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特許7081918振込処理装置、振込処理方法、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-30
(45)【発行日】2022-06-07
(54)【発明の名称】振込処理装置、振込処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/10 20120101AFI20220531BHJP
   G06Q 40/02 20120101ALI20220531BHJP
【FI】
G06Q20/10
G06Q40/02
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2017247164
(22)【出願日】2017-12-25
(65)【公開番号】P2019114063
(43)【公開日】2019-07-11
【審査請求日】2020-11-30
(73)【特許権者】
【識別番号】302064762
【氏名又は名称】株式会社日本総合研究所
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 英和
(72)【発明者】
【氏名】服部 将大
(72)【発明者】
【氏名】野村 哲平
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 千絵
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 郁磨
(72)【発明者】
【氏名】石渡 奎汰
【審査官】藤澤 美穂
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-118664(JP,A)
【文献】特開2007-148791(JP,A)
【文献】特開2012-118663(JP,A)
【文献】特開2017-068544(JP,A)
【文献】特表2016-522496(JP,A)
【文献】特開2015-125531(JP,A)
【文献】特開2015-225435(JP,A)
【文献】特開2008-097161(JP,A)
【文献】特開2014-120043(JP,A)
【文献】特開2004-280179(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2003-0017009(KR,A)
【文献】米国に学ぶWebマーケティング(第11回)子供専用ショッピング・モールの「iCanBuy.com」,日経ネットビジネス,1999年11月15日,No.53,p.174-178
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
振り込みの対象者を識別する対象者識別子と当該対象者のイベントに関する1以上のイベント情報とを有する1以上の対象者情報が格納される対象者情報格納部と、
振込者を識別する振込者識別子と、当該振込者識別子により識別される振込者への連絡先を示す振込者連絡先情報と、当該振込者に関連する対象者を識別する1以上の対象者識別子とを有する1以上の振込者情報が格納される振込者情報格納部と、
イベント情報を特定するイベント特定情報と振込者識別子と対象者識別子とを有する振込指示を受信する振込指示受信部と、
前記振込指示が有する振込者識別子で識別される振込者の口座から、前記振込指示が有する対象者識別子で識別される対象者への口座に、前記振込指示に対応する金額情報が示す金額を振り込むための振込処理を行う振込処理部と、
前記振込処理に応じて、前記振込指示が有するイベント特定情報により特定されるイベント情報に対応付けて、前記振込処理に関する振込情報を蓄積する振込情報蓄積部と
前記振込者情報格納部の振込者情報が有する対象者識別子を有する前記対象者情報に含まれる前記イベント情報に基づいて、対象者の口座に振り込むことを推奨する旨の推奨情報を取得する推奨情報取得部と、
前記振込者情報が有する振込者連絡先情報を用いて、前記推奨情報を振込者に通知する推奨情報通知部とを具備する振込処理装置。
【請求項2】
前記推奨情報取得部は、
1または2以上のイベント情報に基づいて、前記振込者に積み立てを行うことを推奨する旨の推奨情報を取得する請求項記載の振込処理装置。
【請求項3】
前記推奨情報取得部は、
1または2以上のイベント情報に基づいて、積み立ての推奨金額を決定する推奨金額決定手段と、
前記推奨金額を示す推奨金額情報を有する推奨情報を取得する推奨情報取得手段とを具備する請求項記載の振込処理装置。
【請求項4】
前記対象者情報は、
対象者への連絡先を示す対象者連絡先情報を有し、
前記振込指示が受信された場合に、前記対象者識別子と対になる対象者連絡先情報を用いて、対象者に振込処理が行われたこと、または振込処理が行われることを示す振込関連情報を通知する振込関連情報通知部とをさらに具備する請求項1から請求項3いずれか一項に記載の振込処理装置。
【請求項5】
対象者の対象者端末から振込関連情報の通知を受けたことに対する返答である返答情報を受信する返答情報受信部と、
前記振込者情報が有する振込者連絡先情報を用いて、前記返答情報を振込者に通知する返答情報通知部とをさらに具備する請求項記載の振込処理装置。
【請求項6】
前記返答情報は、
撮影された写真含み、
前記返答情報をイベント情報に対応付けて蓄積する返答情報蓄積部をさらに具備する請求項記載の振込処理装置。
【請求項7】
前記振込処理部は、
前記返答情報受信部が返答情報を受信した後に振込処理を行う請求項または請求項記載の振込処理装置。
【請求項8】
振り込み対象者を識別する対象者識別子と当該対象者のイベントに関する1以上のイベント情報とを有する1以上の対象者情報が格納される対象者情報格納部、振込者を識別する振込者識別子と、当該振込者識別子により識別される振込者への連絡先を示す振込者連絡先情報と、当該振込者に関連する対象者を識別する1以上の対象者識別子とを有する1以上の振込者情報が格納される振込者情報格納部、振込指示受信部、振込処理部情報蓄積部、推奨情報取得部、および推奨情報通知部によって実現される振込処理方法であって、
前記振込指示受信部が、イベント情報を特定するイベント特定情報と振込者識別子と対象者識別子とを有する振込指示を受信する振込指示受信ステップと、
前記振込処理部が、前記振込指示が有する振込者識別子で識別される振込者の口座から、前記振込指示が有する対象者識別子で識別される対象者への口座に、前記振込指示に対応する金額情報が示す金額を振り込むための振込処理を行う振込処理ステップと、
前記情報蓄積部が、前記振込処理に応じて、前記振込指示が有するイベント特定情報により特定されるイベント情報に対応付けて、前記振込処理に関する振込情報を蓄積する振込情報蓄積ステップと
前記推奨情報取得部が、前記振込者情報格納部の振込者情報が有する対象者識別子を有する前記対象者情報に含まれる前記イベント情報に基づいて、対象者の口座に振り込むことを推奨する旨の推奨情報を取得する推奨情報取得ステップと、
前記推奨情報通知部が、前記振込者情報が有する振込者連絡先情報を用いて、前記推奨情報を振込者に通知する推奨情報通知ステップとを含む振込処理方法。
【請求項9】
振り込みの対象者を識別する対象者識別子と当該対象者のイベントに関する1以上のイベント情報とを有する1以上の対象者情報が格納される対象者情報格納部と、振込者を識別する振込者識別子と、当該振込者識別子により識別される振込者への連絡先を示す振込者連絡先情報と、当該振込者に関連する対象者を識別する1以上の対象者識別子とを有する1以上の振込者情報が格納される振込者情報格納部とにアクセス可能なコンピュータを、
イベント情報を特定するイベント特定情報と振込者識別子と対象者識別子とを有する振込指示を受信する振込指示受信部と、
前記振込指示が有する振込者識別子で識別される振込者の口座から、前記振込指示が有する対象者識別子で識別される対象者への口座に、前記振込指示に対応する金額情報が示す金額を振り込むための振込処理を行う振込処理部と、
前記振込処理に応じて、前記振込指示が有するイベント特定情報により特定されるイベント情報に対応付けて、前記振込処理に関する振込情報を蓄積する振込情報蓄積部と
前記振込者情報格納部の振込者情報が有する対象者識別子を有する前記対象者情報に含まれる前記イベント情報に基づいて、対象者の口座に振り込むことを推奨する旨の推奨情報を取得する推奨情報取得部と、
前記振込者情報が有する振込者連絡先情報を用いて、前記推奨情報を振込者に通知する推奨情報通知部として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、振り込みに関連する処理を行う振込処理装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、複数の振込依頼を効率的かつ的確に行うための振込処理装置が存在した(例えば、特許文献1参照)。また、金融機関における振込にかかる処理を実施する振込処理システムにおいて、振込に関わる者の業務を効率化できるようにする技術も存在した(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2010-271859号公報
【文献】特開2009-123171号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来、振込者(例えば、祖母)が、1以上の各対象者(例えば、孫)に対し、当該対象者の1以上のイベント(例えば、進学、誕生日、お正月等)ごとに的確な振り込み行うことを支援する仕組みはなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本第一の発明の振込処理装置は、対象者を識別する対象者識別子と対象者のイベントに関する1以上のイベント情報とを有する1以上の対象者情報が格納される対象者情報格納部と、イベント情報を特定するイベント特定情報と、振込者を識別する振込者識別子と、振り込みの対象者を識別する対象者識別子とを有する振込指示を受信する振込指示受信部と、振込指示が有する振込者識別子で識別される振込者の口座から、振込指示が有する対象者識別子で識別される対象者への口座に、振込指示に対応する金額情報が示す金額を振り込むための振込処理を行う振込処理部と、振込処理に応じて、振込指示が有するイベント特定情報により特定されるイベント情報に対応付けて、振込処理に関する振込情報を蓄積する振込情報蓄積部とを具備する振込処理装置である。
【0006】
かかる構成により、振込者が、1以上の各対象者に対し、当該対象者の1以上のイベントごとに的確な振り込みを行うことを支援する仕組みを提供できる。
【0007】
また、本第二の発明の振込処理装置は、第一の発明に対して、振込者識別子と、振込者識別子により識別される振込者への連絡先を示す振込者連絡先情報と、振込者に関連する対象者を識別する1以上の対象者識別子とを有する1以上の振込者情報が格納される振込者情報格納部と、振込者情報格納部の振込者情報が有する対象者識別子と対になるイベント情報に基づいて、対象者の口座に振り込むことを推奨する旨の推奨情報を取得する推奨情報取得部と、振込者情報が有する振込者連絡先情報を用いて、推奨情報を振込者に通知する推奨情報通知部とをさらに具備する振込処理装置である。
【0008】
かかる構成により、振込者に対し、1以上の各対象者の1以上のイベントごとに振り込みを推奨することで、振込者が的確に振り込みを行うことを支援できる。
【0009】
また、本第三の発明の振込処理装置は、第二の発明に対して、推奨情報取得部は、1または2以上のイベント情報に基づいて、振込者に積み立てを行うことを推奨する旨の推奨情報を取得する振込処理装置である。
【0010】
かかる構成により、振込者に対し、1以上の各対象者の1以上のイベントごとに積み立てを推奨することで、振込者が振り込みを無理なく行うことを支援できる。
【0011】
また、本第四の発明の振込処理装置は、第三の発明に対して、推奨情報取得部は、1または2以上のイベント情報に基づいて、積み立ての推奨金額を決定する推奨金額決定手段と、推奨金額を示す推奨金額情報を有する推奨情報を取得する推奨情報取得手段とを具備する振込処理装置である。
【0012】
かかる構成により、振込者に対し、1以上の各対象者の1以上のイベントごとに金額を決定し、当該金額の積み立てを推奨することで、振込者が当該金額の振り込みを無理なく行うことを支援できる。
【0013】
また、本第五の発明の振込処理装置は、第一の発明に対して、対象者情報は、対象者への連絡先を示す対象者連絡先情報を有し、振込指示が受信された場合に、対象者識別子と対になる対象者連絡先情報を用いて、対象者に振込処理が行われたこと、または振込処理が行われることを示す振込関連情報を通知する振込関連情報通知部とをさらに具備する振込処理装置である。
【0014】
かかる構成により、振込者からの振り込みを、対象者に知覚させることができる。
【0015】
また、本第六の発明の振込処理装置は、第五の発明に対して、対象者の対象者端末から振込結果情報に対する返答である返答情報を受信する返答情報受信部と、振込者情報が有する振込者連絡先情報を用いて、返答情報を振込者に通知する返答情報通知部とをさらに具備する振込処理装置である。
【0016】
かかる構成により、対象者が振り込みを知覚したことを、振込者に知らせることができる。
【0017】
また、本第七の発明の振込処理装置は、第六の発明に対して、返答情報は、撮影された写真も含み、返答情報をイベント情報に対応付けて蓄積する返答情報蓄積部をさらに具備する振込処理装置である。
【0018】
かかる構成により、振り込みを受けた対象者は、返答と併せて、例えば、その振り込みに対応するイベントの時期に撮影された写真を、振込者に見せることができる。
【0019】
また、本第八の発明の振込処理装置は、第六または第七の発明に対して、振込処理部は、返答情報受信部が返答情報を受信した後に振込処理を行う振込処理装置である。
【0020】
かかる構成により、返答がなければ、振り込みは行われないので、対象者から振込者への返答を促進することができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、振込者が、1以上の各対象者に対し、当該対象者の1以上のイベントごとに的確な振り込みを行うことを支援する仕組みを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】実施の形態における情報システムのブロック図
図2】振込処理装置の動作例を説明するフローチャート
図3】振込者端末の動作例を説明するフローチャート
図4】対象者端末の動作例を説明するフローチャート
図5】対象者情報のデータ構造図
図6】振込者端末によって出力される画面の一例を示す図
図7】対象者端末によって出力される画面の一例を示す図
図8】振込者端末によって出力される画面の他の一例を示す図
図9】別の振込者端末によって出力されるイベント一覧画面の一例を示す図
図10】コンピュータシステムの外観図
図11】コンピュータシステムの内部構成の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、振込処理装置等を含む情報システムの実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0024】
図1は、本実施の形態における情報システムのブロック図である。この情報システムは、振込処理装置1、振込者端末2、および1または2以上の対象者端末3を備える。振込者端末2および1以上の対象者端末3の各々は、例えば、LANやインターネット等のネットワーク、無線または有線の通信回線などを介して、振込処理装置1と通信可能に接続される。
【0025】
振込処理装置1は、例えば、振込者および1以上の対象者の各々の口座を管理する一の銀行のサーバであってもよいし、本情報システムを運営する企業のサーバまたはクラウドサーバ等であっても構わない。後者の場合、振込処理装置1は、例えば、ネットワーク等を介して、振込者または対象者の口座を管理する1また2以上の各銀行のサーバとも通信可能に接続されることは好適である。ただし、振込処理装置1のタイプや所在は問わない。
【0026】
振込者端末2は、振込者の端末である。振込者とは、振り込みを行う者である。振込者は、例えば、祖母または祖父でもよいし、母または父、叔母または叔父などでもよく、振り込みを行い得る者であれば誰でもよい。振込者の端末とは、例えば、振込者が携帯する携帯端末であるが、振込者の自宅や職場等のPCなどでもよく、その所在やタイプは問わない。なお、携帯端末とは、例えば、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話機等であるが、その種類は問わない。
【0027】
対象者端末3は、対象者の端末である。対象者とは、振込者から振り込みを受ける者である。対象者は、例えば、孫、子、姪または甥などであるが、祖母等の振込者から振り込みを受け得る者であれば誰でもよい。また、対象者は、代理人でもよい。代理人とは、対象者の代わりに振り込みを受ける者である。代理人は、例えば、対象者が振込者の孫の場合は、その母親または父親等であるが、対象者の代わりに振り込みを受け得る者であれば誰でもよい。対象者の端末もまた、例えば、携帯端末であるが、PCなどでもよく、その所在やタイプは問わない。
【0028】
なお、本実施の形態では、振込者は、一人または2人以上である。また、情報システムを構成する振込者端末2の数は、1つまたは2以上である。また、例えば、振込処理装置1が、振込者端末2の機能をも有していてもよく、その場合、振込者端末2は、情報システムから省略されても構わない。
【0029】
振込処理装置1は、格納部11、受信部12、処理部13、および送信部14を備える。格納部11は、対象者情報格納部111、および振込者情報格納部112を備える。受信部12は、振込指示受信部121、および返答情報受信部122を備える。処理部13は、振込処理部131、振込情報蓄積部132、推奨情報取得部133、および返答情報蓄積部134を備える。推奨情報取得部133は、推奨金額決定手段1331、および推奨情報取得手段1332を備える。送信部14は、推奨情報通知部141、振込関連情報通知部142、および返答情報通知部143を備える。
【0030】
振込者端末2は、振込者格納部21、振込者受信部22、振込者出力部23、振込者受付部24、振込者送信部25、および振込者処理部26を備える。
【0031】
対象者端末3は、対象者格納部31、対象者受信部32、対象者出力部33、対象者受付部34、対象者送信部35、および対象者処理部36を備える。
【0032】
振込処理装置1を構成する格納部11は、各種の情報を格納し得る。各種の情報とは、例えば、後述する対象者情報、および振込者情報などである。なお、その他の情報については、適時説明する。
【0033】
対象者情報格納部111には、1または2以上の対象者情報が格納される。対象者情報とは、対象者に関する情報である。対象者情報は、通常、対象者識別子と、1または2以上のイベント情報とを有する。
【0034】
対象者識別子とは、対象者を識別する情報である。対象者識別子は、例えば、氏名、ニックネーム、IDなどであるが、端末識別子でもよく、対象者を識別し得る情報であれば何でもよい。端末識別子とは、対象者の端末を識別する情報である。端末識別子は、例えば、MACアドレスやIPアドレス等であるが、IDでもよく、対象者の端末を識別し得る情報であれば何でもよい。なお、対象者識別子は、例えば、後述する対象者連絡先情報と兼用でも構わない。
【0035】
イベント情報とは、対象者のイベントに関する情報である。イベントとは、例えば、孫等の対象者が、その成長過程で遭遇する各種の事象のうち、祖母等の振込者からお祝い等の振り込みを受けるのに適した事象である。イベントは、例えば、進学、卒業、成人、誕生日、新年(お年玉)等であるが、その種類は問わない。
【0036】
イベント情報は、例えば、種類情報または時期情報のうち1以上の情報を含んでもよい。種類情報とは、イベントの種類を示す情報である。種類情報は、例えば、“お年玉”,“進学”、“誕生日”等であるが、IDでもよく、その種類や表現形式は問わない。時期情報とは、イベントの時期を示す情報である。時期情報は、例えば、年月日(年のみ、年および月のみの場合も含む)、年齢、学年、季節等であるが、時期を示し得る情報であれば何でもよい。なお、イベント情報は、具体的には、例えば、“お年玉,2018年1月1日”,“2018年春,小学校入学”、“誕生日,2017年12月9日,16歳”等である。または、イベント情報は、例えば、“お年玉,1月1日”や“こどもの日”のように、特定の年を示す時期情報を有さず、毎年同じ日に遭遇する事象の情報でもよい。あるいは、イベント情報は、例えば、“お年玉,1月1日”や“誕生日6月5日”等のように、特定の年を示す時期情報を有さず、毎年同じ日に遭遇する事象の情報でもよい。
【0037】
また、対象者情報は、例えば、対象者連絡先情報をも有することは好適である。対象者連絡先情報とは、対象者への連絡先を示す情報である。対象者連絡先情報は、例えば、メールアドレス、電話番号などであるが、ウェブページのURLでもよく、対象者への連絡を可能にする情報であれば何でもよい。なお、対象者連絡先情報は、具体的には、例えば、“AA@・・・ne.jp”や“090・・・”等であってもよい。
【0038】
さらに、対象者情報は、例えば、撮影された写真も有していてもよい。写真は、通常、対象者情報が有する対象者識別子で識別される対象者を、例えば、カメラやスマートフォン等で撮影した写真である。なお、写真については後述する。また、写真は、後述する返答情報から取得されることは好適である。
【0039】
なお、例えば、振込者の数が2人以上の場合、対象者情報格納部111には、後述する振込者識別子と、上記のような1以上の対象者情報との組が、2組以上、格納されてもよい。2組以上とは、例えば、振込者識別子“X”とイベント情報1~3等(図5参照:後述)等との組、振込者識別子“Y”とイベント情報4等(図示しない)との組などである。
【0040】
振込者情報格納部112には、振込者情報が格納される。振込者情報とは、振込者に関する情報である。振込者情報は、例えば、振込者識別子と、振込者連絡先情報と、1または2以上の対象者識別子とを有する。
【0041】
振込者識別子とは、振込者を識別する情報である。振込者識別子もまた、例えば、氏名、ニックネーム、IDなどであるが、振込者の端末を識別する端末識別子でもよいし、振込者連絡先情報と兼用でも構わない。
【0042】
振込者連絡先情報とは、振込者識別子により識別される振込者への連絡先を示す情報である。対象者連絡先情報もまた、例えば、メールアドレス、電話番号などであるが、ウェブページのURLでもよく、振込者への連絡を可能にする情報であれば何でもよい。
【0043】
対象者情報が有する1以上の対象者識別子(以下では、対象者識別子群と記す場合がある)は、当該振込者に関連する1以上の各対象者を識別する情報の集合である。振込者に関連する対象者とは、通常、当該振込者(例えば、祖母)から振り込みを受ける者(例えば、孫)である。対象者識別子群は、例えば、1以上の氏名等の集合であるが、1以上のメールアドレス等の集合でも構わない。
【0044】
なお、本実施の形態では、振込者情報格納部112には、通常、一の振込者情報のみが格納されるが、2以上の振込者情報が格納されてもよい。
【0045】
受信部12は、各種の情報を受信する。各種の情報とは、例えば、後述する振込指示、および後述する返答情報などである。
【0046】
なお、受信部12は、例えば、振込者端末2からイベント一覧出力指示を受信してもよい。イベント一覧出力指示とは、イベント一覧画面を出力する指示である。イベント一覧画面とは、一の振込者に対応する1以上の対象者ごとのイベント情報を一覧できる画面である。イベント一覧画面は、例えば、1以上の対象者ごとに、当該対象者の1以上のイベント情報の全部または一部を含む。イベント一覧画面は、具体的には、例えば、1以上の対象者ごとに、次に到来するイベントに関するイベント情報を含むことは好適である。
【0047】
また、受信部12は、例えば、振込者端末2から振込情報出力指示を受信してもよい。振込情報出力指示とは、格納部11に格納されている1または2以上の振込情報を出力する指示である。さらに、受信部12は、例えば、振込者端末2から返答情報出力指示を受信してもよい。返答情報出力指示とは、格納部11に格納されている1または2以上の返答情報を出力する指示である。
【0048】
振込指示受信部121は、振込者端末2から振込指示を受信する。本実施の形態における振込指示とは、振込者が、一の対象者に対し、当該対象者の一のイベントに関連して振り込みを行う旨の指示である。振込指示は、例えば、イベント特定情報と、振込者識別子と、対象者識別子とを有する。イベント特定情報とは、イベント情報を特定する情報である。イベント特定情報は、例えば、イベントID、イベント名などであるが、イベント情報を特定し得る情報であれば何でもよい。なお、イベントIDは、例えば、“AA,3番目”等でもよいし、イベント名は、例えば、“AAちゃんの6歳の誕生日”等でも構わない。
【0049】
また、振込指示は、通常、金額情報も有する。金額情報とは、振り込みの金額を示す情報である。振込の金額は、例えば、振込者指定の金額であるが、定額でもよい。振込指示が有する金額情報は、例えば、対象者の属性またはイベントの種類のうち1以上の情報に応じた金額を示すことは好適である。対象者の属性とは、例えば、6歳等の年齢、中3等の学年でもよい。イベントの種類とは、例えば、進学、新年、誕生日等でもよい。金額情報は、具体的には、例えば、対象者が6歳かつイベントが進学である場合は2千円、対象者が中3かつイベントが卒業である場合は5千円等であってもよい。
【0050】
返答情報受信部122は、対象者端末3から返答情報を受信する。返答情報とは、対象者が、振込者から振込関連情報の通知を受けたことに対して、当該振込者に返答する情報である。
【0051】
振込関連情報とは、対象者に対し、振込処理が行われたこと、または振込処理が行われることを通知するための情報である。振込関連情報は、例えば、振込処理が行われたこと等を示す文字列でもよいし、振り込みを示す記号やお金の絵文字などでも構わない。また、振込関連情報は、例えば、振込者識別子、金額情報、または時期情報のうち1種類以上の情報を含むことは好適である。さらに、振込関連情報は、例えば、イベント特定情報または種類情報をも含むことは、より好適である。
【0052】
具体的には、振込関連情報は、例えば、「おばあちゃんから成人式のお祝いを五千円振り込んだよ」や「お年玉をあげるね」といった文字列でもよい。
【0053】
返答情報は、例えば、「ありがとう」等の文字列(以下、返答文と記す場合がある)であるが、記号や絵文字などを含んでもよい。また、返答情報は、タッチパネル等の入力デバイスで入力された返答文等に加えて、またはこれに代えて、例えば、カメラで撮影された写真を含むことは好適である。写真は、例えば、当該対象者の顔写真が好適であるが、家族の集合写真等、何でもよい。また、写真は、例えば、当該イベントの時期に撮影された写真であることは、振込者が対象者の近況を知ることができる点で、より好適である。
【0054】
さらに、返答情報は、通常、対象者識別子とイベント特定情報とを有する。ただし、対象者識別子またはイベント特定情報のうち1種類以上の情報は、例えば、文字列等で構成された返答情報と対に送信または受信されてもよい。
【0055】
返答情報受信部122は、通常、後述する振込関連情報通知部142による対象者への振込関連情報の通知に応じて、当該対象者の対象者端末3から上記のような返答情報を受信する。
【0056】
処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、振込処理部131、振込情報蓄積部132、推奨情報取得部133、推奨金額決定手段1331、推奨情報取得手段1332、および返答情報蓄積部134などの処理である。なお、各種の処理には、フローチャートで説明する各種の判別なども含まれる。
【0057】
なお、処理部13は、例えば、画面構成情報を保持しており、受信部12がイベント一覧出力指示を受信した場合に、対象者情報格納部111の2以上の対象者情報、および保持している画面構成情報等を用いて、イベント一覧画面を構成してもよい。画面構成情報とは、イベント一覧画面を構成するための情報である。画面構成情報は、例えば、文字情報または画像情報のうち1種類以上の情報と、レイアウト情報とを有していてもよい。レイアウト情報とは、画面内における文字情報等の配置を示す情報である。
【0058】
また、処理部13は、例えば、返答情報受信部122が返答情報を受信したことに応じて、対象者情報格納部111に格納されている1以上の対象者情報のうち、当該返答情報に対応する対象者情報が有する写真を、受信された返答情報に含まれる写真に更新する処理を行ってもよい。
【0059】
振込処理部131は、振込指示受信部121が振込指示を受信した場合に、振込処理を行う。振込処理とは、振込に関連する処理である。本実施の形態における振込処理は、通常、振込指示が有する振込者識別子で識別される振込者の口座から、振込指示が有する対象者識別子で識別される対象者への口座に、振込指示に対応する金額情報が示す金額を振り込むための処理である。
【0060】
振込処理は、振込者の銀行口座から対象者への電子マネーの送金でもよい。電子マネーは対象者端末3内に蓄積してもよいし、電子マネーのサーバ上で残高を管理するようにしてもよい。
【0061】
また、振込処理は、対象者が振込者やイベントを認識できる態様でおこなってもよい。振込処理部131は、仮想口座に関する情報(振込者・イベント毎に、例えば、おばあちゃんからの小学校入学、おじいちゃんからの七五三など)が認識できる態様で振り込むようにしてもよい。具体的には、振込処理が対象者の銀行口座への振込である場合、振込処理部131は、振込時に仮想口座を生成してもよい。振込処理が電子マネーの送金である場合、振込処理部131は、電子マネーを振込者やイベントが認識できる態様で管理できるようにしてもよい。
【0062】
対象者(孫)が銀行口座から出金するとき、振込処理部131は、出金先の仮想口座に基づいて、振込者(おばあちゃん)とイベント情報(小学校入学)を把握することができるようにしてもよい。電子マネーを使用するときも同様に振込者とイベント情報を把握することができるようにしてもよい。
【0063】
また、対象者(孫)が銀行口座から出金するとき、振込処理装置1は銀行サーバからその旨通知を受け、対象者端末3に後述する返答情報を送信してもよい。同様に、対象者(孫)が対象者端末3から電子マネーを使用するときも、対象者端末3で返答情報を作成するようにしてもよい。
【0064】
振込処理は、例えば、銀行のサーバへの情報の送信でもよい。送信される情報には、例えば、振込者の口座情報、対象者の口座情報、および金額情報などが含まれていてもよい。口座情報とは、口座に関する情報である。口座情報は、例えば、氏名、および口座番号などを含む。または、振込処理は、振込を支援する処理であるといってもよい。かかる振込処理は、例えば、振り込み書の印刷などでもよく、その種類は問わない。
【0065】
なお、振り込み自体は、振込処理に含まれると考えても、含まれないと考えてもよい。また、振込指示に対応する金額情報とは、例えば、振込指示が有する金額情報であるが、予め決められた定額の情報でもよい。
【0066】
振込処理部131は、例えば、振込指示受信部121が振込指示を受信したことに応じて、上記のような振込処理を行ってもよい。なお、振込指示の受信に応じて振込処理を行うことは、通常、振込指示の受信後、直ちに、または可及的速やかに振込処理を行うことである。
【0067】
ただし、振込処理部131は、例えば、振込指示受信部121が振込指示を受信し、かつ後述する振込関連情報通知部142が振込関連情報を送信し、かつ返答情報受信部122が返答情報を受信した後に振込処理を行うことは好適である。これにより、対象者から振込者への返答を促進できる。ただし、振込処理部131が振込処理を行うタイミングは問わない。
【0068】
振込情報蓄積部132は、振込処理部131による振込処理に応じて、振込情報を格納部11に蓄積する。振込情報とは、当該振込処理に関する情報である。振込情報は、例えば、金額情報でもよいし、対象者識別子と金額情報との組でもよい。
【0069】
詳しくは、振込情報蓄積部132は、例えば、振込処理部131による振込処理に応じて、当該振込処理に関する振込情報を、振込指示受信部121により受信された振込指示が有するイベント特定情報により特定されるイベント情報に対応付けて、格納部11に蓄積してもよい。
【0070】
推奨情報取得部133は、1または2以上のイベント情報に基づいて、推奨情報を取得する。推奨情報とは、振込者に対し、1以上の各対象者の1以上の各イベントに関連した行動を推奨する情報である。イベントに関連した行動とは、例えば、進学やお正月等のイベントに関して、お祝いやお年玉等の振り込みを行うことでもよいし、または、かかる振り込みに備えて、積み立てを行うことでもよい。
【0071】
推奨情報は、例えば、振込者に対し、対象者の口座に振り込むことを推奨する旨の情報であってもよい。すなわち、推奨情報取得部133は、振込者情報格納部112の振込者情報が有する対象者識別子と対になるイベント情報に基づいて、当該対象者識別子で識別される対象者の口座に振り込むことを推奨する旨の推奨情報を取得してもよい。
【0072】
具体的には、推奨情報取得部133は、例えば、2以上の対象者ごとの1以上のイベント情報から、各対象者の次のイベントの時期(例えば、2018年1月1日等)を特定する。そして、推奨情報取得部133は、例えば、MPUの内蔵時計またはNTPサーバ等から取得された日時情報に含まれる現在時刻が、特定した各対象者の次のイベントの時期に一致したこと、または、かかる時期から予め決められた期間(例えば、2日等)前になったことに応じて、各対象者への振り込み(例えば、お年玉の振り込み)を奨める推奨情報を取得する。なお、振り込みを勧める旨の推奨情報は、例えば、1または2以上の対象者識別子に対応する文字列と、種類情報に対応する文字列とを含む。
【0073】
推奨情報取得部133は、例えば、一の対象者の1以上のイベント情報の中に、内蔵時計等から取得された日時情報の日付に対応する時期情報を含むイベント情報が存在する場合に、当該イベント情報のイベントに関して当該対象者への振り込みを勧める旨の推奨情報を取得してもよい。一例として、現在の日付が2017年10月5日である場合に、推奨情報取得部133は、対象者AAに対応する対象者情報1(図5参照:後述)が有する3以上のイベント情報のうち、当該日付に対応する時期情報“2017年10月5日,6歳”を有する1番目のイベント情報から種類情報“誕生日”を取得し、取得した種類情報“誕生日”と対象者識別子“AA”と用いて、推奨情報“AAちゃんに誕生日のお祝いを振り込むことをお勧めします”を取得してもよい。
【0074】
また、推奨情報取得部133は、例えば、2以上の対象者の間で共通の又は対応するイベントが存在する場合に、当該共通のイベントに関して当該2以上の各対象者への振り込みを勧める旨の推奨情報を取得してもよい。一例として、推奨情報取得部133は、対象者AAの対象者情報1に含まれる2番目のイベント情報が“お年玉,2018年1月1日”であり、対象者BBの対象者情報2(図5参照)に含まれるイベント情報が“お年玉,2018年”であることから、対象者AAおよびBBの間で共通の又は対応するイベント“2018年のお年玉”が存在すると判断する。そして、現在の日付が2018年1月1日またはその一定期間前(前日等)である場合に、推奨情報取得部133は、推奨情報“AAちゃんとBBさんにお年玉を振り込むことをお勧めします”を取得する。
【0075】
または、推奨情報は、例えば、振込者に、振り込みのための積み立てを行うことを推奨する旨の情報でもよい。すなわち、推奨情報取得部133は、例えば、1以上のイベント情報に基づいて、振込者に積み立てを行うことを推奨する旨の推奨情報を取得する。なお、1以上のイベント情報とは、1または2以上の対象者ごとの1以上のイベント情報の集合でもよいし、1以上の対象者のうち一の対象者の1以上のイベント情報でもよい。
【0076】
具体的には、推奨情報取得部133は、例えば、一の対象者の1以上のイベント情報から、当該対象者の次のイベント(例えば、進学等)を特定し、特定したイベントの時期(例えば、2018年春等)に対し、予め決められた期間(例えば、2ヶ月等)前に、当該対象者への振り込みに備えた積み立てを奨める推奨情報を取得する。
【0077】
または、推奨情報取得部133は、例えば、2以上の対象者ごとの1以上のイベント情報から、当該2以上の対象者に共通のイベント(例えば、お正月等)を特定し、当該共通のイベントの時期(例えば、翌年1月1日)に対し、予め決められた期間(例えば、2ヶ月等)前に、当該2以上の対象者への振り込みに備えた積み立てを奨める推奨情報を取得する。
【0078】
または、例えば、対象者情報に生年月日または年齢または学年が含まれており、推奨情報取得部133は、生年月日等から特定されるイベント(例えば、成人式等)の時期(例えば、翌年1月10日頃等)に対し、予め決められた期間(例えば、5ヶ月等)前に、当該対象者の当該特定されたイベントに関する振込に備えた積み立てを奨める推奨情報を取得する。
【0079】
積み立てを勧める旨の推奨情報は、例えば、対象者識別子に対応する1または2以上の文字列と、推奨金額に対応する文字列とを含む。推奨金額とは、推奨される積み立ての金額を示す情報である。推奨金額は、例えば、月々の積立額を示す情報でもよいし、総積立額を示す情報でもよい。総積立額とは、月々積立額を予め決められた期間(積立期間)に渡って合計した額である。または、推奨金額は、例えば、月々積立額と積立期間とを示す情報でも構わない。
【0080】
推奨金額決定手段1331は、1以上のイベント情報に基づいて、積み立ての推奨金額を決定する。推奨金額決定手段1331は、例えば、種類情報と推奨金額との対応情報を保持しており、イベント情報に含まれる種類情報が“誕生日”であれば、推奨金額を“五百円”に決定し、種類情報が“入学式”であれば、推奨金額を“千円”に決定する。
【0081】
また、推奨金額決定手段1331は、例えば、時期情報と推奨金額との対応情報を保持しており、イベント情報に含まれる時期情報が“6歳”であれば、推奨金額を“千円”に決定し、時期情報が“中3”であれば、推奨金額を“二千円”に決定する。
【0082】
あるいは、推奨金額決定手段1331は、例えば、種類情報および時期情報の組と推奨金額との対応情報を保持しており、イベント情報に含まれる種類情報および時期情報の組が“(進学,6歳)”であれば、推奨金額を“三千円”に決定し、種類情報および時期情報の組が“(卒業,中3)”であれば、推奨金額を“五千円”に決定してもよい。
【0083】
または、推奨金額決定手段1331は、例えば、種類情報および時期情報の組と総積立額情報との対応(例えば、“進学,6歳”と“¥3000”との対、“卒業,中3”と“¥5000”との対など)を示す対応情報を保持していてもよい。推奨金額決定手段1331は、予め決められた条件(例えば、“一の対象者への振り込みを行ったこと”等)を満たした場合に、一の対象者(例えば、対象者AA)の1以上のイベント情報から一のイベント情報(例えば、対象者AAの3番目のイベント情報:図5参照)を選択し、内蔵時計等が示す現在の日付(例えば、2018年1月1日)から、当該イベント情報に含まれる時期情報から特定される時期(例えば、2018年4月1日)までの期間(積立期間:例えば、3ヶ月)を算出する。また、推奨金額決定手段1331は、保持している対応情報を用いて、当該イベント情報が有する種類情報および時期情報の組(例えば、“進学,6歳”)に対応する総積立総額情報“¥3000”を取得し、取得した総積立総額情報を、算出した積立期間で除算することにより、月々積立額を示す推奨金額(例えば、“¥1000”)を決定してもよい。
【0084】
推奨情報取得手段1332は、推奨金額決定手段1331が決定した推奨金額を示す推奨金額情報を有する推奨情報を取得する。
【0085】
返答情報蓄積部134は、返答情報受信部122が受信した返答情報をイベント情報に対応付けて蓄積する。詳しくは、返答情報蓄積部134は、例えば、振込関連情報通知部142が振込関連情報を送信したことに応じて、返答情報受信部122が受信した返答情報を、当該返答情報が有するイベント特定情報で特定されるイベント情報に対応付けて、格納部11に蓄積する。
【0086】
送信部14は、各種の情報を送信する。各種の情報とは、例えば、推奨情報、振込関連情報、および返答情報などである。送信とは、通常、振込者端末2または対象者端末3への送信である。ただし、送信は、例えば、メールまたはショートメッセージでの通知やウェブページへの掲載などのための、メールサーバやウェブサーバ等の外部サーバへの送信も含むと考えてよい。
【0087】
なお、送信部14は、例えば、受信部12がイベント一覧出力指示を受信したことに応じて、処理部13が構成したイベント一覧画面を振込者端末2に送信してもよい。
【0088】
また、送信部14は、例えば、受信部12が振込情報出力指示を受信したことに応じて、格納部11に格納されている1または2以上の振込情報(以下、振込情報群と記す場合がある)を振込者端末2に送信してもよい。
【0089】
さらに、受信部12は、例えば、受信部12が返答情報出力指示を受信したことに応じて、格納部11に格納されている1または2以上の返答情報(返答情報群)を振込者端末2に送信してもよい。
【0090】
推奨情報通知部141は、推奨情報取得部133が取得した推奨情報を振込者に通知する。なお、推奨情報取得部133が取得した推奨情報とは、例えば、推奨情報取得手段1332が取得した推奨情報であり、推奨金額決定手段1331が決定した推奨金額情報を有する推奨情報である場合も含む。また、振込者への通知とは、例えば、振込者端末2への送信でもよいし、メールまたはショートメッセージでの通知、またはウェブページへの掲載などでもよい。
【0091】
詳しくは、推奨情報通知部141は、例えば、推奨情報取得部133が取得した推奨情報を、振込者情報格納部112の振込者情報が有する振込者連絡先情報を用いて、当該振込者情報が有する振込者識別子で識別される振込者に通知する。
【0092】
振込関連情報通知部142は、振込指示が受信された場合に、当該振込指示が有する対象者識別子と対になる対象者連絡先情報を用いて、当該対象者識別子で識別される対象者に振込関連情報を通知する。
【0093】
より特定的には、振込関連情報通知部142は、例えば、振込指示受信部121によって振込指示が受信されたことに応じて、対象者情報格納部111の1以上の対象者情報のうち、当該振込指示が有する対象者識別子と対になる対象者情報を取得し、その取得した対象者情報が有する対象者連絡先情報を用いて、当該対象者識別子で識別される対象者に、振込処理が行われたこと、または振込処理が行われることを示す振込関連情報を通知する。
【0094】
返答情報通知部143は、振込者連絡先情報を用いて、対象者からの返答情報を振込者に通知する。詳しくは、返答情報通知部143は、例えば、返答情報受信部122が対象者端末3から返答情報を受信したことに応じて、振込者情報格納部112から振込者連絡先情報を取得し、取得した振込者連絡先情報を用いて、受信された返答情報を振込者に通知してもよい。
【0095】
振込者端末2を構成する振込者格納部21は、各種の情報を格納し得る。各種の情報とは、例えば、振込者識別子、1以上の対象者識別子などである。なお、振込者格納部21には、例えば、返答情報も格納されてよい。
【0096】
振込者受信部22は、振込処理装置1から返答情報を受信する。なお、振込者受信部22は、例えば、振込処理装置1から、返答情報以外の情報を受信してもよいし、振込処理装置1以外の装置からの情報も受信し得る。
【0097】
振込者受信部22は、返答情報を、通常、当該返答情報の通知元である対象者を識別する対象者識別子と対に受信する。なお、対に受信することは、返答情報が対象者識別子を有する場合も含む。ただし、対象者が一人だけの場合、対象者識別子は無くてもよい。
【0098】
なお、振込者受信部22は、例えば、イベント一覧画面、処理情報群、または返答情報群も、振込処理装置1から受信してよい。
【0099】
振込者出力部23は、振込者受信部22が受信した返答情報等の情報を出力する。また、振込者出力部23は、例えば、振込者格納部21の情報や、振込者処理部26の処理結果など、受信された情報以外の情報を出力してもよい。
【0100】
振込者出力部23は、返答情報等の情報を、通常、ディスプレイやスピーカ等の出力デバイスを介して出力するが、例えば、振込者格納部21に蓄積したり、他の装置に送信したり、他のプログラムに引渡したりしてもよく、その出力の態様は問わない。
【0101】
なお、振込者出力部23は、例えば、振込者受信部22が受信した又は振込者格納部21に格納されているイベント一覧画面、振込情報群、または返答情報群なども出力してよい。こうした情報は、振込者が的確な振り込みを行うのに役立つ。
【0102】
振込者受付部24は、振込指示を受け付ける。なお、対象者受付部34は、振込指示以外の指示を受け付けてもよいし、例えば、振込者情報など、指示以外の情報も受け付け可能である。また、受け付けとは、通常、キーボードやタッチパネル等の入力デバイスで入力された情報の受け付けであるが、例えば、ネットワークや通信回線等を介して送信された情報の受信、ディスクや半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなども含んでよい。
【0103】
なお、振込者受付部24は、例えば、前述したイベント一覧出力指示、振込情報出力指示、または返答情報出力指示等も受け付けてよい。
【0104】
振込者送信部25は、振込者受付部24が受け付けた振込指示等の情報を振込処理装置1に送信する。振込者送信部25は、通常、振込者受付部24が受け付けた振込指示を、振込者格納部21の振込者識別子と対に、振込処理装置1に送信する。なお、対に送信することは、振込指示が振込者識別子を有する場合も含む。
【0105】
なお、振込者送信部25は、例えば、振込者受付部24が受け付けたイベント一覧出力指示、処理情報出力指示、または返答情報出力指示等も、振込処理装置1に送信してよい。
【0106】
振込者処理部26は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、振込者受付部24が振込指示等の情報を受け付けたか否かの判別などであってもよい。
【0107】
なお、振込者処理部26は、例えば、振込者受信部22が受信した返答情報を、対象者識別子に対応付けて、振込者格納部21に蓄積してもよい。また、振込者処理部26は、例えば、受信されたイベント一覧画面、振込情報群、または返答情報群等も、振込者格納部21に蓄積して構わない。
【0108】
対象者端末3を構成する対象者格納部31は、各種の情報を格納し得る。各種の情報とは、例えば、対象者識別子、振込者識別子、写真などである。写真は、特に、例えば、振り込みの対象であるイベントの時期に、当該対象者をカメラ等で撮影した顔写真であれば好適である。
【0109】
対象者受信部32は、振込処理装置1から振込関連情報を受信する。なお、対象者受信部32は、例えば、振込処理装置1から振込関連情報以外の情報を受信してもよいし、他の装置からの情報受信も行い得る。
【0110】
対象者出力部33は、対象者受信部32が受信した振込関連情報等の情報を出力する。なお、対象者出力部33は、例えば、対象者格納部31の情報や、対象者処理部36の処理結果など、受信された情報以外の情報を出力してもよい。
【0111】
対象者出力部33は、受信された振込関連情報等の情報を、通常、ディスプレイやスピーカ等の出力デバイスを介して出力するが、例えば、対象者格納部31に蓄積したり、他の装置に送信したり、他のプログラムに引き渡したりしてもよく、その出力の態様は問わない。
【0112】
対象者受付部34は、返答情報を受け付ける。なお、対象者受付部34は、返答情報以外の情報も受け付けてよい。対象者受付部34は、通常、キーボードやタッチパネル等の入力デバイスを介して、文字列の態様の返答情報(返答文)を受け付けるが、例えば、対象者格納部31から読み出された写真、または読み出されるべき写真を識別する写真識別子を受け付けてもよく、その受け付けの態様は問わない。
【0113】
対象者送信部35は、対象者受付部34が受け付けた返答情報を振込処理装置1に送信する。なお、送信される返答情報は、受け付けられた返答情報と同じでなくてもよい。例えば、対象者受付部34が返答文と写真識別子とを受け付けたことに応じて、対象者送信部35は、受け付けられた返答文と、受け付けられた写真識別子で識別される写真とを含む返答情報を、振込処理装置1に送信してもよい。また、対象者送信部35は、例えば、返答情報以外の情報を振込処理装置1に送信してもよいし、他の装置への情報送信も行い得る。
【0114】
対象者処理部36は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、対象者受付部34が返答情報等の情報を受け付けたか否かの判別などである。
【0115】
格納部11、対象者情報格納部111、振込者情報格納部112、振込者格納部21、および対象者格納部31は、例えば、ハードディスクやフラッシュメモリといった不揮発性の記録媒体が好適であるが、RAMなど揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0116】
格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、ネットワークや通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。なお、入力デバイスは、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等、何でもよい。
【0117】
受信部12、振込指示受信部121、返答情報受信部122、振込者受信部22、および対象者受信部32は、通常、有線または無線の通信手段(例えば、NIC(Network interface controller)やモデム等の通信モジュール)で実現されるが、放送を受信する手段(例えば、放送受信モジュール)で実現されてもよい。
【0118】
処理部13、振込処理部131、振込情報蓄積部132、推奨情報取得部133、返答情報蓄積部134、推奨金額決定手段1331、推奨情報取得手段1332、振込者処理部26、および対象者処理部36は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。処理部13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。ただし、処理手順は、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
【0119】
送信部14、推奨情報通知部141、振込関連情報通知部142、返答情報通知部143、振込者送信部25、および対象者送信部35は、通常、有線または無線の通信手段で実現されるが、放送手段(例えば、放送モジュール)で実現されてもよい。
【0120】
振込者出力部23、および対象者出力部33は、ディスプレイやスピーカ等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えてもよい。振込者出力部23等は、出力デバイスのドライバーソフトによって、または出力デバイスとそのドライバーソフトとで実現され得る。
【0121】
振込者受付部24、および対象者受付部34は、入力デバイスを含むと考えても、含まないと考えてもよい。振込者受付部24等は、入力デバイスのドライバーソフトによって、または入力デバイスとそのドライバーソフトとで実現され得る。
【0122】
次に、情報システムの動作について、図2図4のフローチャートを用いて説明する。図2は、振込処理装置1の動作例を説明するフローチャートである。
【0123】
(ステップS201)処理部13は、振込指示受信部121が振込者端末2から振込指示を受信したか否かを判別する。振込指示受信部121が振込者端末2から振込指示を受信した場合はステップS202に進み、受信してない場合はステップS203に進む。
【0124】
(ステップS202)振込関連情報通知部142は、ステップS201で受信された振込指示が有する対象者識別子と対になる対象者連絡先情報を用いて、当該対象者識別子で識別される対象者に、振込処理が行われる旨の振込関連情報を通知する。その後、ステップS201に戻る。
【0125】
(ステップS203)処理部13は、返答情報受信部122が対象者端末3から返答情報を受信したか否かを判別する。返答情報受信部122が対象者端末3から返答情報を受信した場合はステップS204に進み、受信してない場合はステップS207に進む。
【0126】
(ステップS204)振込処理部131は、振込処理を行う。振込処理部131は、例えば、ステップS201で受信された振込指示が有する振込者識別子で識別される振込者の口座から、当該振込指示が有する対象者識別子で識別される対象者への口座に、当該振込指示が有する金額情報が示す金額を振り込んでもよい。
【0127】
(ステップS205)振込情報蓄積部132は、ステップS204で行われた振込処理に関する振込情報を、ステップS201で受信された振込指示が有するイベント特定情報により特定されるイベント情報に対応付けて、格納部11に蓄積する。
【0128】
(ステップS206)返答情報通知部143は、ステップS023で受信された返答情報を、振込者情報格納部112の振込者情報が有する振込者連絡先情報を用いて、振込者に通知する。その後、ステップS201に戻る。
【0129】
(ステップS207)処理部13は、対象者情報格納部111の1以上の対象者情報ごとに、当該対象者情報が有する1または2以上のイベント情報に基づいて、当該対象者への振り込み又は積み立てを推奨する推奨情報の通知を行うか否かを判断する。推奨情報の通知を行う場合はステップS204に進み、行わない場合はステップS201に戻る。
【0130】
(ステップS208)推奨情報取得部133は、通知を行うと判断した対象者情報が有する1以上のイベント情報に基づいて、推奨情報を取得する。詳しくは、推奨情報取得部133は、例えば、かかる1以上のイベント情報に基づいて、振込者に対し、対象者の口座に振り込むことを推奨する推奨情報を取得してもよい。または、推奨情報取得部133を構成する推奨金額決定手段1331が、かかる1以上のイベント情報に基づいて、積み立ての推奨金額を決定し、推奨情報取得手段1332が、決定された推奨金額を示す推奨金額情報を有する推奨情報を取得しても構わない。
【0131】
(ステップS209)推奨情報通知部141は、ステップS208で取得された推奨情報を、振込者情報格納部112の振込者情報が有する振込者連絡先情報を用いて、当該振込者情報が有する振込者識別子で識別される振込者に通知する。その後、ステップS201に戻る。
【0132】
なお、振込者の数が2人以上の場合は、以上のような処理が、2以上の振込者識別子ごとに実行される。
【0133】
また、図2のフローチャートにおいては、ステップS201で振込指示を受信した後、まず、ステップS202で振込処理が行われる旨の振込関連情報を通知し、ステップS203で通知に対する返答情報が受信された場合に、ステップS204で振込処理を実行しているが、ステップS201で振込指示を受信した後、速やかに振込処理を実行して、振込処理が行われた旨の振込関連情報を通知してもよい。
【0134】
さらに、図2のフローチャートにおいて、振込処理装置1の電源オンやプログラムの起動に応じて処理が開始し、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。ただし、処理の開始または終了のトリガは問わない。
【0135】
図3は、振込者端末2の動作例を説明するフローチャートである。
【0136】
(ステップS301)振込者処理部26は、振込者受付部24が振込指示を受け付けたか否かを判別する。振込者受付部24は、例えば、タッチパネル等の入力デバイスを介して、イベント特定情報と振込者識別子と対象者識別子と金額情報とを有する振込指示を受け付けてもよい。振込者受付部24が振込指示を受け付けた場合はステップS302に進み、受け付けていない場合はステップS303に進む。
【0137】
(ステップS302)振込者送信部25は、振込者受付部24が受け付けた振込指示を振込処理装置1に送信する。その後、ステップS301に戻る。
【0138】
(ステップS303)振込者処理部26は、返答情報の通知を受けたか否かを判別する。振込者処理部26は、例えば、振込者受信部22が、振込処理装置1から、ステップS301で受け付けられた振込指示が有する対象者識別子を含む返答情報を受信した場合に、返答情報の通知を受けたと判別してもよい。返答情報の通知を受けた場合はステップS304に進み、受けていない場合はステップS305に進む。
【0139】
(ステップS304)振込者出力部23は、ステップS303で受信された返答情報を、ディスプレイ等の出力デバイスを介して出力する。その後、ステップS301に戻る。
【0140】
(ステップS305)振込者処理部26は、振込者受信部22が振込処理装置1から推奨情報を受信したか否かを判別する。振込者受信部22は、振込処理装置1から、例えば、対象者の口座に振り込むことを推奨する旨の推奨情報を受信してもよいし、または、振り込みのための積み立てを行うことを推奨する旨の推奨情報を受信してもよい。振込者受信部22が振込処理装置1から推奨情報を受信した場合はステップS306に進み、受信していない場合はステップS306に進む。
【0141】
(ステップS306)振込者出力部23は、ステップS305で受信された推奨情報を、ディスプレイ等の出力デバイスを介して出力する。その後、ステップS301に戻る。
【0142】
なお、図3のフローチャートにおいて、振込者端末2の電源オンやプログラムの起動に応じて処理が開始し、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。ただし、処理の開始または終了のトリガは問わない。
【0143】
図4は、対象者端末3の動作例を説明するフローチャートである。
【0144】
(ステップS401)対象者処理部36は、対象者受信部32が振込処理装置1から振込関連情報を受信したか否かを判別する。対象者受信部32が振込処理装置1から振込関連情報を受信した場合はステップS402に進み、受信していない場合はステップS403に進む。
【0145】
(ステップS402)対象者出力部33は、ステップS401で受信された振込関連情報を、ディスプレイ等の出力デバイスを介して出力する。その後、ステップS401に戻る。
【0146】
(ステップS403)対象者処理部36は、対象者受付部34が返答情報を受け付けたか否かを判別する。対象者受付部34は、例えば、タッチパネル等の入力デバイスを介して、返答文や写真などを有する返答情報を受け付けてもよい。対象者受付部34が返答情報を受け付けた場合はステップS404に進み、受け付けていない場合はステップS401に戻る。
【0147】
(ステップS404)対象者送信部35は、ステップS403で受け付けられた返答情報を振込処理装置1に送信する。対象者送信部35は、例えば、受け付けられた返答文等と、対象者格納部31の対象者識別子と、ステップS401で受信された振込関連情報が有するイベント特定情報とを有する返答情報を、振込処理装置1に送信してもよい。その後、ステップS401に戻る。
【0148】
なお、図4のフローチャートにおいて、対象者端末3の電源オンやプログラムの起動に応じて処理が開始し、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。ただし、処理の開始または終了のトリガは問わない。
【0149】
以下、情報システムの具体的な動作例について説明する。なお、以下の説明は、種々の変更が可能であり、本発明を何ら限定するものではない。
【0150】
本例の情報システムは、振込処理装置1、振込者端末2、および2以上(例えば、3つ)の対象者端末3を備える。振込処理装置1は、ある銀行のサーバである。振込者端末2は、振込者Xの携帯端末であり、3つの対象者端末3のうち1つは、対象者AAの家のPCである。3つの対象者端末3のうち他の1つは、対象者BBの携帯端末であり、その他の1つは、対象者CCの携帯端末である。
【0151】
振込者Xは、3人の対象者AA~CCの祖母である。振込者Xならびに2人の対象者AAおよびBBの各々は、上記銀行に口座を有している。また、象者CCは、別の銀行に口座を有しており、当該別の銀行のサーバは、ネットワーク等を介して、振込処理装置1と通信可能である。
【0152】
振込処理装置1を構成する対象者情報格納部111には、例えば、図5に示すような2以上の対象者情報が格納されている。対象者情報は、対象者識別子と、1以上のイベント情報と、対象者連絡先情報とを有する。格納される2以上の対象者情報には、ID(例えば、“1”,“2”等)が対応付けられる。
【0153】
例えば、ID“1”に対応する対象者情報(以下、対象者情報1と記す場合がある)は、対象者識別子“AA”と、3以上のイベント情報“誕生日,2017年10月5日,6歳”,“お年玉,2018年1月1日”,および“進学,2018年春,小学校入学”等と、連絡先記情報“aa@・・・ne.jp”とを有する。
【0154】
また、ID“2”に対応する対象者情報(対象者情報2)は、対象者識別子“BB”と、1以上のイベント情報“お年玉,2018年”等と、連絡先記情報“090・・・”とを有する。同様に、対象者情報3は、対象者識別子“CC”と、イベント情報“成人式,Null”等と、連絡先記情報“http://cc・・・”とを有する。なお、“Null”は、当該情報の不存在(ここでは、イベント情報に時期情報が含まれていないこと)を意味する情報である。
【0155】
なお、各対象者情報は、当該対象者の写真(図示しない)を含んでいてもよい。
【0156】
振込者情報格納部112には、例えば、振込者識別子“X”と、振込者連絡先情報“x@・・・ne.jp”と、3以上の対象者識別子“AA”,“BB”および“CC”等とを有する振込者情報が格納されている。
【0157】
格納部11には、条件情報が格納されている。条件情報とは、後述する第一条件または第二条件のうち1以上の条件に関する情報である。
【0158】
現在の日時は、2017年10月5日午前9時であるとする。振込処理装置1において、処理部13は、例えば、MPUの内蔵時計またはNTPサーバ等から取得された日時情報に含まれる現在時刻が、予め決められた時刻(例えば、午前9時)である場合に、対象者情報格納部111に格納されている3つの対象者情報1~3ごとに、当該対象者情報が有する1以上の各イベント情報と、取得された日時情報に含まれる日付とを用いて、推奨情報の通知を行うか否かを判断する。
【0159】
推奨情報には、振り込みを勧めるものと、積み立てを勧めるものとの2種類があり、処理部13は、格納部11の条件情報を用いて、イベント情報から特定される日付と、取得された日時情報に含まれる日付とが、予め決められた第一条件を満たす場合、振り込みを勧める推奨情報の通知を行うと判断し、予め決められた第二条件を満たす場合には、積み立てを勧める推奨情報の通知を行うと判断する。
【0160】
第一条件は、例えば、イベント情報から特定される日時と、取得された日時情報に含まれる日付とが一致することであるが、かかる2つの日付の間の差分が第一閾値(例えば、2日)以下または未満となったことでもよい。他方、第二条件は、例えば、イベント情報から特定される日時と、取得された日時情報に含まれる日付との差分が、第二閾値(例えば、2ヶ月)となったことである。
【0161】
ここでは、対象者情報1が有する3つのイベント情報のうち1番目のイベント情報に含まれる“2017年10月5日”が、取得された日時情報に含まれる上記日付と一致することから、処理部13は、対象者情報1が有する3つのイベント情報のうち1番目のイベント情報に関し、第一条件を満たしており、振り込みを勧める推奨情報の通知を行うと判断する。
【0162】
推奨情報取得部133は、対象者情報1の1番目のイベント情報に基づいて、対象者AAの6歳の誕生日のお祝いを振り込むよう推奨する推奨情報を取得する。推奨情報通知部141は、こうして取得された推奨情報を、振込者情報格納部112の振込者情報が有する振込者連絡先情報“x@・・・ne.jp”をあて先として、メールの態様で送信することにより、振込者Xに通知する。
【0163】
振込者端末2において、振込者受信部22が上記推奨情報を受信し、振込者出力部23は、受信された推奨情報を、ディスプレイ等の出力デバイスを介して出力する。これにより、振込者端末2のディスプレイに、例えば、図6に示すような画面が表示される。
【0164】
図6は、振込者端末2によって出力される画面の一例を示す図である。この画面は、文字列“今日はAAちゃんの誕生日です。お祝いの振り込みをお勧めします”と、文字列「振込金額」が対応付いた入力欄と、コインの画像とを有する。
【0165】
振込者は、図6の画面に対し、タッチパネル等の入力デバイスを操作して、例えば、金額情報“¥1000”を有する振込指示を入力する。具体的には、振込者は、画面内の入力欄に“1000”を入力した後、コインの画像を操作してもよい。操作は、例えば、コインの画像に対するフリック操作またはスライド操作等でもよい。
【0166】
振込者端末2において、振込者受付部24が上記振込指示を受け付け、振込者送信部25は、受信された推奨情報が有するイベント特定情報、振込者識別子、および対象者識別子と、こうして受け付けられた金額情報とを有する振込指示を、振込処理装置1に送信する。
【0167】
振込処理装置1において、振込指示受信部121が上記振込指示を受信し、振込関連情報通知部142は、受信された振込指示が有する対象者識別子“AA”と対になる対象者連絡先情報“aa@・・・ne.jp”を用いて、当該対象者識別子“AA”で識別される対象者AAに、振込処理が行われる旨の振込関連情報を通知する。通知される振込関連情報は、例えば、文字列“AAちゃん、お誕生日おめでとう。お祝いを振り込むよ”などでもよい。
【0168】
対象者AA宅の対象者端末3において、対象者受信部32が上記振込関連情報を受信し、対象者出力部33は、受信された振込関連情報を、ディスプレイ等の出力デバイスを介して出力する。これにより、対象者AA宅の対象者端末3のディスプレイに、例えば、図7に示すような画面が表示される。
【0169】
図7は、対象者端末3によって出力される画面の一例を示す図である。この画面は、文字列“AAちゃん、6さいのおたんじょうびおめでとう。おばあちゃんからおいわいをおくるね”と、コインの画像と、文字列「返答」が対応付いた入力欄と、送信ボタンとを有する。
【0170】
対象者AAまたはその保護者は、図7の画面に対し、キーボードやマウス等の入力デバイスを操作して、例えば、文字列“おばあちゃん、ありがとう”と、対象者AAの顔写真とを有する返答情報を入力欄に入力した後、送信ボタンを操作してもよい。なお、対象者端末3で、画面にはコインの画像が表示され、返答は送信ボタンの押下によらず、コインの画像に対するフリック操作またはスライド操作等で行われてもよい。
【0171】
対象者端末3において、対象者受付部34が上記返答情報を受け付け、対象者送信部35は、受け付けられた返答情報を振込処理装置1に送信する。
【0172】
振込処理装置1において、返答情報受信部122が上記返答情報を受信し、振込処理部131は、先に受信された振込指示に対応する振込処理を行う。これによって、受信された振込指示が有する振込者識別子“X”で識別される振込者Xの口座から、当該振込指示が有する対象者識別子“AA”で識別される対象者AAへの口座に、当該振込指示が有する金額情報“¥1000”が示す金額が振り込まれる。
【0173】
振込情報蓄積部132は、こうして行われた振込処理に関する振込情報“2017年10月5日,¥1000”を、受信された振込指示が有するイベント特定情報(例えば、イベントID“AA,3番目”、またはイベント名“AAちゃんの6歳の誕生日”等)により特定されるイベント情報に対応付けて、格納部11に蓄積する。これにより、格納部11には、図5に示した対象者情報1の3番目のイベント情報に対応付けて、振込情報“2017年10月5日,¥1000”が格納される結果となる。
【0174】
返答情報通知部143は、受信された返答情報を、振込者情報格納部112の振込者情報が有する振込者連絡先情報“x@・・・ne.jp”をあて先として、メールの態様で送信することにより、振込者Xに通知する。
【0175】
振込者端末2において、振込者受信部22が上記返答情報を受信し、振込者出力部23は、受信された返答情報を、ディスプレイ等の出力デバイスを介して出力する。これにより、振込者端末2のディスプレイに、例えば、図8に示すような画面が表示される。
【0176】
図8は、振込者端末2によって出力される画面の他の一例を示す図である。この画面は、文字列“おばあちゃん、ありがとう”と、対象者AAの顔写真とを有する。
【0177】
その後、内蔵時計等の示す日時情報が2017年11月1日午前9時になったとする。この日時情報に含まれる日付は、対象者情報1が有する3つのイベント情報のうち2番目のイベント情報に含まれる“2018年1月1日”の2ヶ月前であり、かつ、対象者情報2が有するイベント情報“お年玉,2018年から特定される“2018年1月1日”の2ヶ月前でもあることから、処理部13は、対象者情報1の2番目のイベント情報、および対象者情報2が有するイベント情報の各々に関し、第二条件を満たしており、積み立てを勧める推奨情報の通知を行うと判断する。
【0178】
推奨情報取得部133は、年齢とお年玉の金額との対応を示す対応情報を保持しており、対象者情報1の1番目のイベント情報に対し、そこに含まれる“6歳”に基づいて、対象者AAのお年玉の金額“¥1000”を取得する。他方、対象者情報2のイベント情報からは、年齢を特定できないため、推奨情報取得部133は、デフォルトの金額“¥2000”を取得する。
【0179】
次に、推奨情報取得部133を構成する推奨金額決定手段1331が、こうして取得された2つの金額の合計額“¥3000”を計算し、さらに、当該合計額を、第二条件を構成する“2カ月前”の“2”で除算し、その除算結果である“¥1500”を、月々の積み立ての推奨金額に決定する。推奨金額決定手段1331は、二人の対象者AAおよびBBへのお年玉の振り込みに備えて、月々1500円ずつ積み立てるよう推奨する推奨情報を取得する。
【0180】
推奨情報通知部141は、こうして取得された推奨情報を、振込者情報格納部112の振込者情報が有する振込者連絡先情報“x@・・・ne.jp”をあて先として、メールの態様で送信することにより、振込者Xに通知する。
【0181】
振込者端末2において、振込者受信部22が上記推奨情報を受信し、振込者出力部23は、受信された推奨情報を、ディスプレイ等の出力デバイスを介して出力する。これにより、振込者端末2のディスプレイに、例えば、図9に示すような画面が表示される。
【0182】
図9は、振込者端末2によって出力される画面のその他の一例を示す図である。この画面は、文字列“AAちゃんとBBさんへのお年玉として、月々1500円ずつ積み立てることをお勧めします”を有する。
【0183】
振込者Xは、11月と12月に各1500円の積み立てを行うことで、2018年の正月に、対象者AAに対して1000円、対象者BBに対しては2000円のお年玉を振り込むことができる。
【0184】
なお、振込者Xから対象者CCへの振り込みについては、図5の対象者情報3を用いて、次のイベントである“成人式”の時期が“1月10日頃”に特定されるので、内蔵時計等からの日時情報の日付が、例えば、当該時期の2日前となった場合に、“もうすぐCCさんの成人式です。お祝いの振り込みをお勧めします”といった推奨情報が、振込者端末2のディスプレイに表示されてもよい。
【0185】
なお、例えば、別の振込者Yが、当該振込者に対応する2以上の対象者ごとのイベントを確認するべく、タッチパネル等の入力デバイスを介して、イベント一覧出力指示を、当該振込者Yの振込者端末2に入力した場合の動作は、次のようになる。
【0186】
振込者Yの振込者端末2において、振込者受付部24が上記イベント一覧出力指示を受け付け、振込者送信部25は、受け付けられたイベント一覧出力指示を、振込者識別子“Y”と対に、振込処理装置1に送信する。
【0187】
振込処理装置1において、振込指示受信部121が上記イベント一覧出力指示を受信し、処理部13は、対象者情報格納部111の対象者情報であり、振込者識別子“Y”に対応付いた2以上の対象者情報と、格納部11に格納されている各対象者の写真と、保持している画面構成情報とを用いて、イベント一覧画面を構成する。送信部14は、こうして構成されたイベント一覧画面を、振込者Yの振込者端末2に送信する。
【0188】
振込者Yの振込者端末2において、振込者受信部22が上記イベント一覧画面を受信し、振込者出力部23は、受信されたイベント一覧画面をディスプレイ等の出力デバイスを介して出力する。これにより、振込者Yの振込者端末2のディスプレイに、例えば、図10に示すような画面が表示されてもよい。
【0189】
図10は、振込者Yの振込者端末2によって出力されるイベント一覧画面の一例を示す図である。このイベント一覧画面は、2以上(本例では4人)の対象者ごとに、次に到来するイベントのイベント情報を有する。イベント情報は、写真、対象者識別子(本例では、「アキラ」等の名前)、イベント情報(本例では、「入学式」等の種類情報、および「2018.4.08」等の時期情報)と、アイコンとを有する。なお、イベント一覧画面内のアイコンは、例えば、振込者受付部24が対象者識別子と対にアイコンの選択を受け付けることによって、または対象者受付部34がアイコンの選択を受け付けることによって、2以上の対象者ごとに設定可能であってもよい。また、時期を過ぎたイベント情報は、例えば、処理部13によって、イベント一覧画面から削除され、当該対象者の次のイベント情報に更新されることは好適である。
【0190】
これにより、振込者Yは、2以上の対象者ごとの次のイベントが一目でわかるので、2以上の各対象者に対し、当該対象者の1以上のイベントごとに的確な振り込みを行える。
【0191】
以上、本実施の形態によれば、対象者情報格納部111に、対象者を識別する対象者識別子と対象者のイベントに関する1以上のイベント情報とを有する1以上の対象者情報が格納され、振込処理装置1は、イベント情報を特定するイベント特定情報と、振込者を識別する振込者識別子と、振り込みの対象者を識別する対象者識別子とを有する振込指示を受信し、振込指示が有する振込者識別子で識別される振込者の口座から、振込指示が有する対象者識別子で識別される対象者への口座に、振込指示に対応する金額情報が示す金額を振り込むための振込処理を行い、振込処理に応じて、振込指示が有するイベント特定情報により特定されるイベント情報に対応付けて、振込処理に関する振込情報を蓄積することにより、振込者が、1以上の各対象者に対し、当該対象者の1以上のイベントごとに的確な振り込みを行うことを支援する仕組みを提供できる。
【0192】
また、振込者情報格納部112に、振込者識別子と、振込者識別子により識別される振込者への連絡先を示す振込者連絡先情報と、振込者に関連する対象者を識別する1以上の対象者識別子とを有する1以上の振込者情報が格納され、振込処理装置1は、振込者情報格納部112の振込者情報が有する対象者識別子と対になるイベント情報に基づいて、対象者の口座に振り込むことを推奨する旨の推奨情報を取得し、振込者情報が有する振込者連絡先情報を用いて、推奨情報を振込者に通知することにより、振込者に対し、1以上の各対象者の1以上のイベントごとに振り込みを推奨することで、振込者が的確に振り込みを行うことを支援できる。
【0193】
また、振込処理装置1は、1または2以上のイベント情報に基づいて、振込者に積み立てを行うことを推奨する旨の推奨情報を取得する。こうして、振込者に対し、1以上の各対象者の1以上のイベントごとに積み立てを推奨することで、振込処理装置1は、振込者が振り込みを無理なく行うことを支援できる。
【0194】
また、振込処理装置1は、1または2以上のイベント情報に基づいて、積み立ての推奨金額を決定し、推奨金額を示す推奨金額情報を有する推奨情報を取得する。こうして、振込者に対し、1以上の各対象者の1以上のイベントごとに金額を決定し、当該金額の積み立てを推奨することで、振込処理装置1は、振込者が当該金額の振り込みを無理なく行うことを支援できる。
【0195】
また、対象者情報は、対象者への連絡先を示す対象者連絡先情報を有し、振込処理装置1は、振込指示が受信された場合に、対象者識別子と対になる対象者連絡先情報を用いて、対象者に振込処理が行われたこと、または振込処理が行われることを示す振込関連情報を通知することにより、振込者からの振り込みを、対象者に知覚させることができる。
【0196】
また、振込処理装置1は、対象者の対象者端末3から振込結果情報に対する返答である返答情報を受信し、振込者情報が有する振込者連絡先情報を用いて、返答情報を振込者に通知することにより、対象者が振り込みを知覚したことを、振込者に知らせることができる。
【0197】
また、返答情報は、撮影された写真も含み、振込処理装置1は、返答情報をイベント情報に対応付けて蓄積する。これにより、振り込みを受けた対象者は、返答と併せて、例えば、その振り込みに対応するイベントの時期に撮影された写真を、振込者に見せることができる。
【0198】
また、振込処理装置1は、返答情報を受信した後に振込処理を行うことで、対象者から振込者への返答を促進することができる。
【0199】
さらに、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現してもよい。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布してもよい。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布してもよい。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における情報処理装置を実現するソフトウェアは、例えば、以下のようなプログラムであってもよい。
【0200】
つまり、コンピュータがアクセス可能な記録媒体は、対象者を識別する対象者識別子と当該対象者のイベントに関する1以上のイベント情報とを有する1以上の対象者情報が格納される対象者情報格納部111を具備し、このプログラムは、前記コンピュータを、イベント情報を特定するイベント特定情報と、振込者を識別する振込者識別子と、振り込みの対象者を識別する対象者識別子とを有する振込指示を受信する振込指示受信部121と、前記振込指示が有する振込者識別子で識別される振込者の口座から、前記振込指示が有する対象者識別子で識別される対象者への口座に、前記振込指示に対応する金額情報が示す金額を振り込むための振込処理を行う振込処理部131と、前記振込処理に応じて、前記振込指示が有するイベント特定情報により特定されるイベント情報に対応付けて、前記振込処理に関する振込情報を蓄積する振込情報蓄積部132として機能させるためのプログラムである。
【0201】
図10は、本実施の形態におけるプログラムを実行して、振込処理装置1等を実現するコンピュータシステム900の外観図である。本実施の形態は、コンピュータハードウェアおよびその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現され得る。図10において、コンピュータシステム900は、ディスクドライブ905を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、ディスプレイ904とを備える。なお、キーボード902やマウス903やディスプレイ904をも含むシステム全体をコンピュータと呼んでもよい。
【0202】
図11は、コンピュータシステム900の内部構成の一例を示す図である。図11において、コンピュータ901は、ディスクドライブ905に加えて、MPU911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、およびデータを記憶するストレージ914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915と、外部ネットワークや内部ネットワーク等のネットワークへの接続を提供するネットワークカード916と、を備える。ストレージ914は、例えば、ハードディスク、SSD、フラッシュメモリなどである。
【0203】
コンピュータシステム900に、振込処理装置1の機能を実行させるプログラムは、例えば、DVD、CD-ROM等のディスク921に記憶されて、ディスクドライブ905に挿入され、ストレージ914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、ネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ストレージ914に記憶されてもよい。プログラムは、実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、ディスク921、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。また、ディスク921に代えて他の着脱可能な記録媒体(例えば、DVDやメモリカード等)を介して、プログラムがコンピュータシステム900に読み込まれてもよい。
【0204】
プログラムは、コンピュータの詳細を示す901に、振込処理装置1の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能やモジュールを呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
【0205】
なお、上述したコンピュータシステム900は、サーバまたは据え置き型のPCであるが、振込者端末2と対象者端末3は、例えば、タブレット端末やスマートフォンやノートPCといった携帯端末で実現されてもよい。この場合、例えば、キーボード902およびマウス903はタッチパネルに、ディスクドライブ905はメモリカードスロットに、ディスク921はメモリカードに、それぞれ置き換えられることが望ましい。ただし、以上は例示であり、振込処理装置1を実現するコンピュータのハードウェア構成は問わない。
【0206】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0207】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0208】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(報送信部14、受信部12など)は、物理的に一の媒体で実現されてもよいことは言うまでもない。
【0209】
また、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0210】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0211】
以上のように、本発明にかかる振込処理装置は、振込者が、1以上の各対象者に対し、当該対象者の1以上のイベントごとに的確な振り込みを行うことを支援するという効果を有し、振込処理装置等として有用である。
【符号の説明】
【0212】
1 振込処理装置
2 振込者端末
3 対象者端末
11 格納部
12 受信部
13 処理部
14 送信部
21 振込者格納部
22 振込者受信部
23 振込者出力部
24 振込者受付部
25 振込者送信部
26 振込者処理部
31 対象者格納部
32 対象者受信部
33 対象者出力部
34 対象者受付部
35 対象者送信部
36 対象者処理部
111 対象者情報格納部
112 振込者情報格納部
121 振込指示受信部
122 返答情報受信部
131 振込処理部
132 振込情報蓄積部
133 推奨情報取得部
134 返答情報蓄積部
141 推奨情報通知部
142 振込関連情報通知部
143 返答情報通知部
1331 推奨金額決定手段
1332 推奨情報取得手段
図1
図2
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