IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社図南の特許一覧

<>
  • 特許-タイヤ展示装置 図1
  • 特許-タイヤ展示装置 図2
  • 特許-タイヤ展示装置 図3
  • 特許-タイヤ展示装置 図4
  • 特許-タイヤ展示装置 図5
  • 特許-タイヤ展示装置 図6
  • 特許-タイヤ展示装置 図7
  • 特許-タイヤ展示装置 図8
  • 特許-タイヤ展示装置 図9
  • 特許-タイヤ展示装置 図10
  • 特許-タイヤ展示装置 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-27
(45)【発行日】2022-06-06
(54)【発明の名称】タイヤ展示装置
(51)【国際特許分類】
   A47F 7/04 20060101AFI20220530BHJP
【FI】
A47F7/04
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2021026034
(22)【出願日】2021-02-22
【審査請求日】2021-02-22
(73)【特許権者】
【識別番号】517347850
【氏名又は名称】株式会社図南
(74)【代理人】
【識別番号】110002435
【氏名又は名称】特許業務法人井上国際特許商標事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100091557
【弁理士】
【氏名又は名称】木内 修
(72)【発明者】
【氏名】北村 俊郎
【審査官】粟倉 裕二
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-141965(JP,A)
【文献】米国特許第03265224(US,A)
【文献】米国特許第01718828(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47F 7/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれ複数のタイヤを垂直方向へ積層してなる複数のタイヤ群のうちの第1のタイヤ群の中心孔に挿入される第1のポールと、
前記複数のタイヤ群のうちの前記第1のタイヤ群に隣接配置される第2のタイヤ群の中心孔に挿入される、前記第1のポールに平行な第2のポールと、
前記第1のタイヤ群と前記第2のタイヤ群との間に配置される、前記第1のポールと前記第2のポールとに平行な第3のポールと、
前記第1のポールを前記垂直方向へ移動可能に支持するとともに、前記垂直方向と直交する水平方向における前記第1のポールの移動を規制する第1の支持孔と、前記第3のポールを前記垂直方向へ移動可能に支持するとともに、前記水平方向における前記第3のポールの移動を規制する第2の支持孔とを有し、前記第1のタイヤ群を構成する複数のタイヤのうちの前記垂直方向で隣り合うタイヤに挟まれる第1のポール連結部材と、
前記第2のポールを前記垂直方向へ移動可能に支持するとともに、前記水平方向における前記第2のポールの移動を規制する第3の支持孔と、前記第3のポールを前記垂直方向へ移動可能に支持するとともに、前記水平方向における前記第3のポールの移動を規制する第4の支持孔とを有し、前記第2のタイヤ群を構成する複数のタイヤのうちの前記垂直方向で隣り合うタイヤに挟まれる第2のポール連結部材と
を備えていることを特徴とするタイヤ展示装置。
【請求項2】
前記第1のポールを前記垂直方向へ移動可能に支持する第5の支持孔を有し、前記第1のタイヤ群を構成する複数のタイヤのうちの前記垂直方向で隣り合うタイヤに挟まれる第1のポール支持部材と、
前記第2のポールを前記垂直方向へ移動可能に支持する第6の支持孔を有し、前記第2のタイヤ群を構成する複数のタイヤのうちの前記垂直方向で隣り合うタイヤに挟まれる第2のポール支持部材と
を備えていることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ展示装置。
【請求項3】
前記第1のタイヤ群と前記第2のタイヤ群とが置かれるタイヤ展示台に垂直に支持される展示台側ポールと、
前記第1のタイヤ群の中心孔に挿入される、前記展示台側ポールに平行な第4のポールと、
前記展示台側ポールを前記垂直方向へ移動可能に支持する第7の支持孔と、前記第4のポールを前記垂直方向へ移動可能に支持するとともに、前記水平方向における前記第4のポールの移動を規制する第8の支持孔とを有し、前記第1のタイヤ群を構成する複数のタイヤのうちの前記垂直方向で隣り合うタイヤに挟まれる第3のポール連結部材と
を備えていることを特徴とする請求項2に記載のタイヤ展示装置。
【請求項4】
前記第1のポール支持部材が、
前記第4のポールを前記垂直方向へ移動可能に支持する第9の支持孔を有する
ことを特徴とする請求項3に記載のタイヤ展示装置。
【請求項5】
前記第2のタイヤ群の中心孔に挿入される、前記第2のポールに平行な第5のポールと、
前記第5のポールを前記垂直方向へ移動可能に支持するとともに、前記水平方向における前記第5のポールの移動を規制する第11の支持孔を有し、前記第2のタイヤ群を構成する複数のタイヤのうちの前記垂直方向で隣り合うタイヤに挟まれる第4のポール連結部材とを備え、
前記第2のポール支持部材が、前記第5のポールを前記垂直方向へ移動可能に支持する第10の支持孔を有する
ことを特徴とする請求項3又は4に記載のタイヤ展示装置。
【請求項6】
前記第1のタイヤ群を構成する複数のタイヤのうちの一番上のタイヤに装着され、そのタイヤの中心孔を閉塞するとともに、前記第1のポールの上部を上方へ逃がす第1のポール逃がし孔と、前記第4のポールの上部を上方へ逃がす第4のポール逃がし孔とを有する第1のタイヤカバープレートと、
前記第2のタイヤ群を構成する複数のタイヤのうちの一番上のタイヤに装着され、そのタイヤの中心孔を閉塞するとともに、前記第2のポールの上部を上方へ逃がす第2のポール逃がし孔と、前記第5のポールの上部を上方へ逃がす第5のポール逃がし孔とを有する第2のタイヤカバープレートと
を備えていることを特徴とする請求項5に記載のタイヤ展示装置。
【請求項7】
前記第1のポール連結部材と前記第2のポール連結部材とがプラスチックダンボールをプレス加工して形成されていることを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載のタイヤ展示装置。
【請求項8】
前記第1のポール支持部材と前記第2のポール支持部材と前記第3のポール連結部材と前記第4のポール連結部材とがプラスチックダンボールをプレス加工して形成されていることを特徴とする請求項5に記載のタイヤ展示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、積層されたタイヤの整列状態が風等の外力によって損なわれるのを抑制するためのタイヤ展示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車用のタイヤは、カー用品店、サービスステーション、タイヤ専門店等で、床面やタイヤ展示台等に垂直方向へ積み上げられて陳列(いわゆる平積み陳列)されることがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
垂直方向へ積み上げられているタイヤに人が触れたり、風が当たったりすると、積み上げられているタイヤが揺れて、傾いたり倒れたりすることがある。
【0004】
この発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、その課題は、積層されたタイヤの整列状態が風等の外力によって損なわれるのを抑制することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述の課題を解決するため請求項1に記載の発明に係るタイヤ展示装置は、それぞれ複数のタイヤを垂直方向へ積層してなる複数のタイヤ群のうちの第1のタイヤ群の中心孔に挿入される第1のポールと、前記複数のタイヤ群のうちの前記第1のタイヤ群に隣接配置される第2のタイヤ群の中心孔に挿入される、前記第1のポールに平行な第2のポールと、前記第1のタイヤ群と前記第2のタイヤ群との間に配置される、前記第1のポールと前記第2のポールとに平行な第3のポールと、前記第1のポールを前記垂直方向へ移動可能に支持するとともに、前記垂直方向と直交する水平方向における前記第1のポールの移動を規制する第1の支持孔と、前記第3のポールを前記垂直方向へ移動可能に支持するとともに、前記水平方向における前記第3のポールの移動を規制する第2の支持孔とを有し、前記第1のタイヤ群を構成する複数のタイヤのうちの前記垂直方向で隣り合うタイヤに挟まれる第1のポール連結部材と、前記第2のポールを前記垂直方向へ移動可能に支持するとともに、前記水平方向における前記第2のポールの移動を規制する第3の支持孔と、前記第3のポールを前記垂直方向へ移動可能に支持するとともに、前記水平方向における前記第3のポールの移動を規制する第4の支持孔とを有し、前記第2のタイヤ群を構成する複数のタイヤのうちの前記垂直方向で隣り合うタイヤに挟まれる第2のポール連結部材とを備えていることを特徴とする。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のタイヤ展示装置において、前記第1のポールを前記垂直方向へ移動可能に支持する第5の支持孔を有し、前記第1のタイヤ群を構成する複数のタイヤのうちの前記垂直方向で隣り合うタイヤに挟まれる第1のポール支持部材と、前記第2のポールを前記垂直方向へ移動可能に支持する第6の支持孔を有し、前記第2のタイヤ群を構成する複数のタイヤのうちの前記垂直方向で隣り合うタイヤに挟まれる第2のポール支持部材とを備えていることを特徴とする。
【0007】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のタイヤ展示装置において、前記第1のタイヤ群と前記第2のタイヤ群とが置かれるタイヤ展示台に垂直に支持される展示台側ポールと、前記第1のタイヤ群の中心孔に挿入される、前記展示台側ポールに平行な第4のポールと、前記展示台側ポールを前記垂直方向へ移動可能に支持する第7の支持孔と、前記第4のポールを前記垂直方向へ移動可能に支持するとともに、前記水平方向における前記第4のポールの移動を規制する第8の支持孔とを有し、前記第1のタイヤ群を構成する複数のタイヤのうちの前記垂直方向で隣り合うタイヤに挟まれる第3のポール連結部材とを備えていることを特徴とする。
【0008】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のタイヤ展示装置において、前記第1のポール支持部材が、前記第4のポールを前記垂直方向へ移動可能に支持する第9の支持孔を有することを特徴とする。
【0009】
請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載のタイヤ展示装置において、前記第2のタイヤ群の中心孔に挿入される、前記第2のポールに平行な第5のポールと、前記第5のポールを前記垂直方向へ移動可能に支持するとともに、前記水平方向における前記第5のポールの移動を規制する第11の支持孔を有し、前記第2のタイヤ群を構成する複数のタイヤのうちの前記垂直方向で隣り合うタイヤに挟まれる第4のポール連結部材とを備え、前記第2のポール支持部材が、前記第5のポールを前記垂直方向へ移動可能に支持する第10の支持孔を有することを特徴とする。
【0010】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のタイヤ展示装置において、前記第1のタイヤ群を構成する複数のタイヤのうちの一番上のタイヤに装着され、そのタイヤの中心孔を閉塞するとともに、前記第1のポールの上部を上方へ逃がす第1のポール逃がし孔と、前記第4のポールの上部を上方へ逃がす第4のポール逃がし孔とを有する第1のタイヤカバープレートと、前記第2のタイヤ群を構成する複数のタイヤのうちの一番上のタイヤに装着され、そのタイヤの中心孔を閉塞するとともに、前記第2のポールの上部を上方へ逃がす第2のポール逃がし孔と、前記第5のポールの上部を上方へ逃がす第5のポール逃がし孔とを有する第2のタイヤカバープレートとを備えていることを特徴とする。
【0011】
請求項7に記載の発明は、請求項1~6のいずれか1項に記載のタイヤ展示装置において、前記第1のポール連結部材と前記第2のポール連結部材とがプラスチックダンボールをプレス加工して形成されていることを特徴とする。
【0012】
請求項8に記載の発明は、請求項5に記載のタイヤ展示装置において、前記第1のポール支持部材と前記第2のポール支持部材と前記第3のポール連結部材と前記第4のポール連結部材とがプラスチックダンボールをプレス加工して形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
積層されたタイヤの整列状態が風等の外力によって損なわれるのを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1はこの発明の一実施形態に係るタイヤ展示装置の使用状態を示す斜視図である。図1において、タイヤ展示台のハンドルとポール支持部材とは図示省略されている。
図2図2図1のタイヤ展示装置の使用状態を示す側面図である。
図3図3は第1のポールと第2のポールと第3のポールと第4のポールと第5のポールと展示台側ポールと第1のポール連結部材と第2のポール連結部材と第3のポール連結部材と第4のポール連結部材と第1のポール支持部材と第2のポール支持部材と第1のタイヤ群と第2のタイヤ群との関係を示す概念図である。図3において、タイヤ展示台のハンドルとポール支持部材とは図示省略されている。
図4図4は第1のポール連結部材の平面図である。
図5図5は第2のポール連結部材の平面図である。
図6図6は第3のポール連結部材の平面図である。
図7図7は第4のポール連結部材の平面図である。
図8図8は第1のポール支持部材の平面図である。
図9図9は第2のポール支持部材の平面図である。
図10図10はタイヤカバープレートの斜視図である。
図11図11はタイヤ展示台の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0016】
この発明の一実施形態に係るタイヤ展示装置は、図1図3に示すように、第1のタイヤ群10Aの中心孔hに挿入される第1のポール41と、第1のタイヤ群10Aに隣接配置される第2のタイヤ群10Bの中心孔hに挿入される第2のポール42と、第1のタイヤ群10Aと第2のタイヤ群10Bとの間に配置される第3のポール43と、第1のタイヤ群10Aを構成する複数のタイヤ10のうちの垂直方向Vで隣り合うタイヤ10に挟まれる第1のポール連結部材2と、第2のタイヤ群10Bを構成する複数のタイヤ10のうちの垂直方向Vで隣り合うタイヤ10に挟まれる第2のポール連結部材3とを備えている。
【0017】
第1のタイヤ群10Aと第2のタイヤ群10Bとはそれぞれタイヤ展示台1(図11参照)に置かれる。第1のタイヤ群10Aと第2のタイヤ群10Bとはそれぞれ垂直方向Vに積層された8つのタイヤ10で構成されている。第1のタイヤ群10Aのタイヤ10のサイズと第2のタイヤ群10Bのタイヤ10のサイズとは異なる(図2参照)。
【0018】
第1のポール41は垂直に支持され、第1のポール41と第2のポール42と第3のポール43とは平行である。第1のポール41と第2のポール42と第3のポール43とはそれぞれ長さ調節部4aを有し、伸縮可能である。
【0019】
第1のポール連結部材2は、図4に示すように、第1のポール41を垂直方向Vへ移動可能に支持するとともに、垂直方向Vと直交する水平方向Hにおける第1のポール41の移動を規制する第1の支持孔2Aと、第3のポール43を垂直方向Vへ移動可能に支持するとともに、水平方向Hにおける第3のポール43の移動を規制する第2の支持孔2Bとを有する。
第1の支持孔2Aと第2の支持孔2Bとはいずれも丸孔である。
【0020】
第2のポール連結部材3は、図5に示すように、第2のポール42を垂直方向Vへ移動可能に支持するとともに、水平方向Hにおける第1のポール41の移動を規制する第3の支持孔3Aと、第3のポール43を垂直方向Vへ移動可能に支持するとともに水平方向Hにおける第3のポール43の移動を規制する第4の支持孔3Bとを有する。
第3の支持孔3Aと第4の支持孔3Bとはいずれも丸孔である。
【0021】
第1のポール41は第1の支持孔2Aに挿入され、第2のポール42は第3の支持孔3Aに挿入され、第3のポール43は第2の支持孔2Bと第4の支持孔3Bとに挿入され、第1のポール41と第2のポール42と第3のポール43とがそれぞれ垂直に支持される。
【0022】
更に、この実施形態のタイヤ展示装置は、図2に示すように、第1のタイヤ群10Aを構成する複数のタイヤ10のうちの垂直方向Vで隣り合うタイヤ10に挟まれる第1のポール支持部材6と、第2のタイヤ群10Bを構成する複数のタイヤ10のうちの垂直方向Vで隣り合うタイヤ10に挟まれる第2のポール支持部材7とを備えている。
【0023】
第1のポール支持部材6は、図8に示すように、第1のポール41を垂直方向Vへ移動可能に支持する第5の支持孔6Aを有する。
【0024】
第2のポール支持部材7は、図9に示すように、第2のポール42を垂直方向Vへ移動可能に支持する第6の支持孔7Aを有する。
【0025】
第1のポール41は第5の支持孔6Aに挿入され、第2のポール42は第6の支持孔7Aに挿入され、第1のポール41と第2のポール42とがそれぞれ支持される。
【0026】
更に、この実施形態のタイヤ展示装置は、第1のタイヤ群10Aと第2のタイヤ群10Bとが置かれるタイヤ展示台1に垂直に支持される展示台側ポール5と、第1のタイヤ群10Aの中心孔hに挿入される第4のポール44と、第1のタイヤ群10Aを構成する複数のタイヤ10のうちの垂直方向Vで隣り合うタイヤ10に挟まれる第3のポール連結部材8とを備えている。
【0027】
展示台側ポール5は長さ調節部5aを有し、第4のポール44は長さ調節部4aを有する。
【0028】
タイヤ展示台1は、図2に示すように、台本体11と、台本体11に装着されるハンドル12と、台本体11の底面部に装着されるキャスタ13とを有する。ハンドル12は、台本体11からほぼ垂直に延びる2つの垂直部121と、2つの垂直部121を連結する1つの水平部122とを有する(図11参照)。
【0029】
展示台側ポール5は、ハンドル12に着脱可能に装着されたポール支持部材14を介して、ハンドル12に連結される。
【0030】
ポール支持部材14は、図11に示すように、ハンドル12の2つの垂直部121に着脱可能に架け渡される上側の水平プレート部141と、ハンドル12の2つの垂直部121に着脱可能に架け渡される、上側の水平プレート部141と平行な下側の水平プレート部142と、上側の水平プレート部141と下側の水平プレート部142とに架け渡される右側の垂直プレート部143と、上側の水平プレート部141と下側の水平プレート部142とに架け渡される、右側の垂直プレート部143と平行な左側の垂直プレート部144とを有する。
【0031】
上側の水平プレート部141は、展示台側ポール5が摺動可能に挿入される第1のポール支持孔141Aを有する。下側の水平プレート部142は、展示台側ポール5が摺動可能に挿入される第2のポール支持孔142Aを有する。
【0032】
第1のポール支持孔141Aと第2のポール支持孔142Aとはいずれも丸孔であり、垂直方向Vで対向する。第1のポール支持孔141Aと第2のポール支持孔142Aとはそれぞれ展示台側ポール5を垂直方向Vへ移動可能に支持するとともに、水平方向Hにおける展示台側ポール5の移動を規制する。
【0033】
第3のポール連結部材8は、図6に示すように、展示台側ポール5を垂直方向Vへ移動可能に支持する第7の支持孔8Aと、第4のポール44を垂直方向Vへ移動可能に支持するとともに、第4のポール44の移動を規制する第8の支持孔8Bとを有する。
第7の支持孔8Aは長孔であり、第8の支持孔8Bは丸孔である。
【0034】
第1のポール支持部材6は、図8に示すように、第4のポール44を垂直方向Vへ移動可能に支持する第9の支持孔6Bを有する。
【0035】
第4のポール44は第8の支持孔8Bに挿入され、第4のポール44と展示台側ポール5と第1のポール41とは第3のポール連結部材3と第1のポール支持部材6とがそれぞれ垂直に支持される。
【0036】
更に、この実施形態のタイヤ展示装置は、第2のタイヤ群10Bの中心孔hに挿入される第5のポール45と、第2のタイヤ群10Bを構成する複数のタイヤ10のうちの垂直方向Vで隣り合うタイヤ10に挟まれる第4のポール連結部材9とを備えている。
【0037】
第5のポール45は第2のポール42に平行である。第5のポール45は長さ調節部4aを有する。
【0038】
第4のポール連結部材9は、図7に示すように、第5のポール45を垂直方向Vへ移動可能に支持するとともに、水平方向Hにおける第5のポール45の移動を規制する第12の支持孔9Bと、第2のタイヤ群10Bの外に垂直に支持される図示しない第6のポールを垂直方向Vへ移動可能に支持するとともに、水平方向Hにおける第6のポールの移動を規制する第11の支持孔9Aとを有する。
第11の支持孔9Aと第12の支持孔9Bとはいずれも丸孔である。
【0039】
第5のポール45は第2のポール支持部材7と第4のポール連結部材8とによってそれぞれ支持される。第5のポール45は第2のポール42と平行である。
【0040】
更に、この実施形態のタイヤ展示装置は、図2に示すように、第1のタイヤ群10Aを構成する複数のタイヤ10のうちの一番上のタイヤ10に装着され、そのタイヤ10の中心孔hを閉塞する第1のタイヤカバープレート100と、第2のタイヤ群10Bを構成する複数のタイヤ10のうちの一番上のタイヤ10に装着され、そのタイヤ10の中心孔を閉塞する第2のタイヤカバープレート101とを備えている。
【0041】
第1のタイヤカバープレート100は、図10に示すように、第1のポール41の上部を上方へ逃がす第1のポール逃がし孔100Aと、第4のポール44の上部を上方へ逃がす第4のポール逃がし孔100Bとを有する。
【0042】
第2のタイヤカバープレート101は、第2のポール42の上部を上方へ逃がす第2のポール逃がし孔101Bと、第5のポール45の上部を上方へ逃がす第5のポール逃がし孔101Aとを有する。
【0043】
第1のタイヤカバープレート100はタイヤ10に巻き付ける一対のベルト100Cを有し、第2のタイヤカバープレート101はタイヤ10に巻き付ける一対のベルト101Cを有する。
【0044】
第1のポール41、第2のポール42、第3のポール43、第4のポール44、第5のポール45、展示台側ポール5はいずれも伸縮可能なポールである。
【0045】
第1のポール連結部材2と第2のポール連結部材3と第3のポール連結部材8と第4のポール連結部材9と第1のポール支持部材6と第2のポール支持部材7とタイヤカバープレート100とタイヤカバープレート101とは、それぞれプラスチックダンボール製である。
【0046】
次に、タイヤ展示装置の使用方法の一例を説明する。
【0047】
展示台側ポール5を、上側の水平プレート部141の第1のポール支持孔141A、下側の第3のポール連結部材8の第7の支持孔8A、及び下側の水平プレート部142の第2のポール支持孔142Aに、順次挿入する。
【0048】
その後、タイヤ展示台1の台本体11に第1のタイヤ群10Aを構成する2つのタイヤ10を載せ、その2つのタイヤ10のうちの上のタイヤ10に、第1のポール支持部材6と、下側の第3のポール連結部材8と、下側の第1のポール連結部材2とを載せる。そして、第4のポール44を、下側の第3のポール連結部材8の第8の支持孔8Bと、第1のポール支持部材6の第9の支持孔6Bとに通すとともに、第1のポール41を、下側の第1のポール連結部材2の第1の支持孔2Aと、第1のポール支持部材6の第5の支持孔6Aとに通す。
【0049】
次に、タイヤ展示台1の台本体11に第2のタイヤ群10Bを構成する2つのタイヤ10を載せ、その2つのタイヤ10のうちの上のタイヤ10に、第2のポール支持部材7と、下側の第2のポール連結部材3とを載せる。そして、第3のポール43を、下側の第2のポール連結部材3の第4の支持孔3Bと、下側の第1のポール連結部材2の第2の支持孔2Bとに通し、第2のポール42を、第2のポール支持部材7の第6の支持孔7Aと、下側の第2のポール連結部材3の第3の支持孔3Aとに通し、第5のポール45を第2のポール支持部材7の第10の支持孔7Bに通す。
【0050】
その後、第1のタイヤ群10Aの下から2番目のタイヤ10の上に、第1のポール支持部材6と下側の第3のポール連結部材8と下側の第1のポール連結部材2とを介して、4つのタイヤ10を載せる。その結果、第1のポール支持部材6と下側の第3のポール連結部材8と下側の第1のポール連結部材2とが、第1のタイヤ群10Aの下から2番目のタイヤ10と下から3番目のタイヤ10とに挟持される。
【0051】
次に、第2のタイヤ群10Bの下から2番目のタイヤ10の上に、下側の第2のポール連結部材3と第2のポール支持部材7とを介して、4つのタイヤ10を載せる。その結果、第2のポール支持部材7と下側の第2のポール連結部材3とが、第2のタイヤ群10Bの下から2番目のタイヤ10と下から3番目のタイヤ10とに挟持される。
【0052】
その後、第1のタイヤ群10Aの下から6番目のタイヤ10に上側の第3のポール連結部材8と上側の第1のポール連結部材2とを載せるとともに、第2のタイヤ群10Bの下から6番目のタイヤ10に上側の第2のポール連結部材3と第4のポール連結部材9とを載せる。
【0053】
次に、第4のポール44を上側の第3のポール連結部材8の第8の支持孔8Bに通し、第1のポール41を上側の第1のポール連結部材2の第1の支持孔2Aに通し、次に、第3のポール43を上側の第1のポール連結部材2の第2の支持孔2Bに通すとともに、上側の第2のポール連結部材3の第4の支持孔3Bに通す。更に、第2のポール42を上側の第2のポール連結部材3の第3の支持孔3Aに通すとともに、第5のポール45を第4のポール連結部材9の第11の支持孔9Aに通す。
【0054】
その後、第1のタイヤ群10Aの下から6番目のタイヤ10に、上側の第1のポール連結部材2と上側の第3のポール連結部材8とを介して、2つのタイヤ10を載せる。その結果、上側の第1のポール連結部材2と上側の第3のポール連結部材8とは下から6番目のタイヤ10と下から7番目のタイヤ10とに挟持される。
【0055】
次に、第2のタイヤ群10Bの下から6番目のタイヤ10に、上側の第2のポール連結部材3と第4のポール連結部材9とを介して、2つのタイヤ10を載せる。その結果、上側の第2のポール連結部材3と第4のポール連結部材9とは下から6番目のタイヤ10と下から7番目のタイヤ10とに挟持される。
【0056】
その後、第1のタイヤ群10Aを構成する複数のタイヤ10のうちの一番上のタイヤ10に、第1のタイヤカバープレート100を装着する。このとき第2のポール逃がし孔101Bを通じて第1のポール41の上部を上方へ逃がすとともに、第4のポール44を第5のポール逃がし孔101Aを通じて第4のポール44の上部を上方へ逃がす。
【0057】
最後に、第2のタイヤ群10Bを構成する複数のタイヤ10のうちの一番上のタイヤ10に、第2のタイヤカバープレート101を装着する。このとき第2のポール逃がし孔101Bを通じて第2のポール42の上部を上方へ逃がすとともに、第5のポール45を第5のポール逃がし孔101Aを通じて第5のポール45の上部を上方へ逃がす。
【0058】
この実施形態のタイヤ展示装置によれば、第1のタイヤ群10Aと第2のタイヤ群10Bとの間に配置される第3のポール43と、第1のタイヤ群10Aの中心孔hに挿入される第1のポール41とを、第1のタイヤ群10Aを構成する複数のタイヤ10のうちの垂直方向Vで隣り合うタイヤ10に挟まれる第1のポール連結部材2で連結するとともに、第3のポール43と、第2のタイヤ群10Bの中心孔hに挿入される第2のポール42とを、第2のタイヤ群10Bを構成する複数のタイヤ10のうちの垂直方向Vで隣り合うタイヤ10に挟まれる第2のポール連結部材3で連結することにより、隣接する第1のタイヤ群10Aと第2のタイヤ群10Bとを連結したので、垂直方向Vへ積み上げられたタイヤ10に人が触れたり、風が当たったりしても、第1のタイヤ群10Aや第2のタイヤ群10Bのタイヤ10が容易に傾いたり崩れたり倒れたりしない。
【0059】
また、第1のポール連結部材2と第2のポール連結部材3とはいずれも単純な形状であるとともに、第1のポール41、第2のポール42及び第3のポール43としてはいずれも市販の竿を用いることもできるので、タイヤ展示装置の製造コストを安くすることができると同時に、タイヤ展示装置を使用する際のタイヤ販売員の作業負担が飛躍的に軽減される。
【0060】
更に、この実施形態では、タイヤ展示台1に垂直に支持される展示台側ポール5とタイヤ群10Aの中心孔hに挿入される第4のポール44とが第3のポール連結部材8によって連結され、第4のポール44と第1のポール41とが第1のポール支持部材6によって連結されるので、第1のタイヤ群10Aや第2のタイヤ群10Bのタイヤ10の整列状態がより一層損なわれにくくなる。その結果、例えば、タイヤ展示台1に垂直方向Vへ積み上げられた第1のタイヤ群10Aや第2のタイヤ群10Bを運ぶとき、床面や地面の凹凸によってタイヤ展示台1が振動しても、第1のタイヤ群10Aや第2のタイヤ群10Bのタイヤ10が容易に傾いたり崩れたり倒れたりしない。
【0061】
また、第1のポール連結部材2と、第2のポール連結部材3と、第3のポール連結部材8と、第4のポール連結部材9と、第1のポール支持部材6と、第2のポール支持部材7とは、いずれもプラスチックダンボールをプレス加工して形成されたものであるが、それらの材料としてはプラスチックダンボールに限られない。
【0062】
更に、上述の実施形態では、3つのポール(第1のポール41、第2のポール42、第3のポール43)と2つのポール連結部材(第1のポール連結部材2、第2のポール連結部材3)とで構成されるタイヤ展示装置を用いて、隣接配置されたタイヤ群10Aとタイヤ群10Bとの2つのタイヤ群のタイヤ整列状態を安定させるようにしたが、このタイヤ展示装置を用いて、図示しない数珠つなぎに配置された3つ以上のタイヤ群のタイヤ整列状態を安定させるようにすることも可能である。タイヤ展示装置を用いてつながるタイヤ群の数が増えるほどタイヤ整列機能は向上する。
【符号の説明】
【0063】
1 タイヤ展示台
11 台本体
12 ハンドル
121 垂直部
122 水平部
13 キャスタ
14 ポール支持部材
141 上側の水平プレート部
141A 第1のポール支持孔
142 下側の水平プレート部
142A 第2のポール支持孔
143 右側の垂直プレート部
144 左側の垂直プレート部
2 第1のポール連結部材
2A 第1の支持孔
2B 第2の支持孔
3 第2のポール連結部材
3A 第3の支持孔
3B 第4の支持孔
41 第1のポール
42 第2のポール
43 第3のポール
44 第4のポール
45 第5のポール
4a 長さ調節部
5 展示台側ポール
5a 長さ調節部
6 第1のポール支持部材
6A 第5の支持孔
6B 第9の支持孔
7 第2のポール支持部材
7A 第6の支持孔
7B 第10の支持孔
8 第3のポール連結部材
8A 第7の支持孔
8B 第8の支持孔
9 第4のポール連結部材
9A 第11の支持孔
9B 第12の支持孔
10 タイヤ
10A 第1のタイヤ群
10B 第2のタイヤ群
100 第1のタイヤカバープレート
100A 第1のポール逃がし孔
100B 第4のポール逃がし孔
100C ベルト
101 第2のタイヤカバープレート
101A 第5のポール逃がし孔
101B 第2のポール逃がし孔
101C ベルト
h タイヤの中心孔
V 垂直方向
H 水平方向
【要約】      (修正有)
【課題】積層されたタイヤの整列状態が風等の外力によって損なわれるのを抑制することができるタイヤ展示装置を提供する。
【解決手段】タイヤ展示装置は、第1のタイヤ群10Aの中心孔hに挿入される第1のポール41と、第1のタイヤ群10Aに隣接配置される第2のタイヤ群10Bの中心孔hに挿入される第2のポール42と、第1のタイヤ群10Aと第2のタイヤ群10Bとの間に配置される第3のポール43と、第1のポール41を垂直方向へ移動可能に支持するとともに、水平方向における第1のポール41の移動を規制する第1の支持孔2Aと、第3のポール43を垂直方向へ移動可能に支持するとともに、水平方向における第3のポール43の移動を規制する第2の支持孔2Bとを有する。
【選択図】図3
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11