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特許7082382駆動ユニットを着脱自在とした回転ロッドコンベヤ 並びにこれを具えた容器処理装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-31
(45)【発行日】2022-06-08
(54)【発明の名称】駆動ユニットを着脱自在とした回転ロッドコンベヤ 並びにこれを具えた容器処理装置
(51)【国際特許分類】
   B65G 13/04 20060101AFI20220601BHJP
【FI】
B65G13/04
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2020138507
(22)【出願日】2020-08-19
(65)【公開番号】P2022034691
(43)【公開日】2022-03-04
【審査請求日】2021-02-18
(73)【特許権者】
【識別番号】595012121
【氏名又は名称】株式会社加藤製缶鉄工所
(74)【代理人】
【識別番号】100086438
【弁理士】
【氏名又は名称】東山 喬彦
(74)【代理人】
【識別番号】100217168
【弁理士】
【氏名又は名称】東山 裕樹
(72)【発明者】
【氏名】加藤 勉
【審査官】福島 和幸
(56)【参考文献】
【文献】特開平9-255152(JP,A)
【文献】中国実用新案第211418676(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 13/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレームに対し、適宜の長さを有する円形断面のロッド本体が複数本、並設状態に回転自在に支持され、
この並設された複数本のロッド本体の上面がコンベヤの搬送面を構成するとともに、
各ロッド本体は、回転駆動機構によって各々が同じ向きに回転駆動され、
これにより搬送面上の被搬送物をロッド本体の並設方向に搬送するように構成された回転ロッドコンベヤにおいて、
前記回転駆動機構は、ロッド本体に対し着脱自在の駆動ユニットとして構成されていることを特徴とする、駆動ユニットを着脱自在とした回転ロッドコンベヤ。

【請求項2】
前記並設されたロッド本体は、一端に回転駆動の入力端が設定された群に属するものと、他端に回転駆動の入力端が設定された群に属するものとが交互に設けられていることを特徴とする請求項1記載の、駆動ユニットを着脱自在とした回転ロッドコンベヤ。

【請求項3】
前記一端に回転駆動の入力端が設定されたロッド本体の群と、他端に回転駆動の入力端が設定されたロッド本体の群とは、更に別々の駆動源によって駆動される二つの群に分けられることを特徴とする請求項2記載の、駆動ユニットを着脱自在とした回転ロッドコンベヤ。

【請求項4】
前記ロッド本体が形成する搬送面は、被搬送物の底面がロッド本体に対し少なくとも二点以上接触し、搬送中の被搬送物が転倒しない見掛け平滑面として構成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の、駆動ユニットを着脱自在とした回転ロッドコンベヤ。

【請求項5】
前記見掛け平滑面は、側面視、下方先端が直角を成す深さゲージを、隣接するロッド本体間に真っ直ぐ差し込んだ際、搬送面から深さゲージの先端までの深さ寸法が3.4mm~5.5mmに設定されることを特徴とする請求項4記載の、駆動ユニットを着脱自在とした回転ロッドコンベヤ。

【請求項6】
前記ロッド本体の配設ピッチ寸法は、ロッド本体の直径比で1.1~1.5の範囲に設定されることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の、駆動ユニットを着脱自在とした回転ロッドコンベヤ。

【請求項7】
前記ロッド本体の長さ寸法は、ロッド本体の直径比で50~2000の範囲に設定されることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の、駆動ユニットを着脱自在とした回転ロッドコンベヤ。

【請求項8】
前記各ロッド本体の直径は、3mm~20mmに設定されることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項記載の、駆動ユニットを着脱自在とした回転ロッドコンベヤ。

【請求項9】
前記搬送面は、短寸の搬送方向寸法を有するユニットコンベヤを一単位とし、これを複数連続させることによって構成され、このユニットコンベヤは、搬送方向寸法が100mm~500mmに設定されることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項記載の、駆動ユニットを着脱自在とした回転ロッドコンベヤ。

【請求項10】
前記請求項1から9のいずれか1項記載の回転ロッドコンベヤを、熱処理装置またはアキューム装置の搬送機器として適用したことを特徴とする容器処理装置。

【請求項11】
前記熱処理装置は、熱処理を行わない場合においてアキューム装置の作用を兼用するものであることを特徴とする請求項10記載の容器処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自立安定性の低い被搬送物を搬送するのに適したコンベヤ装置に関するものであって、特に駆動ユニットを着脱自在として搬送ラインのメンテナンス性を向上させるようにした新規な回転ロッドコンベヤ並びにこれを具えた容器処理装置に係るものである。
【背景技術】
【0002】
例えば工場でペットボトルや缶、ビン等の容器に飲料が充填された飲料容器は、その後、殺菌処理を受けるためにパストライザ等の熱処理装置に送られる。
このようなパストライザ等を具えた殺菌処理ラインでは、容器が一般的に縦長で安定性が低いことから、転倒等のおそれを回避するためコンベヤ装置に多くの工夫が施されている。
具体的には、搬送機器として小径のロッド本体を、比較的短いピッチで多数並設して成る回転ロッドコンベヤを適用することが案出されている(特許文献1参照)。この回転ロッドコンベヤは、密に並設された小径のロッド本体を、回転駆動機構によって全て同じ向きに回転させることにより、ロッド本体上面に載置した被搬送物を転倒させることなく一定方向に搬送するコンベヤであり、多数のロッド本体を密に並設して成る搬送面は、見掛け平滑面として構成されている。
【0003】
もちろん密に並設された小径のロッド本体を、各々、確実に回転駆動させるにあたっては、例えば個々のロッド本体に取り付けられるスプロケットが、ロッド本体の径寸法よりも大きくなるのが一般的であった。
このため、上記特許文献1においても、並設された多数のロッド本体には、端部にスプロケットを設けるものの、一つ置きのロッド本体の端部にスプロケットを配置するようにしており、隣り合うロッド本体においてスプロケット同士が干渉しない構造を基本としている。すなわち、ロッド本体は、一端に回転駆動の入力端が設定された群に属するロッド本体と、他端に回転駆動の入力端が設定された群に属するロッド本体とが交互に設けられる配置が基本となっていた。
【0004】
また、このため隣接するスプロケット間(ロッド本体としては一つ置きとなる)でチェーンを介して駆動を伝達すれば、チェーンだけでも多数必要となるなど、構成部材が極めて多くなるものであった。
このように小径のロッド本体を密に並設して成る回転ロッドコンベヤにおいては、ロッド本体を一斉に回転させる回転駆動機構においても、多数の構成部材が必要となり、メンテナンスに相応の時間や手間を要することとなっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特願2020-113976号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明はこのような背景を認識してなされたものであって、小径のロッド本体を密に並設して成る回転ロッドコンベヤにおいて、各ロッド本体を一斉に回転させる回転駆動機構を着脱自在の駆動ユニットとして構成し、例えばメンテナンス時には駆動ユニットをロッド本体から取り外すことにより回転ロッドコンベヤ、特に回転駆動機構のメンテナンス性を格段に向上させるようにした新規な回転ロッドコンベヤ並びにこれを具えた容器処理装置の開発を技術課題としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
すなわち請求項1記載の、駆動ユニットを着脱自在とした回転ロッドコンベヤは、
フレームに対し、適宜の長さを有する円形断面のロッド本体が複数本、並設状態に回転自在に支持され、
この並設された複数本のロッド本体の上面がコンベヤの搬送面を構成するとともに、
各ロッド本体は、回転駆動機構によって各々が同じ向きに回転駆動され、
これにより搬送面上の被搬送物をロッド本体の並設方向に搬送するように構成された回転ロッドコンベヤにおいて、
前記回転駆動機構は、ロッド本体に対し着脱自在の駆動ユニットとして構成されていることを特徴として成るものである。
【0008】
また請求項2記載の、駆動ユニットを着脱自在とした回転ロッドコンベヤは、請求項1記載の要件に加え、
前記並設されたロッド本体は、一端に回転駆動の入力端が設定された群に属するものと、他端に回転駆動の入力端が設定された群に属するものとが交互に設けられていることを特徴として成るものである。
【0009】
また請求項3記載の、駆動ユニットを着脱自在とした回転ロッドコンベヤは、請求項2記載の要件に加え、
前記一端に回転駆動の入力端が設定されたロッド本体の群と、他端に回転駆動の入力端が設定されたロッド本体の群とは、更に別々の駆動源によって駆動される二つの群に分けられることを特徴として成るものである。
【0010】
また請求項4記載の、駆動ユニットを着脱自在とした回転ロッドコンベヤは、請求項1から3のいずれか1項記載の要件に加え、
前記ロッド本体が形成する搬送面は、被搬送物の底面がロッド本体に対し少なくとも二点以上接触し、搬送中の被搬送物が転倒しない見掛け平滑面として構成されていることを特徴として成るものである。
【0011】
また請求項5記載の、駆動ユニットを着脱自在とした回転ロッドコンベヤは、請求項4記載の要件に加え、
前記見掛け平滑面は、側面視、下方先端が直角を成す深さゲージを、隣接するロッド本体間に真っ直ぐ差し込んだ際、搬送面から深さゲージの先端までの深さ寸法が3.4mm~5.5mmに設定されることを特徴として成るものである。
【0012】
また請求項6記載の、駆動ユニットを着脱自在とした回転ロッドコンベヤは、請求項1から5のいずれか1項記載の要件に加え、
前記ロッド本体の配設ピッチ寸法は、ロッド本体の直径比で1.1~1.5の範囲に設定されることを特徴として成るものである。
【0013】
また請求項7記載の、駆動ユニットを着脱自在とした回転ロッドコンベヤは、請求項1から6のいずれか1項記載の要件に加え、
前記ロッド本体の長さ寸法は、ロッド本体の直径比で50~2000の範囲に設定されることを特徴として成るものである。
【0014】
また請求項8記載の、駆動ユニットを着脱自在とした回転ロッドコンベヤは、請求項1から7のいずれか1項記載の要件に加え、
前記各ロッド本体の直径は、3mm~20mmに設定されることを特徴として成るものである。
【0015】
また請求項9記載の、駆動ユニットを着脱自在とした回転ロッドコンベヤは、請求項1から8のいずれか1項記載の要件に加え、
前記搬送面は、短寸の搬送方向寸法を有するユニットコンベヤを一単位とし、これを複数連続させることによって構成され、このユニットコンベヤは、搬送方向寸法が100mm~500mmに設定されることを特徴として成るものである。
【0016】
また請求項10記載の容器処理装置は、
請求項1から9のいずれか1項記載の回転ロッドコンベヤを、熱処理装置またはアキューム装置の搬送機器として適用したことを特徴として成るものである。
【0017】
また請求項11記載の容器処理装置は、請求項10記載の要件に加え、
前記熱処理装置は、熱処理を行わない場合においてアキューム装置の作用を兼用するものであることを特徴として成るものである。
そしてこれら各請求項記載の発明を手段として前記課題の解決が図られる。
【発明の効果】
【0018】
まず請求項1記載の発明によれば、ロッド本体を回転駆動させるための回転駆動機構がロッド本体に対し着脱自在の駆動ユニットとして構成されているため、例えばメンテナンス時には、回転駆動機構たる駆動ユニットをロッド本体から取り外してメンテナンスを行うことができ、メンテナンス作業を極めて能率的に行うことができる。より詳細には、例えば回転駆動機構として、スプロケットに無端状のチェーンが巻回されたものが適用され、且つチェーンやスプロケットが多数設けられている場合、使用に伴い伸びたチェーンや摩耗したスプロケット等を交換する際、駆動ユニットがロッド本体からが取り外せるため、このような交換作業が極めて行い易く、作業時間も短縮でき、作業に起因する煩わしさも軽減することができる。
【0019】
また請求項2記載の発明によれば、一端に回転駆動の入力端が設定された群に属するロッド本体と、他端に回転駆動の入力端が設定された群に属するロッド本体とが交互に設けられるため、搬送面を構成するロッド本体の配設ピッチ寸法を、より狭くすることができる。また、このようなことからロッド本体自体の周面を搬送面とする構成が採り易くなる。
更に駆動ユニットもロッド本体の一端側と他端側との左右両側に設けられ、これら左右の駆動ユニットが別々に取り外せるため、上記メンテナンス作業が、より一層、能率的に行える。
【0020】
また請求項3記載の発明によれば、異なる群に属するロッド本体は、更に別々の駆動源によって駆動されるため、例えばロッド本体をチェーンとスプロケットで駆動する場合、一端に回転駆動の入力端が設定されたロッド本体の群(または他端に回転駆動の入力端が設定されたロッド本体の群)では、各ロッド本体に設けられるスプロケットが、側面視状態では交差するような配置となっても、平面視では当該スプロケットを互い違い状態に配置し、この互い違い状態に配置されたスプロケットを別々の駆動源で駆動することができる。すなわち、チェーンとスプロケットでロッド本体を駆動する場合には、スプロケットは、ロッド本体よりも大きな径になることが多いが、異なる群に属するロッド本体を、更に別々の駆動源によって駆動することで、スプロケットの径寸法がロッド本体より大きくなっても、隣接するロッド本体間の距離を狭め、ロッド本体の配設ピッチ寸法を狭くすることができる。
またロッド本体の一端(または他端)に回転駆動の入力端が設定された群は、各々二つの駆動源が設けられるが、これら二つの駆動源は、同一の駆動ユニットとしてロッド本体に一体で着脱自在とすることができる。このため駆動源の数としては増えても、メンテナンス性は低下させることがないものである。
【0021】
また請求項4記載の発明によれば、ロッド本体による搬送面は、被搬送物の底面がロッド本体に対し少なくとも二点以上接触し、搬送中の被搬送物が転倒しない見掛け平滑面を構成するため、搬送面の凹凸を小さく形成することができ、被搬送物がペタロイド型のペットボトルやアンプル瓶であっても、これを転倒させることなく搬送することができる。
【0022】
また請求項5記載の発明によれば、ロッド本体を並設して構成される搬送面の見掛け平滑面を、深さゲージがロッド本体間に入り込む深さ寸法によって規定するため、搬送中の被搬送物が転倒しない見掛け平滑面を具体的に実現することができる。
【0023】
また請求項6記載の発明によれば、ロッド本体の配設ピッチ寸法を、ロッド本体の直径比で1.1~1.5の範囲に設定するため、被搬送物がペタロイド型のペットボトルやアンプル瓶であっても、これを転倒させることなく移送する搬送面ひいては回転ロッドコンベヤを、具体的に実現することができる。
【0024】
また請求項7記載の発明によれば、ロッド本体の長さ寸法を、ロッド本体の直径比で50~2000の範囲に設定するため、搬送面の幅寸法を充分に確保しながらも、ペタロイド型のペットボトルやアンプル瓶を転倒させることなく移送し得る搬送面ひいては回転ロッドコンベヤを、具体的に実現することができる。
【0025】
また請求項8記載の発明によれば、各ロッド本体の直径が3mm~20mmに設定されるため、ペタロイド型のペットボトルやアンプル瓶を転倒させることなく移送し得る搬送面ひいては回転ロッドコンベヤを、具体的に実現することができる。
【0026】
また請求項9記載の発明によれば、搬送方向寸法が100mm~500mm程度の短寸のユニットコンベヤを一単位とし、これを複数連続させることによって回転ロッドコンベヤを構成するため、搬送の停止や搬送速度の調整等、搬送ラインの制御を当該ユニットコンベヤ毎、非常に狭い範囲で行うことができる。
【0027】
また請求項10または11記載の発明によれば、前記回転ロッドコンベヤを熱処理装置またはアキューム装置等の容器処理装置の搬送機器として適用するため、例えば通常は、回転ロッドコンベヤを熱処理装置(例えばパストライザ)の搬送機器として使用しながらも、温水や冷水の供給を止めて、当該回転ロッドコンベヤをアキューム装置(アキュームコンベヤ)として適用し、回転ロッドコンベヤ上に被搬送物を貯留することができる。
また回転ロッドコンベヤをアキューム装置として適用した場合、複数のユニットコンベヤを連続させて搬送面を構成した場合には、細かく分断されたユニットコンベヤ毎に、搬送速度や搬送のON-OFFの制御が行え、被搬送物を搬送方向に対しほぼ直交状態に貯留して行くことができる。このため、より多くの被搬送物を回転ロッドコンベヤ上に貯留することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】本発明の、駆動ユニットを着脱自在とした回転ロッドコンベヤを、容器処理装置としてのパストライザの搬送機器として適用した様子を示す斜視図(a)、縦断面図(b)、平面図(c)である。
図2】回転ロッドコンベヤが構成する見掛け平滑面の搬送面を示す側面図(a)、並びに各ロッド本体に設けられるスプロケットの配置を骨格的に示す側面図(b)・(d)、並びに回転駆動機構を示す平面図(c)である。
図3】回転駆動機構におけるロッド本体、スプロケット及びチェーン周辺を示す斜視図である。
図4】回転駆動機構におけるロッド本体、スプロケット、下部スプロケット及びチェーン周辺を二種示す側面図である。
図5】本発明の回転ロッドコンベヤによって被搬送物を搬送する様子を示す側面図である。
図6】回転駆動機構を簡素化した改変例であって、搬送面を示す側面図(a)、並びに各ロッド本体に設けられるスプロケットの配置を骨格的に示す側面図(b)・(d)、並びに回転駆動機構を示す平面図(c)、並びに右第一群と右第二群とのチェーンを、一本のダブルチェーンで構成した様子を部分的に示す平面図(e)である。
図7】スプロケットを小径化した改変例であって、搬送面を示す側面図(a)、並びに各ロッド本体に設けられるスプロケットの配置を骨格的に示す側面図(b)・(d)、並びに回転駆動機構を示す平面図(c)である。
図8】見掛け平滑面として形成される搬送面に関し、深さゲージや、回転ロッドコンベヤの深さの計り方などを示す側面図である。
図9】被搬送物の底部がペタロイド状である場合、この被搬送物が搬送中、ロッド本体と何点で接触するのかを示す平面図である。
図10】従来の搬送ラインによって被搬送物をアキュームする場合の貯留の様子と、ユニットコンベヤの搬送長さを短寸にした本発明の回転ロッドコンベヤによって被搬送物をアキュームする場合の貯留の様子とを対比して示す平面図(a)・(b)である。
図11】ロッド本体を回転駆動させるユニット状の回転駆動機構が、ロッド本体に対し着脱自在である様子を示す平面図(a)・正面図(b)である。
図12-1】回転駆動機構としてローラーチェーンを適用した改変例を示す平面図及び側面図(a)、並びに回転駆動機構としてタイミングベルト(歯付きベルト)を適用した改変例を示す平面図及び側面図(b)である。
図12-2】回転駆動機構として丸ベルトを適用した改変例を示す平面図(a)、並びに回転駆動機構としてウォ-ムホイールを適用した改変例を示す平面図及び側面図(b)である。
図13-1】本発明の回転ロッドコンベヤを、アキューム装置の搬送機器(アキュームコンベヤ)として適用した様子を示す縦断面図(a)、並びに平面図(b)である。
図13-2】本発明の回転ロッドコンベヤを、ウォーマー等の容器処理装置の搬送機器として適用した様子を示す縦断面図(a)、並びに平面図(b)であり、本図(b)は、ウォーマーをアキュームコンベヤとして利用する場合の制御手法の一例を併せて示す説明図でもある。
図14】従来の搬送ラインにおいて各ユニットコンベヤ間に設けられる固定中継部材を示す側面図(a)、並びに本発明の回転ロッドコンベヤにおいて各ユニットコンベヤ間の様子を対比して示す側面図(b)である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本発明の回転ロッドコンベヤの最良の形態は以下に示すとおりであるが、この形態に対して本発明の技術的思想の範囲内において適宜変更を加えることも可能である。
【実施例
【0030】
本発明の回転ロッドコンベヤ1は、一例として図1に示すように、例えばペットボトル入り飲料の製造工程において用いられる容器処理装置としてのパストライザPaやアキューム装置A等の構成要素として供される搬送機器である。
なお本明細書に記載する「容器処理装置」とは、容器に加熱処理や冷却処理を行う熱処理装置と、容器を蓄積・待機処理するアキューム装置Aとを包含するものである。ここで熱処理装置の代表例としては、飲料を充填した容器を加熱・殺菌するパストライザPaが挙げられる。またアキューム装置Aの場合には、回転ロッドコンベヤ1上に容器を貯留するため、当該コンベヤをアキュームコンベヤと称することがある。
【0031】
以下、回転ロッドコンベヤ1について説明する。
回転ロッドコンベヤ1の構成は、フレームFに対し(図3参照)、円形断面のロッド本体2が複数本、並設状態に回転自在に支持され、この並設された複数本のロッド本体2の上面がコンベヤの搬送面2Cを構成する。
各ロッド本体2は、それぞれが同じ向きに回転駆動され、これにより搬送面2C上の被搬送物Bを搬送するものである。なおロッド本体2の並設方向を搬送方向とし、ロッド本体2の軸方向を幅方向(コンベヤの幅方向)とするものである。
そして本発明の大きな特徴としては、細径のロッド本体2を適用し、これを密に併設して、例えば図5に示すような、互いに隣接するロッド本体頂部間で構成される「可支承ピッチ寸法」が極めて小さいコンベヤを構成し得るものである。なお、このような構成上、各ロッド本体2の間に形成される隙間は小さく、コンベヤの搬送面2Cは、搬送中、被搬送物Bを転倒させない見掛け上の平滑面を構成するものであり、この搬送面2Cを「見掛け平滑面」と称することがある。
【0032】
ここで見掛け平滑面の基準について説明する。
見掛け平滑面とは、上述したように、搬送方向に並設されたロッド本体2が構成する搬送面2Cを指すものであり、具体的には一例として図8に示すように、側面から視て下方先端が直角を成す板状の深さゲージGを、隣接するロッド本体2の間に、上方から真っ直ぐに差し込んだ際、搬送面2Cから深さゲージGの先端までの深さ寸法が3.4mm~5.5mmに設定される搬送面2Cを指す。
なお、ロッド本体2の径寸法にもよるが、配設ピッチが広くなれば、ロッド本体2同士の間隙が大きくなるため、上記深さ寸法も大きくなる。従って、この深さ寸法が大き過ぎると、見掛け平面とは言えないものである。
一方、配設ピッチが狭くなれば、ロッド本体2同士の間隙が小さくなるため、上記深さ寸法も小さくなる。ただし、この深さ寸法が小さ過ぎると、ロッド本体2が密になり過ぎ、ロッド本体2同士が干渉してしまい、搬送面2Cを構成し得ない。このため本実施例では、搬送面2Cから深さゲージGの先端までの深さ寸法を上記の範囲に規定したものである。因みに、図8では深さゲージGに目盛り、つまり下方先端からの目盛り(mm単位)を付している。
また当然ながら、上記のように密に配置されたロッド本体2全てを回転駆動するに当たっては、その回転駆動機構5を構成する部材相互のスペース的な干渉を防止するための機構が求められる。
【0033】
すなわち前記並設されたロッド本体2は、一例として図2に示すように、一端に回転駆動の入力端が設定された群に属するもの(例えば図2中の下端)と、他端に回転駆動の入力端が設定された群に属するもの(例えば図2中の上端)とが交互に設けられており、これにより駆動系部材の相互干渉を防止している。
以下、このような構成を実現するための回転駆動機構5について説明する。
回転駆動機構5は、複数のロッド本体2を同じ向きに回転駆動させる機構であり、本発明では、ロッド本体2に対し着脱自在の駆動ユニット5(回転駆動機構5と同じ符号「5」を付す)として構成されている。
また回転駆動機構5は、一例として図2図4に示すように、スプロケット50及びチェーン51によって駆動が伝達される。すなわち回転駆動機構5は、フレームFに設けられた軸受3の外側に突出したロッド本体2の端部付近に設けられるスプロケット50と、このスプロケット50に巻回されるチェーン51とを具えて成り、駆動源(モータ)Mから入力される回転駆動力を各ロッド本体2に伝達するように構成される。
【0034】
なお、本実施例では一例として図2に示すように、ロッド本体2が二十四本設けられるものであり(後述するユニットコンベヤ一基におけるロッド本体2の数)、駆動源Mの入力側から順にその符号を201~224とする。更にこれらのロッド本体201~224にそれぞれ設けられるスプロケット50の符号を501~524とする。
またロッド本体2は、例えば6m(6000mm)程度の長い軸方向寸法を有し得ることから、例えば図1(a)に示すように、ロッド本体2の撓みを防止すべく、ロッド本体2を下方から受ける樹脂製等の支持体6が、フレームF上に設けられるものであり、この支持体6は、例えばロッド本体2の長手方向において一例として五個所設けられる。ここで図1(c)等に記載されたロッド本体2に関する寸法は、あくまでも一例である。
因みに、各ロッド本体2を確実に回転駆動させるには、このものに設けられる各スプロケット50を通常、ロッド本体2よりも大きな径に形成することが求められ、本実施例においても上記図2に示すように、このような大小関係で構成されている。ここで本発明では、上述したようにロッド本体2の径が小さく、また配設ピッチも小さいことから、隣接するロッド本体2に設けられるスプロケット50は、一例として図2(c)に示すように、本図中の下端と上端とに交互に配置され、回転伝達が円滑に行えるように構成されている。
【0035】
また本実施例では、一例として図2(c)に示すように、前記スプロケット50(501~524)は、個々のロッド本体2に二枚、並列状に設けられるものであり、各ロッド本体2の端部側に設けられるものに副記号aを付し(例えば501a)、これよりも幾らか中央寄りに設けられるものに副記号bを付している(例えば501b、502b)。
なお例外的に、次のロッド本体2に回転伝達する必要のないロッド本体2、すなわちロッド本体221、222、223、224には、それぞれスプロケットが一枚のみ設けられており、これを各々521a、522a、523a、524aとする。
【0036】
そして前記ロッド本体2の一端(図2中では下端)に回転駆動の入力端が設定された右端駆動群2Rは、偶数番目のロッド本体202、204・・・224を構成要素とする。
一方、ロッド本体2の他端(図2中では上端)に回転駆動の入力端が設定された左端駆動群2Lは、奇数番目のロッド本体201、203・・・223を構成要素とする。
ここで、上記駆動群を区別するための左右は、回転ロッドコンベヤ1の搬送方向から観た左右であり、これはスプロケット50(501~524)等についても同様に用いるものとする。
【0037】
また、これら右端駆動群2Rに属するロッド本体2と、左端駆動群2Lに属するロッド本体2とは、更に別々の駆動源Mによって駆動される二つの群に、細分化されるものであり、これらを右第一群2R1、右第二群2R2、左第一群2L1、左第二群2L2とする。
具体的には、例えば図2に示すように、右第一群2R1は駆動源M1によって駆動され、右第二群2R2は駆動源M2によって駆動されるものである。また左第一群2L1は駆動源M3によって駆動され、左第二群2L2は駆動源M4によって駆動されるものである。
【0038】
更に、駆動源M1、M2、M3、M4の出力軸に設けられるスプロケット50と、ロッド本体201、202、203、204にそれぞれ設けられるスプロケット501b、502b、503b、504bとの間にはチェーン51が巻回される。
なお、右端駆動群2Rに属するロッド本体2(または左端駆動群2Lに属するロッド本体2)を、更に別々の駆動源M1、M2(またはM3、M4)によって駆動することで、ロッド本体202に設けられたスプロケット502と、ロッド本体204に設けられたスプロケット504とを干渉させることなく、円滑に駆動することができる。すなわち、ロッド本体2よりも大きな径となるスプロケット50は、例えば図2(d)に示すように、側面視状態では一部重なり合って交差状態となるが、平面視状態では例えば図2(c)に示すように互い違い状態に配置され、これを別々の駆動源M1、M2で駆動することにより、スプロケット50(特にここでは502と504)を干渉させることなく、円滑に駆動することができる。
【0039】
駆動源M1~M4から回転駆動が入力されたロッド本体201~204は、個々のロッド本体2に二列で設けられたスプロケット50とチェーン51を介して、順次、他のロッド本体205~224に回転駆動が伝達される構成となっている。
具体的には、四つ毎、つまり三つ置きのロッド本体2に設けられたスプロケット50の間にチェーン51が巻回されるものであり、例えば左第一群2L1では、一番目のロッド本体201に設けられるスプロケット501aと、五番目のロッド本体205に設けられるスプロケット505aとの間にチェーン51が巻回されている。また、この五番目のロッド本体205に設けられるもう一つのスプロケット505bと、九番目のロッド本体209に設けられるスプロケット509bとの間にチェーン51が巻回されている。更に、この九番目のロッド本体209に設けられるもう一つのスプロケット509aと、十三番目のロッド本体213に設けられるスプロケット513aとの間にチェーン51が巻回されており、順次、このようにして最終的に二十一番目のスプロケット521aを具えるロッド本体221まで回転駆動力が伝達される。
なお、左第二群2L2、右第一群2R1、右第二群2R2についても同様に、四つ毎、つまり三つ置きのロッド本体2に設けられたスプロケット50の間にチェーン51が巻回され、駆動源M(M4、M1、M2)から入力された回転駆動が、順次、各ロッド本体2へと伝達される構成となっている。
【0040】
また本実施例では、一例として図4(a)に示すように、ロッド本体2に設けられるスプロケット50の下方に、下部スプロケット52を配し、ロッド本体2間に設けられるチェーン51を三角状に巻回し、下部スプロケット52を軸支するベースフレーム53の台座54からの設置高を調節することにより、チェーン51のテンションを好適な状態に調整できるようにした。この他にも、スプリング等を用いたオートテンション機構を採用して常に好適なテンション状態が得られるようにしてもよい。
もちろん充分なテンションが得られるのであれば、例えば図4(b)に示すように下部スプロケット52を設けない構成とすることもできる。
【0041】
ここで本発明では、上述したように各ロッド本体2を同じ方向に回転駆動させる回転駆動機構5を、一例として図11に示すように、着脱自在の駆動ユニット5として構成し、例えばメンテナンス時において当該駆動ユニット5をロッド本体2から取り外すことができるようにしている。これにより、回転ロッドコンベヤ1のメンテナンスが容易に行え、メンテナンス性が極めて向上する。特に回転駆動機構5は、可動部分であり、メンテナンス時には、この回転駆動機構5を重点的にメンテナンスすることになるため、極めてメンテナンス作業が行い易くなる。
より詳細には、例えば回転駆動機構5として、スプロケット50に無端状のチェーン51が巻回されて成り、且つ本実施例のようにスプロケット50やチェーン51が多数設けられている場合には、使用に伴い摩耗したスプロケット50や、伸びたチェーン51等を交換する際、回転駆動機構5としての駆動ユニット5がロッド本体2からが取り外せるため、このような交換作業が極めて行い易く、作業時間も短縮することができる。
ここで図11中の符号「56」は、駆動ユニット5をロッド本体2に着脱自在とするためのカップリング(軸継手)である。また、駆動ユニット5をロッド本体2から取り外す際には、上述したベースフレーム53や台座54、更にはテンション用の下部スプロケット52などを伴って、一体で取り外すものであり、これは駆動ユニット5としてスプロケット50やチェーン51の他、テンション用の下部スプロケット52、ベースフレーム53、台座54等が含まれることを意味する。
【0042】
また本実施例では、上記図2に示すように、ロッド本体2は、一端側(図2中では下端)にスプロケット50が設けられた右端駆動群2Rと、他端側(図2中では上端)にスプロケット50が設けられた左端駆動群2Lとに分けられ、これらが交互に配置される。そのため、駆動ユニット5もロッド本体2の一端側に設けられるものと、他端側に設けられるものとが存在し、駆動ユニット5もロッド本体2の両サイドに設けられる。ここで、これら左右の駆動ユニット5は、別々に取り外せるため、メンテナンス作業が、より一層、能率的に行えるものである。
また本実施例では、右端駆動群2Rに属するロッド本体2と、左端駆動群2Lに属するロッド本体2とは、上述したように更に別々の駆動源Mによって駆動される二つの群に、細分化される(右第一群2R1、右第二群2R2、左第一群2L1、左第二群2L2)。このため、例えば右端駆動群2Rを駆動するための駆動ユニット5については、上記図2に示すように、二つの駆動源M1、M2を、同じ駆動ユニット5として一緒に着脱することができる。同様に、左端駆動群2Lを駆動するための駆動ユニット5については、二つの駆動源M3、M4を、同じ駆動ユニット5として一緒に着脱することができる。従って、駆動源Mの数としては増加しても、メンテナンス性は低下させることがないものである。
【0043】
そして本発明の回転ロッドコンベヤ1は、各種寸法を以下のような設定とすることが好ましい。
まずロッド本体2の直径寸法は、3mm~20mmであり、特に本実施例では一例として図5に示すように10mmである。
またロッド本体2の配設ピッチ(寸法)は、ロッド本体2の直径比で1.1~1.5の範囲であり、特に本実施例では12mmである。因みに、本実施例の上記比(ロッド本体直径比)としては、1.2となる。
【0044】
また本実施例の回転ロッドコンベヤ1は、上述したように搬送面2Cの全長を一基のコンベヤで形成するのではなく、搬送面2Cを搬送方向において適宜の長さに分断したユニットコンベヤを連続させて構成しており(図1中では当該ユニットコンベヤに101~135の符号を付している)、例えば各ユニットコンベヤ101~135を個々にコントロールし、搬送ラインをより細かく制御できるようにしている。
もちろん、その考え方自体はあったが、本発明ではこのユニットコンベヤ101~135の単位搬送長さを従来よりも格段に短寸化させたものである。具体的には従来600mm以下には設定できなかったものが、本発明では100mm~500mm程度に短寸化することができ(特に本実施例では後述するように約300mmに短寸化した)、これにより全体の搬送ラインたる回転ロッドコンベヤ1を、より細かく制御することができるものである。
【0045】
なお従来の搬送ラインは、上述したようにトップチェーンコンベヤで構成されており、また一基のユニットコンベヤ101′の最小搬送長さも600mm程度が限界であった。またユニットコンベヤ101′を構成するスプロケットは、直径約200mm程度であった。このため従来の搬送ラインでは、一例として図14(a)に示すように、ユニットコンベヤ101′~135′同士の間、つまり前後のスプロケット間に、搬送面2C′のない谷間が形成されてしまい、このためこの谷間を埋めるような固定中継部材Cを設け、ユニットコンベヤ101′~135′間を通過する被搬送物Bが当該部位で転倒しないようにする必要があった。
この点、本発明では、例えば直径約10mmの小径のロッド本体2を密に連接して搬送面2Cを構成するとともに、一基のユニットコンベヤ101~135の搬送方向寸法を300mm程に短寸化することができるため、一例として図14(b)に示すように、各ユニットコンベヤ101~135間に形成される谷間が極めて小さく、並設したロッド本体2によって構成される搬送面2Cは、極めてフラットに近い、ほぼ平滑な面として形成される。このため従来の搬送ラインで必要となっていた固定中継部材Cは必要なくなり(または極めて小さい中継部材で済み)、被搬送物Bの移送が、より一層、確実に行えるものである。
【0046】
そして上述した構成を実現するためには、右端駆動群2Rまたは左端駆動群2L内において、ロッド本体2と、隣接するロッド本体2に設けられるスプロケット50とが干渉しないようにする必要があり、このため本実施例では、下式(1)を満たすような寸法設定とした(図2参照)。
式(1):D50<4P-D2
50:スプロケットの直径
2 :ロッド本体の直径
P:ロッド本体の配設ピッチ寸法(可支承ピッチ寸法)
【0047】
上述したような寸法設定とするために、本実施例では、D2 =10mm、P=12mm、D50=30mmとした。またこの結果、搬送面2Cを構成する各ユニットコンベヤ101~135の搬送方向有効寸法Wは286mm(12mm×23+10mm)となり、フレームF等の関連部材を含む搬送方向単位寸法は100mm~500mm、より詳細には300mmという小単位寸法が達成された。
またロッド本体2として金属丸棒を用い、その長さ(コンベヤの幅方向長さ)Lを3897mmとした。因みに規格品の金属丸棒を用いる場合、最長6000mm程度のものが流通しているため、6m程度の長さのロッド本体2を形成することも可能である。
また、このようなことからロッド本体2の長さ寸法は、ロッド本体直径比で50~2000の範囲とされる。
【0048】
そして回転駆動機構5を上述したような構成とすることで、例えば図5に示すように、直径10mmのロッド本体2を、12mmピッチで配設して、並設された複数本のロッド本体2の上面をコンベヤの搬送面2Cとしたとき、隣り合うロッド本体2の頂部間隔で定義される可支承ピッチ寸法も、配設ピッチ寸法12mmと同じになり、全体的には極めて平滑な搬送面2C、つまり見掛け平滑面が確保される。この状態で各ロッド本体2を回転駆動させると、被搬送物Bの搬送を安定的に行うことができる。
すなわち本発明の回転ロッドコンベヤ1によれば、被搬送物Bとして搬送時の安定性が得にくい高さ200mm程・外形直径65mm程であって、接地部に五つの突起を有した、底部が花弁状のペットボトル、いわゆるペタロイド型のペットボトルであっても、これを転倒させることなく安定して搬送できることが本出願人によって確認されている。
また、被搬送物Bが直径20mm程のアンプル瓶であっても、これを転倒させることなく搬送できることも、本出願人によって確認されている。
なお、本実施例では、回転ロッドコンベヤ1の搬送速度は、300mm~1500mm/分(5mm~25mm/秒)とされ、このような運転のための駆動源M1~M4の出力は、数ワットのもので対応することができた。
【0049】
またロッド本体2の直径が10mm、ロッド本体2の配設ピッチが12mmの場合、被搬送物Bとして、搬送時の安定性が低いペタロイド型のペットボトルであっても、ロッド本体2との接触点が二点以上あれば、搬送中、転倒しないことが、本出願人によって確認されており、以下、これを図9に基づいて説明する。因みに、搬送中の被搬送物Bが転倒するか否かは、ロッド本体2の径や配設ピッチだけでなく、例えば搬送速度にも関わり、搬送スピードが速い方が倒れ易い傾向は否めないが、ここでは一般的な速度で試験を行ったものである。
まず図9(a)は、ペタロイド型のペットボトルの五つのペタロイド(接触面)の初期位置を図示している。ペタロイドは、ボトル底部に放射状に配設された五つの足のような突起であるため、一周の五等分である72度を更に十等分ずつ、つまり7.2度ずつ回転させた(ずらした)位相差で、被搬送物Bの初期位置を想定した。因みにペタロイドは、平滑な接地面に対しては、略矩形状を成す平面で接触するものである。このため断面円形状を成すロッド本体2に対しては、ペタロイドの矩形状平面(底面)と、ロッド本体2の頂部との交わり部分が接触点(接触線)となり、厳密には線接触となる。また、そのため本明細書に記載する「接触点」とは、被搬送物Bの底面がロッド本体2の頂部と接触する個所とも言える。
【0050】
また図9(b)は、上記初期位置における被搬送物Bとロッド本体2との接触点を示しており、ここでは位相差0度のとき、ロッド本体2との接触点が五点、つまり全てのペタロイドがロッド本体2の頂部に接触する状態を想定した。因みに、位相差0度のとき図9(b)における上部のペタロイドが、ロッド本体2の頂部に位置するものである。なお、図9(b)における各位相差の被搬送物Bの様子から、被搬送物Bが、いずれの位相差を有していても(どの状態に回転していても)、ロッド本体2との接触点が少なくとも三点以上存在することが分かった。ここで図9中、黒塗りの星印が接触点を示している。
更に図9(c)は、上記初期位置から被搬送物Bが、ロッド本体2の配設ピッチの半分、つまりここでは6mmだけ搬送方向に移動(前進)した状態で、ロッド本体2との接触点を示したものである。ここで配設ピッチの半分の移動量(前進量)を想定したのは、例えば位相差0度のときロッド本体2の頂部に接触していた図9(b)の上部のペタロイドが、6mmの前進によってロッド本体2と非接触となり、最も接触点が少ない状況を想定したためである。なお、図9(c)における各位相差の被搬送物Bの様子から、被搬送物Bの位相差の状況(回転状況)によっては、ロッド本体2との接触点が二点(少なくとも二点以上)となることが分かった。ただし、この状態でも、上述したように搬送中の被搬送物Bが転倒しないことが本出願人によって確認されている。
【0051】
ここで通常、搬送面2Cとの接触点が三点以上あれば(平面視、接触点が被搬送物Bの中心を取り囲む三点以上あれば)、被搬送物Bを転倒させることなく、安定して搬送し得ることは、容易に理解できるが、接触点が二点でも転倒しないのは、以下の理由によるものと考えられる。
被搬送物Bは、上記のように搬送中、搬送方向への移動や被搬送物自身の位相差(回転)などによってロッド本体2との接触位置が変化し、ロッド本体2と二点(二個所)しか接触しないことがあり得る。しかしながら、ペタロイドの底部は、丸みを帯びており、上記のように平面で搬送面2Cとなるロッド本体2と接触し、厳密には点接触ではなく、線接触となる。
【0052】
また搬送面2Cを形成するロッド本体2は、各ロッド間に隙間があるものの、上述したようにこの間隔は極めて狭く、且つロッド本体2は、断面円形であるから、被搬送物Bに当接するロッド本体2の頂部から多少離れても、被搬送物Bを即、転倒させてしまうほどの大きな傾きまでには至らない。つまり二点接触であっても、被搬送物Bが転倒する傾きまで達しないものであり、これが見掛け平滑面の特性であり、また格別な効果と言える。
このように複数のロッド本体2によって見掛け平滑面を構成した回転ロッドコンベヤ1にあっては、搬送中、被搬送物Bの接触点が二点となった場合でも、被搬送物Bが、転倒する傾きまで達しないことから平面搬送が可能となる。もちろん三点以上接触の場合には、被搬送物Bの傾きは搬送面2Cとほぼ同等となり、ほとんど傾くことなく、平面搬送が可能となる。
【0053】
更に本発明の回転ロッドコンベヤ1は、パストライザPa等の熱処理装置やアキューム装置Aの搬送機器として適用することができる。
具体的には本発明の回転ロッドコンベヤ1を搬送機器として適用したパストライザPaは、一例として図1(b)・(c)に示すように構成される。また本発明の回転ロッドコンベヤ1を搬送機器として適用したアキューム装置Aは、一例として図13-1(a)・(b)に示すように構成される。更にまた、本発明の回転ロッドコンベヤ1を搬送機器として適用したウォーマー等の熱処理装置は、一例として図13-2(a)・(b)に示すように構成される。ここで特に図13-2(b)では、当該ウォーマーの熱処理を一時的に止めて、被搬送物Bをアキュームする制御の一例を併せて示している。これは熱処理装置の搬送機器たる回転ロッドコンベヤ1を、アキュームコンベヤとして兼用する形態である。このようにパストライザPaにおいても、熱処理を一時的に止めて、被搬送物Bをアキュームすることができる。
【0054】
そして、本発明の回転ロッドコンベヤ1は、〔背景技術〕で述べた既存のトップチェーンコンベヤと比べて、パストライザPaやアキューム装置Aなどの構成要素として供されるコンベヤとして以下の点で優位性を有する。
まず本発明の回転ロッドコンベヤ1は、各ユニットコンベヤ101~135の搬送方向寸法(搬送距離)を、100mm~500mmと極めて短寸に設定することができる。このため、搬送ラインたる回転ロッドコンベヤ1を、複数のユニットコンベヤ101~135を連接して構成し、各ユニットコンベヤ101~135を分断制御することにより、最小限のエリアで搬送・非搬送の選択や搬送速度の調整を行うことができる。この結果、回転ロッドコンベヤ1を、被搬送物Bを搬送面2C上で一時的に貯め置くアキューム装置Aの搬送機器とするような場合でも、短寸のユニットコンベヤ101~135毎に稼働状況を制御して、より細かな貯留状況を実現することができる。
【0055】
以下、このような制御の一例について図13-2(b)に基づいて説明する。
例えばウォーマーの搬送機器である回転ロッドコンベヤ1は、当初、どのユニットコンベヤ101~135も5倍速で稼働しているとする。ここで回転ロッドコンベヤ1より下流の排出側で、何らかのトラブルにより被搬送物Bの移送が停止した場合には、一例として図13-2(b)に示すように、回転ロッドコンベヤ1において最も下流側に位置するユニットコンベヤ135を1倍速に落とす。この際、他のユニットコンベヤ101~134は、5倍速のまま、搬送速度を維持する。このような操作により最下流側のユニットコンベヤ135上に、被搬送物Bが徐々に貯留されて行く。
そして、最下流側のユニットコンベヤ135が、被搬送物Bでいっぱいになったら(センサーで検知したら)、次は、その直ぐ上流側のユニットコンベヤ134の速度を1倍速に落とす。
以下、このような操作を繰り返し行うことで、搬送寸法が短い下流側のユニットコンベヤ135から順次、被搬送物Bを貯留して行くことができる。
【0056】
なお従来の搬送ラインたるトップチェーンコンベヤで被搬送物Bをアキュームした場合には、例えば図10(a)に示すように、幅方向中央部の貯留量が、幅方向両端部の貯留量よりも多くなり、搬送方向に対して山なりを描くように貯留されることが多かった。
これに対し、本実施例では、上述したようにユニットコンベヤ101~135の搬送方向寸法を短寸化し、下流側のユニットコンベヤ135から順次、被搬送物Bを貯留して行くことができるため、一例として図10(b)に示すように、幅方向中央部の貯留量と、幅方向両端部の貯留量との差が生じ難く、搬送方向に対してほぼ直交線を描くように被搬送物Bを貯留して行くことができる。従って、本実施例では、より多くの量の被搬送物Bを搬送面2C上に貯留することができ、とりわけロッド本体2の長さ寸法(コンベヤの幅寸法)を6mの幅広状とした場合には、より一層、大量の被搬送物Bを搬送面2C上に貯留することができる。
因みに〔背景技術〕で述べた既存のトップチェーンコンベヤの場合、単位ユニットコンベヤ毎の搬送方向寸法は最短でも600mm程にしかできないため(図10(a)参照)、分断制御することのできるエリアをこれ以下とすることができなかった。また樹脂製の要素リンクの規格品の幅寸法は、強度上3500mm程度が限界であり(図10(a)参照)、本実施例で述べた6m(6000mm)は到底、実現することはできなかった。
【0057】
また本発明の回転ロッドコンベヤ1は、回転駆動機構5が、フレームFに設けられた軸受3の外側に位置するものであり、搬送面2Cすなわちロッド本体2の下方には支持体6以外の部材が存在しない。このため、搬送面2Cの下方の専有スペースを少なくすることができるだけでなく、例えば回転ロッドコンベヤ1を、パストライザPaの搬送機器として適用した際には、図1(b)に示す温水R1や冷水R2に触れる部材は、ロッド本体2、支持体6、フレームFのみと耐久性に優れた部材のみとなるため、パストライザPaとして装置全体の耐久性が優れたものとなり、またメンテナンスの頻度が少なくて済むものである。
【0058】
因みに〔背景技術〕で述べた既存のトップチェーンコンベヤの場合、搬送面の下方にはリターン側の搬送面たるトップチェーンが位置するため、下方の専有スペースが大きなものになってしまう。
また既存のトップチェーンコンベヤの場合、要素リンクと軸とは要素毎に摺動接合されているため、その摩耗は避けられず、更に樹脂製の要素リンクの場合、温水や塩素等による素材の劣化も避けられないため、一定の時間間隔でのメンテナンスや部品交換が必要となっており、このランニングコストが極めて過大なものとなっていた。もちろん、不要になった樹脂製の要素リンク等を廃棄するにあたっても、相応の処理費用が必要になっており、樹脂の廃棄物処理自体が、一層、大きな負担となっていた。
【0059】
なお、前記アキューム装置Aの設定にあたっては、容器の搬送ラインにおいて、パストライザPaの下流側の隔たったスペースに設ける他、パストライザPaに連続するように、直ぐ下流位置に直列的に設けてもよい。
また、本発明の回転ロッドコンベヤ1を搬送機器として適用したパストライザPaであって、特にその後段にアキューム装置Aを設けていない場合であっても、上述したようにパストライザPaの温水R1や冷水R2の供給を一時的に停止させ、回転ロッドコンベヤ1をアキューム装置Aとして機能させることも可能である。すなわち、これはパストライザPaそのものを必要に応じてアキューム装置Aとして作用させる手法であり、この場合にも移動長の短いユニットコンベヤ101~135を複数連続させているため、状況に応じて各ユニットコンベヤ101~135を細かく分断制御することができる。
【0060】
〔他の実施例〕
本発明は以上述べた実施例を一つの基本的な技術思想とするものであるが、更に次のような改変が考えられる。
まず、上述した基本の実施例では、例えば上記図2に示すように、回転駆動機構5について左第一群2L1、左第二群2L2、右第一群2R1、右第二群2R2を各々二列のスプロケット50で構成した。しかしながら、回転駆動機構5は、必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば図6に示すように、左第一群2L1、左第二群2L2、右第一群2R1、右第二群2R2を各々一列のスプロケット50で構成することが可能である(言わば簡素化)。具体的には、一端(図6中では下端)に回転駆動の入力端が設定された群に属するロッド本体2と、他端(図6中では上端)に回転駆動の入力端が設定された群に属するロッド本体2とが交互に設けられており、更に各群のロッド本体2は、別々の駆動源M1、M2(M3、M4)によって駆動される二つの群、例えば右第一群2R1、右第二群2R2(左第一群2L1、左第二群2L2)に分けられるものであり、且つこれらの群は、個々のロッド本体2に各々設けられるスプロケット50が、同一のチェーン51によって駆動されるものである。
より詳細には、四つ毎、つまり三つ置きのロッド本体2に設けられたスプロケット50の間にチェーン51が巻回されるものであり、例えば左第一群2L1では、六枚のスプロケット501、505、509・・・521に一本のチェーン51が巻回される。また左第二群2L2、右第一群2R1、右第二群2R2についても同様に、四つ毎のロッド本体2に設けられたスプロケット50間にチェーン51が巻回される。
【0061】
そして、図6の改変例で示す回転ロッドコンベヤ1における搬送面2Cは、上記図2で示した基本の実施例の回転ロッドコンベヤ1における搬送面2Cと同様に、直径10mmのロッド本体2を、12mmピッチで配設して形成することができる。
またこの改変例では、基本の実施例で示した回転ロッドコンベヤ1のスプロケット50と同じ径のスプロケット50を用いることができ、スプロケット50の数は約半分で済むものである。
更に基本の実施例で示した回転ロッドコンベヤ1では二十四本のチェーン51を用いたが、この改変例ではチェーン51の数は四本で済むため、組み立てやメンテナンスを容易に行うことができる。
なお、この改変例では、一本のチェーン51によって六枚のスプロケット50を駆動するため、例えばチェーン51のリターン側にテンショナーを設けることにより、歯飛び防止を図ることが望ましい(図12-1(a)参照)。
また、この改変例においては、一例として図6(e)に示すように、右端駆動群2R(左端駆動群2L)を構成する二本のチェーン51をダブルチェーン51Wとすれば、一本のダブルチェーン51Wで駆動を伝達することができ、駆動源M1、M2も一基の駆動源Mで構成することができる。
【0062】
また図7に示す改変例は、一端(図7中では下端)に回転駆動の入力端が設定された一つの右端駆動群2Rに属するロッド本体2と、他端(図7中では上端)に回転駆動の入力端が設定された一つの左端駆動群2Lに属するロッド本体2とが交互に設けられ、且つ各群は、各々のロッド本体2にそれぞれ設けられるスプロケット50が、各群に設けられる同一のチェーン51によって駆動される形態である。
そして、この改変例で示す回転ロッドコンベヤ1における搬送面2Cも、上記図2で示した基本の実施例の回転ロッドコンベヤ1における搬送面2Cと同様に、直径10mmのロッド本体2を、12mmピッチで配設して形成することができる。
この場合、右端駆動群2R、左端駆動群2Lそれぞれにおいて、各ロッド本体2に設けられるスプロケット50は一直線上に並ぶため、基本の実施例と同じ搬送面2Cを得るためには、スプロケット50の径を基本の実施例よりも小さく設定する必要がある。従って、この場合には、駆動源M1、M2は高出力のものが求められる。
また、この改変例では、例えばロッド本体2の直径寸法に対し、ロッド本体2の配設ピッチが比較的大きくとれ、各ロッド本体2のスプロケット50を、右端側または左端側のどちらかに寄せて位置させることができれば、図7(c)中の左端駆動群2L側のスプロケット50と、右端駆動群2R側のスプロケット50とが互い違いに配設されても、上述したダブルチェーン51Wを適用することで、回転駆動機構5をロッド本体2の右端側(または左端側)に集約させることができる。
【0063】
また上述した基本の実施例では、回転駆動機構5としてチェーン51とスプロケット50の組み合わせを基本的に例示した。とりわけチェーン51としては、例えば図12-1(a)に示すような、ローラーチェーン71を適用することが可能である。また、この図12-1(a)では、一直線上に配設された複数のスプロケット50(本図ではスプロケット501、503、505、507)を、一本のローラーチェーン71で駆動する形態を併せて示しており、上述したように隣接するスプロケット50間にテンショナーとしての下部スプロケット52を設けている。
もちろん回転駆動機構5としては、必ずしもチェーン51(ローラーチェーン71)に限定されるものではなく、例えば図12-1(b)に示すように、タイミングベルト(歯付きベルト)72とプーリ73の組み合わせで、各ロッド本体2に回転を伝達することも可能である。なお、この場合も、タイミングベルトと72とプーリ73とを具えて成る回転駆動機構5としての駆動ユニット5を、例えばカップリング56によってロッド本体2と着脱自在に構成することができる。因みに、これは後述する図12-2でも同様である。
また、回転駆動機構5としては、例えば図12-2(a)に示すように、丸ベルト74を隣り合うロッド本体2に順次巻回し、隣接するロッド本体2に順次回転を伝達して行くことも可能である。更には図12-2(b)に示すように、互いに噛み合うウォ-ム75とウォ-ムホイール76の組み合わせによって、各ロッド本体2に回転を伝達することも可能である。
【符号の説明】
【0064】
1 回転ロッドコンベヤ
101 ユニットコンベヤ(101~135)

2 ロッド本体(201~224)
2C 搬送面
2R 右端駆動群
2R1 右第一群
2R2 右第二群
2L 左端駆動群
2L1 左第一群
2L2 左第二群

3 軸受

5 回転駆動機構(駆動ユニット)
50 スプロケット(501~524)
51 チェーン
51W ダブルチェーン
52 下部スプロケット
53 ベースフレーム
54 台座
56 カップリング

6 支持体

71 ローラーチェーン
72 タイミングベルト(歯付きベルト)
73 プーリ
74 丸ベルト
75 ウォ-ム
76 ウォ-ムホイール

A アキューム装置
B 被搬送物
C 固定中継部材
F フレーム
G 深さゲージ
M 駆動源(モータ)(M1~M4)
Pa パストライザ
R1 温水
R2 冷水
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12-1】
図12-2】
図13-1】
図13-2】
図14