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特許7079982農産物用の改良された運搬および分類装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-26
(45)【発行日】2022-06-03
(54)【発明の名称】農産物用の改良された運搬および分類装置
(51)【国際特許分類】
   B65G 17/42 20060101AFI20220527BHJP
   B07C 5/36 20060101ALI20220527BHJP
   B65G 47/52 20060101ALI20220527BHJP
【FI】
B65G17/42 Z
B07C5/36
B65G47/52 A
【請求項の数】 54
(21)【出願番号】P 2020546295
(86)(22)【出願日】2018-11-21
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-02-15
(86)【国際出願番号】 US2018062340
(87)【国際公開番号】W WO2019104238
(87)【国際公開日】2019-05-31
【審査請求日】2020-07-03
(31)【優先権主張番号】62/590,144
(32)【優先日】2017-11-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】520178652
【氏名又は名称】リード,ローリン
【氏名又は名称原語表記】REED, Lorin
【住所又は居所原語表記】P.O. Box 636, Kingsburg, CA 93631, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100065248
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100159385
【弁理士】
【氏名又は名称】甲斐 伸二
(74)【代理人】
【識別番号】100163407
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 裕輔
(74)【代理人】
【識別番号】100166936
【弁理士】
【氏名又は名称】稲本 潔
(74)【代理人】
【識別番号】100174883
【弁理士】
【氏名又は名称】冨田 雅己
(72)【発明者】
【氏名】リード,ローリン
【審査官】板澤 敏明
(56)【参考文献】
【文献】特表平09-505264(JP,A)
【文献】特開2007-216115(JP,A)
【文献】特開2013-176769(JP,A)
【文献】国際公開第2017/068534(WO,A1)
【文献】国際公開第2016/166439(WO,A1)
【文献】米国特許第05244100(US,A)
【文献】国際公開第2013/131141(WO,A1)
【文献】米国特許第05611419(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 17/42
B07C 5/36
B65G 47/52
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
農産物を搬送するためのコンベアー装置であって、
a. 互いに平行に設けられた複数の連続したレールであって、各レールが滑らかな外部上面、底面、および対向する側面を有し、少なくとも1つの連続した嵌合面が、前記上面、底面、および側面の少なくとも1つに沿って設けられている複数の連続したレールと、
b. 各レールに設けられた複数のパックであって、各パックが、そのようなレールを跨ぐ脚の間に開口を形成する一対の脚を備え、そのような開口の各々の少なくとも1つの内面がパックとレールの間に摺動可能に係合するために各レール上の嵌合面に相補的な嵌合面を有し、外側に延びる突出部が各一対の脚の外面に設けられている複数のパックとを備え、さらに、
c. 複数の平行なスプロケットホイールを備え、
そのような複数の平行なスプロケットホイールの各々が複数のレールの各々に隣接して設けられ、各スプロケットホイールは、複数の前記パックを前記複数のレールに沿って付勢するために、前記スプロケットホイールが、前記複数のレールに沿って移動するときに、前記複数のパックの外側に延びる突出部に係合するための複数のスプロケットを備えるコンベアー装置。
【請求項2】
連続的な窪みが各レールの各対向側面に沿って設けられ、各パック脚の各内面が、各レールの対応する側面の窪みと相補的な形状を有する突起を備える請求項1に記載のコンベアー装置。
【請求項3】
のような複数の平行なスプロケットホイールの各々が複数のレールの各々の湾曲部分に隣接して設けられている請求項1に記載のコンベアー装置。
【請求項4】
のような複数の平行なスプロケットホイールの各々が各レールの湾曲部分に隣接して設けられ、各スプロケットホイールが、各レールの対向側面に設けられた2つの回転可能な平行なディスクを備え、各ディスクはレールに沿って前記パックを付勢するために、前記スプロケットホイールがレールに沿って移動するときに前記パックの突出部に係合するための複数のスプロケットを備える請求項1に記載のコンベアー装置。
【請求項5】
各レールの別の部分に隣接して設けられた少なくとも1つの追加のスプロケットホイールをさらに備え、各追加のスプロケットホイールは、前記パックを前記レールに沿ってさらに付勢するために、パックの突出部と係合するための複数のスプロケットを備える請求項4に記載のコンベアー装置。
【請求項6】
各パックが、農産物を保持するために枢動可能に取り付けられた可動カップと、前記可動カップの縁に位置する少なくとも1つの下向きに延びる脚とをさらに備え、
a. 前記レールの軸に垂直な向きを有する前記レールの下方に搭載され、各レールに隣接する少なくとも1つの制御可能な電磁石を収容する少なくとも1つの中空クロス部材と、
b. 各電磁石が作動すると、前記可動カップのうちの1つの脚に選択的に接触して前記可動カップを旋回させて農産物を排出させるために、各レールに隣接し、少なくとも1つの電磁石に隣接する前記中空クロス部材上の少なくとも1つの可動アクチュエータと、
をさらに備える請求項1に記載のコンベアー装置。
【請求項7】
可動カップが一対の下方に延びる脚を備え、各脚が前記レールの各側面にあり、前記少なくとも1つの可動アクチュエータが2つの平行なリフトアームを備え、各リフトアームは前記脚の位置に対応するように前記レールの各側面に設けられ、前記平行なリフトアームの一方は、前記平行なリフトアームの他方よりも長い請求項に記載のコンベアー装置。
【請求項8】
前記電磁石が作動したときに前記可動アクチュエータに接触するように前記中空クロス部材に沿って選択的に移動するために各可動アクチュエータに隣接する各中空クロス部材の周りに設けられた少なくとも1つの可動ディスクをさらに備える請求項に記載のコンベアー装置。
【請求項9】
各パックが、農産物を保持するためにそこに固定して取り付けられたカップと、下向きに延びる脚を有する前記カップ内の少なくとも1つの可動部材とをさらに備え、
a. 前記レールの軸に垂直な向きを有する前記レールの下方に搭載され、かつ、各レールに隣接する少なくとも1つの制御可能な電磁石を収容する少なくとも1つの中空クロス部材と、
b. 各電磁石が作動すると、前記可動部材のうちの一つの脚に選択的に接触して可動部材を上昇させ、農産物を放出させるために、各レールに隣接し、かつ、少なくとも一つの電磁石に隣接する前記中空クロス部材上の少なくとも一つの可動アクチュエータと、をさらに備える請求項1に記載のコンベアー装置。
【請求項10】
第2のコンベアーをさらに含み、前記第2のコンベアーは、
c. 互いに平行に設けられ、長さの一部にわたって前記複数の連続したレールの間に挿入された複数の連続した第2のレールであって、前記複数の連続した第2のレールの各々は滑らかな外部上面、底面、および対向する側面を有し、少なくとも1つの連続する嵌合面が、前記外部上面、底面、および対向する側面の少なくとも1つに沿って設けられる前記複数の連続した第2のレールと、
d. 各第2レール上に設けられた複数のキャリアであって、各キャリアが、そのような各第2のレールに跨る脚の間に開口を形成する一対の脚を備え、各開口の少なくとも1つの内面が、キャリアと第2のレールの間を摺動可能に係合するために、そのような各第2のレールの嵌合面に相補的である嵌合面を備える複数のキャリアと、
を備える請求項1に記載のコンベアー装置。
【請求項11】
連続的な窪みが各第2のレールの各対向側面に沿って設けられ、各脚の各内面が、そのような各第2のレールの対応する側面の窪みに相補的な形状を有する突起を備える請求項10に記載のコンベアー装置。
【請求項12】
外側へ延びる突出部が各脚の外面に設けられ、前記コンベアー装置がさらに第2の複数の平行なスプロケットホイールを備え、各第2のスプロケットホイールは、前記キャリアを前記第2のレールに沿って付勢するために、第2のスプロケットホイールが、前記第2のレールに沿って移動するときに、前記キャリアの突出部と係合するための複数のスプロケットを備える請求項10に記載のコンベアー装置。
【請求項13】
外側に延びる突出部が各脚の外面に設けられ、本コンベアー装置がさらに複数の平行な第2のスプロケットホイールを備え、そのような各第2のスプロケットホイールが各第2レールに沿って設けられ、そのような各第2のスプロケットホイールは、各第2のレールの対向側面に設けられた2つの回転可能な平行ディスクを備え、各ディスクは、前記キャリアを第2のレールに沿って付勢するために、前記ディスクが前記第2のレールに沿って移動するときに、キャリアの突出部に係合するための複数のスプロケットを備える請求項10に記載のコンベアー装置。
【請求項14】
a. 中心軸を有する少なくとも1つのレール;
b. 前記少なくとも1つのレールに沿って移動するために設けられた少なくとも1つのパック;
c. 農産物を保持するために各パックに枢動可能に取り付けられた可動カップであって、各可動カップが少なくとも1つの下向きに延びる脚を有する可動カップ;
d. 前記少なくとも1つのレールの中心軸に垂直な方位を有する前記少なくとも1つのレールの下方に搭載された少なくとも1つの中空クロス部材であって、各中空クロス部材が、前記少なくとも1つのレールに隣接する少なくとも1つの制御可能な電磁石を収容する中空クロス部材; そして
e. 前記可動カップのうちの1つの脚に選択的に接触し、前記電磁石が作動した時に可動カップを旋回させて農産物を放出させるために、少なくとも1つのレールと少なくとも1つの電磁石に隣接する、中空クロス部材上の少なくとも1つの電磁可動アクチュエータを備える、農産物を選択的に放出する装置。
【請求項15】
可動カップが一対の下方に延びる脚を備え、前記少なくとも1つのレールの各側面に1つの脚があり、前記少なくとも1つの電磁可動アクチュエータが2つの平行なリフトアームを備え、1つのそのようなリフトアームが前記脚の位置に対応して前記レールの各側面に設けられ、前記平行なリフトアームの一方が前記平行なリフトアームの他方よりも長い請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記電磁石が作動するときに前記中空クロス部材に沿って選択的に移動して前記電磁可動アクチュエータに接触するために、各電磁可動アクチュエータに隣接する各中空クロス部材の周りに設けられた少なくとも1つの電磁可動ディスクをさらに備える請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記少なくとも1つのレールは、互いに平行に設けられた複数の連続したレールを備え、各レールは、滑らかな外部上面、底面、および対向側面を有し、少なくとも1つの連続嵌合面が、前記外部上面、底面、および対向側面の少なくとも1つに沿って設けられ、前記少なくとも1つのパックは、各レール上に設けられた複数のパックを備え、各パックは、そのようなレールを跨ぐために脚の間の開口を形成した一対の脚を備え、そのような各開口の少なくとも1つの内面が、パックとレール間の摺動可能な係合のために、各レールの嵌合面を補完する嵌合面を備える請求項14に記載の装置。
【請求項18】
連続的な窪みが各レールの各対向側面に沿って設けられ、各脚の各内面が、各レールの対応する側面の窪みと相補的な形状を有する突起を備える請求項14に記載の装置。
【請求項19】
外側に延びる突出部が各脚の外面に設けられ、前記装置は複数の平行なスプロケットホイールをさらに備え、そのような各スプロケットホイールは、各レールの湾曲部分に隣接して設けられ、各スプロケットホイールは、前記スプロケットホイールが前記レールの湾曲部分の周りを移動するときに、前記パックを前記レールに沿って付勢するために、前記パックの突出部に係合するための複数のスプロケットを備える請求項14に記載の装置。
【請求項20】
外側に延びる突出部が各脚の外面に設けられ、前記装置が複数の平行なスプロケットホイールをさらに備え、そのような各スプロケットホイールが各レールの湾曲部分に隣接して設けられ、そのような各スプロケットホイールが各レールの対向側面に設けられた2つの回転可能な平行なディスクを備え、各ディスクは、前記ディスクがレールの湾曲部分の周りを移動するときに、前記パックをレールに沿って付勢するために、前記パックの突出部に係合するための複数のスプロケットを備える請求項14に記載の装置。
【請求項21】
a. 中心軸を有する少なくとも1つのレール;
b. 前記少なくとも1つのレールに沿って移動するために設けられた少なくとも1つのパック;
c. 農産物を保持するために各パックに固定的に取り付けられたカップであって、各カップが少なくとも1つの可動部材をその上に有し、前記可動部材が下向きに延びる脚を有するカップ;
d. 前記少なくとも1つのレールの中心軸に垂直な方位を有する前記少なくとも1つのレールの下方に搭載された少なくとも1つの中空クロス部材であって、各中空クロス部材が、前記少なくとも1つのレールに隣接する少なくとも1つの制御可能な電磁石を収容する中空クロス部材; そして
e. 前記可動部材のうちの1つの脚に選択的に接触し、前記電磁石が作動した時に可動部材に農産物を移動させるために、少なくとも1つのレールと少なくとも1つの電磁石に隣接する、前記中空クロス部材上の少なくとも1つの電磁可動アクチュエータを備える、農産物を選択的に放出する装置。
【請求項22】
前記少なくとも1つのレールは、互いに平行に設けられた複数の連続したレールを備え、各レールは、滑らかな外部上面、底面、および対向側面を有し、少なくとも1つの連続嵌合面が、前記外部上面、底面、および対向側面の少なくとも1つに沿って設けられ、前記少なくとも1つのパックは、各レール上に設けられた複数のパックを備え、各パックは、そのようなレールを跨ぐために脚の間の開口を形成した一対の脚を備え、そのような各開口の少なくとも1つの内面が、パックとレール間の摺動可能な係合のために、各レールの嵌合面を補完する嵌合面を備える請求項21に記載の装置。
【請求項23】
連続的な窪みが各レールの各対向側面に沿って設けられ、各脚の各内面が、各レールの対応する側面の窪みと相補的な形状を有する突起を備える請求項21に記載の装置。
【請求項24】
外側に延びる突出部が各脚の外面に設けられ、前記装置は複数の平行なスプロケットホイールをさらに備え、そのような各スプロケットホイールは、各レールの湾曲部分に隣接して設けられ、各スプロケットホイールは、前記スプロケットホイールが前記レールの湾曲部分の周りを移動するときに、前記パックを前記レールに沿って付勢するために前記パックの突出部に係合するための複数のスプロケットを備える請求項21に記載の装置。
【請求項25】
外側に延びる突出部が各脚の外面に設けられ、前記装置が複数の平行なスプロケットホイールをさらに備え、そのような各スプロケットホイールが各レールの湾曲部分に隣接して設けられ、そのような各スプロケットホイールが各レールの対向側面に設けられた2つの回転可能な平行なディスクを備え、各ディスクは、前記ディスクが前記レールの湾曲部分の周りを移動するときに、前記パックをレールに沿って付勢するために、前記パックの突出部に係合するための複数のスプロケットを備える請求項21に記載の装置。
【請求項26】
a. 農産物を複数の可動カップのそれぞれに導入し、各可動カップは複数のスライド可能なパックの1つに旋回可能に取り付けられ、各スライド可能なパックは中心軸を有する連続したレールとスライド可能に係合し、各スライド可能なパックはレールを跨ぐためにパックの脚の間に開口を形成する一対のパックの脚を備え、各開口の少なくとも1つの内面は、各スライド可能なパックとレールとの間のスライド可能な係合のためのレール上の連続嵌合面に相補的な嵌合面を備え、そして
b. レールに沿って配置された第1スプロケットホイールを使用して、レールに沿って前記複数のスライド可能なパックを互いに付勢し、前記第1スプロケットホイールは、スライド可能なパックがレールに沿って移動するときに、前記複数のスライド可能なパックのそれぞれと係合する複数の第1のスプロケットを備える、
農産物を選別するために運搬する方法。
【請求項27】
レールの他の部分に隣接して配置された第2スプロケットホイールを使用して、レールに沿って前記複数のスライド可能なパックを互いにさらに付勢し、前記第2スプロケットホイールは、スライド可能なパックがレールに沿って移動するときに複数のスライド可能なパックのそれぞれと係合する複数の第2のスプロケットを備える請求項26に記載の方法。
【請求項28】
外側に延びる突出部が、前記第1および第2スプロケットとの係合のために、前記一対のパックの脚のそれぞれの外面に設けられる、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
可動カップが、前記可動カップの縁部に位置する少なくとも1つの下向きに延びる脚をさらに備え、制御可能な電磁石を収容する中空クロス部材が、前記レールの下方に取り付けられ、前記中空クロス部材が、前記レールの中心軸に垂直な方向を有し、可動アクチュエータが、レールに隣接し、かつ、前記制御可能な電磁石に隣接する前記中空クロス部材上に設けられ、農産物が識別されたときに前記電磁石を選択的に作動させて、前記可動アクチュエータを前記可動カップの下方に延びる脚部に接触させて、前記可動カップを旋回させ、識別された農産物を前記可動カップから放出する、請求項26に記載の方法。
【請求項30】
レールのの部分に隣接して設けられた第2スプロケットホイールを用いて、レールに沿って前記複数のスライド可能なパックを互いにさらに付勢し、前記第2スプロケットホイールは、スライド可能なパックがレールに沿って移動するときに複数のスライド可能なパックのそれぞれと係合する複数の第2のスプロケットを備える、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記第1および第2スプロケットと係合するために、前記一対のパックの脚のそれぞれの外面に外向きに延びる突出部が設けられる、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
各可動カップは、一対の下向きに延びる脚を備え、各脚がレールの各側面に有り、前記可動アクチュエータは、2本の平行リフトアームを備え、1つのそのようなリフトアームが前記一対の脚の位置に対応するレールの各側面に設けられ、前記平行リフトアームの一方は、前記平行リフトアームの他方より長い、請求項29に記載の方法。
【請求項33】
前記電磁石が作動するとき、前記少なくとも1つの中空クロス部材に沿って選択的に移動して前記可動アクチュエータに接触するために、前記可動アクチュエータに隣接する前記中空クロス部材の周りに設けられた可動ディスクをさらに備える、請求項29に記載の方法。
【請求項34】
a. 農産物を複数のカップのそれぞれに導入し、各カップは複数のスライド可能なパックのうちの1つに固定して取り付けられ、各スライド可能なパックは中心軸を有する連続したレールとスライド可能に係合し、各スライド可能なパックはレールを跨ぐためにパックの脚の間に開口を形成する一対のパックの脚を備え、各開口の少なくとも1つの内面は、各スライド可能なパックとレールとの間のスライド可能な係合のためのレール上の連続嵌合面に相補的な嵌合面を備え、そして
b. レールに沿って配置された第1スプロケットホイールを使用して、レールに沿って前記複数のスライド可能なパックを互いに付勢し、前記第1スプロケットホイールは、スライド可能なパックがレールに沿って移動するときに前記複数のスライド可能なパックのそれぞれと係合する複数の第1のスプロケットを備える、
農産物を選別するために運搬する方法。
【請求項35】
各カップが少なくとも1つの可動部材をさらに備え、前記可動部材はそこに位置する下向きに延びる脚を有し、制御可能な電磁石を収容する中空クロス部材が、前記レールの下方に取り付けられ、前記中空クロス部材が、前記レールの中心軸に垂直な方向を有し、可動アクチュエータが、レールに隣接し、かつ、前記制御可能な電磁石に隣接する前記中空クロス部材上に設けられ、農産物が識別されたときに前記電磁石を選択的に作動させて、前記可動アクチュエータを前記可動部材の下方に延びる脚に接触させて、前記可動部材を上昇させ、識別された農産物を前記カップから放出する、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
レールの他の部分に隣接して配置された第2スプロケットホイールを使用して、レールに沿って前記複数のスライド可能なパックを互いにさらに付勢し、前記第2スプロケットホイールは、スライド可能なパックがレールに沿って移動するときに複数のスライド可能なパックのそれぞれと係合する複数の第2のスプロケットをえる請求項35に記載の方法。
【請求項37】
a. 農産物を複数の可動カップのそれぞれに導入し、各可動カップは複数の摺動可能なパックの1つに枢動可能に取り付けられ、各摺動スライド可能なパックは、軸に沿って互いに平行に設けられた複数の連続したレールの1つと摺動可能に係合し、各摺動可能なパックは、そのような各レールに跨るためにパックの脚の間に開口を形成する一対のパックの脚を備え、各開口の少なくとも1つの内面は、各摺動可能なパックとそのような各レールとの間の摺動可能な係合のための複数のレールのうちの1つの連続嵌合面に相補的な嵌合面を備え、
b. 複数の第1スプロケットホイールを使用して、複数のレールのそれぞれに沿って前記複数の摺動可能なパックを互いに付勢し、前記第1スプロケットホイールは、複数のレールのそれぞれに沿って配置され、複数の第1スプロケットホイールのそれぞれは、摺動可能なパックが複数のレールのそれぞれに沿って移動するときに、前記複数の摺動可能なパックのそれぞれに係合する複数の第1のスプロケットを備える、農産物を選別するために運搬する方法。
【請求項38】
複数の可動カップの各可動カップが、そのような各可動カップの縁部に配置された少なくとも1つの下向きに延びる脚をさらに備え、少なくとも1つの制御可能な電磁石を収容する少なくとも1つの中空クロス部材が、前記複数のレールの下方に取り付けられ、前記少なくとも1つの中空クロス部材は、前記複数のレールの軸に垂直な方向を有し、少なくとも1つの可動アクチュエータが、複数のレールに隣接し、かつ、前記少なくとも1つの制御可能な電磁石に隣接する少なくとも1つの中空クロス部材上に設けられ、農産物が特定されたときに前記制御可能な電磁石の1つを選択的に作動させて、前記可動アクチュエータを前記可動カップの下方に延びる前記脚に接触させ、前記可動カップを旋回させ、特定された農産物を前記可動カップから放出させる請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記複数のレールの別の部分に隣接して設けられた複数の第2スプロケットホイールを使用して、前記複数の摺動可能なパックを複数のレールに沿って互いにさらに付勢し、前記複数の第2スプロケットホイールのそれぞれは摺動可能なパックが複数のレールに沿って移動するときに前記複数の摺動可能なパックのそれぞれと係合する複数の第2のスプロケットを備える、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
a. 農産物を複数の可動カップのそれぞれに導入し、各可動カップは、スライド可能な複数のパックのうちの1つに枢動的に取り付けられており、各スライド可能なパックは、中心軸を有する連続したレールとスライド可能に係合しており、各スライド可能なパックは、レールを跨ぐためにパックの脚の間に開口を形成する一対のパックの脚を含み、各開口の少なくとも1つの内面は、各スライド可能なパックとレールとの間のスライド可能な係合のためのレール上の連続嵌合面に相補的な嵌合面を備え、そして
b. 前記レールに沿って前記複数のスライド可能なパックを互いに押しつける、
農産物を選別するために運搬する方法であって、
各可動カップが、前記可動カップの端部に位置する少なくとも1つの下向きに伸びる脚をさらに有し、制御可能な電磁石を囲む中空クロス部材が前記レールの下方に取り付けられ、前記中空クロス部材は、前記レールの中心軸に垂直な方向を有し、可動アクチュエータが、前記レールに隣接し、かつ、制御可能な電磁石に隣接する前記中空クロス部材上に設けられ、農産物が識別されたときに前記電磁石を選択的に作動させ、前記可動アクチュエータを前記可動カップの下向きに伸びる前記脚に接触させて、前記可動カップを旋回させ、識別された農産物を前記可動カップから放出する、
農産物を選別するために運搬する方法
【請求項41】
可動カップが、一対の下向きに伸びる脚を有し、各脚がレールの各側面にあり、前記可動アクチュエータは、2本の平行リフトアームを備え、1つのそのようなリフトアームが前記一対の下向きに伸びる脚の位置に対応するレールの各側面に設けられ、前記平行リフトアームの一方は、前記平行リフトアームの他方より長い、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記電磁石が作動するとき、前記少なくとも1つの中空クロス部材に沿って選択的に移動して前記可動アクチュエータに接触するために、前記可動アクチュエータに隣接する前記中空クロス部材の周りに設けられた可動ディスクをさらに備える、請求項40に記載の方法。
【請求項43】
a. 農産物を複数の可動カップのそれぞれに導入し、各可動カップは、スライド可能な複数のパックのうちの1つに枢動的に取り付けられており、各スライド可能なパックは、中心軸を有する連続したレールとスライド可能に係合しており、各スライド可能なパックは、レールを跨ぐためにパックの脚の間に開口を形成する一対のパックの脚を含み、各開口の少なくとも1つの内面は、各スライド可能なパックとレールとの間のスライド可能な係合のためのレール上の連続嵌合面に相補的な嵌合面を備え、そして
b. 前記レールに沿って前記複数のスライド可能なパックを互いに押しつける、
農産物を選別するために運搬する方法であって、
前記レールに沿って前記複数のスライド可能なパックを互いに押し付けるステップは、前記レールに隣接して配置された駆動チェーンを使用して達成され、前記駆動チェーンは、前記スライド可能なパックが前記レールに沿って移動するときに、前記複数のスライド可能なパックのそれぞれに係合する複数の開口部を有する
農産物を選別するために運搬する方法。
【請求項44】
a. 農産物を複数のカップのそれぞれに導入し、各カップは、スライド可能な複数のパックのうちの1つに固定的に取り付けられており、各スライド可能なパックは、中心軸を有する連続したレールにスライド可能に係合しており、各スライド可能なパックは、レールを跨ぐためにパックの脚の間の開口を形成する一対のパックの脚を含み、各開口の少なくとも1つの内面は、各スライド可能なパックとレールとの間でスライド可能な係合のためのレール上の連続嵌合面と相補的な嵌合面を備え、そして
b. 前記レールに沿って前記複数のスライド可能なパックを互いに押しつける、
農産物を選別するために運搬する方法であって、
各カップが、少なくとも1つの可動部材をさらに備え、前記可動部材は、その上に位置する下向きに伸びる脚を有し、制御可能な電磁石を囲む中空クロス部材が、前記レールの下方に取り付けられ、前記中空クロス部材は、前記レールの中心軸に垂直な方向を有し、可動アクチュエータが、前記レールに隣接し、かつ、制御可能な電磁石に隣接する前記中空クロス部材上に設けられ、農産物が識別されたときに前記電磁石を選択的に作動させ、前記可動アクチュエータを前記可動部材の下向きに延びる脚に接触させて、前記可動部材を上昇させ、識別された農産物を前記カップから放出する、
農産物を選別するために運搬する方法
【請求項45】
a. 農産物を複数のカップのそれぞれに導入し、各カップは、スライド可能な複数のパックのうちの1つに固定的に取り付けられており、各スライド可能なパックは、中心軸を有する連続したレールにスライド可能に係合しており、各スライド可能なパックは、レールを跨ぐためにパックの脚の間の開口を形成する一対のパックの脚を含み、各開口の少なくとも1つの内面は、各スライド可能なパックとレールとの間でスライド可能な係合のためのレール上の連続嵌合面と相補的な嵌合面を備え、そして
b. 前記レールに沿って前記複数のスライド可能なパックを互いに押しつける、
農産物を選別するために運搬する方法であって、
前記レールに沿って前記複数のスライド可能なパックを互いに押し付けるステップは、前記レールに隣接して配置された駆動チェーンを使用して達成され、前記駆動チェーンは、前記スライド可能なパックが前記レールに沿って移動するときに、前記複数のスライド可能なパックのそれぞれに係合する複数の開口部を有する
農産物を選別するために運搬する方法。
【請求項46】
複数のレールの他の部分に隣接して配置された複数の第2スプロケットホイールを使用して、複数のレールに沿って前記複数のスライド可能なパックを互いにさらに付勢し、前記複数の第2スプロケットホイールのそれぞれは、スライド可能なパックが複数のレールに沿って移動するときに、複数のスライド可能なパックのそれぞれと係合する複数の第2のスプロケットを備える請求項44に記載の方法。
【請求項47】
複数のレールの他の部分に隣接して配置された複数の第2スプロケットホイールを使用して、複数のレールに沿って前記複数のスライド可能なパックを互いにさらに付勢し、前記複数の第2スプロケットホイールのそれぞれは、スライド可能なパックが複数のレールに沿って移動するときに、複数のスライド可能なパックのそれぞれと係合する複数の第2のスプロケットを備える請求項45に記載の方法。
【請求項48】
a. 軸を有する少なくとも1つの連続したレール;
b. 前記少なくとも1つのレールを移動するために設けられた複数のパックであって、各パックは、少なくとも1つのレールを跨ぐ脚の間に開口を形成する一対の脚を備え、外側に延びる突出部が各脚の外面に設けられ;そして
c. 各レールに隣接して設けられた少なくとも1つのスプロケットホイールを備えたコンベアーであって、各スプロケットホイールは、複数のパックが少なくとも1つのレールに沿って移動するときに、複数のパックを少なくとも1つのレールに沿って付勢するために、複数のパックの外側に延びた突出部に係合するための複数のスプロケットを備える
農産物を選択的に放出する装置。
【請求項49】
各スプロケットホイールは、前記少なくとも1つのレールの湾曲部分に隣接して設けられている請求項48に記載の装置。
【請求項50】
少なくとも1つのレールの別の部分に隣接して設けられた少なくとも1つの追加のスプロケットホイールをさらに備え、少なくとも1つの追加のスプロケットホイールは、少なくとも1つのレールに沿って複数のパックをさらに付勢するために、複数のパックの外側に延びる突出部と係合するための複数のスプロケットを備える請求項48に記載の装置。
【請求項51】
a. 軸に沿って互いに平行に設けられた複数の連続したレール;
b. 複数のレールの各々に沿って移動するために設けられた複数のパックであって、複数のパックの各々は、複数のレールのうちの1つを跨ぐ脚の間に開口を形成する一対の脚を備え、外側に延びる突出部が各対の脚の外面に設けられ;そして
c. 複数の平行な第1スプロケットホイールを備えたコンベアーであって、複数の第1スプロケットホイールの各々は、複数のレールの各々に隣接して設けられ、複数の第1スプロケットホイールの各々は、複数のパックが複数のレールに沿って移動するときに、複数のパックを複数のレールに沿って付勢するために、複数のパックの外側に延びた突出部に係合するための複数のスプロケットを備える
農産物を選択的に放出する装置。
【請求項52】
複数の第1スプロケットホイールの各々は、複数のレールの各々の湾曲部分に隣接して設けられている請求項51に記載の装置。
【請求項53】
複数のレールの各々の別の部分に隣接して設けられた複数の第2スプロケットホールをさらに備え、複数の第2スプロケットホイールの各々は、複数のレールに沿って複数のパックをさらに付勢するために、複数のパックの突出部と係合するための複数のスプロケットを備える請求項51に記載の装置。
【請求項54】
複数の第1スプロケットホイールの各々の複数のスプロケットは、複数のレールの各々の対向側面に設けられた2つの回転可能な平行ディスクの上に設けられ、複数の第2スプロケットホイールの各々の複数のスプロケットは、複数のレールの各々の対向側面に設けられた2つの回転可能な追加の平行ディスクの上に設けられる請求項53に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、農産物の運搬および分類装置に関し、より詳細には、汚染を受けにくく、容易に洗浄される改良された、農産物の運搬、選別および分類装置およびその使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の農産物取り扱いおよび選別/分類機器は、搬送および選別/分類システム内の経路に沿って移動するカップまたはその他の構造物を備え、個々の農産物がシステムを通過するときにそれらを支持する。通常、これらのシステムは、撮影ゾーン、計量ゾーン、仕分け/分類ゾーンを有する。農産物は個々のカップに置かれ、農産物の状態と品質を評価するために最初に撮影ゾーンを通過し、次に計量ゾーンを通過する。農産物はその後、コンベアーで計量ゾーンから適切な仕分け/分類エリアに般送され、そこでサイズ、形状、色、重量、またはその他の要因によって分離される。
【0003】
既存のシステムは、通常、農産物の各々を重量、サイズ、傷で分析して、コンベアーから農産物をどの仕分けテーブルまたはビンに排出するかを決定するコンピュータを備える。特定の農産物が適切な仕分けテーブルに到着すると、その農産物を保持するカップまたは他の支持構造がシステムによって作動し、それを旋回させるか、さもなければそのカップ内の農産物を下方の仕分けテーブルに落下させる。
【0004】
通常の選別/分類システムでは、個々の農産物を保持するカップは、システムを介してそれらを運ぶ連続チェーンに取り付けられる。一部の既存のシステムでは、農産物を保持するカップの旋回軸が、ソレノイドまたは他の同様の物理的アクチュエータを使用して作動することがよくある。これらのソレノイドは、カップが移動するトラックに沿って配置され、少なくとも1つのソレノイドが各仕分けテーブル上の各トラックに結合されている。
【0005】
特定の農産物を保持するカップが、コンピュータシステムによって選択された仕分けテーブルの上に到着すると、カップが通過するときにそのテーブルのソレノイドが一時的に作動する。これにより、延長部材がソレノイドから突き出て、カップに接触し、カップが旋回して搬送している農産物を落下させる。次に、ソレノイドはすぐに後退し、トラックを下ってくる次のカップと不必要に接触しないようにする。
【0006】
これらのシステムには、旋回可能なカップを支持するチェーンを備えた複数の平行なレールが設けられており、各仕分けテーブルの各レールに複数のソレノイドが必要とされるソレノイドは、カップのトラックの下のクロスビーム上に設けられ、ワイヤー対は、搬送システムの側面から各ソレノイドまで延びている。
【0007】
残念ながら、連続チェーン、ワイヤー、クロスビーム、及びソレノイド自体は、特に典型的な日に何千もの農産物がそのようなシステムを通過するときに、汚染や破片が時間の経過とともに蓄積する可能性がある多数の不規則な開口や表面を備える。
【0008】
結果的に、これらのシステムを完全にクリーニングすることは困難である。これは、リステリア菌または他の病原体を含む汚染がカップ、農産物、および農産物の消費者に運ばれるリスクを増大させる。従って、農産物の望ましくない汚染を防止するために、より容易かつ完全に洗浄することができる部品を有する改良された農産物選別および分類システムが必要とされている。
【0009】
従来の選別/分類システムも、メンテナンスやクリーニングの問題を抱えている。 既存のコンベアーシステムは、通常、ローラーチェーンを使用してシステムを駆動する。ローラーチェーンは時間の経過とともに寸法が伸びる傾向があり、コンベアーのタイミングと動き、およびコンベアーに沿って駆動されるカップまたはその他の支持構造にばらつきが生じる。
【0010】
さらに、搬送システムを水または水溶液で洗浄すると、ローラーチェーンが錆びやすくなり、搬送システムの機能が低下し、修理が必要になる。このようなシステムは高速で動作するため、コンベアーシステムの動作の劣化と変動は、直ちに農産物の仕分けのエラーにつながる。その結果、そのような機器の耐久性と効率を改善する継続的なニーズが存在する。
【発明の概要】
【0011】
本発明の実施形態は、農産物カップを支持する複数の個々のパックがそれに沿って摺動移動する複数の連続する平行コンベアーレールを利用する、農産物用の改良された搬送、選別および分類装置を提供する。運動は、コンベアーの長さに沿って延びる連続的なチェーンまたはベルトによってではなく、各コンベアーレールの始端に設けられた回転可能なスプロケットホイールによってパックに与えられることが好ましい。
【0012】
さらに、本発明は、仕分けコンベアーカップから、適切な仕分けテーブルまたはビンに農産物を移動させるための新しい作動システムを備えるが、これは、壁の後部に、および/または、ソレノイドなどの外部装置ではなく仕分けカップとコンベアーを支持する構造の内部に、配置された電磁石を使用して操作されるアクチュエータを利用する。したがって、本発明の実施形態は、農産物の選別、分類、および搬送システムの耐久性および清潔性を改善する。
【0013】
本発明の実施形態は、複数の平行な連続(エンドレス)コンベアートラックを備え、各トラックは、複数のパックが搬送方向に沿って移動するレールまたは摺動部を備える。パックは、好ましくは搬送システムの一端でパックに短時間係合し、レールに沿って摺動するようにそれらを互いに押し込む、大きなスプロケット付きホイールの形態の1つ以上の駆動システムによって、各トラックに沿って前進させることができる。
【0014】
長い運搬システムの場合、運搬されるパックをさらに付勢するために、レールに沿って間隔を置いて1つ以上の追加のスプロケット付きホイールを設けることができる。各パックは、各レールの側面をまたぐように設計された一対の脚を備えてもよい。レールの両側面は、長さに沿って連続した窪みを有するが、これは、各パックの脚の内面にある突起に対応している。
【0015】
パックはレールと係合しているため、脚の突起はレールの窪みと係合し、その窪みはレールに沿って移動するときにパックをレール上に保持する。別の実施形態では、窪みおよび突起は、対向する位置に設けられてもよい、すなわち、突起は、レールの側面に設けられてもよく、対応する窪みは、パック脚の内側に設けられてもよい。
【0016】
窪みと突起の形状は、不要な摩擦を避けるために相補的である必要があり、丸みを帯びた、凹面/凸面、楕円形、直交、または他の適切な相補的構造を含むがこれらに限定されない任意の適切な形である。いくつかの実施形態では、脚およびレールは一緒にあり継ぎされてもよく、パックはレール上およびレールからポップされてもよい。
【0017】
いくつかの実施形態では、細長いガイドがレールの長さに沿って設けられてもよい。例えば、隆起部をレールの上面に沿って設けることができ、パックは、隆起部と嵌合し、隆起部に沿って摺動する相補的な凹部を下部に有することができる。
【0018】
1つ以上のリッジが、補足的な凹部が隆起部に係合する位置でパック上に設けられる限り、レールの上部および/または片側または両側および/または底部を含めて、レールに沿った任意の適切な位置に設けられてもよいことを理解されたい。また、隆起部と窪みの位置を逆にしてもよく、その結果、パックには、レールの長さに沿って延びる相補的な細長い窪みと係合する隆起部を設けることができる。
【0019】
各パックは、パック自体の一部であるか、パックに固定して取り付けられているか、または横方向に(たとえば、運搬方向に対して垂直に)旋回できるようにパックに機械的に接続されている少なくとも1つの農産物カップを備え、農産物を適当な仕分けテーブルかビンに投入することができる。
【0020】
トラックは、パックが移動する完全なループであってもよく、その場合、トラックは、撮影ゾーン及び/又は計量ゾーンを含む上部と、パックが上部の端に達した後にパックを受け取る下部とを備え、パックをコンベアーの1つ以上の駆動機構に戻す。その後、パックは上部を通って戻る。
【0021】
本発明の実施形態では、コンベアーの駆動機構は、各パック上の1つ以上の突出部と係合するスプロケットホイールであってもよい。スプロケットの開口は、パック上の1つ以上の突出部と係合し、スプロケットが回転するときに、突出部およびパックをコンベアートラックに沿って前方に押すことができる。いくつかの実施形態では、スプロケットホイールは、各レールの各側面に1つずつ、対で設けられ、パックは、各脚の突出部がスプロケット開口によって係合されるようにレールをまたぐ2つの脚を備えることができる。
【0022】
他の実施形態では、パックの脚自体がスプロケットの開口において直接係合されてもよい。パックがスプロケットの周りのレールの湾曲部分に沿ってコンベアーの下部から上部に移動するとき、突出部はコンベアーの一端でスプロケットと係合することが好ましく、その後、パックはレールの上部に沿って移動するとき、互いに押し付けられる。
【0023】
レールの長さが長い実施形態では、1つ以上の追加のスプロケットホイールが各レールに沿ってさまざまな間隔で設けられ、パックがレールに沿って移動するとき、パックの突出部またはパックの脚に係合し、追加の力をパックに与えることができる。
【0024】
望ましくはないが、他の実施形態では、パックは、運搬システムの一端でパックに短時間係合しそれらがレールに沿って摺動するようにそれらを互に押し込む大きなチェーン駆動ホイールの形の1つ以上のチェーン駆動システムによって各レールに沿って前進させることができる。これらの実施形態では、パック上の1つ以上の脚が、駆動チェーンの開口と係合する。長い運搬システムの場合、運搬されるパックをさらに付勢するために、レールに沿って間隔を置いて1つ以上の追加のチェーン駆動ホイールを設けることができる。
【0025】
本発明の実施形態において、コンベアーは、パック間の規則的な一貫した間隔を維持するために下部に追加の駆動機構を備えることもでき、それにより、パックは、レールの湾曲部分の周りを移動するときにスプロケットと確実に係合し、パック間のスペースを避け、システムの要素(パック、トラック、スプロケットなど)の詰まりや損傷を避ける。例えば、限定はしないが、コンベアーは、スプロケットの近くにコンベアーの下部の先端にベルトドライバーを備え、スプロケットホイールに到達する直前にパックに追いつき、パックを堅牢な形態に詰め込むことができる。
【0026】
本発明の実施形態では、各パックは、農産物を保持するためのカップを支持する。いくつかの実施形態では、各カップは、パックと枢動可能に係合することができ、下向きに延びる1つ以上の脚を備えることができる。カップの旋回軸は、パックが係合しているレールの軸と平行であってもよく、好ましくはカップの中心に配置されて、カップをどちらかの横方向に傾けて農産物をレールの一方の側面または逆の側面(つまり、レールの軸に垂直)に落下させることができる。
【0027】
脚はカップの縁部に配置され、それによって、例えば、カップの右側の脚に接触するアクチュエータがカップの右側を上向きに傾けて農産物がレールの左側に落下し、カップの左側の脚に接触するアクチュエータがカップの左側を上向きに傾けて農産物がレールの右側に落下するようにしてもよい。
【0028】
農産物の時期尚早な落下を防ぐために、本発明の実施形態では、カップの旋回軸は、下部スロットおよび上部開放領域を有するパックの開口と係合する。レールを下る移動のほとんどの間、カップ内の農産物の重量が重力によってカップの旋回軸を下部スロットに押し込み、カップが農産物を傾けたり落下させたりすることを防ぐ。
【0029】
カップは農産物が落下する仕分けビンに隣接するアクチュエータに到達すると、1つ以上のアクチュエータが最初にカップを持ち上げ、旋回軸がスロットから上方の開いた領域に持ち上げられ、自由に旋回できる。その後、同じまたは異なるアクチュエータがカップの片側をさらに上昇させ、農産物を反対側に落下させる。
【0030】
好ましい実施形態では、各カップは、その対向する縁部に配置された下向きに延びる2つの脚を備え、1つは各レールのいずれかの側面にあり、各アクチュエータは、カップの脚の下に配置された2つの平行な可動アームを備え、1つは各レールのいずれかの側面にある。各レールの両側。これらの実施形態では、アクチュエータのアームの一方は、他方よりも長い。従って、カップは農産物が投下される仕分けビンに隣接するアクチュエータに到達すると、2つのアクチュエータアームが上昇して、カップの2本の脚と接触する。これにより、カップが上昇し、旋回軸がスロットから持ち上げられて、自由に旋回できる上部の開いた領域に移動する。次に、カップの脚の1つが短い方のアームの端に到達すると、その脚は支持を失って落下し、カップが短い方のアクチュエータのアームの方向に旋回して、農産物がレールのその側面に落下する。
【0031】
これらの実施形態では、農産物は、短い方のアクチュエータのアームが配置されているレールの側面に落下することを理解されたい。長い方のアームの端に到達すると、2番目の脚は支持を失い、カップは水平姿勢に戻り、旋回軸は開口のスロットに戻る。次に、このビンに落とされる農産物を含む次のカップが到着するまで、アクチュエータのアームは下げられる。これらの実施形態では、アクチュエータは、一方のアームが他方よりも長い馬蹄に似た単一の構造で設けられてもよく、アクチュエータの中央部分は、ステンレス鋼のピンのような簡単な清掃容易構造を使用してクロス部材に枢動可能に取り付けられることを理解されたい。
【0032】
本発明の選別、分類および運搬システムの実施形態は、大量の農産物がシステムを介して連続的に移動されることを可能にするために、平行に走る複数のパックトラックを備えることができる。ここに開示されているシステムのアクチュエータは、コンベアーの下方に配置された作動システムに含まれてもよい。
【0033】
限定ではなく例として、特定の仕分けテーブル上のいくつかの平行なコンベアートラックの下で垂直に動作し、カップが所定の仕分けテーブルを通過するとき、これらの平行コンベアートラック上のカップからの特定のサイズと品質の農産物の排出を制御する単一の作動モジュール内に一連のアクチュエータが存在する場合がある。
【0034】
いくつかの実施形態では、作動モジュールは、下方に搭載されて上方の一組の平行レールに垂直な中空クロス部材の形で、各仕分けビンに隣接して設けられてもよい。これらの実施形態では、1つ以上の可動アクチュエータが各レールに隣接するクロス部材上に設けられ、1つ以上の制御可能な電磁石が各アクチュエータに隣接する各クロス部材の内部に設けられる。
【0035】
電磁石の1つをアクティブにすると(たとえば、中立から給電、またはその逆、または異なる電流レベル間など)、隣接するアクチュエータが動き、農産物を保持しているカップの片方(または両方)の脚と接触し、前述のように、カップを傾け、農産物を仕分けビンの中に落とす可能性があります。
【0036】
与えられたビン用の電磁石とアクチュエータは、(カメラ、重量、その他のセンサーを使用して)以前にシステムで特定された農産物がそのビンのアクチュエータに到達した場合にのみ、システムによってアクティブ化されることを理解されたい。ほとんどの実施形態では、アクチュエータは、金属部品を含むか、又は、電磁石の作動がアクチュエータの動きを引き起こすように電磁場に反応する金属から作られる。
【0037】
アクチュエータの往復運動は、磁場の方向を変えることによって達成でき、その結果、一方向にアクチュエータが上昇して農産物カップにその負荷を落とさせ、そして別の方向に下降してカップに影響を与えないように、または戻ってカップを水平に戻すために復帰するようにすることができることを理解されたい。
【0038】
いくつかの実施形態では、1つ以上の可動ディスクが、各仕分けビンの各中空のクロス部材上またはその周りに設けられ、ディスクは、クロス部材上の可動アクチュエータに隣接する。これらの実施形態のクロス部材は、上記の一連の平行レールの下方に垂直に取り付けられ、1つ以上の制御可能な電磁石が、各ディスクに隣接する各クロス部材の内部に設けられる。
【0039】
電磁石の1つをアクティブにすると(たとえば、中立から給電、またはその逆、または異なる電流レベル間など)、隣接するディスクがクロス部材に沿って移動し、ディスクが隣接するアクチュエータに押し付けられ、農産物を保持するカップの片方(または両方)の脚と接触して、カップを傾け、農産物を仕分けビンに落下させる。
【0040】
摩擦を低減し、円滑な動作を与えるために、ディスクの表面は、隣接するアクチュエータの形状を補完するように特別に成形されるか、または曲げられていてもよい。所定のビン用の電磁石とディスクは、システム(カメラ、重量、その他のセンサーを使用)によって予め識別された農産物がそのビンに到達した場合にのみ、システムによってアクティブ化される必要があることを理解されたい。ほとんどの実施形態では、ディスクは、金属部品を含むか、または、電磁石の活性化がディスクをクロス部材に沿って一方向または他方向に移動させるように電磁場に反応する金属から作られる。
【0041】
これらの実施形態では、アクチュエータ自体は必ずしも金属部品を必要としない。ディスクの横方向の動きは、磁場の方向を変えることによって達成でき、その結果、ディスクは、一方向にアクチュエータに向かって移動してアクチュエータを農産物カップの片方または両方の脚に押し込んで農産物カップを傾け、そして、別の方向にアクチュエータから離れる方向に移動してカップに影響を与えないようにしたり、またはカップを水平に戻すことがあります。
【0042】
本発明の実施形態において、本発明の作動システムは、密封された本体内に収容され、従来の分類および運搬システムのアクチュエータと比較して、システムの乱雑さを低減する。そのような各作動システムは、それらの電気的状態(たとえば、中立から給電またはその逆、または異なる電流レベルの間など)が変化したときにカップと接触する可能性がある1つ以上の電磁アクチュエータをそなえることができる。
【0043】
限定ではなく例として、システム内のカメラ、秤、および他のセンサーは、特定のカップ内の特定の農産物を特定の仕分けビンに属するものとして識別したかもしれない。その農産物を運ぶカップが適切な仕分けビンに到着すると、そのカップに隣接する電磁アクチュエータが作動し、カップが旋回して農産物をビンに落かさせる。その作動は、密封されたパイプ内からの電磁アクチュエータの電気的状態の変化に起因する局所的な磁場の変化によってもたらされてもよい。
【0044】
いくつかの実施形態では、電磁的構成要素は、それらが外部に露出しないように、密封されたパイプ内に収容される。その結果、そのような作動システムは、塵埃や汚染物質を除去するために、多くの異なる洗浄プロセスにさらされる可能性があります。本発明の実施形態において、トラック、パック、ディスクおよびアクチュエータは、非腐食性材料から作製されるか、または非腐食性材料から作られた外層を有する。
【0045】
非腐食性材料を使用すると、トラック、パック、ディスク、およびアクチュエータをさまざまな洗浄プロセス(水、水溶液、または金属を腐食する他の洗浄剤を使用するプロセスを含む)にさらし、塵埃や汚染物質を取り除くことができる。これにより、ここに開示されているシステムをより頻繁かつ効果的に洗浄することができ、それにより、システムを従来のシステムよりはるかに衛生的にすることができる。
【0046】
いくつかの実施形態では、1つ以上のカップは、パック用のトラックに平行なカップトラックに沿って延びることができる。トラックは、仕分けテーブルまたはビンのそれぞれに最も近いセクションを備えることができる。これらのセクションのそれぞれは、トラックの位置を変更する可能性のある個別の作動機構と機械的に接続されてもよく、それによって、トラックの特定のセクションのパックが傾斜または旋回して、その上にある農産物を仕分けテーブルまたはビンに排出する。例えば、アクチュエータは、トラックのセクションを横方向に傾け、上昇させ、または下降させ、それにより、トラックのセクションに存在するカップを傾け、搬送している農産物を落下させることができる。
【0047】
いくつかの実施形態では、カップおよびパックは、単一の一体化された部品から構成されてもよく、またカップは、パック(カップ・パック)に固定的に取り付けられてもよい。これらの実施形態では、そのようなカップから農産物を送達するための旋回動作はない。代わりに、スイーパーアームを使用するか、空気を吹き付けることで、農産物を取り除くことができる。スイーパーアームを使用する実施形態では、そのようなアームは、各ビン用の各レールの下方のクロス部材に取り付けられるアクチュエータの形態であってもよい。
【0048】
スイーパーアームは、クロス部材の内部の隣接する電磁石によって生成される電磁場によって移動することができる金属部品から作られるか、またはそれを含んでもよい。カップ・パックは、その中に開口を備えてもよく、その開口を介してスイーパーアームが伸びることができる。これらの実施形態では、スイーパーアームが作動すると、スイーパーアームは、隣接するカップ・パックの開口を通って伸び、カップ内の農産物に接触し、それを移動させて下方のビンの中に落下させる。
【0049】
他の実施形態では、カップ・パックは、各カップの底部に設けられる可動片を備えることができ、各可動片は、カップ・パックの開口を介して延びる少なくとも1つの脚を有する。これらの実施形態では、カップ・パックは農産物が堆積されるビンに到達すると、スイーパーアームまたはアクチュエータが作動し、それにより可動で下方に延びる脚と接触する。
【0050】
いくつかの実施形態では、アクチュエータと脚との間の接触により、カップ内の可動片が持ち上げられ、それにより、カップ内の農産物が取り除かれる。他の実施形態では、アクチュエータは傾けられて、作動すると(例えば、上昇すると)、脚がアクチュエータに沿って移動して徐々に上方に移動し、カップの底部の可動片を徐々に上昇させ、最終的にカップの農産物をスムーズに移動させて下方のビンの中に落下させる。
【0051】
他の実施形態では、ブルーベリーまたはチェリーなどの小さいサイズの農産物を支持するために、カップ・パックは小さくてもよい。これらのカップ・パックの実施形態では、空気の噴射を使用して、農産物をカップから下方の選択された仕分けビンに吹き出す。空気は、各クロス部材に取り付けられた空気源から供給され、空気源には、カップ・パックの上部に向けられた各レールに隣接する出口通気口が設けられる。
【0052】
カップ・パックが選択されたビンに達すると、通気口から小さな空気の噴射が吹き付けられ、カップから下方のビンへ農産物が吹き付けられる。そのような空気弁の開閉は、クロス部材内部の電磁石を使用して達成できることを理解されたい。これらの実施形態では、通気口は、電磁場に反応する金属を含むか、またはその金属から作られる。次に、電磁石を使用して通気口を開閉することができる。通気口は、一方向に磁場を与えることによって開くことができ、別の方向に磁場を与えることによって閉じることができる。
【0053】
本発明の仕分けシステムの実施形態に農産物を導入するために、雑多な農産物 (loose produce)を支持する複数のローラーを備える第1コンベアーシステムが提供される。これらのローラーは、パックとカップを仕分けビンの上に運ぶ第2コンベアーシステムのレールの一部と重なる第1セットの連続した平行レールに設けられる。雑多な農産物は、この重なり合った領域においてローラーから個々のカップに移される。
【0054】
次に、最初のコンベアーのローラーを運ぶレールが下向きに曲がり、仕分けビンに運ぶためのパックとカップ(ここでは農産物を積んだ)を運ぶ第2コンベアーのレールだけが残る。ローラーは、農産物カップを支持するパックと同様の支持体の実施形態によって支持されてもよい。
【0055】
いくつかの実施形態では、ローラー支持体は、第1コンベアーシステムのレールに跨る脚を有し、これにより、レールの側面の窪みは、脚の内側の相補的な突起と係合するか、または、レールの側面にある突起が、脚の内側の相補的な窪みに係合する。他の実施形態では、脚およびレールは一緒にあり継ぎされてもよく、そして/または支持体はレールにポップオンおよびレールからポップオフされてもよい。
【0056】
いくつかの実施形態では、細長いガイドがレールの長さに沿って設けられてもよい。例えば、限定することなく、隆起部をレールの上面に沿って設けることができ、ローラー支持体は、隆起部と嵌合し、隆起部に沿って摺動する相補的な凹所をその下に有することができる。ローラー支持体に隆起部に係合する相補的な凹部が設けられている限り、レールの上部および/または片側または両側および/または底部を有するレールに沿った任意の適切な位置に1つ以上の隆起部を設けることができることを理解されたい。隆起部と凹所の位置を逆にすることができ、その結果、ローラー支持部は、レールの長さに沿って走る相補的な細長い凹所と係合する隆起部を備えることができることも理解されたい。
【0057】
ローラーを支持する構造はまた、パックおよびカップを駆動する機構と同様の駆動機構と係合する外向きに延びる突出部を備えることができる。本発明の実施形態では、導入コンベアーの駆動機構は、各ローラー支持体上の1つ以上の突出部と係合するスプロケットホイールであってもよい。スプロケットの開口は、各突出部の側面に係合し、スプロケットが回転するときに、突出部とローラー支持体を第1導入コンベアーのレールに沿って前方に押す。
【0058】
いくつかの実施形態では、スプロケットホイールは、各導入レールの各側面に1つずつ、対で設けられてもよく、ローラー支持体は、各脚の突出部がスプロケットの開口によって係合されるように、これらのレールを跨ぐ2つの脚を備えてもよい。他の実施形態では、脚自体は、スプロケットの開口によって直接係合されてもよい。ローラー支持体が第1コンベアーの下部から上部にかけて、スプロケットの周りのレールの湾曲した部分に沿って移動すると、突出部がスプロケットと噛み合い、その後、ローラー支持体は、レールの上部に沿って移動するときに、互いに押し付けられる。
【0059】
第1導入コンベアー用のレールは、仕分けコンベアー用のレールの間にすべて平行に、短い距離で挿入されているので、雑多な農産物がローラーから個々のカップに搬送され、ローラーは、導入コンベアーシステムの下部までレールに沿って戻ってくると、脱落する。これにより、個々の農産物をカップに入れて仕分け領域まで運ぶ上部の仕分けコンベアーだけが残る。
【0060】
他の実施形態では、特別に適合されたローラーを支持する単一のコンベアー機構が提供されてもよい。これらのローラーは、他の実施形態のカップ(ローラーキャリア)とほぼ同じ方法で個々の農産物を保持し、農産物を仕分けビンに運ぶように設計されてる。これらの実施形態は、他の実施形態と同じ連続レールおよびローラー支持(パック)構造を利用する。これらの実施形態では、複数の連続レールが互いに平行に設けられ、単一のコンベアーを形成する。
【0061】
ローラー支持体は、運搬システムのレールをまたぐ脚を有し、レールの側面の窪みが脚の内側の相補的な突起と係合するか、または、レールの側面にある突起が、脚の内側の相補的な窪みに係合する。他の実施形態では、脚およびレールは一緒にあり継ぎされてもよく、そして/または支持体はレール上におよびレールからポップオンおよびオフされてもよい。
【0062】
いくつかのローラーキャリアの実施形態において、細長いガイドが、レールの長さに沿って設けられてもよい。例えば、隆起部をレールの上面に沿って設けることができ、ローラー支持体は、隆起部と嵌合し、隆起部に沿って摺動する相補的な凹所をその下に有することができる。
【0063】
補足的な凹部がローラー支持体上に設けられて隆起部に係合する限り、レールの上部および/または片側または両側および/または底部を有するレールに沿った任意の適切な位置に1つ以上の隆起が設けられてもよいことを理解されたい。隆起部と凹所の位置を逆にしてもよく、その結果、ローラー支持部に、レールの長さに沿って走る相補的な細長い凹所と係合する隆起部を設けることができることも理解されたい。
【0064】
いくつかのローラーキャリアの実施形態では、ローラーを支持する構造は、他の実施形態のパックを駆動する機構と同様の駆動機構に係合する外側に延びる突出部も備えることができる。本発明の実施形態では、単一のコンベアーシステムの駆動機構は、各ローラー支持体上の1つ以上の突出部と係合するスプロケットホイールであってもよい。
【0065】
スプロケットの開口は各突出部の側面に係合し、スプロケットが回転するとき、突出部およびローラー支持体をコンベアーのレールに沿って前方に押すことができる。いくつかの実施形態では、スプロケットホイールは、各レールの各側面に1つずつ、対で設けられてもよく、ローラー支持体は、各脚の突出部がスプロケット開口によって係合されるようにこれらのレールに跨る2つの脚を備えてもよい。
【0066】
他の実施形態では、脚自体は、スプロケット開口によって直接係合されてもよい。ローラー支持体がスプロケットの周りのレールの湾曲した部分に沿ってコンベアーの下部から上部に移動すると、突出部がスプロケットに係合し、その後、ローラー支持体がレールの上部に沿って移動するときに、ローラー支持体が互いに押し付けられる。これらの実施形態の単一のコンベアー用のレールは、個々の農産物を仕分け領域に運ぶ。
【0067】
いくつかのローラーキャリアの実施形態では、ローラー自体が、単一の農産物を保持するために特別に形作られている。ローラーは、ローラー支持体に枢動可能に取り付けられ、他の実施形態のカップの脚と同じように機能する1つ以上の下向きに延びる脚を備えており、ローラーが運んでいる農産物を排出するためにローラーを傾けることがでる。
【0068】
ローラーキャリアの実施形態はまた、特定の仕分けビンに属するものとして特定のローラーキャリア内の特定の農産物を識別するために使用されるシステムのカメラ、スケールや他のセンサーを備える。ローラーキャリアの実施形態は、ローラーを傾けて農産物を選択したビンに落下させることが可能な、ここで説明したアクチュエータの実施形態のいずれかの形態で提供される各仕分けビンにおける各レールに隣接する磁気作動アクチュエータも備える。その結果、ローラーキャリアの実施形態は、2つのコンベアーシステムの必要性を排除する。
【0069】
いくつかのローラーキャリアの実施形態において、ローラーおよび支持体が、単一の一体化部品から構成されるか、またはローラーが、支持体(ローラー・パック)に固定して取り付けられてもよい。これらの実施形態では、そのようなローラー・パック (roller-pucks) から農産物を放出するための旋回動作はない。代わりに、スイーパーアームを使用するか、空気を吹き付けることで、農産物を除去できる。スイーパーアームを使用する実施形態では、そのようなアームは、各ビン用の各レールの下方のクロス部材に取り付けられるアクチュエータの形であってもよい。
【0070】
スイーパーアームは、クロス部材の内部の隣接する電磁石によって生成される電磁場によって移動することができる金属部品から作られるか、またはそれを備えることができる。ローラー・パックは、その中に開口を備えていてもよく、それを通してスイーパーアームが伸ばされてもよい。これらの実施形態では、スイーパーアームが作動すると、スイーパーアームは、ローラー内の農産物に接触する隣接するローラー・パックの開口を介して伸び、農産物を移動させ、下方のビンに落下させる。他の実施形態では、ローラー・パックは、各ローラーを備えた可動片を有し、各可動片は、ローラー・パックの開口を介して延びる少なくとも1つの脚を有する。これらの実施形態では、ローラー・パックは農産物が堆積されるビンに到達すると、スイーパーアームまたはアクチュエータが作動し、それにより可動の下方に延びる脚と接触する。
【0071】
いくつかの実施形態では、アクチュエータと脚との間の接触により、ローラーの可動片が動かされ、それによってローラー内の農産物が取り除かれる。他の実施形態では、アクチュエータを傾けて、いったん作動すると(例えば、持ち上げると)、脚がアクチュエータに沿って移動し、徐々に上方に移動し、これにより、ローラー・パックの可動部片が徐々に持ち上げられ、最終的にローラー内の農産物がスムーズに取り外され、下方のビンに落下する。
【0072】
他の実施形態では、ブルーベリーまたはチェリーなどの小さいサイズの農産物を支持するために、ローラー・パックは小さくてもよい。これらのローラー・パックの実施形態では、空気の噴射を使用して、農産物をローラーから下方の選択された仕分けビンに吹き出す。空気は、各クロス部材に取り付けられた空気源から供給される。空気源には、ローラー・パックの上部に向けられた各レールに隣接する出口通気口が備えられている。
【0073】
ローラー・パックが選択されたビンに到達すると、空気の小さな噴射が通気口から吹き込まれ、小さな農産物がローラーから下方のビンに吹き付けられる。そのような空気弁の開閉は、クロス部材内部の電磁石を使用して達成できることを理解されたい。
【0074】
これらの実施形態では、通気口は、電磁場に反応する金属を含むか、またはそれから作られる。従って、通気口の開閉に電磁石が使用される。通気口は、一方向に磁場を与えることによって開き、別の方向に磁場を与えることによって閉じることができる。
【0075】
他の実施形態では、好ましくはないが、ローラー・キャリアの実施形態用の駆動機構はチェーンホイールであってもよいことを理解されたい。ローラー・キャリアの実施形態はまた、長いコンベアーシステムにおいてローラー支持体を前方に付勢するのを助けるために、レールの長さに沿った1つ以上の追加の位置に追加のスプロケットホイールおよび/または追加のチェーンホイールを備えてもよい。
【0076】
一つの観点から、本発明は、互いに平行に設けられた複数の連続するレールを有する、農産物を搬送するためのコンベアー装置を備え、各レールは、上面、底面、および対向側面を有し、各レールの上面は滑らかで、連続的な窪みが各側面に沿って設けられる。複数のパックが各レールに設けられ、各パックは、脚の間に開口を形成する一対の脚を備え、各脚の内面は、窪みに沿って摺動するために各レールの側面の窪みと相補的な形状を有する突起を備える。外側に延びる突出部が各脚の外面に設けられている。複数の平行なスプロケットホイールは各レールの湾曲部分に隣接して設けられ、各ホイールは、各レールの対向側面に設けられる1つまたは2つの回転可能な平行ディスクを備え、各ディスクは、前記パックを前記レールに沿って付勢するために前記パックの突出部に係合する複数のスプロケットを備える。
【0077】
いくつかの観点から、少なくとも1つの追加のスプロケットホイールが各レールの別の部分に隣接して設けられ、各追加のホイールは、各レールの対向側面に設けられた2つの回転可能な平行ディスクを備え、各ディスクは、前記レールに沿って前記パックをさらに付勢するために、前記パックの突出部に係合する複数のスプロケットを備える。
【0078】
いくつかの観点から、各パックは、農産物を保持するために、それに枢動可能に取り付けられた可動カップをさらに備えることができる。
【0079】
別の観点において、本発明は、農産物を選択的に放出するための装置を備えることができ、その装置は、中心軸を有するレールと、前記レールに沿って移動するために設けられ少なくとも1つの開口を備えた少なくとも1つのパックと、農産物を保持するために各パック上にあって少なくとも1つの下向きに延びる脚とパックの前記少なくとも1つの開口に配置された旋回軸とを有する可動カップと、少なくとも1つの制御可能な電磁石を収容し前記レールの軸に垂直な向きを有する前記レールの下に取り付けられた少なくとも1つの中空のクロス部材と、前記電磁石が作動するときにカップの脚に選択的に接触して前記カップを旋回させ前記農産物を放出させるための、前記レールおよび前記少なくとも1つの電磁石に隣接する前記クロスバー上の少なくとも1つの可動アクチュエータとを備える。
【0080】
いくつかの観点において、各カップは一対の下方に伸びる脚を備え、各脚は前記レールの各側面にあり、前記少なくとも1つの可動アクチュエータは2つの平行なリフトアームを備え、そのアームの各々は前記脚の位置に対応するレールのそれぞれの側面に設けられ、前記リフトアームの一方は、前記リフトアームの他方よりも長い。
【0081】
いくつかの観点において、少なくとも1つの可動ディスクが、各アクチュエータに隣接する各クロス部材の周りに設けられ、前記電磁石が作動したときに前記クロス部材に沿って選択的に移動してそのようなアクチュエータに接触する。
【0082】
別の観点において、本発明は、互いに平行に設けられた複数の連続レールを有して農産物を搬送するためのコンベアー装置を備えることができ、各レールは、滑らかな外部上面、底面、および対向側面を有し、少なくとも1つの連続する嵌合表面は、前記表面の少なくとも1つに沿って設けられる。各レールに設けられた複数のパックの各々は、脚間に開口を形成する一対の脚を備え、前記開口の少なくとも1つの内面は、各レールの嵌合面に相補的な嵌合面を備える。
【0083】
他の観点において、各レールの各側面に沿って連続的な窪みが設けられ、各パックの脚の内面は、そのような窪みに沿って摺動するために各レールの側面の窪みと相補的な形状を有する突起を備える。
【0084】
他の観点において、外側に延びる突出部が各脚の外面に設けられ、複数の平行なスプロケットホイールが設けられ、各ホイールは各レールの湾曲部分に隣接し、各ホイールは各レールの対向側面に設けられる1つまたは2つの回転可能な平行ディスクを備え、各ディスクは、レールに沿ってパックを付勢するために、レールの湾曲部分の周りを移動するときにパックの突出部に係合する複数のスプロケットを備える。
【0085】
他の観点において、1つ以上のチェーン駆動ホイールが各レールの湾曲部分に隣接して設けられ、前記パックを前記レールに沿って付勢するためにレールの湾曲部分の周りを移動するときに前記パックの脚に係合する。
【0086】
別の観点において、本発明は、互いに平行に設けられた複数の連続レールを備えた、農産物を搬送するためのコンベアー装置を備えることができ、各レールは、滑らかな外部上面、底面、および対向側面を有し、少なくとも1つの連続嵌合表面は、前記表面の少なくとも1つに沿って設けられる。複数のパックが各レールに設けられ、各パックは、そのようなレールを跨ぐための脚の間の開口を形成する一対の脚を備え、そのような各開口の少なくとも1つの内面は、パックとレールの間の摺動可能な係合のための各レール上の嵌合面に相補的な嵌合面を備える。
【0087】
他の観点において、コンベアー装置は、各レールの各対向側面に沿って設けられた連続的な窪みを備えることができ、各パックの脚の各内面は、各レールの対応する側面の窪みと相補的な形状を有する突起を備える。
【0088】
他の観点において、コンベアー装置は、各パックの脚の外面に設けられた外側に延びる突出部を備えることができ、その装置は、複数の平行スプロケットホイールをさらに備え、各ホイールは、各レールの湾曲部分に隣接して設けられ、各ホイールは、前記レールに沿って前記パックを付勢するためにレールの湾曲部分の周りを移動するときに前記パックの突出部に係合するための複数のスプロケットを備える。
【0089】
他の観点において、コンベアー装置は、各パックの脚の外面に設けられた外側に延びる突出部を備えることができ、その装置は、複数の平行スプロケットホイールをさらに備え、各ホイールは、各レールの湾曲部分に隣接して設けられ、そのような各レールの対向側面に設けられた2つの回転可能な平行ディスクを備える。各ディスクは、前記パックを前記レールに沿って付勢するためにレールの湾曲部分の周りを移動するときに前記パックの突出部に係合する複数のスプロケットを備える。
【0090】
コンベアー装置は、各レールの別の部分に隣接して設けられた少なくとも1つの追加のスプロケットホイールを備えることができ、各追加のホイールは、各レールの対向側面に設けられた2つの回転可能な平行ディスクを備え、各ディスクは前記パックを前記レールに沿ってさらに付勢するために、前記パックの突出部に係合するための複数のスプロケットを備える。他の観点において、コンベアー装置はチェーン駆動ホイールを備えることができ、チェーン駆動ホイールはパックを前記レールに沿って付勢するために、レールの湾曲部分の周りを移動するときにパックの少なくとも一方の脚に係合するために、各レールの湾曲部分に隣接して設けられる。
【0091】
他の観点において、コンベアー装置は、1つ以上のパックを備えることができ、各パックはさらに、農産物を保持するために枢動可能に取り付けられた可動カップと、前記カップの縁部に位置する少なくとも1つの下向きに延びる脚とを備え、前記コンベアーはさらに、前記レールの軸に垂直な向きを有する前記レールの下方に取り付けられた少なくとも1つの中空のクロス部材を備え、そのような各クロス部材は、各レールに隣接する少なくとも1つの制御可能な電磁石と、各レールに隣接し、かつ、少なくとも1つの電磁石に隣接する前記クロスバー上の少なくとも一つの可動アクチュエータとを収容し、可動アクチュエータは、前記電磁石が作動すると、前記カップの一つの脚に選択的に接触し、前記カップを旋回させ、前記農産物を放出させる。他の観点において、各カップは、一対の下方に伸びる脚を備え、各脚は前記レールの各側面にあり、前記少なくとも1つの可動アクチュエータは、2つの平行なリフトアームを備え、各アームは、脚の位置に対応して前記レールの各側面に設けられる。ここで、前記リフトアームの一方は、前記リフトアームの他方よりも長い。
【0092】
コンベアー装置は、各電磁石が作動したときにそのようなアクチュエータに接触するように前記クロス部材に沿って選択的に移動する各アクチュエータに隣接する各クロス部材の周りに設けられた少なくとも1つの可動ディスクを備えることができる。
【0093】
他の観点において、コンベアー装置は、農産物を保持するために各パックに固定して取り付けられたカップと、下向きに延びる脚を有する、前記カップ内の少なくとも1つの可動部材とを備え、かつ、少なくとも1つの中空のクロス部材をさらに備える。クロス部材は、前記レールの軸に垂直な向きを有し、前記レールの下に取り付けられる。そのような各クロス部材は、各レールに隣接する少なくとも1つの制御可能な電磁石と、各レールに隣接し、かつ、少なくとも1つの電磁石に隣接する、クロスバー上の少なくとも1つの可動アクチュエータとを収容し、可動アクチュエータは電磁石が作動したときに前記可動部材の1つの脚に選択的に接触して、可動部材を上昇させ、農産物片を放出させる。
【0094】
コンベアー装置は、第2コンベアーを備えることができ、前記第2コンベアーは、互いに平行に設けられ、その長さの一部にわたって前記第1の複数の連続レールに挿入される第2の複数の連続レールを備える。前記第2の複数のレールは、滑らかな外部上面、底面、および対向側面を有し、少なくとも1つの連続的な嵌合面が、前記面の少なくとも1つに沿って設けられる。複数のキャリアが各第2レール上に設けられ、各キャリアは、そのようなレールを跨ぐためのキャリア脚間の開口を形成する一対の脚を備え、各そのようなキャリア脚の開口の少なくとも1つの内面は、キャリアとレールの間の摺動可能な係合のために、そのような各レール上の嵌合面に相補的な嵌合面を備える。
【0095】
他の観点において、コンベアー装置は、各第2のレールの各対向側面に沿って設けられる連続的な窪みを備えることができ、各キャリア脚の各内面は、そのような各レールの対応する側面上の窪みに相補的な形状を有する突起を備える。
【0096】
他の観点において、コンベアー装置は、各キャリア脚の外面に設けられた外側に延びる突出部を備えることができ、装置は、第2の複数の平行スプロケットホイールをさらに含み、各第2のホイールは、各第2のレールの湾曲部分に隣接して設けられ、各第2のホイールは、前記キャリアを前記レールに沿って付勢するために前記レールの湾曲部分の周りを移動するときに前記キャリアの突出部に係合する複数のスプロケットを備える。
【0097】
他の観点において、コンベアー装置は、各キャリア脚の外面に設けられた外側に延びる突出部を備えることができ、装置は、第2の複数の平行スプロケットホイールをさらに備え、各ホイールは、各第2のレールの湾曲部分に隣接して設けられ、そのような各第2のホイールは、そのような各レールの対向側面に設けられた2つの回転可能な平行ディスクを備え、各ディスクは、キャリアを前記に沿って付勢するために前記レールの湾曲部分の周りを移動するときに、キャリアの突出部に係合するための複数のスプロケットを備える。
【0098】
他の観点において、本発明は、農産物を選択的に放出するための装置を備えることができ、その装置は、中心軸を有する少なくとも1つのレールと、前記少なくとも1つのレールに沿って移動するために設けられた少なくとも1つのパックと、少なくとも1つの下向きに延びる脚を有し農産物を保持するために各パックに枢動可能に取り付けられた可動カップと、前記少なくとも1つのレールの軸に垂直な向きを有する前記少なくとも1つのレールの下に取り付けられ前記少なくとも1つのレールに隣接する少なくとも1つの制御可能な電磁石を収容する少なくとも1つの中空のクロス部材と、前記少なくとも1つのレールに隣接し、かつ、前記カップの1つの脚に選択的に接触する前記少なくとも1つの電磁石に隣接する前記クロスバー上の少なくとも1つの電磁可動アクチュエータとを備え、前記電磁石が作動するときに前記カップを旋回させ、前記農産物を放出する。
【0099】
他の観点において、その装置は、一対の下方に延びる脚を有する各カップを備えることができ、各脚は、少なくとも1つのレールの各側面にあり、少なくとも1つの可動アクチュエータは、2つの平行なリフトアームを備え、1つのリフトアームは、前記脚の位置に対応する前記レールの各側面に設けられ、前記リフトアームの一方が、前記リフトアームの他方よりも長い。
【0100】
他の観点において、その装置は、各電磁石が作動したときに、そのようなアクチュエータに接触するように前記クロス部材に沿って選択的に移動する各アクチュエータに隣接する各クロス部材の周りに設けられた少なくとも1つの電磁可動ディスクを備えることができる。
【0101】
他の観点において、その装置は、互いに平行に設けられた複数の連続レールを備えることができ、各レールは、滑らかな外部上面、底面、および対向側面を有し、少なくとも1つの連続嵌合面が少なくとも1つの前記面に沿って設けられ; 前記少なくとも1つのパックは、各レール上に設けられた複数のパックを備え、各パックは、そのようなレールを跨ぐために脚の間に開口を形成する一対の脚を備え、そのような各開口の少なくとも1つの内面は、パックとレール間の摺動可能な係合のために、各レールの嵌合面に補足的な嵌合面を備える。
【0102】
他の観点において、その装置は、各レールの各対向側面に沿って設けられた連続的な窪みを備えることができ、各パック脚の各内面は、各レールの対応する側面の窪みと相補的な形状を有する突起を備える。
【0103】
他の観点において、その装置は、各パック脚の外面に設けられた外側に延びる突出部を備えることができ、その装置は、複数の平行スプロケットホイールをさらに備え、各ホイールは、各レールの湾曲部分に隣接して設けられ、各ホイールは、前記パックを前記レールに沿って付勢するために、レールの湾曲部分の周りを移動するときに、前記パックの突出部に係合する複数のスプロケットを備える。
【0104】
他の観点において、その装置は、各パック脚の外面に設けられた外側に延びる突出部を備えることができ、その装置は、複数の平行スプロケットホイールをさらに備え、各ホイールは、各レールの湾曲部分に隣接して設けられ、各ホイールは、このような各レールの対向側面に設けられた2つの回転可能な平行ディスクを備え、各ディスクは、前記パックを前記レールに沿って付勢するためにレールの湾曲部分の周りを移動するときに前記パックの突出部に係合する複数のスプロケットを備える。
【0105】
他の観点において、本発明は、農産物を選択的に放出するための装置を備えることができ、その装置は、中心軸を有する少なくとも1つのレールと、前記少なくとも1つのレールに沿って移動するために設けられた少なくとも1つのパックと、下向きに延びる脚を有する少なくとも1つの可動部材を有し農産物を保持するために各パックに固定して取り付けられたカップと、前記少なくとも1つのレールの軸に垂直な向きを有する前記少なくとも1つのレールの下に取り付けられ前記少なくとも1つのレールに隣接する少なくとも1つの制御可能な電磁石を収容する少なくとも1つの中空のクロス部材と、前記少なくとも1つのレールに隣接し、かつ、前記可動部材の1つの脚に選択的に接触する前記少なくとも1つの電磁石に隣接する前記クロスバー上の少なくとも1つの電磁可動アクチュエータとを備え、前記電磁石が作動するときに前記可動部材に前記農産物を移動させる。
【0106】
他の観点において、その装置は、互いに平行に設けられた複数の連続レールを備えることができ、各レールは、滑らかな外部上面、底面、および対向側面を有し、少なくとも1つの連続嵌合面が、少なくとも前記面の1つに沿って設けられ、前記少なくとも1つのパックは、各レール上に設けられた複数のパックを備え、各パックは、そのようなレールを跨ぐために脚の間に開口を形成する一対の脚を備え、そのような各開口の少なくとも1つの内面は、パックとレール間の摺動可能な係合のために、各レールの嵌合面に相補的な嵌合面を備える。
【0107】
他の観点において、その装置は、各レールの各対向側面に沿って設けられる連続的な窪みを備えることができ、各パックの脚の各内面は、各レールの対応する側面の窪みに相補的な形状を有する突起を備える。
【0108】
他の観点において、その装置は各パック脚の外面に設けられた外側に延びる突出部を備えることができ、その装置は複数の平行スプロケットホイールをさらに備え、各ホイールは各レールの湾曲部分に隣接して設けられ、各ホイールは前記パックを前記レールに沿って付勢するために、それらがレールの湾曲部分の周りを移動するときに、前記パックの突出部に係合するための複数のスプロケットを備える。
【0109】
他の観点において、その装置は各パック脚の外面に設けられた外側に延びる突出部を備えることができ、その装置は複数の平行スプロケットホイールをさらに備え、各ホイールは各レールの湾曲部分に隣接して設けられ、各ホイールはそのような各レールの対向側面に設けられた2つの回転可能な平行ディスクを備え、各ディスクは、前記パックを前記レールに沿って付勢するためにレールの湾曲部分の周りを移動するときに前記パックの突出部に係合する複数のスプロケットを備える。
【0110】
従って、本発明の目的は、システム内の汚染物質および塵埃の蓄積を最小限に抑える衛生的な搬送および選別システムを提供することである。
【0111】
また、本発明の目的は、洗浄が容易であり、損傷または劣化を引き起こすことなく多くの強力な洗浄剤に曝され得る搬送および選別システムを提供することである。
【0112】
また、本発明の目的は、複数の耐荷重パックが、ローラーチェーン上で運ばれる代わりに、スプロケットホイールを使用して複数の滑らかなレールに沿って付勢される運搬および仕分けシステムを提供することである。
【0113】
また、本発明の目的は、複数のパックを有する運搬および選別システムを提供することであり、各パックは、磁気操作アクチュエータによりカップ内の農産物を放出するために傾けることができる旋回式に取り付けられた農産物運搬カップを支持する。
【0114】
また、本発明の目的は、複数のクロス部材を有する運搬および選別システムを提供することであり、各仕分けビンに少なくとも1つのクロス部材があり、クロス部材は、磁気作動アクチュエータをその上に有し、カップ内の農産物をビンに放出するために旋回式に取り付けられた農産物搬送カップ選択的に接触する。
【0115】
また、本発明の目的は、複数のクロス部材を有する運搬および選別システムを提供することであり、各クロス部材は、農産物搬送カップに接触するための複数の磁気作動アクチュエータを支持し、機械的および磁気的素子がクロス部材および/またはアクチュエータの内部に設けられる。
【0116】
また、本発明の目的は、複数の磁気作動アクチュエータおよびディスクを支持する複数のクロス部材を有し、機械および磁気素子がクロス部材および/またはアクチュエータおよび/またはディスクの内部に設けられる、搬送および仕分けシステムを提供することである。
【0117】
また、本発明の目的は、運搬および作動要素の構造が滑らかな外面を有し、細菌、汚染物質および塵埃による潜在的な汚染を低減し、徹底的な洗浄のためにそれらに容易にアクセスできるようにする運搬および選別システムを提供することである。
【0118】
また、本発明の目的は、洗浄を殆ど必要としせず、より長い連続動作時間およびより高い効率を可能にする運搬および仕分けシステムを提供することである。
【0119】
また、本発明の目的は、洗浄のために迅速かつ容易に分解することができる運搬および選別システムを提供することである。
【0120】
本発明の追加の態様および目的は、本明細書の詳細な説明および特許請求の範囲から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0121】
図1図1は、本発明の実施形態によるコンベアーシステムの側面図である。
図2図2は、図1のコンベアーシステムの実施形態の斜視図である。
図3図3は、本発明の実施形態によるコンベアーシステムの拡大図であり、第1コンベアーのローラーおよび支持体が取り除かれている。
図4図4は、本発明の実施形態によるコンベアーシステムの拡大側面図である。
図5図5は、本発明の実施形態によるコンベアーシステムの上面図である。
図6図6は、本発明の実施形態によるコンベアーシステムの拡大斜視図であり、ローラーおよび支持体のいくつかが取り除かれている。
図7図7は、本発明の実施形態によるコンベアーシステムの拡大斜視図であり、カップおよびパックのいくつかが取り除かれている。
図8図8は、本発明の実施形態のパック(カップ支持体)の実施形態の斜視図である。
図9図9は、本発明の実施形態の農産物分配およびアクチュエータ機構の実施形態の斜視図である。
図10図10は、本発明の実施形態の農産物分配およびアクチュエータ機構の実施形態の端面図である。
図11図11は、図10に示される農産物分配およびアクチュエータ機構の斜視図である。
図12図12は、本発明の実施形態の複数の農産物分配およびアクチュエータ機構の斜視図である。
図13図13は、本発明の実施形態のローラー支持体の実施形態の斜視図である。
図14図14は、本発明の実施形態のアクチュエータの斜視図である。
図15図15は、レールに搭載された本発明の実施形態のパック(カップ支持体)の実施形態の斜視図である。
図16図16は、本発明の実施形態のカップ、パック、レールおよびアクチュエータの実施形態の斜視図である。
図17図17は、本発明の実施形態のカップ、パック、およびレールの実施形態の斜視図である。
図18図18は、内部電磁石を示す本発明のクロス部材の実施形態の断面図である。
【0122】
(詳細な説明)
次に、添付の図面に例が示されている本発明の特定の実施形態を詳細に参照する。本発明はこれらの実施形態を参照して説明されるが、それらは本発明を限定することを意図していないことが理解されるであろう。逆に、本発明は、特許請求の範囲によって定義される本発明の精神および範囲内に含まれる代替物、修正物、および同等物をカバーすることを意図している。以下の開示では、本発明の完全な理解を提供するために特定の詳細な説明が与えられている。しかしながら、当業者には、本発明がこれらの特定の詳細な説明なしで実施され得ることが明らかであろう。
【0123】
複数の図を通して同じ参照文字が、同じまたは対応する部品を示す図面を参照すると、本発明は、複数のスライディングパックを支持する複数の連続レールを利用する搬送および仕分けシステムのさまざまな実施形態を含むことがわかる。これらのスライディングパックは、複数のスプロケットホイールを使用して前方に付勢され、磁気作動式起動部品を利用して、パックによって運ばれるカップから仕分けビンに農産物を選択的に落し込む。
【0124】
図1~7を参照すると、図示された実施形態は、雑多な(loose)農産物を支持するための第1コンベアーシステム11と、農産物を仕分けするための第2コンベアーシステム31とを備えることが分かる。第1および第2コンベアーは、雑多な農産物が第1コンベアーのローラー13から第2コンベアーのカップ45に移送される領域「A」で重なり合う。以下に述べるように、他の実施形態では、雑多な農産物を支持し、選別のためにそれを搬送する単一のコンベアーシステムが備えられてもよい。
【0125】
図示された実施形態の図3の詳細を参照すると、第1コンベアーシステム11は、一端で複数のスプロケットホイール15の周りに延びるレールを形成する複数の連続した平行なレール12を備えることが分かる。レール12は、コンベアー11の上部領域に沿って移動し、次に、19で下方に曲がり、コンベアーの下部領域に達してから、スプロケットホイール15に戻る。
【0126】
図6の詳細を参照すると、これらの実施形態では、ローラー13を支持し、第1コンベアーシステム11のレール12に沿って移動する複数のローラー支持体22が設けられていることが分かる。各支持体22は、一対の下向きに延びる脚23a、23bを備える。支持体22およびレール12は、それらがそれらに沿って摺動するときに支持体22をレール12上に保持する対応する嵌合面(mating surface)を備えている。
【0127】
これらの実施形態では、各脚23は、内面に突起(protrusion)24a、24bを備え、外面に突出部 (lug)25a、25bを備えている。突起24は、支持体22がレール12に沿って摺動し、支持体22をレール12上に保持するときに、レール12に沿って対応する細長い窪みに摺動可能に係合する。
【0128】
異なる実施形態では、細長い突起がレール12に設けられ、対応する窪みが支持体22に設けられるように、これらの嵌合面を交換することができることを理解されたい。また、或る実施形態においては、支持体22またはレール12の一方の窪みまたは突起、および支持体22またはレール12の他方の相補的な突起または窪みを備えるレールおよび支持体に対して嵌合面を設けることができる。
【0129】
支持体22がスプロケットホイール15の周りをレール12に沿って移動するとき、支持体22の外面の突出部25はホイール15の開口16に係合する。ホイール15は支持体22に動きを与え、レール12に沿ってそれらを押す。好ましい実施形態では、各スプロケットは、図3および図6に示すように、一対のホイール15a、15bを備える。一方のスプロケットホイール15aの開口16aが支持体22の一方の側面の突出部25aと係合し、他方のスプロケットホイール15bの開口16bが支持体22の他方の側面の突出部25bと係合する。別の実施形態では、スプロケットホイール15は、支持体22の脚と係合するチェーンリンク間にギャップを有するチェーンホイールで置き換えることができる。
【0130】
図示の実施形態では、各支持体22は対応するローラー13を保持し、ローラー13は、第1コンベアーシステムに導入される農産物片を緩く支持するために使用される。支持体22が第1コンベアーのレール12に沿って駆動されると、農産物はローラー13によって前方に移動する。
【0131】
図2および図3に示すように、第1コンベアーのレール12は、第2コンベアーのレール32の間に挟まれる。図1,4及び5に示すように、レール12および32の両方のセットは、平行に設けられ、領域「A」において互いに隣接している。この領域(A)では、雑多な農産物がローラー13から第2のコンベアー上のカップ45に移送される。第1のコンベアーのレール12は、領域「A」の端でドロップアウトし、19で下方に曲がってスプロケットホイール15に戻るように旋回し、支持体22およびローラー13がそれらに沿って移動する。
【0132】
図1、8-12および14-18に示される実施形態を参照すると、第2コンベアーシステム31は、カップ45を支持して第2コンベアーシステム31のレール32に沿って移動する複数のパック33を備えることが分かる。各パック33は一対の下方に延びる脚34a、34bを備える。パック33およびレール32は、パック33がレール32に沿って摺動するときに、パック33をレール32上に保持する対応する嵌合面を備えている。図示する実施形態では、各脚34は、図8-11に示すように、内面に突起36a、36bを、外面に突出部37a、37bを備えている。
【0133】
パック33がこれらのレールに沿って摺動し、パック33をレール32上に保持するとき、突起36はレール32の側面に沿って、対応する細長い窪み40a、40bに摺動可能に係合する。異なる実施形態では、細長い突起がレール32上に設けられ、対応する窪みがパック33上に設けられ得るように、これらの嵌合面は交換されてもよいことが理解されるべきであるまた、他の実施形態では、他の嵌合面が、パック33またはレール32の一方の窪みまたは突起、およびパック33またはレール32の他方の相補的な突起または窪みを有するレールおよび支持体に設けられてもよい。
【0134】
パック33がホイール35の周りのレール32に沿って移動するとき、パック33の外面上の突出部37は、スプロケットホイール35の開口39と係合する。ホイール35は、トラック32に沿ってそれらを付勢するパック33に動きを与える。好ましい実施形態では、各スプロケットは、図4および7に示されるように、一対のホイール35a、35bを備え、それにより、一方のスプロケットホイール35aの開口39aは、パック33の片側の突出部37aと係合し、他方のスプロケットホイール35bの開口39bは、パック33の反対側の突出部37bと係合する。他の実施形態では、スプロケットホイール35は、パック33の脚と係合するチェーンリンクの間にギャップを有するチェーンホイールによって置き換えられてもよい。
【0135】
図9-12と14-18に示された実施形態を参照する。レール32に沿って摺動するパック33によって支持される複数のカップ45が設けられいることが分かる。図示された実施形態では、各カップ45は、その外縁に一対の脚46a、46bを備えている。。本発明のいくつかの実施形態では、以下に説明するように、カップ45は単一の脚46を設けることができることを理解されたい。各仕分けビンには、レール32の下に延在し、レールに対して垂直に向けられているクロス部材50が設けられている(図12および18参照)。
【0136】
クロス部材50は、図示された実施形態に示されるように、中空管の形態であってもよい。各レール32の下で、可動アクチュエータ52がクロス部材50上に設けられる。各クロス部材50は中空の内部を有し、中空の内部を備える限り任意の適切な断面形状(例えば、円形、楕円形、正方形、長方形、六角形など)を有することができる。図に示す実施形態では、クロス部材50は、中空のパイプまたはチューブの形態を備える。各アクチュエータ52は、傾斜部分を有する一対のアーム51a、51bを備える。アーム51a、51bが取り付けられた各アクチュエータ本体52は、一方のアーム(図では51b)が他方のアーム(51a)より短いことを除いて、馬蹄形と同様の形状を有することができる。(図14参照)
【0137】
アーム51a、51bは、各レール32の対向側面に配置される。アクチュエータ52は、好ましくは旋回軸として機能する単純なピンを使用して、クロス部材50に移動可能に取り付けられる。少なくとも1つの電子制御電磁石61は、各アクチュエータ52の中空クロス部材50の内側に設けられる。いくつかの実施形態では、各アクチュエータ52は、クロス部材50の内側の隣接する電磁石によって生成される電磁場に応答する金属部品を備えるか、またはそれから作られる。各アクチュエータは、そのようなアクチュエータに隣接する電磁場を変化させることによって移動させることができる。作動時には、アクチュエータ52はアーム51を上向きに持ち上げ、非作動には、アクチュエータ52のアーム51は引っ込められる。
【0138】
図9-12および18は、本発明のアクチュエータ52の実施形態の動作を示す。アクチュエータ52は、各仕分けビンに各レールに沿って設けられることを理解されたい。アクチュエータ52は、隣接するレール32に沿ってカップに入れて運ばれている農産物がそのアクチュエータに結合された仕分けビンに排出されるときにのみ作動する。その特定の農産物を排出するためのビンの選択は、農産物がコンベアー31を介して通過するときに農産物を評価するカメラ、秤、および/または他のセンサーによって得られた情報によって行われる。
【0139】
識別された農産物を運ぶカップ45が、それが置かれるビンのクロス部材50に到達すると、そのカップ45を運ぶレール32に結合するアクチュエータ52用の電磁石61が作動する。これにより、アクチュエータのアーム51a、51bが上昇する。アーム51が上昇すると、それらはカップ45の脚46a、46bと接触し、カップ構造全体が水平に保ちながら上昇する。これにより、カップ45を支持する旋回軸41が、スロット31の外の下の位置(図17)からパック33(図9)の開放領域38まで上昇する。
【0140】
旋回軸41が開放領域38にあると、カップ45は一方向または他の方向に自由に旋回でき、それによって運搬中の農産物が落下する。図9-11に示されるように、脚の1つ(図示の実施形態では46b)が短い方のアーム(図示の実施形態では51b)の端に到達すると、支持が失われ、カップ45がその脚(46b)の方向に傾斜し、運搬中の農産物が落下する。これが起こった後、電磁石61は、両方のアーム51a、51bを後退させる磁界を逆転させ、カップ45を水平に戻し、旋回軸41をスロット31に戻す。
【0141】
図9および図16に示すように、アーム51a、51bを備えた各アクチュエータ52が、クロス部材50の内側の隣接する電磁石61の作動によって直接動かされてもよいことは、理解されるべきである。しかし、図10-12および図18に示されているような他の実施形態では、図示の実施形態では、1つ以上のディスク53がクロス部材50上に設けられ、少なくとも1つのディスクが各アクチュエータ52に隣接する。図示する実施形態では、2つのディスク53a、53bが各アクチュエータ52用のレール32の両側に1つずつ、設けられている。
【0142】
ディスク53は、部分的または完全に金属で作られてもよく、そして/またはクロス部材50内部の1つ以上の隣接する電磁石61によって生成される磁場に反応することができる金属部分を含んでもよい。ディスク53は、クロス部材50の長手に沿って移動でき、隣接する電磁石61によって生成される磁場を変化させることによって、クロス部材50に沿って一方向又は他の方向に移動する。図示する実施形態では、1つ以上の電磁石61を一方向に作動させると、両ディスク53を内部へ、レール32の方へ移動させる磁場が形成される。ディスク53は、好ましくは、アーム51と滑らかに接触する傾斜した(円錐の)内部部分54を備える。
【0143】
この接触により、アーム32がレール32のいずれかの側面に持ち上げられ、カップ45の脚46が持ち上げられる。他の実施形態で説明したように、一方のアーム(たとえば、51b)が、他方のアーム(たとえば、51a)より短い場合があるが、その場合には、対応する脚(46b)が短い方のアーム(51b)の端に到達すると、脚は支持を失い、落下し、カップ45を下向きに旋回させ、運んでいる農産物を落下させる。これが発生した後、1つ以上の電磁石61が、両方のディスク53a、53bをレール32から離れる対向方向に移動させる磁場を反転させ、アクチュエータアーム51を落下させ、カップ45を水平に戻し、旋回軸41をスロット31に戻す。
【0144】
図10~12に示す実施形態は、レール32の対向側面にある2つのディスク53aと53bを示すが、他の実施形態では、アクチュエータ52の如何なる部分の動きもまた、接続されたアーム51a、51bの両方を動かすので、単一のディスク53が、アクチュエータ52の同じ動きを達成するために中空部材50の内側の隣接する電磁石61に沿って、レール32の一方または他方側面に設けられることができることを理解されたい。
【0145】
他の実施形態では、カップ45は、一側面または逆の側面に単一の脚46を備えることができる。これらの実施形態では、アクチュエータ52は、単一の脚46に対応する唯一のアーム51を有する。上昇すると、アーム51は脚46に接触し、カップ45に、運搬中のあらゆる農産物をひっくり返して落下させる。
【0146】
各クロス部材50は、汚染物がクロス部材50の内部に入ったり届いたりしないように、コンベアーの側面に密閉して取り付けられることが望ましい。電磁石61の内部配置によって、それらは外部汚染から保護され、システム内のこれらの構成部品の外部露出が最小化され、それにより、システムの外部表面に汚染物質が蓄積する可能性が低減され、システムの洗浄が容易になる。同様に、ディスク53、アクチュエータ52、およびアーム51は滑らかな外面で完全に囲まれており、汚染物質の蓄積の可能性も最小限に抑え、効率的な洗浄を可能にする。
【0147】
他の実施形態では、雑多な農産物を支持し、それを選別のために搬送する単一のコンベアーシステムが提供されてもよい。このような実施形態では、第1コンベアー11が除去され、第2コンベアーが改造されて、複数のパック33がローラーキャリア49(図示せず)の代替バージョンを支持し、コンベアーシステムのレール32に沿って移動する。雑多な農産物がコンベアーの最初の部分に導入され、農産物片は、農産物を傷つけることなく、かつ、個々の農産物片を保持するように成形された個々のローラーキャリア49へ移動する。
【0148】
先に説明した他の実施形態の第2コンベアーと同様に、各パック33は、下向きに延びる一対の脚34a、34bを備えることができる。パック33およびレール32は、それらがそれらに沿って摺動するときに、パック33をレール32上に保持する対応嵌合面を備えている。各脚34は、内面に突起36a、36bを備え、外面に突出部37a、37bを備えている。
【0149】
パック33がこれらのレールに沿って摺動し、パック33をレール32上に保持するとき、突起36は、対応する細長い窪み40a、40bに、レール32の側面に沿って摺動可能に係合する。異なる実施形態では、嵌合面は、細長い突起がレール32上に設けられ、対応する窪みがパック33上に設けられるように交換されてもよいということは、評価されるべきである。また、いくつかの実施形態では、他の嵌合面が、パック33又はレール32の一方の凹部又は突起、およびパック33またはレール32の他方の相補的な突起または凹部を備えるレール及び支持体用に設けられてもよい。
【0150】
パック33がホイール35の周りをレール32に沿って移動するとき、パック33の外面上の突出部37は、スプロケットホイール35の開口39と係合する。ホイール35は、トラック32に沿ってそれらを付勢するパック33に運動を与える。好ましい実施形態では、各スプロケットは、一対のホイール35a、35bを備え、それにより、スプロケットホイール35aの一方の開口39aは、パック33の一方の側面の突出部37aと係合し、他方のスプロケットホイール35bの開口39bは、パック33の他方の側面の突出部37bと係合する。他の実施形態では、スプロケットホイール35は、パック33の脚と係合するチェーンリンク間にギャップを有するチェーンホイールによって置き換えられてもよい。
【0151】
いくつかのローラーキャリアの実施形態は、レール32に沿って摺動するパック33によって支持された複数のローラーキャリア49を備えることができる。これらの実施形態では、各ローラーキャリア49は、その外側縁部に一対の脚46a、46bを備える。本発明のいくつかの実施形態では、ローラーキャリア49は、本明細書の他の場所で説明されるように、単一アームアクチュエータによる作動のための単一の脚46を備えることができることを理解されたい。各仕分けビンには、レール32の下に延在し、レールに対して垂直に向けられているクロス部材50が設けられている。各レール32の下には、クロスアクチュエータ50上に可動アクチュエータ52が設けられている。
【0152】
各クロス部材50は、中空内部を有し、中空内部を有する限り任意の適当な断面形状(例えば、円形、楕円形、正方形、長方形、六角形など)を有することができる。各アクチュエータ52は、その上に傾斜部分を有する一対のアーム51a、51bを備える。アーム51a、51bが取り付けられた各アクチュエータ本体52は、アームの1つが他のアーム(51a)よりも短い場合を除いて、馬蹄形と同様の形状を有することができる。アーム51a、51bは、各レール32の両側に配備される。アクチュエータ52は、好ましくは旋回軸として機能する単純なピンを使用して、クロス部材50に移動可能に取り付けられる。
【0153】
少なくとも1つの電子制御電磁石61が、各アクチュエータ52用の中空クロス部材50の内部に設けられる。いくつかの実施形態では、各アクチュエータ52は、中空クロス部材50の内部の隣接する電磁石によって生成される電磁場に応答する金属部品を含むか、またはそれから作られる。各アクチュエータは、そのようなアクチュエータに隣接する電磁場を変化させることによって作動される。作動時には、アクチュエータ52はアーム51を上向きに持ち上げ、非作動時には、アクチュエータ52のアーム51は引っ込められる。
【0154】
いくつかのローラーキャリアの実施形態では、アクチュエータ52は、各仕分けビンにおいて各レールに沿って設けられる。アクチュエータ52は、隣接するレール32に沿ってローラーキャリア49内に運び込まれる農産物がそのアクチュエータに結合される仕分けビンに排出されるときにのみ作動する。特定の農産物を排出するためのビンの選択は、農産物がコンベアー31によって移動し始めるときに農産物を評価するカメラ、スケール、および/または他のセンサーによって取得された情報によって行われる。特定された農産物を運ぶローラーキャリア49が、堆積されるべきビンのクロス部材50に到達すると、そのローラーキャリア49を運ぶレール32に結合するアクチュエータ52用の電磁石61が作動する。
【0155】
これにより、アクチュエータのアーム51a、51bが上昇する。アーム51が上昇することによって、それらがカップ45の脚46a、46bと接触し、カップ構造全体を水平に保ちながら上昇させる。これにより、ローラーキャリア49を支持する旋回軸41が、スロット31からパック33の解放領域38まで持ち上げられる。解放領域38の旋回軸41により、カップ45は、あちこちの方向に自由に旋回し、運んでいる農産物を落下させる。脚の1つ(例えば46b)は、短い方のアーム(例えば51b)の端に到達すると、支持を失い、ローラーキャリア49をその脚(46b)の方向に傾かせて、運んでいる農産物を落下させる。これが起こった後、電磁石61は、両方のアーム51a、51bを後退させる磁場を逆転させ、ローラーキャリア49を水平に戻し、旋回軸41をスロット31に戻す。
【0156】
他の実施形態と同様に、1つ以上のディスク53がクロス部材50上に設けられ、各アクチュエータ52に隣接する少なくとも1つのディスクが、ローラーキャリア49を作動させる。これらの実施形態では、2つのディスク53a、53bが設けられ、1つは各アクチュエータ52用のレール32のいずれかの側面に設けられる。ディスク53は、部分的または完全に金属で作られ、そして/または、クロス部材50内部の1つ以上の隣接する電磁石61によって生成される磁場に反応することができる金属部分を含む。ディスク53は、クロス部材50の長さに沿って移動することができ、隣接する電磁石61によって生成される変化する磁場によって、クロス部材50に沿って一方向または他の方向に移動する。
【0157】
図示する実施形態では、1つ以上の電磁石61を一方向に作動させると、両方のディスク53を内側に、レール32に向かって移動させる磁場が生成される。ディスク53は、アーム51に円滑に接触する傾斜した(円錐形の)内部部分を備えることが好ましい。この接触は、アーム51をレール32のいずれかの側面上に持ち上げ、ローラーキャリア49の脚46を持ち上げる。他の実施形態で説明したように、1つのアーム(例えば、51b)は、他のアーム(例えば、51a)より短い。そのため、対応する脚(46b)が短い方のアーム(51b)の端に到達すると、脚は支持を失って落下し、ローラーキャリア49が下方に旋回して、運搬している農産物を落下させる。これが発生した後、1つ以上の電磁石61が磁場を反転させ、両方のディスク53a、53bがレール32から離れて反対方向に移動し、アクチュエータアーム51が落下し、ローラーキャリア49が水平に戻り、旋回軸41がスロット31に戻る。
【0158】
いくつかのローラーキャリアの実施形態は、レール32の対向側面でディスク53aおよび53bを使用できるが、他の実施形態では、単一のディスク53がレール32の一方または他方の側面に設けられ、隣接する電磁石61が中空部材50の内部に有り、アクチュエータ52のいずれかの部分の動きも接続されたアーム51a、51bの両方を動かすので、アクチュエータ52の同じ動きを成し遂げ得ることが理解されるべきである。
【0159】
他の実施形態では、ローラーキャリア49は、一方の側面または他方の側面に単一の脚46を備えることができる。これらの実施形態では、アクチュエータ52は、単一の脚46に対応する唯一のアーム51を有する。アーム51が持ち上げられると、脚46に接触し、ローラーキャリア49が、それが運んでいるあらゆる農産物を傾けて落下させる。
【0160】
いくつかの単一コンベアーまたは二重コンベアーの実施形態では、カップ45およびパック33は、単一の一体化された部品を備えてもよく、或いは、カップは、パック(カップ-パック)に固定して取り付けられてもよい。これらの実施形態では、そのようなカップから農産物を放出するための旋回動作はない。代わりに、スイーパーアームを使用するか、空気を吹き付けることで、農産物を除去できる。スイーパーアームを使用する実施形態では、そのようなアームは、各ビン用の各レールの下のクロス部材50に取り付けられたアクチュエータ52の形態であってもよい。スイーパーアームは、クロス部材50内部の隣接する電磁石61によって生成される電磁場に従って移動することができる金属部品から作られるか、またはそれを備えることができる。
【0161】
カップパックは、その中に開口を備えることができ、それを通してスイーパーアーム51を延ばすことができる。これらの実施形態では、スイーパーアームが作動すると、スイーパーアームは、隣接するカップパックの開口を通って伸び、カップ内の農産物に接触し、それを移動させて下のビンの中に落とす。他の実施形態では、カップパックは、各カップの底部に設けられる可動片75を備えることができ、各可動片は、カップパックの開口を通って延びる少なくとも1つの脚76を有する。これらの実施形態では、カップパックが農産物が堆積されるビンに到達すると、スイーパーアームまたはアクチュエータが作動し、それにより、可動の下方に延びる脚76と接触する。
【0162】
一部の実施形態では、アクチュエータと脚との接触により、カップ内の可動片75が持ち上げられ、それにより、農産物がカップ内へ移動する。他の実施形態では、アクチュエータは傾けられ、それが作動すると(例えば、上昇すると)、脚がアクチュエータに沿って移動し、徐々に上方に移動し、カップの底部の可動片を徐々に上昇させ、最終的にカップの中の野菜を円滑に移動させ、下のビンの中に落下させる。
【0163】
他の実施形態では、ブルーベリーまたはチェリーなどの小さいサイズの農産物を支持するために、カップパックは小さくてもよい。これらのカップパックの実施形態では、空気の噴射を使用して、カップから農産物に、下の選択された仕分けビンへ吹きつける。空気は、各クロス部材に取り付けられた空気源から供給され、空気源は、カップパックの上部分に向けられている各レールに隣接する出口通気口77を備える。
【0164】
カップパックが選択されたビンに到達すると、少量の空気が通気口77を通って吹き出され、農産物の小片に、カップから下のビンに吹き付ける。このような空気弁の開閉は、クロス部材内部の電磁石61を使用して達成できることを理解されたい。これらの実施形態では、通気口は、電磁場に反応する金属を含むか、またはその金属でできている。次に、電磁石を使用して通気口を開閉することができる。通気口は、一方向に磁場を与えることによって開き、別の方向に磁場を与えることによって閉じることができる。
【0165】
いくつかのローラーカップの実施形態では、ローラー13および支持体22は、単一の一体化された部品からなるか、或いは、ローラー13は、支持体(ローラーパック、図示せず)に固定的に取り付けられる。これらの実施形態には、そのようなローラーパックから農産物を放出するための旋回動作はない。代わりに、スイーパーアームを使用するか、空気を吹き付けることで、農産物が除去される。スイーパーアームを使用する実施形態では、そのようなアーム51は、各ビン用の各レールの下でクロス部材50に取り付けられるアクチュエータ52の形態であってもよい。スイーパーアームは、クロス部材50内部の隣接する電磁石61によって生成される電磁場によって移動することができる金属部品から作られるか、またはその金属部品を含むことができる。
【0166】
ローラーパックは、その中に開口を備え、それを通してスイーパーアーム51aまたは51bを延ばすことができる。これらの実施形態では、スイーパーアームが作動すると、スイーパーアームは、ローラー内で農産物に接触する隣接するローラーパックの開口を通って伸び、それを移動させ、下のビンの中に落下させる。他の実施形態では、ローラーパックは、各ローラーを備えた可動片65を備えることができ、各可動片は、ローラーパックの開口を通って延びる少なくとも1つの脚66を有する。
【0167】
これらの実施形態では、ローラーパックは農産物が堆積されるビンに到達すると、スイーパーアームまたはアクチュエータ51が作動し、それによって、下向きに可動な延長脚66と接触する。ある実施形態では、アクチュエータと脚の接触が、ローラーの可動片65を動かし、それによりローラー内の農産物を移動させる。他の実施形態では、アクチュエータが傾けられ、それが作動すると(例えば、上昇すると)、脚がアクチュエータに沿って移動し、徐々に上方に移動し、ローラーパックの可動片65を徐々に上昇させて、最終的にローラーの中の農産物を円滑に移動させ、下方のビンに落下させる。
【0168】
他の実施形態では、ローラー13および支持体22が単一の一体化部品からなるか、或いは、ローラー13が支持体22に固定的に取り付けられる。それらは、ブルーベリーやチェリーなどの小さいサイズの農産物を支持するために小さくてもよい。これらの小さなローラーパックの実施形態では、空気の噴射を使用して、農産物をローラーから下方の選択された仕分けビンへ吹き出す。空気は、各クロス部材50に取り付けられた空気源から供給され、それは、小さなローラーパックの上部に向けられている各レールに隣接する出口通気口67を備える。
【0169】
小さなローラーパックが選択されたビンに達すると、小さなローラーパックから下方のビンに向かって農産物の小片に吹き付ける通気口67を通して小さな空気の噴射が吹き込まれる。そのような空気弁67の開閉は、クロス部材50の内側の電磁石61を使用して達成できることを理解されたい。これらの実施形態では、通気口は、電磁場に反応する金属を含むか、またはその金属で作られる。従って、電磁石を使用して通気口を開閉することができる。通気口は、一方向に磁場を与えることによって開き、別の方向に磁場を与えることによって閉じることができる。
【0170】
本明細書に記載される種々の特徴および態様は、本発明の種々の実施形態において種々の組み合わせで利用されてもよいことが理解されるべきである。例えば、限定することなしに、単一体ローラーパック(非旋回)または単一体カップパック(非旋回)のいずれかを、電磁操作のスイーパーアームまたはブロワー通気口と共に使用し、本発明の単一コンベアーまたは二重コンベアーシステムのいずれかに備えることができる。。他の例では、旋回カップまたは旋回ローラー、および関連する電磁アクチュエータは、本発明の単一コンベアーまたは二重コンベアーシステムに設けることができる。
【0171】
本発明の特定の実施形態の前述の説明は、例示および説明の目的で提示されたことが理解されるべきである。それらは網羅的であること、または本発明を開示された正確な形態に限定することを意図しておらず、明らかに、上記の教示に照らして多くの修正および変更が可能である。実施形態は、本発明の原理およびその実際の用途を最もよく説明し、それによって当業者が本発明および想定される特定の用途に適した様々な変更を加えた様々な実施形態を最大限に利用できるようにするために選択および説明された。
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