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特許7080741情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-27
(45)【発行日】2022-06-06
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04L 67/06 20220101AFI20220530BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20220530BHJP
【FI】
H04L67/06
G06Q50/10
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2018116854
(22)【出願日】2018-06-20
(65)【公開番号】P2019219916
(43)【公開日】2019-12-26
【審査請求日】2020-03-09
(73)【特許権者】
【識別番号】319013263
【氏名又は名称】ヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山口 寛
【審査官】小林 義晴
(56)【参考文献】
【文献】特表2004-533179(JP,A)
【文献】特許第5324797(JP,B2)
【文献】特開2011-070280(JP,A)
【文献】特表2005-534107(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 67/00
G06Q 50/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のメタデータフォーマットである第1フォーマットの第1データを所有する第1事業者から、第2事業者の第2データの提供を要求する要求情報を取得する取得部と、
前記第2データの前記第1事業者への提供を許可するかを確認する情報を前記第2事業者に通知し、前記第2事業者が許可した場合に、前記取得部により取得された前記要求情報に基づいて、前記第2データのメタデータフォーマットである第2フォーマットが前記第1フォーマットに変換された際のデータの正確性が低いことを示す情報を前記第1事業者に通知し、前記第1事業者が変換を許可した場合に、前記第2フォーマットが前記第1フォーマットに変換された第2データである変換後第2データを、所定のプラットフォームを経由して前記第1事業者に提供する提供部と、
を備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記取得部は、
前記所定のプラットフォームを利用する前記第1事業者から、前記要求情報を取得する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記提供部は、
前記所定のプラットフォームにおけるメタデータフォーマットである中継フォーマットに基づいて、前記第2データの前記第2フォーマットが前記第1フォーマットに変換された前記変換後第2データを前記第1事業者に提供する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記取得部は、
前記中継フォーマット及び前記第1フォーマットの間の対応関係を示す第1変換情報と、前記中継フォーマット及び前記第2フォーマットの間の対応関係を示す第2変換情報とを取得し、
前記提供部は、
前記第1変換情報と前記第2変換情報とに基づいて、前記第2データの前記第2フォーマットが前記第1フォーマットに変換された前記変換後第2データを前記第1事業者に提供する
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記取得部は、
前記第1事業者から、第3事業者の第3データの提供を要求する要求情報と、前記中継フォーマット及び前記第3データの第3フォーマットの間の対応関係を示す第3変換情報とを取得し、
前記提供部は、
前記第1変換情報と前記第3変換情報とに基づいて、前記第3データの前記第3フォーマットが前記第1フォーマットに変換された変換後第3データを前記第1事業者に提供する
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記取得部は、
前記第2事業者から、前記第1事業者の前記第1データの提供を要求する要求情報を取得し、
前記提供部は、
前記第1データの第1フォーマットが前記第2フォーマットに変換された変換後第1データを前記第2事業者に提供する
ことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
所定のメタデータフォーマットである第1フォーマットの第1データを所有する第1事業者から、第2事業者の第2データの提供を要求する要求情報を取得する取得工程と、
前記第2データの前記第1事業者への提供を許可するかを確認する情報を前記第2事業者に通知し、前記第2事業者が許可した場合に、前記取得工程により取得された前記要求情報に基づいて、前記第2データのメタデータフォーマットである第2フォーマットが前記第1フォーマットに変換された際のデータの正確性が低いことを示す情報を前記第1事業者に通知し、前記第1事業者が変換を許可した場合に、前記第2フォーマットが前記第1フォーマットに変換された第2データである変換後第2データを、所定のプラットフォームを経由して前記第1事業者に提供する提供工程と、
を含んだことを特徴とする情報処理方法。
【請求項8】
所定のメタデータフォーマットである第1フォーマットの第1データを所有する第1事業者から、第2事業者の第2データの提供を要求する要求情報を取得する取得手順と、
前記第2データの前記第1事業者への提供を許可するかを確認する情報を前記第2事業者に通知し、前記第2事業者が許可した場合に、前記取得手順により取得された前記要求情報に基づいて、前記第2データのメタデータフォーマットである第2フォーマットが前記第1フォーマットに変換された際のデータの正確性が低いことを示す情報を前記第1事業者に通知し、前記第1事業者が変換を許可した場合に、前記第2フォーマットが前記第1フォーマットに変換された第2データである変換後第2データを、所定のプラットフォームを経由して前記第1事業者に提供する提供手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、通信ネットワークの発展とともに、複数のサービス提供者によって、各種のサービスがネットワークを介して提供されている。そして、ユーザは、PC(Personal Computer)やスマートフォン、タブレット端末等のスマートデバイスを用いて、ネットワークを介して各種サービスを利用する。ユーザが各種サービスを利用した情報は、ユーザ情報として、サービスの提供者である各事業者によって蓄積される。また、クラウドを利用したデータ管理が知られている。例えば、クラウド利用端末内に格納されうる実体ファイルを格納するための少なくとも一つのストレージ・クラウドを、クラウド利用端末にネットークを介して接続される複数のストレージ・クラウドから選択する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2014-10465号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術では、事業者間のデータの相互利用を可能にすることが難しい場合がある。例えば、各事業者でメタデータフォーマット等のデータを管理する形式が異なる場合、一の事業者が所有するデータを他の事業者が利用することが難しく、各事業者が他の事業者のデータを利用する場合については課題がある。このように、各事業者でメタデータフォーマットが異なる場合においては、事業者間のデータの相互利用を可能にすることが難しい。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、事業者間のデータの相互利用を可能にする情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、所定のメタデータフォーマットである第1フォーマットの第1データを所有する第1事業者から、第2事業者の第2データの提供を要求する要求情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された前記要求情報に基づいて、前記第2データのメタデータフォーマットである第2フォーマットが前記第1フォーマットに変換された第2データである変換後第2データを、所定のプラットフォームを経由して前記第1事業者に提供する提供部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、事業者間のデータの相互利用を可能にすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る事業者情報記憶部の一例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係るプラットフォーム情報記憶部の一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係るメタデータ変換情報記憶部の一例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。
図8図8は、実施形態に係るデータ変換の一例を示す概念図である。
図9図9は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
(実施形態)
〔1.情報処理〕
まず、図1を用いて、実施形態に係る情報処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。図1では、情報処理装置100(図3参照)が事業者からの他の事業者が所有するデータ提供の要求に応じて、メタデータフォーマット(以下、単に「フォーマット」とする場合がある)を変換してデータを提供する場合を一例として説明する。ここでいうメタデータフォーマット(フォーマット)とは、データの構造や内容等に関するメタデータ(metadata)であるが、詳細は後述する。また、以下では、他の事業者の所有するデータを要求する事業者が所有するデータを第1データとし、他の事業者の所有するデータを第2データとする場合がある。なお、ここでいう第1データ及び第2データは、データの要求関係を説明するための相対的な概念であって、一のデータがある事業者にとっては第1データとなり、一のデータが他の事業者にとっては第2データとなり得る。また、第1データのメタデータフォーマットを第1フォーマット(第1メタデータフォーマット)とし、第2データのメタデータフォーマットを第2フォーマット(第2メタデータフォーマット)とする場合がある。
【0011】
図1の例では、情報処理装置100は、所定のプラットフォーム(以下、「プラットフォームPF」とする)を介した事業者EAの要求に応じて、事業者EBのデータDT2を事業者EAのフォーマットに変換して事業者EAに提供する。なお、ここでいうプラットフォームは、所定のサービス(以下、「プラットフォームサービス」とする)を提供するための環境のことであるものとする。図1の例に示すプラットフォームPFは、情報処理装置100を用いて種々のサービスを行うサービス事業者が提供する環境であってもよい。また、プラットフォームPFは、複数のクラウドサービス(以下、「クラウド」ともいう)等に跨って提供されてもよい。
【0012】
上記のように「事業者*(*は任意の文字列)」と記載した場合、その事業者は事業者ID「*」により識別される事業者であることを示す。例えば、「事業者EA」と記載した場合、その事業者は事業者ID「EA」により識別される事業者である。また、「データDT*(*は任意の数値)」と記載した場合、そのデータはデータID「DT*」により識別されるデータであることを示す。例えば、「データDT1」と記載した場合、そのデータはデータID「DT1」により識別されるデータである。
【0013】
図1の例に示すプラットフォームPFは、各々がデータを所有する多数の所有者(事業者)が、自身のデータを他の事業者が利用可能にしたり、自身が他の事業者のデータを利用したりするためのプラットフォームサービスであるものとする。なお、各事業者は、プラットフォームサービスにおけるデータを、所定のインターフェース(Interface:IF)を介して、利用可能となるものとする。例えば、図1の例に示すプラットフォームPFに登録されたデータは、所定のアプリケーションプログラミングインターフェイス(API:Application Programming Interface)や仮想機械(VM:virtual machine)等の種々のネットワークコンピューティング等に関する従来技術を適宜用いることにより、取得等の利用が可能になるものとする。例えば、事業者は、所定のアプリケーションプログラミングインタフェースや仮想機械等を利用することにより、プラットフォームPFを介して他の事業者のデータの取得等の利用が可能であってもよい。
【0014】
また、図1の例では、プラットフォームサービスを利用する各事業者は、自身のデータのメタデータフォーマットに関する情報を登録する。事業者が登録するメタデータフォーマットに関する情報(メタデータ情報)には、事業者のデータがどのような項目(カラム)として、どのような仕様で管理されているかを示す情報であってもよい。例えば、メタデータ情報は、その事業者が所有するデータがどのような項目(カラム)等の形式で管理されているかを示す情報であってもよい。
【0015】
例えば、事業者EAが登録するメタデータ情報(登録メタデータ情報MDT1)には、事業者EAが所有するデータDT1には性別や年齢等のカラムに対応するデータが含まれることを示す情報が含まれる。また、例えば、事業者EAの登録メタデータ情報MDT1には、事業者EAのデータ(例えばデータDT1)において、性別が男性を「0」とし、女性を「1」として管理されることを示す情報が含まれる。また、例えば、事業者EAの登録メタデータ情報MDT1には、事業者EAのデータ(例えばデータDT1)において、年齢が「18」、「19」、「20」等そのまま管理されることを示す情報が含まれる。
【0016】
また、例えば、事業者EBが登録するメタデータ情報(登録メタデータ情報MDT2)には、事業者EBが所有するデータDT1には性別や年齢等のカラムに対応するデータが含まれることを示す情報が含まれる。また、例えば、事業者EBの登録メタデータ情報MDT2には、事業者EBのデータ(例えばデータDT2)において、性別が女性を「F」とし、男性を「M」として管理されることを示す情報が含まれる。また、例えば、事業者EBの登録メタデータ情報MDT2には、事業者EBのデータ(例えばデータDT2)において、年齢が「10代」、「20代」等の年代として管理されることを示す情報が含まれる。
【0017】
図1の例では、事業者EBがデータDT2をプラットフォームPFに登録している。例えば、プラットフォームPFには、事業者EBが利用する事業者端末20-2(図2参照)からデータDT2が登録される。例えば、事業者EBのデータDT2は、事業者EBが利用する事業者サーバ50-2に格納される。例えば、事業者EBのデータDT2は、プラットフォームPF外のクラウドサーバである事業者サーバ50-2に格納される。また、事業者EBのデータDT2は、プラットフォームPFを経由した取得要求等により、プラットフォームPFを介して、プラットフォームPFを利用する他の事業者に提供される。なお、事業者EBが登録するデータDT2は、どのようなデータ(情報)であってもよい。例えば、事業者EBが登録するデータDT2は、事業者EBが所有するデータであれば、どのようなデータであってもよい。例えば、事業者EBが登録するデータDT2は、事業者EBが自動車を販売する事業者である場合、自動車の販売データ等であってもよい。例えば、事業者EBが登録するデータDT2は、自動車を購入したユーザ(個人)の性別や年齢(年代)や職業等の種々のデモグラフィック属性やサイコグラフィック属性に関する情報であってもよい。また、図1の例では、事業者EAは、プラットフォームPFを利用する事業者であり、事業者EBが所有するデータ(データDT2等)の利用が許可されている事業者であるものとする。
【0018】
まず、図1の例では、事業者EAは、事業者EBのデータの取得要求を行う(ステップS11)。事業者EAの事業者端末20-1は、プラットフォームPFのアプリケーションプログラミングインタフェースAPI(以下、単に「インターフェイスAPI」とする)を介して事業者EBのデータDT2の取得要求を行う。例えば、事業者EAの管理者M1は、事業者端末20-1にデータDT2を受信することを要求する。例えば、情報処理装置100は、事業者端末20-1からデータDT2を事業者EAのフォーマットに変換して状態で取得することを要求する情報を取得する。
【0019】
そして、事業者EAの取得要求を取得した情報処理装置100は、事業者EBのデータを事業者EBに要求する(ステップS12)。例えば、情報処理装置100は、事業者EBがプラットフォームPFに登録したデータDT2を要求する。例えば、情報処理装置100は、事業者EBの事業者サーバ50-2にデータDT2を要求する。なお、情報処理装置100は、プラットフォームPFを介して事業者サーバ50-2にデータDT2を要求してもよい。
【0020】
そして、情報処理装置100は、事業者サーバ50-2から事業者EBのデータを取得する(ステップS13)。例えば、情報処理装置100は、プラットフォームPFを介して事業者サーバ50-2から事業者EBのデータを取得する。例えば、事業者EBの事業者サーバ50-2を介して情報処理装置100にデータDT2を事業者EBのデータを送信する。情報処理装置100は、事業者サーバ50-2からデータDT2を取得する。例えば、情報処理装置100は、事業者EBのフォーマットのデータDT2を取得する。
【0021】
そして、情報処理装置100は、データのフォーマットを所望のフォーマットに変換するための変換情報を取得する(ステップS14)。図1の例では、情報処理装置100は、事業者EBのフォーマットのデータを事業者EAのフォーマットに変換するための変換情報を取得する。例えば、情報処理装置100は、図1中のメタデータ変換情報記憶部123に記憶されたデータのフォーマットを変換するために用いる情報を取得する。
【0022】
図1中のメタデータ変換情報記憶部123は、「変換ID」、「変換対象」、「変換情報」といった項目を有する。「変換ID」は、メタデータの変換を識別するための識別情報を示す。「変換対象」は、メタデータの変換の対象となるデータを示す。「変換情報」は、対応するメタデータ変換における変換内容を示す。
【0023】
メタデータ変換情報記憶部123には、各事業者のメタデータフォーマットとプラットフォームPFのメタデータフォーマット(中継フォーマット)との間の変換を行うための情報が記憶される。ここでいう、プラットフォームPFのメタデータフォーマットは、プラットフォームPFにおけるデータの管理態様等を示す。プラットフォームPFのメタデータフォーマットは、プラットフォーム情報記憶部122(図5参照)に記憶されるプラットフォームPFのメタデータ情報MDTPFにより規定される。例えば、メタデータ情報MDTPFは、プラットフォームPFにおけるデータがどのような項目(カラム)として、どのような仕様で管理されているかを示す情報であってもよい。例えば、メタデータ情報MDTPFは、プラットフォームPFにおけるデータがどのような項目(カラム)等の形式で管理されているかを示す情報であってもよい。なお、プラットフォームPFのメタデータフォーマットは、一のフォーマットから他のフォーマットへ変換を中継するための中継フォーマットであってもよい。
【0024】
図1に示す例では、変換ID「EX1」により識別される変換(変換EX1)は、事業者EAのデータのメタデータフォーマットとプラットフォームPFのメタデータフォーマットとの間の変換であることを示す。事業者EAのデータのメタデータフォーマットとプラットフォームPFのメタデータフォーマットとの間の変換は、変換情報EXDT1に基づく変換であることを示す。
【0025】
また、図1に示す例では、変換ID「EX2」により識別される変換(変換EX2)は、事業者EBのデータのメタデータフォーマットとプラットフォームPFのメタデータフォーマットとの間の変換であることを示す。事業者EBのデータのメタデータフォーマットとプラットフォームPFのメタデータフォーマットとの間の変換は、変換情報EXDT2に基づく変換であることを示す。
【0026】
すなわち、情報処理装置100は、変換情報EXDT1と変換情報EXDT2を用いることにより、事業者EBのデータのメタデータフォーマットから事業者EAのデータのメタデータフォーマットへの変換を行うことができる。そのため、情報処理装置100は、メタデータ変換情報記憶部123から変換情報EXDT1と変換情報EXDT2を取得する。
【0027】
そして、情報処理装置100は、事業者EBのデータのメタデータフォーマットを事業者EAのデータのメタデータフォーマットに変換する(ステップS15)。例えば、情報処理装置100は、変換情報EXDT1と変換情報EXDT2を用いて、事業者EBのデータのメタデータフォーマットを事業者EAのデータのメタデータフォーマットに変換する。図1の例では、情報処理装置100は、事業者EBのメタデータフォーマットとなっているデータDT2のフォーマットを事業者EAのメタデータフォーマットに変換する。情報処理装置100は、事業者EBのデータDT2のフォーマットを事業者EAのメタデータフォーマットに変換した変換後データCHDT2を生成する。
【0028】
そして、情報処理装置100は、事業者EAにデータを提供する(ステップS16)。情報処理装置100は、プラットフォームPFのインターフェイスAPIを介して事業者EAの事業者端末20-1に変換後データCHDT2を送信する。例えば、事業者端末20-1は、インターフェイスAPIを介して変換後データCHDT2を受信する。このように、情報処理装置100は、事業者EBのデータDT2のフォーマットを事業者EAのメタデータフォーマットに変換し、変換した変換後データCHDT2を事業者EAに提供する。
【0029】
上述したように、情報処理装置100は、各事業者のデータフォーマットとプラットフォームPFのデータフォーマットとの間の変換を示す変換情報を用いることにより、事業者間のデータフォーマットの変換を可能にする。また、図1に示すように、情報処理装置100は、変換情報として各事業者のデータフォーマットと、プラットフォームPFのデータフォーマットとの変換情報のみを記憶する。すなわち、情報処理装置100は、事業者の数だけの変換情報のみを記憶する。例えば、情報処理装置100は、事業者の数が100である場合、100個の変換情報のみを記憶する。そして、情報処理装置100は、データを要求する事業者(事業者X)に対応する変換情報と、要求されたデータを所有する事業者(事業者Y)に対応する変換情報の2つの変換情報を用いて、事業者Yのデータを事業者Xのフォーマットに変換することができる。
【0030】
一方で、従来のように、各事業者間のデータフォーマットを変換する変換情報を記憶する場合、事業者数の約2乗の変換情報を記憶することが必要となる。この場合、事業者の数が100である場合、9900(100×99)個の変換情報を記憶することが必要となる。このように、従来においては、事業者数が増えるほど、変換情報の数が2乗で増加する。そのため、従来においては、事業者数が増えるにつれて急激に各変換情報の管理が煩雑になり、事業者数の増大に対応することが困難であった。また、従来においては、一の事業者がメタデータフォーマットの仕様を変更した場合、それ以外の事業者分の変換情報を変更する必要があり、変換情報の変更が煩雑になる。すなわち、従来においては、例えばプラットフォームサービスの利用に参入する事業者が増大することにより生じる事業者の組合せ問題が解決することが困難であった。
【0031】
しかし、情報処理装置100は、各事業者のデータフォーマットと、プラットフォームPFのデータフォーマットとの変換情報のみを記憶することで、事業者数が増えても、事業者数だけの変換情報を記憶するのみであるため、事業者数の増大に対応することが容易である。すなわち、情報処理装置100は、各事業者のデータフォーマットと、プラットフォームPFのデータフォーマットとの変換情報のみを記憶することで、プラットフォームサービスの利用に参入する事業者が増大しても、事業者の組合せ問題が生じることを抑制することができる。
【0032】
このように、情報処理装置100は、プラットフォームPFのデータフォーマットを用いることにより、事業者数の増大への対応を容易にしつつ、各事業者間のデータフォーマットの変換を可能にすることができる。したがって、情報処理装置100は、事業者間のデータの相互利用を容易にすることができる。このように、情報処理装置100は、他の事業者のデータを容易に利用することができるというインセンティブを事業者に与えることにより、事業者がプラットフォームPFに積極的にデータを登録する動機づけを与えることができる。したがって、情報処理装置100は、プラットフォームサービスの利用に参入する事業者を増大させることが可能となる。
【0033】
〔1-1.データ変換について〕
ここで、図8を用いて、情報処理装置100が行うデータ変換の一例を説明する。図8は、実施形態に係るデータ変換の一例を示す概念図である。
【0034】
図8の例は、性別及び年齢のデータをプラットフォームPFのデータフォーマットを介して、事業者EAのデータフォーマットと事業者EBのデータフォーマットへの対応付けを行う場合を示す。例えば、図8中の事業者EAの性別データ形式とプラットフォームの性別データ形式間の対応付けを示す性別変換情報EXDT1-1は、事業者EAのデータのメタデータフォーマットとプラットフォームPFのメタデータフォーマットとの間の変換情報EXDT1に含まれる。また、図8中の事業者EBの性別データ形式とプラットフォームの性別データ形式間の対応付けを示す性別変換情報EXDT2-1は、事業者EBのデータのメタデータフォーマットとプラットフォームPFのメタデータフォーマットとの間の変換情報EXDT2に含まれる。
【0035】
図8の例では、性別変換情報EXDT1-1は、事業者EAのデータでカラム名「性別」で管理されるデータは、プラットフォームPFの性別データに対応することを示す。なお、プラットフォームPFの性別データにも、所定のカラム名(「性別」等)が対応付けられてもよい。性別変換情報EXDT1-1は、事業者EAのカラム名「性別」における「0」は、プラットフォームPFの性別データの「男」に対応することを示す。また、性別変換情報EXDT1-1は、事業者EAのカラム名「性別」における「1」は、プラットフォームPFの性別データの「女」に対応することを示す。情報処理装置100は、性別変換情報EXDT1-1により、事業者EAのデータでカラム名「性別」で管理されるデータをプラットフォームPFのデータフォーマットに変換することができる。
【0036】
また、図8の例では、性別変換情報EXDT2-1は、事業者EBのデータでカラム名「Gender」で管理されるデータは、プラットフォームPFの性別データに対応することを示す。性別変換情報EXDT2-1は、事業者EBのカラム名「Gender」における「M」は、プラットフォームPFの性別データの「男」に対応することを示す。また、性別変換情報EXDT2-1は、事業者EBのカラム名「Gender」における「F」は、プラットフォームPFの性別データの「女」に対応することを示す。情報処理装置100は、性別変換情報EXDT2-1により、事業者EBのデータでカラム名「Gender」で管理されるデータをプラットフォームPFのデータフォーマットに変換することができる。
【0037】
ここに、情報処理装置100は、性別変換情報EXDT1-1と性別変換情報EXDT2-1とを用いることにより、事業者EAのカラム名「性別」のデータと事業者EBのカラム名「Gender」のデータとの間の形式を変換することができる。言い換えると、情報処理装置100は、性別変換情報EXDT1-1と性別変換情報EXDT2-1とを用いることにより、プラットフォームPFの性別データの形式に変換することなく、直接事業者EAのカラム名「性別」のデータと事業者EBのカラム名「Gender」のデータとの間の形式を変換することができる。
【0038】
情報処理装置100は、性別変換情報EXDT1-1と性別変換情報EXDT2-1とを用いることにより、事業者EAのカラム名「性別」を事業者EBのカラム名「Gender」に変換することができる。情報処理装置100は、性別変換情報EXDT1-1と性別変換情報EXDT2-1とを用いることにより、事業者EAのカラム名「性別」のデータが「0」である場合、そのデータを「M」に変換することができる。情報処理装置100は、性別変換情報EXDT1-1と性別変換情報EXDT2-1とを用いることにより、事業者EAのカラム名「性別」のデータが「1」である場合、そのデータを「F」に変換することができる。
【0039】
また、情報処理装置100は、性別変換情報EXDT1-1と性別変換情報EXDT2-1とを用いることにより、事業者EBのカラム名「Gender」を事業者EAのカラム名「性別」に変換することができる。情報処理装置100は、性別変換情報EXDT1-1と性別変換情報EXDT2-1とを用いることにより、事業者EBのカラム名「Gender」のデータが「M」である場合、そのデータを「0」に変換することができる。情報処理装置100は、性別変換情報EXDT1-1と性別変換情報EXDT2-1とを用いることにより、事業者EBのカラム名「Gender」のデータが「F」である場合、そのデータを「1」に変換することができる。
【0040】
また、例えば、図8中の事業者EAの年齢データ形式とプラットフォームの年齢データ形式間の対応付けを示す年齢変換情報EXDT1-2は、事業者EAのデータのメタデータフォーマットとプラットフォームPFのメタデータフォーマットとの間の変換情報EXDT1に含まれる。また、図8中の事業者EBの年齢データ形式とプラットフォームの年齢データ形式間の対応付けを示す年齢変換情報EXDT2-2は、事業者EBのデータのメタデータフォーマットとプラットフォームPFのメタデータフォーマットとの間の変換情報EXDT2に含まれる。
【0041】
図8の例では、年齢変換情報EXDT1-2は、事業者EAのデータでカラム名「年齢」で管理されるデータは、プラットフォームPFの年齢データに対応することを示す。お、プラットフォームPFの年齢データにも、所定のカラム名(「年齢」等)が対応付けられてもよい。年齢変換情報EXDT1-2は、事業者EAのカラム名「年齢」における「10」は、プラットフォームPFの年齢データの「10」に対応することを示す。また、年齢変換情報EXDT1-2は、事業者EAのカラム名「年齢」における「18」は、プラットフォームPFの年齢データの「18」に対応することを示す。このように、図8の例では、事業者EAのデータでカラム名「年齢」で管理されるデータは、プラットフォームPFの年齢データの形式を同様である。情報処理装置100は、年齢変換情報EXDT1-2により、事業者EAのデータでカラム名「年齢」で管理されるデータをプラットフォームPFのデータフォーマットに変換することができる。
【0042】
また、図8の例では、年齢変換情報EXDT2-2は、事業者EBのデータでカラム名「年代」で管理されるデータは、プラットフォームPFの年齢データに対応することを示す。年齢変換情報EXDT2-2は、事業者EBのカラム名「年代」における「10代」は、プラットフォームPFの年齢データの「10」~「19」に対応することを示す。すなわち、図8の例では、事業者EBのカラム名「年代」のデータと、プラットフォームPFの年齢データとは1対1対応ではない。具体的には、事業者EBのカラム名「年代」のデータと、プラットフォームPFの複数の年齢データに対応する。そのため、プラットフォームPFの年齢データから事業者EBのカラム名「年代」のデータへの変換は一意であるが、事業者EBのカラム名「年代」のデータからプラットフォームPFの年齢データへの変換には複数の選択肢がある。そのため、情報処理装置100は、事業者EBのカラム名「年代」のデータからプラットフォームPFの年齢データへの変換の場合、複数の選択肢のうち、所定の選択肢を変換先として決定してもよい。図8の例では、説明の為、事業者EBのカラム名「年代」のデータをそのまま年齢を示すデータとして用いる場合を示す。例えば、図8中の矢印線で示すように、事業者EBのカラム名「年代」のデータが「10代」である場合、プラットフォームPFの年齢データの「10」歳に変換するものとする。
【0043】
なお、情報処理装置100は、データの変換が1対1対応ではなく、データの変換候補が複数ある場合、変換できないと判定してもよい。例えば、情報処理装置100は、事業者EBのデータでカラム名「年代」のデータは、プラットフォームPFの年齢データや事業者EAのデータでカラム名「年齢」に変換できないと判定してもよいが、この点は後述する。
【0044】
情報処理装置100は、年齢変換情報EXDT1-2と年齢変換情報EXDT2-2とを用いることにより、事業者EAのカラム名「年齢」のデータと事業者EBのカラム名「年代」のデータとの間の形式を変換することができる。言い換えると、情報処理装置100は、年齢変換情報EXDT1-2と年齢変換情報EXDT2-2とを用いることにより、プラットフォームPFの年齢データの形式に変換することなく、直接事業者EAのカラム名「年齢」のデータと事業者EBのカラム名「年代」のデータとの間の形式を変換することができる。
【0045】
情報処理装置100は、年齢変換情報EXDT1-2と年齢変換情報EXDT2-2とを用いることにより、事業者EAのカラム名「年齢」を事業者EBのカラム名「年代」に変換することができる。情報処理装置100は、年齢変換情報EXDT1-2と年齢変換情報EXDT2-2とを用いることにより、事業者EAのカラム名「年齢」のデータが「0」である場合、そのデータを「10代」に変換することができる。情報処理装置100は、年齢変換情報EXDT1-2と年齢変換情報EXDT2-2とを用いることにより、事業者EAのカラム名「年齢」のデータが「18」である場合、そのデータを「10代」に変換することができる。
【0046】
また、情報処理装置100は、年齢変換情報EXDT1-2と年齢変換情報EXDT2-2とを用いることにより、事業者EBのカラム名「年代」を事業者EAのカラム名「年齢」に変換することができる。情報処理装置100は、年齢変換情報EXDT1-2と年齢変換情報EXDT2-2とを用いることにより、事業者EBのカラム名「年代」のデータが「10代」である場合、そのデータを「10」に変換することができる。情報処理装置100は、年齢変換情報EXDT1-2と年齢変換情報EXDT2-2とを用いることにより、事業者EBのカラム名「年代」のデータが「20代」である場合、そのデータを「20」に変換することができる。なお、上記は一例であり、情報処理装置100は、種々のデータを変換する。
【0047】
〔1-1-1.データ変換態様〕
上記のように、情報処理装置100は、変換情報EXDT1と変換情報EXDT2を用いることにより、事業者EAのメタデータフォーマットのデータと事業者EBのメタデータフォーマットのデータとを相互に変換することができる。例えば、情報処理装置100は、図1に示すように、事業者EBのデータのメタデータフォーマットから事業者EAのデータのメタデータフォーマットへの変換を行うことができる。また、情報処理装置100は、事業者EAのデータのメタデータフォーマットから事業者EBのデータのメタデータフォーマットへの変換を行うことができる。
【0048】
例えば、情報処理装置100は、事業者EBから事業者EAのデータDT1を要求された場合、変換情報EXDT1と変換情報EXDT2を用いることにより、事業者EAのデータDT1のメタデータフォーマットを事業者EBのメタデータフォーマットへ変換する。この場合、情報処理装置100は、事業者EAのデータDT1のメタデータフォーマットを事業者EBのメタデータフォーマットへ変換した変換後データを生成する。そして、情報処理装置100は、生成した変換後データを、事業者EBへ提供する。
【0049】
また、情報処理装置100は、変換情報EXDT1と変換情報EXDT3を用いることにより、事業者EAのメタデータフォーマットのデータと事業者ECのメタデータフォーマットのデータとを相互に変換することができる。
【0050】
例えば、情報処理装置100は、事業者EAから事業者ECのデータDT3を要求された場合、変換情報EXDT1と変換情報EXDT3を用いることにより、事業者ECのデータDT3のメタデータフォーマットを事業者EAのメタデータフォーマットへ変換する。この場合、情報処理装置100は、事業者ECのデータDT3のメタデータフォーマットを事業者EAのメタデータフォーマットへ変換した変換後データを生成する。そして、情報処理装置100は、生成した変換後データを、事業者EAへ提供する。
【0051】
例えば、情報処理装置100は、事業者ECから事業者EAのデータDT1を要求された場合、変換情報EXDT1と変換情報EXDT3を用いることにより、事業者EAのデータDT1のメタデータフォーマットを事業者ECのメタデータフォーマットへ変換する。この場合、情報処理装置100は、事業者EAのデータDT1のメタデータフォーマットを事業者ECのメタデータフォーマットへ変換した変換後データを生成する。そして、情報処理装置100は、生成した変換後データを、事業者ECへ提供する。
【0052】
また、情報処理装置100は、変換情報EXDT2と変換情報EXDT4を用いることにより、事業者EBのメタデータフォーマットのデータと事業者EDのメタデータフォーマットのデータとを相互に変換することができる。
【0053】
例えば、情報処理装置100は、事業者EBから事業者EDのデータDT4を要求された場合、変換情報EXDT2と変換情報EXDT4を用いることにより、事業者EDのデータDT4のメタデータフォーマットを事業者EBのメタデータフォーマットへ変換する。この場合、情報処理装置100は、事業者EDのデータDT4のメタデータフォーマットを事業者EBのメタデータフォーマットへ変換した変換後データを生成する。そして、情報処理装置100は、生成した変換後データを、事業者EBへ提供する。
【0054】
例えば、情報処理装置100は、事業者EDから事業者EBのデータDT2を要求された場合、変換情報EXDT2と変換情報EXDT4を用いることにより、事業者EBデータDT2のメタデータフォーマットを事業者EDのメタデータフォーマットへ変換する。この場合、情報処理装置100は、事業者EBデータDT2のメタデータフォーマットを事業者EDのメタデータフォーマットへ変換した変換後データを生成する。そして、情報処理装置100は、生成した変換後データを、事業者EDへ提供する。
【0055】
〔1-2.データごとの変換可否〕
なお、情報処理装置100は、事業者のデータフォーマットの差異に応じて、変換可否を判定してもよい。例えば、情報処理装置100は、年代としてユーザの年齢を管理する事業者のデータフォーマットのデータを、ユーザの年齢をそのまま管理する事業者のデータフォーマットには変換できないと判定してもよい。情報処理装置100は、年代としてユーザの年齢を管理する事業者EBのデータフォーマットのデータを、ユーザの年齢をそのまま管理する事業者EAのデータフォーマットには変換できないと判定してもよい。この場合、情報処理装置100は、事業者EAから事業者EBのデータを要求された場合、事業者EBのデータのうち年代のデータ除いたデータを、事業者EAのデータフォーマットに変換した変換後データを事業者EAに提供してもよい。
【0056】
例えば、情報処理装置100は、ユーザの年齢をそのまま管理する事業者のデータフォーマットのデータを、年代としてユーザの年齢を管理する事業者のデータフォーマットに変換できると判定してもよい。情報処理装置100は、ユーザの年齢をそのまま管理する事業者EAのデータフォーマットのデータを、年代としてユーザの年齢を管理する事業者EBのデータフォーマットに変換できると判定してもよい。この場合、情報処理装置100は、事業者EBから事業者EAのデータを要求された場合、事業者EAの年齢データを事業者BEの年代のデータに変換したデータを含む変換後データを事業者EBに提供してもよい。
【0057】
〔1-3.データ変換の確認〕
なお、情報処理装置100は、事業者のデータフォーマットの差異に応じて、変換を行うかどうかを事業者へ確認してもよい。例えば、情報処理装置100は、事業者EAから事業者EBのデータを要求された場合、事業者EBのデータのうち年代を、事業者EAのデータフォーマットに変換した変換後データを提供してもよいかを確認してもよい。
【0058】
例えば、情報処理装置100は、事業者EAから事業者EBのデータを要求された場合、事業者EBの年代データを事業者EAのデータフォーマットに変換した場合、データの正確性が低いことを示す情報を事業者EAに通知(送信)してもよい。そして、情報処理装置100は、通知を受けた事業者EAが変換を許可した場合、事業者EBの年代のデータを含むデータを、事業者EAのデータフォーマットに変換した変換後データを事業者EAに提供してもよい。また、情報処理装置100は、通知を受けた事業者EAが変換を許可しなかった場合、事業者EBのデータのうち年代のデータ除いたデータを、事業者EAのデータフォーマットに変換した変換後データを事業者EAに提供してもよい。
【0059】
〔1-4.データ提供の許可〕
情報処理装置100は、データの要求が行われた場合、データを所有する事業者にデータ提供を許可するかを確認してもよい。例えば、情報処理装置100は、データの要求が行われた場合、データを要求する事業者を示す情報や、要求対象のデータを示す情報を、データを所有する事業者に通知(送信)することにより、データ提供を許可するかを確認してもよい。そして、情報処理装置100は、データを所有する事業者がデータ提供を許可した場合、そのデータを提供してもよい。情報処理装置100は、データを所有する事業者がデータ提供を許可なかった場合、そのデータを提供しなくてもよい。
【0060】
また、情報処理装置100は、プラットフォームPFを利用する事業者間でのデータ提供については、事業者に確認することなく、データ提供を行ってもよい。
【0061】
〔2.情報処理システムの構成〕
図2に示すように、情報処理システム1には、事業者端末20と、事業者サーバ50と、情報処理装置100とが含まれる。事業者端末20と、事業者サーバ50と、情報処理装置100とは所定のネットワークNを介して、有線または無線により通信可能に接続される。図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。なお、情報処理システム1には、複数台の情報処理装置100が含まれてもよい。
【0062】
例えば、情報処理システム1には、事業者端末20-1、事業者端末20-2、事業者端末20-3、及び事業者端末20-4に限らず、5つ以上の事業者端末20が含まれてもよい。なお、事業者端末20-1、事業者端末20-2、事業者端末20-3、及び事業者端末20-4等を区別せずに説明する場合、事業者端末20と記載する場合がある。また、情報処理システム1には、事業者サーバ50-1、事業者サーバ50-2、事業者サーバ50-3、及び事業者サーバ50-4に限らず、5つ以上の事業者サーバ50が含まれてもよい。なお、事業者サーバ50-1、事業者サーバ50-2、事業者サーバ50-3、及び事業者サーバ50-4等を区別せずに説明する場合、事業者サーバ50と記載する場合がある。
【0063】
事業者端末20は、事業者(企業)によって利用される情報処理装置である。例えば、事業者端末20は、事業者サーバ50にデータを格納(登録)したり、事業者サーバ50に記憶されたデータを利用したりするために用いられる情報処理装置(コンピュータ)である。事業者端末20は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。以下では、事業者端末20を事業者と表記する場合がある。すなわち、以下では、事業者を事業者端末20と読み替えることもできる。
【0064】
例えば、事業者端末20-1は、事業者EAにおいて利用される情報処理装置である。例えば、事業者端末20-2は、事業者EBにおいて利用される情報処理装置である。例えば、事業者端末20-3は、事業者ECにおいて利用される情報処理装置である。例えば、事業者端末20-4は、事業者EDにおいて利用される情報処理装置である。図1の例では、事業者端末20-1が事業者EAの管理者M1によって利用される情報処理装置である場合を示す。例えば、事業者EAの管理者M1は、事業者端末20を用いて、情報処理装置100等、プラットフォームPFに対して種々の情報を送信したりする。また、事業者端末20は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PCや、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA等により実現される。図1は、事業者端末20がノート型PCである場合を示す。
【0065】
情報処理装置100は、第2データの第2フォーマットが第1フォーマットに変換された第2データである変換後第2データを、所定のプラットフォームを経由して第1事業者に提供する情報処理装置(コンピュータ)である。例えば、情報処理装置100は、事業者端末20や事業者サーバ50から種々の情報を取得する。例えば、情報処理装置100は、事業者端末20や事業者サーバ50に種々の情報を送信する。なお、情報処理装置100は、メタデータ変換情報記憶部123(図6参照)に示すような各事業者のメタデータフォーマットとプラットフォームのメタデータフォーマットとの変換に関する情報を生成してもよいし、外部の情報処理装置から取得してもよい。
【0066】
事業者サーバ50は、各事業者が利用する情報処理装置である。事業者サーバ50は、各事業者が所有するデータを記憶する装置である。事業者サーバ50は、いわゆるクラウドサーバであってもよい。例えば、事業者サーバ50は、クラウドサービスにおける各種のデータを記憶する記憶手段を有する。
【0067】
なお、情報処理システム1には、クラウドサーバに限らず、種々の運用形態のサーバが含まれてもよい。例えば、情報処理システム1には、事業者の施設内等に配置されるオンプレミスの運用形態によるサーバが含まれてもよい。
【0068】
〔2-1.システム構成一例〕
ここで、実施形態に係る情報処理システム1の構成の一例を説明する。例えば、事業者サーバ50-1に、事業者EAのデータが格納される。事業者サーバ50-1に、データDT1等が格納される。なお、事業者サーバ50-1は、複数のサーバであってもよい。
【0069】
例えば、事業者サーバ50-2に、事業者EBのデータが格納される。事業者サーバ50-2に、データDT2等が格納される。なお、事業者サーバ50-2は、複数のサーバであってもよい。例えば、事業者サーバ50-3に、事業者ECのデータが格納される。事業者サーバ50-3に、データDT3等が格納される。なお、事業者サーバ50-3は、複数のサーバであってもよい。例えば、事業者サーバ50-4に、事業者EDのデータが格納される。事業者サーバ50-4に、データDT4等が格納される。なお、事業者サーバ50-4は、複数のサーバであってもよい。
【0070】
例えば、プラットフォームPFは、事業者サーバ50-1~50-4と情報を通信することにより、各事業者のデータを取得する。例えば、事業者EAは、事業者サーバ50-1にデータを格納することにより、プラットフォームPFにデータを登録する。また、例えば、事業者EBは、事業者サーバ50-2にデータを格納することにより、プラットフォームPFにデータを登録する。これにより、プラットフォームPFでは、異なる事業者間においてもデータを相互利用が可能になる。
【0071】
例えば、情報処理システム1においては、各事業者は、各事業者サーバ50に配置されたデータを、プラットフォームPFを介することによりアクセス可能であってもよい。例えば、情報処理システム1においては、各事業者は、インターフェイスAPIを利用することにより、一の事業者サーバ50に配置されたデータにアクセス可能であってもよい。
【0072】
〔2-2.システム構成態様〕
なお、図2に示した構成は一例であり、情報処理システム1は種々の構成であってもよい。例えば、情報処理システム1における情報処理装置100は、事業者サーバ50と一体であってもよい。この場合、一の事業者が、情報処理装置100を用いてプラットフォームサービスを提供してもよい。例えば、情報処理システム1においては、データを所有する一事業者が、プラットフォームサービスを提供するサービス提供者であってもよい。
【0073】
例えば、情報処理システム1においては、プラットフォームPFは、事業者サーバ50-1に構築されてもよい。例えば、複数の事業者サーバ50に跨ってプラットフォームPFが構築されてもよいし、プラットフォームPFは、1つの事業者サーバ50に構築されてもよい。このように、情報処理システム1の構成は、上述のような情報処理やデータに関する制御が可能であればどのような構成であってもよい。すなわち、情報処理システム1において、プラットフォームPFを利用する各事業者が相互にデータを利用可能であれば、どのようなシステム構成であってもよい。
【0074】
〔3.情報処理装置の構成〕
次に、図3を用いて、実施形態に係る情報処理装置100の構成について説明する。図3は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。図3に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
【0075】
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、所定のネットワークN(図2参照)と有線または無線で接続され、事業者端末20との間で情報の送受信を行う。
【0076】
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。実施形態に係る記憶部120は、図3に示すように、事業者情報記憶部121とプラットフォーム情報記憶部122とメタデータ変換情報記憶部123とを有する。また、図示することを省略するが、記憶部120には、各データがどのように利用されたかを示す履歴情報(ログ)が記憶されてもよい。例えば、記憶部120には、プラットフォームPF内の各データの登録に関する情報や各データがどの事業者にどのように利用されたかを示すログが記憶されてもよい。
【0077】
(事業者情報記憶部121)
実施形態に係る事業者情報記憶部121は、事業者に関する各種情報を記憶する。例えば、事業者情報記憶部121は、プラットフォームサービスを利用する事業者に関する情報を記憶する。図4は、実施形態に係る事業者情報記憶部の一例を示す図である。図4に示すように、事業者情報記憶部121は、事業者に関する情報として、「事業者ID」、「業種」、「登録メタデータ情報」、「登録データ情報」といった項目が含まれる。
【0078】
「事業者ID」は、事業者を識別するための識別情報を示す。「業種」は、対応する事業者IDにより識別される事業者の業種を示す。なお、図4の例では業種を「A業種」等の抽象的な符号で図示するが、「業種」は、「食品」、「化粧品」、「自動車」等の具体的な情報であってもよい。
【0079】
「登録メタデータ情報」は、対応する事業者IDにより識別される事業者が登録したメタデータを示す。「登録メタデータ情報」は、事業者のデータのメタデータフォーマット(メタデータ形式)を示す。例えば、「登録メタデータ情報」は、事業者がプラットフォームPFに登録したデータのメタデータフォーマットを示す。また、「登録データ情報」は、対応する事業者IDにより識別される事業者が登録したデータを示す。例えば、「登録データ情報」は、事業者がプラットフォームPFに登録したデータを示す。
【0080】
図4に示す例において、事業者ID「EA」により識別される事業者(事業者EA)は、業種が「A業種」であることを示す。事業者EAのデータのメタデータフォーマットは、メタデータフォーマットMDT1であることを示す。また、事業者EAは、データDT1をプラットフォームPFに登録したことを示す。例えば、事業者EAは、データDT1を事業者サーバ50-1に登録したことを示す。
【0081】
なお、事業者情報記憶部121は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、事業者情報記憶部121は、対応する事業者IDにより識別される事業者の名称等が記憶されてもよい。例えば、事業者情報記憶部121は、事業者の従業員数や売上高等の事業規模に関する情報を記憶してもよい。
【0082】
(プラットフォーム情報記憶部122)
実施形態に係るプラットフォーム情報記憶部122は、プラットフォームに関する情報を記憶する。例えば、プラットフォーム情報記憶部122は、プラットフォームのメタデータフォーマットを示す情報等の各種情報を記憶する。図5は、実施形態に係るプラットフォーム情報記憶部の一例を示す図である。図5に示すように、プラットフォーム情報記憶部122は、「プラットフォーム」、「メタデータ」といった項目を有する。
【0083】
「プラットフォーム」は、プラットフォームを識別するための識別情報を示す。「メタデータ」は、対応するプラットフォームのメタデータフォーマットを示す。「メタデータ」は、プラットフォームにおけるデータのメタデータフォーマット(メタデータ形式)を示す。
【0084】
図5に示す例において、プラットフォームID「PF」により識別されるプラットフォーム(プラットフォームPF)のメタデータフォーマットは、メタデータフォーマットMDTPFであることを示す。
【0085】
なお、プラットフォーム情報記憶部122は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。
【0086】
(メタデータ変換情報記憶部123)
実施形態に係るメタデータ変換情報記憶部123は、データの利用許諾に関する各種情報を記憶する。例えば、メタデータ変換情報記憶部123は、データの依存関係等の各種情報を記憶する。図6は、実施形態に係るメタデータ変換情報記憶部の一例を示す図である。図6に示すように、メタデータ変換情報記憶部123は、「変換ID」、「変換対象」、「変換情報」といった項目を有する。
【0087】
「変換ID」は、メタデータの変換を識別するための識別情報を示す。「変換対象」は、メタデータの変換の対象となるデータを示す。「変換情報」は、対応するメタデータ変換における変換内容を示す。
【0088】
図6に示す例では、変換ID「EX1」により識別される変換(変換EX1)は、事業者EAのデータのメタデータフォーマットとプラットフォームPFのメタデータフォーマットとの間の変換であることを示す。事業者EAのデータのメタデータフォーマットとプラットフォームPFのメタデータフォーマットとの間の変換は、変換情報EXDT1に基づく変換であることを示す。
【0089】
なお、メタデータ変換情報記憶部123は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。
【0090】
(制御部130)
制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPUやMPU等によって、情報処理装置100内部の記憶部120などの記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムは、インストールされている管理アプリケーション等の種々のプログラムが含まれる。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0091】
図3に示すように、制御部130は、取得部131と、変換部132と、提供部133とを有し、以下に説明する管理処理の機能や作用を実現または実行する。例えば、制御部130は、情報処理を行うために用いる情報を管理する管理処理を行う。
【0092】
(取得部131)
取得部131は、各種情報を取得する。例えば、取得部131は、外部の情報処理装置から各種情報を取得する。例えば、取得部131は、事業者端末20や事業者サーバ50から各種情報を取得する。例えば、取得部131は、事業者が他の事業者のデータの利用要求していることを示す情報を取得する。例えば、取得部131は、事業者が他の事業者のデータの利用要求していることを示す情報を事業者端末20や事業者サーバ50から取得する。
【0093】
また、取得部131は、記憶部120から各種情報を取得する。取得部131は、事業者情報記憶部121やプラットフォーム情報記憶部122やメタデータ変換情報記憶部123等から各種情報を取得する。
【0094】
取得部131は、所定のメタデータフォーマットである第1フォーマットの第1データを所有する第1事業者から、第2事業者の第2データの提供を要求する要求情報を取得する。取得部131は、中継フォーマット及び第1フォーマットの間の対応関係を示す第1変換情報と、中継フォーマット及び第2フォーマットの間の対応関係を示す第2変換情報とを取得する。
【0095】
取得部131は、第1事業者から、第3事業者の第3データの提供を要求する要求情報と、中継フォーマット及び第3データの第3フォーマットの間の対応関係を示す第3変換情報とを取得する。取得部131は、所定のプラットフォームを利用する第1事業者から、要求情報を取得する。取得部131は、第2事業者から、第1事業者の第1データの提供を要求する要求情報を取得する。
【0096】
図1の例では、取得部131は、事業者EAは、事業者EBのデータの取得要求を取得する。取得部131は、事業者端末20-1からデータDT2を事業者EAのフォーマットに変換して状態で取得することを要求する情報を取得する。取得部131は、事業者サーバ50-2から事業者EBのデータを取得する。取得部131は、プラットフォームPFを介して事業者サーバ50-2から事業者EBのデータを取得する。取得部131は、事業者サーバ50-2からデータDT2を取得する。取得部131は、事業者EBのフォーマットのデータDT2を取得する。
【0097】
取得部131は、データのフォーマットを所望のフォーマットに変換するための変換情報を取得する。取得部131は、事業者EBのフォーマットのデータを事業者EAのフォーマットに変換するための変換情報を取得する。取得部131は、図1中のメタデータ変換情報記憶部123に記憶されたデータのフォーマットを変換するために用いる情報を取得する。取得部131は、メタデータ変換情報記憶部123から変換情報EXDT1と変換情報EXDT2を取得する。
【0098】
(変換部132)
変換部132は、種々の情報を変換する。変換部132は、種々の情報を生成する。変換部132は、各種情報を決定する。変換部132は、各種情報を抽出する。例えば、変換部132は、事業者情報記憶部121やプラットフォーム情報記憶部122やメタデータ変換情報記憶部123等に記憶された情報に基づいて、各種変換を行う。例えば、変換部132は、取得部131により取得された情報に基づいて、種々の変換処理を行う。
【0099】
変換部132は、取得部131により取得された要求情報に基づいて、第2データの第2フォーマットを第1フォーマットに変換する。変換部132は、所定のプラットフォームにおけるメタデータフォーマットである中継フォーマットに基づいて、第2データの第2フォーマットを第1フォーマットに変換する。
【0100】
変換部132は、第1変換情報と第2変換情報とに基づいて、第2データの第2フォーマットを第1フォーマットに変換する。変換部132は、第1変換情報と第3変換情報とに基づいて、第3データの第3フォーマットを第1フォーマットに変換する。変換部132は、第1データの第1フォーマットを第2フォーマットに変換する。
【0101】
変換部132は、取得部131により取得された要求情報に基づいて、第2データのメタデータフォーマットである第2フォーマットが第1フォーマットに変換された第2データである変換後第2データを生成する。変換部132は、所定のプラットフォームにおけるメタデータフォーマットである中継フォーマットに基づいて、第2データの第2フォーマットが第1フォーマットに変換された変換後第2データを生成する。
【0102】
変換部132は、第1変換情報と第2変換情報とに基づいて、第2データの第2フォーマットが第1フォーマットに変換された変換後第2データを生成する。変換部132は、第1変換情報と第3変換情報とに基づいて、第3データの第3フォーマットが第1フォーマットに変換された変換後第3データを生成する。変換部132は、第1データの第1フォーマットが第2フォーマットに変換された変換後第1データを生成する。
【0103】
図1の例では、変換部132は、事業者EBのデータのメタデータフォーマットを事業者EAのデータのメタデータフォーマットに変換する。変換部132は、変換情報EXDT1と変換情報EXDT2を用いて、事業者EBのデータのメタデータフォーマットを事業者EAのデータのメタデータフォーマットに変換する。変換部132は、事業者EBのメタデータフォーマットとなっているデータDT2のフォーマットを事業者EAのメタデータフォーマットに変換する。変換部132は、事業者EBのデータDT2のフォーマットを事業者EAのメタデータフォーマットに変換した変換後データCHDT2を生成する。
【0104】
(提供部133)
提供部133は、各種情報を提供する。例えば、提供部133は、事業者端末20や事業者サーバ50等の外部の情報処理装置に各種情報を提供する。例えば、提供部133は、事業者端末20や事業者サーバ50等の外部の情報処理装置に各種情報を要求する。提供部133は、事業者端末10や事業者サーバ50に各種情報を送信する。提供部133は、事業者端末20や事業者サーバ50等に各種情報を配信する。提供部133は、取得部131により取得された各種情報に基づいて、種々の情報を提供する。提供部133は、変換部132により変換された各種情報に基づいて、種々の情報を提供する。
【0105】
提供部133は、取得部131により取得された要求情報に基づいて、第2データのメタデータフォーマットである第2フォーマットが第1フォーマットに変換された第2データである変換後第2データを、所定のプラットフォームを経由して第1事業者に提供する。提供部133は、所定のプラットフォームにおけるメタデータフォーマットである中継フォーマットに基づいて、第2データの第2フォーマットが第1フォーマットに変換された変換後第2データを第1事業者に提供する。
【0106】
提供部133は、第1変換情報と第2変換情報とに基づいて、第2データの第2フォーマットが第1フォーマットに変換された変換後第2データを第1事業者に提供する。提供部133は、第1変換情報と第3変換情報とに基づいて、第3データの第3フォーマットが第1フォーマットに変換された変換後第3データを第1事業者に提供する。提供部133は、第1データの第1フォーマットが第2フォーマットに変換された変換後第1データを第2事業者に提供する。
【0107】
図1の例では、提供部133は、事業者EAにデータを提供する。提供部133は、プラットフォームPFのインターフェイスAPIを介して事業者EAの事業者端末20-1に変換後データCHDT2を送信する。提供部133は、変換後データCHDT2を事業者EAに提供する。
【0108】
〔4.情報処理のフロー〕
次に、図7を用いて、実施形態に係る情報処理装置100による情報処理の手順について説明する。図7は、実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。
【0109】
図7に示すように、情報処理装置100は、第1事業者から、第2事業者の第2データの提供を要求する要求情報を取得する(ステップS101)。そして、情報処理装置100は、第2データの第2フォーマットが第1フォーマットに変換された変換後第2データを、所定のプラットフォームを経由して第1事業者に提供する(ステップS102)。
【0110】
〔5.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置100は、取得部131と、提供部133とを有する。取得部131は、所定のメタデータフォーマットである第1フォーマットの第1データを所有する第1事業者から、第2事業者の第2データの提供を要求する要求情報を取得する。提供部133は、取得部131により取得された要求情報に基づいて、第2データのメタデータフォーマットである第2フォーマットが第1フォーマットに変換された第2データである変換後第2データを、所定のプラットフォームを経由して第1事業者に提供する。
【0111】
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、第1フォーマットの第1データを所有する第1事業者から、第2事業者の第2データの提供を要求する要求情報を取得し、要求情報に基づいて、第2データのメタデータフォーマットである第2フォーマットが第1フォーマットに変換された第2データである変換後第2データを、所定のプラットフォームを経由して第1事業者に提供することにより、事業者間のデータの相互利用を可能にすることができる。
【0112】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、取得部131は、所定のプラットフォームを利用する第1事業者から、要求情報を取得する。
【0113】
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、所定のプラットフォームを利用する第1事業者から、要求情報を取得することにより、事業者間のデータの相互利用を可能にすることができる。
【0114】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、提供部133は、所定のプラットフォームにおけるメタデータフォーマットである中継フォーマットに基づいて、第2データの第2フォーマットが第1フォーマットに変換された変換後第2データを第1事業者に提供する。
【0115】
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、所定のプラットフォームにおけるメタデータフォーマットである中継フォーマットに基づいて、第2データの第2フォーマットが第1フォーマットに変換された変換後第2データを第1事業者に提供することにより、事業者間のデータの相互利用を可能にすることができる。
【0116】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、取得部131は、中継フォーマット及び第1フォーマットの間の対応関係を示す第1変換情報と、中継フォーマット及び第2フォーマットの間の対応関係を示す第2変換情報とを取得する。提供部133は、第1変換情報と第2変換情報とに基づいて、第2データの第2フォーマットが第1フォーマットに変換された変換後第2データを第1事業者に提供する。
【0117】
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、中継フォーマット及び第1フォーマットの間の対応関係を示す第1変換情報と、中継フォーマット及び第2フォーマットの間の対応関係を示す第2変換情報とを取得し、第1変換情報と第2変換情報とに基づいて、第2データの第2フォーマットが第1フォーマットに変換された変換後第2データを第1事業者に提供することにより、事業者間のデータの相互利用を可能にすることができる。
【0118】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、取得部131は、第1事業者から、第3事業者の第3データの提供を要求する要求情報と、中継フォーマット及び第3データの第3フォーマットの間の対応関係を示す第3変換情報とを取得する。提供部133は、第1変換情報と第3変換情報とに基づいて、第3データの第3フォーマットが第1フォーマットに変換された変換後第3データを第1事業者に提供する。
【0119】
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、第1事業者から、第3事業者の第3データの提供を要求する要求情報と、中継フォーマット及び第3データの第3フォーマットの間の対応関係を示す第3変換情報とを取得し、第1変換情報と第3変換情報とに基づいて、第3データの第3フォーマットが第1フォーマットに変換された変換後第3データを第1事業者に提供することにより、事業者間のデータの相互利用を可能にすることができる。
【0120】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、取得部131は、第2事業者から、第1事業者の第1データの提供を要求する要求情報を取得する。提供部133は、第1データの第1フォーマットが第2フォーマットに変換された変換後第1データを第2事業者に提供する。
【0121】
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、第2事業者から、第1事業者の第1データの提供を要求する要求情報を取得し、第1データの第1フォーマットが第2フォーマットに変換された変換後第1データを第2事業者に提供することにより、事業者間のデータの相互利用を可能にすることができる。
【0122】
〔6.ハードウェア構成〕
上述してきた実施形態に係る情報処理装置100は、例えば図9に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図9は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM(Read Only Memory)1300、HDD(Hard Disk Drive)1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0123】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0124】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、所定のネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを所定のネットワークNを介して他の機器へ送信する。
【0125】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0126】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0127】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定のネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0128】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の行に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0129】
〔7.その他〕
また、上記各実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0130】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0131】
また、上述してきた各実施形態に記載された各処理は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0132】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0133】
1 情報処理システム
100 情報処理装置
121 事業者情報記憶部
122 プラットフォーム情報記憶部
123 メタデータ変換情報記憶部
130 制御部
131 取得部
132 変換部
133 提供部
20 事業者端末
50 事業者サーバ
PF プラットフォーム
N ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9