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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-25
(45)【発行日】2022-06-02
(54)【発明の名称】返品サービス方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/08 20120101AFI20220526BHJP
【FI】
G06Q10/08 318
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2021066095
(22)【出願日】2021-04-08
【審査請求日】2021-04-08
(73)【特許権者】
【識別番号】521149460
【氏名又は名称】グッズフロー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】特許業務法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チョン、テ チン
【審査官】岡北 有平
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-197287(JP,A)
【文献】特開2006-247975(JP,A)
【文献】特開2007-328779(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 ー 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ショッピングモールサーバで購買者による商品決済がなされると、送り状サーバが前記商品に関する決済情報を前記ショッピングモールサーバから受けて送り状情報と返品情報とを生成し、前記送り状サーバが前記送り状情報と前記返品情報とを販売者端末機へ提供し、前記販売者端末機で返品認識票が貼り付けられた送り状が出力され、前記送り状が貼り付けられた商品が宅配業者によって配達される段階;
前記送り状に備えられた前記返品認識票が多くの地域に複数散在している返品箱に備えられたスキャナのいずれかから読み取られると、前記返品箱に備えられた返品箱通信部が前記返品認識票に含まれた前記返品情報、前記返品箱の固有番号、及びパスワードを返品サービスサーバへ伝送する段階;
前記返品サービスサーバが前記返品情報を前記宅配業者によって管理される宅配業者サーバ、前記ショッピングモールサーバ、及び前記販売者端末機へ伝送する段階;及び
前記ショッピングモールサーバは前記返品情報を受信して直ぐ決済の取消しを行い、且つ前記宅配業者は商品を返品箱から回収する段階;を含み、
前記送り状出力の際に前記返品情報が前記返品認識票に出力され、
前記返品情報には、返品される商品の販売者に関する情報、前記返品される商品を販売したショッピングモールに関する情報、前記返品される商品に関する情報、前記返品される商品を配達する宅配業者に関する情報、前記返品される商品の購買者に関する情報、及び前記宅配業者によって前記返品される商品を分類する返品分類情報の少なくとも一つ以上が含まれる、返品サービス方法。
【請求項2】
前記返品認識票に表示される前記返品情報は、バーコードの形態、QRコード(登録商標)の形態又はRFIDの形態である、請求項1に記載の返品サービス方法。
【請求項3】
前記返品認識票は、前記送り状から切り取られるかステッカーのように剥がし取られる形態のものである、請求項1に記載の返品サービス方法。
【請求項4】
前記返品分類情報には、ピックアップ先、配送先営業店情報、配送先ターミナル情報、ピックアップ及び配送を担当する配達員の名前及び連絡先情報の少なくとも一つ以上が含まれ、前記返品分類情報によって、宅配業者別の環境に合わせた宅配箱分類を可能にさせる、請求項1に記載の返品サービス方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、宅配にて配送された商品を返品させる方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、電子商取引市場で利用される返品サービス方法には、購買者が直接宅配業者などを選択して商品を返送させる方法や、販売者が契約した宅配業者宛てにユーザが自ら返品の受け付けをすると、当該宅配業者の宅配員が訪問して返品商品をピックアップし販売者に受け渡す方法がある。
【0003】
前者の場合には、宅配業者を直接選択しなければならないという不便が購買者に生じる。
【0004】
後者の場合には、返品したい購買者は、当該宅配員が訪問するまで待たなければならず、宅配員がピックアップしていった商品が正しく返品されたかどうかや決済の取消しが正しくなされたかどうかを返品後相当な時間が経った後でなければ確認が取れないという不便があった。
【0005】
また、商品の販売元のショッピングモール及び販売者も返品途中の商品に対する配送追跡情報をリアルタイムで把握することができず、そのため、顧客満足サービス(C/S、Customer/Satisfaction)の問い合わせが頻繁に発生しており、その結果、顧客の不満が積もることは勿論、その応対のためのコストアップが加重している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】韓国公開特許番号第10-2005-0030271号:商品の配送及び返品管理方法
【文献】韓国登録特許番号第10-0930819号:リアルタイムで送り状及び配送情報を提供する物流処理装置及び方法
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述した問題点を解決するために提案された本発明の目的は、配送の際に送り状に表記された返品情報を用いて素早く返品の受け付けができるようにし、且つ返品箱にて素早く返品ができるようにする返品サービス方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した技術的課題を達成するための本発明に係る返品サービス方法は、ショッピングモールサーバで購買者による商品決済がなされると、送り状サーバが前記商品に対する決済情報を前記ショッピングモールサーバから受けて送り状情報を生成し、前記送り状サーバが前記送り状情報を前記ショッピングモールサーバ及び販売者端末機へ提供し、前記販売者端末機で前記送り状情報が含まれた送り状が出力され、前記送り状情報が含まれた前記送り状が貼り付けられた商品が宅配業者によって配達される段階;前記送り状に備えられた返品認識票が返品箱に備えられたスキャナから読み取られると、前記返品箱に備えられた返品箱通信部が前記返品認識票に含まれた返品情報を返品サービスサーバへ伝送する段階;及び前記返品サービスサーバが前記返品情報を前記宅配業者によって管理される宅配業者サーバ、前記ショッピングモールサーバ、前記販売者端末機、及び前記購買者端末機へ伝送する段階を含み、前記返品情報には前記販売者に関する販売者情報、前記ショッピングモールに関するショッピングモール情報、前記商品に関する返品商品情報、前記宅配業者に関する返品宅配業者情報、前記購買者に関する購買者情報、及び前記宅配業者が返品物品を分類するための返品分類情報の少なくとも一つ以上が含まれる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、多くの地域に返品箱が設置されるため、リアルタイムで返品の受け付けができ、且つ返品のための返品情報が宅配業者、販売者、及びショッピングモールにリアルタイムで提供できる。このため、電子商取引の信頼性が確保でき、その結果、電子商取引市場が一層活性化し成長することができる。すなわち、本発明は、リアルタイムで返品の受け付けができ、且つ返品のための返品情報を宅配業者、ショッピングモール、及び販売者に自動で提供できる。
【0010】
したがって、購買者は、自分の所望する時間に自分の所望する返品箱のある所で素早く返品の受け付けができ、且つ返品過程をリアルタイムで確認でき、その結果、購買者の満足度が増加され得る。
【0011】
宅配業者又は宅配員は不特定多数を訪問して商品をピックアップする代わりに、所定の場所に具備された返品箱を訪問して多量の商品をピックアップでき、その結果、迅速且つ便利に返品処理を行うことができる。したがって、効率的に商品ピックアップがなされてコスト節減の効果が奏され得る。
【0012】
ショッピングモールでは素早い返品によって購買者又は販売者に払い戻し又は代金精算を素早く行うことができ、その結果、顧客(購買者又は販売者)の満足度が向上され得る。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明に係る返品サービス方法が適用される通信システムの一実施例の構成図。
図2】本発明に係る返品サービス方法を提供する返品サービスサーバの構成を示した例示図。
図3】本発明に係る返品サービス方法の一実施例の流れ図。
図4】本発明に係る返品サービス方法に適用される返品認識票を示した例示図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付の図面を参照して本発明の実施例について詳しく説明する。
【0015】
図1は、本発明に係る返品サービス方法が適用される通信システムの一実施例の構成図であり、図2は、本発明に係る返品サービス方法を提供する返品サービスサーバの構成を示した例示図である。
【0016】
本発明に係る返品サービス方法が適用される通信システムは、図1に示されたように、商品をオンライン上で取り引きするショッピングモールサーバ30と、商品を販売する販売者が利用する販売者端末機10と、商品を購買する購買者が利用する購買者端末機40と、返品される商品を保管する返品箱60と、商品を購買者に配送し又は購買者から販売者に商品を返品させる宅配業社によって管理される宅配業者サーバ50と、返品認識票を含む送り状を生成して前記販売者端末機にて出力できるようにする送り状サーバ70、及び前記返品箱60に備えられたスキャナから前記返品認識票に含まれた前記返品情報が読み取られると、前記返品情報を前記ショッピングモールサーバ、前記宅配業者サーバ、及び前記販売者端末機へ伝送する返品サービスサーバ20と、を含む。
【0017】
本発明は、返品箱を利用して返品サービスを提供することで、返品に対する迅速な決済取消し及び管理を提供することができる。
【0018】
オンラインショッピングモールから商品を購買する際における、オンラインショッピングの取り引きの主体は、ショッピングモールに商品を出品する販売者、ショッピングモール、商品を購買する購買者、及び商品を配送する宅配業者であり、その他、購買が発生する際に送り状を生成する業社(以下、略して送り状業社という)も含まれ得る。前記送り状サーバ70及び前記返品サービスサーバ20は、前記送り状業社によって管理されてよい。
【0019】
前記販売者端末機10は販売者によって管理され、前記ショッピングモールサーバ30はショッピングモールによって管理され、前記購買者端末機40は購買者によって管理され、前記宅配業者サーバ50は宅配業者によって管理され、前記送り状サーバ70は送り状業社によって管理され、前記返品箱60は前記返品サービスサーバ20によって管理され、前記返品サービスサーバ20は管理者によって管理される。
【0020】
前記返品サービスサーバ20は、図2に示されたように、前記サーバと端末機と通信を行う通信部21、管理者から各種の情報の入力を受けるための入力部23、管理者に各種の情報を出力するための出力部24、各種の情報を格納するための格納部25及び前記通信部と前記入力部と前記出力部と前記格納部との機能を制御するための制御部22を含む。
【0021】
前記販売者端末機10は、パーソナルコンピュータ(PC)であってよく、その他、タブレットPCやスマートフォンのような無線端末機であってもよい。
【0022】
前記購買者端末機40も、パーソナルコンピュータ(PC)であってよく、その他、タブレットPC及びスマートフォンのような無線端末機であってよい。
【0023】
前記送り状サーバ70、前記ショッピングモールサーバ30、及び前記宅配業者サーバ50は、現在一般的に利用されているネットワーク用サーバであってよい。
【0024】
図3は、本発明に係る返品サービス方法の一実施例の流れ図であり、図4は、本発明に係る返品サービス方法に適用される返品認識票を示した例示図である。
【0025】
先ず、ショッピングモールサーバ30で購買者による商品決済があると、前記ショッピングモールサーバ30が商品に対する注文を受け付ける(302)。
【0026】
次いで、前記送り状サーバ70が前記商品に対する決済情報を前記ショッピングモールサーバ30から受けて送り状情報を生成し(304)、該送り状情報を前記ショッピングモールサーバ30及び販売者端末機10へ提供し、販売者端末機10は、前記送り状業社から提供された送り状情報を送り状上に出力し(306)前記送り状を商品に貼り付けた後、商品を宅配業者に伝達する。宅配業者は、前記送り状を利用して商品を購買者宛てに配達する(308)。
【0027】
この場合、購買者がショッピングモールから商品を購買すると、前記送り状サーバ70が前記商品に対する送り状情報を生成して前記ショッピングモールサーバ30と前記販売者端末機10へ伝送し、販売者が前記販売者端末機10にて送り状情報を送り状上に出力し該送り状を商品に貼り付け、販売者が送り状貼り付け済みの商品を宅配業者に提供すると、宅配業者が前記商品を前記購買者宛てに配送する基本過程は現在一般的に利用されている商品配送方法と同様である。
【0028】
しかし、本発明は、前記送り状に返品認識票42が備えられているという特徴を有している。前記返品認識票42は、図1及び図4に示されたように、前記送り状上に前記送り状情報と共に印刷する。
【0029】
前記返品認識票42は、前記送り状から切り取ったり、又はステッカーの形態にして剥がし取りできるように、前記送り状に備えられてよい。
【0030】
この場合、ユーザは、前記送り状から前記返品認識票42を切り取ったり、又は前記返品認識票42を剥がし取って利用することができる。
【0031】
前記返品認識票42には、返品に関連した前記返品情報がバーコードやQRコード(登録商標)の形態で表示されている。
【0032】
例えば、前記返品情報には、返品される商品の販売者に関する情報(販売者の名前、商号、コード、住所、及び電話番号など、以下、略して販売者情報という)と、返品される商品を販売したショッピングモールに関する情報(ショッピングモールの商号、コード、住所、及び電話番号など、以下、略してショッピングモール情報という)と、返品される商品に関する情報(商品名、商品コード、販売価格など、以下、略して返品商品情報という)と、返品される商品を配達する宅配業者に関する情報(宅配業者の商号、コード、住所、及び電話番号など、以下、略して返品宅配業者情報という)と、返品される商品の購買者に関する情報(購買者の名前、住所、及び電話番号など、以下、略して購買者情報という)と、宅配業者が返品商品を分類できる返品分類情報との少なくとも一つ以上が含まれてよい。
【0033】
因みに、購買者が商品購買をすると、ショッピングモールサーバ30は、前記商品に対する決済情報を前記送り状サーバ70へ伝送する。
【0034】
この場合、前記送り状サーバ70は、前記商品に対する決済情報を用いて前記送り状情報を生成する。
【0035】
また、前記送り状サーバ70は、前記送り状情報と共に前記返品情報を生成する。
【0036】
前記返品情報を含む送り状情報は、前記販売者端末機10にて返品認識票が含まれた送り状が出力できるように伝送される。前記返品サービスサーバ20は、前記送り状サーバ70の管理者によって管理されてよく、前記送り状サーバ70の管理者とは別の業社の管理者によって管理されてもよい。
【0037】
前記販売者は、前記送り状情報と前記返品情報を送り状上に出力し、前記返品情報は、送り状に備えられた返品認識票の部分に出力する。前記返品情報は、バーコードの形態、QRコード(登録商標)の形態又はRFIDの形態で、前記送り状の前記返品認識票の部分42に出力されてよい。この場合、前記返品認識票42は、前述したように、前記送り状上に直接印刷され、前記送り状からステッカーの形態で剥がし取って使用できるように出力されてもよい。すなわち、前記返品認識票は、送り状から個別に剥がし取れるステッカーの形態で出力されてよい。
【0038】
すなわち、前記返品認識票は、前記送り状に着脱自在な形態で提供されてよい。これにより、購買者は、返品をしたい場合、前記返品認識票を前記送り状から分離して利用することができる。さらに、前記返品認識票が前記送り状とは別途のステッカーの形態で提供される場合、購買者は、前記ステッカーの形態の前記返品認識票を所持しながら利用することができる。
【0039】
以下の説明では、前記返品認識票が前記送り状上に直接印刷された場合、前記返品認識票が前記送り状上にステッカーの形態で着脱自在になるように提供された場合、及び前記返品認識票が独立したステッカーの形態で提供される場合のいずれも適用され得る。
【0040】
前記販売者は、前記送り状を商品に貼り付けて当該商品を宅配業者に伝達し、前記宅配業者に所属した宅配員は前記送り状に記載の購買者の住所宛てに前記商品を配送する。
【0041】
次いで、前記商品の購買者への配送完了後、購買者が当該商品を返品したい場合は、購買者は、返品箱が具備されている場所に訪問して、返品する商品41を返品箱のスキャナに読み取らせた後、前記商品41を前記返品箱に投入する(310)。
【0042】
前記返品箱としては、例えば、近年その活用度が落ちているポストのようなものなどを活用してよい。すなわち、資源をリサイクルするという側面から、近年活用度が落ちているポストを前記返品箱として利用してよい。現在、ポストは多くの地域に散在しているので、返品箱として効率良く利用され得る。
【0043】
この場合、前記返品箱60には前記返品認識票42に出力された前記返品情報を読み取るスキャナ61が備えられている。前記スキャナ61によって前記返品認識票42に含まれた前記返品情報が読み取られると、前記返品認識票42から読み取った返品される商品41に関する情報、すなわち、前記返品情報は前記返品サービスサーバ20へ伝送される。
【0044】
因みに、商品を受け取った後該商品を返品しようとする購買者が、前記返品箱60に備えられたスキャナ61に前記返品認識票42に出力された前記返品情報を読み取らせると、前記商品に対する返品情報が前記返品サービスサーバ20へ伝達され、その後、購買者は前記商品41を前記返品箱60に入れる。
【0045】
例えば、前記送り状には前記返品認識票が貼り付けられて発行されてよく、この場合、購買者は前記返品認識票をステッカーのように剥がし取って、前記返品箱の前記スキャナに読み取らせることができる。
【0046】
この場合、前記返品箱60の固有番号及びパスワードなどが前記物品分類情報と共に前記返品サービスサーバ20へ伝送されてよい。
【0047】
前記返品情報、前記固有番号、及び前記パスワードなどは、前記返品箱60に備えられた返品箱通信部63を介して前記返品サービスサーバ20へ伝送されてよい。
【0048】
最後に、前記返品サービスサーバ20は、前記返品箱60から送られた前記返品情報、前記固有番号、及び前記パスワードなどを前記宅配業者サーバ50、前記ショッピングモールサーバ30、及び前記販売者端末機10へ転送してよい(314)。これにより、前記返品箱60に入れられた商品41は素早く販売者宛てに配送でき、且つ配送に関する情報も素早く前記購買者端末機40、前記ショッピングモールサーバ30、前記販売者端末機10、及び前記宅配業者サーバ50へ転送できる。
【0049】
例えば、前記スキャナ61で読み取られた返品商品に関する前記返品情報は前記返品サービスサーバ20へ伝達でき、前記返品サービスサーバ20は、前記返品情報を、前記ショッピングモールサーバ30、前記購買者端末機40、前記宅配業者サーバ50、及び前記販売者端末機10へ直ちに伝達できる。
【0050】
この場合、前記ショッピングモールサーバ30は、前記返品情報から返品が進められる商品が前記販売者に届く前でも購買者の決済を直ちに取り消しでき、決済取り消しが極めて迅速になされる。
【0051】
したがって、前記購買者も、返品箱への返品商品の投入後直ぐ決済取り消しがなされることで、商品が返品される過程を把握しなければならないという不便が解消する。
【0052】
前記販売者も、前記返品サービスサーバ20から送られた前記返品情報を用いてどのような商品が返品されるのかを素早く知ることができ、これについての対応方案などを素早く行うことができる。
【0053】
前記宅配業者は、前記返品サービスサーバ20から前記返品情報が送られると、前記返品箱60を訪問する宅配員を指定する。指定された宅配員が前記返品箱60に訪問して、前記固有番号に対応する返品箱に備えられた返品箱入力部62に前記パスワードを入力すると、前記返品箱60が開放される。前記宅配員は、前記返品箱60内に入れられている前記商品41を回収し、前記販売者宛てに返品すればよい。
【0054】
すなわち、前記の本発明によれば、前記商品41に貼り付けられる送り状に前記返品認識票42が含まれてよく、前記返品箱60には前記返品認識票42を読み取りできるスキャナ61が備えられる。
【0055】
この場合、購買者は、前記送り状に含まれた前記返品認識票を前記スキャナに読み取らせた後、前記商品41を前記返品箱60に入れる。前記スキャナから読み取られた前記返品認識票には返品に関連した情報、すなわち、前記返品情報が含まれている。前記返品情報を受信した前記返品サービスサーバ20が、前記返品情報を前記ショッピングモールサーバ30、前記購買者端末機40、前記宅配業者サーバ50、及び前記販売者端末機10へ提供することで、返品に対する管理が素早く行われ得る。
【0056】
以上で説明されたような本発明の目的は、返品をする購買者と宅配業者が対面しなければならない問題と、返品する商品が宅配員によって販売者に受け渡されるまでの中間状況を顧客が分かり難いという問題と、それに伴い決済取り消しも直ちになされないという問題とを改善することである。
【0057】
すなわち、本発明によれば、購買者は宅配員が来るまで待つ必要がなく、自分の所望する時間に自分の所望する返品箱を訪問して、商品をいつでも返品することができる。したがって、購買者は素早く返品の受け付けをすることができ、決済取消しがリアルタイムで進められ、その結果、購買者の満足度が高まる。
【0058】
宅配員は、購買者を直接対面しなければならない不便やそれによるストレスを受けずに、返品箱から簡便に商品を回収することができる。すなわち、宅配業者又は宅配員は不特定多数を訪問して商品をピックアップする代わりに、所定の位置に備えられた返品箱を訪問して多量の商品をいっぺんにピックアップすることができ、それにより、素早く返品処理を行うことができる。
【0059】
前記ショッピングモールサーバは、早期の返品処理によって購買者又は販売者への払い戻し又は代金精算を素早く行うことができ、その結果、顧客(購買者又は販売者)の満足度が高まる。すなわち、前記ショッピングモールサーバは、前記返品情報が前記返品サービスサーバから受信されると直ぐ決済の取消しを行うことができ、購買者及び販売者は、取消しの有無を素早く確認することができる。
【0060】
本発明の特徴を簡単にまとめると、次の通りである。
例えば、前記返品箱60がコンビニに備えられた場合、購買者はコンビニ内の前記返品箱60に、予約番号や、自分の電話番号などを入力する必要がなく、商品41に貼り付けられている前記返品認識票42を前記返品箱60に備えられた前記スキャナ61に読み取らせるだけで、前記商品41を簡単に返品することができる。
【0061】
すなわち、本発明では、返品送り状として機能する返品認識票42が、バーコード、QRコード(登録商標)、RFIDなどのような形態で提供され、特に、送り状と共に商品41に貼り付けられていてよい。
【0062】
前記返品認識票42が貼り付けられた商品41を受け取った購買者が当該商品を返品したい場合は、前記返品認識票42を剥がし取って前記スキャナ61に読み取らせる。
【0063】
前記スキャナ61にて前記返品認識票42が読み取られると、前記返品箱60のドアが開いてよく、購買者は、更なる行為を行うことなく単に返品したい商品を前記返品箱60に投入することで、返品のためのすべての過程が完了することになる。
【0064】
この場合、前記スキャナ61にて前記返品認識票42が読み取られた後、前記返品箱に備えられた返品箱通信部は、前記返品認識票に含まれた前記返品情報を前記返品サービスサーバへ伝送してよい。
【0065】
前記販売者端末機、前記ショッピングモールサーバ、及び前記宅配業者サーバは、返品に関する情報をそれぞれ格納してよい。しかし、返品に関連したすべての情報は、前記返品サービスサーバ20によって管理され、又は、前記返品サービスサーバ20を介して前記販売者端末機、前記ショッピングモールサーバ、及び前記宅配業者サーバなどに転送されてよい。
【0066】
この場合、前記宅配業者サーバは、前記返品分類情報を用いて返品された商品を集めて一括的に前記販売者宛てに配送してよい。これにより、前記宅配業者サーバは、返品された商品を効率的に販売者宛てに配送することができる。
【0067】
すなわち、返品認識票の返品情報に含まれた前記返品分類情報を用いて、宅配業者は返品物品を一個ずつ一々販売者宛てに返送する必要がなく、返品物品を分類して効率的に販売者に配送することができる。
【0068】
例えば、購買者が返品認識票を返品箱のスキャナに読み取らせてから商品を返品箱に入れると、その情報が前記返品サービスサーバを介して前記ショッピングモールサーバへ伝達され、これにより、前記ショッピングモールサーバは、購買の取消しを直ちに処理することができる。この場合、宅配業者は返品商品を一々販売者宛てに配送する必要はなく、返品商品を販売者毎に分類して一括的に販売者宛てに配送することができる。
【0069】
また、前記返品分類情報には、宅配箱の円滑な分類のために受取人の住所に基づいて当該宅配業者が要請する分類情報が追加されていてよい。例えば、前記返品認識票には、ピックアップ先及び配送先営業店情報、配送先ターミナル情報、ピックアップ及び配送を担当する配達員情報(名前及び連絡先)などが含まれていてよい。したがって、本発明によれば、宅配業者別の環境に合わせた宅配箱の分類が可能になる。
【0070】
本発明の属する技術分野における当業者は、本発明がその技術的思想や必須特徴を変更することなく他の具体的な形態で実施され得ることが理解できるはずである。よって、以上で述べた実施例などは、あらゆる面で例示的であり限定的ではないものと理解されるべきである。本発明の範囲は、前記した詳細な説明よりは後述する特許請求の範囲によって定められ、特許請求の範囲の意味及び範囲、そしてその等価概念から導出されるすべての変更又は変形された形態が本発明の範囲に含まれると解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0071】
10 販売者端末機
20 返品サービスサーバ
30 ショッピングモールサーバ
40 購買者端末機
41 商品
42 バーコード
50 宅配業者サーバ
60 返品箱
61 スキャナ
62 返品箱入力部
63 返品箱通信部
70 送り状サーバ
【要約】      (修正有)
【課題】電子商取引市場で利用される返品サービス方法において、返品する購買者の不便の解消、販売者の顧客満足の向上、コストアップを抑制する返品サービス方法を提供する。
【解決手段】返品サービス方法は、商品に返品情報が含まれた特別な形態の送り状を張り付け、地域別に返品箱を複数散在させることにより、リアルタイムで返品の受け付け、且つ返品のための返品情報を宅配業者、販売者及びショッピングモールにリアルタイムで提供し、返品処理を素早く行う。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4