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特許7080823動画広告のためのインフォームドオプトインプレビュー
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-27
(45)【発行日】2022-06-06
(54)【発明の名称】動画広告のためのインフォームドオプトインプレビュー
(51)【国際特許分類】
   H04L 67/02 20220101AFI20220530BHJP
   G06Q 30/02 20120101ALI20220530BHJP
   H04N 21/235 20110101ALI20220530BHJP
【FI】
H04L67/02
G06Q30/02 380
H04N21/235
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2018552072
(86)(22)【出願日】2017-04-13
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2019-07-25
(86)【国際出願番号】 US2017027503
(87)【国際公開番号】W WO2017180925
(87)【国際公開日】2017-10-19
【審査請求日】2020-04-10
(31)【優先権主張番号】15/099,432
(32)【優先日】2016-04-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】512038078
【氏名又は名称】ピンタレスト,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110003018
【氏名又は名称】弁理士法人プロテクトスタンス
(72)【発明者】
【氏名】マルホトラ ニプーン
(72)【発明者】
【氏名】ベロ ジャスティン
(72)【発明者】
【氏名】カンクロ リチャード ニール ジュニア
【審査官】今川 悟
(56)【参考文献】
【文献】特許第5830153(JP,B1)
【文献】特表2015-504214(JP,A)
【文献】特表2015-504225(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0080895(US,A1)
【文献】特開2015-154165(JP,A)
【文献】特開2006-295236(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 67/02
G06Q 30/02
H04N 21/235
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータ実行可能命令が記憶されている非一時的コンピュータ可読媒体であって、
前記命令が、実行されるときに、少なくとも1つのコンピュータプロセッサを有するコンピュータシステムに、
クライアントデバイス上に提示されるべきコンテンツに対する要求を受信することと、
前記クライアントデバイスのディスプレイ上に、前記コンテンツの一部、及び動画広告を代表するインフォームドオプトインプレビューの先頭フレームを少なくとも含む情報を表示することと、
前記クライアントデバイスの前記ディスプレイ上に提示される前記情報のスクロールを検出することと、
前記スクロールに応答して、前記情報を更新することであって、前記クライアントデバイスの前記ディスプレイを渡ってスクロールされるとき、前記インフォームドオプトインプレビューの前記先頭フレームと前記インフォームドオプトインプレビューの最終フレームとの間で正方向又は負方向に、前記スクロールと一致する速度で進行させる又は後退させることを含む、前記情報を前記更新することと、
を含む方法を実行させる、前記非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項2】
前記インフォームドオプトインプレビューが、前記動画広告に関連付けられる複数のインフォームドオプトインプレビューから、前記クライアントデバイスのディスプレイサイズに基づいて選択され、
前記複数のインフォームドオプトインプレビューのそれぞれが、異なる所要時間または異なる解像度のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項3】
1つまたは複数のプロセッサと、
前記プロセッサに連結され、かつ前記プロセッサにより実行されるときに、前記プロセッサに少なくとも、
クライアントデバイスのディスプレイ上に情報を提示することであって、前記情報が、インフォームドオプトインプレビューの先頭フレームを含み、前記インフォームドオプトインプレビューが、動画広告の代表である、前記提示することと、
前記情報のスクロールを検出することと、
前記クライアントデバイスの前記ディスプレイを渡ってスクロールされるとき、前記インフォームドオプトインプレビューの提示が、前記クライアントデバイスの前記ディスプレイ上の前記インフォームドオプトインプレビューの位置に対応するように、前記インフォームドオプトインプレビューの前記先頭フレームと前記インフォームドオプトインプレビューの最終フレームとの間で前記インフォームドオプトインプレビューの提示を前記スクロールと一致する速度で進行させることと、
を行わせるプログラム命令を記憶するメモリと、
を備える、コンピューティングシステム。
【請求項4】
前記プログラム命令が、前記1つまたは複数のプロセッサにより実行されるときに、前記1つまたは複数のプロセッサにさらに少なくとも、
前記インフォームドオプトインプレビューの選択を受信することと、
前記インフォームドオプトインプレビューに関連付けられる前記動画広告を提示させることと、
を行わせる、請求項3に記載のコンピューティングシステム。
【請求項5】
前記プログラム命令が、前記1つまたは複数のプロセッサにより実行されるときに、前記1つまたは複数のプロセッサにさらに少なくとも、
前記クライアントデバイス上に提示される前記動画広告の量を判断することと、
前記動画広告のプロモータに対して料金を請求することと、
を行わせる、請求項4に記載のコンピューティングシステム。
【請求項6】
前記プログラム命令が、前記1つまたは複数のプロセッサにより実行されるときに、前記1つまたは複数のプロセッサにさらに少なくとも、
前記クライアントデバイスの前記ディスプレイ上に提示される前記動画広告の前記量が、最大閾値を越えないと判断すること、を行わせ、
前記料金は、前記動画広告が前記クライアントデバイス上に完全に提示されるときに請求される全額よりも少ない、請求項5に記載のコンピューティングシステム。
【請求項7】
前記プログラム命令が、前記1つまたは複数のプロセッサにより実行されるときに、前記1つまたは複数のプロセッサにさらに少なくとも、
前記クライアントデバイスの前記ディスプレイ上に提示される前記動画広告の前記量が、最大閾値を越えると判断すること、を行わせ、
前記料金は、前記動画広告が前記クライアントデバイス上に完全に提示されるときに請求される全額である、請求項5に記載のコンピューティングシステム。
【請求項8】
前記スクロールが、第1の方向であり、前記提示の前記進行が、前記第1の方向と一致する方向である、請求項3に記載のコンピューティングシステム。
【請求項9】
前記プログラム命令が、前記1つまたは複数のプロセッサにより実行されるときに、前記1つまたは複数のプロセッサにさらに少なくとも、
前記情報の第2のスクロールを前記スクロールの方向と反対方向において検出することと、
前記インフォームドオプトインプレビューの提示が、前記クライアントデバイスの前記ディスプレイ上の前記インフォームドオプトインプレビューの位置に対応するように、前記インフォームドオプトインプレビューの前記提示を前記第2のスクロールと一致する速度で後退させことと、
を行わせる、請求項3に記載のコンピューティングシステム。
【請求項10】
実行可能命令で構成される1つまたは複数のコンピューティングシステムの制御下において、
動画広告を代表するインフォームドオプトインプレビューを生成することと、
前記インフォームドオプトインプレビューを前記動画広告と関連付けることと、
クライアントデバイスのディスプレイ上に、インフォームドオプトインプレビューの先頭フレームを含む情報を提示することと、
前記情報のスクロールを検出することと、
前記クライアントデバイスの前記ディスプレイを渡ってスクロールされるとき、前記インフォームドオプトインプレビューの提示が、前記クライアントデバイスの前記ディスプレイ上の前記インフォームドオプトインプレビューの位置に対応するように、前記インフォームドオプトインプレビューの前記先頭フレームと前記インフォームドオプトインプレビューの最終フレームとの間で前記インフォームドオプトインプレビューの提示を前記スクロールと一致する速度で進行させることと、
前記動画広告に対応するコンテンツに対する要求をクライアントデバイスから受信することと、
前記要求に応答して、前記クライアントデバイス上での提示のために前記インフォームドオプトインプレビューを前記クライアントデバイスに送信することと、
前記インフォームドオプトインプレビューの選択を前記クライアントデバイスから受信することと、
前記選択を受信することに応答して、前記クライアントデバイス上での提示のために前記動画広告を前記クライアントデバイスに送信することと、
を含む、コンピュータ実装された方法。
【請求項11】
前記動画広告の前記インフォームドオプトインプレビューを生成することが、前記動画広告に対応する複数のインフォームドオプトインプレビューを生成することを含み、
前記コンピュータ実装された方法が、
前記要求に基づいて、前記クライアントデバイスのディスプレイ特性を判断することと、
前記ディスプレイ特性に基づいて、前記複数のインフォームドオプトインプレビューから前記インフォームドオプトインプレビューを選択することと、
をさらに含む、請求項10に記載のコンピュータ実装された方法。
【請求項12】
前記クライアントデバイスのディスプレイ上の第1の位置前記インフォームドオプトインプレビューの提示が開始し、前記クライアントデバイスの前記ディスプレイの第2の位置前記インフォームドオプトインプレビューの提示が完了するように、前記インフォームドオプトインプレビューが生成される、請求項11に記載のコンピュータ実装された方法。
【請求項13】
前記第1の位置が、前記クライアントデバイスの前記ディスプレイの第1の端に近接し、
前記第2の位置が、前記クライアントデバイスの前記第1の端と反対側にある、前記クライアントデバイスの第2の端に近接する、請求項12に記載のコンピュータ実装された方法。
【請求項14】
前記インフォームドオプトインプレビューの前記提示が、前記クライアントデバイスのディスプレイ上の前記インフォームドオプトインプレビューの位置に基づく、請求項10に記載のコンピュータ実装された方法。
【請求項15】
1つ以上のプロセッサと、
前記プロセッサに接続され、プログラム命令を記憶するメモリと、を備え、
前記プロセッサによってプログラム命令に実行されると、前記プロセッサは、
動画広告に関連する複数のインフォームドオプトインプレビューから1つのインフォームドオプトインプレビューを選択させ、
前記複数のインフォームドオプトインプレビューのそれぞれが、前記動画広告とは異なり、
前記複数のインフォームドオプトインプレビューのそれぞれが、異なる所要時間、異なる数のフレーム、または異なるコンテンツのうちの少なくとも1つを含み、
クライアントデバイスのディスプレイ上に、前記インフォームドオプトインプレビューの複数のフレームの先頭フレームを含む情報を提示させ、
前記インフォームドオプトインプレビューの複数のフレームの先頭フレームの提示は、前記クライアントデバイスのディスプレイの先頭位置に対応し、
前記インフォームドオプトインプレビューの複数のフレームの最終フレームの提示は、前記クライアントデバイスのディスプレイの前記先頭位置とは異なる最終位置に対応し、
前記インフォームドオプトインプレビューの前記先頭フレームと前記インフォームドオプトインプレビューの最終フレームとの間で前記インフォームドオプトインプレビューの提示を進行させ、前記インフォームドオプトインプレビューのフレームの提示が前記クライアントデバイスの前記ディスプレイ上の前記インフォームドオプトインプレビューの位置に対応するように、スクロールと一致する速度で移動させ、
前記インフォームドオプトインプレビューの選択を検出させ、
前記選択に応じて、
前記動画広告を取得させ、
前記動画広告を前記クライアントデバイスの前記ディスプレイに表示させる、
コンピューティングシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
優先権
本出願は、2016年4月14日に出願された「Informed Opt-In Previews For Video Advertisements」と題する米国出願第15/099,432号の利益を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
ユーザが利用できるアクセス可能なデジタルコンテンツ量のこれまでの拡大に伴って、ユーザが探しているコンテンツを発見すること、及び容易に発見可能なやり方でコンテンツを提示することは、ますます困難になりつつある。動画広告は、オプトイン広告、またはオプトアウト広告のいずれかとして現在ユーザに提示されている。オプトイン動画広告は、動画広告の先頭フレームなどの静止画像の提示である。ユーザは、動画広告を見るために能動的に画像を選択、即ち、オプトインしなければならない。このような構成では、ユーザは、ユーザが静止画及び/または任意の周囲の文字情報から見分けることができるもの以外には、動画広告の内容についてほとんど把握できない。オプトアウト動画広告は、ユーザのディスプレイ上に提示される、自動的に開始する動画広告である。このような構成では、ユーザには、広告を見るかどうか決定する選択肢がなく、動画広告を見るのを避けるためには、能動的に動画広告を止めるか、または広告が提示されているディスプレイから離れなければならない。
【0003】
発明を実施するための形態は、添付図面を参照して記載される。図面では、参照番号の最上位桁(複数可)は、参照番号が最初に現れる図面を特定する。異なる図面中の同一の参照記号の使用は、類似または同一のコンポーネントまたは特徴を示す。
【図面の簡単な説明】
【0004】
図1】実施態様による、動画広告のインフォームドオプトインプレビューを含む、ディスプレイの進行を表現したものである。
図2】実施態様による、例としてのインフォームドオプトインプレビュー作成プロセスのフロー図である。
図3】実施態様による、例としてのインフォームドオプトインプレビュー配信プロセスのフロー図である。
図4】実施態様による、例としてのインフォームドオプトインプレビュー提示プロセスのフロー図である。
図5】実施態様による、例としての動画広告提示及び課金プロセスのフロー図である。
図6】多様な実施態様に従って使用され得る、例としてのコンピューティングシステムを示す図である。
図7図6に示されるようなコンピューティングデバイスの、例としてのコンポーネント構成を示す。
図8】多様な実施態様に使用され得るサーバシステムの例示的な実施態様の絵図である。
【発明を実施するための形態】
【0005】
実施態様は、本明細書において例として説明されるが、実施態様が、説明される実施例または図面に限定されるものではないと、当業者は認識するであろう。図面及びその詳細な説明は、開示される特定の形態に実施態様を限定することを意図するものではなく、それどころか、その意図は、添付の特許請求の範囲によって定義される思想及び範囲内に入る全ての修正物、均等物、及び代替物を包含することである。本明細書で用いられる見出しは、構造化の目的のみのためであり、説明の範囲または特許請求の範囲を限定するために用いられることを意味しない。本出願全体を通して用いられる、「may(してもよい)」という語は、義務的な意味(即ち、しなければならないという意味)ではなく、許容的な意味(即ち、可能性を有するという意味)で用いられる。同様に、「include(含む)」、「including(含んでいる)」、及び「includes(含む)」という語は、含んでいるが限定はされないことを意味する。
【0006】
ここで説明されるのは、クライアントデバイスのユーザによる、非侵入型方式での動画広告の発見及び提示を容易にするシステム及び方法である。1つの実施態様では、動画広告を代表するインフォームドオプトインプレビューは、動画広告と共に生成され、または受信される。インフォームドオプトインプレビューは、そのインフォームドオプトインプレビューに対応する動画広告の概要をユーザに提供するためにクライアントデバイス上に提示され得る、動画広告から抽出されたフレームから形成される短い動画提示である。例えば、動画広告は、2分間の動画広告であってもよい。これと比較して、インフォームドオプトインプレビューは、わずか3~5秒の長さであってもよく、動画広告の概要を簡単に提供する。
【0007】
いくつかの実施態様では、インフォームドオプトインプレビューがクライアントデバイスのディスプレイ上に提示され、ディスプレイを渡って視覚的にスクロールされているときに、先頭フレーム(開始)から最終フレーム(終了)までそれが見られ得るように、インフォームドオプトインプレビューの所要時間が判断されてもよい。同様に、いくつかの実施態様では、インフォームドオプトインプレビューの提示は、インフォームドオプトインプレビューを含むクライアントデバイス上に表示される情報のスクロールで制御され、及び/またはスクロールと一致し得る。例えば、ユーザが、クライアントデバイスのディスプレイ上に提示された情報をスクロールしているとき、インフォームドオプトインプレビューがビュー内にスクロールされると、インフォームドオプトインプレビューの先頭フレームが、クライアントデバイスのディスプレイ上に最初に提示されることになる。インフォームドオプトインプレビューの表示が、クライアントデバイスのディスプレイを渡って移動するようにユーザがスクロールし続けると、インフォームドオプトインプレビューは、スクロールと一致する速度で、先に進行することとなる。ユーザが、表示された情報をスクロールするのを止めると、インフォームドオプトインプレビューの提示または進行も、同様に停止する。ユーザが、表示された情報を反対方向にスクロールすると、インフォームドオプトインプレビューの提示は、表示された情報の反対方向のスクロールと一致する速度で後退する。いくつかの実施態様では、インフォームドオプトインプレビューの提示は、クライアントデバイスのスクリーンサイズ、及び/または提示されたコンテンツのスクロール速度に依存して変化し得る。例えば、ユーザが、素早くスクロールしている場合、インフォームドオプトインプレビューのフレームは、スキップされ、かつ提示されなくともよい。
【0008】
表示されるインフォームドオプトインプレビューの提示を、インフォームドオプトインプレビューを含む表示される情報のスクロールと協調させることによって、ユーザには、インフォームドオプトインプレビューが提示され、インフォームドオプトインプレビューの提示を簡単かつ直観的なやり方で制御することができる。ユーザが、インフォームドオプトインプレビューによって代表される動画広告を見たいと思う場合、ユーザは、インフォームドオプトインプレビューを選択してもよく、対応する動画広告が、ユーザに提示される。
【0009】
本明細書で説明されるインフォームドオプトインプレビューの実施態様は、広告に関係する情報をユーザに提示するための非侵入型方式を提供する。動画広告が視聴用に選択され得ることを示す静止画像を単に提示し、広告に関する情報をほとんど提供しない、従来のオプトイン広告の方法よりも、説明される実施態様は、動画広告についての情報をユーザに提供し、それによって、ユーザは、対応する広告を見たいか否かに関して情報に基づく決定を行うことができる。説明される実施態様は、広告を含む情報がクライアントデバイス上で見られるときに自動的に動画広告が提示される、従来のオプトアウト広告に対する改善でもある。オプトアウト設計は、侵入型であり、ユーザが広告を見ることに関心があるか否かの選択肢をユーザに提供することなく、広告をユーザに提示する。
【0010】
図1は、実施態様による、動画広告のインフォームドオプトインプレビュー102を含む、ディスプレイの進行を表現したものである。インフォームドオプトインプレビュー102を含む情報100が、任意の形態のクライアントデバイス、及び/または任意のサイズのディスプレイ上に提示され得る。例えば、クライアントデバイスは、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ネットブック、ノートブック、タブレット、スマートフォン、及び/またはディスプレイを含む任意の他の形態のデバイスであってもよい。同様に、表示される情報との対話(例えば、選択、スクロール)は、任意の種類の入力デバイスを使用して実行されてもよい。いくつかの実施態様では、クライアントデバイスのディスプレイは、タッチ感知型ディスプレイであってもよく、ユーザは、情報内に提示されるオブジェクトをスクロール及び/または選択するために、指または他のポインティングデバイスを使用して、提示される情報と対話し得る。代替的に、またはそれに加えて、マウス、キーボード、及び/または他の入力デバイスが、表示される情報と対話するために使用されてもよい。例としてのクライアントデバイスは、図6~7に関連して以下でさらに説明される。
【0011】
図1の進行過程において示されるように、ユーザは、例えば、情報をスクロールアップし、または情報をスクロールダウンすることによって、提示される情報100をスクロールし得る。表示情報100-1は、クライアントデバイスのディスプレイ上の最初の提示である。この実施例では、最初の表示情報100-1は、第1の画像106、第2の画像104、及びインフォームドオプトインプレビュー102-1を含む。インフォームドオプトインプレビューは、クライアントデバイスのディスプレイ上のビューにちょうど入ってきている。以下でさらに説明するように、インフォームドオプトインプレビュー102が、クライアントデバイスのディスプレイ上のビュー、またはクライアントデバイスのディスプレイ上の定義済みの初期位置に入ってきているとき、インフォームドオプトインプレビューの先頭フレーム102-1が、表示情報内に提示される。先頭フレーム102-1は、第1の画像106及び/または第2の画像104などのディスプレイ上に提示される他の情報に視覚的に類似した方式で、提示され得る。
【0012】
ユーザは、以下でさらに説明されるように、入力103-1と示される入力を、正方向、即ち図示のように上方向、または負方向、即ち下方向のいずれかに与えることによって、表示情報100と対話し得る。ユーザが、表示情報を正方向に視覚的にスクロールすると、提示された情報は、上方向に移動し、クライアントデバイスのディスプレイから移動してなくなり始める。例えば、表示情報100-2は、情報を正方向にスクロールするユーザ入力103-1に応答して提示される。図示されるように、第1の画像106は、ディスプレイから移動してなくなり始めており、第2の画像104は、表示情報の一番上に向かって上に移動している。同様に、インフォームドオプトインプレビュー102-2は、現在、クライアントデバイスのディスプレイ上に完全に提示されている。この実施例では、インフォームドオプトインプレビュー102-2内に表されるグラス110には、少量の液体112が入っているように見える。
【0013】
ユーザが、正方向に入力103-2を与え続けると、情報100-3によって示されるように、表示情報は、正方向に上方スクロールし続ける。第2の画像104などの表示情報は、上方向に移動して、クライアントデバイスのディスプレイからなくなり続ける。さらなる情報が、クライアントデバイスのディスプレイ上のビューに入ってくることもある。さらに、インフォームドオプトインプレビュー102の表示が、上方向に移動するにつれて、インフォームドオプトインプレビューの提示が、表示情報の正のスクロールと一致する正方向に進行する。例えば、インフォームドオプトインプレビュー102が、上方向にスクロールされるとき、インフォームドオプトインプレビューが、102-2と示される位置から102-3と示される位置に移動するにつれて、グラス110が液体112で満たされるように見えるように、提示が更新される。インフォームドオプトインプレビュー102の進行は、インフォームドオプトインプレビューの異なるフレームを提示することによって達成され得る。
【0014】
インフォームドオプトインプレビュー102の再生の速度及び/または方向は、表示情報のスクロールをもたらすユーザ入力の速度及び/または方向によって制御され得る。1つの実施態様では、以下で説明されるように、インフォームドオプトインプレビューの表示を、クライアントデバイスのディスプレイの1つの端(例えば、ディスプレイの底辺)からクライアントデバイスの反対側の端(例えば、ディスプレイの上辺)まで移動するのに必要な時間内に、インフォームドオプトインプレビュー全体が提示され得るように、インフォームドオプトインプレビューの所要時間が選択されてもよい。
【0015】
例えば、ユーザが、入力103-3を正方向に与え続けるとき、表示情報100-4によって示されるように、表示情報は、上方向にスクロールし続ける。図示されるように、表示情報が、正方向にスクロールし続け、インフォームドオプトインプレビュー102が、クライアントデバイスのディスプレイの一番上に向かって視覚的に上方向に移動し続けるとき、グラス110が液体112で満たされるように見え続けるように、インフォームドオプトインプレビューの提示が進行する。インフォームドオプトインプレビュー102-4では、グラス110は、液体112でほぼ完全に一杯であるように見える。この実施例では、インフォームドオプトインプレビュー102-4の提示は、インフォームドオプトインプレビューがクライアントデバイスのディスプレイの一番上または最終位置に到達するときに表示される、インフォームドオプトインプレビューの最終または最後のフレームに対応する。
【0016】
表示情報100-1の位置から表示情報100-4の位置まで、インフォームドオプトインプレビュー102は、インフォームドオプトインプレビューに関連付けられた動画広告が飲料に対応するという情報をユーザに提供するために、完全に提示されている。
【0017】
ユーザが、表示情報を負方向、即ち下方向にスクロールさせる入力103-5を与える場合、インフォームドオプトインプレビューは後退し、前のフレームを提示する。例えば、表示情報100-5の位置は、負方向、即ち下方向への入力に応答している。インフォームドオプトインプレビューが、クライアントデバイスのディスプレイの下方向に移動するとき、インフォームドオプトインプレビュー102-5の位置により示されるように、液体112は、インフォームドオプトインプレビュー102に含まれるグラス110を空にしているか、またはグラス110からなくなっているように見える。同様に、表示情報が、負方向、即ち下方向にスクロールされるとき、第2の画像104などの他の画像が、ディスプレイ上に再び現れる。
【0018】
最後に、表示情報100-6が、負方向に移動し(またはディスプレイの下方向に戻り)続けるように、ユーザが、負方向に入力103-6を与え続けると、先頭フレームが表示情報とともに再び提示されるまで、液体112がグラス110を空にし続けるように、インフォームドオプトインプレビューは後退し続ける。例えば、表示情報102-6の位置は、再び、表示情報の下部にあり、インフォームドオプトインプレビューは、先頭フレームまで後退されている。
【0019】
ユーザは、インフォームドオプトインプレビューを含む表示情報を正方向または負方向にスクロールさせる入力を与えることによって、インフォームドオプトインプレビューの進行または後退を制御し得る。同様に、インフォームドオプトインプレビューの進行または後退の速度は、表示情報の正方向または負方向のいずれかへのスクロールの速度に基づくユーザ入力によって制御され得る。
【0020】
情報の一部としてインフォームドオプトインプレビューを提示すること、及びインフォームドオプトインプレビューの提示をユーザによる入力に応答して進行/後退させることによって、ユーザが、インフォームドオプトインプレビューによって代表される動画広告に関心があるか否かを決定する前に、ユーザは、インフォームドオプトインプレビューを制御しており、ユーザによる所望の速度及び方向で提示される情報を見ることができる。インフォームドオプトインプレビューは、インフォームドオプトインプレビューを含む表示情報のユーザの消費を中断させることなく、動画広告に対応するユーザに情報を提示するための非侵入型メカニズムを提供する。
【0021】
図2は、実施態様による、例としてのインフォームドオプトインプレビュー作成プロセス200のフロー図である。図2の例としてのプロセス200、及び本明細書で説明される他のプロセスのそれぞれは、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせで実装され得る。ソフトウェアの文脈では、説明される動作は、1つまたは複数のプロセッサによる実行時に、記載された動作を実行する、1つまたは複数のコンピュータ可読媒体上に記憶されるコンピュータ実行可能命令を表す。概して、コンピュータ実行可能命令は、特定の機能を実行し、または特定の抽象データ型を実装する、ルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含む。
【0022】
コンピュータ可読媒体は、非一時的コンピュータ可読記憶媒体を含んでもよく、非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、ハードドライブ、フロッピーディスケット、光ディスク、CD-ROM、DVD、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、EPROM,EEPROM、フラッシュメモリ、磁気もしくは光学カード、ソリッドステートメモリデバイス、または電子命令を記憶するのに適した他の種類の記憶媒体を含んでもよい。さらに、いくつかの実施態様では、コンピュータ可読媒体は、一時的コンピュータ可読信号を(圧縮または非圧縮形態で)含んでもよい。コンピュータ可読信号の実施例は、搬送波を用いて変調されるか否かに関わらず、インターネットまたは他のネットワークを通してダウンロードされた信号を含む、コンピュータプログラムをホストする、または実行するコンピュータシステムが、アクセスするように構成され得る信号を含むが、これらに限定されない。最後に、動作が説明される順序は、限定として解釈されることを意図するものではなく、任意の数の説明される動作が、ルーチンを実装するために任意の順序で、及び/または並列で結合され得る。
【0023】
例としてのプロセス200は、202のように、動画広告を受信すると開始する。ここで説明される実施態様は、動画広告を説明するが、実施態様は、同様に、他の形態のデジタルコンテンツ、及び/または他の形態の広告に対する適用でもある。例えば、実施態様は、動画、映画などに使用されてもよく、インフォームドオプトインプレビューは、任意の受信済み動画から作成されてもよい。
【0024】
動画広告を受信すると、203のように、1つまたは複数のインフォームドオプトインプレビューが提供されるか、あるいは受信された動画広告と共に含まれるかについて判断が行われる。例えば、動画広告のプロモータが、動画広告を代表するインフォームドオプトインプレビューを生成し、インフォームドオプトインプレビューを動画広告と併せて提供してもよい。
【0025】
インフォームドオプトインプレビューが、受信される動画広告と共に提供されないと判断される場合、204のように、動画広告が、動画広告を代表するインフォームドオプトインプレビューを作成するために使用されるフレームを、動画広告から識別し抽出するように処理される。インフォームドオプトインプレビューを作成する際に使用するフレームを識別し、抽出するために、任意の数の技術が使用され得る。例えば、動画広告のキーフレームが、識別され、抽出されてもよい。他の実施態様では、1つまたは複数のキーフレームが選択されてもよく、選択されたキーフレーム(複数可)からのカラーバリエーションを有する他のフレームが選択され、抽出されてもよい。例えば、選択されたキーフレームの色と、動画の他のフレームの色との間のデルタ、即ち差が、判断されてもよく、最大差を越えないフレームが、抽出用に選択されてもよい。
【0026】
動画広告からフレームを抽出すると、206のように、1つまたは複数のインフォームドオプトインプレビューが、受信した動画広告を代表する抽出済みのフレームから作成される。いくつかの実施態様では、単一定義長のインフォームドオプトインプレビューが、動画広告のために作成されてもよい。そのような実施態様では、インフォームドオプトインプレビューが、クライアントデバイスのディスプレイのある部分から、クライアントデバイスのディスプレイの第2の反対側の部分にスクロールされるときに、インフォームドオプトインプレビュー全体が提示されることとなるように、動画広告がユーザに提示される速度は、ディスプレイサイズ及び/または他のディスプレイ特性に依存し得る。例えば、インフォームドオプトインプレビューが、ポータブルデバイスの小さなディスプレイ上で見られている場合、インフォームドオプトインプレビューの提示は、24インチデスクトップモニタ上の同様の提示と比較すると、スクロールに高速に応答してもよい。
【0027】
他の実施態様では、複数のインフォームドオプトインプレビューが、単一の動画広告用に生成されてもよく、複数のインフォームドオプトインプレビューのそれぞれが、異なる所要時間、異なる数のフレーム、異なる提示特性、及び/または異なるコンテンツを有する。例えば、第1の長さの第1のインフォームドオプトインプレビューは、小型のディスプレイを使用するクライアントデバイス(例えば、スマートフォン)用に作成されてもよい。第2の長さの第2のインフォームドオプトインプレビューは、中型のディスプレイを使用するクライアントデバイス(例えば、タブレット)用に作成されてもよく、第3の長さの第3のインフォームドオプトインプレビューは、大型ディスプレイを有するクライアントデバイス(例えば、ラップトップ、デスクトップ)用に作成されてもよい。
【0028】
別の実施例では、異なるインフォームドオプトインプレビューが、異なるユーザに対する提示用に生成されてもよい。例えば、動画広告に関する第1のオプトインプレビューが、第1のユーザまたは第1のユーザグループのユーザプリファレンスに基づいて生成されてもよく、異なるコンテンツ、長さ、スタイルなどを含み得る、動画広告に関する第2のインフォームドオプトインプレビューが、第2のユーザまたは第2のユーザグループのユーザプリファレンスに基づいて形成されてもよい。
【0029】
理解されるように、任意の数、サイズ、及び/または他の変化形のインフォームドオプトインプレビューが、動画広告用に作成されてもよい。
【0030】
インフォームドオプトインプレビューは、任意の動画ファイルフォーマット(例えば、MPEG-4、wmv、gif、acc)を有する動画の形式で作成されてもよい。代替的には、インフォームドオプトインプレビューは、動画広告から抽出されるフレームから形成される一連の画像(例えば、jpeg)から形成されてもよい。
【0031】
動画広告の処理、及び/またはインフォームドオプトインプレビューの生成は、自動化されてもよく、及び/または手動であってもよい。例えば、1つまたは複数の処理アルゴリズムが、動画広告からフレームを識別し抽出するために利用されてもよく、ユーザが、抽出されたフレームのうちのどれがインフォームドオプトインプレビューに含まれるべきかを選択してもよい。他の実施態様では、動画広告からのフレームの選択、及びインフォームドオプトインプレビューの生成は、完全に自動化され、または完全に手動であってもよい。
【0032】
1つまたは複数のインフォームドオプトインプレビューを作成すると、208のように、作成されたインフォームドオプトインプレビューが、受信した動画広告に関連付けられる。関連付けは、データストアまたは他のメモリコンポーネントにおいて維持され得る。同様に、210のように、インフォームドオプトインプレビュー(複数可)及び動画広告は、データストアに記憶され、それによって、インフォームドオプトインプレビューは、選択され、クライアントデバイス上での表示用に送信される情報内に含められ得る。
【0033】
図3は、実施態様による、例としてのインフォームドオプトインプレビュー配信プロセス300のフロー図である。例としてのプロセス300は、302のように、コンテンツに対する要求を受信すると開始する。要求は、クライアントデバイスから受信されてもよく、任意の種類のコンテンツに対する要求であってもよい。例えば、要求は、キーボード検索、ウェブページへの要求、ホームフィードへの要求、またはクライアントデバイス上で実行中のアプリケーションへの他の情報配信であってもよい。
【0034】
要求を受信することに応答して、304のように、要求に対応する動画広告が、判断される。例えば、動画広告は、カテゴリ化される、キーワードに関連付けられる、ターゲットオーディエンス(例えば、ユーザ、またはユーザタイプ)の方に向けられる、などであってもよい。コンテンツに対する受信された要求に基づいて、動画広告は、動画広告に関連付けられる情報に基づいて判断される。例えば、動画広告が、飲料に対応しており、飲料についてのキーワード検索を含む要求が受信される場合、動画広告が、選択されてもよい。別の実施例として、動画広告についてのプロモーション計画は、動画広告が25才から35才の間のユーザに送信されるべきであることを示してもよい。コンテンツに対する要求が、27才のユーザに関連付けられたクライアントデバイスから受信される場合、動画広告が、選択されてもよい。理解されるように、任意の種類の動画広告、及び/または動画広告の選択もしく判断の基準が、利用され得る。いくつかの実施態様では、動画広告が、ランダムに選択されてもよい。
【0035】
動画広告を判断することに加えて、306のように、要求及び/またはそのコンテンツを要求したユーザのユーザプリファレンスに応じて、提示のために情報が配信されるべきクライアントデバイスの1つまたは複数のディスプレイ特性が、判断される。例えば、要求とともに提供される情報に基づいて、デバイスタイプまたはデバイスカテゴリ(例えば、スマートフォン)が、判断されてもよく、対応するディスプレイ特性が、判断される。同様に、ユーザは、クライアントデバイスと関連付けられてもよく、ユーザプリファレンスは、既知であるか、そのユーザに対して維持されていてもよい。例えば、ユーザが、ユーザ自身についての情報を提供してもよく、及び/またはユーザプリファレンスを判断するために、視聴、閲覧、購入習慣が、モニタリングされ利用されてもよい。他の実施態様では、ディスプレイ特性及び/またはユーザプリファレンスの判断は、任意であってもよい。
【0036】
判断されたディスプレイ特性及び/またはユーザプリファレンスに基づいて、308のように、判断された動画広告に関連付けられるインフォームドオプトインプレビューが選択される。例えば、デバイスのディスプレイ特性が、小型ディスプレイを含むと判断される場合、インフォームドオプトインプレビューの視聴が、小型ディスプレイに対して最適化されるように、動画広告に関連付けられる他のインフォームドオプトインプレビューと比較して所要時間が短いインフォームドオプトインプレビューが、選択されてもよい。同様に、ユーザが、第1のタイプのオプトインプレビュー、または第1のタイプのコンテンツを有するオプトインプレビューを好むと判断される場合、動画広告に対応し、第1のタイプまたは第1のタイプのコンテンツを有する、インフォームドオプトインプレビューが選択されてもよい。比較して、ディスプレイがより大きいと判断される場合ほど、より長い所要時間のインフォームドオプトインプレビューが選択されてもよい。
【0037】
最後に、310のように、判断された動画広告に関連付けられる、選択されたインフォームドオプトインプレビューが、クライアントデバイス上での提示のために送信される。例えば、インフォームドオプトインプレビューは、コンテンツに対する要求に応答して、提示用にクライアントデバイスに送信される他の情報に取り込まれてもよい。同様に、いくつかの実施態様では、インフォームドオプトインプレビューに関連付けられる動画広告もまた、情報とともに送信されてもよい。このような実施態様では、ユーザが、提示されるインフォームドオプトインプレビュー、動画広告を見るための要求の指示を能動的に選択しない限り、動画広告は、ユーザに提示されなくともよい。他の実施態様では、インフォームドオプトインプレビューは、単独で、または他の情報と共にクライアントデバイスに送信されてもよく、インフォームドオプトインプレビューは、関連付けられた動画広告の識別子を含んでもよい。ユーザが、インフォームドオプトインプレビューの提示を見て、インフォームドオプトインプレビューを選択する場合、識別子が、関連付けられた動画広告を要求するためにクライアントデバイスから送信されてもよい。
【0038】
図4は、実施態様による、例としてのインフォームドオプトインプレビュー提示プロセス400のフロー図である。例としてのプロセス400は、402のように、受信したインフォームドオプトインプレビューを初期位置と最終位置との間の表示位置と相互に関連付けることによって開始する。例えば、クライアントデバイス上のディスプレイの1つの端付近または端に隣接する初期位置が、初期位置として定義されてもよく、ディスプレイの第2の反対側の端付近または端に隣接する別の位置が、最終位置として選択されてもよい。インフォームドオプトインプレビューの先頭フレームが、初期位置と関連付けられ、最終フレームが、最終位置と関連付けられてもよい。インフォームドオプトインプレビューの他のフレームが、ディスプレイ上の初期位置と最終位置との間の他の位置と関連付けられてもよい。
【0039】
インフォームドオプトインプレビューがクライアントデバイスのディスプレイ上に提示されるとき、404のように、インフォームドオプトインプレビューの先頭フレームが、初期位置に提示される。インフォームドオプトインプレビューが、初期位置に関連付けられるディスプレイの底辺または端において最初に提示される場合に、先頭フレームのこのような提示が提供され得る。他の実施態様において、インフォームドオプトインプレビューが、クライアントデバイスのディスプレイ上の別の位置に最初に提示される場合、先頭フレームではなく、その位置に関連付けられたインフォームドオプトインプレビューのフレームが、提示されてもよい。例えば、インフォームドオプトインプレビューの初期提示が、クライアントデバイスのディスプレイの中心に向かう場合、クライアントデバイス上に表示されるインフォームドオプトインプレビューの位置が、インフォームドオプトインプレビューの進行に対応するように、インフォームドオプトインプレビューの第1のフレームが、インフォームドオプトインプレビューの中間に向かってもよい。
【0040】
インフォームドオプトインプレビューのフレームをクライアントデバイス上に表示すると、406のように、オプトイン選択が受信されるかどうかについての判断が行われる。オプトイン選択は、ユーザがインフォームドオプトインプレビューを選択することによって受信されてもよく、それは、関連付けられた動画広告を見るための要求と解釈され得る。別の例では、オプトイン選択は、ユーザのアクティビティに基づいて推測されてもよい。例えば、ユーザが、インフォームドオプトインプレビューを、定義された回数、進行/後退させる場合、及び/または、インフォームドオプトインプレビューが、定義された期間提示される場合、ユーザが、対応する動画広告に関心があると推測されてもよく、オプトイン選択が推測される。
【0041】
オプトイン選択が受信されると判断される場合、416のように、提示されたインフォームドオプトインプレビューに関連付けられた動画広告が、取得される。いくつかの実施態様では、動画広告は、インフォームドオプトインプレビュー及び任意の他の提示される情報と共にクライアントデバイスに送信され、クライアントデバイスのメモリ(例えば、一時メモリ、キャッシュ)に記憶されていてもよい。他の実施態様では、オプトイン選択を受信すると、インフォームドオプトインプレビューに関連付けられた動画広告の識別子が、クライアントデバイスから送信されてもよく、動画広告が、リモートデータストアから取得され、クライアントデバイスに提供される。
【0042】
動画広告を取得すると、418におけるように、動画広告がユーザに提示される。いくつかの実施態様では、動画広告が、インフォームドオプトインプレビューによって占められていたのと同じディスプレイ部分に提示されてもよい。他の実施態様では、動画広告は、デバイスのディスプレイ上のスクリーン全体、または、インフォームドオプトインプレビューによって占められていた部分よりも大きなディスプレイ部分に提示されてもよい。ユーザが、インフォームドコンセントを行い、選択されたインフォームドオプトインプレビューに関連付けられた動画広告を見ることを能動的に要求したため、動画広告のこのような提示が、受け入れられる。
【0043】
決定ブロック406に戻って、オプトイン選択が受信されないと判断される場合、408のように、表示情報を正方向にスクロールするための入力が受信されるかどうかについて判断が行われる。図1に関連して提供される上記説明は、正方向が、表示情報に対して上方向であると記載しているが、ここで使用される正方向は、ユーザによって選択される視聴の任意の方向であってもよいと理解されるであろう。例えば、ユーザが、情報をラップトップまたはデスクトップコンピュータ上で見ている場合、正方向は、情報の下向きスクロールに対応してもよい。同様に、ここで使用される負方向は、正方向の反対の任意の方向である。
【0044】
表示情報を正方向にスクロールするための入力が受信されたと判断される場合、409のように、インフォームドオプトインプレビューが表示されるディスプレイの最終位置に到達したかどうかについての判断が行われる。クライアントデバイスのディスプレイ上の最終位置に到達していないと判断される場合、410のように、インフォームドオプトインプレビューが、表示情報のスクロールと一致する正方向に進行され、例としてのプロセス400は、決定ブロック406に戻り、継続する。一方、クライアントデバイスのディスプレイ上の最終位置に到達したと判断される場合、411のように、インフォームドオプトインプレビューの最終フレームが、クライアントデバイスのディスプレイ上に提示され、例としてのプロセス400は、決定ブロック406に戻り、継続する。
【0045】
決定ブロック408に戻って、表示情報を正方向にスクロールするための入力が受信されていないと判断される場合、412のように、表示情報を負方向(即ち、正方向の反対方向)にスクロールするための入力が受信されたかどうかについて判断が行われる。表示情報を負方向にスクロールするための入力も受信されていないと判断される場合、例としてのプロセス400は、決定ブロック406に戻り、継続する。一方、表示情報を負方向にスクロールするための入力が受信されたと判断される場合、413のように、クライアントデバイスのディスプレイ上の初期位置が、提示されるインフォームドオプトインプレビューによって受信されたかどうかについて判断が行われる。初期位置に到達したと判断される場合、415のように、インフォームドオプトインプレビューの先頭フレームが、クライアントデバイスのディスプレイ上に提示される。初期位置に到達していないと判断される場合、414のように、インフォームドオプトインプレビューは、表示情報のスクロールと一致する方式で、負方向に後退される。先頭フレームを提示する(ブロック415)か、またはインフォームドオプトインプレビューの提示を負方向に後退させる(ブロック414)と、例としてのプロセスは、決定ブロック406に戻り、継続する。
【0046】
例としてのプロセス400は、インフォームドオプトインプレビューが提示される所要時間の間、クライアントデバイスのディスプレイ上の全体または一部において継続してもよい。このように、ユーザは、クライアントデバイスのディスプレイ上のインフォームドオプトインプレビューの提示の進行または後退を制御することができ、ユーザが、提示されるインフォームドオプトインプレビューに関連付けられた動画広告を見たいかどうかについて、情報に基づく決定を行うことができる。
【0047】
いくつかの実施態様では、ディスプレイスクロールの方向を判断することに加えて、スクロールの速度が、判断されてもよい。判断されたスクロールの速度が、閾値を超える場合、インフォームドオプトインプレビューの提示が進行/後退するときに、インフォームドオプトインプレビューの1つまたは複数のフレームが、クライアントデバイスのディスプレイ上に提示されなくともよい。判断される速度または閾値をスクロールが超えるときに、インフォームドオプトインプレビューのフレームをスキップすることは、オプトインプレビュー提示のよりスムーズな遷移をもたらし得る。
【0048】
図5は、実施態様による、例としての動画広告提示及び課金プロセス500のフロー図である。多くの実施態様では、製品または広告のプロモータは、説明される実施態様を用いて、提示用の動画広告を提供し得る。このようなプロモータは、広告に表されている製品の販売業者、広告アグリゲータ、再販業者などであってもよい。説明される実施態様において、動画広告のプロモータは、広告を代表するインフォームドオプトインプレゼンテーションの提示に対して料金を請求しなくともよい。一方、以下の例としてのプロセス500において説明されるように、ユーザが、インフォームドオプトインプレビューに関連付けられた動画広告の一部または全てを選択し、視聴するとき、プロモータは、料金を請求され、または課金されてもよい。ユーザは、インフォームドオプトインプレビューを見た後で、動画広告を視聴するためにインフォームドコンセント及び選択を行っているため、動画広告の提示に対して請求される価格は、より高額であってもよい。同様に、ユーザは、広告の内容に関して通知された後で、動画広告を選択し、視聴するために肯定的な決定を行っているため、広告されたアイテムまたはサービスに対するユーザ購入のコンバージョンは、料金が支払われる視聴済み動画広告に対してより高額であるとみられる。
【0049】
例としてのプロセス500は、501のように、インフォームドオプトインプレビューのユーザ選択、または、上述のように推測されているユーザ選択を受信すると開始する。このような選択は、インフォームドオプトインプレビューに関連付けられた動画広告を見るための、ユーザによる要求を示している。選択を受信すると、502のように、選択されたインフォームドオプトインプレビューに関連付けられる動画広告が、デバイスのディスプレイ上でユーザに提示される。上述したように、ユーザ選択に応答する動画広告の提示は、デバイスのディスプレイ上のスクリーン全体、クライアントデバイスのディスプレイの、インフォームドオプトインプレビューによって消費されるのと同じ部分、またはクライアントデバイスのディスプレイ上の任意の他の位置に提供され得る。
【0050】
動画広告が提示されるとき、504のように、動画広告の提示が終了したかどうかについての判断が行われる。例えば、広告が、クライアントデバイス上にもう提示されないように、ユーザが、動画広告の再生もしくは提示を停止する場合、及び/または提示された情報をナビゲートする場合、クライアントデバイス(または、クライアントデバイス上で実行中のアプリケーション)は、動画広告の提示が終了したことを示す通知を、例としてのプロセス500に提供し得る。このような指示は、終了前に提示されていた動画広告の量または所要時間の識別を含んでもよい。
【0051】
動画広告の提示が終了していないと判断される場合、506のように、動画広告の提示が完了したかどうかについての判断が行われる。終了と同様に、動画広告の提示が完了すると、クライアントデバイス、及び/またはクライアントデバイス上で実行中のアプリケーションは、動画広告の提示が完了したことを示す通知を、例としてのプロセス500に提供し得る。
【0052】
動画広告の提示が、終了しておらず、かつ完了していないと判断される場合、例としてのプロセスは、ブロック502に戻って継続する。一方、動画広告の提示が、終了しておらず(決定ブロック504)、完了した(決定ブロック506)と判断される場合、508のように、合意済みの全額が、広告の提示に対して広告のプロモータに請求または課金される。
【0053】
決定ブロック504に戻って、動画広告の提示が、動画広告の提示完了前に終了されたと判断される場合、510のように、動画広告の最小閾値が、終了前に提示されたかどうかについての判断が行われる。最小閾値は、任意の定義済み、または同意済みの動画広告の量またはパーセンテージであってもよい。例えば、最小閾値が、動画広告の提示の少なくとも10パーセントであると判断されてもよい。他の実施態様では、動画広告のいかなる提示も最小閾値を超えると考えられるように、最小閾値は、0パーセントであってもよい。さらに他の実施態様では、最小閾値は、異なる値またはパーセンテージであってもよい。
【0054】
動画広告の提示が、最小閾値を越えなかったと判断される場合、512のように、動画広告のプロモータは、動画広告の部分的な提示に対して料金を請求または課金されない。
【0055】
動画広告の提示が最小閾値を越えたと判断される場合、514のように、動画広告の提示が最大閾値を越えたかどうかについての判断が行われる。最小閾値と同様に、最大閾値は、任意の同意済み、または定義済みの動画広告の量またはパーセンテージであってもよい。例えば、最大閾値が、動画広告の提示の少なくとも85パーセントであると判断されてもよい。他の実施態様では、最小閾値は、より高いか、またはより低くてもよい。
【0056】
動画広告の提示が、最大閾値を越えたと判断される場合、508のように、広告のプロモータは、広告の提示に対して全額を請求または課金される。一方、動画広告の提示が、最大閾値を越えていないと判断される場合、516のように、部分的または比例した金額または料金が、動画広告のプロモータに課金または請求される。部分的な、または比例した金額は、ユーザに実際に提示される動画広告の量に対応し得る。
【0057】
上記の実施例は、視聴された、または提示された動画広告の量に基づいて、動画広告の視聴または提示に対して広告主に料金を請求することを説明しているが、他の実施態様では、料金(部分的な、または全ての料金のいずれか)が、動画広告のいくらかの視聴または提示時に、広告主に請求されてもよい。例えば、オプトインプレビューのユーザ選択が受信され、対応する動画が提示のために送信される場合、ユーザに実際に提示される動画広告の量に関わりなく、動画広告のプロモータは、その時点で料金を請求されてもよい。
【0058】
図6は、本明細書で説明される多様な実施態様に従って使用され得る、例としてのクライアントデバイス600を示す。この実施例では、クライアントデバイス600は、ディスプレイ602を含み、任意で、カメラなどの少なくとも1つの入力コンポーネント604を、デバイスのディスプレイ602と同じ側に含む。クライアントデバイス600は、また、スピーカ606などのオーディオトランスデューサを含んでもよく、任意で、マイクロフォン608を含んでもよい。概して、クライアントデバイス600は、ユーザがクライアントデバイス600と対話するのを可能にする、任意の形態の入力/出力コンポーネントを有し得る。例えば、デバイスとのユーザ対話を可能にするための多様な入力コンポーネントは、タッチベースディスプレイ602(例えば、抵抗性、容量性)、カメラ(ジェスチャトラッキング用など)、マイクロフォン、全地球測位システム(GPS)、コンパス、またはそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。これらの入力コンポーネントのうちの1つまたは複数が、デバイス上に含まれてもよく、またはそうでない場合、デバイスと通信関係にあってもよい。多様な他の入力コンポーネント及び入力コンポーネントの組み合わせが、本明細書に含まれる教示及び示唆に照らして明らかであるべきであるように、多様な実施態様の範囲内で同様に使用され得る。
【0059】
本明細書で説明される多様な機能性を提供するために、図7は、図6に関して説明され、ここで説明されるクライアントデバイス600などの、クライアントデバイス600の基本コンポーネント700の例としてのセットを示す。この実施例では、デバイスは、少なくとも1つのメモリデバイスまたは素子704に記憶され得る命令を実行するための、少なくとも1つの中央プロセッサ702を含む。当業者には明らかなように、デバイスは、多くの種類のメモリ、データストレージ、またはプロセッサ702による実行用のプログラム命令のための第1のデータストレージなどの、コンピュータ可読記憶媒体を含み得る。リムーバブル記憶メモリは、他のデバイスなどと情報を共有するために利用可能であってもよい。デバイスは、典型的には、タッチベースディスプレイ、エレクトロニックインク(e-ink)、有機発光ダイオード(OLED)、または液晶ディスプレイ(LCD)などの、何らかの種類のディスプレイ706を含むこととなる。
【0060】
例としてのクライアントデバイスは、また、ユーザからの従来通りの入力を受信することが可能な、少なくとも1つの追加の入力デバイスを含んでもよい。この従来通りの入力は、例えば、プッシュボタン、タッチパッド、タッチベースディスプレイ、ホイール、ジョイスティック、キーボード、マウス、トラックボール、キーパッド、または、それによってユーザがデバイスにコマンドを入力可能な任意の他のそのようなデバイスまたは素子を含み得る。これらのI/Oデバイスは、ワイヤレス、赤外線、Bluetooth、またはいくつかの実施態様における他のリンクによっても接続され得る。一方、いくつかの実施態様では、そのようなデバイスは、ボタンを全く含まなくてもよく、タッチ(タッチベースディスプレイ)、音声(例えば、発話される)コマンド、またはそれらの組み合わせを通してのみ制御されてもよい。
【0061】
図8は、本明細書で説明される実施態様のうちの1つまたは複数と共に使用され得る、リモートコンピューティングリソースなどのサーバシステム800の例示的な実施態様の絵図である。サーバシステム800は、1つまたは複数の冗長プロセッサなどのプロセッサ801、動画表示アダプタ802、ディスクドライブ804、入力/出力インタフェース806、ネットワークインタフェース808、及びメモリ812を含み得る。プロセッサ801、動画表示アダプタ802、ディスクドライブ804、入力/出力インタフェース806、ネットワークインタフェース808、及びメモリ812は、通信バス810によって互いに通信可能に連結されてもよい。
【0062】
動画表示アダプタ802は、表示信号をローカルディスプレイ(図8に図示せず)に提供して、サーバシステム800のオペレータが、サーバシステム800の動作を監視及び構成することを可能にする。入力/出力インタフェース806は、同様に、マウス、キーボード、スキャナ、またはサーバシステム800のオペレータによって操作可能な他の入力及び出力デバイスなどの、図8に示されない外部入力/出力デバイスと通信する。ネットワークインタフェース808は、他のコンピューティングデバイスと通信するための、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの任意の組み合わせを含む。例えば、ネットワークインタフェース808は、サーバシステム800と、クライアントデバイス600などの他のコンピューティングデバイスとの間の通信を、図7に示されるネットワーク700を介して提供するように構成されてもよい。
【0063】
メモリ812は、概して、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、及び/または他の揮発性もしくは永続性メモリを含む。メモリ812は、サーバシステム800の動作を制御するためのオペレーティングシステム814を記憶していると示される。サーバシステム800の低水準の動作を制御するためのバイナリ入力/出力システム(BIOS)816もまた、メモリ812に記憶される。
【0064】
メモリ812は、追加的に、クライアントデバイス600及び外部ソースが、情報及びデータファイルをサーバシステム800と交換することを可能にする、ネットワークサービスを提供するためのプログラムコード及びデータを記憶する。したがって、メモリ812は、ブラウザアプリケーション818を記憶し得る。ブラウザアプリケーション818は、プロセッサ801により実行されるときに、ウェブページなどの構成可能なマークアップ文書を生成または取得する、コンピュータ実行可能命令を含む。ブラウザアプリケーション818は、データストアマネージャアプリケーション820と通信して、データストア803、クライアントデバイス600などのクライアントデバイス、外部ソースなどの間のデータ交換及びマッピングを容易にする。
【0065】
本明細書で使用される、「データストア」という用語は、データを記憶し、アクセスし、及び取得することが可能な任意のデバイスまたはデバイスの組み合わせを指し、それは、任意の標準、分散型、またはクラスタ化環境における任意の組み合わせ及び数のデータサーバ、データベース、データ記憶デバイス、及びデータ記憶媒体を含んでもよい。サーバシステム800は、クライアントデバイス600、外部ソース、及び/または動画広告サービス805のための1つまたは複数のアプリケーションの態様を実行するのに必要なものとして、データストア803と統合するための任意の適当なハードウェア及びソフトウェアを含み得る。サーバシステム800は、データストア803と協調してアクセス制御サービスを提供し、受信した動画広告を代表するインフォームドオプトインプレビューなどのコンテンツを生成することが可能である。
【0066】
データストア803は、特定の態様に関するデータを記憶するための、複数の別々のデータテーブル、データベース、または他のデータ記憶メカニズム及び媒体を含み得る。例えば、例示されるデータストア803は、デジタルアイテム(例えば、動画広告、インフォームドオプトインプレビュー)、及びそれらのアイテムに関する対応するメタデータを含む。検索履歴、ユーザプリファレンス、プロファイル、及び他の情報は、同様にデータストア内に記憶されてもよい。
【0067】
データストア803内に記憶され得る多くの他の態様が存在し得ると理解されるべきである。それは、上記で適切に列挙されたメカニズムのうちのいずれか、またはデータストアのいずれかの追加のメカニズムに記憶され得る。データストア803は、サーバシステム800から命令を受信し、それに応答してデータを取得し、更新し、または処理するように、データストアと関連付けられるロジックを通して動作可能であってもよい。
【0068】
メモリ812は、また、動画広告サービス805を含んでもよい。動画広告サービス805は、サーバシステム800の機能のうちの1つまたは複数を実装するために、プロセッサ801によって実行可能であってもよい。1つの実施態様では、動画広告サービス805は、メモリ812に記憶される1つまたは複数のソフトウェアプログラムにおいて具現化される命令を表してもよい。別の実施態様では、動画広告サービス805は、ハードウェア、ソフトウェア命令、またはそれらの組み合わせを表し得る。
【0069】
サーバシステム800は、1つの実施態様において、1つまたは複数のコンピュータネットワークまたは直接接続を用いて、通信リンクを介して相互接続される複数のコンピュータシステム及びコンポーネントを利用する分散型環境である。しかしながら、そのようなシステムは、図8に示されるより少数の、またはより多数のコンポーネントを有するシステムにおいても、同様に良好に動作し得ることが、当業者によって理解されるであろう。したがって、図8の描写は、本質的には例示であると取られるべきであり、本開示の範囲に限定されるべきではない。
【0070】
本明細書で開示される実施態様は、コンピュータ実行可能命令が記憶されている非一時的コンピュータ可読媒体を含んでもよく、命令は、実行されるときに、少なくとも1つのコンピュータプロセッサを有するコンピュータシステムに、クライアントデバイス上に提示されるべきコンテンツに対する要求を受信することと、クライアントデバイスのディスプレイ上に、コンテンツの一部、及び動画広告を代表するインフォームドオプトインプレビューの先頭フレームを少なくとも含む情報を表示することと、クライアントデバイスのディスプレイ上に提示される情報の正のスクロールを検出することと、正のスクロールに応答して、表示される情報を更新することであって、インフォームドオプトインプレビューを正方向に、正のスクロールと一致する速度で進行させることを含む、表示される情報を更新することと、クライアントデバイスのディスプレイ上に提示される情報の負のスクロールを検出することと、負のスクロールに応答して、表示される情報を更新することであって、インフォームドオプトインプレビューを負方向に、負のスクロールと一致する速度で後退させることを含む、表示される情報を更新することと、を含む方法を実行させる。
【0071】
任意で、方法は、正のスクロールに応答して、インフォームドオプトインプレビューの位置が、ディスプレイ上の最終位置にあると判断することと、インフォームドオプトインプレビューの最終フレームを提示することと、をさらに含んでもよい。任意で、方法は、負のスクロールに応答して、インフォームドオプトインプレビューの位置が、ディスプレイ上の初期位置にあると判断することと、インフォームドオプトインプレビューの先頭フレームを提示することと、をさらに含んでもよい。任意で、インフォームドオプトインプレビューは、広告に関連付けられる複数のインフォームドオプトインプレビューから、クライアントデバイスのディスプレイサイズに少なくとも一部基づいて選択されてもよく、複数のインフォームドオプトインプレビューのそれぞれが、異なる所要時間または異なる解像度のうちの少なくとも1つを含んでもよい。任意で、インフォームドオプトインプレビューが、クライアントデバイスのディスプレイを渡ってスクロールされるとき、インフォームドオプトインプレビューが、先頭フレームから最終フレームに進行することとなるように、インフォームドオプトインプレビューが、選択されてもよい。
【0072】
本明細書で開示する実施形態は、プロセッサと、プロセッサに連結され、かつプロセッサにより実行されるときに、プロセッサに少なくとも、クライアントデバイスのディスプレイ上に情報を提示することであって、情報が、インフォームドオプトインプレビューの先頭フレームを含み、インフォームドオプトインプレビューが、動画広告の代表である、提示することと、情報のスクロールを検出することと、インフォームドオプトインプレビューの提示が、クライアントデバイスのディスプレイ上のインフォームドオプトインプレビューの位置に対応するように、インフォームドオプトインプレビューの提示をスクロールと一致する速度で進行することと、を行わせるプログラム命令を記憶するメモリと、のうちの1つまたは複数を含む、コンピューティングシステムを含み得る。
【0073】
任意で、プログラム命令は、1つまたは複数のプロセッサにより実行されるときに、1つまたは複数のプロセッサにさらに少なくとも、インフォームドオプトインプレビューの選択を受信することと、インフォームドオプトインプレビューに関連付けられる動画広告を提示させることと、を行わせてもよい。任意で、プログラム命令は、1つまたは複数のプロセッサにより実行されるときに、1つまたは複数のプロセッサにさらに少なくとも、クライアントデバイス上に提示される動画広告の量を判断することと、動画広告のプロモータに対して料金を請求することと、を行わせてもよい。任意で、料金は、提示される動画広告の量に少なくとも一部基づいてもよい。任意で、プログラム命令は、1つまたは複数のプロセッサにより実行されるときに、1つまたは複数のプロセッサにさらに少なくとも、クライアントデバイスのディスプレイ上に提示される動画の量が、最大閾値を越えないと判断すること、を行わせてもよく、料金は、動画広告がクライアントデバイス上に完全に提示されるときに請求される全額よりも少なくてもよい。任意で、プログラム命令は、1つまたは複数のプロセッサにより実行されるときに、1つまたは複数のプロセッサにさらに少なくとも、クライアントデバイスのディスプレイ上に提示される動画の量が、最大閾値を越えると判断すること、を行わせてもよく、料金は、動画広告がクライアントデバイス上に完全に提示されるときに請求される全額であってもよい。任意で、料金は、インフォームドオプトインプレビューがクライアントデバイス上に提示されるときに、動画広告のプロモータに請求されなくともよい。任意で、スクロールは、第1の方向であってもよく、提示の進行は、第1の方向と一致する方向であってもよい。任意で、プログラム命令は、1つまたは複数のプロセッサにより実行されるときに、1つまたは複数のプロセッサにさらに少なくとも、情報の第2のスクロールをスクロールの方向と反対方向において検出させ、インフォームドオプトインプレビューの提示が、クライアントデバイスのディスプレイ上のインフォームドオプトインプレビューの位置に対応するように、インフォームドオプトインプレビューの提示を第2のスクロールと一致する速度で後退させてもよい。任意で、インフォームドオプトインプレビューは、スクロールに応答して第1の方向に進行される動画であってもよい。
【0074】
本明細書に開示される実施態様は、実行可能命令で構成される1つまたは複数のコンピューティングシステムの制御下で、動画広告を代表するインフォームドオプトインプレビューを生成することと、インフォームドオプトインプレビューを動画広告と関連付けることと、動画広告に対応するコンテンツに対する要求をクライアントデバイスから受信することと、要求に応答して、クライアントデバイス上での提示のためにインフォームドオプトインプレビューをクライアントデバイスに送信することと、インフォームドオプトインプレビューの選択をクライアントデバイスから受信することと、選択を受信することに応答して、クライアントデバイス上での提示のために動画広告をクライアントデバイスに送信することと、のうちの1つまたは複数を実行する、コンピュータ実装方法を含み得る。
【0075】
任意で、方法は、動画広告に対応する複数のインフォームドオプトインプレビューを生成することを含むように、動画広告のインフォームドオプトインプレビューを生成することをさらに含んでもよい。コンピュータ実装された方法は、要求に少なくとも一部基づいて、クライアントデバイスのディスプレイ特性を判断することと、ディスプレイ特性に少なくとも一部基づいて、複数のインフォームドオプトインプレビューからインフォームドオプトインプレビューを選択することと、のうちの1つまたは複数をさらに実行してもよい。任意で、インフォームドオプトインプレビューの提示が、クライアントデバイスのディスプレイ上の第1の位置にインフォームドオプトインプレビューが提示されると開始し、クライアントデバイスのディスプレイの第2の位置にインフォームドオプトインプレビューが提示されると完了するように、インフォームドオプトインプレビューが生成されてもよい。任意で、第1の位置は、クライアントデバイスのディスプレイの第1の端に近接してもよく、第2の位置は、クライアントデバイスの第1の端と反対側にある、クライアントデバイスの第2の端に近接してもよい。任意で、インフォームドオプトインプレビューの提示が、クライアントデバイスのディスプレイ上のインフォームドオプトインプレビューの位置に少なくとも一部基づいてもよい。
【0076】
主題について、構造的特徴及び/または方法論的動作に特有の言い回しで説明されているが、添付の特許請求の範囲で定義される主題は、必ずしも説明した特定の特徴または動作に限定されるものではないと理解されたい。むしろ、特定の特徴及び動作は、特許請求の範囲を実装する例示の形態として開示されている。
図1
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