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  • 特許-検体採取キット 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-27
(45)【発行日】2022-06-06
(54)【発明の名称】検体採取キット
(51)【国際特許分類】
   G01N 1/12 20060101AFI20220530BHJP
   G01N 1/10 20060101ALI20220530BHJP
   G01N 1/00 20060101ALI20220530BHJP
【FI】
G01N1/12 B
G01N1/10 V
G01N1/10 N
G01N1/00 101H
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2018131473
(22)【出願日】2018-07-11
(65)【公開番号】P2020008485
(43)【公開日】2020-01-16
【審査請求日】2021-04-30
(73)【特許権者】
【識別番号】519035160
【氏名又は名称】合同会社ジーンメトリックス
(74)【代理人】
【識別番号】110000475
【氏名又は名称】特許業務法人みのり特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】村主 弘和
【審査官】三木 隆
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-26554(JP,A)
【文献】国際公開第2018/061464(WO,A1)
【文献】特開2013-167509(JP,A)
【文献】特開平10-90131(JP,A)
【文献】特開2011-215020(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0261157(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 1/12
G01N 1/10
G01N 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
液状の検体を採取するために用いられる検体採取キットであって、
一端に開口部を有する細長い容器と、
前記開口部において前記容器に結合自在な採取具と、
前記開口部を通じて前記容器に出し入れ自在な保持具と、を備え、
前記採取具は、
前記容器の前記開口部に装着自在な栓部と、
前記栓部に突設され、前記採取具が前記容器に結合されたとき前記容器内に位置されるスティックと、
前記スティックの先端に設けられ、可逆的に収縮可能な検体吸収体と、を備え、
前記保持具は、
長手方向を有するスタンドと、
前記検体吸収体を収縮された状態で受容可能な側壁を有し、前記スタンドの一端に設けられた受容部と、を備え、
前記保持具が前記容器内に配置された状態で前記採取具が前記容器に結合されると、前記検体吸収体が前記受容部に受容され、
前記検体吸収体が前記受容部に受容されると、前記検体吸収体は、前記受容部の前記側壁に押し当たることで前記受容部に保持され、それによって、前記保持具は、前記採取具と一緒に前記容器に対して前記容器の長手方向に移動可能となる、
ことを特徴とする検体採取キット。
【請求項2】
前記受容部は、
前記側壁の一端および前記スタンドの一端との間に設けられた底壁と、
前記側壁の他端に形成された受口と、をさらに備え、
前記側壁は、前記受口から前記底壁に向けて窄まる形状を有し、
前記側壁の前記受口における内径は、前記検体吸収体の外径より大きく、
前記側壁の前記底壁における内径は、前記検体吸収体の外径より小さい、
ことを特徴とする請求項1に記載の検体採取キット。
【請求項3】
前記受容部の前記側壁は、筒形状を有しており、
前記検体が通過可能な少なくとも1つの切欠きまたは貫通孔が、前記受容部の前記側壁または前記底壁に形成されている、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の検体採取キット。
【請求項4】
前記スタンドは、
一端に前記受容部が設けられたバーと、
前記バーの他端に設けられ、前記バーよりも大きな外径を有する台部と、を備える、
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の検体採取キット。
【請求項5】
前記検体吸収体は、スポンジである、
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の検体採取キット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、唾液、尿、汗などの液状の検体を採取するために用いられる検体採取キットに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、検体採取キットは、一端に開口部を有する細長い容器と、開口部において容器に結合自在な採取具とを備える。採取具は、容器の開口部に着脱自在な栓部と、栓部に突設されたスティックと、スティックの先端に取り付けられた検体吸収体とを含む。検体吸収体は、例えば綿球である。
【0003】
被検者が採取具を用いて、唾液、尿などの検体を検体吸収体に吸収させる。被検者は、採取具を容器に結合して、検体吸収体を容器内に入れるとともに栓部によって容器を密閉する。次いで、被検者は、検体採取キットをその状態で検査技師へ郵送する。検査技師は、検体採取キットを遠心分離にかけて、検体吸収体から、この検体吸収体に含まれている検体を取り出し、容器内に貯留させる。そして、検査技師は、採取具を容器から取り外し、検体の検査作業に取りかかる。
【0004】
この検体採取キットでは、検査に必要な量の検体が採取されているか否かは、遠心分離により、検体を検体吸収体から取り出し、容器に貯留させてようやく分かる。すなわち、遠心分離にかけるまでは、被検者も検査技師も、検体吸収体が十分な量の検体を含んでいることを確認できない。検体が不足している場合、被検者は、新しい検体採取キットを用いて検体を再び採取して、検査技師へ郵送しなければならなかった。検査に必要な量の検体が採取できていないまま検体採取キットが検査技師のところに送られるという問題は、全体の4~6%くらいある。
【0005】
検体採取のための様々な技術が開発されている。例えば、特許文献1の体液採取器具では、被検者が、体液採取部の体液吸収体に検体を含ませた後、体液採取部を体液貯留容器に結合したとき、体液吸収体が、支持棒と体液貯留容器との間で挟まれ、収縮され、それによって、検体が、体液吸収体から出て、体液貯留容器に貯留される。検査技師は、体液貯留容器の側壁を両手で押圧し、検体を検体採取器具のノズルから出し、検体の検査に用いられる容器に滴下し、貯留する。そして、検査技師は、検体の検査作業に取りかかる。
【0006】
特許文献1では、体液採取部を体液貯留容器に結合したとき、検体が体液吸収体から取り出されて体液貯留容器に貯留されるので、遠心分離は不要であるし、十分な量の検体が採取されているかがわかりやすい。しかしながら、検体を、体液採取器具から、検体の検査作業に用いられる容器へ移し替えなければならない面倒さがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】登録実用新案第3169659号公報
【文献】特開2011-215020号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本願発明の目的は、より便利な検体採取キットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
液状の検体を採取するために用いられる検体採取キットであって、
一端に開口部を有する細長い容器と、
前記開口部において前記容器に結合自在な採取具と、
前記開口部を通じて前記容器に出し入れ自在な保持具と、を備える。
前記採取具は、
前記容器の前記開口部に装着自在な栓部と、
前記栓部に突設され、前記採取具が前記容器に結合されたとき前記容器内に位置されるスティックと、
前記スティックの先端に設けられ、可逆的に収縮可能な検体吸収体と、を備える。
前記保持具は、
長手方向を有するスタンドと、
前記検体吸収体を収縮された状態で受容可能な側壁を有し、前記スタンドの一端に設けられた受容部と、を備える。
前記保持具が前記容器内に配置された状態で前記採取具が前記容器に結合されると、前記検体吸収体が前記受容部に受容される。
前記検体吸収体が前記受容部に受容されると、前記検体吸収体は、前記受容部の前記側壁に押し当たることで前記受容部に保持され、それによって、前記保持具は、前記採取具と一緒に前記容器に対して前記容器の長手方向に移動可能となる。
【0010】
前記受容部は、
前記側壁の一端および前記スタンドの一端との間に設けられた底壁と、
前記側壁の他端に形成された受口と、をさらに備えてよい。
そして、好ましくは、
前記側壁は、前記受口から前記底壁に向けて窄まる形状を有しており、
前記側壁の前記受口における内径は、前記検体吸収体の外径より大きく、
前記側壁の前記底壁における内径は、前記検体吸収体の外径より小さい。
【0011】
好ましくは、
前記受容部の前記側壁は、筒形状を有しており、
前記検体が通過可能な少なくとも1つの切欠きまたは貫通孔が、前記受容部の前記側壁または前記底壁に形成されている。
【0012】
前記スタンドは、
一端に前記受容部が設けられたバーと、
前記バーの他端に設けられ、前記バーよりも大きな外径を有する台部と、を備えてよい。
【0013】
前記検体吸収体は、例えばスポンジである。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、検体吸収体が受容部に収縮状態で受容されると、検体が検体吸収体から取り出され、受容部から容器に流れ落ち貯留される。したがって、遠心分離は不要であるし、検査に十分な量の検体を採取できているかがわかりやすい。また、受容部内で収縮された検体吸収体は、受容部の側壁に押し当たって受容部に保持される。それによって、保持具は、採取具と一緒に容器に対して容器の長手方向に移動可能となる。つまり、採取具を容器から取り外すと、これに伴って、保持具も、開口部を通じて容器から取り出すことができる。その結果、保持具および採取具を含まず、採取された検体だけを含む容器が得られる。したがって、この容器を、検体の検査作業に用いられる容器とすれば、検体を移し変える必要はない。
【0015】
このように、本発明によれば、より便利な検体採取キッドが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1Aは、検体採取キットの容器および採取具を示し、図1Bは、採取具が結合された容器の断面図である。
図2図2Aは、検体採取キットの保持具を示し、図2Bは、図2Aの平面図、図2Cは、図2BのT-T線断面図、図2Dは、図2Aの斜視図である。
図3図3A図3Bは、検体採取キットの使用方法を説明する図である。
図4図4A図4Bは、検体採取キットの使用方法を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係る検体採取キットが説明される。検体採取キットは、唾液、尿、汗などの液状の検体を採取するために用いられる。
【0018】
図1を参照して、検体採取キットは、細長い容器1を備える。容器1は、検体を貯留するために用いられる。容器1は、一端が開口し他端が閉口している。したがって、容器1は、その一端に開口部10を有する。容器の壁11は、透明または半透明である。容器1の材料は、特に限定されるものではないが、例えばポリカーボネートである。
【0019】
検体採取キットは、開口部10において容器1に結合自在な採取具2をさらに備える。採取具2は、検体を採取するために用いられる。
【0020】
採取具2は、容器1の開口部10に装着自在な栓部20を備える。栓部20は、開口部10を閉じるためのキャップである。採取具2が、図1Bに示されるように容器1に結合されたとき、栓部20は、開口部10に装着され、開口部10を塞ぎ、容器1を密閉する。栓部20の材料は、特に限定されるものではないが、例えばポリエチレンである。
【0021】
採取具2は、栓部20に突設されたスティック21をさらに備える。スティック21は、採取具2が容器1に結合されたとき、容器1内に位置されて容器1の長手方向にのびる。栓部20は、筒状の挿入部23(図1B)を備えており、スティック21は、その基端において挿入部23に受容され、挿入部23の内周面に固定され、栓部20に突設されている。スティック21の材料は、特に限定されるものではないが、例えばポリプロピレンである。
【0022】
採取具2は、スティック21の先端に取り付けられた検体吸収体22をさらに備える。検体吸収体22は、検体を吸収してその内部に保持するためのものである。実施形態では、検体吸収体22は、円柱形状を有する。検体吸収体22は、可逆的に収縮可能である。すなわち、検体吸収体22は、力が加えられると収縮するが、その力が解除されると元の形状に戻ろうとする復元力を有する。
【0023】
検体吸収体22は、例えば、スポンジからなり、その材料はPVAである。検体吸収体22は、スポンジからなることが好ましいが、上述の性質を有していれば、スポンジに限定されるものではなく、その材料もPVAに限定されるものではない。
【0024】
図2A図2Dの通り、検体採取キットは、保持具3をさらに備える。保持具3は、容器1の長さよりも短く、おおよそ半分程度の長さであり、開口部10を通じて容器1に対して出し入れ自在である(図3A参照)。保持具3は、後述の通り、検体を検体吸収体22から取り出すために用いられる。保持具3の材料は、特に限定されるものではないが、例えばABS樹脂である。
【0025】
保持具3は、長手方向を有するスタンド30と、スタンド30の一端に設けられ、検体吸収体22を受容するための受容部31と、を備える。スタンド30と受容部31は、実施形態では一体的に形成されているが、別々に形成されて互いに連結されてもよい。
【0026】
スタンド30は、保持具3を容器1内で起立させるために用いられる。また、スタンド30は、採取具2が容器1に結合されたとき、検体吸収体22が受容部31に受容されるように受容部31を容器1内の適切な位置で支持するために用いられる。スタンド30は、一端に受容部31が設けられたバー32と、バー32の他端に設けられ、バー32の外径よりも大きな外径を有し、容器1の閉底に載置される台部33とを備える。
【0027】
受容部31は、検体吸収体22を収縮された状態で受容可能な側壁34を備える。さらに、受容部31は、側壁34の一端およびスタンド30のバー32の一端との間に設けられた底壁35と、側壁34の他端に形成された受口36と、をさらに備える。側壁34は、受口36から底壁35に向けて窄まる形状を有する。そして、側壁34の受口36における外径は、検体吸収体22(図1)の外径より大きく、側壁34の底壁35における外径は、検体吸収体22の外径より小さい。
【0028】
側壁34は、筒形状を有しており、側壁34には、検体が通過可能な複数(実施形態では4つ)の切欠き37が形成されている。切欠き37は、側壁34の中心軸線の周りに等角度間隔で形成されている。切欠き37に代えて、貫通孔が形成されてもよい。また、単一の切欠きまたは貫通孔が形成されてもよい。側壁34ではなく底壁35に、少なくとも1の切欠きまたは貫通孔が形成されてもよい。
【0029】
なお、検体採取キットは、図3Aの通り、開口部10に着脱自在なキャップ4をさらに備える。キャップ4は、検体採取前において開口部10を閉じて容器1を密閉するために用いられる。キャップ4は、特許第5757020号と同様の構成であるためその説明は省略される。キャップ4は、検体採取キットに備えられていなくてもよい。
【0030】
以下で、検体採取キットの使用方法の一例が説明される。
検体採取キットは、図3Aの状態で被検者に提供される。すなわち、容器1と採取具2とは分離された状態で提供される。保持具3は、その受容部31が容器1の開口部10側に位置しそのスタンド30(その台部33)が容器1の閉底側に位置するように、容器1内に予め配置され、起立している。そして、キャップ4が開口部10に装着されて、容器1が密閉されている。
【0031】
被検者は、採取具2の栓部20を手に持ち、検体を検体吸収体22に吸収させ、十分に含ませる。例えば、被検者は、唾液を採取する場合、検体吸収体22を口に入れて、唾液を検体吸収体22に含ませる。また、例えば、被検者は、尿を採取する場合、尿を検体吸収体22に直接かけることによって、検体吸収体22を含ませる。
【0032】
次いで、被検者は、キャップ4を開口部10から取り外した後、図3Bの通り、採取具2を、開口部10を通じて挿入する。そして、被検者は、その栓部20を開口部10に装着して、採取具2を容器1に結合させる。保持具3が容器1内に配置された状態で採取具2が容器1に結合されると、図4Aの通り、検体吸収体22が受容部31に収縮された状態で受容される。具体的には、検体吸収体22は、受口36を通じて受容部31に挿入されるにつれて、底壁35に向けて窄まる側壁34によって次第に収縮されていき、その結果、受容部31に収縮された状態で受容される。また、検体吸収体22は、スティック21によって底壁35に押し付けられ、スティック21の先端および受容部31の底壁35によっても収縮される。
【0033】
検体吸収体22が上記のように収縮されると、検体吸収体22に含まれている検体Sは、検体吸収体22から取り出され、受容部31から流れ落ち、容器1に貯留される。実施形態では、受容部31の側壁34に、切欠き37が形成されており、検体Sは、切欠き37を通って流れ落ちる。つまり、切欠き37によって、検体Sが受容部31に貯留されることなく容器1の閉底へ確実に流れ落ちる。なお、切欠き37や貫通孔が形成されていないとき、検体は、受口36から流れ落ちる。
【0034】
当然ながら、スティック21の長さおよびスタンド30の長さは、採取具2が容器1に結合されたときに検体吸収体22が受容部31に受容されるように、容器1の長さに合わせて予め設定されている。
【0035】
収縮された検体吸収体22は、元の状態に戻ろうとする。したがって、検体吸収体22は、受容部31に受容されると、その復元力により受容部31の側壁34に押し当たり、密着することで、受容部31に保持される。そして、検体吸収体22が受容部31に保持されることによって、保持具3は、採取具2と一緒に容器1に対して容器1の長手方向に移動可能となる。
【0036】
次いで、被検者は、図4Aのように採取具2が結合され検体Sが貯留された状態の容器1を検査技師へ郵送などの方法により送る。そして、検査技師は、これを受け取る。
【0037】
次いで、検査技師は、採取具2の栓部20を持ち、栓部20を開口部10から取り外して、採取具2を容器1から取り外す。上記の通り、保持具3は採取具2と一緒に容器1に対して移動可能になっているので、図4Bの通り、採取具2が容器1から取り外されるとき、保持具3は採取具2によって持ち上げられ、容器1内から開口部10を通じて取り出される。その結果、採取具2および保持具3を含まず、採取された検体Sだけを含んだ容器1が得られる。その後に、検査技師は、検体の検査作業に取りかかる。
【0038】
以上の通り、採取具2が容器1に結合されると、検体が検体吸収体22から取り出され、容器1に貯留される。したがって、背景技術に記載の検体採取キットで必要とされる遠心分離は不要である。また、検体が容器1に貯留されるので、検査に十分に必要とされる量の検体が採取できているかがわかりやすい。これは、検体の採取不足の問題を解決する。
【0039】
しかも、検体が容器1に貯留された後、採取具2を容器1から取り外すと、これに伴って保持具3も容器1から取り出される。その結果、採取された検体Sだけを含んだ容器1が得られる。したがって、この検体採取キットの容器1を、検体の検査作業に用いられる容器とすれば、特許文献1の体液採取器具で必要とされた検体の移し替えは不要である。また、保持具3を、ピンセット等を使って容器1から取り出すことも不要である。
【0040】
このように、本発明の検体採取キットによれば、背景技術で記載された検体採取キットの問題点、および、特許文献1の体液採取器具の問題点の双方を解決するものであり、より便利な検体採取キットとなっている。
【0041】
以上、本発明の好ましい一実施形態について説明されたが、本発明は、上記実施形態に当然ながら限定されるものではない。
【符号の説明】
【0042】
1 容器
10 開口部
11 壁
2 採取具
20 栓部
21 スティック
22 検体吸収体
3 保持具
30 スタンド
31 受容部
32 バー
33 台部
34 側壁
35 底壁
36 受口
4 キャップ
S 採取された検体
図1
図2
図3
図4