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  • 特許-デフケース 図1
  • 特許-デフケース 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-26
(45)【発行日】2022-06-03
(54)【発明の名称】デフケース
(51)【国際特許分類】
   F16H 48/40 20120101AFI20220527BHJP
【FI】
F16H48/40
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2017018465
(22)【出願日】2017-02-03
(65)【公開番号】P2018123936
(43)【公開日】2018-08-09
【審査請求日】2020-01-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000148324
【氏名又は名称】株式会社浅野歯車工作所
(74)【代理人】
【識別番号】110001586
【氏名又は名称】特許業務法人アイミー国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】浜名 真澄
【審査官】小川 克久
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-198238(JP,A)
【文献】特開2010-174924(JP,A)
【文献】特開2016-148410(JP,A)
【文献】実公平5-23882(JP,Y2)
【文献】特開2013-18035(JP,A)
【文献】特開2011-231782(JP,A)
【文献】特開2014-84904(JP,A)
【文献】実開平06-067950(JP,U)
【文献】特開2016-215223(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16H 48/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディファレンシャルギヤセットを収容するための空間を区画する本体部と、前記本体部
から外径側に広がるフランジ部とを有し、
前記本体部は、当該本体部の回転軸線を挟んで対をなす周方向2箇所に前記ディファレ
ンシャルギヤセットのピニオンシャフト両端を支持するためのピニオンシャフト支持部を
含み、
前記フランジ部は、内周縁で前記2箇所のピニオンシャフト支持部と結合するとともに前記回転軸線に対し前記内周縁から外周縁まで傾斜するように広がり、
前記フランジ部の両面は傾斜面にされ、
前記回転軸線に対する前記フランジ部の立ち上がり角度θは100°≦θ≦150°の範囲に含まれる所定値であり、
前記回転軸線が延在する方向の位置に関し前記フランジ部の回転軸線方向位置が前記空間内の回転軸線方向一端に配置されるサイドギヤの回転軸線方向位置と重なり、
前記フランジ部の外径側領域には、外径面および内径面を有し前記回転軸線を中心として回転軸線方向に突出する突起部が形成され、前記外径面はリングギヤの内径面に溶接によって接続され、
前記突起部よりも外径側に位置する前記フランジ部の前記外周縁は、前記リングギヤの前記内径面と連なる側壁面に側方から当接して接続される側方当接面を含む、デフケース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リングギヤとデフケースとの取付構造に関し、より特定的には、自動車の左右の駆動輪に差動を与えて曲がりやすくするためのデフケースに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のリングギヤとデフケースとの取付構造の一例を図2に示す。図示した構造のリングギヤとデフケースとの取付構造は、例えば、特開平10-132057号公報(特許文献1)に開示されている。
【0003】
図2を参照して、従来のリングギヤとデフケースとの取付構造について説明する。従来のリングギヤとデフケースとの取付構造を備えるディファレンシャルギヤアセンブリは、図2に示すように、入力軸に接続されたドライブピニオン101と、ドライブピニオン101に噛み合うように配置されたリングギヤ102と、リングギヤ102の背面にボルト103を介して固定されたデフケース104と、デフケース104に保持されたピニオンシャフト105と、ピニオンシャフト105に回転自在に保持された一対のデフピニオン106と、一対のデフピニオン106に噛み合うように配置されるとともに、左右の出力軸に接続された一対のサイドギヤ107とを備えている。
【0004】
デフケース104は、リングギヤ102に接続するために外径側に向けて延びるフランジ部104aと、このフランジ部104aと連なるとともに、一対のデフピニオン106および一対のサイドギヤ107を内部に収容する本体部104bとを含んでいる。
【0005】
従来のリングギヤとデフケースとの取付構造を備えるディファレンシャルギヤアセンブリにおいて、入力軸からの駆動力は、図2の矢印に示すように、ドライブピニオン101、リングギヤ102、ボルト103、デフケース104、ピニオンシャフト105、デフピニオン106、サイドギヤ107、及び出力軸へと順に伝わる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開平10-132057号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来のリングギヤとデフケースとの取付構造においては、デフケース104のフランジ部104aにおける本体部104b側の領域に応力が集中するため、強度が低いという問題がある。また、スラスト方向の剛性が低いという問題がある。
【0008】
従来のリングギヤとデフケースとの取付構造において、剛性及び強度を高めるためには、フランジ部104aの厚みを大きくする必要がある。しかし、この場合には、フランジ部104aの質量が増加するとともに、材料費が増加してしまう。フランジ部104aの質量が増加すると、リングギヤとデフケースとの取付構造の質量が大きくなるという問題がある。フランジ部104aの材料費が増加すると、リングギヤとデフケースとの取付構造のコストが増加するという問題がある。
【0009】
本発明は、上記問題点に鑑み、ディファレンシャルギヤアセンブリにおいて、高い剛性及び強度を維持しつつ、軽量化を図るとともにコストを低減するデフケースを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明のデフケースは、ディファレンシャルギヤセットを収容するための空間を区画する本体部と、かかる本体部から外径側に広がるフランジ部とを有する。これらのうち本体
部は、当該本体部の回転軸線を挟んで対をなす周方向2箇所にディファレンシャルギヤセ
ットのピニオンシャフト両端を支持するためのピニオンシャフト支持部を含む。そしてフ
ランジ部は、フランジ部の内周縁で2箇所のピニオンシャフト支持部と結合するとともにデフケースの回転軸線に対しフランジ部の内周縁からフランジ部の外周縁まで傾斜するように広がり、フランジ部の両面は傾斜面にされ、回転軸線に対するフランジ部の立ち上がり角度θは100°≦θ≦150°の範囲に含まれる所定値であり、回転軸線が延在する方向の位置に関しフランジ部の回転軸線方向位置が本体部の空間内の回転軸線方向一端に配置されるサイドギヤの回転軸線方向位置と重なり、フランジ部の外径側領域には外径面および内径面を有し回転軸線を中心として回転軸線方向に突出する突起部が形成され、かかる突起部の外径面はリングギヤの内径面に溶接によって接続され、突起部よりも外径側に位置するフランジ部の外周縁は、リングギヤの内径面と連なる側壁面に側方から当接して接続される側方当接面を含む。
【0011】
本発明のデフケースによれば、フランジ部がリングギヤの回転軸線に対して傾斜して延在しているので、フランジ部に局所的に応力が加えられることを低減できる。このため、フランジ部を薄肉化しても高い剛性及び強度を維持でき、デフケースの軽量化を図ることができる。また、フランジ部を薄肉化できると、材料費を低減できるので、リングギヤとデフケースとの取付構造のコストを低減できる。よって、本発明のデフケースは、高い剛性及び強度を維持しつつ、軽量化を図るとともにコストを低減できる。なおデフケースの回転軸線はリングギヤの中心と一致する。また本発明でいうところのディファレンシャルギヤセットとは、ディファレンシャルギヤアセンブリに相当する差動装置のうち、リングギヤおよびデフケースを除いた残りの部品をいい、例えば、左右に延びるデフケースの回転軸線の両端側にそれぞれ配置される左右1対のサイドギヤと、デフケースの回転軸線と直交するピニオンシャフトと、ピニオンシャフトの両端にそれぞれ回転自在に支持されて1対のサイドギヤと噛合する1対のデフピニオンを含む。
【0012】
本発明のフランジ部は、デフケースの回転軸線に対して直交するのではなく、傾斜するものであればよく、フランジ部の形状は特に限定されない。例えばフランジ部は円錐形状であってもよいし、あるいは周方向に凹凸を繰り返す軸線方向厚み一定の波形であってもよい。本発明のデフケースでは、リングギヤとフランジ部とが溶接されている。
【0013】
これにより、デフケースのフランジ部がリングギヤの回転軸線に対して傾斜するように延在していても、フランジ部とリングギヤとを容易に接続できる。また、コストをより低減できる。
【発明の効果】
【0018】
本発明のデフケースによれば、デフケースのフランジ部を傾斜させることで高い剛性及び強度を維持しつつ、軽量化を図るとともにコストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の実施の形態におけるデフケースをリングギヤおよびディファレンシャルギヤセットとともに概略的に示す断面図である。
図2】従来のディファレンシャルギヤアセンブリを概略的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
【0021】
まず、図1を参照して、本発明の一実施形態になるデフケースを含むディファレンシャルギヤアセンブリについて説明する。なお、図1は、リングギヤ10とデフケース20との取付構造、及び、リングギヤ10とデフケース20との取付構造を備えるディファレンシャルギヤアセンブリを示している。
【0022】
リングギヤとデフケースとの取付構造は、リングギヤ10と、デフケース20とを備えている。また、本実施の形態のディファレンシャルギヤアセンブリは、リングギヤ10と、デフケース20と、ピニオンシャフト30と、デフピニオン40と、サイドギヤ50とを備えている。
【0023】
リングギヤ10は、入力軸からの駆動力が伝達される。具体的には、リングギヤ10は、入力軸に接続されたドライブピニオン(図示せず)に噛み合うように配置される。リングギヤ10は、回転軸線(図1における左右方向の軸)を中心に回転する。
【0024】
このリングギヤ10に、デフケース20は接続固定されている。デフケース20は、リングギヤ10の一方側(デフケース回転軸線の一方端側であって図中、紙面左側)に位置している。デフケース20は、軸受を介してデフキャリアまたは変速機ケース(図示せず)に回転可能に支持されている。デフケース20については、後述する。
【0025】
このデフケース20に保持されるように、ピニオンシャフト30が配置されている。ピニオンシャフト30は、デフケース20を貫通している。ピニオンシャフト30はデフケース20の回転軸線と直交する。
【0026】
このピニオンシャフト30に回転自在に枢支されるように、一対のデフピニオン40が配置されている。この一対のデフピニオン40に噛み合うように、一対のサイドギヤ50が配置されている。1対のサイドギヤ50は、図示しない左右の出力軸にそれぞれ接続されている。一対のデフピニオン40及び一対のサイドギヤ50とで構成されるディファレンシャルギヤ(差動ギヤ)セットは、デフケース20に収容されている。
【0027】
ここで、デフケース20について説明する。デフケース20は、ディファレンシャルギヤセットを収容する本体部21と、この本体部21から外径側に延びるフランジ部22とを有している。
【0028】
本体部21は、ケース状であり、ディファレンシャルギヤセット、具体的には一対のデフピニオン40及び一対のサイドギヤ50、を収容するための空間を区画する。また本体部21は、軸線方向両端が小径に形成され、軸線方向中央部が大径に形成され、かかる軸線方向中央部にピニオンシャフト30を貫通させている。このため本体部21の軸線方向中央部は、ピニオンシャフト30両端を支持するためのピニオンシャフト支持部を含む。ピニオンシャフト支持部は、デフケース20の回転軸線を挟んで周方向2箇所に対設される貫通孔である。なお本体部21の軸線方向両端には、図示しない出力軸が貫通するための孔がそれぞれ形成される。かかる1対の孔は、デフケース20の回転軸線と一致する。
【0029】
フランジ部22は、一端(フランジ部22の外周縁)がリングギヤ10に接続されているとともに、他端(フランジ部22の内周縁)が本体部21に接続されている。本実施形態では、フランジ部22の内周縁が上記のピニオンシャフト支持部と一体形成される。フランジ部22の一端及び他端での接続手段は特に限定されない。フランジ部22の一端とリングギヤ10との接続手段は、ボルトにより連結されていてもよく、嵌合されていてもよく、溶接により連結されていてもよいが、本実施の形態ではフランジ部22とリングギヤ10とは溶接されている。また、フランジ部22の他端と本体部21との接続手段は、接続部材で連結されていてもよく、一体成形されていてもよいが、本実施の形態では本体部21とフランジ部22とは一体成形されている。
【0030】
デフケース20の回転軸線に関し、フランジ部22は軸線方向一方(図中、紙面左側)に寄せるよう配置される。このためフランジ部22は、軸線方向中央に配置されるピニオンシャフト30よりも軸線方向一方に配置される。フランジ部22は、リングギヤ10の回転軸線(図1における左右方向に延びサイドギヤ50の中心軸に一致する)に対して傾斜して延在している。なお、フランジ部22は、一端から他端に向けて直線状に延びていてもよく、波打ち状に延びていてもよい。また、フランジ部22の厚みは特に限定されないが、本実施の形態のフランジ部22は、略一定の厚みで延在している。
【0031】
また、フランジ部22の内径側領域Aは、リングギヤ10の回転軸線(以下、単に回転軸ともいう)に対して傾斜している。換言すると、リングギヤ10の回転軸に対するフランジ部22の立上り角度θは、鈍角である。立上り角度θは、好ましくは100°≦θ≦150°の範囲に含まれる所定値である。かかる本実施形態によればフランジ部22の内縁部とケース部21の軸線O方向一方領域との結合箇所A(立上り部)にかかる応力を分散することができ、デフケース20の剛性及び強度をより向上できる。本実施形態ではθ=115°である。
【0032】
なお90°<θ<100°の場合、フランジ部22が円錐形状というよりも円板形状になってしまうことからフランジ部22を薄肉にすると剛性を確保することが困難となり好ましくない。あるいは150°<θ<180°の場合、フランジ部22において必要な外径寸法を確保し難くなり、好ましくない。
【0033】
フランジ部22において、リングギヤ10の回転軸方向に延びる面と、外径側に延びる面との交差部分Cは、角であってもよいが、応力を分散する観点から図1に示すようにR(曲線)であることが好ましい。
【0034】
フランジ部22の外径側領域には、リングギヤ10の回転軸に沿ってリングギヤ10側に延びる突起部22aが形成されている。突起部22aの外径面(後述する内側当接部22a1)は、リングギヤ10の内径面11と接続している。
【0035】
フランジ部22において突起部22aの外径面と連なり、外径側に延びる面(後述する側方当接部22b)は、突起部22aの外径面と略直交している。そのフランジ部22の外径側に延びる面は、リングギヤ10の内径面11と連なる側壁面12と接続されている。つまり、フランジ部22は、リングギヤ10の内径面11に内側から当接する内側当接部22a1と、リングギヤ10の内径面11と連なる側壁面12に側方から当接する側方当接部22bとを有している。内側当接部22a1及び側方当接部22bは、リングギヤ10の内径面11と、この内径面11と連なる側壁面12とに係止されている。
【0036】
図1に示す本実施の形態のリングギヤとデフケースとの取付構造においては、入力軸からの駆動力は、図1の矢印に示すように、リングギヤ10、デフケース20、ピニオンシャフト30、デフピニオン40、サイドギヤ50、及び図示しない出力軸へと順に伝わる。自動車の直進状態では、一対のデフピニオン40は自転せずに公転運動だけを行うので、一対のサイドギヤ50は同方向に同速度で回転する。自動車の進行方向を変更する際には、左右のサイドギヤ50に回転差が生じ、一対のデフピニオン40が自転運動を行うので、回転差を吸収してコーナリングをスムーズに行うことができる。
【0037】
続いて、本実施の形態のリングギヤとデフケースとの取付構造の効果について、図2に示す従来技術と対比して説明する。
【0038】
図2に示す従来のリングギヤとデフケースとの取付構造においては、デフケース104のフランジ部104aは、リングギヤ102の回転軸に対して直交して延在しているので、フランジ部104aの内径側領域(フランジ部104aにおける本体部104b側の領域)に応力が集中するため、強度が低い。また、スラスト方向の剛性が低い。剛性及び強度を高めるためには、フランジ部104aの厚みを大きくする必要がある。この場合、フランジ部104aの質量が増加して軽量化が図れず、かつフランジ部104aの材料費が増加してしまうのでリングギヤとデフケースとの取付構造のコストが増加する。
【0039】
一方、図1に示す本実施の形態のリングギヤとデフケースとの取付構造においては、デフケース20のフランジ部22は、リングギヤ10の回転軸に対して傾斜して延在している。このように本実施の形態のリングギヤとデフケースとの取付構造はテーパ型のフランジ部22を備えているので、フランジ部22に局所的に応力が集中することを緩和できる。このため、フランジ部22へ加えられる応力を分散できるので、フランジ部22の剛性及び強度が高くなる。
【0040】
したがって、フランジ部22を薄肉化しても高い剛性及び強度を維持できるので、軽量化を図ることができる。
【0041】
また、フランジ部22を薄肉化することにより、材料費を低減できるので、リングギヤとデフケースとの取付構造のコストを低減できる。さらに、本実施の形態のフランジ部22を従来のフランジ部104aに比べて長く形成しても、フランジ部22の剛性及び強度が高い。このため、本実施の形態では、リングギヤ10の内径を大きくできるので、リングギヤ10に要する材料費も低減できるため、全体のコストを低減できる。
【0042】
また、本実施の形態のリングギヤとデフケースとの取付構造においては、リングギヤ10の回転軸に対するフランジ部22の立上り角度θが鈍角である。なお、従来のリングギヤとデフケースとの取付構造においては、リングギヤ102の回転軸に対するフランジ部104aの立上り角度は90度である。このため、本実施の形態では、フランジ部22における本体部21側の領域A(立上り部)にかかる応力を分散することができるので、剛性及び強度をより向上できる。
【0043】
このように、本実施の形態のリングギヤとデフケースとの取付構造は、高い剛性及び強度を維持しつつ、軽量化を図り、コストを低減できるので、走行性能を損ねることなく、近年の自動車に対する軽量化・低価格化のニーズに応じることができる。
【0044】
なお、本実施の形態のデフケース20は、鋳造型の成形が容易となる。
【0045】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した実施の形態ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0046】
10 リングギヤ、11 内径面、12 側壁面、20 デフケース、21 本体部、22 フランジ部、22a 突起部、22a1 内側当接部、22b 側方当接部、30 ピニオンシャフト、40 デフピニオン、50 サイドギヤ、A 領域、C 交差部分。
図1
図2