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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-24
(45)【発行日】2022-06-01
(54)【発明の名称】光コネクタ
(51)【国際特許分類】
   G02B 6/42 20060101AFI20220525BHJP
   G02B 6/34 20060101ALI20220525BHJP
【FI】
G02B6/42
G02B6/34
【請求項の数】 31
(21)【出願番号】P 2021505176
(86)(22)【出願日】2019-06-21
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-07-29
(86)【国際出願番号】 KR2019007483
(87)【国際公開番号】W WO2020004872
(87)【国際公開日】2020-01-02
【審査請求日】2020-10-09
(31)【優先権主張番号】10-2018-0074918
(32)【優先日】2018-06-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】520394562
【氏名又は名称】オプティシス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108442
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 義孝
(72)【発明者】
【氏名】キム,ヒ デ
(72)【発明者】
【氏名】キム,イル
【審査官】堀部 修平
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-258510(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0259423(US,A1)
【文献】特表2017-501439(JP,A)
【文献】特開平11-305082(JP,A)
【文献】特開2005-031556(JP,A)
【文献】特表2016-500840(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第103676022(CN,A)
【文献】特開平10-160959(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2006/0164738(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 6/30 - 6/34
G02B 6/42 - 6/43
IEEE Xplore
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベース基板と、
前記ベース基板上に配置された光素子と、
前記光素子と光学的に整列される光ファイバと、
前記光素子を覆うように、前記ベース基板上に配置されるものであり、前記光素子と光ファイバとの間の光経路上において、反射面を提供する反射射出物と、を含むが、
前記反射射出物は、
前記反射面を提供するプリズムと、
前記プリズムをベース基板から持ち上げられた高さに支持する整列レッグと、
前記プリズムのベース基板と反対になる側に形成されたメインブロックと、
前記メインブロックに沿って間欠的な位置から分岐され、前記メインブロックに対してプリズムを支持する多数の支持リブと、を含む光コネクタ。
【請求項2】
前記光ファイバの端部は、前記ベース基板上に配置されるファイバガイドの整列溝に差し込まれることを特徴とする請求項1に記載の光コネクタ。
【請求項3】
前記ファイバガイドの整列溝と反射射出物との間には、余裕間隙が形成されることを特徴とする請求項2に記載の光コネクタ。
【請求項4】
前記ベース基板上には、ファイバガイド、光素子及び反射射出物を、互いに対して位置整列させるための前方整列ガイドが形成されることを特徴とする請求項2に記載の光コネクタ。
【請求項5】
前記前方整列ガイドは、
前記ファイバガイドと光素子との間を横切って延在する第1ガイド壁と、
前記ファイバガイドと前記反射射出物の前記整列レッグとの間、前記光素子と前記反射射出物の前記整列レッグとの間と、を連続して横切って延在する第2ガイド壁と、を含み、
前記第1ガイド壁及び前記第2ガイド壁は、互いに交差する方向に延在することを特徴とする請求項4に記載の光コネクタ。
【請求項6】
前記第1ガイド壁の中央位置には、開口が形成されることを特徴とする請求項5に記載の光コネクタ。
【請求項7】
前記前方整列ガイドは、
前記反射射出物の前記整列レッグを間に介在させ、前記第2ガイド壁と対向するように、平行に延在する第3ガイド壁と、
前記第2ガイド壁と前記第3ガイド壁とを互いに連結する第4ガイド壁と、
前記光素子を間に介在させ、前記第1ガイド壁と対向するように、平行に延在する第5ガイド壁と、をさらに含み、
前記第1ガイド壁及び前記第5ガイド壁は、該第2ガイド壁によって互いに連結されることを特徴とする請求項5に記載の光コネクタ。
【請求項8】
前記第5ガイド壁の中央位置には、開口が形成されることを特徴とする請求項7に記載の光コネクタ。
【請求項9】
前記ベース基板上には、前記反射射出物を位置整列させるためのものとして、前記前方整列ガイドから離隔された位置の後方整列ガイドが形成されることを特徴とする請求項4に記載の光コネクタ。
【請求項10】
前記反射射出物は、前記ベース基板に対して斜めに傾いた斜面を含むことを特徴とする請求項1に記載の光コネクタ。
【請求項11】
前記反射射出物の整列レッグ、メインブロック及び支持リブのそれぞれには、少なくとも1つの斜面が形成されることを特徴とする請求項10に記載の光コネクタ。
【請求項12】
前記整列レッグは、プリズムの両端位置に対で形成されることを特徴とする請求項1に記載の光コネクタ。
【請求項13】
前記整列レッグは、前記ベース基板上に直接載置されることを特徴とする請求項1に記載の光コネクタ。
【請求項14】
前記整列レッグは、
前記ベース基板上に直接当接する下部ブロックと、
前記下部ブロックのベース基板と反対になる側に形成された上部ブロックと、を含むことを特徴とする請求項1に記載の光コネクタ。
【請求項15】
前記整列レッグは、長手方向に沿って両端を形成する第1端部及び第2端部を含み、
前記下部ブロックは、第1端部の斜面と、第2端部の位置整列面とを含み、
前記上部ブロックは、第1端部の第1斜面と、前記第1斜面と反対方向に傾いた第2端部の第2斜面と、を含むことを特徴とする請求項14に記載の光コネクタ。
【請求項16】
前記位置整列面は、前記ベース基板と垂直面からなることを特徴とする請求項15に記載の光コネクタ。
【請求項17】
前記ベース基板上には、前記位置整列面と当接しながら、前記反射射出物を位置整列させるための後方整列ガイドが形成されることを特徴とする請求項15に記載の光コネクタ。
【請求項18】
前記下部ブロック及び前記上部ブロックは、不連続的な境界を挟んで互いに当接することを特徴とする請求項17に記載の光コネクタ。
【請求項19】
前記不連続的な境界の高さは、前記後方整列ガイドの高さより高く形成されることを特徴とする請求項18に記載の光コネクタ。
【請求項20】
前記支持リブにおいて、互いに隣接する支持リブ間には、プリズムの反射面と当接する離隔空間が形成されることを特徴とする請求項1に記載の光コネクタ。
【請求項21】
前記離隔空間は、前記反射射出物の前記光ファイバ側に開放され、前記反射射出物の前記光ファイバ側にウィンドウを形成することを特徴とする請求項20に記載の光コネクタ。
【請求項22】
前記プリズムは、前記光素子と対向するものであり、ベース基板と平行な水平面と、前記光ファイバの端部面と対向するものであり、ベース基板に垂直な垂直面と、前記水平面と垂直面とを連結するように斜めに延在する前記反射面と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の光コネクタ。
【請求項23】
前記メインブロックは、前記プリズムの垂直面と平行に延在する垂直面と、前記垂直面の一側から斜めに延在する斜面と、前記垂直面の他側から前記ベース基板と平行に延在し、前記支持リブと当接する水平面と、を含むことを特徴とする請求項22に記載の光コネクタ。
【請求項24】
前記支持リブは、前記プリズムの反射面と当接する第1斜面と、前記プリズムの垂直面から平行に延在する垂直面と、前記メインブロックの水平面と当接し、平行に延在する水平面と、前記メインブロックから前記プリズムに向けて斜めに延在し、前記水平面と第1斜面を連結する第2斜面と、を含むことを特徴とする請求項23に記載の光コネクタ。
【請求項25】
前記メインブロックの水平面とベース基板との間には、光素子のワイヤボンディングのためのものとして、反射射出物の外部に向けて開放されたボンディング空間が形成されることを特徴とする請求項23に記載の光コネクタ。
【請求項26】
前記反射射出物は、前記光ファイバの端部を位置整列させるためのファイバガイドをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の光コネクタ。
【請求項27】
前記光ファイバの端部は、前記ファイバガイドの整列溝に差し込まれることを特徴とする請求項26に記載の光コネクタ。
【請求項28】
前記ファイバガイドとプリズムとの間には、余裕間隙が形成されることを特徴とする請求項26に記載の光コネクタ。
【請求項29】
前記反射射出物は、前記余裕間隙の両側において、前記ファイバガイドとメインブロックとを連結する連結ブロックをさらに含むことを特徴とする請求項28に記載の光コネクタ。
【請求項30】
前記ベース基板上には、前記光素子を位置整列させるための前方整列ガイドと、前記反射射出物を位置整列させるための後方整列ガイドと、が形成されることを特徴とする請求項26に記載の光コネクタ。
【請求項31】
前記前方整列ガイドは、前記光素子を挟んで互いに対向するように配置される第1ガイド壁及び第2ガイド壁を含み、
前記第1ガイド壁及び前記第2ガイド壁の中央位置には、開口が形成されることを特徴とする請求項30に記載の光コネクタ。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
光コネクタは、DVI(digital visual interface)形式またはHDMI(high definition multimedia interface)(登録商標)形式の信号を伝送するためにも使用され、多数の通信チャネルを提供するように、多数の光素子と、多数の光ファイバとが光学的に整列された構造が要求されるのである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が解決しようとする課題は、多数の通信チャネルを提供する光コネクタであり、構造が単純化されながらも生産性が改善された光コネクタを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の光コネクタは、ベース基板と、前記ベース基板上に配置された光素子と、前記光素子と光学的に整列される光ファイバと、前記光素子を覆うように、前記ベース基板上に配置されるものであり、前記光素子と光ファイバとの間の光経路上において、反射面を提供する反射射出物と、を含むが、前記反射射出物は、前記反射面を提供するプリズムと、前記プリズムをベース基板から持ち上げられた高さに支持する整列レッグと、前記プリズムのベース基板と反対になる側に形成されたメインブロックと、前記メインブロックに沿って間欠的な位置から分岐され、前記メインブロックに対してプリズムを支持する多数の支持リブと、を含む。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、多数の通信チャネルを形成するように光学的に整列された光素子と、光ファイバとの間で反射面を提供する反射射出物を、光素子と光ファイバとが支持されるオプティカルベンチ(optical bench)としてのベース基板上に直接装着することにより、光コネクタの構造が単純化されうる。
【0006】
本発明によれば、射出成形性を考慮した反射射出物の構造設計を介し、射出成形時、溶融樹脂の流動性を十分に確保することができ、反射射出物の脱型が容易になされることにより、生産性が改善されるのである。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の望ましい一実施形態に係わる光コネクタの分解斜視図である。
図2図1に図示された光コネクタの斜視図である。
図3図1の一部に係わる斜視図である。
図4図1の一部に係わる斜視図である。
図5図1に図示された反射射出物の斜視図である。
図6図5のVI-VI線に沿って切開した反射射出物の斜視図である。
図7図5のVII-VII線に沿って切開した反射射出物の斜視図である。
図8図1に図示された光コネクタの側面を図示した図面である。
図9A図8に図示された光コネクタの動作を示す図面であり、光ファイバの送信端側の動作を示す図面である。
図9B図8に図示された光コネクタの動作を示す図面であり、光ファイバの受信端側の動作を示す図面である。
図10図1に図示された光コネクタの側面を図示した図面であり、整列レッグについて説明するための図面である。
図11】反射射出物の成形について説明するための図面である。
図12】本発明の他の実施形態に係わる光コネクタの分解斜視図である。
図13図12に図示された光コネクタの斜視図である。
図14図12に図示された光コネクタの一部に係わる斜視図である。
図15図12に図示された光コネクタの一部に係わる斜視図である。
図16図12に図示された反射射出物について説明するための斜視図である。
図17図12に図示された反射射出物について説明するための斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の光コネクタは、ベース基板と、前記ベース基板上に配置された光素子と、前記光素子と光学的に整列される光ファイバと、前記光素子を覆うように、前記ベース基板上に配置されるものであり、前記光素子と光ファイバとの間の光経路上において、反射面を提供する反射射出物と、を含むが、前記反射射出物は、前記反射面を提供するプリズムと、前記プリズムをベース基板から持ち上げられた高さに支持する整列レッグと、前記プリズムのベース基板と反対になる側に形成されたメインブロックと、前記メインブロックに沿って間欠的な位置から分岐され、前記メインブロックに対してプリズムを支持する多数の支持リブと、を含む。
【0009】
例えば、前記光ファイバの端部は、前記ベース基板上に配置されるファイバガイドの整列溝にも差し込まれる。
【0010】
例えば、前記ファイバガイドの整列溝と反射射出物との間には、余裕間隙が形成されてもよい。
【0011】
例えば、前記ベース基板上には、ファイバガイド、光素子及び反射射出物を、互いに対して位置整列させるための前方整列ガイドが形成されてもよい。
【0012】
例えば、前記前方整列ガイドは、前記ファイバガイドと光素子との間を横切って延在する第1ガイド壁と、前記ファイバガイドと前記反射射出物の前記整列レッグとの間と、前記光素子と前記反射射出物の前記整列レッグとの間と、連続して横切って延在する第2ガイド壁と、を含み、前記第1ガイド壁及び前記第2ガイド壁は、互いに交差する方向にも延在する
【0013】
例えば、前記第1ガイド壁の中央位置には、開口が形成されてもよい。
【0014】
例えば、前記前方整列ガイドは、前記反射射出物の前記整列レッグを間に介在させ、前記第2ガイド壁と対向するように平行に延在する第3ガイド壁と、前記第2ガイド壁と前記第3ガイド壁とを互いに連結する第4ガイド壁と、前記光素子を間に介在させ、前記第1ガイド壁と対向するように平行に延在する第5ガイド壁と、をさらに含み、前記第1ガイド壁及び前記第5ガイド壁は、該第2ガイド壁によっても互いに連結される。
【0015】
例えば、前記第5ガイド壁の中央位置には、開口が形成されてもよい。
【0016】
例えば、前記ベース基板上には、前記反射射出物を位置整列させるためのものとして、前記前方整列ガイドから離隔された位置の後方整列ガイドが形成されてもよい。
【0017】
例えば、前記反射射出物は、前記ベース基板に対して斜めに傾いた斜面を含んでもよい。
【0018】
例えば、前記反射射出物の整列レッグ、メインブロック及び支持リブのそれぞれには、少なくとも1つの斜面が形成されてもよい。
【0019】
例えば、前記整列レッグは、プリズムの両端位置に対で形成されてもよい。
【0020】
例えば、前記整列レッグは、前記ベース基板上に直接載置されうる。
【0021】
例えば、前記整列レッグは、前記ベース基板上に直接当接する下部ブロックと、前記下部ブロックのベース基板と反対になる側に形成された上部ブロックと、を含んでもよい。
【0022】
例えば、前記整列レッグは、長手方向に沿って両端を形成する第1端部及び第2端部を含み、前記下部ブロックは、第1端部の斜面と、第2端部の位置整列面とを含み、前記上部ブロックは、第1端部の第1斜面と、前記第1斜面と反対方向に傾いた第2端部の第2斜面と、を含んでもよい。
【0023】
例えば、前記位置整列面は、前記ベース基板と垂直面からもなる。
【0024】
例えば、前記ベース基板上には、前記位置整列面と当接しながら、前記反射射出物を位置整列させるための後方整列ガイドが形成されてもよい。
【0025】
例えば、前記下部ブロック及び前記上部ブロックは、不連続的な境界を挟んで互いに当接することができる。
【0026】
例えば、前記不連続的な境界の高さは、前記後方整列ガイドの高さよりも高く形成される。
【0027】
例えば、前記支持リブにおいて、互いに隣接する支持リブ間には、プリズムの反射面と当接する離隔空間が形成されてもよい。
【0028】
例えば、前記離隔空間は、前記反射射出物の前記光ファイバ側に開放され、反射射出物の前記光ファイバ側にウィンドウを形成することができる。
【0029】
例えば、前記プリズムは、前記光素子と対向するものであり、ベース基板と平行な水平面と、前記光ファイバの端部面と対向するものであり、ベース基板に垂直な垂直面と、前記水平面と垂直面とを連結するように斜めに延在する前記反射面を含んでもよい。
【0030】
例えば、前記メインブロックは、前記プリズムの垂直面と平行に延在する垂直面と、前記垂直面の一側から斜めに延在する斜面と、前記垂直面の他側から前記ベース基板と平行に延在し、前記支持リブと当接する水平面と、を含んでもよい。
【0031】
例えば、前記支持リブは、前記プリズムの反射面と当接する第1斜面と、前記プリズムの垂直面から平行に延在する垂直面と、前記メインブロックの水平面と当接して平行に延在する水平面と、前記メインブロックから前記プリズムに向けて斜めに延在し、前記水平面と第1斜面を連結する第2斜面と、を含んでもよい。
【0032】
例えば、前記メインブロックの水平面とベース基板との間には、光素子のワイヤボンディングのためのものであり、反射射出物の外部に向けて開放されたボンディング空間が形成されてもよい。
【0033】
例えば、前記反射射出物は、前記光ファイバの端部を位置整列させるためのファイバガイドをさらに含んでもよい。
【0034】
例えば、前記光ファイバの端部は、前記ファイバガイドの整列溝にも差し込まれる。
【0035】
例えば、前記ファイバガイドとメインブロックとの間には、余裕間隙が形成されてもよい。
【0036】
例えば、前記反射射出物は、前記余裕間隙の両側において、前記ファイバガイドとメインブロックとを連結する連結ブロックをさらに含んでもよい。
【0037】
例えば、前記ベース基板上には、前記光素子を位置整列させるための前方整列ガイドと、前記反射射出物を位置整列させるための後方整列ガイドと、が形成されてもよい。
【0038】
例えば、前記前方整列ガイドは、前記光素子を挟んで互いに対向するように配置される第1ガイド壁及び第2ガイド壁を含み、前記第1ガイド壁及び前記第2ガイド壁の中央位置には、開口が形成されてもよい。
【0039】
以下、添付された図面を参照して、本発明の望ましい実施形態に係わる光コネクタについて説明する。
【0040】
図1には、本発明の望ましい一実施形態に係わる光コネクタの分解斜視図が図示されている。図2には、図1に図示された光コネクタの斜視図が図示されている。図3及び図4には、図1の一部に係わる互いに異なる斜視図が図示されている。
【0041】
図面を参照すれば、本発明の一実施形態による光コネクタは、ベース基板10と、ベース基板10上に配置された光素子30と、光素子30と光学的に整列される光ファイバ50と、光素子30を覆うようにベース基板10上に配置されるものであり、光素子30と光ファイバ50との間の光経路上において、反射面110c(図8)を提供する反射射出物100と、を含んでもよい。
【0042】
本発明においては、多数の通信チャネルを形成するように、光学的に整列された光素子30と光ファイバ50との間で反射面110c(図8)を提供する反射射出物100を、オプティカルベンチ(optical bench)としてのベース基板10上に直接装着することにより、全体光コネクタの構造が単純化されうる。例えば、前記ベース基板10は、半導体工程において形成されたシリコン基板によっても設けられ、射出成形によって形成された反射射出物100を、半導体工程において形成されたベース基板10上に直接装着することにより、光コネクタの構造が単純化されうる。すなわち、本発明の一実施形態では、射出成形によって形成された反射射出物100を、半導体工程において形成されたベース基板10上に直接装着し、反射射出物100とベース基板10とがPCB基板を介して連結される構造、例えば、反射射出物100とベース基板10とがPCB基板上に組み込まれる構造を有さないことにより、全体光コネクタの構造が単純化されうる。
【0043】
本発明の一実施形態において、前記光コネクタは、多数の通信チャネルを形成するように、一対一に対応する多数の光素子30と、多数の光ファイバ50とを含んでもよく、例えば、通信チャネルの送信端側においては、光素子30から出射された光が反射面110c(図9A)を介して光ファイバ50にも入力され、通信チャネルの受信端側においては、光ファイバ50から出射された光が反射面110c(図9B)を介して光素子30にも入力される。
【0044】
前記ベース基板10上には、光素子30、光ファイバ50及び反射射出物100が支持され、前記ベース基板10上には、これらの光素子30と、光ファイバ50と、反射射出物100とを、互いに対して位置整列させるための前方整列ガイド20aと後方整列ガイド20bとが形成されてもよい。前記前方整列ガイド20a及び後方整列ガイド20bを介し、前記光素子30と光ファイバ50との間の光経路上に、反射面110c(図8)が整列され、例えば、光ファイバ50の伝送端側においては、光素子30から出射された光が反射面110c(図9A)を経由し、前記光ファイバ50の端部面にも入力され、光ファイバ50の受信端側においては、光ファイバ50から出射された光が反射面110c(図9B)を経由し、光素子30にも入力される。前記光ファイバ50の端部は、ベース基板10上に配置されるファイバガイド40の整列溝40’に差し込まれ、多数個の光ファイバ50が多数の整列溝40’にそれぞれ差し込まれ、位置整列されうる。
【0045】
前記ベース基板10上に形成された前方整列ガイド20aは、ファイバガイド40と光素子30との間を横切って延在する第1ガイド壁21と、前記ファイバガイド40と、反射射出物100(整列レッグ180)との間と、前記光素子30と、反射射出物100(整列レッグ180)との間と、を連続して横切って延在する第2ガイド壁22と、を含んでもよい。
【0046】
前記前方整列ガイド20aは、ベース基板10上に配置されるファイバガイド40、光素子30及び反射射出物100を、互いに対して位置整列させることができ、それぞれのファイバガイド40、光素子30及び反射射出物100の少なくとも1コーナーを取り込むようにも形成される。例えば、前記前方整列ガイド20aの第1ガイド壁21及び第2ガイド壁22が互いに連結され、ファイバガイド40のコーナーを取り込むことができ、前記第1ガイド21壁及び前記第2ガイド壁22が互いに連結され、光素子30のコーナーを取り込むことができる。前記第1ガイド21壁及び前記第2ガイド壁22は、互いに交差する方向にも延在し、例えば、第1ガイド壁21及び第2ガイド壁22は、ベース基板10の一辺(例:長辺)及び他辺(例:短辺)と平行に互いに垂直な方向に沿って延在しながら互いにも連結され、第1ガイド壁21及び第2ガイド壁22は、共にファイバガイド40及び光素子30のコーナーを取り込むことができる。
【0047】
前記前方整列ガイド20aは、反射射出物100(整列レッグ180)を挟み、第2ガイド壁22と対向するように配置される第3ガイド壁23と、前記第2ガイド壁22及び前記第3ガイド壁23を互いに連結する第4ガイド壁24をさらに含んでもよく、前記第2ガイド壁22、前記第3ガイド壁23及び前記第4ガイド壁24が互いに連結され、反射射出物100(整列レッグ180)のコーナーを取り込むことができる。例えば、前記第2ガイド壁22及び前記第3ガイド壁23は、ベース基板10の他辺(例:短辺)と平行に延在し、前記第4ガイド壁24は、ベース基板10の一辺(例:長辺)と平行延在しながら、前記第2ガイド壁22、前記第3ガイド壁23及び前記第4ガイド壁24が互いに連結され、反射射出物100(整列レッグ180)を取り囲むことができる。
【0048】
前記第1ガイド壁21は、ファイバガイド40と光素子30との間を横切って延在し、第1ガイド壁21の中央位置には、開口g1が形成されてもよい。例えば、前記光素子30は、導電性接着剤を介在させ、ベース基板10上に結合されうるが、前記第1ガイド壁21に形成された開口g1は、光素子30とベース基板10との間に介在された導電性接着剤のうち余分の導電性接着剤を収容するための収容空間を提供することができる。また、前記第1ガイド壁21の中央位置に形成された開口g1は、第1ガイド壁21を挟んで配置されるファイバガイド40と光素子30との位置整列を確認することができる整列マークとしての機能を行うこともできる。後述するように、前記第1ガイド壁21と対向するように平行に配置される第5ガイド壁25にも、開口g2が形成されてもよいが、第1ガイド壁21の開口g1は、整列マークとしての機能を行うために、第5ガイド壁25の開口g2よりは狭幅にも形成される。
【0049】
前記前方整列ガイド20aは、光素子30を挟み、前記第1ガイド壁21と対向するように平行に延在する第5ガイド壁25をさらに含んでもよい。このとき、前記第1ガイド壁21及び第5ガイド壁25は、第2ガイド壁22によっても互いに連結される。前記第5ガイド壁25の中央位置には、第1ガイド壁21と類似し、開口g2が形成され、光素子30とベース基板10との間に介在される余分の導電性接着剤を収容するための収容空間を提供することができる。
【0050】
前記前方整列ガイド20aは、反射射出物100において、ベース基板10上に直接載置される整列レッグ180を位置整列させることができ、整列レッグ180のコーナーを取り込むようにも形成される。例えば、前記整列レッグ180が長手方向に沿って両端を形成する第1端部180a及び第2端部180bを含むとするとき、前記前方整列ガイド20aは、整列レッグ180の第1端部180aを取り囲むようにも形成される。前記ベース基板10上には、前記前方整列ガイド20aと共に、前方整列ガイド20aから離隔された位置の後方整列ガイド20bが形成されてもよい。前記後方整列ガイド20bは、整列レッグ180の第2端部180bを取り囲むようにも形成される。このように、前記前方整列ガイド20a及び後方整列ガイド20bは、整列レッグ180の長手方向に沿って両端部を形成する第1端部180a及び第2端部180bをそれぞれ取り囲むようにも形成される。本発明の一実施形態において、前記反射射出物100は、前方整列ガイド20a及び後方整列ガイド20bのうちいずれか1つの整列ガイドに対して密着されながら位置整列され、例えば、前記反射射出物100(整列レッグ180)は、前記後方整列ガイド20bに対して密着されながら位置整列されうる。後述するように、前記整列レッグ180の位置整列面182b(図10)は、第2端部180b側に形成され、第2端部180b側の位置整列面182b(図10)が後方整列ガイド20bと当接しながら、整列レッグ180を含む全体反射射出物100が位置整列されうる。
【0051】
前記前方整列ガイド20a及び前記後方整列ガイド20bは、ベース基板10上にパターン形成され、フォトリソグラフィのような半導体工程を介し、ベース基板10上にもパターン形成される。例えば、前記前方整列ガイド20a及び前記後方整列ガイド20bは、シリコン基板のエッチングを介し、ベース基板10と一体に形成されるか、あるいはベース基板10上に成膜されたポリマー層に対する選択的なエッチングを介しても形成される。このとき、前記前方整列ガイド20a及び前記後方整列ガイド20bは、ベース基板10に対して垂直な面を含んでもよく、前記前方整列ガイド20a及び前記後方整列ガイド20bの垂直な面に対して面接触をなすように、前記光素子30、ファイバガイド40及び反射射出物100には、垂直面が形成されてもよい。
【0052】
前記反射射出物100と対向する前方位置には、光ファイバ50の端部が組み込まれたファイバガイド40が配置されてもよい。前記ファイバガイド40には、光ファイバ50の端部が差し込まれる整列溝40’が形成され、前記ファイバガイド40の整列溝40’と反射射出物100との間には、余裕間隙T(図4)が形成されてもよい。前記整列溝40’には、ファイバガイド40を位置固定するための接着剤が介在され、毛細管現象により、狭幅の整列溝40’に沿って接着剤が流出される場合に備え、所定の余裕間隙T(図4)を挟み、前記反射射出物100は、前記整列溝40’から離隔された位置にも配置される。もし接着剤が整列溝40’に沿って移動し、反射射出物100に至ることになれば、光素子30と光ファイバ50との間の光経路上に接着剤が侵入し、光学的に干渉を起こしうるからである。前記ファイバガイド40の整列溝40’と反射射出物100との間の余裕間隙T(図4)は、ファイバガイド40の位置整列のための前方整列ガイド20aと、反射射出物100の位置整列のための後方整列ガイド20bとの設計によっても確保される。
【0053】
前記反射射出物100は、射出成形によって形成され、さらに具体的には、金型(図示せず)内に溶融樹脂を注入し、溶融樹脂の凝固によって形成された反射射出物100を金型から分離する脱型を経ても形成される。前記反射射出物100は、射出成形性を向上させるための構造を有することができる。
【0054】
図5には、図1に図示された反射射出物の斜視図が図示されている。図6及び図7には、それぞれ図5のVI-VI線及びVII-VII線に沿って切開した反射射出物の斜視図が図示されている。図8には、図1に図示された光コネクタの側面を図示した図面が図示されている。図9A及び図9Bには、図8に図示された光コネクタの互いに異なる動作を示す図面として、それぞれ光ファイバの送信端側と受信端側との動作を示す図面が図示されている。
【0055】
図5ないし図7を参照すれば、前記反射射出物100は、ベース基板10に対して斜めに傾いた斜面120d,150cを含んでもよい。すなわち、前記反射射出物100は、光素子30と光ファイバ50との間で反射面110cを提供するプリズム110と、前記プリズム110の一側(下側)と他側(上側)とにそれぞれ形成された整列レッグ180及びメインブロック150を含んでもよく、前記メインブロック150とプリズム110との間の支持リブ120を含んでもよい。後述するように、前記整列レッグ180、メインブロック150及び支持リブ120のそれぞれには、少なくとも1つの斜面120d,150cが形成されてもよい。
【0056】
反射射出物100の互いに異なるさまざまな個所に形成された斜面120d,150cは、射出成形時、金型から反射射出物100を分離する脱型作業の作業性を改善させるためのものであって、脱型作業時、金型から反射射出物100が容易に分離されるようにすることにより、金型との物理的な干渉によって反射射出物100が損傷されないようにすることができる。
【0057】
前記反射射出物100についてさらに具体的に説明すれば、以下の通りである。すなわち、前記反射射出物100は、光素子30と光ファイバ50との間の光経路上において、反射面110cを提供するプリズム110と、プリズム110をベース基板10から持ち上げられた高さに支持する整列レッグ180と、プリズム110のベース基板10と反対になる側に形成されたメインブロック150と、メインブロック150に沿って間欠的な位置から分岐され、メインブロック150に対してプリズム110を支持する多数の支持リブ120と、を含んでもよい。そして、前記多数の支持リブ120の間には、離隔空間Aが形成され、離隔空間Aと連結され、外部に開放されたウィンドウWが形成されてもよい。
【0058】
図8及び図9Aを参照すれば、前記プリズム110は、光素子30から出射された光を反射させ、光ファイバ50の端部面に提供することができる。例えば、前記プリズム110は、光素子30から出射された光の一部を光ファイバ50の端部面に向けて反射させる反射面110cを含んでもよい。このとき、前記光素子30は、発光素子として機能することができる。
【0059】
図8及び図9Bを参照すれば、前記プリズム110は、光ファイバ50から出射された光を反射させ、光素子30に提供することができる。例えば、前記プリズム110は、光ファイバ50から出射された光の一部を光素子30に向けて反射させる反射面110cを含んでもよい。このとき、前記光素子30は、受光素子として機能することができる。
【0060】
後述するように、前記プリズム110の反射面110cは、一側においては、プリズム110の光学樹脂と当接し、反射面110cの他側においては、離隔空間Aが形成されるようにすることにより、プリズム110の反射面110cは、互いに異なる屈折率を有する光学樹脂と空気との境界面を形成することができる。
【0061】
図6及び図7を参照すれば、前記プリズム110は、光素子30と対向するように、ベース基板10と平行な水平面110aと、光ファイバ50の端部面と対向するように、ベース基板10に垂直な垂直面110bと、前記水平面110aと垂直面110bとを連結するように、斜めに延在する反射面110cと、を含んでもよい。前記反射面110cは、光素子30から出射された光を、光ファイバ50の端部面に垂直に入射させるようにベース基板10に対して45°の角度に形成され、光素子30と対向する水平面110aと、光ファイバ50の端部面と対向する垂直面110bとの間において、前記水平面110aと垂直面110bとを連結するように、斜めな角度にも延在する。前記プリズム110は、前記光素子30の配列に沿っても長く延在する
【0062】
前記プリズム110は、多数の支持リブ120を介し、メインブロック150に対して位置固定されうる。すなわち、前記プリズム110の長手方向に沿っては、互いから離隔されるように、間欠的な位置に多数の支持リブ120が形成され、多数の支持リブ120を介し、前記プリズム110は、メインブロック150に対して位置固定されうる。
【0063】
前記プリズム110は、プリズム110の長手方向に沿って互いに隣接する支持リブ120の間に形成された離隔空間A(図6)と当接することができる。さらに具体的には、前記プリズム110の反射面110cが、互いに異なる屈折率を有する異種媒質間の境界面を形成するように、前記プリズム110の反射面110cは、離隔空間Aと当接することができる。例えば、前記プリズム110は、射出成形を介し、全体反射射出物100と共に一体に形成され、反射射出物100を形成する光学樹脂の屈折率がおよそ1.5ほどであるとき、離隔空間Aに充填された空気の屈折率は、およそ1ほどであり、前記プリズム110の反射面110cは、互いに異なる屈折率を有する光学樹脂と空気との境界面を形成することができる。前記プリズム110の長手方向に沿って互いに隣接する支持リブ120の間に形成された離隔空間Aは、反射射出物100の外部に向けても開放される。さらに具体的には、前記離隔空間Aは、光ファイバ50が配置された前方側に向けて開放された形態を有することができる。前記離隔空間Aは、反射射出物100の前方に向けて開放され、反射射出物100の前方から外部に開放されているウィンドウWの形態にも形成される。前記離隔空間Aが形成するウィンドウWは、光ファイバ50の端部面より高いレベルにも形成される。前記光ファイバ50の端部面は、プリズム110の垂直面110bと対向するレベルに配置されるが、前記離隔空間Aが形成するウィンドウWは、プリズム110の垂直面110bよりは上方位置にも形成される。
【0064】
前記ウィンドウWは、離隔空間Aが反射射出物100の外側に開放された個所であり、光ファイバ50の個数と対応する個数にも形成される。各光ファイバ50と光学的に連結されるプリズム110において、反射面110cの一側は、プリズム110の光学樹脂と当接し、反射面110cの他側に離隔空間Aが形成されるようにすることにより、プリズム110の反射面110cは、互いに異なる異種媒質間の境界を形成することができる。
【0065】
前記メインブロック150は、反射射出物100において、最も大きい体積を占める部分であり、前記メインブロック150は、射出成形時、金型(図示せず)内部に注入された溶融樹脂の流動性を改善させるための役目を行うことができる。すなわち、多数の支持リブ120がメインブロック150から分岐されるように形成されることにより、金型のゲート(図示せず)を介して注入された溶融樹脂としては、相対的に広幅のメインブロック150に沿って容易に注入され、メインブロック150から下方に分岐される多数の支持リブ120に沿って円滑に流動されることにより、狭幅に形成された多数の支持リブ120を完全に充填することができ、相対的に狭幅に形成された支持リブ120が引き起こす流動抵抗により、溶融樹脂が支持リブ120を充填することができず、支持リブ120に空白状態の空洞形成を防止することができる。
【0066】
前記メインブロック150は、プリズム110の垂直面110bと平行に延在する垂直面150bと、前記垂直面150bの一側(上部)から斜めに延在する斜面150cと、前記垂直面150bの他側(下部)から前記ベース基板10と平行に延在し、前記支持リブ120と当接する水平面150aと、を含んでもよい。
【0067】
前記メインブロック150の斜面150cは、射出成形時、金型(図示せず)から反射射出物100を分離する脱型作業の作業性を改善させるためのものであって、脱型作業時、金型から反射射出物100が容易に分離されるようにすることにより、金型との物理的な干渉反射射出物100が損傷されないようにするためのものである。例えば、前記メインブロック150の斜面150cは、垂直面150bから鋭角の角度に延在し、垂直面150bを基準に、0°よりは大きく、45°よりは小さい角度の範囲で斜めにも形成される。
【0068】
前記メインブロック150の水平面150aとベース基板10との間には、光素子30のワイヤボンディングのためのものであり、反射射出物100の後方に向けて開放されたボンディング空間Bが形成されてもよい。前記光素子30は、ワイヤボンディングを介し、ベース基板10との電気的な連結を形成することができ、前記メインブロック150の水平面150aとベース基板10との間には、光素子30のワイヤボンディングを収容するためのボンディング空間Bが形成されてもよい。前記ボンディング空間Bは、反射射出物100の後方に向けて開放された形態に形成され、ベース基板10の電極パッド(図示せず)と光素子30とのワイヤボンディングを許容することができる。
【0069】
前記支持リブ120は、プリズム110の反射面110cと当接する第1斜面120dと、プリズム110の垂直面110bから平行に延在する垂直面120bと、前記メインブロック150の水平面150aと当接し、平行に延在する水平面120aと、前記メインブロック150から前記プリズム110に向けて斜めに延在し、前記水平面120aと第1斜面120dとを連結する第2斜面120cと、を含んでもよい。
【0070】
前記支持リブ120の第2斜面120cは、溶融樹脂の流動性を改善させることにより、支持リブ120に樹脂が充填されていない空白状態の空洞を防止することができる。例えば、前記支持リブ120の第2斜面120cは、メインブロック150から下方に傾くように延在することにより、メインブロック150の溶融樹脂は、第2斜面120cに沿って支持リブ120に容易に注入され、第2斜面120cは、溶融樹脂が支持リブ120に容易に注入されうるようにガイドすることができる。
【0071】
また、前記支持リブ120の第2斜面120cは、反射射出物100の脱型時、金型との物理的な干渉を減らすことにより、支持リブ120の損傷を防止することができる。例えば、前記支持リブ120の第2斜面120cは、メインブロック150の斜面150cと平行な角度にも形成される。
【0072】
前記反射射出物100は、整列レッグ180を含んでもよい。前記整列レッグ180は、ベース基板10に対して全体反射射出物100を支持することができ、ベース基板10上に直接載置される反射射出物100の載置面を形成することができる。前記整列レッグ180は、プリズム110を挟んで両側に対をなして形成され、ベース基板10から持ち上げられた高さにプリズム110を支持することにより、プリズム110の下方に光素子30の装着空間を確保することができる。前記整列レッグ180は、ベース基板10上に配置された光素子30の装着高ほどプリズム110を上方に浮かせ、光素子30の装着空間を確保することができ、ここで、光素子30の装着高は、光素子30自体の高さを含み、光素子30とベース基板10との電気的な連結を形成するワイヤボンディングの高さも含んでもよい。
【0073】
図10には、図1に図示された光コネクタの側面を図示した図面として、整列レッグについて説明するための図面が図示されている。
【0074】
図面を参照すれば、前記整列レッグ180は、前記ベース基板10上に直接当接する下部ブロック182と、前記下部ブロック182のベース基板10と反対になる側に形成された上部ブロック181と、を含んでもよい。このとき、前記下部ブロック182及び上部ブロック181は、不連続的な境界185を挟んで互いに当接するようにも形成される。
【0075】
前記整列レッグ180は、長手方向に沿って両端を形成する第1端部180a及び第2端部180bを含んでもよく、前記下部ブロック182は、第1端部180aの斜面182aと、第2端部180bの位置整列面182bと、を含んでもよく、前記上部ブロック181は、第1端部180aの第1斜面181aと、第2端部180bの第2斜面181bと、を含んでもよい。
【0076】
前記整列レッグ180の上部ブロック181は、第1端部180aの第1斜面181aと、第2端部180bの第2斜面181bと、を含んでもよく、前記第1斜面181a及び前記第2斜面181bは、反射射出物100の脱型時、金型(図示せず)と整列レッグ180との物理的な干渉により、整列レッグ180が損傷されることを防止することができる。前記上部ブロック181の第1斜面181a及び第2斜面181bは、互いに反対となる方向に傾くことができる。前記第1斜面181a及び前記第2斜面181bが互いに対して反対となる方向に傾くように形成されることにより、上部ブロック181の脱型時、上部ブロック181の第1斜面181a及び第2斜面181bを介し、上部ブロック181が金型から容易に脱型され、金型の脱型時、上部ブロック181の損傷が防止されるのである。
【0077】
前記整列レッグ180の下部ブロック182は、第1端部180aの斜面182aと、第2端部180bの位置整列面182bと、を含んでもよく、前記斜面182aは、反射射出物100の脱型時、金型と整列レッグ180との物理的な干渉により、整列レッグ180が損傷されることを防止することができる。前記整列レッグ180の位置整列面182bは、全体反射射出物100の位置整列のためのものであり、ベース基板10に対して垂直な面にも形成される。前記位置整列面182bは、ベース基板10上に形成された後方整列ガイド20bと面接触を形成するように当接することにより、全体反射射出物100の位置を整列させることができ、ベース基板10に対して垂直な面に形成され、斜面182aのように、斜めな傾斜を有さないのである。
【0078】
前記後方整列ガイド20bは、ベース基板10上にパターン形成され、フォトリソグラフィのような半導体工程を介し、ベース基板10上にもパターン形成される。例えば、前記後方整列ガイド20bは、シリコン基板のエッチングを介し、ベース基板10と共に一体に形成されるか、あるいはベース基板10上に成膜されたポリマー層に対する選択的なエッチングを介しても形成される。このとき、前記後方整列ガイド20bは、ベース基板10に対して垂直な面を含んでもよく、前記後方整列ガイド20bの垂直な面に対して面接触をなすように、前記下部ブロック182の位置整列面182bは、垂直面にも形成される。
【0079】
前記上部ブロック181と前記下部ブロック182との間には、不連続的な境界185が形成されてもよい。このような不連続的な境界185は、反射射出物100の成形のための金型(図示せず)において、上部ブロック181を成形するための上部金型(図示せず)と、下部ブロック182を成形するための下部金型(図示せず)との境界にも該当し、互いに異なる部品によって形成された上部金型と下部金型とが互いに当接する境界にも該当する。
【0080】
前記反射射出物100は、全体的に1つの連続的な金型から成形されず、上部金型及び下部金型の二つに分割された金型の組み合わせによって形成され、このとき、互いに異なる部品によって形成された上部金型及び下部金型が互いに当接する位置、すなわち、整列レッグ180の上部ブロック181と下部ブロック182とが互いに当接する位置には、不連続的な境界185が形成されてもよい。
【0081】
前記上部ブロック181と前記下部ブロック182との不連続的な境界185は、後方整列ガイド20bを外れた高さにも形成される。すなわち、前記不連続的な境界185の高さh1は、前記後方整列ガイド20bの高さh2よりも高く形成される。さらに具体的には、前記後方整列ガイド20bは、整列レッグ180の位置整列のためのものであり、そのような後方整列ガイド20bと整列レッグ180との不連続的な境界185が互いに当接すれば、後方整列ガイド20bと整列レッグ180との間に安定した面接触をなすことができず、整列レッグ180を含む全体反射射出物100の位置整列が乱されてしまうからである。
【0082】
例えば、半導体工程により、ベース基板10上にパターン形成される後方整列ガイド20bは、ベース基板10に対して垂直な面を含んでもよく、後方整列ガイド20bの垂直な面に対して面接触をなすように、前記下部ブロック182の位置整列面182bは、垂直面に形成され、位置整列面182bには、不連続的な境界185が形成されないことが望ましい。
【0083】
前記整列レッグ180は、メインブロック150を外れて前後方にも延在する。すなわち、前記整列レッグ180は、メインブロック150より前方位置から、メインブロック150より後方位置まで延在し、前後方に長く延在することにより、全体反射射出物100を安定して支持することができる。
【0084】
図11には、反射射出物の成形について説明するための図面が図示されている。
【0085】
図面を参照すれば、前記反射射出物100の成形において、金型(図示せず)内に注入された溶融樹脂は、まず、広幅のメインブロック150に沿って移動しながら、メインブロック150を充填した後、メインブロック150から下方に分岐される狭幅の支持リブ120に沿って流動しながら、支持リブ120を充填することになる。そして、支持リブ120を充填して下方に移動した溶融樹脂は、支持リブ120と当接しているプリズム110を充填することになる。
【0086】
前記反射射出物100の成形においては、経時的に、メインブロック150、メインブロック150から分岐される支持リブ120、及び支持リブ120と連結されているプリズム110の順に成形され、互いに隣接する支持リブ120が連結されるプリズム110には、互いに異なる溶融樹脂の流れが出合う接合ラインLが形成されてもよい。前記接合ラインLは、メインブロック150から、間欠的な位置において平行に分岐される多数の支持リブ120に沿って流動する隣接する溶融樹脂の流れが互いに当接して形成され、ある1つの支持リブ120に沿って移動する溶融樹脂の流れが、隣接する他の支持リブ120に沿って移動する他の溶融樹脂の流れと、プリズム110位置において互いに当接しながら形成され、互いに隣接する溶融樹脂の流れが互いに当接し、プリズム110を充填することができる。プリズム110の接合ラインLは、光素子30の光経路に影響を与えない範囲内で形成され、光素子30と光ファイバ50との間の光経路に影響を与えない範囲内においても制御される。
【0087】
前記反射射出物100は、金型内部に均一な成分の溶融樹脂を注入し、溶融樹脂の凝固により、金型と対応する形状の反射射出物100を得る射出成形を介して形成され、それにより、前記反射射出物100は、全体的に均一な成分、すなわち、均一な光学樹脂素材によって形成され、一体にも形成される。本発明の一実施形態において、前記反射射出物100は、APEL系の光学樹脂によっても形成される。
【0088】
図1を参照し、本発明の望ましい一実施形態に係わる光コネクタの組み立てについて説明すれば、以下の通りである。すなわち、前方整列ガイド20aと後方整列ガイド20bとが形成されたベース基板10上に、光素子30、反射射出物100及びファイバガイド40をそれぞれ載置させる。このとき、前記光素子30、反射射出物100及びファイバガイド40は、ベース基板10上に形成された前方整列ガイド20a及び後方整列ガイド20bによって互いに対して位置整列され、ベース基板10上の定位置にも案内される。そして、ベース基板10上に配置されたファイバガイド40に対し、光ファイバ50を挟んで組み込むが、光ファイバ50の端部がファイバガイド40の整列溝40’に差し込まれるように、光ファイバ50が組み込まれうる。多数個の光ファイバ50は、多数の整列溝40’にそれぞれ差し込まれ、位置整列されうる。そして、ファイバガイド40に差し込まれた光ファイバ50を反射射出物100に向けて加圧し、ファイバガイド40の整列溝40’に沿って光ファイバ50をスライディングさせ、光ファイバ50の端部を反射射出物100に対して接触させることにより、光ファイバ50が反射射出物100、さらに具体的には、垂直面110b(図6)と当接する定位置にも案内される。このとき、前記光ファイバ50の端部と、反射射出物100、さらに具体的には、垂直面110b(図6)との接触いかんは、反射射出物100の上方から、顕微鏡を介して肉眼によって検査されるか、あるいは反射射出物100の上方に配置された撮像手段によって捕捉されたイメージを映像処理する方式によっても検査され、光ファイバ50の端部と、反射射出物100、さらに具体的には、垂直面110b(図6)との接触状態が良好に捕捉されうるように、前記反射射出物100、さらに具体的には、垂直面110b(図6)の上方位置には、斜面150c(図6参照)が形成されてもよい。すなわち、反射射出物100の斜面150c(図6)は、光ファイバ50の端部と、反射射出物100、さらに具体的には、垂直面110b(図6)との接触状態が外部に良好に露出されるように傾いた形態にも形成される。
【0089】
前述のように、反射射出物100の斜面150c(図6)は、射出成形時、金型から反射射出物100を容易に分離する脱型作業性を改善させることができ、それと共に、光ファイバ50の端部と、反射射出物100との接触状態が外部から容易に捕捉されるようにすることにより、光ファイバ50の整列作業性を改善させることができる。
【0090】
以下、本発明のさらに他の実施形態による光コネクタについて説明する。
【0091】
図12には、本発明の他の実施形態に係わる光コネクタの分解斜視図が図示されている。図13には、図12に図示された光コネクタの斜視図が図示されている。図14及び図15には、図12に図示された光コネクタの一部に係わる斜視図が図示されている。図16及び図17には、図12に図示された反射射出物について説明するための互いに異なる斜視図が図示されている。
【0092】
図面を参照すれば、前記光コネクタは、ベース基板10と、ベース基板10上に配置された光素子30と、光素子30と光学的に整列される光ファイバ50と、光素子30を覆うように、ベース基板10上に配置されるものであり、光素子30と光ファイバ50との間の光経路上において、反射面(プリズム210)を提供する反射射出物200と、を含んでもよい。
【0093】
前記反射射出物200は、反射面を提供するプリズム210と、プリズム210をベース基板10から持ち上げられた高さに支持する整列レッグ280と、プリズム210のベース基板10と反対になる側に形成されたメインブロック250と、メインブロック250に沿って間欠的な位置から分岐され、メインブロック250に対してプリズム210を支持する多数の支持リブ220と、を含んでもよい。
【0094】
本実施形態において、前記反射射出物200は、光ファイバ50の端部を整列させるためのファイバガイド240をさらに含んでもよく、前記光ファイバ50の端部は、前記ファイバガイド240の整列溝240’にも差し込まれる。
【0095】
本実施形態の反射射出物200は、図1に図示された反射射出物200とは異なり、光ファイバ50の整列のためのファイバガイド240まで一体に含むことにより、1つの射出成形を介し、光ファイバ50整列のためのファイバガイド240、及び光ファイバ50の光経路上に配置される反射面(プリズム210)が一括的に共に提供されうる。
【0096】
本発明の実施形態においては、反射射出物200の位置整列を介し、ファイバガイド240まで自動的に整列されるので、ベース基板10上に形成される前方整列ガイド20aの構造が単純化されうる。すなわち、ベース基板10上に形成された前方整列ガイド20aは、光素子30の整列のためのものであり、光素子30を挟んで互いに対向するように配置される第1ガイド壁21及び第2ガイド壁22を含んでもよく、ファイバガイド240の位置整列のための構造が設けられる必要がない。
【0097】
前記第1ガイド21壁及び前記第2ガイド壁22は、光素子30を整列させるためのものであり、第1ガイド壁21及び第2ガイド壁22の中央位置には、開口g1,g2が形成されてもよい。第1ガイド壁21及び第2ガイド壁22の開口g1,g2は、光素子30とベース基板10との間に介在された余分の接着剤を収容することができる収容空間を提供することができる。前記第1ガイド壁21の中央位置に形成された開口g1は、光素子30の位置整列を確認することができる整列マークとしての機能を行うこともでき、そのために、第2ガイド壁22の開口g2よりは狭幅にも形成される。
【0098】
前記第1ガイド21壁及び前記第2ガイド壁22は、第1ガイド壁21及び第2ガイド壁22と交差する方向に延在する第3ガイド壁23によっても互いに連結される。例えば、前記第1ガイド21壁及び前記第2ガイド壁22は、ベース基板10の一辺(例:長辺)と平行な方向にも延在し、前記第3ガイド壁23は、ベース基板10の他辺(例:短辺)と平行な方向にも延在する
【0099】
前記ベース基板10上には、光素子30を位置整列させるための前方整列ガイド20aと、前記反射射出物200を位置整列させるための後方整列ガイド20bと、が形成され、反射射出物200の位置整列を介し、反射射出物200の一部としてのファイバガイド240は、自動的にも整列される。
【0100】
前記ファイバガイド240と前記プリズム210との間には、余裕間隙Tが形成されてもよい。例えば、前記ファイバガイド240の整列溝240’とプリズム210との間には、余裕間隙Tが形成されてもよい。前記整列溝240’には、ファイバガイド240を位置固定するための接着剤が介在され、毛細管現象により、狭幅の整列溝240’に沿って接着剤が流出される場合に備え、所定の余裕間隙Tを挟み、前記プリズム210は、前記ファイバガイド240から離隔された位置にも形成される。もし接着剤が整列溝240’に沿って移動し、プリズム210に至ることになれば、光素子30と光ファイバ50との間の光経路上に接着剤が侵入し、光学的に干渉を起こしうるからである。
【0101】
前記反射射出物200は、メインブロック250とファイバガイド240とを互いに連結する連結ブロック230を含んでもよい。例えば、前記連結ブロック230は、前記余裕間隙Tの両側位置において対に形成され、メインブロック250とファイバガイド240とを互いに連結することができる。前記連結ブロック230は、反射射出物200の脱型を容易にし、反射射出物200と金型との物理的な干渉による反射射出物200の損傷を防止するために、斜面230cを含んでもよい。前記連結ブロック230の斜面230cは、メインブロック250の斜面250cと平行に形成され、ファイバガイド240からベース基板10に対して斜めな方向にも延在する
【0102】
前記反射射出物200は、ベース基板10上に直接載置され、全体反射射出物200を支持し、ベース基板10の後方整列ガイド20bに接触され、全体反射射出物200を位置整列させる整列レッグ280を含んでもよい。本実施形態において、前記整列レッグ280は、反射射出物200の基底を形成することができ、プリズム210をベース基板10から持ち上げられた高さに支持すると共に、ファイバガイド240をプリズム210と対応する高さに支持することにより、ファイバガイド240に組み込まれた光ファイバ50の端部がプリズム210と対向するように、ファイバガイド240を所定の高さに支持することができる。例えば、前記ファイバガイド240の整列溝240’に差し込まれた光ファイバ50の端部面は、プリズム210の垂直面と対向するようにも配置される。例えば、前記整列レッグ280は、プリズム210の長手方向に、プリズム210の両側に形成されたレッグ部281の対と、レッグ部281の対を互いに連結し、ファイバガイド240を支えて支持する支柱282と、を含んでもよい。
【0103】
前記整列レッグ280は、メインブロック250を外れて前後方に延在しうる。すなわち、前記整列レッグ280は、メインブロック250より前方位置から、メインブロック250より後方位置まで延在し、前後方に長く延在することにより、全体反射射出物200を安定して支持することができる。本実施形態の整列レッグ280は、メインブロック250の前方位置において、光ファイバ50の位置整列のためのファイバガイド240を支持することができる。
【0104】
図12ないし図17に図示されていないが、前記整列レッグ280は、ベース基板10上に直接当接する下部ブロック(図示せず)と、前記下部ブロックのベース基板10と反対になる側に形成された上部ブロック(図示せず)と、を含んでもよい。このとき、前記下部ブロック及び前記上部ブロックは、不連続的な境界(図示せず)を挟んで互いに当接するようにも形成される。このとき、前記上部ブロック(図示せず)は、前後方の両端部において、互いに反対方向に傾いた斜面(図示せず)を含んでもよく、下部ブロック(図示せず)は、前後方の両端部において、それぞれ斜面(図示せず)と位置整列面(図示せず)とを含んでもよく、前記位置整列面(図示せず)は、後方整列ガイド20bと当接する垂直面を含んでもよい。
【0105】
図17を参照すれば、前記メインブロック250の水平面250aとベース基板10との間には、光素子30のワイヤボンディングのためのものであり、反射射出物200の後方に向けて開放されたボンディング空間Bが形成されてもよい。本実施形態において、前記ボンディング空間Bは、整列レッグ280のレッグ部281の間において、幅方向に拡大された形態を有することができ、さらに広いボンディング空間Bを提供するために、整列レッグ280のレッグ部281と隣接した位置には、ボンディング空間Bを幅方向に拡張させるための切開部270が形成されてもよい。前記切開部270の一側には、斜面が形成され、前記切開部270の斜面は、メインブロック250から下方に傾くように延在することにより、溶融樹脂の流動性を改善させることができる。また、前記切開部270の斜面は、反射射出物200の脱型時、金型との物理的な干渉を減らすことができる。
【0106】
本発明は、添付図面に図示された実施形態を参照して説明されたが、それらは、例示的なものに過ぎず、本発明が属する技術分野で当業者であるならば、それらから多様な変形、及び均等な他の実施形態が可能であるという点を理解することができるであろう。従って、本発明の真の保護範囲は、特許請求の範囲によって定められるものである。
【産業上の利用可能性】
【0107】
本発明は、多数の通信チャネルを支援する光コネクタ、及び光コネクタが採用された多様な機器にも適用される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9a
図9b
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17