(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-25
(45)【発行日】2022-06-02
(54)【発明の名称】爪にコーティングを塗布するための装置
(51)【国際特許分類】
A45D 29/18 20060101AFI20220526BHJP
【FI】
A45D29/18
(21)【出願番号】P 2020081758
(22)【出願日】2020-05-07
(62)【分割の表示】P 2017525507の分割
【原出願日】2015-04-27
【審査請求日】2020-05-07
(32)【優先日】2014-07-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2014-08-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】517023367
【氏名又は名称】プリマドンナ,インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】PREEMADONNA INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100106541
【氏名又は名称】伊藤 信和
(72)【発明者】
【氏名】ワリア ハープリート シン
(72)【発明者】
【氏名】シュルツ ケイシー キュート
(72)【発明者】
【氏名】ボッガバラプ ディーパック
(72)【発明者】
【氏名】ピーターソン ジャネット
(72)【発明者】
【氏名】ピーターソン ピーター
【審査官】新井 浩士
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第99/033372(WO,A1)
【文献】特開2012-085944(JP,A)
【文献】特開2014-113445(JP,A)
【文献】特開2013-142881(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0153604(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45D 29/00-29/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
装飾する爪の画像を取得するための画像形成装置と、
前記爪の画像を表示するように構成された表示部と、
前記爪にコーティングを塗布するためのアプリケータと、
前記画像形成装置、前記表示部及び前記アプリケータに操作的に接続されたプロセッサと、を有し、
前記プロセッサは、
(i) 前記爪にコーティングを塗布している最中に、前記アプリケータに対して前記爪が移動すべきパスを特定し;
(ii) 前記パスの例示を表示部に表示し;
(iii)前記アプリケータが前記爪にコーティングを施すことなく、前記パスの動きを練習するようにユーザに命令し;
(iv) 前記パスの動きの正確性が一定水準に達したことを検知し;
(v) 前記爪にコーティングを施し;
(vi) 前記アプリケータに対応する前記パスを検知する;
ように構成されている爪装飾用システム。
【請求項2】
装飾する爪の画像を取得するための画像形成装置と、
前記爪の画像を表示するように構成された表示部と、
前記爪にコーティングを塗布するためのアプリケータと、
前記画像形成装置、前記表示部及び前記アプリケータに操作的に接続されたプロセッサと、を有し、
前記プロセッサは、
前記爪にコーティングを塗布している最中に、前記アプリケータに対して前記爪が移動すべきパスを特定
し;
前記パスの例示を表示部に表示し;
前記アプリケータが前記爪にコーティングを施すことなく、前記パスの動きを練習するようにユーザに命令し;
前記爪にコーティングを施す;
ように構成されている爪装飾用システム。
【請求項3】
前記プロセッサは、さらに
前記パスの例示を表示部に表示するように構成されている
請求項2に記載の爪装飾用システム。
【請求項4】
前記プロセッサは、さらに
前記パスの動きの正確性が一定水準に達したことを検知するように構成されている
請求項2に記載の爪装飾用システム。
【請求項5】
前記アプリケータは、
前記爪にタッチする際に前記爪にコーティングを与えることができる先端部と、
前記爪にタッチすることなく前記爪にコーティングを与えることができるノズルと、
を有する
請求項2に記載の爪装飾用システム。
【請求項6】
前記アプリケータは、
取り外し可能な先端部を受けとる、または取り外し可能なコーティング貯蔵部に取り外し可能に接続されたフィッティング
を有する
請求項2に記載の爪装飾用システム。
【請求項7】
前記アプリケータはコーティング貯蔵部に接続され、
前記アプリケータ及びコーティング貯蔵部は、爪装飾用システムから取り外し可能である、
請求項2に記載の爪装飾用システム。
【請求項8】
さらに、前記アプリケータを直線方向に動かし、又は前記アプリケータを回転させる前記アプリケータに接続されたモータ、を備える
請求項2に記載の爪装飾用システム。
【請求項9】
可搬型電子機器をさらに有し、前記表示部、前記画像形成装置及び前記プロセッサは、可搬型電子機器に一体的に形成され、
前記可搬型電子機器は、前記爪装飾用システムを使用してコーティングされた爪のプレビュー画像を表示部に表示する、
請求項2に記載の爪装飾用システム。
【請求項10】
前記画像形成装置の視野に配置されたミラーと、
乾燥機構と、
を有する
請求項2に記載の爪装飾用システム。
【請求項11】
指の存在を特定するために構成されたタッチセンシティブ表面部をさらに有し、
前記画像形成装置は、前記タッチセンシティブ表面部に配置された指の存在に応答し、前記画像形成装置の実質的な視野の範囲において指の画像を記録するように構成されており、
前記プロセッサは、前記指の画像を分析し前記指における爪の境界を特定する視覚技術を実行させる、
請求項2に記載の爪装飾用システム。
【請求項12】
前記タッチセンシティブ表面部、前記画像形成装置及び前記プロセッサを含む可搬型電子機器をさらに有し、
前記タッチセンシティブ表面部は、タッチスクリーンディスプレイであり、
前記爪装飾用システムは、ユーザが指を前記パスに沿って動かす補助をするために、ユーザに命令を出す、
請求項11に記載の爪装飾用システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、爪にコーティングを塗布する技術に関し、特に、爪にコーティングを塗布する電子装置の使用に関する。
【背景技術】
【0002】
爪の装飾及び保護を目的として、爪にコーティングを施すことは伝統として確立されている。爪にコーティングを施す方法は多様であり、サロンで施すこともでき、自分で施すこともでき、予め形成されたカバーを爪に貼付することもできる。しかし、サロンに行く方法は不便かつコストが高くなる。同様に、自分で施すことは億劫になりがちであり、かつ内容によってはコストが高くつくにも関わらず、品質が悪いこともある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示におけるシステムは、様々なセンサー及びモータを使用して、ユーザの指の爪を知的にコーティングすることができる。タッチセンシティブ表面部及びカメラは、爪の位置を検知するために使用され、アプリケータを爪の表面に正確に誘導し、爪にコーティングを施す。モータは爪に対応してアプリケータを動かせる。アプリケータにモータが接続されているかに関わらず、ユーザはアプリケータに対応して指の爪を動かすこともできる。このシステムは、特にタッチ面及びカメラを有する、一般的なスマートフォン、携帯通信機器、その他移動通信機器に適用可能である。本開示は、爪にコーティングを施すアプリケータを制御するためのシステム、方法及びコンピュータ読取可能な媒体に関する。
【0005】
本開示の実施形態の態様及び利点は、以下の詳細な説明によって説明され、詳細な説明によって自明であり、または開示された原則に基づき習得され得る。本明細書に提供される実施形態の態様及び利点は、本発明の請求項において指摘された内容及び組み合わせによって認識及び取得可能である。これら及びその他の本開示の特徴は、以下の詳細な説明と請求項とを合わせて検討すれば、より理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本開示で示される上述した利点及び特徴を説明するにあたり、上述した原理のさらなる詳細な説明が必要であり、特定の実施例と添付する図面を参照することによって説明する。下記の図面は本開示の実施形態を例示するものであり、本願の範囲の内容はこれに制限されず、説明される原理は添付の図面を用いて詳細に表す。
【
図1A】スマートフォンを使用した装置の実施例を図示する。
【
図1B】様々な実施例で用いられる装置の例を図示する。
【
図2】
図1A及び1Bに図示されたシステムのブロック図の例である。
【
図3B】使用者の指及び爪の画像であり、爪の周辺がアウトライン化されている。
【
図4A】本発明における様々なモータアセンブリの例である。
【
図4B】本発明における様々なモータアセンブリの例である。
【
図4C】本発明における様々なモータアセンブリの例である。
【
図5】3つのモータが実質的に垂直軸に沿って並んでいるモータアセンブリの実施例を示す。
【
図6A】様々なアプリケータ及びコーティング貯蔵部の実施例を示す。
【
図6B】様々なアプリケータ及びコーティング貯蔵部の実施例を示す。
【
図6C】様々なアプリケータ及びコーティング貯蔵部の実施例を示す。
【
図6D】様々なアプリケータ及びコーティング貯蔵部の実施例を示す。
【
図7】様々な実施例において使用されるインタラクションの例を図示する。
【
図8】様々な実施例に従って開示されたタッチスクリーンディスプレイのレイアウトの一例である。
【
図9A】カメラの視野を反射するためにミラーアセンブリが用いられた装置の図である。
【
図9B】カメラの視野を反射するためにミラーアセンブリが用いられた装置の図である。
【
図11A】スタンド及び位置保持部を使用した実施例である。
【
図11B】スタンド及び位置保持部を使用した実施例である。
【
図12A】スタンドに窪みが形成されている実施例を示す。
【
図12B】スタンドに窪みが形成されている実施例を示す。
【
図12C】スタンドに窪みが形成されている実施例を示す。
【
図12D】スタンドに窪みが形成されている実施例を示す。
【
図12E】スタンドに窪みが形成されている実施例を示す。
【
図13A】可搬型電子機器をスタンドに結合する技術を例示する。
【
図13B】可搬型電子機器をスタンドに結合する技術を例示する。
【
図13C】可搬型電子機器をスタンドに結合する技術を例示する。
【
図14】マスクを切り抜くことができる機械を図示している。
【
図15】本発明の様々な実施形態において適用可能なネットワーク環境の例である。
【
図16】爪の表面にコーティングを塗布する方法を図示する。
【
図18A】結合することによって保管時に装置を保護するために使用される例を示す。
【
図18B】結合することによって保管時に装置を保護するために使用される例を示す。
【
図18C】結合することによって保管時に装置を保護するために使用される例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本明細書に開示されている様々な実施例を説明する。特定の実施例の実行について言及するものの、これらの実施は描写目的に限られると理解されるべきである。当業者であれば、本開示の範囲内において他の構成部及び構成要素を使用することができることは言うまでもない。
【0008】
開示されている技術は、人の爪に効率的にコーティングを塗布する装置の必要性について言及する。
【0009】
本明細書において、「ユーザ」は電子装置の使用者をいう。コンピュータソフトウェアの環境において、ユーザによって行われる行動は、コンピュータソフトウェアに内蔵されたステップを実施するために、ユーザが行う入力であると理解される。一事例では、ユーザは、特定の電子機器に関連する他のユーザアカウントと関連付けすることもできる。
【0010】
本明細書において、用語「爪」は、指の爪及び/又は足の爪を指す。
【0011】
本明細書において、用語「指」は、手の指又は足の指を指す。
【0012】
本明細書において、用語「塗布(Paint)」、「装飾(Decorate)」、「塗布(apply)」、「印刷(Print)」は、コーティングまたは装飾を爪に貼付することをいう。
【0013】
図1Aは、可搬型電子機器113を含むネイルコーティングシステム100の一例である。ネイルコーティングシステム100は、モータ109を使用し、アプリケータアセンブリ117を動かすことができる。ネイルコーティングシステム100の部分を結合して単一型にすることにより、「ネイルペイントロボット」としての形を持つ。アプリケータアセンブリ117は、イメージング装置(カメラ)106を使用した撮影時に、爪の表面を照明するためのLED107を有してもよい。アセンブリには、抽出メカニズム104が取り付けられたコーティング貯蔵部105が配置されてもよい。ネイルコーティングシステム100は、有線、無線、その他の接続に用いられるコミュニケーションインタフェース101を有してもよい。ネイルコーティングシステム100は、LED102及びボタン103とのインタラクティブ性を有してもよい。電源110は、バッテリーなどの内部電源、コンセント等の外部電源、またはその両方によって供給されてよい。一実施例では、電源は可搬型電子機器113に接続されている。他の実施例では、電源110は充電可能である。
【0014】
一実施例では、ネイルコーティングシステム100は、本明細書で開示されている一部または全ての特徴を有するスタンドアロン装置である。例えば、ネイルコーティングシステム100は、表示部と統合されたタッチ面112、外部接続、カメラ106、光源を有する。しかし、一般的な可搬型電子機器は、これらの特徴の多くを有することを理解するべきである。使用可能及び通常知られた可搬型電子機器の性能を使用できることは、ネイルコーティングシステム100にとっても有用である。可搬型電子機器は、様々な方法によって、ネイルコーティングシステム100の構成部に電気的に接続されていてよい。コミュニケーションインタフェース101への接続は、双方的又は一方的であってよく、NFC、RFID、Bluetooth(登録商標)、WiFi(登録商標)、赤外線、可視光またはデータ通信をするために用いられる物理的なケーブルを有する。接続された可搬型電子機器は、ネイルコーティングシステム100の機能を拡張する。
【0015】
可搬型電子機器113は、指114及び爪115の位置を検知し、アプリケータ108を所定の位置に適切に誘導するために使用されてもよい。可搬型電子機器113は、情報表示及びユーザからの入力を受けるための追加インターフェースとしての機能も有する。
【0016】
可搬型電子機器113は、指114及び爪115の位置を検知し、アプリケータ108を所定の位置に適切に誘導すると共に、ネイルコーティングシステム100の入力を受けるためのタッチセンシティブ表面部(タッチ面)112を有してもよい。タッチ面112は、ユーザの指の位置を検知するための、既知の様々なタッチスクリーン技術を使用している。タッチ面112は、他入力(「マルチタッチ」)または単一入力で構成されている。タッチ面112は、様々な方法によって圧及び力を検知する。タッチ面112は、ジェスチャー認識機能を有してもよい。
【0017】
タッチ面112はディスプレイ(表示部)と統合されていてもよい。表示部には、LED、OLED、LCDまたはその他の表示技術が使用されている。表示部はモノクロ又はカラーである。タッチ面112は透明であり、表示部と結合されることにより、既知のタッチ面が構成される。表示部は、ネイルコーティングシステム100のインターフェースとして機能する。
【0018】
図1Aに図示されているクレードル111は、可搬型電子機器を保持するための機械的アーマチュアのシステムである。尚、言うまでもなく、可搬型電子機器113のスリップを防止する他の技術も使用できる。例えば、粘着性が弱い表面、シリコン、ゴムパッド、または装置の端部を保持するためのガイドを形成する端部を使用してもよい。一実施例では、クレードル111は可搬型電子機器113の一部と整列されていてもよく、これによって、ネイルコーティングシステム100はタッチ面112とアプリケータ108との位置を対応させることができる。一実施例では、クレードル111は可搬型電子機器113の特徴の特定及び/又は測定をすることができる。これによって、ネイルコーティングシステム100は、可搬型電子機器113のブランド及びモデルを推測することができる。可搬型電子機器113における対応位置に関するタッチ面112の情報を含むタッチ面112による測定と、ネイルコーティングシステム100における可搬型電子機器113の対応位置の測定とを統合することにより、ネイルコーティングシステム100は、アプリケータ108に対する爪の対応位置を特定することができる。
【0019】
ネイルコーティングシステム100は、コーティング時に撥ねた液から防護するために、タッチ面112の上部に配置される特別なカバー又はフィルム(図示しない)を有してもよい。カバー又はフィルムは、タッチ面112がユーザ入力を検知できる機能を維持するように設計されている。カバー又はフィルムは透明であってよく、タッチ面112に結合された表示部がカバー又はフィルムから可視できる。カバー又はフィルムには、タッチ面112とバインドするための粘着または静電気が使用されてよい。カバー又はフィルムには、タッチ面112への引っ掻き傷及び破損を防ぐための保護フィルムの形態が使用されていてもよい。
【0020】
コーティング貯蔵部105は、リフィル可能または消耗品であってよい。ネイルコーティングシステム100は、複数のコーティング貯蔵部が同時に保管可能であってよい。実施例によっては、コーティング貯蔵部105は留め金でスナップされてもよい。許可されることなく貯蔵部を使用する行為を防止するために、コーティング貯蔵部105には認証システムが備わっていてもよい。コーティング貯蔵部105は、ネイルコーティングシステム100がコーティング貯蔵部105の使用を検知及び記録するための登録システムを有していてもよい。一実施例では、認証システム及び登録システムは同じ構成を使用している。認証/登録システムは、物理的システム(例えばロックの所有または特別なフィッティング)または電子的システム(暗号化されたIDまたはコード)によって達成される。実施例によっては、認証/登録を行うためのコーティング貯蔵部105は、QRコード(登録商標)、バーコード、NFC/RFIDタグ等を有する。他の実施例では、コーティング貯蔵部105の購入が販売元で記録され、ネイルコーティングシステム100と通信し、購入されたコーティング貯蔵部105を記録するための認証/登録を行う。
【0021】
コーティングは、マニキュア、様々な種類のインク、色、素材であってよい。コーティングは、コーティング貯蔵部105に保管される。コーティングとは、「プレ印刷」、「ベースコート」、「トップコート」、ゲル及び/又はマットである。様々な効果を出すために、複数のコーティングが使用され得る。一実施例では、コーティングを手動で塗布するようにユーザに指示する。例えば、ネイルコーティングシステム100が他のコーティングを塗布する前に、ネイルコーティングシステム100がユーザにプレ印刷コーティングを手動で塗布するように指示してもよい。アプリケータ108は、新しいコーティングを作るために、コーティングの組み合わせを行ってもよい。これは、様々な色、デザイン、素材からなるコーティングを作る際に特に有用である。コーティングはマニキュア除光液であってもよい。コーティングは、爪にマニキュアが塗布された際に、硬い表面を形成する素材であってもよい。素材は、3D印刷で使用されるような、プラスチック、樹脂又はセラミックであってよい。
【0022】
一実施例では、抽出メカニズム104は、コーティング貯蔵部105に圧を加えるピストン、レバー又は回転カムである。
【0023】
アプリケータ108は、爪115にコーティングを塗布するために使用される。アプリケータ108は様々な塗布効果を有する。例えば、アプリケータは爪全体にコーティングを一度で塗布してもよく、又は爪の面積の一部、細い線、小さな点を施すものであってもよい。塗布部は、アプリケータの位置に応じて、コーティングを塗布できる面積である。アプリケータ108が一度で爪全体にコーティングを塗布しない場合、アプリケータ108において対応する爪115の位置を進行的に動かし、アプリケータ108が爪の所望の位置にコーティングを塗布できるように調節する。例えば、アプリケータ108が一度でコーティングを線状に塗布する場合、爪を動かし、所望の位置にコーティングを塗布してもよい。コーティングが十分に分注されるように、アプリケータは制御部からの命令を受けることができる。
【0024】
図1Aで示されるように、アプリケータ108は、ブラシであってよい。ブラシは、硬質毛、泡状、フェルト状であってよい。代替して、アプリケータ108はインクジェットのヘッド部等、コーティングを噴射または分注するノズルを有してもよい。アプリケータ108は、使用回数が限定される消耗品であってもよい。アプリケータ108は取替または変更が容易であってよい。コーティング貯蔵部105は、アプリケータ108の外部に取り付けられ、または結合されている。
【0025】
アプリケータ108は固定されており、またはモータアセンブリ109によって移動可能であってよい。モータアセンブリ109は、アプリケータ108を爪の表面に沿って直線方向に動かす、少なくとも1つのモータを有する。代替して、モータアセンブリ109は、
図1の符号116に示される通り、アプリケータ108の移動方向を変えるためのモータを少なくとも1つ有する。上下方向又は左右方向に移動するモータの組み合わせによって、正確かつ効率的に爪の表面をカバーする。追加して、モータアセンブリ109は、カメラ106、アプリケータ108、コーティング貯蔵部105、光源107、またはこれらの組み合わせを動かすこともできる。
【0026】
実施例によっては、アプリケータ108は、爪にシール、プラスチックカバー、宝玉、その他の飾りつけを装着できる。他の実施例では、上記の飾りつけは、例えばネイルコーティングシステム100がシールを印刷する等、ネイルコーティングシステム100の内部で製造しても良い。または、ネイルコーティングシステム100がラインストーンのカートリッジを受け取る等、ネイルコーティングシステム100の外部で製造してもよい。一実施例では、アプリケータ108は、爪に付着するシールにコーティングを施してもよく、または、アプリケータ108が非吸着面にコーティングを塗布し、爪にプレスする等でもよい。
【0027】
一実施例では、装置はカメラ106を備える。カメラ106は、爪のイメージを生成する機能を有する装置である。例えばカメラ106は、グレースケール、カラー、紫外線などである。カメラ106は、高画質または低画質(1メガピクセル以下)のいずれでもよい。高画質カメラは分析の正確性を高める一方、低画質カメラは画質の要求及びコスト低下を可能としつつ、処理速度を高めることが可能となる。カメラ106はシーケンス画像を生成することも、単一の静止画像を生成することもできる。カメラは、固定した収束範囲または可変的な収束範囲を有する。可変的な収束範囲を有する場合、収束範囲はプログラム又は手動で制御される。同様に、カメラ106の視野は、固定または可変的であってよく、プログラム又は手動で制御される。一実施例では、カメラ106の方向及び位置を調節するために、モータが用いられる。これらのモータは、カメラ106に特定したものである。代替して、カメラ106がアプリケータアセンブリ117に固定された場合、モータアセンブリ109が移動方向を変える機能を提供できる。一実施例では、カメラ106は、画像と共に深さデータを記録するように構成されている。すなわち、カメラ106は、指114の三次元イメージを生成するように構成されている。
【0028】
一実施形態では、カメラ106の機能を助けるために、光源107が用いられる。光源107は、当業者に知られているものであればよい。光源107は、生成される画像のコントラストを向上させるために、カメラ106から離れて配置することができる。画像のコントラストが高いと、端部検知アルゴリズムの性能を高める。離れて配置された複数の光源107を同時または順次使用することもできる。光は指の凹凸から生じる影を生成するため、画像生成技術は異なる光源107に対応する複数の画像を使用し、3Dモデルを近似する。
【0029】
一実施例では、ネイルコーティングシステム100は、コーティングの乾燥を早めるためのドライヤー機構(図示しない)を有する。ドライヤーは、爪にUVランプ、その他の放射状熱源、及び/又はファンを直接当てるものである。UVランプは、必要なコーティングを「硬化」する。ドライヤー機構は、カメラ106をアシストするために使用される光源107と同様の機構である。乾燥機構は、ネイルコーティングシステム100から分離されていてもよい。
【0030】
一実施例では、ネイルコーティングシステム100は、ネイルコーティングのセッションを放送する仕組みを有する。放送には、可搬型電子機器113のビデオスクリーンキャプチャ、カメラ106からのオーディオおよび画像が含まれる。可搬型電子機器113に音源が備えられていてもよく、またはネイルコーティングシステム100の他の場所に配置されていてもよい。上記構成によって、ネイルコーティングシステム100は、遠隔接続されたユーザとのバーチャル及びライブの「ネイルパーティー」を行うことを可能とする。ネイルコーティングシステム100は、ビデオカンファレンス技術によって、遠隔接続されたユーザとのオーディオ及び/又はビデオ出力が可能となる。
【0031】
一実施例では、ネイルコーティングシステム100はユーザに対し、アイテムを購入するオプションを与える。例えば、ネイルコーティングシステム100は、構成部品の変更が必要であることを検知した場合、またはアップデートされた構成部品がある場合、ユーザに対して、アプリケータ108、コーティング貯蔵部105、モータアセンブリ109、電源110、クレードル111の購入を推奨する。購入は、金銭(ビットコイン(登録商標)等の仮想通貨を含む)、ポイント(後述する)またはこれらの組み合わせで行われる。購入するアイテムは、例えば著名な映画または音楽家のブランドなど、ブランド品であってもよい。一実施例では、ユーザには、例えば3Dプリンターを使用して、カスタムパーツを製造する命令が与えられる。ネイルコーティングシステム100とは関係の無いアイテム、例えばシール、カード、シャツ、マグカップ、携帯電話ケース、ヘッドバンド、ズボン、靴、歯ブラシ、ヘアドライヤー、セーター、装飾品、運動着等も購入可能である。
【0032】
図1Bに図示される通り、一実施例では、可搬型電子機器113がネイルコーティングシステム100に物理的に付随していない状態でも起動する。この実施例においては、クレードル111が不要である。一実施例では、モータアセンブリ109に3つのモータを使用する。モータアセンブリ109の構成は、
図4A、4B、4Cに図示されている。
【0033】
図2は、
図1A及び
図1Bに表示されたシステムのブロック図である。システム228の各実施例は、少なくとも、ソフトウェアのアプリケーションを実行して構成要素に命令を送信するプロセッサ236と、爪にインク、マニキュア又はその他の材料を塗布するアプリケータ242とを有する。その他のシステム構成要素は、各実施形態に応じて、システム構成に含まれていても、いなくてもよい。
【0034】
一実施例では、システム228は、スマートフォンやメディアプレイヤー等、タッチセンシティブ表示部233とカメラ230とを有する装置といった、スマートデバイス232のハードウェアを使用してもよい。一実施例では、スマートデバイス232は指の位置と境界とを検知するために使用され、タッチセンシティブ表示部233を使用して爪の位置を覚えるアプリケーションを使用し、スマートデバイスに統合されたカメラ又はその他のイメージ検知システムを使用して画像を検知する。プロセッサ236は、有線又は無線接続で、スマートデバイス232と通信可能である。システム228は、ディスプレイ、通信等に限定されず、スマートデバイスの他の全ての機能を使用できる。
【0035】
一実施例では、システム228はスマートデバイスとは別に、カメラ231、タッチセンシティブ表面部233又はディスプレイ235のいずれか1つ又は複数を有してもよい。これらの実施例において、スマートデバイス232は、カメラ、タッチセンシティブ表示部、ディスプレイのうちの1以上の機能を活用することも可能である。
【0036】
一実施例において、システム228は、プロセッサ236と一方通行(開ループ)又は双方通行(閉ループ)で接続された乾燥ユニット234を有する。
【0037】
一実施例では、システム228はモータ240及びモータ駆動部238を含む。これらのモータは、アプリケータシステムを様々な方向(XYZ又はこれらの組み合わせ、シングルセット)に移動させることができる。モータ駆動部238とプロセッサ236との通信は、開ループ又は閉ループである。モータ駆動部238からモータ240への通信は、開ループ又は閉ループである。
【0038】
一実施例では、システム228はスタンドアロン型である。システムは、ディスプレイ235に表示されたユーザインタフェースと、1以上のカメラ231と、照明システム(LED、レーザー、IR等、図示しない)からなる。一実施例では、プロセッサ236はスマートデバイス230と通信してコマンドを管理する。
【0039】
一実施例では、アプリケータ242は、インクジェット印刷用のASICを含む。プロセッサ236はアプリケータ242と通信し、ノズルから物質、インク、塗料を排出する。
【0040】
一実施例では、アプリケータ242はモータ駆動部と、1又は複数のカムを「ポップ」又はカートリッジに押し付けるように移動する1又は複数のモータと、を有し、押し付けることにより、通常の孔、ブラシ、発泡型先端等のノズルから物質、インク、マニキュア等を分注する。
【0041】
一実施例では、アプリケータ242はモータ駆動部と、1以上のモータ又はソレノイドとを有する。モータ又はソレノイドは、ノズル又は先端部から、貯蔵部に保管された物質をポンプする。モータ又はソレノイドは、ノズル又は先端等を通って物質を押し出すにあたり、圧縮空気を使用する。
【0042】
図3Aは、指及び爪を表すために使用される測定を図示したものである。指は横幅301からなり、爪は横幅302と縦幅303とを有する。
図3Bは、指の画像に重ね合わせて表示される爪304の外枠の例を示している。爪304の外枠は、ネイルコーティングシステム100が、カメラで撮影された爪の画像を分析することによって特定される。一実施例では、この分析は端部検知アルゴリズムによって実行される。他の実施例では、ユーザがネイルコーティングシステム100の画像又は外枠304を調節する。他の実施例では、ユーザが指を動かして、指と外枠304との位置を合わせる。
【0043】
典型的には、ユーザがタッチ面112に指を配置すると、タッチ面は接触面の爪中心305を特定する。爪中心305の位置は指ごとに異なるため、ネイルコーティングシステム100は、爪の対応箇所に応じた爪中心の特定の精度を高めることが可能となる。爪中心305の位置が特定されると、ネイルコーティングシステム100は、タッチ面112の情報をもとに、爪の位置を予測する。
【0044】
図4Aは、モータアセンブリ109の一部を図示したものである。モータアセンブリ109の最大の目的は、らせん状のシャフト401を回転させることにより、アプリケータアセンブリ117をX、Y、Z方向に動かすことである。
図4Bは、
図4Aの分解図である。モータアセンブリ117は、らせん状シャフト401の孔部を有する2つの屈曲部402を有する。らせん状シャフト401及び屈曲部402が接続されると、プレート部402はジンバルに支持されたらせん状ナット403との囲いを構成する。ナット403は一般的には球状であり、2つのプレート部402の切り抜き部に配置される。ナット403には、回転を防止するためのノッチが形成されていてもよい。このように構成されることにより、らせん状のシャフト401は、アプリケータアセンブリ117のX軸、Y軸、Z軸方向への動きを可能とする。
図4Cは
図4Aの断面図であり、らせん状のシャフト401がPCB405に結合されたステッピングモータ404に接続されている。らせん状のシャフト401は、ステッピングモータに接続されていてもよい。ステッピングモータ404は、ねじ軸402を回転させ、関連するらせん状のナット403をモータ404の方向又は逆方向に動かす。アプリケータアセンブリ117は、プレート402に結合される。ステッピングモータ404が図示されていても、様々な種類のモータ又はアクチュエータが同様の機能を有する。
【0045】
図5は、モータアセンブリ109の構造の例示である。一実施例では、図示されている通り、対応するねじ軸を有する各モータは、異なる軸に沿って方向づけられる。この形態では、第1モータ501及びシャフトは、PCBまたはハウジング405に取り付けられる。第2モータ502を第1モータのシャフトに取り付けることにより、第1モータ501は、第1モータのシャフトに沿って第2モータ502を駆動することができる。同様に、第3モータ503を第2モータ502のシャフトに取り付けることにより、第2モータ502シャフトに沿って第3モータを動かすことができる。アプリケータアセンブリ117を第3モータ503に取り付け、同様に動かすこともできる。
【0046】
アプリケータ108は、
図6A、6B、6C、6Dに例示されたコーティング貯蔵部105に統合されてもよい。チューブ605の先端には、様々な先端部601を取り付けることができる。先端部601の形状は多様であってよく、例えば
図6Bは球状先端部601を図示しており、
図6Cは円錐状の先端部を図示している。先端部601の素材は、泡状、フェルト、プラスチック等である。一実施例では、先端は浸透性であり、コーティングが素材を通過するように形成されている。代わりに、先端部601は非浸透性であるが、コーティングが通過できる口径を有する。一実施例では、アプリケータ108は、キャンプ602及び/又は先端部601として、糸状の先端部604が形成されている。様々な先端部601を使用することにより、デザイン描写を促進させ、例えば水玉模様には球状の細い先端を使用し、フレンチマニキュアには斜め形成された先端を使用できる。キャップ602はコーティング貯蔵部105を密封するために使用し、コーティングの乾燥、漏れまたは汚染を防止する。
【0047】
一実施例では、使用していない間、キャップ602をアプリケータ108に配置し、コーティングの乾燥を防止することができる。これは、ユーザの命令有無に関係なく実行可能である。また、キャップ602が図示されているものの、蓋、粘着テープ、ねじ(開口部を閉じる)、ファスナー機能等、先端部601を閉じるための様々な方法または装置の使用が可能であることは自明である。
【0048】
着脱自在シール603は、コーティング貯蔵部105を封止し、移動時におけるコーティングの漏れ及び乾燥を防止する。ユーザが製品を使用する際、着脱自在シール603を取り外すことにより、コーティング貯蔵部105からアプリケータ108へのコーティングの流れを可能とする。
【0049】
一実施例では、貯蔵部はフレキシブルなポーチ型であり、抽出メカニズム104からの圧によってコーティングが放出される。他の実施例では、コーティング貯蔵部105は一般的に硬く、スライド式の側面からコーティング貯蔵部105の容積を減らすことができる。
【0050】
図7はユーザがタッチ面112の表面で指を直線方向701に沿って動かす状態を支援している。一実施例では、図示の通り、固定されたアプリケータアセンブリ117が使用される。前述の通り、アプリケータ108は爪を全体的にカバーしない場合、指を動かして爪全体をカバーする必要がある。アプリケータアセンブリ117が固定されていると、指を直線方向701に沿って動かし、爪全体をカバーする。一実施例では、ネイルコーティングシステム100は、コーティングを爪に付着させる命令を出してから、コーティングが爪の表面に到達までの間の遅れを特定することができる。この遅れの情報と指の位置情報、動き方向、スピードとを組み合わせることにより、システムはコーティングを塗布する命令を出す適切な時間を特定し、コーティングが爪の適切な場所に塗布されるようにアレンジする。アプリケータアセンブリ117は、可搬型電子機器113に接続されてもよい。可搬型電子機器113は、X-Y(703、704)面に沿って回転する統合ディスプレイ112を含むタッチ面112を有する。アプリケータアセンブリ117は、Z軸702の方向に沿って、タッチ面112の上部に配置されてよい。
【0051】
一実施例では、ユーザは、X軸に沿って、タッチ面112の上部で、指を第1ポジション705から第2ポジション706に動かし、アプリケータアセンブリ117の下に指を動かす。タッチ面112は、動いている指の位置を検知し、爪がタッチ面112の適切な位置に置かれたときに、コーティングを分注するよう、アプリケータアセンブリ117に指示を出す。タッチ面112は、アプリケータ108の下に配置された爪の位置を検知し、アプリケータ108は爪の所定位置にコーティングを適切に分注する。タッチ面112は特定のコーティングに対する正確な位置を出さないこともあるため、カメラ106を使用し、爪の対応する位置を特定できる。
【0052】
直線方向701に沿った移動に代わり、表示部はユーザに対し、非直線(フライトパス)707に沿って指を動かすように指示することもできる。非直線移動によって、特徴的なデザインを作ることもできる。一実施例では、ユーザの指の動きが爪のコーティングを効率的に実施できるようになるまで、特定のフライトパスを複数回練習するように、ユーザに促すことができる。位置情報に加えて、フライトパスには速度情報を含めてもよい。例えば、フライトパスは指を位置Aから位置Bに向けてゆっくりと動かし、位置Cに向けて早く動かすように指示をする。ネイルコーティングシステム100は、カスタム化されたフライトパスを記録および保存できる。ネイルコーティングシステム100は、カスタム化されたフライトパスのシェア及びダウンロードを促進する。フライトパスは、オーディオ、ビジュアル、動き、その他の知覚によってユーザをガイドする。フライトパスは、第三者のアプリケーションでもダウンロード可能である。
【0053】
図8は、タッチ面112と内蔵ディスプレイとが組み合わせられた実施例である。コンピュータ視覚技術は、グリッド表示部801の使用によって補完されてもよい。この実施例では、表示部にグリッド表示部801を表示することにより、指のコントラストを示す。グリッド表示部801は段階的、パターン、単色または同様の性質を持つビデオであってよい。
【0054】
表示部のユーザ画面802では、ユーザに情報を示す。表示部はカメラ106からの画像を表示してもよい。画像は、爪803から検知された外枠を表示してもよい。画像は、ユーザが指を置く場所の重ね合わせ部を表示してもよい。重ね合わせ部は、指または十字線の外枠である。画像は、爪804に塗布されるコーティングまたはデザインのレンダリングまたはプレビュー画像を表示する。これによって、実際に爪にデザインを施す前に、ユーザは様々なデザイン及び色を「トライ」することができる。
【0055】
一実施例では、表示部の一部は、爪にコーティングを塗布する間、ユーザを楽しませるコンテンツを表示する。
【0056】
図9A及び9Bは、移動機器のカメラ106の視界904を反射するミラーアセンブリ902が、可搬型電子機器901の表面を映した状態を示す。ミラーアセンブリ902は可搬型電子機器901と組み合わせて使用することにより、装置のタッチ面からの光を装置の表側に配置されたカメラ106に反射する。点線は、カメラ106の視界904を表す。ミラーアセンブリ902を使用することにより、カメラ106は、装置のタッチ面に配置された指114の画像を映すことが可能となる。ミラーアセンブリは、1つまたは複数のミラー903を有していてよい。ミラーアセンブリ902が有する少なくとも1つのレンズは、カメラ106の所望の画像を映すために使用される。アセンブリのエレメンツを調整するために、マニュアルまたはプログラムされた制御機能を使用できる。一実施例では、ミラーアセンブリ902はアプリケータアセンブリ117との組み合わせで使用される。
【0057】
図10Aは実施例1000を図示しており、アプリケータ108の下に配置されたユーザの指を保持するために、クレードル1001を使用している。これは、他の実施例で図示された、タッチ面112の代替例である。クレードルは、指の存在を検知するためのセンサーを有してもよい。指が所定の位置にある場合、アプリケータ108はコーティングを爪の表面に塗布する。
【0058】
図10Bは、アプリケータ108を爪に対して動かす際に使用される様々な技術の組み合わせを例示した。一実施例では、アーマチュア1008には、指を配置するための凹部1007が形成されたダイヤル1002を有する。アーマチュア1008の端部には、アプリケータアセンブリ1009が取り付けられている。アプリケータ108は、Y軸1005に沿って直線方向に動かすことにより、アプリケータ108の距離を、爪の表面の上部に配置することができる。一実施例では、Y軸1005は手動で調節可能である。代替し、モータがY軸1005を調節することも可能である。アプリケータ108は、Z軸1004に対応して軸1006方向に回転させることもできる。アーマチュア1003は、軸1003に対応して、ダイヤルに沿って回転させることもできる。
【0059】
図10Cは、
図10Aの実施例と同様の例であり、指を所定位置に配置するクレードル1001が使用されている。一実施例では、アプリケータアセンブリ117は、トラック1010に沿って左右に移動する。この実施形態では、タッチ面がシステムのガイドに使用されていない場合であっても、可搬型電子機器113によってユーザに情報を表示する。この実施形態において、可搬型電子機器113は、縦置き(図示の通り)または横置きであってよい。
【0060】
図11A及び11Bは、スタンド1101及び位置保持部1102を使用した実施例である。図示の通り、指は可搬型電子機器113のカメラの視界の範囲に配置すればよい。
【0061】
図12A、12B、12C、12D、12Eは、位置保持部がディスク1201で構成され、指に合わせた窪みが形成されていることを除いて、
図11A、11Bと同様の構成である。
図12Aは、可搬型電子機器113の下部に配置され、クレードル111によって基部1101に結合された、ディスク1201を表す。このように配置されていることにより、ディスク1201は可搬型電子機器113のカメラの視界の範囲であり、可搬型電子機器113はアプリケータアセンブリ117の下に配置されている。一実施例では、ディスク120は回転可能である。例えば、
図12Bでは使用者の手が一か所に固定されているのに対し、
図12Cでは手が異なる場所に移動されている。ディスク1201は静止していてもよい。指が可搬型電子機器113のカメラの視界に入るにつれて、カメラは画像分析技術で使用できるイメージ及び描写されているビジュアルを撮影する。
図12A、12B、12Cでは、ディスク1201が基部1101に対して平行であるのに対し、
図12D、12Eに図示されるように、ディスク1201が基部1101に接続され、可搬型電子機器に対して平行であってもよい。
【0062】
図13A、13B、13Cは、可搬型電子機器113をスタンド1101に結合する技術を例示する。様々な実施例で図示されているクレードル111は、この技術で統合することができる。可搬型電子機器113は、取り付け部1301に形成されたフィッティング1302にスナップ1305を挿入することにより、ケース1303によって接続ポスト1302に接続される。一実施例では、ケース1303は半透明であり、可搬型電子機器113の保護またはデコレーションされた特徴を与える。
【0063】
図14は、爪またはデザインの外側にコーティングが塗布される事態を防ぐことができるマスク1405を切り抜くことができる機械を図示している。マスク1405は、爪の形又はデザインを形成するために使用される。一実施例では、供給リール1401から供給されるテープ1404は、カッター1403の方向に移動し、所望の形及び大きさにマスク1405を切り抜き、支持部1406、1407に移動し、アプリケータ108の下を通り抜けて、受取リール1402に移動する。一実施例では、カッター1403にはモータが取り付けられ、テープ1404に対して垂直方向に移動する。一実施例では、
図14に表された通り、マスクはテープ1404に接続されたままである。代わりに、マスクを個別に取り除き、指に貼付してもよい。一実施例では、マスク1405は皮膚または爪の表面に張り付けるための粘着剤を使用する。マスク1405は、爪のユニークな輪郭にフィットする。爪に無造作にフィットするように、マスク1405が限られた数のパラメータに切り抜き可能であってもよい。例えば、貼り付けられる爪の長さ303及び幅302の形状に合わせて、マスクを切り抜いてもよい。マスク1405は、巻き付けられた帯状のテープ1404から切り抜きされてもよい。マスク1405は指の上から貼付されてもよく、または機械的に貼付されてもよく、またはユーザ自身がマスク1405を貼付してもよい。一実施例では、マスク1405はプレカットされるため、カッター1403が不要となる。
【0064】
図15はインターネット1504を使用した場合における装置の相互接続性を示すシステムマップである。図にはインターネット1504が表されているものの、装置を接続する方法として知られている全ての媒体または形態が使用可能である。本実施例のシステムは、ネイルコーティング装置1508、携帯電話1507、タブレットコンピュータ1501、デスクトップコンピュータ1502、ノートパソコン1503、データ1505を含むサーバ1506を有する。本実施例のネイルコーティングシステム100は、ネイルコーティング装置1508及び携帯電話1507を有する。ネイルコーティング装置1508は、インターネット1504または携帯電話1507によってサーバ1506に接続してもよく、またはサーバ1506に接続していなくてもよい。
【0065】
一実施形態では、サーバ1506はソーシャルネットワーク又はプラットフォームのホストであり、ユーザはネイルデザインを共有又はダウンロードすることができる。ユーザはネイルコーティングの処方をシェアすることができ、処方には様々なコーティングを結合及び順番付けする命令が含まれる。処方には、コーティング間の遅延やコーティングの硬化に必要な時間を示すタイミング情報も含む。カメラ106は、コーティングされたネイル画像を撮影するために使用され、処方と共に、サーバ1506にアップロードされる。このプラットフォームは、ユーザがネイルコーティングシステム100からコンテンツをシェアするために使用できる。サーバ1506は、ユーザがシェア及び共同して使用するためのソーシャル・ネットワーク・プラットフォームの一部である。ユーザはプラットフォームにアクセスし、デザイン及び処方を売買できる。一実施例では、APIを通して、第三者がネイルコーティングシステム100に接続することもできる。サーバ1506は、ネイルコーティングシステム100に指示を送信することもできる。
【0066】
一実施形態では、カメラ106がネイル画像を撮影する。その後、ネイルコーティングシステム100は、同じ色及び/又はデザインを、ユーザの他のネイルに複製する。システムはユーザに対し、1つのネイルを手動でマニキュアするように促し、ネイルコーティングシステム100を使用して他のネイルに同じ色及び/又はデザインを施す。
【0067】
一実施形態では、プラットフォームはサーバ1506にホストされてもよい。一実施形態では、プラットフォームは可搬型電子機器113において、ローカルで稼働してもよい。可搬型電子機器113はアプリケーションをダウンロードし、アプリケーションへの登録に必要な連絡情報を入力するよう、ユーザに促す。サーバ1506は、本実施例で開示されているアバター、イメージ、移動スクリーン、デザイン、パターン、ロゴ、アニメーション、テキスト、フォント、その他本実施例で開示されている機能を管理するためのデータベース1505を有してもよい。
【0068】
一実施例では、ギャラリーは、図示されるオブジェクト、文字通りの解釈、図示される第2オブジェクト、用いられる言葉、アート、アートの所有者、またはアートの起源に関連するフィーリングやフレーズ等、様々な特徴に基づいてカテゴリー化される。
【0069】
一実施形態では、サーバ1506はユーザが使用したアートのランク付けをすることができる。プラットフォームは、スワイプ、タップ、クリック、ジグザグ等のジェスチャーによって、ランキングの許容、無関心、非許容、及び/又はランキングの段階を読み取る。
【0070】
プラットフォームはその内部において、ユーザ間または第三者のネットワークとの間でアート、アートの一部、及び/又はアートギャラリーをシェアすることを可能とする。プラットフォームは、ポスト、ツイート、ピン、ブログその他プラットフォームのコンテンツをシェアするためのカテゴリー、タグ及び分類を推奨することもできる。
【0071】
プラットフォームでは、ユーザがアートを変形及び/又は結合することもできる。一実施形態では、ユーザには、ユーザの装置、プラットフォーム、第三者のプラットフォーム、ネイルコーティングシステム100を含めた、様々なソースからのアートギャラリーが与えられる。例えば、ギャラリーにはユーザの可搬型電子機器113から選択された写真が含まれてもよい。プラットフォームは、デザインの切り取り、輝度調整、色/デザイン/文字/画像の追加、デザインの回転、縮小、2D及び3Dアニメーションの追加をすることができるように構成されてもよい。プラットフォームでは複数のアイテムを組み合わせ、新しいデザインを創作することもできる。一実施例では、プラットフォームは画像を分解し、ジグソーパズルの形状にすることもできる。プラットフォームはユーザに対し、創作時において、画像の下書きを投稿し、他のユーザからのランキング、投票、調査等を受け取ることも可能である。
【0072】
プラットフォームでは、複数のユーザ間での共同創作を促進してもよい。この共同創作は、同時創作又は非同期的であってよい。
【0073】
画像が著作権を侵害するものである場合、プラットフォームは、ギャラリーに保存される前、保存中、保存後に検知できる。プラットフォームは、ライセンスされていないブランド及びパートナーロゴを検知できる。
【0074】
プラットフォームは、ユーザが創作、編集、アップロード、混合したアートをカテゴリー化して分類する。プラットフォームは、アートに図示されるオブジェクト、文字通りの解釈、図示される第2オブジェクト、用いられる言葉、アート、アートの所有者、またはアートの起源に関連するフィーリングやフレーズ、画家の著名度及び/又は類似するアートに含まれるデータを記録することができる。
【0075】
プラットフォームは第三者のアプリケーション及び可搬型電子機器113のカメラロールから、画像、フレンズ、ロゴ、好み、又はタグをインポートすることができる。プラットフォームはアートをクラウドに、アプリケーションの内部、可搬型電子機器113、またはネイルコーティングシステム100に保管することができる。
【0076】
プラットフォームは、ユーザにフィードバック、コメント、アプリ又は印刷の機能を助けるオプションをユーザに与える。このオプションは、スクリーンに表示されるボタン、音、形、ロゴ、イメージ、アイコンである。フィードバックはプラットフォームを通して、及び/または他のアプリホストにおいて共有することも可能である。
【0077】
プラットフォームには、ユーザのプロフィールが保管される。プロフィールには、ユーザの年齢、人種、居住地、興味のある携帯、興味のあるカルチャー、興味のあるアート及び/または興味のあるファッションが含まれてもよい。このプロフィールには、写真、アバター、アート、スクリーンの移動、音、3Dアニメーション及び/または提供可能なメディアが含まれても良い。このプラットフォームでは、ユーザにプロフィールのデータをアップロードし、又は事前構成されたアート、アバターを選択することができる。
【0078】
ユーザプロフィールには、各ユーザの使用情報を含めてもよい。使用情報には、色/アートの好み、プラットフォーム使用時のメディア消費、ネイルコーティングシステム100と共に使用したコーティング貯蔵部105の使用ログ、その他ユーザの好み又は特徴を示す全てのデータを含めてよい。プラットフォームはユーザプロフィールに含まれる情報を使用し、ユーザに推奨またはターゲットとなる広告を提供する。この機能は、特にネイルコーティングシステム100に関連する広告、販売及び消耗品の使用において有用である。例えば、プラットフォームはユーザの購入傾向を追跡し、コーティングが無くなる前にコーティング貯蔵部の代替品の購入をタイムリーに推奨する。
【0079】
プラットフォームは各ユーザの「ポイント」を管理するデータベースを管理する。このポイントは価値を有する。プラットフォームは、様々なイベントに基づき、ユーザのポイントを増加または減少させる。例えば、プラットフォームは、アートのアップロード、結合、シェアをしたユーザにポイントを与え、ユーザがアップロードした画像が不認容、著作権違反または不適切である場合にはペナルティとしてポイントを減少する。ポイントはユーザから隠れていてもよく、または一般に開示されていてもよい。ポイントは第三者のプラットフォームで行われた活動に対しても付与/減少される。プラットフォームはユーザ間のポイント交換を促進する。ユーザはポイントを使用し、アートギャラリーのストリーム、ダウンロード、プリントを購入する。このプラットフォームは、独自に複数のポイントカテゴリーを管理する。例えば、プラットフォーム上での交流、コミュニティ参加、商品の購入に対し、ポイントが付与される。ユーザは独自のアカウントにおいて、プラットフォーム上での交流、コミュニティ参加、商品の購入のポイントを管理できる。
【0080】
プラットフォームでは、複数のユーザと交流し、「ネイルパーティー」を開催し、ユーザ間でスクリーン画像並びに装置のオーディオ及びビデオ画像を共有することができる。一実施形態では、ユーザがセッションのホスト役をし、他のユーザがホストに接続してスクリーンを閲覧し、音及びビデオを受け取る。プラットフォームでは、予定されているネイルパーティー及び招待されているゲストを管理できる。ネイルパーティーにはテーマを設けてもよい。プラットフォームは、参加したネイルパーティーのレベルに合わせて、ホスト及びゲストにポイントを分配してもよい。ホストは特定少数又は不特定多数のユーザに対し、ライブセッションのストリームをしてもよい。
【0081】
プラットフォームは、第三者のアプリケーションがプラットフォームの一部又は全ての機能に接続できるAPIを有することもできる。
【0082】
一実施例では、プラットフォームは存在するネイルサロンに接続されている。一実施例では、プラットフォームは、ユーザの好みに合わせて、補助的ケアを推奨することができる。例えば、ネイルコーティングシステム100を使用したコーティングを複数回行った後、プラットフォームはプロフェッショナルケアが必要なネイルを特定することができ、またはプラットフォームは、ファイリング、カット、キューティクルを押すことができるサロンを提案する。一実施例では、ユーザプロフィールにて、サロンが消費者に提供したサービス(フレンチマニキュア等)を記録し、プラットフォームがシステムを使用したホームメンテナンスの予定を推奨する。一実施例では、プラットフォームはブッキング、スケジュール、広告等を行うために、ネイルサロンの第三者システムに接続する。
【0083】
本明細書で開示されている登録システムは、ネイルコーティングシステム100のうち、アプリケータ108、カメラ106、モータアセンブリ109等、各部分の使用のトラック及び記録に使用することができる。アイテムを登録する際、システムはアイテムの購入場所、購入時間及び出所を特定できる。このような情報は、ターゲットとなる広告に使用される。代わりに、このような情報は外部サーバに送信されることにより、サーバがユーザの使用傾向を覚えることができる。
【0084】
図16は爪の表面にコーティングを塗布する方法を示す。ステップ1601では、初期化後、ソフトウェアは爪に塗布するデザインを受け取る。ステップ1602では、アプリケータ108は一度で爪全体をカバーすることができない可能性もあるため、ソフトウェアは爪のどの部分にコーティングを塗布するかを決定する。この特定は、カメラで撮影した画像を分析し、爪の端部から画像を描写する。この特定は、爪を効率的にカバーするための最適パス又はパスのセットを形成することもできる。この特定は、ネイルコーティングシステム100から受け取った命令に基づいて行われる。
【0085】
ステップ1603では、ソフトウェアは、アプリケータ108に対応する爪の位置を特定し、アプリケータ108が正しい位置にあるかを確認する。この特定をするために、タッチ面112又はカメラ106を使用してもよい。ステップ1604では、爪又はアプリケータが正しい位置に配置されておらず、アプリケータ108がモータアセンブリに取り付けられている場合、ステップ1607では、ソフトウェアはモータに対し、アプリケータ108を正しい位置に動かすように指示を出す。アプリケータ108がモータに取り付けられていない場合、ステップ1605において、ユーザに対し、爪を正しい位置に動かすように指示を出す。移動命令を出した後、ステップ1603に戻り、ソフトウェアはアプリケータが正しい位置に配置されているかを確認する。
【0086】
ソフトウェアが、爪が正しい位置に配置されていることを確認すると、ステップ1606において、アプリケータ108が爪の一部にコーティングを塗布するように命令を出す。コーティングが塗布された後、ステップ1608において、さらなるコーティングの塗布が必要か否かを特定する。ステップ1608での特定は、カメラ106によって光学的、ユーザ入力によって、または開ループ制御シーケンスで特定される。更にコーティングが必要である場合、ステップ1603において、ソフトウェアはコーティングを塗布する新たな位置を特定する、またはプロセスを完了させる。一実施例では、ソフトウェアは同じ又は異なるコーティングに複数のコーティングを塗布するように構成されている。
【0087】
図17A、17Bはネイルコーティングシステム100の例を図示しており、システムを使用していない間、主要部1701を保護するためのカバー1702が設けられている。
【0088】
図18A、18B、18Cはネイルコーティングシステム100の一実施例を図示しており、システムは保管時において保護部1801及び1802によって保護されている。一実施例では、保護部1801はアプリケータアセンブリ117を保管し、可搬型電子機器113を安定させることができる。保護部1802は、マニキュア1804、ファイル、ネイルプッシャー、その他ネイルに必要なアイテムを保管するためのコンパートメント1803を有しても良い。
【0089】
図17B、18Cで示される通り、接続されたネイルコーティングシステム100は立方体を形成する。これによって、内部の物品を保護しつつ、必要な物品を移動可能とする。
【0090】
種々の実施例は、添付する請求項の例証として示した具体的な構成要素を有するが、本願の請求項の範囲は、これらの実施例の組み合わせに限定されない。当業者は、ある実施例の構成要素または特徴のいくつかを、別の実施例の特徴または構成要素と組み合わせて使用することができる。さらに、これらの内容は、構造の性質及び/又は方法に特定した語で説明されたが、本請求項で定義される内容は、描写された特徴または行動に限定されるものではない。前の記述は、例証として解釈され、いかなる限定的な意味にも解釈されるべきではない。当業者は、一定の変更が本開示の範囲内に収まることを理解するであろう。
これらの理由のために、本開示の真の範囲および内容を決定するために、以下の特許請求の範囲が考慮されるべきである。
【0091】
説明を明確にするために、本願の一実施形態では、本発明の技術は、機能ブロック、機能ブロックを有する装置、装置コンポーネント、ソフトウェアに埋め込まれた方法に含まれる手順またはルーチン、又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせによる。
【0092】
一実施例では、コンピュータ読取可能な装置、媒体及びメモリには、ビットストリーム又は相当するケーブル又はワイヤレスシグナルを有していてもよい。ただし、コンピュータ読取可能な媒体は、エネルギー、キャリアシグナル、電磁波、いわゆるシグナル等の媒体を除外する。
【0093】
上述した例による方法は、保存されまたはコンピュータ読取可能な媒体で入手可能な、コンピュータ実行命令によって実施できる。このよう命令は、例えば一般目的のコンピュータを構成する命令及びデータと、特別な目的を有するコンピュータと、又は一部、一群の機能を実行するための装置を含む。使用されているコンピュータ資源の一部には、ネットワークから接続可能である。コンピュータ実行可能命令は、例えばバイナリ、並びにアセンブリ言語、ファームウェア、ソースコード等の中間形式命令である。命令、使用された情報及び/又は上述した例によって生成された情報を保存するために使用されるコンピュータ読取可能な媒体の例は、磁気ディスク及び光学ディスク、フラッシュメモリ、不揮発性記憶装置で提供されるUSB装置、ネットワーク保存デバイス等である。
【0094】
本開示に基づく方法を使用した装置は、ハードウェア、ファームウェア及び/又はソフトウェアであり、様々な形状因子であってよい。このような形状因子の典型例は、ノートパソコン、スマートフォン、パソコン、デジタルアシスタント等である。説明される機能は、周辺機器又はアドインカードで実行され得る。このような機能は、複数の異なるチップの間の回路盤又は単体装置を実行するための手順にも使用される。
【0095】
命令、命令を伝達する媒体、命令を実行するためのコンピュータ資源、コンピュータ資源を助けるための構造は、これらの開示において説明された機能を与えるためのものである。
【0096】
種々の実施例は、例証として示した具体的な構成要素を有するが、本開示の実施例は、それらの特定の組み合わせに限定されなく、ある実施例の構成要素または特徴のいくつかを、別の実施例の特徴または構成要素と組み合わせて使用することができる。さらに、いくつかの実施例の内容は構造の特徴及び/方法の例で使用される特定の言語で説明したが、添付する請求項で特性される内容はこれらの特徴または行動に限定されないことは言うまでもない。例えば、このような機能は、本説明で特定される方法以外でも、別途配信または構成毎に実行してもよい。代わりに、本明細書で開示される特徴及び手順は、添付する請求項の範囲におけるシステム及び方法の構成要件の一例である。