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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-24
(45)【発行日】2022-06-01
(54)【発明の名称】拭きロボット
(51)【国際特許分類】
   A47L 11/24 20060101AFI20220525BHJP
   A47L 9/28 20060101ALI20220525BHJP
   A47L 1/02 20060101ALI20220525BHJP
   A47L 11/282 20060101ALI20220525BHJP
【FI】
A47L11/24
A47L9/28 E
A47L1/02
A47L11/282
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2020546875
(86)(22)【出願日】2019-02-18
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-07-01
(86)【国際出願番号】 CN2019075339
(87)【国際公開番号】W WO2019184616
(87)【国際公開日】2019-10-03
【審査請求日】2020-09-06
(31)【優先権主張番号】201810267375.2
(32)【優先日】2018-03-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201810265392.2
(32)【優先日】2018-03-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】518114543
【氏名又は名称】山西嘉世達机器人技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】Shanxi Jiashida Robot Technology Co., Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100205936
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 海龍
(74)【代理人】
【識別番号】100132805
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 貴之
(72)【発明者】
【氏名】牛 立群
【審査官】関口 知寿
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-180587(JP,A)
【文献】実開昭57-081757(JP,U)
【文献】特開2005-040578(JP,A)
【文献】特開2014-213146(JP,A)
【文献】特開2014-188367(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第107137012(CN,A)
【文献】特開2010-076167(JP,A)
【文献】特表2007-513659(JP,A)
【文献】特開2006-230954(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47L 9/28
A47L 11/10
A47L 11/24
A47L 11/28
A47L 1/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
窓拭き装置と、地面拭き装置とを含む拭きロボットであって、
前記窓拭き装置は、窓清掃システムと、窓に吸着するように配置される吸着手段と、窓上を移動するように配置される第1走行手段とを含み、
前記地面拭き装置は、地面清掃システムと、地面上を移動する第2走行手段とを含み、
前記地面拭き装置の胴体は、取付溝を有し、前記窓拭き装置は、取付溝に嵌入・離間可能なように配置され、
前記窓拭き装置は、動力出力手段をさらに含み、
前記地面拭き装置は、動力入力手段をさらに含み、
前記動力出力手段は、前記動力入力手段に接続されて前記動力入力手段を駆動し、前記動力入力手段は、前記第2走行手段に接続されて前記第2走行手段を駆動することにより、前記第2走行手段は前記窓拭き装置により駆動され、前記地面拭き装置を地面上で移動させることを特徴とする、拭きロボット。
【請求項2】
前記窓清掃システムは、前記窓拭き装置の胴体の底部に設けられた第1回転雑巾と第2回転雑巾との2つの回転雑巾からなる第1セットの回転雑巾と、少なくとも1つの第1吐出ノズルとを含み、
前記胴体の内部には第1水タンクが設けられ、前記第1水タンクは、管路を介して前記第1吐出ノズルに接続されることを特徴とする、請求項1に記載の拭きロボット。
【請求項3】
前記第1走行手段は、第1履帯走行機構と第2履帯走行機構とを含み、
前記第1履帯走行機構及び前記第2履帯走行機構は、それぞれ前記窓拭き装置の胴体の底部の両側に位置することを特徴とする、請求項1又は2に記載の拭きロボット。
【請求項4】
前記第2走行手段は、2以上の回転輪モジュールを含み、前記動力入力手段は、前記回転輪モジュールに接続されて前記回転輪モジュールを駆動することを特徴とする、請求項に記載の拭きロボット。
【請求項5】
前記回転輪モジュールは、回転輪本体と、回転輪フレームと、伝動機構とを含み、
前記伝動機構は、前記回転輪フレーム内に設けられ、
前記伝動機構の動力入力端は、動力入力軸を含み、
前記動力入力軸は、前記回転輪フレームから伸び出し、
前記伝動機構の動力出力端は、前記回転輪本体に支持されて接続され、前記回転輪本体を駆動することを特徴とする、請求項4に記載の拭きロボット。
【請求項6】
前記動力出力手段は、それぞれ前記第1履帯走行機構及び前記第2履帯走行機構のそれぞれの履帯輪の中心軸から伸び出す出力端子を含み、
前記動力入力手段は、前記動力入力軸から形成され、前記動力入力軸の端面に接続溝が設けられ、
前記接続溝は、前記出力端子に適合し、前記出力端子が取り付けられるとともに、前記出力端子に伴って回転するように設けられることを特徴とする、請求項5に記載の拭きロボット。
【請求項7】
前記動力入力軸は、前記回転輪フレームに移動可能に挿設され、
前記動力入力軸には、リターンスプリングが外嵌され、
前記リターンスプリングは、一端が前記動力入力軸に当接し、他端が前記回転輪フレームに当接し、前記窓拭き装置が前記取付溝に取り付けられている場合、前記リターンスプリングは、前記動力入力軸と前記出力端子とを弾性的にロックすることを特徴とする、請求項6に記載の拭きロボット。
【請求項8】
前記伝動機構は、第1回転ギアと、第2回転ギアと、ラック伝動ベルトとを含み、
前記動力出力端は、動力出力軸を含み、
前記ラック伝動ベルトの両端は、それぞれ前記第1回転ギア及び前記第2回転ギアに噛み合い、
前記第1回転ギアは、前記動力入力軸に外嵌され、前記第2回転ギアは、前記動力出力軸に外嵌され、前記回転輪本体は、前記動力出力軸に外嵌されることを特徴とする、請求項5~7のいずれか一項に記載の拭きロボット。
【請求項9】
前記地面清掃システムは、前記地面拭き装置の胴体の底部に設けられたローラーブラシと、第3回転雑巾と第4回転雑巾との2つの回転雑巾からなる第2セット回転雑巾と、少なくとも1つの第2吐出ノズルとを含み、
前記地面拭き装置の胴体の内部にゴミボックス及び第2水タンクが設けられ、
前記第2水タンクは、管路を介して前記第2吐出ノズルに連通し、
前記ゴミボックスは、前記ローラーブラシに接続され、前記ローラーブラシからのゴミを受け入れて保存する請求項1~8のいずれか一項に記載の拭きロボット。
【請求項10】
前記窓清掃システムは、前記窓拭き装置の胴体の底部に設けられる第1固定雑巾をさらに含むことを特徴とする、請求項1~9のいずれか一項に記載の拭きロボット。
【請求項11】
前記地面清掃システムは、前記地面拭き装置の胴体の底部に設けられた第2固定雑巾をさらに含むことを特徴とする、請求項1~10のいずれか一項に記載の拭きロボット。
【請求項12】
前記地面拭き装置の胴体内に姿勢検出ユニット、圧力検出ユニット又は光電検出ユニットのうちの少なくとも1つが設けられ、
前記姿勢検出ユニット、前記圧力検出ユニット及び前記光電検出ユニットは、それぞれ前記窓拭き装置の前記地面拭き装置に対する位置状態を検出するように配置されることを特徴とする、請求項1~11のいずれか一項に記載の拭きロボット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、清掃機械の分野に関し、具他的には、拭きロボットに関する。本発明は、2018年3月28日に出願された中国特許出願ZL2018102673752、及び2018年3月28日に出願された中国特許出願ZL2018102653922の優先権を主張する。
【背景技術】
【0002】
人々の生活水準の向上に伴い、家庭の生活環境にますます注意を払い、特に屋内の清掃を重視している。そこで、人間の重い家事に取って代わるか、または軽減するために、ますます多くの屋内清掃ツールが提案されている。床のほこりやごみを毎日掃除するのに手間がかかるので、現在、徐々に掃除ロボットを使用して床掃除を行うようになっている。毎日の窓のほこりの掃除は、窓掃除ロボットを徐々に使用して行うようになっている。
【0003】
しかしながら、従来技術において、床拭きロボット及び窓拭きロボットは、それぞれ地面及び窓清の清掃に対して設計されるので、両者の使用場面において胴体の行走方式、ゴミ種類、具体的な構造が異なるため、交換して使用するのが難しい。その結果、ユーザは地面拭きロボットと窓拭きロボットを別々に購入する必要があり、コストが高く、必要な収納スペースが大きく、ユーザ体験が悪い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術の不足を解決するために、本発明は、拭きロボットを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
具体的には、本発明の技術的解決策は以下の通りである。
窓拭き装置と地面拭き装置を含む拭きロボットであって、窓拭き装置は、窓清掃システムと、窓に吸着するように配置される吸着手段と、窓上を移動するように配置される第1走行手段とを含み、地面拭き装置は、地面清掃システムと、地面上を移動する第2走行手段とを含み、地面拭き装置の胴体は取付溝を有し、窓拭き装置配置は、取付溝に嵌入・離間可能なように配置される。
【発明の効果】
【0006】
本発明において、拭きロボットは、地面掃除機能と窓掃除擦機を兼ね備える完全な掃除ロボットである。窓拭き装置は、地面拭き装置に容易に嵌入・離間することができる。窓拭き装置を地面拭き装置に嵌入しれば、完全な掃除ロボットが組み立てられ、窓拭き装置を地面拭き装置から取り外せば、独立した窓拭きロボットになるため、機能が多く、低コストで、保管スペースが少なく、操作が簡単で、ユーザ体験が向上する。
【0007】
本発明の上記目的、特徴、および利点をより理解しやすくするために、以下、好ましい実施例及び図面により詳しく説明する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施例の拭きロボットの斜視図である。
図2】実施例の拭きロボットの分解図である。
図3】実施例の地面拭き装置の第1分解図
図4】実施例の窓拭き装置の第1斜視図である。
図5】実施例の窓拭き装置の第2斜視図である。
図6】実施例の窓拭き装置の第1分解図である。
図7図6における第1履帯走行機構の一部の局部拡大図である。
図8】実施例の窓拭き装置の第2分解図である。
図9】実施例の第1上ケースの模式図である。
図10】実施例の第1下ケースの模式図である。
図11】実施例の第1雑巾駆動と第1回転雑巾の組み合わせの模式図である。
図12】実施例の第1回転雑巾の分解図である。
図13】実施例の地面拭き装置の斜視図である。
図14】実施例の地面拭き装置の第1分解図である。
図15】実施例の第1回転輪モジュールの斜視図である。
図16】実施例の第1回転輪モジュールの第1分解図である。
図17】実施例の第1回転輪モジュールの第2分解図である。
図18】実施例の第1回転輪モジュールの断面図である。
図19】実施例の地面拭き装置の第2分解図である。
図20】実施例の底板上の各部品の模式図である。
図21】実施例の底板の模式図である。
図22】実施例のゴミボックスの模式図である。
図23】実施例の第1雑巾駆動と第1回転雑巾の組み合わせの模式図である。
図24】実施例の上ケース及びバリアセンシングプレートの模式図である。
図25】実施例の第1回転雑巾の模式図である。
図26】実施例の第1回転雑巾の分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
〈実施例〉
本実施例は、人力の代わりに地面、窓の清掃作業を行う拭きロボットを提供する。
【0010】
図1図2に示すように、この拭きロボット1は、窓拭き装置10と地面拭き装置20とを含む。窓拭き装置10は、窓清掃システムと、窓に吸着するように配置される吸着手段と、窓を移動するように配置される第1走行手段とを含む。地面拭き装置は、地面清掃システムと、地面を移動する第2走行手段とを含む。地面拭き装置の胴体201は、取付溝21を有し、窓拭き装置10は、取付溝21に嵌入・離間可能なように配置される。
【0011】
好ましくは、窓拭き装置10は、動力出力手段をさらに含む。地面拭き装置20は、動力入力手段をさらに含む。動力入力手段は、第2走行手段に接続され、第2走行手段を駆動する。動力出力手段は、動力入力手段に接続され、動力入力手段を駆動する。動力入力手段は、第2走行手段に接続され、第2走行手段を駆動する。これによって、第2走行手段は、窓拭き装置により駆動されて地面拭き装置を地面上で移動させる。
【0012】
図4図8に示すように、吸着手段、第1走行手段及び窓清掃システムは、窓拭き装置の胴体101の底部に設けられ、動力出力手段は、窓拭き装置の胴体101から伸び出す。好ましい窓拭き装置の胴体101として、第1上ケース1011と第1下ケース1012を含む。第1上ケース1011と第1下ケース1012は取り囲んで窓拭き装置の胴体101の内部の収容空間を形成する。その内部に第1電池108、メインボード113などの構造が設けられる。第1上ケース1011と第1下ケース1012は、互いに取外し可能であることが好ましい。
【0013】
具体的な吸着手段として、窓拭き装置の胴体の底部に分布する複数の吸着ノズル105を含み、窓拭き装置の胴体内には負圧発生手段110が設けられ、負圧発生手段110は、管路を介して各吸着ノズル105に接続され、拭かれる窓と吸着ノズル105との間に負圧を発生させる。例えば、図5に示すように、吸着ノズル105の数は4つであり、複数の吸着ノズル105は異なる位置に分布することにより、吸着安定性が確実に確保され、窓拭き装置の胴体101が窓表面から脱落することが防止される。
【0014】
吸着ノズル105のキャビティと付着作業面は、面積が一定の真空負圧断面を構成し、真空負圧度を調節することにより、作業面に対する装置全体の押圧力の調整を実現することができる。作業面に対する押圧力を吸着最低圧力以上に調整すれば、装置全体の吸着機能を実現することができる。
【0015】
好ましい第1走行手段として、第1走行手段は、第1履帯走行機構1031と第2履帯走行機構1032とを含み、第1履帯走行機構1031及び第2履帯走行機構1032は、それぞれ窓拭き装置の胴体101の底部の両側に位置する。好ましくは、第1履帯走行機構1031と第2履帯走行機構1032は、構成及びサイズが同じであり、具体的には、履帯、2以上の履帯輪、及び回転軸などの構造を含み、本実施例ではこれらの構造について説明を省略する。
【0016】
当業者に理解され得るように、第1走行手段を駆動するために、窓拭き装置の胴体101の内部には、第1走行駆動手段が設けられる。第1走行手段が第1履帯走行機構1031と第2履帯走行機構1032を含む場合、第1走行駆動手段は、好ましくは、第1走行駆動機構1121と第2走行駆動機構1122とを含み、第1走行駆動機構1121が第1履帯走行機構1031に接続されてそれを駆動し、第2走行駆動機構1122が第2履帯走行機構1032に接続されてそれを駆動する。好ましくは、第1走行駆動機構1121と第2走行駆動機構1122は、構成及びサイズが同じであり、具体的には駆動モータ、減速ボックス、ドライブトレインなどの構造を含む。駆動モータにより初期動力が発生し、動力は減速ボックス、走行駆動機構のドライブトレイン、履帯走行機構の回転軸、履帯輪を介して履帯に伝達され、履帯を履帯輪の周りに回転させ、本実施例ではこれ以上詳しく説明しない。第1履帯走行機構1031及び第2履帯走行機構1032は、それぞれ独立して双方向回転及び速度制御が可能であるため、転向、加減速などの機能を実現することができ、窓拭き装置の胴体101を窓の作業面上で所定経路に沿って走行させることができる。
【0017】
第1走行手段が第1履帯走行機構1031と第2履帯走行機構1032を含む場合、好ましくは、動力出力手段は、それぞれ第1履帯走行機構1031及び第2履帯走行機構1032のそれぞれの履帯輪の中心軸から伸び出す出力端子120を含む。例示的には、図7に示すように、出力端子は、所定の長さを有する六角形の柱体であるが、所定の長さを有する三角形、四角形、五角形又は他の多角形の柱体であってもよい。
【0018】
好ましい窓清掃システムとして、窓清掃システムは、窓拭き装置の胴体101の底部に設けられた第1セットの回転雑巾及び少なくとも1つの第1吐出ノズル107を含む。胴体の内部には、第1水タンク104が設けられ、第1水タンク104は管路を介して第1吐出ノズル107に接続される。例示的には、図5に示すように、第1吐出ノズル107の数は4つであり、回転雑巾の縁部に分布する。なお、本実施例では第1吐出ノズル107の数が4つであるが、2つ、4つ又は他の数であってもよい。本実施例において、第1吐出ノズル107内に噴水孔(図示せず)を有し、噴水孔は、管路を介して第1水タンク104に連通する。
【0019】
このようにして、窓拭き装置10が動作する際に、噴水手段により洗浄液を散布し、洗浄液をタイムリーに補充することにより、雑巾がしばらくの使用により乾いてしまうことが防止され、窓拭き装置10が長期間動作することができ、また、洗浄液の散布により雑巾の汚れ取り能力が増強され、窓拭き装置10の清掃効果が高くなる。また、回転雑巾は、独立して回転することができるので、汚れ取り能力がさらに増強される。
【0020】
好ましくは、窓拭き装置の胴体101内に水ポンプ111が設けられ、水ポンプ111は、第1水タンク104と第1吐出ノズル107との間に設けられ、第1水タンク104内の水を管路により噴水手段に圧送して吐出するように配置される。具体的には、図4図8図9に示すように、第1水タンク104は、第1上ケース1011に取り付けられ、第1水タンク104の主体は、第1上ケース1011の内部に位置し、第1水タンク104の注水口蓋1041は、第1上ケース1011の外面に位置する。ユーザが窓拭き装置の胴体101の外部から注水口蓋1041を開けることができるので、第1水タンク104への洗浄液の添加は便利である。水ポンプ111は、第1水タンク104の出水口に設けられ、第1水タンク104内の水は管路介して第1吐出ノズル107まで輸送され、さらに第1吐出ノズル107から吐出される。好ましくは、第1水タンク104の水タンク蓋には、取っ手1042が一体に設けられることが好ましい。これによって、水タンク蓋が開きやすくなる。
【0021】
好ましくは、図5図11図12に示すように、第1セットの回転雑巾における回転雑巾は、2つあり、それぞれ第1回転雑巾1061及び第2回転雑巾1062である。第1回転雑巾1061は、第1雑巾本体10611と、第1回転盤10613と、第1入力ギア10612と、第1中心軸10615とを含む。第1雑巾本体10611は、第1回転盤10613の盤面の外側に固定され、第1入力ギア10612は、第1回転盤10613と同軸に第1回転盤10613上に固定して設けられ、第1中心軸10615は、窓拭き装置の胴体101上に固定され、第1回転盤10613は、第1中心軸10615と同軸に第1中心軸10615上に回転可能に設けられる。第2回転雑巾1062は、第2雑巾本体と、第2回転盤と、第2入力ギアと、第2中心軸とを含む。第2雑巾本体は、第2回転盤の盤面の外側に固定され、第2入力ギアは、第2回転盤と同軸に第2回転盤上に固定して設けられ、第2中心軸は、窓拭き装置の胴体101上に固定され、第2回転盤は、第2中心軸と同軸に第2中心軸上に回転可能に設けられる。窓拭き装置の胴体101内には雑巾駆動手段が設けられる。好ましくは、雑巾駆動手段は、第1雑巾駆動1091と第2雑巾駆動1902を含む。第1雑巾駆動1091は、第1回転雑巾1061に接続されてそれを駆動し、第2雑巾駆動1092は、第1回転雑巾1062に接続されてそれを駆動する。第1雑巾駆動1091が第1回転雑巾1061に接続されてそれを駆動することを例とすると、第1雑巾駆動1091は、第1動力ボックス10911と第1出力ギア10912を含み、第1出力ギア10912は、第1入力ギア10612に噛み合い、第1動力ボックス10911が出力した動力は、第1出力ギア10912を介して第1入力ギア10612に伝達される。
【0022】
好ましくは、第1回転雑巾1061と第2回転雑巾1062は、構成部品の形状及びサイズが同じであるため、窓拭き装置10全体の構造安定性が向上し、部品の種類が減少され、メンテナンスに便利である。
【0023】
好ましくは、回転雑巾手段は、カウンターウエイトリングをさらに含む。図11図12に示すように、第1回転雑巾1061において、第1カウンターウエイトリング10614は第1回転盤10613上に設けられる。
【0024】
好ましくは、窓拭き装置の胴体101の底部に第1固定雑巾(図示せず)が設けられる。好ましくは、第1固定雑巾は、窓拭き装置の胴体101の底部の外面全体をカバーする。第1回転雑巾1061と第2回転雑巾1062は、制御回路手段の制御により同一の回転速度で互いに反対方向に沿って同時に回転しながら拭くことができる。第1水タンク104は、制御回路手段により定期的に吐出ノズルから洗浄液ミストを吐出して作業面の汚れを湿らすことができる。吐出ノズルが洗浄液を散布し、第1雑巾本体10611及び第2雑巾本体が回転しながら拭き、最後に第1固定雑巾が徹底的に拭くことにより、清掃機能が達成される。
【0025】
好ましくは、窓拭き装置の胴体101にバリアセンシング手段が設けられる。図4図6などに示すように、バリアセンシング手段は、それぞれ窓拭き装置の胴体101の前後両側に設けられた第1バリアセンシングプレート1021と第2バリアセンシングプレート1022を含む。
【0026】
好ましくは、安全ロープ(図示せず)をさらに含む。安全ロープの一端は、窓拭き装置の胴体101に接続され、安全ロープの他端は、外部の固定構造に接続される。安全ロープの引っ張りにより、不可避な墜落事件が発生しても安全が確保され、事故の発生が回避される。
【0027】
好ましくは、第2走行手段は、2以上の回転輪モジュールを含む。回転輪モジュールは、回転輪本体と、回転輪フレームと、伝動機構とを含む。動力入力手段は、回転輪モジュールに接続されてそれを駆動する。具体的には、2つの回転輪モジュールはそれぞれ第1回転輪モジュール2031と第2回転輪モジュール2032である。ガイドホイールは、胴体の底部の前側に設けられ、第1回転輪モジュール2031及び第2回転輪モジュール2032は、胴体の底部の后側に設けられる。
【0028】
本実施例において、第1回転輪モジュール2031と第2回転輪モジュール2032は、構成及びサイズが同じであることが好ましい。これによって、取付け及び運動制御が容易であり、回転輪モジュールの各部品の互換性が良好で、部品の種類が減少され、メンテナンスが容易になる。
【0029】
第1回転輪モジュール2031を例とすると、図14図18に示すように、第1回転輪モジュール2031は、回転輪本体20311と、回転輪フレーム20312と、伝動機構とを含む。伝動機構は、回転輪フレーム20312内に設けられ、伝動機構の動力入力端は、動力入力軸203153を含む。動力入力軸203153は、回転輪フレーム20312から伸び出し、伝動機構の動力出力端は、回転輪本体20311に支持されて接続され、それを駆動する。地面拭き装置20の動力入力手段は、動力入力軸203153で形成され、動力入力軸203153の端面に接続溝20314が設けられ、接続溝20314は、出力端子120に適合し、出力端子120が取り付けられ、出力端子120に伴って回転するように配置される。
【0030】
好ましくは、第1回転輪モジュール2031は、固定フレームをさらに含む。回転輪フレーム20312は、閉じたキャビティを有し、伝動機構は、回転輪フレーム20312のキャビティに設けられる。伝動機構の動力入力端は、回転輪フレーム20312の上側から伸び出し、伝動機構の動力出力端は、回転輪フレーム20312の下側から伸び出す。伝動機構の動力出力端は、回転輪本体20311に支持されて接続され、それを駆動する。回転輪フレーム20312の上端は、固定フレーム20313に弾性支持される。
【0031】
回転輪フレーム20312は、ボックス状の第1ハーフケース203121と第2ハーフケース203122を組み合わせて形成されてもよい。第1ハーフケース203121と第2ハーフケース203122は取り外し可能に接続され、両者が結合されている場合、第1ハーフケース203121と第2ハーフケース203122を組み合わせて形成された回転輪フレーム20312の内部には閉じたキャビティを有する。回転輪フレーム20312の上側及び下側にはそれぞれ開口が形成され、動力入力軸203153及び伝動機構の動力出力端はそれぞれ対応する開口から伸び出す。
【0032】
好ましくは、胴体内には上下両端が貫通するベースが設けられ、回転輪フレーム20312は、ベース内に位置し、固定フレーム20313は、ベースの頂部に固定される。好ましい固定フレーム20313として、逆さまに置かれるボックス状構造である。固定フレーム20313がベース上に伏せられると、ベースと固定フレーム20313によって閉じた空間が形成される。固定フレーム20313には開口が形成され、動力入力軸203153は、この開口から伸び出すことができる。
【0033】
好ましくは、伝動機構は、第1回転ギア203151と、第2回転ギア203152と、ラック伝動ベルト203155とをさらに含み、その動力出力端は、動力出力軸203154を含み、ラック伝動ベルト203155の両端は、それぞれ第1回転ギア203151及び第2回転ギア203152に噛み合う。第1回転ギア203151は、動力入力軸203153に外嵌され、第2回転ギア203152は、動力出力軸203154に外嵌され、回転輪本体20311は、動力出力軸203154に外嵌される。好ましくは、動力入力軸203153の回転輪フレーム20312から伸び出す一端の端面には接続溝20314が設けられる。駆動力を導入するために、この接続溝20314に軸継手又は伝動軸などの構造が設けられてもよい。これによって、動力入力軸203153が他の動力機構により駆動されるときに、動力入力軸203153が第1回転ギア203151を回転させ、第1回転ギア203151がラック伝動ベルト203155により第2回転ギア203152を回転させ、第2回転ギア203152が動力出力軸203154を回転させ、動力出力軸203154が回転輪本体20311を回転させることにより、回転輪本体20311は、胴体を作業面上で移動させる。
【0034】
好ましくは、動力入力軸203153は回転輪フレーム20312に移動可能に挿設され、動力入力軸203153にはリターンスプリング203156が外嵌され、リターンスプリング203156の一端は動力入力軸203153に当接し、リターンスプリング203156の他端は回転輪フレーム20312に当接する。窓拭き装置が取付溝21に取り付けられている場合、リターンスプリング203156は、動力入力軸203153と出力端子120とを弾性的にロックする。
【0035】
本実施例において、回転輪本体20311、回転輪フレーム20312、固定フレーム20313及び伝動機構を回転輪モジュールに統合することにより、回転輪モジュール内において、回転輪フレーム20312は閉じたキャビティを有し、伝動機構は回転輪フレーム20312のキャビティに設けられ、伝動機構の動力入力端は回転輪フレーム20312の上側から伸び出し、伝動機構の動力出力端は回転輪フレーム20312の下側から伸び出し、動力出力端は回転輪本体20311に支持されて接続され、それを駆動する。これによって、伝動機構がゴミ粒子により行き詰まって損傷することが防止され、統合した回転輪モジュールは胴体内でより整っており、占めるスペースが減少され、メンテナンスが簡単で、ユーザ体験が改善される。
【0036】
好ましくは、回転輪フレーム20312の上端は、縦方向ショックアブソーバ20316により固定フレーム20313に弾性支持される。縦方向ショックアブソーバ20316の下端には取付孔203163が設けられ、動力入力軸203153は、取付孔203163内に摺動可能に挿設される。好ましい縦方向ショックアブソーバ20316として、縦方向支持アーム203161及び縦方向バネ203162を含む。縦方向支持アーム203161は、固定フレーム20313内における対応する取付座内に固定されるか又は当接する。縦方向支持アーム203161の下端に取付孔203163が設けられ、動力入力軸203153は、取付孔203163内に摺動可能に挿設され、縦方向バネ203162の両端は、それぞれ固定フレーム20313及び動力入力軸203153に当接することができる。摺動の実現形態として、取付孔203163の長さはその内部動力入力軸203153の最大外径よりも大きく、取付孔203163内に挿設された動力入力軸203153は上下に摺動可能である。これによって、縦方向の振動衝撃が発生する際に、縦方向ショックアブソーバ20316は衝撃吸収の作用を奏することができる。
【0037】
好ましくは、回転輪フレーム20312の上端は、横方向ショックアブソーバ20317によっても固定フレーム20313に弾性支持される。横方向ショックアブソーバ20317は、両端にそれぞれ回転輪フレーム20312及び固定フレーム20313が接続され、回転輪フレーム20312が横方向に揺動する際に振動を吸収するように配置される。好ましい横方向ショックアブソーバ20317として、横方向に設けられたバネから構成され、バネの両端にそれぞれ固定フレーム20313及び回転輪フレーム20312が接続され、横方向の振動衝撃が発生する際に、横方向ショックアブソーバ20317は衝撃吸収の作用を奏することができる。
【0038】
また、縦方向ショックアブソーバ20316と横方向ショックアブソーバ20317は、独立して動作することができ、連動して動作することもできる。例えば、回転輪フレーム20312が揺動する場合に、両者は同時に動作する。したがって、回転輪フレーム20312の上端が固定フレーム20313に弾性支持されるため、胴体が障害物又は凹凸の作業面を乗り越えるときの振動衝撃が減少され得る。
【0039】
好ましくは、第2走行手段は、ガイドホイール205をさらに含む。ガイドホイール205は、地面拭き装置の胴体201の底部の前方のガイドホイール溝210に設けられる。ガイドホイール205は転向能力を有し、ユニバーサルホイールであることが好ましい。第1回転輪モジュール及び第2回転輪モジュールにおける回転輪本体とガイドホイール205は安定した三点支持を形成することにより、地面拭き装置20の進行安定性がさらに保証される。第1回転輪モジュール及び第2回転輪モジュールにおける回転輪本体は、それぞれ双方向に独立して回転することができ、地面拭き装置20の制御回路手段の制御によりそれぞれの回転速度及び転向を調整することで、最終的には装置全体の進行方向、進行速度及び進行経路が達成される。
【0040】
好ましくは、図13図26に示すように、地面清掃システムは、ローラーブラシ204と、第2セット回転雑巾と、第2吐出ノズル206とを含む。地面拭き装置の胴体201の内部にローラーブラシ駆動209、第2セット雑巾駆動手段、ゴミボックス212及び第2水タンクが設けられる。ローラーブラシ駆動209は、ローラーブラシ204に接続されてそれを駆動し、第2セット雑巾駆動手段は、第2セット回転雑巾手段に接続されてそれを駆動し、第2水タンクは、管路を介して第2吐出ノズル206に連通し、ローラーブラシ204は、第2セット回転雑巾手段よりも回転輪モジュールの前進方向の前方に位置し、ゴミボックス212は、ローラーブラシ204に接続され、ローラーブラシ204からのゴミを受け入れて保存する。
【0041】
地面拭き装置の胴体201は、地面拭き装置20の主な部分である。好ましい地面拭き装置の胴体201は、第2上ケース2012及び底板2011を含む。第2上ケース2012及び底板2011は取り囲んで地面拭き装置の胴体201の内部の収容空間を形成する。その内部には、第2電池208、メインボードなどの構造が設けられる。第2上ケース2012と底板2011は、取り外し可能に配置されることが好ましい。
【0042】
好ましくは、地面拭き装置の胴体201の底部には内側に凹んだローラーブラシ溝211を有する。ローラーブラシ溝211の形状は円弧状であることが好ましい。ローラーブラシ204は、ローラーブラシ溝211に設けられる。ローラーブラシ溝211にはゴミ出口を有する。ゴミ出口は、地面拭き装置の胴体201の内部に向かう。ローラーブラシ204が回転するときに、ローラーブラシ204によって舞い上がったゴミ粒子は、ローラーブラシ溝211内においてローラーブラシ204に伴って移動し、ゴミ出口に移動すると、遠心力の作用下でゴミ出口よりローラーブラシ溝211から飛ばされる。好ましくは、ローラーブラシ溝211の溝口にはローラーブラシカバー207が設けられる。ローラーブラシカバー207は、ローラーブラシ204の一部を遮ることができる。ローラーブラシカバー207とローラーブラシ溝211の溝壁の外縁とは取り外し可能に接続され、これにより、清掃及びローラーブラシ204の交換は容易になる。
【0043】
ゴミボックス212にはゴミ入口が設けられ、ゴミ出口はゴミ入口に連通する。これによって、ゴミが遠心力の作用下でゴミ出口よりローラーブラシ溝211から飛ばされた後、ゴミ入口からゴミボックス212に入ることができる。好ましくは、ゴミ入口の内側にゴミ入口を閉じることができるボックスドア2124が設けられる。ボックスドア2124の設置により、ゴミ入口はローラーブラシ204が回転するときにのみ開放され、非作業状態下でゴミボックス212内のゴミがゴミ入口から露出することが回避される。
【0044】
好ましいゴミボックス212として、ゴミボックス212は、ボックス体2121とボックス蓋2122を含む。ゴミ入口は、ボックス体2121に設けられ、ボックス蓋2122は、ボックス体2121に回転可能に設けられ、ボックス蓋2122とボックス体2121との間にロック2123が設けられる。ボックス蓋2122がボックス体2121に回転可能に設けられるため、ユーザ又はメンテナンス員は、ボックス体2121上のボックス蓋2122を開くことができ、ゴミボックス212内のゴミを容易に片付けることができる。ボックス蓋2122とボックス体2121との間にロック2123が設けられるため、ボックス体2121上のボックス蓋2122は許可されている場合にのみ開くことができる。好ましくは、ボックス体2121にゴミボックス取っ手2125が設けられ、これによって、ユーザ又はメンテナンス員がゴミボックス212を容易に移動させることができる。
【0045】
好ましくは、第2セット回転雑巾手段は、複数の回転雑巾を含む。第2セット雑巾駆動手段は、複数の雑巾駆動を含む。雑巾駆動の数は、回転雑巾の数と同じであり、かつ1対1で対応する。雑巾駆動は、駆動ボックス及び出力ギアを含み、出力ギアは、入力ギアに噛み合う。
【0046】
さらに好ましくは、第2セット回転雑巾は2つあり、それぞれ第3回転雑巾2021及び第4回転雑巾2022である。第3回転雑巾2021と例とすると、第3回転雑巾2021は、第3雑巾本体20211と、第3回転盤20212と、第3入力ギア20213と、第3中心軸20215とを含む。第3雑巾本体20211は、第3回転盤20212の盤面の外側に固定され、第3入力ギア20213は、第3回転盤20212と同軸に第3回転盤20212上に固定して設けられ、第3中心軸20215は、地面拭き装置の胴体201に固定され、第3回転盤20212は、第3中心軸20215と同軸に第3中心軸20215上に回転可能に設けられる。雑巾駆動手段は、第3雑巾駆動2131及び第4雑巾駆動2132を含む。第3雑巾駆動2131は、第3回転雑巾2021に接続されてそれを駆動し、第4雑巾駆動2132は、第2雑巾駆動2132に接続されてそれを駆動する。第3雑巾駆動2131が第3回転雑巾2021に接続されてそれを駆動することを例とすると、第3雑巾駆動2131は、第3動力ボックス及び第3出力ギアを含み、第3出力ギアは、第3入力ギア20213に噛み合い、第3動力ボックスから出力した動力が第3出力ギアを介して第3入力ギア20213に伝達される。
【0047】
好ましくは、第3回転雑巾2021と第4回転雑巾2022は、構成部品の形状及びサイズが同じである。これによって、地面拭き装置20の構造全体の安定性が向上し、部品の種類が減少され、メンテナンスに有利である。
【0048】
好ましくは、回転雑巾手段は、カウンターウエイトリングをさらに含む。図14図15に示すように、第3回転雑巾2021において、第1カウンターウエイトリング20214は、第1入力ギア20213の内側に套設される。
【0049】
好ましくは、地面拭き装置の胴体201の底部には内側へ凹んだ雑巾溝を有する。回転盤及び入力ギアは、雑巾溝に位置する。雑巾本体の背面は、雑巾溝の溝口の外縁を覆っていることにより、雑巾本体の背面は、雑巾溝を密封することができる。雑巾溝の溝壁にはノッチを有し、入力ギアの外縁がノッチから露出することにより、入力ギアは、出力ギアに噛み合うことができる。例示的には、回転雑巾は2あり、それぞれ第3回転雑巾2021及び第4回転雑巾2022である場合、雑巾溝は、それぞれ第3雑巾溝2141及び第4雑巾溝2142である。
【0050】
好ましくは、第2吐出ノズル206の数は複数であり、第2水タンクの下方に出水口が設けられ、出水口は管路を介して第2吐出ノズル206に連通する。具体的には、第2水タンクは、第2上ケース2012内に配置され、水タンクの第2注水口蓋216は、第2上ケース2012の外面に位置する。これによって、ユーザは地面拭き装置の胴体201の外部から第2注水口蓋216を開くことができ、第2水タンクに水を容易に添加することができる。水タンクの底部には1つ又は複数の出水口を有する。水タンク内の洗浄液が出水口を経て管路により吐出ノズル206に輸送され、さらに吐出ノズル206から吐出される。
【0051】
本実施例において、第3回転雑巾2021及び第4回転雑巾2022は、制御回路手段の制御により同一の回転速度で互いに反対方向に沿って同時に回転しながら拭くことができる。第2水タンクは、制御回路手段により定期的に吐出ノズルから洗浄液ミストを吐出して作業面の汚れを湿らすことができる。第2吐出ノズル206が洗浄液を散布し、第3雑巾本体20211及び第4雑巾本体が回転しながら拭く。これによって、地面拭き装置20が動作する際に、ローラーブラシ204とゴミボックス212が協働することにより、毛髪屑及び大粒子ゴミが事前に清掃され、噴水手段により洗浄液を散布して作業面を湿し、回転雑巾手段が回転して作業面の汚れを徹底的に取り除くことが達成され、地面拭き装置20の清掃能力が顕著に向上する。
【0052】
好ましくは、地面拭き装置の胴体201の底部には第2固定雑巾(図示せず)が設けられる。好ましくは、第2固定雑巾は、地面拭き装置の胴体201の底部の外面全体をカバーする。このようにして、ローラーブラシ204が事前に清掃し、噴水手段が洗浄液を散布して湿し、回転雑巾手段が回転しながら拭き、最後に固定雑巾が徹底的に拭くことにより、全過程において全方位的で徹底的に清掃、汚れ取りをすることができる。
【0053】
好ましくは、地面拭き装置の胴体201にも地面拭き装置20の前方の障碍物をセンシングするバリアセンシング手段が設けられる。地面拭き装置のバリアセンシング手段は、第3バリアセンシングプレート215を含んでもよい。第3バリアセンシングプレート215は、第2上ケース2012の一部として第2上ケース2012の前方に取り付けられる。地面拭き装置の第3バリアセンシングプレート215及び制御回路手段の制御により第1駆動輪2031と第2駆動輪2032の回転速度及び転向を調整することで、最終的に装置全体の進行方向、進行速度及び進行経路が達成される。
【0054】
好ましくは、窓拭き装置10と地面拭き装置20の間には、ロック機構がロックを解除するときに窓拭き装置を取付溝内から突き上げる突き上げ機構が設けられる。突き上げ機構が設けられることにより、ロック機構がロックを解除するときに、突き上げ機構は、自動的に窓拭き装置を取付溝内から突き上げることができ、ユーザは窓拭き装置10を容易に取り出すことができ、ユーザ体験が向上する。
【0055】
好ましい突き上げ機構として、突き上げ機構は、地面拭き装置上に取り付けられ、数が複数であってもよく、図3に示すように、2つであり、それぞれ第1突き上げ機構301及び第2突き上げ機構302であり、取付溝21の溝底における異なる位置に分布し、両者の構成が同じである。第1突き上げ機構301を例とすると、それは、第1取付座3013、第1突き上げバネ3012及び第1可動柱3011を含み、第1突き上げバネ3012の両端は、それぞれ第1取付座3013及び第1可動柱3011に当接し、第1取付座3013は、地面拭き装置の胴体201の内部に固定され、第1可動柱3011は、第1大直径部分と第1小直径部分を含み、取付溝21の底部には、地面拭き装置の胴体201の内部に連通する通孔が設けられ、通孔の孔径は第1小直径部分の直径よりも大きく、第1大直径部分の直径よりも小さく、第1小直径部分は、通孔内に挿設され、第1小直径部分の頭部は、窓拭き装置の胴体101の底部に当接する。
【0056】
地面拭き装置の胴体201内には、姿勢検出ユニット、圧力検出ユニット又は光電検出ユニットのうちの少なくとも1つ(図示せず)が設けられる。姿勢検出ユニット、圧力検出ユニット及び光電検出ユニットは、それぞれ窓拭き装置の地面拭き装置に対する位置状態を検出ように配置される。具体的には、姿勢検出ユニットは、地面拭き装置の胴体201内に設けられた圧力センサ又はジャイロなどを含み、重心の変化又は角度の変化に基づいて窓拭き装置10の地面拭き装置20に対する位置状態を判断する。姿勢検出ユニット自体の動作原理については、本実施例において説明を省略する。圧力検出ユニットについて、取付溝の1つ又は複数の位置に応力センサを設け、応力センサからフィードバックした結果に基づいて断窓拭き装置10の地面拭き装置20に対する位置状態、例えば、取付溝内に嵌入されているか否かを判断することができる。光電検出ユニットについては、取付溝の1つ又は複数の位置に光電センサ、例えば、発光ダイオード型を設け、窓拭き装置10の地面拭き装置20に対する位置状態、例えば、取付溝内に嵌入されているか否かを検出することができる。
【0057】
以上、本発明のいくつかの具体的な実施形態を説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、当業者が想到できる変形はいずれも本発明の保護範囲に含まれる。
図1
図2
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