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特許7082277会員サービス支援装置、会員サービス支援プログラム、及び会員サービス支援方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-31
(45)【発行日】2022-06-08
(54)【発明の名称】会員サービス支援装置、会員サービス支援プログラム、及び会員サービス支援方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/00 20120101AFI20220601BHJP
【FI】
G06Q30/00 300
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2018018036
(22)【出願日】2018-02-05
(65)【公開番号】P2019135583
(43)【公開日】2019-08-15
【審査請求日】2021-02-04
(73)【特許権者】
【識別番号】500175565
【氏名又は名称】株式会社ぐるなび
(74)【代理人】
【識別番号】100167302
【弁理士】
【氏名又は名称】種村 一幸
(74)【代理人】
【識別番号】100181869
【弁理士】
【氏名又は名称】大久保 雄一
(72)【発明者】
【氏名】滝 久雄
(72)【発明者】
【氏名】山田 篤史
【審査官】上嶋 裕樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-168895(JP,A)
【文献】特開2002-170021(JP,A)
【文献】特開2017-097806(JP,A)
【文献】なんでも買える・観られる・聴ける! 知っておきたいAmazonのイロハ,Mr.PC,日本,株式会社晋遊舎,2017年03月24日,第8巻,第5号,第76~79号
【文献】後藤 一喜,CRM実践講座 第94回,I.M.press,日本,株式会社アイ・エム・プレス,2008年03月25日,第143巻,第50~55頁
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
会員サービスを利用している有料会員による有料会員用特典の利用状況を管理する管理処理部と、
特定期間における前記利用状況に基づいて、前記有料会員用特典を利用したことにより当該特定期間において前記有料会員が得た利益を算出する算出処理部と、
前記特定期間において前記有料会員が得た利益の合計値が前記特定期間における前記有料会員の会費よりも大きい場合に、前記合計値を前記有料会員に提示する提示処理部と、
を備える会員サービス支援装置。
【請求項2】
前記提示処理部は、前記特定期間において前記有料会員が得た利益の合計値が前記特定期間における前記有料会員の会費以下の場合に、前記合計値を前記有料会員に提示しない、
請求項1に記載の会員サービス支援装置。
【請求項3】
前記会費が、予め定められた契約期間ごとに前記有料会員になるために必要な会費であり、
前記特定期間が、現在の契約期間である、
請求項1又は2に記載の会員サービス支援装置。
【請求項4】
前記提示処理部は、現在の契約期間における前記会費よりも前記合計値が大きくなく、且つ、現在の契約期間の開始日よりも前の日から現在までの拡張期間における前記会費よりも前記拡張期間において前記有料会員が得た利益の合計値が大きい場合に、当該拡張期間の合計値を前記有料会員に提示する、
請求項3に記載の会員サービス支援装置。
【請求項5】
前記有料会員用特典が割引特典であり、
前記算出処理部は、本来の請求金額に前記有料会員用特典に対応する割引率を乗算することによって、前記利益を算出する、
請求項1~4のいずれかに記載の会員サービス支援装置。
【請求項6】
前記算出処理部は、前記有料会員用特典として前記有料会員に付与されたポイントを金額に換算することによって、前記利益を算出する、
請求項1~5のいずれかに記載の会員サービス支援装置。
【請求項7】
前記算出処理部は、前記有料会員用特典を利用したことにより値引きされた金額と、前記有料会員に付与されたポイントを金額に換算した結果との合計金額を、前記利益として算出する、
請求項6に記載の会員サービス支援装置。
【請求項8】
前記提示処理部は、前記合計値から前記特定期間における前記有料会員の会費を減算した金額を、前記合計値とともに前記有料会員に提示する、
請求項1~7のいずれかに記載の会員サービス支援装置。
【請求項9】
前記提示処理部は、前記契約期間が終了する前の予め定められた提示タイミングで、前記合計値を前記有料会員に提示する、
請求項1~8のいずれかに記載の会員サービス支援装置。
【請求項10】
前記提示処理部は、前記有料会員による契約更新操作を受け付けるための契約更新受付ページにおいて、前記合計値を前記有料会員に提示する、
請求項1~9のいずれかに記載の会員サービス支援装置。
【請求項11】
一又は複数のプロセッサに、
会員サービスを利用している有料会員による有料会員用特典の利用状況を管理することと、
特定期間における前記利用状況に基づいて、前記有料会員用特典を利用したことにより当該特定期間において前記有料会員が得た利益を算出することと、
前記特定期間において前記有料会員が得た利益の合計値が前記特定期間における前記有料会員の会費よりも大きい場合に、前記合計値を前記有料会員に提示することと、
を実行させるための会員サービス支援プログラム。
【請求項12】
一又は複数のプロセッサが、
会員サービスを利用している有料会員による有料会員用特典の利用状況を管理することと、
特定期間における前記利用状況に基づいて、前記有料会員用特典を利用したことにより当該特定期間において前記有料会員が得た利益を算出することと、
前記特定期間において前記有料会員が得た利益の合計値が前記特定期間における前記有料会員の会費よりも大きい場合に、前記合計値を前記有料会員に提示することと、
実行する会員サービス支援方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、会員サービス支援装置、会員サービス支援プログラム、及び会員サービス支援方法に関する。
【背景技術】
【0002】
1ヶ月単位又は1年単位のように予め定められた契約期間を単位として当該契約期間の会費を支払った有料会員に対して、有料会員だけの特別な有料会員用特典を付与する会員サービスが存在する(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-078812号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般に、上記のような会員サービスでは、前記契約期間が終了するタイミングで、有料会員は、有料会員を継続するか退会するかを選択することができる。しかしながら、前記契約期間において有料会員が有料会員用特典を利用したことによって、前記契約期間における会費を上回る利益が生じていたとしても、有料会員がそのことを実感していなければ、有料会員を継続せずに退会してしまうことがある。
【0005】
本発明の目的は、有料会員の継続率を向上させることが可能な会員サービス支援装置、会員サービス支援プログラム、及び会員サービス支援方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る会員サービス支援装置は、会員サービスを利用している有料会員による有料会員用特典の利用状況を管理する管理処理部と、特定期間における前記利用状況に基づいて、前記有料会員用特典を利用したことにより当該特定期間において前記有料会員が得た利益を算出する算出処理部と、前記特定期間において前記有料会員が得た利益の合計値を前記有料会員に提示する提示処理部とを備える。
【0007】
本発明に係る会員サービス支援プログラムは、一又は複数のプロセッサに、会員サービスを利用している有料会員による有料会員用特典の利用状況を管理することと、特定期間における前記利用状況に基づいて、前記有料会員用特典を利用したことにより当該特定期間において前記有料会員が得た利益を算出することと、前記特定期間において前記有料会員が得た利益の合計値を前記有料会員に提示することとを実行させるための会員サービス支援プログラムである。
【0008】
本発明に係る会員サービス支援方法は、会員サービスを利用している有料会員による有料会員用特典の利用状況を管理することと、特定期間における前記利用状況に基づいて、前記有料会員用特典を利用したことにより当該特定期間において前記有料会員が得た利益を算出することと、前記特定期間において前記有料会員が得た利益の合計値を前記有料会員に提示することとを含む。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、有料会員の継続率を向上させることが可能な会員サービス支援装置、会員サービス支援プログラム、及び会員サービス支援方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本発明の実施の形態に係る会員サービス支援システムの構成を示すブロック図である。
図2図2は、本発明の実施の形態に係る会員サービス支援システムで使用されるユーザ情報の一例を示す図である。
図3図3は、本発明の実施の形態に係る会員サービス支援システムで使用されるクーポン情報の一例を示す図である。
図4図4は、本発明の実施の形態に係る会員サービス支援システムで使用される利用履歴情報の一例を示す図である。
図5図5は、本発明の実施の形態に係る会員サービス支援システムで使用される合計利益情報の一例を示す図である。
図6図6は、本発明の実施の形態に係る会員サービス支援装置で実行される会員サービス支援処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図7図7は、本発明の実施の形態に係る会員サービス支援装置で実行される提示処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図8図8は、本発明の実施の形態に係る会員サービス支援システムにおいてユーザ端末に表示される契約更新受付ページの一例を示す図である。
図9図9は、本発明の実施の形態に係る会員サービス支援システムにおいてユーザ端末に表示される契約更新受付ページの一例を示す図である。
図10図10は、本発明の実施の形態に係る会員サービス支援システムにおいてユーザ端末に表示される契約更新受付ページの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0012】
[会員サービス支援システム1]
図1に示すように、本発明の実施形態に係る会員サービス支援システム1は、会員サービス支援装置2と一又は複数のユーザ端末3とを含む。会員サービス支援装置2及びユーザ端末3は、インターネット、LAN、WAN、又は公衆電話回線などの通信網N1を介して通信可能である。
【0013】
会員サービス支援装置2は、飲食店などの店舗で利用可能なクーポン(電子クーポン又は紙のクーポン)を提供するクーポン提供業者によって管理されるサーバである。前記クーポン提供業者は、会員サービスを提供しており、有料会員又は無料会員として登録されたユーザに対して前記クーポンを提供する。前記クーポンには、有料会員にのみ提供される有料会員用クーポンと、全ての会員(すなわち、有料会員及び無料会員)に提供されるクーポンとが含まれる。有料会員用クーポンは、他のクーポンよりも得なクーポン(例えば、他のクーポンよりも割引率が高いクーポンなど)である。前記クーポン提供業者は、予め定められた契約期間(例えば、1年間)を単位として当該契約期間の会費(例えば、3,600円の年会費)を支払った有料会員に対して、有料会員だけの特別な有料会員用クーポンを付与する。有料会員用クーポンは、本発明における「有料会員用特典」の一例である。
【0014】
ところで、上記のような会員サービスでは、前記契約期間が終了するタイミングで、有料会員は、有料会員を継続するか退会するかを選択することができる。しかしながら、前記契約期間において有料会員が有料会員用クーポンを利用したことによって、前記契約期間における会費を上回る利益が生じていたとしても、有料会員がそのことを実感していなければ、有料会員を継続せずに退会してしまうことがある。これに対して、本実施形態に係る会員サービス支援システム1によれば、有料会員の継続率を向上させることが可能である。
【0015】
[会員サービス支援装置2]
図1に示されるように、会員サービス支援装置2は、制御部21、記憶部22、操作表示部23、及び通信I/F24を備える。なお、会員サービス支援装置2は、1台のコンピュータに限らず、複数台のコンピュータが協働して動作するコンピュータシステムであってもよい。また、会員サービス支援装置2で実行される各種の処理は、一又は複数のプロセッサによって分散して実行されてもよい。
【0016】
通信I/F24は、会員サービス支援装置2を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介してユーザ端末3などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インタフェースである。
【0017】
操作表示部23は、各種の情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルなどの操作部とを備えるユーザインタフェースである。
【0018】
記憶部22は、各種の情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)などの不揮発性の記憶部である。具体的に、記憶部22には、ユーザ情報D1、クーポン情報D2、利用履歴情報D3、合計利益情報D4などのデータが記憶される。ここに、図2はユーザ情報D1の一例を示す図、図3はクーポン情報D2の一例を示す図である。また、図4は利用履歴情報D3の一例を示す図、図5は合計利益情報D4の一例を示す図である。
【0019】
図2に示されるように、ユーザ情報D1には、前記会員サービスに登録されているユーザごとに、対応する「ユーザID」、「パスワード」、「会員種別」、及び「契約期間満了日」の情報が含まれる。「ユーザID」は、前記ユーザを識別するための識別情報である。「ユーザID」及び「パスワード」は、前記ユーザのログイン処理で使用される。「会員種別」は、前記ユーザが有料会員及び無料会員のいずれの会員であるかを示す。「契約期間満了日」は、前記ユーザが有料会員に登録している場合の契約期間の満了日を示す。
【0020】
図3に示されるように、クーポン情報D2には、前記クーポン提供業者が提供可能なクーポンごとに、対応する「クーポンID」、「対象店舗」、「値引き額」、及び「対象ユーザ」の情報が含まれる。「クーポンID」は、前記クーポンを識別するための識別情報である。「対象店舗」は、前記クーポンを利用可能な店舗を示す。「値引き額」は、前記クーポンを利用した場合に、本来の請求料金から差し引かれる値引き額である。なお、他の実施形態では、クーポン情報D2に「割引率」の情報が含まれていてもよい。すなわち、前記クーポンには、本来の請求料金から特定の割引率で料金が値引かれる「割引クーポン」(例えば、「40%割引クーポン」など)が含まれてもよい。「割引クーポン」は、本発明における「割引特典」の一例である。「対象ユーザ」は、前記クーポンの提供対象となるユーザの会員種別を示す。例えば、クーポンIDが「0002」であるクーポンは、有料会員のみに提供される有料会員用クーポンである。一方、クーポンIDが「0001」であるクーポンは、全ての会員に提供される、すなわち有料会員だけでなく無料会員にも提供されるクーポンである。
【0021】
利用履歴情報D3は、前記有料会員用クーポンの利用履歴を示す。いずれかの有料会員によっていずれかの有料会員用クーポンが利用されるごとに利用履歴情報D3に新たなレコードが追加される。図4に示されるように、利用履歴情報D3には、「利用日」、「ユーザID」、「クーポンID」、及び「利益」の情報が含まれる。「利用日」は、前記有料会員用クーポンが利用された日付を示す。「ユーザID」は、前記有料会員用クーポンを利用したユーザ(有料会員)を識別するための識別情報である。「クーポンID」は、前記有料会員用クーポンを識別するための識別情報である。「利益」は、前記有料会員用クーポンを利用したことにより前記ユーザ(有料会員)が得た利益を示す。例えば、「1,500円引きクーポン」が利用された場合、前記利益は1,500円となる。また、本来の請求料金が5,000円であるときに「40%割引クーポン」が利用された場合、前記利益は2,000円(すなわち、5,000円の40%)となる。
【0022】
図5に示されるように、合計利益情報D4には、前記有料会員ごとに、対応する「ユーザID」、「今期合計利益」、及び「前記合計利益」の情報が含まれる。「ユーザID」は、前記有料会員を識別するための識別情報である。「今期合計利益」は、現在の契約期間において前記有料会員用クーポンを利用したことにより前記有料会員が得た利益の合計値を示す。「前記合計利益」は、前回の契約期間(すなわち、現在の契約期間の1つ前の契約期間)において前記有料会員用クーポンを利用したことにより前記有料会員が得た利益の合計値を示す。なお、図5における「ユーザE」は、有料会員になって1年目のユーザーであるため、「ユーザE」については「前期合計利益」の値が存在しない。なお、「今期合計利益」及び「前期合計利益」には、対応する契約期間に前記クーポン提供会社から前記有料会員に付与されたポイントに対応する利益が含まれてもよい。例えば、現在の契約期間において前記クーポン提供会社から前記有料会員に対して、1ポイントが1円の価値を有するポイントが500ポイント付与された場合、「今期合計利益」には、前記500ポイントに対応する500円の利益が含まれてもよい。前記クーポン提供会社から前記有料会員に付与されるポイントは、本発明における「有料会員用特典」の一例である。なお、前記ポイントは、例えば有料会員への登録時に前記有料会員全員に共通に付与されるポイントであってもよいし、飲食店などでの支払金額に応じて前記有料会員に付与されるポイントであってもよい。なお、有料会員に対して、無料会員を含む全ての会員に共通に付与される共通ポイントに加えて、特別ポイント(例えば、前記共通ポイントと同数のポイント)が付与されることがある。この場合、「今期合計利益」及び「前期合計利益」には、前記共通ポイントと前記特別ポイントとを合計した合計ポイントに対応する利益が含まれてもよいし、前記特別ポイントに対応する利益のみが含まれてもよい。
【0023】
なお、他の実施形態として、ユーザ情報D1、クーポン情報D2、利用履歴情報D3、合計利益情報D4などの情報の一部又は全部が、会員サービス支援装置2から通信網N1を介してアクセス可能な他のサーバに記憶されていることも考えられる。そして、会員サービス支援装置2の制御部21は、前記サーバから各種の情報を取得して、後述の会員サービス支援処理(図6及び図7参照)などの各処理を実行してもよい。
【0024】
なお、記憶部22には、制御部21に後述の会員サービス支援処理(図6及び図7参照)を実行させるための会員サービス支援プログラムなどの制御プログラムが記憶されている。例えば、前記会員サービス支援プログラムは、CD又はDVDなどのコンピュータ読取可能な記録媒体に非一時的に記録されており、会員サービス支援装置2が備えるCDドライブ又はDVDドライブなどの読取装置(不図示)で読み取られて記憶部22に記憶される。
【0025】
制御部21は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサである。前記ROMは、前記CPUに各種の演算処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶される不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部21は、前記ROM又は記憶部22に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより会員サービス支援装置2を制御する。
【0026】
具体的に、制御部21は、図1に示されるように、管理処理部211、算出処理部212、提示処理部213などの各種の処理部を含む。なお、制御部21は、前記CPUで前記会員サービス支援プログラムに従った各種の処理を実行することによって前記各種の処理部として機能する。また、制御部21に含まれる一部又は全部の処理部が電子回路で構成されていてもよい。なお、前記会員サービス支援プログラムは、複数のプロセッサを前記各種の処理部として機能させるためのプログラムであってもよい。
【0027】
管理処理部211は、会員サービスを利用している有料会員による有料会員用クーポンの利用状況を管理する。例えば、前記有料会員により前記有料会員用クーポンが利用された場合に、前記有料会員用クーポンが利用された店舗の店舗端末(不図示)から会員サービス支援装置2に前記有料会員のユーザIDと前記有料会員用クーポンのクーポンIDとが送信されてもよい。また、前記店舗端末から会員サービス支援装置2に、必要に応じて、本来の請求料金又は値引き後の請求料金の情報が送信されてもよい。そして、管理処理部211は、前記店舗端末から受信されるユーザID、クーポンID、請求料金の情報などに基づいて、利用履歴情報D3に新たなレコードを追加してもよい。なお、他の実施形態では、前記有料会員により前記有料会員用クーポンが利用された場合に、前記有料会員のユーザ端末3から会員サービス支援装置2に前記有料会員のユーザIDと前記有料会員用クーポンのクーポンIDとが送信されてもよい。
【0028】
算出処理部212は、特定期間における前記利用状況(例えば、利用履歴情報D3に含まれる情報)に基づいて、前記有料会員用クーポンを利用したことにより当該特定期間において前記有料会員が得た利益を算出する。具体的に、算出処理部212は、前記特定期間に前記有料会員が利用した前記有料会員用クーポン各々について、当該有料会員用クーポンを利用した場合に得られる利益を算出する。前記有料会員用クーポンを利用した場合に得られる利益は、例えば、前記有料会員用クーポンに対応する値引き額である。なお、前記有料会員用クーポンが「割引クーポン」である場合は、前記有料会員用クーポンを利用した場合に得られる利益は、本来の請求金額に前記有料会員用クーポンに対応する割引率を乗算した金額となる。例えば、前記有料会員用クーポンに対応する割引率が50%であり、本来の請求金額が8,000円である場合、前記有料会員用クーポンを利用した場合に得られる利益は4,000円となる。
【0029】
なお、算出処理部212は、有料会員用特典として前記有料会員に付与されたポイント(例えば、前記合計ポイント又は前記特別ポイント)を金額に換算することによって、前記利益を算出してもよい。また、算出処理部212は、前記有料会員用クーポンを利用したことにより値引きされた金額と、前記有料会員に付与されたポイントを金額に換算した結果との合計金額を、前記利益として算出してもよい。例えば、前記有料会員用クーポンを利用したことにより、本来の請求金額から1,000円が値引きされ、値引き後の請求金額の支払により前記有料会員に50ポイント(例えば、50円に相当するポイント)が付与された場合、前記有料会員用クーポンを利用したことにより前記有料会員が得た利益は1,050円となる。
【0030】
提示処理部213は、前記特定期間において前記有料会員が得た利益の合計値を前記有料会員に提示する。例えば、提示処理部213は、前記特定期間における前記有料会員の会費と前記合計値とが特定の関係を満たす場合(例えば、前記会費よりも前記合計値が大きい場合)に、前記合計値を前記有料会員に提示する。これにより、前記特定期間における会費を上回る利益が生じていることを前記有料会員に実感させることができ、有料会員の継続率を向上させることができる。
【0031】
前記特定期間は、例えば、現在の契約期間である。提示処理部213は、現在の契約期間における前記有料会員の会費(例えば、契約期間が1年単位である場合は年会費)よりも前記合計値が大きい場合に、前記合計値を前記有料会員に提示してもよい(図8参照)。また、提示処理部213は、現在の契約期間における前記会費よりも前記合計値が大きくなく、且つ、現在の契約期間の開始日よりも前の日から現在までの拡張期間(例えば、現在の契約期間と1つ前の契約期間とを合わせた期間)における前記会費よりも前記拡張期間において前記有料会員が得た利益の合計値が大きい場合に、当該拡張期間の合計値を前記有料会員に提示してもよい(図9参照)。これにより、現在の契約期間における利益の合計値が会費を上回っていない場合であっても、前記拡張期間における利益の合計値が当該拡張期間の会費を上回っている場合には、その旨を前記有料会員に実感させることができ、有料会員の継続率を向上させることができる。
【0032】
なお、提示処理部213は、前記合計値から前記特定期間における前記有料会員の会費を減算した金額を、前記合計値とともに前記有料会員に提示してもよい(図8参照)。これにより、前記有料会員は、前記合計値から前記会費を差し引いた金額(すなわち、前記有料会員にとっての実質的な利益)を容易に把握することができる。
【0033】
提示処理部213は、前記契約期間が終了する前の予め定められた提示タイミングで、前記合計値を前記有料会員に提示してもよい。前記提示タイミングは、例えば、予め定められた契約更新受付期間(例えば、契約期間満了日の1ヶ月前から契約期間満了日当日までの期間)であってもよい。提示処理部213は、前記有料会員による契約更新操作を受け付けるための契約更新受付ページP11(図8参照)において、前記合計値を前記有料会員に提示してもよい。これにより、有料会員の継続率を向上させることができる。
【0034】
[ユーザ端末3]
図1に示されるように、ユーザ端末3は、制御部31、記憶部32、操作表示部33、及び通信I/F34などを備える。ユーザ端末3は、例えば携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、又はパーソナルコンピュータのような情報処理装置である。
【0035】
ユーザ端末3のユーザは、ユーザ端末3に表示された所定のログインページにおいてユーザID及びパスワードを入力することにより会員サービス支援装置2にログインする。これにより、会員サービス支援装置2の制御部21は、ログイン中のユーザを識別することが可能である。
【0036】
通信I/F34は、ユーザ端末3を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介して会員サービス支援装置2などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インタフェースである。
【0037】
操作表示部33は、各種のウェブページなどの情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルなどの操作部とを備えるユーザインタフェースである。
【0038】
記憶部32は、各種の情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)又はフラッシュメモリーなどの不揮発性の記憶部である。例えば、記憶部32には、ブラウザプログラム等の制御プログラムが記憶される。具体的に、前記ブラウザプログラムは、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)等の通信プロトコルに従って会員サービス支援装置2等の外部装置との間で通信処理を制御部31に実行させるための制御プログラムである。
【0039】
制御部31は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶された不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部31は、前記ROM又は記憶部32に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することによりユーザ端末3を制御する。
【0040】
具体的に、制御部31は、記憶部32に記憶されている前記ブラウザプログラムに従って各種の処理を実行することによりブラウザ処理部311として機能する。ブラウザ処理部311は、会員サービス支援装置2から通信網N1を介して提供されるウェブページを操作表示部33に表示させ、操作表示部33に対する操作を会員サービス支援装置2に入力するブラウザ処理を実行することが可能である。なお、制御部31に含まれる一部又は全部の処理部は電子回路で構成されていてもよい。
【0041】
[会員サービス支援処理]
以下、図6及び図7を参照しつつ、会員サービス支援装置2の制御部21によって実行される会員サービス支援処理について説明する。会員サービス支援装置2の制御部21により前記会員サービス支援プログラムの実行が開始されると、前記会員サービス支援処理が開始される。
【0042】
なお、本発明は、当該会員サービス支援処理に含まれる一又は複数のステップを実行する会員サービス支援方法の発明として捉えることができ、ここで説明する当該会員サービス支援処理に含まれる一又は複数のステップが適宜省略されてもよい。なお、前記会員サービス支援処理における各ステップは同様の作用効果を生じる範囲で実行順序が異なってもよい。さらに、ここでは制御部21によって当該会員サービス支援処理における各ステップが実行される場合を例に挙げて説明するが、複数のプロセッサによって当該会員サービス支援処理における各ステップが分散して実行される会員サービス支援方法も他の実施形態として考えられる。
【0043】
<ステップS1>
ステップS1において、制御部21は、いずれかの有料会員用クーポンが利用されたか否かを判断する。例えば、制御部21は、有料会員用クーポンが利用された店舗の店舗端末(不図示)から前記有料会員用クーポンを利用した有料会員のユーザIDと前記有料会員用クーポンのクーポンIDとを受信した場合に、いずれかの有料会員用クーポンが利用されたと判断する。なお、制御部21は、有料会員用クーポンを利用した有料会員のユーザ端末3から、前記有料会員のユーザIDと前記有料会員用クーポンのクーポンIDとを受信した場合に、いずれかの有料会員用クーポンが利用されたと判断してもよい。そして、いずれかの有料会員用クーポンが利用されたと判断されると(S1:Yes)、処理がステップS2に移行する。一方、いずれの有料会員用クーポンも利用されていないと判断されると(S1:No)、処理がステップS5に移行する。当該ステップS1の処理は、制御部21の管理処理部211により実行される。
【0044】
<ステップS2>
ステップS2において、制御部21は、前記有料会員用クーポンの利用により前記有料会員が得た利益を算出する。例えば、前記有料会員用クーポンが「1,000円引きクーポン」である場合、前記利益は1,000円となる。なお、前記有料会員用クーポンが「割引クーポン」である場合は、前記利益は、本来の請求金額に前記有料会員用クーポンに対応する割引率を乗算した金額となる。前記請求金額の情報は、例えば、前記有料会員用クーポンが利用された店舗の店舗端末から受信される。なお、前記有料会員用クーポンが特定商品を無料でもらえる「無料クーポン」である場合は、前記利益は、前記特定商品の価格と同額となる。当該ステップS2の処理は、制御部21の算出処理部212により実行される。
【0045】
<ステップS3>
ステップS3において、制御部21は、前記ステップS3で算出された利益に基づいて、利用履歴情報D3を更新する。具体的には、制御部21は、現在の日付の情報と、前記店舗端末から受信したユーザID及びクーポンIDと、前記ステップS3で算出された利益の情報とを含む新たなレコードを利用履歴情報D3に追加する。当該ステップS3の処理は、制御部21の算出処理部212により実行される。
【0046】
<ステップS4>
ステップS4において、制御部21は、前記ステップS3で算出された利益に基づいて、合計利益情報D4を更新する。具体的には、制御部21は、合計利益情報D4において、前記店舗端末から受信したユーザIDに対応する有料会員の「今期合計利益」の金額に、前記ステップS3で算出された利益を加算する。当該ステップS4の処理は、制御部21の算出処理部212により実行される。
【0047】
<ステップS5>
ステップS5において、制御部21は、いずれかの有料会員に対してポイントが付与されたか否かを判断する。なお、有料会員へのポイントの付与方法は任意である。例えば、予め定められた日(例えば、毎月1日など)に一定のポイント(例えば、100ポイント)が有料会員に付与されてもよい。また、有料会員用クーポンを利用した場合に、支払金額に応じたポイントが有料会員に付与されてもよい。そして、いずれかの有料会員にポイントが付与されたと判断されると(S5:Yes)、処理がステップS6に移行する。一方、いずれの有料会員にもポイントが付与されていないと判断されると(S5:No)、処理がステップS8に移行する。
【0048】
なお、有料会員にポイントを付与する機能は、会員サービス支援装置2自身が備えていてもよいし、会員サービス支援装置2とは独立したサーバが備えていてもよい。前記サーバによって有料会員にポイントが付与される場合、前記有料会員のユーザIDと、当該有料会員に付与されたポイント数を示す情報とが、前記サーバから会員サービス支援装置2に送信される。
【0049】
<ステップS6>
ステップS6において、制御部21は、前記有料会員に付与されたポイントを金額に換算する。例えば、1ポイントが1円の価値を有する場合、制御部21は、50ポイントを50円に換算する。また、1ポイントが10円の価値を有する場合、制御部21は、50ポイントを500円に換算する。
【0050】
<ステップS7>
ステップS7において、制御部21は、前記ステップS6で換算された金額に基づいて、合計利益情報D4を更新する。具体的には、制御部21は、合計利益情報D4において、前記ポイントが付与された有料会員の「今期合計利益」の金額に、前記ステップS6で算出された金額を加算する。
【0051】
<ステップS8>
ステップS8において、制御部21は、有料会員により操作されるユーザ端末3から契約更新受付ページへのアクセス要求を受信したか否かを判断する。そして、契約更新受付ページへのアクセス要求を受信したと判断されると(S8:Yes)、処理がステップS9に移行する。一方、契約更新受付ページへのアクセス要求を受信していないと判断されると(S8:No)、処理が前記ステップS1に戻る。
【0052】
<ステップS9>
ステップS9において、制御部21は、提示処理を実行する。そして、処理が前記ステップS1に戻る。なお、制御部21は、有料会員により操作されるユーザ端末3から契約更新受付ページへのアクセス要求を受信した場合に、ユーザ端末3ごとに対応する提示処理を個別に実行する。即ち、制御部21は、複数のユーザ端末3に対応する前記提示処理を時分割によって略並行して実行することがある。また、当該提示処理は、ユーザ端末3の所定の操作によって途中で終了されることがある。以下、図7を参照しつつ、前記ステップS9において実行される提示処理の詳細について説明する。
【0053】
<ステップS11>
ステップS11において、制御部21は、前記ユーザ端末3を操作している有料会員の今期の合計利益が、今期の会費よりも大きいか否かを判断する。前記有料会員の今期の合計利益は、合計利益情報D4において、前記有料会員に対応する「今期合計利益」として示される金額である。今期の会費は、例えば、契約期間が1年単位である場合は、予め定められた年会費である。そして、今期の合計利益が今期の会費よりも大きいと判断されると(S11:Yes)、処理がステップS12に移行する。一方、今期の合計利益が今期の会費以下であると判断されると(S11:No)、処理がステップS14に移行する。
【0054】
<ステップS12>
ステップS12において、制御部21は、前記有料会員の今期の合計利益の情報を含む第1メッセージM1を生成する。例えば、制御部21は、合計利益情報D4に基づいて、図8に示されるような第1メッセージM1を生成する。図8に示される第1メッセージM1には、ユーザBの今期の合計利益(ここでは、7,500円)の情報が含まれる。また、図8に示される第1メッセージM1には、ユーザBの今期の合計利益から今期の会費(ここでは、3,600円)を差し引いた金額(ここでは、3,900円)の情報も含まれる。
【0055】
<ステップS13>
ステップS13において、制御部21は、前記ステップS12で生成された第1メッセージM1を含む契約更新受付ページP11(図8参照)を表示する。具体的に、制御部21は、契約更新受付ページP11に対応するHTMLデータをユーザ端末3に送信する。その結果、ユーザ端末3の操作表示部33に契約更新受付ページP11が表示される。このようにして、前記有料会員に対して、当該有料会員の今期の合計利益が提示される。なお、契約更新受付ページP11には、有料会員を継続するための操作キーK1が含まれている。当該操作キーK1が操作されると、制御部21は、契約更新操作が行われたと判断して、契約更新処理を実行する。そして、前記提示処理が終了される。当該ステップS13の処理は、制御部21の提示処理部213により実行される。
【0056】
<ステップS14>
一方、ステップS14において、制御部21は、前記ユーザ端末3を操作している有料会員の今期及び前期の合計利益(すなわち、今期の合計利益と前期の合計利益との合計値)が、今期及び前期の会費(すなわち、今期の会費と前期の会費との合計値)よりも大きいか否かを判断する。前記有料会員の今期の合計利益は、合計利益情報D4において、前記有料会員に対応する「今期合計利益」として示される金額であり、前記有料会員の前期の合計利益は、合計利益情報D4において、前記有料会員に対応する「前期合計利益」として示される金額である。今期の会費は、例えば、契約期間が1年単位である場合は、予め定められた年会費である。前期の会費も同様である。そして、今期及び前期の合計利益が今期及び前期の会費よりも大きいと判断されると(S14:Yes)、処理がステップS15に移行する。一方、今期及び前期の合計利益が今期及び前期の会費以下であると判断されると(S14:No)、処理がステップS17に移行する。
【0057】
<ステップS15>
ステップS15において、制御部21は、前記有料会員の今期及び前期の合計利益の情報を含む第2メッセージM2を生成する。例えば、制御部21は、合計利益情報D4に基づいて、図9に示されるような第2メッセージM2を生成する。図9に示される第2メッセージM2には、ユーザDの今期及び前期の合計利益(ここでは、8,800円)の情報が含まれる。また、図9に示される第2メッセージM2には、ユーザDの今期及び前期の合計利益から今期及び前期の会費(ここでは、7,200円)を差し引いた金額(ここでは、1,600円)の情報も含まれる。
【0058】
<ステップS16>
ステップS16において、制御部21は、前記ステップS15で生成された第2メッセージM2を含む契約更新受付ページP12(図9参照)を表示する。具体的に、制御部21は、契約更新受付ページP12に対応するHTMLデータをユーザ端末3に送信する。その結果、ユーザ端末3の操作表示部33に契約更新受付ページP12が表示される。このようにして、前記有料会員に対して、当該有料会員の今期及び前期の合計利益が提示される。なお、契約更新受付ページP12には、有料会員を継続するための操作キーK1が含まれている。当該操作キーK1が操作されると、制御部21は、契約更新操作が行われたと判断して、契約更新処理を実行する。そして、前記提示処理が終了される。当該ステップS16の処理は、制御部21の提示処理部213により実行される。
【0059】
<ステップS17>
一方、ステップS17において、制御部21は、契約更新受付ページP13(図10参照)を表示する。具体的に、制御部21は、契約更新受付ページP13に対応するHTMLデータをユーザ端末3に送信する。その結果、ユーザ端末3の操作表示部33に契約更新受付ページP13が表示される。なお、契約更新受付ページP13には、有料会員を継続するための操作キーK1が含まれている。当該操作キーK1が操作されると、制御部21は、契約更新操作が行われたと判断して、契約更新処理を実行する。そして、前記提示処理が終了される。
【0060】
以上説明したように、本実施形態に係る会員サービス支援システム1では、契約更新受付ページP11を通じて今期の合計利益(すなわち、現在の契約期間において有料会員が得た利益の合計値)が前記有料会員に提示される。よって、今期の合計利益が今期の会費を上回っている場合に、そのことを前記有料会員に実感させることができ、有料会員の継続率を向上させることが可能である。
【0061】
また、本実施形態に係る会員サービス支援システム1では、契約更新受付ページP12を通じて今期及び前期の合計利益(すなわち、現在の契約期間において有料会員が得た利益と1つ前の契約期間において有料会員が得た利益との合計値)が前記有料会員に提示される。よって、今期及び前期の合計利益が今期及び前期の会費を上回っている場合に、そのことを前記有料会員に実感させることができ、有料会員の継続率を向上させることが可能である。
【0062】
[変形例]
なお、本実施形態では、契約更新受付ページP11を通じて今期の合計利益が有料会員に提示されるが、本発明はこれに限定されない。他の実施形態では、契約更新受付ページP11以外の任意のウェブページ(例えば、有料会員がログインした直後に表示されるトップページなど)を通じて今期の合計利益が有料会員に提示されてもよい。また、会員サービス支援装置2からユーザ端末3宛てに送信される電子メールを通じて、今期の合計利益が前記有料会員に提示されてもよい。
【0063】
また、本実施形態では、いずれかの有料会員用クーポンが利用されるごとに、前記ステップS4の処理が実行されて、合計利益情報D4が更新されるが、本発明はこれに限定されない。他の実施形態では、有料会員が操作するユーザ端末3から契約更新受付ページへのアクセス要求を受信した場合に、利用履歴情報D3に基づいて合計利益情報D4が更新されてもよい。
【0064】
また、本実施形態では、有料会員用クーポンを利用したことにより有料会員が得た利益の合計値が前記有料会員に提示されるが、前記合計値には、有料会員に対して提供される任意の特典(例えば、物品、ポイント、サービスなど)による利益が含まれてもよい。
【符号の説明】
【0065】
1 会員サービス支援システム
2 会員サービス支援装置
21 制御部
211 管理処理部
212 算出処理部
213 提示処理部
3 ユーザ端末
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10