(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-25
(45)【発行日】2022-06-02
(54)【発明の名称】ブームスプレーヤ
(51)【国際特許分類】
A01M 7/00 20060101AFI20220526BHJP
【FI】
A01M7/00 D
(21)【出願番号】P 2018127628
(22)【出願日】2018-07-04
【審査請求日】2021-04-22
(73)【特許権者】
【識別番号】509264132
【氏名又は名称】株式会社やまびこ
(74)【代理人】
【識別番号】110000383
【氏名又は名称】特許業務法人エビス国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】110000626
【氏名又は名称】弁理士法人英知国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】保田 秀彬
(72)【発明者】
【氏名】園田 徹
【審査官】田辺 義拓
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-245455(JP,A)
【文献】特開2017-000082(JP,A)
【文献】特開2004-065188(JP,A)
【文献】特開2008-200005(JP,A)
【文献】特開2010-236648(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0173802(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01M 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行装置に直装される機体枠に対してブームを支持する支持枠を軸支して左右水平方向に展開したブームの重量バランスでブームの水平状態を維持する水平機構を備えたブームスプレーヤであって、
前記水平機構は、
前記機体枠に対して前記支持枠を回転自在に支持する回転軸と、前記機体枠と前記支持枠との間に配備されて前記回転軸回りに前記支持枠を揺動させる複動型の油圧シリンダと
、前記油圧シリンダを往復制御するための方向切換弁を備えた油圧回路を備え、
前記油圧回路に、前記方向切換弁を経由すること無く、前記油圧シリンダにおけるシリンダ両側の作動油出入口を直結させる直結流路を設けると共に、前記直結流路を開閉する開閉切換弁を設けたことを特徴とするブームスプレーヤ。
【請求項2】
前記直結流路と前記開閉切換弁を前記シリンダ両側の作動油出入口に近接して設けたことを特徴とする請求項1記載のブームスプレーヤ。
【請求項3】
前記水平機構は、前記開閉切換弁を開状態にして前記ブームを重量バランスで水平維持できるようにし、前記開閉切換弁を閉状態にして前記油圧シリンダの往復動を制御することで前記ブームの傾斜状態を調整することを特徴とする請求項1又は2記載のブームスプレーヤ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブームスプレーヤ、特には走行装置(トラクタなど)に直装式のブームスプレーヤに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ブームスプレーヤは、トラクタや自走機体などの走行装置に装着(直装又は牽引)されて、圃場などを進行しながら広範囲に薬剤等の液材を散布する作業機である。このブームスプレーヤは、進行方向に対して交差する水平方向に沿って左右両側或いは左右の片側に延長配置されるブームを備えており、ブームに所定間隔で複数配置されるノズルから液材を下向きに噴射させることで、地面近くから1行程で広範囲に液材を散布することができる。
【0003】
このようなブームスプレーヤは、散布した液材の空中飛散を抑制するために、可能な限り圃場面の作物等に近い位置にブームを展開することが行われている。このため、ブームの水平状態が維持できないと、ブームの先端部が地面に当たってブームが破損したり、ブームやノズルが圃場に植えられている作物に接触してこれを傷付けてしまったりする問題が生じる。このような問題に対処するために、ブームスプレーヤは、機体のローリングに対してブームの水平状態を維持することができる水平機構を備えたものが知られている。
【0004】
従来のブームスプレーヤにおける水平機構は、ブームを支持する支持枠が機体に軸支されており、水平方向左右に展開したブームの重量バランスでブーム全体の水平を維持する機構を備えている(例えば、下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述した従来のブームスプレーヤは、左右一方に展開したブームを伸縮させるなどして左右ブームの重量バランスが崩れるとブームの水平を維持できなくなるので、そのような操作を行う前にブームを支持する支持枠を機体に対して固定状態にするロック機構(ロック用油圧シリンダなど)を設ける必要がある。また、圃場面自体が傾斜している場合には、左右に展開したブームを圃場面に沿って傾斜させる必要があり、それに対応するために機体に対してブームを支持する支持枠を傾斜状態に保持する機構(傾斜用油圧シリンダなど)を設けることが必要になる。
【0007】
一方、薬剤等の散布作業は、作業効率を高めるために、高速走行で作業を行うことが求められており、特に走行装置直装式のブームスプレーヤでは、凹凸の多い圃場面で高速走行させた場合に、走行装置の振動やローリングが直にブームに伝わってブームの水平バランスを崩しやすくなり、前述した水平機構の必要性がより高くなる。これに対して、前述した従来の水平機構を備えたブームスプレーヤは、ロック用油圧シリンダや傾斜用油圧シリンダ、これらを支持するフレーム、多数の油圧バルブなどを備えていることで、ブームスプレーヤの機体重量が重くなると共にブームスプレーヤ自身の生産コストが高くなる。また、高速走行作業を行うためには、重荷重用の走行装置が必要になるので、これによってもユーザのコスト負担が大きくなる問題が生じる。
【0008】
本発明は、このような問題に対処するために提案されたものである。すなわち、水平機構を備えた走行装置直装式のブームスプレーヤにおいて機体の軽量化と低コスト化を図ること、などが本発明の課題である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
このような課題を解決するために、本発明は、以下の構成を具備するものである。
走行装置に直装される機体枠に対してブームを支持する支持枠を軸支して左右水平方向に展開したブームの重量バランスでブームの水平状態を維持する水平機構を備えたブームスプレーヤであって、前記水平機構は、前記機体枠に対して前記支持枠を回転自在に支持する回転軸と、前記機体枠と前記支持枠との間に配備されて前記回転軸回りに前記支持枠を揺動させる複動型の油圧シリンダと、前記油圧シリンダを往復制御するための方向切換弁を備えた油圧回路を備え、前記油圧回路に、前記方向切換弁を経由すること無く、前記油圧シリンダにおけるシリンダ両側の作動油出入口を直結させる直結流路を設けると共に、前記直結流路を開閉する開閉切換弁を設けたことを特徴とするブームスプレーヤ。
【発明の効果】
【0010】
このような特徴を備えたブームスプレーヤは、複動型の油圧シリンダ単体で、ブームの傾斜状態を調整することができると共に機体枠に対してブームを固定することができ、前述した開閉切換弁を開状態にして油圧シリンダにおけるシリンダ両側の作動油出入口を直結状態に切り換えることで、支持枠の揺動をフリー状態にして、ブームを重量バランスで水平維持することができる。これによると、水平機構の部品点数を削減することができ、水平機構を備えた走行装置直装式のブームスプレーヤにおいて、機体の軽量化と低コスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】ブームスプレーヤの全体構成を示した説明図である。
【
図2】ブームスプレーヤの配管構成及び流量制御装置を示した説明図である。
【
図3】本発明の実施形態にかかるブームスプレーヤの水平機構の構成例を示した説明図である。
【
図4】水平機構における油圧シリンダを動作させる油圧回路のフリー状態を示した説明図である。
【
図5】水平機構における油圧シリンダを動作させる油圧回路の静止状態を示した説明図である。
【
図6】水平機構における油圧シリンダを動作させる油圧回路の右傾斜状態を示した説明図である。
【
図7】水平機構における油圧シリンダを動作させる油圧回路の左傾斜状態を示した説明図である。
【
図8】水平機構のフリー状態を示した説明図である。
【
図9】水平機構の右傾斜状態を示した説明図である。
【
図10】水平機構の左傾斜状態を示した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下、異なる図における同一符号は同一機能の部位を示しており、各図における重複説明は適宜省略する。
【0013】
先ず、
図1及び
図2によって、ブームスプレーヤの全体構成の一例を説明する。ブームスプレーヤ1は、走行装置であるトラクタTRに直装され、圃場面などを走行しながら薬剤などを散布するものであり、トラクタTRに直装される機体枠2と、機体枠2に搭載されるタンク3と、機体枠2に水平機構10を介して支持されるブーム4とを備えている。ブーム4は、トラクタTRの進行方向に対して交差する水平方向に沿って左右両側或いは左右の片側に延長配置され、ブーム4には、タンク3に貯留される薬剤などを下向きに噴出するノズル5が複数配置されている。
【0014】
タンク3に貯留されている薬剤などは、
図2に示すように、ポンプ30の駆動圧によって、配管31、分流器32を経て、配管33,34に供給され、配管33,34にそれぞれ接続されている散布ホース35,36に供給される。散布ホース35,36は、前述したブーム4に支持されており、所定間隔毎に複数のノズル5を備えている。
【0015】
タンク3からノズル5に供給される薬剤などは、
図2に示すような散布量制御装置20によって供給流量が制御されている。散布量制御装置20は、流量調整弁21を制御する制御部20Aを備えている。制御部20Aには、配管31に設けられる流量センサ22や圧力センサ23の検出信号、ブーム4の展開状態などを検知する散布幅センサ24の検出信号、更には車速信号などが入力され、制御部20Aは、操作入力部25によって設定された散布流量になるように、流量調整弁21を制御している。
【0016】
以下、水平機構10を説明する。水平機構10は、
図3に示すように、機体枠2に対してブーム4を支持する支持枠11を軸支して、左右水平方向に展開したブーム4の重量バランスでブーム4の水平状態を維持する機構を備えている。
【0017】
支持枠11は、左右対称の形態を有し、左右に伸びるブーム支持部11Aを備え、中央上部が回転軸12によって機体枠2に回転自在に支持されている。図示の例では、機体枠2は、昇降レール2Aとこの昇降レール2Aに昇降自在に支持される昇降フレーム2Bを備えており、支持枠11は、回転軸12によって昇降フレーム2Bに軸支されている。また、図示の機体枠2は、昇降フレーム2Bを昇降レール2Aに沿って昇降させる昇降シリンダ2Cを備えている。
【0018】
支持枠11と昇降フレーム2Bとの間には、左右一対のバランス用バネ13,14が接続されている。バランス用バネ13,14は、その一端側が支持枠11のバネ支持部11Bに接続され、他端が回転軸12の近くで昇降フレーム2Bに接続されている。バネ支持部11Bは、ブーム支持部11Aにおける左右対称位置に設けられており、バランス用バネ13,14は、支持枠11の対称軸に対して左右対称となるように配備されている。このため、支持枠11が後述するようなフリー状態になると、バランス用バネ13,14の引っ張りのバランスで、支持枠11は水平状態に保持されることになる。
【0019】
また、水平機構10は、機体枠2と支持枠11との間に配備されて回転軸12回りに支持枠11を揺動させる複動型の油圧シリンダ15を備えている。油圧シリンダ15は、一端側が支持枠11の中央下部に設けたシリンダ支持部11Cに軸支され、他端側が回転軸12から離れた昇降フレーム2Bの下部に軸支されている。これにより、油圧シリンダ15が伸縮すると、支持枠11が回転軸12の回りを揺動し、支持枠11に支持されるブーム4が任意の傾斜状態で保持される。
【0020】
図4~
図6は、油圧シリンダ15を駆動する油圧回路を示している。この油圧回路は、複動型の油圧シリンダ15を駆動するための一般的な方向切換弁40Vを具備する方向切換回路40を備えており、油圧タンク41内の作動油を油圧ポンプ42による作動圧で方向切換回路40を介して油圧シリンダ15に供給している。
【0021】
そして、油圧シリンダ15を駆動する油圧回路には、複動型の油圧シリンダ15におけるシリンダ両側の作動油出入口15A,15Bを直結させる直結流路43が設けられており、その直結流路43を開閉する開閉切換弁44が設けられている。また、前述した直結流路43と開閉切換弁44は、シリンダ両側の作動油出入口15A,15Bに近接して設けられている。
【0022】
このような油圧回路による油圧シリンダ15は、図示省略した制御手段によって方向切換弁40Vと開閉切換弁44の状態を切り換えることにより、下記のように動作状態を変更することができる。
【0023】
先ず、
図4に示した状態は、油圧シリンダ15のシリンダを自由に左右に動かすことができるフリー状態である。この状態にすると、水平機構10は、ブーム4を重量バランスで水平に維持することができる。このフリー状態は、開閉切換弁44を開状態にすることで直結流路43を開通させ、方向切換弁40Vを
図4に示すように切り換えることで、方向切換回路40によって油圧ポンプ42の作動油が油圧タンク41に戻される。
【0024】
このようなフリー状態では、油圧ポンプ42によって送られる作動油は、
図4に示す矢印のa1,b1,c1,d1のように流れて、作動圧が油圧シリンダ15に作用しなくなる。そして、油圧シリンダ15の左右の作動油出入口15A,15Bに出入りする作動油は、作動油出入口15A,15Bが直結されることで自由に出入りできるようになる。この状態では、油圧シリンダ15は恰も存在しないような状態になり、
図8に示すように、左右に展開するブーム4を支持する支持枠11は、重量バランスに従って回転軸12の回りに回転自在に支持される。これにより、左右に展開したブーム4の重量バランスが等しい場合には、機体枠2のローリングに対してブーム4は水平を維持することになる。
【0025】
このようなフリー状態を円滑に実現するためには、直結流路43と開閉切換弁44を油圧シリンダ15の作動油出入口15A,15Bに近接した位置に配備することが好ましい。これは、作動油出入口15A,15Bの一方から直結流路43を経由して他方に流れる作動油の流路が長くなると、流路抵抗によって作動油が行き来し難くなり、支持枠11の円滑な回動が得られ難くなるからである。
【0026】
次に、
図5に示した状態は、油圧シリンダ15の静止状態を示している。この状態にすると、水平機構10は、ブーム4を機体枠2に固定することができる。この静止状態は、開閉切換弁44を閉状態にすることで直結流路43を遮断し、方向切換弁40Vを
図5に示すように切り換えることで、方向切換回路40によって油圧ポンプ42の作動油が油圧タンク41に戻される。
【0027】
このような静止状態では、油圧ポンプ42によって送られる作動油は、
図5に示した矢印のa2,b2,c2,d2のように流れて、作動圧が油圧シリンダ15に作用しなくなる。そして、油圧シリンダ15の左右の作動油出入口15A,15Bに出入りする作動油は、逆止弁45によって静止状態になる。この状態では、油圧シリンダ15はロックされた状態になり、左右に展開するブーム4を支持する支持枠11は、機体枠2に対して固定された状態になる。
【0028】
図6に示した状態は、支持枠11を右回りに回転させる状態を示している。この状態にすると、水平機構10は、ブーム4を右側が下向きになるように傾斜させることができる。この右傾斜状態は、開閉切換弁44を閉状態にすることで直結流路43を遮断し、方向切換弁40Vを
図6に示すように切り換えることで、方向切換回路40によって油圧ポンプ42の作動油を油圧シリンダ15の作動油出入口15B側に供給する。
【0029】
このような右傾斜状態では、油圧ポンプ42によって送られる作動油は、
図6に示すように矢印のa3,b3のように流れて作動油出入口15Bに供給され、作動油出入口15Aから押し出された作動油が矢印c3,d3のように流れて、油圧タンク41に戻される。
【0030】
この状態では、
図9に示すように、油圧シリンダ15の動作によってブーム4を支持する支持枠11の傾斜状態を右側が下に傾斜するように調整することができ、任意の傾斜状態で方向切換弁40Vを
図5に示すように切り換えることで、ブーム4を右傾斜した任意の傾斜状態に固定することができる。
【0031】
図7に示した状態は、支持枠11を左回りに回転させる状態を示している。この状態にすると、水平機構10は、ブーム4を左側が下向きになるように傾斜させることができる。この左傾斜状態は、開閉切換弁44を閉状態にすることで直結流路43を遮断し、方向切換弁40Vを
図7に示すように切り換えることで、方向切換回路40によって油圧ポンプ42の作動油を油圧シリンダ15の作動油出入口15A側に供給する。
【0032】
このような左傾斜状態では、油圧ポンプ42によって送られる作動油は、
図7に示した矢印のa4,b4のように流れて作動油出入口15Aに供給され、作動油出入口15Bから押し出された作動油が矢印c4,d4のように流れて、油圧タンク41に戻される。この状態では、油圧シリンダ15の動作によって、
図10に示すように、ブーム4を支持する支持枠11の傾斜状態を左側が下に向く傾斜状態に調整することができ、任意の傾斜状態で方向切換弁40Vを
図5に示すように切り換えることで、ブーム4を右傾斜の任意の傾斜状態に固定することができる。
【0033】
以上説明したように、本発明の実施形態にかかるブームスプレーヤ1の水平機構10は、単体の油圧シリンダ15を制御する油圧回路において、開閉切換弁44を開状態にしてブーム4を重量バランスで水平維持できるようにし、開閉切換弁44を閉状態にして油圧シリンダ15の往復動を制御することでブーム4の傾斜状態を調整することができる。これによって、多数の油圧シリンダなどを備える従来の水平機構に対して部品点数を削減することが可能になり、水平機構を備えた走行装置直装式のブームスプレーヤにおいて、機体の軽量化と低コスト化を図ることができる。
【0034】
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。また、上述の各実施の形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの技術を流用して組み合わせることが可能である。
【符号の説明】
【0035】
1:ブームスプレーヤ,2:機体枠,
2A:昇降レール,2B:昇降フレーム,2C:昇降シリンダ,
3:タンク,4:ブーム,5:ノズル,
10:水平機構,11:支持枠,
11A:ブーム支持部,11B:バネ支持部,11C:シリンダ支持部,
12:回転軸,13,14:バランス用バネ,15:油圧シリンダ,
15A,15B:作動油出入口,
20:散布量制御装置,20A:制御部,21:流量制御弁,
22:流量センサ,23:圧力センサ,24:散布幅センサ,
25:操作入力部,30:ポンプ,31,33,34:配管,32:分流器,
35,36:散布ホース,
40:方向切換回路,40V:方向切換弁,
41:油圧タンク,42:油圧ポンプ,43:直結流路,44:開閉切換弁,
45:逆止弁,TR:トラクタ(走行装置)