(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-24
(45)【発行日】2022-06-01
(54)【発明の名称】修理見積り支援システムおよび支援情報分析装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20220525BHJP
G06Q 10/00 20120101ALI20220525BHJP
B60S 5/00 20060101ALN20220525BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q10/00 300
B60S5/00
(21)【出願番号】P 2020092891
(22)【出願日】2020-05-28
【審査請求日】2020-05-28
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】503090393
【氏名又は名称】株式会社プロトリオス
(74)【代理人】
【識別番号】100075557
【氏名又は名称】西教 圭一郎
(72)【発明者】
【氏名】石橋 邦雄
【審査官】新里 太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-222458(JP,A)
【文献】特開2002-183338(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
B60S 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
支援情報分析装置と、見積り作成装置と、を含み、事故車両の修理見積りの作成を支援する支援システムであって、
前記支援情報分析装置と見積り作成装置とがデータ通信可能であり、
前記見積り作成装置は、
修理対象の車両を入力する入力部と、
車体の損傷箇所を指定する指定部と、
前記指定部で指定された損傷箇所に応じて、修理内容の候補を表示する表示部と、
前記表示部に表示された候補から少なくとも1つの修理内容を、ユーザの操作によって選択する選択部と、
前記指定部で指定された損傷箇所と前記選択部で選択された修理内容とが関連付けられた修理内容情報を記憶する記憶部と、
前記修理内容情報に基づいて見積りを作成する作成部と、
前記修理内容情報を前記支援情報分析装置に送信する作成装置通信部と、
を備え、
前記支援情報分析装置は、
前記見積り作成装置から送信された修理内容情報を受信する分析装置通信部と、
受信した修理内容情報を記憶するデータベース部と、
前記データベース部に記憶された修理内容情報を分析し、損傷箇所と修理内容との関連性を示す支援情報として、車種別の支援情報および汎用車両の支援情報を生成する生成部と、
を備え、
前記分析装置通信部が、前記見積り作成装置に支援情報を送信し、
前記作成装置通信部が、前記支援情報分析装置から支援情報を受信し、
前記入力部が、修理対象の車両を入力し、
前記指定部が、車体の損傷箇所を指定すると、
前記表示部が、指定された損傷箇所に応じた修理内容の候補を表示する際に、入力された修理の車両に対応する前記車種別の支援情報または前記汎用車両の支援情報に応じて表示態様を変更し、
前記選択部が、変更された表示態様で前記表示部に表示された候補から少なくとも1つの修理内容を、ユーザの操作によって選択することを特徴とする支援システム。
【請求項2】
支援情報分析装置と、見積り作成装置と、を含み、事故車両の修理見積りの作成を支援する支援システムであって、
前記支援情報分析装置と見積り作成装置とがデータ通信可能であり、
前記見積り作成装置は、
車体の損傷箇所を指定する指定部と、
前記指定部で指定された損傷箇所に応じて、修理内容の候補を表示する表示部と、
前記表示部に表示された候補から少なくとも1つの修理内容を、ユーザの操作によって選択する選択部と、
前記指定部で指定された損傷箇所と前記選択部で選択された修理内容とが関連付けられた修理内容情報を記憶する記憶部と、
前記修理内容情報に基づいて見積りを作成する作成部と、
前記修理内容情報を前記支援情報分析装置に送信する作成装置通信部と、
を備え、
前記支援情報分析装置は、
前記見積り作成装置から送信された修理内容情報を受信する分析装置通信部と、
受信した修理内容情報を記憶するデータベース部と、
前記データベース部に記憶された修理内容情報を分析し、各損傷箇所に対する修理内容ごとの選択率を含む支援情報を生成する生成部と、
を備え、
前記分析装置通信部が、前記見積り作成装置に支援情報を送信し、
前記作成装置通信部が、前記支援情報分析装置から支援情報を受信し、
前記指定部が、車体の損傷箇所を指定すると、
前記表示部が、指定された損傷箇所に応じた修理内容の候補を表示する際に、支援情報に応じて、選択率が所定値より大きい修理内容を、他の修理内容と色が異なるように表示態様を変更し、
前記選択部が、変更された表示態様で前記表示部に表示された候補から少なくとも1つの修理内容を、ユーザの操作によって選択し、
前記見積り作成装置は、修理対象の車両を入力する入力部をさらに備え、
前記支援情報分析装置の前記生成部は、支援情報として、車種別の支援情報および汎用車両の支援情報を生成し、
前記入力部が、修理対象の車両を入力し、
前記指定部が、車体の損傷箇所を指定すると、
前記表示部が、指定された損傷箇所に応じた修理内容の候補を表示する際に、入力された修理の車両に対応する前記車種別の支援情報または前記汎用車両の支援情報に応じて表示態様を変更することを特徴とす
る支援システム。
【請求項3】
前記指定部は、さらに損傷箇所の損傷度合を指定し、
修理内容情報は、前記指定部で指定された損傷箇所および損傷度合と前記選択部で選択された修理内容とが関連付けられることを特徴とする請求項1
または2に記載の支援システム。
【請求項4】
前記表示態様は、修理内容の候補を表示する表示順序であることを特徴とする請求項
1または
2記載の支援システム。
【請求項5】
事故車両の修理見積りの作成を支援する支援システムを、見積り作成装置とともに構成する支援情報分析装置であって、
前記支援情報分析装置と見積り作成装置とがデータ通信可能であり、
前記見積り作成装置は、
修理対象の車両を入力する入力部と、
車体の損傷箇所を指定する指定部と、
前記指定部で指定された損傷箇所に応じて、修理内容の候補を表示する表示部と、
前記表示部に表示された候補から少なくとも1つの修理内容を、ユーザの操作によって選択する選択部と、
前記指定部で指定された損傷箇所と前記選択部で選択された修理内容とが関連付けられた修理内容情報を記憶する記憶部と、
前記修理内容情報に基づいて見積りを作成する作成部と、
前記修理内容情報を前記支援情報分析装置に送信する作成装置通信部と、
を備え、
前記支援情報分析装置は、
前記見積り作成装置から送信された修理内容情報を受信する分析装置通信部と、
受信した修理内容情報を記憶するデータベース部と、
前記データベース部に記憶された修理内容情報を分析し、損傷箇所と修理内容との関連性を示す支援情報として、車種別の支援情報および汎用車両の支援情報を生成する生成部と、
を備え、
前記分析装置通信部が、前記見積り作成装置に支援情報を送信し、
前記作成装置通信部が、前記支援情報分析装置から支援情報を受信し、
前記入力部が、修理対象の車両を入力し、
前記指定部が、車体の損傷箇所を指定すると、
前記表示部が、指定された損傷箇所に応じた修理内容の候補を表示する際に、入力された修理の車両に対応する前記車種別の支援情報または前記汎用車両の支援情報に応じて表示態様を変更し、
前記選択部が、変更された表示態様で前記表示部に表示された候補から少なくとも1つの修理内容を、ユーザの操作によって選択することを特徴とする支援情報分析装置。
【請求項6】
事故車両の修理見積りの作成を支援する支援システムを、見積り作成装置とともに構成する支援情報分析装置であって、
前記支援情報分析装置と見積り作成装置とがデータ通信可能であり、
前記見積り作成装置は、
車体の損傷箇所を指定する指定部と、
前記指定部で指定された損傷箇所に応じて、修理内容の候補を表示する表示部と、
前記表示部に表示された候補から少なくとも1つの修理内容を、ユーザの操作によって選択する選択部と、
前記指定部で指定された損傷箇所と前記選択部で選択された修理内容とが関連付けられた修理内容情報を記憶する記憶部と、
前記修理内容情報に基づいて見積りを作成する作成部と、
前記修理内容情報を前記支援情報分析装置に送信する作成装置通信部と、
を備え、
前記支援情報分析装置は、
前記見積り作成装置から送信された修理内容情報を受信する分析装置通信部と、
受信した修理内容情報を記憶するデータベース部と、
前記データベース部に記憶された修理内容情報を分析し、各損傷箇所に対する修理内容ごとの選択率を含む支援情報を生成する生成部と、
を備え、
前記分析装置通信部が、前記見積り作成装置に支援情報を送信し、
前記作成装置通信部が、前記支援情報分析装置から支援情報を受信し、
前記指定部が、車体の損傷箇所を指定すると、
前記表示部が、指定された損傷箇所に応じた修理内容の候補を表示する際に、支援情報に応じて、選択率が所定値より大きい修理内容を、他の修理内容と色が異なるように表示態様を変更し、
前記選択部が、変更された表示態様で前記表示部に表示された候補から少なくとも1つの修理内容を、ユーザの操作によって選択し、
前記見積り作成装置は、修理対象の車両を入力する入力部をさらに備え、
前記支援情報分析装置の前記生成部は、支援情報として、車種別の支援情報および汎用車両の支援情報を生成し、
前記入力部が、修理対象の車両を入力し、
前記指定部が、車体の損傷箇所を指定すると、
前記表示部が、指定された損傷箇所に応じた修理内容の候補を表示する際に、入力された修理の車両に対応する前記車種別の支援情報または前記汎用車両の支援情報に応じて表示態様を変更することを特徴とす
る支援情報分析装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、修理見積り支援システムおよび支援情報分析装置に関する。
【背景技術】
【0002】
事故によって損傷した自動車の修理においては、予め見積りが修理依頼者に提示され、了承を得たのちに修理を実施する。また、損害保険が使用される場合には、賠償額の算定のために見積りが作成される。車体修理の作業には、各種部品の脱着・取替、板金および塗装があり、修理見積りの作成には、車両を構成する膨大な数の部品から必要なものを選択し、さらには、板金の程度、塗装範囲などの情報が必要となる。
【0003】
容易に修理見積りを作成するために、見積りの作成を支援する装置、システムが開発されている。特許文献1記載の自動車修理見積システムは、損傷範囲が指定されると部品名と部品イラストとが表示され、いずれか一方を選択して入力することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の自動車見積システムでは、指定された損傷範囲に含まれる部品が入力の候補として表示されることになる。損傷範囲が広いと、部品名であっても部品イラストであっても、候補となる部品が多数となるので、目的の部品を探し出して選択する操作が非常に煩雑な操作となる。
【0006】
本発明の目的は、修理見積り作成の容易性を向上させることが可能な修理見積り支援システムおよび支援情報分析装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施形態に係る支援システムは、
支援情報分析装置と、見積り作成装置と、を含み、事故車両の修理見積りの作成を支援する支援システムであって、
前記支援情報分析装置と見積り作成装置とがデータ通信可能であり、
前記見積り作成装置は、
車体の損傷箇所を指定する指定部と、
前記指定部で指定された損傷箇所に応じて、修理内容の候補を表示する表示部と、
前記表示部に表示された候補から少なくとも1つの修理内容を、ユーザの操作によって選択する選択部と、
前記指定部で指定された損傷箇所と前記選択部で選択された修理内容とが関連付けられた修理内容情報を記憶する記憶部と、
前記修理内容情報に基づいて見積りを作成する作成部と、
前記修理内容情報を前記支援情報分析装置に送信する作成装置通信部と、
を備え、
前記支援情報分析装置は、
前記見積り作成装置から送信された修理内容情報を受信する分析装置通信部と、
受信した修理内容情報を記憶するデータベース部と、
前記データベース部に記憶された修理内容情報を分析し、損傷箇所と修理内容との関連性を示す支援情報を生成する生成部と、
を備え、
前記分析装置通信部が、前記見積り作成装置に支援情報を送信し、
前記作成装置通信部が、前記支援情報分析装置から支援情報を受信し、
前記指定部が、車体の損傷箇所を指定すると、
前記表示部が、支援情報に応じて、修理内容の候補を表示する表示態様を変更し、
前記選択部が、変更された表示態様で前記表示部に表示された候補から少なくとも1つの修理内容を、ユーザの操作によって選択することを特徴とする。
【0008】
また、本発明の実施形態に係る支援情報分析装置は、
事故車両の修理見積りの作成を支援する支援システムを、見積り作成装置とともに構成する支援情報分析装置であって、
前記支援情報分析装置と見積り作成装置とがデータ通信可能であり、
前記見積り作成装置は、
車体の損傷箇所を指定する指定部と、
前記指定部で指定された損傷箇所に応じて、修理内容の候補を表示する表示部と、
前記表示部に表示された候補から少なくとも1つの修理内容を、ユーザの操作によって選択する選択部と、
前記指定部で指定された損傷箇所と前記選択部で選択された修理内容とが関連付けられた修理内容情報を記憶する記憶部と、
前記修理内容情報に基づいて見積りを作成する作成部と、
前記修理内容情報を前記支援情報分析装置に送信する端末装置通信部と、
を備え、
前記支援情報分析装置は、
前記見積り作成装置から送信された修理内容情報を受信する分析装置通信部と、
受信した修理内容情報を記憶するデータベース部と、
前記データベース部に記憶された修理内容情報を分析し、損傷箇所と修理内容との関連性を示す支援情報を生成する生成部と、
を備え、
前記分析装置通信部が、前記見積り作成装置に支援情報を送信し、
前記端末装置通信部が、前記支援情報分析装置から支援情報を受信し、
前記指定部が、車体の損傷箇所を指定すると、
前記表示部が、支援情報に応じて、修理内容の候補を表示する表示態様を変更し、
前記選択部が、変更された表示態様で前記表示部に表示された候補から少なくとも1つの修理内容を、ユーザの操作によって選択することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明の実施形態に係る修理見積り支援システムによれば、支援情報分析装置で生成された支援情報に応じて、見積り作成装置の表示部が修理内容の候補を表示する表示態様を変更するので、修理見積り作成の容易性を向上させることができる。
【0010】
また、本発明の実施形態に係る支援情報分析装置によれば、生成した支援情報に応じて、見積り作成装置の表示部が表示する修理内容の候補の表示態様を変更するので、修理見積り作成の容易性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本実施形態に係る修理見積り支援システムの一例の概略を示す構成図である。
【
図2】見積り作成装置の機能構成を示すブロック図である。
【
図3】支援情報分析装置の機能構成を示すブロック図である。
【
図4】見積り作成装置による見積り作成処理のフローチャートである。
【
図5】損傷箇所および損傷度合を指定するときの表示画面例である。
【
図7】支援情報分析装置による支援情報作成処理のフローチャートである。
【
図9】支援情報の選択処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本実施形態に係る修理見積り支援システムおよび支援情報分析装置について、図面を参照しながら説明する。ただし、以下で参照する各図には、本実施形態に係る修理見積り支援システムおよび支援情報分析装置の構成のうち、本実施形態の特徴を説明するための主な構成を示している。したがって、本実施形態に係る修理見積り支援システムおよび支援情報分析装置は、各図に示されていない公知の構成を備えていてもよい。
【0013】
図1は、本実施形態に係る修理見積り支援システムの一例の概略を示す構成図である。
図1に示す修理見積り支援システム1は、支援情報分析装置10と見積り作成装置20とがデータ通信可能に構成され、事故車両の修理見積りの作成を支援する。支援情報分析装置10と見積り作成装置20とのデータ通信は、ネットワーク50を介して行われる。ネットワーク50は、例えば、インターネットなどに用いられる公衆回線、または専用回線などである。修理見積り支援システム1を構成する見積り作成装置20は、1台であってもよく、複数台であってもよい。複数台の見積り作成装置20を含む場合は、いずれも支援情報分析装置10とデータ通信可能であり、修理見積り支援システム1は、例えば、クラウドシステムによって実現できる。
【0014】
見積り作成装置20は、事故車両の修理見積りを作成する際に、ユーザが操作する装置である。支援情報分析装置10は、見積り作成装置20で作成された見積りに関する情報を、見積り作成装置20から受信し、受信した情報を分析する。支援情報分析装置10は、分析で得られた結果を支援情報として、見積り作成装置20へと送信する。見積り作成装置20は、支援情報に基づいて、選択対象となる修理内容の表示態様を変更する。
【0015】
ユーザは、見積り作成装置20において、表示態様が変更された修理内容を見て、修理見積りに必要な修理内容の選択を行い、見積りを作成する。作成された見積りに関する情報は、見積り作成装置20から支援情報分析装置10に送信され、分析される。本実施形態に係る修理見積り支援システム1は、このような動作を繰り返すことで、ユーザは、修理見積りの作成に必要な修理内容の選択操作を容易に行うことができる。
【0016】
図2は、見積り作成装置の機能構成を示すブロック図である。見積り作成装置20は、指定部21、表示部22、選択部23、記憶部24、作成部25および作成装置通信部26を備える。見積り作成装置20は、例えば、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレットなどの各種情報処理装置で、上記各部の機能を実行させるプログラムを動作させることで実現可能である。また、見積り作成装置20として動作する専用装置であってもよい。タブレットを例とすると、ディスプレイに各種画像を表示し、タッチパネルによるユーザからの入力を受け付け、CPU(中央演算装置)によって演算処理を行うことで、見積り作成装置20として動作する。
【0017】
指定部21は、車体の損傷箇所を指定する。事故によって損傷した箇所は、例えば、ユーザが、写真などによって、間接的に事故車両を見たり、肉眼で直接的に事故車両を見ることで確認する。指定部21は、ユーザが確認した損傷箇所を指定することができる。例えば、車体を複数の領域に分割し、分割された領域から損傷箇所を選択して指定する。複数の領域は、例えば、車体のフロント部分、リア部分、センター部分などに分かれて設定され、フロント部分が左フロント部分、右フロント部分などのようにさらに詳細な領域に分割されていてもよい。
【0018】
指定部21は、例えば、ディスプレイに、車両の六面図のうち底面図を除く5枚の図面をイラスト化して表示する。各図面の車体イラストには、損傷箇所として選択することが可能な複数の領域が示される。ユーザは、直接的または間接的に事故車両を見て、損傷がある箇所を車体の損傷箇所として確認し、例えば、タッチパネルやマウスなどの入力装置を操作して、損傷箇所に相当する領域を選択する。ユーザによって選択された領域が、指定部21によって指定された損傷箇所となる。
【0019】
指定部21は、さらに損傷箇所の損傷度合を指定することもできる。車体に損傷があるか否かのみを指定してもよいが、実際の事故車両では、同じ損傷箇所であっても、損傷の度合が異なっている場合がある。例えば、一部に凹みが有る程度の損傷と、大きく変形して亀裂や割れが生じる程度の損傷では、同じ箇所であっても損傷度合は異なる。損傷度合が異なると修理内容も変わる可能性が高い。損傷が大きいと修理内容の種類も多くなる傾向がある。指定部21が、損傷箇所の指定に加えて、指定された損傷箇所の損傷度合も指定する。例えば、損傷度合が「弱」と「強」の二段階から指定することができる。指定部21が指定可能な損傷度合は、三段階以上であってもよい。
【0020】
表示部22は、指定部21で指定された損傷箇所に応じて、修理内容の候補を表示する。損傷箇所ごとに予め修理内容の候補が設定されている。指定部21で指定された損傷箇所が複数であれば、各損傷箇所の候補を組み合わせ、全ての修理内容の候補を表示する。指定された損傷箇所の数が多いほど表示部22に表示される修理内容の候補の総数も多くなる。表示部22は、例えば、ディスプレイに修理内容の候補を表示する。修理内容の候補の表示は、修理対象となる部品の名称、部品のイラストまたはこれらを組み合わせて表示してもよい。修理内容は、各種部品の脱着・取替、板金および塗装の要否などが含まれる。
【0021】
選択部23は、表示部22に表示された候補から少なくとも1つの修理内容を、ユーザの操作によって選択する。ユーザは、表示部22に表示された修理内容の候補の中から、行なうべき修理内容を選択する。選択する修理内容は、損傷の度合によって、1つの場合もあれば、複数の場合もある。
【0022】
選択部23は、例えば、ディスプレイに修理内容の候補が表示されると、指定部21と同様に、例えば、ユーザが、タッチパネルやマウスなどの入力装置を操作して、修理内容を選択することができる。選択部23は、修理内容を選択後に、指定部21で指定された損傷箇所と選択した修理内容とが関連付けられた修理内容情報を作成する。
【0023】
記憶部24は、指定部21で指定された損傷箇所と選択部23で選択された修理内容とが関連付けられた修理内容情報を記憶する。記憶部24は、例えば、ROM(Read Only Memory)またはRAM(Random Access Memory)などの記憶素子であってもよく、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disc Drive)などの記憶装置であってもよい。
【0024】
作成部25は、修理内容情報に基づいて見積りを作成する。見積りは、公知の方法で作成することができる。例えば、各修理内容に予め割り当てられた工数と、時間対応単価とを掛け合わせて、修理内容ごとの修理工賃を算出する。また、例えば、修理内容が、交換などの場合には、交換する部品の単価と部品数量とを掛け合わせて、部品代を算出してもよい。さらに、例えば、修理内容が塗装の場合には、塗料などの塗装に必要な材料代も算出するようにしてもよい。全ての修理内容に対して修理工賃や部品代、塗装材料代などを算出して合計金額を算出する。作成した見積りの内容を記憶部24に記憶してもよい。記憶部24には、見積書として印刷可能なデータ形式で記憶してもよい。例えば、公知の見積書の様式に、作成した見積りの内容およびその他必要な情報(ユーザ情報など)を反映させた見積書の印刷データを記憶してもよい。
【0025】
作成装置通信部26は、修理内容情報を支援情報分析装置10に送信する。作成装置通信部26は、例えば、ネットワーク50を介して支援情報分析装置10に送信できればよく、通信方式などは特に限定されない。なお、作成装置通信部26は、修理内容情報以外の情報を支援情報分析装置10に送信してもよい。作成装置通信部26は、端末装置通信部として機能する構成であってもよい。
【0026】
図3は、支援情報分析装置の機能構成を示すブロック図である。支援情報分析装置10は、分析装置通信部11、データベース部12、生成部13を備える。分析装置通信部11は、例えば、クラウドサーバなどのサーバ装置で、上記各部の機能を実行させるプログラムを動作させることで実現可能である。また、支援情報分析装置10として動作する専用装置であってもよい。
【0027】
分析装置通信部11は、見積り作成装置20から送信された修理内容情報を受信する。分析装置通信部11は、例えば、ネットワーク50を介して見積り作成装置20から受信できればよく、通信方式などは特に限定されない。なお、分析装置通信部11は、修理内容情報以外の情報を見積り作成装置20から受信してもよい。
【0028】
データベース部12は、受信した修理内容情報を記憶する。データベース部12は、ハードディスクドライブなどの大容量の記憶装置で実現できる。生成部13は、データベース部12に記憶された修理内容情報を分析し、損傷箇所と修理内容との関連性を示す支援情報を生成する。データベース部12には、見積り作成装置20から送信された複数の修理内容情報が記憶される。記憶された修理内容情報に対して、例えば、統計処理を施して、各損傷箇所に対して、選択された修理内容の抽出と修理内容ごとの選択率(詳細は後述する)とを支援情報として生成する。生成した支援情報は、データベース部12に記憶してもよい。
【0029】
修理見積り支援システム1は、以下のように動作し、ユーザによる見積り作成を支援することができる。支援情報分析装置10において、分析装置通信部11が、見積り作成装置20に支援情報を送信し、見積り作成装置20において、作成装置通信部26が、支援情報分析装置10から支援情報を受信する。支援情報分析装置10から見積り作成装置20への支援情報の送信は、例えば、毎日、毎月末または毎週末など、予め規定したタイミングで定期的に行なってもよく、見積り作成装置20からの要求に応じて行なってもよい。見積り作成装置20は、受信した支援情報を記憶部24に記憶してもよい。
【0030】
ユーザが、見積り作成装置20で見積りを作成するときに、指定部21が、車体の損傷箇所を指定すると、表示部22が、支援情報に応じて、修理内容の候補を表示する表示態様を変更する。選択部23が、変更された表示態様で表示部22に表示された候補から少なくとも1つの修理内容を、ユーザの操作によって選択する。
【0031】
表示部22においては、指定された損傷箇所における修理内容の候補が全て表示されることになる。修理内容の候補の全てを表示部22の一画面に表示しようとすると、個々の修理内容に対して割り当てられる画面の領域が小さくなり、ユーザが視認しにくくなり、選択すべき修理内容を探し出すまでに時間を要する。また、修理内容の候補の全てを表示部22でスクロール表示させようとした場合には、スクロール画面が長くなり、ユーザが全体を視認しにくくなり、選択すべき修理内容を探し出すまでに時間を要する。
【0032】
本発明では、表示部22が、支援情報に応じて、修理内容の候補を表示する表示態様を変更する。変更する表示態様は、支援情報に応じた態様であって、ユーザによる修理内容の選択を容易にするような表示態様であればよい。例えば、支援情報は、部品ごとの選択率を含むので、これに基づき、修理内容の候補のうち、選択率が大きい修理内容を容易に選択しやすい表示態様とすればよい。一画面表示であれば、選択率が所定値より大きい修理内容の表示領域を、他の修理内容よりも大きく表示する。スクロール表示であれば、選択率が所定値より大きい修理内容の表示順序を他の修理内容よりも上位にして表示する。また、一画面表示でもスクロール表示でもよいが、選択率が所定値より大きい修理内容を示す文字列の色や背景などの色を、他の修理内容の色と異ならせて表示してもよい。これにより、ユーザは、選択率が大きい修理内容を容易に見つけることができるので、選択部23による修理内容の選択が容易になる。
【0033】
図4は、見積り作成装置による見積り作成処理のフローチャートである。以下に説明するフローチャートは、見積り作成処理の一例であって、一部のステップを省略してもよく、別のステップを追加してもよい。見積り作成装置20は、例えば、自動車の修理・整備を行う事業者が所有し、修理・整備の作業者または作業者から指示を受けた操作者がユーザとして操作する。ユーザは、予め修理の対象となる事故車両を直接的または間接的に確認する。
【0034】
ステップA1では、ユーザが、入力装置などを操作して、対象の車両を選択する。ステップA2では、指定部21が、車体の損傷箇所を指定し、ステップA3で、さらに損傷箇所の損傷度合を指定する。
図5は、損傷箇所および損傷度合を指定するときの表示画面例である。
図5(a)は指定前の表示画面例を示す。指定前には、例えば、各図面の車体イラスト100に、損傷箇所として選択することが可能な複数の領域101が重ねて示される。いずれかの領域をユーザが指定すると、指定された領域が変化して表示される。未指定の領域101を指定すると、領域の色が例えば黄色の領域102に変化する(
図5(b)では、斜線ハッチング)。さらに黄色の領域102を指定すると、領域の色が例えば赤色の領域103に変化する(
図5(b)では、格子線ハッチング)。ここで、一回指定された黄色の領域102は、損傷度合が「弱」と指定され、二回指定された赤色の領域103は、損傷度合が「強」と指定される。
【0035】
ステップA4では、表示部22が、支援情報分析装置10から支援情報を取得してこれを参照し、支援情報に応じた表示態様で修理内容の候補を表示する。ステップA5では、表示部22に表示された修理内容の候補から、ユーザの操作によって、必要な修理内容を選択部23が選択する。ここで選択される修理内容は、事故車両ごとに同じものもあれば、異なるものもある。二台の事故車両の損傷箇所と損傷度合が同じであっても、全く同じ修理内容が選択されるとは限らない。本実施形態では、支援情報に応じて修理内容が表示されることで、選択される可能性が高い修理内容を選び易くなる。事故車両の修理内容は、点検・整備などのように交換部品の種類や交換時期などが標準的に設定されているのではなく、選択される可能性が低いものであっても、全ての修理内容の候補を選択可能としておく必要がある。本実施形態は、表示態様として表示順序が変わるだけであって、全ての修理内容の候補が選択可能であることは変わらないので、選択される可能性が低い修理内容も選択することができる。
【0036】
例えば、支援情報から選択される可能性が高い修理内容を決定し、見積り作成まで行なうことは可能である。その場合、作成された見積りに対して、ユーザが必要な訂正や追加を行い、見積りを確定させることが考えられる。訂正や追加の頻度が小さければよいが、上記のとおり、事故車両の修理という特性上、選択される可能性が低いものを選択することや選択される可能性が高いものを選択しないことも十分に有り得る。そうすると、修理内容の訂正や追加の頻度が小さいとは言えず、訂正や追加の操作が却って煩雑なものとなってしまう。本実施形態は、選択部23を設けて、修理内容の選択においてユーザの選択操作を介入させるとともに、表示部22で修理内容の候補の表示態様を変化させて選択の容易性は向上させることで、修理見積り作成の容易性を向上させることを可能としている。
【0037】
ステップA6では、選択された修理内容に基づいて、作成部25が見積りを作成する。一方で、記憶部24が、指定部21で指定された損傷箇所と選択部23で選択された修理内容とが関連付けられた修理内容情報を記憶するとともに、作成装置通信部26が、修理内容情報を支援情報分析装置10に送信する。
【0038】
図6は、修理内容情報の一例を示す図である。修理内容情報200は、例えば、項目として、車種コード201、見積り伝票ID202、部位コード203、修理内容204、工数205、損傷箇所206および損傷度合207を含む。
図6に示す修理内容情報は、一例であって、含まれる項目は、これらに限定されない。車種コード201は、車種ごとに割り当てられたコード番号である。見積り伝票ID202は、作成された見積りごとに割り当てられたIDである。部位コード203は、修理対象となる車体の部位ごとに割り当てられたコード番号である。修理内容204は、選択部23で選択された修理内容(修理の対象となる部品の脱着・取替、板金および塗装の内容)を示す。工数205は、修理内容204に設定された工数の値である。損傷箇所206は、指定部21で指定された損傷箇所を示す。損傷度合207は、指定部21で指定された損傷度合を示す。このように、修理内容情報200には、損傷箇所206と修理内容204とが関連付けられている。さらに、本例のように、損傷度合207が関連付けられていてもよい。
【0039】
図7は、支援情報分析装置による支援情報作成処理のフローチャートである。以下に説明するフローチャートは、支援情報作成処理の一例であって、一部のステップを省略してもよく、別のステップを追加してもよい。支援情報分析装置10は、見積り作成装置20から送信された修理内容情報をデータベース部12に記憶し、蓄積する。一定量以上の修理内容情報を蓄積すると、分析を行い、支援情報を生成する。一度支援情報を生成したのちは、例えば一定期間ごと、一定量以上の新しい修理内容情報が追加されるごとに、再度分析を行い、新たな支援情報を生成して更新する。
【0040】
ステップB1では、重複チェック処理を行い、ステップB2でデータベース部12に蓄積された修理内容情報に対して、生成部13が統計処理による分析を行う。重複チェック処理は、修理内容を重複して計上しないようにするための処理であって、公知の方法で実行することができる。統計処理は、公知の方法で実行することができる。1つの損傷箇所に対して、修理内容ごとに選択された回数を計数し、蓄積された全ての支援情報における選択された回数の割合を選択率として算出する。これを全ての損傷箇所に対して行なう。重複チェック処理は、
【0041】
ステップB3では、生成部13が、統計処理の結果、算出された修理内容の選択率が所定値以上であるかどうかを判断する。所定値は、統計処理の方法などを考慮して適宜設定することが可能である。本実施形態では、例えば60%とするが、他の値であってもよい。選択率が60%以上である修理内容については、ステップB4で有効データであるとし、ステップB5で車種別の支援情報としてデータベース部12に登録される。さらにステップB6で汎用車両の支援情報としてデータベース部12に登録される。選択率が60%未満である修理内容については、ステップB7で無効データとして、処理を終了する。本実施形態では、選択率が60%以上である修理内容が、順次データベース部12に登録されて支援情報が生成される。すなわち、支援情報に登録された修理内容は、全て選択率が60%以上であり、登録されていない修理内容は選択率が60%未満である。
【0042】
このような支援情報を参照した場合、支援情報に含まれる全ての修理内容の選択率が高いので、表示部22は、例えば、支援情報に含まれる全ての修理内容の表示順序を上位とし、支援情報に含まれない修理内容の表示順序を下位として、修理内容の候補を表示させればよい。また、支援情報には、修理内容とともに算出された選択率の値が登録されていてもよい。この場合、表示部22は、例えば、支援情報に含まれる全ての修理内容の表示順序を上位とするとともに、さらに、支援情報に含まれる修理内容を選択率の値が高い順に表示することもできる。
【0043】
図8は、支援情報の一例を示す図である。
図8(a)は、車種別の支援情報300であり、
図8(b)は、汎用車両の支援情報400である。車種別の支援情報300は、例えば、項目として、車種コード301、損傷箇所302、損傷度合303、部位コード304および修理内容305を含む。
図8(a)に示す支援情報は、一例であって、含まれる項目は、これらに限定されない。車種コード301は、車種ごとに割り当てられたコード番号である。損傷箇所302は、指定部21で指定可能な損傷箇所を示す。損傷度合303は、指定部21で指定可能な損傷度合を示す。部位コード304は、修理対象となる車体の部位ごとに割り当てられたコード番号である。修理内容305は、選択部23で選択可能な修理内容を示す。汎用車両の支援情報400は、例えば、項目として、汎用コード401、損傷箇所402、損傷度合403、部位コード404および修理内容405を含む。
図8(b)に示す支援情報は、一例であって、含まれる項目は、これらに限定されない。汎用コード401は、セダン、ワゴン、軽自動車などの車両の種類ごとに割り当てられたコード番号である。損傷箇所402は、指定部21で指定可能な損傷箇所を示す。損傷度合403は、指定部21で指定可能な損傷度合を示す。部位コード404は、修理対象となる車体の部位ごとに割り当てられたコード番号である。修理内容405は、選択部23で選択可能な修理内容を示す。
【0044】
上記のように、支援情報として、車種別の支援情報300と汎用車両の支援情報400とがある場合は、
図4のステップA4において、参照する支援情報を選択するようにすればよい。
図9は、支援情報の選択処理を示すフローチャートである。本フローチャートは、
図4のフローチャートで示す見積り作成処理において、ステップA1~A3で、車両、損傷箇所、損傷度合が指定されたのちに開始される。
【0045】
ステップC1では、選択された車両に対応する車種別の支援情報300が、データベース部12に規定数以上あるかどうかを判断する。規定数以上あればステップC2に進み、指定された損傷箇所に対応する車種別の支援情報300がデータベース部12に規定数以上あるかどうかを判断する。規定数以上あればステップC3に進み、指定された損傷箇所かつ損傷度合に対応する車種別の支援情報300がデータベース部12に規定数以上あるかどうかを判断する。規定数以上あれば、ステップC4で、選択された車両に対応する車種別の支援情報300を参照する。ステップC2、ステップC3、ステップC4のいずれかで、規定数未満であった場合は、ステップC5で、汎用車両の支援情報400を参照する。すなわち、修理実績が十分に蓄積されている場合は、車種別の支援情報300を参照し、そうでなければ、汎用車両の支援情報400を参照することになる。なお、上記各ステップにおいて、データベース部12に規定数以上あるかどうかは、判断が必要なときに支援情報分析装置10に対して現在の車種別の支援情報300の修理実績について問合せ、支援情報分析装置10からの応答によって判断すればよい。または、車種別の支援情報300が、現在の修理実績を表す情報を含むようにすれば、これに基づいて判断することもできる。
【0046】
(変形例)
上記の実施形態においては、見積り作成処理の実行中に見積り作成装置20が、支援情報分析装置10から支援情報を取得して参照する構成としたが、予め支援情報分析装置10から支援情報を取得して記憶部24に記憶しておき、見積り作成処理では、記憶部24に記憶された支援情報を参照する構成であってもよい。
【0047】
また、上記の実施形態では、見積り作成装置20が、支援情報分析装置10からネットワーク50を介して支援情報を取得する構成としたが、支援情報分析装置10とのデータ通信ができない見積り作成装置20の場合は、例えば、支援情報を記憶した記憶媒体を読み取り、読み取った支援情報を参照する構成であってもよい。
【0048】
また、上記の実施形態では、支援情報分析装置10が統計処理によって修理内容情報の分析を行い、支援情報を生成する構成としたが、統計処理に限らず、例えば、機械学習、汎用人工知能などの技術を利用して修理内容情報の分析を行う構成であってもよい。
【0049】
また、支援情報分析装置10によって生成された支援情報をディスプレイなどに表示可能とし、生成された支援情報を有識者が確認できるような構成であってもよい。さらに、生成された支援情報に対して、有識者が入力部などを介して、修正することが可能な構成であってもよい。
【0050】
以上、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更等が可能である。さらに、特許請求の範囲に属する変更等は全て本発明の範囲内のものである。
【符号の説明】
【0051】
1 支援システム
10 支援情報分析装置
11 分析装置通信部
12 データベース部
13 生成部
20 作成装置
21 指定部
22 表示部
23 選択部
24 記憶部
25 作成部
26 作成装置通信部
50 ネットワーク
100 車体イラスト
101 領域
102 領域
103 領域
200 修理内容情報
201 車種コード
202 見積り伝票ID
203 部位コード
204 修理内容
205 工数
206 損傷箇所
207 損傷度合
300 支援情報
301 車種コード
302 損傷箇所
303 損傷度合
304 部位コード
305 修理内容
400 支援情報
401 汎用コード
402 損傷箇所
403 損傷度合
404 部位コード
405 修理内容