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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-30
(45)【発行日】2022-06-07
(54)【発明の名称】シール配送追跡システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/08 20120101AFI20220531BHJP
【FI】
G06Q10/08 306
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2020119659
(22)【出願日】2020-07-13
(62)【分割の表示】P 2017514997の分割
【原出願日】2015-05-26
(65)【公開番号】P2020173854
(43)【公開日】2020-10-22
【審査請求日】2020-08-11
(31)【優先権主張番号】62/004,771
(32)【優先日】2014-05-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】516358598
【氏名又は名称】ヒルスレイ,イーサン
(73)【特許権者】
【識別番号】516358602
【氏名又は名称】ヒルスレイ,バーリントン
(74)【代理人】
【識別番号】100113608
【弁理士】
【氏名又は名称】平川 明
(74)【代理人】
【識別番号】100123098
【弁理士】
【氏名又は名称】今堀 克彦
(72)【発明者】
【氏名】ヒルスレイ,イーサン
(72)【発明者】
【氏名】ヒルスレイ,バーリントン
【審査官】岡 裕之
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-257681(JP,A)
【文献】特開2004-231375(JP,A)
【文献】特開2003-026337(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0295144(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
配送追跡方法であって、
配送の追跡に使用されるシールが、
本体であって、
平面を有し、ある形式のデータを含むタブと、
少なくとも1つの留め部材と、
前記シールを配送機から取り外すために、ユーザによって破られるように構成される破断部と
を備える、本体と、
前記本体に結合される第1の端部を有するテール部であって、第2の端部を有し、前記第2の端部は、前記テールが前記シールを破らなければ前記留め部材から取り外せないように、前記留め部材を通って前記留め部材に係合することで、前記留め部材によって受けられる、テール部と
を備え、
前記本体は、前記第2の端部が前記留め部材を通って前記留め部材に係合した状態で前記シールが前記配送機に設置されているときに前記テールによって覆われる隠しコードを含み、前記シールが前記破断部で破られると前記隠しコードが見えるようになる、シールであり、
ユーザが配送に関連する情報を入力することを可能にするソフトウェアアプリケーションを有するモバイルコンピューティングデバイスを用いて、前記配送機に取り付けられた前記シールの写真を撮影し、前記写真をソフトウェアアプリケーションに入力することと、
前記配送機が配送荷下ろし地にあるときに前記シールを破り、前記シールを前記配送機から取り外して、前記隠しコードが見えるようにされた前記シールに対して、前記モバイルコンピューティングデバイスを用いて前記隠しコードを前記ソフトウェアアプリケーションに入力することによって、前記ソフトウェアアプリケーションに前記配送が正しいことを確認させること
を含む、配送追跡方法。
【請求項2】
署名を前記ソフトウェアアプリケーションに提供するステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記シール上のバーコードをスキャンするステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記破れたシールの一部を引き戻して、前記隠しコードが見えるようにするステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ソフトウェアアプリケーションにログインするステップと、配送の種類を選択するステップとを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記破断部は、前記本体の隣接部分よりも薄い、請求項に記載の方法
【請求項7】
前記テール部は、前記シールが配送機に取り付けられ前記テールが前記少なくとも1つの留め部材を通って延びるときに前記テール部自体が重なり、前記隠しコードは前記テール部の2つのセグメントによって覆われる、請求項に記載の方法
【請求項8】
前記シールを前記破断部で破るには、前記本体を破り、かつ前記本体の前記破断部に隣接する前記テール部も破る必要がある、請求項に記載の方法
【請求項9】
前記本体は、前記テール部を受けるように構成される開口部を含み、前記開口部は前記少なくとも1つの留め部材に隣接する、請求項に記載の方法
【請求項10】
前記本体は、前記テール部を前記本体の近くに保持するように構成される1つ又は複数の固定部材を含む、請求項に記載の方法
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の参照による援用
出願データシートまたはそれに対する任意の補正での優先権主張において識別されるあらゆる出願、は、本明細書での参照により本明細書に援用され、本開示の一部をなす。
【0002】
本発明の実施形態は、概して配送追跡システムに関し、より詳細には、配送情報を有するシールを含む配送追跡システムに関する。
【背景技術】
【0003】
配送追跡システムは、ある場所から別の場所への配送の正確性及び完全性を保証するために使用することができる。多くの配送トラック及び他の配送機は、複数の配送を1回の稼動又は1日で実行する。多くの場合、各配送荷下ろし地まで運ばれる1台のトラックや1艘の機内に含まれる、配送される複数の荷物又は物品がある。複数の配送の配送荷下ろし地は、多数の異なる場所とすることができる。荷主、トラックドライバー、及び/又は配送人が、各配送を追跡することは非常に難しいことがあり、物品が誤って配送されることになるミスが生じることが多い。配送企業は、より高いセキュリティを提供すると共に、配送人及び/又は配送の受取人が、配達時に配送情報の正確性を確認するように求める追加の確認ステップを提供するシステムを望んでいる。この分野では、使用しやすく、配送プロセス中、ドライバー又は他の配送人が迂回できないシステムが必要とされている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本配送システムの好ましい実施形態は、ある場所から別の場所への配送の正確性の検証及び確認に使用されるシールを含む。本システムの好ましい実施形態は、ある形式の可読データを有するシールと、シール上の可読データを読み取るコンピューティングデバイスとを含むように構成される。シールは、シール内に隠され、シールが配送機から取り外され、及び更に使用するために更に破損した場合のみに明らかになるコードを含むこともできる。ソフトウェアアプリケーションは、シールが破られると、ユーザに隠しコードを入力するように促し、それにより、シールが配送に正確に対応し、かつ配送が正確であることを確認することができる。
【0005】
好ましい実施形態は、複数の配送に関連する情報を記憶及び提供するように構成されるサーバを備える配送追跡システムを含む。本システムは、インターネットへの無線接続を有するモバイルコンピューティングデバイスと、配送に関連する情報を入力するようにユーザに促すように構成されるソフトウェアアプリケーションとも含む。本配送システムは、配送機に取り付けられるように構成されるシールも含み、シールは、特定の配送に関連する情報を含む。サーバは、モバイルコンピューティングデバイスと無線通信し、及び配送に関連する情報をモバイルコンピューティングデバイスと送受信することができる。シールは、シールが配送機に取り付けられている間は見ることができないが、シールが破られ、かつ配送機から取り外されると見ることができる隠しコードを含む。ソフトウェアアプリケーションは、ユーザに、シールに含まれる隠しコードを入力するように促す。
【0006】
いくつかの構成では、ソフトウェアアプリケーションは、ユーザにシールの写真を撮影するように促す。ソフトウェアアプリケーションは、ユーザに署名を提供するように促すこともできる。シールは、シールを破ることによってのみ、配送機から取り外されることができ、及びシールは、シールが破られた後、それが最初に取り付けられたのと同じ様式では配送機に再び取り付けられることができない。
【0007】
いくつかの構成では、シールは本体を含み、かつ隠しコードは本体上に印され、及び隠しコードが見えるようにするには、シールの部分が引き戻されるか、又は取り外されなければならない。他の構成では、ソフトウェアアプリケーションは、ユーザにモバイルコンピューティングデバイス及びシールのGPS位置を確認するように促す。シールはバーコードを含むことができ、及びソフトウェアアプリケーションは、ユーザにバーコードをスキャンするように促すことができる。
【0008】
好ましい実施形態は、シールを配送機に取り付けることであって、シールは、配送に対応する隠しコードを含む、配送に関連する情報を含む、取り付けることを含む配送追跡方法を含む。本方法は、配送機に取り付けられたシールの写真を撮影し、及びそれをソフトウェアアプリケーションに入力することを含むこともできる。本方法は、隠しコードを見ることができるように、シールを破り、及びそれを配送機から取り外すことを更に含む。本方法は、隠しコードをソフトウェアアプリケーションに入力することを含む。
【0009】
いくつかの実施形態では、本方法は、署名をソフトウェアアプリケーションに提供するステップを更に含む。本方法は、シール上のバーコードをスキャンするステップを含むこともできる。本方法は、破れたシールの部分を引き戻して、隠しコードを見えるようにするステップを含むこともできる。いくつかの実施形態では、本方法は、ソフトウェアアプリケーションにログインするステップと、配送の種類を選択するステップとも含む。
【0010】
好ましい実施形態は、配送の追跡に使用されるシールを含み、シールは、平面を有し、かつある形式のデータを含むタブを有する本体を備える。本体は、少なくとも1つの留め部材と、シールを配送機から取り外すために、ユーザによって破られるように構成される破断部とも含む。本シールは、本体に結合される第1の端部を有するテール部も有し、テール部は第2の端部を有し、第2の端部は、テールが、シールを破らなければ留め部材から取り外されることができないよう、第2の端部が留め部材を通り、かつ留め部材に係合するように、留め部材によって受けられるように構成される。本体は、シールが設置されている場合、テールによって覆われる隠しコードを含み、及びシールが破断部で破られると隠しコードが見えるようになる。
【0011】
いくつかの実施形態では、破断部は、本体の隣接部分よりも薄い。いくつかの実施形態では、テール部は、シールが配送機に取り付けられており、かつテールが少なくとも1つの留め部材を通って延びる場合、それ自体が重なり、及び隠しコードは、テール部の2つのセグメントによって覆われる。いくつかの実施形態では、シールを破断部で破るには、本体を破り、かつ本体の破断部に隣接するテール部も破る必要がある。いくつかの実施形態では、本体は、テール部を受けるように構成される開口部を含み、開口部は少なくとも1つの留め部材に隣接する。いくつかの実施形態では、本体は、テール部を本体の近くに保持するように構成される1つ又は複数の固定部材を含む。
【0012】
本発明のこれら及び他の特徴、態様、及び利点について、好ましい実施形態の図面を参照して以下に説明し、好ましい実施形態は、本発明を例示することが意図され、限定することは意図されない。図面は34の図を含む。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】配送を追跡し、データを処理するシステムを概略的に示す。
図2】配送を追跡するステップを示すフローチャートである。
図3】配送を追跡するステップを示すフローチャートである。
図4】配送を追跡するオンラインポータルのステップを示すフローチャートである。
図5】配送車両のサーバとの通信を概略的に示す。
図6】配送追跡システムにおいてソフトウェアアプリケーションにより提供されるページを示す。
図7】配送追跡システムにおいてソフトウェアアプリケーションにより提供されるページを示す。
図8】配送追跡システムにおいてソフトウェアアプリケーションにより提供されるページを示す。
図9】配送追跡システムにおいてソフトウェアアプリケーションにより提供されるページを示す。
図10】配送追跡システムにおいてソフトウェアアプリケーションにより提供されるページを示す。
図11】配送追跡システムにおいてソフトウェアアプリケーションにより提供されるページを示す。
図12】配送追跡システムにおいてソフトウェアアプリケーションにより提供されるページを示す。
図13】配送追跡システムにおいてソフトウェアアプリケーションにより提供されるページを示す。
図14】配送追跡システムにおいてソフトウェアアプリケーションにより提供されるページを示す。
図15】配送追跡システムにおいてソフトウェアアプリケーションにより提供されるページを示す。
図16】配送追跡システムにおいてソフトウェアアプリケーションにより提供されるページを示す。
図17】配送追跡システムにおいてソフトウェアアプリケーションにより提供されるページを示す。
図18】配送追跡システムにおいてソフトウェアアプリケーションにより提供されるページを示す。
図19】配送追跡システムにおいてソフトウェアアプリケーションにより提供されるページを示す。
図20】配送追跡システムにおいてソフトウェアアプリケーションにより提供されるページを示す。
図21】配送追跡システムにおいてソフトウェアアプリケーションにより提供されるページを示す。
図22】配送追跡システムにおいてソフトウェアアプリケーションにより提供されるページを示す。
図23】配送追跡システムにおいてソフトウェアアプリケーションにより提供されるページを示す。
図24】配送追跡システムで使用されるシールの実施形態の正面図である。
図25図24のシールの背面図である。
図26図24のシールの追加の背面図である。
図27】引き剥がされた部分が除去された状態の図24のシールの追加の背面図である。
図28図24のシールの本体の断面図である。
図29】配送追跡システムで使用されるシールの実施形態の斜視図である。
図30図29のシールの上面図である。
図31図29のシールの側面図である。
図32】シールが破れた状態の図29のシールの追加の図である。
図33】シールが破れた状態の図29のシールの追加の図である。
図34】配送追跡システムで使用されるシールの実施形態の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本明細書に記載されるシステム及び方法は、シールデバイスと、インターネットを介して通信することができるモバイルコンピューティングデバイスアプリケーションとを使用して、データを収集し、配送を追跡するために使用することができる。そのようなモバイルコンピューティングデバイスは、携帯電話、ラップトップコンピュータ、タブレット、配送スキャンデバイス、デスクトップコンピュータ、配送トラックコンピュータ、インダッシュ車両コンピュータ、又は任意の他の同様のモバイルコンピューティングデバイスを含むが、これらに限定されない。
【0015】
本明細書に開示される配送追跡システムの好ましい実施形態は、1つ又は複数のシールの使用により、配送を追跡し、配送の正確性及び配送情報を確認するように構成される。好ましくは、システムは、バーコード、NFC(近距離通信、RFID等)、又は同様の技術等の識別子又はデータを含むシール又は他のデバイスを含む。そのようなシールは、タグ、ループ構造、ステッカー、長尺状ロック構造、ジップタイバンド、U字形ロック構造、及び配送機に結合することができる他の同様の構造又はデバイスを含むが、これらに限定されない。好ましくは、シール又は他のデバイスは、シール又はデバイスを取り外さなければ隠され、読み取り不可能なコード等の識別子も含む。コードは、シール内に隠して、シールを取り外したりシールを破損したりして、さらに使用したり取り付けたりすることができないようすることによってのみ確認できるようにすることができる。したがって、いくつかの構成では、シールが配送機の所定位置にあり、破られていない場合、シールは、可視の識別子を含み、かつ隠し識別子も含む。バーコードは可視の識別子とすることができ、隠しコードは隠し識別子とすることができる。好ましくは、システムは、コンピューティングデバイス又はシステムがシール上のデータを読み取れるようにし、かつコードの入力も受け入れられるようにするソフトウェアを含むコンピューティングデバイス又はシステムも含む。システム及びソフトウェアは、データを読み取り、コード及びデータが正確な配送データ及び情報に対応するか否かを判断するように構成することができる。
【0016】
図1は、配送追跡システムの通信システムの実施形態を示す。通信システムでは、工場50が、ネットワーク又はクラウドコンピューティングプラットフォーム54及びデータベース58と通信して、バーコード又はNFC番号情報を転送することができる。工場50は、バーコード又はバッチ番号を含め、他の識別情報を有するファイルをネットワーク又はクラウドプラットフォーム54に送信することができる。ネットワーク又はクラウド54は、オンラインユーザにより操作されるモバイルデバイス60及びコンピュータ62とも通信して、配送情報を送受信する。
【0017】
図2図3図4、及び図5は、本明細書に記載される追跡配送システムで使用することができる様々なステップを有する特徴及びフローチャートを示す。配送追跡システムは、1つ又は複数の構成では、ある場所から別の場所への配送の完全性を示すために使用されるシールを含むことができる。配送機上の破られていないシールは、配送機の内容物が取り出されていないか、又は改竄されていないことを示すことができる。好ましくは、追跡システムは、バーコード、NFC(近距離通信、例えば、RFID)、又は同様の既存若しくは将来の技術等のシール上で読むことができるシール及びデータを含む。シールはコードを含むことができ、コードをシール内に隠して、シールを取り外したりシールを破損したりして、さらに使用したり取り付けたりすることができないようすることによってのみ確認できるようにすることができる。コードは、番号、記号、文字、又は任意の他の同様の適する識別子とすることができる。システムは、好ましくは、バーコード/NFCを読み取るように構成され、ユーザによる隠しコードの入力を受け入れることができるソフトウェア及び汎用コンピューティングデバイスも含む。好ましくは、シールを用いる追跡システムの実施形態では、このプロセスは、通常のナイロンシールと併用可能であるだ
けでなく、例えば、C-TPAT(テロ行為防止のための税関産業界提携)、AEO(認可事業者)等の全てのより広く承認されているシールで使用するように構成することもできる。
【0018】
追跡システムの実施形態は、インターネットを介してモバイルデバイスアプリケーション及び無線通信を利用する構成を含む。プロセスを開始するために、オンラインポータルを使用して、特定の配送機(例えば、車両、トレーラー、コンテナ等)の出荷番号及びその日(又は半日若しくは1週間等の他の時間期間)の荷下ろし数を入力することができる。配送機の特定の配送住所もシステムに入力することができ、ユーザは、配送荷下ろしの場所(例えば、GPS座標)を入力又は他の方法で取得/指定することもできる。好ましくは、システムは、モバイルコンピューティングデバイスにダウンロードし、動作することができる1つ又は複数のソフトウェアアプリケーションを含む。クラウド又は他のネットワークにより、ソフトウェアアプリケーションは工場及び/又はデータベースと通信することができ、工場及び/又はデータベースは配送情報を受信し、記憶する。配送荷下ろし地での顧客又は他のユーザは、ソフトウェアアプリケーションをダウンロードし、それを使用して、配送に関する情報を追跡又は受信することができる。システムは、配送が特定の日付及び/又は時刻に届けられることを、各配送場所にいるこれらのアプリケーションユーザに通知することができる。ソフトウェアアプリケーションは、iOS、Android、Windows 8、又は他のオペレーティングシステム用に開発することができる。
【0019】
好ましい実施形態では、システムは、配送機に設置することができる1つ又は複数のシールを含む。シールは、機内に入るにはシールを破る必要があるように、配送機のロックデバイス又はドア部分に設置することができる。いくつかの実施形態では、シールは、ロックデバイスを解除するか、又はドアを開けるには破られなければならないバンド若しくはループ構造とすることができ、シールは、破られると、ロックデバイス又はドアの周囲にもはや再取り付け又は固定することはできない。配送機が複数の配送物を有する場合、複数のシールを使用することができる。いくつかの実施形態では、別個のシールが別個の各配送に使用され、シールは、特定の配送に対応する情報を含む。好ましくは、シールが、ロックデバイス又は配送機のドアに設置されるべき場合、シールを設置する人は、ソフトウェアアプリケーションを開き、出荷番号をソフトウェアアプリケーションに入力することができ、次に、ソフトウェアアプリケーションは、配送情報へのアクセスを提供する。次に、ソフトウェアは、設置者に、GPSが良好に記録されており、配送の詳細が全て正しいことを確認するように指示することができる。次に、設置者は、配送機、配送機の内容物、及び/又は対応するシールの写真を撮影するように求められ得る。設置者は、デバイスを使用して、シール上のバーコード又はNFCタグを読み取ることもできる。次に、設置者は、シールを設置し、配送機の最初の停泊地での荷下ろし地に配送することができる。
【0020】
いくつかの実施形態では、システムソフトウェアは、様々な配送地のGPS座標を記憶することができる。配送機を操縦して配送品を配送する人は、システムソフトウェアがインストールされたモバイルデバイスを有することができる。好ましくは、配送機が配送荷下ろし地に近づくにつれて、モバイルデバイスは、荷下ろしのGPS座標が近いことを検出し、配送が近くにあることを警告する通知を荷受者に送信する。好ましくは、荷受者も、モバイルアプリケーションがインストールされた携帯電話、タブレット、又はコンピュータ等のコンピューティングデバイスを有し、配送に関連する情報にアクセスすることができる。例えば、配送が荷下ろし地に到着したとき、荷受者は、モバイルアプリケーションを開き、配送を選択し、その配送に関する情報にアクセスする。配送人又は荷受者のいずれかは、シール上のバーコード若しくは他のデータをスキャンするか、又はNFCを読み取ることができる。ソフトウェアにより、配送人又は荷受者にシールの完全性を求める
こともでき、配送品にアクセスするためにシールが破られる前にまず、シールの写真を撮影するように配送人又は荷受者に求め得る。アプリケーションソフトウェアは、シール上の隠し番号又はコードを入力するようにユーザに促すこともできる。いくつかの構成では、この隠し番号又はコードは、本明細書において更に説明するように、シールを取り外し、裏部分を引き裂くか、又は取り外すことにより見つけられる。荷受者又は配送人は次に、隠し番号をアプリケーションに入力し、要求をシステムネットワーク又は最終的な配送元に送信することができる。システムは次に、厳密な隠し番号又はコードがバーコード/NFCに一致し、配送が荷受人にとって正しいものであることをチェックすることができる。番号又はコードが一致しない場合、システムは、適切な警告を提供し、追加の情報を求めて、問題の原因を特定しようとする。番号又はコードが一致する場合、これは、シールがまさにソフトウェアを通して追跡された最後の場所で設置されたものであることを意味する。そして、ソフトウェアアプリケーション又は配送人は、荷受人に配送の署名をするように促すことができる。
【0021】
いくつかの実施形態では、配送ステップのこのシーケンスは、1隻の配送機の複数の配送物及び荷下ろし地に対して繰り返すことができる。各配送物は、バーコード、データ、及び/又は隠し番号情報を有するそれ自体の対応するシールを有することができる。例えば、第1の配送が行われ、確認されると、配送器の操縦者は、ソフトウェアアプリケーションで次のステップを選択し、新しいシールをスキャンして取り込み、設置されたシールの写真を撮影することができる。次に、操縦者は、次の配送ポイントに進むことができ、プロセスは、新しいシールを有する各後続配送物でそれ自体を繰り返すことができる。
【0022】
図2及び図3に示されるように、ソフトウェアアプリケーションは、アプリケーションを開くか、又は開始し、配送を選択し、シールの完全性をチェックし、写真を撮影し、コード又は番号を入力し、署名を提供し、提出又は終了するステップ又はプロンプト65、66、67、68、69、及び70を含み得る。代替的には、ソフトウェアアプリケーションの他の実施形態は、開始するか又は開き、配送を選択し、シールを配送機に配置し、バーコードをスキャンし、写真を撮影し、署名を提供し、及び提出又は終了するステップ又はプロンプト71、72、73、74、75、及び76を含み得る。図4は、システムのソフトウェアの部分としてのオンラインポータルの実施形態での詳細なステップ及び情報をフローチャート80で示す。ユーザは、このポータルを使用して、1つ又は複数の配送に関連する情報を入力し受信することができる。図5は、配送車両90の複数の停車地及びサーバ94と通信するPDA92を示す。配送車両90の方向96は、車両90による複数の停車地での停車に合わせて示される。
【0023】
図6図23は、ソフトウェアアプリケーションの実施形態のステップ及びプロセスを含む、配送追跡システムの実施形態の様々な態様を示す。配送システムは、これらの全てのステップ及びプロセスを含んでもよく、又はこれらのステップ及びプロセスのいくつかのみを含んでもよい。配送プロセスでのこれらのステップは、任意の順序で行うことができ、アプリケーションソフトウェアの異なる構成は、これらのステップ及びプロセスの異なるグループ又はサブグループを含むことができる。図6に示されるように、ソフトウェアアプリケーションのユーザは、ログイン及びパスワードをセットアップすることができる。ユーザがログインすると、アプリケーションは、パスワード及び/又は8桁パスワード等の複数桁パスワードからのシーケンスを要求することができる。例えば、パスワードが「ABC12345」である場合、アプリケーションは、ユーザに、パスワードの1番目、3番目、4番目、及び8番目の桁を画面上の4つの空白枠内に入力するように要求し得る。パスワードからの要求される桁は、可変であり、ユーザがログインするたびに異なることができる。ユーザがログインすると、アプリケーションは、セットアッププロセスにおいて、オンライン又は自動的に、ユーザが、以下の状況でアプリケーションを自動的にログアウトする自動ログアウト設定を選択することも要求することができる:(1)コ
ンピューティングデバイスがオフになるか、若しくはリセットされない限り、常にログインしたままであるか、(2)毎日、午前0時にログアウトするか、(3)1時間の非使用時間後にログアウトするか、又は(4)アプリケーションが開かれるたびにログアウトする。アプリケーションにログインすると、ユーザは、追跡するか、又は情報を受信することの望む出荷又は配送を選択することができる。
【0024】
図7に示されるように、ソフトウェアアプリケーションは、ユーザが出荷又は入荷のいずれかを選択できるようにするボタン又はアイコンを有する画面をユーザに提供することができる。ユーザが荷主又は配送者である場合、アプリケーションは、図8に示されるように、初期ページを提供し得る。これは、出荷者への初期セットアップでの選択肢である。システムは単に、セキュリティの記録としてシール上のバーコードをスキャンするのみで使用することができる。しかし、出荷者は、より詳細なオンライン報告書を望む場合、出荷部門が、シールスキャン前に1つを選択できるようにする1つ又は複数の託送番号を入力することができる。図9に示されるように、託送又は配送番号には、配送機、操縦者、及び配送に関する他の情報を関連付けることができる。ソフトウェアアプリケーションでは、ユーザは、託送又は配送番号を選択することができ、アプリケーションは、その配送又は出荷に関連する詳細を有する新しいページを表示することができる。例えば、運送の詳細は、託送番号、車両ライセンス番号、トレーラー番号、ドライバーの氏名、及び託送又は配送に関連する他の情報を含むことができる。これらのフィールドには、出荷又は工場からの情報を入れてもよく、又はユーザにより記入されてもよい。割り当てる複数のフィールドが存在することができ、各フィールドには、セットアップで選択されたヘッダを与えることができる。フィールドは、好ましくは、オンラインシステムにリアルタイムで報告可能である。ソフトウェアアプリケーションは、クラウド又はネットワークと無線通信し、この情報をネットワーク、他のモバイルデバイス、又は配送元にあるコンピュータとやりとりすることができる。
【0025】
図10は、ユーザ又はクライアントが、シールがいずれの搬入口を出たかを報告又は追跡することができるプロセスでの任意選択的なステップを示す。この選択肢は、アプリケーションソフトウェアのセットアッププロセスで選択することができる。NFC又はバーコード形式で、ユーザは、モバイルコンピューティングデバイスに動作可能に結合されたカメラ又はスキャナを用いて、NFC又はバーコードをスキャンすることができる。いくつかの実施形態では、正確な読み取りがユーザにより収集されると、スキャンボタン又はアイコンの色は赤に変わり、音又は振動等の別の確認を提供し得る。この時点で、アプリケーションは、スキャン情報がサーバ又は配送元に送信されている間、「確認中」と表示することもできる。通信情報がサーバに送信され、番号又はデータが配送に割り当てられると、アプリケーションは、アイコンをグリーンに変え、及び/又は言葉「進む」を表示することにより、確認を提供することができる。好ましくは、データ信号がない場合、ユニットは「インターネット接続なし」を表示し、ボタン又はアイコンは「再試行」を表示し、データ信号の確立が見つけられるまで、黄色で表示することができる。図11に示されるように、NFC又はバーコードがスキャナ又はカメラにより読み取られると、ディスプレイ上のボックスが対応するデータ又は番号を表示することができる。好ましくは、データ又は番号は、ユーザが、情報が到着したことを見ることができるが、実際の番号又はデータは見ることができないように、記号「*」又は何らかの他の記号で隠蔽することができる。好ましくは、カメラ又はスキャナが自動的に、モバイルデバイスでフラッシュ機能が有効にされることを保証してもよい。
【0026】
ソフトウェアアプリケーションは、ユーザが配送のGPS位置を確認できるようにするように構成することもできる。図12に示されるように、アプリケーションは、コンピューティングデバイスの画面上で、位置を特定し、表示することができるマッピング画面を提供することができる。アプリケーションは、「位置特定するには押下」等の言葉を用い
て、画面上の特定のアイコン又はボタンを押下するようにユーザに促すことができる。ユーザが、GPSマップサービス上の位置矢印と同様に、アイコンを押下すると、アプリケーションは、コンピューティングデバイス及び配送の位置を特定し表示する。次にアプリケーションは、次のステップに「進む」ようにユーザに促すことができる。ソフトウェアは、このGPS位置情報を保存し、対象となっている配送に関連するファイル又は情報に追加する。
【0027】
図13に示されるように、追跡システムは、配送機に設置されたシールの写真を撮影するステップを含むこともできる。いくつかの実施形態では、ソフトウェアアプリケーションは、コンピューティングデバイスの一部であるか、又はコンピューティングデバイスに動作可能に結合されるカメラ及び閲覧画面を自動的に開く。カメラ撮影機能の準備ができ、コンピューティングデバイスの画面上にカメラモードでの閲覧画面がある状態で、アプリケーションは、設置されたシールの写真を撮影するようにユーザに促す。一実施形態では、アプリケーションは、「写真撮影」と記載されたアイコン又はボタンを含み、デバイスが写真を撮影すると、「保存」又は「クリア」するようにユーザに促す。これは、写真が適切であり、ピントが合っていることを保存前に確認するために行われる。ユーザがデバイスに保存するようにプロンプトする、すなわち、「保存」ボタンを押下すると、アプリケーションは自動的に写真をネットワーク又はサーバに送信し、配送について記憶された情報の一部になり、次に、その次のステップに進むようにユーザに促す。好ましくは、デバイスのカメラは、ユーザが写真を撮影する前に、フラッシュ機能を自動的にイネーブルするように構成される。また、写真は、送信され、他の配送情報と共に記憶されると、メモリを維持するために、デバイスから削除することができる。
【0028】
図14に示されるように、アプリケーションは、シールの設置者が、情報を確認し、署名を提供する画面を含むことができる。この画面又はページはデバイスに自動的に表示することができ、ユーザ又はシールの設置者の情報を示す。好ましくは、このアプリケーションページは、デバイス画面上の横方向に自動的に向けられ、アプリケーションは、ユーザが指又は他の筆記器具を用いて画面に署名するように要求する。これは、設置者の氏名及び情報が正確であり、ユーザが正確にログインしたことを確認する。次に、設置されたシール及び他の情報が確認された後、アプリケーションは、図15に示されるように、配送選択画面を表示することができる。次に、ユーザは、出荷をするか、それとも入荷をするかを選択することにより、新しい配送に対してプロセスを開始することができる。
【0029】
以下の説明は、配送機が配送地に到着すると行うことができるプロセス及びステップに関連する。しかし、トラック又は配送機が1日に複数の配送及び複数の荷下ろし地を実行する状況では、各荷下ろし地を通して運ばれる託送番号が使用される場合、1つのファイルが出荷元に提供されるため、報告書が、あらゆるステップ及び全ての配送又は荷下ろし地からの情報を示す必要があり得る。トラック又は配送機が、異なるクライアントからの複数の荷積み及び複数の配送を行うよう契約されている場合、好ましくは、配送機又はトラック企業に1つのファイルが提供されるが、各クライアント出荷者は、自分に関連する荷積み及び荷下ろしのみを確認ことができる。いくつかの構成では、サーバ及びデータベースは、このプロセスでプロセスがセキュアであり、セキュリティ及びデータ保護プロセスに準拠することを要求する。
【0030】
入荷又は入荷配送の場合、アプリケーションのユーザは、モバイルコンピューティングデバイスのカメラ又はスキャナを使用して、バーコード又は配送についてのデータを読み取ることができる。図10及び図11に関する上記の説明と同様に、ユーザ又はクライアントは、シールが出た搬入口を報告又は追跡することができる。この選択肢は、アプリケーションソフトウェアのセットアッププロセスにおいて選択することができる。NFC又はバーコード形式のいずれかで、ユーザは、モバイルコンピューティングデバイスに動作
可能に結合されたカメラ又はスキャナを用いて、NFC又はバーコードをスキャンすることができる。いくつかの実施形態では、正確な読み取りがユーザにより収集されると、スキャンボタン又はアイコンの色は赤に変わり、音又は振動等の別の確認を提供し得る。通信がサーバに通信され、番号又はデータが配送に割り当てられると、アプリケーションは、アイコンをグリーンに変え、及び/又は言葉「進む」を表示することにより、確認を提供することができる。NFC又はバーコードがスキャナ又はカメラにより読み取られると、ディスプレイ上のボックスが対応するデータ又は番号を表示することができる。好ましくは、データ又は番号は、ユーザが、情報が到着したことを見ることができるが、実際の番号又はデータは見ることができないように、記号「*」又は何らかの他の記号で隠すことができる。
【0031】
図12及び図13に関して上述したように、ソフトウェアアプリケーションは、ユーザが配送のGPS位置を確認できるようにするように構成することもできる。アプリケーションは、「位置特定するには押下」等の言葉を用いて、画面上の特定のアイコン又はボタンを押下するようにユーザに促すことができる。ユーザが、GPSマップサービス上の位置矢印と同様に、アイコンを押下すると、アプリケーションは、コンピューティングデバイス及び配送の位置を特定し表示する。ソフトウェアは、このGPS位置情報を保存し、対象となっている配送に関連するファイル又は情報に追加する。追跡システムは、配送機に設置されたシールの写真を撮影するステップを含むこともできる。アプリケーションは、設置されたシールの写真を撮影するようにユーザに促す。一実施形態では、アプリケーションは、「写真撮影」と記載されたアイコン又はボタンを含み、デバイスが写真を撮影すると、「保存」又は「クリア」するようにユーザに促す。ユーザがデバイスに保存するようにプロンプトする、すなわち、「保存」ボタンを押下すると、アプリケーションは自動的に、写真をネットワーク又はサーバに送信し、配送について記憶された情報の一部になり、次に、その次のステップに進むようにユーザに促す。
【0032】
アプリケーションは、シールの設置者が、情報を確認し、署名を提供する画面を含むことができる。この画面又はページはデバイスに自動的に表示することができ、ユーザ又はシールの設置者の情報を示す。図14に示されるように、これは、設置者の氏名及び情報が正確であり、ユーザが正しくログインしたことを確認する。
【0033】
ソフトウェアアプリケーションは、好ましくは、切ったり破ったりすることでシール又はタグを取り外すようにユーザに指示するページを含む。例えば、図16に示されるページは、シールを取り外す指示を含み、シールをどのように破る又は切るべきかの写真を示す。ページは、シール内の隠し番号又はコードを適宜発見して確認する方法もユーザに示す。好ましくは、シールは、破られると、再使用できず、又は配送機に再度取り付けることはできない。また、シールは、シール上に適宜破られるべき指定部分又は領域を有することができる。ユーザがシールの指定領域を破るか又は切ると、隠しコードを確認し、隠しコードをアプリケーションに入力することができる。次に、アプリケーションは、隠し番号又はコードをコンピューティングデバイスに入力するように、ユーザに促すことができる。例えば、図17に示されるように、アプリケーションは、シール上の隠し番号を読み取り、ページの空フィールドに入力するようにユーザに促すページを含むことができる。好ましくは、隠し番号用のフィールドは、各桁又は各文字用の個々のボックスである。数字又は文字をボックスに入力すると、アプリケーションは、文字又は数字が前のボックスに入力されると、次のボックスに自動的に移り得る。全てのフィールド又はボックスに隠し番号が記入されると、ユーザは、「確認」又は「入力」と記されたアイコンを押下することができる。
【0034】
アプリケーション及びソフトウェアは、入力された隠し番号を受信し、対象となる配送についての他の情報と比較するように構成される。入力された隠し番号が、その配送に指
定された番号又は他の情報と一致しない場合、アプリケーションは、入力された隠し番号が一致しないことをユーザに通知するページを表示することができる。例えば、図18に示されるように、アプリケーションは、「一致せず」と記載するか、又は赤い「X」若しくは他の記号を含むページを画面に表示して、入力された番号がその配送に与えられた番号に一致しないことを示すことができる。アプリケーションは、隠し番号の再入力を試みるようにユーザに促すこともできる。次に、アプリケーションは、ユーザが、隠し番号をフィールドに入力し、「入力」アイコンを押下することを繰り返せるようにすることができる。好ましくは、アプリケーションは、隠し番号の入力において特定の試行回数のみをユーザに提供する。例えば、アプリケーションは、ユーザの試行を2回又は3回に制限することができ、最後の試行において、図19に示されるように、「最後の試行」と記載したページを表示することができる。ユーザが、許容された全ての試行で一致した隠し番号を提供することができない場合、アプリケーションは、隠し番号が一致せず、拒否されることを示すページを提供することができる。好ましくは、図20に示されるように、ページは、ユーザに表示される、シールの隠し番号が不正確であることを承認し、他の所望の情報を提供するメッセージを管理者が含めることができるフィールドを含む。好ましくは、初期セットアップにおいて、ソフトウェアは、管理者がSMS又は電子メールを介して、管理者によりプリセットされたメッセージを表示するメッセージを特定の荷受者に自動的に送信させる選択肢を有する。それはまた、ユーザの氏名、所在地、電話番号等のデータ及び情報をメッセージに含めることもできる。
【0035】
アプリケーションは、ユーザが配送のバッチ番号を入力するページを含むこともできる。図21に示されるように、アプリケーションは、シール上のバーコードの裏にあるバッチ番号を入力するようにユーザに促すページを含むことができる。ページは、バッチ番号のフィールドを含み、バッチコードの各文字又は各数字に個々のボックスを含むことができる。好ましくは、ボックスに記入されると、アプリケーションは次のボックスに自動的に移り、それにより、ユーザは次の数字又は文字を入力することができる。バッチ番号フィールドが完全に記入されると、ユーザは、ページ上の「確認」又は「入力」アイコンを押下することができ、アプリケーションは入力された番号を処理する。好ましくは、ソフトウェアは、配送取引のプロセスで収集された全ての情報及び追加のバッチ番号を含む、配送情報についての報告書を出荷元に送信する。
【0036】
好ましくは、入力された隠しコードが、配送についての他の情報に一致し、配送に対応する場合、アプリケーションは、コードが受け入れられたことを示すページを提供することができる。例えば、図22に示されるように、アプリケーションは、入力された隠しコードが受け入れられ、配送中の配送に対応することを示すページを提供することができる。ページは、隠しコードが正確であることを示すチェックマーク又は他の記号を含むことができる。ページは、配送追跡プロセスを終えるようにユーザに促すアイコンを含むことができる。ユーザが配送及びシールからの情報の入力を終えると、アプリケーションは、図23に示されるように、ユーザが新しい配送又は出荷を選択できるようにする。このプロセスは、同じ配送機での、同じ日又は異なる日に配送される多くの出荷に対して繰り返すことができる。
【0037】
図24図28は、配送追跡システムの様々な実施形態で使用することができるシールの実施形態を示す。好ましくは、シールは、本体1及びテール部6を含む。シールの本体1及びテール部6は、複数の異なる材料又は1つの材料で構築することができる。好ましくは、本体及びテールは主に、ナイロン、異なるポリマー、又はプラスチック材料で作られる。好ましくは、シールは、正方形又は矩形とすることができ、本体1に結合されるタブ部4も含む。タブ部4は、バーコード、NCF、又は他のデータソース等の識別データを含むことができる。タブ部4も、ネック部3を介して本体1に結合することもできる。シールは、好ましくはロゴ又は他の境界用のスペースを含む正面2も含む。
【0038】
図25に示されるように、シールは、受け又は留め部材11を有する裏面も有する。受け又は留め部材11は、テール部6の少なくとも一部を受けるように構成される。留め部材11は、好ましくは、テール部6上の対応するロック特徴に係合するロック特徴を含む。これらのロック特徴は、例えば、リッジ又はリブとすることができ、テールが留め部材により確実に保持されるジップタイ製品で見られる特徴と同様とすることができる。好ましくは、テール部6は、留め部材11に挿入され、留め部材11に係合すると、留め部材11を通して解放又は引き抜くことができない。これにより、何らかのものからシールを取り外すには、シールを切るか又は破ることが必要となる。示される実施形態では、本体1は、複数の留め部材11を含むが、他の実施形態では、本体1は1つのみの留め部材11を含む。タブ部4も、端部留め部材7であり、テール部6が通る最後の留め部材である留め部材7を含むことができる。好ましくは、シールは、穴あきライン9を形成する、本体材料内に穴を有する引き裂き部10も含む。引き裂き部10は、本体1から引き抜くことができ、本体は、引き裂き部10の下にある隠し番号又はコードを含むことができる。
【0039】
好ましい一実施形態では、本体1は、長さ約2インチ~4インチ、幅約1インチ~2インチ、及び厚さ約1/6インチ~1/2インチとすることができる。別の実施形態では、本体は、長さ約3インチ、幅約1 1/8インチ、及び厚さ約1/4インチとすることができる。シールの本体1の正面2は、ロゴ又は他の識別子を含む。ネック部3は、長さ約1/2インチ及び幅約3/4インチとすることができる。正方形のタブ4は、ネック部3を介して本体1に取り付けられる。好ましくは、タブ4は、本体1及び/又はテール部4と同じ又は同様の材料で作られる。好ましい一実施形態では、タブ部は1 1/8インチ×1 1/8インチの正方形であり、その上に設置された二次元バーコード5を含む。タブ部は、他の矩形形状及びサイズとしてもよく、他の種類のコード及びデータを含むこともできる。バーコード5は、配送又は出荷用に作成されたファイルに対応する特定の番号シーケンスを保持することができる。
【0040】
好ましい一実施形態では、本体1は、長さ約9インチ及び幅約3/4インチのテール部6を含む。テール部6はジップタイと同様であり、好ましくは、本体1と一体化され、同じ材料から作られる。テール部6は、留め部材11及び端部留め部材7を通して挿入され、シールを配送機に取り付ける。これらの留め部材11及び7は、本体1の裏面に配置され、いくつかは本体1の引き裂き部10に配置される。好ましくは、本体1は、引き裂き部10の取り外しを開始することができる場所である第1の主穴8を含む。本体1にわたって延びることができる穴あきライン9を形成するより多くの穴があり得、裏面を引き裂き、本体1Aの内部を露出できるようにする。好ましくは、穴あきライン9は少なくとも部分的に、引き裂き部10を画定する。図26は、本体1の裏面にある留め部材11及び7を通って延びるテール部6を示す。図28は、本体1及びテール部6が留め部材11を通って延びる状態のシールの実施形態を更に示す。好ましくは、留め部材11は、テール部6に係合し、テール部6を留め部材11内に確実に保持する固定特徴を含む。
【0041】
図27に示されるように、本体1の裏面にある引き裂き部10は、本体1から少なくとも部分的に引き裂かれるか、又は引き戻すことができる。引き裂き部10は、取り外されるか又は引き戻されると、隠し番号又はコード13を明らかにする。この隠し番号13は、その特定の配送に割り当てられた番号に一致し、バーコード5又はその配送の他の情報に対応する。本体1は、本体1の裏面に配置され、好ましくは引き裂き部10で覆われるバッチ番号14を含むこともできる。このバッチ番号は、複数桁のスタンプであり、配送に関連する日付又は他の情報を含むこともできる。システムサーバ内で、各シールは、バーコードデータ/情報5、対応する隠し番号13、及びバッチ番号14を含むそれ自体のフィールドを有する。
【0042】
図29図33は、配送追跡システムで使用することができる、シールの別の好ましい実施形態を示す。シールは、好ましくはナイロン又は何らかの他のプラスチック若しくはポリマー材料から作られる本体101を含む。シールは、本体101に結合されるタブ部104も含む。好ましくは、タブ部104は、矩形形状の平面を含む。本体101は留め部材111を含み、いくつかの実施形態では、複数の留め部材を含むことができる。シールはテール部106も含む。好ましくは、テール部106は、留め部材111に隣接する場所で本体101に結合される第1の端部を有する。テール部106は、テール部106の逆端部であり、シールが取り付けられていないか、又は閉じられている場合、本体101から離れて延びる第2の端部130を有する。
【0043】
本体101は端部又は開口部122を含み、端部又は開口部122は、テール部106の第2の端部130が開口部122を通して入り、留め部材111に係合するように、テール部106の第2の端部130を受けるように構成される。テール部106の第2の端部130は、留め部材111を通ることができ、本体101に沿って又は本体101を通ってタブ部104に向かうことができる。したがって、テール部106は、留め部材111により固定され、シールの本体101に沿ってそれ自体及びその第1の端部に重なる。好ましくは、テール部106の第2の端部130は、タブ部104と、本体101及び/又はテール部106の第1の端部との間を通る。本体101は溝を含むこともでき、溝を通ってテール部106の部分が延びる。テール部106を本体101内又は本体101の近傍に固定する固定部材126及び124を含むこともできる。
【0044】
好ましくは、シール本体101は、シールを取り外すために切るか又は破ることができる領域を本体101に提供する、より薄い破損部120を含む。図に示されるように、破損部120は、本体101とタブ部104との間のより薄い接続領域とすることができる。破損部120は、本体101の平面から外側に離れて延びることもできる。好ましくは、破損部120は、端部又は開口部122及び留め部材111とは逆の本体101の端部近くに配置される。破損部120は、本体101と同じ材料から作ることができ、切断又は破損が容易なように、本体101よりも薄い厚さとすることができる。他の実施形態では、破損部120は、本体材料とは異なる、破損又は切断が容易な材料から作ることができる。好ましくは、破損部120は、ユーザがシールに含まれる隠しコード又は他の情報を切らないようにシールを破るか又は切るべき場所も示す。
【0045】
図32図33は、破られた又は切られたシールを示す。好ましくは、シールは、破断部120で破られるか又は切られる。テール部106を破られるか又は切られることでも、シールを取り外すことができる。好ましくは、本体101は、テール部106の下に隠しコード又は番号を含む。シールが破られるか又は切られる場合、テール部106が引き戻されることで、隠し番号又はコード113が現れるようにすることができる。好ましくは、隠し番号又はコード113は、テール部106の下にあり、テール部を含め、シールが破られるか又は切られるまでは現れない。シールは、切られるか又は破られると、改竄及び/又は破損の証拠を残さずに配送機に再び取り付け又は接続することはできない。図33は、ユーザが指でテール部106引っ張りテール部106を曲げ戻すことで、コード113が現れる場合を示す。
【0046】
図34は、シールが配送機又は他の構造に取り付けられる際のシールの別の好ましい実施形態を示す。テール部206は、本体201の一端部から延び、本体201の他端部に入るようにアーチ状に湾曲する。本体201は、テール部206を本体201内に固定し、シールが切られるか又は他の方法で破られなければシールを取り外しできないようにする留め部材211を含む。好ましくは、本体201は、シールが破られるか又は切られないと現れない隠し番号又はコードも含む。
【0047】
特定の好ましい実施形態及び例によって本発明を開示したが、本発明の範囲は、具体的に開示された実施形態の範囲を超えて、他の代替の実施形態及び/又は本発明の使用並びにその明らかな変更形態及び均等物にまで拡張されることが当業者には理解される。特に、本システム及び本方法は、特に好ましい実施形態に関係して説明されたが、当業者は本開示に鑑みて、本システム及び本方法の特定の利点、特徴、及び態様が、その多くが上述された様々な他の用途でも実現可能であることを理解する。更に、記載された本発明の様々な態様及び特徴が別個に、一緒に組み合わせて、又は互いを置換して実施可能であり、特徴及び態様の様々な組合せ及び下位組合せが実施可能であり、それでもなお本発明の範囲内にあることが意図される。したがって、本明細書に開示される本発明の範囲が、上述された特定の開示された実施形態に限定されるべきではなく、特許請求の範囲を公正に読むことによってのみ特定されるべきであることが意図される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
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図9
図10
図11
図12
図13
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図34