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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-30
(45)【発行日】2022-06-07
(54)【発明の名称】レイヤ2処理方法、CUおよびDU
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/27 20180101AFI20220531BHJP
   H04W 80/02 20090101ALI20220531BHJP
   H04W 88/08 20090101ALI20220531BHJP
   H04W 92/04 20090101ALI20220531BHJP
【FI】
H04W76/27
H04W80/02
H04W88/08
H04W92/04
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2020526883
(86)(22)【出願日】2018-09-19
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-02-04
(86)【国際出願番号】 CN2018106449
(87)【国際公開番号】W WO2019095840
(87)【国際公開日】2019-05-23
【審査請求日】2020-05-15
(31)【優先権主張番号】201711128511.1
(32)【優先日】2017-11-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】510065207
【氏名又は名称】大唐移▲動▼通信▲設▼▲備▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】DATANG MOBILE COMMUNICATIONS EQUIPMENT CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1/F, Building 1, No.5 Shangdi East Road, Haidian District,Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】特許業務法人 信栄特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ 大▲鈞▼
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ ▲愛▼娟
(72)【発明者】
【氏名】▲孫▼ 建成
【審査官】深津 始
(56)【参考文献】
【文献】CATT,Discussion on CA based PDCP Duplication[online],3GPP TSG RAN WG3 #97bis R3-173593,2017年09月30日,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_97bis/Docs/R3-173593.zip>
【文献】Huawei,pCR on mobility aspects to 38.401[online],3GPP TSG RAN WG3 #97bis R3-174124,2017年10月13日,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_97bis/Docs/R3-174124.zip>
【文献】CATT,Discussion on the Intra-cell HO and SCG change procedure[online],3GPP TSG RAN WG3 #98 R3-174545,2017年11月17日,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_98/Docs/R3-174545.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 -H04B 7/26
H04W 4/00 -H04W 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
CU(Central Unit)に応用されるレイヤ2処理方法において、
チャネル再構築指示情報をDU(Distributed Unit)に送信することと、
前記DUから送信される応答メッセージを受信することと、
前記応答メッセージに基づき、RRC(Radio Resource Control)再構成メッセージを生成することと、
前記RRC再構成メッセージをUE(User Equipment)に送信し、前記UEによって対応な処理が行われることとを含み、
チャネル再構築指示情報をDUに送信することは、
前記DUによるレイヤ2リセット処理、または、前記DUによる同期再構成処理を指示するためのレイヤ2リセット指示情報または同期再構成指示情報を前記DUに送信することを含む、レイヤ2処理方法。
【請求項2】
レイヤ2リセット指示情報または同期再構成指示情報を前記DUに送信することは、
UEコンテキスト修正メッセージの1つの指示ビットによって、前記レイヤ2リセット指示情報または同期再構成指示情報を前記DUに送信すること、または、
UE移動指令メッセージによって、前記レイヤ2リセット指示情報または同期再構成指示情報を前記DUに送信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
UE移動指令メッセージによって、前記レイヤ2リセット指示情報または同期再構成指示情報を前記DUに送信することは、
UE移動指令メッセージにRRCメッセージを付帯しない方式で、前記レイヤ2リセット指示情報または同期再構成指示情報を前記DUに暗黙的に送信すること、または、
切り替え先セルが現在のサービングセルであることをUE移動指令メッセージで明示的に示す方式で、前記レイヤ2リセット指示情報または同期再構成指示情報を前記DUに送信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記DUから送信される応答メッセージを受信することは、
前記DUから送信される同期構成パラメータ情報を受信することを含み、
前記DUから送信される同期構成パラメータ情報を受信することは、
前記DUからRRCコンテナ方式で送信される前記同期構成パラメータ情報を受信することを含み、
前記同期構成パラメータ情報は、同期用の専用アクセスリソース情報および/または新規目標リソースでのユーザIDを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記応答メッセージには、前記DUから各DRB(Data Radio Bearer)に新たに割り当てたダウンリンク伝送アドレスが付帯されており、
レイヤ2リセット指示情報または同期再構成指示情報を前記DUに送信した後に、
前記UEから受信したすべてのDRBでのアップリンクPDCP PDUデータを前記DUから受信し、前記DUから送信されるダウンリンク伝送状態情報またはほかの新規データの伝送を要求する指示情報を受信することをさらに含み、
前記DUから送信されるダウンリンク伝送状態情報またはほかの新規データの伝送を要求する指示情報を受信した後に、
すべてのDRBに対し新規キーをイネーブルにして暗号化及び復号を行うこと、または、
前記DUからの応答メッセージに基づき、すべてのDRBに対し新規キーをイネーブルにして暗号化及び復号を行うこと、または、
前記UEからのPDCP状態報告情報に基づき、すべてのDRBに対し新規キーをイネーブルにして暗号化及び復号を行うこと、または、
前記UEからのRRC再構成完了メッセージに基づき、すべてのDRBに対し新規キーをイネーブルにして暗号化及び復号を行うこと、または、
前記レイヤ2リセット指示情報または同期再構成指示情報の送信後にイネーブルにされたローカルタイマがタイムオーバーになると、すべてのDRBに対し新規キーをイネーブルにして暗号化及び復号を行うことをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ダウンリンク伝送状態情報は、古いデータ伝送終了指示情報を含み、
前記DUから送信されるダウンリンク伝送状態情報またはほかの新規データの伝送を要求する指示情報を受信した後に、
任意の1つのDRBのダウンリンク伝送状態情報またはほかの新規データの伝送を要求する指示情報に基づき、すべてのSRB(Signaling Radio Bearer)に対し新規キーをイネーブルにして暗号化及び復号を行うこと、または、
前記DUからの応答メッセージに基づき、すべてのSRBに対し新規キーをイネーブルにして暗号化及び復号を行うこと、または、
前記レイヤ2リセット指示情報または同期再構成指示情報の送信後にイネーブルにされたローカルタイマがタイムオーバーになると、すべてのSRBに対し新規キーをイネーブルにして暗号化及び復号を行うことをさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記UEによる対応な処理は、レイヤ2リセット処理またはすべてのベアラに対応する論理チャネルの再構築処理である、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2017年11月15日に中国特許庁に提出された中国特許出願201711128511.1の優先権を主張し、その全ての内容が援用によりここに取り込まれる。
本開示は、通信技術分野に係り、特にレイヤ2処理方法、CUおよびDUに係る。
【背景技術】
【0002】
移動通信システムの将来の発展において、より一層ユーザのニーズに応じられるには、ネットワーク容量とスループットを大きく向上させるが、必ずより多くの伝送ノードおよびより大きな伝送帯域幅を導入することになる。5G(5th-Generation)システムにおいて、より大きな帯域幅およびより大きな伝送レートを有するために、高周波のスモール基地局の導入は、必然な傾向となっている。高周波のスモール基地局に対するローカル集約化管理によって、集約処理ゲインをもたらすため、CU(Central Unit)-DU(Distributed Unit)アーキテクチャが導入されている。
【0003】
現在、LTE(Long Term Evolution)システムにおいて、ネットワーク側のノード同士の多くは、有線接続が行われる。すなわちeNBの間は、有線リンクによって接続され、eNBと、MME(Mobility Management Entity)やS-GW(Serving GateWay)などのコアネットワークノードとの間でも、有線リンクによって接続される。マルチ接続技術では、MN(Main Node)は、SN(Slave Node)修正プロセスによって、SNの同期再構成プロセスをトリガーすることができる。
【0004】
CU-DUアーキテクチャでは、gNBにはCUとDUを含む。CUは、移動性管理やUE(User Equipment)のRRC(Radio Resource Control)など、gNBの主要な機能を司り、DUは、gNBのサブ機能を司り、DUの処理がCUに制御される。
【0005】
関連技術において、すべてのRAN(Radio Access Network)処理は、すべてeNBで完成され、フローが簡単で明晰である。しかし、CU-DUアーキテクチャの導入後に、ベアラ変換やセキュリティキー更新などを含む重要な機能を完成させるには、CUとDUとはどのように連携するかについて、まだ明確な解決策がない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示の実施例は、レイヤ2処理方法、CUおよびDUを提供し、ベアラ変換やセキュリティキー更新などを含む重要な機能を完成させるには、CU-DUアーキテクチャではCUとDUとの連携を明確化する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1方面において、本開示の実施例は、CUに応用されるレイヤ2処理方法を提供する。当該方法において、チャネル再構築指示情報をDUに送信することと、前記DUから送信される応答メッセージを受信することと、前記応答メッセージに基づき、RRC再構成メッセージを生成することと、前記RRC再構成メッセージをUEに送信し、前記UEによって対応な処理が行われることとを含む。
【0008】
第2方面において、本開示の実施例は、DUに応用されるレイヤ2処理方法をさらに提供する。当該方法において、CUから送信されるチャネル再構築指示情報を受信することと、前記CUに応答メッセージを送信することとを含み、前記CUは、前記応答メッセージに基づき、RRC再構成メッセージを生成し、前記RRC再構成メッセージをUEに送信し、前記UEによって対応な処理が行われる。
【0009】
第3方面において、本開示の実施例は、有線インタフェースと、トランシーバと、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを含むCUをさらに提供する。ここで、前記有線インタフェースは、チャネル再構築指示情報をDUに送信し、前記DUから送信される応答メッセージを受信することに用いられる。前記プロセッサは、前記メモリからプログラムを読み取ることによって、前記応答メッセージに基づいてRRC再構成メッセージを生成するプロセスを実行することに用いられる。前記トランシーバは、前記RRC再構成メッセージをUEに送信することに用いられ、前記UEによって対応な処理が行われる。
【0010】
第4方面において、本開示の実施例は、有線インタフェースと、トランシーバと、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを含むDUをさらに提供する。ここで、前記有線インタフェースは、CUから送信されるチャネル再構築指示情報を受信し、前記CUに応答メッセージを送信することに用いられる。前記CUは、前記応答メッセージに基づき、RRC再構成メッセージを生成し、前記RRC再構成メッセージをUEに送信し、前記UEによって対応な処理が行われる。
【0011】
第5方面において、本開示の実施例は、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサで実行可能なプログラムを含むネットワークユニットをさらに提供する。ここで、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されると、上記レイヤ2処理方法のステップが実現される。
【0012】
第6方面において、本開示の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。ここで、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記レイヤ2処理方法のステップが実現される。
【発明の効果】
【0013】
本開示の実施例において、チャネル再構築指示情報をDUに送信し、DUから送信される応答メッセージを受信し、応答メッセージに基づいてRRC再構成メッセージを生成し、RRC再構成メッセージをUEに送信し、UEによって対応な処理が行われることによって、CUは、特定なレイヤ2行為を実行して異なる特性ニーズを満たすようにDUを制御し、DUも、CUからの指示に基づいて特定な行為を実行することができる。よって、CU-DUアーキテクチャではCUとDUとの連携を明確化して、ベアラ変換やセキュリティキー更新などを含む重要な機能を完成させ、システム効率を高め、ユーザ体験を向上させる。
【0014】
本開示の実施例の技術手段をより明確に説明するために、以下、本開示の実施例の記載に必要とされる図面を簡単に紹介する。明らかに、以下の記載に関する図面は、単に本開示の一部の実施例である。当業者にとって、創造性のある作業をしない前提で、これらの図面から他の図面を得ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、本開示の一実施例におけるレイヤ2処理方法のフローチャートである。
図2図2は、本開示の別の実施例におけるレイヤ2処理方法のフローチャートである。
図3図3は、本開示の別の実施例におけるレイヤ2処理方法のフローチャートである。
図4図4は、本開示の実例1におけるレイヤ2処理プロセスのフローチャートである。
図5図5は、本開示の実例2におけるレイヤ2処理プロセスのフローチャートである。
図6図6は、本開示の実例3におけるレイヤ2処理プロセスのフローチャートである。
図7図7は、本開示の実例4におけるレイヤ2処理プロセスのフローチャートである。
図8図8は、本開示の別の実施例におけるレイヤ2処理方法のフローチャートである。
図9図9は、本開示の実施例におけるCUの構造図である。
図10図10は、本開示の実施例におけるDUの構造図である。
図11図11は、本開示の実施例におけるネットワークユニットの構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本開示の実施例の図面を参照しながら、本開示の実施例の技術手段を明確且つ完全的に記載する。明らかに、記載される実施例は、本開示の実施例の一部であり、全てではない。本開示の実施例に基づき、当業者が創造性のある作業をせずに為しえる全ての実施例は、いずれも本開示の保護範囲に属するものである。
【0017】
図1に示すように、本開示の実施例のCUに応用されるレイヤ2処理方法において、以下のステップを含む。
【0018】
ステップ101において、チャネル再構築指示情報をDUに送信する。
【0019】
ここで、チャネル再構築指示情報は、レイヤ2リセット処理(すなわち同期再構成処理)を実行するようにDUに指示し、又は論理チャネル再構築が必要なベアラに対する論理チャネル再構築処理を実行するようにDUに指示するためのレイヤ2リセット指示情報または同期再構成指示情報である。
【0020】
なお、本開示の実施例における実行主体は、具体的にCU制御プレーン(CU-CP)であり、すなわちCU-CPによってレイヤ2処理プロセスを行う。
【0021】
ステップ102において、DUから送信される応答メッセージを受信する。
【0022】
なお、チャネル再構築指示情報が、レイヤ2リセット処理または同期再構成処理を実行するようにDUに指示することに用いられる場合、対応する応答メッセージには、たとえばRACH(Random Access Channel)構成情報などの同期構成パラメータ情報が付帯されている。チャネル再構築指示情報が、論理チャネル再構築が必要なベアラに対する論理チャネル再構築処理を実行するようにDUに指示することに用いられる場合、対応する応答メッセージには、新規の論理チャネルID情報が付帯されている。
【0023】
ステップ103において、応答メッセージに基づき、RRC再構成メッセージを生成する。
【0024】
ステップ104において、RRC再構成メッセージをUEに送信し、UEによって対応な処理が行われる。
【0025】
ここで、CUは、RRC再構成メッセージをUEに送信する場合、CUとUEとの間の接続リンクによってRRC再構成メッセージを直接UEに送信してもよく、基地局の中継によってRRC再構成メッセージを間接的にUEに送信してもよい。
【0026】
本開示の実施例のレイヤ2処理方法において、チャネル再構築指示情報をDUに送信し、DUから送信される応答メッセージを受信し、応答メッセージに基づいてRRC再構成メッセージを生成し、RRC再構成メッセージをUEに送信し、UEによって対応な処理が行われることによって、CUは、特定なレイヤ2行為を実行して異なる特性ニーズを満たすようにDUを制御し、DUも、CUからの指示に基づいて特定な行為を実行することができる。よって、CU-DUアーキテクチャではCUとDUとの連携を明確化して、ベアラ変換やセキュリティキー更新などを含む重要な機能を完成させ、システム効率を高め、ユーザ体験を向上させる。
【0027】
図2に示すように、本開示の別の実施例は、CUに応用されるレイヤ2処理方法をさらに提供し、以下のステップを含む。
【0028】
ステップ201において、レイヤ2リセット指示情報または同期再構成指示情報をDUに送信する。
【0029】
ここで、レイヤ2リセット指示情報は、同期再構成指示情報と称されてもよく、両者の指示情報が同じである。レイヤ2リセット指示情報または同期再構成指示情報は、レイヤ2リセット処理、または、同期再構成処理を実行するようにDUに指示することに用いられる。DUによるレイヤ2リセット処理または同期再構成処理は、MAC(Media Access Control)リセット処理、すべてのRLC(Radio Link Control)エンティティの再構築処理などを含むが、それらに限られない。
【0030】
本開示の実施例において、CUから、レイヤ2リセット指示情報または同期再構成指示情報をDUに送信するプロセスとして、CUから、UEコンテキスト修正メッセージの1つの指示ビットによって、レイヤ2リセット指示情報または同期再構成指示情報をDUに送信し、または、CUから、UE移動指令メッセージによって、レイヤ2リセット指示情報または同期再構成指示情報をDUに送信する。
【0031】
ここで、CUから、UE移動指令メッセージによってレイヤ2リセット指示情報または同期再構成指示情報をDUに送信する場合、UE移動指令メッセージにRRCメッセージを付帯しない方式で、レイヤ2リセット指示情報または同期再構成指示情報をDUに暗黙的に送信し、または、切り替え先セルが現在のサービングセルであることをUE移動指令メッセージで明示的に示す方式で、レイヤ2リセット指示情報または同期再構成指示情報をDUに送信する。
【0032】
ステップ202において、DUから送信される同期構成パラメータ情報を受信する。
【0033】
ここで、同期構成パラメータ情報は、後にUEに使用されるよう、DUからCUに送信される応答メッセージに付帯されて送信される。CUは、DUから送信される同期構成パラメータ情報を受信する場合、DUからRRCコンテナ方式で送信される同期構成パラメータ情報を受信する。すなわち、DUは、RRCコンテナ方式で同期構成パラメータ情報を送信することができる。さらに、DUから送信される同期構成パラメータ情報には、同期用の専用アクセスリソース情報および/または新規目標リソースでのユーザIDのCRNTIなどを含む。
【0034】
本開示の実施例において、DUからCUに送信される応答メッセージには、同期構成パラメータ情報が付帯されるほか、CUによる使用のために、DUから各DRB(Data Radio Bearer)に新たに割り当てたダウンリンク伝送アドレス(たとえばトンネルIDなど)も付帯されている。当該新たに割り当てたダウンリンク伝送アドレスは、インタフェース情報エレメントの形式で伝送される。
【0035】
ステップ203において、同期構成パラメータ情報に基づき、RRC再構成メッセージを生成する。
【0036】
ここで、RRC再構成メッセージには、DUからの同期構成パラメータ情報が付帯される。
【0037】
ステップ204において、RRC再構成メッセージをUEに送信し、UEによって対応な処理が行われる。
【0038】
なお、UEによる対応な処理は、具体的に、レイヤ2リセット処理またはすべてのベアラに対応する論理チャネルの再構築処理、および、UEからDUへのアップリンクアクセス処理である。
【0039】
このように、本開示の実施例のレイヤ2処理方法によれば、CUは、特定なレイヤ2行為を実行するようにDUを制御し、DUは、CUからの指示に基づいて特定な行為を実行する。よって、CUとDUの連携によって、対応するレイヤ2リセット処理またはすべてのベアラに対応する論理チャネルの再構築処理を実行するようにUEを制御することができる。
【0040】
本開示の実施例において、CUからレイヤ2リセット指示情報または同期再構成指示情報をDUに送信した後に、DUは、レイヤ2リセット処理またはすべてのベアラに対応する論理チャネルの再構築処理(すなわち同期再構成処理)を実行する。具体的に、DRBに対し、DUは、エアインターフェース伝送を停止し、UEから受信したすべてのDRBでのアップリンクPDCP(Packet Data Convergence Protocol)PDU(Protocol Data Unit)データをCUに乱順(Out of order)に引き渡し、ダウンリンク伝送状態情報またはほかの新規データの伝送を要求する指示情報をCUに送信するとともに、UEに対応する各バッファエリアのすべてのデータパケットをクリアする。DUからのダウンリンク伝送状態情報またはほかの新規データの伝送を要求する指示情報を受信すると、CUは、すべてのDRBに対し新規キーをイネーブルにして暗号化及び復号を行う。CUは、UEからの同期指示情報、たとえばRACHアクセス成功メッセージを受信すると、エアインターフェースで新規データの送受信を開始する。
【0041】
具体的に、ステップ201の後に、本開示の実施例の方法は、CUが、DUから送信されるUEからのすべてのDRBでのアップリンクPDCP PDUデータを受信し、DUから送信されるダウンリンク伝送状態情報またはほかの新規データの伝送を要求する指示情報を受信することをさらに含む。
【0042】
一般的なダウンリンク伝送状態情報と区別するために、選択可能に、当該ダウンリンク伝送状態情報は、古いデータ伝送終了指示情報を含む。
【0043】
さらに、DUから送信されるダウンリンク伝送状態情報またはほかの新規データの伝送を要求する指示情報を受信した後に、CUは、すべてのDRBに対し新規キーをイネーブルにして暗号化及び復号を行い、または、DUからの応答メッセージに基づき、すべてのDRBに対し新規キーをイネーブルにして暗号化及び復号を行い、または、UEからのPDCP状態報告情報に基づき、すべてのDRBに対し新規キーをイネーブルにして暗号化及び復号を行い、または、UEからのRRC再構成完了メッセージに基づき、すべてのDRBに対し新規キーをイネーブルにして暗号化及び復号を行い(すなわち、UEからのRRC再構成完了メッセージを受信した後に、すべてのDRBに対し新規キーをイネーブルにして暗号化及び復号を行う)、または、レイヤ2リセット指示情報または同期再構成指示情報の送信後にイネーブルにされ、時間の長さが予め設置されたローカルタイマがタイムオーバーになると、すべてのDRBに対し新規キーをイネーブルにして暗号化及び復号を行う。
【0044】
また、SRB(Signaling Radio Bearer)に対し、DUから送信されるダウンリンク伝送状態情報またはほかの新規データの伝送を要求する指示情報を受信した後に、CUは、任意の1つのDRBのダウンリンク伝送状態情報またはほかの新規データの伝送を要求する指示情報に基づき、すべてのSRBに対し新規キーをイネーブルにして暗号化及び復号を行い、または、DUからの応答メッセージに基づき、すべてのSRBに対し新規キーをイネーブルにして暗号化及び復号を行い、または、レイヤ2リセット指示情報または同期再構成指示情報の送信後にイネーブルにされ、時間の長さが予め設置されたローカルタイマがタイムオーバーになると、すべてのSRBに対し新規キーをイネーブルにして暗号化及び復号を行う。
【0045】
図3に示すように、本開示の別の実施例は、CUに応用されるレイヤ2処理方法をさらに提供し、以下のステップを含む。
【0046】
ステップ301において、チャネル再構築指示情報をDUに送信する。
【0047】
ここで、チャネル再構築指示情報は、論理チャネル再構築が必要なベアラを指示し、論理チャネル再構築が必要なベアラに対し論理チャネル再構築処理を実行するようDUに指示することに用いられる。DUによって実行される論理チャネル再構築処理は、関連RLCエンティティの再構築処理などを含み、それらに限られない。
【0048】
本開示の実施例において、CUからチャネル再構築指示情報をDUに送信するプロセスとして、CUから、UEコンテキスト修正メッセージの1つの明示的な指示ビットによってチャネル再構築指示情報をDUに送信し、または、CUから、UEコンテキスト修正メッセージでDRBを追加または削除する方式でチャネル再構築指示情報をDUに暗黙的に送信する。
【0049】
ステップ302において、DUから送信される新規の論理チャネルID情報を受信する。
【0050】
ここで、新規の論理チャネルID情報は、後にUEに使用されるよう、DUからCUに送信される応答メッセージに付帯されて送信される。CUは、DUから送信される新規の論理チャネルID情報を受信する場合、DUからRRCコンテナ方式で送信される新規の論理チャネルID情報を受信する。すなわち、DUは、RRCコンテナ方式で新規の論理チャネルID情報を送信することができる。
【0051】
本開示の実施例において、DUからCUに送信される応答メッセージには、新規の論理チャネルID情報が付帯されるほか、CUによる使用のために、DUから論理チャネル再構築が必要なベアラに対し新たに割り当てたダウンリンク伝送アドレス(たとえばトンネルIDなど)も付帯されている。当該新たに割り当てたダウンリンク伝送アドレスは、インタフェース情報エレメントの形式で伝送される。
【0052】
ステップ303において、新規の論理チャネルID情報に基づき、RRC再構成メッセージを生成する。
【0053】
ここで、RRC再構成メッセージには、DUからの新規の論理チャネルID情報が付帯される。
【0054】
ステップ304において、RRC再構成メッセージをUEに送信し、UEによって対応な処理が行われる。
【0055】
なお、UEによる対応な処理は、具体的に、論理チャネル再構築が必要なベアラに対応する論理チャネルの再構築処理である。
【0056】
このように、本開示の実施例のレイヤ2処理方法によれば、CUは、特定なレイヤ2行為を実行するようにDUを制御し、DUは、CUからの指示に基づいて特定な行為を実行する。よって、CUとDUの連携によって、論理チャネル再構築が必要なベアラに対応する論理チャネルの再構築処理を実行するようにUEを制御することができる。
【0057】
本開示の実施例において、CUからDUにチャネル再構築指示情報を送信した後に、DUは、論理チャネル再構築処理を実行する。具体的に、DUは、UEから受信した論理チャネル再構築が必要なベアラでのアップリンクPDCP PDUデータをCUに乱順に引き渡し、ダウンリンク伝送状態情報またはほかの新規データの伝送を要求する指示情報をCUに送信するとともに、論理チャネル再構築が必要なベアラに対応する各バッファエリアのすべてのデータパケットをクリアする。DUからのダウンリンク伝送状態情報またはほかの新規データの伝送を要求する指示情報を受信すると、CUは、当該アップリンクPDCP PDUデータに対応するPDUを処理する。
【0058】
具体的に、ステップ301の後に、本開示の実施例の方法において、CUが、DUから送信されるUEからの論理チャネル再構築が必要なベアラでのアップリンクPDCP PDUデータを受信し、DUから送信されるダウンリンク伝送状態情報またはほかの新規データの伝送を要求する指示情報を受信することをさらに含む。
【0059】
さらに、DUから送信されるダウンリンク伝送状態情報またはほかの新規データの伝送を要求する指示情報を受信した後に、CUは、アップリンクPDCP PDUデータに対応するPDUを処理する。
【0060】
一般的なダウンリンク伝送状態情報と区別するために、選択可能に、当該ダウンリンク伝送状態情報は、古いデータ伝送終了指示情報を含む。
【0061】
また、UEの再構成完了メッセージを受信すると、CUは、新規のベアラに対し新規のデータパケットを送受信する。
【0062】
以下、図4図7を通じて、本開示の実例1~実例4のレイヤ2処理プロセスをそれぞれ説明する。
実例1
【0063】
実例1は、マルチ接続シーンでMNからSNのCU(またはCU-CP)にキー変更指示情報またはSNのレイヤ2リセットをトリガーするほかの関連情報を送信し、対応するレイヤ2処理プロセスを完成させる。具体的に、図4に示すように、当該レイヤ2処理プロセスは、以下のステップを含む。
【0064】
ステップ41において、MNからSNのCUにキー変更指示情報またはSNのレイヤ2リセットをトリガーするほかの関連情報を送信する。
【0065】
ステップ42において、CUは、所属のDUに対し、レイヤ2リセット指示情報(同期再構成指示情報と称してもよい)を送信する。
【0066】
ここで、当該レイヤ2リセット指示情報は、UEコンテキスト修正メッセージの1つの指示ビットによって送信されてもよく、UE移動指令メッセージ(RRCコンテナを付帯しない)によって送信されてもよい。
【0067】
ステップ43において、DUは、レイヤ2リセット処理を実行する。
【0068】
本開示の実例において、DUによるレイヤ2リセット処理は、MACリセット処理、すべてのRLCエンティティの再構築処理などを含むが、それらに限られない。具体的に、DRBに対し、DUは、エアインターフェース伝送を停止し、UEから受信したすべてのDRBでのアップリンクPDCP PDUデータをCUに乱順に引き渡し、(UEからのACK(Acknowledgement)メッセージによる)ダウンリンク伝送状態情報またはほかの新規データの伝送を要求する指示情報をCUにフィードバックするとともに、UEに対応する各バッファエリアのすべてのデータパケットをクリアする。
【0069】
DUからのダウンリンク伝送状態情報またはほかの新規データの伝送を要求する指示情報を受信すると、CUは、すべてのDRBに対し新規キーをイネーブルにして暗号化及び復号を行う。CUは、UEからの同期指示情報、たとえばRACHアクセス成功メッセージを受信すると、エアインターフェースで新規データの送受信を開始する。
【0070】
SRBに対し、CUは、任意の1つのDRBのダウンリンク伝送状態情報またはほかの新規データの伝送を要求する指示情報に基づき、DUリセットが完成したかを判断し、DUリセットの完成後に、新規キーをイネーブルにして暗号化及び復号を行う。
【0071】
ステップ44において、DUは、CUからのレイヤ2リセット指示情報を受信すると、応答メッセージを生成してCUに送信する。
【0072】
ここで、当該応答メッセージには、同期構成パラメータ情報(たとえばRACH構成情報など)が付帯されている。さらに、同期構成パラメータ情報は、RRCコンテナ方式でCUに送信することができる。当該応答メッセージには、DUから各DRBに対し新たに割り当てたダウンリンク伝送アドレス(たとえばトンネルIDなど)がさらに付帯されてもよい。
【0073】
ステップ45において、CUは、DUからの同期構成パラメータ情報に基づいてRRC再構成メッセージを生成する。
【0074】
ステップ46において、CUは、RRC再構成メッセージをMNに送信する。
【0075】
ステップ47において、MNは、RRC再構成メッセージをUEに送信する。
【0076】
ステップ48において、UEは、RRC再構成メッセージを受信すると、同期構成パラメータ情報に基づき、対応するレイヤ2リセット処理またはすべてのベアラに対応する論理チャネルの再構築処理、および、UEからDUへのアップリンクアクセス処理を実行する。
実例2
【0077】
実例2は、CU(またはCU-CP)は、キー変更が必要となり、または所定のルールに基づき、自ノードのレイヤ2リセット処理をトリガーすることを決定する。具体的に、図5に示すように、当該レイヤ2処理プロセスは、以下のステップを含む。
【0078】
ステップ51において、CUは、所属のDUに対し、同期再構成要求指示情報を送信する。
【0079】
ここで、当該同期再構成要求指示情報は、UEコンテキスト修正メッセージの1つの指示ビットによって送信される。
【0080】
ステップ52において、DUは、CUからの同期再構成要求指示情報を受信すると、応答メッセージを生成してCUに送信する。ここで、当該応答メッセージには、同期構成パラメータ情報(たとえばRACH構成情報など)が付帯されている。同期構成パラメータ情報は、RRCコンテナ方式でCUに送信することができる。
【0081】
ステップ53において、CUは、DUからの同期構成パラメータ情報に基づいてRRC再構成メッセージを生成する。
【0082】
ステップ54において、CUは、所属のDUに対し、レイヤ2リセット指示情報を送信する。
【0083】
ここで、当該レイヤ2リセット指示情報には、RRC再構成メッセージが付帯されている。当該レイヤ2リセット指示情報は、UEコンテキスト修正メッセージの1つの指示ビットによって送信されかつRRCコンテナを付帯する必要があり、または、UE移動指令メッセージによって送信されかつRRCコンテナを付帯する必要がある。
【0084】
ステップ55において、DUは、CUからのRRC再構成メッセージをUEに転送する。
【0085】
ステップ56において、DUは、レイヤ2リセット処理を実行する。当該レイヤ2リセット処理は、MACリセット処理、すべてのRLCエンティティの再構築処理などを含むが、それらに限られない。このプロセスは、上記ステップ43のプロセスとは同じであるため、ここでは繰り返して記載しない。
【0086】
ステップ57において、DUは、リセット応答メッセージをCUに返信する。当該リセット応答メッセージには、DUから各DRBに対し新たに割り当てたダウンリンク伝送アドレス(たとえばトンネルIDなど)が付帯されている。
【0087】
ステップ58において、UEは、RRC再構成メッセージを受信すると、同期構成パラメータ情報に基づき、対応するレイヤ2リセット処理またはすべてのベアラに対応する論理チャネルの再構築処理、および、UEからDUへのアップリンクアクセス処理を実行する。
実例3
【0088】
実例3は、マルチ接続シーンでMNからSNのCU(またはCU-CP)にベアラタイプ変更指示情報またはSNによる論理チャネル再構築をトリガーするほかの関連情報を送信し、対応するレイヤ2処理プロセスを完成させる。具体的に、図6に示すように、当該レイヤ2処理プロセスは、以下のステップを含む。
【0089】
ステップ61において、MNからSNのCUにベアラタイプ変更指示情報またはSNによる論理チャネル再構築をトリガーするほかの関連情報を送信する。
【0090】
ステップ62において、CUは、所属のDUにチャネル再構築指示情報を送信する。
【0091】
ここで、当該チャネル再構築指示情報は、論理チャネル再構築が必要なベアラを指示し、論理チャネル再構築が必要なベアラに対し論理チャネル再構築処理を実行するようDUに指示することに用いられる。当該チャネル再構築指示情報は、UEコンテキスト修正メッセージの1つの明示的な指示ビットによって送信されてもよく、UEコンテキスト修正メッセージでDRBを追加または削除する方式で暗黙的に送信されてもよい。
【0092】
ステップ63において、DUは、論理チャネル再構築処理を実行する。当該論理チャネル再構築処理は、関連RLCエンティティによる再構築処理を含むが、それらに限られない。
【0093】
具体的に、DUは、UEから受信した論理チャネル再構築が必要なベアラでのアップリンクPDCP PDUデータをCUに乱順に引き渡し、(UEからのACKメッセージによる)ダウンリンク伝送状態情報またはほかの新規データの伝送を要求する指示情報をCUにフィードバックするとともに、論理チャネル再構築が必要なベアラに対応する各バッファエリアのすべてのデータパケットをクリアする。
【0094】
DUからのダウンリンク伝送状態情報またはほかの新規データの伝送を要求する指示情報を受信すると、CUは、当該アップリンクPDCP PDUデータに対応するPDUを処理する。UEからの再構成完了メッセージを受信すると、新規に変更したベアラに対し、ネットワーク側から新規のデータパケットの送受信を開始する。
【0095】
ステップ64において、DUは、CUからのチャネル再構築指示情報を受信すると、応答メッセージを生成してCUにフィードバックする。
【0096】
ここで、当該応答メッセージには、新規の論理チャネルID情報が付帯されている。さらに、新規の論理チャネルID情報は、RRCコンテナ方式でCUに送信することができる。当該応答メッセージには、DUから論理チャネル再構築が必要なベアラに対し新たに割り当てたダウンリンク伝送アドレス(たとえばトンネルIDなど)がさらに付帯されてもよい。
【0097】
ステップ65において、CUは、DUからの新規の論理チャネルID情報に基づいてRRC再構成メッセージを生成する。
【0098】
ステップ66において、CUは、RRC再構成メッセージをMNに送信する。
【0099】
ステップ67において、MNは、RRC再構成メッセージをUEに送信する。
【0100】
ステップ68において、UEは、RRC再構成メッセージを受信すると、新規の論理チャネルID情報に基づき、論理チャネル再構築が必要なベアラに対応する論理チャネル再構築処理を実行する。
実例4
【0101】
実例4は、CU(またはCU-CP)は、所定のルールに基づき、あるベアラの論理チャネル再構築処理をトリガーすることを決定する。具体的に、図7に示すように、当該レイヤ2処理プロセスは、以下のステップを含む。
【0102】
ステップ71において、CUは、所属のDUにチャネル再構築指示情報を送信する。
【0103】
ここで、当該チャネル再構築指示情報は、論理チャネル再構築が必要なベアラを指示し、論理チャネル再構築が必要なベアラに対し論理チャネル再構築処理を実行するようDUに指示することに用いられる。当該チャネル再構築指示情報は、UEコンテキスト修正メッセージの1つの明示的な指示ビットによって送信されてもよく、UEコンテキスト修正メッセージでDRBを追加または削除する方式で暗黙的に送信されてもよい。
【0104】
ステップ72において、DUは、論理チャネル再構築処理を実行する。当該論理チャネル再構築処理は、関連RLCエンティティによる再構築処理を含むが、それらに限られない。このプロセスは、上記ステップ63のプロセスとは同じであるため、ここでは繰り返して記載しない。
【0105】
ステップ73において、DUは、CUからのチャネル再構築指示情報を受信すると、応答メッセージを生成してCUにフィードバックする。
【0106】
ここで、当該応答メッセージには、新規の論理チャネルID情報が付帯されている。さらに、新規の論理チャネルID情報は、RRCコンテナ方式でCUに送信することができる。当該応答メッセージには、DUから論理チャネル再構築が必要なベアラに対し新たに割り当てたダウンリンク伝送アドレス(たとえばトンネルIDなど)がさらに付帯されてもよい。
【0107】
ステップ74において、CUは、DUからの新規の論理チャネルID情報に基づいてRRC再構成メッセージを生成する。
【0108】
ステップ75において、CUは、ダウンリンクRRC伝送プロセスによって、RRC再構成メッセージをDUに送信する。
【0109】
ステップ76において、DUは、RRC再構成メッセージをUEに送信する。
【0110】
ステップ77において、UEは、RRC再構成メッセージを受信すると、新規の論理チャネルID情報に基づき、論理チャネル再構築が必要なベアラに対応する論理チャネル再構築処理を実行する。
【0111】
ステップ78において、UEは、RRC再構成完了メッセージをDUに返信する。
【0112】
ステップ79において、DUは、アップリンクRRC伝送プロセスによって、RRC再構成完了メッセージをCUに送信して、再構成プロセスを完成させる。
【0113】
さらに、図8に示すように、本開示の別の実施例は、DUに応用されるレイヤ2処理方法をさらに提供し、以下のステップを含む。ステップ801において、CUから送信されるチャネル再構築指示情報を受信する。ステップ802において、前記CUに応答メッセージを送信する。前記CUは、前記応答メッセージに基づき、RRC再構成メッセージを生成し、前記RRC再構成メッセージをUEに送信し、前記UEによって対応な処理が行われる。
【0114】
本開示の実施例のレイヤ2処理方法において、CUから送信されるチャネル再構築指示情報を受信し、応答メッセージをCUに送信することによって、CUは、当該応答メッセージに基づき、RRC再構成メッセージを生成し、RRC再構成メッセージをUEに送信し、UEによって対応な処理が行われる。よって、CUは、特定のレイヤ2行為を実行して異なる特性ニーズを満たすようにDUを制御し、DUも、CUからの指示に基づいて特定の行為を実行することができる。よって、CU-DUアーキテクチャではCUとDUとの連携を明確化して、ベアラ変換やセキュリティキー更新などを含む重要な機能を完成させ、システム効率を高め、ユーザ体験を向上させる。
【0115】
本開示の実施例において、選択可能に、ステップ801は、前記DUによるレイヤ2リセット処理、または、前記DUによる同期再構成処理を指示するためのレイヤ2リセット指示情報または同期再構成指示情報を前記CUから受信することを含む。
【0116】
選択可能に、レイヤ2リセット指示情報または同期再構成指示情報を前記CUから受信することは、前記CUからUEコンテキスト修正メッセージの1つの指示ビットによって送信される前記レイヤ2リセット指示情報または同期再構成指示情報を受信すること、または、前記CUからUE移動指令メッセージによって送信される前記レイヤ2リセット指示情報または同期再構成指示情報を受信することを含む。
【0117】
選択可能に、前記CUに応答メッセージを送信することは、同期構成パラメータ情報を前記CUに送信することを含む。
【0118】
選択可能に、同期構成パラメータ情報を前記CUに送信することは、前記同期構成パラメータ情報をRRCコンテナ方式で前記CUに送信することを含む。
【0119】
選択可能に、前記応答メッセージには、前記DUから各DRBに新たに割り当てたダウンリンク伝送アドレスが付帯されている。
【0120】
選択可能に、前記CUから送信されるレイヤ2リセット指示情報または同期再構成指示情報を受信した後に、前記方法において、前記レイヤ2リセット指示情報または同期再構成指示情報に基づき、レイヤ2リセット処理または同期再構成処理を実行することをさらに含む。
【0121】
選択可能に、前記レイヤ2リセット指示情報または同期再構成指示情報に基づき、レイヤ2リセット処理または同期再構成処理を実行することは、エアインターフェース伝送を停止し、前記UEから受信したすべてのDRBでのアップリンクPDCP PDUデータを前記CUに乱順に引き渡すことと、ダウンリンク伝送状態情報またはほかの新規データの伝送を要求する指示情報を前記CUに送信することと、前記UEに対応する各バッファエリアのすべてのデータパケットをクリアすることとを含む。
【0122】
選択可能に、前記ダウンリンク伝送状態情報は、古いデータ伝送終了指示情報を含む。
【0123】
本開示の実施例において、選択可能に、ステップ801でのチャネル再構築指示情報は、論理チャネル再構築が必要なベアラを指示し、前記論理チャネル再構築が必要なベアラに対し論理チャネル再構築処理を実行するよう前記DUに指示することに用いられる。
【0124】
選択可能に、前記CUから送信されるチャネル再構築指示情報を受信することは、前記CUからUEコンテキスト修正メッセージの1つの明示的な指示ビットによって送信される前記チャネル再構築指示情報を受信すること、または、前記CUから、UEコンテキスト修正メッセージでDRBを追加または削除する方式で暗黙的に送信される前記チャネル再構築指示情報を受信することを含む。
【0125】
選択可能に、前記CUに応答メッセージを送信することは、新規の論理チャネルID情報を前記CUに送信することを含む。
【0126】
選択可能に、新規の論理チャネルID情報を前記CUに送信することは、前記新規の論理チャネルID情報をRRCコンテナ方式で前記CUに送信することを含む。
【0127】
選択可能に、前記応答メッセージには、前記DUから前記論理チャネル再構築が必要なベアラに対し新たに割り当てたダウンリンク伝送アドレスが付帯されている。
【0128】
選択可能に、CUから送信されるチャネル再構築指示情報を受信した後に、前記方法において、前記チャネル再構築指示情報に基づき、前記論理チャネル再構築が必要なベアラに対し論理チャネル再構築処理を実行することをさらに含む。
【0129】
選択可能に、前記チャネル再構築指示情報に基づき、前記論理チャネル再構築が必要なベアラに対し論理チャネル再構築処理を実行することは、前記UEから受信した前記論理チャネル再構築が必要なベアラでのアップリンクPDCP PDUデータを前記CUに乱順に引き渡すことと、ダウンリンク伝送状態情報またはほかの新規データの伝送を要求する指示情報を前記CUに送信することと、前記論理チャネル再構築が必要なベアラに対応する各バッファエリアのすべてのデータパケットをクリアすることとを含む。
【0130】
選択可能に、前記ダウンリンク伝送状態情報は、古いデータ伝送終了指示情報を含む。
【0131】
上記実施例は、本開示のレイヤ2処理方法を説明した。以下、実施例および図面を通じて、本開示のCUとDUを説明する。
【0132】
図9に示すように、本開示の実施例は、有線インタフェース91と、メモリ92と、プロセッサ93と、トランシーバ94と、前記メモリ92に記憶されて前記プロセッサ93で実行可能なコンピュータプログラムを含むCUをさらに提供する。ここで、前記有線インタフェース91は、チャネル再構築指示情報をDUに送信し、前記DUから送信される応答メッセージを受信することに用いられる。前記プロセッサ93は、前記メモリ92からプログラムを読み取ることによって、前記応答メッセージに基づいてRRC再構成メッセージを生成するプロセスを実行することに用いられる。前記トランシーバ94は、前記RRC再構成メッセージをUEに送信することに用いられ、前記UEによって対応な処理が行われる。
【0133】
本開示の実施例のCUは、特定のレイヤ2行為を実行して異なる特性ニーズを満たすようにDUを制御し、DUも、CUからの指示に基づいて特定の行為を実行することができる。よって、CU-DUアーキテクチャではCUとDUとの連携を明確化して、ベアラ変換やセキュリティキー更新などを含む重要な機能を完成させ、システム効率を高め、ユーザ体験を向上させる。
【0134】
本開示の実施例において、選択可能に、前記有線インタフェース91は、さらに、前記DUによるレイヤ2リセット処理、または、前記DUによる同期再構成処理を指示するためのレイヤ2リセット指示情報または同期再構成指示情報を前記DUに送信することに用いられる。
【0135】
選択可能に、前記有線インタフェース91は、さらに、UEコンテキスト修正メッセージの1つの指示ビットによって、前記レイヤ2リセット指示情報または同期再構成指示情報を前記DUに送信すること、または、UE移動指令メッセージによって、前記レイヤ2リセット指示情報または同期再構成指示情報を前記DUに送信することに用いられる。
【0136】
選択可能に、前記有線インタフェース91は、さらに、UE移動指令メッセージにRRCメッセージを付帯しない方式で、前記レイヤ2リセット指示情報または同期再構成指示情報を前記DUに暗黙的に送信すること、または、切り替え先セルが現在のサービングセルであることをUE移動指令メッセージで明示的に示す方式で、前記レイヤ2リセット指示情報または同期再構成指示情報を前記DUに送信することに用いられる。
【0137】
選択可能に、前記有線インタフェース91は、さらに、前記DUから送信される同期構成パラメータ情報を受信することに用いられる。
【0138】
選択可能に、前記有線インタフェース91は、さらに、前記DUからRRCコンテナ方式で送信される前記同期構成パラメータ情報を受信することに用いられる。
【0139】
選択可能に、前記同期構成パラメータ情報は、同期用の専用アクセスリソース情報および/または新規目標リソースでのユーザIDを含む。
【0140】
選択可能に、前記応答メッセージには、前記DUから各DRBに新たに割り当てたダウンリンク伝送アドレスが付帯されている。
【0141】
選択可能に、レイヤ2リセット指示情報または同期再構成指示情報を前記DUに送信した後に、前記有線インタフェース91は、さらに、前記UEから受信したすべてのDRBでのアップリンクPDCP PDUデータを前記DUから受信し、前記DUから送信されるダウンリンク伝送状態情報またはほかの新規データの伝送を要求する指示情報を受信することに用いられる。
【0142】
選択可能に、DUから送信されるダウンリンク伝送状態情報またはほかの新規データの伝送を要求する指示情報を受信した後に、前記プロセッサ93は、さらに、すべてのDRBに対し新規キーをイネーブルにして暗号化及び復号を行うこと、または、前記DUからの応答メッセージに基づき、すべてのDRBに対し新規キーをイネーブルにして暗号化及び復号を行うこと、または、前記UEからのPDCP状態報告情報に基づき、すべてのDRBに対し新規キーをイネーブルにして暗号化及び復号を行うこと、または、前記UEからのRRC再構成完了メッセージに基づき、すべてのDRBに対し新規キーをイネーブルにして暗号化及び復号を行うこと、または、前記レイヤ2リセット指示情報または同期再構成指示情報の送信後にイネーブルにされたローカルタイマがタイムオーバーになると、すべてのDRBに対し新規キーをイネーブルにして暗号化及び復号を行うことに用いられる。
【0143】
選択可能に、前記ダウンリンク伝送状態情報は、古いデータ伝送終了指示情報を含む。
【0144】
選択可能に、DUから送信されるダウンリンク伝送状態情報またはほかの新規データの伝送を要求する指示情報を受信した後に、前記プロセッサ93は、さらに、任意の1つのDRBのダウンリンク伝送状態情報またはほかの新規データの伝送を要求する指示情報に基づき、すべてのSRBに対し新規キーをイネーブルにして暗号化及び復号を行うこと、または、前記DUからの応答メッセージに基づき、すべてのSRBに対し新規キーをイネーブルにして暗号化及び復号を行うこと、または、前記レイヤ2リセット指示情報または同期再構成指示情報の送信後にイネーブルにされたローカルタイマがタイムオーバーになると、すべてのSRBに対し新規キーをイネーブルにして暗号化及び復号を行うことに用いられる。
【0145】
選択可能に、前記UEによる対応な処理は、レイヤ2リセット処理またはすべてのベアラに対応する論理チャネルの再構築処理である。
【0146】
選択可能に、前記チャネル再構築指示情報は、論理チャネル再構築が必要なベアラを指示し、前記論理チャネル再構築が必要なベアラに対し論理チャネル再構築処理を実行するよう前記DUに指示することに用いられる。
【0147】
選択可能に、前記有線インタフェース91は、さらに、UEコンテキスト修正メッセージの1つの明示的な指示ビットによって、前記チャネル再構築指示情報を前記DUに送信すること、または、UEコンテキスト修正メッセージでDRBを追加または削除する方式で、前記チャネル再構築指示情報を前記DUに暗黙的に送信することに用いられる。
【0148】
選択可能に、前記有線インタフェース91は、さらに、前記DUから送信される新規の論理チャネルID情報を受信することに用いられる。
【0149】
選択可能に、前記有線インタフェース91は、さらに、前記DUからRRCコンテナ方式で送信される前記新規の論理チャネルID情報を受信することに用いられる。
【0150】
選択可能に、前記応答メッセージには、前記DUから前記論理チャネル再構築が必要なベアラに対し新たに割り当てたダウンリンク伝送アドレスが付帯されている。
【0151】
選択可能に、チャネル再構築指示情報をDUに送信した後に、前記有線インタフェース91は、さらに、前記UEから受信した前記論理チャネル再構築が必要なベアラでのアップリンクPDCP PDUデータを前記DUから受信し、前記DUから送信されるダウンリンク伝送状態情報またはほかの新規データの伝送を要求する指示情報を受信することに用いられる。
【0152】
選択可能に、DUから送信されるダウンリンク伝送状態情報またはほかの新規データの伝送を要求する指示情報を受信した後に、前記プロセッサ93は、さらに、前記アップリンクPDCP PDUデータに対応するPDUを処理することに用いられる。
【0153】
選択可能に、前記ダウンリンク伝送状態情報は、古いデータ伝送終了指示情報を含む。
【0154】
選択可能に、前記UEによる対応な処理は、前記論理チャネル再構築が必要なベアラに対応する論理チャネルの再構築処理である。
【0155】
図9において、バスアーキテクチャは、バス90で示される。バス90は、任意数の相互接続するバスとブリッジを含む。バス90は、プロセッサ93をはじめとする1つ又は複数のプロセッサとメモリ92をはじめとするメモリを含む各種類の回路が接続したものである。有線インタフェース91は、CUとDUとの間のインタフェースである。トランシーバ94は、送信器と受信機に分けられ、無線インタフェース通信に用いられる。トランシーバ94は、バス90を介してプロセッサ93とメモリ92に接続される。
【0156】
プロセッサ93は、バス90と通常の処理を管理する。メモリ92は、プロセッサ93による操作実行に使用されるデータを記憶できる。
【0157】
図10に示すように、本開示の実施例は、有線インタフェース111と、メモリ112と、プロセッサ113と、トランシーバ114と、前記メモリ112に記憶されて前記プロセッサ113で実行可能なコンピュータプログラムを含むDUをさらに提供する。ここで、前記有線インタフェース111は、CUから送信されるチャネル再構築指示情報を受信し、前記CUに応答メッセージを送信することに用いられる。前記CUは、前記応答メッセージに基づき、RRC再構成メッセージを生成し、前記RRC再構成メッセージをUEに送信し、前記UEによって対応な処理が行われる。
【0158】
本開示の実施例のDUは、CUに制御されて特定のレイヤ2行為を実行して異なる特性ニーズを満たす。よって、CU-DUアーキテクチャではCUとDUとの連携を明確化して、ベアラ変換やセキュリティキー更新などを含む重要な機能を完成させ、システム効率を高め、ユーザ体験を向上させる。
【0159】
本開示の実施例において、選択可能に、前記有線インタフェース111は、さらに、前記DUによるレイヤ2リセット処理、または、前記DUによる同期再構成処理を指示するためのレイヤ2リセット指示情報または同期再構成指示情報を前記CUから受信することに用いられる。
【0160】
選択可能に、前記有線インタフェース111は、さらに、前記CUからUEコンテキスト修正メッセージの1つの指示ビットによって送信される前記レイヤ2リセット指示情報または同期再構成指示情報を受信すること、または、前記CUからUE移動指令メッセージによって送信される前記レイヤ2リセット指示情報または同期再構成指示情報を受信することに用いられる。
【0161】
選択可能に、前記有線インタフェース111は、さらに、同期構成パラメータ情報を前記CUに送信することに用いられる。
【0162】
選択可能に、前記有線インタフェース111は、さらに、前記同期構成パラメータ情報をRRCコンテナ方式で前記CUに送信することに用いられる。
【0163】
選択可能に、前記応答メッセージには、前記DUから各DRBに新たに割り当てたダウンリンク伝送アドレスが付帯されている。
【0164】
選択可能に、前記CUから送信されるレイヤ2リセット指示情報または同期再構成指示情報を受信した後に、前記プロセッサ113は、さらに、前記レイヤ2リセット指示情報または同期再構成指示情報に基づき、レイヤ2リセット処理(すなわち同期再構成処理)を実行することに用いられる。
【0165】
選択可能に、前記有線インタフェース111は、さらに、エアインターフェース伝送を停止し、前記UEから受信したすべてのDRBでのアップリンクPDCP PDUデータを前記CUに乱順に引き渡し、ダウンリンク伝送状態情報またはほかの新規データの伝送を要求する指示情報を前記CUに送信することに用いられ、前記プロセッサ113は、前記UEに対応する各バッファエリアのすべてのデータパケットをクリアすることに用いられる。
【0166】
選択可能に、前記ダウンリンク伝送状態情報は、古いデータ伝送終了指示情報を含む。
【0167】
選択可能に、前記チャネル再構築指示情報は、論理チャネル再構築が必要なベアラを指示し、前記論理チャネル再構築が必要なベアラに対し論理チャネル再構築処理を実行するよう前記DUに指示することに用いられる。
【0168】
選択可能に、前記有線インタフェース111は、さらに、前記CUからUEコンテキスト修正メッセージの1つの明示的な指示ビットによって送信される前記チャネル再構築指示情報を受信すること、または、前記CUから、UEコンテキスト修正メッセージでDRBを追加または削除する方式で暗黙的に送信される前記チャネル再構築指示情報を受信することに用いられる。
【0169】
選択可能に、前記有線インタフェース111は、さらに、新規の論理チャネルID情報を前記CUに送信することに用いられる。
【0170】
選択可能に、前記有線インタフェース111は、さらに、前記新規の論理チャネルID情報をRRCコンテナ方式で前記CUに送信することに用いられる。
【0171】
選択可能に、前記応答メッセージには、前記DUから前記論理チャネル再構築が必要なベアラに対し新たに割り当てたダウンリンク伝送アドレスが付帯されている。
【0172】
選択可能に、CUから送信されるチャネル再構築指示情報を受信した後に、前記プロセッサ113は、さらに、前記チャネル再構築指示情報に基づき、前記論理チャネル再構築が必要なベアラに対し論理チャネル再構築処理を実行することに用いられる。
【0173】
選択可能に、前記有線インタフェース111は、さらに、前記UEから受信した前記論理チャネル再構築が必要なベアラでのアップリンクPDCP PDUデータを前記CUに乱順に引き渡し、ダウンリンク伝送状態情報またはほかの新規データの伝送を要求する指示情報を前記CUに送信することに用いられ、前記プロセッサ113は、さらに、前記論理チャネル再構築が必要なベアラに対応する各バッファエリアのすべてのデータパケットをクリアすることに用いられる。
【0174】
選択可能に、前記ダウンリンク伝送状態情報は、古いデータ伝送終了指示情報を含む。
【0175】
図11において、バスアーキテクチャは、バス110で示される。バス110は、任意数の相互接続するバスとブリッジを含む。バス110は、プロセッサ113をはじめとする1つ又は複数のプロセッサとメモリ112をはじめとするメモリを含む各種類の回路が接続したものである。有線インタフェース111は、CUとDUとの間のインタフェースである。トランシーバ114は、送信器と受信機に分けられ、無線インタフェース通信に用いられる。トランシーバ114は、バス110を介してプロセッサ113とメモリ112に接続される。
【0176】
プロセッサ113は、バス110と通常の処理を管理する。メモリ112は、プロセッサ113による操作実行に使用されるデータを記憶できる。
【0177】
また、本開示の実施例は、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサで実行可能なプログラムを含むネットワークユニットをさらに提供する。ここで、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されると、上記レイヤ2処理方法の実施例の各プロセスが実現され、かつ同じ技術効果を奏することができる。重複を避けるために、ここでは繰り返して記載しない。当該ネットワークユニットは、CUまたはDUである。
【0178】
具体的に、図11に示すように、本開示の実施例は、ネットワークユニットをさらに提供する。前記ネットワークユニットは、バス121と、トランシーバ122と、アンテナ123と、バスインタフェース124と、プロセッサ125と、メモリ126と、有線インタフェース127を含む。
【0179】
本開示の実施例において、前記ネットワークユニットは、メモリ126に記憶されてプロセッサ125で実行可能なコンピュータプログラムをさらに含む。
【0180】
前記ネットワークユニットがCUである場合、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサ125によって実行されると、チャネル再構築指示情報をDUに送信するステップと、前記DUから送信される応答メッセージを受信するステップと、前記応答メッセージに基づき、RRC再構成メッセージを生成するステップと、前記RRC再構成メッセージをUEに送信し、前記UEによって対応な処理が行われるステップとが実現される。
【0181】
前記ネットワークユニットがDUである場合、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサ125によって実行されると、CUから送信されるチャネル再構築指示情報を受信するステップと、前記CUに応答メッセージを送信するステップとが実現され、前記CUは、前記応答メッセージに基づき、RRC再構成メッセージを生成し、前記RRC再構成メッセージをUEに送信し、前記UEによって対応な処理が行われる。
【0182】
図11において、バスアーキテクチャ(バス121で示す)は、任意数の相互接続するバスとブリッジを含む。バス121は、プロセッサ125をはじめとする1つ又は複数のプロセッサとメモリ126をはじめとするメモリを含む各種類の回路が接続したものである。バス121は、周辺イクイップメント、レギュレーター、電力管理回路などの各種類のほかの回路を接続したものであってもよい。これらは、いずれも本分野の公知事項であり、本文においてさらなる記載をしない。バスインタフェース124により、バス121とトランシーバ122との間でインタフェースが提供される。トランシーバ122は、1つの部品であってもよく、複数の受信機および送信機などの複数の部品であってもよく、伝送媒体でほかの各種類の装置と通信するユニットとして提供される。プロセッサ125に処理されたデータは、アンテナ123を介して無線媒体で伝送される。さらに、アンテナ123は、データを受信し、データをプロセッサ125に伝送する。有線インタフェース127は、CU-DUアーキテクチャではCUとDUとの間のインタフェースである。
【0183】
プロセッサ125は、バス121と通常の処理を管理し、さらに計時、周囲インタフェース、電圧調節、電源管理およびほかの制御機能など、様々な機能も提供する。メモリ126は、プロセッサ125による操作実行に用いられるデータを記憶ことに用いられる。
【0184】
選択可能に、プロセッサ125は、CPU(Central Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)またはCPLD(Complex Programmable Logic Device)である。
【0185】
本開示の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。ここで、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記レイヤ2処理方法の実施例の各プロセスが実現され、かつ同じ技術効果を奏することもできる。重複を避けるために、ここでは繰り返して記載しない。
【0186】
具体的に、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体がCUに応用される場合、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、チャネル再構築指示情報をDUに送信するステップと、前記DUから送信される応答メッセージを受信するステップと、前記応答メッセージに基づき、RRC再構成メッセージを生成するステップと、前記RRC再構成メッセージをUEに送信し、前記UEによって対応な処理が行われるステップとが実現される。
【0187】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体がDUに応用される場合、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、CUから送信されるチャネル再構築指示情報を受信するステップと、前記CUに応答メッセージを送信するステップとが実現され、前記CUは、前記応答メッセージに基づき、RRC再構成メッセージを生成し、前記RRC再構成メッセージをUEに送信し、前記UEによって対応な処理が行われる。
【0188】
コンピュータ読み取り可能な媒体は、永久的媒体や非永久的媒体、リムーバブル媒体やナンリムーバブル媒体を含み、あらゆる方法や技術によって情報の記憶が実現される。情報は、コンピュータ読み取り可能な指令、データ構造、プログラムのモジュールまたはほかのデータである。コンピュータデバイスからアクセス可能な情報を記憶可能なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体の例は、PRAM、SRAM、DRAM、ほかのタイプのRAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ記憶媒体またはほかの内部記憶技術、CD-ROM、DVDまたはほかの光学的記憶媒体、磁気カセット式磁気テープ、磁気ディスクまたはほかの磁気記憶デバイスまたはほかの非伝送媒体を含むが、それらに限られない。本明細書での規定に基づき、コンピュータ読み取り可能な媒体は、変調されたデータ信号や搬送波など、一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体(transitory media)を含まない。
【0189】
なお、本明細書において、「含む」や「含有する」またはそれ以外のあらゆる変形用語は、非排他的に含むことを意味する。よって、一連の要素を含むプロセス、方法、モノまたは装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確に列挙されていない他の要素をさらに含み、またはこのようなプロセス、方法、モノまたは装置に固有の要素をさらに含む。特に限定されない限り、「…を1つ含む」の表現によって限定される要素について、当該要素を含むプロセス、方法、モノまたは装置に他の同一要素の存在を除外しない。
【0190】
上述した本開示の実施例の番号は、単に記載用のものであり、実施例の優劣を代表しない。
【0191】
以上の実施形態の記載から、上記実施例の方法が、ソフトウェアに必須の汎用ハードウェアプラットフォームの形態で実現され、もちろんハードウェアによっても実現されてもよく、多くの場合では前者がより好適な実施形態であることは、当業者にとって自明である。このような理解に基づき、本開示の技術手段の実質的または従来技術に貢献した部分は、ソフトウェアプロダクトの形式で現れる。当該コンピュータソフトウェアプロダクトは、記憶媒体(たとえばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、本開示の各実施例の方法を1台の端末機器(携帯電話、コンピュータ、サーバー、空調機またはネットワークデバイスなど)に実行させるいくつかの指令を含む。
【0192】
以上記載されたのは、本開示の好適な実施形態である。なお、当業者は、本開示に記載されている原理を逸脱せずに様々な改良や修飾をすることもできる。これらの改良や修飾も、本開示の保護範囲として見なされるべきである。
図1
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