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特許7083013透過型のLCDアセンブリ及びディスプレイ・ケース
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-01
(45)【発行日】2022-06-09
(54)【発明の名称】透過型のLCDアセンブリ及びディスプレイ・ケース
(51)【国際特許分類】
   A47F 3/04 20060101AFI20220602BHJP
   G02F 1/1333 20060101ALI20220602BHJP
【FI】
A47F3/04 Z
G02F1/1333
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2020181035
(22)【出願日】2020-10-29
(62)【分割の表示】P 2018235033の分割
【原出願日】2015-06-16
(65)【公開番号】P2021035525
(43)【公開日】2021-03-04
【審査請求日】2020-10-29
(31)【優先権主張番号】62/012,785
(32)【優先日】2014-06-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/012,572
(32)【優先日】2014-06-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/013,917
(32)【優先日】2014-06-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/012,559
(32)【優先日】2014-06-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/013,225
(32)【優先日】2014-06-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】510135614
【氏名又は名称】マニュファクチャリング・リソーシズ・インターナショナル・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100067356
【弁理士】
【氏名又は名称】下田 容一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100160004
【弁理士】
【氏名又は名称】下田 憲雅
(74)【代理人】
【識別番号】100120558
【弁理士】
【氏名又は名称】住吉 勝彦
(74)【代理人】
【識別番号】100148909
【弁理士】
【氏名又は名称】瀧澤 匡則
(72)【発明者】
【氏名】ウィリアム・ダン
(72)【発明者】
【氏名】マルコス・ディアス
【審査官】石井 茂
(56)【参考文献】
【文献】特表2014-503835(JP,A)
【文献】国際公開第2007/128572(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47F 3/04
G02F 1/1333
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
広告画像の有効性を判定するために、ディスプレイ・ケースの使用を追跡し、分析するシステムであって、
複数の消費者製品を保持するように構成される空間を規定するハウジングと、
前記空間に備えられた前記複数の消費者商品がアクセス可能である開いた位置と、ドアが前記空間を囲む閉じた位置と、の間を移動するように構成される前記ドアと、
前記ドア内に収容されて、前記広告画像を表示するように構成される電子ディスプレイと、
前記ドアが前記開いた位置にあるか否かを検出するように構成されるセンサと、
前記電子ディスプレイ及び前記センサと電気的に通信可能であるコントローラであって、前記ドアが前記開いた位置にあるかどうかを示すデータを前記センサから受信し、且つ、前記センサが前記ドアが前記開いた位置にあることを示したときに前記電子ディスプレイ表示され1つまたは複数の広告画像を表すデータを記録するように構成される前記コントローラと、
を備えるシステム。
【請求項2】
前記電子ディスプレイは、透過型の液晶ディスプレイ(LCD)であり、
前記ドアは、前部透過層と背部透過層とを含み、
前記電子ディスプレイは、前記前部透過層と前記背部透過層との間に配置される、
請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
経過時間を追跡するように構成されるタイミング・デバイスを
更に備え、
前記コントローラは、前記タイミング・デバイスと電気的に通信可能であり、
前記コントローラは、前記ドアが前記開いた位置に置かれた時間を示すデータを前記タイミング・デバイスからデータを受信し、前記1つまたは複数の広告画像が前記電子ディスプレイに表示される間に前記センサから受信したデータが所定の閾値を超える頻度で前記ドアが開かれたことを示す場合に前記センサが前記ドアが前記開いた位置にあることを示したときに前記電子ディスプレイに表示された前記1つまたは複数の広告画像が有効であることを示すように、構成される、
請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記コントローラは、前記広告画像の各々がそれぞれの所定の期間表示されるように、構成される、
請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記センサは、前記ドアと前記ハウジングの間に配置されている、
請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記ハウジング内で前記空間の下にある第2空間と、
前記第2空間内の無線の送信機/受信機と、
を更に備え、
前記コントローラは、前記無線の送信機/受信機を介してネットワークと電気的に通信可能であり、
前記コントローラは、前記コントローラが受信した少なくとも特定のデータを遠隔地に送信するように構成され、
前記空間は、冷蔵され、前記第2空間は、冷蔵されない、
請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記ドア内に配置され、前記電子ディスプレイと前記2空間内の前記無線送信機/受信機とに対して電気的に通信可能である第2無線送信機/受信機を
更に備え、
前記コントローラは、前記第2空間に配置されている、
請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
広告画像の有効性を判定するために、ディスプレイ・ケースの使用を追跡し、分析するシステムであって、
複数の消費者製品を保持するように構成される冷蔵空間を規定するハウジングと、
ヒンジ方式で前記ハウジングに取り付けられたドアであって、前記ドアは、消費者が前記冷蔵空間に備えられた前記複数の消費者商品にアクセス可能になる開いた位置と前記冷蔵空間を囲む閉じた位置との間を移動であり、前記ドアは、
前部透過パネルと、
背部透過パネルと、
前記前部透過パネルと前記背部透過パネルとの間に提供される広告画像を表示するための透過型の液晶ディスプレイと、
を含む、
前記ドアと、
タイミング・デバイスと、
前記ドアと前記ハウジングとの間に配置されて、前記ドアが前記開いた位置にあるか否かを検出するように構成されるセンサと、
前記透過型の液晶ディスプレイ、前記センサ及び前記タイミング・デバイスと電気的に通信可能であるコントローラであって、前記コントローラは、前記センサからの前記ドアが前記開いた位置にあるかどうかを示すデータと、前記タイミング・デバイスからの現在時刻に関するデータと、前記透過型の液晶ディスプレイからの、前記センサが前記ドアが前記開いた位置にあることを示したときに前記透過型の液晶ディスプレイに表示される1つまたは複数の広告画像を表すデータと、を受信するように構成され、前記コントローラは、前記1つまたは複数の広告画像が前記透過型の液晶ディスプレイに表示される間に所定の閾値を超える頻度で前記ドアが開かれる場合に前記センサが前記ドアが前記開いた位置にあることを示したときに前記透過型の液晶ディスプレイに表示された前記1つまたは複数の広告画像が有効であることを示すように構成される、前記コントローラと、
を備えるシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001] 本出願は、2014年6月16日付け出願の米国仮特許出願第62/012,785号の優先権を主張し、その参照により、その全体を取り込むものである。また、本出願は、2014年6月16日付け出願の米国仮特許出願第62/012,559号の優先権を主張し、その参照により、その全体を取り込むものである。本出願は、2014年6月16日付け出願の米国仮特許出願第62/012,572号の優先権を主張し、その参照により、その全体を取り込むものである。本出願は、2014年6月18日付け出願の米国仮特許出願第62/013,917号の優先権を主張し、その参照により、その全体を取り込むものである。本出願は、2014年6月17日付け出願の米国仮特許出願第62/013,225号の優先権を主張し、その参照により、その全体を取り込むものである。
【0002】
技術分野
[0002] 実施形態は、概して、透過型の電子ディスプレイ(LCD)及び従来のLCDを冷却するためのシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
技術背景
[0003] ディスプレイ・ケースは、非常に多くの異なる小売店で利用されて、販売中の製品を説明することができる。幾つかの例において、これらのディスプレイ・ケースは、冷蔵庫又は冷凍庫であってもよく、食料品店、コンビニエンスストア、ガソリンスタンド、レストラン、又はその他の小売店に設置されている。他の例において、これらのディスプレイ・ケースは、宝石店、時計店、パン屋、デリショプ、骨董店、スポーツ用品店、電気店、又は、その他の小売店で使用される非冷凍の透明容器であってもよい。商品それ自身のデザイン及び外観が販売時点(POS:point-of-sale)広告を提供しているとしても、POSでの追加広告は、製品の認識を増加させることができ、結果として、追加の販売を生み出すことができることが分かっている。
【0004】
[0004] 多くの小売店は、既に幾つかのPOS広告を含み、また、店舗のタイプに依存して、経営者は、小売地域内の「混乱」を制限することを望む場合があり、これにより、追加広告の場所を非常に制限することができる。ディスプレイ・ケース内に典型的には配置される透明ガラスを追加広告と一緒に利用することが現在望まれている。特に注意すべきことは、ディスプレイ・ケースの内部の製品を顧客に見せることが維持できるように、透明ガラスと一緒に透過型のLCDを配置し、且つ透過型のLCDは、追加広告材料を表示することができるものと考えられていた。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
典型的な実施形態の概要
[0005] 典型的な実施形態により、透過型のLCDアセンブリ用の冷却システムが提供される。LEDは、好ましくは、2方向光ガイドの頂部の端及び底部の端と一緒に配置され、2方向光ガイドは、その光ガイドの前部及び背部の両方の表面から光を出すことができる。頂部LEDは、好ましくは、頂部熱プレートと熱伝導するように配置されて、頂部熱プレートは、好ましくは、背部ガラスと熱伝導するように配置されている。同様に、底部LEDは、好ましくは、底部熱プレートと熱伝導するように配置されて、底部熱プレートは、好ましくは、背部ガラスと熱伝導するように配置されている。頂部熱プレート及び底部熱プレートは、熱を拡散し、背部ガラスに熱を伝えることができ、背部ガラスでは、強制又は自然の対流によって熱を取り除くことができる。幾つかの実施形態において、光ガイドは、LCDと平行に移動することができるが、光ガイドは、好ましくは光ガイドを挟む背部ブラケットの前部によって、LCDに向かう又はLCDから離れる移動は制限されている。
【0006】
[0006] 典型的な実施形態により、ディスプレイ・ケースの使用を追跡し、分析するシステムが提供される。典型的なディスプレイ・ケースは、インターネット又は携帯電話回線への接続部とともに、CPU及びドア・センサを含んでいる。また、幾つかのディスプレイ・ケースは、温度センサを含むことができる。ドアが開く時に、現在示されている画像/映像の識別子が好ましくはCPUに、ドアが開いた日及び時刻と一緒に記憶される。このデータは、収集されて、インターネット/電話のネットワークを経由して、CPUを備えるオペレーション・センタに送信される。このように、データを分析することで、ディスプレイ・ケースを介したトラフィックを決定するとともに、現在示されている画像/映像の有効性を決定することができる。本明細書で説明されるシステム及び方法を利用することで、エネルギー効率及び広告有効性を高めることができる。
【0007】
[第1態様]
透過型のLCD(液晶ディスプレイ: liquid crystal display)アセンブリであって、
ガラス・パネルと、
前記ガラス・パネルの前に置かれるLCDパネルと、
前記LCDパネルと前記ガラス・パネルとの間に位置し、且つ端を有する光ガイドと、
前記光ガイドの前記端に隣接する複数のLEDを含む基板と、
前記ガラス・パネル及び前記基板に取り付けられた熱プレートと、
を備える透過型のLCDアセンブリ。

[第2態様]
第1態様に記載の透過型のLCDアセンブリであって、
前記熱プレートは、前記ガラス・パネル及び前記基板と熱伝導する、透過型のLCDアセンブリ。

[第3態様]
第1態様に記載の透過型のLCDアセンブリであって、
前記熱プレートは、前記ガラス・パネルに取り付けられる第1の部分と、前記基板に取り付けられる第2の部分と、を有し、前記第1の部分は、前記第2の部分と実質的に垂直である、透過型のLCDアセンブリ。

[第4態様]
第1態様に記載の透過型のLCDアセンブリであって、
前記LCDと電気的に通信可能に配置され、且つ前記熱プレートに取り付けられた、前記LCDを作動させる電子的な構成要素を、
更に備える透過型のLCDアセンブリ。

[第5態様]
第1態様に記載の透過型のLCDアセンブリであって、
前記光ガイドの前部の表面に接触する前部ブラケットと、
前記光ガイドの背部の表面に接触する背部ブラケットと、
を更に備える透過型のLCDアセンブリ。

[第6態様]
第1態様に記載の透過型のLCDアセンブリであって、
前記光ガイドは、2方向光ガイドである、透過型のLCDアセンブリ。

[第7態様]
第1態様に記載の透過型のLCDアセンブリであって、
前記光ガイドは、意図されたビューアに向かう又はビューアから離れる移動は制限されているが、垂直方向に移動可能である、透過型のLCDアセンブリ。

[第8態様]
透過型のLCDアセンブリであって、
背部ガラス・パネルと、
前記背部ガラス・パネルの前に置かれるLCDパネルと、
前記LCDパネルの近くに位置する、複数のLEDを含むPCB(プリント回路基板: printed circuit board)と、
前記PCBに取り付けられた第1の部分と、前記背部ガラス・パネルに取り付けられる第2の部分と、を有する熱パネルと、
を備える透過型のLCDアセンブリ。

[第9態様]
第8態様に記載の透過型のLCDアセンブリであって、
前記熱パネルの前記第1の部分は、前記第2の部分と実質的に垂直である、透過型のLCDアセンブリ。

[第10態様]
第8態様に記載の透過型のLCDアセンブリであって、
前記熱パネルの前記第2の部分は、前記背部ガラス・パネルと実質的に平行であり、前記熱パネルの前記第1の部分は、前記第2の部分と実質的に垂直である、透過型のLCDアセンブリ。

[第11態様]
透過型のLCD(液晶ディスプレイ: liquid crystal display)アセンブリであって、
前部ガラス・パネルと、
背部ガラス・パネルと、
前記前部ガラス・パネルと前記背部ガラス・パネルとの間で挟まれて、空間を規定するスペーサと、
前記空間内に置かれるLCDパネルと、
前記LCDパネルの背後であって前記空間内に位置し、且つ頂部及び底部を有する光ガイドと、
前記光ガイドの前記頂部に隣接し、且つ複数のLEDを含む第1の基板と、
前記背部ガラス・パネル及び前記第1の基板に取り付けられた頂部熱プレートと、
前記光ガイドの前記底部に隣接し、且つ複数のLEDを含む第2の基板と、
前記背部ガラス・パネル及び前記第2の基板に取り付けられた底部熱プレートと、
を備える透過型のLCDアセンブリ。

[第12態様]
第11態様に記載の透過型のLCDアセンブリであって、
前記頂部熱プレート及び前記底部熱プレートは、前記LCDパネルと実質的に同じ幅である、透過型のLCDアセンブリ。

[第13態様]
第11態様に記載の透過型のLCDアセンブリであって、
前記頂部熱プレート及び前記底部熱プレートは、各々、
前記背部ガラス・パネルと実質的に平行な第1の部分と、
前記第1の部分と実質的に垂直である第2の部分と、
を含む、透過型のLCDアセンブリ。

[第14態様]
第11態様に記載の透過型のLCDアセンブリであって、
前記スペーサは、前記前部ガラス・パネルと前記背部ガラス・パネルとの間でガス・シールを提供する、透過型のLCDアセンブリ。

[第15態様]
シールされた透過型のLCD(液晶ディスプレイ: liquid crystal display)アセンブリであって、
前部ガラス・パネルと、
背部ガラス・パネルと、
前記前部ガラス・パネル及び前記背部ガラス・パネルの周辺部の周りに取り付けられ、且つ、前記前部ガラス・パネルと前記背部ガラス・パネルとの間で挟まれるスペーサ要素であって、前記前部ガラス・パネルと前記スペーサ要素との間及び前記背部ガラス・パネルと前記スペーサ要素との間でガス・シールを提供する前記スペーサ要素と、
前記前部ガラス・パネルと前記背部ガラス・パネルとの間に置かれるLCDパネルと、
を備えるシールされた透過型のLCDアセンブリ。

[第16態様]
第15態様に記載のシールされた透過型のLCDアセンブリであって、
前記LCDパネルと前記背部ガラス・パネルとの間に位置する光ガイドを、
更に備えるシールされた透過型のLCDアセンブリ。

[第17態様]
第16態様に記載のシールされた透過型のLCDアセンブリであって、
前記光ガイドは、前部ブラケットと背部ブラケットとの間で保持される、シールされた透過型のLCDアセンブリ。

[第18態様]
第16態様に記載のシールされた透過型のLCDアセンブリであって、
前記光ガイドは、垂直方向に移動可能であるが、意図されたビューアに向かう又はビューアから離れる移動は制限されている、シールされた透過型のLCDアセンブリ。

[第19態様]
第16態様に記載のシールされた透過型のLCDアセンブリであって、
前記光ガイドは、2方向光ガイドである、シールされた透過型のLCDアセンブリ。

[第20態様]
第15態様に記載のシールされた透過型のLCDアセンブリであって、
前記スペーサ要素は、乾燥剤と、圧力に敏感なアクリル系接着剤と、を有する、柔軟性の泡状の物質である、シールされた透過型のLCDアセンブリ。

[第21態様]
シールされた透過型のLCD(液晶ディスプレイ: liquid crystal display)アセンブリであって、
前部ガラス・パネルと、
背部ガラス・パネルと、
前記前部ガラス・パネルと前記背部ガラス・パネルとの間に置かれるLCDと、
前記LCDを取り囲み、且つ、前記前部ガラス・パネルと前記背部ガラス・パネルとの間で挟まれるスペーサ要素と、
を備えるシールされた透過型のLCDアセンブリ。

[第22態様]
第21態様に記載のシールされた透過型のLCDアセンブリであって、
前記スペーサ要素は、前記前部ガラス・パネル及び前記背部ガラス・パネルと接着されている、シールされた透過型のLCDアセンブリ。

[第23態様]
第21態様に記載のシールされた透過型のLCDアセンブリであって、
前記スペーサ要素は、前記前部ガラス・パネルと前記スペーサ要素との間及び前記背部ガラス・パネルと前記スペーサ要素との間でガス・シールを形成する、シールされた透過型のLCDアセンブリ。

[第24態様]
第21態様に記載のシールされた透過型のLCDアセンブリであって、
前記スペーサ要素は、乾燥剤と、圧力に敏感なアクリル系接着剤と、を有する、柔軟性の泡状の物質である、シールされた透過型のLCDアセンブリ。

[第25態様]
第23態様に記載のシールされた透過型のLCDアセンブリであって、
前記ガス・シールは、該アセンブリの外部からのガスの前記LCDへの接触を防止する、シールされた透過型のLCDアセンブリ。

[第26態様]
第21態様に記載のシールされた透過型のLCDアセンブリであって、
2方向光ガイドを、
更に備えるシールされた透過型のLCDアセンブリ。

[第27態様]
シールされた透過型のLCD(液晶ディスプレイ: liquid crystal display)アセンブリであって、
前部ガラス・パネルと、
背部ガラス・パネルと、
前記前部ガラス・パネル及び前記背部ガラス・パネルの周辺部の周りに取り付けられ、且つ、前記前部ガラス・パネルと前記背部ガラス・パネルとの間で挟まれるスペーサ要素であって、ガス・シールされた空間を規定する前記スペーサ要素と、
前記空間内に置かれるLCDパネルと、
を備えるシールされた透過型のLCDアセンブリ。

[第28態様]
第27態様に記載のシールされた透過型のLCDアセンブリであって、
前記空間を実質的に満たす不活性ガスを、
更に備えるシールされた透過型のLCDアセンブリ。

[第29態様]
第27態様に記載のシールされた透過型のLCDアセンブリであって、
前記スペーサ要素は、乾燥剤と、圧力に敏感なアクリル系接着剤と、を有する、柔軟性の泡状の物質である、シールされた透過型のLCDアセンブリ。

[第30態様]
第27態様に記載のシールされた透過型のLCDアセンブリであって、
前記背部ガラスと前記LCDパネルとの間に置かれた2方向光ガイドを、
更に備えるシールされた透過型のLCDアセンブリ。

[第31態様]
第30態様に記載のシールされた透過型のLCDアセンブリであって、
前記光ガイドの端に沿って配置された複数のLEDを、
更に備えるシールされた透過型のLCDアセンブリ。

[第32態様]
透過型のLCD(液晶ディスプレイ: liquid crystal display)アセンブリであって、
LCDパネルと、
前記LCDパネルの後方に置かれ、且つ、前部の表面及び背部の表面を有する光ガイドと、
前記光ガイドの前記前部の表面と接触する前部ブラケットと、
前記光ガイドの前記背部の表面と接触する背部ブラケットと、
を備える透過型のLCDアセンブリ。

[第33態様]
第32態様に記載の透過型のLCDアセンブリであって、
前記LCDパネルは、前記前部ブラケットの前方である、透過型のLCDアセンブリ。

[第34態様]
第32態様に記載の透過型のLCDアセンブリであって、
前記前部ブラケットは、前記光ガイドの前記前部の表面とだけ接触し、前記背部ブラケットは、前記光ガイドの前記背部の表面とだけ接触する、透過型のLCDアセンブリ。

[第35態様]
第32態様に記載の透過型のLCDアセンブリであって、
前記光ガイドの周辺部に光を向けるように配置された複数のLEDを、
更に備える透過型のLCDアセンブリ。

[第36態様]
第35態様に記載の透過型のLCDアセンブリであって、
前記光ガイドは、前記LEDからの光が前記光ガイドの前記前部の表面及び前記背部の表面から放出されるように、構成される、透過型のLCDアセンブリ。

[第37態様]
第35態様に記載の透過型のLCDアセンブリであって、
前記光ガイドは、前記光ガイドの前記背部の表面から出る光量は、前記光ガイドの前記前部の表面から出る光量の少なくとも20[%]である、透過型のLCDアセンブリ。

[第38態様]
第32態様に記載の透過型のLCDアセンブリであって、
前記光ガイドは、意図されたビューアに向かう又はビューアから離れる移動が制限されている、透過型のLCDアセンブリ。

[第39態様]
第32態様に記載の透過型のLCDアセンブリであって、
前記光ガイドは、垂直方向に自由に移動可能である、透過型のLCDアセンブリ。

[第40態様]
第32態様に記載の透過型のLCDアセンブリであって、
前記前部ブラケットは、前記光ガイドの前記前部の表面と実質的に平行であり、且つ接触する、透過型のLCDアセンブリ。

[第41態様]
透過型のLCD(液晶ディスプレイ: liquid crystal display)アセンブリであって、
LCDパネルと、
前記LCDパネルの後方に置かれ、且つ、前記LCDパネルと実質的に平行である光ガイドと、
を備え、
前記光ガイドは、前記LCDパネルと平行に移動可能であるが、前記LCDパネルに向かう移動が制限される、透過型のLCDアセンブリ。

[第42態様]
第41態様に記載の透過型のLCDアセンブリであって、
前部の表面を有する前部ブラケットであって、前記LCDパネルに向かう前記光ガイドの移動を制限する前記前部ブラケットを、
更に備える透過型のLCDアセンブリ。

[第43態様]
第42態様に記載の透過型のLCDアセンブリであって、
前記LCDパネルは、前記前部ブラケットの前記前部の表面に取り付けられている、透過型のLCDアセンブリ。

[第44態様]
第42態様に記載の透過型のLCDアセンブリであって、
前記LCDパネルから離れる前記光ガイドの移動を制限する背部ブラケットを、
更に備える透過型のLCDアセンブリ。

[第45態様]
透過型のLCD(液晶ディスプレイ: liquid crystal display)アセンブリであって、
LCDパネルと、
前記LCDパネルの後方に置かれ、且つ、前部の表面及び背部の表面を有する光ガイドと、
前記光ガイドの前記前部の表面と接触する前部ブラケットと、
前記光ガイドの前記背部の表面と接触する背部ブラケットと、
前記光ガイドの周辺部に光を向けるように配置される、複数のLEDと、
を備える透過型のLCDアセンブリ。

[第46態様]
第45態様に記載の透過型のLCDアセンブリであって、
前記前部ブラケットは、前記LCDパネルに向かう前記光ガイドの移動を抑制するだけであり、
前記背部ブラケットは、前記LCDパネルから離れる前記光ガイドの移動を抑制するだけであり、
前記前部ブラケット及び前記背部ブラケットは、前記LCDパネルと平行な前記光ガイドの移動を許可する、透過型のLCDアセンブリ。

[第47態様]
ディスプレイ・ケースの使用を追跡し、分析するシステムであって、
ドアを有するディスプレイ・ケースと、
前記ドア内に収容される透過型のLCD(液晶ディスプレイ: liquid crystal display)と、
前記ドアが開いたか否かを検出するように置かれたセンサと、
前記LCD及び前記センサと電気的に通信可能である、CPUと、
を備え、
CPUは、前記ドアのセンサからのデータを記憶する、システム。

[第48態様]
第47態様に記載のシステムであって、
前記CPUは、前記透過型のLCD上に表示されたコンテンツを表すデータを記憶する、システム。

[第49態様]
第47態様に記載のシステムであって、
前記CPUは、ネットワークと電気的に通信可能であって、ドア・センサ・データを遠隔地に送信する、システム。

[第50態様]
第47態様に記載のシステムであって、
前記CPUと電気的に通信可能な温度センサを、
更に備えるシステム。

[第51態様]
第47態様に記載のシステムであって、
前部ガラスと、
背部ガラスと、
を更に備え、
前記透過型のLCDは、前記前部ガラスと前記背部ガラスとの間に挟まれている、システム。

[第52態様]
第51態様に記載の透過型のシステムであって、
前記背部ガラスに固定され、且つ前記LCDの上に延びる上部プレートと、
前記背部ガラスに固定され、且つ前記LCDの下に延びる下部プレートと、
を更に備える、システム。

[第53態様]
第52態様に記載のシステムであって、
前記CPUは、前記下部プレートに固定される、システム。

[第54態様]
第47態様に記載のシステムであって、
前記ディスプレイ・ケースは、第1及び第2の空間を更に有し、
前記第1の空間は、複数の消費者製品を備えるように構成され、前記第2の空間は、無線の送信機/受信機を備えるに構成される、システム。

[第55態様]
第54態様に記載のシステムであって、
前記第1の空間は、冷蔵され、前記第2の空間は、冷蔵されない、システム。

[第56態様]
ディスプレイ・ケースの使用を追跡し、分析するシステムであって、
ドアを有するディスプレイ・ケースに固定される透過型のLCD(液晶ディスプレイ: liquid crystal display)と、
前記ドア内に置かれ、且つ、前記透過型のLCDと電気的に通信可能であるCPUと、
前記ドア内に置かれ、且つ、前記CPUと電気的に通信可能である第1の無線送信機/受信機と、
前記第1の無線送信機/受信機及びネットワークと電気的に通信可能である第2の無線送信機/受信機と、
前記CPUと通信可能であり、且つ、前記ドアが開いたことを検出するように構成されたセンサと、
を備えるシステム。

[第57態様]
第56態様に記載のシステムであって、
前記CPUは、前記センサが前記ドアの開きを検出する時に前記透過型のLCD上に表示されるコンテンツに関するデータを記憶する、システム。

[第58態様]
第56態様に記載のシステムであって、
前記第2の無線送信機/受信機と電気的に通信可能である温度センサを、
更に備えるシステム。

[第59態様]
第56態様に記載のシステムであって、
前部ガラスと、
背部ガラスと、
を更に備え、
前記透過型のLCDは、前記前部ガラスと前記背部ガラスとの間に置かれる、システム。

[第60態様]
第59態様に記載のシステムであって、
前記背部ガラスに固定され、且つ、前記背部ガラスと熱伝導するプレートを、
更に備えるシステム。

[第61態様]
第60態様に記載のシステムであって、
前記CPUは、前記プレートに置かれる、システム。

[第62態様]
ディスプレイ・ケースの使用を追跡し、分析するシステムであって、
ディスプレイ・キャビネットに搭載される透過型のLCD(液晶ディスプレイ: liquid crystal display)と、
前記透過型のLCDと電気的に通信可能であり、且つ、前記LCD上に表示されているコンテンツに関するデータを記憶するCPUと、
前記CPUと通信可能であり、且つ、前記キャビネットが開いたことを検出するように構成されたセンサと、
を備え、
前記CPUは、前記LCD上に表示されているコンテンツに関するデータと、そのコンテンツが表示されている間に前記ドアが開いたかどうかを収取する、システム。

[第63態様]
第62態様に記載のシステムであって、
前部ガラス及び背部ガラスを有するドアを、
更に備え、
前記透過型のLCDは、前記前部ガラスと前記背部ガラスとの間に置かれる、システム。

[0007] 本発明の前述の特徴及び利点、並びに他の特徴及び利点は、添付の図面で図示される特定の実施形態のより詳細な説明によって、明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図面の簡単な説明
[0008] 典型的な実施形態をより良く理解するために、以下の詳細な説明及び添付の図面を参酌することができ、添付図面においては、同一の部品には同一の符号が付されている。
【0009】
図1】[0009] 典型的な、シールされた透過型のLCDアセンブリの斜視図である。
図2】[0010] ドアが開いた状態の、図1のディスプレイ・ケースの斜視図である。
図3】[0011] 図1及び図2のシールされた透過型のLCDアセンブリの斜視図である。
図4】[0012] 切断線A-A及び切断線B-Bを示す、シールされた透過型のLCDアセンブリの正面平面図である。
図5】[0013] 細部(Detail)A及び細部(Detail)Bを示し、図4の切断線A-Aでの断面図である。
図6】[0014] 細部(Detail)Cを示し、図4の切断線B-Bでの断面図である。
図7】[0015] 図5の細部(Detail)Aでの詳細な断面図である。
図8】[0016] 図5の細部(Detail)Bでの詳細な断面図である。
図9】[0017] 図6の細部(Detail)Cでの詳細な断面図である。
図10】[0018] 部分的にアセンブリされた、シールされた透過型のLCDアセンブリの斜視図である。
図11】[0019] 下部熱プレートの典型的な実施形態の、簡略化された部分図である。
図12】[0020] 上部熱プレートの典型的な実施形態の、簡略化された部分図である。
図13】[0021] 電子デバイス用の空間と細部(Detail)Aの位置とを示す、図1の冷蔵ディスプレイ・ケースの斜視図である。
図14】[0022] 図3の細部(Detail)Aの正面図である。
図15】[0023] 透過型のLCD上に映像を示すディスプレイ・ケースの斜視図である。
図16】[0024] ディスプレイ・ケース内のハードウェア及びソフトウェアの動作を示す論理フロー図である。
図17】[0025] 上述のハードウェア及びソフトウェアによって収集されたデータを表すグラフ図である。
図18】[0026] ディスプレイ・ケースの使用を追跡し、分析するための典型的な実施形態を表す概要電気図である。
図19】[0027] オペレーション・センタ及びそこで用いられるコンピュータ・デバイスによって実行される論理フロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
詳細な説明
[0028] 本発明の典型的な実施形態が示される添付の図面を参酌することによって、以下に、本発明をより十分に説明する。しかしながら、本発明は、多くの異なる態様で実施することができ、従って、本明細書での典型的な実施形態に限定されることを意図されていない。むしろ、これらの実施形態が提供されることで、本開示は、完全に完成し、本発明の範囲を完全に当業者に理解させることができる。図面において、層及び範囲のサイズ、相対的サイズは、明確化のため、強調されている場合がある。
【0011】
[0029] 本明細書における用語は、特定の実施形態を説明する目的で使用されており、本発明を限定する意図を持っていない。本明細書において使用されている、単数形は、明らかにその文脈から異なることが明示されていない限り、複数形をも含む意図を持っている。また、用語「備える」及び/又は「備えている」は、本明細書における使用において、記載された特徴、整数、ステップ、動作、構成及び/又は構成要素の存在を明示していることを理解することができるが、1又は複数の他の特徴、整数、ステップ、動作、構成、構成要素、及び/又はそれらの群の存在を排除するものではない。
【0012】
[0030] 本発明の実施形態は、本発明の理想的な実施形態(及び中間構造)が図示された概要である図面を参酌しながら、以下に説明する。従って、結果として図示された形状における変更、例えば、製造上の技法及び/又は許容誤差などは、予期されている。従って、本発明の実施形態は、本出願で図示された領域の特定の形状に限定されることを意図しておらず、例えば製造からの結果物の形状には偏差を含むものである。
【0013】
[0031] 他に定義しない限り、本明細書で使用される用語(技術用語及び化学用語を含む)は、本発明が属する技術分野の当業者によって通常理解される意味を持つ。例えば一般的に用いられる辞書で定義された用語は、関連技術の文脈における意味と一致する意味を持つように理解されるべきであり、特に本明細書で定義されない限り理想的な意味又は過度に正式な意味で解釈されるものではない。
【0014】
[0032] 図1は、典型的な、シールされた透過型のLCDアセンブリ200の斜視図である。一般的には、ディスプレイ・ケースは、ハウジング105を含み、そこにはドア・フレーム・アセンブリ100が固定されている。この実施形態において、空間110は、ドア・フレーム・アセンブリ100の下に設けられ、そこには、透過型のLCDアセンブリ200を作動させるための様々な電子デバイス111が配置される。電子デバイス111は、以下のうちの幾つか又はすべてを含むことができる:タイミング・コントロール(TCON: timing and control)・ボード、ビデオ・プレーヤ、ハード・ドライブ/ストレージ、マイクロプロセッサ/CPU、無線送信機/受信機、携帯電話データ送信機/受信機、及びインターネット接続部。電子デバイス111の少なくとも幾つかは、透過型のLCD230と電気的に接続されている。
【0015】
[0033] 図2は、ドアが開いた状態の、図1のディスプレイ・ケースの斜視図である。
【0016】
[0034] 図3は、図1及び図2のシールされた透過型のLCDアッセンブリ200の斜視図である。そのアセンブリは、一般に、スペーサ300を含み、スペーサ300は、前部ガラス225及び背部ガラス205の間で挟み込まれている。これらの構成要素は、好ましくは、シールされた封入物を満たす不活性ガスと一緒にシールされている。すべての実施形態には必要ではないが、アルゴン・ガスは、典型的な実施形態において好ましいことが分かっている。これらの構成要素をシールするためには、高温で溶けるポリウレタンを用いることが好ましい。好ましくは、スペーサ300は、オハイオ州、ケンブリッジのQuanex社のSuper Spacer(登録商標)(スーパー・スペーサ)の標準品である。www.quanex.com。典型的な実施形態において、スペーサ300は、乾燥剤を含み、且つ、スペーサの前部の端及び背部の端の上での圧力に敏感なアクリル系接着剤を有する、柔軟性の泡状の物質であってもよく、これを用いて、前部及び背部のガラスを結合することができる。
【0017】
[0035] 図4は、切断線A-A及び切断線B-Bを示す、シールされた透過型のLCDアッセンブリの正面平面図である。図5は、細部(Detail)A及び細部(Detail)Bを示し、図4の切断線A-Aでの断面図である。図6は、細部(Detail)Cを示し、図4の切断線B-Bでの断面図である。
【0018】
[0036] 図7は、図5の細部(Detail)Aでの詳細な断面図である。熱プレート216は、好ましくは、背部ガラス205と接着されている。典型的な実施形態において、熱プレート216の頂部は、好ましくは、接着剤転写テープを介して接着される。この目的での典型的な接着剤転写テープは、ミネソタ州、セントポールの3MTM社から入手可能な468 MPである。www.3M.com/converter。複数のLED276を含むプリント回路基板(PCB: printed circuit board)246は、好ましくは、頂部熱プレート216に取り付けられ、また、好ましくは、頂部熱プレート216と熱伝導もする。このように、LED276で発生した熱は、PCB246及び頂部熱プレート216に伝わり、最終的には、背部ガラス205に移動し、そこでは、熱は、強制又は自然の対流を介して消散される。
【0019】
[0037] LED276は、光ガイド220の端に隣接して配置され、光ガイド220は、背部ブラケット211と前部ブラケット236との間で挟み込まれている。光ガイド220は、一般に、アセンブリの前部又は背部に向かう移動が制限されるだけであり、アセンブリの頂部又は側部に向かう移動は制限されない。言い換えれば、光ガイド220は、固定されているが、X-Y方向(LCDを見る時に水平方向及び垂直方向)に熱膨張/収縮することができる一方、Z方向(LCDを見る時にアセンブリの内部方向/外部方向)には固定されている。光ガイド220は、制限されているので、前部ガラス又は背部ガラスに向かう移動ができないが、そうでなければ、背部ブラケット211と前部ブラケット236との間で動ける状態にある、とも言える。典型的な実施形態において、光ガイド220は、エボニック・インダストリー社から入手可能なAcrylite(登録商標)(アクリライト)LED Endlighten(エンドライト)製品であってもよい。www.acrylite-shop.com。
【0020】
[0038] 好ましくは、光ガイド220は、シート全体にわたって均一に分散された、微視的な超小型拡散微粒子を含んでもよい。また、好ましくは、LED276及び275から放出される光は、光ガイド220の前部及び背部の両方の表面から光を出すことができる(このように、光ガイド220は、「2方向光ガイド」と呼ぶことができる)。典型的な実施形態において、光は、光ガイド220の背部から出ることができ、ディスプレイ・ケース内の製品を照らすことができる。従って、光ガイド220の背部表面から出る光量は、光ガイド220の前部表面から出る光量の少なくとも20[%]であることが好ましい。
【0021】
[0039] 透過型のLCD230は、好ましくは、接着剤241の層を介して前部ブラケット236の前部表面に取り付けられ、接着剤241は、好ましくは、LCD230の周辺部の周りに付けられる。典型的な実施形態において、接着剤241は、VHBテープであってもよく、好ましくは、ミネソタ州、セントポールの3MTM社から入手可能な5052VHBテープである。www.3M.com/converter。
【0022】
[0040] 図8は、図5の細部(Detail)Bでの詳細な断面図である。底部熱プレート215は、好ましくは、背部ガラス205に接着されている。典型的な実施形態において、底部熱プレート215は、接着剤転写テープを介して、背部ガラス205に接着される。この目的での典型的な接着剤転写テープは、ミネソタ州、セントポールの3MTM社から入手可能な468 MPである。www.3M.com/converter。複数のLED275を含むプリント回路基板(PCB: printed circuit board)245は、好ましくは、底部熱プレート215に取り付けられ、また、好ましくは、底部熱プレート215と熱伝導もする。このように、LED275で発生した熱は、PCB245及び底部熱プレート215に伝わり、最終的には、背部ガラス205に移動し、そこでは、熱は、強制又は自然対流を介して消散される。
【0023】
[0041] LED275は、光ガイド220の端に隣接して配置され、光ガイド220は、背部ブラケット211と前部ブラケット236との間で挟み込まれている。上述した通り、光ガイド220は、アセンブリの前部又は背部に向かう移動が制限されるだけであり、アセンブリの頂部又は側部に向かう移動は制限されない。
【0024】
[0042] 図9は、図6の細部(Detail)Cでの詳細な断面図である。
【0025】
[0043] 図10は、部分的にアセンブリされた、シールされた透過型のLCDアセンブリの斜視図である。図中、シールされたアセンブリ200の内部を示すために、前部ガラス225は、省略されている。この図は、背部ガラス205を示すとともに、背部ガラス205の周辺部の周りに取り付けられたスペーサ300を示している。様々な電子デバイス400は、第2の無線送信機/受信機455と一緒に、底部プレート215に取り付けられた状態で示され、且つ、背部ガラス205と前部ガラス225(図10で図示せず)との間でシールされる。また、背部ブラケット211も示されており、背部ブラケット211は、背部ガラス205に取り付けられてもよい。
【0026】
[0044] 図11は、下部熱プレート215の典型的な実施形態の、簡略化された部分図である。好ましい実施形態において、下部熱プレート215は、できる限り水平方向に延びて、好ましくは、LCD230と同じ水平方向の幅まで延びて、また、用途に応じて、水平方向の幅は、4[インチ]~14[インチ](10.14[cm]~35.56[cm])まで延びしてもよい。本実施形態において、電子デバイス400は、熱プレート215にマウントされ、また、以下のものに限定されるものではないが:電源モジュール、無線又は衛星の受信機/送信機、ビデオ・プレーヤ、ハード・ドライブ、マイクロプロセッサ、及びプリント回路基板を含むことができる。下部熱プレート215に取り付けられ図示されているが、電子デバイス400は、上部熱プレート216にも取り付けられてもよい。好ましくは、電子デバイス400は、熱プレート215/216と熱伝導もし、これにより、電子デバイス400で発生した熱は、熱プレート215/216に伝わり、最終的には、背部ガラス205に移動し、そこでは、熱は、強制又は自然の対流を介して消散される。
【0027】
[0045] 第2の受信機/送信機455も、好ましくは、下部マウントプレート215の上に位置し、また、空間110内に示された無線受信機/送信機450と電気的に通信することができる。複数の異なる信号は、2つの無線デバイス450/455間で伝送することができ、信号は、以下のものに限定されるものではないが:画像/映像データ、LCD上に表示されたコンテンツの識別データ、視覚的アラート、画像の検査/テストのパターン、ディスプレイ・ケースの温度、及びLCD200からのフィードバック・データ(例えば、明るさ、色の彩度、色温度、ガンマ、及びコントラスト比)を含んでいる。
【0028】
[0046] 図12は、上部熱プレートの典型的な実施形態の、簡略化された部分図である。再び、好ましい実施形態において、上部熱プレート216は、できる限り水平方向に延びて、好ましくは、LCD230と同じ水平方向の幅まで延びている。また、上部熱プレート216の水平方向の幅は、用途に応じて、4[インチ]~14[インチ](10.14[cm]~35.56[cm])まで延びしてもよい。必須ではないが、下部熱プレート215及び上部熱プレート216は、同じ表面積の15[%]以内であることが好ましい。言い換えれば、プレート215/216は、実質的に同じ表面積を有することが好ましい。しかしながら、必須ではないが、幾つかの実施形態では、電子デバイス400を含むプレートは、より大きい表面積を必要としてもよく、即ち、底部プレート215と比較して大きい表面積を頂部プレート216が有してもよい。好ましくは、熱プレートは、両方とも、金属製であり、更に好ましくは、アルミニウムであるが、良好な熱伝導率を有する任意の金属で構成することができる。
【0029】
[0047] 図13は、電子デバイス用の空間と細部(Detail)Aの位置とを示す、図1の冷蔵ディスプレイ・ケースの斜視図である。図中、CPU455と電気的に通信可能である温度センサ620も示されている。CPUなる用語は、本明細書において、好ましくは、マイクロプロセッサを含み、マイクロプロセッサでRAMと及びハード・ドライブ電子ストレージとともに、ソフトウェア論理を実行することができる。図14は、図3の細部(Detail)Aの正面図である。ここでは、無線送信機/受信機450が空間110内に、CPU455とともに、示されている。また、ドア・センサ600が図示されて、ドアが現在開いているか否かを決定できるように、配置されている。ドア・センサ600は、好ましくは、CPU455と電気的に通信可能であり、インターネット又は衛星ネットワークの何れかとの電気接続部を含んでいる。
【0030】
[0048] 無線デバイス450/455は、任意の形式の無線ネットワーク技術で作動することができ、その無線ネットワーク技術は、以下のものに限定されるものではないが:WPAN、WLAN、無線メッシュ・ネットワーク、又はGANを含むことができる。WLANネットワークのアーキテクチャに関しては、特に、局、基本サービス・セット、拡張サービス・セット、及び配信システムを含むことができるが、これに限定されるものではない。更に、無線LANの型に関しては、ペア・ツー・ペア、ブリッジ及び無線配信システムを含むことができるが、これに限定されるものではない。本明細書における典型的な実施形態は、任意の形式の一般的な暗号化の手法を利用することができる。
【0031】
[0049] 本明細書で説明される無線通信及び透過型のLCDの実施形態は、任意の数のディスプレイ・ケースの設計に使用することができ、これらには、温度制御の有無は関係なく、また、ドアが空いてもよく、又はガラスが静止したままであってもよい。透過型のLCDが本明細書に示されているが、無線システムは、従来のバックライトLCDにも利用することができる。
【0032】
[0050] 図15は、透過型のLCD200上に映像を示すディスプレイ・ケースの斜視図である。
【0033】
[0051] 図16は、具体的には、CPU455及びドア・センサ600である、ディスプレイ・ケース内のハードウェア及びソフトウェアの動作を示す論理フロー図である。この論理を実行することにより、日/時刻とともに、表示されている特定の映像/画像の識別子は、記憶することができる。
【0034】
[0052] 図17は、上述のハードウェア及びソフトウェアによって収集されたデータを表すグラフ図である。データが収集されると、1日を通したトラフィックの低い及び高いが分析される。このトラフィック・データには、多くの実用的な使い方がある。例えば、1時間当たり100回超の頻度でドアが開けられる時に、好ましくは、ディスプレイ・ケースの温度は、華氏32[degree](摂氏0[degree])に保たれることが、1時間当たり50回未満の頻度でドアが開けられる時に、ディスプレイ・ケースの温度は、華氏35[degree](摂氏1.67[degree])に保たれる。このように、ディスプレイ・ケースの使用頻度及び温度は、エネルギー・コストを節約するために、収集することができる。例えば、0時-6時、18時、23時-23時は、中身が痛むリスクなしに、ディスプレイ・ケースの温度を華氏35[degree](摂氏1.67[degree])まで上昇させることができることを理解することができる。これにより、必要とされるエネルギーを少なくすることができ、何千ものディスプレイ・ケースに使用する時にはコストを大幅に節約することができる。
【0035】
[0053] 図18は、ディスプレイ・ケースの使用を追跡し、分析するための典型的な実施形態を表す概要電気図である。本実施形態では、複数のディスプレイ・ケース50がインターネット/携帯電話のネットワーク70で通信可能である。また、本実施形態では、オペレーション・センタは、インターネット/携帯電話のネットワーク70を介して複数のディスプレイ・ケースと通信可能な少なくとも1つのCPU40を含んでいる。一般的には、インターネット/携帯電話のネットワーク70がインターネットだけである時に、CPU455及びCPU40は、各々、ある型のモデムを有するべきである。また、一般的には、インターネット/携帯電話のネットワーク70が携帯電話網だけである時に、CPU455及びCPU40は、各々、ある型の携帯電話送信機/受信機、好ましくは、4G携帯電話送信機/受信機を有するべきである。
【0036】
[0054] 図19は、オペレーション・センタ及びそこで用いられるコンピュータ・デバイスによって実行される論理フロー図である。最初に、1日毎に、1時間当たりのドアが開く回数は、最近X日(ここで、Xは、任意の日数である)で平均化されて、1時間平均(AVG)を取得する。その後、任意のサンプルの日の1時間当たりのドアが開く回数は、その時間の対応するAVGと比較することができる。次に、論理により、サンプルの日の任意の時間のドアが開く回数が、1時間当たりの平均よりも、Y[%]だけ又はそれよりも超えているか否かを判定することができる(ここで、Yは、データに依存して任意の重要なパーセントであるが、一般的には、15[%]と等しいか又はそれよりも大きい数字である)。超える場合、その時間における、表示されている映像/画像の識別子は、好結果の広告として記憶される。このように、冷蔵庫内で最も多くのトラフィックを生成すると思われる広告は、追跡され又は記録されて、これにより、これらの広告は、より多くの頻度で表示され、又は、将来の広告は、過去に成功した広告に基づき設計されることができる。従って、コンテンツ・プロバイダは、広告での前例のない量の制御を行うことができ、特に、広告の有効性を提供することができる。
【0037】
[0055] 上述の実施形態では、1時間当たりのドアが開く回数をほとんど取り扱っているが、これは、任意の時間間隔、或いは、分、時、日、又はこれらの任意の組み合わせで、実行することができる。また、本システムを使用して、各映像セグメントにおける開く回数を決定し、その値を平均化し(任意的である)、1秒/1分当たりの開く回数を得るために映像の長さに基づき平均値を正規化し、且つ/又は、最も高い開く回数となった映像を決定することができる。
【0038】
[0056] 本明細書で説明される冷却システムは、任意の数のディスプレイ・ケースの設計と一緒に使用することができ、これらには、温度制御の有無は関係なく、また、ドアが空いてもよく、又はガラスが静止したままであってもよい。透過型のLCDが本明細書に示されているが、冷却システムは、従来のバックライトLCDにも利用することができる。
【0039】
[0057] 本発明の好ましい実施形態を示し、説明することによって、当該技術分野の当業者は、説明した発明に係る多くの変形及び修正が特許請求の範囲に記載の発明の範囲内に含まれることを理解することができる。加えて、上述の要素の多くは、特許請求の範囲に記載の発明の精神内で同じ結果を生む異なる要素に置換することができる。従って、本発明は、特許請求の範囲によって明示された時だけ、その範囲で限定されるものである。
図1
図2
図3
図4
図5
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図8
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図11
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