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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-31
(45)【発行日】2022-06-08
(54)【発明の名称】荷崩れ防止ベルト用アダプタ
(51)【国際特許分類】
   A44B 11/25 20060101AFI20220601BHJP
   B60P 7/06 20060101ALI20220601BHJP
   B65D 63/08 20060101ALI20220601BHJP
【FI】
A44B11/25
B60P7/06 Z
B65D63/08
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2017218818
(22)【出願日】2017-11-14
(65)【公開番号】P2019088432
(43)【公開日】2019-06-13
【審査請求日】2020-10-23
(73)【特許権者】
【識別番号】593176966
【氏名又は名称】株式会社パーマンコーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100095647
【弁理士】
【氏名又は名称】濱田 俊明
(72)【発明者】
【氏名】篠田 康弘
【審査官】武井 健浩
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-049351(JP,A)
【文献】特開2002-068280(JP,A)
【文献】特開2005-247221(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A44B 11/25
B60P 7/06 ー 7/08
B65D 63/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
運搬車両の荷室側壁に配置された金属板からなるレールの板面に予め形成された係合スロットに対して、ベルト端部に設けた固定金具を前記レールの前記板面に対して垂直方向に取り付ける荷崩れ防止ベルトの取り付け方向を前記レールの長手方向に沿った平行方向に変換するアダプタであって、
前記レールの前記板面に平行な平板状のベース部に、前記係合スロットに対して前記垂直方向に係脱可能なクリップを一つ設けたレール固定部と、
当該レール固定部の前記ベース部の片側に一体的に固定したベルト取付部とを備え、
該ベルト取付部は前記レール固定部への固定側とは反対側に、前記クリップを前記係合スロットに係合したとき前記レールの前記板面に対して垂直な垂直板部を前記クリップから離間して有し、
該垂直板部に、前記荷崩れ防止ベルトの前記固定金具が着脱可能な取付口を、前記レールの長手方向に沿って開口し、
さらに、前記ベルト取付部は、前記クリップを前記係合スロットに係合したとき、その一部が前記レールの前記板面に対して前記垂直方向に当接し、前記クリップとの二点支持により全体のガタつきを防止可能なレール当接部を備えたことを特徴とする荷崩れ防止ベルト用アダプタ。
【請求項2】
ベルト取付部を垂直板部の両端部に一対の水平板部を形成した平面視断面コ字状に構成し、前記垂直板部に取付口を開口すると共に、前記水平板部のレール側一方にレール当接部を構成した請求項1記載の荷崩れ防止ベルト用アダプタ。
【請求項3】
レール固定部は、前記ベース部の前記クリップを介したベルト取付部とは反対側に、前記クリップを前記係合スロットに係合したとき前記レールと当接する第二のレール当接部を構成した請求項2記載の荷崩れ防止ベルト用アダプタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、トラック等の荷台側壁に設けた係合スロット付きのレールと、一端に前記係合スロットに対応するクリップ付きの荷崩れ防止ベルトとを接続する荷崩れ防止ベルト用アダプタに関するものである。
【背景技術】
【0002】
図11に示すように、トラック等の運搬車両Tにおける荷崩れ防止手段として、荷室Cの両壁にレールRを取り付け、このレールRに荷崩れ防止ベルトBを掛け渡すことが行われている。レールRは前後方向に長いアルミニウムなどの金属板Pに縦長の係合スロットSを複数等間隔に形成してなり、荷崩れ防止ベルトBの端部には前記係合スロットSに着脱自在な固定金具Mが取り付けられている。そして、固定金具Mを適当な係合スロットSに固定したうえで、ベルトBの中途に設けた荷締め機GによってベルトBにテンションを付与することで、走行中における積み荷Lの移動を規制するものである。
【0003】
従来の一般的な固定金具Mは、図12に示すように、金属板をU字状に曲げ加工してレールRの係合スロットSに対するクリップを形成すると共に、その反対側にベルトBの取付部を形成している(特許文献1等)。このように、従来一般的な固定金具Mは、ベルトBがレールRに対して垂直方向に取り付けられるため、図13に示すように、積み荷Lに対してベルトBをコ字状に掛け渡したような場合は、ベルトBにはレールRと平行方向に引張荷重がかかるが、これによって固定金具Mを倒すように作用することになることから、テコの原理によって固定金具やレールが変形しやすいといった問題があった。
【0004】
これを防止するものとして、係合スロットへの装着部を2個並列に設けた固定金具が提案されている(特許文献2)。この固定金具は、レールの長さ方向に沿って係合スロットと同間隔に2個の装着部を並列に設けたものであるため、固定金具に作用する引張荷重が各装着部に分散され、レールへの応力集中を回避することで変形を防止するとされている。
【0005】
また、本出願人も、レール材に着脱自在なクリップ部と、荷崩れ防止ベルトが着脱自在な取付部とを揺動自在に連結して、荷崩れ防止ベルトを荷物に対してどの角度からでも架け渡しでき、荷崩れをより確実に防止し得る荷崩れ防止ベルト用アタッチメントを開示している(特許文献3)。
【0006】
さらに、本出願人は、レールに平行する引張荷重に対して高い耐力を有する荷崩れ防止ベルトの固定金具も開示している(特許文献4)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】実開昭59-105536号公報
【文献】特開2001-106255号公報
【文献】特開2002-68280号公報
【文献】特開2013-49351号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献2の固定金具は、係合スロットの装着部に対してベルト固定部をレールから離れる方向に傾斜して連結しているため、荷崩れ防止ベルトに引張荷重がかかると、前記装着部には、常に、斜め方向の抜け荷重が作用し、これは前記係合スロットをこじ開けるように作用することから、経年的に係合スロットを変形させるおそれがある。
【0009】
しかも、特許文献2の固定金具は、装着部を複数設けるものであるため、成型にコストがかかるうえ、装着部の間隔をレールの係合スロットに合わせておく必要があることから精密な成型が求められ、少しでも係合スロットの間隔が異なるレールに対しては使用できないという課題がある。
【0010】
また、特許文献3のアタッチメントは、係合スロットのクリップ部に対して荷崩れ防止ベルトの取付部を角度可変に揺動自在に連結しているため、荷崩れ防止ベルトを斜め方向に引っ張ると、前記取付部が荷崩れ防止ベルトに追従して同じ引張方向の姿勢をとるが、クリップ部に斜め方向の抜け荷重が作用することは避けられない。
【0011】
なお、特許文献2や3のものは、係合スロット付きのレールと、一端に前記係合スロットに対応するクリップ付きの荷崩れ防止ベルトとを接続する荷崩れ防止ベルト用アダプタとして使用できる一方、特許文献4の固定金具は、当初より金具本体に荷崩れ防止ベルトが一体的に取り付けられているため、特許文献2や3のものと完全に用途が一致するものではない。
【0012】
本発明は上述した課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、荷崩れ防止ベルトをレールに沿って平行に取り付けることで、レールの係合スロット等が変形・破損することを防止する荷崩れ防止ベルト用アダプタを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上述した目的を達成するために本発明では、運搬車両の荷室側壁に配置された金属板からなるレールの板面に予め形成された係合スロットに対して、ベルト端部に設けた固定金具を前記レールの前記板面に対して垂直方向に取り付ける荷崩れ防止ベルトの取り付け方向を前記レールの長手方向に沿った平行方向に変換するアダプタであって、前記レールの前記板面に平行な平板状のベース部に、前記係合スロットに対して前記垂直方向に係脱可能なクリップを一つ設けたレール固定部と、当該レール固定部の前記ベース部の片側に一体的に固定したベルト取付部とを備え、該ベルト取付部は前記レール固定部への固定側とは反対側に、前記クリップを前記係合スロットに係合したとき前記レールの前記板面に対して垂直な垂直板部を前記クリップから離間して有し、該垂直板部に、前記荷崩れ防止ベルトの前記固定金具が着脱可能な取付口を、前記レールの長手方向に沿って開口し、さらに、前記ベルト取付部は、前記クリップを前記係合スロットに係合したとき、その一部が前記レールの前記板面に対して前記垂直方向に当接し、前記クリップとの二点支持により全体のガタつきを防止可能なレール当接部を備えるという手段を用いた。
【0014】
上記手段においてベルト取付部は、ベルト端部に取付金具によって荷崩れ防止ベルトを取り付ける部分であり、レール固定部はクリップを係合スロットに係合することで本アダプタをレールに固定する部分である。レール固定部のクリップの係合スロットに対する係合向きはレールに対して垂直である。そして、このクリップと平行して前記レールに対して垂直なベルト取付部の垂直板部に設けた取付口はレールの長手方向に開口するため、本アダプタでは荷崩れ防止ベルトがレールに沿って平行に取り付けられる。
【0015】
本アダプタは、クリップによる一点支持の状態でレールに固定することができるが、この姿勢を維持するために、レール固定部とベルト取付部の少なくとも一方に、レールと当接して前記ベルト取付部の傾きを規制するレール当接部を設けることが好ましい。この手段では、本アダプタはクリップと少なくとも一つのレール当接部との複数点(少なくとも2点)でレールに支持されることになり、荷崩れ防止ベルトをより確実にレールに沿って平行に保持することができる。
【0016】
なお、ベルト取付部の一部をレール当接部とすることができ、具体的には、ベルト取付部を垂直板部の両端部に一対の水平板部を形成した平面視断面コ字状の枠部で構成し、前記垂直板部に取付口を開口すると共に、前記水平板部の一方をレール側に膨出することで、当該膨出部をレール当接部とすることができる。また、この手段では、取付口を平面視断面コ字状の枠部に設けたので、平面視L字状の枠部とするよりも剛性が高い。
【0017】
一方、レール固定部にレール当接部を構成する手段としては、レール固定部をレールに平行な平板状のベース部にクリップを垂直に設けて平面視T字状に構成すると共に、該クリップを設けた前記ベース部の同一面上にレール当接部を突設することで実現できる。このようにレール当接部はレール固定部以外、上述した手段によってベルト取付部にも設けることで、何れか一方のみに設けるよりも、本アダプタのガタつきを抑制することをより高めることができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、荷崩れ防止ベルトをレールに沿って平行に取り付けることができるため、レールの係合スロット等が変形・破損することを防止することができる。
【0019】
また、本アダプタが傾かないように、レール当接部によってレールへの初期取り付け姿勢を保持するようにしたので、係合スロット等の変形・破損をより確実に防止できると共に、係合スロットに係合したクリップのガタつきを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の一実施形態に係るアダプタの斜視図
図2】同アダプタをレールに装着した状態の平面図
図3】同アダプタのレール固定部の分解平面図
図4】同レール固定部の側面図
図5】同レール固定部の側面視断面図
図6】同レール固定部におけるストッパのコイルスプリングの斜視図
図7】同レール固定部のレールへの装着工程図
図8】本発明の第二の実施形態に係るアダプタの平面図
図9】本発明の第三の実施形態に係るアダプタの平面図
図10】本発明の第四の実施形態に係るアダプタの平面図
図11】荷崩れ防止ベルトの使用態様を示す後方視説明図
図12】従来の一般的な固定金具を示す斜視図
図13】荷崩れ防止ベルトをコ字状に掛け渡した使用態様を示す平面視説明図
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の好ましい実施の形態を添付した図面に従って説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るアダプタAをレールRに取り付ける状態を示す斜視図であり、図2は、本アダプタAをレールRに取り付けた状態を示す平面図である。
【0022】
これらの図において、本アダプタAは、レールRに固定するレール固定部10と、本アダプタAに荷崩れ防止ベルトBを取り付けるベルト固定部20とを一体に備えている。なお、レールRが縦長の係合スロットSを複数等間隔に形成し、トラック等の運搬車両の荷室側壁に配置されることや、荷崩れ防止ベルトBがその端部に前記係合スロットSに(も)対応する固定金具Mを有していることは従来と変わるところはない。そして、本アダプタは、これら従来のレールRに対して荷崩れ防止ベルトBを平行に取り付けるものである。
【0023】
本アダプタAにおいて、まずレール固定部10は、係合スロットSに対して垂直に装着される縦長な断面U字状のクリップ1を有し、その上縁から左右に前記レールRと平行するベース部のフランジ2・3を形成して、平面視ほぼT字状を呈する金具本体4と、ベース部のフランジ2・3のクリップ1とは反対面に接合した金属補強板5とを備えている。金具本体4は、図3にも示したように、一方のフランジ2(図面上、左側)を他方のフランジ3よりも長くし、その先端側にベルト取付部20を固定している。クリップ1と左右のフランジ2・3は一枚の金属板を曲げ加工等して一体的に設けられており、左右フランジ2・3に金属補強板5を接合することによって、その全体を金属板2枚構造の強固なものとしている。クリップ1は、金属板の中途を上下全幅にわたり断面U字状に成型された有底の凹条部1aの上下端部それぞれに係合スロットSの上下縁それぞれに係止する切欠6・7を形成すると共に、該凹条部1a内にストッパ8を回動自在に設けて構成されている。この実施形態において上下の切欠6・7は、図4によく示されるように、形状を異にしている。即ち、上側の切欠6は、下側のそれ切欠7よりも口が大きく、また深く形成している。そして、この上側の切欠6の底側は上方に延成され顎6aを形成している。
【0024】
ストッパ8は、クリップ1の底部1bから垂直に立ち上がる両側板1c・1d間にピン9によって回動自在に軸支され、その一端はクリップ1の上方から突出してレバー部8aとしている。このストッパ8は、図5によく示されるように、ピン9回りに設けたコイルバネ10によって、原姿勢ではレバー部8aがクリップ1の底部1bに密着するように付勢されている。なお、コイルバネ10は図6に示すように、1本のバネ線を加工して、通常のコイルバネを水平部10aを介して一対連続して形成してなり、この水平部10aをストッパ8の後端に掛止した状態で軸支することで、開放端10bがクリップ1の底部1bと当接して、上記付勢力を発揮するものである。
【0025】
金具本体4のベース部における左右フランジ2・3は、上述のように、一方(図面上、左側)が他方よりも長く、この長い方のフランジ2の先端側に荷崩れ防止ベルトBの固定金具Mを取り付けるベルト取付部20を固定している。また、両フランジ2・3の対称位置には、金属補強板5を接合するリベット11の挿通孔11aを設けている。
【0026】
さらに、金属補強板5の上縁には、ストッパ8のレバー部8aの解除方向の揺動を許容するスリット5aを設けている。
【0027】
上記構成のレール固定部10をレールRの係合スロットSに装着するには、図7に示すように、指でレバー部8aを操作してストッパ8をコイルバネ10の付勢力に抗して解除方向に回しておき(同図(a))、まずクリップ1の上端部に形成した顎部6aを係合スロットSに挿入する。このとき、固定金具を係合スロットSに対して斜めに持ち、顎6aを係合スロットSに差し込んで、上側切欠6に係合スロットSの上縁を挿入し(同図(b))、当該挿入部を支点として固定金具を垂直姿勢となるように回動することによって、下側の切欠7を係合スロットSに挿入する。この状態で固定金具から手を離すと、固定金具が自重によって落下し、下側の切欠7に係合スロットSが差し込まれると共に、ストッパ8が原姿勢に復帰する付勢力によって、レバー部8aと顎6aで係合スロットSの上縁を挟持し、装着が完了する(同図(c))。
【0028】
なお、この実施形態では、ストッパ8の挟持部がL字状にくぼんでいるため、このくぼみと顎6aによって係合スロットSの上縁係合部が形成され、装着完了後、固定金具を持ち上げるような外力が作用したとしても固定金具は上方に移動せず、不用意な脱落が防止される。
【0029】
一方、ベルト取付部20は、図1に示したように、断面コ字状の枠部21の端部22でレール固定部10の片側を挟み込み、この部分を上下2つのリベット12によって固定している。枠部21は、この実施形態において、一枚の金属板を折り曲げ加工して、レールRと平行する一対の水平板部21aの間に、レール固定部10のクリップ1と平行してレールRとは垂直な垂直板部21bを形成して、枠部21全体として平面視断面コ字状に構成している。そして、垂直板部21bに荷崩れ防止ベルトBの固定金具が着脱自在に取付けられる取付口23を設けている。したがって、取付口23は、レールの長手方向に沿って開口している。
【0030】
そして、レールRに固定した本アダプタAに、そのクリップ1を係合スロットSに係合するのと同じ要領で固定金具Mを取付口23に係合して、荷崩れ防止ベルトBを取り付けることによって、図2に示すように、荷崩れ防止ベルトBをレールRと平行する方向に取り付けることができる。このときレール固定部10とレールRの間のクリアランスも小さいため、該ベルトBに同方向の引張荷重が作用しても強い耐荷重を示し、本アダプタAやレールRの変形が有効に防止される。
【0031】
こうした耐荷重は、レールRからのクリップ1の突出量が小さい程高まるが、ベルト取付部20の存在によって、クリップ1の突出量を小さくできない場合がある。そこで、ベルト取付部20は、その枠部21の一部がレールRと当接することが好ましい。これによって、クリップ1と枠部21の当接部の二点支持により本アダプタAのガタつきを防止することができる。
【0032】
図8~10は、このようなレール当接部を備えた実施形態を示し、図8のものは、枠部21のレール側の水平板部21aをさらにレール側に膨出して、当該膨出部分をレール当接部30としている。
【0033】
一方、図9では、L字型の金具をレール固定部10のフランジ2に取り付けてレール当接部31を構成しており、図10では、図8図9の双方の構成を併用して、レール当接部の数を二つにしている。
【符号の説明】
【0034】
10 レール固定部
20 ベルト取付部
1 クリップ
2・3 ベース部のフランジ
4 金具本体
5 金属補強板
6 上側の切欠
7 下側の切欠
8 ストッパ
21 枠部
21a 水平板部
21b 垂直板部
23 取付口
30、31 レール当接部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13