(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-27
(45)【発行日】2022-06-06
(54)【発明の名称】スマートスケールシステム及びそれを使用する方法
(51)【国際特許分類】
G01G 19/44 20060101AFI20220530BHJP
G01L 5/00 20060101ALI20220530BHJP
A61B 5/00 20060101ALI20220530BHJP
【FI】
G01G19/44 A
G01L5/00 101Z
A61B5/00 101L
(21)【出願番号】P 2021562165
(86)(22)【出願日】2020-04-17
(86)【国際出願番号】 IB2020053686
(87)【国際公開番号】W WO2020212950
(87)【国際公開日】2020-10-22
【審査請求日】2021-12-14
(32)【優先日】2019-04-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-01-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521457103
【氏名又は名称】マテオ
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】特許業務法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】セルヴァル トマ
(72)【発明者】
【氏名】ドゥ ルーズ ゴーティエ
【審査官】岡田 卓弥
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/061081(WO,A1)
【文献】特開2019-20275(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2017-0125696(KR,A)
【文献】特開2014-221160(JP,A)
【文献】特開昭59-202032(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01G 1/00-23/48
G01L 5/00- 5/28
A61B 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
非静的アイテムの正規化された重量を判定するための方法であって、
複数のロードセルから、前記非静的アイテムと関連付けられた重量データを受信することと、
前記重量データに少なくとも部分的に基づいて、前記非静的アイテムのロードセル重量を判定することと、
機械学習アルゴリズムに対する入力として、前記非静的アイテムの前記ロードセル重量を受信することと、
圧力センサのアレイから、前記非静的アイテムと関連付けられた圧力データを受信することと、
前記圧力データに少なくとも部分的に基づいて、前記非静的アイテムと関連付けられた圧力勾配を表し、前記非静的アイテムの重量分布を示す圧力ヒートマップを生成することと、
前記機械学習アルゴリズムに対する出力として、前記非静的アイテムの前記正規化された重量を生成することと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記非静的アイテムと関連付けられた過去のデータを受信することであって、前記過去のデータが、過去のロードセル重量データ及び過去の正規化された重量データを含む、受信することと、
前記過去のデータを使用して、前記機械学習アルゴリズムをトレーニングすることと、
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記過去のデータが、同じカテゴリの他の非静的アイテムと関連付けられている、
ことを特徴とする請求項
2に記載の方法。
【請求項4】
前記過去のデータが、スマートスケールシステムの前記非静的アイテムと関連付けられており、前記スマートスケールシステムが、前記複数のロードセルを含む、
ことを特徴とする請求項
2に記載の方法。
【請求項5】
前記複数のロードセルが、スマートスケールシステムに関与する前記非静的アイテムに応じて、前記重量データを生成するように構成されており、
前記スマートスケールシステムが、前記複数のロードセルを含む、
ことを特徴とする請求項
1に記載の方法。
【請求項6】
前記スマートスケールシステムに関与する前記非静的アイテムが、(i)前記スマートスケールシステムのカバー層上に立つ前記非静的アイテム、(ii)前記スマートスケールシステムの前記カバー層にわたって移動する前記非静的アイテム、又は、(iii)両方を含む、
ことを特徴とする請求項
5に記載の方法。
【請求項7】
前記圧力センサのアレイが、スマートスケールシステムに関与する前記非静的アイテムに応じて、前記圧力データを生成するように構成されており、
前記スマートスケールシステムが、前記圧力センサのアレイを含む、
ことを特徴とする請求項
1に記載の方法。
【請求項8】
前記圧力ヒートマップが、前記非静的アイテムの足部又は足と関連付けられた圧力勾配を表し、前記非静的アイテムの重量分布を示す、
ことを特徴とする請求項
1に記載の方法。
【請求項9】
前記圧力センサのアレイが、前記非静的アイテムのマットレスに結合されており、
前記方法が、
前記圧力センサのアレイから、前記非静的アイテムの睡眠セッション中に前記圧力データを受信することと、
前記非静的アイテムの前記睡眠セッション中の前記圧力データに少なくとも部分的に基づいて、前記非静的アイテムの睡眠状態を判定することと、
をさらに含むことを特徴とする請求項
1に記載の方法。
【請求項10】
前記非静的アイテムの前記睡眠状態が、(i)前記非静的アイテムが睡眠障害を有するかどうか、(ii)前記非静的アイテムの睡眠の質、又は(iii)両方を含む、
ことを特徴とする請求項
9に記載の方法。
【請求項11】
前記複数のロードセルから、前記非静的アイテムの前記睡眠セッション中の前記重量データを受信することと、
前記非静的アイテムの前記睡眠セッション中の重量データに少なくとも部分的に基づいて、前記睡眠セッション中の前記非静的アイテムの重量の変化を判定することと、
をさらに含むことを特徴とする請求項
9に記載の方法。
【請求項12】
スマートスケールシステムであって、
基板の第1の側に結合された複数のロードセルであって、非静的アイテムと関連付けられた重量データを生成するように構成されている、複数のロードセルと、
1つ以上のプロセッサを含む制御システムと、
格納された機械可読命令を有するメモリと、を備え、
前記制御システムが、前記メモリに結合されており、前記メモリ内の前記機械可読命令が、前記制御システムの前記1つ以上のプロセッサのうちの少なくとも1つによって実行されるときに、請求項
1に記載の方法が実施される、
ことを特徴とするスマートスケールシステム。
【請求項13】
カバー層をさらに備える、
ことを特徴とする請求項
12に記載のスマートスケールシステム。
【請求項14】
前記カバー層が、布のシートを含む、
ことを特徴とする請求項
13に記載のスマートスケールシステム。
【請求項15】
前記布のシートが、互いに離間した少なくとも2つの導電性布部分を含む、
ことを特徴とする請求項
14に記載のスマートスケールシステム。
【請求項16】
前記少なくとも2つの導電性布部分が、互いに少なくとも3インチ離間している、
ことを特徴とする請求項
15に記載のスマートスケールシステム。
【請求項17】
前記基板が、1つ以上のガラス片である、
ことを特徴とする請求項
12に記載のスマートスケールシステム。
【請求項18】
前記複数のロードセルが、ロードセルの4×4アレイを含み、
前記ロードセルの4×4アレイが、アナログ-デジタル変換器に結合されている、
ことを特徴とする請求項
12に記載のスマートスケールシステム。
【請求項19】
前記複数のロードセルが、少なくとも4つの単一ロードセルを含み、
前記4つの単一ロードセルの各々が、それぞれのアナログ-デジタル変換器に結合されている、
ことを特徴とする請求項
12に記載のスマートスケールシステム。
【請求項20】
前記基板の第2の対向する側に結合された圧力センサのアレイをさらに備え、
前記圧力センサのアレイが、前記非静的アイテムと関連付けられた圧力データを生成するように構成されている、
ことを特徴とする請求項
12に記載のスマートスケールシステム。
【請求項21】
前記圧力センサのアレイが、第1のシート及び第2のシートを含む、
ことを特徴とする請求項
20に記載のスマートスケールシステム。
【請求項22】
前記第1のシートが、前記第2のシートに隣接して位置決めされている感圧シートを含む、
ことを特徴とする請求項
21に記載のスマートスケールシステム。
【請求項23】
前記感圧シートが、それに印加されている圧力に応じて、その電気抵抗を変化させるように構成されている、ピエゾ抵抗シートを含む、
ことを特徴とする請求項
22に記載のスマートスケールシステム。
【請求項24】
前記第2のシートが、複数の導電性トレースパターンを含む、
ことを特徴とする請求項
21に記載のスマートスケールシステム。
【請求項25】
前記複数の導電性トレースパターンの各々が、前記圧力センサのアレイの圧力センサを画定する、
ことを特徴とする請求項
24に記載のスマートスケールシステム。
【請求項26】
前記複数の導電性トレースパターンの各々が、内側ディスク及び外側リングを含む、
ことを特徴とする請求項
24に記載のスマートスケールシステム。
【請求項27】
前記外側リングが、等辺多角形又は完全な円である、
ことを特徴とする請求項
26に記載のスマートスケールシステム。
【請求項28】
前記メモリ及び前記制御システムが、前記基板の前記第1の側に結合されている、
ことを特徴とする請求項
12に記載のスマートスケールシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2019年4月19日に出願された米国仮特許出願第62/836,476号、及び2020年1月4日に出願された米国仮特許出願第62/957,210号の優先権及び利益を主張するものであり、これらの各々はその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、健康製品、より具体的には、スマートスケールシステム及び/又はスマートマットシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
消費者はますます健康及び健康関連製品に焦点を合わせている。我々は、体重、食べるもの、立ち方などに焦点を当てている。したがって、ユーザの健康関連情報を生成する多用途装置のニーズが存在する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、これらのニーズに対処し、他の問題を解決することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示のいくつかの実装形態によれば、非静的アイテムの正規化された重量を判定するための方法が開示される。非静的アイテムと関連付けられた重量データは、複数のロードセルから受信される。非静的アイテムのロードセル重量は、重量データに少なくとも部分的に基づいて判定される。非静的アイテムのロードセル重量は、機械学習アルゴリズムの入力として受信される。非静的アイテムの正規化された重量は、機械学習アルゴリズムの出力として生成される。
【0006】
いくつかの実装形態では、機械学習アルゴリズムはさらに、入力として非静的アイテムのカテゴリを受信する。いくつかの実装形態では、非静的アイテムのカテゴリには、人物、動物、無生物、又はそれらの任意の組み合わせが含まれる。
【0007】
いくつかの実装形態では、非静的アイテムのカテゴリは、ネコ、イヌ、ウマ、ハムスター、モルモット、ウサギ、チンチラ、マウス、ラット、オウム、ヤドカリ、フェレット、爬虫類、魚、シーモンキー、又はそれらの任意の組み合わせをさらに含む。
【0008】
いくつかの実装形態では、非静的アイテムと関連付けられた過去のデータが受信される。過去のデータには、過去のロードセル重量データ及び過去の正規化された重量データが含まれる。機械学習アルゴリズムは、過去のデータを使用してトレーニングされる。いくつかの実装形態では、過去のデータは、同じカテゴリの他の非静的アイテムと関連付けられている。いくつかの実装形態では、過去のデータは、複数のロードセルを含むスマートスケールシステムの非静的アイテムと関連付けられている。
【0009】
いくつかの実装形態では、複数のロードセルは、スマートスケールシステムに関与する非静的アイテムに応じて重量データを生成するように構成されており、これは、複数のロードセルを含む。いくつかの実装形態では、スマートスケールシステムに関与する非静的アイテムは、(i)スマートスケールシステムのカバー層上に立つ非静的アイテム、(ii)スマートスケールシステムのカバー層にわたって移動する非静的アイテム、又は(iii)両方を含む。
【0010】
いくつかの実装形態では、非静的アイテムと関連付けられた圧力データは、圧力センサのアレイから受信される。いくつかの実装形態では、圧力センサのアレイは、スマートスケールシステムに関与する非静的アイテムに応じて圧力データを生成するように構成されており、これは、圧力センサのアレイを含む。
【0011】
いくつかの実装形態では、非静的アイテムと関連付けられた圧力ヒートマップは、少なくとも部分的に圧力データに基づいて生成される。いくつかの実装形態では、圧力ヒートマップは、非静的アイテムの足部又は足と関連付けられた圧力勾配を表し、非静的アイテムの重量分布を示す。
【0012】
いくつかの実装形態では、圧力センサのアレイは、非静的アイテムのマットレスに結合されている。非静的アイテムの睡眠セッション中の圧力データは、圧力センサのアレイから受信される。非静的アイテムの睡眠セッション中の圧力データに少なくとも部分的に基づいて、非静的アイテムの睡眠状態が判定される。いくつかの実装形態では、非静的アイテムの睡眠状態は、(i)非静的アイテムが睡眠障害を有するかどうか、(ii)非静的アイテムの睡眠の質、又は(iii)両方を含む。
【0013】
いくつかの実装形態では、非静的アイテムの睡眠セッション中の重量データは、複数のロードセルから受信される。非静的アイテムの睡眠セッション中の重量データに少なくとも部分的に基づいて、睡眠セッション中の非静的アイテムの重量の変化が判定される。
【0014】
本開示のいくつかの実装形態によれば、スマートスケールシステムは、複数のロードセル、制御システム、及びメモリを含む。複数のロードセルは、基板の第1の側に結合されている。複数のロードセルは、非静的アイテムと関連付けられた重量データを生成するように構成されている。制御システムは、1つ以上のプロセッサを含む。メモリには、機械可読命令が格納される。制御システムは、メモリに結合されている。いくつかの実装形態では、メモリ及び制御システムは、基板の第1の側に結合されている。上記の方法の任意の組み合わせは、メモリ内の機械実行可能命令が、制御システムの1つ以上のプロセッサのうちの少なくとも1つによって実行されるときに実施される。
【0015】
いくつかの実装形態では、スマートスケールシステムは、さらにカバー層を含む。いくつかの実装形態では、カバー層は布のシートを含む。いくつかの実装形態では、布のシートは、互いに離間した少なくとも2つの導電性布部分を含む。いくつかの実装形態では、少なくとも2つの導電性布部分は、互いに少なくとも3インチ離間している。
【0016】
いくつかの実装形態では、基板は1つ以上のガラス片である。いくつかの実装形態では、基板は、1つ以上のヒンジを介して共に結合された2つのガラス片を含む。いくつかの実装形態では、メモリ及び制御システムは、基板の第1の側に結合されている。
【0017】
いくつかの実装形態では、スマートスケールシステムは、複数の剛性足部をさらに含む。いくつかの実装形態では、複数の剛性足部の各々が、複数のロードセルのそれぞれ1つに直接結合されている。
【0018】
いくつかの実装形態では、スマートスケールシステムは、さらにベースカバーを含む。複数のロードセル、メモリ、及び制御システムが、ベースカバーと基板との間に少なくとも部分的に位置決めされるように、ベースカバーは基板に結合されている。いくつかの実装形態では、ベースカバーは、複数の開口を含み、複数の剛性足部の各々は、複数の開口のうちの少なくとも1つを通って少なくとも部分的に突出する。
【0019】
いくつかの実装形態では、複数のロードセルは、ロードセルの4×4アレイを含む。ロードセルの4×4アレイは、アナログ-デジタル変換器である。いくつかの実装形態では、複数のロードセルは、少なくとも4つの単一ロードセルを含み、4つの単一ロードセルの各々は、それぞれのアナログ-デジタル変換器に結合されている。
【0020】
いくつかの実装形態では、スマートスケールシステムは、基板の第2の対向する側に結合された圧力センサのアレイをさらに含む。圧力センサのアレイは、非静的アイテムと関連付けられた圧力データを生成するように構成されている。
【0021】
いくつかの実装形態では、圧力センサのアレイは、第1のシート及び第2のシートを含む。いくつかの実装形態では、第1のシートは、第2のシートに隣接して位置決めされた感圧シートを含む。いくつかの実装態様では、感圧シートは、それに印加される圧力に応じてその電気抵抗を変化させるように構成されているピエゾ抵抗シートを含む。
【0022】
いくつかの実装形態では、第2のシートは、複数の導電性トレースパターンを含む。いくつかの実装形態では、複数の導電性トレースパターンの各々は、圧力センサのアレイの圧力センサを画定する。いくつかの実装形態では、複数の導電性トレースパターンの各々は、内側ディスク及び外側リングを含む。いくつかの実装形態では、外側リングは、等辺多角形又は完全な円である。
【0023】
本開示のいくつかの実装形態によれば、非静的アイテムの正規化された重量を判定するためのシステムが開示される。システムは、請求項1~15のいずれか1項に記載の方法を実施するように構成された制御システムを含む。
【0024】
本開示のいくつかの実装形態によれば、コンピュータプログラム製品は、コンピュータによる実行時に、コンピュータに請求項1~15のいずれか1項に記載の方法を実行させる命令を含む。いくつかの実装形態では、コンピュータプログラム製品は、非一時的なコンピュータ可読媒体である。
【0025】
本開示の上述の及び追加的な態様及び実装形態は、図面を参照して、次にその概要が提供される、様々な実施形態及び/又は実装形態の詳細な説明を考慮すれば、当業者に明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0026】
本開示の上述の及び他の利点は、以下の詳細な説明を読み、図面を参照することで明らかになるであろう。
【
図1】本開示のいくつかの実装形態による、スマートスケールシステムの例示的なブロック図である。
【
図2】本開示の他のいくつかの実装形態による、
図1のスマートスケールシステムの例示的なブロック図である。
【
図3】本開示のいくつかの実装形態による、スマートスケールシステムの上面図である。
【
図4】本開示のいくつかの実装形態による、スマートスケールシステムの側面図である。
【
図5】本開示のいくつかの実装形態による、スマートスケールシステムの側面図である。
【
図6A】本開示のいくつかの実装形態による、
図5のスマートスケールシステムのスマートミラーの正面図である。
【
図6B】本開示のいくつかの実装形態による、
図5のスマートスケールシステムのスマートミラーの側面図である。
【
図7】本開示のいくつかの実装形態による、スマートスケールシステムのユーザの足部の圧力マップを示す。
【
図8】本開示のいくつかの実装形態による、スマートスケールシステムのユーザの足部の温度マップを示す。
【
図9】本開示のいくつかの実装形態による、第1の構成におけるスマートスケールシステムのマットの斜視図である。
【
図10】本開示のいくつかの実装形態による、第2の構成における
図9のマットの斜視図である。
【
図11】本開示のいくつかの実装形態による、スマートスケールシステムのマットの断面図である。
【
図12A】本開示のいくつかの実装形態による、スマートスケールシステムの例示的なブロック図である。
【
図12B】
図12Aのスマートスケールシステムの圧力感知システムの例示的なブロック図である。
【
図13A】本開示のいくつかの実装形態による、スマートスケールシステムの第1の部分斜視図である。
【
図14】本開示のいくつかの実装形態による、スマートスケールシステムの部分斜視図である。
【
図15A】本開示のいくつかの実装形態による、スマートスケールシステムの圧力センサを示す。
【
図15B】本開示のいくつかの実装形態による、スマートスケールシステムの圧力感知シートを示す。
【
図16A】本開示のいくつかの実装形態による、スマートスケールシステムにおけるロードセルの第1のレイアウトを示す。
【
図16B】本開示のいくつかの実装形態による、スマートスケールシステムにおけるロードセルの第2のレイアウトを示す。
【
図16C】本開示のいくつかの実装形態による、スマートスケールシステムにおけるロードセルの第3のレイアウトを示す。
【
図16D】本開示のいくつかの実装形態による、スマートスケールシステムにおけるロードセルの第4のレイアウトを示す。
【
図17A】本開示のいくつかの実装形態による、スマートスケールシステム上のイヌを示す。
【
図17B】本開示のいくつかの実装形態による、スマートスケールシステムのイヌの2本の足の圧力マップを示す。
【
図17C】本開示のいくつかの実装形態による、スマートスケールシステムのイヌの2本の足の温度マップを示す。
【
図18】本開示のいくつかの実装形態による、スマートスケールシステムの例示的なブロック図である。
【
図19A】本開示のいくつかの実装形態による、ベッド内のスマートスケールシステムを示す。
【
図19B】本開示のいくつかの実装形態による、シャワー内のスマートスケールシステムを示す。
【
図20A】本開示のいくつかの実装形態による、垂直に印加された圧力の前の圧力感知シート内の電流を示す。
【
図20B】本開示のいくつかの実装形態による、垂直に印加された圧力の後の
図20Aの圧力感知シートの電流を示す。
【
図21】本開示のいくつかの実装形態による、トランスインピーダンス増幅器を示す。
【
図22】本開示のいくつかの実装形態による、別のトランスインピーダンス増幅器を示す。
【0027】
本開示は、様々な修正例及び代替的な形態の影響を受けやすいが、特定の実施形態は、図面に例として示されており、本明細書で詳細に説明される。しかしながら、本開示は、開示する特定の形態に限定することを意図するものではないことを理解するべきである。むしろ、本開示は、添付の特許請求の範囲によって定義される本開示の趣旨及び範囲内に入るすべての修正物、等価物、及び代替物を包含するものである。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本開示のいくつかの実装形態によれば、ユーザが立つためのスマートスケールは、ユーザの姿勢、圧点、体重などを判定することができる。少なくとも2つの異なるタイプの圧力センサである、CMOSセンサ及び液体の薄層を含むセンサを使用することができる。
【0029】
本開示は、添付の図を参照して説明されており、同様の参照番号が、類似又は同等の要素を示すために図全体で使用されている。図は原寸に比例して描かれておらず、単に本開示を説明するために提供されている。本開示のいくつかの態様は、説明のための例示的な用途を参照して以下に説明される。本開示の完全な理解を提供するために、多数の特定の詳細、関係、及び方法が示されていることを理解されたい。しかしながら、関連技術の当業者は、開示が1つ以上の特定の詳細なしで、又は他の方法で実践できることを容易に認識するであろう。他の例では、本開示を曖昧にすることを避けるために、周知の構造又は操作は詳細に示されていない。一部の行為は異なる順序で、かつ/あるいは他の行為又は事象と同時に発生する可能性があるため、本開示は、行為又は事象の図示された順序によって制限されない。さらに、本開示による方法論を実施するために、図示されたすべての行為又は事象が必要とされるわけではない。
【0030】
「結合された」という用語は、直接的に、又は介在する構成要素を介して間接的にかにかかわらず、接続されていると定義され、必ずしも物理的な接続に限定されない。接続は、オブジェクトが永続的に接続されるか、解放可能に接続されるようにすることができる。「実質的に」という用語は、実質的に変更される特定の寸法、形状、又は他の単語に本質的に一致するように定義され、その結果、構成要素は正確である必要はない。例えば、実質的に円筒形とは、例えば、「実質的に円筒形」とは、オブジェクトが円筒に似ているが、真の円筒から1つ以上の偏差があり得ることを意味する。「備える」という用語は、「含むが、必ずしもそれに限定されない」ことを意味し、具体的には、そのように説明された組み合わせ、グループ、シリーズなどへの無制限の包含又は部材である状態を示す。
【0031】
本開示の態様は、汎用コンピュータシステムなどの1つ以上の好適な処理デバイスを使用して実施することができる。マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルロジックデバイス(FPLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、携帯電話や携帯情報端末(PDA)などのモバイルデバイス、ローカルサーバ、リモートサーバ、ウェアラブルコンピューター、タブレットコンピューターなど。
【0032】
1つ以上の処理デバイスのメモリ記憶デバイスは、本明細書に記載の方法論又は機能の任意の1つ以上を具体化する1つ以上の命令セット(例えば、ソフトウェア)が格納される機械可読媒体を含むことができる。命令はさらに、ネットワーク送受信装置を介してネットワーク上で送信又は受信することができる。機械可読媒体は単一の媒体であり得るが、「機械可読媒体」という用語は、1つ以上の命令セットを格納する単一の媒体又は複数の媒体(例えば、集中型又は分散型データベース、及び/又は関連するキャッシュとサーバ)を含むものと解釈する必要がある。「機械可読媒体」という用語はまた、機械によって実行するための命令セットを格納、符号化、又は搬送することができ、機械に様々な実装形態の方法論のうちの任意の1つ以上を実行させ、あるいは、そのような命令セットによって利用される、又はそれと関連付けられたデータ構造を格納、符号化、又は搬送することができる任意の媒体を含むと解釈することができる。したがって、「機械可読媒体」という用語は、これらに限定されないが、固体メモリ、光学媒体、及び磁気媒体を含むと解釈することができる。システム内のランダムアクセスメモリ(RAM)又は読み取り専用メモリ(ROM)、又はフロッピーディスク、ハードディスク、CD ROM、DVD ROM、フラッシュ、又は処理デバイスに結合されている磁気、光学、又は他の読み取り及び/又は書き込みシステムから読み取られる及び/又は書き込まれるその他のコンピュータ可読媒体など、様々な異なるタイプのメモリ記憶デバイスは、単一のメモリ又は複数のメモリに対して使用することができる。
【0033】
概して
図1を参照すると、ユーザのユーザプロファイルを判定するためのスマートスケールシステム100は、マット110、画像化デバイス120(カメラ、ビデオレコーダなどなど)、ディスプレイデバイス130、プロセッサ132、及びメモリデバイス140を含むことができる。マット110は、圧力データを出力するように構成されている第1のセンサ112を含む。画像化デバイス120は、ユーザの1つ以上の画像として再現可能な画像データを生成するように構成することができる。メモリデバイス140は、第1のセンサ112からの圧力データ及び画像化デバイス120からの画像データを受信し、格納するように構成することができる。メモリデバイス140は、圧力データ、画像データ、又はその両方に基づいて、ユーザの一部がマット110と接触していることを、プロセッサ132に判定させるように構成されている機械可読命令を格納することができる。プロセッサ132はさらに、圧力データ、画像データ、又はその両方に基づいて、ユーザのユーザプロファイルを判定させることができる。ユーザプロファイルには、ユーザの姿勢が含まれる。ユーザの姿勢は、圧力データ、画像データ、又はその両方を、メモリデバイス140に格納された1つ以上の所定の姿勢と比較することによって判定することができる。所定の姿勢は、メモリデバイス140のデータベース142に格納され得る。プロセッサ132はまた、判定されたユーザプロファイルと関連付けられた情報を、ディスプレイデバイス130上に表示させることができる。任意選択で、スマートスケールシステム100は、電源134及びユーザインターフェース136を含む。
【0034】
いくつかの実装形態では、メモリデバイス140は、プロセッサ132に、圧力データ、画像データ、又はその両方に基づいて、ユーザのアイデンティティを判定させるように構成することができる。判定プロセスは、例えば、機械学習アルゴリズムによって実行することができる。一例として、ユーザプロファイルは、ユーザの一部分の形状(例えば、足部、手など)、ユーザの一部分の寸法など、又はそれらの任意の組み合わせを含む。そのような例では、判定されたユーザプロファイルと関連付けられた表示情報は、ユーザの重量を示す第1のしるし、ユーザの姿勢を示す第2のしるし、ユーザの部分の形状を示す第3のしるし、ユーザの部分の寸法を示す第4のしるしなど、又はそれらの任意の組み合わせを含む。
【0035】
いくつかの実装形態では、マット110は、温度データを出力するように構成された第2のセンサ(図示せず)を含む。そのような実装形態では、メモリデバイス140は、圧力データ、画像データ、温度データ、又はそれらの任意の組み合わせに基づいて、ユーザの部分がマット110と接触していることをプロセッサ132に判定させるようにさらに構成することができる。第1のセンサ112は、第2のセンサと同じであっても異なってもよい。
【0036】
いくつかの実装形態では、スマートスケールシステム100は、ユーザインターフェース136を含む。例えば、ユーザインターフェース136は、ディスプレイデバイス130に結合することができる。ユーザインターフェース136は、ユーザと関連付けられた入力データを受信するように構成することができる。例として、入力データにはユーザの年齢又は性別が含まれる。
【0037】
スマートスケールシステム100のメモリデバイス140は、プロセッサ132に、判定されたユーザプロファイルに基づいてユーザのウェルネスプランを判定させるようにさらに構成することができ、判定されたユーザプロファイルと関連付けられた表示情報は、ひいては、ユーザのウェルネスを示すしるしを含むことができる。例えば、ウェルネスプランは運動スケジュールである。
【0038】
スマートスケールシステム100のメモリデバイス140はまた、圧力データ、画像データ、又はその両方を、メモリデバイス140のデータベース142に格納された1つ以上の所定の姿勢と比較することに基づいて、プロセッサ132に姿勢スコアを判定させるように構成することができる。例えば、姿勢スコアは、ユーザの姿勢が悪いことを示している可能性がある。いくつかの実装形態では、メモリデバイス140は、圧力データ、画像データ、又はその両方を1つ以上の所定の姿勢と比較することに基づいて、プロセッサ132にユーザと関連付けられた姿勢修正プランを判定させるように構成することができる。
【0039】
いくつかの実装形態では、ディスプレイデバイス130は、マット110に結合されている。例えば、マット110は、1つ以上のLEDライトを含む。プロセッサ132は、ユーザがマット110上にその手又は足部を置くための位置を示す形状を、ディスプレイデバイス130に表示させるように構成することができる。これは、マット110がヨガマットであり、スマートスケールシステム100が、ユーザの手及び/又は足部のための配置を推奨することによって、ユーザに提案されたヨガのポーズを表示するように構成されている場合など、様々な状況で有用であり得る。
【0040】
いくつかの実装形態では、スマートスケールシステム100のメモリデバイス140は、ユーザの部分がマット110と接触していると判定することに基づいて、プロセッサ132にアクティブ期間を判定させるように構成することができる。いくつかのそのような実装形態では、スマートスケールシステム100は、アクティブ期間中に第1のセンサ112からの圧力データ及びカメラ120からの画像データを受信し、受信したデータに基づいてデジタル情報を表示するように構成された仮想現実デバイス(図示せず)をさらに含むことができる。例として、ディスプレイデバイス130は、仮想現実デバイスに結合することができる。
【0041】
いくつかの実装形態では、スマートスケールシステム100の1つ以上の構成要素は、拡張現実システムを含むか、その一部であるか、又はそれと組み合わせて使用される。拡張現実システムは、例えば、拡張現実ディスプレイデバイスを介して、ユーザが自分の姿勢をどのように修正すべきかを示すように構成することができる(例えば、ユーザは、修正姿勢を示すアウトラインの中に自分自身を見て、その後、ユーザは、自分の背骨をアウトラインに合わせようとすることができる)。
【0042】
いくつかの実装形態では、スマートスケールシステム100のマット110は、携帯電話とペアリングするように構成されている。例えば、ディスプレイデバイス130は、携帯電話に結合されている。マット110は、1つ、2つ、3つ、又は他の任意の数の携帯電話とペアリングすることができる。マット110は、1つ以上の異なるデバイスとペアリングすることもできる。他のいくつかの実装形態では、スマートスケールシステム100のマット110は、スタンドアロンモードで動作する(例えば、モバイルデバイスなしで)。
【0043】
いくつかの実装形態では、スマートスケールシステム100の1つ以上の構成要素は、人工知能システムを含むか、その一部であるか、又はそれと組み合わせて使用される。例えば、人工知能システムは、クラウド内、エッジ(IoTエッジなど)において、又はそれらの任意の組み合わせ内に格納することができる。
【0044】
スマートスケールシステム100は、マット110、1つ以上のセンサ112、画像化デバイス120、ディスプレイデバイス130、1つ以上のプロセッサ132、1つ以上のメモリデバイス140、データベース142、電源134、及びユーザインターフェース136を含むものとして
図1に示されているが、スマートスケールシステム100と同じ、又は類似の代替システムは、より多くの、又はより少ない構成要素で構築することができる。例えば、第1の代替システム(図示せず)は、マット、圧力センサ、温度センサ、カメラ、ディスプレイデバイス、プロセッサ、及びメモリデバイスを含む。
【0045】
図2は、本開示の例示的な実装形態を示しており、スマートスケールシステム200は、様々な構成要素を異なるデバイスに結合できることを除いて、スマートスケールシステム100と同じであるか、又は類似している。例えば、スマートスケールシステム200は、マット110、画像化デバイス120、及びモバイルデバイス150を含む。マット110は、センサ112、電源134、及び通信モジュール114を含む。モバイルデバイス150は、プロセッサ132、メモリデバイス140、ディスプレイデバイス130、ユーザインターフェース136、及び通信モジュール116を含む。マット110は、通信モジュール114及び116を介して、モバイルデバイス150に通信可能に結合することができる。同様に、画像化デバイス120は、モバイルデバイス150に通信可能に結合することができる。追加的又は代替的に、画像化デバイス120は、モバイルデバイス150に直接結合することができる。別の例として、デバイスはBluetooth(登録商標)又はBLEを介して、相互に結合することができる。
【0046】
例えば、電源134は、バッテリと、バッテリを充電するためのエネルギーを収集するように構成されたエネルギーハーベスティング要素とを含む。エネルギーハーベスティング要素は、バッテリを充電するために熱エネルギーを電気エネルギーに変換するように構成されているトランスデューサであり得る。場合によっては、トランスデューサは、(上記のものなどの)温度データを出力するように構成された第2のセンサに結合することができる。代替的又は追加的に、エネルギーハーベスティング要素は、機械的エネルギー(例えば、マットの上に立っている、又はマット上で運動している誰かからの振動)を、バッテリを充電するための電気エネルギーに変換するように構成されたトランスデューサであり得る。
【0047】
図3及び4は、マット110及びカメラ120を含むスマートスケールシステム300を示している。マット110は、ユーザ160と関連付けられた圧力データを感知するように構成されたセンサ112を含む。カメラ120は、ユーザ160及びマット110の少なくとも一部分に広がるように構成された視野αを有する。ユーザ160は、異なる角度でカメラ120の様々な画像データを取得するために、カメラ120に向かってある角度で回転するように指示することができる。
【0048】
スマートスケールシステム100の様々な構成要素は、様々なデバイスに結合することができる。スマートスケールシステム200のような実装形態に加えて、プロセッサ132及びメモリデバイス140は、マット110に結合することができる(
図9及び10)。ディスプレイデバイス130は、ミラー(
図5、6A、及び6B)、カーペット、マット110、又はモバイルデバイス150(
図2)に結合することができる。
【0049】
図5は、マット110及びスマートミラー170を含むスマートスケールシステム400を示している。カメラ120は、スマートミラー170に結合することができる。スマートミラー170のカメラ120は、ユーザ160及びマット110の少なくとも一部分に広がるように構成されている視野βを有する。
【0050】
図6Aは、スマートスケールシステム400のスマートミラー170の正面図を示しているが、
図6Bは、スマートミラー170の側面図を示している。
図6Aで見ることができるように、フレームはミラー172を取り囲み、一方、アクティブ化されたディスプレイデバイス130の部分は、ミラー172を通して見ることができる。
図6Bはまた、ユーザの顔、頭、又は他の身体部分を検出するために使用されるフレーム内のミラーセンサによって形成され得る2次元グリッドを示す。この2次元グリッドは、一般に、操作中はユーザには見えない。
【0051】
図6Bは、ミラーセンサ、ミラー172、ディスプレイデバイス130、及びカメラを有するフレームの配置を示している。実施形態では、プロセッサ132及びメモリデバイス140は、ディスプレイデバイス130の後ろに取り付けることができる。他の実施形態では、プロセッサ132及びメモリは、スマートミラー170内の他の部分に位置させることができ、又はスマートミラー170の外部に完全に位置させることができる。スマートミラー170は、一般に、ディスプレイデバイス130、カメラ、及びプロセッサ132を含み、保護するハウジングを形成するハウジング構成要素174及び176も含む。
【0052】
いくつかの実装形態では、マット110のセンサ112は、ユーザの足部162及び164の圧力マップ166を示している
図7に例示するように、圧力データを感知するように構成することができる。圧力マップ166は、ユーザの足部162、164と関連付けられた圧力勾配を表す。さらに、圧力マップ166は、ユーザの重量分布を示している。
【0053】
圧力マップ166と組み合わせて、又は圧力マップ166なしで使用され、圧力データは、ユーザと関連付けられた追加情報を生成するために使用され得る。第1の例として、いくつかの実装形態では、ユーザの足部の長さを計算することができる。さらに、いくつかの実装形態では、計算された足部の長さに少なくとも部分的に基づいて、ユーザの靴のサイズを推定することができる。第2の例として、いくつかの実装形態では、ユーザの足部のプロファイルを判定することができる。足部のプロファイルには、高弧、低弧、及び中弧からの選択を含めることができる。第3の例として、いくつかの実装形態では、ユーザのインソールのプロファイルを判定することができる。さらに、いくつかの実装形態では、少なくとも部分的にインソールのプロファイルに基づいて、カスタムインソールが(例えば、3D印刷を使用して)ユーザのために創出され得る。
【0054】
図示されるように、圧力マップ166は、足部162の圧点167A1、167A2、167A3を含む。圧力マップ166は、足部164の圧点167B1、167B2、167B3をさらに含む。いくつかの実装形態では、圧力マップ166は、ユーザが糖尿病性足を持っているかどうかを検出するのに役立ち得る。糖尿病性足は、体液が溜まった、及び/又は神経が失われたことが多く、それらは電極(
図12A~13B)及び/又は圧力センサを使って検出することができる。第1の例として、糖尿病性足の領域は、時間と共に上昇する可能性があり、その結果、時間と共に圧力マップ166が拡大する。第2の例として、圧力分布は時間と共に変化する(例えば、圧点167は時間と共に移動し、かつ/又は時間と共に拡大する)。いくつかの実装形態では、時間の経過に伴う圧力データを分析する代わりに、現在のユーザの圧力データを、他のユーザ(糖尿病性足のあるユーザと、ないユーザ)の圧力データと比較することができる。いくつかの実装形態では、圧力マップ166は、関節疾患などの他の不快及び/又は病気を検出するのに役立ち得る。
【0055】
いくつかの実装形態では、ユーザの足部162及び164の温度マップ168を示す
図8に例示するように、マット110のセンサ112は、温度データを感知するように構成することができる。ユーザからの熱は、本開示の
図2に示されているもののように、電源134のバッテリに電力を供給するために使用することができる。
【0056】
図9及び10を参照すると、マット110は、スマートスケールシステム700に示されるように、可撓性がある、又は伸縮性があるか、あるいはその両方であり得る。例えば、マット110は、おおむね平面的な構成(
図9)と、おおむね円筒形の構成(
図10)との間を移動するように構成することができる。例えば、電源134、プロセッサ132、及びメモリデバイス140は、マット110が円筒形の構成に丸められたときに、マット110の側面部分190が比較的平坦なままでいるように、マット110の側面部分190に結合することができる。
【0057】
いくつかの実装形態では、第1のセンサ112は、CMOS一体型シリコーン圧力センサ、又は圧電センサであり得る。いくつかの実装形態では、第1のセンサ112は、圧力を感知することができる液体の埋め込み層を含む。例えば、第1のセンサ112は、液体金属埋め込みエラストマを含む積層圧力センサであり得る。
図11に最もよく示されているように、スマートスケールシステム800は、最上層180、最下層182、及び最上層180と最下層182との間の中間層(例えば、センサ112)を含む。最上層180は、布、ゴム、又は他の任意の好適な材料で作ることができる。同様に、最下層182は、布、ゴム、又は他の任意の好適な材料で作ることができる。
【0058】
次に
図12Aを参照すると、本開示のいくつかの実装形態による、スマートスケールシステム900が示されている。スマートスケールシステム900は、同様の参照番号が、類似又は同等の構成要素を指定するために使用される、
図1~11のスマートスケールシステムと同じであるか、類似しているか、又はそれらと組み合わせて使用される。いくつかの実装形態では、スマートスケールシステム900の1つ以上の構成要素は、バスマット又はヨガマットなどのスマートマットを形成する。
【0059】
スマートスケールシステム900は、他の用途の中でもとりわけ、ユーザの正規化された重量を判定するために使用される。スマートスケールシステム900は、制御システム918、メモリデバイス940、1つ以上のプロセッサ932、重量システム902、及び圧力感知システム904を含む。いくつかの実装形態では、スマートスケールシステム900は、生体インピーダンスシステム906をさらに含む。いくつかの実装形態では、スマートスケールシステム900は、通信ネットワーク914をさらに含む。
【0060】
図12Aに示すように、制御システム918は、1つ以上のプロセッサ932(以下、プロセッサ932)を含む。制御システム918は、概して、システム900の様々な構成要素を制御(例えば、作動)し、かつ/又はシステム900の構成要素によって取得及び/又は生成されたデータを分析するために使用される。プロセッサ932は、汎用又は特殊目的のプロセッサ又はマイクロプロセッサであり得る。1つのプロセッサ932が
図12Aに示されているが、制御システム918は、単一のハウジング内にあるか、又は互いに離れて配置され得る任意の好適な数のプロセッサ(例えば、1つのプロセッサ、2つのプロセッサ、5つのプロセッサ、10個のプロセッサなど)を含むことができる。制御システム918は、システム900のマット内、重量システム902の1つ以上のロードセル921のハウジング内、感知システム904のセンサ912のうちの1つ以上のハウジング内、又はそれらの任意の組み合わせに結合及び/又は位置決めすることができる。制御システム918は、(そのような1つのハウジング内で)集中化、又は(物理的に異なるそのようなハウジングのうちの2つ以上内で)分散化することができる。制御システム918を含有する2つ以上のハウジングを含むそのような実装形態では、そのようなハウジングは、互いに近接して、かつ/又は離れて位置させることができる。
【0061】
メモリデバイス940は、制御システム918のプロセッサ932によって実行可能な機械可読命令を格納する。メモリデバイス940は、例えば、ランダム又はシリアルアクセスメモリデバイス、ハードドライブ、ソリッドステートドライブ、フラッシュメモリデバイスなどの、任意の好適なコンピュータ可読記憶デバイス又は媒体であり得る。1つのメモリデバイス940を
図12Aに示すが、システム900は、任意の好適な数のメモリデバイス940(例えば、1つのメモリデバイス、2つのメモリデバイス、5つのメモリデバイス、10個のメモリデバイスなど)を含むことができる。メモリデバイス940は、システム900のマット内、重量システム902の1つ以上のロードセル921のハウジング内、感知システム904のセンサ912のうちの1つ以上のハウジング内、ユーザインターフェース(例えば、携帯電話、スマートミラー)のハウジング内、又はそれらの任意の組み合わせに結合及び/又は位置決めすることができる。制御システム918と同様に、メモリデバイス940は、(そのような1つのハウジング内で)集中化、又は(物理的に異なるそのようなハウジングのうちの2つ以上内で)分散化することができる。
【0062】
いくつかの実装形態では、システム900は、(
図1~2のユーザインターフェース136など)電子インターフェースをさらに含む。電子インターフェースは、データ(例えば、ユーザ入力データ)を受信するように構成されており、その結果、データは、メモリデバイス940に格納され、かつ/又は制御システム918のプロセッサ932によって分析され得る。電子インターフェースは、有線接続又は無線接続を使用して(例えば、RF通信プロトコル、WiFI通信プロトコル、Bluetooth通信プロトコルを使用して、セルラーネットワーク上でなど)、システム900の1つ以上の構成要素を通信することができる。電子インターフェースは、アンテナ、レシーバ(例えば、RFレシーバ)、トランスミッタ(例えば、RFトランスミッタ)、トランシーバ、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。電子インターフェースはまた、本明細書に記載のプロセッサ932及びメモリデバイス940と同じ、又は類似する1つ以上のプロセッサ及び/又は1つ以上のメモリデバイスを含むことができる。他の実装形態では、電子インターフェースは、制御システム918及び/又はメモリデバイス940に結合されるか、又はそれらと(例えば、ハウジング内で)統合される。
【0063】
いくつかの実装形態では、スマートスケールシステム900の重量システム902は、複数のロードセル921を含む。例えば、
図12Aに示されるように、重量システム902は、ロードセルの4×4アレイのうちの4つ、すなわち922a、922b、922c、及び922dを含む。ロードセルの4×4アレイの各々は、それぞれのアナログ-デジタル変換器(ADC)に結合されている。例えば、ロードセル922aのアレイは、ADC924aに結合され、ロードセル922bのアレイは、ADC924bに結合され、ロードセル922cのアレイは、ADC924cに結合され、ロードセル922dのアレイは、ADC924dに結合されている。
【0064】
いくつかの実装形態では、スマートスケールシステム900の圧力感知システム904は、圧力センサのアレイを含む。いくつかのそのような実装形態では、圧力センサのアレイは、任意の好適な数の圧力センサのマトリックスを含む。一例として、
図12Aに示されるように、圧力センサのアレイは、圧力センサの3×2マトリックスである912a~912fを含む。別の例として、圧力センサのアレイには、圧力センサの100×70マトリックスが含まれる。圧力感知システム904の追加の詳細及び/又は代替の実装形態は、
図12B、
図13A~13B、及びそれらの対応する説明に関して考察される。さらに、圧力感知システム904の例示的な出力(例えば、ヒートマップ)が、
図7に示されている。
【0065】
いくつかの実装形態では、制御システム918は、重量システム902から重量データを受信し、圧力感知システム904から圧力データを受信するように構成されている。すべてのユーザは、ユーザと関連付けられた圧力データによって生成された固有の圧力マップ(例えば、指紋にような)を有している。(圧力感知システム904から受信される)圧力データ及び(メモリデバイス940に格納され、かつ/又は通信ネットワーク914から送信される)登録ユーザデータに少なくとも部分的に基づいて、制御システム918は、ユーザが、スマートスケールシステム900の登録ユーザ又は未登録ユーザであるかどうかを判定するように構成されている。
【0066】
ユーザがスマートスケールシステムの未登録ユーザである場合、いくつかの実装形態では、ユーザの一部分がスマートスケールシステムと接触しているという判定に少なくとも部分的に基づいて、カメラが起動されて、ユーザの画像データを生成する。判定は、重量データ、圧力データ、又はその両方に少なくとも部分的に基づいて、行うことができる。生成された画像データは、登録ユーザデータと比較され、それによって、ユーザがスマートスケールシステムの未登録ユーザであることを確認する。
【0067】
いくつかの実装形態では、重量システム902内の複数のロードセルは、特定の量までの重量のみを測定するように構成されている。圧力感知システム904は、ユーザの重量が重量システム902によって測定可能な量を超える場合に、重量を測定するタスクをピックアップするように構成されている。したがって、いくつかの実装形態では、ユーザのロードセル重量は、受信した重量データに基づいて判定される。ロードセル重量が所定の閾値を超えない場合、ロードセル重量は、ユーザの実際の重量としてディスプレイデバイスに表示される。ロードセル重量が所定の閾値を超えた場合、(i)受信した圧力データに少なくとも部分的に基づいて、ユーザに対して圧力センサの重量が推定され、(ii)圧力センサの重量が、ユーザの実際の重量としてディスプレイデバイスに表示される。
【0068】
いくつかの実装形態では、重量システムによって測定されるユーザの重量は、ユーザの真の重量を反映するのに十分に正確ではなく、スマートスケールシステム900はそれを正規化することができる。まず、受信した重量データに基づいて、ユーザのロードセル重量を判定する。判定されたロードセル重量は、機械学習アルゴリズムの第1の入力として受信される。さらに、調整の理由は、機械学習アルゴリズムの第2の入力として受信される。次に、機械学習アルゴリズムは、ユーザの正規化された重量である出力を生成する。さらに、いくつかの実装形態では、ユーザのロードセル重量、及び/又はユーザの正規化された重量、及び/又は調整の理由が、ディスプレイデバイスに表示される。
【0069】
調整の理由には、(i)ユーザが服を着ているか又は脱いでいるかの状態(例えば、服によって重量が増すことがあり、異なるタイプの服によって様々な重量が加わることがある)、(ii)ユーザの最近のトイレ使用状態(例えば、排便がないと、重量が増すことがある)、(iii)ユーザが最後に食べ、かつ/又は飲んだ時間(例えば、食べ物又は飲み物の最近の摂取により、重量が増すことがある)、(iv)ユーザの最後の食事の食品のタイプ(例えば、炭水化物及び/又はナトリウムを摂取すると水分貯留が増えることがある)、(v)シャワーの状態(例えば、髪が濡れていると、重量が増すことがある)、又は(vi)それらの任意の組み合わせが含まれ得る。
【0070】
さらに、機械学習アルゴリズムは、過去のデータを使用してトレーニングすることができる。例えば、いくつかの実装形態では、過去のデータには、過去のロードセル重量データ及び過去の正規化された重量データが含まれる。過去のデータは、他のユーザ(例えば、他のユーザの登録ユーザデータ)、及び/又は(例えば、現在のユーザと関連付けられたサードパーティのアクティビティトラッカ、又は他のアクティビティ追跡データベースからの)スマートスケールシステムの現在のユーザと関連付けることができる。いくつかの実装形態では、機械学習アルゴリズムは、スマートスケールシステムの他のセンサによって測定されたセンサデータを使用してトレーニングすることができる。例えば、いくつかのそのような実装形態では、複数の電極944によって与えられるデータを使用して、ユーザが濡れているかどうかを判定することができる。
【0071】
ユーザがスマートスケールシステム900の登録ユーザである場合、ユーザが受信した重量データと関連付けられる情報を入力するためのプロンプトがディスプレイデバイスに表示される。次に、プロンプトに応じて、ユーザ情報が受信される。受信したユーザ情報に少なくとも部分的に基づいて、重量データは、正規化された重量を出力するように変更される。さらに、いくつかの実装形態では、変更された重量データが表示されたデバイスに表示される。ユーザ情報には、本明細書で考察される調整の理由と同じか、又は類似する情報を含めることができる。同様に、ユーザが登録ユーザの場合は、機械学習アルゴリズムを使用することができる。機械学習アルゴリズムは、スマートスケールシステム900のユーザによってある期間にわたって生成されるユーザ固有のデータを使用して、さらに又は代替的にトレーニングすることができる。
【0072】
いくつかの実装形態では、スマートスケールシステム900の生体インピーダンスシステム906は、ユーザと関連付けられる生体電気インピーダンスデータを生成するように構成されている。生体電気インピーダンスシステム906は、ユーザに導電的に接触し、ユーザと1つ以上の閉回路を形成するように構成されている複数の電極944を含む。例えば、
図12Aに示されるように、第1の対の電極944a、944bは、ユーザと(例えば、ユーザの第1の足部と)第1の閉回路を形成し、生体電気インピーダンスモジュール938送信される電流データを生成するように構成されている。第2の対の電極944c、944dは、ユーザと(例えば、ユーザの第2の足部と)第2の閉回路を形成し、生体電気インピーダンスモジュール938に送信される電圧データを生成するように構成されている。生体電気インピーダンスデータ(電流データ及び電圧データを含む)に少なくとも部分的に基づいて、制御システム918は、ユーザの体脂肪及び筋肉量など、ユーザの推定体組成を判定するように構成されている。
【0073】
いくつかの実装形態では、スマートスケールシステム900の通信ネットワーク914は、無線通信モジュール926及びペアリングボタン928を含む。無線通信モジュール926は、BLEモジュール、及び/又はWi-Fiモジュールを含む。ペアリングボタン928は、物理的又は仮想的であり得る。いくつかの実装形態では、ペアリングボタン928の作動により、制御システムは、無線通信モジュール926に、かつ/又はそれからデータを送信することができる。いくつかの実装形態では、ペアリングボタン928はワイヤレスボタンである。例えば、いくつかのそのような実装形態では、ペアリングボタン928は、近距離無線通信(NFC)ボタンを含む。
【0074】
図12Aのスマートスケールシステム900は、制御システム918、メモリデバイス940、重量システム902、圧力感知システム904、生体インピーダンスシステム906、及び通信ネットワーク914を含むように示されているが、スマートスケールシステムは、より多くの、又はより少ない構成要素を含むことができる。一例として、いくつかの実装形態では、第1の代替スマートスケールシステムは、制御システム、重量システム、及び感知システムを含むことができる。別の例として、いくつかの実装形態では、第2の代替スマートスケールシステムは、制御システム、メモリデバイス、重量システム、圧力感知システム、及びディスプレイデバイスを含むことができる。さらに別の例として、いくつかの実装形態では、第3の代替スマートスケールシステムは、制御システム、メモリデバイス、重量システム、圧力感知システム、生体インピーダンスシステム、及びユーザ入力モジュールを含むことができる。
【0075】
次に
図12Bを参照すると、本開示のいくつかの実装形態による、圧力感知システム904の例示的なブロック図が示されている。いくつかの実装形態では、シフトレジスタは、使用可能な出力の数を乗算するように構成されており、SPDT MUXは、各入力に対して2つの可能な出力が選択されるマルチプレクサなどのデジタル制御スイッチであり、AOはオペアンプであり、マルチプレクサCD4051は、各入力に対して1つの出力が選択されるマルチプレクサである。AOとSPDT MUXの主な目標は、クロストークなど、センサのマトリックスに共通する電気的な問題を回避することである。シフトレジスタと単純MUXの主な目標は、読み取りをより単純にすることである(これらのおかげで、制御システムの入力及び出力が少なくて済む)。
【0076】
いくつかの実装形態では、圧力感知システム904の構成要素は、PCBに結合され、PCBは、ひいては制御システム918に接続される。いくつかの実装形態では、PCBは、銅の行シート(例えば、
図13A及び13Bの第1のシート1083)及び銅の列シート(例えば、
図13A及び13Bの第3のシート1085)に配線されている。いくつかのそのような実装形態では、PCBは、基板1086とベースカバー1089との間に位置決めされている(
図13A及び13B)。
【0077】
次に
図13A及び13Bを参照すると、スマートスケールシステム1000が示されている。スマートスケールシステム1000は、スマートスケールシステム900と同じである、又は類似しており、同様の参照番号が、類似又は同等の要素に指定されている。すなわち、
図13Aは、本開示のいくつかの実装形態による、スマートスケールシステムの例示的な部分分解図であり、
図13Bは、本開示のいくつかの実装形態による、
図13Aのスマートスケールシステムの逆部分分解図である。
【0078】
スマートスケールシステム1000は、カバー層1080(例えば、バスマットカバー、最上層)、おおむね不透明な層1081、(第1のシート1083、第2のシート1084、及び第3のシート1085を含む)圧力センサのアレイ、基板1086、(ロードセル1021を含む)複数のロードセル、複数のロードフィート(ロードフット1092を含む)、及びベースカバー1089を含む。図示するように、複数のロードセルは、基板1086の第1の側に結合されている。圧力センサのアレイは、基板1086の第2の対向する側に結合されている。いくつかの実装形態では、基板1086は、2つ、4つ、8つなど、1つ以上のガラス片である。いくつかの実装形態では、基板1086は、1つ以上のヒンジを介して共に結合された2つのガラス片を含み、それにより、スマートスケールシステム1000は、持ち運びに便利なように半分に折りたたむことができる。
【0079】
いくつかの実装形態では、カバー層は布のシートを含む。図示するように、カバー層1080は、互いに離間した2つの導電性布部分1078A、1078Bを含む。いくつかの実装形態では、2つの導電性布部分1078A、1078Bは、1インチ、2インチ、3インチ、4インチ、5インチ、6インチ、及び最大でカバー層1080の幅など、好適な距離で互いに離間している。いくつかの実装形態では、2つの導電性布部分1078A、1078Bは、互いに少なくとも3インチ離間している。いくつかの実装形態では、2つの導電性布部分1078A、1078Bは、ユーザの足部が通常離れている距離で互いに離間している。
【0080】
いくつかの実装形態では、複数の電極1044A、1044Bが、不透明層1081とカバー層1080との間に位置決めされる。2つの電極1044A、1044Bを、
図13A及び13Bに示す。電極1044A、1044Bの各々は、導電性布部分1078A、1078Bのそれぞれの1つの真下に位置決めされる。したがって、電極1044A、1044Bがユーザに露出されていなくても、電極1044A、1044Bは、導電性布部分1078A、1078Bを介して依然として導電性を有している。言い換えれば、いくつかの実装形態では、導電性布部分は、電極と電気的に物理的に接続されるように構成されている。いくつかの実装形態では、カバー層1080の下で、不透明層1081は、様々な構成要素の上に位置決めされ、それによって、下にある様々な構成要素は、ヒトの目には見えない。
【0081】
圧力センサのアレイは、ユーザと関連付けられる圧力データを生成するように構成されている。いくつかの実装形態では、圧力センサのアレイは、ユーザがシステムに関与したこと(例えば、カバー層1080上に立つこと)に応じて、圧力データを生成するように構成されている。いくつかの実装形態では、圧力センサのアレイは、第1のシート1083、第2のシート1084、及び第3のシート1085を含む。いくつかの実装形態では、第1のシート1083は銅の行層であり、複数の導電性行1087を含む。いくつかの実装形態では、第3のシート1085は銅の列層であり、複数の導電性列1088を含む。いくつかの実装形態では、第2のシート1084は感圧シートであり、第1のシート1083と第3のシート1085との間に位置決めされるピエゾ抵抗シートを含む。ピエゾ抵抗シートは、それに印加される圧力に応じてその電気抵抗を変化させるように構成されている。いくつかのそのような実装形態では、複数の導電性行1087の各々と複数の導電性1088列の各々との交差は、圧力センサのアレイの圧力センサ(例えば、
図12Aの圧力センサ912)を形成及び/又は画定する。
【0082】
複数のロードセルは、ユーザと関連付けられる重量データを生成することである。いくつかの実装形態では、複数のロードセルは、ユーザがスマートスケールシステムに関与したこと(例えば、カバー層1080上に立つこと)に応じて、重量データを生成するように構成されている。いくつかの実装形態では、複数のロードフットの各々は剛性であり、複数のロードセルのそれぞれの1つに直接結合されている。例えば、
図13A及び13Bに示されるように、剛性ロードフット1092は、ロードセル1021に直接結合されている。ベースカバー1089は、複数のロードセル1021、メモリ、及び制御システムが、ベースカバー1089と基板1086との間に少なくとも部分的に位置決めされるように、基板1086に結合されている。いくつかの実装形態では、ベースカバー1089は、複数の開口を含む。複数の剛性ロードフットの各々は、複数の開口の少なくとも1つを通して少なくとも部分的に突出している。例えば、ロードフット1092は、ベースカバー1089の開口1091から部分的に突出している。したがって、ロードセル1021が地面に露出されていない間、ロードセル1021は、ロードフット1092との接触を介して安定化され、地面上で効果的に安定化される。
【0083】
いくつかの実装形態では、スマートスケールシステム1000の1つ以上の構成要素は、スマートマット、例えば、バスマット、ヨガマット、玄関マット、抗疲労マット、椅子クッション、抱き枕、靴インソール、カーペットの一部分、1つ以上のタイル、1つ以上の堅木張りのフローリング、マットレスの一部、(例えば、シャワーパン又は浴槽に結合又は埋め込まれている)シャワーの一部、又は同様のものを形成する。これは、一部の人々及び/又は動物は重量に不安を感じる可能性があるため、有利である。スマートスケールシステムを日用品に隠すことで、重量、体脂肪分布、及び/又はユーザの健康状態の変化を継続的に監視することも促し得る。さらに、エネルギーハーベスティングは、例えば、足部の熱及び/又は圧電コレクタを用いた動圧を使用する、上記で参照された実装形態のいくつかに含めることができる。
【0084】
いくつかの実装形態では、スマートマットは、
図13A及び13Bに示すすべての構成要素を含む。スマートマットは、任意の好適な寸法にすることができる。例えば、スマートマットの長さは、約20cm~約250cmの間、好ましくは約40cm~約120cmの間、そして最も好ましくは約80cmである。スマートマットの幅は、約15cm~約120センチメートルの間、好ましくは約30cm~約80cmの間、そして最も好ましくは約50cmである。スマートマットの厚さは、約5mm~約5cmの間、好ましくは約8mm~約2cmの間、そして最も好ましくは約1.5cmである。追加的又は代替的に、いくつかの実装形態では、ロードフット1092は、ベースカバー1089から約2mm~約3mmまで延びる。
【0085】
図14を参照すると、スマートスケールシステム1100の部分斜視図が示されている。スマートスケールシステム1100は、スマートスケールシステム1000と同じである、又は類似しており、同様の参照番号は、同様の要素及び/又は構成要素を指す。しかしながら、スマートスケールシステム1100の圧力センサのアレイは、3枚(例えば、
図13A及び13Bの第1のシート1083、第2のシート1084、及び第3のシート)ではなく、2枚のシート(例えば、
図14の第1のシート1184及び第2のシート1182)を含む。
【0086】
図示するように、スマートスケールシステム1100の第1のシート1184は、スマートスケールシステム1000の第2のシート1084と同じであるか、又は類似している。いくつかの実装形態では、第1のシート1184は、ピエゾ抵抗シートなどの感圧シートである。いくつかの実装形態では、第1のシート1184は可撓性である。スマートスケールシステム1100の第2のシート1182は、スマートスケールシステム1000の第1のシート1083及び第3のシート1085と同時に置換される。いくつかの実装形態では、第2のシート1182は、その上に複数の導電性トレースパターン(例えば、1112A~1112E)を有するプリント回路基板(PCB)を含む。いくつかのそのような実装形態では、複数の導電性トレースパターンの各々が、圧力センサのアレイの圧力センサ(例えば、
図12Aの圧力センサ)を形成及び/又は画定する。
【0087】
次に
図15Aを参照すると、本開示のいくつかの実装形態による、導電性トレースパターン1112によって形成及び/又は画定された例示的な圧力センサが示されている。図示するように、導電性トレースパターン1112は、内側ディスク1105及び外側リング1103を含む。内側ディスク1105は、第1の距離dだけ外側リング1103から半径方向に離間している。第1の距離dの例は、100μm、150μm、200μm、250μm、300μm、400μm、500μm、600μm、700μm、800μm、900μm、及び1000μmを含む。いくつかの実装形態では、第1の距離dは0.8mmであり、これは800μmである。
【0088】
外側リング1103は、第2の距離で、内側ディスク1105の周りに形成される。第2の距離θの例には、90°、135°、180°、225°、270°、315°、及び360°が含まれる。
図14に示されるように、導電性トレースパターン1112Aは、内側ディスクの周りに完全な円を形成する外側リングを有し、第2の距離θは360°である。代替的に、いくつかの実装形態では、外側リング1103は、内側ディスク1105の周囲全体に形成されないため、第2の距離θが360°よりも小さい(
図15Aに最も良く示されている)。
【0089】
次に
図15Bを参照すると、いくつかの実装形態では、導電性トレースパターンの外側リングは等辺多角形である。例えば、導電性トレースパターン1112Aは、導電性トレースパターン1112Bに隣接して位置決めされている。導電性トレースパターン1112Aは、内側ディスク1105A及び外側リング1103Aを含み、外側リング1103Aは、正六角形である。外側リング1103Aの正六角形は6つの辺を有し、導電性トレースパターン1112Aの外側リング1103Aの一辺は、導電性トレースパターン1112Bの外側リングの一辺に隣接し、平行などである。各辺の長さは、1mm、2mm、3mm、4mm、5mm、6mm、7mm、8mm、9mm、10mm、11mm、12mm、13mm、14mm、又は15mmなど、約1mm~約15mmの間である。
【0090】
ここで
図16A~16Dに移る。
図16Aは、スマートスケールシステム(例えば、スマートスケールシステム100、スマートスケールシステム200、スマートスケールシステム300、スマートスケールシステム400、スマートスケールシステム700、スマートスケールシステム800、スマートスケールシステム900、スマートスケールシステム1000、及びスマートスケールシステム1100)におけるロードセルの第1のレイアウト1200Aを示している。このレイアウト1200Aでは、複数のロードセルは、4つの単一ロードセル1221を含む。いくつかの実装形態では、このレイアウト1200Aにおいて、複数のロードセルは、上記のロードセルの1つの4×4アレイを含む。
【0091】
図16Bは、スマートスケールシステム(例えば、スマートスケールシステム100、スマートスケールシステム200、スマートスケールシステム300、スマートスケールシステム400、スマートスケールシステム700、スマートスケールシステム800、スマートスケールシステム900、スマートスケールシステム1000、及びスマートスケールシステム1100)におけるロードセルの第2のレイアウト1200Bを示している。このレイアウト1200Bでは、複数のロードセルは、
図16Aに示すように、ロードセル1221のうちの6つを含む。いくつかの実装形態では、このレイアウト1200Bにおいて、複数のロードセルは、ロードセルの1つの2×3アレイを含む。
【0092】
図16Cは、スマートスケールシステム(例えば、スマートスケールシステム100、スマートスケールシステム200、スマートスケールシステム300、スマートスケールシステム400、スマートスケールシステム700、スマートスケールシステム800、スマートスケールシステム900、スマートスケールシステム1000、及びスマートスケールシステム1100)におけるロードセルの第3のレイアウト1200Cを示している。このレイアウト1200Cでは、複数のロードセルは、ロードセル1221のうちの9つを含む。いくつかの実装形態では、このレイアウト1200Cにおいて、複数のロードセルは、ロードセルの1つの3×3アレイを含む。
【0093】
図16Dは、スマートスケールシステム(例えば、スマートスケールシステム100、スマートスケールシステム200、スマートスケールシステム300、スマートスケールシステム400、スマートスケールシステム700、スマートスケールシステム800、スマートスケールシステム900、スマートスケールシステム1000、及びスマートスケールシステム1100)におけるロードセルの第4のレイアウト1200Dを示している。このレイアウト1200Dでは、複数のロードセルは、8つの単一ロードセル1221を含む。いくつかの実装形態では、このレイアウト1200Dにおいて、複数のロードセルは、上記のロードセルの4×4アレイのうちの2つを含む。いくつかの実装形態では、第4のレイアウト1200Dは、1つ以上のヒンジ1230を介して互いに結合された第1のレイアウト1200Aを有する2つのスマートスケールシステムを含む。
【0094】
本開示のいくつかの実装形態によれば、圧力センサのアレイは、その厚さ(例えば、3次元センサ)、及び/又はその表面(例えば、共平面センサ)で使用される材料を有する圧力感知シートを含むことができる。いくつかの実装形態では、この材料は、導電性粒子に帯電した絶縁ポリマーである。低電流は、導電性粒子から別の粒子へのトンネル効果を経験し得る。いくつかの実装形態では、この材料は変形可能である。さらに、導電性粒子間の距離は、印加された垂直圧力と共に変化する(
図20A及び20Bを参照)。
【0095】
図20Aは、本開示のいくつかの実装形態による、垂直印加圧力の前の圧力感知シート2010における第1のスキーム2000Aを示している。電流2050Aは、導電性粒子2020を通して移動する。
図20Bは、本開示のいくつかの実装形態による、垂直印加圧力の後の圧力感知シート2010における第2のスキーム2000Bを示す。電流2050Bは、導電性粒子2020及び隣接する導電性粒子2030を通って移動する。
【0096】
材料に圧力がかかると、導電性粒子が接近し(
図20B)、電流循環へのトンネル効果の寄与度が高まる。インピーダンスと印加された力の関係は次のように書き表すことができる。
【数1】
式中、pは接触面の抵抗率、Fは表面に対する法線力、Kは、とりわけ、材料の弾性に依存する関数である。
【0097】
ただし、Kは定数ではなく、圧力と抵抗率の関係は線形ではない。それ以外の場合、材料を粉砕することは、材料自体が他の2つの次元で自由に伸びることができる場合のみであり、これは、本明細書では当てはまらず、変形は局所的なものにすぎない。
【0098】
したがって、いくつかの実装形態では、測定する値は抵抗である。ここでの抵抗は、圧力に対して線形ではない。さらに、圧力変化は、必要な圧力スロットで簡単に測定することはできない。
【0099】
いくつかの実装形態では、3次元センサは、圧力による抵抗の変化が高圧下では十分でないため、最適ではない。したがって、圧力センサのアレイの工業化はより複雑であり、小さい面積(例えば、1平方センチメートルあたり4つのセンサ)に複数のセンサのニーズを満たすセンサの形状を有することは困難である。実際、このような状況では、個々のセンサは最大2.5×2.5mm2のスペースしか取ることができず、個々のセンサの抵抗が大幅に減少する。
【0100】
共平面センサの場合、測定可能な大きさはその抵抗である。圧力センサのアレイの消費を制限し、かつ/又は隣接する圧力センサ間のクロストークを制限するには、抵抗の値をできるだけ大きくする必要がある。いくつかの実装形態では、抵抗の変化は、圧力センサのアレイの使用範囲全体で重要であり、それにより、特性の傾きは、正しく画定するために全体規模で十分に急峻となる。したがって、好ましい形状は、平面の効率的な舗設を可能にする。
【0101】
測定する値は抵抗であるため、1つの解決策はトランスインピーダンス増幅器(TIA)を使用することである。
図21は、本開示のいくつかの実装形態による、トランスインピーダンス増幅器の回路
図2100を示している。回路は、非対称電源を使用して電力が供給される。トランスインピーダンス増幅器は、内部インピーダンスが可能な限り低い仮想安定接地を備えている。
【0102】
入力電流iと出力電圧VMES
1の関係は、第1の近似値において次式で与えられる。
【数2】
【0103】
ただし、圧力センサのアレイは、この第1の近似値では決まらない。
【数3】
が差動電圧である場合、例えば以下のようになる。
【数4】
【0104】
この新しい表記法では、測定された電流と出力電圧の関係は次のようになる。
【数5】
【0105】
ただし、測定する値はセンサ抵抗であり、これにより、オペアンプ強制の特性のおかげで電流iを計算することが可能になる。リニアモードのときは、電圧はV
-である。センサR
cの抵抗で、スキームは、本開示のいくつかの実装形態による、トランスインピーダンス増幅器における回路
図2200を示す
図22に示されるようになる。
【0106】
図22の電流は、
図21の電流と同じ方向に循環する。次に、出力電圧は次式で与えられる。
【数6】
【0107】
いくつかの実装形態では、電源は、5Vの電源V
ccを使用し、出力にレールツーレールの増幅器を使用する必要がある。それでもなお、この供給電圧の制限は、抵抗R
fの選択に制約を強いる。そのため、制限条件は、次式で与えられる。
【数7】
【0108】
いくつかの実装形態では、fは非常に低く、0に近くなり得る。したがって、fを0に等しくすると、次のようになる。
【数8】
【0109】
センサの抵抗Rcは、大きく変化する。増幅器の飽和を回避するために、圧力センサのアレイの最小インピーダンス以下の抵抗Rfが実装されている。増幅器の消費を制限するために、抵抗Rfは、仕様に対して、最大圧力下に置かれたときの圧力センサのアレイの抵抗であるように選択される。
【0110】
さらに、共平面センサだけでは、2つの電極の間にある表面の平均圧力しか測定することができない。印加された圧力の正確な画像を測定することはできない。より正確な画像を取得するために、センサの並置が使用され、これは、それらのセンサの平面上での配置が問題となる。
【0111】
上記の問題を解決するために、本開示は、
図14のスマートスケールシステム1100の第2のシート1182に例示されているような、平面舗設の最適なジオグラフィを提供する。隣接するセンサ間(例えば、導電性トレースパターン1112Aと導電性トレースパターン1112Bとの間)の距離は、特に外側リング(例えば、
図15Aに示す外側リング1103)が完全に全周に及ぶものではなかった場合(例えば、第2の距離θが360°未満である場合)、クロストークを避けるために十分でなければならない。実際、センサの抵抗は、外側リングの外周と、2つの電極間の距離とに比例する。いくつかの実装形態では、センサの抵抗を上げるために、外側リングの外周が制限されている(例えば、外側リングは完全な輪ではなく、θは360°未満である)。言い換えると、接触が少ない場合(例えば、リングが未完成の場合)、抵抗が大きくなる。
【0112】
図17Aを参照すると、スマートスケールシステム1300は、スマートスケールシステム1300が、ネコ、イヌ、ウマ、ハムスター、モルモット、ウサギ、チンチラ、マウス、ラット、オウム、ヤドカリ、フェレット、爬虫類、魚、シーモンキー、又はそれらの任意の組み合わせなどのペット用に変更されていることを除いて、スマートスケールシステム1000又はスマートスケールシステム1100と同じであるか、又は類似している。いくつかの実装形態では、スマートスケールシステムは、計量面にわたって移動する、歩行する、這う、転がる非静的アイテム用にカスタマイズされている。例えば、スマートスケールシステム1300は、着地部分及び離地部分を無視して測定された重量の平均を計算する。
【0113】
図17Aに示すように、イヌ1360が、スマートスケールシステム1300を使用している。例えば、イヌ1360は、スマートスケールシステム1300を踏み、測定された重量は、0~30kgになり、その後、数秒間で約23kgになる。その後、イヌ1360が去り、測定された重量が減少する。次に、スマートスケールシステム1300は、数秒の間に測定されたすべての値を平均し、したがって、イヌ1360の体重が23kgであることを判定する。言い換えれば、いくつかの実装形態では、非静的アイテムの重量は、非静的アイテムの実際の重量を示す特定の値の周辺で変動する瞬間から推定することができる。
【0114】
ペットのタイプによって、ロードセルのレイアウトや性質が異なる。例えば、イヌ用にカスタマイズされたスマートスケールシステムには、約0.3キログラム~約100キログラムの重量範囲が含まれる。本明細書に開示されるように、スマートスケールシステム内の圧力センサのアレイは、圧力データを感知するように構成することができる。
図17Bは、本開示のいくつかの実装形態による、スマートスケールシステムのイヌ(又は他のタイプのペット)の2つの足1362及び1364の圧力マップ1366を示している。いくつかの実装形態では、イヌの4つの足すべての圧力データが測定され、圧力マップ1366に含まれる。圧力マップ1366は、2つの足1362及び1364と関連付けられる圧力勾配を表す。さらに、圧力マップ1366は、イヌの重量分布を示すことができる。
【0115】
圧力マップ1366と組み合わせて使用されるか、又は圧力マップ1366なしで使用されて、圧力データは、
図7に示され、それに応じて説明されるものと同じであるか、又は類似する様式で、イヌ(又は他のタイプのペット)と関連付けられる追加の情報を生成するために使用することができる。さらに、圧力マップ1366は、足の圧点を含み得る。したがって、圧力マップ1366は、
図7に示され、それに応じて説明されるものと同じであるか、又は類似する様式で、イヌ(又は他のタイプのペット)の様々な不快及び/又は病気を瞬時に、かつ/又は時間と共に検出するのに役立ち得る。
【0116】
いくつかの実装形態では、スマートスケールシステムの圧力センサのアレイは、
図8に示され、それに応じて説明されるものと同じであるか、又は類似する様式で、温度データを感知するように構成することができる。例えば、
図17Cは、本開示のいくつかの実装形態による、スマートスケールシステムのイヌ(又は他のタイプのペット)の2つの足1362及び1364の温度マップ1368を示している。いくつかの実装形態では、イヌの4本の足すべての温度データが測定され、温度マップ1368に含まれる。イヌからの熱は、本開示の
図2に示されるもののような、スマートマットシステムの電源のバッテリに電力を供給するために使用することができる。
【0117】
いくつかの実装形態では、重量データ及び/又は圧力データを使用して、(例えば、重量範囲に基づいて、足跡に基づいて、熱マップに基づいて、温度マップ又はそれらの任意の組み合わせに基づいて)非静的アイテムのタイプ及び/又はカテゴリを判定することができる。代替的又は追加的に、重量データ及び/又は圧力データを使用して、ユーザがヒト又は動物であるかどうかに関係なく、ユーザを識別することができる。
【0118】
次に
図18を参照すると、本開示のいくつかの実装形態による、スマートスケールシステム1610の例示的なブロック
図1600が示されている。スマートスケールシステム1610は、1つ以上のセンサ1612を含み、これは、本明細書に開示されるように、1つ以上のロードセルを含むことができる。いくつかの実装形態では、スマートスケールシステム1610は、特にネコやイヌなどの典型的なヒトよりも小さい動物を検出するように変更されている。いくつかの実装形態では、スマートスケールシステム1610は、ディスプレイLED及び/又はボタンを含み得るインターフェース1638をさらに含み得る。スマートスケールシステム1610はまた、電源1634、信号調整処理モジュール1615、中央モジュール1617、通信モジュール1614、又はそれらの任意の組み合わせを有する電子システムを含む。通信モジュール1617は、携帯電話1650などのモバイルデバイスに無線で(例えば、Bluetoothを介して)結合されている。代替的又は追加的に、通信モジュール1617は、スマートプラグに結合され、これは、モバイルデバイスに無線で結合されている。
【0119】
図19Aは、本開示のいくつかの実装形態による、ベッドでの使用に適合されたスマートスケールシステム1700を示す。いくつかの実装形態では、スマートスケールシステム1700は、ベビーモニタリングシステムとしても機能する、ベビーベッドでの使用に適合されている。スマートスケールシステム1700は、スマートスケールシステム1000、スマートスケールシステム1100、又はスマートスケールシステム1300と同じであるか、又は類似している。しかしながら、スマートスケールシステム1700のロードセル1721は、ベッドの脚部内に配置され、時には隠れるが、圧力センサ1712のアレイは、マットレスに結合及び/又は埋め込まれている。いくつかの実装形態では、スマートスケールシステム1700は、(i)ユーザの睡眠の質を分析することと、(ii)睡眠障害(例えば、睡眠時無呼吸)を検出することと、(iii)睡眠位置を検出することと、(iv)睡眠行動の変化を判定することと、又は(v)それらの任意の組み合わせを行うようにさらに構成されている。
【0120】
図19Bは、本開示のいくつかの実装形態による、シャワーでの使用に適合されたスマートスケールシステム1800を示す。スマートスケールシステム1700は、スマートスケールシステム1000、スマートスケールシステム1100、又はスマートスケールシステム1300と同じであるか、又は類似している。しかしながら、スマートスケールシステム1800は、シャワーパン1880に結合されている。いくつかの実装形態では、シャワーパン1880は、フレキシガラス、ガラス繊維、プラスチック、セラミック、又はそれらの任意の組み合わせでできている。したがって、スマートスケールシステム1800は、シャワーを浴びている間のユーザ1850の重量を測定するように構成されている。いくつかの実装形態では、シャワーパン1880は、スマートスケールシステム1800の上に位置決めされ、それにより、シャワーパン1880は、スマートスケールシステム1800の少なくとも一部分が濡れるのを防ぐ。
【0121】
いくつかの実装形態では、スマートスケールシステム1800は、シャワーパン1880の下のロードセル1821、及び水圧及び/又は給水のタービンを使用するエネルギーハーベスティングデバイスを含む。ロードセル1821は、シャワーパンの垂直変位を測定するように構成されている。シャワーパン1880の側部のシールは、シャワーパンがわずかに下がるのを止めるので、ユーザ1850の重量の少しだけ軽減することになる。したがって、スマートスケールシステム1800は、その推定及び/又は計算を調整して、その重量減を考慮に入れ、それを測定された重量に戻すように構成されている。
【0122】
いくつかの実装形態では、スマートスケールシステム1800は、(i)シャワーヘッドまでパイプ内を流れる供給された温水及び/又は冷水、(ii)排水(例えば、髪の毛を除去するためのフィルタを使用し、排水管を狭めて圧力と流量を増加させ、それにより排水からの発電量を増加させる)、又は(iii)その両方を使用して電力を供給する。追加的又は代替的に、スマートスケールシステム1800は、タイルとして偽装された計量システムを含み、これは、シャワーパン1880に埋め込むことができ、最終的には、水の排出及び/又は供給を利用するタービンによって動力を供給される。
【0123】
開示のコンピュータ及びハードウェアの実装形態
本明細書の開示は、任意のタイプのハードウェア及び/又はソフトウェアで実装することができ、事前にプログラムされた汎用コンピューティングデバイスであり得ることが最初に理解されるべきである。例えば、システムは、サーバ、パーソナルコンピュータ、ポータブルコンピュータ、シンクライアント、あるいは任意の好適な単一又は複数のデバイスを使用して実装され得る。本開示及び/又はその構成要素は、単一の場所における単一のデバイス、又は電気ケーブル、光ファイバケーブル、若しくは無線様式でなどの任意の通信媒体によって任意の適切な通信プロトコルを使用して共に接続される、単一又は複数の場所における複数のデバイスであり得る。
【0124】
本開示は、特定の機能を実行する複数のモジュールを有するものとして本明細書に例示及び考察されることにも留意されたい。これらのモジュールは、明確にするという目的でそれらの機能に基づいて概略的に示されているだけであり、必ずしも特定のハードウェアやソフトウェアを表すものではないことを理解されたい。これに関して、これらのモジュールは、考察された特定の機能を実質的に実行するために実装されたハードウェア及び/又はソフトウェアであり得る。さらに、モジュールは、本開示内で共に組み合わせることができ、又は所望の特定の機能に基づいて追加のモジュールに分割することができる。したがって、本開示は、本開示を限定するものと解釈されるべきではなく、単にその一例の実装形態を説明するために理解されるべきである。
【0125】
コンピューティングシステムには、クライアントとサーバを含めることができる。クライアントとサーバは、一般的に、互いにリモートであり、通常は通信ネットワークを通して対話する。クライアントとサーバの関係は、それぞれのコンピュータで実行され、クライアントとサーバの関係を有しているコンピュータプログラムによって生じる。いくつかの実装形態では、サーバは、(例えば、データを表示し、クライアントデバイスと対話するユーザからのユーザ入力を受信する目的で)データ(例えば、HTMLページ)をクライアントデバイスに送信する。クライアントデバイスで生成されたデータ(例えば、ユーザ対話の結果)は、サーバにおけるクライアントデバイスから受信することができる。
【0126】
本明細書に記載されている主題の実装形態は、例えばデータサーバとしてのバックエンド構成要素を含むか、又はアプリケーションサーバなどのミドルウェア構成要素を含むか、又は例えば、ユーザが本明細書に記載された主題の実装形態と対話することができるグラフィカルユーザインターフェース又はウェブブラウザを有するフロントエンド構成要素、又は1つ以上のそのようなバックエンド、ミドルウェア、又はフロントエンド構成要素の任意の組み合わせを含むコンピューティングシステムに実装することができる。システムの構成要素は、デジタルデータ通信の任意の形式又は媒体、例えば通信ネットワークによって相互接続することができる。通信ネットワークの例には、ローカルエリアネットワーク(「LAN」)及びワイドエリアネットワーク(「WAN」)、インターネットワーク(例えば、インターネット)、及びピアツーピアネットワーク(例えば、アドホックピアツーピアネットワーク)が挙げられる。
【0127】
本明細書に記載されている主題及び操作の実装形態は、本明細書に開示されている構造及びその構造的等価物を含む、デジタル電子回路において、又はコンピュータソフトウェア、ファームウェア、又はハードウェアにおいて、あるいはそれらの1つ以上の組み合わせにおいて実施することができる。本明細書中に記載されている主題の実装形態は、データ処理装置によって実行されるための、又はその動作を制御するための、コンピュータ記憶媒体上に符号化された1つ以上のコンピュータプログラム、すなわちコンピュータプログラム命令の1つ以上のモジュールとして実施することができる。代替的にあるいはさらに、プログラム命令は、人工的に生成された伝搬信号、例えば、データ処理装置による実行のために好適なレシーバに送信する情報を符号化するために生成された機械生成の電気信号、光学又は電磁信号に符号化することができる。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ可読記憶デバイス、コンピュータ可読記憶基板、ランダム又はシリアルアクセスメモリアレイ又はデバイス、あるいはそれらの1つ以上の組み合わせであり得るか、又はそれらに含まれ得る。さらに、コンピュータ記憶媒体は伝搬信号ではないが、コンピュータ記憶媒体は、人工的に生成された伝搬信号に符号化されたコンピュータプログラム命令の発信元又は送信先であり得る。コンピュータ記憶媒体はまた、1つ以上の別個の物理的構成要素又は媒体(例えば、複数のCD、ディスク、又は他の記憶デバイス)であり得るか、又はそれらに含まれ得る。
【0128】
本明細書に記載されている動作は、1つ以上のコンピュータ可読記憶デバイスに記憶されているか、又は他の発信元から受信されたデータに対して「データ処理装置」によって実行される動作として実施することができる。
【0129】
「データ処理装置」という用語は、データを処理するためのあらゆる種類の装置、デバイス、及び機械を含み、例えば、プログラム可能なプロセッサ、コンピュータ、チップ上のシステム、又は複数のもの、あるいは前述の組み合わせを含む。装置は、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)又はASIC(特定用途向け集積回路)などの特別な目的の論理回路を含むことができる。装置は、ハードウェアに加えて、コンピュータプログラムの実行環境を創出するコード、例えば、プロセッサのファームウェア、プロトコルスタック、データベース管理システム、オペレーティングシステム、クロスプラットフォームのランタイム環境、仮想マシン、又はそれらの1つ以上の組み合わせを構成するコードも含むことができる。装置及び実行環境は、ウェブサービス、分散コンピューティング、及びグリッドコンピューティングインフラストラクチャなど、様々な異なるコンピューティングモデルインフラストラクチャを実現することができる。
【0130】
コンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、スクリプト、又はコードとも呼ばれる)は、コンパイル又はインタープリタ言語、宣言型又は手続き型言語など、あらゆる形式のプログラミング言語で記述することができ、スタンドアロンのプログラムとして、あるいはコンピューティング環境での使用に好適なモジュール、コンポーネント、サブルーチン、オブジェクト、その他のユニットとしてなど、あらゆる形式で展開することができる。コンピュータプログラムは、ファイルシステム内のファイルに対応する場合があるが、対応する必要はない。プログラムは、他のプログラムやデータを保持するファイルの一部分(例えば、マークアップ言語の文書に格納された1つ以上のスクリプト)内に、当該プログラム専用の単一のファイル内に、又は複数の調整されたファイル(例えば、1つ以上のモジュール、サブプログラム、コードの一部を格納するファイル)内に格納することができる。コンピュータプログラムは、1台のコンピュータ、又は1つのサイトにおいて位置しているか、又は複数のサイトに分散され、通信ネットワークによって相互接続されている複数のコンピュータで実行されるように展開することができる。
【0131】
本明細書に記載のプロセス及び論理フローは、1つ以上のコンピュータプログラムを実行する1つ以上のプログラマブルプロセッサによって実行され、入力データを操作して出力を生成することによってアクションを実行することができる。プロセス及び論理フローは、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)又はASIC(特定用途向け集積回路)などの特殊用途の論理回路によって実行することもでき、装置はまた、特殊用途の論理回路として実装することもできる。
【0132】
コンピュータプログラムの実行に好適なプロセッサには、例として、汎用及び特殊目的の両方のマイクロプロセッサ、及び任意の種類のデジタルコンピュータの任意の1つ以上のプロセッサが含まれる。一般に、プロセッサは、読み取り専用メモリ又はランダムアクセスメモリ、あるいはその両方から命令及びデータを受信する。コンピュータの本質的な要素は、命令に従ってアクションを実行するためのプロセッサと、命令及びデータを格納するための1つ以上のメモリデバイスである。一般に、コンピュータはまた、データを記憶するための1つ以上の大容量記憶デバイス、例えば、磁気、磁気光ディスク、又は光ディスクを含むか、又はデータを受信するか、又はデータを転送するか、あるいはその両方を行うようにそれに動作可能に結合される。ただし、コンピュータにそのようなデバイスが必要なわけではない。さらに、コンピュータは、別のデバイス、例えば、ほんの数例を挙げると、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、モバイルオーディオ又はビデオプレーヤ、ゲームコンソール、全地球測位システム(GPS)受信機、又は携帯型記憶デバイス(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)フラッシュドライブ)に組み込むことができる。コンピュータプログラムの命令及びデータを格納するのに好適なデバイスには、例として、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリデバイスなどの半導体メモリデバイス、内蔵ハードディスク又はリムーバブルディスクなどの磁気ディスク、光磁気ディスク、CD ROM及びDVD-ROMディスクを含む、あらゆる形態の不揮発性メモリ、媒体、及びメモリデバイスが含まれる。プロセッサ及びメモリは、特別な目的の論理回路によって補完又は組み込むことができる。
【0133】
追加の実装形態
本開示のいくつかの実装形態によれば、ユーザのユーザプロファイルを判定するためのシステムは、マット、カメラ、ディスプレイデバイス、プロセッサ、及びメモリデバイスを含む。マットには、圧力データを出力するように構成されている第1のセンサが含まれる。カメラは、ユーザの1つ以上の画像として再現可能な画像データを生成するように構成されている。メモリデバイスは、第1のセンサからの圧力データ及びカメラからの画像データを受信し、格納するように構成されている。メモリデバイスは、圧力データ、画像データ、又はその両方に基づいて、ユーザの一部分がマットと接触していることを、プロセッサに判定させるように構成されている機械可読命令を格納する。プロセッサはさらに、圧力データ、画像データ、又はその両方に基づいて、ユーザのユーザプロファイルを判定させる。ユーザプロファイルには、ユーザの姿勢が含まれる。ユーザの姿勢は、圧力データ、画像データ、又はその両方を、メモリデバイスに格納された1つ以上の所定の姿勢と比較することによって判定される。プロセッサはまた、判定されたユーザプロファイルと関連付けられた情報を、ディスプレイデバイス上に表示させる。
【0134】
本開示のいくつかの実装形態によれば、ユーザのユーザプロファイルを判定するためのシステムは、マット、カメラ、ディスプレイデバイス、プロセッサ、及びメモリデバイスを含む。マットには、圧力データを出力するように構成されている第1のセンサが含まれる。カメラは、ユーザの1つ以上の画像として再現可能な画像データを生成するように構成されている。メモリデバイスは、第1のセンサからの圧力データ及びカメラからの画像データを受信し、格納するように構成されている。メモリデバイスは、圧力データ、画像データ、又はその両方に基づいて、ユーザの一部分がマットと接触していることを、プロセッサに判定させるように構成されている機械可読命令を格納する。プロセッサはさらに、圧力データ及び画像データに基づいて、ユーザのユーザプロファイルを判定させる。ユーザプロファイルには、ユーザの姿勢が含まれる。ユーザの姿勢は、圧力データ及び画像データを、メモリデバイスに格納された1つ以上の所定の姿勢と比較することによって判定される。プロセッサはまた、判定されたユーザプロファイルと関連付けられた情報を、ディスプレイデバイス上に表示させる。
【0135】
本開示のいくつかの実装形態によれば、ユーザのユーザプロファイルを判定するためのシステムは、マット、ディスプレイデバイス、プロセッサ、及びメモリを含む。マットは、バッテリ、圧力データを出力するように構成された第1のセンサ、及び温度データを出力するように構成された第2のセンサを含む。第2のセンサは、バッテリを充電するために熱エネルギーを電気エネルギーに変換するように構成されているトランスデューサを含む。メモリデバイスは、第1のセンサからの圧力データ及び第2のセンサからの温度データを受信し、格納するように構成されている。メモリデバイスは、圧力データ、温度データ、又はその両方に基づいて、ユーザの一部分がマットと接触しているとプロセッサに判定させるように構成されている機械可読命令を格納する。プロセッサは、圧力データ及び温度データに基づいて、ユーザのユーザプロファイルを判定するようにさらに構成されている。ユーザプロファイルには、ユーザの姿勢が含まれる。ユーザの姿勢は、圧力データ及び温度データを、メモリデバイスに格納された1つ以上の所定の姿勢と比較することによって判定される。プロセッサはまた、判定されたユーザプロファイルと関連付けられた情報を、ディスプレイデバイス上に表示させる。
【0136】
本開示のいくつかの実装形態によれば、ユーザの姿勢を判定するための方法は、スマートスケールシステムから圧力データ及び画像データを受信することを含む。スマートスケールシステムには、マット、カメラ、ディスプレイデバイスが含まれる。マットは、圧力データを出力するように構成されている第1のセンサを有している。カメラは、ユーザの1つ以上の画像として再現可能な画像データを生成するように構成されている。この方法はさらに、メモリデバイス上に、受信した圧力データ及び受信された画像データを格納することと、受信した圧力データ、受信した画像データ、又はその両方に基づいて、ユーザの一部分がマットと接触していると判定することと、受信した圧力データ、受信した画像データ、又はその両方を、メモリデバイスに格納された1つ以上の所定の姿勢と比較することと、少なくとも部分的に比較することに基づいて、ユーザのユーザプロファイルを判定することであって、ユーザプロファイルがユーザの姿勢を含む、判定することと、判定したユーザプロファイルにと関連付けられる情報を、ディスプレイデバイス上に表示することと、を含む。
【0137】
本開示のいくつかの実装形態によれば、スマートスケールシステムは、基板、基板の第1の側に結合された複数のロードセル、基板の第2の対向する側に結合された圧力センサのアレイ、メモリ、及び制御システムを含む。複数のロードセルは、ユーザと関連付けられる重量データを生成するように構成されている。圧力センサのアレイは、ユーザと関連付けられる圧力データを生成するように構成されている。メモリには、登録ユーザデータと機械可読命令が格納される。制御システムはメモリに結合され、機械可読命令を実行するように構成されている1つ以上のプロセッサに制御信号を提供するように配置されている。重量データは、複数のロードセルから受信される。圧力データは、圧力センサのアレイから受信される。圧力データ及び登録ユーザデータに少なくとも部分的に基づいて、ユーザはスマートスケールシステムの非登録ユーザであると判定される。ユーザをスマートスケールシステムの登録ユーザとして登録するためのプロンプトが、ディスプレイデバイスに表示される。
【0138】
本開示のいくつかの実装形態によれば、スマートスケールシステムは、基板、基板の第1の側に結合された複数のロードセル、基板の第2の対向する側に結合された圧力センサのアレイ、メモリ、及び制御システムを含む。複数のロードセルは、ユーザと関連付けられる重量データを生成するように構成されている。圧力センサのアレイは、ユーザと関連付けられる圧力データを生成するように構成されている。メモリには、登録ユーザデータと機械可読命令が格納される。制御システムはメモリに結合され、機械可読命令を実行するように構成されている1つ以上のプロセッサに制御信号を提供するように配置されている。重量データは、複数のロードセルから受信される。圧力データは、圧力センサのアレイから受信される。圧力データ及び登録ユーザデータに少なくとも部分的に基づいて、ユーザはスマートスケールシステムの登録ユーザであると判定される。受信した重量データと関連付けられる情報をユーザに入力させるためのプロンプトが、ディスプレイデバイスに表示される。
【0139】
本開示のいくつかの実装形態によれば、ユーザの正規化された重量を判定するための方法が開示される。登録ユーザデータは、スマートスケールシステムのメモリから受信される。登録ユーザデータには、過去の重量データ、過去のユーザ情報、及び過去の正規化された重量データが含まれる。機械学習アルゴリズムは、過去の重量データ、過去のユーザ情報、及び過去の正規化された重量データを使用してトレーニングされる。ユーザと関連付けられた圧力データは、スマートスケールシステムの圧力センサのアレイから受信される。ユーザと関連付けられた現在の重量データは、スマートスケールシステムの複数のロードセルから受信される。圧力データ及び登録ユーザデータに少なくとも部分的に基づいて、ユーザはスマートスケールシステムの登録ユーザであると判定される。ユーザに現在の重量データと関連付けられる情報を入力させるためのプロンプトが、ディスプレイデバイスに表示される。プロンプトに応じて、現在のユーザ情報が受信される。ユーザと関連付けられた現在の重量データと現在のユーザ情報は、機械学習アルゴリズムの入力として受信される。ユーザの正規化された重量は、機械学習アルゴリズムの出力として生成される。
【0140】
選択された実施形態及び実装形態
上記の説明及び添付の特許請求の範囲は、本開示のいくつかの実施形態及び/又は実装形態を開示しているが、本開示の他の代替の態様は、以下のさらなる実施形態に開示されている。
【0141】
実施形態1.ユーザのユーザプロファイルを判定するためのシステムであって、
圧力データを出力するように構成されている第1のセンサを含むマットと、
ユーザの1つ以上の画像として再現可能な画像データを生成するように構成されているカメラと、
ディスプレイデバイスと、
プロセッサと、
メモリデバイスであって、第1のセンサからの圧力データ及びカメラからの画像データを受信し、格納するように構成されているメモリデバイスと、を備え、メモリデバイスが、プロセッサに、
圧力データ、画像データ、又はその両方に基づいて、ユーザの一部分がマットと接触していると判定することと、
圧力データ、画像データ、又はその両方に基づいて、ユーザのユーザプロファイルを判定することであって、ユーザプロファイルがユーザの姿勢を含み、ユーザの姿勢が、圧力データ、画像データ、又はその両方をメモリデバイスに格納された1つ以上の所定の姿勢と比較することによって判定される、ユーザプロファイルを判定することと、
判定されたユーザプロファイルと関連付けられた情報を、ディスプレイデバイスに表示することと、を行わせるように構成されている機械可読命令を格納する、システム。
【0142】
実施形態2.メモリデバイスが、圧力データ、画像データ、又はその両方に基づいて、ユーザのアイデンティティをプロセッサに判定させるようにさらに構成されている、実施形態1のシステム。
【0143】
実施形態3.ユーザのアイデンティティを判定することが、機械学習アルゴリズムを使用することを含む、実施形態2のシステム。
【0144】
実施形態4.ユーザプロファイルが、ユーザの一部分の形状、ユーザの一部分の寸法、又はその両方を含む、実施形態1~3のいずれか1つのシステム。
【0145】
実施形態5.判定されたユーザプロファイルと関連付けられた表示情報が、ユーザの重量を示す第1のしるし、ユーザの姿勢を示す第2のしるし、ユーザの一部分の形状を示す第3のしるし、ユーザの一部分の寸法を示す第4のしるし、又はそれらの任意の組み合わせを含む、実施形態4のシステム。
【0146】
実施形態6.マットが、温度データを出力するように構成された第2のセンサを含む、実施形態1~5のいずれか1つのシステム。
【0147】
実施形態7.メモリデバイスが、温度データに基づいて、ユーザの一部分がマットに接触していることをプロセッサに判定させるようにさらに構成されている、実施形態6のシステム。
【0148】
実施形態8.カメラが、モバイルデバイスに結合されている、実施形態1~7のいずれか1つのシステム。
【0149】
実施形態9.マットが、バッテリ及びエネルギーハーベスタをさらに含み、エネルギーハーベスタがバッテリを充電するためのエネルギーを収集するように構成されている、実施形態1~8のいずれか1つのシステム。
【0150】
実施形態10.エネルギーハーベスタが、バッテリを充電するために熱エネルギーを電気エネルギーに変換するように構成されているトランスデューサである、実施形態9のシステム。
【0151】
実施形態11.トランスデューサが、温度データを出力するように構成された第2のセンサに結合されている、実施形態10のシステム。
【0152】
実施形態12.ディスプレイデバイスが、ユーザと関連付けられた入力データを受信するように構成されたユーザインターフェースを含む、実施形態1~11のいずれか1つのシステム。
【0153】
実施形態13.入力データが、ユーザの年齢、ユーザの性別、又はその両方を含む、実施形態12のシステム。
【0154】
実施形態14.メモリデバイスが、プロセッサに、判定されたユーザプロファイルに基づいてユーザのウェルネスプランを判定させるようにさらに構成されており、判定されたユーザプロファイルと関連付けられた表示情報が、ユーザのウェルネスを示すしるしを含む、実施形態1~13のいずれか1つのシステム。
【0155】
実施形態15.ウェルネスプランが、運動スケジュールである、実施形態14のシステム。
【0156】
実施形態16.メモリデバイスが、圧力データ、画像データ、又はその両方を1つ以上の所定の姿勢と比較することに基づいて、プロセッサに、姿勢スコアを判定させるようにさらに構成されており、姿勢スコアが、ユーザの姿勢が悪いことを示す、実施形態1~15のいずれか1つのシステム。
【0157】
実施形態17.メモリデバイスが、圧力データ、画像データ、又はその両方を1つ以上の所定の姿勢と比較することに基づいて、プロセッサに、ユーザと関連付けられる姿勢修正プランを判定させるようにさらに構成されている、実施形態1~16のいずれか1つのシステム。
【0158】
実施形態18.プロセッサ及びメモリデバイスが、マットに結合されている、実施形態1~17のいずれか1つのシステム。
【0159】
実施形態19.ディスプレイデバイス、プロセッサ、及びメモリデバイスが、リモートデバイスに結合されている、実施形態1~18のいずれか1つのシステム。
【0160】
実施形態20.ディスプレイデバイスが、ミラー、カーペット、マット、又はモバイルデバイスに結合されている、実施形態1~19のいずれか1つのシステム。
【0161】
実施形態21.ユーザの一部分が、ユーザの足部の一部分である、実施形態1~20のいずれか1つのシステム。
【0162】
実施形態22.マットが、可撓性である、実施形態1~21のいずれか1つのシステム。
【0163】
実施形態23.マットが、おおよそ平面の構成とおおよそ円筒形の構成との間を移動するように構成されている、実施形態22のシステム。
【0164】
実施形態24.第1のセンサが、CMOS一体型シリコン圧力センサである、実施形態1~23のいずれか1つのシステム。
【0165】
実施形態25.第1のセンサが、圧電センサである、実施形態1~24のいずれか1つのシステム。
【0166】
実施形態26.第1のセンサが液体の埋め込み層を含み、埋め込み層がマット上の圧力を検出するように構成されている、実施形態1~25のいずれか1つのシステム。
【0167】
実施形態27.第1のセンサが、液体金属埋め込みエラストマを含む積層圧力センサである、実施形態26のシステム。
【0168】
実施形態28.メモリデバイスが、ユーザの一部分がマットと接触していると判定したことに基づいて、プロセッサにアクティブ期間を判定させるようにさらに構成されている、実施形態1~27のいずれか1つのシステム。
【0169】
実施形態29.アクティブ期間中に第1のセンサからの圧力データ及びカメラからの画像データを受信し、受信したデータに基づいてデジタル情報を表示するように構成された仮想現実デバイスをさらに備える、実施形態28のシステム。
【0170】
実施形態30.ディスプレイデバイスが、仮想現実デバイスに結合されている、実施形態29のシステム。
【0171】
実施形態31.ディスプレイデバイスが、Bluetoothを介してプロセッサに通信可能に結合されている、実施形態1~30のいずれか1つのシステム。
【0172】
実施形態32.マットが、使い捨てである、実施形態1~31のいずれか1つのシステム。
【0173】
実施形態33.ユーザのユーザプロファイルを判定するためのシステムであって、
圧力データを出力するように構成されている第1のセンサを含むマットと、
ユーザの1つ以上の画像として再現可能な画像データを生成するように構成されているカメラと、
ディスプレイデバイスと、
プロセッサと、
メモリデバイスであって、第1のセンサからの圧力データ及びカメラからの画像データを受信し、格納するように構成されているメモリデバイスと、を備え、メモリデバイスが、プロセッサに、
圧力データ、画像データ、又はその両方に基づいて、ユーザの一部分がマットと接触していると判定することと、
圧力データ及び画像データに基づいて、ユーザのユーザプロファイルを判定することであって、ユーザプロファイルがユーザの姿勢を含み、ユーザの姿勢が、圧力データ及び画像データをメモリデバイスに格納された1つ以上の所定の姿勢と比較することによって判定される、ユーザプロファイルを判定することと、
判定されたユーザプロファイルと関連付けられた情報を、ディスプレイデバイスに表示することと、を行わせるように構成されている機械可読命令を格納する、システム。
【0174】
実施形態34.ユーザのユーザプロファイルを判定するためのシステムであって、
バッテリ、圧力データを出力するように構成された第1のセンサ、及び温度データを出力するように構成された第2のセンサを含むマットであって、第2のセンサが、バッテリを充電するために熱エネルギーを電気エネルギーに変換するように構成されたトランスデューサを含む、マットと、
ディスプレイデバイスと、
プロセッサと、
メモリデバイスであって、第1のセンサからの圧力データ及び第2のセンサラからの温度データを受信し、格納するように構成されているメモリデバイスと、を備え、メモリデバイスが、プロセッサに、
圧力データ、温度データ、又はその両方に基づいて、ユーザの一部がマットと接触していると判定することと、
圧力データ及び温度データに基づいて、ユーザのユーザプロファイルを判定することであって、ユーザプロファイルがユーザの姿勢を含み、ユーザの姿勢が、圧力データ及び温度データをメモリデバイスに格納された1つ以上の所定の姿勢と比較することによって判定される、ユーザプロファイルを判定することと、
判定されたユーザプロファイルと関連付けられた情報を、ディスプレイデバイスに表示することと、を行わせるように構成されている機械可読命令を格納する、システム。
【0175】
実施形態35.ユーザの姿勢を判定するための方法であって、
スマートスケールシステムから圧力データ及び画像データを受信することであって、スマートスケールシステムが、
圧力データを出力するように構成された第1のセンサを有するマット、
ユーザの1つ以上の画像として再現可能な画像データを生成するように構成されたカメラ、及び
ディスプレイデバイスを備える、受信することと、
受信した圧力データ及び受信した画像データをメモリデバイスに格納することと、
受信した圧力データ、受信した画像データ、又はその両方に基づいて、ユーザの一部がマットと接触していると判定することと、
受信した圧力データ、受信した画像データ、又はその両方を、メモリデバイスに格納された1つ以上の所定の姿勢と比較することと、
比較することに少なくとも部分的に基づいて、ユーザのユーザプロファイルを判定することであって、ユーザプロファイルがユーザの姿勢を含む、判定することと、
判定されたユーザプロファイルと関連付けられた情報をディスプレイデバイスに表示することと、を含む、方法。
【0176】
実施形態36.スマートスケールシステムであって、
基板と、
基板の第1の側に結合された複数のロードセルであって、ユーザと関連付けられた重量データを生成するように構成されている複数のロードセルと、
基板の第2の対向する側に結合された圧力センサのアレイであって、ユーザと関連付けられた圧力データを生成するように構成されている圧力センサのアレイと、
登録ユーザデータ及び機械可読命令を格納するメモリと、
メモリに結合されている制御システムであって、
複数のロードセルから重量データを受信することと、
圧力センサのアレイから、圧力データを受信することと、
圧力データ及び登録ユーザデータに少なくとも部分的に基づいて、ユーザがスマートスケールシステムの登録ユーザであると判定することと、
ユーザをスマートスケールシステムの登録ユーザとして登録するためのプロンプトを、ディスプレイデバイス上に表示させることと、を行なう機械可読命令を実行するように構成されている1つ以上のプロセッサに制御信号を提供するように配置されている制御システムと、を備える、スマートスケールシステム。
【0177】
実施形態37.カバー層をさらに備える、実施形態36のスマートスケールシステム。
【0178】
実施形態38.カバー層が、布のシートを含む、実施形態37のスマートスケールシステム。
【0179】
実施形態39.布のシートが、互いに離間した2つの導電性布部分を含む、実施形態38のスマートスケールシステム。
【0180】
実施形態40.2つの導電性布部分が、互いに少なくとも3インチ離間している、実施形態39のスマートスケールシステム。
【0181】
実施形態41.基板が、1つ以上のガラス片である、実施形態36~40のいずれか1つのスマートスケールシステム。
【0182】
実施形態42.基板が、1つ以上のヒンジを介して共に結合された2つのガラス片を含む、実施形態41のスマートスケールシステム。
【0183】
実施形態43.複数の剛性足部をさらに備える、実施形態36~42のいずれか1つのスマートスケールシステム。
【0184】
実施形態44.複数の剛性足部の各々が、複数のロードセルのそれぞれの1つに直接結合されている、実施形態43のスマートスケールシステム。
【0185】
実施形態45.ベースカバーをさらに備え、複数のロードセル、メモリ、及び制御システムがベースカバーと基板との間に少なくとも部分的に位置決めされるように、ベースカバーが基板に結合されている、実施形態44のスマートスケールシステム。
【0186】
実施形態46.ベースカバーが複数の開口を含み、複数の剛性足部の各々が複数の開口の少なくとも1つを通って少なくとも部分的に突出する、実施形態45のスマートスケールシステム。
【0187】
実施形態47.複数のロードセルが、スマートスケールシステムに関与するユーザに応じて重量データを生成するように構成されている、実施形態36~46のいずれか1つの方法。
【0188】
実施形態48.スマートスケールシステムに関与するユーザが、スマートスケールシステムのカバー層上に立っているユーザを含む、実施形態47のスマートスケールシステム。
【0189】
実施形態49.複数のロードセルが、ロードセルの4×4アレイを含み、ロードセルの4×4アレイが、アナログ-デジタル変換器に結合されている、実施形態36~48のいずれか1つのスマートスケールシステム。
【0190】
実施形態50.複数のロードセルが、ロードセルの4×4アレイのうちの4つを含み、ロードセルの4×4アレイの各々が、それぞれのアナログ-デジタル変換器に結合されている、実施形態36~49のいずれか1つのスマートスケールシステム。
【0191】
実施形態51.圧力センサのアレイが、システムに関与するユーザに応じて圧力データを生成するように構成されている、実施形態36~50のいずれか1つのスマートスケールシステム。
【0192】
実施形態52.スマートスケールシステムに関与するユーザが、スマートスケールシステムのカバー層上に立っているユーザを含む、実施形態51のスマートスケールシステム。
【0193】
実施形態53.圧力センサのアレイが圧力センサの100×70マトリックスを含む、実施形態36~52のいずれか1つのスマートスケールシステム。
【0194】
実施形態54.圧力センサのアレイが第1のシート、第2のシート、及び第3のシートを含む、実施形態36~53のいずれか1つのスマートスケールシステム。
【0195】
実施形態55.第2のシートが、第1のシートと第3のシートとの間に位置決めされたピエゾ抵抗シートを含む、実施形態54のスマートスケールシステム。
【0196】
実施形態56.第1のシートが、複数の導電性行を含む、実施形態55のスマートスケールシステム。
【0197】
実施形態57.第3のシートが、複数の導電性列を含む、実施形態56のスマートスケールシステム。
【0198】
実施形態58.複数の導電性行の各々と複数の導電性列の各々との交差が、圧力センサのアレイの圧力センサを画定する、実施形態57のスマートスケールシステム。
【0199】
実施形態59.圧力センサのアレイに結合されたおおよそ不透明な層をさらに含む、実施形態36~58のいずれか1つのスマートスケールシステム。
【0200】
実施形態60.ユーザと関連付けられる生体電気インピーダンスデータを生成するように構成された生体電気インピーダンスシステムをさらに備え、生体電気インピーダンスシステムが、ユーザに導電的に接触し、ユーザと第1の閉回路を形成するように構成された複数の電極を備える、実施形態59のスマートスケールシステム。
【0201】
実施形態61.複数の電極のうちの少なくとも1つが、スマートスケールシステムのおおよそ不透明な層とカバー層との間に位置決めされ、カバー層が電子伝導性布部分を含む、実施形態60のスマートスケールシステム。
【0202】
実施形態62.複数の電極が、ユーザとの第1の閉回路を形成する第1の対の電極を含む、実施形態60又は61のスマートスケールシステム。
【0203】
実施形態63.第1の対の電極が、ユーザの第1の足部に接触するように構成されている、実施形態62のスマートスケールシステム。
【0204】
実施形態64.第1の対の電極が、生体電気インピーダンスシステムの生体電気インピーダンスモジュールに結合され、第1の対の電極が第1の閉回路の電流を測定し、電流データを生成するように構成されている、実施形態62又は63のスマートスケールシステム。
【0205】
実施形態65.複数の電極が、ユーザと導電的に接触し、ユーザと第2の閉回路を形成するように構成された第2の対の電極をさらに含む、実施形態62~64のいずれか1つのスマートスケールシステム。
【0206】
実施形態66.第2の対の電極が、ユーザの第2の足部に接触するように構成されている、実施形態65のスマートスケールシステム。
【0207】
実施形態67.第2の対の電極が、第2の閉回路の電圧を測定し、電圧データを生成するように構成されている、実施形態65又は66のスマートスケールシステム。
【0208】
実施形態68.1つ以上のプロセッサが、
重量データ、圧力データ、又はその両方に少なくとも部分的に基づいて、ユーザの一部分がスマートスケールシステムと接触していると判定することと、
ユーザの一部分がスマートスケールシステムと接触しているという判定に少なくとも部分的に基づいて、ユーザの画像データを生成するように構成されたカメラを起動することと、を行うための機械可読命令を実行するようにさらに構成されている、実施形態36~67のいずれか1つのスマートスケールシステム。
【0209】
実施形態69.1つ以上のプロセッサが、
画像データ及び登録ユーザデータに少なくとも部分的に基づいて、ユーザがスマートスケールシステムの未登録ユーザであることを確認することを行うための機械可読命令を実行するようにさらに構成されている、実施形態68のスマートスケールシステム
【0210】
実施形態70.1つ以上のプロセッサが、
受信した重量データに基づいて、ユーザのロードセル重量を判定することと、
ロードセル重量が所定の閾値を超えないことに少なくとも部分的に基づいて、ロードセル重量を、ユーザの実際の重量としてディスプレイデバイスに表示することと、
ロードセルの重量が所定の閾値を超えているという判定に少なくとも部分的に基づいて、(i)受信した圧力データに少なくとも部分的に基づいて、ユーザの圧力センサの重量を推定することと、(ii)圧力センサの重量を、ユーザの実際の体重としてディスプレイデバイスに表示することと、を行うための機械可読命令を実行するようにさらに構成されている、実施形態36~69のいずれか1つのスマートスケールシステム。
【0211】
実施形態71.1つ以上のプロセッサが、
受信した重量データに基づいて、ユーザのロードセル重量を決定することと、
機械学習アルゴリズムの入力として、ユーザのロードセル重量を受信することと、
機械学習アルゴリズムの出力として、ユーザの正規化された重量を生成することと、を行うための械可読命令を実行するようにさらに構成されている、実施形態36~70のいずれか1つのスマートスケールシステム。
【0212】
実施形態72.機械学習アルゴリズムが、入力として、(i)ユーザが服を着ているか又は脱いでいるかの状態、(ii)ユーザの最近のトイレ使用状態、(iii)ユーザが最後に食べ、かつ/又は飲んだ時間、(iv)ユーザの最後の食事の食品のタイプ、(v)シャワーの状態、又は(vi)それらの任意の組み合わせを含む調整の理由をさらに受信する、実施形態71のスマートスケールシステム。
【0213】
実施形態73.1つ以上のプロセッサが、
ディスプレイデバイス上に、ユーザのロードセル重量、ユーザの正規化された重量、調整の理由、又はそれらの任意の組み合わせを表示するための機械可読命令を実行するようにさらに構成されている、実施形態72のスマートスケールシステム。
【0214】
実施形態74.1つ以上のプロセッサが、
過去のデータを受信することであって、過去のデータが、過去のロードセル重量データ及び過去の正規化された重量データを含む、受信することと、
受信した過去のデータを使用して、機械学習アルゴリズムをトレーニングすることと、を行うための機械可読命令を実行するようにさらに構成されている、実施形態71~73のいずれか1つのスマートスケールシステム。
【0215】
実施形態75.過去のデータが他のユーザと関連付けられている、実施形態74のスマートスケールシステム。
【0216】
実施形態76.過去のデータがスマートスケールシステムのユーザと関連付けられている、実施形態74又は75のスマートスケールシステム。
【0217】
実施形態77.1つ以上のプロセッサが、
生体電気インピーダンスデータに少なくとも部分的に基づいて、ユーザの推定体組成を判定することであって、推定体組成が体脂肪及び筋肉量を含む、判定することを行うための機械可読命令を実行するようにさらに構成されている、実施形態60~76のいずれか1つのスマートスケールシステム。
【0218】
実施形態78.1つ以上のプロセッサが、
圧力データに少なくとも部分的に基づいて、ユーザと関連付けられた圧力ヒートマップを生成することを行うための機械可読命令を実行するようにさらに構成されている、実施形態36~77のいずれか1つのスマートスケールシステム。
【0219】
実施形態79.圧力ヒートマップが、ユーザの足部に関連する圧力勾配を表し、ユーザの重量分布を示す、実施形態78のスマートスケールシステム。
【0220】
実施形態80.1つ以上のプロセッサが、
圧力データに少なくとも部分的に基づいて、ユーザの足部の長さを計算することを行うための機械可読命令を実行するようにさらに構成されている、実施形態36~79のいずれか1つのスマートスケールシステム。
【0221】
実施形態81.1つ以上のプロセッサが、
計算された足部の長さに少なくとも部分的に基づいて、ユーザの靴のサイズを推定することを行うための機械可読命令を実行するようにさらに構成されている、実施形態80のスマートスケールシステム。
【0222】
実施形態82.1つ以上のプロセッサが、
圧力データに少なくとも部分的に基づいて、ユーザの足部のプロファイルを判定するための機械可読命令を実行するようにさらに構成されている、実施形態36~81のいずれか1つのスマートスケールシステム。
【0223】
実施形態83.足部のプロファイルが、高弧、低弧、及び中弧からの選択を含む、実施形態82のスマートスケールシステム。
【0224】
実施形態84.1つ以上のプロセッサが、
圧力データに少なくとも部分的に基づいて、ユーザのインソールのプロファイルを判定することを行うための機械可読命令を実行するようにさらに構成されている、実施形態83のスマートスケールシステム。
【0225】
実施形態85.1つ以上のプロセッサが、
圧力データに少なくとも部分的に基づいて、ユーザが糖尿病性足を有しているかどうかを検出することを行うための機械可読命令を実行するようにさらに構成されている、実施形態78~84のいずれか1つのスマートスケールシステム。
【0226】
実施形態86.メモリ及び制御システムが、基板の第1の側に結合されている、実施形態36~85のいずれか1つのスマートスケールシステム。
【0227】
実施形態87.ディスプレイデバイスが、スマートスケールシステムの登録ユーザである第2のユーザと関連付けられている、実施形態36~86のいずれか1つのスマートスケールシステム。
【0228】
実施形態88.制御システムに結合された通信ネットワークをさらに含み、通信ネットワークが、Bluetoothネットワーク、Wi-Fiネットワーク、又はその両方を含み、通信ネットワークが、制御システムを1つ以上の電子デバイスに結合するように構成されている、実施形態36~87のいずれか1つのスマートスケールシステム。
【0229】
実施形態89.1つ以上の電子デバイスが、ディスプレイデバイスを含む、実施形態88のスマートスケールシステム。
【0230】
実施形態90.スマートスケールシステムであって、
基板と、
基板の第1の側に結合された複数のロードセルであって、ユーザと関連付けられた重量データを生成するように構成されている複数のロードセルと、
基板の第2の対向する側に結合された圧力センサのアレイであって、ユーザと関連付けられた圧力データを生成するように構成されている圧力センサのアレイと、
登録ユーザデータ及び機械可読命令を格納するメモリと、
メモリに結合されている制御システムであって、
複数のロードセルから重量データを受信することと、
圧力センサのアレイから、圧力データを受信することと、
圧力データ及び登録ユーザデータに少なくとも部分的に基づいて、ユーザがスマートスケールシステムの登録ユーザであると判定することと、
ユーザに受信した重量データと関連付けられた情報を入力させるためのプロンプトを、ディスプレイデバイス上に表示させることと、を行うための機械可読命令を実行するように構成されている1つ以上のプロセッサに、制御信号を提供するように配置されている、制御システムと、を備える、スマートスケールシステム。
【0231】
実施形態91.1つ以上のプロセッサが、
プロンプトに応じてユーザ情報を受信することと、
受信したユーザ情報に少なくとも部分的に基づいて、正規化された重みを出力するように重量データを変更することと、を行うための機械可読命令を実行するようにさらに構成されている、実施形態90のスマートスケールシステム。
【0232】
実施形態92.1つ以上のプロセッサが、
変更された重量データが、ディスプレイデバイスに表示されるようにするための機械可読命令を実行するようにさらに構成されている、実施形態91のスマートスケールシステム。
【0233】
実施形態93.ユーザ情報が、(i)ユーザが服を着ているか又は脱いでいるかの状態、(ii)ユーザの最近のトイレ使用状態、(iii)ユーザが最後に食べ、かつ/又は飲んだ時間、(iv)ユーザの最後の食事の食品のタイプ、(v)シャワーの状態、又は(vi)それらの任意の組み合わせを含む、実施形態91又は92のスマートスケールシステム。
【0234】
実施形態94.1つ以上のプロセッサが、
受信した重量データに基づいて、ユーザのロードセル重量を判定することと、
機械学習アルゴリズムの入力として、ユーザのロードセル重量を受信することと、
機械学習アルゴリズムの出力として、ユーザの正規化された重量を生成することと、を行うための機械可読命令を実行するようにさらに構成されている、実施形態91~93のいずれか1つのスマートスケールシステム。
【0235】
実施形態95.1つ以上のプロセッサが、
過去のデータを受信することであって、過去のデータが、過去の重量データ、過去のユーザ情報、及び過去の正規化された重量データを含む、受信することと、
受信した過去のデータを使用して、機械学習アルゴリズムをトレーニングすることと、を行うための機械可読命令を実行するようにさらに構成されている、実施形態90~94のいずれか1つのスマートスケールシステム。
【0236】
実施形態96.ユーザの正規化された体重を判定するための方法であって、
スマートスケールシステムのメモリから、登録ユーザデータを受信することであって、登録ユーザデータが、過去の重量データ、過去のユーザ情報、及び過去の正規化された重量データを含む、受信することと、
過去の重量データ、過去のユーザ情報、及び過去の正規化された重量データを使用して、機械学習アルゴリズムをトレーニングすることと、
スマートスケールシステムの圧力センサのアレイから、ユーザと関連付けられた圧力データを受信することと、
スマートスケールシステムの複数のロードセルから、ユーザと関連付けられた現在の重量データを受信することと、
圧力データ及び登録ユーザデータに少なくとも部分的に基づいて、ユーザがスマートスケールシステムの登録ユーザであると判定することと、
ユーザに現在の重量データと関連付けられた情報を入力させるためのプロンプトを、ディスプレイデバイス上に表示することと、
プロンプトに応じて、現在のユーザ情報を受信することと、
機械学習アルゴリズムの入力として、ユーザと関連付けられた現在の重量データ及び現在のユーザ情報を受信することと、
機械学習アルゴリズムの出力として、ユーザの正規化された重量を生成することと、を含む、方法。
【0237】
実施形態1~96のいずれか、及び/又は下の請求項1~40のいずれかのうちの1つ以上からの1つ以上の要素若しくは態様若しくはステップ、又はそれらの任意の部分は、他の実施形態1~96のいずれか、及び/又は請求項1~40のいずれか、又はそれらの組み合わせのうちの1つ以上からの1つ以上の要素若しくは態様若しくはステップ、又はそれらの任意の部分、と組み合わせて、本開示の1つ以上の追加的な実装形態及び/又は特許請求の範囲を形成することができる。
【0238】
結論
本明細書に記載の例示的な方法の様々な操作は、少なくとも部分的に、アルゴリズムによって実行され得る。アルゴリズムは、メモリ(例えば、上記の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体)に格納されたプログラムコード又は命令に含まれ得る。このようなアルゴリズムは、機械学習アルゴリズムを含み得る。いくつかの実施形態では、機械学習アルゴリズムは、機能を実行するようにコンピュータを明示的にプログラムすることはできないが、トレーニングデータから学習して、機能を実行する予測モデルを作ることができる。
【0239】
本明細書に記載の例示的な方法の様々な動作は、関連する動作を実行するように一時的に(例えば、ソフトウェアによって)又は恒久的に構成されている1つ以上のプロセッサによって、少なくとも部分的に実行され得る。一時的又は恒久的に構成されているかどうかにかかわらず、そのようなプロセッサは、本明細書に記載の1つ以上の動作又は機能を実行するように動作するプロセッサ実装エンジンを構成し得る。
【0240】
同様に、本明細書に記載の方法は、少なくとも部分的にプロセッサで実装され得、特定のプロセッサ又は複数のプロセッサがハードウェアの例である。例えば、方法の動作のうちの少なくともいくつかは、1つ以上のプロセッサ又はプロセッサ実装エンジンによって実行され得る。さらに、1つ以上のプロセッサは、「クラウドコンピューティング」環境又は「サービスとしてのソフトウェア」(SaaS)での関連する動作のパフォーマンスをサポートするように動作し得る。例えば、動作のうちの少なくともいくつかは、(プロセッサを含むマシンの例として)コンピュータのグループによって実行され得、これらの動作は、ネットワーク(例えば、インターネット)を介して、かつ1つ以上の適切なインターフェース(例えば、アプリケーションプログラムインターフェイス(API))を介してアクセスすることができる。
【0241】
動作のいくつかのパフォーマンスは、単一のマシン内に存在するだけでなく、複数のマシンに展開されるプロセッサ間で分散され得る。いくつかの例示的な実施形態では、プロセッサ又はプロセッサ実装エンジンは、単一の地理的位置(例えば、家庭環境、オフィス環境、又はサーバファーム内)に位置し得る。他の例示的な実施形態では、プロセッサ又はプロセッサ実装エンジンは、いくつかの地理的位置にわたって分散され得る。
【0242】
主題の概要は、特定の例示的な実施形態を参照して説明されてきたが、本開示の実施形態のより広い範囲から逸脱することなく、これらの実施形態に対して様々な修正及び変更を行うことができる。主題のそのような実施形態は、本明細書において、単に便宜のために、そして複数が実際に開示される場合、本出願の範囲を任意の単一の開示又は概念に自発的に限定することを意図することなく、「発明」という用語によって個別に又は集合的に言及され得る。
【0243】
本明細書に示される実施形態は、当業者が開示された教示を実践することを可能にするのに十分詳細に説明される。本開示の範囲から逸脱することなく、構造的及び論理的置換及び変更を行うことができるように、他の実施形態を使用し、そこから導き出すことができる。したがって、詳細な説明は限定的な意味で解釈されるべきではなく、様々な実施形態の範囲は、そのような特許請求の範囲が権利を与えられる同等物の全範囲と共に、添付の特許請求の範囲によってのみ定義される。
【0244】
本明細書に記載及び/又は添付の図に示されているフロー図の任意のプロセス記述、要素、又はブロックは、プロセスにおける特定の論理機能又はステップを実装するための1つ以上の実行可能命令を含むコードのモジュール、セグメント、又は部分を潜在的に表すものとして理解されるべきである。代替の実装形態は、本明細書に記載の実施形態の範囲内に含まれ、要素又は機能は、当業者によって理解されるように、関連する機能に応じて、実質的に同時に又は逆の順序を含めて、示された又は考察されたものから順不同で削除され、実行され得る。
【0245】
本明細書で使用される場合、「or」という用語は、包括的又は排他的な意味のいずれかで解釈され得る。さらに、本明細書で単一のインスタンスとして説明されるリソース、動作、又は構造のために、複数のインスタンスが提供され得る。さらに、様々なリソース、動作、エンジン、及びデータストア間の境界はやや恣意的であり、特定の動作は特定の例示的な構成のコンテキストで示されている。機能の他の割り当てが想定されており、本開示の様々な実施形態の範囲内に含まれ得る。一般に、例示的な構成において別個のリソースとして提示される構造及び機能は、組み合わされた構造又はリソースとして実装され得る。同様に、単一のリソースとして提示される構造と機能は、個別のリソースとして実装され得る。これら及び他の変形、修正、追加、及び改善は、添付の特許請求の範囲によって表されるように、本開示の実施形態の範囲内に入る。したがって、明細書及び図面は、限定的な意味ではなく、例示的な意味で見られるべきである。
【0246】
特に明記されていない限り、あるいは使用されているコンテキストの中で理解されていない限り、とりわけ「can」、「could」、「might」、「may」などの条件付きの言葉は、一般的に、特定の実施形態が特定の特徴、要素、及び/又はステップを含み、他の実施形態が含まないことを伝えることを意図している。したがって、そのような条件付きの言葉は、特徴、要素、及び/又はステップが、何らかの形で1つ以上の実施形態に必要であること、あるいは1つ以上の実施形態が、これらの特徴、要素、及び/又はステップが任意の特定の実施形態に含まれているか、又はそこにおいて実行されるかどうかを、ユーザの入力又はプロンプトの有無にかかわらず判定するためのロジックを必ず含むことを、一般的に示唆することを意図していない。
【0247】
本開示を、1つ以上の特定の実施形態又は実装形態を参照して説明してきたが、当業者は、本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、数多くの変更が行われ得ることを認識するであろう。これらの実施形態及び実装形態及びその明らかな変形例の各々は、以下の特許請求の範囲に記載されている本開示の趣旨及び範囲内に入るものとして想到される。