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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-24
(45)【発行日】2022-06-01
(54)【発明の名称】走行支援装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G01C 21/34 20060101AFI20220525BHJP
   G08G 1/16 20060101ALI20220525BHJP
   B60W 30/10 20060101ALI20220525BHJP
   B60W 40/06 20120101ALI20220525BHJP
   B60W 50/14 20200101ALI20220525BHJP
【FI】
G01C21/34
G08G1/16 C
B60W30/10
B60W40/06
B60W50/14
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2017087802
(22)【出願日】2017-04-27
(65)【公開番号】P2018185242
(43)【公開日】2018-11-22
【審査請求日】2020-03-03
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】597151563
【氏名又は名称】株式会社ゼンリン
(72)【発明者】
【氏名】緒方 慎二
(72)【発明者】
【氏名】小田原 圭吾
【審査官】増子 真
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-181031(JP,A)
【文献】特表2016-504232(JP,A)
【文献】特開2007-272276(JP,A)
【文献】特開2005-138623(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01C 21/00 - 21/36
G01C 23/00 - 25/00
G08G 1/00 - 1/16
B60W 10/00 - 10/30
B60W 30/00 - 60/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の走行を支援する走行支援装置であって、
各々が、道路上の車線の一部の区間を構成する所定区間の走行方向に沿った連絡的な位置を規定する座標情報を含む複数の車線区間情報、前記所定区間の幅方向に隣接する路肩の車道外側線とは反対側の境界を規定する境界線情報及び路肩の幅方向の長さをあらわした路肩幅員情報を有する地図データ記憶部を有し、
前記複数の車線区間情報の各々は、前記境界線情報及び前記路肩幅員情報と関連付けられており、
前記走行支援装置は、さらに、各々の前記車線区間情報に関連付けられた前記路肩幅員情報に基づいて、第1の幅方向の長さの区間及び第2の幅方向の長さの区間を有する路肩のうち停止可能路肩を判定し、前記車線区間情報に関連付けられた前記境界線情報に基づいて、停止可能な路肩の前記境界を把握するための制御情報を生成する制御部を有し、
前記制御情報は、前記車線区間情報に含まれる前記座標情報と、前記判定された停止可能な路肩の情報に基づき、走行している車線から前記停止可能な路肩に誘導する誘導情報を含む走行支援装置。
【請求項2】
請求項1に記載の走行支援装置であって、
前記制御部は、前記路肩幅員情報に基づいて、前記第1の幅方向の長さの区間及び第2 の幅方向の長さの区間を有する路肩のうち停止不能な位置の路肩を判定する走行支援装置 。
【請求項3】
請求項1または2に記載の走行支援装置であって、
前記制御部は、前記車両を停止させる必要が生じたときに、前記境界線情報及び前記路 肩幅員情報に基づいて、前記制御情報を生成する走行支援装置。
【請求項4】
車両の走行を支援する走行支援機能を有する制御部に、記憶部に記憶された地図データ を参照させる参照機能を実現させるプログラムであって、
前記地図データは、各々が、道路上の車線の一部の区間を構成する所定区間の走行方向に沿った連絡的な位置を規定する座標情報を含む複数の車線区間情報、前記所定区間の幅方向に隣接する路肩の車道外側線とは反対側の境界を規定する境界線情報及び路肩の幅方向の長さをあらわした路肩幅員情報を有し、前記複数の車線区間情報の各々は、前記境界線情報及び前記路肩幅員情報と関連付けられており、
前記参照機能は、前記制御部が前記記憶部に記憶された前記複数の車線区間情報、並びに前記複数の車線区間情報の各々に関連付けられた前記境界線情報及び前記路肩幅員情報を参照させる機能を含み、
前記走行支援機能は、各々の前記車線区間情報に関連付けられた前記路肩幅員情報に基づいて、第1の幅方向の長さの区間及び第2の幅方向の長さの区間を有する路肩のうち停止可能路肩を判定し、前記車線区間情報に関連付けられた前記境界線情報に基づいて、停止可能な路肩の前記境界を把握するための制御情報を生成し、前記制御情報は、前記車線区間情報に含まれる前記座標情報と、前記判定された停止可能な路肩の情報に基づき、走行している車線から前記停止可能な路肩に誘導する誘導情報を含むプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動体の走行の支援を行うことが可能な技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、自車両の位置を精度よく推定し、車両の走行を支援する装置が普及している。
これに関連して、進路変更後の道路に対応して車線が増設されている道路を分岐点手前の
道路を走走行中であると判断した場合に、車線が増設されている道路区間よりも手前では
方面案内を行い、車線増設区間では車線案内を行う技術が提案されている。(特許文献1)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2009-204514
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、移動体を適切に誘導制御することを可能とする走行支援装置及び当該走行支
援装置に用いられる地図データのデータ構造を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一形態によれば、車両の走行を支援する走行支援装置が提供される。この走行 支援装置は、各々が、道路上の車線の一部の区間を構成する所定区間の走行方向に沿った連絡的な位置を規定する座標情報を含む複数の車線区間情報、所定区間の幅方向に隣接する路肩の車道外側線とは反対側の境界を規定する境界線情報及び路肩の幅方向の長さをあらわした路肩幅員情報を有する地図データ記憶部を有し、複数の車線区間情報の各々は、境界線情報及び路肩幅員情報と関連付けられており、走行支援装置は、さらに、各々の車線区間情報に関連付けられた路肩幅員情報に基づいて、第1の幅方向の長さの区間及び第2の幅方向の長さの区間を有する路肩のうち停止可能路肩を判定し、車線区間情報に関連付けられた境界線情報に基づいて、停止可能な路肩の境界を把握するための制御情報を生成する制御部を有し、制御情報は、車線区間情報に含まれる座標情報と、判定された停止可能な路肩の情報に基づき、走行している車線から停止可能な路肩に誘導する誘導情報を含む
【0006】
上記の走行支援装置において、制御部は、路肩幅員情報に基づいて、第1の幅方向の長さの区間及び第2の幅方向の長さの区間を有する路肩のうち停止不能な位置の路肩を判定する。
【0007】
上記の走行支援装置において、制御部は、車両を停止させる必要が生じたときに、境界線情報及び路肩幅員情報に基づいて、制御情報を生成する。
【0008】
本発明の他の形態によれば、車両の走行を支援する走行支援機能を有する制御部に、記 憶部に記憶された地図データを参照させる参照機能を実現させるプログラムが提供される 。このプログラムにおいて、地図データは、各々が、道路上の車線の一部の区間を構成する所定区間の走行方向に沿った連絡的な位置を規定する座標情報を含む複数の車線区間情報、所定区間の幅方向に隣接する路肩の車道外側線とは反対側の境界を規定する境界線情報及び路肩の幅方向の長さをあらわした路肩幅員情報を有し、前記複数の車線区間情報の各々は、境界線情報及び路肩幅員情報と関連付けられており、参照機能は、制御部が記憶部に記憶された複数の車線区間情報、並びに前記複数の車線区間情報の各々に関連付けられた境界線情報及び路肩幅員情報を参照させる機能を含み、走行支援機能は、各々の車線区間情報に関連付けられた路肩幅員情報に基づいて、第1の幅方向の長さの区間及び第2の幅方向の長さの区間を有する路肩のうち停止可能路肩を判定し、車線区間情報に関連付けられた境界線情報に基づいて、停止可能な路肩の境界を把握するための制御情報を生成し、制御情報は、車線区間情報に含まれる座標情報と、判定された停止可能な路肩の情報に基づき、走行している車線から停止可能な路肩に誘導する誘導情報を含む
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】実施形態1の走行支援装置の構成を説明するための図である。
図2】実施形態1の地図データの概念を説明するための図である。
図3】実施形態1の走行支援処理の概念を説明するための図である。
図4】実施形態1の地図データの詳細を説明するための図である。
図5】実施形態1の地図データの詳細を説明するための図である。
図6】実施形態1の走行支援処理の動作フローを説明するための図である。
図7】実施形態1の走行支援処理の概念を説明するための図である。
図8】実施形態1の地図データの詳細を説明するための図である。
図9】実施形態1の地図データの詳細を説明するための図である。
図10】実施形態1の走行支援処理の動作フローを説明するための図である。
図11】実施形態2の走行支援処理の概念を説明するための図である。
図12】実施形態2の地図データの詳細を説明するための図である。
図13】実施形態2の地図データの詳細を説明するための図である
図14】実施形態2の走行支援処理の動作フローを説明するための図である。
図15】実施形態3の走行支援処理の概念を説明するための図である。
図16】実施形態3の地図データの詳細を説明するための図である。
図17】実施形態3の走行支援処理の動作フローを説明するための図である。
図18】変形例1の走行支援処理の概念を説明するための図である。
図19】変形例1の地図データ20のデータ構造を説明するための図である。
図20】変形例1の走行支援処理の動作フローを説明するための図である。
図21】変形例2の走行支援処理の概念を説明するための図である。
図22】変形例2の地図データ20のデータ構造を説明するための図である。
図23】変形例2の走行支援処理の動作フローを説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1は、走行支援装置の一例である実施形態1における走行支援システム1である。走
行支援システム1は、移動体である車両に搭載され、情報制御部3、記憶部4、入力部5
、位置取得部6、車速情報取得部7、周辺情報取得部8及び車両制御部9を有する。
情報制御部3は、地図データ取得部10、経路探索部11、位置特定部12、経路特定部
13及び誘導部14等の所定の機能を実現する機能部を含み、図示していないCPU(C
entral Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(R
andom Access Memory)を備える。
情報制御部のCPUは、ROMに格納された各種プログラムを読み出して、RAMに展開
して実行することで、各種プログラムに関する機能を実現する。また、地図データ取得部
10、経路探索部11、位置特定部12、経路特定部13及び誘導部14等の機能部はプ
ログラムによって実現される機能である。
【0013】
記憶部4は、ハードディスクやSD-RAM等の大容量記憶媒体で構成されている。
記憶部4には、経路探索処理、車両の位置特定、車両誘導制御等に用いられる地図データ
20が記憶されている。地図データ20は、道路ネットワークデータ30、車線ネットワ
ークデータ31、地物データ32及び属性データ33を有している。
【0014】
道路ネットワークデータ30は、道路の交差点や分岐地点を含む複数の地点情報及び道
路の所定区間に関する情報を含む複数の道路区間情報を有し、その複数の地点情報及びそ
の複数の道路区間情報により道路の繋がりを表す情報である。車線ネットワークデータ3
1は、その車線区間情報を識別するための識別情報、その車線区間情報に対応する車線の
中央線の座標点列を表す座標情報、その車線区間情報に対応する区間の退出側の区間に対
応する車線区間情報の識別情報である退出側識別情報、その車線区間に対応する区間の進
入側の区間に対応する進入側識別情報等が含まれている。地物データ32は、道路の境界
線を表す境界線情報等を含むものである。属性データ33は、道路ネットワークデータ3
0の道路区間情報と車線ネットワークデータ31の車線区間情報とを関連付けるための関
連情報、車線属性情報を含むものである。なお、車線属性情報、境界線情報の詳細は後述
する。
【0015】
入力部5は、利用者から経路設定や車両誘導のための指示入力を受付ける。位置取得部
6は、GPS(Global Positioning System)を構成する人工衛星から受信した電波や、
車両に備えられたジャイロからの信号に基づいて、緯度及び経度を含む車両の位置に関す
る位置情報を取得する。車速情報取得部7は、車速センサから取得したパルス信号に基づ
いて、車両の速度に関する情報を取得する。周辺情報取得部8は、車両周辺の標識や道路
の標示ペイント(例えば、区画線)等の被写体の画像情報である車両の周辺情報を取得す
る。
【0016】
地図データ取得部10は、地図データの取得要求に応じて、記憶部4に記憶されている
所望の地図データ20を抽出する。経路探索部11は、記憶部4に記憶されている道路ネ
ットワークデータ30を用いて経路探索処理を実行する。具体的には、経路探索部11は
、道路ネットワークデータ30に含まれる道路区間情報と地点情報とを用いて出発地から
目的地に至る経路探索処理を実行する。そして、経路探索処理により出発地から目的地に
至るまでの道順(出発地から目的地までを接続する複数の地点情報と複数の道路区間情報
)を示す経路情報が作成される。なお、経路探索の手法としては、ダイクストラ法など周
知の方法を採用し、道路区間情報に含まれるコスト情報を用いて出発地から目的地までの
最短経路を探索する。
位置特定部12は、位置取得部6により取得された位置情報から車両の位置が道路上の
いずれの位置であるかを特定したり、位置取得部6により取得された位置情報に加え、地
物データ33及び周辺情報取得部8により取得された周辺情報から車両の位置が道路上の
いずれの位置であるかを特定する。
【0017】
経路特定部13は、経路探索部11で作成された道路ネットワークデータ30の経路情
報を用いて、関連情報により車線ネットワークデータ31に経路を特定する処理を行う。
なお、以下で説明する実施形態1乃至3は、経路特定部13により車線ネットワークデー
タ31に特定された経路を走行する例である。
誘導部14は、車両制御部9が道路の所定の車線に沿って移動するように車両を制御す
るための誘導情報を生成し、車両制御部9に出力する。車両制御部9は、誘導情報に基づ
き道路の所定の車線に沿って移動するように車両を制御(操舵、加速・減速、停止等)す
る。
【0018】
なお、走行支援システム1は、情報制御部3及び記憶部4が車両2内に搭載されずサー
バ内に搭載され、サーバ内の情報制御部3が、入力部5、位置取得部6、車速情報取得部
7及び周辺情報取得部8の情報を通信情報として受信すると共に、誘導情報を車両制御部
9に通信情報として出力する構成であってもよい。また、走行支援システム1は、記憶部
20が、車両2内に搭載されずサーバ内に搭載され、車両内の情報制御部3が、地図デー
タの取得要求に応じて、記憶部4に記憶されている所望の地図データ20を通信情報によ
って取得及び受信する構成であってもよい。
【0019】
図2は、実施形態1及び実施形態2の地図データの概念を説明するための図である。属
性データ33は、地図データ20に含まれるデータ構造の概念図であり、車線種別情報と
分合流情報とを含んでいる。車線種別とは、車線の区間の種別に関する情報であり、走行
車線、追越車線、登坂車線、ゆずり車線、加速車線、減速車線のいずれかである。分合流
種別情報とは、車線の区間の分岐合流の種別に関する情報であり、変化なし、分岐、合流
、増加、減少のいずれかである。
【0020】
<実施形態1>
図3図6を用いて実施形態1の走行支援システムを用いた走行支援処理を説明する。
図3は、実施形態1の地図データ20の概念を説明するための図である。60は、実際の
道路及びその道路のデータ構造を表している。地図データ20のAまでの区間、AからB
の区間、BからCの区間、CからDの区間、D以降の区間は各々、実際の道路のAまでの
区間、AからBの区間、BからCの区間、CからDの区間、D以降の区間に対応している。
地図データ20は、車線ネットワークデータ31に含まれる車線区間情報L10~L1
13、及び属性データ33に含まれる車線属性情報AL10~AL113を有し、各々の
車線属性情報は、車線区間情報L10~L113に対応する区間の車線の種別に関する車
線種別情報と分岐合流の種別に関する分合流種別情報とを含んでいる。例えば、車線区間
情報L111に関連する区間の車線種別情報「走行車線」と分合流情報「増加」を含んで
いる。
【0021】
図4は、実施形態1の地図データ20の詳細を説明するための図である。車線ネット
ワークデータ31に含まれる車線区間情報L10~L113の各々は、その車線区間情報
を識別するための識別情報、その車線区間情報L10~L113に対応する車線の中心線
の座標点列を表す座標情報、その車線区間情報L10~L113に対応する区間の退出側
の区間に対応する車線区間情報の識別情報である退出側識別情報、その車線区間情報L1
0~L113に対応する区間の進入側の区間に対応する車線区間情報の識別情報である進
入側識別情報等が含まれている。また、退出側識別情報と進入側識別情報とにより、車線
の前後のつながりを表している。車線区間情報L10は道路の一部を構成する第1の車線
に含まれる第1の区間に対応する第1の区間情報、車線区間情報L11は第1の区間の進
行方向前方に隣接する第2の区間に対応する第2の区間情報、車線区間情報L111は道
路の一部を構成し第1の車線から増加した車線であって第1の車線に対して前記道路の幅
方向に隣接する第2の車線に含まれる第3の区間に対応する第3の区間情報の一例である。
なお、第3の区間は第2の区間に対して道路の幅方向に隣接している区間である。
【0022】
図5は、実施形態1の地図データ20の詳細を説明するための図である。属性データ3
3の車線属性情報AL10~AL113の各々は、車線区間情報L10~L113に対応
する区間を識別するための車線区間情報の識別情報、車線の種別に関する車線種別情報及
び分岐合流の種別に関する分合流種別情報を含んでいる。車線区間情報L111の識別情
報、車線種別情報「走行車線」及び分合流種別情報「増加」は、第2の車線が第1の車線
から走行車線として増加する車線である場合、第3の区間情報には走行増加情報が関連付
けられている一例である。
【0023】
図6は、実施形態1の走行支援処理の動作フローを説明するための図である。
情報制御部3は、車両の現在地を特定する位置特定処理と、車両を特定する車両特定処
理と、位置特定処理で特定された現在地の情報、車線ネットワークデータ31及び属性デ
ータ33を利用して車両の走行が制御されるようにする誘導処理とを行う。以下で具体的
に、位置特定処理、車両特定処理及び誘導処理について説明する。
【0024】
情報制御部3(位置特定部12)は、位置特定処理として以下の処理を行う。
位置取得部6によって取得した現在地情報から車両の現在地の座標を算出する。周辺情
報取得部8が取得した実際の道路の区画線等の車両の周辺画像情報、記憶部4に記憶され
ている図示しない区画線情報等の地物データ32等を利用して車両の現在地の座標を算出
するようにする構成であってもよい(ステップS10)。
【0025】
情報制御部3は、車両特定処理として以下の処理を行う。
車両から大型自動車、普通自動車、軽自動車等の車種を識別するための識別情報を取得
して、車両が大型自動車、普通自動車、軽自動車のいずれであるか特定する。また、車速
情報取得部7が取得した車両の車速情報に基づいて、車両が高速車両か低速車両であるか
を特定してもよい。なお、車両のドライバーが入力部5に入力した識別情報に基づいて、
車両が大型自動車、普通自動車、軽自動車であるか特定する構成としてもよく、車両のド
ライバーが入力部5に入力した車速情報に基づいて、車両が高速車両か低速車両かを特定
してもよい(ステップS20)。
【0026】
情報制御部3(地図データ取得部10、誘導部14)は、誘導処理として以下の処理を
行う。
位置特定処理で算出された現在地の座標に最も近い座標の情報を有する車線区間情報L
10を特定し、現在地の座標情報とその車線区間情報L10に含まれる座標点列の情報と
を比較し、車両がその座標点列に沿って移動するための誘導情報を生成し、車両制御部9
に出力する。また、車線区間情報L111に対応する区間の車線種別情報「走行車線」及
び分合流情報「増加」との関連付けである車線属性情報AL111に含まれる車線区間情
報の識別情報L111に基づいて、地図データ取得部10が記憶部4から車線区間情報L
111に関連する車線種別情報「走行車線」及び分合流種別情報「増加」を取得する。こ
の処理は、制御部が地図データ記憶部から第3の区間情報に関連する走行増加情報を取得
する処理の一例である。
車両が車線区間情報L10の座標点列に沿って移動するための誘導情報を生成した後、
車両特定処理で特定された車両の情報、車線区間情報L111に対応する区間の車線種別
情報及び分合流種別情報に基づいて車両が車線区間情報L111の座標点列に沿って移動
するための誘導情報を生成する。より具体的には、取得した車線区間情報L111に対応
する区間の車線種別情報及び分合流情報が、車線種別情報「走行車線」及び分合流情報
「増加」であった場合、車両特定処理で特定された車両に関わらず、車両を車両区間情報
L10の座標点列から車線区間情報L111の座標点列に沿って移動するための誘導情報
を生成し、車両制御部9に出力する。上記の処理は車両が第1の車両であっても第2の車
両であっても、第3の区間情報に関連付けられた走行増加情報に基づき、第1の区間から
第3の区間へ車両を誘導させる一例である(ステップS30)。
【0027】
次に図7図10を用いて実施形態1の走行支援システムを用いた走行支援処理の他
の例を説明する。
図7は、実施形態1の地図データ20の概念を説明するための図である。62は、実際
の道路及びその道路のデータ構造を表している。地図データ20のAまでの区間、Aから
Bの区間、BからCの区間、CからDの区間、D以降の区間は各々、実際の道路のAまで
の区間、AからBの区間、BからCの区間、CからDの区間、D以降の区間に対応してい
る。地図データ20は、車線ネットワークデータ31に含まれる車線区間情報L20~L
213、及び属性データ33に含まれる車線属性情報AL20~AL213を有し、車線
属性情報AL20~AL213の各々は、車線区間情報L20~L213に対応する区間
の車線の種別に関する車線種別情報と分岐合流の種別に関する分合流種別情報とを含んで
いる。例えば、車線区間情報L211に対応する区間には車線種別情報「登坂車線」と分
合流情報「増加」を含んでいる。
【0028】
図8は、実施形態1の地図データ20の詳細を説明するための図である。車線ネットワ
ークデータ31に含まれる車線区間情報L20~L213の各々は、その車線区間情報を
識別するための識別情報、その車線区間情報L20~L213に対応する車線の中心線の
座標点列を表す座標情報、その車線区間情報L20~L213に対応する区間の退出側の
区間に対応する車線区間情報の識別情報である退出側識別情報、その車線区間情報L20
~L213に対応する区間の進入側の区間に対応する車線区間情報の識別情報である進入
側識別情報等が含まれている。また、退出側識別情報と進入側識別情報とにより、車線の
前後のつながりを表している。車線区間情報L20は道路の一部を構成する第1の車線に
含まれる第1の区間に対応する第1の区間情報、車線区間情報L21は第1の区間の進行
方向前方に隣接する第2の区間に対応する第2の区間情報、車線区間情報L211は道路
の一部を構成し第1の車線から増加した車線であって第1の車線に対して前記道路の幅方
向に隣接する第2の車線に含まれる第3の区間に対応する第3の区間情報の一例である。
なお、第3の区間は第2の区間に対して道路の幅方向に隣接している区間である。
【0029】
図9は、実施形態1の地図データ20の詳細を説明するための図である。属性データ3
3の車線属性情報AL20~213の各々は、車線区間情報L20~L213に対応する
区間を識別するための車線区間情報の識別情報及び車線の種別に関する車線種別情報及び
分岐合流の種別に関する分合流種別情報を含んでいる。車線区間情報L211の識別情報
、車線種別情報「登坂車線」及び分合流種別情報「増加」は、第2の車線が第1の車線か
ら登坂車線として増加する車線である場合、第3の区間情報には登坂増加情報が関連付け
られている一例である。
【0030】
図10は、実施形態1の走行支援処理の動作フローを説明するための図である。
情報制御部3は、車両の現在地を特定する位置特定処理と、車両を特定する車両特定処
理と、位置特定処理で特定された現在地の情報、車線ネットワークデータ31及び属性デ
ータ33を利用して車両の走行が制御されるようにする誘導処理とを行う。
以下で具体的に、位置特定処理及び車両特定処理及び誘導処理について説明する。
【0031】
情報制御部3(位置特定部12)は、位置特定処理として以下の処理を行う。
位置取得部6によって取得した現在地情報から車両の現在地の座標を算出する。周辺情
報取得部8が取得した実際の道路の区画線等の車両の周辺画像情報、記憶部4に記憶され
ている図示しない区画線情報等の地物データ32等を利用して車両の現在地の座標を算出
するようにする構成であってもよい(ステップS50)。
【0032】
情報制御部3は、車両特定処理として以下の処理を行う。
車両から大型自動車、普通自動車、軽自動車等の車種を識別するための識別情報を取得
して、車両が大型自動車、普通自動車、軽自動車のいずれであるか特定する。また、車速
情報取得部7が取得した車両の車速情報に基づいて、車両が高速車両か低速車両であるか
を特定してもよい。なお、車両のドライバーが入力部5に入力した識別情報に基づいて、
車両が大型自動車、普通自動車、軽自動車であるか特定する構成としてもよく、車両のド
ライバーが入力部5に入力した車速情報に基づいて、車両が高速車両か低速車両かを特定
してもよい(ステップS60)。
【0033】
情報制御部3(地図データ取得部10、誘導部14)は、誘導処理として以下の処理を
行う。
位置特定処理で算出された現在地の座標に最も近い座標の情報を有する車線区間情報L
20を特定し、現在地の座標情報とその車線区間情報L20に含まれる座標点列の情報と
を比較し、車両がその座標点列に沿って移動するための誘導情報を生成し、車両制御部9
に出力する。また、車線区間情報L211に対応する区間の車線種別情報「登坂車線」及
び分合流情報「増加」との関連付けである車線属性情報AL211に含まれる車線区間情
報の識別情報L211に基づいて、地図データ取得部10が記録部4から車線区間情報L
211に関連する車線種別情報「登坂車線」及び分合流種別情報「増加」を取得する。こ
の処理は、制御部が地図データ記憶部から第3の区間情報に関連する登坂増加情報を取得
する処理の一例である。
続いて、車両特定処理で特定された車両の情報、並びに車線区間情報L211に対応す
る区間の車線種別情報及び分合流種別情報に基づいて車両が車線区間情報の座標点列に沿
って移動するための誘導情報を生成する。より具体的には、車両が車線区間情報L20の
座標点列に沿って移動するための誘導情報を生成した後、取得した車線区間情報L211
に関連する区間の車線種別情報及び分合流情報が、車線種別情報「走行車線」及び分合流
情報「増加」であった場合であって、車両特定処理で特定された車両が(1)普通自動車
、(2)乗用車、(3)高速車両のいずれか1つに該当する場合、車両を車線区間情報L
20の座標点列から車線区間情報L21の座標点列に沿って移動するための誘導情報を生
成する。この(1)普通自動車、(2)乗用車、(3)高速車両は第1の車両の一例であり
、上記の処理は、車両が第1の車両である場合、第3の区間情報に関連付けられた登坂増
加情報に基づき、第1の区間から第2の区間へ車両を直進誘導させる一例である。
また、取得した車線区間情報L211に関連する区間の車線種別情報及び分合流情報が、
車線種別情報「走行車線」及び分合流情報「増加」であった場合であって、車両特定処
理で特定された車両が(4)大型自動車、(5)軽自動車、(6)低速車両のいずれか
1つに該当する場合、車両を車両区間情報L20の座標点列から車線区間情報L211の
座標点列に沿って移動するための誘導情報を生成し、車両制御部9に出力する。この
(4)大型自動車、(5)軽自動車、(6)低速車両は第2の車両の一例であり、上記の
処理は車両が第2の車両である場合、第3の区間情報に関連付けられた登坂増加情報に
基づき、第1の区間から第3の区間へ車両を誘導する一例である。(ステップS70)。
【0034】
<実施形態2>
次に、図11図14を用いて実施形態2の走行支援システムを用いた走行支援処理を
説明する。実施形態2の走行支援システムのシステム構成は実施形態1と同一である。
図11は、実施形態2の地図データ20の概念を説明するための図である。64は、実
際の道路及びその道路のデータ構造を表している。地図データ20のAまでの区間、Aか
らBの区間、BからCの区間、CからDの区間、D以降の区間は各々、実際の道路のAま
での区間、AからBの区間、BからCの区間、CからDの区間、D以降の区間に対応して
いる。地図データ20は、車線ネットワークデータ31に含まれる車線区間情報L30~
L312、及び属性データ33に含まれる車線属性情報AL33、AL311、AL31
2を有し、各々の車線属性情報は、車線区間情報L311、L312、L33に対応する
区間の種別に関する車線種別情報と分岐合流の種別に関する分合流種別情報とを含んでい
る。例えば、車線区間情報L312に対応する区間には車線種別情報「走行車線」と分合
流情報「合流」を含んでいる。なお、説明を簡略化するため、車線区間情報L30~L3
2及び車線区間情報L34~L44に対応する区間の車線種別情報及び分合流種別情報の
記載は省略している。車線区間情報L312は、第3の車線に含まれる第4の区間に対応
する第4の区間情報の一例であり、車線区間情報L312に関連付けられた車線種別情報
「走行車線」及び分合流情報「合流」は、第3の車線が他の車線に合流する車線である場
合に第4の区間情報に関連付けられた合流情報の一例である。
【0035】
図12は、実施形態2の地図データの詳細を説明するための図である。
車線ネットワークデータ31に含まれる車線区間情報L30~L312の各々は、その車
線区間情報を識別するための識別情報、その車線区間情報L30~L312に対応する車
線の中心線の座標点列を表す座標情報、その車線区間情報L30~L312に対応する区
間の退出側の区間に対応する車線区間情報の識別情報である退出側識別情報、その車線区
間情報L30~L312に対応する区間の進入側の区間に対応する車線区間情報の識別情
報である進入側識別情報等が含まれている。また、退出側識別情報と進入側識別情報とに
より、車線の前後のつながりを表している。
【0036】
図13は、実施形態2の地図データの詳細を説明するための図である。
属性データ33に含まれる車線属性情報AL30~AL312の各々は、車線区間情報L
30~L312に対応する区間を識別するための車線区間情報の識別情報及び車線の種別
に関する車線種別情報及び分岐合流の種別に関する分合流種別情報を含んでいる。
【0037】
図14は、実施形態2の走行支援処理の動作フローを説明するための図である。
情報制御部3は、車両の現在地を特定する位置特定処理と、現在地特定処理で特定された
現在地の情報、車線ネットワークデータ31及び属性データ33を利用して車両が合流先
となる車線を走行する他の車両に注意を払うようにする誘導処理とを行う。
以下で具体的に、位置特定処理、制御処理について説明する。
【0038】
情報制御部3(位置特定部12)は、位置特定処理として以下の処理を行う。
位置取得部6によって取得した現在地情報から車両の現在地の座標を算出する。周辺情報
取得部8が取得した実際の道路の区画線等の車両の周辺画像情報、記憶部4に記憶されて
いる図示しない区画線情報等の地物データ32等を利用して車両の現在地の座標を算出す
るようにする構成であってもよい(ステップS100)。
【0039】
情報制御部3(地図データ取得部10、誘導部14)は、誘導処理として以下の処理を
行う。
位置特定処理で算出された現在地の座標に最も近い座標の情報を有する車線区間情報L3
12を特定すると、現在地の座標情報とその車線区間情報L312に含まれる座標点列の
情報とを比較し、車両がその座標点列に沿って移動するための誘導情報を生成し、車両制
御部9に出力する。また、車線区間情報L312に対応する区間の車線種別情報「走行車
線」及び分合流情報「合流」との関連付けである車線属性情報AL312に含まれる車線
区間情報の識別情報L312に基づいて、地図データ取得部10が記録部4から車線区間
情報L312に関連する車線種別情報「走行車線」及び分合流情報「合流」を取得する。
車線区間情報L312に対応する区間の分合流種別情報「合流」に基づいて、車両が合流
先となる車線区間情報L32に対応する区間を走行する他の車両に注意を払うように誘導
情報を生成し、周辺情報取得部8及び/又は車両制御部9に出力する。この誘導情報の一
例として、車両制御部9が合流先の車線において他の車両が近づいてないタイミングで合
流するように制御するための情報、車両制御部9が合流先の車線に合流するために車両の
走行速度を加速させる制御をするための情報、周辺情報取得部8が車両の合流先の車線側
の画像情報を取得開始するための情報等がある。ここで、車両が合流先となる車線区間情
報L32に対応する区間を走行する車両に加えて、車線区間情報L32の退出側識別情報
L33及び進入側識別情報L31に基づいて、車線区間情報L31及び車線区間情報L3
3に対応する区間を走行する他の車両に注意を払うように誘導情報を生成し、周辺情報取
得部8及び/又は車両制御部9に出力してもよい。上記の誘導処理が、第4の区間情報に
関連付けられた合流情報に基づき、車両が合流先となる車線を走行する他の車両に注意を
払うように制御する一例である。
【0040】
また、情報制御部3は、上記で説明した分合流種別情報「合流」を用いた誘導処理と同
様の誘導処理として以下の処理を行ってもよい。
上述した図3において、位置特定処理で算出された現在地の座標に最も近い座標の情報
を有する車線区間情報L113を特定すると、車線区間情報L113に対応する区間の分
合流種別情報「減少」に基づいて、車両が減少先となる車線区間情報L13に対応する区
間を走行する他の車両に注意を払うように誘導情報を生成し、周辺情報取得部8及び/又
は車両制御部9に出力する。ここで、車線区間情報L13の退出側識別情報L14及び
進入側識別情報L12に基づいて、車線区間情報L12及び車線区間情報L14に対応
する区間を走行する他の車両に注意を払うように制御情報を生成し、周辺情報取得部8
及び/又は車両制御部9に出力してもよい。この車線区間情報L113における分合流
種別情報「減少」は、第3の車線が他の車線に合流する車線である場合に第4の区間
情報に関連付けられた合流情報の一例である。
【0041】
<実施形態3>
次に、図15図17を用いて実施形態3の走行支援システムを用いた走行支援処理を
説明する。実施形態3の走行支援システムのシステム構成は実施形態1と同一である。
図15は、実施形態3の地図データ20の概念を説明するための図である。66は、実際
の道路(高速道路等の料金所周辺)及びその道路のデータ構造を表している。領域A~D
は各々、実際の道路の領域A~Dに対応しており、領域AR1、領域AR2は各々、実際
の道路の領域AR1、領域AR2に対応している。領域A~Dは、高速道路の料金所への
入口及び料金所からの出口の道路領域であり、領域AR1は、高速道路の施設や料金所等
を管理するための管理者用施設である。上記の領域A~Dは道路の一部を構成する第1の
領域の一例であり、領域AR1と領域AR2は道路の一部を構成し第1の領域に対して道
路の幅方向に隣接する第2の領域の一例である。
【0042】
地物データ32のBL10~BL16は、各々境界線情報を表しており、当該境界は物
理的に通行可能であるが、領域AR1と領域A及び領域B、領域AR2と領域C及び領域
Dの境界を規定している。上記のBL10~BL16は、道路の一部を構成する第1の領
域と道路の一部を構成し第1の領域に対して道路の幅方向に隣接する第2の領域との境界
は物理的に通行可能であるが第1の領域と第2の領域との境界を規定する境界線情報の一
例である。
車線ネットワークデータ31に含まれる車線区間情報と境界線情報とが関連付けられて
いる。より具体的には、車線区間情報L51は境界線情報BL10、車線区間情報L57
は境界線情報BL11、車線区間情報L53は境界線情報BL12、車線区間情報L58
は境界線情報BL13、車線区間情報L508は境界線情報BL14、車線区間情報L5
07は境界線情報BL15、車線区間情報L503は境界線情報BL16と各々関連付け
られている。車線区間情報は、第1の領域内を車両が走行するための走行線をあらわす走
行線情報の一例である。車線区間情報と境界線情報との関連付けは、走行線情報と前記境
界線情報とが関連付けられている一例である。
【0043】
図16は、実施形態3の地図データの詳細を説明するための図である。境界線情報BL
10~BL16の各々は、その境界線情報に対応付けられた車線区間情報を識別するため
の車線区間情報の識別情報、その境界線情報を識別するための道路境界線識別情報、その
境界線情報に対応する境界の中心線の座標点列を表す道路境界線座標情報、道路境界線座
標情報があらわす境界線が物理的に通行可能である境界線(仮想的な境界線)であるか、
防護壁等により物理的にも通行することが出来ない境界線であるかを識別するための境界
線識別情報を含んでいる。そして、境界線識別情報は、仮想的な境界線である場合には
「1」の情報が、仮想的な境界線でない場合は「0」の情報を有している。なお、境界線
情報の各々は、車線区間情報を有していることにより、車線区間情報と境界線情報とが関
連付けされている。なお、車線区間情報L50~L59、車線区間情報L501~L50
8の詳細は、実施形態1の図4で説明した車線区間情報の詳細と同様である。
【0044】
図17は、実施形態3の走行支援処理の動作フローを説明するための図である。
情報制御部3は、車両の現在地を特定する位置特定処理と、車両を特定する車両特定処理
と、位置特定処理で特定された現在地の情報及び車線ネットワークデータ31、並びに地
物データ32を利用して車両の走行が制御されるようにする誘導処理を行う。以下で具体
的に、位置特定処理、車両特定処理及び誘導処理について説明する。
【0045】
情報制御部3(位置特定部12)は、位置特定処理として以下の処理を行う。
位置取得部6によって取得した現在地情報から車両の現在地の座標を算出する。周辺情報
取得部8が取得した実際の道路の区画線等の車両の周辺画像情報、記憶部4に記憶されて
いる図示しない区画線情報等の地物データ32等を利用して車両の現在地の座標を算出す
るようにする構成であってもよい(ステップS210)。
【0046】
情報制御部3は、車両特定処理として以下の処理を行う。
車両から高速道路の施設や料金所等を管理するための施設管理者用の車両を示す管理車両
か一般車両を示す一般車両であるかを識別するための識別情報を取得して、車両が管理車
両か一般車両であるか特定する。なお、車両のドライバーが入力部5に入力した情報に基
づいて、管理車両か一般車両かを特定する構成としてもよい(ステップS220)。
【0047】
情報制御部3(誘導部14)は、誘導処理として以下の処理を行う。
位置特定処理で算出された現在地の座標に最も近い座標の情報を有する車線区間情報L5
1を特定し、現在地の座標情報とその車線区間情報L51に含まれる座標点列の情報とを
比較し、車両がその座標点列に沿って移動するための誘導情報を生成し、車両制御部9に
出力する。境界線情報BL10に含まれる車線区間識別情報L51に基づいて、地図デー
タ取得部10が記憶部4から境界線情報BL10を取得する。この処理は、制御部が地図
データ記憶部から走行線情報に関連する境界線情報を取得する処理に用いられる処理の一
例である。
【0048】
境界線情報BL10の境界線識別情報の値を判別し、その値が「1」の場合には以下の
処理を行う。
車両特定処理で特定されたその車両が一般車両の場合、何らか状況(車両の故障等)によ
り車両を領域AR2の端に寄せるときに、境界線情報BL10の道路境界線座標情報に基
づいて、車線区間情報L51に対応する区間を走行する車両が領域AR1側へ通行するこ
とを禁止する。具体的には、当該車両が道路境界線座標情報の座標が規定する境界線を越
えないように制御する。この処理は、境界線情報に基づいて、第1の領域を通行する車両
を第2の領域側への通行を禁止する処理の一例である。
車両特定処理で特定されたその車両が管理車両の場合、境界線情報BL10に基づいて、
車線区間情報L51に対応する区間を走行する車両が領域AR1側への通行を許可する誘
導情報を生成し、車両制御部9に出力する。具体的には、当該車両が道路境界線座標情報
の座標が規定する境界線を越えて領域AR1側へ走行するように制御する。この処理は、
境界線情報に基づいて、前記第1の領域を通行する車両に応じて前記第2の領域側への通
行を許可する処理の一例である(ステップS230)。
取得した境界線情報の境界線識別情報の値を判別し、その値が「0」の場合には、車両
が一般車両であるか管理車両であるかにかかわらず、その境界線情報の道路境界線座標情
報の座標が規定する境界線を越えないように制御する。
【0049】
なお、この発明は上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
において種々の態様において実施することが可能である。例えば次のような変形も可能で
ある。
【0050】
上記の実施形態において、車線ネットワークデータ31に含まれる車線属性情報の各々に
は、退出側識別情報と進入側識別情報、車線種別情報及び分合流種別情報とを備えている
一例を説明した。これに加えて、車線区間情報に対応する区間に隣接する区間(右車線、
左車線)を特定するために隣接する区間の車線区間情報の識別情報や隣接する区間への車
線変更の可否レベルの情報などを含んでもよい。
ここで、車線変更可否レベルを示す車線変更可否レベルとは、車線変更の可否を示すデ
ータである。車線変更可否レベルは、車線変更の制限の理由が異なる複数の制限レベルの
うち少なくとも1つが設定されている。本実施形態では、車線変更の制限の理由として、
物理的な障害の有無と、法的な規制の有無とを区別しており、以下に示すレベル1からレ
ベル5までの5段階の制限レベルの中から1つが選択されて設定されている。
【0051】
レベル1:物理的な境界線、例えば壁やフェンス、ガードレール、デリニエータなどが
ある区間や隣接する車線が進行方向の逆の場合であり、車線変更(乗り換え)が不可であ
ることを示す。
レベル2:物理的な障害及び法的な規制がある区間であり、物理的な障害として、例え
ばロードコーンやポールコーン、キャッツアイなどの物理的な障害があり、基本的に車線
変更(乗り換え)が不可であることを示す。
レベル3:物理的な障害はないものの、法的な規制がある区間であり、例えば直進専用
とされている車線変更規制レーンであるとか、黄色実線が引かれ、はみ出し走行が禁止さ
れているなどの理由から、基本的には車線変更(乗り換え)が不可であることを示す。
レベル4:物理的な障害はあるが、法的な規制がない区間であり、基本的には車線変
(乗り換え)が不可であることを示す。
レベル5:物理的な障害や法的な規制がない区間であり、車線変更(乗り換え)が可で
あり、その区間での車線変更を推奨することを示す。
以下では、車線変更可否レベルを用いた変形例1を説明する。
【0052】
図18は、本実施形態の地図データ30の概念を説明するための図である。68は、実
際の道路及びその道路のデータ構造を表している。また、車両が進行するのに従い、壁
(AからBまでの区間)、ポール有かつ黄色実線(BからCまでの区間)、黄色実線
(CからDまでの区間)、ポール有かつ白色の破線(DからEまでの区間)、白色の破線
(EからFまでの区間)と変化している。
【0053】
図19は、変形例1の地図データ20のデータ構造を説明するための図である。
属性データ33に含まれる車線属性情報AL611~AL615の各々は、車線区間情報
を識別するための識別情報、車線種別情報、分合流情報、
そのレーンに隣接するレーンを特定するための左右車線の車線区間情報の識別情報、車線
変更の可否レベルを示す左右車線変更可否レベルの情報が含まれる。
【0054】
図20は、変形例1の走行支援処理の動作フローを説明するための図である。
情報制御部3は、車両の現在地を特定する位置特定処理と、現在地特定処理で特定された
現在地の情報及び車線ネットワークデータ31、並びに属性データ33を利用して車両が
走行する車線に隣接する車線を走行する他の車両に注意を払うとともに、隣接する車線に
車線変更を行うように誘導処理を行う。以下で具体的に、位置特定処理、誘導処理につい
て説明する。
【0055】
情報制御部3(位置特定部12)は、位置特定処理として以下の処理を行う。
位置取得部6によって取得した現在地情報から車両の現在地の座標を算出する。周辺情報
取得部8が取得した実際の道路の区画線等の車両の周辺画像情報、記憶部4に記憶されて
いる図示しない区画線情報等の地物データ32等を利用して車両の現在地の座標を算出す
るようにする構成であってもよい(ステップS300)。
【0056】
情報制御部3は、誘導処理として以下の処理を行う。
位置特定処理で算出された現在地の座標に最も近い座標の情報を有する車線区間情報L6
11を特定すると、右車線の車線区間情報の識別情報に基づいて車線区間情報L611に
対応する区間が車線区間情報L61に対応する区間と隣接していると判定する。次いで、
車線区間情報L611の右車線の車線変更可否レベルに基づいて、車線区間情報L61に
対応する区間への車線変更が不可であると判定する。そのため、車線区間情報L611に
対応する区間では、車線変更を行わない。また、分合流情報「合流」に基づいて車両が隣
接する車線区間情報L61に対応する区間を走行する他の車両に注意を払う制御情報を生
成しない。
位置特定処理で算出された現在地の座標に最も近い座標の情報を有する車線区間情報
L612を特定すると、右車線の車線区間情報の識別情報に基づいて車線区間情報L61
2に対応する区間が車線区間情報L62に対応する区間と隣接していると判定する。次い
で、車線区間情報L612の右車線の車線変更可否レベルに基づいて、車線区間情報L6
2に対応する区間への車線変更が不可であると判定する。そのため、車線区間情報L61
2に対応する区間では、車線変更を行わない。また、分合流情報「合流」に基づいて車両
が隣接する車線区間情報L62に対応する区間を走行する他の車両に注意を払う制御情報
を生成しない。
位置特定処理で算出された現在地の座標に最も近い座標の情報を有する車線区間情報
L613を特定すると、右車線の車線区間情報の識別情報に基づいて車線区間情報L61
3に対応する区間が車線区間情報L63に対応する区間と隣接していると判定する。次い
で、車線区間情報L613の右車線の車線変更可否レベルに基づいて、車線区間情報L6
3に対応する区間への車線変更が不可であると判定する。そのため、車線区間情報L61
3に対応する区間では、車線変更を行わない。また、分合流情報「合流」に基づいて車両
が隣接する車線区間情報L63に対応する区間を走行する他の車両に注意を払う制御情報
を生成しない。
位置特定処理で算出された現在地の座標に最も近い座標の情報を有する車線区間情報
L614を特定すると、右車線の車線区間情報の識別情報に基づいて車線区間情報L61
4に対応する区間が車線区間情報L64に対応する区間と隣接していると判定する。次い
で、車線区間情報L614の右車線の車線変更可否レベルに基づいて、車線区間情報L6
4に対応する区間への車線変更が不可であると判定する。そのため、車線区間情報L61
4に対応する区間では車線変更を行わない。また、分合流情報「合流」に基づいて車両が
隣接する車線区間情報L64に対応する区間を走行する他の車両に注意を払う制御情報を
生成し、車両制御部9に出力する。
位置特定処理で算出された現在地の座標に最も近い座標の情報を有する車線区間情報L
615を特定すると、車線区間情報L615の右車線の車線区間情報の識別情報に基づい
て車線区間情報L615に対応する区間が車線区間情報L65に対応する区間と隣接して
いると判定する。次いで、右車線の車線変更可否レベルに基づいて、車線区間情報L65
に対応する区間への車線変更が可能であると判定する。そして車線区間情報L615に対
応する区間において、車両が隣接する車線区間情報L65に対応する区間を走行する他の
車両に注意を払うとともに、その区間に車線変更行う誘導情報を生成し、車両制御部9に
出力する(ステップS310)。
なお、上記の処理では、車線区間情報L612に対応する区間、車線区間情報L613
に対応する区間及び車線区間情報L614に対応する区間においては、車線変更を行わな
い制御をしているが、何らかの状況(例えば、事故や障害物等でその車線前方を進行でき
ない状況や緊急時等)で、車線変更が必要になった場合は、車線変更を行う誘導情報を生
成し、車両制御部9に出力する。つまり、車線変更レベルが2~4の場合は、状況に応じ
て、車線変更を行う誘導情報を生成し、車両制御部9に出力する。
なお、情報制御部3は、車線変更可否レベルに応じて、誘導情報の出力レベルを変更し
てもよい。例えば、上記の処理において、車線区間情報L614に対応する区間の右車線
の車線変更可否レベル4と車線区間情報L614の分合流情報「合流」に基づいて、車両
が隣接する車線区間情報L64に対応する区間を走行する他の車両に注意を払う誘導制御
情報の出力レベル1(注意喚起)を出力する。車線区間情報L615に対応する区間の右
車線の車線変更可否レベル5と車線区間情報L615の分合流情報「合流」に基づいて、
車両が隣接する車線区間情報L65に対応する区間を走行する他の車両に注意を払う誘導
情報の出力レベル2(加減速情報、進行方向情報)を出力する。
なお、分合流地点ではない複数の車線を有する道路区間に対応して、上記の車線区間情
報の識別情報、左車線の車線区間情報の識別情報、左車線の車線変更可否レベル、右車線
の車線区間情報の識別情報及び右車線の車線変更可否レベルを有する車線属性情報を有し
、そのような車線属性情報を用いて、情報制御部3は車線変更可否レベルが5の区間で車
線変更を行うように誘導情報を生成し、何らかの状況(例えば、事故や障害物等でその車
線前方を進行できない状況や緊急時等)で車線変更が必要になった場合は、車線変更レベ
ルが2~4の区間でも、車線変更を行う誘導情報を生成し、車両制御部9に出力する構成
であっても良い。
【0057】
上記の実施形態において、物理的に通行可能であるが、領域間の境界を規定する境界線
情報の一例を説明した。これに加えて、車線区間情報に対応する各々の区間に対して隣接
する路肩の幅員に関する路肩幅員情報を含んでも良い。以下では路肩幅員情報を用いた変
形例2を説明する。
【0058】
図21は、変形例2の地図データ20の概念を説明するための図である。70は、実際
の道路及びその道路のデータ構造を表している。車線区間情報L71は境界線情報BL2
0、車線区間情報L72は境界線情報BL21が各々関連付けられている。境界線情報B
L20、BL21は各々領域AR11と領域AR12との境界線である。また、車線区間
情報L71は路肩幅員情報W1、車線区間情報L72は路肩幅員情報W2が各々関連付け
られている。
【0059】
図22は、変形例2の地図データ20のデータ構造の詳細を説明するための図である。
境界線情報BL20及びBL21は、その境界線情報に関連付けられた車線区間情報を識
別するための車線区間情報の識別情報、その境界線情報を識別するための道路境界線識別
情報、その境界線情報に対応する境界の中心線の座標点列を表す道路境界線座標情報、そ
の道路境界線が関連する車線区間情報に対応する区間に対して左右いずれかであるかを示
す道路境界線位置情報、その車線区間情報に対応する区間の左右の路肩幅員情報(メート
ル単位)を含んでいる。
【0060】
図23は、変形例2の走行支援処理の動作フローを説明するための図である。
情報制御部3は、車両の現在地を特定する位置特定処理と、位置特定処理で特定された
現在地の情報、車線ネットワーク情報31及び地物データ32を利用して車両の走行が
制御されるようにする誘導処理とを行う。以下で具体的に、位置特定処理及び誘導処理
について説明する。
【0061】
情報制御部3(位置特定部12)は、位置特定処理として以下の処理を行う。
位置取得部6によって取得した現在地情報から車両の現在地の座標を算出する。周辺情
報取得部8が取得した実際の道路の区画線等の車両の周辺画像情報、記憶部4に記憶され
ている図示しない区画線情報等の地物データ32等を利用して車両の現在地の座標を算出
するようにする構成であってもよい(ステップS410)。
【0062】
情報制御部3(誘導部14)は、誘導処理として以下の処理を行う。
位置特定処理で算出された現在地の座標に最も近い座標の情報を有する車線区間情報L
71を特定し、現在地の座標情報とその車線区間情報L71に含まれる座標点列の情報と
を比較し、車両がその座標点列に沿って移動するための誘導情報を生成し、車両制御部9
に出力する。そして、何らかの状況(車両の故障等)により車両を停止させる必要が生じ
たとき、境界線情報BL20に含まれる車線区間識別情報L71に基づいて、地図データ
取得部10が記憶部4から境界線情報BL20を取得する。車両の幅に関する車両幅情報
と車線区間情報L71に対応する区間の左右の路肩幅員情報とを比較し、車両が道路境界
線情報に対応する道路境界線側に停止可能か判定する。例えば車両幅情報が1.7mであ
る場合、車線区間情報L71に対応する区間の左路肩幅員情報1.5mと比較して車両幅
情報が左路肩幅員情報よりも広いため、車両が道路境界線情報BL20に対応する道路境
界線側に停止不能であると判定する。
【0063】
次いで、位置特定処理で算出された現在地の座標に最も近い座標の情報を有する車線区
間情報L72を特定し、現在地の座標情報とその車線区間情報L72に含まれる座標点列
の情報とを比較し、車両がその座標点列に沿って移動するための誘導情報を生成し、車両
制御部9に出力する。また、車線区間情報L72に関連付けられた境界線情報BL21に
含まれる車線区間識別情報L72に基づいて、境界線情報BL21を取得する。そして、
車両の幅に関する車両幅情報と車線区間情報L72に対応する区間の左右の路肩幅員情報
とを比較し、車両が道路境界線情報に対応する道路境界線側に停止可能か判定する。例え
ば車両幅情報が1.7mである場合、車線区間情報L72に対応する区間の左路肩幅員情
報4.0mと比較し車両幅情報が左路肩幅員情報よりも狭いいため、車両が道路境界線情
報BL21に対応する道路境界線側に停止可能であると判定する。そして、境界線情報B
L21の道路境界線座標情報に基づいて、境界線情報の道路境界線座標情報の座標が規定
する境界線を越えないようにして、路肩部分に停止するように誘導する誘導情報を生成し
、車両制御部9に出力する(ステップS420)。
【0064】
なお、地図データ20として、実施形態1乃至実施形態3並びに変形例1及び変形例2
の少なくとも2つで説明した情報を含み、その地図データ20を用いて、実施形態1の処
理(図6)、実施形態2の処理(図10)、実施形態3の処理(図14)、変形例1の処
理(図17)及び変形例2(図20)の少なくとも2つで説明した処理を全て行う構成で
あっても良いし、地図データ20として、実施形態1乃至実施形態3並びに変形例1及び
変形例2の全てで説明した情報を含み、その地図データ20を用いて、実施形態1の処理
図6)、実施形態2の処理(図10)、実施形態3の処理(図14)、変形例1の処理
図17)及び変形例2(図20)の少なくとも2つの全てで説明した処理を全て行う
構成であっても良い。
【0065】
特許文献1により実現される車線増設区間は、車線増設区間の特性及び車両の特性を考
慮しない画一的なものであった。同じ車線増設区間であっても、走行増加や登坂増加の違
いにより、また車両の特性の違いにより、必ずしも望ましい誘導とはならないことがあっ
た。上記で説明した実施形態は、これらの課題を解決するものである。
以上の実施形態の全部又は一部に記載された態様は、移動体を適切に誘導制御すること
を可能とする走行支援装置及び当該走行支援装置に用いられる地図データのデータ構造を
提供すること、処理速度の向上、処理精度の向上、使い勝手の向上、データを利用した機
能の向上又は適切な機能の提供その他の機能向上又は適切な機能の提供、データ及び/又
はプログラムの容量の削減、装置及び/又はシステムの小型化等の適切なデータ、プログ
ラム、記録媒体、装置及び/又はシステムの提供、並びにデータ、プログラム、装置又は
システムの制作・製造コストの削減、制作・製造の容易化、制作・製造時間の短縮等のデ
ータ、プログラム、記録媒体、装置及び/又はシステムの制作・製造の適切化のいずれか
一つの課題を解決する。
【符号の説明】
【0066】
1 走行支援システム
2 車両
3 情報制御部
4 記憶部
5 入力部
6 位置取得部
7 車速情報取得部
8 周辺情報取得部
9 車両制御部
10 地図データ取得部
11 経路探索部
12 位置特定部
13 経路特定部
14 誘導部
20 地図データ
30 道路ネットワークデータ
31 車線ネットワークデータ
32 地物データ
33 属性データ
60~70 道路及びそのデータ構造
L10~L615 車線区画線情報
AL10~AL615 車線属性情報
A~D、AR1~AR12 領域
BL10~BL21 境界線情報
図1
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