(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-26
(45)【発行日】2022-06-03
(54)【発明の名称】発電システム
(51)【国際特許分類】
H02K 7/18 20060101AFI20220527BHJP
H02K 11/21 20160101ALI20220527BHJP
H02P 9/04 20060101ALI20220527BHJP
F03B 7/00 20060101ALI20220527BHJP
F03B 11/00 20060101ALI20220527BHJP
H02P 101/10 20150101ALN20220527BHJP
H02P 103/20 20150101ALN20220527BHJP
【FI】
H02K7/18 Z
H02K11/21
H02P9/04 A
F03B7/00
F03B11/00 Z
H02P101:10
H02P103:20
(21)【出願番号】P 2018081415
(22)【出願日】2018-04-20
【審査請求日】2021-02-16
(73)【特許権者】
【識別番号】000002059
【氏名又は名称】シンフォニアテクノロジー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002734
【氏名又は名称】特許業務法人藤本パートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】菊永 恭平
(72)【発明者】
【氏名】中野 克好
(72)【発明者】
【氏名】有賀 信雄
(72)【発明者】
【氏名】野見山 琢磨
(72)【発明者】
【氏名】西小野 寛明
(72)【発明者】
【氏名】稲葉 純吉
(72)【発明者】
【氏名】川端 俊亮
(72)【発明者】
【氏名】榊 茂之
(72)【発明者】
【氏名】塩崎 明
【審査官】中島 亮
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-070761(JP,A)
【文献】特開2014-084799(JP,A)
【文献】特開2013-255366(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02K 7/00- 7/20
H02K 11/00-11/40
H02P 9/00- 9/48
F03B 1/00-11/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体中に配置されたときに該流体の流れを駆動源として回転可能な回転部と、
前記回転部の上部を支持する第一支持部と、
前記回転部の下部を支持することによって前記第一支持部と協同して前記回転部を上下方向に延びる仮想軸周りに回転可能に保持する第二支持部と、
前記第一支持部
に配置され又は前記回転部の上部に配置さ
れ、前記回転部の回転によって発電可能な第一発電部と、
前記第二支持部
に配置され又は前記回転部の下部に配置さ
れ、前記回転部の回転によって発電可能な第二発電部と、
前記第一発電部及び前記第二発電部を制御する制御部と、を備え
、
前記制御部は、前記回転部が回転したときの前記第二支持部と前記回転部との摩擦に起因するトルクをΔT
1
とし、0<α≦ΔT
1
/2としたときに、前記第一発電部へのトルク指令にトルク+αに相当する補正トルク指令を重畳的に印加すると共に、前記第二発電部へのトルク指令にトルク-αに相当する補正トルク指令を重畳的に印加する、発電システム。
【請求項2】
流体中に配置されたときに該流体の流れを駆動源として回転可能な回転部と、
前記回転部の上部を支持する第一支持部と、
前記回転部の下部を支持することによって前記第一支持部と協同して前記回転部を上下方向に延びる仮想軸周りに回転可能に保持する第二支持部と、
前記第一支持部
に配置され又は前記回転部の上部に配置さ
れ、前記回転部の回転によって発電可能な第一発電部と、
前記第二支持部
に配置され又は前記回転部の下部に配置さ
れ、前記回転部の回転によって発電可能な第二発電部と、
前記第一発電部及び前記第二発電部を制御する制御部と、
前記回転部の上部の回転と下部の回転とをそれぞれ検出可能なセンサ部と、を備え
、
前記制御部は、前記回転部の上部と下部との回転方向における相対位置のずれが前記センサ部によって検出されたときの該回転部の上部におけるトルクと該回転部の下部におけるトルクとの差をΔT
2
とし、0<β≦|ΔT
2
/2|としたときに、前記第一発電部へのトルク指令にトルク+βに相当する補正トルク指令を重畳的に印加すると共に、前記第二発電部へのトルク指令にトルク-βに相当する補正トルク指令を重畳的に印加する、発電システム。
【請求項3】
流体中に配置されたときに該流体の流れを駆動源として回転可能な回転部と、
前記回転部の上部を支持する第一支持部と、
前記回転部の下部を支持することによって前記第一支持部と協同して前記回転部を上下方向に延びる仮想軸周りに回転可能に保持する第二支持部と、
前記第一支持部
に配置され又は前記回転部の上部に配置され
、且つ第一磁束を発生させる第一界磁
部を有し、前記回転部の回転によって発電可能な第一発電部と、
前記第二支持部
に配置され又は前記回転部の下部に配置され
、且つ第二磁束を発生させる第二界磁
部を有し、前記回転部の回転によって発電可能な第二発電部と、を備え
、
前記第一界磁部及び前記第二界磁部のそれぞれは、前記仮想軸を中心とした円周方向に間隔をあけて配置される複数の磁極対を有し、
各界磁部における前記複数の磁極対の磁極対ピッチは、前記回転部における上部と下部との回転方向のねじれの許容限界のときの該上部と該下部との回転方向のずれ量より小さい、発電システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流体の流れを利用して発電する発電システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、水等の流体の流れを利用して発電する発電システムが知られている(特許文献1参照)。
【0003】
具体的に、この発電システムは、
図9に示すように、流体中に配置されたときに該流体の流れを駆動源として回転可能な回転部510と、回転部510を回転可能に支持する支持部520と、回転部510の回転によって発電可能な発電部530と、を備える。
【0004】
回転部510は、上下に延びる回転軸511と、上下方向に間隔をあけて回転軸511に固定される一対の円板状部材512と、一対の円板状部材512間において上下に延びる複数の翼513と、を有する。これら複数の翼513は、円板状部材512の周縁部において周方向に間隔をあけて配置されている。この回転部510の円板状部材512間を流体が流れる(通過する)ことで、各翼513に揚力又は抗力の少なくとも一方が生じ、これにより、回転部510が回転する。
【0005】
支持部520は、回転軸511の上端部を保持する第一支持部521と、回転軸511の下端部を保持する第二支持部522と、を有し、回転部510を回転軸511周りに回転可能に支持する。
【0006】
発電部530は、回転部510の上部(上側の円板状部材512)に配置され且つ磁束を形成する界磁部531と、第一支持部521に配置され且つ界磁部531によって形成された磁束と鎖交する複数のコイルが設けられた電機子部532と、を有し、回転部510の回転によって誘導起電力を発生させる(発電する)。
【0007】
以上の発電システム500は、例えば海中に配置され、潮の流れが回転部510の円板状部材512間を通過して回転部510が回転することにより発電する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、上記の発電システム500では、発電に用いられる流体(水等)の流れの速度や向きの不均一等に起因して回転部510において上部と下部との回転方向のねじれが生じる場合があった。このねじれによる損傷等を防ぐためには回転部510の強度を高めなければならないが、この場合、発電システム500が大型化したり発電システムの重量が増加したりしてしまう。
【0010】
そこで、本発明は、回転部の回転方向における上部と下部とのねじれが生じ難い発電システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の発電システムは、流体中に配置されたときに該流体の流れを駆動源として回転可能な回転部と、前記回転部の上部を支持する第一支持部と、前記回転部の下部を支持することによって前記第一支持部と協同して前記回転部を上下方向に延びる仮想軸周りに回転可能に保持する第二支持部と、前記第一支持部又は前記回転部の上部に配置され且つ第一磁束を発生させる第一界磁部、及び前記第一支持部に配置され且つ前記第一磁束に鎖交する複数のコイルが設けられた第一電機子部を有し、前記回転部の回転によって発電可能な第一発電部と、前記第二支持部又は前記回転部の下部に配置され且つ第二磁束を発生させる第二界磁部、及び前記第二支持部に配置され且つ前記第二磁束に鎖交する複数のコイルが設けられた第二電機子部を有し、前記回転部の回転によって発電可能な第二発電部と、を備える。
【0012】
このように、第一発電部と第二発電部とを設けることで、回転部が回転して発電する際に回転部の上部と下部とに異なるトルク(発電機トルク)を印加できるため、回転部のねじれを抑えることができる。
【0013】
前記発電システムは、前記第一発電部及び前記第二発電部を制御する第一制御部を備え、前記第一制御部は、前記回転部が回転したときの前記第二支持部と前記回転部との摩擦に起因するトルクをΔT1とし、0<α≦ΔT1/2としたときに、前記第一発電部へのトルク指令にトルク+αに相当する補正トルク指令を重畳的に印加すると共に、前記第二発電部へのトルク指令にトルク-αに相当する補正トルク指令を重畳的に印加してもよい。
【0014】
かかる構成によれば、回転部が回転して発電する際の重力に起因する回転部の上部と下部とに加わるトルクの差(即ち、回転部が回転したときの第二支持部と回転部との摩擦に起因するトルク(回転を妨げる向きのトルク))ΔT1の少なくとも一部が、第一発電部と第二発電部とへのトルク指令に補正トルク指令(回転部の上部と下部とに印加されるトルクの符号が逆となるような補正トルク指令)をそれぞれ重畳させることで打ち消され、これにより、前記第二支持部と回転部との摩擦に起因する回転部の上部と下部とのトルク差が抑えられる。その結果、回転部のねじれが抑えられる。
【0015】
また、前記発電システムは、前記第一発電部及び前記第二発電部を制御する第二制御部と、前記回転部の上部の回転と下部の回転とをそれぞれ検出可能なセンサ部と、を備え、前記第二制御部は、前記回転部の上部と下部との回転方向における相対位置のずれが前記センサ部によって検出されたときの該回転部の上部におけるトルクと該回転部の下部におけるトルクとの差をΔT2とし、0<β≦|ΔT2/2|としたときに、前記第一発電部へのトルク指令にトルク+βに相当する補正トルク指令を重畳的に印加すると共に、前記第二発電部へのトルク指令にトルク-βに相当する補正トルク指令を重畳的に印加してもよい。
【0016】
かかる構成によれば、回転部において上部と下部とでねじれ(回転部の上部と下部との回転方向における相対位置のずれ)が生じたときの該ねじれの原因となる回転部の上部と下部とでのトルクの差(回転部の上部と下部との相対位置のずれが検出されたときの該回転部の上部におけるトルクと該回転部の下部におけるトルクとの差)ΔT2の少なくとも一部が、第一発電部と第二発電部とへのトルク指令に補正トルク指令(回転部の上部と下部とに印加されるトルクの符号が逆となるような補正トルク指令)をそれぞれ重畳させることで打ち消され、これにより、回転部のねじれが抑えられる。
【0017】
前記発電システムでは、前記第一界磁部及び前記第二界磁部のそれぞれは、前記仮想軸を中心とした円周方向に間隔をあけて配置される複数の磁極対を有し、各界磁部における前記複数の磁極対の磁極対ピッチは、前記回転部における上部と下部との回転方向のねじれの許容限界のときの該上部と該下部との回転方向のずれ量より小さいことが好ましい。
【0018】
第一発電部と第二発電部とでの回転部の速度変動の値は各々異なるが、第一発電部と第二発電部の平均回転速度値が同じとなるような制御が行われる。このような制御の下、回転部の上部と下部とでの流体の流速の差に起因して回転部にねじれが生じる場合がある。このとき、上記構成によれば、磁極対ピッチが、回転部における上部と下部との回転方向のねじれの許容限界のときの該上部と該下部との回転方向のずれ量より小さくなるように設定されているため、前記流体の流速の差に起因するねじれが生じたとしても、制御範囲内となるため、第一発電部と第二発電部とのそれぞれにおいて所望の発電動作が実現される。
【発明の効果】
【0019】
以上より、本発明によれば、回転部の回転方向における上部と下部とのねじれが生じ難い発電システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】
図1は、本実施形態に係る発電システムを示す斜視図である。
【
図2】
図2は、前記発電システムの縦断面図である。
【
図3】
図3は、制御部を除いた前記発電システムの分解斜視図である。
【
図4】
図4は、前記発電システムの回転部の斜視図である。
【
図5】
図5は、前記発電システムの上部及び下部の拡大縦断面図である。
【
図6】
図6は、界磁部の磁極ピッチと回転部のねじれの許容限界との関係を示す模式図である。
【
図7】
図7は、前記発電システムの各部に生じるトルクを示す図である。
【
図8】
図8は、ラジアルギャップ型の発電部を説明するための断面図である。
【
図9】
図9は、従来の発電システムを示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の一実施形態について、
図1~
図7を参照しつつ説明する。
【0022】
本実施形態に係る発電システムは、例えば海中に配置され、潮の流れを利用して発電する。具体的に、この発電システムは、
図1~
図3に示すように、海中に配置されたときに潮の流れを駆動源として回転可能な回転部2と、回転部2を回転可能に支持する支持部3と、回転部2の回転によって発電する発電部4と、を備える。また、本実施形態の発電システム1は、発電部4を制御する制御部(第一制御部)5等も備える。
【0023】
回転部2は、潮の流れが当たることによって上下方向に延びる仮想軸Cを回転中心にして回転する。この回転部2は、
図4にも示されるように、複数の翼212を有する回転部本体21と、回転部本体21から上下に延びる一対の筒部22と、を有する。
【0024】
回転部本体21は、仮想軸C方向に間隔をあけて配置される一対の円環部211と、仮想軸C方向(上下方向)に延びて一対の円環部211同士を接続する複数(本実施形態の例では三つ)の翼212と、を有する。
【0025】
一対の円環部211のそれぞれは、仮想軸Cを中心とする円環状である。この円環部211は、仮想軸Cと直交する面に沿った板状である。
【0026】
複数の翼212は、一対の円環部211の外周縁同士を接続すると共に、円環部211の周方向に間隔をあけて配置されている。本実施形態の複数の翼212は、円環部211の周方向に等間隔となるように配置されている。これら複数の翼212のそれぞれは、潮の流れが当たることによって、揚力及び抗力の少なくとも一方が生じ、これにより、回転部2を仮想軸C周りに回転させる力を生じさせる。
【0027】
一対の筒部22のそれぞれは、
図5にも示すように、仮想軸Cを中心とする短筒状の筒部本体221と、筒部本体221の円環部211側の端部から外側に広がるフランジ部222と、を有する。また、本実施形態の筒部22は、フランジ部222の外面(仮想軸C方向における回転部本体21の外側を向いた面)において筒部本体221を囲むように配置されるスラスト軸受部223を有する。フランジ部222の外周部は、円環部211の内周部と取り外し可能に接続されている(
図3及び
図5参照)。即ち、筒部22は、回転部2から取り外し可能である。
【0028】
支持部3は、回転部2の上部を支持する第一支持部31と、回転部2の下部を支持することによって第一支持部31と協同して回転部2を上下方向に延びる仮想軸C周りに回転可能に保持する第二支持部32と、を有する。また、支持部3は、仮想軸C方向に延びて第一支持部31と第二支持部32とを接続する補強部33を有する。本実施形態の支持部3では、第一支持部31と、第二支持部32とは、上下方向において略対称の構成である。
【0029】
第一支持部31は、仮想軸C方向から見て回転部2の筒部22(詳しくは、筒部本体221)を囲む第一枠部311と、第一枠部311から延びて第一支持部31を所定位置に固定するための一対の第一固定部312と、を有する。本実施形態の第一枠部311は、矩形状であり、一対の第一固定部312は、互いに平行である。
【0030】
また、第一支持部31は、第一枠部311の下端において仮想軸Cと直交する面方向に広がる第一板状部313を有する。この第一板状部313は、仮想軸Cを中心とし且つ筒部22の筒部本体221と対応する内径の穴314を有する。また、第一支持部31は、回転部2の筒部22(詳しくは、筒部本体221)を囲む第一支持筒部315と、第一支持筒部315の下端から外側に広がる第一円環部316と、を有する(
図5参照)。この第一円環部316は、スラスト軸受部223と当接する。即ち、スラスト軸受部223は、回転部2の上部側において、筒部22のフランジ部222と第一円環部316との間に配置され、回転部2が回転する際のフランジ部222と第一円環部316との間の摩擦を抑えている。
【0031】
第一支持筒部315は、第一板状部313の穴314を通って下方に延びる筒状の第一支持筒本体3151と、第一支持筒本体3151の上端から第一板状部313に沿って外側に広がる第一フランジ部3152と、を有する。また、本実施形態の第一支持筒部315は、第一支持筒本体3151の内周面(仮想軸C側を向いた面)において筒部22の筒部本体221の外周面と当接した状態で該筒部本体221を囲むように配置される第一ラジアル軸受部3153を有する。即ち、第一ラジアル軸受部3153は、回転部2の上部側において、第一支持筒部315の第一支持筒本体3151と筒部22の筒部本体221との間に配置され、筒部22が仮想軸C周りに回転する際の第一支持筒本体3151と筒部本体221との間の摩擦を抑えている。第一フランジ部3152は、第一板状部313の穴314を規定する穴周縁部と取り外し可能に接続されている(
図3及び
図5参照)。即ち、第一支持筒部315は、第一板状部313から取り外し可能である。
【0032】
第二支持部32は、仮想軸C方向から見て回転部2の筒部22(詳しくは、筒部本体221)を囲む第二枠部321と、第二枠部321から延びて第二支持部32を所定位置に固定するための一対の第二固定部322と、を有する。本実施形態の第二枠部321は、矩形状であり、一対の第二固定部322は、互いに平行である。
【0033】
また、第二支持部32は、第二枠部321の上端において仮想軸Cと直交する面方向に広がる第二板状部323を有する。この第二板状部323は、仮想軸Cを中心とし且つ筒部22の筒部本体221と対応する内径の穴324を有する。また、第二支持部32は、回転部2の筒部22(詳しくは、筒部本体221)を囲む第二支持筒部325と、第二支持筒部325の上端から外側に広がる第二円環部326と、を有する。この第二円環部326は、スラスト軸受部223と当接する。即ち、スラスト軸受部223は、回転部2の下部側において、筒部22のフランジ部222と第二円環部326との間に配置され、回転部2が回転する際のフランジ部222と第二円環部326との間の摩擦を抑えている。
【0034】
第二支持筒部325は、第二板状部323の穴324を通って上方に延びる筒状の第二支持筒本体3251と、第二支持筒本体3251の下端から第二板状部323に沿って外側に広がる第二フランジ部3252と、を有する。また、本実施形態の第二支持筒部325は、第二支持筒本体3251の内周面(仮想軸C側を向いた面)において筒部22の筒部本体221と当接した状態で該筒部本体221を囲むように配置される第二ラジアル軸受部3253を有する。即ち、第二ラジアル軸受部3253は、回転部2の下部側において、第二支持筒部325の第二支持筒本体3251と筒部22の筒部本体221との間に配置され、筒部22が仮想軸C周りに回転する際の第二支持筒本体3251と筒部本体221との間の摩擦を抑えている。第二フランジ部3252は、第二板状部323の穴324を規定する穴周縁部と取り外し可能に接続されている(
図3及び
図5参照)。即ち、第二支持筒部325は、第二板状部323から取り外し可能である。
【0035】
発電部4は、回転部2の上部側で発電する第一発電部41と、回転部2の下部側で発電する第二発電部42と、を有する。
【0036】
第一発電部41は、第一支持部31又は回転部2の上部に配置され且つ第一磁束を発生させる第一界磁部411、及び第一支持部31に配置され且つ第一磁束に鎖交する複数のコイル4121が設けられた第一電機子部412を有し、回転部2の回転によって発電する。本実施形態の第一発電部41では、第一界磁部411が回転部2の上部に配置されている。また、第一発電部41では、第一界磁部411と第一電機子部412とが、回転部2の回転中心となる仮想軸(回転軸)C方向に間隔をあけて配置されている。即ち、第一発電部41は、所謂アキシャルギャップ型の発電部である。
【0037】
第一界磁部411は、上側の円環部211の周縁部に並ぶ複数の磁極対を有する。具体的に、第一界磁部411では、円環部211の周縁部の上面において、周方向に等間隔にN極とS極とが交互に位置するように複数の磁石(磁極)が配置されている。第一界磁部411において、前記周方向に隣り合う磁極対の間隔(磁極対ピッチ:
図6の符号A参照)は、回転部2における上部(詳しくは、上側の円環部211)と下部(詳しくは、下側の円環部211)との回転方向のねじれの許容限界のときの該上部と該下部との回転方向のずれ量(
図6の符号X参照)より小さい。尚、
図6において、磁極対ピッチAは、誇張して示しているため、前記ずれ量Xより大きくなっているが、実際には、磁極対ピッチBは、前記ずれ量Xより小さい。
【0038】
第一電機子部412は、第一界磁部411の複数の磁極に対応する位置に複数のコイル4121を有する。具体的に、第一電機子部412は、コイル4121が巻回される複数のステータティース4122を有するステータコアを備える。本実施形態のステータティース4122は、第一界磁部411の磁極の数と対応する数である。これら複数のステータティース4122は、第一板状部313の下面において第一界磁部411の各磁石が配置されている円周(円環部211の周縁部)と仮想軸C方向から見て重なる円周上に配置されている。
【0039】
第二発電部42は、第二支持部32又は回転部2の下部に配置され且つ第二磁束を発生させる第二界磁部421、及び第二支持部32に配置され且つ第二磁束に鎖交する複数のコイル4221が設けられた第二電機子部422を有し、回転部2の回転によって発電する。本実施形態の第二発電部42では、第二界磁部421が回転部2の下部に配置されている。また、第二発電部42では、第二界磁部421と第二電機子部422とが、回転部2の回転中心となる仮想軸(回転軸)C方向に間隔をあけて配置されている。即ち、第二発電部42は、第一発電部41と同様に、所謂アキシャルギャップ型の発電部である。
【0040】
第二界磁部421は、下側の円環部211の周縁部に並ぶ複数の磁極対を有する。具体的に、第二界磁部421では、円環部211の周縁部の下面において、周方向に等間隔にN極とS極とが交互に位置するように複数の磁石(磁極)が配置されている。本実施形態の第二界磁部421では、N極とS極との各位置は、回転部2において上部と下部との回転方向のねじれが生じていない状態において、第一界磁部411のN極及びS極と同じ位置(仮想軸C方向に重なる位置)であるが、この構成に限定されない。即ち、第一界磁部411のN極及びS極と、第二界磁部421のN極及びS極とは、仮想軸C方向に重なっていなくてもよい。第二界磁部421において、前記周方向に隣り合う磁極対の間隔(磁極対ピッチ:
図6の符号B参照)は、第一界磁部411の磁極対ピッチAと同じである。即ち、第二界磁部421において、回転部2における上部(詳しくは、上側の円環部211)と下部(詳しくは、下側の円環部211)との回転方向のねじれの許容限界のときの該上部と該下部との回転方向のずれ量(
図6の符号X参照)より小さい。尚、
図6において、磁極対ピッチBは、誇張して示しているため、前記ずれ量Xより大きくなっているが、実際には、磁極対ピッチBは、前記ずれ量Xより小さい。
【0041】
第二電機子部422は、第二界磁部421の複数の磁極に対応する位置に複数のコイル4221を有する。具体的に、第二電機子部422は、コイル4221が巻回される複数のステータティース4222を有するステータコアを備える。本実施形態のステータティース4222は、第二界磁部421の磁極の数と対応する数である。これら複数のステータティース4222は、第二板状部323の下面において第二界磁部421の各磁石が配置されている円周(円環部211の周縁部)と仮想軸C方向から見て重なる円周上に配置されている。
【0042】
制御部5は、各電機子部412、422のコイル4121、4221と接続され、各電機子部412、422でのトルク(発電機トルク)を調整するための電流を出力する。本実施形態の制御部5は、地上に配置されるが、配置場所は限定されない。また、制御部5は、回転部2が回転したときの第二支持部32と回転部2との摩擦(詳しくは、回転部2が回転したときの回転部2の下部のスラスト軸受部223と第二支持部32の第二円環部326との間の摩擦)に起因するトルクをΔT1としたときに、第一発電部41へのトルク指令にトルク(発電機トルク)+ΔT1/2に相当する補正トルク指令を重畳的に印加すると共に、第二発電部42へのトルク指令にトルク(発電機トルク)-ΔT1/2に相当する補正トルク指令を重畳的に印加する。詳しくは、以下の通りである。
【0043】
制御部5は、潮の流れ(流速)に応じた最大発電量追従制御に基づき、上下二つの発電部(第一発電部41及び第二発電部42)から最大発電量(第一発電部41の発電量と第二発電部42の発電量とを合わせて最大となる発電量)が得られるようなトルクが各発電部41、42において生じるように、第一発電部41と第二発電部42とのそれぞれにトルク指令を出力する。このとき、最大発電量追従制御により両発電部41、42に印加するトルク指令(第一発電部41と第二発電部42との両方において発生させるトルクの合計値)をT*とすると、第一発電部41に印加するトルク指令TUと第二発電部42に印加するトルク指令TLのそれぞれは、TU=TL=T*/2である。
【0044】
しかし、発電時における第一発電部41と第二発電部42とに印加するトルク指令TU、TLをそれぞれT*/2とした状態では、第一発電部41の第一界磁部411と第一電機子部412との間の仮想軸C方向の吸引力と、第二発電部42の第二界磁部421と第二電機子部422との間の仮想軸C方向の吸引力と、が相殺され、回転部2の自重mによって回転部2が回転する際に回転部2の下部のスラスト軸受部223と第二支持部32(詳しくは、第二円環部326)との間の摩擦力μmgに起因するトルクΔT1が回転部2の下部において発生するため、第一発電部41と第二発電部42とで発生しているトルクの大きさに差異が生じ、これにより、回転部2にねじれ(回転部2の上部と下部との回転方向のずれ)が発生する。ここで、トルクΔT1は、回転部2の回転方向とは反対向きのトルクであり、μをスラスト軸受部223と第二支持部32との間の摩擦係数とし、仮想軸Cからスラスト軸受部223までの距離をrとすると、μmg・rと表せる(即ち、ΔT1=μmg・r)。このμmg・rは、設計時に算出可能な値である。
【0045】
そこで、本実施形態の制御部5では、
図7に示すように、潮の流れによって翼212に加わるトルクをT
Tとし、補正トルク指令を重畳した後の第一発電部41へのトルク指令をT
Uとし、補正トルク指令を重畳した後の第二発電部42へのトルク指令をT
Lとし、摩擦トルク(スラスト軸受部223と第二支持部32との間の摩擦に起因するトルク)μmg・rをΔT
1とし、T
*=T
U+T
L=T
T-μmg・rとしたときに、制御部5は、第一発電部41に補正後のトルク指令T
U=T
*/2+ΔT
1/2を印加すると共に、第二発電部42に補正後のトルク指令T
L=T
*/2-ΔT
1/2を印加することで、回転部2のねじれを防いでいる。即ち、制御部5は、第一発電部41及び第二発電部42に印加するトルク指令T
*/2に補正トルク指令+ΔT
1/2、-ΔT
1/2をそれぞれ重畳させ(即ち、T
U=T
*/2+ΔT
1/2、T
L=T
*/2-ΔT
1/2、とし)、回転部2の自重によって発生する回転部2の下部の摩擦トルクを第一発電部41と第二発電部42とに均等に分配して該摩擦トルクを打消すことで、回転部2の上部と下部とで発生しているトルクの差をなくし、これにより、回転部2のねじれを抑えている。
【0046】
以上のように構成される発電システム1では、制御部5以外の構成が海中に設置され、潮の流れが回転部2(詳しくは、翼212)に当たることで該回転部2が仮想軸C周りに回転し、この回転によって、第一発電部41と第二発電部42とがそれぞれ発電し、この発電によって得られた電力が外部に出力される。
【0047】
以上の発電システム1によれば、第一発電部41と第二発電部42とを設けることで、回転部2が回転して発電する際に回転部2の上部と下部とに異なるトルクを印加できるため、回転部2のねじれを抑えることができる。
【0048】
例えば具体的には、第一発電部41へのトルク指令T*/2にトルク+ΔT1/2に相当する補正トルク指令を重畳的に印加すると共に、第二発電部42へのトルク指令T*/2にトルク-ΔT1/2に相当する補正トルク指令を重畳的に印加することで、回転部2が回転して発電する際の重力に起因する回転部2の上部と下部とに加わるトルクの差(即ち、回転部2が回転したときの第二支持部32と回転部2(詳しくは、スラスト軸受部223)との摩擦に起因するトルク)ΔT1が打ち消され、これにより、摩擦トルク(第二支持部32と回転部2との摩擦に起因する回転部2の上部と下部とのトルク差:TU-TL=ΔT1=μmg・r)が無くなる。その結果、回転部2のねじれが抑えられる。
【0049】
また、本実施形態の発電システム1では、各界磁部411、421における複数の磁極対の磁極対ピッチA、Bは、回転部2における上部と下部との回転方向のねじれの許容限界のときの該上部と該下部との回転方向のずれ量Xより小さい。
【0050】
ここで、発電システム1では、第一発電部41と第二発電部42とでの回転部2の速度変動の値は各々異なるが、通常、第一発電部41と第二発電部42の平均回転速度値が同じとなるような制御が行われる。このような制御の下、回転部2の上部と下部とでの流体の流速の差等に起因して回転部2に回転方向のねじれが生じる場合がある。このとき、本実施形態の発電システム1によれば、上記のように、磁極対ピッチA、Bが、回転部2における上部と下部との回転方向のねじれの許容限界のときの該上部と該下部との回転方向のずれ量Xより小さくなるように設定されているため、前記流体の流速の差に起因するねじれが生じたとしても、制御範囲内となる。このため、発電システム1において、第一発電部41と第二発電部42とのそれぞれにおいて所望の発電動作が実現される。尚、本実施形態の磁極対ピッチA、Bは、A=Bであり、2×π×rR÷pによって求まる。ここで、rRは、仮想軸Cから各発電部41、42までの距離(半径)であり、pは、極対数である。
【0051】
尚、本発明の発電システムは、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を追加することができ、また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることができる。さらに、ある実施形態の構成の一部を削除することができる。
【0052】
上記実施形態の発電システム1では、各発電部41、42において、界磁部411、421が回転部2に配置され、電機子部412、422が支持部3(第一支持部31、第二支持部32)に配置されているが、この構成に限定されない。界磁部411、421は、支持部3(第一支持部31、第二支持部32)に配置されてもよい。即ち、界磁部411、421が支持部3(第一支持部31、第二支持部32)又は回転部2に配置され、電機子部412、422が支持部3(第一支持部31、第二支持部32)に配置されていればよい。
【0053】
上記実施形態の発電システム1では、回転部2の自重に起因するねじれを抑えるために、制御部5が第一発電部41及び第二発電部42へのトルク指令に重畳する補正トルク指令は、±ΔT1/2であるが、この値に限定されない。回転部2が回転したときの第二支持部32と回転部2との摩擦に起因するトルクをΔT1とし、0<α≦ΔT1/2としたときに、制御部5が第一発電部41及び第二発電部42へのトルク指令に重畳する補正トルク指令は、±αであればよい。即ち、制御部5は、第一発電部41へのトルク指令にトルク+αに相当する補正トルク指令を重畳的に印加すると共に、第二発電部42へのトルク指令にトルク-αに相当する補正トルク指令を重畳的に印加してもよい。
【0054】
かかる構成によれば、回転部2が回転して発電する際の重力に起因する回転部2の上部と下部とに加わるトルクの差(即ち、回転部2が回転したときの第二支持部32と回転部2との摩擦に起因するトルク(回転を妨げる向きのトルク))ΔT1の少なくとも一部が、第一発電部41と第二発電部42とへのトルク指令に補正トルク指令(回転部2の上部と下部とに印加されるトルクの符号が逆となるような補正トルク指令)をそれぞれ重畳させることで打ち消される。これにより、第二支持部32と回転部2との摩擦に起因する回転部2の上部と下部とのトルク差が抑えられ、その結果、回転部2のねじれが抑えられる。
【0055】
上記実施形態の発電システム1では、制御部5が、回転部2と第二支持部32との間の摩擦に起因するトルク等のように設計段階等において予め計算によって求めることができる回転部2の上部と下部とのトルクの差を、予め計算等によって設定された補正トルク指令±ΔT1/2をトルク指令に重畳させて打ち消すことで回転部2のねじれを抑える構成、即ち、計算等によって予め設定された補正トルク指令(一定値)をトルク指令に重畳することで回転部2のねじれを抑える構成であるが、この構成に限定されない。
【0056】
発電システム1は、センサ等によって実際に生じている回転部2のねじれを検知し、この検知されたねじれの原因となる回転部2の上部と下部とのトルクの差を打ち消すような補正トルク指令(ねじれの変化に応じて変動する値)をトルク指令に重畳する構成であってもよい。
【0057】
例えば具体的には、発電システム1が、回転部2の上部の回転と下部の回転とをそれぞれ検出可能なセンサ部を備え、制御部5が、回転部2の上部と下部との回転方向における相対位置のずれがセンサ部によって検出されたときの該回転部2の上部におけるトルクと該回転部2の下部におけるトルクとの差をΔT2とし、0<β≦|ΔT2/2|としたときに、第一発電部41へのトルク指令T*/2にトルク+βに相当する補正トルク指令を重畳的に印加すると共に、第二発電部42へのトルク指令T*/2にトルク-βに相当する補正トルク指令を重畳的に印加する構成でもよい。かかる構成によれば、回転部2において上部と下部とでねじれ(回転部2の上部と下部との回転方向における相対位置のずれ)が生じたときの該ねじれの原因となる回転部2の上部と下部とでのトルクの差(回転部2の上部と下部との相対位置のずれが検出されたときの該回転部2の上部におけるトルクと該回転部2の下部におけるトルクとの差)ΔT2の少なくとも一部が、第一発電部41と第二発電部42とへのトルク指令に補正トルク指令(回転部2の上部と下部とに印加されるトルクの符号が逆となるような補正トルク指令)をそれぞれ重畳させることで打ち消され、これにより、回転部2のねじれが抑えられる。
【0058】
上記実施形態の第一及び第二発電部41、42は、所謂アキシャルギャップ型の発電部であるが、この構成に限定されない。第一及び第二発電部41、42は、所謂ラジアルギャップ型の発電部であってもよい。具体的には、
図8に示すように、第一界磁部411と第一電機子部412とが仮想軸Cと直交する方向に間隔をあけて配置されてもよく、第二界磁部421と第二電機子部422とが仮想軸Cと直交する方向に間隔をあけて配置されていてもよい。
【0059】
また、第一発電部41及び第二発電部42のうちの一方がアキシャルギャップ型の発電部で、第一発電部41及び第二発電部42のうちの他方がラジアルギャップ型の発電部であってもよい。
【0060】
また、上記実施形態の発電システム1では、第一発電部41の第一界磁部411及び第一電機子部412が配置されている円周の径と、第二発電部42の第二界磁部421及び第二電機子部422が配置されている円周の径とが同じである(即ち、仮想軸C方向から見て重なっている)が、異なっていてもよい。
【0061】
また、上記実施形態の発電システム1では、回転部2は、第一支持部31から第二支持部32まで仮想軸C方向に連続して延びる中心軸(回転軸)を備えていないが、この構成に限定されない。回転部2は、第一支持部31から第二支持部32まで仮想軸C方向に連続して延びる中心軸を備えてもよい。この場合、第一支持部31が前記中心軸の上端部を回転可能に保持し、第二支持部32が前記中心軸の下端部を回転可能に保持する。
【0062】
上記実施形態の発電システム1は、海中に配置されて潮の流れを利用して発電しているが、河川やダムの水等の他の流体の流れを利用して発電してもよい。
【符号の説明】
【0063】
1…発電システム、2…回転部、21…回転部本体、211…円環部、212…翼、22…筒部、221…筒部本体、222…フランジ部、223…スラスト軸受部、3…支持部、31…第一支持部、311…第一枠部、312…第一固定部、313…第一板状部、314…穴、315…第一支持筒部、3151…第一支持筒本体、3152…第一フランジ部、3153…第一ラジアル軸受部、316…第一円環部、32…第二支持部、321…第二枠部、322…第二固定部、323…第二板状部、324…穴、325…第二支持筒部、3251…第二支持筒本体、3252…第二フランジ部、3253…第二ラジアル軸受部、326…第二円環部、33…補強部、4…発電部、41…第一発電部、411…第一界磁部、412…第一電機子部、4121…コイル、4122…ステータティース、42…第二発電部、421…第二界磁部、422…第二電機子部、4221…コイル、4222…ステータティース、5…制御部、500…発電システム、510…回転部、511…回転軸、512…円板状部材、513…翼、520…支持部、521…第一支持部、522…第二支持部、530…発電部、531…界磁部、532…電機子部、A、B…磁極対ピッチ、C…仮想軸、X…回転部の上部と下部とのねじれの許容限界のときのねじれ量