形状のもので、前記基部の部分にヒンジピン連結孔が設けられ、さらに前記各固定部の基部側に底板挿入部が設けられると共に、前記各固定部の先端に周壁挿入部が設けられていることを特徴とする、スライドヒンジ。
【請求項2】
前記各固定手段収納部には、それぞれキャップが着脱可能に取り付けられていることを特徴とする、請求項1に記載のスライドヒンジ。
【請求項3】
前記拡径手段は、前記係合部材に対して回転可能に設けられ、その回転に伴って前記爪部を外側へ押し出して前記各取付用筐体の前記爪部出没窓孔から外側へ突出させるカム部材で構成したことを有することを特徴とする、請求項1に記載のスライドヒンジ。
【請求項4】
前記補強用枠体は、さらにその各固定部に収容部の底板部に当接する当接部が設けられていることを特徴とする、請求項1に記載のスライドヒンジ。
【請求項5】
前記補強用枠体は、その基部の部分を前記取付用筐体の形状に合わせて内側にへこませて成ることを特徴とする、請求項1に記載のスライドヒンジ。
【請求項6】
扉体に取り付けられるスライドヒンジ本体と、一対の丸穴を部分的に重ね合わせるようにキャビネット本体側に形成された取付穴に挿入固定される合成樹脂製の取付用筐体と、この取付用筐体と前記スライドヒンジ本体とをヒンジピンを介して互いに開閉可能に連結させる連結片と、を有するスライドヒンジにおいて、
前記取付用筐体を、前記スライドヒンジ本体に対し直交する方向に設けたところの同一径を有する一対の円筒の各一部を重ね合わせた形状に構成し、その中央部に前記連結片及び前記スライドヒンジ本体の一部を収容できる収容部を設けると共に、この収容部を挟んで一対の固定手段収容部を設けたものとし、この各固定手段収容部には、その各周壁に設けた爪部出没窓孔から出没可能となるような複数の爪部を有する係合部材と、前記各爪部を前記各爪部出没窓孔から外側へ突出させる拡径手段を設けると共に、前記収容部には、その基部側に前記ヒンジピンを挿通させて平面略U字形状を呈した金属製の補強用枠体を取り付け、前記補強用枠体は、湾曲した基部と、この基部に続いて平行に設けられた一対の固定部から成る平面略U字形状のもので、前記基部の部分にヒンジピン連結孔が設けられ、さらに前記各固定部の基部側に底板挿入部が設けられると共に、前記各固定部の先端に周壁挿入部が設けられていることを特徴とする、スライドヒンジ。
【請求項7】
請求項1~のいずれか1項に記載のスライドヒンジにより前記キャビネット本体側と前記扉体側とが連結されていることを特徴とする、キャビネット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般家庭、或はオフィスなどで使用されるキャビネットなどの家具の扉体開閉用に用いられている、隠し蝶番とも称せられるスライドヒンジ並びにこのスライドヒンジを取り付けたキャビネットに関する。
【背景技術】
【0002】
一般家庭に設置されているキャビネットに代表される収納庫、大型家具、備付け家具、収納ボックスなどの家具や、オフィスに設置されているキャビネットなどの各種家具においては、特許文献1或は2に示したような構成のスライドヒンジが一般的である。即ち、この種の公知のスライドヒンジは、キャビネット本体側にスライド調節可能に取り付けられたスライドヒンジ本体側と、扉体側に設けた取付穴に収装され取付ネジを用いて固定された取付用筐体と、この取付用筐体とヒンジ本体を互いに連結させた連結片とで基本的に構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】実登第308408号公報
【文献】特開2014-88755号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような従来公知のスライドヒンジの場合には、取付用筐体を取り付ける扉体が木製の無垢の材料の場合には、取付ネジの締め付けもきき、扉体が取付用筐体より容易に外れてしまうことはないが、近年はこの扉体に芯材として取付ネジのあまりきかない、例えば段ボール製のハニカム構造のボードを用い、その両面にベニヤ板などの薄い化粧板を貼着したものが多く用いられるようになっている。
【0005】
かかる場合に、扉体側に取り付けられるスライドヒンジの取付用筐体を取付ネジで固着しようとしても、芯材には上記した段ボール製のあまりネジのきかないハニカム構造のボードを用いているので、取付用筐体をしっかり扉体に固着することができなかったり、或は固着後の使用中に取付用筐体が扉体から脱落したりするという問題があった。
【0006】
そこで、本願出願人の関連会社である加藤電機株式会社は、先の特許出願(特開2014-88755号公報)で芯材にネジのきかない例えば段ボール製のハニカム構造のボードを用いた扉体、或はキャビネット本体であっても、取付用筐体を容易に取り付けることができ、かつ、取り付け後に脱落の心配のないように工夫した安価なスライドヒンジを提案した。その後、さらなるコストダウンを図るため、特願2017-056617号においてさらに構成を簡単にしたスライドヒンジを提案した。これらの先願に係るスライドヒンジは、取付用筐体に対し取付ネジなどを用いなくともハニカム構造のボードへワンタッチで取り付けることができる優れた構造のものであったが、取付用筐体を合成樹脂で構成すると、とくに特願2017-056617号のものは、強度的に不安が残ることから、樹脂材料に高価なものを用いるか、さもなければ肉厚の厚い筐体とする必要があり、製品が高価なものになってしまうか、或は肉厚を厚くする部分だけ取付用筐体が大きくなってしまうことから、さらなる対策が求められていた。
【0007】
そこで、本発明の目的は、取付用筐体をワンタッチでハニカム構造のボードへ取り付けることができるように成したスライドヒンジにおいて、取付用筐体を合成樹脂で構成しても、強度的に問題の生ずる怖れのないススライドヒンジ並びにこのスライドヒンジを用いたキャビネットを提供せんとするにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記した目的を達成するために請求項1に係るスライドヒンジは、キャビネット本体側に取り付けられるスライドヒンジ本体と、一対の丸穴を部分的に重ね合わせるように扉体側に形成された取付穴に挿入固定される合成樹脂製の取付用筐体と、この取付用筐体と前記スライドヒンジ本体とをヒンジピンを介して互いに開閉可能に連結させる連結片と、を有するスライドヒンジにおいて、前記取付用筐体を、前記スライドヒンジ本体に対し直交する方向に設けたところの同一径を有する一対の円筒の各一部を重ね合わせた形状に構成し、その中央部に前記連結片及び前記スライドヒンジ本体の一部を収容できる収容部を設けると共に、この収容部を挟んで一対の固定手段収容部を設けたものとし、この各固定手段収容部には、その各周壁に設けた爪部出没窓孔から出没可能となるような複数の爪部を有する係合部材と、回転可能に設けられ前記係合部材の前記各爪部を前記各爪部出没窓孔から外側へ突出させるところの操作手段を有する拡径手段を設けると共に、前記収容部にはその基部側に前記ヒンジピンを挿通させて平面略U字形状を呈した金属製の補強用枠体を取り付け、前記補強用枠体は、湾曲した基部と、この基部に続いて平行に設けられた一対の固定部から成る平面略U字形状のもので、前記基部の部分にヒンジピン連結孔が設けられ、さらに前記各固定部の基部側に底板挿入部が設けられると共に、前記各固定部の先端に周壁挿入部が設けられていることを特徴とする。
【0009】
また、請求項2に係る発明は、前記各固定手段収納部に、それぞれキャップが着脱可能に取り付けられていることを特徴とする。
【0010】
さらに、請求項3に係る発明は、前記拡径手段が、前記係合部材に対して回転可能に設けられ、その回転に伴って前記爪部を外側へ押し出して前記各取付用筐体の前記爪部出没窓孔から外側へ突出させるカム部材で構成したことを有することを特徴とする。
【0011】
さらに、請求項に係る発明は、前記補強用枠体が、その各固定部に収容部の底板部に当接する当接部が設けられていることを特徴とする。
【0012】
さらに、請求項に係る発明は、前記補強用枠体が、その基部の部分を前記取付用筐体の形状に合わせて内側にへこませて成ることを特徴とする。
【0013】
さらに、請求項に係る発明は、扉体に取り付けられるスライドヒンジ本体と、一対の丸穴を部分的に重ね合わせるようにキャビネット本体側に形成された取付穴に挿入固定される合成樹脂製の取付用筐体と、この取付用筐体と前記スライドヒンジ本体とをヒンジピンを介して互いに開閉可能に連結させる連結片と、を有するスライドヒンジにおいて、前記取付用筐体を、前記スライドヒンジ本体に対し直交する方向に設けたところの同一径を有する一対の円筒の各一部を重ね合わせた形状に構成し、その中央部に前記連結片及び前記スライドヒンジ本体の一部を収容できる収容部を設けると共に、この収容部を挟んで一対の固定手段収容部を設けたものとし、この各固定手段収容部には、その各周壁に設けた爪部出没窓孔から出没可能となるような複数の爪部を有する係合部材と、前記各爪部を前記各爪部出没窓孔から外側へ突出させる拡径手段を設けると共に、前記収容部にはその基部側に前記ヒンジピンを挿通させて平面略U字形状を呈した金属製の補強用枠体を取り付け、前記補強用枠体は、湾曲した基部と、この基部に続いて平行に設けられた一対の固定部から成る平面略U字形状のもので、前記基部の部分にヒンジピン連結孔が設けられ、さらに前記各固定部の基部側に底板挿入部が設けられると共に、前記各固定部の先端に周壁挿入部が設けられていることを特徴とする。
【0014】
そして、請求項に係る発明は、前記キャビネットが、請求項1~のいずれか1項に記載のスライドヒンジにより前記キャビネット本体側と前記扉体側とが連結されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明は以上のように構成したので、釘や取付ネジなどがきかない例えばハニカム構造のボードで構成した扉体側やキャビネット本体側に設けた取付穴へ取付用筐体を挿入した後に拡径手段を用いて取付用筐体から爪部を外側へ突出させ、取付孔の内側に食い込ませることにより、取付用筐体を扉体側へしっかりと固定することができる。そして取付用筐体を合成樹脂で構成しても、補強用枠体によって、取付用筐体の強度を強めることによって、スライドヒンジの耐久性を高めることができる安価なスライドヒンジ並びにこのスライドヒンジを用いたキャビネットを提供することができる。
【0016】
また、請求項に係るキャビネットは、上記のように構成したので、ハニカム構造の扉体側又はキャビネット本体側へスライドヒンジを容易かつしっかりと取り付けることができ、取り付けた後に扉体の開閉を繰り返しても取付用筐体が損傷したり、扉体ががたついたりすることを防止できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の一実施例に係るスライドヒンジをキャビネットへ取り付ける前の状態を示す説明図である。
図2図1に示したスライドヒンジをキャビネットへ取り付けた状態を示す説明図である。
図3図1に示したスライドヒンジの分解斜視図である。
図4図1に示したスライドヒンジにおける取付用筐体を各種方向から見た説明図であって、(a)はその平面図、(b)はその側面図、(c)はその正面図、(d)はその背面方向から見た斜視図、(e)はその正面側から見た斜視図、(f)はその正面側の異なった方向から見た斜視図である。
図5図1に示したスライドヒンジにおけるスライドヒンジ本体を図1とは異なった方向から見た斜視図である。
図6図1に示したスライドヒンジをキャビネットに取り付ける際に、治具をカム部材の操作穴に差し込んだ状態を示す説明図であって、(a)はその斜視図、(b)はその平面図である。
図7】治具を操作して、カム部材を図6に示した状態から所定角度旋回させた状態を示す説明図であって、(a)はその斜視図、(b)はその平面図である。
図8】本発明の一実施例に係る補強用枠体の構造の説明図であって、(a)はその正面図、(b)はその平面図、(c)はその右側面図である。
図9図8に示した補強用枠体を取付用筐体へ取り付けた状態を示す説明図であって、(a)はその平面図、(b)は(a)におけるA-A断面図である。
図10】キャビネットにおける扉体の閉成状態直前の説明図であって、(a)はスライドヒンジ周辺の断面図、(b)はキャビネットの斜視図である。
図11】補強用枠体の他の実施例を示し、(a)はその正面図、(b)はその平面図、(c)はその右側面図である。
図12】本発明に係るスライドヒンジの他の使用例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。実施例1では、キャビネット本体は釘やネジの効く木材等の堅固な材質で作製され、扉体側はネジの効かない例えば段ボール製の芯材を有するハニカム構造のボードを用いたようなキャビネットに対して本発明のスライドヒンジを使用する場合を想定して、キャビネット本体側にスライドヒンジ本体を取り付け、扉体側に取付用筐体を取り付ける場合について説明する。これとは逆に、扉体側が木材等の堅固で釘やネジの効く材質で作製され、キャビネット本体側はネジのきかないボードを用いたようなキャビネットに対して本発明のスライドヒンジを使用する場合には、扉体側にスライドヒンジ本体を取り付け、キャビネット本体側に取付用筐体を取り付ける場合も考えられる。なお、このようなスライドヒンジは、通常、扉体1枚に対して上下2個用いられるが、説明の重複を避けるため、以下の説明では1個のみについて説明する。
【実施例1】
【0019】
図1は本発明の一実施例に係るスライドヒンジをキャビネットへ取り付ける前の状態を示す説明図である。図2図1に示したスライドヒンジをキャビネットへ取り付けた状態を示す説明図である。図3図1に示したスライドヒンジの分解斜視図である。図4図1に示したスライドヒンジにおける取付用筐体を各種方向から見た説明図である。図5図1に示したスライドヒンジにおけるスライドヒンジ本体を図1とは異なった方向から見た斜視図である。図6図1に示したスライドヒンジをキャビネットに取り付ける際に、治具をカム部材の操作穴に差し込んだ状態を示す説明図である。図7は治具を操作して、カム部材を図6に示した状態から所定角度旋回させた状態を示す説明図である。図8は本発明の一実施例に係る補強用枠体の説明図であって、(a)はその正面図、(b)はその平面図、(c)はその右側面図である。図9図8に示した補強用枠体を取付用筐体へ取り付けた状態を示す説明図であって、(a)はその正面図、(b)は(a)におけるA-A断面図である。図10は扉体の閉成直前の状態におけるスライドヒンジの説明図であって、(a)は取付筐体を断面で示しており、(b)はキャビネットの斜視図である。
【0020】
図面に示すように、本発明に係るスライドヒンジ1は、キャビネット本体2a側に取り付けられるスライドヒンジ本体3と、一対の丸穴2c、2dを部分的に重ね合わせるように扉体2b側に形成された取付穴2eに挿入固定される当該取付穴2eと同じ形状をした合成樹脂製で筒状の取付用筐体5と、この取付用筐体5と前記スライドヒンジ本体3とをヒンジピン4eを介して互いに開閉可能に連結させる連結片4a、4bと、を有し、前記取付用筐体5は、前記取付穴2eを構成する一対の丸穴2c、2dの部分にそれぞれ嵌合する一対の固定手段収容部7、8と、この一対の固定手段収容部7、8の間に設けられてスライドヒンジ本体3の一部と前記連結片4a、4bが収容される収容部6と、を有する。そして、固定手段収容部7、8内には、それぞれ一対の爪部9d、9e・10d、10eを設けた係合部材9、10と、この係合部材9、10に重ね合わされて設けられ、前記固定手段収容部7、8内で回転させられることにより、前記爪部9d、9e・10d、10eを外方向へ押し出す拡径手段11、12と、前記収容部6に設けられると共に前記ヒンジピン4eを挿通させて、とくに前記収容部6のヒンジピン4eを連結させる連結壁6a、6b及び又は取付用筐体5全体を補強する補強用枠体20と、を有する。
【0021】
スライドヒンジ本体3は、金属製の公知構成のもので、キャビネット本体2a側へ取付ネジ16、16で取り付けられたキャッチャー15へ着脱可能に取り付けられている。取付用筐体5は、とくに図1、2に図示するように、前記スライドヒンジ本体3に対して直交する方向に設けたところの同一径を有する一対の円筒の各一部を重ね合わせた形状に構成され、その中央部に前記一対の連結片4a、4b及びスライドヒンジ本体3の一部を収容できる収容部6が設けられ、この収容部6に補強用枠体20が取り付けられると共に、この収容部6を挟んで一対の固定手段収容部7、8が設けられている。また、収容部6を収容するように削り加工部2hが形成されている。この固定手段収容部7、8内には、取付用筐体5を扉体2bに設けた前記丸穴2c、2d(取付穴2e)内で固定するための固定手段としての係合部材9、10と拡径手段11、12とがそれぞれ収容されている。
【0022】
係合部材9、10は、その主体部9a、10aにそれぞれ複数の爪部9d、9e及び10d、10eを有し、これらの爪部9d、9e及び10d、10eは固定手段収容部7、8の各周壁7a、8aに設けた爪部出没窓孔7e、7f・8e、8fから出没可能なように構成されている。前記複数の爪部9d、9e・10d、10eの内側には、これらの各爪部9d、9e・10d、1eを前記固定手段収容部7、8の各周壁7a、8aから突出させる拡径手段11、12が設けられている。この拡径手段11、12は、図示した実施例においては、カム部材11a、12aがそれぞれ用いられる。なお、実施例では、取付用筐体5を扉体2b側に取り付けたものを示したが、扉体2bをネジの利く材料で構成し、キャビネット本体2a側をネジの利かないハニカム構造のボードで構成した場合には、この取付筐体5をキャビネット本体2a側に取り付けても良い。また、爪部9d、9e・10d、10eは、各係合部材9、10に設けることなく、これを爪部出没窓孔7e、7f・8e、8fに揺動可能に一体成型するようにしても良い。この場合には、図面に示した係合部材9、10を省略できる。
【0023】
図2は、本発明に係るスライドヒンジ1をキャビネット2へ取り付けた状態を示しており、図1にも示されているように、スライドヒンジ本体3はキャビネット本体2a側へ取付ネジ16、16で取り付けられたキャッチャー15へ着脱可能に取り付けられ、取付用筐体5は、扉体2b側に設けた互いに連接した前記丸穴2c、2d(取付穴2e)内に収装固定されるようになっている。
【0024】
扉体2bは、実施例のものは、例えば段ボール製のハニカム構造の芯材の両面に薄板の化粧合板を貼着させたものであるが、扉体2bはこのものに限定されず、その他の釘や取付ネジのきかない材料で構成した扉体にも適用できることは言うまでもない。
【0025】
本発明に係るスライドヒンジ1のスライドヒンジ本体3と、連結片4a、4bについては、とくにその構成に限定はなく、公知の様々なものを用いることができる。ちなみに、実施例のものを説明すると、図1図3図5において、スライドヒンジ本体3の外枠部材3aは、例えば金属製のプレス加工品、又は合成樹脂製の成形品であり、断面コの字形状を呈した細長い部材である。
【0026】
このスライドヒンジ本体3の外枠部材3aの図中で手前側の端部には、ヒンジピン4cとヒンジピン4dによって金属製の連結片4a、4bの内端部が回転可能に連結されている。
【0027】
取付用筐体5は、合成樹脂製の成型品であり、前記のように、その中央部に一対の連結片4a、4b及びスライドヒンジ本体3の一部を収容できる収容部6が設けられ、この収容部6を挟んで両側に連結壁6a、6bと仕切壁7c、8cに区切られて一対の固定手段収容部7、8が一体的に設けられている。前記連結壁6a、6bは仕切壁7c、8cより肉厚に形成され、前記連結片4a、4bの外端部がU字形を呈したヒンジピン4eによって回動可能なように連結されている。即ち、組立て時に、固定手段収容部7の周壁7aに明けられたヒンジピン挿入口6g(図3参照)から挿入されたヒンジピン4eは、その一方のピン部44が、前記収容部6の連結壁6aに明けたヒンジピン連結孔6cから、補強用枠体20の基部20a側に設けたヒンジピン連結孔20d、20dを通して連結片4bの外端側に設けた連結孔43に挿通され、さらに連結壁6bに明けた連結孔6dへ挿入される。ヒンジピン4eのもう一方のピン部45は、前記収容部6の連結壁6aに明けた連結孔6eから、補強用枠体20の基部20a側に設けたヒンジピン連結孔20c、20cを通して連結片4aの外端側に設けた連結孔41、42に挿通され、さらに連結壁6bに明けた連結孔6fへ挿入される。これによって、スライドヒンジ本体3と取付用筐体5とが、補強用枠体20と連結片4a、4bを介して、所定角度範囲内で回動可能なように連結される。このようなスライドヒンジ本体3と連結片4a、4bによる連結方法自体は前記の如く公知であり、また他の構成の公知手段を用いることもできるので、詳しい説明は省略する。
【0028】
前記取付用筐体5は、図示するように、前記スライドヒンジ本体3に対し直交する方向に設けたところの同一径を有する一対の円の各一部を重ね合わせた形状に構成され、その中央部の前記収容部6を挟んで一対の固定手段収容部7、8とが互いに対向するように設けられる。図3に示す如く、各固定手段収容部7、8の内部には、係合部材9、10と拡径手段11、12及びキャップ13、14がそれぞれ取り付けられている。
【0029】
前記収容部6は、底板と仕切壁と連結壁と周壁によって囲まれており、底板は連結壁側の肉厚の厚い底板部6iと仕切壁側の肉厚の小さい底板部6jで構成されている。
【0030】
固定手段収容部7、8は、半円弧状の周壁7a、8aと、底板部7b、8bと、前記連結壁6a、6bにつながる仕切壁7c、8cと、半円弧状のガイド壁7d、8dとを有し、前記周壁7a、8aには、爪部出没窓孔7e、7f・8e、8fが形成され、前記仕切壁7c、8cには後述のキャップ13、14を係止するための係合孔7g、8gが形成され、頂部開口壁の外周には、固定手段収容部7、8全体が前記丸穴2c、2d内へ陥没するのを防止するためのフランジ7h、8hが形成されている。さらに固定手段収容部7の周壁7aにのみ、前記ヒンジピン4eを挿入するための前記ヒンジピン挿入口6gが設けられる。
【0031】
係合部材9、10は、可撓性を有する合成樹脂製であり、半月状の主体部9a、10aと、その外周縁部9c、10cから所定間隔を空けて立設させた爪部9d、9e・10d、10eと、を有し、その主体部9a、10aが固定手段収容部7、8の底板部7b、8b上に載置され、その内周縁9b、10bが前記ガイド壁7d、8dの外周面に接する状態で固定手段収容部7、8内に収容される。この収容状態において、前記爪部9d、9e・10d、10eは、固定手段収容部7、8の前記爪部出没窓孔7e、7f・8e、8fと対応する位置にくるよう作製される。この係合部材9、10の素材が可撓性を有する合成樹脂であることにより、爪部9d、9e・10d、10eにその内側から外側へ向かう外力を加えることでこれらの爪部を外方へ傾け、前記爪部出没窓孔7e、7f・8e、8fから外側へ突出させることが可能であり、この外力を除去することにより、前記爪部出没窓孔7e、7f・8e、8f内へ復帰させるように構成される。
【0032】
拡径手段11、12は、図示した実施例においては、カム部材11a、12aとして構成され、このカム部材11a、12aは、主体部11b、12bと、外縁部11c、12cと、この外縁部11c、12cから膨出した押圧部11d、11e・12d、12eと、内周縁11f、12fと、操作穴11g、12gとを有し、前記係合部材9、10の主体部9a、10aの前記爪部9d、9e・10d、10eより内側の領域内においてその円周方向に移動可能なように載置、収容される。この収容状態において、カム部材11a、12aの内周縁11f、12fが前記ガイド壁7d、8dの外周面に摺接し、前記円周方向の旋回移動が円滑に行われ得るようになっている。
【0033】
補強用枠体20は、実施例では厚さ1mm程度のステンレス鋼をプレス加工して平面略U字形状を呈するように構成したもので、湾曲した基部20aとこの基部20aに続いて平行に設けられた一対の固定部20b、20bから成る。各固定部20b、20bには、収容部6が連結壁6a、6bから広がる形状に合わせて折曲部20i、20iが設けられている。さらに、基部20a側にヒンジピン連結孔20c、20dが設けられると共に、固定部20b、20bの基部20a側に下方に向けて一対の底板挿入片20e、20eが設けられている。また、固定部20b、20bの自由端側先端部には、周壁挿入部20f、20fが設けられると共に、固定部20b、20bの下端部の基部20a側には、内側に向けて当接部20g、20gが設けられると共に、固定部20b、20bの自由端側の底部には、当接部20h、20hが内側に曲げて設けられている。そして、図9図10に示したように、補強用枠体20は、収容部6内に収容され、その底板挿入片20e、20eを当該収容部6の底板部6iに設けた挿入固定孔6k、6kに挿入させると共に、周壁挿入部20f、20fを収容部6の部分の周壁7a、8aに設けた挿入孔6h、6hへ挿入させつつ、当接部20g、20gと当接部20h、20hを底板部6iと6jへそれぞれ当接させている。さらにヒンジピン連結孔20c、20dには、連結壁6a、6bに設けたヒンジピン連結孔6c、6d、6e、6fを挿通させて各連結片4a、4bを連結したヒンジピン4eのピン部44、45が挿通されている。固定部20b、20bのクランク状に折れ曲がった形状は、当該固定部20b、20bを座屈変形し難くして、補強用枠体20を補強している。
【0034】
図9の(a)に示すように、その後、上述したように、補強用枠体20のヒンジピン連結孔20c、20c、20d、20dと連結壁6a、6bのヒンジピン連結孔6c、6d、6e、6fとを貫通させて、U字形状のヒンジピン4eが挿入される。補強用枠体20の材料は、取付用筐体5の材料よりも剛性が高いため、ヒンジピン4eから仕切壁7c、8cのヒンジピン連結孔6c、6d、6e、6fにかかる荷重の多くは、補強用枠体20のヒンジピン連結孔20c、20c、20d、20dによって受け止められる。このため、重い扉体2bを使用した場合や、扉体2bに無理な力がかかった場合でも、仕切壁7c、8cのヒンジピン連結孔6c、6d、6e、6fの無理な荷重がかかって変形する事態を回避できる。
【0035】
固定手段収容部7、8にはキャップ13、14が被せられる構成である。このキャップ13、14は、前記固定手段収容部7、8の半円状の頂部爪部出没窓孔に対応する半円状の主体部13a、14aと、後述する治具を挿入、ガイドするガイド溝13b、14bと、上記固定手段収容部7、8の頂部爪部出没窓孔に嵌め込んで取り付けたときに、前記係合孔7g、8gに係合してこのキャップ13、14の脱落を防止する係合片13c、14cを有し、必要に応じてキャップ13、14の外周縁部等が前記固定手段収容部7、8の頂部爪部出没窓孔の内周面と接着、補強された状態で固定手段収容部7、8に取り付けられるようになっている。この取付状態において、カム部材11a、12aは係合部材9、10の主体部9a、10aとキャップ13、14の間に挟まれた状態で前記ガイド壁7d、8dに沿って旋回移動可能に保持される。また、当該取付状態において、カム部材11a、12aの旋回移動に伴う前記操作穴11g、12gから成る操作手段の移動軌跡が前記キャップ13、14のガイド溝13b、14bと重なるように各部の寸法等が設計される。なお、操作手段は操作穴以外の構造、例えば突起としても良い。
【0036】
次に、図1及び図2に示したように、本発明に係るスライドヒンジ1のキャビネット2への取付手順について説明する。まず、スライドヒンジ本体3をキャビネット本体2aに取り付けられているキャッチャー15へ着脱可能に取り付ける。次いで、扉体2bに設けた連接する丸穴2c及び2dの中へ、スライドヒンジ1の取付用筐体5を、その固定手段収容部7、8の前記爪部出没窓孔7e、7f・8e、8fから係合部材9、10の各爪部9d、9e・10d、10eが突出していない状態にして挿入させる。この当初の状態における固定手段収容部7、8の内部のカム部材11a、12aの配置状況が図6(b)に示してある。この図6(b)は、説明のため前記キャップ13、14を取り外した内部状態を示している。この状態において、カム部材11a、12aの前記押圧部11d、11e・12d、12eが係合部材9、10の各爪部9d、9e・10d、10eと接触せず、これらの爪部9d、9e・10d、10eは固定手段収容部7、8の前記爪部出没窓孔7e、7f、8e、8fから突出していない状態にある。
【0037】
その後で、図6(a)に示すように、治具17のハンドル17bを持って、その操作ピン17aを前記キャップ13のガイド溝13bを通じて差し入れ、操作ピン17aの先端をカム部材11aの操作穴11gに差し込んだ上、図7に示す如く、治具17の操作ピン17aを時計回り方向に動かして、カム部材11aをガイド壁7dに沿って時計回り方向へ旋回、移動させる。これにより、図7(b)に示す如く、カム部材11aの前記押圧部11d、11eが係合部材9の各爪部9d、9eを内側から外側へ向けて押し出すように押圧し、これによってこれらの爪部は固定手段収容部7の前記爪部出没窓孔7e、7fから外側へ突出し、キャビネットの扉体2bの丸穴2cのハニカム構造の周壁に食い込むことにより、取付用筐体5の固定手段収容部7が扉体2b側にしっかりと固定される。前記カム部材11aの旋回動作の際、カム部材11aの内周縁11fが前記ガイド壁7dに沿って摺接しつつ移動するため、カム部材11aを円滑に移動させることができる。
【0038】
固定手段収容部8の側の固定についても同様であり、その場合は、治具17の操作ピン17aを前記キャップ14のガイド溝14bを通じて差し入れ、操作ピン17aの先端をカム部材12aの操作穴12gに差し込んだ上、治具17の操作ピン17aを反時計回り方向に動かして、カム部材12aをガイド壁8dに沿って反時計回り方向へ旋回、移動させる。これにより、図7(b)に示す如く、カム部材12aの前記押圧部12d、12eが係合部材10の各爪部10d、10eを内側から外側へ向けて押し出すように押圧し、これによってこれらの爪部9b、9b・10b、10bは固定手段収容部8の前記爪部出没窓孔8e、8fから外側へ突出し、キャビネットの扉体2bの取付穴2dのハニカム構造の周壁に食い込むことにより、取付用筐体5の固定手段収容部8が扉体2b側にしっかりと固定される。この場合においても、前記カム部材12aの旋回動作の際、カム部材12aの内周縁12fが前記ガイド壁8dに沿って摺接しつつ移動するため、カム部材12aを円滑に移動することができる。
【0039】
尚、上記治具17による前記カム部材11a、12aの旋回操作時に、必要以上にこれらのカム部材11a、12aが回転しないように、前記キャップ13、14に設けるガイド溝13b、14bの長さを適切に設定することにより、治具17の操作範囲を制限するよう構成し、これらのガイド溝13b、14bの終端部にストッパーとしての機能を持たせることが可能である。また、治具17はこれをドライバーとすることができる。
【0040】
また、図示はしてないが、ストッパーは、例えば係合部材9、10の主体部9a、10aや、キャップ13、14の主体部13a、14aにカム部材11a、12aの旋回可能範囲を制限する凸部を設けることによって構成してもよく、その他の各種手段が可能である。
【実施例2】
【0041】
図11は補強用枠体の他の実施例を示す。図面によれば、この実施例2に係る補強用枠体30は、実施例1と同じように、厚さ1mm程度のステンレス鋼をプレス加工したものであるが、実施例1のものとは、基部20aの中央部分を内側へへこませることにより、平面略M字形状を呈するように構成した点で異なっている。その他の構成は実施例1と同じである。即ち、中央部をへこませた基部30aとこの基部30aに続いて平行に設けられた一対の固定部30b、30bから成る。各固定部30b、30bには、収容部が連結壁から広がる形状に合わせて折曲部30i、30iが設けられている。さらに、固定部30b、30bの基部30a側にヒンジピン連結孔30c、30dが設けられると共に、固定部30b、30bの基部30a側に下方に向けて一対の底板挿入片30e、30eが設けられている。また、固定部30b、30bの自由端側先端部には、周壁挿入部30f、30fが設けられると共に、固定部30b、30bの下端部の基部30a側には、内側に向けて当接部30g、30gが設けられると共に、固定部30b、30bの自由端側の底部には、当接部30h、30hが内側に曲げて設けられている。このように構成した補強用枠体30を実施例1に示した固定手段収容部7の収容部6へ取り付けると、図12に示したように、実施例1の基部20aを設置するスペースを確保するための削り加工部(2h:図1)の形成を取付穴2eに対して行う必要がないので、取付穴2eは単に2つの丸穴2c、2dをその一部を重ね合わせて設ければ良いことから工作が容易となる利点がある。なお、この図12は、固定手段収容部7をキャビネット本体2a側に取り付けた場合について図示してある。
【0042】
さらに、この補強用枠体は、実施例1と2に示した以外にも、固定部20b,30bの長さを短くして、例えば収容部6の連結壁6a、6bの部分だけに取り付けることが可能である。この場合には、材厚を厚くするか、或は固定部20b,30bに追加の底板挿入部を設け、収容部6の底板(6i)に固定することが推奨される。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明は以上のように構成したので、例えば段ボール製のハニカム構造の芯材を用いたボードを構成材料とする、一般家庭用、或はオフィス用のキャビネットなどの各種家具への取付作業が容易かつ低コストで製造可能なスライドヒンジ及びこれを用いたキャビネットとして好適に利用されるものである。
【符号の説明】
【0044】
1 スライドヒンジ
2 キャビネット
2a キャビネット本体
2b 扉体
2c、2d 丸穴
2e 取付穴
3 スライドヒンジ本体
4a 連結片
4b 連結片
5 取付用筐体
6 収容部
7、8 固定手段収容部
7a、8a 周壁
7e、7f、8e、8f 爪部出没窓孔
9、10 係合部材
9d、9e、10d、10e 爪部
11、12 拡径手段
11a、12a カム部材
11g、12g 操作穴(操作手段)
13、14 キャップ
13b、14b ガイド溝
17 治具
20、30 補強用枠体
20a、30a 基部
20b、30b 固定部
20c、20d・30c、30d ヒンジピン連結孔
20e、30e 底板挿入片
20f、30f 周壁挿入部
20g、30g 当接部
20h、30h 当接部
20i、30i 折曲部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12