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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-27
(45)【発行日】2022-06-06
(54)【発明の名称】ポータブル取引モジュール
(51)【国際特許分類】
   G06Q 40/02 20120101AFI20220530BHJP
【FI】
G06Q40/02
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2020205730
(22)【出願日】2020-12-11
(65)【公開番号】P2022052687
(43)【公開日】2022-04-04
【審査請求日】2020-12-15
(31)【優先権主張番号】10-2020-0122822
(32)【優先日】2020-09-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2020-0122823
(32)【優先日】2020-09-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】520489983
【氏名又は名称】ヒョスン・ティーエヌエス・インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】HYOSUNG TNS INC.
【住所又は居所原語表記】281, Gwangpyeong-ro, Gangnam-gu, Seoul 06349, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100219542
【弁理士】
【氏名又は名称】大宅 郁治
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】ヨンホ・アン
(72)【発明者】
【氏名】ヨメ・ミン
(72)【発明者】
【氏名】ユンジン・ヨン
(72)【発明者】
【氏名】ヒョクジュン・ユン
(72)【発明者】
【氏名】ウォンソク・リ
(72)【発明者】
【氏名】ヘユン・リ
(72)【発明者】
【氏名】ビュンソク・ハン
【審査官】速水 雄太
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-035313(JP,A)
【文献】特開平09-152917(JP,A)
【文献】飛沫感染防止パネル「チェッカーガード」を販売開始[オンライン],株式会社寺岡精工,2020年04月16日,[検索日:2022年1月12日],インターネット:<URL: https://www.teraokaseiko.com/jp/news/press-release/2020/20200416010436/>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
係員と顧客との間に業務取引が行われる窓口に配置されるポータブル取引モジュールであって、
ポータブルユニットと、
前記業務取引に必要な情報が入力されるように、前記ポータブルユニットの一側に取り付けられる顧客デジタル部と、を含み、
前記顧客側の空間と前記係員側の空間とを区画するための仕切り部を更に含み、
前記仕切り部は、
LCD(Liquid Crystal Display)、LED(Light Emitting Diode)、及びHUD(Head Up Display)のうちの少なくとも1つ以上を含む透明ディスプレイまたは不透明ディスプレイである、
ポータブル取引モジュール。
【請求項2】
前記ポータブルユニットは、ポータブルボード部を含み、
前記ポータブルボード部は、ボード形状のプレートが折り曲げられて形成され、少なくとも一側面が開放される、
請求項1に記載のポータブル取引モジュール。
【請求項3】
前記ポータブルボード部は、
基準面を有する底部支持面部と、
前記基準面に対して第1の傾斜角に傾いて、前記係員側に対向する第1の傾斜支持面部と、
前記基準面に対して第2の傾斜角に傾いて、前記顧客側に対向する第2の傾斜支持面部と、を含み、
前記第1の傾斜角は、前記第2の傾斜角よりも大きい
請求項2に記載のポータブル取引モジュール。
【請求項4】
前記顧客デジタル部は、タブレットを含み、
前記タブレットは、
前記ポータブルボード部で上下方向に所定角度傾斜するようにティルト可能である、 請求項3に記載のポータブル取引モジュール。
【請求項5】
顧客が要求する業務サービスを提供するための係員デジタル部を更に含み、
前記係員デジタル部は、前記ポータブルボード部に対して移動可能に支持される係員モニタを含む、
請求項3に記載のポータブル取引モジュール。
【請求項6】
前記係員側の空間と前記顧客側の空間との間に連通する接客通路と、
前記接客仕切り部を殺菌するための第1の殺菌部と、
前記接客通路を殺菌するための第2の殺菌部と、を更に含む、
請求項に記載のポータブル取引モジュール。
【請求項7】
前記ポータブルユニットは、側断面が三角形状の五面体形態を有するポータブルブロック部を含む、
請求項1に記載のポータブル取引モジュール。
【請求項8】
前記ポータブルブロック部は、
底部支持面部と、
前記底部支持面部の一側端部で傾斜して形成され、前記係員側に対向する第1の傾斜支持面部と、
前記底部支持面部の他側端部で傾斜して形成され、前記顧客側に対向する第2の傾斜支持面部と、を含み、
前記第1の傾斜支持面部の前記底部支持面部に対する第1の傾斜角度は、前記第2の傾斜支持面部の前記底部支持面部に対する第2の傾斜角度よりも小さい傾斜角度を有する、 請求項に記載のポータブル取引モジュール。
【請求項9】
顧客が要求する業務サービスを提供するために、前記ポータブルブロック部の他側に取り付けられる係員デジタル部を更に含み、
前記係員デジタル部は、前記ポータブルブロック部に固定支持される係員モニタを含む、
請求項に記載のポータブル取引モジュール。
【請求項10】
前記顧客デジタル部は、
サインパッド、ピンパッド、身分証スキャナー、印鑑スキャナー、手のひら静脈端末機、NFCリーダまたは指紋認識機のうちの少なくともいずれか1つを含む、
請求項1に記載のポータブル取引モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポータブル取引モジュールに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に銀行で顧客を迎えて相談し、顧客に必要な情報を提供するために、係員は多様な事務機器と書類等を備えておいた上で顧客と相談する。多様な事務機器と書類等は、デスク上に置かれるか、引き出し等に保管されるので、係員は業務を行いながら顧客に必要な情報を提供することができる。
【0003】
しかし、事務機器と書類等をデスク上に出しておくと、デスクが散らかり、顧客との相談の際にデスク上にて資料を提供するスペースが足りなくなることがある。事務機器と書類等を引き出しに入れておくと、事務機器と書類等を使用する際に引き出しから事務機器と書類等を再び取り出さなければならないので、事務機器と書類等の使用が不便である。
【0004】
特に、伝染病が流行する状況では、係員と顧客がデスクを挟んで対面相談をする場合、係員と顧客との間に伝染のおそれがあるので、デスク上で適切な相談が困難である。
【発明の詳細な説明】
【0005】
本発明の実施例は、銀行の窓口業務を効率的に進行できるポータブル取引モジュールを提供する。
【0006】
本発明の一側面によるポータブル取引モジュールは、係員と顧客との間の業務取引が行われる窓口に配置されるポータブル取引モジュールであって、ポータブルユニットと、前記業務取引に必要な情報が入力されるように、前記ポータブルユニットの一側に取り付けられる顧客デジタル部と、を含むことができるポータブル取引モジュールを提供することができる。
【0007】
前記ポータブルユニットは、ポータブルボード部を含み、前記ポータブルボード部は、ボード形状のプレートが折り曲げられて形成され、少なくとも一側面が開放されてもよい。
【0008】
前記ポータブルボード部は、基準面を有する底部支持面部と、前記基準面に対して第1の傾斜角に傾いて、係員側に向かう方向に対向する第1の傾斜支持面部と、前記基準面に対して第2の傾斜角に傾いて、顧客側に向かう方向に対向する第2の傾斜支持面部と、を含み、前記第1の傾斜角は、前記第2の傾斜角より大きくてもよい。
【0009】
前記顧客デジタル部は、タブレットを含み、前記タブレットは、前記ポータブルボード部で上下方向に所定角度傾斜するようにティルト可能でもよい。
【0010】
前記ポータブル取引モジュールは、顧客が要求する業務サービスを提供するための係員デジタル部を含み、前記係員デジタル部は、前記ポータブルボード部に対して移動可能に支持される係員モニタを含んでもよい。
【0011】
前記ポータブル取引モジュールは、前記顧客側の空間と前記係員側の空間とを区画するための仕切り部を更に含んでもよい。
【0012】
前記仕切り部はLCD(Liquid Crystal Display)、LED(Light Emitting Diode)、及びHUD(Head Up Display)のうちの1つ以上を含む透明ディスプレイまたは不透明ディスプレイであってもよい。
【0013】
前記ポータブル取引モジュールは、前記係員側の空間と前記顧客側の空間との間に連通する接客通路と、前記接客仕切り部を殺菌するための第1の殺菌部と、前記接客通路を殺菌するための第2の殺菌部とを更に含んでもよい。
【0014】
前記ポータブルユニットは、側断面が三角形状の五面体形態を有するポータブルブロック部を含んでもよい。
【0015】
前記ポータブルブロック部は、底部支持面部と、前記係員側の方向に向かうように、前記底部支持面部の一側端部で傾斜して形成される第1の傾斜支持面部と、前記顧客側の方向に向かうように前記底部支持面部の他側端部で傾斜して形成される第2の傾斜支持面部と、を含み、前記第1の傾斜支持面部の前記底部支持面部に対する第1の傾斜角度は、前記第2の傾斜支持面部の前記底部支持面部に対する第2の傾斜角度よりも小さい傾斜角度を有してもよい。
【0016】
前記ポータブル取引モジュールは、前記ポータブルブロック部が載置可能なポータブルプレート部と、前記ポータブルプレート部上で前記顧客側の空間と前記係員側の空間とを区画するための仕切り部とを更に含んでもよい。
【0017】
前記接客仕切り部は、LCD(Liquid Crystal Display)、LED(Light Emitting Diode)、及びHUD(Head Up Display)のうちの1つ以上を含む透明ディスプレイまたは不透明ディスプレイであってもよい。
【0018】
前記ポータブル取引モジュールは、前記係員側の空間と前記顧客側の空間との間に連通する接客通路と、前記接客仕切り部を殺菌するための第1の殺菌部と、前記接客通路を殺菌するための第2の殺菌部と、を更に含んでもよい。
【0019】
前記ポータブル取引モジュールは、顧客が要求する業務サービスを提供するために、前記ポータブルブロック部の他側に取り付けられる係員デジタル部を更に含み、前記係員デジタル部は、前記ポータブルブロック部に固定支持される係員モニタを含んでもよい。
【0020】
前記顧客デジタル部は、サインパッド、ピンパッド、身分証スキャナー、印鑑スキャナー、手のひら静脈端末機、NFCリーダまたは指紋認識機のうちの少なくともいずれか1つを含んでもよい。
【0021】
本発明の実施例によれば、銀行の窓口で顧客用デバイスと係員用デバイスとを正確に区分することができ、顧客は顧客用デバイスで構成された顧客用デジタル窓口を提供してもらうことができる効果がある。
【0022】
また、セルフバンキングと共に、対面アシスト(Assist)形態のセルフバンキングを具現することで、顧客が要求する業務サービスを最小化することができ、これにより、営業機能を強化できる利点がある。
【0023】
また、業務環境のデジタル化を通じてデスク上の資料を最小化しながら競争力を確保することができ、伝染病が流行する状況でも、係員と顧客との間に伝染のおそれを最小化してデスク上で適切な相談サービスを提供することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1図1は、本発明の第1の実施例によるポータブル取引モジュールがデジタルデスクに設置された状態を示した斜視図である。
図2図2は、本発明の第1の実施例によるポータブル取引モジュールの制御流れを示したブロック図である。
図3図3は、本発明の第1の実施例によるポータブル取引モジュールを拡大して示した拡大斜視図である。
図4図4は、本発明の第1の実施例によるポータブル取引モジュールに係員用モニタが載置された状態を示した状態図である。
図5図5は、本発明の第1の実施例によるポータブル取引モジュールにおいて、タブレットがティルトされる状態を示した状態図である。
図6図6は、本発明の第1の実施例によるポータブル取引モジュールが設置されたデジタルデスクを係員側で見た斜視図である。
図7図7は、図6において、TCRが追加設置されたデジタルデスクを係員側で見た斜視図である。
図8図8は、本発明の第2の実施例によるポータブル取引モジュールがデジタルデスクに設置された状態を示した斜視図である。
図9図9は、本発明の第2の実施例によるポータブル取引モジュールがデジタルデスクに設置された状態を示した斜視図である。
図10図10は、本発明の第2の実施例の一変形によるポータブル取引モジュールが接客通路に設置された状態を示した斜視図である。
図11図11は、本発明の第2の実施例の他の変形によるポータブル取引モジュールを示した正面図である。
図12図12は、本発明の第3の実施例によるポータブル取引モジュールがデジタルデスクに設置された状態を示した斜視図である。
図13図13は、本発明の第3の実施例によるポータブル取引モジュールの制御流れを示したブロック図である。
図14図14は、本発明の第3の実施例によるポータブル取引モジュールを拡大して示した斜視図である。
図15図15は、本発明の第3の実施例によるポータブル取引モジュールを示した側面図である。
図16図16は、本発明の第3の実施例によるポータブル取引モジュールが設置されたデジタルデスクを係員側で見た斜視図である。
図17図17は、図16において、TCRが追加設置されたデジタルデスクを係員側で見た斜視図である。
図18図18は、本発明の第3の実施例によるデジタルデスクに広告モジュールが追加された状態を示した正面図である。
【発明の実施のための形態】
【0025】
以下、添付された図面を参照して本発明の実施例による構成及び作用について詳細に説明する。以下の説明は、特許請求可能な本発明の多様な側面(aspects)のうちの一つであり、下記の説明は本発明に対する詳細な技術の一部を成すことができる。ただし、本発明の説明にあたり、公知の構成または機能に関する具体的な説明は、本発明を明瞭にするために省略することがある。
【0026】
本発明は、多様な変更を加えることができ、様々な実施例を含むことができるところ、特定の実施例を図面に例示して詳細な説明に説明する。しかしながら、これは本発明を特定の実施形態に対して限定しようとするものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれる全ての変更、均等物ないし代替物を含むものと理解されるべきである。
【0027】
そして、第1、第2等のように序数を含む用語は、多様な構成要素の説明に使用されることができるが、当該構成要素はこれらの用語によって限定されるものではない。これらの用語は1つの構成要素を他の構成要素と区別する目的でのみ使用される。ある構成要素が他の構成要素に「連結されて」または「接続されて」いると言及された場合、その他の構成要素に直接的に連結または接続されていることもあるが、その間に他の構成要素が存在することもあると理解されるべきである。本願で使用した用語は、単に特定の実施例を説明するために使用されたものであって、本発明を限定しようとする意図ではない。単数の表現は、文脈上明白に異なる意味を有さない限り、複数の表現を含む。
【0028】
以下、添付の図面に基づいて本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。
【0029】
本発明の実施例によるポータブル取引モジュールは、ポータブルユニットを含むことができ、ポータブルユニットは、後述するポータブルボードユニットとポータブルブロックユニットとを含むことができる。
【0030】
図1は、本発明の第1の実施例によるポータブル取引モジュールがデジタルデスクに設置された状態を示した斜視図であり、図2は、本発明の第1の実施例によるポータブル取引モジュールの制御流れを示したブロック図であり、図3は、本発明の第1の実施例によるポータブル取引モジュールを拡大して示した拡大斜視図であり、図4は、本発明の第1の実施例によるポータブル取引モジュールに係員用モニタが載置された状態を示した状態図であり、図5は、本発明の第1の実施例によるポータブル取引モジュールにおいて、タブレットがティルトされる状態を示した状態図であり、図6は、本発明の第1の実施例によるポータブル取引モジュールが設置されたデジタルデスクを係員側で見た斜視図であり、図7は、図6において、TCRが追加設置されたデジタルデスクを係員側で見た斜視図である。
【0031】
図1乃至図7に示されたように、本発明の第1の実施例によるポータブル取引モジュール200は、ポータブルボード部210と、顧客デジタル部220と、係員デジタル部240とを含むことができる。
【0032】
ポータブルボード部210は、顧客デスク部102上に載置される形態で取り付けられることができる。ポータブルボード部210には、ポータブルボード部210と顧客デジタル部220とが備えられることができる。ポータブルボード部210は、顧客側の方向と係員側の方向とに互いに異なる傾きの傾斜面を提供することができる。かかるポータブルボード部210の傾斜面は、ボード状を有するハウジング部材が曲げられたり、折り畳まれることで形成されることができる。また、ポータブルボード部210の少なくとも一側面は、ハウジング部材によってカバーされることなく開放されることができる。
【0033】
そのために、ポータブルボード部210は、底部支持面部211と、第1の傾斜支持面部212と、第2の傾斜支持面部213とを含むことができる。例えば、ポータブルボード部210の底部支持面部211は、デスクボディ100の顧客デスク部102に面接触された状態で面支持されるので、ポータブルボード部210は顧客デスク部102上で安定に載置されることができる。
【0034】
そして、第1の傾斜支持面部212は、係員側の方向に向かうように底部支持面部211の一端部で所定角度傾斜して延びることができる。第2の傾斜支持面部213は顧客側の方向に向かうように第1の傾斜支持面部212の端部で所定角度傾斜して延びることができる。第2の傾斜支持面部213には筆記具が載置可能な挿入ホール214が形成されることができる。
【0035】
また、第1の傾斜支持面部212は、底部支持面部211を水平面にして傾斜した第2の傾斜支持面部213の傾斜角度よりも、底部支持面部211を水平面にして更に大きい傾斜角度を有することができる。これにより、第1の傾斜支持部212に載置される係員デジタル部240の係員モニタの角度は、第2の傾斜支持面部213に載置される顧客のタブレット221の角度よりも底部支持面部211に対して更に大きい傾斜角度を有することができる。
【0036】
このとき、第1の傾斜支持面部212には、係員デジタル部240を上下方向にガイドするガイドレール216が備えられることができる。ガイドレール216は係員デジタル部240を上下方向に案内するレール形態であることができる。ガイドレール216は、係員デジタル部240の上下方向移動を案内することで、デスクボディ100の段差部103の高さに応じて、係員デジタル部240の位置が適切に調節されることができる。
【0037】
また、第2の傾斜支持面部213の端部には通知ランプ215が設けられることができる。通知ランプ215は、係員端末PC340の作動信号に応じて点灯/点滅されることができる。一例として、通知ランプ215の点灯/点滅は、待機中の顧客に係員との相談が可能な状態であることを知らせる信号であることができる。
【0038】
これらの底部支持面部211と、第1の傾斜支持面部212と、第2の傾斜支持面部213との連結部位は、三角形状に折り曲げられる折り曲げ板の形態に構成されることができる。これらの底部支持面部211と、第1の傾斜支持面部212と、第2の傾斜支持面部213との内側空間には顧客デジタル部220の少なくとも一部が取り付けられることができる。
【0039】
本実施例において、ポータブルボード部210は、底部支持面部211と、第1の傾斜支持面部212と、第2の傾斜支持面部213との連結部位が三角形状に折り曲げられる折り曲げ板の形態に構成されるが、これに限定されるわけではなく、ポータブルボード部210の全体的な形状は多様に変更できる。
【0040】
ポータブルボード部210には、業務取引に必要な情報入力のための顧客デジタル部220が備えられることができる。顧客デジタル部220は、情報入力のためのタブレット221、サインパッド222、ピンパッド223、身分証スキャナー224、印鑑スキャナー225、手のひら静脈端末機226、NFCリーダ227、及び指紋認識機228のうちの少なくともいずれか1つを含むことができる。
【0041】
特に、タブレット221は、ポータブルボード部210で所定角度傾斜してティルト可能に取り付けられることができる。そのために、ポータブルボード部210には、タブレット221を所定角度ティルトするための通常のティルト装置が適用されることができる。一例として、顧客は手でタブレット221を引き寄せることで、ティルト装置のヒンジ軸を中心にタブレット221を回転させることができる。そしてタブレット221は、顧客が眺める角度に合わせてポータブルボード部210上で回転角度が調節されることができる。
【0042】
なお、タブレット221は、ポータブルボード部210の第2の傾斜支持面部213上で側方向に移動されることができる。これにより、顧客は第2の傾斜支持面部213上の便利な地点にタブレット221を位置させた状態で、タブレット221を便利に使用することができる。
【0043】
本実施例において、顧客デジタル部220は、タブレット221、サインパッド222、ピンパッド223、身分証スキャナー224、印鑑スキャナー225、手のひら静脈端末機226、NFCリーダ227、及び指紋認識機228のうちの少なくともいずれか1つを含んで構成されるが、これらに限定されるわけではなく、顧客デジタル部220は情報入力のための追加的な機器を更に含むことができる。
【0044】
係員デジタル部240は、係員デスク部101側で顧客が要求する業務サービスを提供することができる。一例として、係員デジタル部240は、係員デスク部101上に載置可能な係員モニタであることができる。係員モニタには顧客が要求する業務サービスを提供するための多様な情報が表示されることができる。
【0045】
図8乃至図9は、本発明の第2の実施例によるポータブル取引モジュールがデジタルデスクに設置された状態を示した斜視図である。
【0046】
図8乃至図9に示されたように、本発明の第2の実施例によるポータブル取引モジュール200は、ポータブルボード部210と、顧客デジタル部220と、係員デジタル部240と、接客仕切り部250とを含むことができる。
【0047】
本発明の第2の実施例を説明するにあたり、上述した第1の実施例と比較すると、本発明の第1の実施例の構成に接客仕切り部250が更に含まれる点が相違するので、以下では相違点を中心に説明し、同一の説明及び図面符号は援用する。
【0048】
接客仕切り部250は、係員デスク部101と顧客デスク部102との間を区画するように、デスクボディ100の中心部に設置されることができる。接客仕切り部250は、イメージ出力のためのディスプレイで構成されることができ、このようなディスプレイは全体的に透明な材質の透明ディスプレイまたは少なくとも一部が不透明な材質で形成された不透明ディスプレイであることができる。他の例として、接客仕切り部250は、透明な材質のプラスチック板の形態で提供されることができる。
【0049】
接客仕切り部250は、ディスプレイで構成される場合、接客仕切り部250は、LCD(Liquid Crystal Display)、LED(Light Emitting Diode)、及びHUD(Head Up Display)のうちの1つ以上を含むことができる。接客仕切り部250は、かかるディスプレイを通じて、係員によって入力された情報を表示することができる。一例として、接客仕切り部250には業務取引に必要な業務取引情報または顧客が要求する業務サービス等が表示されることができる。これにより、顧客は係員によって入力された情報を接客仕切り部250によって一目で把握できる。
【0050】
接客仕切り部250は、係員と顧客との間の業務取引のために、所定サイズの接客通路410を提供することができる。一例として、図8に示すように、接客仕切り部250の一側に所定サイズの接客空間の形態で提供されることができる。接客通路410には、係員と顧客との間の業務取引資料を伝達するための収納プレート530が位置することができる。また、図9に示すように、接客通路410は、接客仕切り部250の下部に所定サイズの接客口の形態で提供されることができる。
【0051】
図10は、本発明の第2の実施例の変形によるポータブル取引モジュールがデジタルデスクに設置された状態を示した斜視図である。
【0052】
図10に示されたように、第2の実施例の変形例によるポータブル取引モジュール200では、第1の殺菌部710を通じて接客仕切り部250及びその周囲を殺菌することができる。
【0053】
第1の殺菌部710は、接客仕切り部250を殺菌するように、接客仕切り部250の下端部に備えられる殺菌ランプを含むことができる。一例として、第1の殺菌部710は、接客仕切り部250に対しUVを照射して殺菌するUV殺菌ランプであることができる。
【0054】
一方、本発明の一実施例によるデジタルデスク10は、デスクボディ100と、ポータブル取引モジュール200と、係員入力機器320と、係員出力機器330と、係員端末PC340とを含むことができる。
【0055】
具体的に、デスクボディ100は、係員と顧客との間の業務取引が行われる銀行の窓口に配置されることができる。デスクボディ100は、上板110と上板110を支持する支持台120とを含むことができる。ここで、上板110は、係員デスク部101と、顧客デスク部102と、段差部103とを含むことができる。係員デスク部101と顧客デスク部102とは、仮想の境界線で区画される上板110上の領域であることができる。また、かかる仮想の境界線は、上板110の中心部に置かれる中心ラインであることができ、かかる中心ラインは左右方向に延びることができる。
【0056】
係員デスク部101は、段差部103を挟んで顧客デスク部102に対向するように配置されることができる。このとき、係員デスク部101は顧客デスク部102よりも下側に位置することができる。係員デスク部101には銀行の係員が位置することができる。係員デスク部101は係員が作業する空間を上板110上に提供することができる。
【0057】
係員デスク部101には、多様な事務機器及び書類等が臨時保管されることができる。なお、係員デスク部101には係員デジタル部240の少なくとも一構成が載置されることができる。一例として、係員デスク部101には係員モニタが載置されることができる。
【0058】
そして顧客デスク部102は、顧客が接客される空間を上板110上に提供することができる。顧客デスク部102には、ポータブル取引モジュール200が着脱可能に取り付けられることができる。このとき、顧客デスク部102は係員デスク部101よりも上側に位置することができる。
【0059】
また、段差部103は、係員デスク部101及び顧客デスク部102が高さ違いを有するように、デスクボディ100の中心部で段差付けられて形成されることができる。このとき、係員デスク部101は、段差部103を通じて顧客デスク部102よりも低い地点に位置することができる。
【0060】
支持台120は、上板110の両側端部を支持する一対のレッグの形態で提供されることができる。一対の支持台120の間には係員用の椅子が挿入可能なデスク空間Sが提供されることができる。本実施例において、支持台120は係員が位置する上板110の両側端部を支持する構造で提供されるが、これに限定されるわけではなく、支持台120は係員及び顧客が位置する上板110の両側端部を支持する構造で提供されることもできる。
【0061】
係員入力機器320は、係員端末PC340及び係員モニタ310に連結されることができる。係員入力機器320には係員によって情報入力が入力されることができる。このような係員入力機器320は、情報入力のためのキーボード及びスキャナー321等を含むことができる。
【0062】
係員出力機器380は、係員端末PC340の制御によって、業務サービスに関する資料を出力することができる。係員出力機器330は、用紙プリンタ331、通帳プリンタ332、カード発給器333、またはTCR(テラー専用自動現金管理機)334のうちの少なくともいずれか1つを含むことができる。
【0063】
これらの用紙プリンタ331、通帳プリンタ332、カード発給器333、またはTCR334は、係員の接近便宜性のために、係員デスク部101側に近接して位置することができる。例えば、用紙プリンタ331と、通帳プリンタ332と、カード発給器333とは係員デスク部101の一側に位置することができ、TCRは係員デスク部101の他側に位置することができる。
【0064】
また、係員端末PC340は、係員モニタ310と、係員入力機器320と、係員出力機器330とを制御するためのPC装置を含むことができる。係員端末PC340は、係員側に位置するデスク空間Sに位置することができる。係員端末PC340は、マイクロプロセッサを含む演算装置、メモリ等によって具現されることができ、その具現方式は当業者に自明な事項であるので、これ以上の詳しい説明を省略する。
【0065】
一方、このような構成の他にも、本発明の第2の実施例の他の変形によれば、ポータブル取引モジュール200が第2の殺菌部720を更に含むことができる。
【0066】
図11を更に参照すると、接客仕切り部250は、係員と顧客との間の業務取引のために所定サイズの接客通路410を提供することができる。一例として、接客通路410は、接客仕切り部250の下部に所定サイズの接客口の形態で提供されることができ、ポータブルボード部210は、その側面に接客通路410が提供されるように接客仕切り部250の下側エッジにより囲まれるように配置されることができ、ポータブルボード部210は、第1の傾斜支持面部212及び第2の傾斜支持面部213の境界に接客仕切り部250が置かれるように具備されることができる。
【0067】
第2の殺菌部720は、係員デスク部及び顧客デスク部の間に連通する接客通路410を殺菌するために、ポータブルボードの側部に設置されることができる。かかる第2の殺菌部720は、接客通路410に向かって殺菌するUV殺菌ランプであることができる。かかる第2の殺菌部720は、第1の傾斜支持面部212及び第2の傾斜支持面部213の境界(ポータブルボード部210の上側エッジ)から下側に延びるように配置されることができる。また、ポータブルボード部210の側面が開放されるように形成される場合、第2の殺菌部720は、開放された空間を下側に横切って延びることができる。
【0068】
以下、添付の図面に基づいて本発明の第3の実施例を詳細に説明する。
【0069】
図12は、本発明の第3の実施例によるポータブル取引モジュールがデジタルデスクに設置された状態を示した斜視図であり、図13は、本発明の第3の実施例によるポータブル取引モジュールの制御流れを示したブロック図であり、図14は、本発明の第3の実施例によるポータブル取引モジュールを拡大して示した斜視図であり、図15は、本発明の第3の実施例によるポータブル取引モジュールを示した側面図である。
【0070】
図12乃至図15に示されたように、本発明の第3の実施例によるポータブル取引モジュール1200は、ポータブルブロック部1210と、顧客デジタル部1220と、ポータブルプレート部1230と、係員デジタル部1240と、接客仕切り部1250とを含むことができる。
【0071】
具体的に、ポータブルブロック部1210は、側断面が三角形状の五面体形態で提供されることができる。かかるポータブルブロック部1210は、底部支持面部1211と、第1の傾斜支持面部1212と、第2の傾斜支持面部1213とを含むことができる。ポータブルブロック部1210の底部支持面部1211は、ポータブルプレート部1230に接触された状態で面支持されることができる。底部支持面部1211の一側端部と他側端部とには、第1の傾斜支持面部1212及び第2の傾斜支持面部1213が傾斜して形成されることができる。
【0072】
第1の傾斜支持面部1212は、係員側の方向に向かうように底部支持面部1211の一端部で所定角度傾斜して形成されることができる。第1の傾斜支持面部1212には係員モニタが備えられることができる。係員モニタには顧客が要求する業務サービスを提供するための多様な情報が表示されることができる。
【0073】
第2の傾斜支持面部1213は、顧客側の方向に向かうように第1の傾斜支持面部1212の端部で所定角度傾斜して延びることができる。第2の傾斜支持面部1213には、顧客デジタル部1220が備えられることができる。顧客デジタル部1220には業務取引に必要な情報が入力されることができる。
【0074】
これらの第1の傾斜支持面部1212及び第2の傾斜支持面部1213は、顧客側の方向と係員側の方向とに互いに異なる傾きの傾斜面を提供することができる。一例として、第1の傾斜支持面部1212は、底部支持面部1211を水平面にして傾斜した第2の傾斜支持面部1213の傾斜角度よりも、底部支持面部1211を水平面にして更に小さい傾斜角度を有することができる。これにより、第1の傾斜支持部1212に備えられる係員モニタの角度と、第2の傾斜支持面部1213に備えられる顧客デジタル部1220の角度は、より底部支持面部1211に対して更に小さい傾斜角度を有することができる。これにより、係員側モニタの画面が顧客側モニタの画面よりも更に大きいサイズで提供されることができるので、係員は画面視野を効果的に確保することができる。
【0075】
ポータブルブロック部1210の上端部には通知ランプ1215が設けられることができる。通知ランプ1215は係員端末PC340の作動信号に応じて点灯/点滅されることができる。一例として、通知ランプ1215の点灯/点滅は、待機中の顧客に係員との相談が可能な状態であることを知らせる信号であることができる。
【0076】
本実施例において、ポータブルブロック部1210は底部支持面部1211と、第1の傾斜支持面部1212と、第2の傾斜支持面部1213との連結部位が三角形状に折り曲げられる五面体形態に構成されるが、これに限定されるわけではなく、ポータブルブロック部1210の全体的な形状は多様に変更されることができる。
【0077】
ポータブルブロック部1210には業務取引に必要な情報入力のための顧客デジタル部1220が備えられることができる。
【0078】
顧客デジタル部1220は、業務取引に必要な情報が入力されるように、ポータブルブロック部1210に内蔵可能なデジタル装置を含むことができる。一例として、顧客デジタル部1220は、タブレット1221、サインパッド222、ピンパッド223、身分証スキャナー224、印鑑スキャナー225、手のひら静脈端末機226、NFCリーダ227、及び指紋認識機228のうちの少なくともいずれか1つを含むことができる。
【0079】
本実施例において、顧客デジタル部1220は、タブレット1221、サインパッド1222、ピンパッド1223、身分証スキャナー1224、印鑑スキャナー1225、手のひら静脈端末機1226、NFCリーダ1227、及び指紋認識機1228のうちの少なくともいずれか1つを含んで構成されるが、これに限定されるわけではなく、顧客デジタル部1220は情報入力のための追加的な機器を更に含むことができる。
【0080】
ポータブルプレート部1230は、デスクボディ1100の顧客デスク部1102に着脱可能に取り付けられる支持板の形態で提供されることができる。ポータブルプレート部1230の中心上面にはポータブルブロック部1210が載置されることができる。そして、ポータブルプレート部1230の両側上面には接客仕切り部1250が設置されることができる。
【0081】
係員デジタル部1240は、顧客が要求する業務サービスを処理するための装置を含むことができる。一例として、係員デジタル部1240は、ポータブルブロック部1210に固定支持される係員モニタを含むことができる。
【0082】
接客仕切り部1250は、係員デスク部1101と顧客デスク部1102との間を区画するようにデスクボディ100の中心部に設置されることができる。接客仕切り部1250は、イメージ出力のためのディスプレイで構成されることができ、このようなディスプレイは全体的に透明な材質の透明ディスプレイまたは少なくとも一部が不透明な材質で形成された不透明ディスプレイであることができる。他の例として、接客仕切り部1250は、透明な材質のプラスチック板の形態で提供されることもできる。
【0083】
接客仕切り部1250は、ディスプレイで構成される場合、接客仕切り部1250は、LCD(Liquid Crystal Display)、LED(Light Emitting Diode)、及びHUD(Head Up Display)のうちの1つ以上を含むことができる。接客仕切り部1250は、かかるディスプレイを通じて、係員によって入力された情報を表示することができる。一例として、接客仕切り部1250には業務取引に必要な業務取引情報または顧客が要求する業務サービス等が表示されることができる。これにより、顧客は係員によって入力された情報を接客仕切り部1250によって一目で把握できる。
【0084】
接客仕切り部1250は、係員と顧客との間の業務取引のために、所定サイズの接客通路1410を提供することができる。一例として、接客通路1410は、接客仕切り部1250の下部に所定サイズの接客口の形態で提供されることができ、ポータブルブロック部1210は、その側面に接客通路1410が提供されるように接客仕切り部1250の下側エッジにより囲まれるように配置されることができる。また、接客通路1410は、接客仕切り部1250の一側に所定サイズの接客空間の形態で提供されることができる。
【0085】
第1の殺菌部710は、接客仕切り部1250を殺菌するように、接客仕切り部1250の下端部に備えられる殺菌ランプを含むことができる。一例として第1の殺菌部1710は、接客仕切り部1250及びその周囲に対しUVを照射して殺菌するUV殺菌ランプであることができる。
【0086】
第2の殺菌部1720は、係員デスク部及び顧客デスク部の間に連通する接客通路410を殺菌するために、ポータブルボードの側部に設置される殺菌ランプを含むことができる。一例として、第2の殺菌部1720は、接客通路1410に向かってUVを照射して殺菌するUV殺菌ランプであることができる。かかる第2の殺菌部1720は、第1の傾斜支持面部1212及び第2の傾斜支持面部1213の境界(ポータブルブロック部1210の上側エッジ)から下側に延びるように配置されることができる。
【0087】
図16は、本発明の第3の実施例によるポータブル取引モジュールが設置されたデジタルデスクを係員側で見た斜視図であり、図17は、図16において、TCRが追加設置されたデジタルデスクを係員側で見た斜視図である。
【0088】
一方、図16乃至図17に示されたように、本発明によるデジタルデスク20は、デスクボディ1100と、ポータブル取引モジュール1200と、係員入力機器1320と、係員出力機器1130と、係員端末PC1340とを含むことができる。
【0089】
具体的に、デスクボディ1100は、係員と顧客との間の業務取引が行われる銀行の窓口に配置されることができる。デスクボディ1100は、上板1110と上板1110を支持する支持台1120とを含むことができる。ここで、上板1110は、係員デスク部101と、顧客デスク部102と、段差部103とを含むことができる。係員デスク部101と顧客デスク部102とは、仮想の境界線で区画される上板1110上の領域であることができる。また、かかる仮想の境界線は、上板1110の中心部に置かれる中心ラインであることができ、かかる中心ラインは左右方向に延びることができる。
【0090】
係員デスク部1101は、顧客デスク部102に対向するように配置されることができる。係員デスク部1101には銀行の係員が位置することができる。係員デスク部1101は係員が作業する空間を上板1110上に提供することができる。係員デスク部1101には多様な事務機器及び書類等が臨時保管されることができる。係員デスク部1101には顧客デジタル部1220の少なくとも一構成が位置することができる。
【0091】
そして顧客デスク部1102は、顧客が接客される空間を上板1110上に提供することができる。顧客デスク部1102は接客仕切り部1250を挟んで係員デスク部1101と区分されることができる。顧客デスク部1102には顧客デジタル部1220の少なくとも一構成が位置することができる。
【0092】
支持台1120は、上板1110の両側端部を支持する一対のレッグの形態で提供されることができる。一対の支持台1120の間には係員用の椅子または顧客用の椅子が挿入可能なデスク空間Sが提供されることができる。本実施例において、支持台1120は係員及び顧客が位置する上板1110の両側端部を支持する構造で提供されるが、これに限定されるわけではなく、支持台1120は係員が位置する上板1110の両側端部を支持する構造で提供されることもできる。
【0093】
係員入力機器1320は、係員端末PC1340及び係員モニタ1310に連結されることができる。係員入力機器1320には係員によって情報入力が入力されることができる。このような係員入力機器1320は、情報入力のためのキーボード及びスキャナー1321等を含むことができる。
【0094】
そして係員出力機器1330は、係員端末PC1340の制御によって、業務サービスに関する資料を出力することができる。係員出力機器1330は、用紙プリンタ1331、通帳プリンタ1332、カード発給器1333、またはTCR(テラー専用自動現金管理機)1334のうちの少なくともいずれか1つを含むことができる。
【0095】
これらの用紙プリンタ1331、通帳プリンタ1332、カード発給器1333、またはTCR1334は、係員の接近便宜性のために、係員デスク部1101側に近接して位置することができる。例えば、用紙プリンタ1331、通帳プリンタ1332、カード発給器1333は係員デスク部1101の一側に位置することができ、TCRは係員デスク部1101の他側に位置することができる。
【0096】
また、係員端末PC1340は、係員モニタと、係員入力機器1320と、係員出力機器1330とを制御するためのPC装置を含むことができる。係員端末PC1340は、係員側に位置するデスク空間Sに位置することができる。係員端末PC1340は、マイクロプロセッサを含む演算装置、メモリ等によって具現されることができ、その具現方式は当業者に自明な事項であるので、これ以上の詳しい説明を省略する。
【0097】
図18は、本発明の第3の実施例によるデジタルデスクに広告モジュールが追加された状態を示した正面図である。
【0098】
図18に示されたように、デスクボディ1100には、広告モジュール1600が追加で設置されることができる。広告モジュール1600は、デスクボディ1100の一側に位置することができ、上板1110から垂直に配置されることができる。
【0099】
かかる広告モジュール1600は、特定の情報、写真、グラフ等を表示できるディスプレイを含むことができ、かかるディスプレイはLCD(Liquid Crystal Display)、LED(Light Emitting Diode)、及びHUD(Head Up Display)のうちの1つ以上であることができる。この広告モジュール1600には銀行の商品を広告する広告板の機能を提供することができる。これにより、顧客は広告モジュール1600を通じて多様な種類の銀行商品に関する情報を提供してもらうことができる。
【0100】
上述のように、本発明は銀行の窓口で顧客用デバイスと係員用デバイスとを正確に区分することができ、顧客用デバイスで構成された顧客用デジタル窓口を提供してもらうことができ、対面アシスト形態のセルフバンキングを具現することで、顧客が要求する業務サービスの最小化により、営業機能を強化することができ、業務環境のデジタル化を通じてデスク上の資料を最小化しながら競争力を確保することができ、伝染病が流行する状況でも、係員と顧客との間に伝染のおそれを最小化してデスク上で適切な相談サービスを提供することができる等の優れた利点がある。
【0101】
以上、添付された図面を参照して本発明の実施例を説明したが、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者は、本発明がその技術的思想や必須的な特徴を変更することなく他の具体的な形態で実施できることが理解できるだろう。例えば、当業者は各構成要素の材質、大きさ等を適用分野に応じて変更するか、実施形態を組み合わせてまたは置換して本発明の実施例に明確に開示されていない形態で実施することができるが、これも本発明の範囲を外れないものである。従って、以上で記述した実施例は全ての面で例示的なものであって、限定的なものと理解してはならず、このように変形された実施例は本発明の特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれると言うべきである。

ここに、出願当初の特許請求の範囲の記載事項を付記する。
[1] 係員と顧客との間に業務取引が行われる窓口に配置されるポータブル取引モジュールであって、
ポータブルユニットと、
前記業務取引に必要な情報が入力されるように、前記ポータブルユニットの一側に取り付けられる顧客デジタル部と、を含む、
ポータブル取引モジュール。
[2] 前記ポータブルユニットは、ポータブルボード部を含み、
前記ポータブルボード部は、ボード形状のプレートが折り曲げられて形成され、少なくとも一側面が開放される、
[1]に記載のポータブル取引モジュール。
[3] 前記ポータブルボード部は、
基準面を有する底部支持面部と、
前記基準面に対して第1の傾斜角に傾いて、前記係員側に対向する第1の傾斜支持面部と、
前記基準面に対して第2の傾斜角に傾いて、前記顧客側に対向する第2の傾斜支持面部と、を含み、
前記第1の傾斜角は、前記第2の傾斜角よりも大きい
[2]に記載のポータブル取引モジュール。
[4] 前記顧客デジタル部は、タブレットを含み、
前記タブレットは、
前記ポータブルボード部で上下方向に所定角度傾斜するようにティルト可能である、 [3]に記載のポータブル取引モジュール。
[5] 顧客が要求する業務サービスを提供するための係員デジタル部を更に含み、
前記係員デジタル部は、前記ポータブルボード部に対して移動可能に支持される係員モニタを含む、
[3]に記載のポータブル取引モジュール。
[6] 前記顧客側の空間と前記係員側の空間とを区画するための仕切り部を更に含む、
[2]に記載のポータブル取引モジュール。
[7] 前記仕切り部は、
LCD(Liquid Crystal Display)、LED(Light Emitting Diode)、及びHUD(Head Up Display)のうちの少なくとも1つ以上を含む透明ディスプレイまたは不透明ディスプレイである、
[6]に記載のポータブル取引モジュール。
[8] 前記係員側の空間と前記顧客側の空間との間に連通する接客通路と、
前記接客仕切り部を殺菌するための第1の殺菌部と、
前記接客通路を殺菌するための第2の殺菌部と、を更に含む、
[6]に記載のポータブル取引モジュール。
[9] 前記ポータブルユニットは、側断面が三角形状の五面体形態を有するポータブルブロック部を含む、
[1]に記載のポータブル取引モジュール。
[10] 前記ポータブルブロック部は、
底部支持面部と、
前記底部支持面部の一側端部で傾斜して形成され、前記係員側に対向する第1の傾斜支持面部と、
前記底部支持面部の他側端部で傾斜して形成され、前記顧客側に対向する第2の傾斜支持面部と、を含み、
前記第1の傾斜支持面部の前記底部支持面部に対する第1の傾斜角度は、前記第2の傾斜支持面部の前記底部支持面部に対する第2の傾斜角度よりも小さい傾斜角度を有する、 [9]に記載のポータブル取引モジュール。
[11] 前記ポータブルブロック部を載置可能なポータブルプレート部と、
前記ポータブルプレート部上で前記顧客側の空間と前記係員側の空間とを区画するための仕切り部を更に含む、
[10]に記載のポータブル取引モジュール。
[12] 前記接客仕切り部は、
LCD(Liquid Crystal Display)、LED(Light Emitting Diode)、及びHUD(Head Up Display)のうちの少なくとも1つ以上を含む透明ディスプレイまたは不透明ディスプレイである、
[11]に記載のポータブル取引モジュール。
[13] 前記係員側の空間と前記顧客側の空間との間に連通する接客通路と、
前記接客仕切り部を殺菌するための第1の殺菌部と、
前記接客通路を殺菌するための第2の殺菌部と、を更に含む、
[11]に記載のポータブル取引モジュール。
[14] 顧客が要求する業務サービスを提供するために、前記ポータブルブロック部の他側に取り付けられる係員デジタル部を更に含み、
前記係員デジタル部は、前記ポータブルブロック部に固定支持される係員モニタを含む、
[10]に記載のポータブル取引モジュール。
[15] 前記顧客デジタル部は、
サインパッド、ピンパッド、身分証スキャナー、印鑑スキャナー、手のひら静脈端末機、NFCリーダまたは指紋認識機のうちの少なくともいずれか1つを含む、
[1]に記載のポータブル取引モジュール。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18