(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-01
(45)【発行日】2022-06-09
(54)【発明の名称】ヒンジ装置
(51)【国際特許分類】
E05D 5/12 20060101AFI20220602BHJP
F16C 11/04 20060101ALI20220602BHJP
F16C 11/10 20060101ALI20220602BHJP
E05D 5/10 20060101ALI20220602BHJP
A63F 5/04 20060101ALI20220602BHJP
E05D 7/10 20060101ALI20220602BHJP
E05D 7/12 20060101ALI20220602BHJP
【FI】
E05D5/12 G
F16C11/04 G
F16C11/10 A
E05D5/10 B
E05D5/12 D
A63F5/04 601A
E05D7/10
E05D7/12 D
(21)【出願番号】P 2020030322
(22)【出願日】2020-02-26
【審査請求日】2021-09-16
(31)【優先権主張番号】P 2019154979
(32)【優先日】2019-08-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000107572
【氏名又は名称】スガツネ工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100085556
【氏名又は名称】渡辺 昇
(74)【代理人】
【識別番号】100115211
【氏名又は名称】原田 三十義
(74)【代理人】
【識別番号】100153800
【氏名又は名称】青野 哲巳
(72)【発明者】
【氏名】石ヶ谷 和征
(72)【発明者】
【氏名】岩崎 亮治
【審査官】野尻 悠平
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-211313(JP,A)
【文献】特開2002-147098(JP,A)
【文献】米国特許第03406995(US,A)
【文献】特開2015-151751(JP,A)
【文献】特開2015-045150(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05D 7/10
7/12
5/10
5/12
F16C 11/04
11/10
A63F 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上側ヒンジ部と下側ヒンジ部を備え、扉を上下方向に延びる回動軸線を中心に回動可能に、筺体の開口の一側縁に支持するヒンジ装置において、
前記上側ヒンジ部と下側ヒンジ部のうちの一方のヒンジ部は、前記筺体と前記扉の一方に設けられた第1軸部材と他方に設けられた軸受部とを備え、
前記上側ヒンジ部と下側ヒンジ部のうちの他方のヒンジ部は、前記筺体と前記扉の一方に設けられた第2軸部材と、他方に設けられた軸支持構造とを備え、
前記軸支持構造は、軸支持部と、係止片を有する抜け止め部材と、前記抜け止め部材を上下方向にスライド可能に支持する保持部と、を有し、
前記軸支持部には、前記第2軸部材を収容する収容空間と、前記収容空間を側方に開放する開放部が形成され、
前記抜け止め部材の前記係止片が前記軸支持部の前記開放部から後退することにより、前記第2軸部材を前記収容空間に受入れ可能にし、前記係止片が前記開放部に進入することにより、前記第2軸部材が前記収容空間から前記開放部を経て脱落するのを防止することを特徴とするヒンジ装置。
【請求項2】
さらに、前記第2軸部材に接続され前記第2軸部材の回動を抑制する回動抑制手段を備え、
前記第2軸部材の外周にはその軸線と平行に延びる平坦な係合面が形成され、
前記抜け止め部材の前記係止片の先端部は、前記開放部に進入した位置において、前記第2軸部材の前記係合面に係合し、これにより前記係止片と前記第2軸部材が相対回動不能に接続されることを特徴とする請求項1に記載のヒンジ装置。
【請求項3】
前記第2軸部材の先端部外周に前記係合面が形成され、
前記第2軸部材の先端面にはガイド突起が形成され、前記ガイド突起の外周の少なくとも一部は、前記第2軸部材と同軸をなすとともに前記第2軸部材の先端部より小径の円筒面をなし、前記円筒面が前記係合面の延長平面に接しており、
前記第2軸部材の先端面が前記第2軸部材と前記ガイド突起との間の段差面として提供され、
さらに、前記抜け止め部材を前記開放部に向けて付勢するスプリングを備え、
前記抜け止め部材の前記係止片の先端部は、前記スプリングの力により、前記第2軸部材の前記段差面に当った状態で、前記抜け止め部材と前記第2軸部材との間の相対回動に伴い前記ガイド突起の前記円筒面に沿いながら、前記延長平面まで移動可能であり、さらに前記スプリングの力により、前記係合面に係合する位置まで軸方向に移動可能であることを特徴とする請求項2に記載のヒンジ装置。
【請求項4】
前記軸支持構造はさらに、前記保持部に設けられた第2保持部を有し、
前記第2保持部は、前記スプリングを収容する内部空間と、この内部空間の側部に連なり上下方向に延びるスリットとを有し、
前記抜け止め部材はさらに、前記第2保持部の前記内部空間において前記スプリングの力を受ける受部と、略水平に延びて前記スリットに上下移動可能に挿通され前記第2保持部から外に突出する腕部と、前記腕部に設けられた操作部と、を有することを特徴とする請求項3に記載のヒンジ装置。
【請求項5】
前記軸支持構造はさらに、前記抜け止め部材を前記係止片が前記開放部に進入した位置でロックするロック構造を有することを特徴とする請求項1に記載のヒンジ装置。
【請求項6】
前記保持部には第2保持部が設けられており、前記第2保持部は、内部空間と、この内部空間の側部に連なり上下方向に延びるスリットとを有し、
前記抜け止め部材はさらに、前記第2保持部の内部空間で前記係止片に連なり前記スリットに上下移動可能に挿通され前記第2保持部から外に突出する腕部と、前記腕部に設けられた操作部と、を有し、前記操作部は、前記腕部の延び方向にスライド可能であり、
前記ロック構造は、前記操作部における前記第2保持部側の端部に形成された第1係合部と、前記第2保持部における前記操作部に対峙する面に形成された第2係合部と、を有し、
前記抜け止め部材の前記係止片が前記開放部に進入した位置にある時に、前記操作部の前記第1係合部が前記第2保持部の前記第2係合部に係合することにより、前記抜け止め部材がロックされることを特徴とする請求項5に記載のヒンジ装置。
【請求項7】
さらに、前記筺体の前記開口の一側縁に固定され上下に延びる細長い筺体側支持枠と、前記扉に固定され上下に延びる扉側支持枠と、を備え、
前記下側ヒンジ部の第1軸部材が前記筺体側支持枠と前記扉側支持枠の一方に設けられ、前記軸受部が他方に設けられ、
前記上側ヒンジ部の第2軸部材が前記筺体側支持枠と前記扉側支持枠の一方に設けられ、前記軸支持構造が他方に設けられていることを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載のヒンジ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、扉を筺体に回動可能に支持するヒンジ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、スロットマシン等の遊技機において、扉を筺体に回動可能に支持するヒンジ装置が開示されている。簡単に説明すると、ヒンジ装置は、上側ヒンジ部と下側ヒンジ部とを備えている。
下側ヒンジ部は、筺体に設けられた軸受部と、扉に設けられた軸部材とを有しており、軸部材が軸受部に嵌った状態で扉の自重を受け持つことができる。
上側ヒンジ部は、筺体に設けられた軸部材と、扉に設けられた軸支持構造とを有している。軸支持構造は、軸受穴と、この軸受穴に連なり側方に開口する連通溝とを有している。連通溝は、開口端側の第1溝部と軸受穴側の第2溝部とこれら溝部間の交差部を有して、平面形状が略L字形をなしている。
【0003】
扉を筺体に取り付ける際には、下側ヒンジ部の軸部材を軸受部に嵌合させることにより、下側ヒンジ部が扉の自重を受け持った状態で、上側ヒンジ部の軸部材を連通溝から軸受穴に挿入する。
【0004】
文献1のヒンジ装置はさらに、抜け止め部材を備えている。この抜け止め部材は、扉に水平軸を中心に揺動可能に支持されており、板バネにより、抜け止め部材の先端部が上記L字形の連通溝において交差部と第2溝部の上方の位置に維持されている。上記水平軸は第1溝部と直交し第2溝部と平行をなしている。
【0005】
扉の取り付けの際には、上側ヒンジ部の軸部材を側方から連通溝の第1溝部に挿入し、さらに交差部を通過する際に板バネの力に抗して抜け止め部材を押し、抜け止め部材を交差部から後退させる。さらに、軸部材を第2溝部に沿って軸受穴まで移動させると、抜け止め部材は板バネの力で元の位置に復帰する。
軸受穴に到達した上側ヒンジ部の軸部材は、連通溝の交差部および第2溝部の上方に位置する抜け止め部材に当たるため、軸受穴からの脱落を防止でき、その結果、扉が筺体に支持された状態を維持できる。
【0006】
なお、扉を取り外す際には、抜け止め部材のつまみ部を掴み、板バネに抗して抜け止め部材の先端部を連通溝の交差部および第2溝部の上方位置から強制的に後退させ、この状態で、軸部材を軸受穴から連通溝を経て離脱させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
文献1のヒンジ装置では、脱落防止部材は水平軸を中心に揺動可能であり、板バネにより軸部材を係止する位置を維持しているので、軸部材の脱落防止が不確実であった。また、扉を筺体に取り付ける際に、上側ヒンジ部の軸部材をL字形の連通溝を経て軸受穴に到達させるため、扉の扱いが煩雑であった。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、上側ヒンジ部と下側ヒンジ部を備え、扉を上下方向に延びる回動軸線を中心に回動可能に、筺体の開口の一側縁に支持するヒンジ装置において、
前記上側ヒンジ部と下側ヒンジ部のうちの一方のヒンジ部は、前記筺体と前記扉の一方に設けられた第1軸部材と他方に設けられた軸受部とを備え、前記上側ヒンジ部と下側ヒンジ部のうちの他方のヒンジ部は、前記筺体と前記扉の一方に設けられた第2軸部材と、他方に設けられた軸支持構造とを備え、前記軸支持構造は、軸支持部と、係止片を有する抜け止め部材と、前記抜け止め部材を上下方向にスライド可能に支持する保持部と、を有し、前記軸支持部には、前記第2軸部材を収容する収容空間と、前記収容空間を側方に開放する開放部が形成され、前記抜け止め部材の前記係止片が前記軸支持部の前記開放部から後退することにより、前記第2軸部材を前記収容空間に受入れ可能にし、前記係止片が前記開放部に進入することにより、前記第2軸部材が前記収容空間から前記開放部を経て脱落するのを防止することを特徴とする。
【0010】
上記構成によれば、抜け止め部材の係止片は、保持部により、水平方向の移動が禁じられ、側方からの力で開放部から後退することがないので、第2軸部材の脱落を確実に阻止することができ、ひいては扉を筺体に安定して支持できる。
また、扉を筐体に取り付ける際に、第2軸部材が開放部から収容空間まで直線的に移動するので、扉の扱いが楽である。
【0011】
好ましくは、さらに、前記第2軸部材に接続され前記第2軸部材の回動を抑制する回動抑制手段を備え、前記第2軸部材の外周にはその軸線と平行に延びる平坦な係合面が形成され、前記抜け止め部材の前記係止片の先端部は、前記開放部に進入した位置において、前記第2軸部材の前記係合面に係合し、これにより前記係止片と前記第2軸部材が相対回動不能に接続される。
上記構成によれば、扉の回動に伴い、抜け止め部材と第2軸部材が回動抑制手段に対して相対的に回動することにより、扉の回動を抑制することができる。そのため、操作者による比較的小さな力でまたは操作者の力を要さずに、扉を所望の開き角度に維持することができる。
【0012】
好ましくは、前記第2軸部材の先端部外周に前記係合面が形成され、前記第2軸部材の先端面にはガイド突起が形成され、前記ガイド突起の外周の少なくとも一部は、前記第2軸部材と同軸をなすとともに前記第2軸部材の先端部より小径の円筒面をなし、前記円筒面が前記係合面の延長平面に接しており、前記第2軸部材の先端面が前記第2軸部材と前記ガイド突起との間の段差面として提供され、さらに、前記抜け止め部材を前記開放部に向けて付勢するスプリングを備え、前記抜け止め部材の前記係止片の先端部は、前記スプリングの力により、前記第2軸部材の前記段差面に当った状態で、前記抜け止め部材と前記第2軸部材との間の相対回動に伴い前記ガイド突起の前記円筒面に沿いながら、前記延長平面まで移動可能であり、さらに前記スプリングの力により、前記係合面に係合する位置まで軸方向に移動可能である。
上記構成によれば、抜け止め部材の係止片と第2軸部材の係合面の相対的な角度位置関係を厳密に調節しなくても、扉の回動により、容易かつ確実に係止片の先端部を係合面に係合させることができる。
【0013】
具体的な態様では、前記軸支持構造はさらに、前記保持部に設けられた第2保持部を有し、前記第2保持部は、前記スプリングを収容する内部空間と、この内部空間の側部に連なり上下方向に延びるスリットとを有し、前記抜け止め部材はさらに、前記第2保持部の前記内部空間において前記スプリングの力を受ける受部と、略水平に延びて前記スリットに上下移動可能に挿通され前記第2保持部から外に突出する腕部と、前記腕部に設けられた操作部と、を有する。
【0014】
好ましくは、前記軸支持構造はさらに、前記抜け止め部材を前記係止片が前記開放部に進入した位置でロックするロック構造を有する。
上記構成によれば、抜け止め部材の係止片が開放部に進入した位置を、確実に維持することができる。
【0015】
より好ましくは、前記保持部には第2保持部が設けられており、前記第2保持部は、内部空間と、この内部空間の側部に連なり上下方向に延びるスリットとを有し、前記抜け止め部材はさらに、前記第2保持部の内部空間で前記係止片に連なり前記スリットに上下移動可能に挿通され前記第2保持部から外に突出する腕部と、前記腕部に設けられた操作部と、を有し、前記操作部は、前記腕部の延び方向にスライド可能であり、前記ロック構造は、前記操作部における前記第2保持部側の端部に形成された第1係合部と、前記第2保持部における前記操作部に対峙する面に形成された第2係合部と、を有し、前記抜け止め部材の前記係止片が前記開放部に進入した位置にある時に、前記操作部の前記第1係合部が前記第2保持部の前記第2係合部に係合することにより、前記抜け止め部材がロックされる。
上記構成によれば、操作部の簡単なスライド操作によりロックとロック解除を行うことができる。
【0016】
好ましくは、さらに、前記筺体の前記開口の一側縁に固定され上下に延びる細長い筺体側支持枠と、前記扉に固定され上下に延びる扉側支持枠と、を備え、前記下側ヒンジ部の第1軸部材が前記筺体側支持枠と前記扉側支持枠の一方に設けられ、前記軸受部が他方に設けられ、前記上側ヒンジ部の第2軸部材が前記筺体側支持枠と前記扉側支持枠の一方に設けられ、前記軸支持構造が他方に設けられている。
上記構成によれば、ヒンジ装置を、筺体側支持枠を含む筺体側アッセンブリと、扉側支持枠を含む扉側アッセンブリにより構成することができ、それぞれのアッセンブリを筺体と扉に楽に装着することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、扉を筺体に側方から取り付けることができるヒンジ装置において、扉を筺体に安定して支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の第1実施形態に係るヒンジ装置を装備したスロットマシンを示す斜視図であり、扉と筺体を分離した状態で示す。
【
図2】上記スロットマシンを示す斜視図であり、扉の筺体への取り付けが完了した状態で示す。
【
図3】上記ヒンジ装置を筺体側アッセンブリと扉側アッセンブリに分解して示す斜視図である。
【
図6】上記扉側アッセンブリの軸支持構造の分解斜視図である。
【
図7】上記軸支持構造のブロックを示し、(A)は縦断面図、(B)は
図7(A)のB方向から見た底面図である。
【
図8】上記ヒンジ装置の上側ヒンジ部において、軸部材を軸支持構造に挿入する直前の状態を示す斜視図である。
【
図9】上記ヒンジ装置を示す斜視図であり、上側ヒンジ部の軸部材が軸支持構造に挿入され、扉の筺体への取り付けが完了する直前の状態で示す。
【
図10】上記上側ヒンジ部を下方から見た斜視図であり、(A)は抜け止め部材の係止片が後退位置にあり、扉の筺体への取り付けが完了する直前の状態を示し、(B)は抜け止め部材の係止片が進入位置にあって軸部材の係合面に係合し、扉の筺体への取り付けが完了した状態を示す。
【
図11】(A)~(C)は、上記上側ヒンジ部において、扉の回動に伴い抜け止め部材が下降して軸部材と係合し、さらに扉が閉じるまでの工程を順を追って説明する平断面図である。
【
図12】(A)、(B)は、上記上側ヒンジ部において、扉の回動に伴い抜け止め部材が下降して上記軸部材と係合する工程を、順を追って説明する拡大斜視図である。
【
図13】本発明の第2実施形態に係るヒンジ装置を、筐体側アッセンブリと扉側アッセンブリが連結された状態で示す斜視図である。
【
図14】同第2実施形態の軸支持構造の分解斜視図である。
【
図15】同第2実施形態の軸支持構造の縦断面図であり、(A)は抜け止め部材がロック解除された状態、(B)は抜け止め部材がロックされた状態をそれぞれ示す。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の第1実施形態を、
図1~
図12を参照しながら説明する。
図1、
図2に示すように、スロットマシン等の遊技機は、正面側が開口した筐体1(第1対象;静止対象)と、筺体1の開口1aの上部を塞ぐボード2と、開口1aの下部を開閉する扉3(第2対象;回動対象)とを備えている。筺体1には、電源装置やスロットマシン用機器が収納されている。ボード2にはディスプレイ等が装備されている。
扉3は、その一側縁において筺体1の開口1aの一側縁に、ヒンジ装置5を介して回動可能に支持されている。
【0020】
筺体2の開口1a側の面は鉛直に対して例えば約5ー上向きに傾けられており、扉3の上下方向に延びる回転軸線L(
図3にのみ示す)も同角度傾いている。このため、扉3は閉じ状態のときに上向きに傾き、開状態(開き角度90ー未満)のときに、自重によって閉じる方向の回転トルクを受け00る。ただし、本実施形態では、後述する摩擦トルク発生器17により、自重による回転トルクに抗して扉3は所望角度で維持されるようになっている。
ヒンジ装置5は、筺体側アッセンブリ10と、扉側アッセンブリ20とを備えている。
【0021】
(筺体側アッセンブリ10の構成)
図3に示すように、筺体側アッセンブリ10は、上下方向に延びる型材からなる細長い支持枠11(筺体側支持枠)を有している。
支持枠11は、筺体1の開口1aの一側縁の内面に固定された固定板部11aと、断面コ字形をなす部位11bとを有しており、このコ字形の部位11bの正面壁の下部と上部に、互いに上下方向に離間した軸ホルダ12、13がそれぞれ固定されている。
【0022】
下側の軸ホルダ12には、上方に突出する軸部材14(第1軸部材)が支持されている。この軸部材14は、円柱部14aと、この円柱部14aの上端に連なる円錐部14bとを有している。本実施形態では軸部材14は軸ホルダ12と一体をなしている。
【0023】
上側の軸ホルダ13には、上方に突出する軸部材15(第2軸部材)が回動可能に支持されている。下側の軸部材14と上側の軸部材15が協働して、扉3の回動軸線Lを提供する。
図3、
図12に示すように、軸部材15は、上から順に第1軸部15aと、第2軸部15bと、第3軸部15cを有している。これら軸部15a,15b,15cは、同軸をなし、この順で径が段階的に小さくなっている。
【0024】
第1軸部15aは切り欠かれており、これにより回動軸線Lと平行をなす平坦な係合面15xと回動軸線Lと直交する受面15yが形成されている。第1軸部15aの係合面15xを除く外周は円筒面をなしている。
第1軸部15aの上端面(軸部材15の先端面)には、第1軸部15aと同軸をなして上方に突出するガイド凸部15dが形成されている。ガイド凸部15dは第1軸部15aより小径であり、第1軸部15aの上端面は、第1軸部15aとガイド凸部15dとの間の平坦な段差面15zとして提供される。この段差面15zは回動軸線Lと直交している。
ガイド凸部15dの外周は円筒面をなしており、係合面15xの延長平面と接している。
第2軸部15bには円筒形状のカラー16が装着されている。このカラー16は第1軸部15aと略同径をなし、軸部材15の一部として提供される。
【0025】
軸ホルダ13には摩擦トルク発生器17(回動抑制手段)が内蔵されている。軸部材15の第3軸部15cは軸ホルダ13内へ延びており、摩擦トルク発生器17に接続されている。
【0026】
(扉側アッセンブリ20の構成)
図3~
図5に示すように、扉側アッセンブリ20は、上下方向に延びる型材からなる細長い支持枠21(扉側支持枠)を有している。支持枠21は、扉3の一側縁部において筺体1と対向する面に固定された固定板部21aと、この固定板部21aの両側縁に連なり固定板部21aと直交した遮蔽板部21b、21cとを有して、断面コ字形をなしている。
【0027】
支持枠21の固定板部21aの下部には、ブラケット22が固定具24により固定されている。このブラケット22の支持枠21と直交する支持板部22aには、軸受部材23が載っている。軸受部材23の下面には小径の凸部23aが形成されるとともに、この凸部23aの下面に開口する軸受穴23b(軸受部)が形成されている。軸受穴23bは前述した下側の軸部材14の形状に対応した形状を有している。凸部23aは、ブラケット22の支持板部22aに形成された嵌合穴22bに嵌合されている。
軸受部材23の側面には凸部23cが形成されており、この凸部23cが支持枠21の固定板部21aに形成された固定穴21dに挿入固定されている。
【0028】
支持枠21の上部には、軸支持構造25が設けられている。軸支持構造25は、ブロック30と、このブロック30の上方に配置されたスプリングホルダ40(第2保持部)を有している。
ブロック30の下部は軸支持部31として提供され、上部は保持部32として提供される。
【0029】
図4、
図7に示すように、軸支持部31は、側方と下方が開放された収容空間31aを有している。図において側方の開放部を符号31bで示す。収容空間31aの下部には半円筒面をなす支持面31xが形成されている。支持面31xの径は軸部材15のカラー16の外径と等しい。支持面31xは、回動軸線Lを挟んで開放部31bと対向している。
【0030】
図4、
図6に示すように、ブロック30の保持部32には、回動軸線Lと平行に上下方向に延びて保持部32を貫通するガイド穴32aが形成されている。このガイド穴32aは、扁平な断面形状を有し開放部31bに連なっている。
【0031】
図4、
図5に示すように、軸支持部31の穴31cを貫通する固定具35により軸支持部31が支持枠21の固定板部21aに固定され、保持部32の凸部32bが固定板部21aの固定穴21eに挿入されている。
【0032】
スプリングホルダ40は、その下端がブロック30の上端面に接した状態で、固定具45により支持枠21の固定板部21aに固定されている。
スプリングホルダ40は、下端がブロック30で塞がれた内部空間41と、この内部空間41の側部を外部に連通させるスリット42とを有している。このスリット42は、回動軸線Lと平行をなして上下に延びている。内部空間41はその上部に小径の支持穴41aを有している。
【0033】
図6に示すように、軸支持構造25はさらに、抜け止め部材50と、圧縮コイルスプリング60(スプリング)とを有している。
抜け止め部材50は、板金を折り曲げ加工することにより形成されており、上下方向に延びる細長い係止片51と、この係止片51と直交して略水平をなす受部52と、係止片51の上端部(受部52との交差部近傍)から略水平に延びる腕部53とを有している。係止片51はガイド穴32aに対応して扁平な断面形状を有している。腕部53は、略垂直の姿勢をなしている。
【0034】
抜け止め部材50の係止片51がブロック30の保持部32のガイド穴32aに上下方向のスライド可能に挿入されている。受部52と係止片51の上部と腕部53の基部がスプリングホルダ40の内部空間41に収容されている。腕部53が、スプリングホルダ40のスリット42に上下方向の移動可能に挿通され、その先端部がスプリングホルダ40から外に突出している。
【0035】
腕部53の先端部には、つまみ55(操作部)が取り付けられている。具体的には、
図6に示すように、つまみ55には幅の狭い挿入空間(図示しない)が形成されており、この挿入空間に腕部53の先端部が挿入されている。つまみ55の側壁に形成された穴55aを貫通するピン59が腕部53の先端部に固定されており、これにより、つまみ55が腕部53に固定されている。
図8に示すように、つまみ55は、支持枠21の遮蔽板部21cに形成された切欠21xを通って遮蔽板部21cから外に突出している。
【0036】
圧縮コイルスプリング60はその上部がスプリングホルダ40の支持穴41aに収容され、その下端が抜け止め部材50の受部52に当たっており、抜け止め部材50を下方に付勢している。そのため、自然状態では、
図3、
図4に示すように、抜け止め部材50の係止片51が軸支持部31の開放部31bの上部に進入した位置にある。
【0037】
図2、
図9に示すように、筺体側アッセンブリ10の下部の軸ホルダ12、軸部材14と、扉側アッセンブリ20の下部のブラケット22、軸受部材23により、下側ヒンジ部5Aが構成される。
筺体側アッセンブリ10の上部の軸ホルダ13、軸部材15と、扉側アッセンブリ20の軸支持構造25により、上側ヒンジ部5Bが構成される。
なお、本実施形態では、軸受部材23とスプリングホルダ40が樹脂により形成され、他の構成要素は主に金属により形成されている。
【0038】
(扉3の筺体1への取付工程)
次に、扉3を筺体1へ取り付ける工程、換言すればヒンジ装置5の筺体側アッセンブリ10に扉側アッセンブリ20を組み付ける工程について詳述する。
筺体側アッセンブリ10では、予め軸部材15の係合面15xが筺体1の正面に対して所定の角度範囲内になるように調節しておく。例えば係合面15xが筺体1の正面と略直交するようにしておく。この角度調節は後述の理由により厳密でなくてもよい。
【0039】
作業者が扉3を持ち、扉3が筺体1に対して約90ー開いた状態で、筺体側アッセンブリ10の軸部材14に扉側アッセンブリ20の軸受部材23の軸受穴23bを上方から嵌める。この状態で、扉側アッセンブリ20のブラケット22の支持板部22aが軸ホルダ12に乗ることにより、扉3の荷重を受け持つことができる。
【0040】
下側ヒンジ部5Aの軸受穴23bと軸部材14が嵌合した状態において、
図8に示すように上側ヒンジ部5Bの軸支持構造25は、軸部材15の近傍に位置しているが、軸部材15を収容していない。
【0041】
次に、
図9、
図10(A)に示すように、抜け止め部材50のつまみ55を掴み、コイルスプリング60に抗して抜け止め部材50を上方に移動させ、抜け止め部材50の係止片51を軸支持部31の開放部31bから後退させる。
次に、扉3を下側ヒンジ部5Aを支点として若干量傾きを変えることにより、軸支持構造25内に側方から軸部材15を収容する。この際、開放部31bには係止片51が無いので、軸部材15は開放部31bを通って収容空間31aまで入り込み、カラー16が支持面31xに接する位置に到達する。軸部材15は、開放部31bから支持面31xまで直線的に移動するので、扉3の扱いが楽である。
【0042】
次に、つまみ55から手を離すと、コイルスプリング60の力で抜け止め部材50は下方に移動し、
図11(A)、
図12(A)に示すように、係止片51の下端(先端)が軸部材15の段差面15zに当たる。
【0043】
次に、扉3を、回動軸線Lを中心に筺体1に向けて回動させる。この回動の過程で、上側ヒンジ部5Bの軸部材15のカラー16が支持面31xに接している。係止片51はガイド凸部15dの円筒面に接しながら、ガイド凸部15dの回りを移動する。
【0044】
扉3が筺体1に対する所定の開き角度(例えば約60ー)に達した時に、
図10(B)、
図11(B)、
図12(B)に示すように、係止片51の下端部が軸部材15の係合面15xの延長平面と一致するため、係止片51はコイルスプリング60の力でさらに下降し、その下端が受面15yに当たり、係止片51の下端部の一方の平坦面が、係合面15xに接して係合する。その結果、扉アッセンブリ20の筺体アッセンブリ10への組み付け、ひいては扉3の筺体1への取り付けが完了する。
【0045】
上述したように、係止片51は扉3の回動に伴いスプリング60の力で段差面15zから係合面15xへと移ることができるので、係止片51と係合面15xの角度位置を厳密に一致させるように調節する手間を省くことができる。
【0046】
(ヒンジ装置5の機能)
上述したように、抜け止め部材50の係止片51が開放部31bの上部に進入し、軸部材15の第1軸部15aが開放部31bを通過するのを阻止するので、軸部材15が軸支持構造25から脱落するのを防止でき、扉3を安定して支持することができる。
抜け止め部材50はガイド穴32aにより水平方向の移動が禁じられているので、側方からの力で軸部材15が脱落するのを確実に阻止することができる。
抜け止め部材50の係止片51は、コイルスプリング60により開放部31bへの進入位置を維持することができる。
【0047】
図11(B)に示す角度位置から扉3を回動させることにより、
図11(C)に示すように筺体1の開口1aを閉じることができる。扉3のヒンジ装置5とは反対側の側縁を施錠装置によりロックすることにより、扉3の閉じ状態を維持することができる。この閉じ状態において、支持枠11の断面コ字形の部位11bと支持枠21の遮蔽板部21b、21cにより、筺体1と扉3の隙間からのスロットマシン用機器への不正なアクセスを防止することができる。
【0048】
上述したように、係止片51の下端部の一方の平坦な面が、係合面15xに接して係合するため、軸支持構造25と軸部材15が相対回動不能となり、軸部材15は扉3と一緒に回動する。その結果、扉3は、開閉の際に摩擦トルク発生器17の摩擦トルクによる抵抗を受ける。この摩擦トルクは扉3の自重により生じる回転トルクより大きいので、作業者の力を借りずに扉3を所望の開き位置で維持することができ、スロットマシン用機器等のメンテナンスを円滑に行うことができる。
【0049】
(扉3の取り外し工程)
扉3を筺体1から取り外す場合には、抜け止め部材50のつまみ55を掴んで抜け止め部材50を引き上げ、
図9、
図10(A)に示すように、係止片51を開放部32bから後退させる。
次に、
図8に示すように扉3を下側ヒンジ部5Aを支点として傾かせ、軸部材15を軸支持構造25の収容空間31aから開放部31bを通して離脱させる。
最後に扉3を持ち上げて下側ヒンジ部5Aの軸受部23を軸部材14から離脱させる。
【0050】
(第2実施形態)
次に、
図13~
図15に示す第2実施形態について説明する。本実施形態のヒンジ装置は、抜け止め部材50のためのロック構造Rを備えている。他の構成は第1実施形態と同様であるから、他の対応する構成部について同番号を付してその詳細な説明を省略する。以下、ロック構造Rについて説明する。
【0051】
つまみ55には、第1実施形態と同様に、幅の狭い挿入空間56が形成されており、この挿入空間56に抜け止め部材50の腕部53が挿入されるが、本実施形態ではこのつまみ55は腕部53に固定されず、短いストロークで腕部53に沿ってスライド可能である。つまみ55のスプリングホルダ40側の端部には、スプリングホルダ40に向かって突出する係合突起57(第1係合部)が形成されている。スプリングホルダ40には、つまみ55に対向する面に係合凹部43(第2係合部)が形成されている。この係合凹部43は、スリット42の下部において、スリット42に隣接しかつ連通している。係合突起57と係合凹部43により、上記ロック構造Rが構成されている。
【0052】
つまみ55が下方位置にある時、すなわち抜け止め部材50の係止片51が開放部31bに進入した位置にある時、つまみ55の位置として、
図15(A)に示すようにスプリングホルダ40から後退したロック解除位置と、
図15(B)に示すようにスプリングホルダ40に向かって前進したロック位置のいずれかを選択することができる。ロック位置では、つまみ55の係合突起57が、スプリングホルダ40の係合凹部43に入り込むので、つまみ55の上方への移動が禁じられ、ひいては抜け止め部材50の上方への移動が禁じられ、係止片51が開放部31bに進入した位置を維持することができる。ロック解除位置では、係合突起57が係合凹部43から離脱しているので、つまみ55を上方へ移動させることができ、ひいては抜け止め部材50を上方へ移動させて係止片51を開放部31bから後退させることができる。
【0053】
つまみ55は、上記ロック解除位置とロック位置のうちの選択した位置を安定して維持することができる。すなわち、つまみ55の挿入空間56を介して対峙する一対の側壁のうちの一方には、腕部53の延び方向に細長い長穴58が形成されており、この長穴58には、腕部53に一端が固定されたピン59が挿入されている。
長穴58は、スプリングホルダ40に近い円形部58aとスプリングホルダ40から遠い円形部58bと、2つの円形部58a,58bを繋ぐ連通部58cとを有している。円形部58a,58bの径は、ピン59の外径と等しく、連通部58cの幅はピン59の外径より小さい。
【0054】
つまみ55が
図15(A)に示すロック解除位置にある時、ピン59が円形部58aに嵌っており、幅の狭い連通部58cにより円形部57bへの移動を阻止される。同様に、つまみ55が
図15(B)に示すロック位置にある時、ピン59が円形部58bに嵌っており、幅の狭い連通部58cにより円形部57aへの移動を阻止される。つまみ55をロック解除位置とロック位置の一方から他方へと移動させる場合には、所定以上の力を加える。これにより、ピン59は樹脂製つまみ55の弾性変形により連通部58cを通過することができる。
【0055】
上述したように、つまみ55とスプリングホルダ40の係合を利用して抜け止め部材50を、係止片51が開放部31bに進入した位置でロックすることができ、より一層確実に軸部材15を収容空間31a内に保持することができる。
【0056】
本発明は、上記実施に制約されず、その要旨を逸脱しない範囲において各種の変形例を採用することができる。
例えば、下側ヒンジ部において、筺体側支持枠に軸受部材を設け、扉側支持枠に第1軸部材を設けてもよい。この場合、軸部材は下方に突出し、軸受部材の上面に軸受穴が形成される。
【0057】
上側ヒンジ部において、筺体側支持枠に軸支持構造を設け、扉側支持枠に第2軸部材を設けてもよい。この場合、軸支持構造と第2軸部材が静止し、摩擦トルク発生器が回る。
第2軸部材と軸支持構造は上述した実施形態と上下逆転した構成としてもよい。
上側ヒンジ部で扉の荷重を負担してもよい。この場合、上側ヒンジ部が第1軸部材と軸受部を有し、下側ヒンジ部が第2軸部材と軸支持構造を有する。
【0058】
保持部は、ガイド穴の代わりに、抜け止め部材の係止片を上下方向にスライド可能に支持する他の構造を有していてもよい。
【0059】
回動抑制手段として、回転ダンパを用いてもよい。この場合、上述した実施形態のように扉の自重で扉に回転トルクが働く場合には、作業者は比較的小さな力を加えて扉を所望位置に維持する必要がある、
回動抑制手段は、無くてもよい。この場合、第2軸部材と軸支持構造は相対回動可能であり、第2軸部材に係合面は形成されず全周にわたり円筒面をなし、この円筒面に係止片が接するようにする。
【0060】
本実施例では、抜け止め部材50の係止片51を直接、保持部32におけるガイド穴32aで上下方向にスライド可能に支持しているが、抜け止め部材50が係止片51とは別の箇所にスライド部を有し、このスライド部を保持部で上下方向にスライド可能に支持してもよい。
【0061】
本実施例では、筐体1に扉3を取り付けたときは、第1軸部材と軸受部で扉の自重を受けるように構成されているが、第2軸部材と軸支持構造で扉の自重を受けてもよい。また、第1軸部材と軸受部、第2軸部材と軸支持構造の両方で扉の自重を受けてもよい。
第2実施形態において、操作部の第1係合部として係合凹部が形成され、第2保持部の第2係合部として係合突起が形成されていてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0062】
本発明は、遊技機等のヒンジ装置に適用することができる。
【符号の説明】
【0063】
1 筺体
1a 開口
3 扉
5 ヒンジ装置
5A 下側ヒンジ部
5B 上側ヒンジ部
10 筺体側アッセンブリ
11 支持枠(筺体側支持枠)
14 軸部材(第1軸部材)
15 軸部材(第2軸部材)
15d ガイド凸部
15x 係合面
15z 段差面
17 摩擦トルク発生器(回動抑制手段)
20 扉側アッセンブリ
21 支持枠(扉側支持枠)
23b 軸受穴(軸受部)
25 軸支持構造
31 軸支持部
31a 収容空間
31b 開放部
31x 支持面
32 保持部
32a ガイド穴
40 スプリングホルダ(第2保持部)
41 内部空間
42 スリット
43 係合凹部(第2係合部)
50 抜け止め部材
51 係止片
52 受部
53 腕部
55 つまみ(操作部)
57 係合突起(第1係合部)
60 圧縮コイルスプリング(スプリング)
L 回動軸線
R ロック構造