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  • 特許-取付位置認識装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-30
(45)【発行日】2022-06-07
(54)【発明の名称】取付位置認識装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/232 20060101AFI20220531BHJP
   B60R 11/02 20060101ALI20220531BHJP
   E02F 9/24 20060101ALI20220531BHJP
   E02F 9/26 20060101ALI20220531BHJP
   H04N 5/247 20060101ALI20220531BHJP
【FI】
H04N5/232
B60R11/02 Z
E02F9/24 B
E02F9/26 A
H04N5/247
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2018183297
(22)【出願日】2018-09-28
(65)【公開番号】P2020053909
(43)【公開日】2020-04-02
【審査請求日】2021-04-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000246273
【氏名又は名称】コベルコ建機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001841
【氏名又は名称】特許業務法人梶・須原特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】木下 明
(72)【発明者】
【氏名】岸 啓
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 一臣
【審査官】佐藤 直樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-198422(JP,A)
【文献】特開2015-202835(JP,A)
【文献】特開2015-149614(JP,A)
【文献】特開2016-225713(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/232
B60R 11/02
E02F 9/24
E02F 9/26
H04N 5/247
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業機械の異なる複数の取付位置にそれぞれ取り付けられて、それぞれが画像を取得する複数の画像センサの各々の前記取付位置を認識する取付位置認識装置であって、
前記画像センサが現在取り付けられている現在位置に関する現在位置情報を取得する位置情報取得装置と、
前記取付位置に関する取付位置情報を前記複数の取付位置毎に記憶する記憶装置と、
前記位置情報取得装置が取得した前記現在位置情報を、前記記憶装置が記憶する前記取付位置情報と照合することで、前記複数の画像センサが、それぞれどの前記取付位置に取り付けられているのかを判定する判定手段と、
を有し、
前記位置情報取得装置は、前記画像センサが取得する、目印が写り込んだ画像を前記現在位置情報として取得し、
前記記憶装置は、前記目印を含む視野情報を前記取付位置情報として記憶しており、
前記目印は、前記作業機械の外形形状を含むことを特徴とする取付位置認識装置。
【請求項2】
前記目印は、前記作業機械以外の風景を含むことを特徴とする請求項に記載の取付位置認識装置。
【請求項3】
前記判定手段による判定時に前記位置情報取得装置が取得した前記現在位置情報を、初期位置情報として前記記憶装置に記憶させる記憶制御手段と、
前記判定手段による判定後に前記位置情報取得装置が取得した前記現在位置情報が、前記初期位置情報と一致するか否かを判定する位置情報判定手段と、
警報を発することが可能な警報装置と、
前記現在位置情報が前記初期位置情報と一致しないと前記位置情報判定手段が判定した場合に、前記警報装置から警報を発生させる警報制御手段と、
をさらに有することを特徴とする請求項1又は2に記載の取付位置認識装置。
【請求項4】
前記記憶装置および前記判定手段が、前記作業機械に設けられていることを特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載の取付位置認識装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業機械に取り付けられた複数の画像センサの各々の取付位置を認識する取付位置認識装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、異なる複数の箇所にカメラを設けた作業機械が開示されている。複数のカメラで作業機械の周囲をそれぞれ撮影することで、作業機械の周囲に存在する人や物の位置を把握することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-93501号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、作業機械の異なる複数の取付位置にそれぞれ取り付けられる、特許文献1のカメラのような画像センサは、同一部品であることから、どの画像センサがどの取付位置に取り付けられたかを、作業機械自身や画像センサ自身に認識させる必要がある。しかし、画像センサ毎に取付位置の情報を作業機械や画像センサに入力するのは手間である。
【0005】
本発明の目的は、複数の画像センサの各々の取付位置を容易に認識することが可能な取付位置認識装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、作業機械の異なる複数の取付位置にそれぞれ取り付けられて、それぞれが画像を取得する複数の画像センサの各々の前記取付位置を認識する取付位置認識装置であって、前記画像センサが現在取り付けられている現在位置に関する現在位置情報を取得する位置情報取得装置と、前記取付位置に関する取付位置情報を前記複数の取付位置毎に記憶する記憶装置と、前記位置情報取得装置が取得した前記現在位置情報を、前記記憶装置が記憶する前記取付位置情報と照合することで、前記複数の画像センサが、それぞれどの前記取付位置に取り付けられているのかを判定する判定手段と、を有し、前記位置情報取得装置は、前記画像センサが取得する、目印が写り込んだ画像を前記現在位置情報として取得し、前記記憶装置は、前記目印を含む視野情報を前記取付位置情報として記憶しており、前記目印は、前記作業機械の外形形状を含むことを特徴とする。

【発明の効果】
【0007】
本発明によると、画像センサが現在取り付けられている現在位置に関する現在位置情報を、作業機械における複数の取付位置に関する取付位置情報と照合することで、複数の画像センサが、それぞれどの取付位置に取り付けられているのかを判定する。これにより、複数の画像センサの各々の取付位置を容易に認識することができる。よって、作業者は、画像センサ毎に取付位置の情報を作業機械や画像センサに入力する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】作業機械の上面図である。
図2】画像センサの斜視図である。
図3】取付位置認識装置の回路図である。
図4】記憶装置の記憶領域を示す図である。
図5】認識処理のフローチャートである。
図6】報知処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0010】
(作業機械の構成)
本実施形態による取付位置認識装置は、作業機械の異なる複数の取付位置にそれぞれ取り付けられて、それぞれが画像を取得する複数の画像センサの各々の取付位置を認識するものである。作業機械10は、作業機械10の上面図である図1に示すように、例えば油圧ショベルである。作業機械10は、下部走行体11と、上部旋回体12と、作業装置13と、を備えている。
【0011】
下部走行体11は、作業機械10を走行させる部分である。上部旋回体12は、旋回装置を介して下部走行体11の上部に旋回可能に設けられている。上部旋回体12の前部には、キャブ(運転室)14が設けられている。
【0012】
作業装置13は、上部旋回体12に取り付けられている。作業装置13は、ブームと、アームと、バケットと、を備える。
【0013】
作業機械10には、複数の画像センサ20がそれぞれ取り付けられている。これら画像センサ20は、作業機械10の異なる複数の取付位置にそれぞれ取り付けられており、それぞれが画像を取得する。本実施形態では、4つの画像センサ20が、異なる4つの取付位置A~Dにそれぞれ取り付けられている。
【0014】
画像センサ20は、赤外線センサやTOF(Time of Flight)カメラ等である。画像センサ20が取得する画像には、距離画像が含まれる。なお、画像センサ20は、2次元平面にマトリクス状に配置した複数の赤外線センサにより垂直方向の距離を同時計測することで得られる3次元の点群データに基づいて、距離を計測するものや、カメラを2台以上使用して立体視を行うことで、対象物との距離を計測するものであってもよい。
【0015】
画像センサ20の斜視図である図2に示すように、画像センサ20は、センサ本体21と、支持部材22と、を有している。支持部材22は、センサ本体21のピッチング角度およびヨーイング角度を調整可能に、センサ本体21を支持している。
【0016】
(取付位置認識装置の構成)
取付位置認識装置1の回路図である図3に示すように、取付位置認識装置1は、位置情報取得装置2と、記憶装置3と、コントローラ4と、を有している。
【0017】
位置情報取得装置2は、画像センサ20が現在取り付けられている現在位置に関する現在位置情報を取得する。本実施形態において、位置情報取得装置2は、画像センサ20に設けられており、画像センサ20が取得する、目印が写り込んだ画像を、現在位置情報として取得する。
【0018】
ここで、目印には、作業機械10の外形形状や、作業機械10以外の風景が含まれている。作業機械10以外の風景は、作業機械10の組立ラインや検査ラインにおける工場の柱や壁などであってよい。
【0019】
本実施形態において、記憶装置3は、作業機械10に設けられている。記憶装置3は、取付位置に関する取付位置情報を、複数の取付位置A~D毎に記憶している。
【0020】
具体的に、記憶装置3の記憶領域を示す図である図4に示すように、記憶装置3は、複数の取付位置A~D毎に、取付位置情報を記憶している。取付位置情報には、視野情報と、座標情報と、角度情報とが含まれている。
【0021】
視野情報は、取付位置における画像センサの視野に係る情報であり、目印を含む。例えば、取付位置Aにおける画像センサの視野には、その右下に目印が含まれている。座標情報は、取付位置における画像センサの座標に係る情報である。例えば、取付位置Aにおける画像センサの3次元座標系における座標は、(X1,Y1,Z1)である。角度情報は、取付位置における画像センサの角度に係る情報である。例えば、取付位置Aにおける画像センサのピッチング角度θ1、ローリング角度θ2、および、ヨーイング角度θ3は、それぞれA1、B1、C1である。
【0022】
図3に戻って、本実施形態において、コントローラ4は、作業機械10に設けられている。コントローラ(判定手段)4は、位置情報取得装置2が取得した現在位置情報を、記憶装置3が記憶する取付位置情報と照合することで、複数の画像センサ20が、それぞれどの取付位置A~Dに取り付けられているのかを判定する。例えば、ある画像センサ20が撮像した、目印が写り込んだ画像が、取付位置Aに対応付けて記憶装置3に記憶された、目印を含む視野情報と一致する場合に、この画像センサ20が取付位置Aに取り付けられていると判定する。
【0023】
このように、複数の画像センサ20が、それぞれどの取付位置A~Dに取り付けられているのかを判定することで、複数の画像センサ20の各々の取付位置を容易に認識することができる。よって、作業者は、画像センサ20毎に取付位置の情報を作業機械10や画像センサ20に入力する必要がない。
【0024】
また、画像センサ20が取得する、目印が写り込んだ画像を現在位置情報として、これを、記憶装置3が取付位置情報として記憶する、目印を含む視野情報と照合することで、複数の画像センサ20が、それぞれどの取付位置に取り付けられているのかを好適に判定することができる。
【0025】
また、目印が、作業機械10の外形形状や、作業機械10以外の風景を含んでいる。これにより、画像センサ20の現在位置情報の取得専用の目印を別途用意する必要がないので、構成を簡略化することができる。
【0026】
なお、位置情報取得装置2は、画像センサ20の姿勢を、画像センサ20の現在位置情報として取得してもよい。具体的には、センサ本体21のピッチング角度θ1、ローリング角度θ2、および、ヨーイング角度θ3を、画像センサ20の姿勢として取得してよい。この場合、コントローラ4は、画像センサ20の姿勢を、記憶装置3が記憶する角度情報と照合することで、複数の画像センサ20が、それぞれどの取付位置A~Dに取り付けられているのかを判定してよい。
【0027】
ここで、コントローラ4による判定後(画像センサ20の組み立て後)に、作業機械10による作業を行っているうちに、作業機械10の振動や他の物との接触によって、画像センサ20が現在取り付けられている現在位置が、コントローラ4による判定時の取付位置からずれる場合がある。
【0028】
そこで、図3に示すように、取付位置認識装置1は、警報装置5を有している。警報装置5は、キャブ14内に設けられたディスプレイやスピーカである。
【0029】
まず、コントローラ(記憶制御手段)4は、自身による画像センサ20の取付位置の判定時に位置情報取得装置2が取得した現在位置情報を、初期位置情報として記憶装置3に記憶させる。ここで、初期位置情報としての目印が写り込んだ画像における目印として、作業機械10の外形形状の一部を用いる。目印が作業機械10以外の風景であれば、コントローラ4による判定後にそれを画像センサ20で取得できないためである。
【0030】
次に、コントローラ(位置情報判定手段)4は、自身による画像センサ20の取付位置の判定後に位置情報取得装置2が取得した現在位置情報が、初期位置情報と一致するか否かを判定する。
【0031】
次に、コントローラ(警報制御手段)4は、現在位置情報が初期位置情報と一致しないと自身が判定した場合に、画像センサ20が現在取り付けられている現在位置が、コントローラ4による判定時の取付位置からずれたと判定して、警報装置5から警報を発生させる。これにより、画像センサ20が現在取り付けられている現在位置が、コントローラ4による判定時の取付位置からずれたことを、作業者に知らせることができる。作業者は、手動で画像センサ20を動かして、画像センサ20の位置を調整することになる。
【0032】
ここで、上述したように、記憶装置3が作業機械10に設けられている。また、作業機械10に設けられたコントローラ4が、複数の画像センサ20がそれぞれどの取付位置に取り付けられているのかを判定している。つまり、複数の画像センサ20が、それぞれどの取付位置に取り付けられているのかを判定する判定手段が、作業機械10に設けられている。これにより、記憶装置3および判定手段の少なくとも一方が画像センサ20に設けられている場合に比べて、画像センサ20の構成を簡略化し、画像センサ20のコストを下げることができる。
【0033】
なお、判定手段が作業機械10に設けられている場合には、複数の画像センサ20の各々の取付位置が作業機械10側で認識される。よって、その情報を画像センサ20に入力すれば、画像センサ20側でも取付位置が認識されることとなる。判定手段が画像センサ20に設けられている場合には、その逆となる。
【0034】
(取付位置認識装置の動作)
次に、認識処理のフローチャートである図5を用いて、取付位置認識装置1の動作を説明する。認識処理のフローチャートは、コントローラ4による判定を行う際に実行される。
【0035】
まず、コントローラ4は、位置情報取得装置2を介して、画像センサ20が現在取り付けられている現在位置に関する現在位置情報を取得する(ステップS1)。次に、コントローラ4は、取得した現在位置情報と、記憶装置3に記憶された取付位置情報とを照合する(ステップS2)。
【0036】
次に、コントローラ4は、現在位置情報が取付位置情報と一致するか否かを判定する(ステップS3)。ステップS3において、現在位置情報が取付位置情報と一致しないと判定した場合には(S3:NO)、コントローラ4は、ステップS3を繰り返す。作業者は、手動で画像センサ20を動かして、画像センサ20の位置を調整することになる。一方、ステップS3において、現在位置情報が取付位置情報と一致すると判定した場合には(S3:YES)、コントローラ4は、各画像センサ20の取付位置を認識する(ステップS4)。
【0037】
次に、コントローラ4は、取得した現在位置情報を初期位置情報として記憶装置3に記憶させる(ステップS5)。そして、本フローを終了する。
【0038】
次に、報知処理のフローチャートである図6を用いて、取付位置認識装置1の動作を説明する。報知処理のフローチャートは、コントローラ4による判定後(画像センサ20の組み立て後)に実行される。
【0039】
まず、コントローラ4は、位置情報取得装置2を介して、画像センサ20が現在取り付けられている現在位置に関する現在位置情報を取得する(ステップS11)。次に、コントローラ4は、取得した現在位置情報と、記憶装置3に記憶された初期位置情報とを照合する(ステップS12)。そして、コントローラ4は、現在位置情報が初期位置情報と一致するか否かを判定する(ステップS13)。
【0040】
ステップS13において、現在位置情報が初期位置情報と一致しないと判定した場合には(S13:NO)、コントローラ4は、警報装置5から警報を発生させる(ステップS14)。そして、ステップS11に戻る。作業者は、手動で画像センサ20を動かして、画像センサ20の位置を調整することになる。
【0041】
一方、ステップS13において、現在位置情報が初期位置情報と一致すると判定した場合には(S13:YES)、コントローラ4は、警報装置5から警報が発生中であるか否かを判定する(ステップS15)。ステップS15において、警報装置5から警報が発生中であると判定した場合には(S15:YES)、コントローラ4は、警報を停止させる(ステップS16)。そして、ステップS11に戻る。一方、ステップS15において、警報装置5から警報が発生中でないと判定した場合には(S15:NO)、コントローラ4は、ステップS11に戻る。
【0042】
(効果)
以上に述べたように、本実施形態に係る取付位置認識装置1によれば、画像センサ20が現在取り付けられている現在位置に関する現在位置情報を、作業機械10における複数の取付位置に関する取付位置情報と照合することで、複数の画像センサ20が、それぞれどの取付位置に取り付けられているのかを判定する。これにより、複数の画像センサ20の各々の取付位置を容易に認識することができる。よって、作業者は、画像センサ20毎に取付位置の情報を作業機械10や画像センサ20に入力する必要がない。
【0043】
また、画像センサ20が現在取り付けられている位置に関する現在位置情報として、目印が写り込んだ画像を取得する。これを、記憶装置3が取付位置情報として記憶する、目印を含む視野情報と照合することで、複数の画像センサ20が、それぞれどの取付位置に取り付けられているのかを好適に判定することができる。
【0044】
また、目印が、作業機械10の外形形状を含んでいる。これにより、画像センサ20の現在位置情報の取得専用の目印を別途用意する必要がないので、構成を簡略化することができる。
【0045】
また、目印が、作業機械10以外の風景を含んでいる。これにより、画像センサ20の現在位置情報の取得専用の目印を別途用意する必要がないので、構成を簡略化することができる。
【0046】
また、コントローラ4による判定時に位置情報取得装置2が取得した現在位置情報が、初期位置情報として記憶装置3に記憶される。そして、判定後に位置情報取得装置2が取得した現在位置情報が、初期位置情報と一致するか否かが判定され、一致しない場合に、警報が発生される。作業機械10による作業を行っているうちに、作業機械10の振動や他の物との接触によって、画像センサ20が現在取り付けられている現在位置が、コントローラ4による判定時の取付位置からずれる場合がある。コントローラ4による判定後の現在位置情報が、コントローラ4による判定時の初期位置情報と一致しない場合に、画像センサ20が現在取り付けられている現在位置が、コントローラ4による判定時の取付位置からずれたと判定して、警報を発生させる。これにより、画像センサ20が現在取り付けられている現在位置が、コントローラ4による判定時の取付位置からずれたことを、作業者に知らせることができる。
【0047】
また、記憶装置3および判定手段が、作業機械10に設けられている。これにより、記憶装置3および判定手段の少なくとも一方が画像センサ20に設けられている場合に比べて、画像センサ20の構成を簡略化し、画像センサ20のコストを下げることができる。
【0048】
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、具体的構成などは、適宜設計変更可能である。また、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
【0049】
例えば、位置情報取得装置2が、画像センサ20の座標を、画像センサ20の現在位置情報として取得する場合には、位置情報取得装置2が取得したセンサ本体21の座標を、記憶装置3が記憶する座標情報(図4参照)と照合することで、複数の画像センサ20が、それぞれどの取付位置に取り付けられているのかを判定してよい。
【符号の説明】
【0050】
1 取付位置認識装置
2 位置情報取得装置
3 記憶装置
4 コントローラ
5 警報装置
10 作業機械
11 下部走行体
12 上部旋回体
13 作業装置
14 キャブ
20 画像センサ
21 センサ本体
22 支持部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6