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特許7079550情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-25
(45)【発行日】2022-06-02
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20220526BHJP
【FI】
G06Q30/02 470
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2018548558
(86)(22)【出願日】2017-08-03
(86)【国際出願番号】 JP2017028168
(87)【国際公開番号】W WO2018083850
(87)【国際公開日】2018-05-11
【審査請求日】2020-06-15
(31)【優先権主張番号】P 2016214112
(32)【優先日】2016-11-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】501431073
【氏名又は名称】ソニー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】長坂 英夫
【審査官】加舎 理紅子
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-191576(JP,A)
【文献】特開2016-012349(JP,A)
【文献】特開2017-091268(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0052573(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが購入した商品に係る付加情報の出力を制御する出力制御部と、
センサ部から収集されるセンサ情報に基づいて前記ユーザを認識する認識部と、
サーバから前記商品の配達情報及び前記商品の購入履歴の情報を取得する通信部と、
を備え、
前記出力制御部は、
前記商品の配送情報に基づいて前記商品の配達が完了したことを認識し、且つ、前記認識部により認識された前記ユーザが、前記商品の購入履歴情報に基づいて前記商品の想定使用者に該当すると判定した場合に、前記付加情報を出力させる、
情報処理装置。
【請求項2】
前記出力制御部は、前記商品の購入履歴情報に基づいて、前記付加情報の出力を制御する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記出力制御部は、前記商品の購入履歴情報に基づいて、前記ユーザが保有する前記商品の組み合わせに対応した前記付加情報を出力させる、
請求項に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記出力制御部は、前記商品の購入履歴情報または配送情報に基づいて、前記商品の状態を推定し、前記商品の状態に応じた前記付加情報を出力させる、
請求項2又は3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記出力制御部は、前記商品の購入履歴情報に基づいて、前記商品の購入回数に応じて、前記付加情報の出力優先度を制御する、
請求項2~4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記出力制御部は、購入回数が所定回数未満である商品の前記付加情報に係る前記出力優先度を高く設定する、
請求項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記出力制御部は、購入回数が予定回数以上である商品の前記付加情報に係る前記出力優先度を低く設定する、
請求項5又は6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記ユーザからの入力情報を受け付ける入力部と、
前記ユーザまたは前記商品に係るセンサ情報を収集する前記センサ部と、
をさらに備え、
前記出力制御部は、前記入力部、前記センサ部、又は、前記通信部から取得したコンテキスト情報に基づいて、出力する前記付加情報を選択し、
前記コンテキスト情報は、日時、季節、天気、温度、イベント、及び、前記ユーザのスケジュールの情報のうちの少なくとも1つを含む、
請求項1~7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記出力制御部は、前記ユーザの閲覧履歴から得られる前記商品が購入された際の購入起点情報に基づいて、前記付加情報の出力を制御する、
請求項1~8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記付加情報は、前記商品に係る活用情報、広告情報、またはキャンペーン情報のうち少なくともいずれかを含む、
請求項1~9のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記出力制御部は、前記ユーザによる情報の要求が認識されたことに基づいて、前記付加情報を出力させる、
請求項に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記出力制御部による制御に基づいて、前記付加情報を出力する出力部、
をさらに備える、
請求項1~11のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記センサ部により収集された発話情報に基づいて音声認識を行う音声処理部、
をさらに備える、
請求項1~12のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項14】
プロセッサが、
ユーザが購入した商品に係る付加情報の出力を制御することと、
センサ部から収集されるセンサ情報に基づいて前記ユーザを認識することと、
サーバから前記商品の配達情報及び前記商品の購入履歴の情報を取得することと、
を含み、
前記商品の配送情報に基づいて前記商品の配達が完了したことを認識し、且つ、認識された前記ユーザが、前記商品の購入履歴情報に基づいて前記商品の想定使用者に該当すると判定した場合に、前記付加情報を出力させる、
情報処理方法。
【請求項15】
コンピュータを、
ユーザが購入した商品に係る付加情報の出力を制御する出力制御部と、
センサ部から収集されるセンサ情報に基づいて前記ユーザを認識する認識部と、
サーバから前記商品の配達情報及び前記商品の購入履歴の情報を取得する通信部と、
として機能させるためのプログラムであって、
前記出力制御部は、
前記商品の配送情報に基づいて前記商品の配達が完了したことを認識し、且つ、前記認識部により認識された前記ユーザが、前記商品の購入履歴情報に基づいて前記商品の想定使用者に該当すると判定した場合に、前記付加情報を出力させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、情報処理技術の発展に伴い、種々の電子商取引が行われている。ユーザは、例えば、EC(Electronic Commerce)サイトなどを利用し、気軽に商品を購入することが可能である。また、上記のような電子商取引において、ユーザの購買意欲や利便性を向上させるための多くの技術が提案されている。例えば、特許文献1には、ユーザが選択または購買した商品に付帯する消耗品やオプションの情報を提供する技術が開示されている。また、特許文献2には、ユーザが購入した商品の消費期限に応じて広告情報を表示する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2009-276377号公報
【文献】特開2003-288532号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、例えば、ECサイトなどで商品を購入する場合、ユーザは目的の商品以外の購入に興味がない場合も多く、上記のような付帯情報や広告情報を表示しても、ユーザが当該情報を視聴しないことも想定される。また、ユーザにとって興味のない情報を表示し続けることで、ユーザの購買意欲が低下することも懸念される。
【0005】
そこで、本開示では、ユーザにとってより有用な付加情報を、より効果的なタイミングで提供することが可能な、新規かつ改良された装置を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示によれば、ユーザが購入した商品に係る付加情報の出力を制御する出力制御部、を備え、前記出力制御部は、前記商品の配送情報に基づいて、前記付加情報の出力を制御する、情報処理装置が提供される。
【0007】
また、本開示によれば、プロセッサが、ユーザが購入した商品に係る付加情報の出力を制御することを含み、前記出力を制御することは、前記商品の配送情報に基づいて、前記付加情報の出力を制御すること、をさらに含む、情報処理方法が提供される。
【0008】
また、本開示によれば、コンピュータを、ユーザが購入した商品に係る付加情報の出力を制御する出力制御部、を備え、前記出力制御部は、前記商品の配送情報に基づいて、前記付加情報の出力を制御する、情報処理装置、として機能させるためのプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0009】
以上説明したように本開示によれば、ユーザにとってより有用な付加情報を、より効果的なタイミングで提供することが可能となる。
【0010】
なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本開示の一実施形態の概要を説明するための図である。
図2】同実施形態に係るシステム構成例を示す図である。
図3】同実施形態に係る情報処理端末の機能ブロック図である。
図4】同実施形態に係る情報処理サーバの機能ブロック図である。
図5】同実施形態に係る配送情報に基づく付加情報の出力制御について説明するための図である。
図6】同実施形態に係るユーザの存在検出に基づく付加情報の出力制御について説明するための図である。
図7】同実施形態に係る想定使用者の認識に基づく付加情報の出力について説明するための図である。
図8】同実施形態に係る出力制御部が参照する購入履歴情報や配達履歴情報の一例を示す図である。
図9】同実施形態に係るターゲット情報に基づいて推定された想定使用者に対する付加情報の出力例を示す図である。
図10】同実施形態に係る商品の組み合わせに対応した付加情報の出力について説明するための図である。
図11】同実施形態に係る購入履歴情報に基づく出力制御について説明するための図である。
図12】同実施形態に係るコンテキスト情報に基づく出力制御について説明するための図である。
図13】同実施形態に係る購入起点情報に基づく出力制御について説明するための図である。
図14】同実施形態に係る情報処理サーバの動作の流れを示すフローチャートである。
図15】本開示に係るハードウェア構成例である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0013】
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.実施形態
1.1.実施形態の概要
1.2.システム構成例
1.3.情報処理端末10の機能構成例
1.4.情報処理サーバ20の機能構成例
1.5.付加情報の出力制御例
1.6.付加情報の管理および個人化
1.7.情報処理サーバ20の動作の流れ
2.ハードウェア構成例
3.まとめ
【0014】
<1.実施形態>
<<1.1.実施形態の概要>>
まず、本開示に係る一実施形態の概要について説明する。上述したように、近年においては、多くの企業により種々のECサイトが運営されており、また、ユーザの購買意欲を高めるための種々の企業努力が行われている。上記のような企業努力には、例えば、ECサイト上に動画などによる商品の広告情報を掲載することで、当該商品に対するユーザの購買意欲を向上させようというものもある。しかし、既に当該商品の購入を決めているユーザにとっては、上記のような広告情報はあまり有用でない場合も多い。また、他の商品の購入のためにECサイトを訪れているユーザに対しては、上記のような広告情報を視聴させることが困難な場合も多い。
【0015】
また、一方で、商品の活用情報を提供することでユーザの満足度を向上させ、当該商品のリピート購入や関連商品への購入に誘導する試みも行われている。しかし、商品の購入時においては実際の商品が手元にないため、ユーザは視聴した情報をその場で活用することが困難である。このため、ユーザが上記のような活用情報を購入時に視聴する意欲は薄く、また視聴した場合であっても、当該活用情報の効果は薄いことが予想される。
【0016】
本実施形態に係る技術思想は、上記の点に着目して発想されたものであり、商品に係る付加情報をより効果的なタイミングで提供することを可能とする。図1は、本実施形態の概要を説明するための図である。図1には、ユーザに商品の付加情報RI1を提供する機能を有する情報処理端末10が示されている。また、図1には、ユーザU1とユーザU1が購入した商品P1とが示されている。
【0017】
この際、本実施形態に係る情報処理端末10は、例えば、商品P1に係る配送の完了が検出されたこと、およびユーザU1が認識されたこと、に基づいて、商品P1に係る付加情報RI1を出力してよい。このように、本実施形態に係る技術思想によれば、ユーザU1が商品P1を実際に活用できる状況において、ユーザU1に対して商品P1に係る活用情報を提供することができる。すなわち、本実施形態に係る技術思想によれば、ユーザにとってより価値の高いタイミングで付加情報を提供することが可能となり、ユーザの満足度の向上、ひいては購買意欲の向上を実現することが期待される。
【0018】
<<1.2.システム構成例>>
次に、本実施形態に係るシステム構成例について説明する。図1は、本実施形態に係るシステム構成例を説明するための図である。図1を参照すると、本実施形態に係る情報処理システムは、情報処理端末10、情報処理サーバ20、コンテンツサーバ30、購入履歴DB40、および配送履歴DB50を含んで構成され得る。また、情報処理サーバ20は、上記の各装置とネットワーク60を介して接続される。
【0019】
(情報処理端末10)
本実施形態に係る情報処理端末10は、ユーザに対して付加情報を提供する情報処理装置である。また、本実施形態に係る情報処理端末10は、ユーザや商品などに係るセンサ情報を収集する機能を有してよい。なお、図1においては、情報処理端末10がロボット型のエージェントであり、付加情報を卓上や壁面などに投影する場合を例に示したが、本実施形態に係る情報処理端末10は、付加情報の提供機能およびセンサ情報の収集機能を有する種々の情報処理装置であってよい。例えば、本実施形態に係る情報処理端末10は、PC(Personal Computer)、スマートフォン、タブレット、携帯電話、各種のエージェントなどであり得る。
【0020】
(情報処理サーバ20)
本実施形態に係る情報処理サーバ20は、および購入履歴DB40から取得した購入履歴情報などに基づいて、コンテンツサーバ30から付加情報、または付加情報へのアクセス情報を取得する機能を有する。また、本実施形態に係る情報処理サーバ20は、情報処理端末10が収集したセンサ情報、および配送履歴DB50から取得した配送情報などに基づいて、取得した付加情報を情報処理端末10に出力させる情報処理装置である。
【0021】
(コンテンツサーバ30)
本実施形態に係るコンテンツサーバ30は、商品に係る付加情報を保持または配信するサーバである。なお、本実施形態に係る付加情報は、商品に係る活用情報、広告情報、キャンペーン情報などが含まれる。なお、上記の活用情報は、例えば、商品の製造元や取扱い元が公開する情報であってもよいし、商品を用いたレシピ情報や、商品を用いた着こなし情報など、ユーザにより公開される情報であってもよい。また、本実施形態に係る付加情報は、動画、画像、テキスト、音声などを含む。本実施形態に係るコンテンツサーバ30は、情報処理サーバ20を運営する業者と同一の業者により設置されるサーバであってもよいし、商品の製造業者などにより設置されるサーバであってもよい。また、コンテンツサーバ30は、例えば、動画配信サービスなどの外部サービスを提供する第三者により設置されるサーバであってもよい。また、本実施形態に係るコンテンツサーバ30は、複数設置されてもよい。
【0022】
(購入履歴DB40)
本実施形態に係る購入履歴DB40は、ECサイトなどにおけるユーザの購入履歴情報を保持するデータベースである。また、本実施形態に係る購入履歴DB40は、商品に係る購入起点情報を併せて保持してよい。本実施形態に係る購入起点情報については、別途詳細に説明する。なお、本実施形態に係る購入履歴DB40は、例えば、ユーザにより入力された購入履歴情報を保持する機能を有してもよい。
【0023】
(配送履歴DB50)
本実施形態に係る配送履歴DB50は、ユーザが購入した商品の配送状況に係る配送情報を保持するデータベースである。配送履歴DB50が保持する配送情報は、例えば、配送会社により設置される装置であってもよいし、当該装置から取得される情報に基づいて配送情報を更新する装置であってもよい。
【0024】
(ネットワーク60)
ネットワーク60は、情報処理端末10、情報処理サーバ20、コンテンツサーバ30、購入履歴DB40、および配送履歴DB50を接続する機能を有する。ネットワーク60は、インターネット、電話回線網、衛星通信網などの公衆回線網や、Ethernet(登録商標)を含む各種のLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などを含んでもよい。また、ネットワーク60は、IP-VPN(Internt Protocol-Virtual Private
Network)などの専用回線網を含んでもよい。また、ネットワーク60は、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)など無線通信網を含んでもよい。
【0025】
以上、本実施形態に係るシステム構成例について説明した。なお、図2を用いた上記の説明では、情報処理端末10および情報処理サーバ20が、それぞれ独立した情報処理装置として実現される場合を例に述べたが、本実施形態に係るシステム構成例は、係る例に限定されない。本実施形態に係る情報処理端末10および情報処理サーバ20が有する各機能は、単一の情報処理装置により実現されてもよい。
【0026】
一方、本実施形態に係る情報処理端末10および情報処理サーバ20が有する各機能は、3台以上の複数の情報処理装置により実現されてもよい。本実施形態に係るシステム構成例は、システムの仕様、運用条件などに応じて柔軟に変形され得る。
【0027】
<<1.3.情報処理端末10の機能構成例>>
次に、本実施形態に係る情報処理端末10の機能構成例について説明する。図3は、本実施形態に係る情報処理端末10の機能ブロック図である。図3を参照すると、本実施形態に係る情報処理端末10は、入力部110、センサ部120、出力部130、およびサーバ通信部140を備える。以下、上記の各構成が有する特徴について詳細に説明する。
【0028】
(入力部110)
入力部110は、ユーザによる入力操作を受け付ける機能を有する。本実施形態に係る入力部110は、例えば、各種のボタン、キーボード、タッチパネル、マウス、スイッチなどにより実現され得る。また、入力部110は、マイクロフォンなどを含んでよい。
【0029】
(センサ部120)
センサ部120は、ユーザまたは商品に係る種々のセンサ情報を収集する機能を有する。このために、本実施形態に係るセンサ部120は、例えば、撮像センサ、マイクロフォン、赤外線センサを含む各種の光センサ、レーダ、時計、GPS(Global Positioning System)、Wi-Fi、加速度センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサなどを含んで構成され得る。
【0030】
(出力部130)
出力部130は、情報処理サーバ20の出力制御部230による制御に基づいて、商品の付加情報をユーザに出力する機能を有する。ここで、本実施形態に係る付加情報には、視覚情報や聴覚情報が含まれてよい。このために、出力部130は、例えば、ディスプレイ装置やスピーカを含んで構成され得る。ここで、上記のディスプレイ装置は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置、タッチパネル、プロジェクタなどにより実現されてもよい。
【0031】
(サーバ通信部140)
サーバ通信部140は、情報処理サーバ20やコンテンツサーバとの情報通信を行う機能を有する。具体的には、本実施形態に係るサーバ通信部140は、入力部110が受け付けた入力情報やセンサ部120が収集したセンサ情報を情報処理サーバ20に送信する。また、本実施形態に係るサーバ通信部140は、情報処理サーバ20が生成した出力制御信号を受信する。ここで、上記の出力制御信号には、コンテンツサーバ30から取得された付加情報が含まれてもよい。また、サーバ通信部140は、上記の出力制御信号に含まれるアクセス情報に基づいて、コンテンツサーバ30から付加情報を取得してもよい。
【0032】
以上、本実施形態に係る情報処理端末10の機能構成例について説明した。なお、上記で説明した機能構成例はあくまで一例であり、本実施形態に係る情報処理端末10の機能構成は、係る例に限定されない。本実施形態に係る情報処理端末10は、情報処理サーバ20が有する各種の機能を実現する構成をさらに備えてもよい。情報処理端末10は、例えば、後述する認識部210、音声処理部220、出力制御部230、学習部240のうちの一部、またはすべてを備えるように構成されてもよい。
【0033】
また、本実施形態に係る情報処理端末10が有する各機能は、複数の独立した装置により実現されてもよい。例えば、本実施形態に係るセンサ部120の機能は、情報処理端末10とは独立した撮像装置、マイクロフォン、またはセンサ装置などにより実現されてもよい。本実施形態に係る情報処理端末10の機能構成は、柔軟に変形され得る。
【0034】
<<1.4.情報処理サーバ20の機能構成例>>
次に、本実施形態に係る情報処理サーバ20の機能構成例について説明する。図4は、本実施形態に係る情報処理サーバ20の機能ブロック図である。図4を参照すると、本実施形態に係る情報処理サーバ20は、認識部210、音声処理部220、出力制御部230、学習部240、および通信部250を備える。以下、上記の各構成が有する特徴について詳細に説明する。
【0035】
(認識部210)
認識部210は、情報処理端末10により収集されるセンサ情報に基づいて、ユーザを認識する機能を有する。本実施形態に係る認識部210は、例えば、収集された赤外線センサの情報に基づいて、ユーザの存在を認識してもよい。また、認識部210は、例えば、収集された画像情報に基づいて、ユーザ個人を特定してもよいし、推定される性別や年齢などからユーザのクラスタリングを行ってもよい。また、認識部210は、収集された音声情報に基づく上記の認識を行ってもよい。
【0036】
また、本実施形態に係る認識部210は、情報処理端末10により収集されるセンサ情報に基づいて、商品を認識する機能を有してもよい。例えば、本実施形態に係る認識部210は、収集された画像情報に基づく物体認識処理により商品を認識することも可能である。また、認識部210は、例えば、商品に付随するバーコードなどの識別子から取得されたセンサ情報に基づいて、商品を認識してもよい。
【0037】
(音声処理部220)
音声処理部220は、情報処理端末10により収集された発話情報に基づいて音声認識を行う機能を有する。音声処理部220は、上記の発話情報に含まれる音声信号を文字列情報に変換してよい。また、音声処理部220は、上記の変換後の文字列情報に基づいてユーザの発話意図を抽出する機能を有する。
【0038】
(出力制御部230)
出力制御部230は、ユーザが購入した商品に基づいて、当該商品に係る付加情報の出力を制御する機能を有する。より具体的には、本実施形態に係る出力制御部230は、付加情報の出力制御に係る出力制御信号を生成してよい。上記の商品に基づいてコンテンツサーバ30から取得した付加情報を出力制御信号に含めてもよいし、付加情報に係るアクセス情報を出力制御信号に含めてもよい。
【0039】
また、この際、本実施形態に係る出力制御部230は、認識部210によりユーザが認識されたことに基づいて、情報処理端末10に上記の付加情報を出力させる。出力制御部230が、ユーザが認識されたことに基づいて、商品に係る付加情報を出力させることで、ユーザが付加情報を確実に視聴することが可能となる。
【0040】
なお、出力制御部230は、例えば、認識部210が認識した商品に基づいて、付加情報の出力制御を行ってもよいし、ユーザにより入力された商品情報に基づいて、付加情報の出力制御を行ってもよい。上記の商品は、ユーザがECサイトで購入した商品の他、実際の店舗で購入した商品も含まれ得る。
【0041】
また、本実施形態に係る出力制御部230は、配送履歴DB50から取得した商品の配送情報に基づいて、付加情報の出力を制御してもよい。出力制御部230は、購入履歴DB40から取得した購入履歴情報に基づいて、上記の配送情報を取得することができる。この際、出力制御部230は、例えば、配送情報が商品の発送済み状態を示すことに基づいて、情報処理端末10に付加情報を出力させてもよい。この場合、ユーザは、商品が発送されたタイミングで付加情報を視聴することができる。このため、例えば、上記の付加情報が商品のレシピ情報や商品使用のために必要な準備に関する情報である場合、ユーザは商品の到着までの間に、必要な材料を購入したりなどの準備を行うことができる。
【0042】
また、本実施形態に係る出力制御部230は、商品の配達が完了したことに基づいて、付加情報を出力させてもよい。すなわち、出力制御部230は、配送情報が商品の配達完了状態を示すことに基づいて、情報処理端末10に付加情報を出力させることができる。この場合、ユーザは、実際に商品が手元にある状態で付加情報を視聴することができ、付加情報を効果的に活用することができる。
【0043】
また、本実施形態に係る出力制御部230は、学習部240による学習の結果に基づいて、付加情報の出力を制御してよい。出力制御部230は、上記の学習結果に基づいて、ユーザ個人の傾向や、ユーザの属するクラスタの傾向に応じた付加情報を出力させてもよい。
【0044】
(学習部240)
学習部240は、付加情報の視聴に関するユーザの傾向などを学習する機能を有する。学習部240は、例えば、ユーザが好んで視聴する商品の傾向、視聴頻度の高い時間帯、視聴頻度の高い付加情報の種別などを学習することができる。学習部240は、例えば、SVM(Support Vector Machine)、ニューラルネットワーク、回帰モデルなどの機械学習手法または統計的手法により上記の学習を行うことができる。
【0045】
(通信部250)
通信部250は、情報処理端末10、コンテンツサーバ30、購入履歴DB40、および配送履歴DB50との情報通信を行う機能を有する。具体的には、本実施形態に係る通信部250は、情報処理端末10から入力情報やセンサ情報を受信し、出力制御部230が生成した出力制御信号を情報処理端末10に送信する。また、通信部250は、購入履歴DB40から商品の購入履歴情報を受信する。また、通信部250は、配送履歴DB50から商品の配送情報を受信する。また、通信部250は、コンテンツサーバ30から、商品の付加情報、または付加情報に係るアクセス情報を受信する。
【0046】
以上、本実施形態に係る情報処理サーバ20の機能構成例について説明した。なお、上記で説明した機能構成はあくまで一例であり、本実施形態に係る情報処理サーバ20の機能構成は、係る例に限定されない。上述したとおり、本実施形態に係る情報処理サーバ20が備える構成のすべて、または一部は、情報処理端末10の機能として実現することもできる。また、例えば、情報処理サーバ20が備える構成の一部は、別の装置の機能として実現されてもよい。例えば、音声処理部220や学習部240は、情報処理サーバ20とは異なる別の装置の機能として実現され得る。本実施形態に係る情報処理サーバ20の機能構成は、柔軟に変形され得る。
【0047】
<<1.5.付加情報の出力制御例>>
次に、本実施形態に係る出力制御部230による付加情報の出力制御の例について、具体例を挙げながら説明する。
【0048】
(配送情報に基づく出力制御)
まず、本実施形態に係る配送情報に基づく出力制御の例について説明する。上述したとおり、本実施形態に係る出力制御部230は、配送履歴DB50から取得した配送情報に基づいて、付加情報を出力させてもよい。
【0049】
図5は、本実施形態に係る配送情報に基づく付加情報の出力制御について説明するための図である。図5には、配送業者によりユーザU1のもとに配達された商品P1、出力制御部230による制御に基づいて情報処理端末10が出力する付加情報RI1、および付加情報RI1と併せて出力される音声出力SO1が示されている。図5に示すように、本実施形態に係る出力制御部230は、配送情報が商品P1の配達完了状態を示すことに基づいて、付加情報RI1および音声出力SO1を情報処理端末10に出力させることができる。
【0050】
この場合、配送履歴DB50に保持される配送情報は、配達業者が有する端末などから逐次更新され得る。出力制御部230は、例えば、配送業者により商品P1に係る配送情報が配達完了状態に更新されたことに基づいて、付加情報RI1および音声出力SO1を出力させてよい。また、配送情報は、例えば、通信機能を有する宅配ボックスなどから送信される情報に基づいて更新されてもよい。この場合、配送情報は、例えば、宅配ボックスに商品が投入されたことを示す情報や、宅配ボックスから商品が取り出されたことを示す情報を、宅配ボックスから受信したことに基づいて、配達完了の状態に更新されてもよい。
【0051】
具体的には、出力制御部230は、商品P1に係る付加情報RI1をコンテンツサーバ30から取得し、当該付加情報を含めて出力制御信号を生成してもよい。また、出力制御部230は、付加情報RI1に係るアクセス情報を含んだ出力制御信号を送信してもよい。情報処理端末10は、受信した出力制御信号に基づいて、付加情報RI1を出力することができる。
【0052】
なお、図5の一例では、商品P1がカボチャであり、付加情報RI1がカボチャを利用したレシピ情報、すなわち活用情報である場合を示しているが、本実施形態に係る付加情報は、活用情報の他、広告情報を含んでよい。本実施形態に係る情報処理端末10は、例えば、関連した別の商品や、カボチャの定期購入を促す付加情報を出力してもよい。
【0053】
(ユーザの認識に基づく出力制御)
次に、本実施形態に係るユーザの認識に基づく出力制御の例について説明する。上述したとおり、本実施形態に係る出力制御部230は、認識部210によりユーザが認識されたことに基づいて、付加情報を出力させてよい。
【0054】
この際、出力制御部230は、例えば、認識部210によりユーザの存在が検出されたことに基づいて、付加情報を出力させてもよい。図6は、本実施形態に係るユーザの存在検出に基づく付加情報の出力制御について説明するための図である。図6には、情報処理端末10のセンサ部120が収集するセンサ情報に基づいて検出されるユーザU1と、当該検出に基づいて出力される付加情報RI1とが示されている。本実施形態に係る出力制御部230が有する上記の機能によれば、ユーザの不在時に付加情報を出力する事態などを回避することができ、ユーザが付加情報を確実に視聴することが可能となる。
【0055】
なお、認識部210は、例えば、収集された赤外線センサの情報、画像情報、音声情報などからユーザの存在を検出することができる。また、情報処理端末10のセンサ部120の機能の一部またはすべてが別の装置により実現される場合にあっては、認識部210は、例えば、ユーザが所持するスマートフォンなどからGPS情報などを取得し、予め記憶される自宅などの位置情報と比較することで、ユーザが自宅(情報処理端末10の設置場所)に居ることを検出してもよい。また、認識部210は、例えば、上記のようなスマートフォンやBeaconなどから発せられるBLE(Bluetooth Low Energy)の電波強度に基づいてユーザの所在を検知してもよい。また、認識部210は、ユーザが入力したスケジュール情報などを取得し、当該スケジュール情報に基づいてユーザの所在を推定することも可能である。
【0056】
また、本実施形態に係る出力制御部230は、例えば、認識部210により認識されたユーザが商品の想定使用者に該当することに基づいて、付加情報を出力させてもよい。図6は、本実施形態に係る想定使用者の認識に基づく付加情報の出力について説明するための図である。ここで、図7の上部には、認識部210により認識されたユーザU2が示されており、図7の下部には、認識部210により認識されたユーザU1が示されている。この際、図7に示すように、出力制御部230は、商品の想定使用者であるユーザU1に対してのみ付加情報RI2および音声出力SO2を出力し、商品の想定使用者に該当しないユーザU2に対しては付加情報RI2および音声出力SO2を出力しないよう、情報処理端末10を制御することができる。なお、図7には、商品が口紅やチークなどの化粧品であり、付加情報RI2が当該化粧品を使用したメイク方法を説明する動画である場合の例が示されている。
【0057】
この際、本実施形態に係る出力制御部230は、購入履歴DB40から取得した購入履歴情報に基づいて商品の想定使用者を推定することができる。本実施形態に係る出力制御部230は、例えば、購入履歴情報に含まれる購入者の情報に基づいて、商品の想定使用者を推定してもよい。図8は、出力制御部230が参照する購入履歴情報や配達履歴情報の一例を示す図である。図8を参照すると、出力制御部230は、購入履歴DB40から、例えば、商品名、購入者、購入日、購入回数、およびターゲットなどの情報を取得することがわかる。図8に示す例の場合、出力制御部230は、口紅やチークを購入したユーザがユーザU1であることから、商品の想定使用者がユーザU1であると推定することができる。
【0058】
一方、出力制御部230は、商品のターゲット情報などに基づいて、想定使用者を推定してもよい。例えば、図8における一例では、ネクタイを購入したユーザがユーザU1であることが示されているが、ターゲット情報を参照すると商品のターゲットは男性であることがわかる。この場合、出力制御部230は、上記のターゲット情報に基づいて、ネクタイの想定使用者がユーザU2であると推定することができる。なお、本実施形態に係るターゲット情報は、例えば、商品の製造元や取り扱い元により設定される情報であってもよいし、学習部240による学習の結果により設定される情報であってもよい。
【0059】
図9は、ターゲット情報に基づいて推定された想定使用者に対する付加情報の出力例を示す図である。図9の上部には、認識部210により認識されたユーザU1が示されており、図9の下部には、認識部210により認識されたユーザU2が示されている。この際、出力制御部230は、想定使用者として推定したユーザU2にのみ付加情報RI3および音声出力SO3を出力するよう、情報処理端末10を制御している。なお、図9には、商品がネクタイであり、付加情報RI3がネクタイの結び方を説明する動画である場合の例が示されている。
【0060】
以上、本実施形態に係るユーザの認識に基づく出力制御について説明した。本実施形態に係る出力制御部230が有する上記の機能によれば、商品の付加情報をより効果的なタイミングで効果的な相手に対し提供することが可能となる。
【0061】
(購入履歴情報に基づく出力制御)
次に、本実施形態に係る購入履歴情報に基づく出力制御の例について説明する。本実施形態に係る出力制御部230は、商品の購入履歴情報に基づいて、付加情報の出力を制御することができる。この際、出力制御部230は、購入履歴情報に含まれる種々の情報に基づいて、出力させる付加情報の制御を行ってよい。例えば、本実施形態に係る出力制御部230は、購入履歴情報に基づいて、ユーザが保有する商品の組み合わせに対応した付加情報を出力させることができる。
【0062】
例えば、図8に示す購入履歴情報を参照すると、ユーザU1は過去に牛肉、米、卵、カボチャを購入していることがわかる。この場合、本実施形態に係る出力制御部230は、上記の商品の組み合わせにより実現できる料理のレシピなどを出力させることができる。また、この際、出力制御部230は、例えば、同梱されて発送された商品の組み合わせに係る付加情報の出力を優先させてもよい。
【0063】
図10は、本実施形態に係る商品の組み合わせに対応した付加情報の出力について説明するための図である。図10には、ユーザU1と、情報処理端末10により出力される付加情報RI4および音声出力SO4とが示されている。図10に示す一例では、付加情報RI4が、ユーザが所持する卵とカボチャの組み合わせにより実現できる料理のレシピである場合の例が示されている。図10に示すように、出力制御部230がユーザの保有する商品の組み合わせに対応した付加情報を出力させることで、ユーザにより利用価値の高い情報を提供することが可能となる。
【0064】
また、本実施形態に係る出力制御部230は、購入履歴情報または配送情報に基づいて商品の状態を推定し、当該商品の状態に応じた付加情報を出力させることもできる。例えば、図8の示す一例では、ユーザが8月1日に購入した牛肉が8月3日に配達されている。ここで、例えば、現在日付が9月15日である場合、出力制御部230は、上記の購入日または配達日と牛肉の消費期限とから、牛肉がユーザにより既に消費されているか、または既に料理には使用できない状態であることを推定することができる。この場合、出力制御部230は、牛肉に係る付加情報が出力されないよう制御を行ってもよい。
【0065】
図11は、本実施形態に係る購入履歴情報に基づく出力制御について説明するための図である。図11には、ユーザU1と、情報処理端末10により出力される付加情報RI5および音声出力SO5とが示されている。図11に示す一例では、付加情報RI5がカボチャを用いた料理のレシピである場合の例が示されている。すなわち、図11に示す一例では、出力制御部230は、牛肉に係る付加情報が出力されないように制御を行っている。なお、図11に示す一例の場合、情報処理端末10は、ユーザU1による発話UO1に基づいて、付加情報RI5および音声出力SO5を出力している。このように、本実施形態に係る出力制御部230は、ユーザによる情報の要求が認識されたことに基づいて、付加情報を出力させてもよい。
【0066】
また、図11では、出力制御部230が消費期限の過ぎた商品に係る付加情報を出力させない場合の例について説明したが、本実施形態に係る出力制御部230は、消費期限が近いと推定される商品に係る付加情報を優先的に出力させることもできる。さらには、出力制御部230は、例えば、消費期限が過ぎた食材を掃除などに転用する方法を紹介する付加情報を出力させることもできる。出力制御部230が有する上記の機能によれば、商品の状態に応じた適切な付加情報をユーザに提供することが可能となり、ユーザに視聴意欲を向上させる効果も期待される。
【0067】
また、本実施形態に係る出力制御部230は、商品の購入回数に基づいて付加情報の出力優先度を制御してもよい。出力制御部230は、例えば、購入回数が所定回数未満である商品の付加情報に係る出力優先度を高く設定してよい。商品の購入回数が少ない場合、特に、商品の購入が初めてである場合においては、ユーザは当該商品の活用方法に詳しくないことが予想される。このため、本実施形態に係る出力制御部230は、購入回数が少ない商品に係る付加情報の出力優先度を高く設定することで、ユーザにとってより有益な情報を優先的に出力させることができる。図8に示す一例においては、出力制御部230は、購入回数が1回である商品の出力優先度を高く設定している。
【0068】
また、出力制御部230は、例えば、購入回数が所定回数以上である商品の付加情報に係る出力優先度を低く設定してもよい。商品の購入回数が多い場合、ユーザは当該商品の活用方法を十分に把握していることが予想される。このため、本実施形態に係る出力制御部230は、購入回数が多い商品に係る付加情報の出力優先度を低く設定することで、ユーザが既に把握している可能性のある付加情報が優先的に出力されないように制御することができる。図8に示す一例においては、出力制御部230は、購入回数が5回以上である商品の出力優先度を低く設定している。
【0069】
なお、図11には、本実施形態に係る出力制御部230が卵よりも出力優先度の高いカボチャに係る付加情報RI5を、情報処理端末10に出力させている場合の例が示されている。
【0070】
(コンテキスト情報に基づく出力制御)
次に、本実施形態に係るコンテキスト情報に基づく出力制御について説明する。本実施形態に係る出力制御部230は、コンテキスト情報に基づいて付加情報の出力を制御することができる。ここで、本実施形態に係るコンテキスト情報とは、付加情報の出力時における状況に関連した種々の情報であってよい。本実施形態に係るコンテキスト情報は、例えば、日時、季節、天気、温度、湿度、イベント、ユーザのスケジュールなどに関連する情報を含んでよい。本実施形態に係るコンテキスト情報は、情報処理端末10の入力部110を介してユーザが入力した情報であってもよいし、センサ部120が収集した情報であってもよい。また、コンテキスト情報は、例えば、ネットワーク上で提供される種々のサービスなどから取得された情報であってもよい。
【0071】
図12は、本実施形態に係るコンテキスト情報に基づく出力制御について説明するための図である。図12には、ユーザU1と、情報処理端末10により出力される付加情報RI6および音声出力SO6とが示されている。ここで、付加情報RI6は、誕生日などで供される料理のレシピであってよい。出力制御部230は、例えば、スケジュールアプリケーションなどから取得したコンテキスト情報に基づいて、ユーザU1またはユーザU1の家族の誕生日を認識し、誕生日に関連した付加情報RI6を情報処理端末10に出力させることができる。
【0072】
このように、本実施形態に係る出力制御部230がコンテキスト情報に基づく出力制御を行うことで、予想されるユーザのニーズに応じたより価値の高い付加情報をユーザに提供することが可能となる。なお、図11においては、コンテキスト情報がスケジュールやイベントに関連する情報である場合を例に述べたが、出力制御部230は、例えば時刻情報に基づいて夕食時前などに付加情報を出力させてもよい。また、出力制御部230は、気温情報に基づいて、気温の低い日には温かい料理のレシピを付加情報として出力させるなどの制御を行ってもよい。
【0073】
(購入起点情報に基づく出力制御)
次に、本実施形態に係る購入起点情報に基づく出力制御について説明する。本実施形態に係る出力制御部230は、商品が購入された際の購入起点情報に基づいて、付加情報の出力を制御することができる。ここで、本実施形態に係る購入起点情報とは、商品の購入のきっかけを示す情報であってよい。本実施形態に係る購入起点情報は、例えば、ECサイトを訪問するきっかけとなった広告情報やリンク元の情報などを含んでよい。この際、出力制御部230は、付加情報と併せて、「購入前にユーザが閲覧していた情報です」、などの情報をUI表示などにより出力させることで、ユーザに、付加情報が購入起点情報に基づいて出力されていることを喚起する、などの制御を行ってもよい。なお、出力制御部230は、上記のUI表示による通知の他、音声による通知を行ってもよい。さらには、出力制御部230は、購入起点情報に基づく付加情報を優先的に出力させてもよい。
【0074】
図13は、本実施形態に係る購入起点情報に基づく出力制御について説明するための図である。図13には、ユーザU1と、購入起点情報PI1と、情報処理端末10により出力される付加情報RI7および音声出力SO7とが示されている。ここで、図13における購入起点情報PI1は、例えば、広告情報であってよい。すなわち、図13には、ユーザU1が購入起点情報PI1を視聴し、リンクL1からECサイトへ移動して商品を購入した場合の例が示されている。この場合、本実施形態に係る出力制御部230は、図13に示すように、購入起点情報PI1に基づいて、対応するキャンペーン情報である付加情報RI7を情報処理端末10に出力させてよい。
【0075】
また、例えば、本実施形態に係る出力制御部230は、商品の購入直前にユーザが視聴していたレシピの動画に係るURLを閲覧履歴から特定し、当該動画を付加情報として商品到着後に出力させることも可能である。本実施形態に係る出力制御部230が有する上記の機能によれば、購入のきっかけとなった情報に関連した付加情報をユーザに提供することが可能となり、ユーザの満足度を向上させる効果が期待される。
【0076】
(その他の出力制御例)
以上、本実施形態に係る付加情報の出力制御について具体例を挙げながら説明した。なお、本実施形態に係る出力制御部230は、上記で挙げた制御例に限定されず種々の情報に基づく出力制御を行ってよい。例えば、出力制御部230は、付加情報の閲覧数や有用性に係るランキングに基づいて、出力する付加情報を選択してもよい。この場合、出力制御部230は、上記のランキング順位が高い付加情報を優先的に出力させることができる。また、出力制御部230は、ユーザが過去に視聴または視聴拒否した付加情報については、今後出力が行われないように制御することもできる。また、出力制御部230は、新たに追加された付加情報を優先して出力させてもよい。
【0077】
また、上記の説明では、主に商品が食材であり、付加情報がレシピである場合を例に説明したが、本実施形態に係る商品および付加情報の組み合わせは係る例に限定されない。本実施形態に係る商品は、市場に流通する種々の商品であり得る。本実施形態に係る商品は、例えば、食材、電化製品、衣料品、医薬品、ペット用品、お茶やコーヒーなどの飲料、化粧品などを含んでよい。
【0078】
例えば、商品が食材である場合、出力制御部230は、食材に関連するレシピ、下ごしらえの方法、保存方法、消費期限情報、料理以外への活用方法などを付加情報として出力させることができる。
【0079】
また、商品が電化製品である場合、出力制御部230は、電化製品のマニュアル、セットアップ方法、トラブルシューティング、会員登録や製品保証の加入に係る案内などを付加情報として出力させることができる。
【0080】
また、商品が衣料品である場合、出力制御部230は、衣料品の着こなしに係る情報や、ユーザが有する他製品とのコーディネートに係る情報、手入れ方法などを付加情報として出力させることができる。
【0081】
また、商品が医薬品である場合、出力制御部230は、医薬品の服用の仕方、飲み合わせ情報、保管方法、副作用情報、緊急時の対応方法などを付加情報として出力させることができる。
【0082】
また、商品が餌などのペット用品である場合、出力制御部230は、給餌方法、保管方法、動物病院の情報などを付加情報として出力させることができる。
【0083】
また、商品がお茶やコーヒーなどの飲料である場合、出力制御部230は、淹れ方や、保管方法、料理への応用レシピ、効能・効果情報などを付加情報として出力させることができる。
【0084】
また、商品が化粧品である場合、出力制御部230は、メイク方法、保管方法などを付加情報として出力させることができる。
【0085】
以上、本実施形態に係る商品と付加情報の組み合わせについて例を挙げて説明した。なお、上記に挙げた例の他、本実施形態に係る付加情報は、商品の広告情報やキャンペーン情報であってもよい。また、付加情報は、同じ商品をつかっているユーザのコミュニティなどを紹介する情報であってもよい。また、付加情報は、商品のレビューを促す情報であってもよい。本実施形態に係る付加情報は、商品に関連した種々の情報であり得る。
【0086】
<<1.6.付加情報の管理および個人化>>
次に、本実施形態に係る付加情報の管理および個人間について説明する。上述したとおり、本実施形態に係る出力制御部230は、種々の情報に基づいて、付加情報の出力を制御することができる。この際、出力制御部230は、出力候補となる付加情報のリストを生成し、ユーザが当該リストを確認および編集できるように制御を行ってもよい。出力制御部230は、例えば、生成した上記のリストをECサイト上のユーザ専用ページに表示させることや、情報処理端末10に出力させることができる。また、出力制御部230は、例えば、ユーザによる発話などに基づいて、上記のリストにおける付加情報を出力させることができる。
【0087】
この際、出力制御部230は、まずは、ユーザが購入した商品ごとに、全ユーザに共通の優先度で検索した付加情報を紐付けて管理してもよい。出力制御部230が有する上記の機能によれば、ユーザは、例えば、ECサイトのマイページなどにおいて、自身が購入した(あるいは、購入を検討中の)商品と、当該商品に関連する付加情報を一覧として閲覧することができる。
【0088】
また、出力制御部230は、商品のカテゴリなどに基づいて、付加情報のリストを生成し、当該リストに係る表示を制御してもよい。この場合、例えば、「My Recipes」、「My Coordinates」、「My Manuals」、などに分類されたより視認性に優れた付加情報のリストをユーザに提供すること可能となる。
【0089】
また、本実施形態に係る付加情報のリストは、ユーザごとに個人化が可能なように設計されてよい。例えば、ユーザは、出力制御部230が生成した付加情報のリストに対し、任意の付加情報を追加したり削除したりすることができてよい。また、ユーザは、リスト中に表示される付加情報の順番を変更できてもよい。このように、ユーザによる付加情報のリスト編集機能を設けることで、例えば、ユーザが情報処理端末10に、「カレーのレシピを見せて」、「洗濯機のマニュアルを見せて」などの情報要求を行った際、よりユーザの好みに応じた付加情報やより重要度の高い付加情報を情報処理端末10に出力させることが可能となる。また、ユーザが編集した付加情報のリストは、他ユーザから参照できるように設計されてもよい。この場合、ユーザは、例えば、自身が登録した付加情報と同一の付加情報を登録している別ユーザのページへ移動し、興味のある付加情報をさらに探索することもできる。
【0090】
また、上記の個人化はユーザによる編集のみに依らず、情報処理サーバ20の機能により実現されてもよい。例えば、出力制御部230は、購入起点情報から、ユーザがECサイトにおいて商品を購入した際に検索したキーワードを取得し、付加情報のリスト生成時における検索キーワードとして活用することもできる。出力制御部230が有する上記の機能によれば、ユーザにより価値の高い付加情報のリストを生成することが可能となる。また、出力制御部230は、例えば、季節などのコンテキスト情報に基づいて、リストにおける付加情報の表示順を制御することもできる。当該機能によれば、よりユーザの日常生活に即した付加情報を提供することが可能となる。
【0091】
また、本実施形態に係る出力制御部230は、学習部240が学習したユーザの特性に基づいて、付加情報のリストを生成してもよい。出力制御部230は、例えば、学習部240が学習したユーザの嗜好や家族構成などに基づいて、付加情報のリストを生成してもよい。例えば、出力制御部230は、ユーザが濃い味の食事を好むことに基づいて、レシピのリストを生成してもよいし、ユーザが2人暮らしであることに基づいて、2人前のレシピを優先してリストに含むように制御してもよい。なお、学習部240は、例えば、ユーザによるリストの編集や、ECサイト上またはブラウザにおける検索履歴、付加情報の視聴実績、ユーザの発話などから、上記のようなユーザの特性を学習し得る。
【0092】
また、本実施形態に係る出力制御部230による付加情報の個人化は、リスト生成時のみではなく、情報の出力時に行われてもよい。例えば、出力制御部230は、リスト中に4人前のレシピが存在する場合、当該レシピ中における食材の分量などを2人前に計算し直して音声情報などを出力させることもできる。同様に、出力制御部230は、ユーザの味の好みに合わせて調味料の分量などを調整して出力させることもできる。さらには、出力制御部230は、例えば、ユーザが所持する電子レンジが対応するワット数に合わせて、レシピの内容を一部補正し、ユーザに提示することもできる。
【0093】
なお、上記のようなユーザ特性に係る学習データが存在しない場合、出力制御部230は、「何人前を作りますか?」、「電子レンジは何ワットですか?」などの質問を情報処理端末10に出力させることで、個人化に必要な情報の提供をユーザに促してもよい。本実施形態に係る学習部240および出力制御部230が有する上記の機能によれば、ユーザの個人特性に応じた価値の高い付加情報をユーザに提供することが可能となる。また、ユーザは、例えば、情報処理端末10との対話や、タイマー機能などを用いながら、レシピなどの付加情報を視覚的または聴覚的に確認することができ、料理などにおける作業効率を大幅に向上させることができる。
【0094】
<<1.7.情報処理サーバ20の動作の流れ>>
次に、本実施形態に係る情報処理サーバ20の動作の流れについて説明する。図14は、情報処理サーバ20の動作の流れを示すフローチャートである。なお、以下では、情報処理サーバ20が、商品の配達完了したこと、かつ認識されたユーザが想定使用者であることに基づいて付加情報を出力させる場合を例に説明する。
【0095】
図14を参照すると、まず、情報処理サーバ20の通信部250は、情報処理端末10からセンサ情報を受信する(S1101)。
【0096】
次に、認識部210は、ステップS1101において受信されたセンサ情報に基づいてユーザの認識を行う(S1102)。
【0097】
ここで、認識されたユーザが想定使用者でない場合(S1103:NO)、情報処理サーバ20は待機状態へ移行する。
【0098】
一方、認識されたユーザが想定使用者である場合(S1103:YES)、通信部250は、配送履歴DB50から配送情報を受信する(S1104)。
【0099】
ここで、所定期間内に配達完了となった商品が存在しない場合(S1105:NO)、情報処理サーバ20は、待機状態へ移行する。
【0100】
一方、所定期間内に配達完了となった商品が存在する場合(S1105:YES)、通信部250は、購入履歴DB40から購入履歴情報を受信する(S1106)。
【0101】
次に、出力制御部230は、ステップS1106において受信された購入履歴情報や、ステップS1104において受信された配送情報に基づいて、商品の状態を推定する(S1107)。
【0102】
続いて、出力制御部230は、ステップS1106において受信された購入履歴情報や、ステップS1104において受信された配送情報に基づいて、商品に係る付加情報の出力優先度を設定する(S1108)。
【0103】
次に、通信部250は、情報処理端末10などからコンテキスト情報を受信する(S1109)。
【0104】
続いて、通信部250は、情報処理端末10などから購入起点情報を受信する(S1110)。
【0105】
次に、出力制御部230は、受信した各情報に基づく付加情報の出力制御を行い(S1111)、待機状態へ移行する。
【0106】
<2.ハードウェア構成例>
次に、本開示に係る情報処理端末10および情報処理サーバ20に共通するハードウェア構成例について説明する。図15は、本開示に係る情報処理端末10および情報処理サーバ20のハードウェア構成例を示すブロック図である。図15を参照すると、本開示に係る情報処理端末10および情報処理サーバ20は、例えば、CPU871と、ROM872と、RAM873と、ホストバス874と、ブリッジ875と、外部バス876と、インターフェース877と、入力装置878と、出力装置879と、ストレージ880と、ドライブ881と、接続ポート882と、通信装置883と、を有する。なお、ここで示すハードウェア構成は一例であり、構成要素の一部が省略されてもよい。また、ここで示される構成要素以外の構成要素をさらに含んでもよい。
【0107】
(CPU871)
CPU871は、例えば、演算処理装置又は制御装置として機能し、ROM872、RAM873、ストレージ880、又はリムーバブル記録媒体901に記録された各種プログラムに基づいて各構成要素の動作全般又はその一部を制御する。
【0108】
(ROM872、RAM873)
ROM872は、CPU871に読み込まれるプログラムや演算に用いるデータ等を格納する手段である。RAM873には、例えば、CPU871に読み込まれるプログラムや、そのプログラムを実行する際に適宜変化する各種パラメータ等が一時的又は永続的に格納される。
【0109】
(ホストバス874、ブリッジ875、外部バス876、インターフェース877)
CPU871、ROM872、RAM873は、例えば、高速なデータ伝送が可能なホストバス874を介して相互に接続される。一方、ホストバス874は、例えば、ブリッジ875を介して比較的データ伝送速度が低速な外部バス876に接続される。また、外部バス876は、インターフェース877を介して種々の構成要素と接続される。
【0110】
(入力装置878)
入力装置878には、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、スイッチ、及びレバー等が用いられる。さらに、入力装置878としては、赤外線やその他の電波を利用して制御信号を送信することが可能なリモートコントローラ(以下、リモコン)が用いられることもある。また、入力装置878には、マイクロフォンなどの音声入力装置が含まれる。
【0111】
(出力装置879)
出力装置879は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD、又は有機EL等のディスプレイ装置、スピーカ、ヘッドホン等のオーディオ出力装置、プリンタ、携帯電話、又はファクシミリ等、取得した情報を利用者に対して視覚的又は聴覚的に通知することが可能な装置である。
【0112】
(ストレージ880)
ストレージ880は、各種のデータを格納するための装置である。ストレージ880としては、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)等の磁気記憶デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス、又は光磁気記憶デバイス等が用いられる。
【0113】
(ドライブ881)
ドライブ881は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体901に記録された情報を読み出し、又はリムーバブル記録媒体901に情報を書き込む装置である。
【0114】
(リムーバブル記録媒体901)
リムーバブル記録媒体901は、例えば、DVDメディア、Blu-ray(登録商標)メディア、HD DVDメディア、各種の半導体記憶メディア等である。もちろん、リムーバブル記録媒体901は、例えば、非接触型ICチップを搭載したICカード、又は電子機器等であってもよい。
【0115】
(接続ポート882)
接続ポート882は、例えば、USB(Universal Serial Bus)ポート、IEEE1394ポート、SCSI(Small Computer System Interface)、RS-232Cポート、又は光オーディオ端子等のような外部接続機器902を接続するためのポートである。
【0116】
(外部接続機器902)
外部接続機器902は、例えば、プリンタ、携帯音楽プレーヤ、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、又はICレコーダ等である。
【0117】
(通信装置883)
通信装置883は、ネットワークに接続するための通信デバイスであり、例えば、有線又は無線LAN、Bluetooth(登録商標)、又はWUSB(Wireless USB)用の通信カード、光通信用のルータ、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)用のルータ、又は各種通信用のモデム等である。
【0118】
<3.まとめ>
以上説明したように、本開示に係る情報処理サーバ20は、商品に係る種々の付加情報を情報処理端末10に出力させることができる。この際、本開示に係る情報処理サーバ20は、商品の配送状況に基づいて、付加情報の出力を制御することができる。また、情報処理サーバ20は、ユーザを認識したことに基づいて、付加情報を情報処理端末10に出力させることができる。係る構成によれば、ユーザにとってより有用な付加情報を、より効果的なタイミングで提供することが可能となる。
【0119】
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
【0120】
また、本明細書の情報処理サーバ20の処理における各ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はない。例えば、情報処理サーバ20の処理における各ステップは、フローチャートとして記載した順序と異なる順序で処理されても、並列的に処理されてもよい。
【0121】
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
【0122】
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
ユーザが購入した商品に係る付加情報の出力を制御する出力制御部、
を備え、
前記出力制御部は、前記商品の配送情報に基づいて、前記付加情報の出力を制御する、情報処理装置。
(2)
収集されるセンサ情報に基づいて前記ユーザを認識する認識部、
をさらに備え、
前記出力制御部は、前記認識部により前記ユーザが認識されたことに基づいて、前記付加情報を出力させる、
前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記出力制御部は、前記商品の配達が完了したことに基づいて、前記付加情報を出力させる、
前記(1)または(2)に記載の情報処理装置。
(4)
前記出力制御部は、前記認識部により認識された前記ユーザが前記商品の想定使用者に該当することに基づいて、前記付加情報を出力させる、
前記(2)に記載の情報処理装置。
(5)
前記出力制御部は、前記商品の購入履歴情報に基づいて、前記想定使用者を推定する、前記(4)に記載の情報処理装置。
(6)
前記出力制御部は、前記商品の購入履歴情報に基づいて、前記付加情報の出力を制御する、
前記(1)~(5)のいずれかに記載の情報処理装置。
(7)
前記出力制御部は、前記商品の購入履歴情報に基づいて、前記ユーザが保有する前記商品の組み合わせに対応した前記付加情報を出力させる、
前記(6)に記載の情報処理装置。
(8)
前記出力制御部は、前記商品の購入履歴情報または配送情報に基づいて、前記商品の状態を推定し、前記商品の状態に応じた前記付加情報を出力させる、
前記(6)または(7)に記載の情報処理装置。
(9)
前記出力制御部は、前記商品の購入回数に基づいて、前記付加情報の出力優先度を制御する、
前記(6)~(8)のいずれかに記載の情報処理装置。
(10)
前記出力制御部は、購入回数が所定回数未満である商品の前記付加情報に係る前記出力優先度を高く設定する、
前記(9)に記載の情報処理装置。
(11)
前記出力制御部は、購入回数が予定回数以上である商品の前記付加情報に係る前記出力優先度を低く設定する、
前記(9)または(10)に記載の情報処理装置。
(12)
前記出力制御部は、コンテキスト情報に基づいて、前記付加情報の出力を制御する、
前記(1)~(11)のいずれかに記載の情報処理装置。
(13)
前記出力制御部は、前記商品が購入された際の購入起点情報に基づいて、前記付加情報の出力を制御する、
前記(1)~(12)のいずれかに記載の情報処理装置。
(14)
前記付加情報は、前記商品に係る活用情報、広告情報、またはキャンペーン情報のうち少なくともいずれかを含む、
前記(1)~(13)のいずれかに記載の情報処理装置。
(15)
前記出力制御部は、前記ユーザによる情報の要求が認識されたことに基づいて、前記付加情報を出力させる、
前記(1)~(14)のいずれかに記載の情報処理装置。
(16)
前記出力制御部による制御に基づいて、前記付加情報を出力する出力部、
をさらに備える、
前記(1)~(15)のいずれかに記載の情報処理装置。
(17)
前記ユーザまたは前記商品に係るセンサ情報を収集するセンサ部、
をさらに備える、
前記(1)~(16)のいずれかに記載の情報処理装置。
(18)
収集された発話情報に基づいて音声認識を行う音声処理部、
をさらに備える、
前記(1)~(17)のいずれかに記載の情報処理装置。
(19)
プロセッサが、
ユーザが購入した商品に係る付加情報の出力を制御すること
を含み、
前記出力を制御することは、前記商品の配送情報に基づいて、前記付加情報の出力を制御すること、
をさらに含む、
情報処理方法。
(20)
コンピュータを、
ユーザが購入した商品に係る付加情報の出力を制御する出力制御部、
を備え、
前記出力制御部は、前記商品の配送情報に基づいて、前記付加情報の出力を制御する、
情報処理装置、
として機能させるためのプログラム。
【符号の説明】
【0123】
10 情報処理端末
110 入力部
120 センサ部
130 出力部
140 サーバ通信部
20 情報処理サーバ
210 認識部
220 音声処理部
230 出力制御部
240 学習部
250 通信部
30 コンテンツサーバ
40 購入履歴DB
50 配送履歴DB
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
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図9
図10
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図15