(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-27
(45)【発行日】2022-06-06
(54)【発明の名称】スケジューリング方法、端末および基地局
(51)【国際特許分類】
H04W 72/12 20090101AFI20220530BHJP
H04W 72/04 20090101ALI20220530BHJP
【FI】
H04W72/12 110
H04W72/04 136
(21)【出願番号】P 2019522430
(86)(22)【出願日】2017-10-23
(86)【国際出願番号】 CN2017107342
(87)【国際公開番号】W WO2018082467
(87)【国際公開日】2018-05-11
【審査請求日】2019-05-14
【審判番号】
【審判請求日】2021-04-21
(31)【優先権主張番号】201610962288.X
(32)【優先日】2016-11-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】510065207
【氏名又は名称】大唐移▲動▼通信▲設▼▲備▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】DATANG MOBILE COMMUNICATIONS EQUIPMENT CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1/F, Building 1, No.5 Shangdi East Road, Haidian District,Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100166729
【氏名又は名称】武田 幸子
(72)【発明者】
【氏名】趙 亜利
(72)【発明者】
【氏名】潘 學明
(72)【発明者】
【氏名】許 芳麗
【合議体】
【審判長】中木 努
【審判官】本郷 彰
【審判官】森田 充功
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/175631(WO,A1)
【文献】国際公開第2016/048593(WO,A1)
【文献】NTT DOCOMO,INC,sPUCCH for shortened TTI[online]、3GPP TSG-RAN WG1#86 R1-167370、[検索日 2021.11.16]、2016年8月13日アップロード、インターネット <URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_86/Docs/R1-167370.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B7/24-7/26
H04W4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
3GPP TSG SA WG1-4
3GPP TSG CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に応用されるスケジューリング方法において、
所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSR(Scheduling Request)リソースとの対応関係を特定するステップと、
SRが引き起こされることが検出された場合、前記SRを引き起こす第1サービスの第1サービス特性を特定するステップと、
前記第1サービス特性と前記対応関係に基づいて、前記第1サービス特性に対応するSRリソースを選択してSRの伝送を行うステップとを含み、
ここで、前記異なるチャネルに設定されるSRリソースは、PUCCH(Physical Uplink Control Channel)に設定されるSRリソースとsPUCCH(PUCCH for short TTI)に設定されるSRリソースを含むスケジューリング方法。
【請求項2】
所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定するステップは、
予め設定されたデフォルトルール、または、予め基地局との間でプロトコルによって取り決められたルールに基づいて、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定することを含み、あるいは、
所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係に関する基地局からの設定指令に基づいて、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定することを含む請求項1に記載のスケジューリング方法。
【請求項3】
前記第1サービス特性と前記対応関係に基づいて、前記第1サービス特性に対応するSRリソースを選択してSRの伝送を行う前に、さらに、
基地局から送信されるRRCメッセージを受信することと、
前記RRCメッセージに基づいて、前記基地局から前記端末に対しそれぞれPUCCH、sPUCCHに設定されたSRリソースを特定することとを含む請求項1に記載のスケジューリング方法。
【請求項4】
前記第1サービス特性と前記対応関係に基づいて、前記第1サービス特性に対応するSRリソースを選択してSRの伝送を行うステップは、
前記基地局から前記端末に対しそれぞれPUCCH、sPUCCHに設定されたSRリソースから、前記第1サービス特性と前記対応関係に基づいて、前記第1サービス特性に対応するSRリソースを選択してSRの伝送を行うことを含む請求項3に記載のスケジューリング方法。
【請求項5】
前記所定のサービス特性は、
QoS、プライオリティ、遅延要求のうちのひとつまたは複数を含む請求項1~4のいずれか一項に記載のスケジューリング方法。
【請求項6】
所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定することに用いられる第1特定モジュールと、
SRが引き起こされることが検出された場合、前記SRを引き起こす第1サービスの第1サービス特性を特定することに用いられる第2特定モジュールと、
前記第1サービス特性と前記対応関係に基づいて、前記第1サービス特性に対応するSRリソースを選択してSRの伝送を行うことに用いられる伝送モジュールとを含み、
ここで、前記異なるチャネルに設定されるSRリソースは、PUCCHに設定されるSRリソースとsPUCCHに設定されるSRリソースを含む端末。
【請求項7】
前記第1特定モジュールは、
予め設定されたデフォルトルール、または、予め基地局との間でプロトコルによって取り決められたルールに基づいて、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定することに用いられる第1特定ユニットを含み、あるいは、
所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係に関する基地局からの設定指令に基づいて、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定することに用いられる第2特定ユニットを含む請求項6に記載の端末。
【請求項8】
基地局に応用されるスケジューリング方法において、
端末から
SRリソースで伝送されるSRを受信する
ステップと、
所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定するステップと、
前記端末からの前記SRの伝送に用いられるSRリソースと前記対応関係に基づいて、前記SRを引き起こす第1サービスの第1サービス特性を特定するステップと、
前記第1サービス特性に基づいて、前記端末に対するスケジューリングポリシーを特定するステップとを含み、
ここで、前記異なるチャネルに設定されるSRリソースは、PUCCHに設定されるSRリソースとsPUCCHに設定されるSRリソースを含むスケジューリング方法。
【請求項9】
所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定するステップは、
予め設定されたデフォルトルール、または、予め端末との間でプロトコルによって取り決められたルールに基づいて、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定することを含み、あるいは、
所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係に関する予め生成された設定指令に基づいて、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定することを含む請求項
8に記載のスケジューリング方法。
【請求項10】
端末から伝送されるSRを受信する前に、さらに、
前記基地局から前記端末に対しそれぞれPUCCH、sPUCCHに設定されたSRリソースに関する前記端末の特定の根拠となるRRCメッセージを端末に送信することを含む請求項8に記載のスケジューリング方法。
【請求項11】
前記所定のサービス特性は、
QoS、プライオリティ、遅延要求のうちのひとつまたは複数を含む請求項8~
10のいずれか一項に記載のスケジューリング方法。
【請求項12】
前記所定のサービス特性は、プライオリティおよび遅延要求を含み、
前記第1サービス特性は、第1サービスのプライオリティおよび遅延要求を含み、
前記第1サービス特性に基づいて、前記端末に対するスケジューリングポリシーを特定するステップは、
前記第1サービスの遅延要求に基づいて、前記端末に割り当てるリソースの数を特定することと、
前記第1サービスのプライオリティに基づいて、前記端末を優先的にスケジューリングするかを特定することとを含む請求項
8に記載のスケジューリング方法。
【請求項13】
端末から
SRリソースで伝送されるSRを受信することに用いられる第2受信モジュール
と、
所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定することに用いられる第4特定モジュールと、
前記端末からの前記SRの伝送に用いられるSRリソースと前記対応関係に基づいて、前記SRを引き起こす第1サービスの第1サービス特性を特定することに用いられる第5特定モジュールと、
前記第1サービス特性に基づいて、前記端末に対するスケジューリングポリシーを特定することに用いられるスケジューリングポリシーモジュールと、含み、
ここで、前記異なるチャネルに設定されるSRリソースは、PUCCHに設定されるSRリソースとsPUCCHに設定されるSRリソースを含む基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2016年11月4日に中国特許庁に提出された中国特許出願201610962288.Xの優先権を主張し、その全ての内容が援用によりここに取り込まれる。
本開示は、通信技術分野に係り、特にスケジューリング方法、端末および基地局に係る。
【背景技術】
【0002】
LTE(Long Term Evolution)/LTE-A(LTE-Advanced)システムは、スケジューリングに基づいた通信システムである。UE(User Equipment)の送信バッファには、送信される必要のデータがあると、UEから基地局にBSR(Buffer Status Report)を送信して、UEの現在の送信バッファで送信される必要のデータ情報を基地局に知らせる。基地局は、UEからBSRを受信すると、UEから送信されるデータ量およびサービスのタイプに基づいて、対応するUL-SCH(UpLink-Shared CHannel)リソースをUEに割り当て、割り当てたUL-SCHリソースでデータを送信することをUEに通知する。
【0003】
UEは、BSRを基地局に送信するに当たり、UL-SCHリソースを使用する必要もある。UEから報知される必要のあるBSRがあるのに対しUL-SCHリソースがないと、SR(Scheduling Request)を引き起こし、送信される必要のあるBSRにUL-SCHリソースを割り当てるよう基地局に要求する。
【0004】
SRを引き起こした場合、SRの送信方式は、専用のスケジューリング要求リソースでSRを送信するD-SR方式と、ランダムアクセスプロセスによってSRを行うRA-SR方式の2種類がある。SR送信の基本的な原則は、D-SRリソースがある限り、RA-SRを使用しないことである。
【0005】
伝統的なLTEシステムにおいて、TTI(Transmission Time Interval)の長さは、1msであり、アップリンク専用スケジューリング要求SRは、PUCCH(Physical Uplink Control Channel)で伝送され、PUCCH format1/1a/1bが用いられる。
【0006】
LTE R14において、1ms TTIをサポートするほか、サービスの伝送遅延を低下させるために、短縮TTI(short TTI)メカニズムも導入されている。short TTIをサポートするために、一連の物理層チャネルが定義され、short TTIに対応するPUCCHは、改めてsPUCCH(PUCCH for short TTI)チャネルに命名される。
【0007】
現在、PUCCHとsPUCCHチャネルが同時に存在する場合に、SR伝送に関する合理的な解決策がなく、システム全体のスケジューリング性能の向上ができない。
【発明の概要】
【0008】
本開示は、PUCCHとsPUCCHチャネルが同時に存在する場合にSR伝送に関する合理的な解決策がないという関連技術の問題を解決するために、スケジューリング方法、端末および基地局を提供する。
【0009】
上述した技術課題を解決するために、本開示の実施例は、端末に応用されるスケジューリング方法を提供する。当該方法において、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定するステップと、SRが引き起こされることが検出された場合、前記SRを引き起こす第1サービスの第1サービス特性を特定するステップと、前記第1サービス特性と前記対応関係に基づいて、前記第1サービス特性に対応するSRリソースを選択してSRの伝送を行うステップとを含み、ここで、前記異なるチャネルに設定されるSRリソースは、PUCCHに設定されるSRリソースとsPUCCHに設定されるSRリソースを含む。
【0010】
選択可能に、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定するステップは、予め設定されたデフォルトルール、または、予め基地局との間でプロトコルによって取り決められたルールに基づいて、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定することを含む。
【0011】
選択可能に、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定するステップは、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係に関する基地局からの設定指令に基づいて、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定することを含む。
【0012】
選択可能に、前記第1サービス特性と前記対応関係に基づいて、前記第1サービス特性に対応するSRリソースを選択してSRの伝送を行う前に、前記スケジューリング方法において、さらに、基地局から送信されるRRCメッセージを受信することと、前記RRCメッセージに基づいて、前記基地局から前記端末に対しそれぞれPUCCH、sPUCCHに設定されたSRリソースを特定することとを含む。
【0013】
選択可能に、前記第1サービス特性と前記対応関係に基づいて、前記第1サービス特性に対応するSRリソースを選択してSRの伝送を行うステップは、前記基地局から前記端末に対しそれぞれPUCCH、sPUCCHに設定されたSRリソースから、前記第1サービス特性と前記対応関係に基づいて、前記第1サービス特性に対応するSRリソースを選択してSRの伝送を行うことを含む。
【0014】
選択可能に、前記所定のサービス特性は、QoS、プライオリティ、遅延要求のうちのひとつまたは複数を含む。
【0015】
上述した技術課題を解決するために、本開示の実施例は、さらに端末を提供する。当該端末は、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定することに用いられる第1特定モジュールと、SRが引き起こされることが検出された場合、前記SRを引き起こす第1サービスの第1サービス特性を特定することに用いられる第2特定モジュールと、前記第1サービス特性と前記対応関係に基づいて、前記第1サービス特性に対応するSRリソースを選択してSRの伝送を行うことに用いられる伝送モジュールとを含む。ここで、前記異なるチャネルに設定されるSRリソースは、PUCCHに設定されるSRリソースとsPUCCHに設定されるSRリソースを含む。
【0016】
選択可能に、前記第1特定モジュールは、予め設定されたデフォルトルール、または、予め基地局との間でプロトコルによって取り決められたルールに基づいて、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定することに用いられる第1特定ユニットを含む。
【0017】
選択可能に、前記第1特定モジュールは、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係に関する基地局からの設定指令に基づいて、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定することに用いられる第2特定ユニットを含む。
【0018】
選択可能に、前記端末は、さらに、基地局から送信されるRRCメッセージを受信することに用いられる第1受信モジュールと、前記RRCメッセージに基づいて、前記基地局から前記端末に対しそれぞれPUCCH、sPUCCHに設定されたSRリソースを特定することに用いられる第3特定モジュールとを含む。
【0019】
選択可能に、前記伝送モジュールは、前記基地局から前記端末に対しそれぞれPUCCH、sPUCCHに設定されたSRリソースから、前記第1サービス特性と前記対応関係に基づいて、前記第1サービス特性に対応するSRリソースを選択してSRの伝送を行うことに用いられる伝送ユニットを含む。
【0020】
選択可能に、前記所定のサービス特性は、QoS、プライオリティ、遅延要求のうちのひとつまたは複数を含む。
【0021】
上述した技術課題を解決するために、本開示の実施例は、さらに、基地局に応用されるスケジューリング方法を提供する。前記スケジューリング方法において、端末から伝送されるSRを受信することを含む。前記SRは、前記端末が、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定した後に、前記SRを引き起こす第1サービスの第1サービス特性と前記対応関係に基づいて、前記第1サービス特性に対応するSRリソースを選択して伝送したSRである。ここで、前記異なるチャネルに設定されるSRリソースは、PUCCHに設定されるSRリソースとsPUCCHに設定されるSRリソースを含む。
【0022】
選択可能に、端末から伝送されるSRを受信した後に、前記スケジューリング方法において、さらに、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定するステップと、前記端末からの前記SRの伝送に用いられるSRリソースと前記対応関係に基づいて、前記SRを引き起こす第1サービスの第1サービス特性を特定するステップと、前記第1サービス特性に基づいて、前記端末に対するスケジューリングポリシーを特定するステップとを含む。
【0023】
選択可能に、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定するステップは、予め設定されたデフォルトルール、または、予め端末との間でプロトコルによって取り決められたルールに基づいて、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定することを含む。
【0024】
選択可能に、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定するステップは、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係に関する予め生成された設定指令に基づいて、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定することを含む。
【0025】
選択可能に、端末から伝送されるSRを受信する前に、前記スケジューリング方法において、さらに、前記基地局から前記端末に対しそれぞれPUCCH、sPUCCHに設定されたSRリソースに関する前記端末の特定の根拠となるRRCメッセージを端末に送信することを含む。
【0026】
選択可能に、前記所定のサービス特性は、QoS、プライオリティ、遅延要求のうちのひとつまたは複数を含む。
【0027】
選択可能に、前記所定のサービス特性は、プライオリティおよび遅延要求を含み、前記第1サービス特性は、第1サービスのプライオリティおよび遅延要求を含む。前記第1サービス特性に基づいて、前記端末に対するスケジューリングポリシーを特定するステップは、前記第1サービスの遅延要求に基づいて、前記端末に割り当てるリソースの数を特定することと、前記第1サービスのプライオリティに基づいて、前記端末を優先的にスケジューリングするかを特定することとを含む。
【0028】
上述した技術課題を解決するために、本開示の実施例は、さらに基地局を提供する。当該基地局は、端末から伝送されるSRを受信することに用いられる第2受信モジュールを含む。前記SRは、前記端末が、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定した後に、前記SRを引き起こす第1サービスの第1サービス特性と前記対応関係に基づいて、前記第1サービス特性に対応するSRリソースを選択して伝送したSRである。ここで、前記異なるチャネルに設定されるSRリソースは、PUCCHに設定されるSRリソースとsPUCCHに設定されるSRリソースを含む。
【0029】
選択可能に、前記基地局は、さらに、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定することに用いられる第4特定モジュールと、前記端末からの前記SRの伝送に用いられるSRリソースと前記対応関係に基づいて、前記SRを引き起こす第1サービスの第1サービス特性を特定することに用いられる第5特定モジュールと、前記第1サービス特性に基づいて、前記端末に対するスケジューリングポリシーを特定することに用いられるスケジューリングポリシーモジュールとを含む。
【0030】
選択可能に、前記第4特定モジュールは、予め設定されたデフォルトルール、または、予め端末との間でプロトコルによって取り決められたルールに基づいて、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定することに用いられる第3特定ユニットを含む。
【0031】
選択可能に、前記第4特定モジュールは、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係に関する予め生成された設定指令に基づいて、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定することに用いられる第4特定ユニットを含む。
【0032】
選択可能に、前記基地局は、さらに、前記基地局から前記端末に対しそれぞれPUCCH、sPUCCHに設定されたSRリソースに関する前記端末の特定の根拠となるRRCメッセージを端末に送信することに用いられる送信モジュールを含む。
【0033】
選択可能に、前記所定のサービス特性は、QoS、プライオリティ、遅延要求のうちのひとつまたは複数を含む。
【0034】
選択可能に、前記所定のサービス特性は、プライオリティおよび遅延要求を含み、前記第1サービス特性は、第1サービスのプライオリティおよび遅延要求を含む。前記スケジューリングポリシーモジュールは、前記第1サービスの遅延要求に基づいて、前記端末に割り当てるリソースの数を特定することに用いられる第5特定ユニットと、前記第1サービスのプライオリティに基づいて、前記端末を優先的にスケジューリングするかを特定することに用いられる第6特定ユニットとを含む。
【0035】
本開示の実施例は、さらに、プロセッサと、トランシーバと、メモリとを含む端末を提供する。ここで、前記プロセッサは、前記メモリからプログラムを読み取ることによって、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定するプロセスと、SRが引き起こされることが検出された場合、前記SRを引き起こす第1サービスの第1サービス特性を特定するプロセスと、前記第1サービス特性と前記対応関係に基づいて、前記第1サービス特性に対応するSRリソースを選択してSRの伝送を行うプロセスとを実行することに用いられる。ここで、前記異なるチャネルに設定されるSRリソースは、PUCCHに設定されるSRリソースとsPUCCHに設定されるSRリソースを含む。前記トランシーバは、データを送受信することに用いられる。前記メモリは、前記プロセッサによる操作実行に用いられるデータを保存することに用いられる。
【0036】
本開示の実施例は、さらに、プロセッサと、トランシーバと、メモリとを含む基地局を提供する。ここで、前記プロセッサは、前記メモリからプログラムを読み取ることによって、端末から伝送されるSRを受信するプロセスを実行することに用いられる。前記SRは、前記端末が、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定した後に、前記SRを引き起こす第1サービスの第1サービス特性と前記対応関係に基づいて、前記第1サービス特性に対応するSRリソースを選択して伝送したSRである。ここで、前記異なるチャネルに設定されるSRリソースは、PUCCHに設定されるSRリソースとsPUCCHに設定されるSRリソースを含む。前記トランシーバは、データを送受信することに用いられる。前記メモリは、前記プロセッサによる操作実行に用いられるデータを保存することに用いられる。
【0037】
本開示の少なくとも1つの実施例のスケジューリング方法において、端末は、まず、所定のサービス特性と、PUCCHに設定されるSRリソースとsPUCCHに設定されるSRリソースを含む異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定し、SRが引き起こされることが検出された場合、SRを引き起こす第1サービスの第1サービス特性を特定し、それから、第1サービス特性と上記対応関係に基づいて、第1サービス特性に対応するSRリソースを選択してSRの伝送を行う。当該スケジューリング方法によれば、サービス特性に基づいて、PUCCHとsPUCCHに設定されるSRリソースに協調性を持たせることができ、サービスのニーズをより好適に満たすことができ、システム全体のスケジューリング性能を向上させた。PUCCHとsPUCCHチャネルが同時に存在する場合にSR伝送に関する合理的な解決策がないという関連技術の問題を解決した。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【
図1】一部実施例の端末に応用される本開示のスケジューリング方法のフローチャートである。
【
図2】一部実施例の端末に応用される本開示のスケジューリング方法のフローチャートである。
【
図3】一部実施例の端末に応用される本開示のスケジューリング方法のフローチャートである。
【
図4】一部実施例の基地局に応用される本開示のスケジューリング方法のフローチャートである。
【
図5】一部実施例の基地局に応用される本開示のスケジューリング方法のフローチャートである。
【
図6】一部実施例の基地局に応用される本開示のスケジューリング方法のフローチャートである。
【
図8】本開示の一部実施例の基地局の構造図である。
【
図10】本開示の一部実施例の基地局の構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
本開示の解決しようとする技術課題、技術手段および利点をより明確にするために、以下、添付図面および具体的な実施例を通じて詳細に記載する。
【0040】
図1に示すように、本開示の一部実施例の端末に応用されるスケジューリング方法において、ステップ101~103を含む。
【0041】
ステップ101において、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定する。
【0042】
ここで、前記異なるチャネルに設定されるSRリソースは、PUCCHに設定されるSRリソースとsPUCCHに設定されるSRリソースを含む。
【0043】
ここで、端末は、まず所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定し、当該対応関係に基づいて適切なSRリソースを選択する。
【0044】
ステップ102において、SRが引き起こされることが検出された場合、前記SRを引き起こす第1サービスの第1サービス特性を特定する。
【0045】
ここで、端末は、SRが引き起こされることを検出した場合、SRを引き起こす第1サービスの第1サービス特性を特定し、上記対応関係から、第1サービスの第1サービス特性を満たすことのできるSRリソースを選択する。
【0046】
ステップ103において、前記第1サービス特性と前記対応関係に基づいて、前記第1サービス特性に対応するSRリソースを選択してSRの伝送を行う。
【0047】
ここで、端末は、第1サービス特性と上記対応関係に基づいて、第1サービス特性に対応するSRリソースを選択し、SR伝送に用いられるSRリソースとする。たとえば、short TTIに対応するsPUCCHに設定されるSRリソースを選択し、または、1ms TTIに対応するPUCCHに設定されるSRリソースを選択する。よって、サービス特性に基づいて、PUCCHとsPUCCHに設定されるSRリソースに協調性を持たせ、サービスのニーズを十分に満たしている。
【0048】
本開示の一部実施例におけるスケジューリング方法は、端末が所定のサービス特性と異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係に基づいて適切なSRリソースを選択してSRの伝送を行うことによって、サービスのニーズをより好適に満たすことができ、システム全体のスケジューリング性能を向上させる。PUCCHとsPUCCHチャネルが同時に存在する場合にSR伝送に関する合理的な解決策がないという関連技術の問題を解決した。
【0049】
ここで、前記所定のサービス特性は、QoS、プライオリティ、遅延要求のうちのひとつまたは複数を含む。
【0050】
この場合、QoS、プライオリティまたは遅延要求と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定してSRリソースを選択することによって、異なるサービスのニーズを満たすSR伝送となり、システム全体のスケジューリング性能を向上させる。
【0051】
上記対応関係は、たとえば、遅延要求の高いまたはプライオリティの高いサービスによって引き起こされるSRに対し、short TTIに対応するsPUCCHに設定されるSRリソースを選択し、それ以外に対し、1ms TTIに対応するPUCCHに設定されるSRリソースを選択する。上記ステップ102において、SRを引き起こす第1サービスのプライオリティが高いと特定した場合、short TTIに対応するsPUCCHに設定されるSRリソースを選択する。
【0052】
もちろん、所定のサービス特性は、QoS、プライオリティ、遅延要求に限られず、必要に応じて、ほかのサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定してもよいが、ここでは逐一説明しない。
【0053】
本開示の一部実施例におけるスケジューリング方法は、端末がQoS、プライオリティまたは遅延要求などのサービス特性と異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係に基づいて適切なSRリソースを選択してSRの伝送を行うことによって、サービスのニーズをより好適に満たすことができ、システム全体のスケジューリング性能を向上させる。PUCCHとsPUCCHチャネルが同時に存在する場合にSR伝送に関する合理的な解決策がないという関連技術の問題を解決した。
【0054】
図2に示すように、本開示の一部実施例の端末に応用されるスケジューリング方法は、ステップ201~205を含む。
【0055】
ステップ201において、基地局から送信されるRRCメッセージを受信する。
【0056】
ここで、基地局は、RRCシグナリングによって、端末に対しそれぞれPUCCH、sPUCCHにSRリソースを設定する。ここで、sPUCCH上のSRリソースは、アップリンクのshort TTI機能の起動後のみにおいて設定される。
【0057】
ステップ202において、前記RRCメッセージに基づいて、前記基地局から前記端末に対しそれぞれPUCCH、sPUCCHに設定されたSRリソースを特定する。
【0058】
ここで、端末は、RRCメッセージに基づいて、基地局から端末に対し設定された専用のSRリソースを特定することができる。
【0059】
ステップ203において、予め設定されたデフォルトルール、または、予め基地局との間でプロトコルによって取り決められたルールに基づいて、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定する。
【0060】
ここで、前記異なるチャネルに設定されるSRリソースは、PUCCHに設定されるSRリソースとsPUCCHに設定されるSRリソースを含む。
【0061】
ここで、端末は、デフォルトルール、または、プロトコルによって取り決められたルールに基づいて、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定し、当該対応関係に基づいて適切なSRリソースを選択する。
【0062】
ステップ204において、SRが引き起こされることが検出された場合、前記SRを引き起こす第1サービスの第1サービス特性を特定する。
【0063】
ここで、端末は、SRが引き起こされることを検出した場合、SRを引き起こす第1サービスの第1サービス特性を特定し、上記対応関係から、第1サービスの第1サービス特性を満たすことのできるSRリソースを選択する。
【0064】
ステップ205において、前記基地局から前記端末に対しそれぞれPUCCH、sPUCCHに設定されたSRリソースから、前記第1サービス特性と前記対応関係に基づいて、前記第1サービス特性に対応するSRリソースを選択してSRの伝送を行う。
【0065】
ここで、端末は、基地局から端末に対し設定された専用のSRリソースから、第1サービス特性と上記対応関係に基づいて、第1サービス特性に対応するSRリソースを選択し、SR伝送に用いられるSRリソースとする。たとえば、short TTIに対応するsPUCCHに設定されるSRリソースを選択し、または、1ms TTIに対応するPUCCHに設定されるSRリソースを選択する。よって、サービス特性に基づいて、PUCCHとsPUCCHに設定されるSRリソースに協調性を持たせ、サービスのニーズを十分に満たしている。
【0066】
本開示の一部実施例におけるスケジューリング方法は、端末が、基地局から端末に対し設定された専用のSRリソースから、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係に基づいて、適切なSRリソースを選択してSRの伝送を行うことによって、サービスのニーズをより好適に満たすことができ、システム全体のスケジューリング性能を向上させる。PUCCHとsPUCCHチャネルが同時に存在する場合にSR伝送に関する合理的な解決策がないという関連技術の問題を解決した。
【0067】
ここで、前記所定のサービス特性は、QoS、プライオリティ、遅延要求のうちのひとつまたは複数を含む。
【0068】
この場合、QoS、プライオリティまたは遅延要求と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定してSRリソースを選択することによって、異なるサービスのニーズを満たすSR伝送となり、システム全体のスケジューリング性能を向上させる。
【0069】
もちろん、所定のサービス特性は、QoS、プライオリティ、遅延要求に限られず、必要に応じて、ほかのサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定してもよいが、ここでは逐一説明しない。
【0070】
上記対応関係は、たとえば、遅延要求の高いまたはプライオリティの高いサービスによって引き起こされるSRに対し、short TTIに対応するsPUCCHに設定されるSRリソースを選択し、それ以外に対し、1ms TTIに対応するPUCCHに設定されるSRリソースを選択する。上記ステップ204において、SRを引き起こす第1サービスのプライオリティが高いと特定した場合、short TTIに対応するsPUCCHに設定されるSRリソースを選択する。
【0071】
もちろん、上述した対応関係は、単に一例に過ぎず、異なるサービスのニーズを満たすのであればほかの方式で確立されてもよく、ここでは逐一説明しない。
【0072】
また、上記ステップ204において、SRを引き起こすサービスが複数であると、プライオリティの最も高い、または、遅延要求の最も高いサービスを選択して第1サービスとし、プライオリティの最も高い、または、遅延要求の最も高いサービスのサービス特性を特定する。
【0073】
本開示の一部実施例におけるスケジューリング方法は、端末が、基地局から端末に対し設定された専用のSRリソースから、QoS、プライオリティまたは遅延要求などのサービス特性と異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係に基づいて、適切なSRリソースを選択してSRの伝送を行うことによって、サービスのニーズをより好適に満たすことができ、システム全体のスケジューリング性能を向上させる。PUCCHとsPUCCHチャネルが同時に存在する場合にSR伝送に関する合理的な解決策がないという関連技術の問題を解決した。
【0074】
図3に示すように、本開示の一部実施例の端末に応用されるスケジューリング方法は、ステップ301~305を含む。
【0075】
ステップ301において、基地局から送信されるRRCメッセージを受信する。
【0076】
ここで、基地局は、RRCシグナリングによって、端末に対しそれぞれPUCCH、sPUCCHにSRリソースを設定する。ここで、sPUCCH上のSRリソースは、アップリンクのshort TTI機能の起動後のみにおいて設定される。
【0077】
ステップ302において、前記RRCメッセージに基づいて、前記基地局から前記端末に対しそれぞれPUCCH、sPUCCHに設定されたSRリソースを特定する。
【0078】
ここで、端末は、RRCメッセージに基づいて、基地局から端末に対し設定された専用のSRリソースを特定することができる。
【0079】
ステップ303において、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係に関する基地局からの設定指令に基づいて、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定する。
【0080】
ここで、前記異なるチャネルに設定されるSRリソースは、PUCCHに設定されるSRリソースとsPUCCHに設定されるSRリソースを含む。
【0081】
ここで、基地局は、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を設定し、端末は、基地局の設定指令を受信して当該対応関係を特定し、当該対応関係に基づいて適切なSRリソースを選択する。
【0082】
ステップ304において、SRが引き起こされることが検出された場合、前記SRを引き起こす第1サービスの第1サービス特性を特定する。
【0083】
ここで、端末は、SRが引き起こされることを検出した場合、SRを引き起こす第1サービスの第1サービス特性を特定し、上記対応関係から、第1サービスの第1サービス特性を満たすことのできるSRリソースを選択する。
【0084】
ステップ305において、前記基地局から前記端末に対しそれぞれPUCCH、sPUCCHに設定されたSRリソースから、前記第1サービス特性と前記対応関係に基づいて、前記第1サービス特性に対応するSRリソースを選択してSRの伝送を行う。
【0085】
ここで、端末は、基地局から端末に対し設定された専用のSRリソースから、第1サービス特性と上記対応関係に基づいて、第1サービス特性に対応するSRリソースを選択し、SR伝送に用いられるSRリソースとする。たとえば、short TTIに対応するsPUCCHに設定されるSRリソースを選択し、または、1ms TTIに対応するPUCCHに設定されるSRリソースを選択する。よって、サービス特性に基づいて、PUCCHとsPUCCHに設定されるSRリソースに協調性を持たせ、サービスのニーズを十分に満たしている。
【0086】
本開示の一部実施例におけるスケジューリング方法は、端末が、基地局から端末に対し設定された専用のSRリソースから、所定のサービス特性と異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係に基づいて適切なSRリソースを選択してSRの伝送を行うことによって、サービスのニーズをより好適に満たすことができ、システム全体のスケジューリング性能を向上させる。PUCCHとsPUCCHチャネルが同時に存在する場合にSR伝送に関する合理的な解決策がないという関連技術の問題を解決した。
【0087】
ここで、前記所定のサービス特性は、QoS、プライオリティ、遅延要求のうちのひとつまたは複数を含む。
【0088】
この場合、QoS、プライオリティまたは遅延要求と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定してSRリソースを選択することによって、異なるサービスのニーズを満たすSR伝送となり、システム全体のスケジューリング性能を向上させる。
【0089】
もちろん、所定のサービス特性は、QoS、プライオリティ、遅延要求に限られず、必要に応じて、ほかのサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定してもよいが、ここでは逐一説明しない。
【0090】
上記対応関係は、たとえば、遅延要求の高いまたはプライオリティの高いサービスによって引き起こされるSRに対し、short TTIに対応するsPUCCHに設定されるSRリソースを選択し、それ以外に対し、1ms TTIに対応するPUCCHに設定されるSRリソースを選択する。上記ステップ304において、SRを引き起こす第1サービスのプライオリティが高いと特定した場合、short TTIに対応するsPUCCHに設定されるSRリソースを選択する。
【0091】
もちろん、上述した対応関係は、単に一例に過ぎず、異なるサービスのニーズを満たすのであればほかの方式で確立されてもよく、ここでは逐一説明しない。
【0092】
また、上記ステップ304において、SRを引き起こすサービスが複数であると、プライオリティの最も高い、または、遅延要求の最も高いサービスを選択して第1サービスとし、プライオリティの最も高い、または、遅延要求の最も高いサービスのサービス特性を特定する。
【0093】
本開示の一部実施例におけるスケジューリング方法は、端末が、基地局から端末に対し設定された専用のSRリソースから、QoS、プライオリティまたは遅延要求などのサービス特性と異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係に基づいて適切なSRリソースを選択してSRの伝送を行うことによって、サービスのニーズをより好適に満たすことができ、システム全体のスケジューリング性能を向上させる。PUCCHとsPUCCHチャネルが同時に存在する場合にSR伝送に関する合理的な解決策がないという関連技術の問題を解決した。
【0094】
図4に示すように、本開示の一部実施例の基地局に応用されるスケジューリング方法は、端末から伝送されるSRを受信するステップ401を含む。前記SRは、前記端末が、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定した後に、前記SRを引き起こす第1サービスの第1サービス特性と前記対応関係に基づいて、前記第1サービス特性に対応するSRリソースを選択して伝送したSRである。
【0095】
ここで、前記異なるチャネルに設定されるSRリソースは、PUCCHに設定されるSRリソースとsPUCCHに設定されるSRリソースを含む。
【0096】
ここで、基地局が端末から受信するSRは、端末が、第1サービスの第1サービス特性と、サービス特性と異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係に基づいて、第1サービス特性に対応するSRリソースを選択して伝送したSRである。たとえば、short TTIに対応するsPUCCHに設定されるSRリソースを選択し、または、1ms TTIに対応するPUCCHに設定されるSRリソースを選択する。よって、サービス特性に基づいて、PUCCHとsPUCCHに設定されるSRリソースに協調性を持たせ、サービスのニーズを十分に満たしている。
【0097】
本開示の一部実施例におけるスケジューリング方法は、端末が所定のサービス特性と異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係に基づいて適切なSRリソースを選択してSRの伝送を行うことによって、サービスのニーズをより好適に満たすことができ、システム全体のスケジューリング性能を向上させる。PUCCHとsPUCCHチャネルが同時に存在する場合にSR伝送に関する合理的な解決策がないという関連技術の問題を解決した。
【0098】
さらに、上記ステップ401の後に、本開示の一部実施例のスケジューリング方法は、さらにステップ402~404を含む。
【0099】
ステップ402において、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定する。
【0100】
ここで、基地局は、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定し、当該対応関係において、SRを引き起こすサービスのサービス特性を特定する。
【0101】
ステップ403において、前記端末からの前記SRの伝送に用いられるSRリソースと前記対応関係に基づいて、前記SRを引き起こす第1サービスの第1サービス特性を特定する。
【0102】
ここで、基地局は、端末からのSRの伝送に用いられるSRリソースと上記対応関係に基づいて、SRを引き起こす第1サービスの第1サービス特性を正しく特定することができる。
【0103】
ステップ404において、前記第1サービス特性に基づいて、前記端末に対するスケジューリングポリシーを特定する。
【0104】
ここで、SRを引き起こす第1サービスの第1サービス特性に基づいて端末に対するスケジューリングポリシーを特定することによって、端末のサービスのニーズを十分に満たすことができ、全体のスケジューリング性能を向上させる。
【0105】
この場合、基地局は、端末が選択したSRリソースに基づいて、SRを引き起こすサービスのサービス特性を特定し、サービス特性に基づいてスケジューリングポリシーを行うことによって、全体のスケジューリング性能を向上させる。
【0106】
ここで、前記所定のサービス特性は、QoS、プライオリティ、遅延要求のうちのひとつまたは複数を含む。
【0107】
この場合、端末は、QoS、プライオリティまたは遅延要求と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定してSRリソースを選択することによって、異なるサービスのニーズを満たすSR伝送となり、システム全体のスケジューリング性能を向上させる。基地局は、QoS、プライオリティまたは遅延要求と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定することによって、SRを引き起こすサービスのQoS、プライオリティまたは遅延要求を特定し、特定済みのサービス特性に基づいてスケジューリングポリシーを行うことによって、異なるサービスのニーズを満たすスケジューリングポリシーとなり、システム全体のスケジューリング性能を向上させる。
【0108】
もちろん、所定のサービス特性は、QoS、プライオリティ、遅延要求に限られず、必要に応じて、ほかのサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定してもよいが、ここでは逐一説明しない。
【0109】
選択可能に、前記所定のサービス特性は、プライオリティおよび遅延要求を含み、前記第1サービス特性は、第1サービスのプライオリティおよび遅延要求を含む。上記ステップ404は、ステップ4041~4042を含む。
【0110】
ステップ4041において、前記第1サービスの遅延要求に基づいて、前記端末に割り当てるリソースの数を特定する。
【0111】
ここで、遅延要求の高いサービスに対し、直接、データベアラ用のリソースを十分に割り当て、BSRプロセスの省略が可能であり、サービスの伝送遅延を低くする。
【0112】
ステップ4042において、前記第1サービスのプライオリティに基づいて、前記端末を優先的にスケジューリングするかを特定する。
【0113】
ここで、プライオリティの高いサービスを優先的にスケジューリングすることによって、プライオリティの高いサービスに優先的にリソースが割り当てられることを保証する。
【0114】
この場合、遅延要求とプライオリティに基づいて、端末に対するスケジューリングポリシーを特定し、異なるサービスのニーズを満たすことができ、システム全体のスケジューリング性能を向上させる。
【0115】
本開示の一部実施例のスケジューリングにおいて、端末がQoS、プライオリティ、遅延要求などのサービス特性と異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係に基づいて適切なSRリソースを選択してSRの伝送を行うことと、基地局がQoS、プライオリティ、遅延要求などのサービス特性と異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係に基づいて端末のスケジューリングポリシーを行うことによって、サービスのニーズをより好適に満たすことができ、システム全体のスケジューリング性能を向上させる。PUCCHとsPUCCHチャネルが同時に存在する場合にSR伝送に関する合理的な解決策がないという関連技術の問題を解決した。
【0116】
図5に示すように、本開示の一部実施例の基地局に応用されるスケジューリング方法は、ステップ501~505を含む。
【0117】
ステップ501において、RRCメッセージを端末に送信する。よって、前記端末は、前記RRCメッセージに基づいて、前記基地局から前記端末に対しそれぞれPUCCH、sPUCCHに設定されたSRリソースを特定する。
【0118】
ここで、基地局は、RRCシグナリングによって、端末に対しそれぞれPUCCH、sPUCCHにSRリソースを設定する。ここで、sPUCCH上のSRリソースは、アップリンクのshort TTI機能の起動後のみにおいて設定される。
【0119】
ステップ502において、端末から伝送されるSRを受信する。前記SRは、前記端末が、所定のサービス特性と異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定した後に、前記SRを引き起こす第1サービスの第1サービス特性と前記対応関係に基づいて、前記第1サービス特性に対応するSRリソースを選択して伝送したSRである。
【0120】
ここで、前記異なるチャネルに設定されるSRリソースは、PUCCHに設定されるSRリソースとsPUCCHに設定されるSRリソースを含む。
【0121】
ここで、基地局が端末から受信するSRは、端末が、基地局から端末に対し設定された専用のSRリソースから、第1サービスの第1サービス特性と、サービス特性と異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係に基づいて、第1サービス特性に対応するSRリソースを選択して伝送したSRである。たとえば、short TTIに対応するsPUCCHに設定されるSRリソースを選択し、または、1ms TTIに対応するPUCCHに設定されるSRリソースを選択する。よって、サービス特性に基づいて、PUCCHとsPUCCHに設定されるSRリソースに協調性を持たせ、サービスのニーズを十分に満たしている。
【0122】
ステップ503において、予め設定されたデフォルトルール、または、予め端末との間でプロトコルによって取り決められたルールに基づいて、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定する。
【0123】
ここで、基地局は、デフォルトルール、または、プロトコルによって取り決められたルールに基づいて、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定し、当該対応関係に基づいて、SRを引き起こすサービスのサービス特性を特定する。
【0124】
ステップ504において、前記端末からの前記SRの伝送に用いられるSRリソースと前記対応関係に基づいて、SRを引き起こす第1サービスの第1サービス特性を特定する。
【0125】
ここで、基地局は、端末からのSRの伝送に用いられるSRリソースと上記対応関係に基づいて、SRを引き起こす第1サービスの第1サービス特性を正しく特定することができる。
【0126】
ステップ505において、前記第1サービス特性に基づいて、前記端末に対するスケジューリングポリシーを特定する。
【0127】
ここで、SRを引き起こす第1サービスの第1サービス特性に基づいて、端末に対するスケジューリングポリシーを特定することによって、端末のサービスのニーズを十分に満たすことができ、全体のスケジューリング性能を向上させる。
【0128】
本開示の一部実施例のスケジューリングにおいて、端末が所定のサービス特性と異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係に基づいて、基地局から端末に対し設定された専用のSRリソースから適切なSRリソースを選択してSRの伝送を行うことと、基地局が所定のサービス特性と異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係に基づいて端末のスケジューリングポリシーを行うことによって、サービスのニーズをより好適に満たすことができ、システム全体のスケジューリング性能を向上させる。PUCCHとsPUCCHチャネルが同時に存在する場合にSR伝送に関する合理的な解決策がないという関連技術の問題を解決した。
【0129】
ここで、前記所定のサービス特性は、QoS、プライオリティ、遅延要求のうちのひとつまたは複数を含む。
【0130】
この場合、端末がQoS、プライオリティまたは遅延要求と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定してSRリソースを選択することによって、異なるサービスのニーズを満たすSR伝送となり、システム全体のスケジューリング性能を向上させる。基地局は、QoS、プライオリティまたは遅延要求と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定することによって、SRを引き起こすサービスのQoS、プライオリティまたは遅延要求を特定し、特定済みのサービス特性に基づいてスケジューリングポリシーを行うことによって、異なるサービスのニーズを満たすスケジューリングポリシーとなり、システム全体のスケジューリング性能を向上させる。
【0131】
もちろん、所定のサービス特性は、QoS、プライオリティ、遅延要求に限られず、必要に応じて、ほかのサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定してもよいが、ここでは逐一説明しない。
【0132】
選択可能に、前記所定のサービス特性は、プライオリティおよび遅延要求を含み、前記第1サービス特性は、第1サービスのプライオリティおよび遅延要求を含む。上記ステップ505は、ステップ5051~5052を含む。
【0133】
ステップ5051において、前記第1サービスの遅延要求に基づいて、前記端末に割り当てるリソースの数を特定する。
【0134】
ここで、遅延要求の高いサービスに対し、直接、データベアラ用のリソースを十分に割り当て、BSRプロセスの省略が可能であり、サービスの伝送遅延を低くする。
【0135】
ステップ5052において、前記第1サービスのプライオリティに基づいて、前記端末を優先的にスケジューリングするかを特定する。
【0136】
ここで、プライオリティの高いサービスを優先的にスケジューリングすることによって、プライオリティの高いサービスに優先的にリソースが割り当てられることを保証する。
【0137】
この場合、遅延要求とプライオリティに基づいて、端末に対するスケジューリングポリシーを特定し、異なるサービスのニーズを満たすことができ、システム全体のスケジューリング性能を向上させる。
【0138】
本開示の一部実施例のスケジューリングにおいて、端末がQoS、プライオリティ、遅延要求などのサービス特性と異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係に基づいて、基地局から端末に対し設定された専用のSRリソースから適切なSRリソースを選択してSRの伝送を行うことと、基地局がQoS、プライオリティ、遅延要求などのサービス特性と異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係に基づいて端末のスケジューリングポリシーを行うことによって、サービスのニーズをより好適に満たすことができ、システム全体のスケジューリング性能を向上させる。PUCCHとsPUCCHチャネルが同時に存在する場合にSR伝送に関する合理的な解決策がないという関連技術の問題を解決した。
【0139】
図6に示すように、本開示の一部実施例の基地局に応用されるスケジューリング方法は、ステップ601~605を含む。
【0140】
ステップ601において、RRCメッセージを端末に送信する。よって、前記端末は、前記RRCメッセージに基づいて、前記基地局から前記端末に対しそれぞれPUCCH、sPUCCHに設定されたSRリソースを特定する。
【0141】
ここで、基地局は、RRCシグナリングによって、端末に対しそれぞれPUCCH、sPUCCHにSRリソースを設定する。ここで、sPUCCH上のSRリソースは、アップリンクのshort TTI機能の起動後のみにおいて設定される。
【0142】
ステップ602において、端末から伝送されるSRを受信する。前記SRは、前記端末が、所定のサービス特性と異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定した後に、前記SRを引き起こす第1サービスの第1サービス特性と前記対応関係に基づいて、前記第1サービス特性に対応するSRリソースを選択して伝送したSRである。
【0143】
ここで、前記異なるチャネルに設定されるSRリソースは、PUCCHに設定されるSRリソースとsPUCCHに設定されるSRリソースを含む。
【0144】
ここで、基地局が端末から受信するSRは、端末が、第1サービスの第1サービス特性と、サービス特性と異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係に基づいて、基地局から端末に対し設定された専用のSRリソースから第1サービス特性に対応するSRリソースを選択して伝送したSRである。たとえば、short TTIに対応するsPUCCHに設定されるSRリソースを選択し、または、1ms TTIに対応するPUCCHに設定されるSRリソースを選択する。よって、サービス特性に基づいて、PUCCHとsPUCCHに設定されるSRリソースに協調性を持たせ、サービスのニーズを十分に満たしている。
【0145】
ステップ603において、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係に関する予め生成された設定指令に基づいて、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定する。
【0146】
ここで、基地局は、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を設定する。基地局は、設定指令に基づいて、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定し、当該対応関係に基づいて、SRを引き起こすサービスのサービス特性を特定する。
【0147】
ステップ604において、前記端末からの前記SRの伝送に用いられるSRリソースと前記対応関係に基づいて、SRを引き起こす第1サービスの第1サービス特性を特定する。
【0148】
ここで、基地局は、端末からのSRの伝送に用いられるSRリソースと上記対応関係に基づいて、SRを引き起こす第1サービスの第1サービス特性を正しく特定することができる。
【0149】
ステップ605において、前記第1サービス特性に基づいて、前記端末に対するスケジューリングポリシーを特定する。
【0150】
ここで、SRを引き起こす第1サービスの第1サービス特性に基づいて、端末に対するスケジューリングポリシーを特定することによって、端末のサービスのニーズを十分に満たすことができ、全体のスケジューリング性能を向上させる。
【0151】
本開示の一部実施例のスケジューリングにおいて、端末が所定のサービス特性と異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係に基づいて、基地局から端末に対し設定された専用のSRリソースから適切なSRリソースを選択してSRの伝送を行うことと、基地局が所定のサービス特性と異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係に基づいて端末のスケジューリングポリシーを行うことによって、サービスのニーズをより好適に満たすことができ、システム全体のスケジューリング性能を向上させる。PUCCHとsPUCCHチャネルが同時に存在する場合にSR伝送に関する合理的な解決策がないという関連技術の問題を解決した。
【0152】
ここで、前記所定のサービス特性は、QoS、プライオリティ、遅延要求のうちのひとつまたは複数を含む。
【0153】
この場合、端末は、QoS、プライオリティまたは遅延要求と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定してSRリソースを選択することによって、異なるサービスのニーズを満たすSR伝送となり、システム全体のスケジューリング性能を向上させる。基地局は、QoS、プライオリティまたは遅延要求と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定することによって、SRを引き起こすサービスのQoS、プライオリティまたは遅延要求を特定し、特定済みのサービス特性に基づいてスケジューリングポリシーを行うことによって、異なるサービスのニーズを満たすスケジューリングポリシーとなり、システム全体のスケジューリング性能を向上させる。
【0154】
もちろん、所定のサービス特性は、QoS、プライオリティ、遅延要求に限られず、必要に応じて、ほかのサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定してもよいが、ここでは逐一説明しない。
【0155】
選択可能に、前記所定のサービス特性は、プライオリティおよび遅延要求を含み、前記第1サービス特性は、第1サービスのプライオリティおよび遅延要求を含む。上記ステップ605は、ステップ6051~6052を含む。
【0156】
ステップ6051において、前記第1サービスの遅延要求に基づいて、前記端末に割り当てるリソースの数を特定する。
【0157】
ここで、遅延要求の高いサービスに対し、直接、データベアラ用のリソースを十分に割り当て、BSRプロセスの省略が可能であり、サービスの伝送遅延を低くする。
【0158】
ステップ6052において、前記第1サービスのプライオリティに基づいて、前記端末を優先的にスケジューリングするかを特定する。
【0159】
ここで、プライオリティの高いサービスを優先的にスケジューリングすることによって、プライオリティの高いサービスに優先的にリソースが割り当てられることを保証する。
【0160】
この場合、遅延要求とプライオリティに基づいて、端末に対するスケジューリングポリシーを特定し、異なるサービスのニーズを満たすことができ、システム全体のスケジューリング性能を向上させる。
【0161】
本開示の一部実施例のスケジューリングにおいて、端末がQoS、プライオリティ、遅延要求などのサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係に基づいて、基地局から端末に対し設定された専用のSRリソースから適切なSRリソースを選択してSRの伝送を行うことと、基地局がQoS、プライオリティ、遅延要求などのサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係に基づいて端末のスケジューリングポリシーを行うことによって、サービスのニーズをより好適に満たすことができ、システム全体のスケジューリング性能を向上させる。PUCCHとsPUCCHチャネルが同時に存在する場合にSR伝送に関する合理的な解決策がないという関連技術の問題を解決した。
【0162】
図7に示すように、本開示の一部実施例における端末は、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定することに用いられる第1特定モジュール701と、SRが引き起こされることが検出された場合、前記SRを引き起こす第1サービスの第1サービス特性を特定することに用いられる第2特定モジュール702と、前記第1サービス特性と前記対応関係に基づいて、前記第1サービス特性に対応するSRリソースを選択してSRの伝送を行うことに用いられる伝送モジュール703とを含む。ここで、前記異なるチャネルに設定されるSRリソースは、PUCCHに設定されるSRリソースとsPUCCHに設定されるSRリソースを含む。
【0163】
本開示の一部実施例における端末は、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係に基づいて、適切なSRリソースを選択してSRの伝送を行うことによって、サービスのニーズをより好適に満たすことができ、システム全体のスケジューリング性能を向上させる。PUCCHとsPUCCHチャネルが同時に存在する場合にSR伝送に関する合理的な解決策がないという関連技術の問題を解決した。
【0164】
好適な実施形態として、前記第1特定モジュール701は、予め設定されたデフォルトルール、または、予め基地局との間でプロトコルによって取り決められたルールに基づいて、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定することに用いられる第1特定ユニット7011を含む。
【0165】
別の好適な実施形態として、前記第1特定モジュール701は、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係に関する基地局からの設定指令に基づいて、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定することに用いられる第2特定ユニット7012を含む。
【0166】
選択可能に、前記端末は、さらに、基地局から送信されるRRCメッセージを受信することに用いられる第1受信モジュール704と、前記RRCメッセージに基づいて、前記基地局から前記端末に対しそれぞれPUCCH、sPUCCHに設定されたSRリソースを特定することに用いられる第3特定モジュール705とを含む。
【0167】
選択可能に、前記伝送モジュール703は、前記基地局から前記端末に対しそれぞれPUCCH、sPUCCHに設定されたSRリソースから、前記第1サービス特性と前記対応関係に基づいて、前記第1サービス特性に対応するSRリソースを選択してSRの伝送を行うことに用いられる伝送ユニット7031を含む。
【0168】
選択可能に、前記所定のサービス特性は、QoS、プライオリティ、遅延要求のうちのひとつまたは複数を含む。
【0169】
本開示の一部実施例における端末は、QoS、プライオリティまたは遅延要求などのサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係に基づいて、基地局から端末に対し設定された専用のSRリソースから適切なSRリソースを選択してSRの伝送を行うことによって、サービスのニーズをより好適に満たすことができ、システム全体のスケジューリング性能を向上させる。PUCCHとsPUCCHチャネルが同時に存在する場合にSR伝送に関する合理的な解決策がないという関連技術の問題を解決した。
【0170】
なお、本開示の一部実施例における端末は、上記
図1~
図3の方法実施例における端末で実現される各プロセスを実現することができる。上記
図1~
図3のスケジューリング方法における実施例は、いずれも当該端末の実施例に適用することができ、同一の技術効果を奏することもできる。
【0171】
図8に示すように、本開示の一部実施例における基地局は、端末から伝送されるSRを受信することに用いられる第2受信モジュール801を含む。前記SRは、前記端末が、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定した後に、前記SRを引き起こす第1サービスの第1サービス特性と前記対応関係に基づいて、前記第1サービス特性に対応するSRリソースを選択して伝送したSRである。ここで、前記異なるチャネルに設定されるSRリソースは、PUCCHに設定されるSRリソースとsPUCCHに設定されるSRリソースを含む。
【0172】
本開示の一部実施例における基地局は、端末が所定のサービス特性と異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係に基づいて適切なSRリソースを選択してSRの伝送を行うことによって、サービスのニーズをより好適に満たすことができ、システム全体のスケジューリング性能を向上させる。PUCCHとsPUCCHチャネルが同時に存在する場合にSR伝送に関する合理的な解決策がないという関連技術の問題を解決した。
【0173】
選択可能に、前記基地局は、さらに、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定することに用いられる第4特定モジュール802と、前記端末からの前記SRの伝送に用いられるSRリソースと前記対応関係に基づいて、前記SRを引き起こす第1サービスの第1サービス特性を特定することに用いられる第5特定モジュール803と、前記第1サービス特性に基づいて、前記端末に対するスケジューリングポリシーを特定することに用いられるスケジューリングポリシーモジュール804とを含む。
【0174】
好適な実施形態として、前記第4特定モジュール802は、予め設定されたデフォルトルール、または、予め端末との間でプロトコルによって取り決められたルールに基づいて、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定することに用いられる第3特定ユニットを含む。
【0175】
別の好適な実施形態として、前記第4特定モジュール802は、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係に関する予め生成された設定指令に基づいて、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定することに用いられる第4特定ユニットを含む。
【0176】
選択可能に、前記基地局は、さらに、前記基地局から前記端末に対しそれぞれPUCCH、sPUCCHに設定されたSRリソースに関する前記端末の特定の根拠となるRRCメッセージを端末に送信することに用いられる送信モジュール805を含む。
【0177】
選択可能に、前記所定のサービス特性は、QoS、プライオリティ、遅延要求のうちのひとつまたは複数を含む。
【0178】
選択可能に、前記所定のサービス特性は、プライオリティおよび遅延要求を含み、前記第1サービス特性は、第1サービスのプライオリティおよび遅延要求を含む。前記スケジューリングポリシーモジュール804は、前記第1サービスの遅延要求に基づいて、前記端末に割り当てるリソースの数を特定することに用いられる第5特定ユニットと、前記第1サービスのプライオリティに基づいて、前記端末を優先的にスケジューリングするかを特定することに用いられる第6特定ユニットとを含む。
【0179】
本開示の一部実施例において、端末がQoS、プライオリティ、遅延要求などのサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係に基づいて、基地局から端末に対し設定された専用のSRリソースから適切なSRリソースを選択してSRの伝送を行うことと、基地局がQoS、プライオリティ、遅延要求などのサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係に基づいて端末のスケジューリングポリシーを行うことによって、サービスのニーズをより好適に満たすことができ、システム全体のスケジューリング性能を向上させる。PUCCHとsPUCCHチャネルが同時に存在する場合にSR伝送に関する合理的な解決策がないという関連技術の問題を解決した。
【0180】
なお、本開示の実施例における基地局は、上記
図4~
図6の方法実施例における基地局で実現される各プロセスを実現することができる。上記
図4~
図6のスケジューリング方法における実施例は、いずれも当該基地局の実施例に適用することができ、同一の技術効果を奏することもできる。
【0181】
図9に示すように、本開示の一部実施例における端末は、プロセッサ900と、トランシーバ910と、メモリ920と、ユーザインタフェース930と、バスインタフェースとを含む。プロセッサ900と、トランシーバ910と、メモリ920と、ユーザインタフェース930は、いずれもバスインタフェースに接続される。プロセッサ900は、メモリ920からプログラムを読み取ることによって、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定するプロセスと、SRが引き起こされることが検出された場合、前記SRを引き起こす第1サービスの第1サービス特性を特定するプロセスと、前記第1サービス特性と前記対応関係に基づいて、前記第1サービス特性に対応するSRリソースを選択してSRの伝送を行うプロセスとを実行することに用いられる。ここで、前記異なるチャネルに設定されるSRリソースは、PUCCHに設定されるSRリソースとsPUCCHに設定されるSRリソースを含む。
【0182】
ここで、
図9において、バスアーキテクチャは、任意数の相互接続するバスとブリッジを含み、具体的に、プロセッサ900をはじめとする1つ又は複数のプロセッサとメモリ920をはじめとするメモリの各種類の回路が接続したものである。バスアーキテクチャは、周辺イクイップメント、レギュレーター、電力管理回路などの各種類のほかの回路を接続したものであってもよい。これらは、いずれも本分野の公知事項であるため、本文においてさらなる記載をしない。バスインタフェースにより、インタフェースが提供される。トランシーバ910は、複数の部品であってもよく、即ち送信機と受信機を含み、伝送媒体でほかの各種類の装置と通信するユニットとして提供される。ユーザ機器によっては、ユーザインタフェース930は、内部接続や外部接続する機器のインタフェースであってもよい。接続する機器は、キーパッド、ディスプレイ、スピーカ、マイクロフォン、ジョイスティックなどを含むが、それらに限られない。
【0183】
プロセッサ900は、バスアーキテクチャと通常の処理を管理する。メモリ920は、プロセッサ900による操作実行に使用されるデータを記憶できる。
【0184】
なお、本開示の実施例における端末は、上記
図1~
図3の方法実施例における端末で実現される各プロセスを実現することができる。上記
図1~
図3のスケジューリング方法における実施例は、いずれも当該端末の実施例に適用することができ、同一の技術効果を奏することもできる。
【0185】
図10に示すように、本開示の一部実施例における基地局は、プロセッサ1000と、トランシーバ1010と、メモリ1020と、バスインタフェースとを含む。プロセッサ1000と、トランシーバ1010と、メモリ1020は、いずれもバスインタフェースに接続される。プロセッサ1000は、メモリ1020からプログラムを読み取ることによって、端末から伝送されるSRをトランシーバ1010経由で受信するプロセスを実行することに用いられる。前記SRは、前記端末が、所定のサービス特性と、異なるチャネルに設定されるSRリソースとの対応関係を特定した後に、前記SRを引き起こす第1サービスの第1サービス特性と前記対応関係に基づいて、前記第1サービス特性に対応するSRリソースを選択して伝送したSRである。ここで、前記異なるチャネルに設定されるSRリソースは、PUCCHに設定されるSRリソースとsPUCCHに設定されるSRリソースを含む。
【0186】
ここで、
図10において、バスアーキテクチャは、任意数の相互接続するバスとブリッジを含み、具体的に、プロセッサ1000をはじめとする1つ又は複数のプロセッサとメモリ1020をはじめとするメモリの各種類の回路が接続したものである。バスアーキテクチャは、周辺イクイップメント、レギュレーター、電力管理回路などの各種類のほかの回路を接続したものであってもよい。これらは、いずれも本分野の公知事項であるため、本文においてさらなる記載をしない。バスインタフェースにより、インタフェースが提供される。トランシーバ1010は、複数の部品であってもよく、即ち送信機と受信機を含み、伝送媒体でほかの各種類の装置と通信するユニットとして提供される。プロセッサ1000は、バスアーキテクチャと通常の処理を管理する。メモリ1020は、プロセッサ1000による操作実行に使用されるデータを記憶できる。
【0187】
プロセッサ1000は、バスアーキテクチャと通常の処理を管理する。メモリ1020は、プロセッサ1000による操作実行に使用されるデータを記憶できる。
【0188】
なお、本開示の実施例における基地局は、上記
図4~
図6の方法実施例における基地局で実現される各プロセスを実現することができる。上記
図4~
図6のスケジューリング方法における実施例は、いずれも当該基地局の実施例に適用することができ、同一の技術効果を奏することもできる。
【0189】
本開示の各実施例において、上記各プロセスの番号の大きさは、実行順の前後を意味するのではなく、各プロセスの実行順は、その機能および内在的な論理によって確定されるものであり、本開示の実施例の実施プロセスに対しいっさい限定を構成しないと理解すべきである。
【0190】
本開示は、本開示の実施例による方法、デバイス(システム)及びコンピュータプログラムプロダクトのフローチャート及び/又はブロック図を参照して記載されている。フローチャート及び/又はブロック図における各フロー及び/又はブロック、及びフローチャート及び/又はブロック図におけるフロー及び/又はブロックの組み合わせは、コンピュータプログラムコマンドにより実現されうると理解されるべきである。これらのコンピュータプログラムコマンドを汎用コンピュータ、専用コンピュータ、嵌め込み式プロセッサ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサに提供して1つの機器を形成し、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサにより実行される指令により、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで指定される機能を実現するための装置を形成する。
【0191】
これらのコンピュータプログラムコマンドは、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスに特定の方式で動作させるを導けるコンピュータ読み出し可能なメモリに格納されてもよく、当該コンピュータ読み出し可能なメモリに格納されるコマンドにより、コマンド装置を含むプロダクトを形成する。当該コマンド装置は、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで指定される機能を実現する。
【0192】
これらのコンピュータプログラムコマンドは、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスにロードされてもよく、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスで一連の操作工程を実行することにより、コンピュータで実現される処理を形成し、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスで実行されるコマンドにより、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで指定される機能を実現するためのステップを提供する。
【0193】
以上の記載は、本開示の好ましい実施形態である。なお、当業者にとって、本開示に記載した原理を逸脱することなくいくつかの改良や修飾を行うこともできる。これらの改良や修飾も、本開示の保護範囲として見なされるべきである。