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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-01
(45)【発行日】2022-06-09
(54)【発明の名称】二重ガラス光起電力モジュール
(51)【国際特許分類】
   H02S 30/10 20140101AFI20220602BHJP
   H02S 40/34 20140101ALI20220602BHJP
   H01L 31/048 20140101ALI20220602BHJP
【FI】
H02S30/10
H02S40/34
H01L31/04 560
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2021517098
(86)(22)【出願日】2019-06-28
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-09-24
(86)【国際出願番号】 CN2019093536
(87)【国際公開番号】W WO2020113950
(87)【国際公開日】2020-06-11
【審査請求日】2020-12-01
(31)【優先権主張番号】201811487725.2
(32)【優先日】2018-12-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201910199346.1
(32)【優先日】2019-03-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201920641985.4
(32)【優先日】2019-05-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520472480
【氏名又は名称】上海晶澳太▲陽▼能科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】特許業務法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼道▲遠▼
(72)【発明者】
【氏名】李欣
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼▲凱▼
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼▲玲▼▲玲▼
【審査官】原 俊文
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-247238(JP,A)
【文献】中国実用新案第206864486(CN,U)
【文献】国際公開第2010/122856(WO,A1)
【文献】特開2015-090967(JP,A)
【文献】特開2011-149219(JP,A)
【文献】実開平01-161344(JP,U)
【文献】特開2004-259928(JP,A)
【文献】中国実用新案第206211932(CN,U)
【文献】中国実用新案第201936900(CN,U)
【文献】中国実用新案第203851092(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 31/02-31/078
H02S 10/00-10/40
H02S 30/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
二重ガラス光起電力モジュールであって、
積層体(1)、配線ボックス(3)と、前記積層体(1)の両側の長辺のみに設置された第1のフレーム(21)及び第2のフレーム(22)と、を備え、
前記積層体(1)は、カバープレートガラスと、第1の密封フィルムと、電池ストリングと、第2の密封フィルムと、バックプレートガラスと、バスバー(12)と、を備え、
前記バックプレートガラスに貫通孔(13)が設置され、
前記バスバー(12)の一端は、前記電池ストリングに接続され、前記バスバー(12)の他端は、前記貫通孔(13)を貫通し折り曲げられて折り曲げエッジ(121)を形成した後、前記配線ボックス(3)に接続され、
前記バスバー(12)の折り曲げエッジ(121)は、前記貫通孔のエッジ(131)に接触しておらず、
前記第1のフレーム(21)と前記第2のフレーム(22)は、第1の取付板(a1)と、第2の取付板(a2)と、接続板(a4)と、を備え、前記第1の取付板(a1)と前記第2の取付板(a2)とが対向して設置され、前記第1の取付板(a1)の第1の側と、前記第1の取付板(a1)の前記第1の側と同じ側にある前記第2の取付板(a2)の第1の側は、それぞれ前記接続板(a4)と接続され、
前記積層体(1)は、前記第1の取付板(a1)と前記第2の取付板(a2)との間に設置され、
前記第1の取付板(a1)と前記第2の取付板(a2)との間には、弾性保護ユニット(X)が設けられ、前記弾性保護ユニット(X)は、U字形本体(X1)として形成され、前記U字形本体(X1)は、対向して設置された上部(X11)及び下部(X12)と、前記上部(X11)と前記下部(X12)とを接続する接続部(X13)と、を備え、前記上部(X11)と、前記下部(X12)と、前記接続部(X13)とはそれぞれ前記第1の取付板(a1)と、前記第2の取付板(a2)と、前記接続板(a4)とに固定され、
前記積層体(1)の一部は、前記上部(X11)と前記下部(X12)との間に位置し、前記弾性保護ユニット(X)以外に位置する前記積層体(1)の部分は、前記第1の取付板(a1)と前記第2の取付板(a2)とに接着剤により固定されており、
前記U字形本体(X1)の上部(X11)の上方には、突出部(X2)が形成され、
前記第2の取付板(a2)に対向する前記第1の取付板(a1)の表面には、前記突出部(X2)に適合する溝が形成されている、
ことを特徴とする二重ガラス光起電力モジュール。
【請求項2】
前記バスバー(12)の折れ曲げエッジ(121)と前記貫通孔のエッジ(131)との間の距離は0.1ミリメートル以上であることを特徴とする請求項1に記載の二重ガラス光起電力モジュール。
【請求項3】
前記バスバー(12)の折れ曲げエッジ(121)と前記貫通孔のエッジ(131)との間の距離は1ミリメートル以上であることを特徴とする請求項2に記載の二重ガラス光起電力モジュール。
【請求項4】
前記第1のフレーム(21)と前記第2のフレーム(22)は、前記積層体(1)の縦方向の中心線を対称軸として軸対称に分布することを特徴とする請求項1に記載の二重ガラス光起電力モジュール。
【請求項5】
前記第1のフレーム(21)の両端と、前記第2のフレーム(22)の両端とは、それぞれ前記積層体(1)の両側の短辺との間には間隔を置いていることを特徴とする請求項1に記載の二重ガラス光起電力モジュール。
【請求項6】
前記第1のフレーム(21)は、前記積層体(1)の横方向の中心線を対称軸として軸対称に分布し、および/または、前記第2のフレーム(22)は、前記積層体(1)の横方向の中心線を対称軸として軸対称に分布することを特徴とする請求項3に記載の二重ガラス光起電力モジュール。
【請求項7】
前記第1のフレーム(21)の長さは、前記第2のフレーム(22)の長さと等しいことを特徴とする請求項1に記載の二重ガラス光起電力モジュール。
【請求項8】
前記第1のフレーム(21)の長さ又は前記第2のフレーム(22)の長さは、前記積層体(1)の長辺の長さの50%以上を占めることを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の二重ガラス光起電力モジュール。
【請求項9】
前記U字形本体(X1)の前記上部(X11)の自由端と前記下部(X12)の自由端は、それぞれ、前記第1の取付板(a1)の第2の側縁と、前記第2の取付板(a2)の第2の側縁と、を覆う被覆部(X14)を形成することを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の二重ガラス光起電力モジュール。
【請求項10】
前記被覆部(X14)は、前記U字形本体(X1)の外側に延びるバックル部として形成されており、前記バックル部は、前記第1の取付板(a1)の第2の側縁と、前記第2の取付部(a2)の第2の側縁とに係合することを特徴とする請求項に記載の二重ガラス光起電力モジュール。
【請求項11】
前記弾性保護ユニット(X)の数は少なくとも2つであり、その中の二つの前記弾性保護ユニット(X)はそれぞれ前記第1の取付板(a1)の両端に位置することを特徴とする請求項10のいずれか一項に記載の二重ガラス光起電力モジュール。
【請求項12】
前記電池ストリングは、複数の太陽電池パネルを含み、前記太陽電池パネルが片面の太陽電池パネルまたは両面の太陽電池パネルであることを特徴とする請求項1に記載の二重ガラス光起電力モジュール。
【請求項13】
前記電池ストリングは、複数の太陽電池パネルを含み、前記太陽電池パネルは全面の太陽電池パネルまたはスライスの太陽電池パネルであることを特徴とする請求項1に記載の二重ガラス光起電力モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、以下の特許出願の優先権を主張する。
2018年12月6日に中国国家知識産権局に提出し、申請番号は201811487725.2、発明名称は「二重ガラス光起電力モジュール」の中国特許出願であり、
2019年3月15日に中国国家知識産権局に提出し、出願番号は201910199346.1、発明名称は「二重ガラス光起電力モジュール」の中国特許出願であり、
2019年5月7日に中国国家知識産権局に提出し、申請番号は201920641985.4、発明名称は「二重ガラス光起電力モジュールの外フレーム用弾性保護ユニット、二重ガラス光起電力モジュールの外フレーム及び二重ガラス光起電力モジュール」の中国特許出願である。
そのすべての内容は、引用によって本発明に結合される。
【0002】
本発明は、光起電力技術分野に関し、特に、二重ガラス光起電力モジュールに関する。
【背景技術】
【0003】
二重ガラスの光起電力モジュールは、即ち両面ガラスのパッケージの光起電力モジュールであり、その積層体のカバーとバックプレートはいずれもガラス板である。二重ガラスモジュールで使用される太陽電池の種類によって、二重ガラスモジュールは片面の二重ガラス起電力モジュール(太陽電池は片面の太陽電池で、モジュールの正面だけで発電できる)と、両面の二重ガラス起電力モジュール(太陽電池は両面の太陽電池で、モジュールの正面と裏面はいずれも発電できる)に分けられる。
【0004】
光起電力発電システムでは、片面二重ガラス光起電モジュールは、通常、図1に示すような取付方式を採用する。積層体1の両側の長辺にセグメントフレーム2’を取り付け、セグメントフレーム2’によって、積層体1の長手方向に沿って設けられた縦向きのブラケット3’と、積層体2の短辺方向に沿って設けられた横向きのブラケット4’とを含むブラケットにモジュールを取り付ける。
【0005】
両面の二重ガラスモジュールの裏表は両面いずれも発電できるので、図1に示した取付方式において、横向きのブラケット4’は裏面の光の入射に影響を及ぼし、二重ガラスモジュールの裏面の発電量に影響を与え、光起電力発電システムにおいて、両面の二重ガラスモジュールは通常以下の取付方式を採用する。
【0006】
第1の方式:図2に示すように、積層体1の両側の長辺にフレーム2’を取り付け、フレーム2’を介して、縦向きのブラケット3’にモジュールを取り付け、横向きのブラケット4’を設置しない。この取付方式には、両面の二重ガラスモジュールの負荷エネルギーが5400PaのIEC(International Electrotechnical Commission:国際電気工委員会)標準要求に達していないという問題がある。
【0007】
第2の方式は、図3に示すように、積層体1の周囲にフレーム2’を取り付け、モジュールは、長辺にあるフレームを介して縦向きのブラケットに取り付けられ、モジュールの裏面にも横向きのブラケットの遮蔽がない。図4に示すように、このような方法では、モジュールは通常、地面に対して斜めに設けられているため、モジュールの下側のフレームは、地面の光がモジュールの裏面に照射されることを遮蔽して、発電量を低下させる。且つ下側のフレームは埃、雪が溜まり易く、埃や積雪の部位は熱スポットを発生させ、モジュールの発電量が減少するだけでなく、モジュールの損傷も生じるという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
以上に基づいて、本発明の実施形態は、負荷能力の要件を満たすことができ、また、裏面の発電量にも影響を及ぼさない二重ガラスの光起電力モジュールを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
具体的な技術的解決手段は以下の通りである。
【0010】
本発明の実施形態は、積層体と、配線ボックスと、前記積層体の両側の長辺のみに設置された第1のフレームと第2のフレームと、を備える、二重ガラスの光起電力モジュールを提供する。
前記積層体は、カバープレートガラスと、第1の密封フィルムと、電池ストリップと、第2の密封フィルムと、バックプレートガラスと、バスバーと、を備える;
前記バックプレートガラスには貫通孔が設けられている;
前記バスバーの一端は、前記電池ストリングと接続され、前記バスバーの他端は、前記貫通孔を貫通し折り曲げられて折り曲げエッジを形成した後、前記配線ボックスと接続されている;
前記バスバーの折り曲げエッジは、前記貫通孔のエッジに接触しない。
【0011】
好ましい実施形態では、前記第1のフレームと前記第2のフレームは、前記積層体の縦方向の中心線を対称軸として軸対称分布している。
【0012】
他の好ましい実施形態では、前記バスバーの折り曲げエッジと前記貫通孔のエッジとの間の距離は0.1ミリ以上である。
【0013】
他の好ましい実施形態では、前記バスバーの折れ曲げエッジと前記貫通孔のエッジとの間の距離は1ミリ以上である。
【0014】
他の好ましい実施形態では、前記第1のフレームの両端と、前記第2のフレームの両端とは、それぞれ前記積層体の両側の短辺との間には間隔を置いている。
【0015】
他の好ましい実施形態では、前記第1のフレームは、前記積層体の横方向の中心線を対称軸として軸対称に分布し、および/または、前記第2のフレームは、前記積層体の横方向の中心線を対称軸として軸対称に分布する。
【0016】
他の好ましい実施形態では、前記第1のフレームの長さは、前記第2のフレームの長さと等しい。
【0017】
他の好ましい実施形態では、前記第1のフレームの長さ又は前記第2のフレームの長さは、前記積層体の長辺の長さの50%以上を占める。
【0018】
他の好ましい実施形態では、前記第1のフレームと前記第2のフレームは、第1の取付板と、第2の取付板と、接続板と、を備え、前記第1の取付板と前記第2の取付板とが対向して設置され、前記第1の取付板の第1の側と前記第2の取付板の第1の側は、それぞれ前記接続板と接続される。
前記積層体は、前記第1の取付板と前記第2の取付板との間に設置され、接着剤により前記第1の取付板と前記第2の取付板とが固定される。
【0019】
他の好ましい実施形態では、前記第1の取付板と前記第2の取付板との間には、弾性保護ユニットが設けられ、前記弾性保護ユニットは、U字形本体として形成され、前記U字形本体は、対向して設置された上部及び下部と、前記上部と前記下部とを接続する接続部と、を備え、前記上部と、前記下部と、前記接続部と、はそれぞれ前記第1の取付板と、前記第2の取付板と前記接続板とを固定する。前記積層体の一部は、前記上部と前記下部との間に位置し、前記弾性保護ユニットの以外に位置する前記積層体の部分は、前記第1の取付板と前記第2の取付板とが接着剤により固定されている。
【0020】
他の好ましい実施形態では、前記U字形本体の上部の上方には、突出部が形成され、前記第2の取付板に対向する前記第1の取付板の表面には、前記突起部に適合する溝が形成されている。
【0021】
他の好ましい実施形態では、前記U字形本体の前記上部の自由端と前記下部の自由端は、それぞれ、前記第1の取付板の第1の側縁と、前記第2の取付板の第2の側縁と、を覆う被覆部を形成する。
【0022】
他の好ましい実施形態では、前記被覆部は、前記U字形本体の外側に延びるバックル部として形成されている。
【0023】
他の好ましい実施形態では、前記弾性保護ユニットの数は少なくとも2つであり、その中の2つの前記弾性保護ユニットはそれぞれ前記第1の取付板(a1)の両端に位置する。
【0024】
他の好ましい実施形態では、前記電池ストリングは、複数の太陽電池パネルを含み、前記太陽電池パネルが片面の太陽電池パネルまたは両面の太陽電池パネルである。
【0025】
他の好ましい実施形態では、前記電池ストリングは、複数の太陽電池パネルを含み、前記太陽電池パネルは全面の太陽電池パネルまたはスライスの太陽電池パネルである。
【0026】
本発明の実施形態は、他の二重ガラス光起電力モジュールをさらに提供する。その二重ガラス光起電力モジュールは、積層体と、前記積層体の両側の長辺にそれぞれ設けられた第1のフレーム及び第2のフレームと、を備える。
【0027】
前記第1のフレームと前記第2のフレームは、前記積層体の縦方向の中心線を対称軸として軸対称に分布する。
【0028】
他の好ましい実施形態では、前記第1のフレームの上端と、前記第2のフレームの上端とは、それぞれ前記積層体の上側短辺に面一となる。
【0029】
他の好ましい実施形態では、前記第1のフレームの両端と、前記第2のフレームの両端とは、それぞれ前記積層体の両側の短辺との間に間隔を置いている。
【0030】
他の好ましい実施形態では、前記第1のフレームは、前記積層体の横方向の中心線を対称軸として軸対称に分布し、前記第2のフレームは、前記積層体の横方向の中心線を軸対称に分布している。
【0031】
他の好ましい実施形態では、前記第1のフレームの長さ又は前記第2のフレームの長さは、前記積層体の長辺の長さの50%以上を占める。
【発明の効果】
【0032】
本発明の実施例が提供する技術的解決手段の利点は少なくとも以下を含む。
【0033】
本発明の実施形態は二つのフレームの二重ガラス光起電力モジュールを提供し、積層体の両側の長辺のみにフレームを設置し、二重ガラス光起電力モジュールを取り付ける時に、両側の長辺のフレームによって二重ガラス光起電力モジュールが縦向きのプラケットに設置され、且つ、当該二重ガラス光起電力モジュールにおけるバスバーの折れ曲げエッジはバックプレートガラスの貫通孔のエッジと接触せず、これにより、当該二重ガラス光起電力モジュールは、裏面に横向きブラケットを設置しない場合でも負荷能力の要件を満たすことができ、また下側縁にはフレームがないため、地面から二重ガラス光起電力モジュールの裏面に照射される光を遮断することができず、二重ガラス光起電力モジュールの裏面の光起電量に影響を与えない。また、本発明の実施形態で提供される二重ガラス光起電力モジュールの下側縁にはフレームがないため、埃、雪がたまり難く、埃や積雪による熱スポット発生のリスクが低減される。さらに、本発明の実施形態によって提供される「二つのフレーム」設計は、二重ガラス光起電力モジュールの重量を軽減し、二重ガラス光起電力モジュールのコストを低減することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1】従来のセグメント化されたフレームを採用した片面二重ガラスモジュールの取付方式を示す簡略図である。
図2】従来のセグメント化されたフレームを採用した両面二重ガラスモジュールの取付方式を示す概略図である。
図3】従来の周囲にわたってフレームを設置した両面二重ガラスモジュールの取付方式を示す簡略図である。
図4図3に示す取付方式における地上の光の光路を示す簡略図である。
図5】本発明の実施形態によって提供される二重ガラス光起電力モジュールの構成を示す簡略図である。
図6】本発明の実施形態によって提供される二重ガラス光起電力モジュールにおけるバスバーの折れ曲げエッジとバックプレートの貫通孔のエッジとの位置関係を示す簡略図である。
図7】本発明の実施形態によって提供される二重ガラス光起電力モジュールの取付方式を示す簡略図である。
図8】本発明の実施形態によって提供される二重ガラス光起電力モジュールの取付後の地上の光の光路を示す概略図である。
図9】本発明の実施形態によって提供される二重ガラス光起電力モジュールの中の好ましいフレーム構造を示す簡略図である。
図10】本発明の実施形態によって提供される二重ガラス光起電力モジュールにおける弾性保護ユニットの構造を示す簡略図である。
図11】本発明の実施形態によって提供される二重ガラス光起電力モジュールの取付方式を示す簡略図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
本発明の好ましい実施形態
本発明の実施形態は二つのフレームの二重ガラス光起電力モジュールを提供する。図5は本発明の実施形態によって提供される二重ガラス光起電力モジュールの構成を示す。図5に示すように、当該二重ガラス光起電力モジュールは、積層体1と、配線ボックスと、積層体1の両側の長辺のみに設けられた第1のフレーム21と、第2のフレーム22と、を備える。本発明の実施形態では、積層体1の両側の短辺にフレームを設けない。
【0036】
そのうち、積層体1は、カバープレートガラスと、第1の密封フィルムと、電池ストリップ、第2の密封フィルムと、バックプレートガラスと、バスバーと、を備える。バックプレートガラスには貫通孔13が設けられている。
【0037】
カバープレートガラスと、第1の密封フィルムと、電池ストリップと、第2の密封フィルムと、バックプレートガラスとは順次に積層して設置され、バスバー12の一端は電池ストリングと接続され、バスバー12の他端は貫通孔13を通して、折り曲げられて折り曲げエッジ121を形成した後、配線ボックス3と接続される。
【0038】
図6に示すように、バスバー12の折り曲げエッジ121は、貫通孔13のエッジと接触していない。
【0039】
図7に示すように、本発明の実施形態によって提供される二重ガラス光起電力モジュールは、第1のフレーム21と第2のフレーム22によって二重ガラス光起電力モジュールを縦向きのプラケットに取り付けられ、二重ガラス光起電力モジュールを斜めに設置させ、積層体1の片側の短辺を上向きに(地面から離れて)、積層体1の他側の短辺を下向きに(地面に近く)する。二重ガラス光起電力モジュールの裏面には、横向きのプラケットが設置されていない。
【0040】
本発明の実施形態では、積層体1は基本的に長方形であり、説明を容易にするために、二重ガラス光起電力モジュールを取付した後、積層体1の上向き側の短辺を上側縁と呼び、下向き側の短辺を下側縁と呼ぶ。第1のフレーム21、第2のフレーム22の上向き端を上端と呼び、下向き端を下端と呼ぶ。且つ、本発明の実施形態では、「縦方向」とは積層体1の長辺と平行な方向を言い、「横方向」とは積層体1の短辺と平行な方向をいう。
【0041】
本発明の実施形態によって提供される二重ガラス光起電力モジュールには、下側縁にフレームが設けられていないため、地面の光が二重ガラス光起電力モジュールの裏面に照射されることを遮断できず、二重ガラス光起電力モジュールの裏面の光起電量に影響を与えない。
【0042】
同時に、本発明の実施形態によって提供される二重ガラス光起電力モジュールでは、バスバー12の折り曲げエッジ121は、バックプレートガラスの貫通孔のエッジ131に接触しない。つまり、バスバー12の折り曲げエッジ121とバックプレートガラスの貫通孔のエッジ131との間の距離はゼロより大きい。
【0043】
図6に示すように、本発明の実施形態では、バスバー12の折り曲げエッジ121は、バスバー12が折り曲げられた部位を指し、積層体1においては、バスバー12の一部分は、バックプレートガラスの内側に位置し、他部分はバックプレートガラスの外側に位置し、折り曲げエッジ側はこの2つの部分を接続する部分である。
【0044】
現在の既存の二重ガラス光起電力モジュールでは、バスバー12の折り曲げエッジ121は、バックプレートガラスの貫通孔のエッジ131と直接接触しており、このようにして、負荷の影響を受けると、バックプレートガラスの貫通孔の強度が破壊され、バックプレートガラスのバーストをもたらし易い。
【0045】
本発明の実施形態では、バスバー12の折り曲げエッジ121は、バックプレートガラスの貫通孔のエッジ131に接触しないため、本発明の実施形態で提供される二重ガラスの光起電力モジュールは、両側の長辺のみにフレームを設置し、裏面に横向きのプラケットがない場合にも、3つのサイクル5400Pa/2400Paの負荷試験によって、IEC規格の要件を満たすことができる。
【0046】
また、本発明の実施形態で提供される二重ガラス光起電力モジュールの下側縁にフレームが設置されていないため、埃、雪がたまり難く、埃や積雪による熱スポット発生のリスクが低減される。「二つのフレーム」の設計は二重ガラス光起電力モジュールの重量を軽減し、二重ガラスモジュールのコストを低減することができる。
【0047】
本発明の実施の形態では、バスバー12の折り曲げエッジ121と貫通孔のエッジ131との間の距離は0.1ミリ以上、例えば0.2ミリ、0.3ミリ、0.4ミリ、0.5ミリなどとすることができ、さらに1ミリ以上、例えば1.5ミリ以上、2ミリ、2.5ミリ、3ミリ、3.5ミリ、4ミリ、4.5ミリ、5ミリなどとすることができる。なお、図6に示すように、言及すべきは、二重ガラス光起電力モジュールには、通常、2つのバスバー12が貫通孔13を通して折り曲げられ、これにより、バスバー12の折れ曲げエッジ121と貫通孔のエッジ131との間の距離を設計する際には、2つのバスバー12の折れ曲げエッジ121との間の距離がゼロより大きく、即ち2つのバスバー12の折れ曲げエッジ121が互いに接触しないことに注意が必要である。
【0048】
なお、言及すべきは、二重ガラス光起電力モジュールでは、バックプレートガラスの貫通孔13は通常円形であり、貫通孔のエッジ131は円弧状であるが、バスバー12の折れ曲げエッジ121は通常直線状であり、バスバー12の折れ曲げエッジ121と通孔のエッジ131との間の距離は各所に等しくない。この場合に対して、本発明の実施形態では、バスバー12の折れ曲げエッジ121と通孔のエッジ131との間の距離は、両者の間の最小距離を指す(図6に示す符号dに示される距離)。
【0049】
本発明の実施形態では、第1のフレーム21と第2のフレーム22とは、積層体1の縦方向の中心線を対称軸として軸対称に分布してもよい。即ち、第1のフレーム21の上端及び下端と第2のフレーム22の上端及び下端とは、それぞれ面一となってもよい。
【0050】
勿論、第1のフレーム21と第2のフレーム22とは、積層体1の縦方向の中心線を対称軸として軸対称に分布しなくてもよい。
【0051】
本発明の実施形態では、第1のフレーム21の両端及び第2のフレーム22の両端と積層体1の両側の短辺との間にそれぞれ間隔を置いている。
【0052】
第1のフレーム21の上端のみ(または下端のみ)と積層体1の上側縁のみ(または下側縁のみ)との間に間隔を置いてもよい。第2のフレーム22の上端(または下端)と積層体1の上側縁(または下側縁)との間に間隔を置いてもよい。
【0053】
本発明の実施形態では、第1のフレーム21は、積層体1の横方向の中心線を対称軸として軸対称に分布してもよく、第2のフレーム22は、積層体1の横方向の中心線を対称軸として軸対称に分布してもよい。
【0054】
第1のフレーム21の長さと第2のフレーム22の長さは等しくてもよく、等しくなくてもよい。
【0055】
本発明の実施形態では、第1のフレーム21の長さ又は第2のフレーム22の長さが積層体1の長辺の長さに占める割合は、50%以上、例えば50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、100%などであってもよい。異なるタイプのモジュールに対しては、第1のフレーム21の長さ又は第2のフレーム22の長さを適応的に調整してもよい。例えば、60枚のタイプのモジュールに対して、第1のフレーム21の長さ又は第2のフレーム22の長さが積層体1の長辺の長さに占める割合は、50%以上(例えば50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、95%、100%など)であってもよい。72枚のタイプのモジュールに対して、第1のフレーム21の長さ又は第2のフレーム22の長さが積層体1の長辺の長さに占める割合は、60%以上(例えば60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、100%など)であってもよい。
【0056】
本発明の実施形態では、第1のフレーム21、第2のフレーム22は、図9に示すようなフレーム構造を採用することができる。具体的には、フレームは、第1の取付板a1と、第2の取付板a2と、接続板a4と、を備え、第1の取付板a1と第2の取付板a2とが対向して設置され、第1の取付板a1の第1の側と第2の取付板a2の第1の側とがそれぞれ接続板a4と接続されている。
【0057】
積層体1は、第1の取付板a1と第2の取付板a2との間に設置され、接着剤によって第1の取付板a1と第2の取付板a2に固定される。
【0058】
図9に示すように、フレームは第3の取付板a3を備え、第3の取付板a3は第2の取付板a2に対向して設置され、第2の取付板a2は第1の取付板a1と第3の取付板a3との間に位置し、第3の取付板a3の第1の側も接続板a4と接続されている。可能な実施形態では、第1の取付板a1と、第2の取付板a2と、第3の取付板a3とは、基本的に平行であり、接続板a4は、第1の取付板a1と、第2の取付板a2と、第3の取付板a3と、に垂直である。第3の取付板a3は、二重ガラス光起電力モジュールとプラケットの取付に用いられる。
【0059】
一般に、第1の取付板a1と、第2の取付板a2と、第3の取付板a3とは、基本的に長方形であり、本発明の実施形態では、説明を容易にするために、第1の取付板a1(第2の取付板a2、第3の取付板a3)の幅方向の両側縁を第1の取付板a1(第2の取付板a2、第3の取付板a3)の両側と呼び、第1取付板a1(第2取付板a2、第3取付板a3)の長手方向の両側縁を第1の取付板a1(第2の取付板a2、第3の取付板a3)の両端と呼ぶ。
【0060】
本発明の実施形態によって提供される二重ガラス光起電力モジュールは、図7に示すようにブラケットに取り付けられてもよく、具体的には、隣接する2つの二重ガラス光起電力モジュールの間は、中間治具4によって縦向きのブラケット3’に固定され、最も外側に位置する二重ガラス光起電力モジュールの外側縁は、エッジ治具5によって縦向きのブラケット3’に固定される。その内、中間治具4(エッジ治具5)は、二重ガラス光起電力モジュールのフレームを縦向きのプラケット3’に押し付け、中間治具4(エッジ治具5)と縦向きのプラケット3’には、取付孔が対応して設置されており、ボルトが取付孔を通して中間治具4(エッジ治具5)と縦向きのプラケット3’とを固定して、二重ガラス光起電力モジュールを縦向きのプラケット3’に固定する。
【0061】
又は、本発明の実施形態によって提供される二重ガラス光起電力モジュールは、図11に示すようにブラケットに取り付けられてもよい。具体的には、図9に示すように、フレームの第3の取付板a3に取付孔a31を設置し、図11に示すように、ボルトは第3の取付板a3における取付孔a31と縦向きのプラケット3’における取付孔を通して、直接二重ガラス光起電力モジュールを縦向きのプラケット3’に固定する。
【0062】
本発明の実施形態では、積層体1と第1の取付板a1及び第2の取付板a2とを固定する接着剤は、シリカゲルなどの密封粘着剤とすることができる。
【0063】
図9に示すように、本発明の実施形態によって提供される二重ガラス光起電力モジュールには、第1のフレーム21と、第2のフレーム22の第1の取付板a1と第2のフレーム22の第2の取付板a2との間に弾性保護ユニットXを設置することができる。図10に示すように、弾性保護ユニットXは、U字本体X1として形成され、U字本体X1は、対向して設置された上部X11及び下部X12と、上部X11及び下部X12に接続する接続部X13と、備える。上部X11と下部X12と接続部X13とがそれぞれ第1の取付板a1と第2の取付板a2と接続板a4とに固定されている。
【0064】
本発明の実施形態では、弾性保護ユニットXは、第1の取付板a1、第2の取付板a2の長さ方向に沿って、全ての第1の取付板a1、第2の取付板a2を覆っていない。即ち積層体1の一部だけが弾性保護ユニットXの上部X11と下部X12との間に位置し、弾性保護ユニットXの以外に位置する積層体1の部分は、第1の取付板a1及び第2の取付板a2とに接着剤によって固定され、積層体1と弾性保護体Xとの間は固定されなくてもよい。弾性保護ユニットXを設置することによって、積層体1のエッジと第1の取付板a1、第2の取付板a2、及び接続板a4との間にはそれぞれ一定の隙間があり、このように、二重ガラス光起電力モジュールが負荷作用を受けると、二重ガラス光起電力モジュールのガラスは一定の活動空間があり、弾性保護ユニットの緩和作用に加え、二重ガラス光起電力モジュールのガラスが潰れ難くなり、本発明の実施形態の二重ガラス光起電力モジュールの負荷能力をさらに向上することができる。
【0065】
本発明の実施形態では、弾性保護ユニットXは、第1の取付板a1、第2の取付板a2、及び接続板a4とが接着剤(例えばシリカゲル)によって固定されてもよく、第1の取付板a1、第2の取付板a2及び接続板a4とが機械的接続構造によって固定されてもよい。
【0066】
図10に示すように、好ましくは、U字本体X1の上部X11の上方には、突起部X2が形成されており、第2の取付板a2に対向する第1の取付板a1の表面には、突起部X2に適合する溝が形成されており、突起部X2は、第1の取付板a1の溝内に押し込まれる
【0067】
好ましくは、U字本体11の上部X11の自由端と下部X12の自由端には、それぞれ第1の取付板a1の第2の側縁と第2の取付板a2の第2の側縁とを覆う被覆部X14が形成されている。被覆部X14の設置によって、積層体1のエッジが第1の取付板a1と第2の取付板a2の間に配置されやすく、積層体1のエッジを第1の取付板a1と第2の取付板a2の間に置く過程で、弾性保護ユニットXの上部X11と下部X12が収縮してシワになるのを防止することができる。好ましくは、被覆部X14は、U字本体X1の外側に延びるバックル部として形成され、バックル部は、それぞれ第1の取付板a1の第2の側縁と第2の取付板a2の第2の側縁とに係合する。
【0068】
本発明の実施形態の可能な実施形態では、弾性保護ユニットXの数は少なくとも2つであり、そのうちの2つの弾性保護ユニットXはそれぞれ第1の取付板a1の両端に位置している。第1の取付板a1(即ち第2の取付板a2)の両端にそれぞれ弾性保護ユニット
Xが設けられていることにより、積層体1とフレームとを接着する接着剤が、第1のフレーム21、第2のフレーム22の両端からあふれ出ることを防止することができ、本発明の実施形態によって提供される二重ガラス光起電力モジュールの製造工程の清潔を保証し、積層体1とフレームとの間の接着信頼性を保証する。
【0069】
両端に設置された弾性保護ユニットXとの間の弾性保護具Xの数については、本発明の実施形態は、特に制限せず、第1のフレーム21の長さ、第2のフレーム22の長さに応じて決定することができる。
【0070】
本発明の実施形態では、弾性保護ユニットXは、ゴム製、シリカゲル製、熱プラスチック製、または他の弾性製のものとすることができる。
【0071】
さらに、二重ガラス光起電力モジュールには通常、複数の電池ストリングが含まれ、各電池ストリングは、複数の太陽電池パネル11が含まれ、複数の太陽電池パネル11が相互接続ストリップによって接続され、バスバー12は、相互接続ストリップに接続することよって電池ストリングの電流を収集する。
【0072】
太陽電池パネル11は、片面の太陽電池パネルまたは両面の太陽電池パネルであってもよく、つまり、本発明の実施形態によって提供される二重ガラス光起電力モジュール構造は、両面の二重ガラス光起電力モジュールだけでなく、片面の二重ガラス光起電力モジュールに対しても同様に適用される。
【0073】
太陽電池パネル11は、全面の太陽電池パネルであってもよく、スライス太陽電池のスライスであってもよい。全面の太陽電池パネルは正方形又は丸角の正方形を呈する電池パネルを指し、スライスの太陽電池パネルは全面の太陽電池パネルを切断して得られ、形は長方形を呈してもよく、切断の割合は2分の1、3分の1、4分の1、5分の1などであってもよい。上記の60枚のタイプのモジュールと72枚のタイプのモジュールのうち60枚、72枚は全体の太陽電池パネルの数を指す。
【0074】
本発明の実施形態では、配線ボックス3の位置は、モジュールのタイプに従って決定されてもよい。
【0075】
いくつかのタイプモジュールにとっては、配線ボックス3は、積層体1の片側の短辺に近づき設置され、例えば、全面の太陽電池パネルの光起電力モジュールである。言及すべきは、このタイプの二重ガラス起電力モジュールは、取付時に、配線ボックス3に近づく短辺側が上向きで、地面から遠く離れていることである。
【0076】
いくつかのタイプモジュールにとって配線ボックス3は、積層体1の長さ方向の中間位置に設置され、例えば、半枚(二分の一スライス)の太陽電池パネルの光起電力モジュールである。
【0077】
なお、バックプレートガラス上の貫通孔13の位置は、配線ボックス3の位置に対応している。
【0078】
本発明の実施形態によって提供される二重ガラス光起電力モジュールでは、太陽電池パネル11との間は、「積層瓦」方式で配列されることができ、即ち、同じ電池ストリングの中で隣接する太陽電池パネルのエッジと重ねることができる。「積層瓦」方式を用いて配列された二重ガラス光起電力モジュールにとって、配線ボックスは積層体1の裏面に、積層体1の一側の長辺に近づき設置されている。
【0079】
本発明の実施形態は、積層体1と、積層体1の両側の長辺にそれぞれ設置された第1のフレーム21と第2のフレーム22とを含む別の二重ガラス光起電力モジュールを提供する。
【0080】
好ましくは、第1のフレーム21及び第2のフレーム22は、積層体1の縦方向の中心線を対称軸として軸対称に分布している。
【0081】
好ましくは、第1のフレーム21の上端と、第2のフレーム22の上端とは、それぞれ積層体1の上側の短辺に面一となる。
【0082】
好ましくは、第1のフレーム21の両端と、第2のフレーム22の両端とは、それぞれ積層体1の両側の短辺との間には間隔を置いている。
【0083】
好ましくは、第1のフレーム21は、積層体1の横方向の中心線を対称軸として軸対称に分布し、第2のフレーム22は、積層体1の横方向の中心線を対称軸として軸対称に分布している。
【0084】
上記実施形態は本発明のより良い実施形態であるが、本発明の実施形態は上記実施形態に限定されるものではなく、他のいかなるものも本発明の主旨的本質と原理を逸脱しておらず、行った変更、修飾、代替、組合せ、簡略化、いずれも本発明の保護範囲に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0085】
1 積層体
11 太陽電池パネル
12 バスバー
121 折り曲げエッジ
13 貫通孔
131 貫通孔のエッジ
21 第1のフレーム
22 第2のフレーム
3 配線ボックス
4 中間治具
5 エッジ冶具
a1 第1の取付板
a2 第2取付板
a3 第3の取付板
a31 取付孔
a4 接続板
X 弾性保護ユニット
X1 U形主体
X11 上部
X12 下部
X13 接続部
X14 被覆部
X2 突起部
2’ フレーム
3’ 縦向きのプラケット
4’ 横向きのプラケット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11