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特許7080282サーバ装置、サーバ装置の制御方法、及びサーバ装置の制御プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-26
(45)【発行日】2022-06-03
(54)【発明の名称】サーバ装置、サーバ装置の制御方法、及びサーバ装置の制御プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/06 20120101AFI20220527BHJP
【FI】
G06Q10/06
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2020148930
(22)【出願日】2020-09-04
(65)【公開番号】P2022043587
(43)【公開日】2022-03-16
【審査請求日】2020-09-04
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】321003371
【氏名又は名称】LINE株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002516
【氏名又は名称】特許業務法人白坂
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 裕介
【審査官】塩田 徳彦
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-338879(JP,A)
【文献】国際公開第2020/148969(WO,A1)
【文献】特開2002-032546(JP,A)
【文献】特開2003-216835(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザである第1ユーザ及び第2ユーザへの求人情報サービスの提供に係るサーバ装置であって、
前記第1ユーザ及び第2ユーザそれぞれのユーザ識別情報に前記第1ユーザ及び第2ユーザの職歴情報を関連付けたユーザ情報を管理するユーザ情報管理部と、
求人識別情報に求人の職務条件と基本給とを関連付けた求人情報を管理する求人情報管理部と、
前記求人識別情報に関連付けられた前記職務条件および前記基本給と、前記第1ユーザ及び第2ユーザの職歴情報とに少なくとも基づいて、前記求人識別情報で識別される求人に対する前記ユーザに固有の固有給を設定し、一の求人識別情報で識別される求人に対する、前記第1ユーザの職歴情報に基づく前記第1ユーザに固有の固有給と、前記第2ユーザの職歴情報に基づく前記第2ユーザに固有の固有給とを、それぞれ設定する設定部と、
前記ユーザのユーザ端末に、前記求人情報に含まれる求人に係る求人リストを、求人ごとの前記ユーザの固有給に基づいて表示させるための表示情報を送信し、前記第1ユーザに対しては、前記一の求人識別情報で識別される求人について前記第1ユーザに対して設定された固有給が示される第1表示情報を送信し、前記第2ユーザに対しては、前記一の求人識別情報で識別される求人について前記第2ユーザに対して設定された固有給が示される第2表示情報を送信する送信部と、
を備える、サーバ装置。
【請求項2】
前記ユーザ情報管理部は、前記ユーザの採用に関する情報の取得に応じて、前記ユーザのユーザ識別情報に、前記ユーザの採用に係る求人の求人識別情報を関連付け、前記ユーザが採用された求人の職務が完了したことに応じて、当該ユーザの職歴情報を更新し、
前記設定部は、更新された職歴情報を用いて、前記ユーザの固有給を設定する、
請求項に記載のサーバ装置。
【請求項3】
前記ユーザが採用された求人における、前記ユーザに対するユーザ評価情報を取得する取得部をさらに備え、
前記設定部は、前記ユーザ評価情報に応じて、前記ユーザが採用された求人における職歴情報を補正し、前記ユーザの固有給の設定に、当該補正された職歴情報を用いる、
ことを特徴とする請求項1または2に記載のサーバ装置。
【請求項4】
前記ユーザ情報管理部によって、前記ユーザのユーザ識別情報に最初に関連付けられた求人識別情報に係る求人において取得したユーザ評価情報が、第1閾値以上であった場合、前記ユーザ識別情報に第1報酬を関連付ける報酬付与部をさらに備える、
ことを特徴とする請求項に記載のサーバ装置。
【請求項5】
前記ユーザ情報管理部によって、前記ユーザのユーザ識別情報に最初に関連付けられた求人識別情報を第1番目としたとき、第1番目から第N番目(Nは所定の整数)までの求人識別情報に係る求人において取得したユーザ評価情報に基づくユーザ評価情報が、第2閾値以上であった場合、前記ユーザ識別情報に第2報酬を関連付ける報酬付与部をさらに備える、
ことを特徴とする請求項に記載のサーバ装置。
【請求項6】
前記送信部は、前記ユーザのユーザ評価情報に応じて補正された前記求人リストを表示させる表示情報を、前記ユーザのユーザ端末に送信する、
ことを特徴とする請求項3~5のいずれか一項に記載のサーバ装置。
【請求項7】
前記職務条件および前記職歴情報は、それぞれ少なくとも一種類の職務情報を含み、
前記設定部は、一の求人の職務条件に含まれる職務情報と、前記ユーザの職歴情報に含まれる職務情報との一致度、および、前記一の求人の基本給に基づいて、前記一の求人に係る前記固有給を決定する、
ことを特徴とする請求項1~のいずれか一項に記載のサーバ装置。
【請求項8】
前記職務条件および前記職歴情報は、それぞれ複数種類の職務情報を含み、
前記設定部は、一の求人の職務条件に含まれる職務情報と、前記ユーザの職歴情報に含まれる職務情報との一致度を算出し、前記ユーザ情報に含まれるユーザ識別情報で識別されるユーザのうち、前記一致度を満足するユーザの割合と、前記一の求人の基本給とに基づいて、前記一の求人に係る前記固有給を決定する、
ことを特徴とする請求項1~のいずれか一項に記載のサーバ装置。
【請求項9】
前記ユーザ識別情報には、メッセージングサービスにおけるユーザアカウントがさらに関連付けられ、
前記送信部は、前記求人情報サービスにて通知する情報と、当該情報をメッセージとして送信すべきユーザアカウントとを、前記メッセージングサービスを提供するアプリケーションサーバ装置へ送信する、
ことを特徴とする請求項1~のいずれか一項に記載のサーバ装置。
【請求項10】
前記アプリケーションサーバ装置において、前記求人情報サービスの提供に係るユーザアカウントが記憶され、
前記送信部は、前記求人リストを、前記求人情報サービスの提供に係るユーザアカウントからのメッセージ形式で送信させる表示情報を、前記アプリケーションサーバ装置へ送信する、
ことを特徴とする請求項に記載のサーバ装置。
【請求項11】
ユーザである第1ユーザ及び第2ユーザへの求人情報サービスの提供に係るサーバ装置の制御方法であって、
前記第1ユーザ及び第2ユーザそれぞれのユーザ識別情報に前記第1ユーザ及び第2ユーザの職歴情報を関連付けたユーザ情報を管理することと、
求人識別情報に求人の職務条件と基本給とを関連付けた求人情報を管理することと、
前記求人識別情報に関連付けられた前記職務条件および前記基本給と、前記第1ユーザ及び第2ユーザの職歴情報とに少なくとも基づいて、前記求人識別情報で識別される求人に対する前記ユーザに固有の固有給を設定し、一の求人識別情報で識別される求人に対する、前記第1ユーザの職歴情報に基づく前記第1ユーザに固有の固有給と、前記第2ユーザの職歴情報に基づく前記第2ユーザに固有の固有給とを、それぞれ設定することと、
前記ユーザのユーザ端末に、前記求人情報に含まれる求人に係る求人リストを、求人ごとの前記ユーザの固有給に基づいて表示させるための表示情報を送信し、前記第1ユーザに対しては、前記一の求人識別情報で識別される求人について前記第1ユーザに対して設定された固有給が示される第1表示情報を送信し、前記第2ユーザに対しては、前記一の求人識別情報で識別される求人について前記第2ユーザに対して設定された固有給が示される第2表示情報を送信することと、
を含む。
【請求項12】
ユーザである第1ユーザ及び第2ユーザへの求人情報サービスの提供に係るサーバ装置のコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記第1ユーザ及び第2ユーザそれぞれのユーザ識別情報に前記第1ユーザ及び第2ユーザの職歴情報を関連付けたユーザ情報を管理することと、
求人識別情報に求人の職務条件と基本給とを関連付けた求人情報を管理することと、
前記求人識別情報に関連付けられた前記職務条件および前記基本給と、前記第1ユーザ及び第2ユーザの職歴情報とに少なくとも基づいて、前記求人識別情報で識別される求人に対する前記ユーザに固有の固有給を設定し、一の求人識別情報で識別される求人に対する、前記第1ユーザの職歴情報に基づく前記第1ユーザに固有の固有給と、前記第2ユーザの職歴情報に基づく前記第2ユーザに固有の固有給とを、それぞれ設定することと、
前記ユーザのユーザ端末に、前記求人情報に含まれる求人に係る求人リストを、求人ごとの前記ユーザの固有給に基づいて表示させるための表示情報を送信し、前記第1ユーザに対しては、前記一の求人識別情報で識別される求人について前記第1ユーザに対して設定された固有給が示される第1表示情報を送信し、前記第2ユーザに対しては、前記一の求人識別情報で識別される求人について前記第2ユーザに対して設定された固有給が示される第2表示情報を送信することと、
を含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、サーバ装置、サーバ装置の制御方法、及びサーバ装置の制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ネットワーク上で求人情報を提供するシステムが実用化されている。例えば、特許文献1には、クライアントの求人情報をサーバに登録及び掲示したものを、求職者が閲覧及び応募することができるようにした求人情報提供システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2015-122037号公報
【発明の概要】
【0004】
本発明の第1の態様によると、サーバ装置は、求人情報サービスの提供に係るサーバ装置であって、ユーザ識別情報にユーザの職歴情報を関連付けたユーザ情報を管理するユーザ情報管理部と、求人識別情報に求人の職務条件と基本給とを関連付けた求人情報を管理する求人情報管理部と、求人識別情報に関連付けられた職務条件および基本給と、ユーザの職歴情報とに少なくとも基づいて、求人識別情報で識別される求人に対するユーザに固有の固有給を設定する設定部と、ユーザのユーザ端末に、求人情報に含まれる求人に係る求人リストを、求人ごとのユーザの固有給に基づいて表示させるための表示情報を送信する送信部と、を備える。
【0005】
本発明の第2の態様によると、サーバ装置の制御方法は、ユーザ識別情報にユーザの職歴情報を関連付けたユーザ情報を管理することと、求人識別情報に求人の職務条件と基本給とを関連付けた求人情報を管理することと、求人識別情報に関連付けられた職務条件および基本給と、ユーザの職歴情報とに少なくとも基づいて、求人識別情報で識別される求人に対するユーザに固有の固有給を設定することと、ユーザのユーザ端末に、求人情報に含まれる求人に係る求人リストを、求人ごとのユーザの固有給に基づいて表示させるための表示情報を送信することと、を含む。
【0006】
本発明の第3の態様によると、求人情報サービスの提供に係るサーバ装置のコンピュータに実行させるためのプログラムは、ユーザ識別情報にユーザの職歴情報を関連付けたユーザ情報を管理することと、求人識別情報に求人の職務条件と基本給とを関連付けた求人情報を管理することと、求人識別情報に関連付けられた職務条件および基本給と、ユーザの職歴情報とに少なくとも基づいて、求人識別情報で識別される求人に対するユーザに固有の固有給を設定することと、ユーザのユーザ端末に、求人情報に含まれる求人に係る求人リストを、求人ごとのユーザの固有給に基づいて表示させるための表示情報を送信することと、を含む。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の一実施形態に係る通信システムの構成を示す図である。
図2】本発明の一実施形態に係る、記憶部に記憶される情報の一例であって、(a)はユーザ情報テーブルの一例、(b)は求人側情報テーブルの一例である。
図3】本発明の一実施形態に係る、記憶部に記憶されるユーザ履歴情報テーブルの一例である。
図4】本発明の一実施形態に係る、記憶部に記憶される求人情報テーブルの一例である。
図5】本発明の一実施形態の概要の説明図である。
図6】本発明の一実施形態に係る通信システムの処理のシーケンスの一例である。
図7】本発明の一実施形態に係る、記憶部に記憶される採用履歴テーブルの一例である。
図8】(a)、(b)、(c)とも、本発明の一実施形態の概要の説明図である。
図9】本発明の一実施形態に係る通信システムの処理のシーケンスの一例である。
図10】(a)、(b)とも、本発明の一実施形態に係る画面例である。
図11】(a)、(b)、(c)とも、本発明の一実施形態の概要の説明図である。
図12】本発明の一実施形態の概要の説明図である。
図13】(a)、(b)とも、本発明の一実施形態に係る画面例である。
図14】本発明の一実施形態に係るサーバの制御方法に係るフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<法的事項の遵守>
本明細書に記載の開示は、通信の秘密等、本開示の実施に必要な実施国の法的事項遵守を前提とすることに留意されたい。
【0009】
本開示に係る求人情報サービスを実施するための実施形態について、図面を参照して説明する。
【0010】
<システム構成>
図1は、本開示の一実施形態に係る通信システム1の構成を示す。図1に開示されるように、通信システム1では、ネットワーク400を介して、サーバ100と、ユーザ端末200(200A,200B,200C)と、求人を出す求人側の求人側端末300(300A,300B)が接続される。サーバ100は、ネットワーク400を介して、ユーザが所有するユーザ端末200に、求人情報を提供するサービス(求人情報サービス)を提供する。求人側端末300は、求人を出す求人側(企業、店舗、個人、病院等)の端末である。なおこれ以降、求人を出す企業、店舗、個人、病院、法人、団体(営利、非営利を含む)等を「求人側」と称することもある。求人側のユーザは、求人側端末300を操作して、サーバ100へ、自身が出す求人に関する情報を送信する。なお、ネットワーク400に接続されるユーザ端末200、求人側端末300の数は限定されない。ここで、ユーザ端末200、求人側端末300には、求人情報サービスを利用するためのアプリケーションがインストールされていてよい。あるいは、ユーザ端末200、求人側端末300へのアプリケーションのインストールは必須ではなく、ユーザ端末200、求人側端末300から、webブラウザ等を介して、サーバ100において提供される求人情報サービスを利用するためのwebページにアクセスしてもよい。
【0011】
ネットワーク400は、1以上のユーザ端末200と、1以上の求人側端末300と、1以上のサーバ100とを接続する役割を担う。すなわち、ネットワーク400は、ユーザ端末200や求人側端末300がサーバ100に接続した後、データを送受信することができるように接続経路を提供する通信網を意味する。
【0012】
ネットワーク400のうちの1つまたは複数の部分は、有線ネットワークや無線ネットワークであってもよいし、そうでなくてもよい。ネットワーク400は、限定でなく例として、アドホック・ネットワーク(ad hoc network)、イントラネット、エクストラネット、仮想プライベート・ネットワーク(virtual private network:VPN)、ローカル・エリア・ネットワーク(local area network:LAN)、ワイヤレスLAN(wireless LAN:WLAN)、広域ネットワーク(wide area network:WAN)、ワイヤレスWAN(wireless WAN:WWAN)、大都市圏ネットワーク(metropolitan area network:MAN)、インターネットの一部、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network:PSTN)の一部、携帯電話網、ISDN(integrated service digital networks)、無線LAN、LTE(long term evolution)、CDMA(code division multiple access)、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、衛星通信等、または、これらの2つ以上の組合せを含むことができる。ネットワーク400は、1つまたは複数のネットワーク400を含むことができる。
【0013】
図1では、ユーザ端末200をスマートフォン、求人側端末300をノートパソコンで示してあるが、ユーザ端末200(200A,200B,200C)、求人側端末300(300A,300B)は、各実施形態において記載する機能を実現できる情報処理端末であればどのような端末であってもよい。ユーザ端末200、求人側端末300は、限定ではなく例として、スマートフォン、携帯電話(フィーチャーフォン)、コンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレット等)、メディアコンピュータプラットホーム(限定でなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定でなく例として、PDA・(personal digital assistant)、電子メールクライアント等)、ウェアラブル端末(メガネ型デバイス、時計型デバイス等)、または他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、ユーザ端末200、求人側端末300は、情報処理端末と表現されてもよい。
【0014】
ユーザ端末200(200A,200B,200C)および求人側端末300(300A,300B)の構成は基本的には同一であるため、以下の説明においては、ユーザ端末200について説明する。また、必要に応じて、ユーザXが利用する端末をユーザ200X、300Xと表現し、ユーザXまたはユーザ端末200X、300Xに対応づけられた、求人情報サービスにおけるユーザ情報をユーザ情報Xと表現する。なお、ユーザ情報とは、求人情報サービスにおいてユーザが利用する識別情報又はアカウントに対応付けられたユーザの情報である。ユーザ情報は、限定でなく例として、ユーザにより入力される、または、求人情報サービスにより付与される、ユーザの名前、ユーザのアイコン画像、ユーザの年齢、ユーザの性別、ユーザの住所、ユーザの趣味趣向、ユーザの識別子等のユーザに対応づけられた情報を含み、これらのいずれか一つまたは、組み合わせであってもよいし、そうでなくてもよい。
【0015】
サーバ100は、ユーザ端末200に対して、求人情報サービスを提供する機能を備える。サーバ100は、各実施形態において記載する機能を実現できる情報処理装置であればどのような装置であってもよい。サーバ100は、限定でなく例として、サーバ装置、コンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレット等)、メディアコンピュータプラットホーム(限定でなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定でなく例として、PDA、電子メールクライアント等)、あるいは他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、サーバ100は情報処理装置と表現されてもよい。サーバ100とユーザ端末200とを区別する必要がない場合は、サーバ100とユーザ端末200とは、それぞれ情報処理装置と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0016】
なお、図1において、サーバ100は1つのみ示してあるが、これに限られるものではない。すなわち、通信システム1は、複数のサーバを備えてもよい。具体的には、サーバ100は、例えば、ネットワークを介して通信を行うことで協調動作する分散型サーバシステムでもよく、いわゆるクラウドサーバでもよい。すなわち、サーバ100は、物理的なサーバに限らず、仮想的なサーバも含まれてよい。
【0017】
<ハードウェア(HW)構成>
図1を用いて、通信システム1に含まれる各装置のHW構成について説明する。
【0018】
(1)端末(ユーザ端末、求人側端末)のHW構成
前述したように、ここではユーザ端末200について説明するが、求人側端末300の構成も基本的に同じである。ユーザ端末200は、制御部210(CPU:central processing unit(中央処理装置))、記憶部290、通信I/F(インタフェース)220、入出力部230、表示部(ディスプレイ)280を備える。ユーザ端末200のHWの各構成要素は、限定でなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、ユーザ端末200のHW構成として、すべての構成要素を含むことは必須ではない。限定ではなく例として、ユーザ端末200は、マイク250、カメラ270等、個々の構成要素、または複数の構成要素を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0019】
通信I/F220は、ネットワーク400を介して各種データの送受信を行う。当該通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F220は、ネットワーク400を介して、サーバ100との通信を実行する機能を有する。通信I/F220は、各種データを制御部210からの指示に従って、サーバ100に送信する。また、通信I/F220は、サーバ100から送信された各種データを受信し、制御部210に伝達する。また、通信I/F220を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F220が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
【0020】
入出力部230は、ユーザ端末200に対する各種操作を入力する装置、および、ユーザ端末200で処理された処理結果を出力する装置を含む。入出力部230は、入力部と出力部が一体化していてもよいし、入力部と出力部に分離していてもよいし、そうでなくてもよい。
【0021】
入力部は、ユーザからの入力を受け付けて、当該入力に係る情報を制御部210に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入力部は、限定でなく例として、タッチパネル240、タッチディスプレイ、キーボード等のハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイス、カメラ270(動画像を介した操作入力)、マイク250(音声による操作入力)を含む。
【0022】
出力部は、制御部210で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力部は、限定でなく例として、 タッチパネル240、タッチディスプレイ、スピーカ260(音声出力)、レンズ(限定でなく例として3D(three dimensions)出力や、ホログラム出力)、プリンター等を含む。
【0023】
表示部280は、フレームバッファに書き込まれた表示データに従って、表示することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。表示部280は、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、モニタ(限定でなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))、ヘッドマウントディスプレイ(HDM:Head Mounted Display)、プロジェクションマッピング、ホログラム、空気中等(真空であってもよいし、そうでなくてもよい)に画像やテキスト情報等を表示可能な装置を含む。なお、これらの表示部280は、3Dで表示データを表示可能であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0024】
入出力部230がタッチパネルの場合、入出力部230と表示部280とは、略同一の大きさおよび形状で対向して配置されていてもよい。
【0025】
制御部210は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定でなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。そのため、制御部210は、制御回路と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0026】
制御部210は、限定でなく例として、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、プロセッサコア(processor core)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(application-specific integrated circuit)、FPGA(field programmable gate array)を含む。
【0027】
記憶部290は、ユーザ端末200が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部290は、限定でなく例として、HDD(hard disk drive)、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)等各種の記憶媒体を含む。また、記憶部290は、メモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0028】
ユーザ端末200は、プログラムPを記憶部290に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御部210が、制御部210に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部290に記憶されるプログラムPは、ユーザ端末200に、制御部210が実行する各機能を実現させる。また、このプログラムPは、プログラムモジュールと表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0029】
マイク250は、音声データの入力に利用される。スピーカ260は、音声データの出力に利用される。カメラ270は、動画像データの取得に利用される。
【0030】
(2)サーバのHW構成
サーバ100は、制御部110(CPU)、記憶部150、通信I/F140、入出力部120、表示部(ディスプレイ)130を備える。サーバ100のHWの各構成要素は、限定でなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、サーバ100のHWは、サーバ100のHWの構成として、全ての構成要素を含むことは必須ではない。限定ではなく例として、サーバ100のHWは、ディスプレイ130を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0031】
制御部110は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定でなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。
【0032】
制御部110は、代表的には中央処理装置(CPU)、であり、その他にマイクロプロセッサ、プロセッサコア、マルチプロセッサ、ASIC、FPGAであってもよいし、そうでなくてもよい。本開示において、制御部110は、これらに限定されない。
【0033】
記憶部150は、サーバ100が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部150は、HDD、SSD、フラッシュメモリ等各種の記憶媒体により実現される。ただし、本開示において、記憶部150は、これらに限定されない。また、記憶部150は、メモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0034】
通信I/F140は、ネットワーク400を介して各種データの送受信を行う。当該通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F140は、ネットワーク400を介して、ユーザ端末200、求人側端末300との通信を実行する機能を有する。通信I/F140は、各種データを制御部110からの指示に従って、ユーザ端末200、求人側端末300に送信する。また、通信I/F140は、ユーザ端末200から送信された各種データを受信し、制御部110に伝達する。また、通信I/F140を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F140が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
【0035】
入出力部120は、サーバ100に対する各種操作を入力する装置により実現される。入出力部120は、ユーザからの入力を受け付けて、当該入力に係る情報を制御部110に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入出力部120は、代表的にはキーボード等に代表されるハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイスで実現される。なお、入出力部120は、限定でなく例として、タッチパネルやカメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含んでいてもよいし、そうでなくてもよい。ただし、本開示において、入出力部120は、これらに限定されない。
【0036】
ディスプレイ130は、代表的にはモニタ(限定でなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))で実現される。なお、ディスプレイ130は、ヘッドマウントディスプレイ(HDM)等であってもよいし、そうでなくてもよい。なお、これらのディスプレイ130は、3Dで表示データを表示可能であってもよいし、そうでなくてもよい。ただし、本開示において、ディスプレイ130は、これらに限定されない。
【0037】
サーバ100は、プログラムPを記憶部150に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御部110が、制御部110に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部150に記憶されるプログラムPは、サーバ100に、制御部110が実行する各機能を実現させる。このプログラムPは、プログラムモジュールと表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0038】
本開示の各実施形態においては、ユーザ端末200、求人側端末300および/またはサーバ100のCPUがプログラムPを実行することにより、実現するものとして説明する。
【0039】
なお、ユーザ端末200の制御部210、および/または、サーバ100の制御部110は、制御回路を有するCPUだけでなく、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって各処理を実現してもよいし、そうでなくてもよい。また、これらの回路は、1または複数の集積回路により実現されてよく、各実施形態に示す複数の処理を1つの集積回路により実現されることとしてもよいし、そうでなくてもよい。また、LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSI等と呼称されることもある。そのため、制御部21は、制御回路と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0040】
また、本開示の各実施形態のプログラムP(限定ではなく、例として、ソフトウェアプログラム、コンピュータプログラム、またはプログラムモジュール)は、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよいし、されなくてもよい。記憶媒体は、「一時的でない有形の媒体」に、プログラムPを記憶可能である。また、プログラムPは、本開示の各実施形態の機能の一部を実現するためのものであってもよいし、そうでなくてもよい。さらに、本開示の各実施形態の機能を記憶媒体にすでに記録されているプログラムPとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0041】
記憶媒体は、1つまたは複数の半導体ベースの、または他の集積回路(IC)(限定でなく例として、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)または特定用途向けIC(ASIC)等)、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピィ・ディスケット、フロッピィ・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、固体ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カード、またはドライブ、任意の他の適切な記憶媒体、またはこれらの2つ以上の適切な組合せを含むことができる。記憶媒体は、適切な場合、揮発性、不揮発性、または揮発性と不揮発性の組合せでよい。なお、記憶媒体はこれらの例に限られず、プログラムPを記憶可能であれば、どのようなデバイスまたは媒体であってもよい。また、記憶媒体をメモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0042】
サーバ100、ユーザ端末200および/または求人側端末300は、記憶媒体に記憶されたプログラムPを読み出し、読み出したプログラムPを実行することによって、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現することができる。
【0043】
また、本開示のプログラムPは、当該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して、サーバ100、ユーザ端末200および/または求人側端末300に提供されてもよいし、されなくてもよい。サーバ100、ユーザ端末200および/または求人側端末300は、限定でなく例として、インターネット等を介してダウンロードしたプログラムPを実行することにより、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現する。
【0044】
また、本開示の各実施形態は、プログラムPが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
【0045】
サーバ100、ユーザ端末200および/または求人側端末300における処理の少なくとも一部は、1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよいし、そうでなくてもよい。
【0046】
ユーザ端末200、求人側端末300における処理の少なくとも一部を、サーバ100により行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、ユーザ端末200の制御部210や求人側端末300の制御部310の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理を、サーバ100で行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
【0047】
サーバ100における処理の少なくとも一部を、ユーザ端末200および/または求人側端末300により行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、サーバ100の制御部110の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理を、ユーザ端末200および/または求人側端末300で行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
【0048】
明示的な言及のない限り、本開示の実施形態における判定の構成は必須でなく、判定条件を満たした場合に所定の処理が動作されたり、判定条件を満たさない場合に所定の処理がされたりしてもよいし、そうでなくてもよい。
【0049】
なお、本開示のプログラムは、限定でなく例として、ActionScript、JavaScript(登録商標)等のスクリプト言語、Objective-C、Java(登録商標)等のオブジェクト指向プログラミング言語、HTML5等のマークアップ言語等を用いて実装される。
【0050】
<機能構成>
図1を用いて、各装置の機能構成について説明する。
【0051】
(1)端末(ユーザ端末、求人側端末)の機能構成
前述したように、ここではユーザ端末200について説明するが、求人側端末300の構成も基本的に同じであってよい。ユーザ端末200は、制御部210で実現される機能として、表示処理部211、入出力制御部212を備える。表示処理部211は、サーバ100から取得した求人に関する情報を、表示部280の表示領域に表示させる。詳細は後述するが、表示処理部211は、求人に係る情報として、求人リストを表示部280に表示させる。また、表示処理部211は、求人情報サービスを利用する際の各種画面を表示部280に表示させる。求人情報サービスを利用する際の各種画面とは、例えば、求人情報サービスへの利用登録時に職歴を入力させる画面、ユーザの希望する求人を検索するための検索画面等であってよい。また、求人側端末300の表示処理部311は、求人に関する職務条件等を入力させる画面を、表示部380に表示させてもよい。なお、職務条件については後述する。
【0052】
入出力制御部212は、入出力部230(典型的にはタッチパネル240)を介したユーザの入力操作を受け付ける。例えば、入出力制御部212は、ユーザによる求人情報サービスへの利用登録操作、求人の検索操作、求人への応募操作等を受け付ける。また、入出力制御部312は、求人側ユーザの求人条件の入力操作、ユーザへの採用通知の送信操作等を受け付ける。
【0053】
(2)サーバの機能構成
サーバ100は、制御部110で実現される機能として、ユーザ情報管理部111、求人情報管理部112、設定部113、生成部114、評価情報取得部115、および報酬付与部116を備える。
【0054】
図2に、記憶部150に記憶される情報の一例を示す。図2(a)は、ユーザ情報テーブル、図2(b)は、求人側情報テーブルを示す。ユーザ情報テーブルTB10は、求人情報サービスを利用するユーザに関する各種情報を記憶する。ユーザ情報テーブルTB10は、各ユーザを識別するための識別子(ユーザ識別情報)であるユーザID(IDentifier)に、ユーザ名、メールアドレス、賃金の振込先、居住地等に関する情報が関連付けられている。これらの情報は、利用登録時にユーザ端末200からサーバ100へ送信されてよい。なお、ユーザ情報テーブルTB10に記憶される情報はこれらに限定されず、電話番号、年齢、性別、ユーザが指定、あるいはサーバ100が指定した所定のユーザアカウント等がさらに記憶されてもよい。
【0055】
また、図2(b)の求人側情報テーブルTB20は、求人情報サービスを利用する求人側に関する各種情報を記憶する。求人側情報テーブルTB20は、各求人側を識別するための識別子である求人側IDに、名称(店舗名、会社名、個人名等)、主要な業種、メールアドレス、電話番号、所在地等が関連付けられている。これらの情報は、利用登録時に求人側端末300からサーバ100へ送信されてよい。なお、求人側情報テーブルTB20に記憶される情報はこれらに限定されず、求人情報サービスで利用する求人側アカウント、社員数等が、記憶部150にさらに記憶されてもよい。
【0056】
ユーザ情報管理部111は、ユーザ識別情報にユーザの職歴情報を関連付けたユーザ履歴情報を管理する。図3に、記憶部150に記憶されるユーザ履歴情報テーブルTB30の一例を示す。なお、記憶部150に記憶されるユーザ履歴情報は、図示したものに限定されず、図示したもの以上の情報を記憶してもよいし、これ以下であってもよい。また、ユーザ履歴情報はユーザ情報の一部であってよい。
【0057】
図3において、ユーザ履歴情報テーブルTB30は、ユーザIDに、職歴情報が関連付けられている。職歴情報とは、ユーザが経験した職業や職務についての経歴であって、社員としての仕事、アルバイト、パート、短期労働、季節労働等で経験した職務の内容に関する情報であってよい。また、職歴情報には、各職務に従事した時間の総和である累積時間が関連付けられてよい。これら職歴情報は、求人情報サービスの利用登録時に、ユーザがユーザ端末200からサーバ100へ送信することができる。サーバ100の記憶部150には、求人情報サービスで用いられる職務の種類が、あらかじめマスタ情報として記憶されてよい。サーバ100は、利用登録するユーザのユーザ端末200に、マスタ情報から職歴を選択させる画面を表示させる表示情報を送信してよい。また、サーバ100は、募集する職務を入力する求人側端末300に、マスタ情報から職務を選択させる画面を表示させる表示情報を送信してよい。
【0058】
図3の例において、ユーザAのユーザ履歴情報テーブルTB30Aには、ユーザAのユーザID「user_A」に、職歴情報として「ホール」60時間、「調理補助」140時間、「レジ打ち」30時間、「ベーカリー」60時間等が関連付けられている。なお、ユーザは、利用登録時に、ユーザ端末200から累積時間を入力することができる。なお、図3では、ユーザ履歴情報テーブルTB30が各ユーザごとに生成される態様を示してあるが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、ユーザ履歴情報テーブルは、求人情報サービスを利用する全ユーザを一のテーブルとして生成されてもよいし、ユーザが所定のルールで分類されて生成されてもよい。
【0059】
求人情報管理部112は、各求人を識別するための識別子(求人識別情報)に求人の職務条件と基本給とを関連付けた求人情報を管理する。図4に、記憶部150に記憶される求人情報テーブルTB40の一例を示す。なお、記憶部150に記憶される求人情報は、図示したものに限定されず、記憶される情報は、これ以上でも、これ以下であってもよい。
【0060】
図4において、求人情報テーブルTB40は、各求人を識別するための識別子(求人識別情報)である求人IDに、名称、求人側ID、業種、職務条件、基本給、勤務地、勤務時間、雇用期間等が関連付けられている。名称は、求人を出した求人側の名称であってよい。求人側IDは、各求人側を一意に識別する識別子であって、任意の英数字等で構成されてよい。求人IDは、一の求人に対して1つ割り当てられるため、例えば、ある店舗が複数の求人を出す場合等、一の求人側IDに、複数の求人IDが関連付けられてよい。業種は、求人IDで識別される求人を出した求人側の主な業種であってよい。職務条件は、募集する人材に求められるスキル、職歴または経験について複数指定する情報であってよい。なお、図では、職務条件として職務を3つのみ示してあるが、職務の数はこれに限定されない。すなわち、求人側の需要に応じて、職務の数はこれ以上でもこれ以下でもよい。なお、サーバ100は、募集する職務を入力する求人側端末300に、マスタ情報から職務を選択させる画面を表示させる表示情報を送信してよい。なお、本発明の一実施形態による求人情報サービスにおいて、職務条件で示されるスキルを備える人材がより好ましいが、求人に募集できるユーザを、職務条件で示されるスキルをすべて備える人材のみに限定するものではない。なお、図では、求人IDごとに異なる求人側ユーザが関連付けられているが、一の求人側ユーザが、複数の求人を出してもよい。すなわち、求人IDで識別される求人は、同一の企業等から取得してもよいし、それぞれ異なる企業等から取得してもよい。
【0061】
基本給は、その求人に係る職務の遂行に応じてユーザに支払われる対価であって、時給、日給、月給、賃金等であってよい。図4の例では、基本給として時給の例を示してある。例えば、図4において、求人ID「req_001」で識別される求人には、求人を出した求人側の名称として「レストラン□△」、求人側ID「rest_***」、業種「飲食店」が関連付けられている。さらに、求人ID「req_001」には、職務条件として「ホール」、「調理補助」、「洗い場」、基本給「1300円」、勤務地「○○」、勤務時間「10:00-20:00 週3日~」、雇用期間に制限がない等の情報が関連付けられている。
【0062】
設定部113は、求人識別情報に関連付けられた職務条件および基本給と、ユーザの職歴情報とに少なくとも基づいて、求人識別情報で識別される求人に対する、ユーザに固有の固有給を設定する。設定部113による固有給の設定について、図5を用いて概要を説明する。なお、図5は一例であって、本発明を限定するものではない。
【0063】
サーバ100は、例えば、求人側から取得した求人P~Sに関する求人情報10を、求人側端末300から取得する。図5の例では、職務条件11として、求人Pの場合「レジ打ち」、「清掃」、「商品補充」、基本給として時給1110円である。求人Qの職務条件は「ホール」、「調理補助」、「レジ打ち」、基本給として時給1100円である。求人Rの職務条件は「ベーカリー」、「レジ打ち」、「清掃」、基本給として時給950円である。求人Sの職務条件は「仕分け・検品」、「梱包」、「在庫管理」、基本給として時給900円である。
【0064】
詳細は後述するが、本発明の一実施形態によれば、ユーザの職歴と、募集する人材に求められるスキルとの一致度に応じて基本給が補正され、ユーザに固有の給料が設定される。例えば、求人情報10で示される求人ごとの時給が、ユーザAの職歴20Aに応じて補正され、求人リスト10Aで示す時給に変化する。図5の例では、求人情報10においては、求人P(1110円)、求人Q(1100円)、求人R(950円)、求人S(900円)の順で時給が高い。しかしながら、設定部113は、ユーザAの職歴20Aと、求人ごとの職務条件との一致度に応じて、ユーザAに固有の給料を、求人リスト10Aに示すように、求人Q(1210円)、求人P(1165円)、求人R(1026円)、求人S(900円)と設定する。一方、設定部113は、ユーザBの職歴20Bと求人情報10とによって、ユーザBに固有の給料を、求人リスト10Bに示すように、求人P(1198円)、求人Q(1155円)、求人R(997円)、求人S(945円)と設定する。すなわち、同一の求人であっても、ユーザの職歴に応じて給料が異なってくる。
【0065】
生成部114は、求人情報に含まれる求人に係る求人リストを、求人ごとのユーザの固有給に基づいて表示させるための表示情報を生成する。サーバ100は、通信I/F140から、ユーザ端末200へ、生成部114が生成した表示情報を送信する。求人リスト10A,10Bは、それぞれ、求人P~Sに対して設定された、ユーザA、ユーザBの固有給に係る求人リストである。設定部113によって、ユーザごとの固有給が設定されるため、ユーザAの固有給に関する求人リスト10Aと、ユーザBに固有の給料に関する求人リスト10Bとは、図5に例示するように異なることになる。
【0066】
なお、固有給を設定する求人を、ユーザが選択できてもよい。例えば、ユーザは、ユーザ端末200において、自身が応募したい求人の業種、基本給の下限、職歴、勤務地等の検索条件をサーバ100へ送信することができてよい。サーバ100は、ユーザ端末200から送信された検索条件に合致する求人を、求人情報テーブルTB40から抽出し、設定部113は、抽出された求人に係る固有給を設定してもよい。そして、生成部114は、ユーザの検索条件に合致する求人に係る固有給に基づく求人リストを生成してもよい。
【0067】
このように、本発明の一実施形態によれば、ユーザの職歴に応じて基本給が補正される。これにより、求人側が求める人材により整合するユーザを採用することが可能となる。さらに、ユーザに対して固有給に基づいた求人リストが提供されるため、ユーザにとって条件のよい求人を、ユーザが一見して判別することができる。これにより、ユーザが自身にとって条件のよい求人を探してユーザ端末200を操作する回数を減らすことができ、結果的に端末の負荷を減らすことができるという効果を得られる。
【0068】
なお、ユーザ情報に含まれる職歴情報は、ユーザが採用された求人に係る職務の完了に応じて、自動的に更新されてよい。このことを、図6~8を用いて説明する。図6は、本発明の一実施形態に係る通信システムの処理のシーケンスの一例である。まず、ユーザ端末200の入出力部230は、ユーザから求人の選択(求人への応募)を受け付けると、通信I/F220から、求人へ応募する旨の情報を送信する(ステップS11)。求人へ応募する旨の情報には、応募する求人の求人IDと、ユーザIDとが含まれてよい。サーバ100の通信I/F220は、ユーザ端末200から受信した求人IDで識別される求人側の求人側端末300へ、応募に関する情報を送信する(ステップS12)。求人側端末300は、求人側ユーザの入力操作に応じて、採用/不採用に関する情報をサーバ100へ送信する。ここでは、求人側端末300は、ユーザの採用に関する情報をサーバ100へ送信する(ステップS13)。ユーザの採用に関する情報とは、ある求人に対して採用するユーザの情報であって、求人IDと、ユーザIDとを関連付けた情報であってよい。なお、求人側端末300は、基本的にすべての求人に対して採用する旨を送信してもよい。
【0069】
サーバ100のユーザ情報管理部111は、ユーザの採用に関する情報の取得に応じて、ユーザIDに、ユーザの採用に係る求人の求人IDとを関連付け、記憶部150に記憶する(ステップS14)。図7に、記憶部150に記憶される、ユーザの採用履歴に関する採用履歴情報テーブルの一例を示す。採用履歴情報テーブルTB50は、ユーザが採用された求人の履歴であって、職務を完了した(雇用期間が終了した)採用に関する情報、および、現在勤務中の採用に関する情報を記憶する。なお、図7は一例であって、記憶部150に記憶される情報としてはこれに限定されず、これ以上でも、これ以下であってもよい。採用履歴情報テーブルTB50は、ユーザIDごとに、ユーザIDで識別されるユーザが採用された求人ID、当該求人IDでのユーザの固有給、求人IDで識別される求人の状況、評価情報、報酬等が関連付けられてよい。なお、求人IDで識別される求人の状況とは、当該求人IDで識別される求人に係る職務が完了しているのか、あるいは、雇用中であるのかを示す情報であってよい。評価情報、報酬については後述する。
【0070】
図7では、例えば、ユーザID「user_A」の採用履歴情報テーブルTB50Aとして、求人ID「req_010」に、採用時のユーザの固有給「1100円」が関連付けられ、職務が完了していることが記憶されている。さらに、求人ID「req_001」の求人の職務は完了しておらず、雇用期間中であることが記憶されている。また、ユーザID「user_B」の採用履歴情報テーブルTB50Bとして、求人ID「req_003」に、ユーザの固有給「1200円」が関連付けられ、勤務が完了していることが記憶されている。なお、図7では、ユーザごとに採用履歴情報テーブルが作成される例を示してあるが、本発明はこれに限定されない。
【0071】
なお、図6のシーケンス図には示していないが、ユーザの雇用期間中、サーバ100は、ユーザの出退勤、休憩時間等の情報であって、ユーザの労働時間を確定するための情報を、求人側端末300および/またはユーザ端末200から受信してよい。ユーザ情報管理部111は、ユーザの職務が完了したことに応じて、ユーザの職歴情報を、求人IDに関連付けられた求人情報に基づいて更新する(ステップS15)。ユーザの職務が完了したこととは、求人IDに関連付けられた雇用期間が完了したことであってもよいし、求人側端末300から、ユーザの雇用が終了した旨を示す情報を受信したことであってもよい。ここで、図8に、ユーザの職歴情報が更新されることの概略図を示す。図8(a)は、職務完了前のユーザID「user_A」(ユーザA)のユーザ履歴情報テーブルTB30Aの一例である。ユーザAは、求人ID「req_001」で識別される求人に採用され、職務条件「ホール」、「調理補助」、「洗い場」の職務(図4の求人情報テーブルTB40を参照)を完了したとする。また、総労働時間は、90時間であったとする。ユーザ情報管理部111は、総労働時間と、求人IDに関連付けられた職務条件「ホール」、「調理補助」、「洗い場」とに基づいて、ユーザAの職歴情報を更新する。図8(b)は、更新後のユーザAのユーザ履歴情報テーブルTB31Aの一例である。ユーザ情報管理部111は、総労働時間の90時間を、職務条件「ホール」、「調理補助」、「洗い場」の3つに、30時間ずつ配分し、履歴情報を更新してもよい。図8(a)、(b)の例では、「ホール」の累積時間が、60時間から90時間に更新され、「調理補助」の累積時間が、140時間から170時間に更新される。さらに、職歴として記憶されていなかった「洗い場」が新たにユーザ情報に追加され、その累積時間が30時間と記憶される。なお、総労働時間の配分は、均等でなくてもよい。例えば、サーバ100は、求人側端末300から、各職務に対する労働時間の配分比率を受信し、配分比率に基づいてユーザ情報を更新してもよい。あるいは、サーバ100は、ユーザIDと求人IDとの雇用関係が成立してから所定時間ごと(例えば、1日、6時間、3時間等であってもよいが、これに限定されない)に、ユーザの労働内容に関する情報を求人側端末300から受信してもよい。
【0072】
設定部113は、ユーザ情報管理部111によって更新された職歴情報を用いて、ユーザの固有給を設定してよい(ステップS16)。図8(c)は、職歴情報が更新されたことによる、ユーザの固有給の変化を説明する図である。なお、図における数値は説明のしやすさのための仮の数値であって、固有給の算出方法については後述する。例えば、更新前のユーザ情報テーブルTB10Aに基づく求人A(ホール、調理補助、洗い場)の固有給が、1200円であったとする。これに対し、更新後のユーザ情報テーブルTB11Aに基づく求人Aの固有給は、1300円に設定される。これは、ユーザ情報が更新されたことにより、求人Aの職務条件と、ユーザAの職歴情報との一致度が上がったことによる。これに対し、求人Bの固有給は、ユーザ情報の更新前後で変化しない。これは、求人Bの職務条件とユーザAの職歴情報との一致度に変化がないことによる。
【0073】
図6に戻り、生成部114は、設定された固有給に基づく求人リストを表示させる表示情報を生成する。通信I/F140は、求人リストを表示させる表示情報を、ユーザ端末200へ送信する(ステップS17)。ユーザ端末200は、受信した求人リストを、表示部280に表示させる(ステップS18)。
【0074】
このように、本発明の一実施形態によれば、職務の完了に応じてユーザの職歴が自動的に更新され、更新された職歴に応じてユーザの固有給が設定される。このとき、ユーザの固有給は、職歴と求人の職務条件との一致度に応じて設定されるため、ユーザは、多様な職種を職歴とすることで、より条件のよい求人を得ることが可能となる。従って、ユーザに、様々な求人へ応募する動機を与えることができる。また、求人側は、ユーザが多様な職種を経験することにより、求めるスキルを有する人材が増えるという利点がある。
【0075】
なお、更新された職歴は、ユーザによって変更可能でないことが好ましい。これにより、求人情報サービスの信頼性を担保することができる。あるいは、労働時間の振り分けは例えば、ユーザの労働時間以内で、ユーザによって行われてもよい。
【0076】
なお、ユーザの職務が完了したことによる賃金の支払いについては、例えば、求人情報サービスを提供するプラットフォームがユーザへ賃金の支払いを行い、事後に、求人側に賃金分を請求する態様であってよい。これによれば、求人情報サービスを利用する求人側の負担を少なくし、求人情報サービスの利用を促進することができる。
【0077】
サーバ100の制御部110は、ユーザが採用された求人の職務が完了したことに応じて、ユーザの固有給と総労働時間とから、ユーザに支払うべき賃金を算出する。算出された賃金に関する情報は、求人IDに関連付けられた求人側IDと、ユーザIDとにそれぞれ関連付けて、記憶部150に記憶されてよい。なお、求人側IDには、当該求人側IDに関連付けられた複数の求人IDに関して発生した賃金に関する情報が関連付けられ、蓄積されてよい。すなわち、ある企業が募集した求人に対して、複数のユーザが採用された場合、複数のユーザに対して発生した賃金に関する情報が、求人側のアカウントに関連付けられる。また、ユーザIDには、当該ユーザIDに関連付けられた複数の求人IDに関して発生した賃金に関する情報が関連付けられ、蓄積されてよい。すなわち、ユーザが職務を完了してきた複数の求人において発生した賃金に関する情報がユーザIDに関連付けられ、蓄積されてよい。また、賃金に関する情報は、例えば職務が完了する度に求人側端末300と、ユーザ端末200とに送信されてよい。あるいは、賃金に関する情報は、例えば、毎月10日等の所定日に、求人側端末300やユーザ端末200に送信されてよい。
【0078】
ユーザは、ユーザ端末200から、サーバ100へ、賃金の支払いを要求する情報を送信することができてよい。サーバ100の制御部110は、記憶部150に記憶された賃金に関する情報に基づいて、ユーザIDに関連付けられた振込先への賃金の振込依頼を、所定の外部装置へ送信してよい。さらに、サーバ100の制御部110は、例えば毎月15日といった所定日に、求人側端末300に対し、蓄積された賃金を請求する情報を送信することができてよい。
【0079】
なお、上述した賃金の支払いは一例であって、本発明はこれに限定されない。賃金の支払いについては、任意の態様で行われてよい。
【0080】
なお、本発明の一実施形態によれば、求人側がユーザを評価し、評価に応じてユーザの職歴情報が補正されてもよい。このことを、図9~12を用いて説明する。図9は、本発明の一実施形態に係る通信システムの処理のシーケンスの一例である。まず、ユーザ端末200の入出力部230は、ユーザから求人の選択(求人への応募)を受け付けると、通信I/F220から、求人へ応募する旨の情報を送信する(ステップS21)。サーバ100の通信I/F220は、ユーザ端末200から受信した求人IDで識別される求人側の求人側端末300へ、応募に関する情報を送信する(ステップS22)。求人側端末300は、求人側ユーザの入力操作に応じて、採用/不採用に関する情報をサーバ100へ送信する。ここでは、求人側端末300は、ユーザの採用に関する情報をサーバ100へ送信する(ステップS23)。サーバ100のユーザ情報管理部111は、ユーザの採用に関する情報の取得に応じて、ユーザIDに、ユーザの採用に係る求人の求人IDとを関連付け、記憶部150に記憶する(ステップS24)。ユーザ情報管理部111は、ユーザの職務が完了したことに応じて、ユーザの職歴情報を、求人IDに関連付けられた求人情報に基づいて更新する(ステップS25)。なお、ステップS21~S25は、図6のステップS11~S15と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0081】
次に、求人側端末300の通信I/F340から、ユーザが採用された求人における、ユーザに対するユーザ評価情報が送信される(ステップS26)。図10(a)は、求人側端末300の表示部380に表示される、ユーザ評価情報の入力画面41の一例である。入力画面41には、ユーザ名、職務、採用期間等、ユーザに関する情報が表示される。求人側ユーザは、当該ユーザに対する評価を5段階で選択することができてよい。なお、評価情報の入力手法としては、図示したものに限定されない。例えば、評価は、5段階以下、または5段階以上から選択できてもよい。あるいは、評価項目が設定され、各項目について評価できてもよい。評価項目としては、例えば、積極性、協調性、丁寧さ、勤務態度等であってよいが、これに限定されない。また、求人側ユーザは、求人側端末300から、ユーザに対する評価情報として任意の文章が送信できてもよい。
【0082】
評価情報取得部115は、求人側端末300からユーザ評価情報を取得する。ユーザ情報管理部111は、ユーザの採用履歴情報テーブルTB50に、取得した評価情報を関連付けて記憶してよい。設定部113は、ユーザ評価情報に応じて、ユーザが採用された求人における職歴情報を補正する(ステップS27)。ここで、図11に、ユーザの職歴情報が補正されることの概略図を示す。図11(a)は、図8(a)と同様の、職務完了前のユーザID「user_A」(ユーザA)のユーザ履歴情報テーブルTB30Aの一例である。図11(b)は、図8(b)と同様の、求人ID「req_001」で識別される求人に係る職務完了後に更新された、ユーザAのユーザ履歴情報テーブルTB31Aの一例である。ここで、求人ID「req_001」に係る求人側端末300から、ユーザAに対する評価情報が送信されたとする。設定部113は、受信した評価情報に応じて、ユーザの職歴情報を補正する。図11(c)は、補正後のユーザ情報テーブルTB12Aの一例であって、求人ID「req_001」に係る職務条件「ホール」、「調理補助」、「洗い場」の累積時間が、それぞれ、10時間ずつ増加するような補正がなされている。なお、典型的には、評価が高いほど、累積時間を増加させるように補正されてよい。なお、評価が低い場合、累積時間を減少させるように補正されてもよい。さらに、職務ごとに評価情報が取得されてもよく、その場合、評価が高い職務の累積時間のみが増加されるように補正されてもよい。なお、図11の例は説明のためであって、実際の補正の態様はこれに限定されない。
【0083】
設定部113は、補正された職歴情報を用いて、ユーザの固有給を設定してもよい。なお、職務条件として、職務の経験時間が多い人材を募集する求人の場合、累積時間が多いほど、固有給が高く設定される。このようなとき、累積時間を増やすべく、ユーザに、職務に真摯に向き合う動機を与えることができる。
【0084】
なお、評価情報は、職歴情報の補正以外にも用いられてよい。例えば、評価の平均値が所定の閾値以上のユーザにのみ閲覧可能であったり、応募可能な求人があってもよい。すなわち、生成部114は、ユーザの評価情報に応じて補正された求人リストを表示させる表示情報を、ユーザ端末200に送信してよい。また、ユーザの評価情報は、求人側が閲覧可能であってもよい。これにより、求人側は、職務に対する姿勢が好ましいユーザを採用することができる。
【0085】
なお、求人情報サービスの利用を開始したばかりで採用履歴がない新規ユーザは、上述した評価情報が存在せず、採用に当たり不利となり得る。このような場合、本発明の一実施形態によれば、新規ユーザを採用する動機を、求人側に提供することができる。
【0086】
詳細に説明する。サーバ100の報酬付与部116は、ユーザ情報管理部111によって、ユーザIDに最初に関連付けられた求人IDに係る求人(すなわち、最初に新規ユーザを採用した求人)において取得したユーザ評価情報が、所定の閾値(第1閾値)以上であった場合、当該ユーザIDに所定の報酬(第1報酬)を関連付けてよい。所定の報酬とは、基本給や固有給とは別に付与される賃金であってよい。あるいは、所定の報酬は、所定のサービスを享受可能な権利であって、例えば、サービス券、クーポン券等であってもよい。なお、所定の閾値は、例えば、最も高い評価を示す値であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0087】
本発明の一実施形態によれば、新規ユーザに対し、採用された求人に係る職務へのやる気を想起させ、真摯に取り組む動機を与えることができる。求人側にとって、新規ユーザを採用することにより、やる気のある人材の獲得につながるため、求人側に、新規ユーザを積極的に採用する動機を与えることができる。また、求人情報サービスへの、新規ユーザの流入を促進することができ、求人情報サービスの活性化へとつなげることができる。
【0088】
なお、報酬の付与は、最初に採用された場合に限定されない。例えば、報酬付与部116は、ユーザ情報管理部111によって、ユーザIDに最初に関連付けられた求人IDを第1番目としたとき、第1番目から第N番目(Nは所定の整数)までの求人IDに係る求人において取得したユーザ評価情報に基づくユーザ評価情報が、所定の閾値(第2閾値)以上であった場合、ユーザIDに所定の報酬(第2報酬)を関連付けてもよい。例えば、1番目から5番目までの採用に係る職務において取得した評価情報の平均値に基づいて、所定の報酬がユーザに付与されてもよい。ここで、Nの値は特に限定されないが、職歴が少なく、経験の浅いユーザを抽出可能な値であることが好ましい。
【0089】
本発明の一実施形態によれば、取得した評価情報が少なく、経験の浅いユーザに対して、様々な職種に挑戦し、高評価を得るべく働く動機づけを与えることができる。また、求人側にとって、募集する人材のスキルに必ずしも一致しない、経験の浅いユーザであっても、よりやる気のある人材を採用することができる。
【0090】
なお、上述した所定の報酬は、求人情報サービスを提供するプラットフォーム側からユーザに付与されてよい。所定の報酬を求人側の負担とすると、求人側が高評価をつけないおそれが生じる。しかしながら、所定の報酬をプラットフォームが負担することで、求人側によるバイアスを防ぎ、求人情報サービスの信頼性を高めることができる。
【0091】
さらに、評価情報は、ユーザから求人側に対して入力されてもよい。図10(b)は、ユーザ端末200の表示部280に表示される、求人側の評価情報の入力画面の一例である。入力画面42は、求人の詳細として、採用先の店舗、採用期間等が表示され、評価を5段階で選択させる画面である。なお、評価情報の内容についてはこれに限定されず、5段階以下でも、5段階以上であってもよいし、複数の項目について、評価情報が入力できてもよい。サーバ100は、ユーザ端末200から送信された評価情報を、求人側IDに関連付けて記憶してよい。また、評価情報は、ユーザ端末200で閲覧可能であってもよく、ユーザが求人を検索するための条件として、例えば評価が3以上、等といった指定に用いられてもよい。
【0092】
また、生成部114は、上述した求人リストを、求人側の評価順に表示させる表示情報を生成してもよい。あるいは、求人側の評価情報と、ユーザの固有給との組み合わせによって規定される基準に基づいて求人を表示させる表示情報を生成してもよい。
【0093】
<固有給の算出方法>
次に、固有給の算出方法について説明する。上述したように、職務条件および職歴情報は、それぞれ複数種類の職務情報を含んでよい。例えば、図5では、職務条件11として、求人Pの場合「レジ打ち」、「清掃」、「商品補充」、求人Qの職務条件は「ホール」、「調理補助」、「レジ打ち」、求人Rの職務条件は「ベーカリー」、「レジ打ち」、「清掃」、求人Sの職務条件は「仕分け・検品」、「梱包」、「在庫管理」である。また、職歴情報として、ユーザAの職歴20Aは「ホール」、「調理補助」、「レジ打ち」、「ベーカリー」、ユーザBの職歴20Bは「仕分け・検品」、「商品補充」、「洗い場」、「レジ打ち」である。
【0094】
設定部113は、一の求人の職務条件に含まれる職務情報と、ユーザの職歴情報に含まれる職務情報との一致度、および、一の求人の基本給に基づいて、一の求人に係る固有給を決定してよい。すなわち、職務条件と、職務情報としての職歴との一致度に応じて、基本給を増加させる割合が設定されていてよい。例えば、ユーザの職歴と、3つの職務条件との合致が1つの場合、基本給を5%増加させ、2つの場合、基本給を8%増加させ、3つの場合(完全一致の場合)、基本給を10%増加させてもよい。このことを、図4の例を参照して説明する。例えば、求人Pに対するユーザAの職歴20は、「レジ打ち」の1つが一致するため、ユーザAの固有給は、基本給1110円を5%増加させた1165円となる。求人Qに対するユーザの職歴20Aは、「ホール」、「調理補助」、「レジ打ち」の3つが一致するため、固有給は、基本給1100円を10%増加させた1210円となる。同様に、求人Rに対する固有給は、基本給950円を8%増加させた1026円、求人Sに対する固有給は、一致する職務がないため、基本給900円のままとなる。なお、上述の数値は一例であって、本発明はこれらに限定されない。
【0095】
このように、本発明の一実施形態によれば、職歴と職務条件との一致度に応じて、固有給が設定される。従って、ユーザに、様々な職種へ挑戦する動機付けを与えることができる。さらに、様々な職種のスキルを有する人材を増やすことができ、求人情報サービスの質の向上や、採用側ユーザの流入を促すことができる。
【0096】
なお、固有給の算出方法は上記に限定されない。本発明の一実施形態によれば、ユーザの職歴に基づき、当該ユーザが求人市場においてどの程度希少であるかに応じて、固有給が設定されてもよい。すなわち、設定部113は、一の求人の職務条件に含まれる職務情報と、ユーザの職歴情報に含まれる職務情報との一致度を算出し、ユーザ情報に含まれるユーザ識別情報で識別されるユーザのうち、一致度を満足するユーザの割合と、一の求人の基本給とに基づいて、一の求人に係る固有給を決定してよい。
【0097】
図12を用いて説明する。図12は、求人市場をベン図で模式的に表した図であって、求職者Uを全体集合として、ある職務を職歴として有するユーザを部分集合で示してある。なお、図12は、図5の求人Qを例に、説明に必要な職務のみ示してあり、求人Qの職務条件「ホール」、「調理補助」、「レジ打ち」を職歴として有するユーザの部分集合と、職務T、職務Uを職歴として有するユーザの部分集合とを示してある。設定部113は、求人Qの職務条件を満たすユーザの、求職者に対する割合(第1割合)を算出し、当該割合に応じて、ユーザの固有給を設定してよい。例えば、3つの職務条件のうち、全てを職歴として有するユーザ(図12の場合、黒塗りの集合50)の割合、2つを職歴として有するユーザの割合、1つを職歴として有するユーザの第1割合をそれぞれ求め、当該第1割合に応じて、基本給を増加させてよい。例えば、第1割合が10%未満に属するユーザの固有給を、基本給から15%増加させてよい。また、第1割合が10%以上30%未満に属するユーザの固有給を、基本給から10%増加させてよい。また、第1割合が30%以上60%未満に属するユーザの固有給を、基本給から5%増加させてよい。なお、第1割合が60%以上に属するユーザの基本給は、増加させなくてもよい。なお、基本給を増加させる割合については上述に限定されない。
【0098】
すなわち、本発明の一実施形態によれば、ユーザの職歴の希少度に応じて、より希少な職歴を有するユーザほど、固有給が高く設定されることになる。希少度が高くなる状況としては、その職務を職歴として有するユーザの数が少ない場合(例えば、図11における職務U)、その職務を職歴として有するユーザの数は多いものの、他の職務と組み合わせた職歴を有するユーザの数が少ない場合(図12における職務Tと「レジ打ち」との共通部分)が挙げられる。従って、ユーザに、より固有給が高く設定される希少な人材となるべく、様々な職種へ挑戦する動機付けを与えることができる。また、求人側にとっては、求める人材をより採用しやすくなるという利点がある。
【0099】
なお、上述では、職務の種類を区別せずに、一致する職務の数のみでユーザを区分した。しかしながら、職務の種類の一致度で厳密にユーザを区分してもよい。図12の例では、3つの職務条件のうち2つが一致するユーザのうち、「ホール」と「レジ打ち」、「ホール」と「調理補助」、「レジ打ち」と「調理補助」のような職務の組み合わせにし、当該組み合わせごとに第1割合が算出されてもよい。
【0100】
なお、固有給の算出方法としては上記に限定されない。例えば、職務条件に含まれる職務それぞれに点数が設定され、職務と一致する職歴に応じて、ユーザに点数が付与されてよい。そして、合計点数に応じて、ユーザの固有給が設定されてよい。例えば、合計点数が70点以上の場合、基本給を15%増加させてもよい。また、合計点数が50点以上70点未満の場合、基本給を8%増加させ、合計点数が30点以上50点未満の場合、基本給を5%増加させてもよい。合計点数が30点未満のユーザは、基本給の増加がなくてもよい。図5の求人Qを例に説明すると、求人Qの職務条件「ホール」、「調理補助」、「レジ打ち」に対し、「ホール」30点、「調理補助」50点、「レジ打ち」20点のように重みづけされた点数が予め設定され、記憶部150に記憶されてよい。職歴20Aを有するユーザAの場合、「ホール」、「調理補助」、「レジ打ち」を職歴として有するため、合計点数は100点となり、固有給が920円と設定される。これに対し、職歴20Bを有するユーザBの場合、「レジ打ち」を職歴として有するため、合計点数は20点となり、基本給に変化がないことになる。なお、上述の処理は、記憶部150にあらかじめ点数、基本給を増加させる条件等が記憶され、設定部113が、ユーザ情報、求人情報を参照して、ユーザの固有給を設定することができる。なお、数値についてはこれらに限定されない。
【0101】
さらに、職務条件として、さらに、職務についての経験時間(累積時間)が設定され、記憶部150に記憶されてもよい。例えば、「ホール」の経験が「10時間以上」、「調理補助」の経験が「30時間以上」、「レジ打ち」の経験が「10時間以上」といった職務条件が設定されてもよい。設定部113は、記憶部150に記憶されたユーザ情報を参照して、上述したように職務条件とユーザの職歴との一致度を算出してよい。設定部113は、一致度に応じてユーザの固有給を設定してよい。本実施形態によれば、短期間のみ採用され、熟練度が高くないユーザに対し、固有給が高く設定されることがない。そして、求人側にとっては、より希望する人材に対する求人が可能となる。
【0102】
なお、上述では、職務条件として、複数種類の職務が設定される態様について説明した。しかしながら、一の職務についての経験時間による職務条件が設定され、記憶部150に記憶されてもよい。例えば、「ホール」の経験が「10時間以上」、「50時間以上」、「100時間以上」といった職務条件が設定されてもよい。すなわち、「ホール」の経験が10時間以上100時間未満であるユーザは、職務条件と職歴とが2つ(「10時間以上」、「50時間以上」)一致することになる。設定部113は、記憶部150に記憶されたユーザ情報を参照して、上述したように職務条件とユーザの職歴のうち累積時間との一致度を算出してよい。設定部113は、一致度に応じてユーザの固有給を設定してよい。本実施形態の場合、ある職務に対してより熟練度の高いユーザに対し、より高い固有給が設定されることになる。従って、ユーザに、ある職務へ長期間取り組む動機付けを与えることができる。さらに、求人側は、より熟練度の高い人材の採用につなげることができる。
【0103】
なお、上述の職務条件において「○時間以上」とした職務条件は、「○日以上」、「○回以上」等であってもよい。また、上述した複数の固有給の算出方法を、求人側が選択可能であってよい。また、上述した複数の固有給の算出方法は、組み合わせて実施可能であってよい。
【0104】
<メッセージングサービスとの連携>
本発明の一実施形態によれば、求人情報サービスと所定のメッセージングサービスとを連携させ、求人情報サービスからの通知を、メッセージングサービスによって送信することができる。ユーザ情報テーブルTB10には、ユーザIDに、メッセージングサービスにおけるユーザアカウントがさらに関連付けられて記憶されてよい。通信I/F140は、求人情報サービスにて通知する情報と、当該情報をメッセージとして送信すべきユーザアカウントとを、メッセージングサービスを提供するアプリケーションサーバへ送信してもよい。求人情報サービスにて通知する情報とは、例えば、ユーザの採用/不採用に関する情報、ユーザに支払われる賃金に関する情報、ユーザに設定された固有給に関する情報等であってよい。なお、ユーザは、あらかじめメッセージングサービスを利用しており、ユーザアカウントを有していてもよいし、求人情報サービスの利用に伴い、新たにユーザアカウントを作成してもよい。メッセージングサービスと求人情報サービスとの連携については、メッセージングサービスが提供するAPI(Application Program Interface)等、既存の手法が用いられてよい。
【0105】
これにより、ユーザにとって使い勝手のよいメッセージングサービスを用いた通知が行われ、ユーザが通知に気が付かないといった問題を回避することが可能となる。また、通知を外部のアプリケーションに委託するため、サーバの負荷の軽減にもつながる。
【0106】
さらに、メッセージングサービスにおいて求人情報サービスの提供に係るオフィシャルアカウントが生成され、求人リストが、メッセージ形式でユーザ端末200へ送信されてもよい。すなわち、アプリケーションサーバの記憶部に、求人情報サービスのユーザアカウントが記憶され、サーバ100の通信I/F140は、求人リストをメッセージ形式で送信される表示情報を、アプリケーションサーバへ送信してもよい。
【0107】
このことを、図13を用いて説明する。図13(a)は、ユーザ端末200に表示された、メッセージングサービスを利用する際に表示さるトークルーム画面の一例である。ユーザは、メッセージのやり取りによって、サーバ100へ情報の送信を要求できてよい(メッセージ61,64)。また、ユーザの要求に応じて、または、求人情報サービスからのプッシュ通知により、求人リスト63,65が、メッセージ形式で送信されてもよい。なお、求人リストの送信方法についてはこれに限定されず、求人リストを表示させるURLが送信されてもよい。また、求人情報サービスからの通知として、メッセージ66のように、ユーザの報酬が付与された旨等が送信できてもよい。
【0108】
また、ユーザは、ユーザ端末200に表示された求人リストから、求人への応募ができてよい。ユーザ端末200において、入出力部230が求人リスト63または求人リスト64のユーザによる選択を受け付けると、表示部280に、求人リストを表示させてよい。さらに、入出力部230が、表示された求人リストのうち特定の求人を指定する操作を受け付けると、表示部280に、当該特定の求人情報の詳細が表示されてよい。図13(b)に、表示部280に表示された、求人情報の詳細表示の画面例を示す。詳細表示画面70に示すように、求人情報として、求人側の名称、業種、勤務地、職務条件、勤務時間、時給が表示されてよい。なお、時給は、ユーザの固有給であってよい。さらに、詳細表示画面70には、求人に応募するための応募ボタン71が表示されてよい。ユーザ端末200の入出力部230が、ユーザによる応募ボタン71の選択を受け付けると、ユーザ端末200の通信I/F220から、サーバ100へ、ユーザの応募に関する情報が送信されてよい。さらに、詳細表示画面70には、ユーザが求人リストから指定した求人と類似する求人に関する情報(類似求人情報)72が表示されてよい。サーバ100の求人情報管理部112は、特定の求人情報の詳細を要求する旨をユーザ端末200から受信すると、当該特定の求人に類似する求人を、求人情報テーブルを参照して抽出してよい。なお、類似する求人とは、業種、職務条件、勤務地などの一致度が高い求人であってよい。
【0109】
このように、本発明の一実施形態によれば、ユーザに固有の求人リストを、メッセージングサービスによって送信することができる。これにより、ユーザに使い勝手のよい求人情報サービスを提供できるとともに、サーバ100の負荷を軽減することができる。
【0110】
なお、メッセージングサービスにおいて求人側のユーザアカウントが生成されて、サーバ100の記憶部150に、求人側ユーザIDに関連付けて記憶されてもよい。そして、雇用関係が成立したユーザと求人側との間で、メッセージングサービスにおいて、友人関係が相互に設定されてもよい。友人関係が相互に設定されるとは、メッセージのやり取りが可能となった状態であってよい。これにより、求人側は、ユーザに対し、職務に関する様々な通知を、メッセージによって送信することができる。
【0111】
<サーバの制御方法>
次に、サーバ100の制御方法について、図14のフローチャートを用いて説明する。まず、サーバ100のユーザ情報管理部111は、ユーザ識別情報(ユーザID)にユーザの職務情報を関連付けたユーザ情報を、記憶部150に記憶させる(ステップS31)。また、サーバ100の求人情報管理部112は、求人識別情報(求人ID)に求人の職務条件と基本給とを関連付けた求人情報を、記憶部150に記憶させる(ステップS32)。設定部113は、求人IDに関連付けられた職務条件および基本給と、ユーザの職歴情報とに基づいて、求人IDで識別される求人に対するユーザに固有の固有給を設定する(ステップS33)。生成部114は、求人情報に含まれる求人に係る求人リストを、求人ごとのユーザの固有給に基づいて表示させるための表示情報を生成し、通信I/F140は、当該表示情報をユーザ端末へ送信する(ステップS34)。
【0112】
本開示の実施形態を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。限定でなく例として、各手段、各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段やステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したり、ステップの順番を変更することが可能である。また、各実施形態に示す構成を適宜組み合わせることとしてもよい。
【0113】
例えば、ユーザが求人情報サービスを利用登録する際に、メッセージングサービスが用いられてもよい。すなわち、求人情報サービスのユーザアカウントと、ユーザとのトークルームにおいて、登録に必要な情報をたずねるメッセージが求人情報サービスから送信され、ユーザ端末200において、ユーザに回答させてもよい。これにより、サービスへの利用登録を簡単にすることができ、求人情報サービスの利用ユーザを増やすことが可能となる。
【0114】
また、求人情報サービスにおいて、ユーザ専用のマイページが利用できてもよい。マイページには、ユーザが求人情報サービスを利用して採用された求人の履歴、獲得した職歴、獲得した賃金に関する情報が提供されてもよい。また、ユーザの職歴に応じて、ユーザに適した求人に関する情報が提示されてもよい。ユーザに適した求人とは、職歴に一致する職務条件を有する求人であってもよいし、職歴に一致しない職務条件であって、上述した所定の報酬を付与され得る求人であってもよい。なお、上記の情報は、マイページに限らず、ユーザの要求に応じてユーザ端末200で閲覧可能であれば、その態様は問わない。
【0115】
また、求人側端末300は、1つの端末で上述した態様を実施してもよいが、複数の端末にて、処理を分割させてもよい。例えば、求人を出し、ユーザを採用するまでの処理に係る装置と、ユーザの労働時間の計数といった職務の管理と、賃金の支払いまでの処理に係る装置とを別に設けてもよい。これにより、求人側端末300の負荷を軽減することができる。
【0116】
また、サーバ100に備えられるとした記憶部は、サーバとは別の記憶装置として実現され、ネットワーク400を介してサーバ100と接続されてもよい。
【符号の説明】
【0117】
100 サーバ
110 制御部
111 ユーザ情報管理部
112 求人情報管理部
113 設定部
114 生成部
115 評価情報取得部
116 報酬付与部
120 入出力部
130 表示部
140 通信I/F
150 記憶部
151 ユーザ情報テーブル
152 求人情報テーブル
200 ユーザ端末
210 制御部
211 表示処理部
212 入出力制御部
220 通信I/F
230 入出力部
240 タッチパネル
250 マイク
260 スピーカー
270 カメラ
280 表示部
290 記憶部
300 求人側端末
310 制御部
311 表示処理部
312 入出力制御部
320 通信I/F
330 入出力部
340 タッチパネル
350 マイク
360 スピーカー
370 カメラ
380 表示部
390 記憶部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14