(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-02
(45)【発行日】2022-06-10
(54)【発明の名称】応募受付システム及び応募受付方法
(51)【国際特許分類】
G07F 17/26 20060101AFI20220603BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20220603BHJP
G03B 17/53 20210101ALI20220603BHJP
H04N 5/222 20060101ALN20220603BHJP
【FI】
G07F17/26
G06Q50/10
G03B17/53
H04N5/222 500
(21)【出願番号】P 2017051680
(22)【出願日】2017-03-16
【審査請求日】2020-03-13
(73)【特許権者】
【識別番号】516384553
【氏名又は名称】加賀デバイス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002273
【氏名又は名称】特許業務法人インターブレイン
(74)【代理人】
【識別番号】100110788
【氏名又は名称】椿 豊
(73)【特許権者】
【識別番号】000132471
【氏名又は名称】株式会社セガ
(74)【代理人】
【識別番号】110002273
【氏名又は名称】特許業務法人インターブレイン
(72)【発明者】
【氏名】山本 麻友香
(72)【発明者】
【氏名】吉江 悠
(72)【発明者】
【氏名】左巴 武仁
(72)【発明者】
【氏名】川上 千沙
【審査官】小原 正信
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-141194(JP,A)
【文献】特開2014-167757(JP,A)
【文献】特開2016-206497(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07F 17/26
G06Q 50/10
G03B 17/53
H04N 5/222
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
写真撮影遊戯装置とサーバ装置とを含む応募受付システムであって、
前記写真撮影遊戯装置は、
プレイを行うユーザを撮影する撮影手段と、
前記プレイが行われている間に、前記ユーザの連絡先情報を取得する連絡先取得手段と、
前記連絡先情報が取得された場合において、前記撮影手段による撮影の結果得られた画像と前記連絡先情報とを関連付けて前記サーバ装置に供給する画像供給手段と、
前記連絡先情報が取得された場合において、前記プレイが行われている間に、前記ユーザにより行われる、応募者の募集に対する応募を開始する開始操作を受け付ける開始操作受付手段と、
前記開始操作が行われたとき、前記連絡先情報を含む仮応募情報を前記サーバ装置に供給する連絡先供給手段と、を備え、
前記サーバ装置は、
前記連絡先情報と前記画像とが関連付けられて供給されたとき、前記連絡先情報に基づいて、前記ユーザに、前記画像を前記ユーザに取得させるための取得用情報を送信する取得用情報送信手段と、
前記サーバ装置と通信可能な前記ユーザのユーザ端末から前記取得用情報に基づいてアクセスが行われたとき、前記画像供給手段により供給された画像を前記ユーザ端末に提供する画像提供手段と、
前記仮応募情報が供給されたとき、前記連絡先情報に基づいて、前記ユーザに、前記応募を完了させるための入力用情報を通知する通知手段と、
前記ユーザ端末からの前記入力用情報を用いたアクセスを受け付けたとき、前記ユーザ端末から送信された前記応募に用いる応募用情報を受け付ける応募情報受付手段と、
前記仮応募情報が供給されたときに、前記仮応募情報を送信したユーザに対してユーザごとに受付期間を設定し、前記入力用情報を用いたアクセスが受け付けられたときに前記入力用情報を送信したユーザについて設定された受付期間内であるか否かを判定する受付期間判定手段と、を備え、
前記応募情報受付手段は、受付期間内のアクセスであることを条件として前記応募用情報を受け付ける、応募受付システム。
【請求項2】
前記写真撮影遊戯装置は、前記連絡先取得手段により前記連絡先情報を取得するとき、
前記応募者の募集を行っていることをユーザに案内する案内手段をさらに備える、請求項1に記載の応募受付システム。
【請求項3】
前記連絡先取得手段は、前記写真撮影遊戯装置の表示部に入力画面を表示して前記ユーザによる前記写真撮影遊戯装置に対する前記連絡先情報に関する入力操作を受け付けることにより前記連絡先情報を取得し、
前記案内手段は、前記入力画面において案内表示を表示することにより前記案内を行う、請求項2に記載の応募受付システム。
【請求項4】
前記写真撮影遊戯装置は、前記入力画面が前記表示部に表示された後、前記連絡先情報が取得されていない状態で所定の操作が前記ユーザにより行われたとき、又は前記連絡先情報が取得されていない状態で所定の入力期間が満了したとき、前記応募に関する前記ユーザの意思を確認する確認手段をさらに備え、
前記連絡先取得手段は、前記確認手段による確認結果に応じて、前記連絡先情報に関する入力操作を受け付けるか否かを切り替える、請求項3に記載の応募受付システム。
【請求項5】
前記写真撮影遊戯装置は、前記開始操作を受け付ける開始期間であるか否かを判定する開始期間判定手段をさらに備え、
前記開始期間判定手段により前記開始期間であると判定されたとき、前記開始操作受付
手段が前記開始操作を受け付ける、請求項1から4のいずれかに記載の応募受付システム。
【請求項6】
プレイを行うユーザを撮影する写真撮影遊戯装置と、前記写真撮影遊戯装置と通信可能なサーバ装置とを用いて、前記プレイを行うユーザから、応募者の募集に対する応募を受け付ける応募受付方法であって、
前記写真撮影遊戯装置により、
前記プレイが行われている間に、前記ユーザの連絡先情報を取得し、
前記連絡先情報が取得された場合において、撮影の結果得られた画像と前記連絡先情報とを関連付けて前記サーバ装置に供給し、
前記連絡先情報が取得された場合において、前記プレイが行われている間に、前記ユーザにより行われる前記応募を開始する開始操作を受け付け、
前記開始操作が行われたとき、前記連絡先情報を含む仮応募情報を前記サーバ装置に供給し、
前記サーバ装置により、
前記連絡先情報と前記画像とが関連付けられて供給されたとき、前記連絡先情報に基づいて前記ユーザに取得用情報を送信し、
前記サーバ装置と通信可能な前記ユーザのユーザ端末から前記取得用情報に基づいてアクセスが行われたとき、供給された画像を前記ユーザ端末に提供し、
前記仮応募情報が供給されたとき、前記連絡先情報に基づいて、前記ユーザに入力用情報を通知し、
前記仮応募情報が供給されたときに、前記仮応募情報を送信したユーザに対してユーザごとに受付期間を設定し、
前記ユーザ端末からの前記入力用情報を用いたアクセスを受け付け、
前記入力用情報を用いたアクセスが受け付けられたときに前記入力用情報を送信したユーザについて設定された受付期間内であるか否かを判定し、
受付期間内のアクセスであることを条件として、前記応募に用いる応募用情報を受け付ける、応募受付方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、応募受付システム及び応募受付方法に関し、特に、写真を撮影してシールを作成する写真撮影遊戯装置を用いた応募受付システム及び応募受付方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ゲームセンタなどに設置され、装置利用者(ユーザ)の写真を撮影し、ユーザに提供される画像を生成できる写真撮影遊戯装置が知られている。このような写真撮影遊戯装置には、ユーザを撮影して得た画像に対してユーザが画像の編集(落書き)を行った後に、それをシールなどのプリント物として提供する写真シール作成装置などがある。
【0003】
このような写真撮影遊戯装置としては、プレイに大きな魅力があり、より多くのユーザからプレイを要求されるような、ユーザを引きつける要素を持つものが望まれている。ユーザにとって魅力的なプレイ体験を提供できるようにし、ユーザにプレイを行う動機付けを行うために、例えば、写真撮影遊戯装置を利用してプレイを行ったユーザに対して追加的に種々の権利や特典を与えるキャンペーンが企画される場合がある。
【0004】
下記特許文献1には、写真シール作成装置のプレイを行ったユーザに対して、コンテストにエントリーする権利を与える情報処理システムの構成が開示されている。写真シール作成装置のプレイが行われるとき、携帯送信用画像を取得するためのURLが記載されたメールの送信先となるメールアドレスをユーザに入力させる。その後、所定のボタンが操作されると、コンテストへのエントリーが受け付けられ、利用者の画像とメールアドレス等が管理サーバに供給される。
【0005】
下記特許文献2には、写真シール作成装置のプレイを行ったユーザに対して所定のウェブページへのリンクが含まれる電子メールを送信し、所定のウェブページへ所定回数だけアクセスできるようにする情報管理システムの構成が開示されている。当たりを示すページとはずれを示すページとを設け、当たりの場合にはページに設けられているリンクを通じて住所などの個人情報の入力を受け付けることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2016-206497号公報
【文献】特開2014-167757号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、応募者の募集に対して所定の方法で応募したユーザを対象に、追加的に種々の権利や特典等を与えるようなキャンペーンを行う場合において、例えばユーザの住所、電話番号、又はソーシャルネットワーキングサービスのアカウント情報など、ユーザについての詳しい情報の提供を受け付けることをもって応募を受付完了とする場合がある。このようにユーザの詳しい情報を応募時に受け付ける形態のキャンペーンを行うことに関しては、上述の特許文献1にも特許文献2にも、何ら開示されていない。
【0008】
プレイ数を増加させるためには、プレイを行うユーザに限定してキャンペーンの応募を許可するのがよい。そうすると、プレイを行うユーザに、応募に必要な詳しい情報を提供させるには、プレイ中にユーザに写真撮影遊戯装置を操作させて情報を入力させることが考えられる。プレイを行うユーザに直接に情報を入力させて応募の受け付けを完了させることができるため、ユーザに対してプレイを行う動機付けを確実に行うことができる。しかしながら、このようにユーザに写真撮影遊戯装置を操作させてユーザについての詳しい情報を入力させるには時間がかかるという問題がある。すなわち、写真撮影遊戯装置の稼働率(単位時間当たりの利用するユーザの数)を高く確保するためには、個々のユーザが写真撮影遊戯装置を利用する時間を短く制限することが望ましいため、写真撮影遊戯装置を利用してユーザに詳しい情報を入力させるのは好ましくない。
【0009】
この発明はそのような問題点を解決するためになされたものであり、写真撮影遊戯装置の稼働率を維持しつつ、ユーザに対してプレイを行う動機付けを行うことができる応募受付システム及び応募受付方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するためこの発明のある局面に従うと、写真撮影遊戯装置とサーバ装置とを含む応募受付システムは、写真撮影遊戯装置は、プレイを行うユーザを撮影する撮影手段と、プレイが行われている間に、ユーザの連絡先情報を取得する連絡先取得手段と、連絡先情報が取得された場合において、撮影手段による撮影の結果得られた画像と連絡先情報とを関連付けてサーバ装置に供給する画像供給手段と、連絡先情報が取得された場合において、プレイが行われている間に、ユーザにより行われる、応募者の募集に対する応募を開始する開始操作を受け付ける開始操作受付手段と、開始操作が行われたとき、連絡先情報を含む仮応募情報をサーバ装置に供給する連絡先供給手段とを備え、サーバ装置は、連絡先情報と画像とが関連付けられて供給されたとき、連絡先情報に基づいて、ユーザに、画像をユーザに取得させるための取得用情報を送信する取得用情報送信手段と、サーバ装置と通信可能なユーザのユーザ端末から取得用情報に基づいてアクセスが行われたとき、画像供給手段により供給された画像をユーザ端末に提供する画像提供手段と、仮応募情報が供給されたとき、連絡先情報に基づいて、ユーザに、応募を完了させるための入力用情報を通知する通知手段と、ユーザ端末からの入力用情報を用いたアクセスを受け付けたとき、ユーザ端末から送信された応募に用いる応募用情報を受け付ける応募情報受付手段とを備える。
【0011】
好ましくは、写真撮影遊戯装置は、連絡先取得手段により連絡先情報を取得するとき、応募者の募集を行っていることをユーザに案内する案内手段をさらに備える。
【0012】
好ましくは、連絡先取得手段は、写真撮影遊戯装置の表示部に入力画面を表示してユーザによる写真撮影遊戯装置に対する連絡先情報に関する入力操作を受け付けることにより連絡先情報を取得し、案内手段は、入力画面において案内表示を表示することにより案内を行う。
【0013】
好ましくは、写真撮影遊戯装置は、入力画面が表示部に表示された後、連絡先情報が取得されていない状態で所定の操作がユーザにより行われたとき、又は連絡先情報が取得されていない状態で所定の入力期間が満了したとき、応募に関するユーザの意思を確認する確認手段をさらに備え、連絡先取得手段は、確認手段による確認結果に応じて、連絡先情報に関する入力操作を受け付けるか否かを切り替える。
【0014】
好ましくは、写真撮影遊戯装置は、開始操作を受け付ける開始期間であるか否かを判定する開始期間判定手段をさらに備え、開始期間判定手段により開始期間であると判定されたとき、開始操作受付手段が開始操作を受け付ける。
【0015】
好ましくは、サーバ装置は、プレイに対応して定まる受付開始時からの所定の受付期間であるか否かを判定する受付期間判定手段をさらに備え、受付期間判定手段により受付期間であると判定されたとき、応募情報受付手段が、入力用情報を用いたアクセス又は応募用情報を受け付ける。
【0016】
この発明の他の局面に従うと、プレイを行うユーザを撮影する写真撮影遊戯装置と、写真撮影遊戯装置と通信可能なサーバ装置とを用いて、プレイを行うユーザから、応募者の募集に対する応募を受け付ける応募受付方法は、写真撮影遊戯装置により、プレイが行われている間に、ユーザの連絡先情報を取得し、連絡先情報が取得された場合において、撮影の結果得られた画像と連絡先情報とを関連付けてサーバ装置に供給し、連絡先情報が取得された場合において、プレイが行われている間に、ユーザにより行われる応募を開始する開始操作を受け付け、開始操作が行われたとき、連絡先情報を含む仮応募情報をサーバ装置に供給し、サーバ装置により、連絡先情報と画像とが関連付けられて供給されたとき、連絡先情報に基づいてユーザに取得用情報を送信し、サーバ装置と通信可能なユーザのユーザ端末から取得用情報に基づいてアクセスが行われたとき、供給された画像をユーザ端末に提供し、仮応募情報が供給されたとき、連絡先情報に基づいて、ユーザに入力用情報を通知し、ユーザ端末からの入力用情報を用いたアクセスを受け付けたとき、ユーザ端末から送信された応募に用いる応募用情報を受け付ける。
【発明の効果】
【0017】
これらの発明に従うと、写真撮影遊戯装置の稼働率を維持しつつ、ユーザに対してプレイを行う動機付けを行うことができる応募受付システム及び応募受付方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の実施の形態の1つにおける写真シール遊戯システムのネットワーク接続例を示す図である。
【
図2】写真シール作成装置のハードウェア構成を示す側面図である。
【
図3】写真シール作成装置のハードウェア構成を示す平面図である。
【
図4】写真シール作成装置の制御に関する構成を説明するブロック図である。
【
図5】ユーザのプレイ時における写真シール作成装置とサーバとの動作を大まかに示すシーケンス図である。
【
図6】写真シール作成装置の基本的動作の一例を示すフローチャートである。
【
図7】写真シール作成装置を用いたプレイを示すフローチャートである。
【
図8】外部モニタ受け付けのプレイ時の流れについて説明するフローチャートである。
【
図9】撮影のプレイ時の流れについて説明するフローチャートである。
【
図10】落書き受け付けのプレイ時の流れについて説明する第1のフローチャートである。
【
図11】落書き受け付けのプレイ時の流れについて説明する第2のフローチャートである。
【
図14】募集に関する案内画面の一例を示す図である。
【
図15】送信画像選択案内画面の一例を示す図である。
【
図16】通常プレイにおけるアドレス入力画面の一例を示す図である。
【
図17】応募可能プレイにおける画面遷移を説明する図である。
【
図18】応募可能プレイにおけるアドレス入力画面の一例を示す図である。
【
図19】応募可能プレイにおける応募開始画面の表示例を示す図である。
【
図23】応募に関する情報を管理するデータベースの例を示す図である。
【
図24】仮応募情報が供給されたときのサーバの動作を示すフローチャートである。
【
図25】ユーザから入力用URLに対するアクセスがあったときのサーバの動作を示すフローチャートである。
【
図26】応募用情報の受付時の携帯端末等の画面遷移を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態における、写真撮影遊戯装置を用いた写真シール遊戯システムの一例について説明する。
【0020】
写真シール遊戯システム(応募受付システムの一例)は、写真シール作成装置(写真撮影遊戯装置の一例)と、サーバ装置とで構成されている。サーバ装置は、ユーザが写真シール作成装置でプレイを行ったときに撮影された複数の画像を、写真シール作成装置から取得する。そして、取得した複数の画像を、プレイを行ったユーザに対して提供することができる。
【0021】
写真シール作成装置は、プレイを行うユーザを撮影し、撮影の結果得られた画像(提供用画像)を生成する。提供用画像は、ユーザに提供するシールとして出力されたり、サーバ装置を介してユーザに提供されたりする。
【0022】
[実施の形態]
【0023】
図1は、本発明の実施の形態の1つにおける写真シール遊戯システムのネットワーク接続例を示す図である。
【0024】
写真シール作成装置1は、サーバ装置(以下、単にサーバということがある)601や携帯端末装置(ユーザ端末の一例;以下、携帯端末ということがある)701(701a,701b)などと共に、写真シール遊戯システム901を構成する。写真シール作成装置1は、例えばゲームセンタなど、様々な店舗に設置されている。サーバ601は、例えば、データセンタで管理されている。携帯端末701は、例えば、写真シール作成装置1でプレイするユーザ(ユーザ)が所有するものである。写真シール遊戯システム901の各装置は、例えば、インターネットなどのネットワーク801に接続されている。これにより、写真シール作成装置1や携帯端末701は、ネットワーク801を介して、サーバ601と通信可能である。なお、写真シール作成装置1と携帯端末701とが互いに通信可能であってもよい。
【0025】
サーバ装置601は、一般的なハードウェア構成を有する電子計算機であり、通信部603、記憶部605、及び装置の各部を制御する制御部650などを有している。通信部603は、LAN(構内情報通信網)などを経由して、サーバ601をネットワーク801に接続する。記憶部605は、例えばHDD(Hard Disk Drive)である。記憶部605には、制御プログラム607が記憶されている。制御部650は、例えばCPUやメモリなどで構成されている。制御部650は、制御プログラム607などを実行することで、サーバ601の各部の動作を制御する。サーバ装置601は、複数の電子計算機が連携して動作可能に構成されたものであってもよい。
【0026】
携帯端末701は、例えば、いわゆるフィーチャーフォンやスマートフォンである。携帯端末701は、通信部703と、記憶部705と、制御部750とを有している。通信部703は、例えば、無線LANや携帯電話網を通じてネットワーク801に接続可能である。記憶部705は、例えばフラッシュメモリである。記憶部705には、制御プログラム707が記憶されている。携帯端末701は、さらに、操作部711や、表示部713や、カメラ715などを有している。制御部750は、例えばCPUやメモリなどで構成されている。制御部750は、制御プログラム707などを実行することで、携帯端末701の各部の動作を制御する。
【0027】
写真シール作成装置1は、プレイ時に生成された画像データをサーバ601に送信する。サーバ601は、送信された画像データを記憶する。サーバ601は、画像データを、それを送信したユーザのデータに対応させて管理する。サーバ601は、携帯端末701などからのアクセスを受け付け、携帯端末701を所有するユーザに対応する画像データを、その携帯端末701に対して公開する機能などを有している。これにより、ユーザは、携帯端末701を用いて、サーバ601に記憶されている画像データを取得可能である。
【0028】
[写真シール作成装置1の概略構成]
【0029】
図2は、写真シール作成装置1のハードウェア構成を示す側面図である。
図3は、写真シール作成装置1のハードウェア構成を示す平面図である。
【0030】
図2に示されるように、写真シール作成装置1は、前部筐体(撮影筐体)510、背部筐体540、及び編集出力装置570を有している。前部筐体510、背部筐体540、及び編集出力装置570は、互いに並べられて1台の写真シール作成装置1として用いられる。
【0031】
前部筐体510には、外部モニタ521やコイン投入部525などが配置された事前接客部520が設けられている。事前接客部520は、写真シール作成装置1の前部筐体510の左側面に配置されている(一方に選択的に配置されていればよく、右側面にあってもよい。)。前部筐体510の内側には、正面照明装置511、カメラ515、及び操作モニタ517などが配置されている。
【0032】
背部筐体540の内側には、背部照明装置541が配置されている。
【0033】
編集出力装置570の前部には、シール排出口575が設けられている。編集出力装置570の両側部には、それぞれ、編集モニタ581、タッチペン583、非接触通信装置585、及びスピーカ587などを有する編集受付部580が設けられている。
【0034】
図3に示されるように、前部筐体510と背部筐体540とが組み合わせられることにより、撮影コーナー(撮影ブース)が形成される。撮影コーナーの両側方は開口部となるが、この開口部は、カーテン(図示せず)で覆うことができる。また、編集出力装置570の周囲も、カーテン(図示せず)で覆うことができる。これにより、ユーザは、他者にプレイ中の姿や編集画面などをのぞき込まれないようにして、プレイ可能である。
【0035】
上述のように、写真シール作成装置1には、種々のモニタ(外部モニタ521、操作モニタ517、編集モニタ581など)が配置されている。これらのモニタは、プレイ中には種々の案内が表示されるとともに、ユーザによる操作入力を受け付ける。また、モニタには、プレイ中の場合とプレイ中でない場合とのそれぞれで、宣伝や広告が表示される。このとき、装置各部に設けられているスピーカから、音声による案内や広告等が出力されるようにしてもよい。
【0036】
なお、本実施の形態において、上述のように撮影コーナーの開口部がカーテンで覆われていることにより、操作モニタ517は、写真シール作成装置1の外部からは見えないようになっている。また、編集出力装置570の前後が、カーテンで覆われていることにより、編集モニタ581は、写真シール作成装置1の外部からは見えないようになっている。外部モニタ521は、カーテン等で覆われず、常時、写真シール作成装置1の外部から見える状態にある。
【0037】
なお、写真シール作成装置1のハードウェア構成は公知のものであるので、ここでの詳細な説明は省略する。写真シール作成装置1は、上記とは異なるハードウェア構成を有していてもよい。例えば、シール排出口575の近くには、そこで待機するユーザが見ることができるように表示パネルを設けて、表示パネルを用いてユーザに案内表示を行ったり、広告等を表示したりしてもよい。
【0038】
図4は、写真シール作成装置1の制御に関する構成を説明するブロック図である。
【0039】
写真シール作成装置1は、例えばPC(パーソナルコンピュータ)のような、CPU502、メモリ503、画像処理部504、記憶部505、及び通信部509などで構成された制御部(制御装置)501を有している。
【0040】
画像処理部504は、カメラ515により撮影された画像の情報に基づいて、その後の処理に用いられる合成前画像(写真画像の一例)を生成したり、編集受付部580で受け付けられた落書きに応じて編集画像を生成したり、合成前画像と編集画像とを合成して合成画像を生成したりする。すなわち、画像処理部504は、編集受付部580で受け付けられた落書き等の受付結果や外部モニタ521等での操作入力の受付結果に応じて、カメラ515により得られた画像を用いて、その後の処理に用いられる画像の処理を行ったり、シートにプリントする提供用画像やサーバ601に送信する提供用画像などを生成したりする。
【0041】
記憶部505は、例えばフラッシュメモリやHDDであり、制御プログラム507を有している。
【0042】
制御部501は、CPU502が制御プログラム507を実行することで、写真シール作成装置1の各部の動作を制御する。
【0043】
通信部509は、例えばPHS通信モジュールを有し、写真シール作成装置1をネットワーク801に接続できる。
【0044】
制御部501は、事前接客部520について、外部モニタ521、スピーカ527、及びコイン制御部525aなどを制御する。コイン制御部525aは、コイン投入部525を制御し、コインの投入状況などを確認し、制御部501に通知する。
【0045】
制御部501は、前部筐体510及び背部筐体540について、カメラ515、操作モニタ517、及びストロボ制御部530などを制御する。ストロボ制御部530は、正面照明装置511や背部照明装置541を制御し、適時に適切な態様で発光させる。
【0046】
制御部501は、編集出力装置570について、編集モニタ581、非接触通信装置585、スピーカ587、及び印刷部590などを制御する。印刷部590は、画像処理部504により処理が行われた画像について、用紙にプリント(印刷)し、印刷後のシートをシール排出口575に搬送する。印刷部590により、シール排出口575からシートが出力される。
【0047】
なお、
図4で示される構成は、概念的な構成を示すものである。例えば、撮影コーナー側(前部筐体510及び背部筐体540)にPCを設け、落書きコーナー側(編集出力装置570)にも別のPCを設け、これらが連携して動作することで、制御部501などの機能が実現されるようにしてもよい。
【0048】
[写真シール遊戯システム901の動作の説明]
【0049】
写真シール作成装置1は、サーバ601や携帯端末701と連携し、大まかに、次のような動作を行う。本実施の形態においては、写真シール遊戯システム901は、サーバ601から携帯端末701に画像データを提供する提供システムとして機能する。また、写真シール遊戯システム901は、キャンペーン等への参加を希望するユーザを募集する際に用いられ、募集に対するユーザの応募を受け付ける応募受付システムとして機能する。
【0050】
ここで、キャンペーン等としては、例えば、写真シール作成装置1でプレイを行ったユーザのうち、所定の方法で応募を行ったユーザ(応募者)に対して、特典を付与するものがある。例えば、応募者の全員に特典を付与するようなキャンペーンを設定してもよいし、応募者のうち抽選で選ばれた者に対して特典を付与するようなキャンペーンを設定してもよい。キャンペーンは、期間を定めて行われればよいが、常に行われるものであってもよい。
【0051】
応募受付システムとして用いられる写真シール遊戯システム901において、写真シール作成装置1は、応募のプロセスを開始させる開始操作をユーザから受け付けることができる。開始操作が行われることで、以後、応募が完了するまでの種々の動作が、写真シール遊戯システム901において行われる。換言すると、ユーザは、写真シール作成装置1に対して、応募者の募集に対する応募を開始する開始操作を行うことをトリガとして、応募するために必要なその他の作業を行うことができるようになる。
【0052】
具体的には、ユーザが開始操作を行うと、入力されたメールアドレス宛に、応募入力フォームを表示させるための入力用URLが送信される。応募入力フォームは、応募を完了させるための応募用情報を入力可能なウェブページである。応募入力フォームに応募用情報が入力され、応募用情報がサーバ601に送信されると、応募が完了する。
【0053】
本実施の形態において、開始操作を行うことができる開始期間と、応募入力フォームを通じて応募用情報を入力することができる受付期間とが設定されている。開始期間は、例えば、所定の日時から所定の日時までの期間であり、写真シール作成装置1でプレイが行われたプレイ時刻がこの開始期間内であれば、ユーザは、開始操作を行うことができる。また、受付期間は、プレイに対応して定まる受付開始時からの所定の期間である。例えば、プレイが行われた後、サーバ601が仮応募情報を受信した次の日から2週間は、ユーザは応募用情報を入力し、応募を行うことができる。受付期間では、サーバ601は、応募入力フォームに入力されて送信された応募用情報を受け付ける。なお、これらの期間の区別がなくてもよい。
【0054】
最初に、
図5を参照し、写真シール遊戯システム901を用いて行われるプレイの基本的な流れについて説明する。
【0055】
図5は、ユーザのプレイ時における写真シール作成装置1とサーバ601との動作を大まかに示すシーケンス図である。
【0056】
プレイを実行するために上述のようにユーザから写真シール作成装置1にコインが投入されると、プレイが開始される。この時点が、プレイ開始時刻として記録される。
図5に示されるように、ステップS51において、写真シール作成装置1は、撮影及び編集を行う。すなわち、後述するように、外部モニタ受付(事前接客)、撮影、及び落書き受付(編集)が行われる。ユーザは、編集段階において、落書き編集入力を行うことができる。
【0057】
編集が終了すると、ユーザは、携帯端末701で取得したい画像を選択する操作を写真シール作成装置1に対して行う。また、ユーザは、画像を取得するための情報を受信するためのメールアドレス(連絡先情報の一例)を入力する操作を写真シール作成装置1に対して行うことができる。なお、連絡先情報としては、メールアドレスに限られず、ユーザのSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)のアカウント情報や、ユーザの電話番号等であってもよい。
【0058】
また、ユーザは、応募を行うときには、開始操作を写真シール作成装置1に対して行うことができる。開始操作は、メールアドレスの入力を行っている場合に、行うことができる。
【0059】
ステップS52において、写真シール作成装置1は、撮影画像に基づく送信画像データを、送信画像についての属性情報などの情報等と共に、サーバ601に送信する。例えば、その送信画像について、画像IDや、撮影日時、撮影モードやプレイコース名などの画像の種類に関する情報や、その他プレイに関する情報(プレイID,シールID,ユーザのアカウント情報など)などが送信される。なお、ユーザにより画像を取得するための情報を受信するためのメールアドレスが入力された場合には、そのメールアドレスも送信される。開始操作が行われたときには、送信されるメールアドレスは、仮応募情報としても送信される。
【0060】
ステップS53において、写真シール作成装置1では、印刷が行われる。印刷が終了すると、シール排出口575から、印刷が完了したシート(シール)が排出される。
【0061】
ステップS54において、ユーザは、シール排出口575に排出されたシートを取得する。
【0062】
一方、写真シール作成装置1からサーバ601にデータが送信されると、ステップS55において、サーバ601は、送信された情報を受信する。
【0063】
ステップS56において、サーバ601では、受信した情報を用いて、データベース記録処理が行われる。
【0064】
サーバ601は、受信した送信画像データに基づいて携帯端末機用の画像データを生成し、その画像データをユーザに取得させるための取得ページを通じて閲覧可能に保持する。取得ページは、例えばサーバ601のウェブサーバ機能によって外部から取得可能となるように、保持される。
【0065】
ここで、ユーザにより入力されたメールアドレスがサーバ601に送信されたときには、取得ページにアクセスするための取得用URLが生成される。ステップS57において、サーバ601は、取得用URL(取得ページアドレス)をユーザに送信する。取得用URLは、画像をユーザに取得させるための取得用情報である。例えば、写真シール作成装置1から送信されたメールアドレスを用いて、電子メールにより、ユーザの携帯端末701などに情報が送信される。
【0066】
ステップS58において、ユーザの携帯端末701は、取得用URLを受信する。
【0067】
また、ユーザにより入力されたメールアドレスが仮応募情報としてサーバ601に送信されたとき、すなわち開始操作が行われたときには、応募に必要な応募情報をユーザに送信させるための応募入力フォームのウェブページにアクセスするための入力用URLが生成される。ステップS59において、サーバ601は、入力用URL(入力ページアドレス)をユーザに送信する。入力用URLは、ユーザに応募を完了させるための入力用情報である。例えば、写真シール作成装置1から送信されたメールアドレスを用いて、電子メールにより、ユーザの携帯端末701などに情報が送信される。
【0068】
ステップS60において、ユーザの携帯端末701は、入力用URLを受信する。
【0069】
取得用URLや入力用URLは、一意のURLとなるように生成される。
【0070】
ステップS61において、ユーザは、携帯端末701を操作し、携帯端末701で動作するウェブブラウザなどを用いて、取得用URLにアクセスする。
【0071】
ステップS62において、サーバ601は、取得ページのデータを携帯端末701に送信する。このとき、取得ページの表示時に閲覧される画像の携帯端末機用画像データも、携帯端末701に送信される。
【0072】
ステップS63において、携帯端末701は、取得した取得ページや画像のデータに基づいて、画像を含む取得ページを表示する。これにより、ユーザは、携帯端末機用の画像を、サーバ601から取得することができる。ユーザは、プレイを行った結果、シートを受け取ることができるとともに、携帯端末機用の画像を取得できる。したがって、ユーザにとって、プレイを行う楽しみが増加する。
【0073】
入力用URLが送信された場合、ステップS64において、ユーザは、携帯端末701を操作し、携帯端末701で動作するウェブブラウザなどを用いて、入力用URLにアクセスする。
【0074】
ステップS65において、サーバ601は、入力用URLに対応するウェブページのデータを携帯端末701に送信する。すなわち、応募を完成させるための応募用情報の入力をユーザに求める応募入力フォームのデータをユーザに提供する。
【0075】
ステップS66において、携帯端末701は、提供された応募入力フォームのデータに基づいて、応募入力フォームのウェブページを表示する。
【0076】
ステップS67において、ユーザは、フォームを通じて、応募用情報を入力することができる。そして、フォームに入力した応募用情報をサーバ601に送信することができる。
【0077】
ステップS68において、応募用情報が送信されたとき、サーバ601は、応募用情報を受信する。応募用情報を受信すると、応募の受付が完了する。すなわち、ユーザの応募が完了する。
【0078】
次に、
図6を参照し、主に写真シール作成装置1がプレイを実行可能になるまでの写真シール作成装置1の基本的動作について説明する。
【0079】
図6は、写真シール作成装置1の基本的動作の一例を示すフローチャートである。
【0080】
図6に示されるように、写真シール作成装置1が起動されると、ステップS21において、起動時処理が行われる。ここでは、各種制御プログラム507の読み込み、実行や、必要に応じて、サーバ601との通信処理などが行われる。起動時処理において、サーバ601からアップデートデータや機能設定コマンド等が送信されると、制御部501は、それを写真シール作成装置1に適用する。これにより、サーバ601を介して、写真シール作成装置1の管理を行うことができる。なお、このような動作は行われなくてもよい。
【0081】
ステップS22において、制御部501は、開始操作を受け付ける開始期間(応募開始期間)であるか否かを判定する。開始期間内であれば、ステップS23に進む。
【0082】
ステップS23において、制御部501は、開始期間中であることに対応する募集中フラグをオンにする。
【0083】
ステップS24において、制御部501は、募集表示画面を、通常のデモ画面に代えて、写真シール作成装置1の外から見える外部モニタ521に表示させる。排出口側に、写真シール作成装置1の外から見えるモニタがあれば、そのモニタにも表示させればよい。外から見えるモニタに募集表示画面が表示されることにより、ユーザは、その写真シール作成装置1を用いて応募を行うことができることを知ることができる。
【0084】
募集表示画面の表示が行われているとき、ステップS25において、制御部501は、開始期間中であるか否かを判定する。開始期間中でなくなれば、ステップS28に進む。開始期間中であれば、ステップS26において、引き続き募集表示画面を表示する。
【0085】
また、募集表示画面の表示が行われているとき、ステップS27において、制御部501は、プレイを行うための対価を受け付けたか否かを確認する。対価が受け付けられるか、開始期間中ではなくなるまでは、制御部501は、募集表示画面を表示しながら待機する(ステップS25からS27)。
【0086】
ステップS27でコイン投入部525に規定枚数のコインが投入されて対価が受け付けられたと判断されたとき、ステップS31において、プレイが実行される。プレイは、後述するようにして行われる。写真シール作成装置1を用いたプレイが終了すると、ステップS22の動作に戻る。
【0087】
起動後に開始期間ではないと判断されたとき(ステップS22でNO)、又は募集表示画面を表示中に応募開始期間が終了したとき(ステップS25でNO)、ステップS28において、制御部501は、募集中フラグをオフにする。
【0088】
ステップS29において、制御部501は、通常のデモ画面を、外部モニタ521に表示させる。
【0089】
ステップS30において、制御部501は、プレイを行うための対価を受け付けたか否かを確認する。受け付けた場合にはステップS31に進み、そうでない場合には通常デモ画面の表示を継続して行う(ステップS29)。
【0090】
このように、応募期間であるか否かに応じて、外部モニタ521等の写真シール作成装置1の外から見える表示部に、通常のデモ画面が表示されるか募集表示画面が表示されるかが切り替えられる。従って、写真シール作成装置1のそばを通り掛かった人に、募集中であるか否かを容易に知らせることができる。魅力的なキャンペーンに応募できることを周囲の人に案内することができ、写真シール作成装置1を用いたプレイを行う動機付けを効果的に行うことができる。
【0091】
また、募集中フラグがオンであるときには、開始期間の終了に伴いすぐに募集中フラグがオフになるが、募集中フラグがオフであるときには、一度対価が受け付けられるか、再度写真シール作成装置1が起動されるまでは、募集中フラグがオンにならない。そのため、通常デモ画面から唐突に募集表示画面に切り替わることにより発生する違和感を、ユーザに感じさせないようにすることができる。例えば、動画である通常デモ画面から静止画である募集表示画面に突然切り替わると、急に動画から静止画になることにより、ユーザが不安を覚える場合があるが、これを防ぐことができる。
【0092】
図7は、写真シール作成装置1を用いたプレイを示すフローチャートである。
【0093】
本実施の形態において、写真シール作成装置1を用いたプレイは、大まかに、次のような4つの段階を順にたどるようにして行われる。
【0094】
事前接客部520のコイン投入部525に規定枚数の硬貨が投入されると、プレイが開始する。ステップS1において、外部モニタ521における受け付けが行われる。このとき、
図3において示されるP1の位置にユーザが立つ。この段階では、撮影を開始する前に、撮影、編集、作成される画像やシートなどの各種プレイに関する案内及び広告がユーザに対して行われる。また、ユーザは、各種選択操作を行う。
【0095】
ステップS2において、撮影が行われる。このとき、
図3において示されるP2の位置、すなわち撮影コーナー内にユーザが立つ。撮影コーナーでは、事前接客部520で受け付けられた各種選択操作に基づいて、ユーザに対して、各種操作で選択された撮影コースに応じた撮影が行われる。また、それと共に、ユーザによる各種操作が受け付けられ、落書き可能な画像データが作成される。
【0096】
ステップS3において、落書き受け付けが行われる。このとき、
図3において示されるP3の位置(落書きコーナー)にユーザが立つ。すなわち、ユーザは、左右いずれか一方の編集受付部580a,580bに対面するように立つ。落書き受け付けでは、撮影コーナーでのプレイが終了したユーザに対して、各種選択作業に関する案内が行われる。そして、ユーザにより行われる、出力するシールなどについての各種選択操作や、落書き操作が受け付けられる。このとき受け付けられた受付結果に基づいて、シールにプリントされる画像の処理が行われる。
【0097】
ステップS4において、シールの出力が行われる。このとき、
図3において示されるP4の位置にユーザが立つ。すなわち、ユーザは、シール排出口575の前方で、シール排出口575からシールが排出されるのを待つ。シール排出口575からシールが排出されると、写真シール作成装置1の近傍で行われる、一連の主なプレイは終了する。
【0098】
このように、4段階に分かれて、ユーザが移動しながらプレイが進むことで、単位時間当たりに写真シール作成装置1を利用可能なユーザ組数が多くなっている。すなわち、最大で5組のユーザが、同時に写真シール作成装置1を利用できる。落書き受け付けは時間がかかるため、2つの編集受付部580a,580bを用いて、同時に2組のユーザが落書き受け付けの段階をプレイできるように構成されている。
【0099】
なお、プレイの開始時に募集中フラグがオンであるかオフであるかに応じて、写真シール作成装置1の動作が異なる。すなわち、募集中フラグがオンであるときにプレイを開始したユーザは、プレイを行っている間、写真シール作成装置1を用いて、開始操作を行うことができる。他方、募集中フラグがオフであるときにプレイを開始したユーザは、プレイを行っても、開始操作を行うことができない。制御部501は、募集中フラグの状態を参照して、プレイ中の制御内容を、開始操作を行うことができるプレイかそうでないかに応じて切り替える。
【0100】
次に、プレイにおける写真シール作成装置1の動作を具体的に説明する。写真シール作成装置1のプレイ時において、各段階の流れは、例えば次のようである。各動作は、制御部501の制御に基づいて行われる。なお、各処理において、外部モニタ521、操作モニタ517、編集モニタ581等の表示内容を中心に説明するが、画面表示に伴い、スピーカ527,587等を利用した音声案内が適宜行われる。
【0101】
図8は、外部モニタ受け付けのプレイ時の流れについて説明するフローチャートである。
【0102】
図8に示されるように、プレイが開始されると、ステップS101において、プレイの説明が行われる。例えば、外部モニタ521に画像を表示したり、スピーカ527から音声を出力したりすることで、プレイの一連の流れや後述のプレイコースについての説明が行われる。
【0103】
ステップS102において、人数・プレイコース選択が受け付けられる。ユーザは、プレイする人数を、例えば、2人であるかそれより多い人数(多人数)であるかを選択する。また、本実施の形態においては、プレイにおける撮影態様に関して、クロマキー処理があるプレイコースと、クロマキー処理がないプレイコースとのいずれか一方の選択が受け付けられる。クロマキー処理があるプレイコースが選択された場合には、撮影パターンの選択や各ショットの写真画像に合成される背景の選択が受け付けられる。なお、クロマキー処理がないプレイコースでは、実際に撮影された背景のままの画像が得られる。
【0104】
なお、このほか、生成できる画像の雰囲気に応じた複数のプレイコースの選択が受け付けられてもよい。すなわち、制御部501が、選択されたプレイコースをそのプレイのプレイコースとして決定し、以後、そのプレイコースに応じた所定の制御内容で、そのプレイについて制御を行うようにしてもよい。
【0105】
ステップS103において、名前入力を受け付ける。例えば、ユーザに対して、名前入力を行わせる画面が表示される。入力された名前は、落書き編集時に使用されたり、背景やフレームなどのデザインの一部として使用されたりする。
【0106】
ステップS104において、シートデザイン選択が受け付けられる。ユーザは、予め用意された複数のデザインテンプレートのうち、シートにプリントされる提供用画像の生成に用いられるものを選択する。制御部501は、このとき選択されたデザインテンプレートに基づいて、落書き受付後に提供用画像を生成する。
【0107】
ステップS105において、制御部501は、撮影コーナーが空いているか(使用中でないか)を判断する。
【0108】
ステップS105で撮影コーナーが空いていなければ、ステップS106において、制御部501は、撮影コーナーが空くまで、外部モニタ521にウエイト画面を表示させる。例えば、携帯端末でアクセス可能なウェブサイトの宣伝画面や、後述する募集に関する案内画面等をウエイト画面として表示させる。
【0109】
ステップS105で撮影コーナーが空いていれば、ステップS107において、撮影コーナー誘導画面の表示が行われる。これにより、事前接客部520での各種操作が完了したユーザを、撮影コーナーへ誘導する。
【0110】
制御部501は、事前接客部520で受け付けられた情報を用いて、撮影コーナーで撮影を行う。
【0111】
図9は、撮影のプレイ時の流れについて説明するフローチャートである。
【0112】
図9に示されるように、ステップS121において、制御部501は、操作モニタ517に、撮影開始画面を表示させる。ユーザに対して、撮影開始を促す画面が表示される。ユーザが操作モニタ517にタッチすることで、撮影シーケンスに移る。
【0113】
ステップS122において、撮影シーケンスが開始される。撮影シーケンスにより、撮影画像が得られる。なお、本実施の形態では、1プレイにつき例えば5回の撮影が行われる。これにより、ユーザは、5枚の互いに異なる撮影画像に基づいて、写真シールの作成等や、サーバ601を介して提供される画像の取得を行うことができる。撮影回数は5回に限られず、それより多くても少なくてもよい。
【0114】
ステップS123では、目の写り選択や明るさ選択が行われる。ここでは、撮影画像をプレビュー表示させながら、複数の設定(例えば、各5段階の設定)のうちどれを適用するかが選択される。
【0115】
ステップS124において、制御部501は、落書きコーナーが空いているか(使用中でないか)を判断する。例えば、編集受付部580a,580bのいずれか一方でも他のユーザにより使用中でなければ、落書きコーナーが空いていると判断される。
【0116】
ステップS124で落書きコーナーが空いていなければ、ステップS125において、制御部501は、落書きコーナーが空くまで、操作モニタ517にウエイト画面を表示させる。ウエイト画面として、上述と同様の宣伝画面や、後述する募集に関する案内画面等を表示できる。
【0117】
ステップS124で落書きコーナーが空いていれば、ステップS126において、落書きコーナー誘導の画面表示が行われる。これにより、撮影が完了したユーザを、落書きコーナーへ誘導する。このとき、編集受付部580a,580bのうち、いずれか適切な方に移動するようにユーザに促すようにすればよい。例えば、「右の1番のらくがきコーナーに移動してね」などと案内すればよい。
【0118】
図10は、落書き受け付けのプレイ時の流れについて説明する第1のフローチャートである。
図11は、落書き受け付けのプレイ時の流れについて説明する第2のフローチャートである。
【0119】
図10に示されるように、落書き受け付けが開始されると、ステップS131において、制御部501は、編集モニタ581にデータ転送開始画面を表示させる。ここでは、撮影画像に対して、外部モニタで選択したプレイコースに関する情報や背景画像等、撮影コーナーで選択した目の写りや明るさ等に基づき作成された画像データが、撮影コーナーから落書きコーナーに転送される。そして、そのことを示す画面が表示される。
【0120】
ステップS132において、画面タッチが受け付けられる。ここでは、タッチペン583を用いて編集モニタ581のタッチ操作を受け付ける。タッチ操作が行われるか、所定の時間が経過すると、次の処理に進む。
【0121】
タッチ操作が受け付けられると、ステップS133において、落書き案内が行われる。ユーザに対して、落書き操作が開始されることが案内される。例えば、「次はらくがきだよ!」などと表示が行われる。画像データが転送されてから、この表示が行われている期間に、落書きに用いる画像データについての各種の処理が行われる。画像データについての処理が終了すると、次の処理に進む。
【0122】
ステップS134において、落書き編集が開始される。落書き編集は、編集モニタ581に落書き編集画面を表示し、ユーザからの操作を受け付けることで行われる。落書き編集画面には、撮影された画像に基づく画像が含まれる。例えば、落書き編集画面には、合成前画像が含まれる。ユーザは、各画像について、所定時間内に、落書き編集を行うことができる。落書き編集により、タッチペン583を用いて書き込むようにして行われた「ペン」と呼ばれる落書きを編集したり、ここまでのユーザの入力内容(名前入力等)に応じて生成された図柄や所定の図柄をタッチペン583により指定した位置に配置した「スタンプ」と呼ばれる落書きを編集したりすることができる。これらの落書きが行われると、落書きが含まれる編集画像が作成される。この編集画像と、合成前画像とを合成して、合成画像(落書きあり画像)が生成される。
【0123】
なお、画像について落書きが行われなかった場合には、落書きを含まない編集画像と元の画像とが合成され、落書きなし画像が生成される。なお、落書きなし画像は、見た目は合成前画像と変わらない画像である。そのため、以下では、落書きなし画像と合成前画像とを区別せず、写真画像ということがある。
【0124】
落書き編集が終了すると、ステップS135において、送信画像選択案内画面が表示される。
【0125】
図11に示されるように、ステップS138において、送信画像選択処理が行われる。本実施の形態において、基本のプレイ時には、ユーザの携帯端末701に、例えばプレイによって作成された写真画像又は合成画像のうち1枚の画像を取得させることができる。制御部501は、携帯端末701に取得させる対象となる画像の選択操作をユーザから受け付ける。ユーザが取得可能となる画像の候補は、適宜設定することができる。例えば、個々の写真画像又は合成画像に加えて、上述のようにして生成される提供用画像が選択可能であってもよい。また、写真画像、合成画像、及び提供用画像のほか、追加的にユーザに提供可能となるおまけ画像が選択可能であってもよい。ユーザの選択によらず無料でユーザに提供されるように設定された画像がある場合、それ以外の画像から、ユーザが選択できるようにしてもよい。
【0126】
なお、ここでの選択結果にかかわらず、本実施の形態においては、すべての写真画像及び合成画像等のデータが写真シール作成装置1からサーバ601に送信される。ユーザがサーバ601にアクセスしたとき、サーバ601は、ユーザの属性に応じて、画像をユーザに提供する。具体的には、例えば、サーバ601は、ユーザが所定の有料会員登録を行ったユーザであるか否か(有料会員であるか無料会員であるか)を判別する。有料会員であるユーザには、提供対象となるすべての画像が提供される。他方、無料会員であるユーザでは、送信画像選択処理で選択された画像が提供される。なお、ユーザに対する画像の提供態様は、これに限られるものではない。
【0127】
ステップS140において、アドレス入力画面が表示される。ここでは、携帯端末701の電子メールアドレス等の入力が受け付けられる。電子メールアドレス等が入力されると、その情報がサーバ601に送信される。これにより、例えば、サーバ601は、ステップS138で選択された選択画像を取得可能にするURLを、電子メールなどの方法で携帯端末701に通知する。ユーザは、携帯端末701で当該URLにアクセスすることで、別途写真シール作成装置1からサーバ601に送られた画像の中から、少なくとも選択画像を取得できる。
【0128】
本実施の形態において、募集中フラグがオンであるときにプレイが開始された場合には、アドレス入力画面において、ユーザは、開始操作を行うことができる。開始操作については後述する。
【0129】
ステップS140で入力が完了すると、ステップS142において、制御部501は、印刷部(プリンタ)590が空いているか(使用中でないか)を判断する。
【0130】
ステップS142で印刷部590が空いていなければ、ステップS143において、制御部501は、印刷部590が空くまで、編集モニタ581に広告画面を表示させる。例えば、上述と同様のウェブサイト等の広告画面が表示される。
【0131】
ステップS142で印刷部590が空いていれば、ステップS144において、プリントが行われる。制御部501は、生成した提供用画像等の画像データを印刷部590に転送する。これにより、印刷部590によりシールの印刷が行われる。なお、印刷部590に用紙切れなどのエラーが発生している場合には、プリンタエラー画面が表示されるようにすればよい。このとき、メンテナンスを行うための連絡先などが表示される。
【0132】
ステップS145において、編集モニタ581には、落書きコーナー終了画面が表示される。印刷が完了するまで、シール排出口575の前で待機するように、ユーザに案内が行われる。これにより、シール排出口575からシールが排出され、一連のプレイが終了する。
【0133】
[落書き編集に関する説明]
【0134】
本実施の形態において、落書き編集は、次のような落書き編集画面(通常落書き画面)を表示して行われる。
【0135】
【0136】
図12に示されるように、落書き編集画面100は、同時に2人のユーザが落書き編集操作(「通常らくがき」と表現することもある)を行えるように構成されているものである。すなわち、落書き編集画面100は、大まかに、左右の2つの編集画面101(101a,101b)に分かれている。各編集画面には、後述する残り時間表示119や、一部の表示(日付や名前を変更するための表示)を除き、同様の機能を示すアイコンや画像等が配置されている。なお、以降の編集画面の説明は、左側の1人のユーザ用に割り当てられている領域LHを参照して行うことがあり、編集画面101a,101bを特に区別せず、それぞれを総称して編集画面101という。
【0137】
編集画面101には、落書き対象画像111、サムネイル部113、パレット115、簡単らくがき設定ボタン116、コマンドアイコン117(117a,117bなど)、及び残り時間表示119などが含まれている。サムネイル部113には、撮影された写真に基づく画像、すなわち撮影コーナーから送られた画像又はそれに落書きを加えた後の画像がサムネイル表示される。落書き対象画像111には、サムネイル部113のうち編集対象として選択された画像が表示される。ユーザは、落書き編集画面100に表示されている画像について、パレット115などを操作し、画像上への文字や図形の配置(いわゆる「落書き」。具体的には、線や文字の書き込みや所定のスタンプ画像や枠画像などの貼り付けなど。)を行うことができる。また、ユーザは、簡単らくがき設定ボタン116を操作することで、顔判別処理などにより自動的に文字や図形を配置させ、その画像についての落書きを行うこともできる。コマンドアイコン117としては、編集終了ボタン117aや、アンドゥ・リドゥボタン117bなど、種々の動作を実行させるためのボタンが表示されており、これらを用いてユーザが直感的な操作を行うことができる。残り時間表示119には、例えば、ユーザに落書き編集を行うことが許可されている時間のうち、既に経過した時間を除く残り時間が秒数で表示される。ユーザは、表示されている時間内に、落書き編集や、後述のおまけ画像の編集作業を行う必要がある。
【0138】
サムネイル部113に表示されている複数の画像は、同一のプレイ時において、左右のユーザで、共同で編集可能なものである。一方のユーザが編集対象としている画像については、サムネイル部113においては「らくがき中」などとその旨を示す表示を伴って表示され、他方のユーザが編集対象として選択することができないように制御される。このような排他的な制御が行われることにより、各画像の編集を2人のユーザで効率的に進めることができる。
【0139】
ここで、本実施の形態においては、落書き編集画面100には、おまけ画像の作成(「おまけらくがき」と表現することもある)を行うために操作される作成ボタン118が含まれる。すなわち、落書き編集においては、ユーザに対して、シール紙に反映される落書き以外のおまけ画像の作成作業も受け付ける。
【0140】
作成ボタン118は、所定の条件が満たされたときに表示される(「出現」する。)。例えば、作成ボタン118は、落書き編集の開始から所定の時間が経過したり、サムネイル部113に表示されているすべての画像に対する落書きが一通り行われたりした場合に、出現するようにすればよい。これにより、完成度の高いシールを出力するために必要な落書きがほとんど行われないままに、落書き編集操作に割り当てられている制限時間のほとんどがおまけ画像の作成作業に費やされてしまうことを防止できる。したがって、総合的に、ユーザの満足度を大きく高めることができる。作成ボタン118が表示されるまでは、作成ボタン118が表示されるべき領域に例えば破線で囲まれた予備画像が表示されるようにしてもよいし、作成ボタン118の色を淡色にした画像やグレースケールにした画像を表示することで、これに代えてもよい。また、作成ボタン118の出現まで、何ら画像を表示させないようにしてもよい。作成ボタン118が、落書き編集が開始された当初から表示されるようにしてもよい。
【0141】
作成ボタン118としては、2つのボタン(第1の作成ボタン118a、第2の作成ボタン118b)が表示されている。本実施の形態において、おまけ画像として、2種類の画像を作成可能である。すなわち、第1の作成ボタン118aを操作することで、撮影された画像の一部を切り取った切り取り画(切り取り画像)を作成できる(この機能を「切り取り画作成」ということがある。)。また、第2の作成ボタン118bを操作することで、撮影された画像を用いたコラージュ(コラージュ画像)を作成できる(この機能を「コラージュ作成」ということがある。)。
【0142】
切り取り画は、それまでのプレイで撮影されて得られた一の画像を部分的に切り取る(トリミングする)ことで作成されるトリム後画像(トリミング後の画像)や、そのトリム後画像とフレーム画像とを合成して得られる合成画像や、それらに落書きを行った編集画像を合成して得られる合成画像(トリム後画像と編集画像とを合成した画像や、トリム後画像とフレーム画像と編集画像とを合成した画像)である。
【0143】
コラージュ画像は、それまでのプレイで撮影されて得られた複数の画像やそのトリム後画像と、落書き画像やテンプレート画像とを組み合わせて作成される画像である。
【0144】
なお、例えば、作成するおまけ画像の用途に合わせて、「ブログ用ボタン」や「SNS用ボタン」など、他の名称で作成ボタン118を表示してもよいし、作成ボタン118として編集画面101には単一のボタンを表示するようにしてもよい。作成ボタン118として単一のボタンを表示するようにした場合、作成ボタン118の操作があったときに遷移する画面において、切り取り画とコラージュとのいずれの作成を行うか選択を求める画面をユーザに提示することで、切り取り画とコラージュとのうちユーザが指定する方の画像の作成を行うことができるようにしてもよい。
【0145】
なお、サーバ601に、上述のように切り取り画やコラージュ画像が送信されたとき、ユーザは、次のようにして携帯端末701を用いてサーバ601にアクセスすることにより、それらの画像を取得できる。次で説明するサーバ601の動作は、サーバ601の制御部650が、制御プログラム607を実行してサーバ601の各部を制御することにより行われる。
【0146】
サーバ601は、ユーザの所有する携帯端末701からのアクセスに応じて、携帯端末701に対して情報を提供する。また、ユーザにより携帯端末701に入力された操作に応じた情報を携帯端末701から受信し、その操作に応じて処理を行う。具体的には、サーバ601は、携帯端末701で動作するウェブブラウザの動作に応じて、ウェブサーバとして機能する。そして、HTML(ハイパーテキスト記述言語)で記述された文書など、ウェブページ情報や画像情報を適宜携帯端末701に提供することで、表示部713にユーザが閲覧可能な画面を表示させる。なお、サーバ601が、携帯端末701で動作する所定のアプリケーションに対して所定の形式の情報や画像情報を提供することで、表示部713に画面表示が行われるように構成されていてもよい。
【0147】
[応募の開始操作の受付に関する説明]
【0148】
上述のように、写真シール作成装置1において、開始期間中であって通常のデモ画面が表示されていない場合にプレイが開始されたとき、具体的には、募集中フラグがオンである状態でプレイが開始されたとき、写真シール作成装置1が、そのプレイ中に、ユーザによる応募の開始操作を受け付ける。また、ユーザによる開始操作を受け付けるプレイにおいては、ところどころ現れる案内画面に、キャンペーン等への応募者を募集中であることをユーザに知らせる案内が表示される。
【0149】
【0150】
図13においては、募集中フラグがオフである場合の通常デモ画面211の一例と、募集中フラグがオンである場合の募集表示画面212の一例とが示されている。
【0151】
通常デモ画面211は、例えば、プレイに必要な対価についての案内と、写真シール作成装置1やそれを用いたプレイの特徴等の案内を含む。通常デモ画面211は、例えば、繰り返し再生される動画であるが、単数の静止画又は時間の経過と共に切り替われる複数の静止画の組み合わせであってもよい。
【0152】
他方、募集表示画面212は、例えば、プレイに必要な対価についての案内と、募集中のキャンペーンについての説明と、その写真シール作成装置1を用いたプレイによって応募を開始することができる旨の案内等を含む。
【0153】
図14は、募集に関する案内画面の一例を示す図である。
【0154】
図14には、例えば撮影時に表示されるウエイト画面(上述のステップS125など)222と、落書き案内画面(上述のステップS133)232との一例が示されている。
【0155】
図14に示されているように、募集中フラグがオンであるときに開始されたプレイ(以下、応募可能プレイということがある。)中においては、ウエイト画面222や落書き案内画面232に、募集中のキャンペーンについての説明や、そのとき行われているプレイにおいて応募することができる旨の案内が含まれる。これにより、ユーザは、応募を行うことができることや、応募対象となるキャンペーンの概要等を知ることができる。プレイ中に生じる短い時間を利用して、プレイに掛かる時間を短縮しつつ、キャンペーンについての案内を効果的に行うことができる。
【0156】
なお、本実施の形態では、開始操作を行うことができるのは、プレイの終盤である。その旨がウエイト画面222や落書き案内画面232において案内されるので、ユーザは、開始操作を行うタイミングについて気にかけることなく、その場面で行う必要のある作業等に集中してプレイを行うことができる。
【0157】
図15は、送信画像選択案内画面の一例を示す図である。
【0158】
図15には、募集中フラグがオフであるときに開始されたプレイ(以下、通常プレイということがある。)において表示される送信画像選択案内画面241の一例と、応募可能プレイにおいて表示される送信画像選択案内画面242の一例とが示されている。
【0159】
送信画像選択案内画面241においては、次に送信画像選択を行う旨の案内のほか、例えば、そのプレイにおいて、通常の画像に加えてユーザに付与されるスペシャル画像(例えば、おまけ落書きの画像等)についての案内等が含まれる。他方、募集中である場合の送信画像選択案内画面242においては、次に送信画像選択を行う旨の案内のほか、アドレス入力画面において、開始操作を行うことができる旨を説明する案内等が含まれる。このように、開始操作の受付を行う場面が近い場合にはより具体的に案内することで、開始操作をスムーズに行えるようにユーザに準備させることができる。
【0160】
本実施の形態において、開始操作の受付は、アドレス入力画面が表示されてから行われる。アドレス入力画面の表示内容は、応募可能プレイと通常プレイとで異なる。
【0161】
図16は、通常プレイにおけるアドレス入力画面の一例を示す図である。
【0162】
図16に示されるように、アドレス入力画面251は、編集モニタ581上において、左右のユーザにそれぞれ表示される。それぞれのアドレス入力画面251は、選択された送信画像と、キーボードと、メールアドレスを入力する入力欄254と、入力内容を確定するためのOKボタン255とを有している。ユーザは、送信画像を携帯端末701等で取得するための情報を得るために、自身の電子メールアドレスを入力する操作を行い、OKボタン255を操作することができる。なお、OKボタン255は、アドレス入力画面251が表示された時点では表示されていない。入力欄254にアドレスを入力することで、OKボタン255がアドレス入力画面251上に表示され、ユーザがOKボタン255を操作することができるようになっている。
【0163】
また、アドレス入力画面251には、「後でGET」ボタン257と、「送信しない」ボタン258とが含まれる。「後でGET」ボタン257は、アドレス入力画面251においてはメールアドレスの入力を行わず、例えばシールにプリントされたID等を利用して、後で画像を取得する操作を行うことを意思表示するためのボタンである。また、「送信しない」ボタン258は、メールアドレスの入力を行わず、後で画像を取得する操作も行わないことを意思表示するためのボタンである。
【0164】
アドレス入力画面251においてアドレスが入力され、OKボタン255を押下する操作が行われると、第1の待機案内画面281が表示される。また、アドレス入力画面251において「後でGET」ボタン257を押下する操作が行われた場合にも、第1の待機案内画面281が表示される。第1の待機案内画面281は、左右一方のユーザが先にOKボタン255や「後でGET」ボタン257を押下するなどしてアドレス入力画面251における操作を完了したときに、そのユーザに向けて表示される画面である。第1の待機案内画面281には、例えば、もう一方のユーザの操作が終わるまで待機するように案内する表示が含まれる。また、例えば、写真シール遊戯システム901と連携可能なSNSを利用して画像を取得できるというような機能の操作案内等が含まれる。
【0165】
アドレス入力画面251において、「送信しない」ボタン258が操作されると、第2の待機案内画面291が表示される。第2の待機案内画面291も、第1の待機案内画面281と同様に、左右一方のユーザが先に「送信しない」ボタン258を押下するなどしてアドレス入力画面251における操作を完了したときに、そのユーザに向けて表示される画面である。第2の待機案内画面291には、例えば、もう一方のユーザの操作が終わるまで待機するように案内する表示が含まれる。
【0166】
なお、第1の待機案内画面281が表示されているときや第2の待機案内画面291が表示されている場合において、もう一方のユーザの操作が行われたときには、アドレス入力画面251の処理が終了し、広告が表示されたり印刷に関する案内画面が表示されたりする。また、アドレス入力画面251において、タイムアウトが発生したり、待機案内画面281,291においてタイムアウトが発生した場合にも、アドレス入力画面251の処理が終了し、広告が表示されたり印刷に関する案内画面(以下、単に広告画面ということがある)が表示されたりする。
【0167】
他方、応募可能プレイにおいては、アドレス入力画面やそれに関連する画面の表示内容は、次のようになる。
【0168】
図17は、応募可能プレイにおける画面遷移を説明する図である。
図18は、応募可能プレイにおけるアドレス入力画面252の一例を示す図である。
【0169】
図18に示されるように、応募可能プレイにおいて、アドレス入力画面252には、上述の通常プレイのアドレス入力画面251の表示内容に加えて、応募案内表示253が表示される。応募案内表示253は、応募者の募集を行っていることをユーザに案内する表示である。応募案内表示253は、例えば、メールアドレスを入力するとキャンペーンに応募できる旨を、ユーザに認識させるような内容で表示される。応募案内表示253は、入力欄254に近い位置に表示される。したがって、ユーザの注意が応募案内表示253に向かいやすくなり、ユーザにスムーズにメールアドレスを入力してもらうことができる。
【0170】
図17に示されるように、アドレス入力画面252においては、アドレスが入力された状態でOKボタン255が押下されると、応募開始画面262が表示される。また、「後でGET」ボタン257又は「送信しない」ボタン258が押下されると、応募確認画面272が表示される。また、タイムアウトが発生すると、広告画面が表示される。
【0171】
すなわち、本実施の形態においては、メールアドレスに関する入力操作が受け付けられた場合において、開始操作が受け付けられていないとき、制御部501は、アドレス入力画面252に応募開始画面262を表示して開始操作を受け付ける。
【0172】
図19は、応募可能プレイにおける応募開始画面262の表示例を示す図である。
【0173】
図19に示されるように、本実施の形態においては、応募開始画面262は、アドレス入力画面252の一部に表示される。応募開始画面262は、アドレス入力画面252の一部を覆うようにして表示される。なお、応募開始画面262は、アドレス入力画面252とは別個の画面として表示されるようにしてもよい。なお、後述する手続案内画面282、待機案内画面292、及び応募確認画面272のそれぞれも、同様に、アドレス入力画面252の一部を覆うようにして表示されるが、これに限られるものではない。
【0174】
応募開始画面262は、アドレス入力画面252の入力欄254と、開始操作ボタン265と、キャンセルボタン268とを含んでいる。入力欄254は、アドレス入力画面252において表示されていた位置と同じ位置に表示されている。応募開始画面262が表示されると、アドレス入力画面252において入力されて表示されていたアドレスが、そのまま継続して表示される。また、応募開始画面262には、入力欄254に表示されているアドレスをユーザの連絡先として応募を開始する旨の案内表示が含まれる。ユーザは、入力欄254に表示されているアドレスを確認しながら、開始操作ボタン265を押下することで、開始操作を行うことができる。
【0175】
なお、ユーザは、応募開始画面262において、キャンセルボタン268を押下する操作を行うことで、開始操作を行わない状態のままプレイを終了することができる。すなわち、キャンセルボタン268を押下する操作が行われた場合には、画像を取得するための取得用URLはユーザのメールアドレスに送信されるが、応募を完了させるための入力用URLは送信されない。
【0176】
図17に示されるように、応募開始画面262においては、「応募する」旨の開始操作ボタン265が押下されると、手続案内画面282が表示される。また、「応募しない」旨のキャンセルボタン268が押下されると、待機案内画面292が表示される。そして、タイムアウトが発生すると、広告画面が表示される。
【0177】
図20は、手続案内画面282の表示例を示す図である。
【0178】
図20に示されるように、手続案内画面282は、応募の開始操作が行われた時点で表示される画面である。手続案内画面282は、応募の開始操作に応じてサーバ601から電子メール(応募用メール)が送信されたことを案内する表示と、応募が完了していない旨を案内する表示とを含んでいる。手続案内画面282が表示されることにより、ユーザは、まだ応募の開始操作が行われただけで応募が完了したわけではないことを知ることができる。また、応募用メールの見落としが発生することを防止することができる。
【0179】
図17に示されるように、手続案内画面282が表示されている状態で、もう一方のユーザの操作が完了した場合や、タイムアウトが発生した場合には、広告画面が表示される。
【0180】
図21は、待機案内画面292の表示例を示す図である。
【0181】
図21に示されるように、待機案内画面292は、応募の開始操作が行われていないときに表示される画面である。待機案内画面292は、通常プレイの第2の待機案内画面291と同様に、もう一方のユーザの操作が終わるまで待機するように案内する表示が含まれる。
【0182】
図17に示されるように、待機案内画面292が表示されている状態で、もう一方のユーザの操作が完了した場合や、タイムアウトが発生した場合には、広告画面が表示される。
【0183】
図22は、応募確認画面272の表示例を示す図である。
【0184】
図22に示されるように、応募確認画面272は、キャンペーンの概要のほか、入力ボタン275及びキャンセルボタン278を含んでいる。応募確認画面272は、アドレス入力画面252においてアドレスが入力されていない(OKボタン255が押下されていない)状態で表示される画面であり、入力用URLを送信することができない状態で表示される画面である。すなわち、写真シール作成装置1は、アドレス入力画面252が表示された後、メールアドレスが写真シール作成装置1により取得されていない状態で、「後でGET」ボタン257又は「送信しない」ボタン258を押下する操作(所定の操作)がユーザにより行われたとき、又はメールアドレス等の連絡先情報が取得されていない状態で所定の入力期間が満了したとき、応募確認画面272を表示することで、応募に関するユーザの意思を確認する。そして、確認結果に応じて、メールアドレスに関する入力操作を受け付けるか否かを切り替える。
【0185】
ユーザは、募集が行われていることや、応募可能プレイをプレイしているということに意識的ではないまま、メールアドレスの入力を行わずに応募確認画面272に遷移する操作を行った可能性がある。そのようなユーザは、そのまま開始操作を行わずにプレイを終了した場合に、後悔する可能性がある。そのため、応募確認画面272を表示することで、ユーザに募集中のキャンペーンを認識する機会を与えることができ、本当に開始操作を行わなくてもよいかユーザに確認することができる。
【0186】
図17に示されるように、応募確認画面272において入力ボタン275が操作されると、アドレス入力画面252に戻る。すなわち、ユーザは、入力ボタン275を操作して、メールアドレスを入力し直すことができる。応募確認画面272において「応募しない」旨のキャンセルボタン278が押下されると、待機案内画面292が表示される。また、タイムアウトが発生すると、広告画面が表示される。
【0187】
なお、プレイが行われている間に、メールアドレスの入力が行われていない状態で、ユーザによって、「後でGET」ボタン257又は「送信しない」ボタン258を押下する操作(所定の操作)が一度行われ、それにより応募確認画面272が表示された後、アドレス入力画面252に戻って再度所定の操作が行われたときには、応募確認画面272を表示させず、メールアドレスに関する入力操作の受け付けを中止するようにしてもよい。この場合、待機案内画面292に遷移するようにしてもよい。
【0188】
また、応募確認画面272が表示されたあとで、アドレス入力画面252に戻ってメールアドレスに関する入力操作が行われ、OKボタン255が操作されてメールアドレスが写真シール作成装置1によって取得されたとき、制御部501は、この一連のメールアドレスの入力操作を開始操作として受け付けるようにしてもよい。すなわち、応募確認画面272において、入力ボタン275が操作されてアドレス入力画面252に戻ったときには、既にユーザによって応募を開始する意思が確認されているといえる。そのため、このような場合において、再度表示されたアドレス入力画面252でメールアドレスの入力が行われてOKボタン255が押下されたときには、応募開始画面262を経由せず、そのまま手続案内画面282に遷移するようにしてもよい。この場合、ユーザには、取得用URLと入力用URLとの両方が送信されるようにすればよい。
【0189】
また、入力ボタン275が操作されたとき、画像取得用のメールアドレスを入力するアドレス入力画面252には戻らず、応募用のみに用いられるメールアドレスを入力する入力画面に遷移するようにしてもよい。この場合、ユーザには、取得用URLは送信されず、入力用URLのみが送信されるようにすればよい。
【0190】
なお、プレイ時間を長引かせないため、アドレス入力画面252が表示された画像取得用メールアドレスの入力開始タイミングから、応募開始画面262において応募の開始操作の受付が完了するまでの時間は、従来の画像取得用メールアドレスの入力制限時間とほぼ同じ時間設定(たとえば60秒)とされることが好ましい。
【0191】
この場合、例えば、アドレス入力画面252が表示されてから、例えば20秒程度が経過してから、「送信しない」ボタン258が選択されて応募確認画面272に遷移し、その後、アドレス入力画面252に戻るような場合が考えられる。このような場合においては、アドレス入力画面252でアドレスを入力するために十分な時間が既になくなっており、制限時間内にあわてて操作が行われることによりメールアドレスの誤入力が発生する可能性がある。
【0192】
そこで、アドレス入力画面252において、「後でGET」ボタン257や「送信しない」ボタン258が操作された場合、入力制限時間の残り時間に応じて、応募確認画面272に遷移するか否かが切り替えられるようにしてもよい。例えば、「後でGET」ボタン257や「送信しない」ボタン258が操作された場合の入力制限時間の残り時間が、所定の時間(例えば50秒)以上であれば、応募確認画面272に遷移してユーザの応募の意思を念のため確認するようにし、所定の時間未満であれば、応募確認画面272に遷移せず、応募を受け付けないようにしてもよい。この場合、例えば、待機案内画面292が表示されるようにすればよい。
【0193】
これにより、画像取得を必要としないユーザから、応募のみを受け付けることができる。また、応募受付用のメールアドレスの入力時間を十分に確保することができ、メールアドレスの誤入力の発生を防止することができる。
【0194】
なお、このような制御を行う場合には、ユーザにとって、応募用のメールアドレスを入力できる場合と入力できない場合とを分ける基準が不明であるように感じられ、ユーザ間で不公平が生じてしまう可能性がある。そのため、例えば、アドレス入力画面252などに、「メアド入力せず、残り時間が50秒を切ると、応募はできないよ」等の案内表示を設けることで、残り時間との関係で応募確認画面272がスキップされることを事前に案内することが好ましい。
【0195】
さらに、不公平さを解消するため、アドレス入力画面252において、「後でGET」ボタン257や「送信しない」ボタン258が操作された場合、残り時間に関係なく、応募確認画面272がスキップされるようにしてもよい。これによれば、プレイ時間を長引かせることなく、写真シール作成装置1の回転率を保ちながら、メールアドレスの誤入力に起因するメールの誤送信やメールエラーが発生することを防止することができ、かつ、ユーザ間の公平性を維持することができる。
【0196】
[応募の開始操作が行われたときの動作]
【0197】
上述のようにして、応募可能プレイを行うユーザにより開始操作が行われると、写真シール遊戯システム901においてそれに応じた動作が行われる。
【0198】
写真シール作成装置1は、開始操作が行われると、アドレス入力画面252において入力されたメールアドレスを含む仮応募情報(仮応募データ)をサーバ601に供給する。本実施の形態において、仮応募情報としては、プレイに関する情報と、メールアドレスとが送信される。プレイに関する情報としては、例えば、プレイを一意に特定するプレイIDや、プレイにより出力される個々のシールに対応するシールIDなどが、それぞれ所定の変数名の変数として送信される。シールIDは、例えば、1つのプレイにつき、左右ユーザ別に2つが発行される(これに限られず、1つのシールIDのみが発行される場合や、3つ以上のシールIDが発行される場合もある)。プレイIDとシールIDとは互いに対応付けられており、シールIDにより、プレイIDを特定可能である。
【0199】
このように仮応募情報が送信されてサーバ601に供給されると、サーバ601は、仮応募情報をデータベースに登録する。そして、仮応募情報に含まれるメールアドレスに基づいて、ユーザに、応募を完了させるための入力用URLを通知する。そして、入力用URLに対応する応募入力フォームを用意し、フォームを用いてユーザから送信された応募用情報を受け付ける。なお、応募用情報は、例えば、応募に必要な、ユーザの居住地、氏名、電話番号等の電子メールアドレス等の連絡先等の情報を含むものである。
【0200】
ここで、サーバ601は、プレイに対応して定まる受付開始時からの所定の受付期間であるか否かを判定する。そして、受付期間であると判定されたとき、入力用URLを用いたアクセスや、応募用情報を受け付ける。すなわち、サーバ601は、仮応募情報が供給された時(仮応募情報の受信時;例えば、仮応募情報について後述の応募管理データベースに登録を行った時)から所定の受付期間(例えば、2週間)内に、入力用URLを用いたアクセスを受け付ける。また、サーバ601は、仮応募情報が供給された時から所定の受付期間内に、応募用情報を受け付ける。
【0201】
本実施の形態において、受付期間は、応募開始期間とは別個に定められた期間である。受付期間の終期は、応募開始期間内であるか応募開始期間外になるかにかかわらず定まるタイミングである。すなわち、応募開始期間の終期間近にプレイが行われた場合であっても、それより早くプレイが行われた場合であっても、各プレイについての受付期間は同じ長さとなる。応募開始期間中(募集中フラグがオンである期間)にプレイを行ったユーザには、常に確実に応募を完了させるための時間が与えられるので、応募を行いたいので応募可能プレイを行うというユーザの動機が損なわれることがなくなる。
【0202】
なお、サーバ601からユーザが画像を取得できる取得期間が定められている場合には、入力用URLを用いたアクセスや応募用情報を受け付ける所定の期間の終期は、例えば、取得期間の終期と略同じタイミングか、所得期間の終期よりも遅いタイミングにすることが望ましい。これにより、仮にユーザがプレイ後に応募のための手続を行うことを忘れており、画像の取得時に応募を行っていないことに気がついた場合でも、応募を行う機会が得られる。したがって、ユーザの満足度を向上させることができる。
【0203】
サーバ601は、応募に関する情報を、応募管理データベースと、応募ユーザデータベースとの2つのデータベースを用いて管理する。データベースは、制御部650により管理される。データベースは、例えば記憶部605に記憶されているが、これに限られるものではない。
【0204】
図23は、応募に関する情報を管理するデータベースの例を示す図である。
【0205】
図23に示されるように、応募管理データベースは、データベースへの登録日時、ID(set_id、sub_id)、メールアドレス、応募完了フラグ、ハッシュ値等の項目を有している。応募管理データベースのレコードは、供給された仮応募情報に基づいて登録される。登録日時は、上述の受付期間を算出するのに利用される(受付期間の始期となる)。IDの項目には、プレイIDやシールIDが登録される。すなわち、シールIDは各プレイについて2つ発行されるので、応募可能プレイが1回行われたとき、最大で2つのレコードが登録されうる。
【0206】
応募完了フラグは、初期状態が「0」であり、ユーザにより応募用情報が送信されて応募ユーザデータベースに登録されたときに「0」から「1」になる。このとき、その日時が更新日時として登録される。応募完了フラグが「0」であるのは、仮応募情報が供給されたがまだユーザによる応募用情報が送信されていない状態であることを示す。応募完了フラグが「1」であるのは、ユーザにより送信された応募用情報が応募ユーザデータベースに登録され、応募が完了していることを示す。
【0207】
応募ユーザデータベースは、登録日時と、ハッシュ値と、応募用情報(例えば、年齢、性別、都道府県ID(都道府県に対応する)、都道府県、名前、SNS(例えば、「Twitter(登録商標)」など)のID、コメント)とが含まれる。応募ユーザデータベースの各レコードは、ユーザから応募入力フォームを通じて応募用情報が送信されたときに登録される。
【0208】
応募管理データベースのレコードと応募ユーザデータベースのレコードとは、例えば、ハッシュ値をキーにして関連付けられている。応募管理データベースに仮応募情報が登録されたとき、そのレコードに関して応募用情報を受け付けるための応募入力フォームは、ハッシュ値を用いてアクセスが可能となるように設定される。すなわち、応募入力フォームにアクセスするための入力用URLは、ハッシュ値に対応するようにして生成される。例えば、入手用URLのパラメータ部分に、ハッシュ値が含まれる。
【0209】
応募の開始操作が行われ、サーバ601に仮応募情報が供給されると、サーバ601は、制御部650の制御に基づいて、以下のように動作を行う。
【0210】
図24は、仮応募情報が供給されたときのサーバ601の動作を示すフローチャートである。
【0211】
図24に示されるように、ステップS511において、サーバ601は、写真シール作成装置1から送信された仮応募情報を受信する。
【0212】
ステップS512において、サーバ601は、仮応募情報に基づいて、管理用ハッシュ値を生成する。ハッシュ値は、例えば、時刻やプレイに関する情報(プレイID,シールIDなど)に基づいて生成される。
【0213】
ステップS513において、サーバ601は、応募管理データベースを参照し、今回受信した仮応募情報に基づいて応募管理データベースに追加しようとするレコードについて、既存のレコードと重複するか否かを確認する。もしも重複するものがあれば、レコードを追加しない。
【0214】
ステップS514において、サーバ601は、応募管理データベースに仮応募情報を登録する。
【0215】
ステップS515において、サーバ601は、応募手続案内メールを生成し、仮応募情報に含まれるメールアドレスに対して送信する。このとき、生成した管理用ハッシュ値に基づいて、応募入力フォームにアクセスするための入力用URLが生成され、応募手続案内メールに記載される。
【0216】
このように応募手続案内メールが開始操作時に指定したメールアドレス宛に送信されると、ユーザは、受信したメールに含まれる入力用URLを用いて、応募を完了させるための応募入力フォームにアクセスする。以下、ユーザが携帯端末701を用いて入力用URLにアクセスした場合を想定する。
【0217】
図25は、ユーザから入力用URLに対するアクセスがあったときのサーバ601の動作を示すフローチャートである。
【0218】
図25に示されるように、ステップS531において、サーバ601は、入力用URLにアクセスがあるか否かを判断する。アクセスがあれば、ステップS532に進む。サーバ601は、アクセスされた入力用URLに対応するハッシュ値に基づいて、応募管理データベースのうち、アクセスがあった入力用URLに対応するレコードを特定できる。
【0219】
ステップS532において、サーバ601は、受付期間内であるか否かを判断する。サーバ601は、応募管理データベースのレコードを参照し、そのレコードの登録日時に基づいて算出される受付期間が満了しているか否かを判定し、受付期間内であるか否かを判断する。受付期間内であれば、ステップS533に進む。他方、受付期間外であれば、ステップS535に進む。
【0220】
ステップS533において、サーバ601は、応募が未完了であるか否かを判断する。サーバ601は、応募管理データベースのレコードを参照し、そのレコードの応募完了フラグに基づいて応募が未完了であるか否かを判断する。換言すると、サーバ601は、アクセスがあった入力用URLに対応して、応募用情報が既に送信されて応募ユーザデータベースに登録されているか否か(応募が完了しているか否か)を判断する。応募が未完了であれば、ステップS534に進む。他方、受付期間外であれば、ステップS535に進む。
【0221】
ステップS534において、サーバ601は、アクセス元の携帯端末701に、応募入力フォームを表示するためのデータを提供する。これにより、携帯端末701に応募入力フォームが表示される(応募入力フォームが提供される)。ユーザは、応募入力フォームに対して応募用情報を入力し、サーバ601に送信するための操作を行う。
【0222】
他方、ステップS535では、サーバ601は、アクセス元の携帯端末701に、エラー画面を表示するためのデータを提供する。これにより、携帯端末701にエラー画面が表示される(エラー画面が提供される)。エラー画面は、応募を行うことができないことを示す画面である。例えば、受付期間外に入力用URLにアクセスされた場合や、既にその入力用URLにアクセスした上で応募用情報が送信され応募が完了している場合には、応募を受け付けることができないので、応募入力フォームではなく、エラー画面が表示される。
【0223】
ユーザにより応募入力フォームに応募用情報が入力され、サーバ601に送信するための操作が行われると、ステップS536において、サーバ601は、入力確認ページを携帯端末701に表示させる(入力確認ページを提供する)。入力確認ページは、応募入力フォームに対して入力された情報が反映されたページであって、その内容をもって入力を確定してもよいか否かをユーザに確認させるためのページである。入力確認ページにおいて、ユーザが承認する操作を行うと、サーバ601は、内容が承認された応募用情報を受け付ける。なお、入力確認ページは、携帯端末701からサーバ601に情報が送信された上で構築されたページがサーバ601から携帯端末701に送信されることで携帯端末701に表示されるようにしてもよいし、携帯端末701からサーバ601に情報を送信せずに、携帯端末701のウェブブラウザ上の表示の体裁を応募入力フォームから入力確認ページに切り替えることにより携帯端末701に表示させるようにしてもよい。また、入力確認ページを設けなくてもよい。
【0224】
ステップS537において、サーバ601は、応募用情報を受け付けると、応募管理データベースを更新し、応募完了フラグを「0」から「1」に変更する。また、サーバ601は、受け付けた応募用情報を応募ユーザデータベースに登録する。これにより、ユーザによる応募が完了する。
【0225】
ステップS538において、サーバ601は、アクセス元の携帯端末701に、応募が完了したことを示す応募完了ページを表示するためのデータを提供する。これにより、携帯端末701に応募完了ページが表示される(応募完了ページが提供される)。また、サーバ601は、応募手続案内メールを送信したメールアドレスに、応募が完了したことを示す応募完了メールを送信する。ユーザは、応募完了ページや応募完了メールを見て、応募が完了したと知ることができ、安心感や満足感を得ることができる。
【0226】
図26は、応募用情報の受付時の携帯端末701等の画面遷移を説明する図である。
【0227】
図26に示されるように、携帯端末701に応募手続案内メールが表示される(ステップS551)。応募手続案内メールには、例えば、入力用URLと、受付期間を示す表示(応募期限)と、その他応募に関する案内が記載されている。
【0228】
応募が未完了である状態で、受付期間内に入力用URLにアクセスがあると、携帯端末701に応募入力フォームが表示される(ステップS552)。ユーザは、フォームに従って応募用情報を入力し、フォームに設けられた入力確認ページに遷移するためのボタン(例えば、「次へ」ボタンなど)を操作することができる。
【0229】
なお、本実施の形態において、ユーザのメールアドレスは開始操作が行われたときに受け付けられたもののまま、応募が完了するまで、変更することができないようになっている。これにより、他人になりすました応募が行われることや、入力用URLを用いて応募を完了させる権利の他人への譲渡行為が行われにくいようになっている。応募入力フォームには、応募を行うユーザのメールアドレス(応募手続案内メールの宛先となったメールアドレス)が記載されており、ユーザは、どのメールアドレスで応募を行うことになるのかを確認したり、メールアドレスの変更ができないことを確認したりすることができる。
【0230】
応募入力フォームに設けられた入力確認ページに遷移するためのボタンが操作されると、携帯端末701に入力確認ページが表示される(ステップS553)。入力確認ページには、応募入力フォームに記入された応募用情報が表示されている。ユーザは、表示されている内容で応募をしてもよいか否かを確認できる。ユーザは、応募を確定させるためのボタン(例えば、「応募する」ボタンなど)を操作して応募完了ページに遷移したり、応募入力ページに戻るためのボタン(例えば、「やり直す」ボタンなど)を操作して応募入力フォームに遷移したりことができる。
【0231】
入力確認ページで応募を確定させるためのボタンが操作されると、携帯端末701に応募完了ページが表示される(ステップS554)。また、応募完了メールが送信される。
【0232】
なお、応募手続案内メールで入力用URLにアクセスされた時点で応募済み若しくは受付期間外であったとき、又は入力確認ページで応募を確定させるためのボタンが操作された時点で受付期間外であったときには、携帯端末701にエラー画面が表示される(ステップS555)。これにより、ユーザは、もはや応募を行うことができないことを知ることができる。
【0233】
[実施の形態における効果]
【0234】
以上説明したように、本実施の形態においては、写真シール作成装置1で応募可能プレイが行われたときに、ユーザがプレイ中に応募の開始操作を行うことができる。応募を行う楽しみをユーザに与えたり、その応募の結果をユーザに期待させたりすることができるので、ユーザに対して応募可能プレイを行う動機付けを行うことができる。
【0235】
応募に関して、ユーザが写真シール作成装置1におけるプレイ中に行える操作は、開始操作に限られている。開始操作に対応してユーザに応募を完了させるための連絡を行うメールアドレスとして、画像を提供するためのメールアドレスが用いられるので、応募を受け付けるためにプレイ中にユーザに求める操作はわずかであって、プレイ時間が長くなることを防止することができる。換言すると、プレイ時間を短くして写真シール作成装置1の回転率を高めることができるようにしつつ、ユーザに応募を開始させるための操作を行わせることができる。
【0236】
応募を完了させるための応募用情報の入力は、ユーザが携帯端末701等を用いて行うことができる。受付期間はプレイが行われたタイミングや、プレイに要する時間にかかわらず十分な期間を与えることができる。したがって、ユーザは、応募用情報を余裕を持って入力することができる。
【0237】
[その他]
【0238】
写真シール遊戯システムは、上述の実施の形態における各特徴点をすべて有するものでなくてもよく、一部の特徴点のみを有するものであってもよい。そのように構成された写真シール遊戯システムであっても、その特徴点を有することに応じた効果を得ることができる。上記のような写真シール遊戯システムの各種動作のうち、いくつかの処理のみを用いて組み合わせて実行させたり、処理の順番を変更して実行させたりしてもよい。
【0239】
その他、上述の実施の形態において、次のように変更してもよい。
【0240】
応募の開始操作を、外部モニタにおける受付時等、上述とは異なるタイミングで受け付けるようにしてもよい。
【0241】
入力用URLと取得用URLとは、別々の電子メールに記載されてユーザに送信されるようにしてもよい。また、入力用URLと取得用URLとが1通の電子メールに記載されてユーザに送信されるようにしてもよい。
【0242】
入力用情報や取得用情報は、URLに限られない。例えば、写真シール遊戯システムのサーバ装置と連携して動作するアプリケーションにおいて、画像を取得したり応募用情報の入力を行ったりするためにサーバ装置により発行される符号であってもよい。
【0243】
開始操作の受付に用いられる装置は、写真シール作成装置に限られず、ユーザに提供するために用いられる提供用画像を撮像した写真を用いて生成する写真撮影遊戯装置やそれを備える装置に広く適用可能である。
【0244】
上述の実施の形態における処理は、ソフトウェアによって行っても、ハードウェア回路を用いて行ってもよい。
【0245】
上述の実施の形態における処理を実行するプログラムを提供することもできるし、そのプログラムをCD-ROM、フレキシブルディスク、ハードディスク、ROM、RAM、メモリカードなどの記録媒体に記録してユーザに提供することにしてもよい。プログラムはインターネットなどの通信回線を介して、装置にダウンロードするようにしてもよい。上記のフローチャートで文章で説明された処理は、そのプログラムに従ってCPUなどにより実行される。
【0246】
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0247】
1 写真シール作成装置(写真撮影遊戯装置の一例)
252 アドレス入力画面
253 応募案内表示
262 応募開始画面
272 応募確認画面
282 手続案内画面
501 制御部
502 CPU
503 メモリ
504 画像処理部
505 記憶部
507 制御プログラム
509 通信部
515 カメラ
601 サーバ装置
701 携帯端末
901 写真シール遊戯システム(応募受付システムの一例)