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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-02
(45)【発行日】2022-06-10
(54)【発明の名称】膵がんを治療する方法
(51)【国際特許分類】
   A61K 31/444 20060101AFI20220603BHJP
   A61K 31/519 20060101ALI20220603BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20220603BHJP
   A61P 1/18 20060101ALI20220603BHJP
   A61K 45/00 20060101ALI20220603BHJP
   A61K 31/337 20060101ALI20220603BHJP
   A61K 31/7068 20060101ALI20220603BHJP
   A61K 31/513 20060101ALI20220603BHJP
   A61K 31/4745 20060101ALI20220603BHJP
   A61K 31/485 20060101ALI20220603BHJP
   A61K 31/282 20060101ALI20220603BHJP
   A61K 39/395 20060101ALI20220603BHJP
   A61K 31/7048 20060101ALI20220603BHJP
   A61K 31/506 20060101ALI20220603BHJP
   A61K 31/5377 20060101ALI20220603BHJP
   A61K 31/7088 20060101ALI20220603BHJP
   A61K 31/517 20060101ALI20220603BHJP
【FI】
A61K31/444
A61K31/519
A61P35/00
A61P1/18
A61K45/00
A61K31/337
A61K31/7068
A61K31/513
A61K31/4745
A61K31/485
A61K31/282
A61K39/395 N
A61K31/7048
A61K31/506
A61K31/5377
A61K31/7088
A61K31/517
【請求項の数】 68
(21)【出願番号】P 2018565305
(86)(22)【出願日】2017-06-13
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2019-06-27
(86)【国際出願番号】 US2017037264
(87)【国際公開番号】W WO2017218544
(87)【国際公開日】2017-12-21
【審査請求日】2020-06-15
(31)【優先権主張番号】62/349,217
(32)【優先日】2016-06-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/382,689
(32)【優先日】2016-09-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】502129656
【氏名又は名称】ケモセントリックス, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100140109
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 新次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100120112
【氏名又は名称】中西 基晴
(74)【代理人】
【識別番号】100106080
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 晶子
(72)【発明者】
【氏名】ベッカー,ペトルス
(72)【発明者】
【氏名】ミヤオ,シーチャーン
(72)【発明者】
【氏名】チャロ,イスラエル
(72)【発明者】
【氏名】シャル,トム
【審査官】井上 能宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-147601(JP,A)
【文献】特表2010-533203(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0031348(US,A1)
【文献】Lancet Oncol.,2016年04月04日,Vol.17,pp.651-662
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
CAplus/REGISTRY/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化1】
(式中、
は、ハロゲンまたはC1~6アルキルであり、
は、水素、ハロゲン、C1~6アルキル、C1~6アルコキシ、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、または-CNであり、
は、水素、ハロゲン、またはC1~6アルキルであり、
は、水素、ハロゲン、またはC1~6アルキルであり、
各Rは、独立して、C1~6アルキル、-OH、または-NHであり、
nは、0、1、2、または3であり、
、A、およびAの各々は、-CH-または-N-であり、ここでA、A、またはAのうちの少なくとも1つは-N-である)の化合物またはその薬学的に許容される塩を含む、患者における膵がんを治療するための医薬組成物。
【請求項2】
が、ハロゲンまたはメチルであり、
が、ハロゲンまたはC1~6ハロアルキルであり、
が、ハロゲンまたはC1~6アルキルであり、
が、水素であり、
nが、0であり、
が、-CH-または-N-であり、
が、-CH-であり、
が、-N-である、
請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項3】
化合物が、下記:
【化2】
またはその薬学的に許容される塩からなる群から選択される、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項4】
化合物が、下記:
【化3】
またはその薬学的に許容される塩である、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項5】
膵がんが、ステージI、II、III、またはIVである、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項6】
医薬組成物が、腫瘍サイズの減少、腫瘍増殖の抑制もしくは減少、新たな腫瘍形成なし、新たな腫瘍形成の減少、生存期間もしくは無増悪生存期間の増加、転移なし、治療選択肢の増加、外科手術から再発までの期間の遅延、黄疸の低減、肝臓への拡散の抑制、疼痛の低減、食欲の改善、消化の改善、胆嚢サイズの低減、および血栓発生率の低減のうちの1つまたは複数を提供する、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項7】
患者が完全な応答を達成する、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項8】
患者が部分的な応答を達成する、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項9】
患者が安定した疾患を達成する、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項10】
患者が緩徐進行性の疾患を達成する、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項11】
患者が、膵臓腺癌、切除不能膵がん、局所進行性膵がん、切除可能境界膵がん、局所進行性膵管腺癌、切除可能境界膵管腺癌、転移性膵がん、化学療法抵抗性膵がん、膵管腺癌、扁平上皮膵がん、膵臓前駆体、免疫原性膵がん、内分泌外分泌異常分化型(ADEX)腫瘍、外分泌性膵がん、膵上皮内新生物、膵管内乳頭粘液性新生物、粘液性嚢胞新生物、粘液性膵がん、腺扁平上皮癌、印環細胞癌、肝様癌、膠様癌、未分化癌、破骨細胞様巨細胞を有する未分化癌、膵嚢胞性新生物、島細胞腫瘍、膵臓内エンドロクリン腫瘍、または膵臓ニューロエンドロクリン腫瘍のうちの1つまたは複数に罹患している、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項12】
式Iの化合物が経口投与用の医薬組成物として提供される、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項13】
化合物が1日1回投与される、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項14】
化合物が1日2回投与される、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項15】
1つまたは複数の追加の治療用化合物との組合せで投与される、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項16】
1つまたは複数の追加の治療用化合物が、Btkチロシンキナーゼ阻害剤、Erbb2チロシンキナーゼ受容体阻害剤、Erbb4チロシンキナーゼ受容体阻害剤、mTOR阻害剤、チミジル酸シンターゼ阻害剤、EGFRチロシンキナーゼ受容体阻害剤、上皮増殖因子アンタゴニスト、Fynチロシンキナーゼ阻害剤、kitチロシンキナーゼ阻害剤、Lynチロシンキナーゼ阻害剤、NK細胞受容体モジュレーター、PDGF受容体アンタゴニスト、PARP阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ1阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ2阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ3阻害剤、ガラクトシルトランスフェラーゼモジュレーター、ジヒドロピリミジンデヒドロゲナーゼ阻害剤、オロチン酸ホスホリボシルトランスフェラーゼ阻害剤、テロメラーゼモジュレーター、ムチン1阻害剤、ムチン阻害剤、セレクチンアゴニスト、TNF関連アポトーシス誘導リガンドモジュレーター、IL17遺伝子刺激剤、インターロイキン17Eリガンド、ニューロキニン受容体アゴニスト、サイクリンG1阻害剤、チェックポイント阻害剤、PD-1阻害剤、PD-L1阻害剤、CTLA4阻害剤、トポイソメラーゼI阻害剤、Alk-5プロテインキナーゼ阻害剤、結合組織増殖因子リガンド阻害剤、ノッチ-2受容体アンタゴニスト、ノッチ-3受容体アンタゴニスト、ヒアルロニダーゼ刺激剤、MEK-1プロテインキナーゼ阻害剤、MEK-2プロテインキナーゼ阻害剤、GM-CSF受容体モジュレーター、TNFアルファリガンドモジュレーター、メソテリンモジュレーター、アスパラギナーゼ刺激剤、カスパーゼ-3刺激剤、カスパーゼ-9刺激剤、PKN3遺伝子阻害剤、ヘッジホッグタンパク質阻害剤、スムーズンド受容体アンタゴニスト、AKT1遺伝子阻害剤、DHFR阻害剤、チミジンキナーゼ刺激剤、CD29モジュレーター、フィブロネクチンモジュレーター、インターロイキン-2リガンド、セリンプロテアーゼ阻害剤、D40LG遺伝子刺激剤、TNFSF9遺伝子刺激剤、2-オキソグルタル酸デヒドロゲナーゼ阻害剤、TGF-ベータII型受容体アンタゴニスト、Erbb3チロシンキナーゼ受容体阻害剤、コレシストキニンCCK2受容体アンタゴニスト、Wilms腫瘍タンパク質モジュレーター、Ras GTPアーゼモジュレーター、ヒストンデアセチラーゼ阻害剤、サイクリン依存性キナーゼ4阻害剤Aモジュレーター、エストロゲン受容体ベータモジュレーター、4-1BB阻害剤、4-1BBL阻害剤、PD-L2阻害剤、B7-H3阻害剤、B7-H4阻害剤、BTLA阻害剤、HVEM阻害剤、TIM3阻害剤、GAL9阻害剤、LAG3阻害剤、VISTA阻害剤、KIR阻害剤、2B4阻害剤、CD160阻害剤、およびCD66eモジュレーターのうちの1つまたは複数から選択される、請求項15に記載の医薬組成物。
【請求項17】
1つまたは複数の追加の治療用化合物が、バビツキシマブ、IMM-101、CAP1-6D、Rexin-G、ゲニステイン、CVac、MM-D37K、PCI-27483、TG-01、モセチノスタット、LOAd-703、CPI-613、アパモスタット、CRS-207、NovaCaps、トラメチニブ、Atu-027、ソニデギブ、GRASPA、トラベデルセン、ナストラゼピド、Vaccell、オレゴボマブ、イスチラツマブ、レファメチニブ、レゴラフェニブ、ラパチニブ、セルメチニブ、ルカパリブ、ペラレオレプ、タレクスツマブ、PEG化ヒアルロニダーゼ、バルリチニブ、アグラチマゲンベサデノベク、GBS-01、GI-4000、WF-10、ガルニセルチブ、アファチニブ、RX-0201、FG-3019、ペルツズマブ、DCVax-Direct、セリネクサー、グルホスフアミド、ビルリジン、イットリウム(90Y)クリバツズマブテトラキセタン、ブリブジン、ニモツズマブ、アルゲンパンツセル-L、テガフール+ギメラシル+オテラシルカリウム+ホリナートカルシウム、オラパリブ、イブルチニブ、ピラルビシン、Rh-Apo2L、テルトモチド、テガフール+ギメラシル+オテラシルカリウム、テガフール+ギメラシル+オテラシルカリウム、マシチニブ、Rexin-G、マイトマイシン、エルロチニブ、アドリアマイシン、デキサメタゾン、ビンクリスチン、シクロホスファミド、フルオロウラシル、トポテカン、タキソール、インターフェロン、白金誘導体、タキサン、パクリタキセル、ビンカアルカロイド、ビンブラスチン、アントラサイクリン、ドキソルビシン、エピポドフィロトキシン、エトポシド、シスプラチン、ラパマイシン、メトトレキサート、アクチノマイシンD、ドラスタチン10、コルヒチン、エメチン、トリメトレキサート、メトプリン、シクロスポリン、ダウノルビシン、テニポシド、アムホテリシン、アルキル化剤、クロラムブシル、5-フルオロウラシル、カンプトテシン、メトロニダゾール、Gleevec、Avastin、Vectibix、アバレリックス、アルデスロイキン、アレムツズマブ、アリトレチノイン、アロプリノール、アルトレタミン、アミホスチン、アナストロゾール、三酸化ヒ素、アスパラギナーゼ、アザシチジン、AZD9291、BCG Live、ベバクジマブ、フルオロウラシル、ベキサロテン、ブレオマイシン、ボルテゾミブ、ブスルファン、カルステロン、カペシタビン、カンプトテシン、カルボプラチン、カルムスチン、セレコキシブ、セツキシマブ、クロラムブシル、クラドリビン、クロファラビン、シクロホスファミド、シタラビン、ダクチノマイシン、ダルベポエチンアルファ、ダウノルビシン、デニロイキン、デクスラゾキサン、ドセタキセル、ドキソルビシン(中性)、ドキソルビシン塩酸塩、ドロモスタノロンプロピオン酸塩、エピルビシン、エポエチンアルファ、エストラムスチン、リン酸エトポシド、エトポシド、エキセメスタン、フィルグラスチム、フロクスリジンフルダラビン、フルベストラント、ゲフィチニブ、ゲムシタビン、ゲムツズマブ、ゴセレリン酢酸塩、ヒストレリン酢酸塩、ヒドロキシ尿素、イブリツモマブ、イダルビシン、イホスファミド、イマチニブメシル酸塩、インターフェロンアルファ-2a、インターフェロンアルファ-2b、イリノテカン、レナリドミド、レトロゾール、ロイコボリン、ロイプロリド酢酸塩、レバミソール、ロムスチン、酢酸メゲストロール、メルファラン、メルカプトプリン、6-MP、メスナ、メトトレキサート、メトキサレン、マイトマイシンC、ミトタン、ミトキサントロン、ナンドロロン、ネララビン、ノフェツモマブ、オプレルベキン、オキサリプラチン、パクリタキセル、パリフェルミン、パミドロネート、ペガデマーゼ、ペガスパルガーゼ、ペグフィルグラスチム、ペメトレキセド二ナトリウム、ペントスタチン、ピポブロマン、プリカマイシン、ポルフィマーナトリウム、プロカルバジン、キナクリン、ラスブリカーゼ、リツキシマブ、ロシレチニブ、サルグラモスチム、ソラフェニブ、ストレプトゾシン、スニチニブマレイン酸塩、タルク、タモキシフェン、テモゾロミド、テニポシド、VM-26、テストラクトン、チオグアニン、6-TG、チオテパ、トポテカン、トレミフェン、トシツモマブ、トラスツズマブ、トレチノイン、ATRA、ウラシルマスタード、バルルビシン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビノレルビン、ゾレドロネート、ゾレドロン酸、ペンブロリズマブ、ニボルマブ、IBI-308、mDX-400、BGB-108、MEDI-0680、SHR-1210、PF-06801591、PDR-001、GB-226、STI-1110、デュルバルマブ、アテゾリズマブ、アベルマブ、BMS-936559、ALN-PDL、TSR-042、KD-033、CA-170、STI-1014、FOLFIRINOX、およびKY-1003のうちの1つまたは複数から選択される、請求項15に記載の医薬組成物。
【請求項18】
1つまたは複数の追加の治療用化合物が、FOLFIRINOXである、請求項15に記載の医薬組成物。
【請求項19】
1つまたは複数の追加の治療用化合物が、ゲムシタビンおよびパクリタキセルである、請求項15に記載の医薬組成物。
【請求項20】
式Ib:
【化4】
の化合物またはその薬学的に許容される塩を含む、患者における膵がんを治療するための医薬組成物。
【請求項21】
膵がんが、ステージI、II、III、またはIVである、請求項20に記載の医薬組成物。
【請求項22】
医薬組成物が、腫瘍サイズの減少、腫瘍増殖の抑制もしくは減少、新たな腫瘍形成なし、新たな腫瘍形成の減少、生存期間もしくは無増悪生存期間の増加、転移なし、治療選択肢の増加、外科手術から再発までの期間の遅延、黄疸の低減、肝臓への拡散の抑制、疼痛の低減、食欲の改善、消化の改善、胆嚢サイズの低減、および血栓発生率の低減のうちの1つまたは複数を提供する、請求項20に記載の医薬組成物。
【請求項23】
患者が完全な応答を達成する、請求項20に記載の医薬組成物。
【請求項24】
患者が部分的な応答を達成する、請求項20に記載の医薬組成物。
【請求項25】
患者が安定した疾患を達成する、請求項20に記載の医薬組成物。
【請求項26】
患者が緩徐進行性の疾患を達成する、請求項20に記載の医薬組成物。
【請求項27】
患者が、膵臓腺癌、切除不能膵がん、局所進行性膵がん、切除可能境界膵がん、局所進行性膵管腺癌、切除可能境界膵管腺癌、転移性膵がん、化学療法抵抗性膵がん、膵管腺癌、扁平上皮膵がん、膵臓前駆体、免疫原性膵がん、内分泌外分泌異常分化型(ADEX)腫瘍、外分泌性膵がん、膵上皮内新生物、膵管内乳頭粘液性新生物、粘液性嚢胞新生物、粘液性膵がん、腺扁平上皮癌、印環細胞癌、肝様癌、膠様癌、未分化癌、破骨細胞様巨細胞を有する未分化癌、膵嚢胞性新生物、島細胞腫瘍、膵臓内エンドロクリン腫瘍、または膵臓ニューロエンドロクリン腫瘍に罹患している、請求項20に記載の医薬組成物。
【請求項28】
式Ibの化合物が経口投与用の医薬組成物として提供される、請求項20に記載の医薬組成物。
【請求項29】
化合物が1日1回投与される、請求項20に記載の医薬組成物。
【請求項30】
化合物が1日2回投与される、請求項20に記載の医薬組成物。
【請求項31】
有効量が50mg~300mgである、請求項20に記載の医薬組成物。
【請求項32】
有効量が150mgである、請求項20に記載の医薬組成物。
【請求項33】
1つまたは複数の追加の治療用化合物との組合せで投与される、請求項20に記載の医薬組成物。
【請求項34】
1つまたは複数の追加の治療用化合物が、Btkチロシンキナーゼ阻害剤、Erbb2チロシンキナーゼ受容体阻害剤、Erbb4チロシンキナーゼ受容体阻害剤、mTOR阻害剤、チミジル酸シンターゼ阻害剤、EGFRチロシンキナーゼ受容体阻害剤、上皮増殖因子アンタゴニスト、Fynチロシンキナーゼ阻害剤、kitチロシンキナーゼ阻害剤、Lynチロシンキナーゼ阻害剤、NK細胞受容体モジュレーター、PDGF受容体アンタゴニスト、PARP阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ1阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ2阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ3阻害剤、ガラクトシルトランスフェラーゼモジュレーター、ジヒドロピリミジンデヒドロゲナーゼ阻害剤、オロチン酸ホスホリボシルトランスフェラーゼ阻害剤、テロメラーゼモジュレーター、ムチン1阻害剤、ムチン阻害剤、セレクチンアゴニスト、TNF関連アポトーシス誘導リガンドモジュレーター、IL17遺伝子刺激剤、インターロイキン17Eリガンド、ニューロキニン受容体アゴニスト、サイクリンG1阻害剤、チェックポイント阻害剤、PD-1阻害剤、PD-L1阻害剤、CTLA4阻害剤、トポイソメラーゼI阻害剤、Alk-5プロテインキナーゼ阻害剤、結合組織増殖因子リガンド阻害剤、ノッチ-2受容体アンタゴニスト、ノッチ-3受容体アンタゴニスト、ヒアルロニダーゼ刺激剤、MEK-1プロテインキナーゼ阻害剤、MEK-2プロテインキナーゼ阻害剤、GM-CSF受容体モジュレーター、TNFアルファリガンドモジュレーター、メソテリンモジュレーター、アスパラギナーゼ刺激剤、カスパーゼ-3刺激剤、カスパーゼ-9刺激剤、PKN3遺伝子阻害剤、ヘッジホッグタンパク質阻害剤、スムーズンド受容体アンタゴニスト、AKT1遺伝子阻害剤、DHFR阻害剤、チミジンキナーゼ刺激剤、CD29モジュレーター、フィブロネクチンモジュレーター、インターロイキン-2リガンド、セリンプロテアーゼ阻害剤、D40LG遺伝子刺激剤、TNFSF9遺伝子刺激剤、2-オキソグルタル酸デヒドロゲナーゼ阻害剤、TGF-ベータII型受容体アンタゴニスト、Erbb3チロシンキナーゼ受容体阻害剤、コレシストキニンCCK2受容体アンタゴニスト、Wilms腫瘍タンパク質モジュレーター、Ras GTPアーゼモジュレーター、ヒストンデアセチラーゼ阻害剤、サイクリン依存性キナーゼ4阻害剤Aモジュレーター、エストロゲン受容体ベータモジュレーター、4-1BB阻害剤、4-1BBL阻害剤、PD-L2阻害剤、B7-H3阻害剤、B7-H4阻害剤、BTLA阻害剤、HVEM阻害剤、TIM3阻害剤、GAL9阻害剤、LAG3阻害剤、VISTA阻害剤、KIR阻害剤、2B4阻害剤、CD160阻害剤、およびCD66eモジュレーターのうちの1つまたは複数から選択される、請求項33に記載の医薬組成物。
【請求項35】
1つまたは複数の追加の治療用化合物が、バビツキシマブ、IMM-101、CAP1-6D、Rexin-G、ゲニステイン、CVac、MM-D37K、PCI-27483、TG-01、モセチノスタット、LOAd-703、CPI-613、アパモスタット、CRS-207、NovaCaps、トラメチニブ、Atu-027、ソニデギブ、GRASPA、トラベデルセン、ナストラゼピド、Vaccell、オレゴボマブ、イスチラツマブ、レファメチニブ、レゴラフェニブ、ラパチニブ、セルメチニブ、ルカパリブ、ペラレオレプ、タレクスツマブ、PEG化ヒアルロニダーゼ、バルリチニブ、アグラチマゲンベサデノベク、GBS-01、GI-4000、WF-10、ガルニセルチブ、アファチニブ、RX-0201、FG-3019、ペルツズマブ、DCVax-Direct、セリネクサー、グルホスフアミド、ビルリジン、イットリウム(90Y)クリバツズマブテトラキセタン、ブリブジン、ニモツズマブ、アルゲンパンツセル-L、テガフール+ギメラシル+オテラシルカリウム+ホリナートカルシウム、オラパリブ、イブルチニブ、ピラルビシン、Rh-Apo2L、テルトモチド、テガフール+ギメラシル+オテラシルカリウム、テガフール+ギメラシル+オテラシルカリウム、マシチニブ、Rexin-G、マイトマイシン、エルロチニブ、アドリアマイシン、デキサメタゾン、ビンクリスチン、シクロホスファミド、フルオロウラシル、トポテカン、タキソール、インターフェロン、白金誘導体、タキサン、パクリタキセル、ビンカアルカロイド、ビンブラスチン、アントラサイクリン、ドキソルビシン、エピポドフィロトキシン、エトポシド、シスプラチン、ラパマイシン、メトトレキサート、アクチノマイシンD、ドラスタチン10、コルヒチン、エメチン、トリメトレキサート、メトプリン、シクロスポリン、ダウノルビシン、テニポシド、アムホテリシン、アルキル化剤、クロラムブシル、5-フルオロウラシル、カンプトテシン、シスプラチン、メトロニダゾール、Gleevec、Avastin、Vectibix、アバレリックス、アルデスロイキン、アレムツズマブ、アリトレチノイン、アロプリノール、アルトレタミン、アミホスチン、アナストロゾール、三酸化ヒ素、アスパラギナーゼ、アザシチジン、AZD9291、BCG Live、ベバクジマブ、フルオロウラシル、ベキサロテン、ブレオマイシン、ボルテゾミブ、ブスルファン、カルステロン、カペシタビン、カンプトテシン、カルボプラチン、カルムスチン、セレコキシブ、セツキシマブ、クロラムブシル、クラドリビン、クロファラビン、シクロホスファミド、シタラビン、ダクチノマイシン、ダルベポエチンアルファ、ダウノルビシン、デニロイキン、デクスラゾキサン、ドセタキセル、ドキソルビシン(中性)、ドキソルビシン塩酸塩、ドロモスタノロンプロピオン酸塩、エピルビシン、エポエチンアルファ、エストラムスチン、リン酸エトポシド、エトポシド、エキセメスタン、フィルグラスチム、フロクスリジンフルダラビン、フルベストラント、ゲフィチニブ、ゲムシタビン、ゲムツズマブ、ゴセレリン酢酸塩、ヒストレリン酢酸塩、ヒドロキシ尿素、イブリツモマブ、イダルビシン、イホスファミド、イマチニブメシル酸塩、インターフェロンアルファ-2a、インターフェロンアルファ-2b、イリノテカン、レナリドミド、レトロゾール、ロイコボリン、ロイプロリド酢酸塩、レバミソール、ロムスチン、酢酸メゲストロール、メルファラン、メルカプトプリン、6-MP、メスナ、メトトレキサート、メトキサレン、マイトマイシンC、ミトタン、ミトキサントロン、ナンドロロン、ネララビン、ノフェツモマブ、オプレルベキン、オキサリプラチン、パクリタキセル、パリフェルミン、パミドロネート、ペガデマーゼ、ペガスパルガーゼ、ペグフィルグラスチム、ペメトレキセド二ナトリウム、ペントスタチン、ピポブロマン、プリカマイシン、ポルフィマーナトリウム、プロカルバジン、キナクリン、ラスブリカーゼ、リツキシマブ、ロシレチニブ、サルグラモスチム、ソラフェニブ、ストレプトゾシン、スニチニブマレイン酸塩、タルク、タモキシフェン、テモゾロミド、テニポシド、VM-26、テストラクトン、チオグアニン、6-TG、チオテパ、トポテカン、トレミフェン、トシツモマブ、トラスツズマブ、トレチノイン、ATRA、ウラシルマスタード、バルルビシン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビノレルビン、ゾレドロネート、ゾレドロン酸、ペンブロリズマブ、ニボルマブ、IBI-308、mDX-400、BGB-108、MEDI-0680、SHR-1210、PF-06801591、PDR-001、GB-226、STI-1110、デュルバルマブ、アテゾリズマブ、アベルマブ、BMS-936559、ALN-PDL、TSR-042、KD-033、CA-170、STI-1014、FOLFIRINOX、およびKY-1003のうちの1つまたは複数から選択される、請求項33に記載の医薬組成物。
【請求項36】
1つまたは複数の追加の治療用化合物が、FOLFIRINOXである、請求項33に記載の医薬組成物。
【請求項37】
1つまたは複数の追加の治療用化合物が、ゲムシタビンおよびパクリタキセルである、請求項33に記載の医薬組成物。
【請求項38】
組合せが、固定用量の組合せ、または別々の用量を含む、請求項15に記載の医薬組成物。
【請求項39】
組合せが、固定用量の組合せ、または別々の用量を含む、請求項33に記載の医薬組成物。
【請求項40】
患者の腺癌を制御するための医薬組成物であって、式I:
【化5】
(式中、
は、ハロゲンまたはC1~6アルキルであり、
は、水素、ハロゲン、C1~6アルキル、C1~6アルコキシ、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、または-CNであり、
は、水素、ハロゲン、またはC1~6アルキルであり、
は、水素、ハロゲン、またはC1~6アルキルであり、
各Rは、独立して、C1~6アルキル、-OH、または-NHであり、
nは、0、1、2、または3であり、
、A、およびAの各々は、-CH-または-N-であり、ここでA、A、またはAのうちの少なくとも1つは-N-である)の化合物またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物。
【請求項41】
が、ハロゲンまたはメチルであり、
が、ハロゲンまたはC 1~6 ハロアルキルであり、
が、ハロゲンまたはC 1~6 アルキルであり、
が、水素であり、
nが、0であり、
が、-CH-または-N-であり、
が、-CH-であり、
が、-N-である、
請求項40に記載の医薬組成物。
【請求項42】
化合物が、下記:
【化6】
またはその薬学的に許容される塩からなる群から選択される、請求項40に記載の医薬組成物。
【請求項43】
化合物が、下記:
【化7】
またはその薬学的に許容される塩である、請求項40に記載の医薬組成物。
【請求項44】
患者が、膵臓腺癌に罹患している、請求項40に記載の医薬組成物。
【請求項45】
式Iの化合物が経口投与用の医薬組成物として提供される、請求項40に記載の医薬組成物。
【請求項46】
化合物が1日1回投与される、請求項40に記載の医薬組成物。
【請求項47】
化合物が1日2回投与される、請求項40に記載の医薬組成物。
【請求項48】
有効量が150mgである、請求項40に記載の医薬組成物。
【請求項49】
1つまたは複数の追加の治療用化合物との組合せで投与される、請求項40に記載の医薬組成物。
【請求項50】
1つまたは複数の追加の治療用化合物が、FOLFIRINOXである、請求項49に記載の医薬組成物。
【請求項51】
1つまたは複数の追加の治療用化合物が、ゲムシタビンおよびパクリタキセルである、請求項49に記載の医薬組成物。
【請求項52】
必要とする患者における癌遺伝子の過剰発現を制限する、腫瘍抑制遺伝子を活性化する、またはシグナル伝達タンパク質を調節するための医薬組成物であって、式I:
【化8】
(式中、
は、ハロゲンまたはC1~6アルキルであり、
は、水素、ハロゲン、C1~6アルキル、C1~6アルコキシ、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、または-CNであり、
は、水素、ハロゲン、またはC1~6アルキルであり、
は、水素、ハロゲン、またはC1~6アルキルであり、
各Rは、独立して、C1~6アルキル、-OH、または-NHであり、
nは、0、1、2、または3であり、
、A、およびAの各々は、-CH-または-N-であり、ここでA、A、またはAのうちの少なくとも1つは-N-である)の化合物またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物。
【請求項53】
が、ハロゲンまたはメチルであり、
が、ハロゲンまたはC 1~6 ハロアルキルであり、
が、ハロゲンまたはC 1~6 アルキルであり、
が、水素であり、
nが、0であり、
が、-CH-または-N-であり、
が、-CH-であり、
が、-N-である、
請求項52に記載の医薬組成物。
【請求項54】
化合物が、下記:
【化9】
またはその薬学的に許容される塩からなる群から選択される、請求項52に記載の医薬組成物。
【請求項55】
化合物が、下記:
【化10】
またはその薬学的に許容される塩である、請求項52に記載の医薬組成物。
【請求項56】
式Iの化合物が経口投与用の医薬組成物として提供される、請求項52に記載の医薬組成物。
【請求項57】
化合物が1日1回投与される、請求項52に記載の医薬組成物。
【請求項58】
化合物が1日2回投与される、請求項52に記載の医薬組成物。
【請求項59】
1つまたは複数の追加の治療用化合物との組合せで投与される、請求項52に記載の医薬組成物。
【請求項60】
1つまたは複数の追加の治療用化合物が、FOLFIRINOXである、請求項59に記載の医薬組成物。
【請求項61】
1つまたは複数の追加の治療用化合物が、ゲムシタビンおよびパクリタキセルである、請求項59に記載の医薬組成物。
【請求項62】
式I:
【化11】
(式中、
は、ハロゲンまたはC1~6アルキルであり、
は、水素、ハロゲン、C1~6アルキル、C1~6アルコキシ、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、または-CNであり、
は、水素、ハロゲン、またはC1~6アルキルであり、
は、水素、ハロゲン、またはC1~6アルキルであり、
各Rは、独立して、C1~6アルキル、-OH、または-NHであり、
nは、0、1、2、または3であり、
、A、およびAの各々は、-CH-または-N-であり、ここでA、A、またはAのうちの少なくとも1つは-N-である)の化合物またはその薬学的に許容される塩と、
1つまたは複数の追加の治療用化合物と
を含む組合せ医薬であって、
1つまたは複数の追加の治療用化合物が、FOLFIRINOX、またはゲムシタビンおよびパクリタキセルである、組合せ医薬。
【請求項63】
1つまたは複数の追加の治療用化合物が、FOLFIRINOXである、請求項62に記載の組合せ医薬。
【請求項64】
1つまたは複数の追加の治療用化合物が、ゲムシタビンおよびパクリタキセルである、請求項62に記載の組合せ医薬。
【請求項65】
組合せが、固定用量の組合せ、または別々の用量を含む、請求項62に記載の組合せ医薬。
【請求項66】
が、ハロゲンまたはメチルであり、
が、ハロゲンまたはC 1~6 ハロアルキルであり、
が、ハロゲンまたはC 1~6 アルキルであり、
が、水素であり、
nが、0であり、
が、-CH-または-N-であり、
が、-CH-であり、
が、-N-である、
請求項62に記載の組合せ医薬。
【請求項67】
化合物が、下記:
【化12】
またはその薬学的に許容される塩からなる群から選択される、請求項62に記載の組合せ医薬。
【請求項68】
化合物が、下記:
【化13】
またはその薬学的に許容される塩である、請求項62に記載の組合せ医薬。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本出願は、2016年6月13日に出願された米国仮特許出願第62/349,217号、表題「METHOD OF TREATING PANCREATIC CANCER」の特許法119条(e)下での利益を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
[0002]本開示は、患者において膵がんを治療する、および癌遺伝子の過剰発現を制限する、腫瘍抑制遺伝子を活性化する、またはシグナル伝達タンパク質を調節する方法であって、本明細書に記載されているCCR2ケモカイン阻害剤化合物および医薬組合せを投与することを含む方法を記載する。
【背景技術】
【0003】
[0003]がんは、世界中の重大な健康問題である。がんの検出および療法は進歩してきたが、予防および/もしくは治療のためのワクチン、または他の普遍的に成功している方法で、現在利用可能なものはない。
【0004】
[0004]現在の療法は、一般に化学療法または外科手術および放射線の組合せに基づいており、多くの患者において不適切であることが証明され続けている。
[0005]後腹膜の上腹部に位置して、膵臓は、門脈、胃、十二指腸、総胆管、および上腸間膜動脈を含む多くの主要な構造物と密接に関連している。
【0005】
[0006]膵がんは、米国におけるがんの死因の第5位である。男性においてより一般的であり、60~70歳の男性に最も高い危険性がある。腫瘍が増殖すると、患者の症状は周囲構造物への腫瘍浸潤によってもたらされ、疼痛、嘔気、嘔吐、体重減少、および黄疸を引き起こす。後者の状態は、患者の半数にしか症状が現れない。
【0006】
[0007]腫瘍浸潤が発生すると、門脈などの他の構造物が冒され、このことは膵臓の治癒的切除を妨げる。
[0008]膵がんの有効な治療は、たびたび数か月間遅れる。この遅れが深刻な意味を持ち、それは、肝臓またはリンパ節への転移性の拡散が診断時に60%の患者に観察され、この要因が長期生存の見込みを小さくするからである。また膵臓の癌腫は、その初期では無症候性である。最も一般的な後期の症状は、体重減少、腹部疼痛、および黄疸である。体重減少は、その原因は完全に理解されていないが、通常は顕著である。黄疸は、がんが総胆管を封鎖すると発生する。悪性腫瘍が同定されるまでに、多くの場合、身体の他の部分に拡散(転移)している。生存期間中央値は、診断時から6か月を少し超えるぐらいである。
【0007】
[0009]この一般的であり治療が困難である疾患に対する現行療法には、外科手術および/または化学療法が含まれる。多くの場合、この腫瘍は外科手術によって除去することができず、その理由は、除去することができない重要な構造物に侵入しているから、または遠位部位に拡散しているからである。
【0008】
[0010]したがって、原発性および転移性膵がんの改善された治療の必要性が、当該技術に求められている。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】[0011]化合物Ibをイヌにおいてi.v.投与した後の化合物Ibの平均血漿濃度を表す。
図2】[0012]化合物Ibをイヌにおいてp.o.投与した後の化合物Ibの平均血漿濃度を表す。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0010】
[0013]本開示は、CCR2ケモカインリガンド活性を調節する化合物を提供し、膵がんを治療する方法に使用され得る。したがって、本開示の化合物は、哺乳動物のCCR2、例えば、ヒトのCCR2タンパク質の少なくとも1つの機能または特徴を調節する化合物である。
【0011】
[0014]したがって本開示は、患者の膵がんを治療する方法であって、本明細書に記載されている化合物および医薬組合せを投与することを含む方法を記載する。癌遺伝子の過剰発現を制限する、腫瘍抑制遺伝子を活性化する、およびシグナル伝達タンパク質を調節する方法であって、それを必要とする患者に有効量の本明細書に記載されているいずれかの化合物または医薬組合せを投与することを含む方法も記載される。
【0012】
[0015]本開示の一実施形態は、患者の膵がんを治療する方法であって、それを必要とする患者に有効量の式I:
【0013】
【化1】
【0014】
(式中、Rは、ハロゲンまたはC1~6アルキルであり、Rは、水素、ハロゲン、C1~6アルキル、C1~6アルコキシ、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、または-CNであり、Rは、水素、ハロゲン、またはC1~6アルキルであり、Rは、水素、ハロゲン、またはC1~6アルキルであり、各Rは、独立して、C1~6アルキル、-OH、または-NHであり、nは、0、1、2、または3であり、A、A、およびAの各々は、-CH-または-N-であり、ここでA、A、またはAのうちの少なくとも1つは-N-である)の化合物またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む方法を含む。一実施形態において、Rはハロゲンまたはメチルであり、RはハロゲンまたはC1~6ハロアルキルであり、RはハロゲンまたはC1~6アルキルであり、Rは水素であり、nは0であり、Aは-CH-または-N-であり、Aは-CH-であり、Aは-N-である。一実施形態において、Rはハロゲンまたはメチルであり、RはC1~3ハロアルキルであり、RはハロゲンまたはC1~3アルキルであり、Rは水素であり、nは0であり、Aは-CH-または-N-であり、Aは-CH-であり、Aは-N-である。一実施態様において、化合物は、下記:
【0015】
【化2】
【0016】
またはその薬学的に許容される塩からなる群から選択される。一実施形態において、化合物は、式Ib:
【0017】
【化3】
【0018】
の化合物またはその薬学的に許容される塩である。一実施形態において、膵がんは、ステージI、II、III、またはIVである。一実施形態において、治療は、腫瘍サイズの減少、腫瘍増殖の抑制もしくは減少、新たな腫瘍形成なし、新たな腫瘍形成の減少、生存期間または無増悪生存期間の増加、転移なし、治療選択肢の増加、外科手術から再発までの期間の遅延、黄疸の低減、肝臓への拡散の抑制、疼痛の低減、食欲の改善、消化の改善、胆嚢サイズの低減、および血栓発生率の低減のうちの1つまたは複数を提供する。一実施形態において、患者は完全な応答を達成する。一実施形態において、患者は部分的な応答を達成する。一実施形態において、患者は安定した疾患を達成する。一実施形態において、患者は緩徐進行性の疾患を達成する。一実施形態において、患者は、膵臓腺癌、切除不能膵がん、局所進行性膵がん、切除可能境界(borderline resectable)膵がん、局所進行性膵管腺癌、切除可能境界膵管腺癌、転移性膵がん、化学療法抵抗性膵がん、膵管腺癌、扁平上皮膵がん、膵臓前駆体、免疫原性膵がん、内分泌外分泌異常分化型(aberrantly differentiated endocrine exocrine)(ADEX)腫瘍、外分泌性膵がん、膵上皮内新生物、膵管内乳頭粘液性新生物、粘液性嚢胞新生物、粘液性膵がん、腺扁平上皮癌、印環細胞癌、肝様癌、膠様癌、未分化癌、破骨細胞様巨細胞を有する未分化癌、膵嚢胞性新生物、島細胞腫瘍、膵臓内エンドロクリン(endrocrine)腫瘍、または膵臓ニューロエンドロクリン(neuroendrocrine)腫瘍のうちの1つまたは複数に罹患している。一実施形態において、式Iの化合物は、経口投与用の医薬組成物として提供される。一実施形態において、化合物は1日1回投与される。一実施形態において、化合物は1日2回投与される。一実施形態において、本方法は、患者に1つまたは複数の追加の治療用化合物を投与することを含む。一実施形態において、1つまたは複数の追加の治療用化合物は、Btkチロシンキナーゼ阻害剤、Erbb2チロシンキナーゼ受容体阻害剤、Erbb4チロシンキナーゼ受容体阻害剤、mTOR阻害剤、チミジル酸シンターゼ阻害剤、EGFRチロシンキナーゼ受容体阻害剤、上皮増殖因子アンタゴニスト、Fynチロシンキナーゼ阻害剤、kitチロシンキナーゼ阻害剤、Lynチロシンキナーゼ阻害剤、NK細胞受容体モジュレーター、PDGF受容体アンタゴニスト、PARP阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ1阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ2阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ3阻害剤、ガラクトシルトランスフェラーゼモジュレーター、ジヒドロピリミジンデヒドロゲナーゼ阻害剤、オロチン酸ホスホリボシルトランスフェラーゼ阻害剤、テロメラーゼモジュレーター、ムチン1阻害剤、ムチン阻害剤、セレクチンアゴニスト、TNF関連アポトーシス誘導リガンドモジュレーター、IL17遺伝子刺激剤、インターロイキン17Eリガンド、ニューロキニン受容体アゴニスト、サイクリンG1阻害剤、チェックポイント阻害剤、PD-1阻害剤、PD-L1阻害剤、CTLA4阻害剤、トポイソメラーゼI阻害剤、Alk-5プロテインキナーゼ阻害剤、結合組織増殖因子リガンド阻害剤、ノッチ-2受容体アンタゴニスト、ノッチ-3受容体アンタゴニスト、ヒアルロニダーゼ刺激剤、MEK-1プロテインキナーゼ阻害剤、MEK-2プロテインキナーゼ阻害剤、GM-CSF受容体モジュレーター、TNFアルファリガンドモジュレーター、メソテリンモジュレーター、アスパラギナーゼ刺激剤、カスパーゼ-3刺激剤、カスパーゼ-9刺激剤、PKN3遺伝子阻害剤、ヘッジホッグタンパク質阻害剤、スムーズンド受容体アンタゴニスト、AKT1遺伝子阻害剤、DHFR阻害剤、チミジンキナーゼ刺激剤、CD29モジュレーター、フィブロネクチンモジュレーター、インターロイキン-2リガンド、セリンプロテアー阻害剤、D40LG遺伝子刺激剤、TNFSF9遺伝子刺激剤、2-オキソグルタル酸デヒドロゲナーゼ阻害剤、TGF-ベータII型受容体アンタゴニスト、Erbb3チロシンキナーゼ受容体阻害剤、コレシストキニンCCK2受容体アンタゴニスト、Wilms腫瘍タンパク質モジュレーター、Ras GTPアーゼモジュレーター、ヒストンデアセチラーゼ阻害剤、サイクリン依存性キナーゼ4阻害剤Aモジュレーター、エストロゲン受容体ベータモジュレーター、4-1BB阻害剤、4-1BBL阻害剤、PD-L2阻害剤、B7-H3阻害剤、B7-H4阻害剤、BTLA阻害剤、HVEM阻害剤、TIM3阻害剤、GAL9阻害剤、LAG3阻害剤、VISTA阻害剤、KIR阻害剤、2B4阻害剤、CD160阻害剤、およびCD66eモジュレーターのうちの1つまたは複数から選択される。一実施形態において、1つまたは複数の追加の治療用化合物は、バビツキシマブ、IMM-101、CAP1-6D、Rexin-G、ゲニステイン、CVac、MM-D37K、PCI-27483、TG-01、モセチノスタット、LOAd-703、CPI-613、アパモスタット(upamostat)、CRS-207、NovaCaps、トラメチニブ、Atu-027、ソニデギブ、GRASPA、トラベデルセン、ナストラゼピド(nastorazepide)、Vaccell、オレゴボマブ、イスチラツマブ(istiratumab)、レファメチニブ、レゴラフェニブ、ラパチニブ、セルメチニブ、ルカパリブ、ペラレオレプ(pelareorep)、タレクスツマブ(tarextumab)、PEG化ヒアルロニダーゼ、バルリチニブ(varlitinib)、アグラチマゲンベサデノベク(aglatimagene besadenovec)、GBS-01、GI-4000、WF-10、ガルニセルチブ(galunisertib)、アファチニブ、RX-0201、FG-3019、ペルツズマブ、DCVax-Direct、セリネクサー、グルホスフアミド(glufosfamide)、ビルリジン(virulizin)、イットリウム(90Y)クリバツズマブテトラキセタン(clivatuzumab tetraxetan)、ブリブジン、ニモツズマブ、アルゲンパンツセル(algenpantucel)-L、テガフール+ギメラシル+オテラシルカリウム+ホリナートカルシウム、オラパリブ、イブルチニブ、ピラルビシン、Rh-Apo2L、テルトモチド(tertomotide)、テガフール+ギメラシル+オテラシルカリウム、テガフール+ギメラシル+オテラシルカリウム、マシチニブ(masitinib)、Rexin-G、マイトマイシン、エルロチニブ、アドリアマイシン、デキサメタゾン、ビンクリスチン、シクロホスファミド、フルオロウラシル、トポテカン、タキソール、インターフェロン、白金誘導体、タキサン、パクリタキセル、ビンカアルカロイド、ビンブラスチン、アントラサイクリン、ドキソルビシン、エピポドフィロトキシン、エトポシド、シスプラチン、ラパマイシン、メトトレキサート、アクチノマイシンD、ドラスタチン10、コルヒチン、エメチン、トリメトレキサート、メトプリン(metoprine)、シクロスポリン、ダウノルビシン、テニポシド、アムホテリシン、アルキル化剤、クロラムブシル、5-フルオロウラシル、カンプソテシン(campthothecin)、メトロニダゾール、Gleevec、Avastin、Vectibix、アバレリックス、アルデスロイキン、アレムツズマブ、アリトレチノイン、アロプリノール、アルトレタミン、アミホスチン、アナストロゾール、三酸化ヒ素、アスパラギナーゼ、アザシチジン、AZD9291、BCG Live、ベバクジマブ(bevacuzimab)、フルオロウラシル、ベキサロテン、ブレオマイシン、ボルテゾミブ、ブスルファン、カルステロン(calusterone)、カペシタビン、カンプトテシン、カルボプラチン、カルムスチン、セレコキシブ、セツキシマブ、クロラムブシル、クラドリビン、クロファラビン、シクロホスファミド、シタラビン、ダクチノマイシン、ダルベポエチンアルファ、ダウノルビシン、デニロイキン、デクスラゾキサン、ドセタキセル、ドキソルビシン(中性)、ドキソルビシン塩酸塩、ドロモスタノロンプロピオン酸塩(dromostanolone propionate)、エピルビシン、エポエチンアルファ、エストラムスチン、リン酸エトポシド、エトポシド、エキセメスタン、フィルグラスチム、フロクスリジンフルダラビン(floxuridine fludarabine)、フルベストラント、ゲフィチニブ、ゲムシタビン、ゲムツズマブ、ゴセレリン酢酸塩、ヒストレリン酢酸塩、ヒドロキシ尿素、イブリツモマブ、イダルビシン、イホスファミド、イマチニブメシル酸塩、インターフェロンアルファ-2a、インターフェロンアルファ-2b、イリノテカン、レナリドミド、レトロゾール、ロイコボリン、ロイプロリド酢酸塩、レバミソール、ロムスチン、酢酸メゲストロール、メルファラン、メルカプトプリン、6-MP、メスナ、メトトレキサート、メトキサレン、マイトマイシンC、ミトタン、ミトキサントロン、ナンドロロン、ネララビン、ノフェツモマブ(nofetumomab)、オプレルベキン、オキサリプラチン、パクリタキセル、パリフェルミン、パミドロネート、ペガデマーゼ、ペガスパルガーゼ、ペグフィルグラスチム、ペメトレキセド二ナトリウム、ペントスタチン、ピポブロマン、プリカマイシン、ポルフィマーナトリウム、プロカルバジン、キナクリン、ラスブリカーゼ、リツキシマブ、ロシレチニブ、サルグラモスチム、ソラフェニブ、ストレプトゾシン、スニチニブマレイン酸塩(sunitinib maleate)、タルク、タモキシフェン、テモゾロミド、テニポシド、VM-26、テストラクトン、チオグアニン、6-TG、チオテパ、トポテカン、トレミフェン、トシツモマブ、トラスツズマブ、トレチノイン、ATRA、ウラシルマスタード、バルルビシン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビノレルビン、ゾレドロネート、ゾレドロン酸、ペンブロリズマブ、ニボルマブ、IBI-308、mDX-400、BGB-108、MEDI-0680、SHR-1210、PF-06801591、PDR-001、GB-226、STI-1110、デュルバルマブ、アテゾリズマブ、アベルマブ、BMS-936559、ALN-PDL、TSR-042、KD-033、CA-170、STI-1014、FOLFIRINOX、およびKY-1003のうちの1つまたは複数から選択される。一実施形態において、1つまたは複数の追加の治療用化合物は、FOLFIRINOXである。一実施形態において、1つまたは複数の追加の治療用化合物は、ゲムシタビンおよびパクリタキセルである。一実施形態において、1つまたは複数の追加の治療用化合物は、ゲムシタビンおよびnab-パクリタキセルである。
【0019】
[0016]一実施形態は、患者の膵がんを治療する方法であって、それを必要とする患者に有効量の式Ib:
【0020】
【化4】
【0021】
の化合物またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む方法を含む。一実施形態において、膵がんは、ステージI、II、III、またはIVである。一実施形態において、治療は、腫瘍サイズの減少、腫瘍増殖の抑制もしくは減少、新たな腫瘍形成なし、新たな腫瘍形成の減少、生存期間または無増悪生存期間の増加、転移なし、治療選択肢の増加、外科手術から再発までの期間の遅延、黄疸の低減、肝臓への拡散の抑制、疼痛の低減、食欲の改善、消化の改善、胆嚢サイズの低減、および血栓発生率の低減のうちの1つまたは複数を提供する。一実施形態において、患者は完全な応答を達成する。一実施形態において、患者は部分的な応答を達成する。一実施形態において、患者は安定した疾患を達成する。一実施形態において、患者は緩徐進行性の疾患を達成する。一実施形態において、患者は、膵臓腺癌、切除不能膵がん、局所進行性膵がん、切除可能境界膵がん、局所進行性膵管腺癌、切除可能境界膵管腺癌、転移性膵がん、化学療法抵抗性膵がん、膵管腺癌、扁平上皮膵がん、膵臓前駆体、免疫原性膵がん、内分泌外分泌異常分化型(ADEX)腫瘍、外分泌性膵がん、膵上皮内新生物、膵管内乳頭粘液性新生物、粘液性嚢胞新生物、粘液性膵がん、腺扁平上皮癌、印環細胞癌、肝様癌、膠様癌、未分化癌、破骨細胞様巨細胞を有する未分化癌、膵嚢胞性新生物、島細胞腫瘍、膵臓内エンドロクリン腫瘍、または膵臓ニューロエンドロクリン腫瘍に罹患している。一実施形態において、式Ibの化合物は、経口投与用の医薬組成物として提供される。一実施形態において、化合物は1日1回投与される。一実施形態において、化合物は1日2回投与される。一実施形態において、有効量は50mg~300mgである。一実施形態において、有効量は150mgである。一実施形態において、本方法は、患者に1つまたは複数の追加の治療用化合物を投与することを更に含む。一実施形態において、1つまたは複数の追加の治療用化合物は、Btkチロシンキナーゼ阻害剤、Erbb2チロシンキナーゼ受容体阻害剤、Erbb4チロシンキナーゼ受容体阻害剤、mTOR阻害剤、チミジル酸シンターゼ阻害剤、EGFRチロシンキナーゼ受容体阻害剤、上皮増殖因子アンタゴニスト、Fynチロシンキナーゼ阻害剤、kitチロシンキナーゼ阻害剤、Lynチロシンキナーゼ阻害剤、NK細胞受容体モジュレーター、PDGF受容体アンタゴニスト、PARP阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ1阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ2阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ3阻害剤、ガラクトシルトランスフェラーゼモジュレーター、ジヒドロピリミジンデヒドロゲナーゼ阻害剤、オロチン酸ホスホリボシルトランスフェラーゼ阻害剤、テロメラーゼモジュレーター、ムチン1阻害剤、ムチン阻害剤、セレクチンアゴニスト、TNF関連アポトーシス誘導リガンドモジュレーター、IL17遺伝子刺激剤、インターロイキン17Eリガンド、ニューロキニン受容体アゴニスト、サイクリンG1阻害剤、チェックポイント阻害剤、PD-1阻害剤、PD-L1阻害剤、CTLA4阻害剤、トポイソメラーゼI阻害剤、Alk-5プロテインキナーゼ阻害剤、結合組織増殖因子リガンド阻害剤、ノッチ-2受容体アンタゴニスト、ノッチ-3受容体アンタゴニスト、ヒアルロニダーゼ刺激剤、MEK-1プロテインキナーゼ阻害剤、MEK-2プロテインキナーゼ阻害剤、GM-CSF受容体モジュレーター、TNFアルファリガンドモジュレーター、メソテリンモジュレーター、アスパラギナーゼ刺激剤、カスパーゼ-3刺激剤、カスパーゼ-9刺激剤、PKN3遺伝子阻害剤、ヘッジホッグタンパク質阻害剤、スムーズンド受容体アンタゴニスト、AKT1遺伝子阻害剤、DHFR阻害剤、チミジンキナーゼ刺激剤、CD29モジュレーター、フィブロネクチンモジュレーター、インターロイキン-2リガンド、セリンプロテアーゼ阻害剤、D40LG遺伝子刺激剤、TNFSF9遺伝子刺激剤、2-オキソグルタル酸デヒドロゲナーゼ阻害剤、TGF-ベータII型受容体アンタゴニスト、Erbb3チロシンキナーゼ受容体阻害剤、コレシストキニンCCK2受容体アンタゴニスト、Wilms腫瘍タンパク質モジュレーター、Ras GTPアーゼモジュレーター、ヒストンデアセチラーゼ阻害剤、サイクリン依存性キナーゼ4阻害剤Aモジュレーター、エストロゲン受容体ベータモジュレーター、4-1BB阻害剤、4-1BBL阻害剤、PD-L2阻害剤、B7-H3阻害剤、B7-H4阻害剤、BTLA阻害剤、HVEM阻害剤、TIM3阻害剤、GAL9阻害剤、LAG3阻害剤、VISTA阻害剤、KIR阻害剤、2B4阻害剤、CD160阻害剤、およびCD66eモジュレーターのうちの1つまたは複数から選択される。一実施形態において、1つまたは複数の追加の治療用化合物は、バビツキシマブ、IMM-101、CAP1-6D、Rexin-G、ゲニステイン、CVac、MM-D37K、PCI-27483、TG-01、モセチノスタット、LOAd-703、CPI-613、アパモスタット、CRS-207、NovaCaps、トラメチニブ、Atu-027、ソニデギブ、GRASPA、トラベデルセン、ナストラゼピド、Vaccell、オレゴボマブ、イスチラツマブ、レファメチニブ、レゴラフェニブ、ラパチニブ、セルメチニブ、ルカパリブ、ペラレオレプ、タレクスツマブ、PEG化ヒアルロニダーゼ、バルリチニブ、アグラチマゲンベサデノベク、GBS-01、GI-4000、WF-10、ガルニセルチブ、アファチニブ、RX-0201、FG-3019、ペルツズマブ、DCVax-Direct、セリネクサー、グルホスフアミド、ビルリジン、イットリウム(90Y)クリバツズマブテトラキセタン、ブリブジン、ニモツズマブ、アルゲンパンツセル-L、テガフール+ギメラシル+オテラシルカリウム+ホリナートカルシウム、オラパリブ、イブルチニブ、ピラルビシン、Rh-Apo2L、テルトモチド、テガフール+ギメラシル+オテラシルカリウム、テガフール+ギメラシル+オテラシルカリウム、マシチニブ、Rexin-G、マイトマイシン、エルロチニブ、アドリアマイシン、デキサメタゾン、ビンクリスチン、シクロホスファミド、フルオロウラシル、トポテカン、タキソール、インターフェロン、白金誘導体、タキサン、パクリタキセル、ビンカアルカロイド、ビンブラスチン、アントラサイクリン、ドキソルビシン、エピポドフィロトキシン、エトポシド、シスプラチン、ラパマイシン、メトトレキサート、アクチノマイシンD、ドラスタチン10、コルヒチン、エメチン、トリメトレキサート、メトプリン、シクロスポリン、ダウノルビシン、テニポシド、アムホテリシン、アルキル化剤、クロラムブシル、5-フルオロウラシル、カンプソシン、シスプラチン、メトロニダゾール、Gleevec、Avastin、Vectibix、アバレリックス、アルデスロイキン、アレムツズマブ、アリトレチノイン、アロプリノール、アルトレタミン、アミホスチン、アナストロゾール、三酸化ヒ素、アスパラギナーゼ、アザシチジン、AZD9291、BCG Live、ベバクジマブ、フルオロウラシル、ベキサロテン、ブレオマイシン、ボルテゾミブ、ブスルファン、カルステロン、カペシタビン、カンプトテシン、カルボプラチン、カルムスチン、セレコキシブ、セツキシマブ、クロラムブシル、クラドリビン、クロファラビン、シクロホスファミド、シタラビン、ダクチノマイシン、ダルベポエチンアルファ、ダウノルビシン、デニロイキン、デクスラゾキサン、ドセタキセル、ドキソルビシン(中性)、ドキソルビシン塩酸塩、ドロモスタノロンプロピオン酸塩、エピルビシン、エポエチンアルファ、エストラムスチン、リン酸エトポシド、エトポシド、エキセメスタン、フィルグラスチム、フロクスリジンフルダラビン、フルベストラント、ゲフィチニブ、ゲムシタビン、ゲムツズマブ、ゴセレリン酢酸塩、ヒストレリン酢酸塩、ヒドロキシ尿素、イブリツモマブ、イダルビシン、イホスファミド、イマチニブメシル酸塩、インターフェロンアルファ-2a、インターフェロンアルファ-2b、イリノテカン、レナリドミド、レトロゾール、ロイコボリン、ロイプロリド酢酸塩、レバミソール、ロムスチン、酢酸メゲストロール、メルファラン、メルカプトプリン、6-MP、メスナ、メトトレキサート、メトキサレン、マイトマイシンC、ミトタン、ミトキサントロン、ナンドロロン、ネララビン、ノフェツモマブ、オプレルベキン、オキサリプラチン、パクリタキセル、パリフェルミン、パミドロネート、ペガデマーゼ、ペガスパルガーゼ、ペグフィルグラスチム、ペメトレキセド二ナトリウム、ペントスタチン、ピポブロマン、プリカマイシン、ポルフィマーナトリウム、プロカルバジン、キナクリン、ラスブリカーゼ、リツキシマブ、ロシレチニブ、サルグラモスチム、ソラフェニブ、ストレプトゾシン、スニチニブマレイン酸塩、タルク、タモキシフェン、テモゾロミド、テニポシド、VM-26、テストラクトン、チオグアニン、6-TG、チオテパ、トポテカン、トレミフェン、トシツモマブ、トラスツズマブ、トレチノイン、ATRA、ウラシルマスタード、バルルビシン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビノレルビン、ゾレドロネート、ゾレドロン酸、ペンブロリズマブ、ニボルマブ、IBI-308、mDX-400、BGB-108、MEDI-0680、SHR-1210、PF-06801591、PDR-001、GB-226、STI-1110、デュルバルマブ、アテゾリズマブ、アベルマブ、BMS-936559、ALN-PDL、TSR-042、KD-033、CA-170、STI-1014、FOLFIRINOX、およびKY-1003のうちの1つまたは複数から選択される。一実施形態において、1つまたは複数の追加の治療用化合物は、FOLFIRINOXである。一実施形態において、1つまたは複数の追加の治療用化合物は、ゲムシタビンおよびパクリタキセルである。一実施形態において、1つまたは複数の追加の治療用化合物は、ゲムシタビンおよびnab-パクリタキセルである。
【0022】
[0017]本開示の一実施形態は、式I:
【0023】
【化5】
【0024】
(式中、Rは、ハロゲンまたはC1~6アルキルであり、Rは、水素、ハロゲン、C1~6アルキル、C1~6アルコキシ、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、または-CNであり、Rは、水素、ハロゲン、またはC1~6アルキルであり、Rは、水素、ハロゲン、またはC1~6アルキルであり、各Rは、独立して、C1~6アルキル、-OH、または-NHであり、nは、0、1、2、または3であり、A、A、およびAの各々は、-CH-または-N-であり、ここでA、A、またはAのうちの少なくとも1つは-N-である)の化合物またはその薬学的に許容される塩と、1つまたは複数の追加の治療用化合物とを含む医薬組合せを含む。一実施形態において、1つまたは複数の追加の治療用化合物は、Btkチロシンキナーゼ阻害剤、Erbb2チロシンキナーゼ受容体阻害剤、Erbb4チロシンキナーゼ受容体阻害剤、mTOR阻害剤、チミジル酸シンターゼ阻害剤、EGFRチロシンキナーゼ受容体阻害剤、上皮増殖因子アンタゴニスト、Fynチロシンキナーゼ阻害剤、kitチロシンキナーゼ阻害剤、Lynチロシンキナーゼ阻害剤、NK細胞受容体モジュレーター、PDGF受容体アンタゴニスト、PARP阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ1阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ2阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ3阻害剤、ガラクトシルトランスフェラーゼモジュレーター、ジヒドロピリミジンデヒドロゲナーゼ阻害剤、オロチン酸ホスホリボシルトランスフェラーゼ阻害剤、テロメラーゼモジュレーター、ムチン1阻害剤、ムチン阻害剤、セレクチンアゴニスト、TNF関連アポトーシス誘導リガンドモジュレーター、IL17遺伝子刺激剤、インターロイキン17Eリガンド、ニューロキニン受容体アゴニスト、サイクリンG1阻害剤、チェックポイント阻害剤、PD-1阻害剤、PD-L1阻害剤、CTLA4阻害剤、トポイソメラーゼI阻害剤、Alk-5プロテインキナーゼ阻害剤、結合組織増殖因子リガンド阻害剤、ノッチ-2受容体アンタゴニスト、ノッチ-3受容体アンタゴニスト、ヒアルロニダーゼ刺激剤、MEK-1プロテインキナーゼ阻害剤、MEK-2プロテインキナーゼ阻害剤、GM-CSF受容体モジュレーター、TNFアルファリガンドモジュレーター、メソテリンモジュレーター、アスパラギナーゼ刺激剤、カスパーゼ-3刺激剤、カスパーゼ-9刺激剤、PKN3遺伝子阻害剤、ヘッジホッグタンパク質阻害剤、スムーズンド受容体アンタゴニスト、AKT1遺伝子阻害剤、DHFR阻害剤、チミジンキナーゼ刺激剤、CD29モジュレーター、フィブロネクチンモジュレーター、インターロイキン-2リガンド、セリンプロテアー阻害剤、D40LG遺伝子刺激剤、TNFSF9遺伝子刺激剤、2-オキソグルタル酸デヒドロゲナーゼ阻害剤、TGF-ベータII型受容体アンタゴニスト、Erbb3チロシンキナーゼ受容体阻害剤、コレシストキニンCCK2受容体アンタゴニスト、Wilms腫瘍タンパク質モジュレーター、Ras GTPアーゼモジュレーター、ヒストンデアセチラーゼ阻害剤、サイクリン依存性キナーゼ4阻害剤Aモジュレーター、エストロゲン受容体ベータモジュレーター、4-1BB阻害剤、4-1BBL阻害剤、PD-L2阻害剤、B7-H3阻害剤、B7-H4阻害剤、BTLA阻害剤、HVEM阻害剤、TIM3阻害剤、GAL9阻害剤、LAG3阻害剤、VISTA阻害剤、KIR阻害剤、2B4阻害剤、CD160阻害剤、およびCD66eモジュレーターのうちの1つまたは複数から選択される。一実施形態において、1つまたは複数の追加の治療用化合物は、バビツキシマブ、IMM-101、CAP1-6D、Rexin-G、ゲニステイン、CVac、MM-D37K、PCI-27483、TG-01、モセチノスタット、LOAd-703、CPI-613、アパモスタット、CRS-207、novaCaps、トラメチニブ、Atu-027、ソニデギブ、GRASPA、トラベデルセン、ナストラゼピド、Vaccell、オレゴボマブ、イスチラツマブ、レファメチニブ、レゴラフェニブ、ラパチニブ、セルメチニブ、ルカパリブ、ペラレオレプ、タレクスツマブ、PEG化ヒアルロニダーゼ、バルリチニブ、アグラチマゲンベサデノベク、GBS-01、GI-4000、WF-10、ガルニセルチブ、アファチニブ、RX-0201、FG-3019、ペルツズマブ、DCVax-Direct、セリネクサー、グルホスフアミド、ビルリジン、イットリウム(90Y)クリバツズマブテトラキセタン、ブリブジン、ニモツズマブ、アルゲンパンツセル-L、テガフール+ギメラシル+オテラシルカリウム+ホリナートカルシウム、オラパリブ、イブルチニブ、ピラルビシン、Rh-Apo2L、テルトモチド、テガフール+ギメラシル+オテラシルカリウム、テガフール+ギメラシル+オテラシルカリウム、マシチニブ、Rexin-G、マイトマイシン、エルロチニブ、アドリアマイシン、デキサメタゾン、ビンクリスチン、シクロホスファミド、フルオロウラシル、トポテカン、タキソール、インターフェロン、白金誘導体、タキサン、パクリタキセル、ビンカアルカロイド、ビンブラスチン、アントラサイクリン、ドキソルビシン、エピポドフィロトキシン、エトポシド、シスプラチン、ラパマイシン、メトトレキサート、アクチノマイシンD、ドラスタチン10、コルヒチン、エメチン、トリメトレキサート、メトプリン、シクロスポリン、ダウノルビシン、テニポシド、アムホテリシン、アルキル化剤、クロラムブシル、5-フルオロウラシル、カンプソテシン、シスプラチン、メトロニダゾール、Gleevec、Avastin、Vectibix、アバレリックス、アルデスロイキン、アレムツズマブ、アリトレチノイン、アロプリノール、アルトレタミン、アミホスチン、アナストロゾール、三酸化ヒ素、アスパラギナーゼ、アザシチジン、AZD9291、BCG Live、ベバクジマブ、フルオロウラシル、ベキサロテン、ブレオマイシン、ボルテゾミブ、ブスルファン、カルステロン、カペシタビン、カンプトテシン、カルボプラチン、カルムスチン、セレコキシブ、セツキシマブ、クロラムブシル、クラドリビン、クロファラビン、シクロホスファミド、シタラビン、ダクチノマイシン、ダルベポエチンアルファ、ダウノルビシン、デニロイキン、デクスラゾキサン、ドセタキセル、ドキソルビシン(中性)、ドキソルビシン塩酸塩、ドロモスタノロンプロピオン酸塩、エピルビシン、エポエチンアルファ、エストラムスチン、リン酸エトポシド、エトポシド、エキセメスタン、フィルグラスチム、フロクスリジンフルダラビン、フルベストラント、ゲフィチニブ、ゲムシタビン、ゲムツズマブ、ゴセレリン酢酸塩、ヒストレリン酢酸塩、ヒドロキシ尿素、イブリツモマブ、イダルビシン、イホスファミド、イマチニブメシル酸塩、インターフェロンアルファ-2a、インターフェロンアルファ-2b、イリノテカン、レナリドミド、レトロゾール、ロイコボリン、ロイプロリド酢酸塩、レバミソール、ロムスチン、酢酸メゲストロール、メルファラン、メルカプトプリン、6-MP、メスナ、メトトレキサート、メトキサレン、マイトマイシンC、ミトタン、ミトキサントロン、ナンドロロン、ネララビン、ノフェツモマブ、オプレルベキン、オキサリプラチン、パクリタキセル、パリフェルミン、パミドロネート、ペガデマーゼ、ペガスパルガーゼ、ペグフィルグラスチム、ペメトレキセド二ナトリウム、ペントスタチン、ピポブロマン、プリカマイシン、ポルフィマーナトリウム、プロカルバジン、キナクリン、ラスブリカーゼ、リツキシマブ、ロシレチニブ、サルグラモスチム、ソラフェニブ、ストレプトゾシン、スニチニブマレイン酸塩、タルク、タモキシフェン、テモゾロミド、テニポシド、VM-26、テストラクトン、チオグアニン、6-TG、チオテパ、トポテカン、トレミフェン、トシツモマブ、トラスツズマブ、トレチノイン、ATRA、ウラシルマスタード、バルルビシン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビノレルビン、ゾレドロネート、ゾレドロン酸、ペンブロリズマブ、ニボルマブ、IBI-308、mDX-400、BGB-108、MEDI-0680、SHR-1210、PF-06801591、PDR-001、GB-226、STI-1110、デュルバルマブ、アテゾリズマブ、アベルマブ、BMS-936559、ALN-PDL、TSR-042、KD-033、CA-170、STI-1014、FOLFIRINOX、およびKY-1003のうちの1つまたは複数から選択される。一実施形態において、1つまたは複数の追加の治療用化合物は、FOLFIRINOXである。一実施形態において、1つまたは複数の追加の治療用化合物は、ゲムシタビンおよびパクリタキセルである。一実施形態において、1つまたは複数の追加の治療用化合物は、ゲムシタビンおよびnab-パクリタキセルである。一実施形態において、組合せは、固定用量の組合せ、または別々の用量を含む。一実施形態において、Rはハロゲンまたはメチルであり、RはハロゲンまたはC1~6ハロアルキルであり、RはハロゲンまたはC1~6アルキルであり、Rは水素であり、nは0であり、Aは-CH-または-N-であり、Aは-CH-であり、Aは-N-である。一実施形態において、Rはハロゲンまたはメチルであり、RはC1~3ハロアルキルであり、RはハロゲンまたはC1~3アルキルであり、Rは水素であり、nは0であり、Aは-CH-または-N-であり、Aは-CH-であり、Aは-N-である。一実施形態において、組合せは、下記:
【0025】
【化6】
【0026】
またはその薬学的に許容される塩から選択される。一実施形態において、化合物は、式Ib:
【0027】
【化7】
【0028】
の化合物またはその薬学的に許容される塩である。
[0018]一実施形態は、癌遺伝子の過剰発現を制限する、腫瘍抑制遺伝子を活性化する、またはシグナル伝達タンパク質を調節する方法であって、それを必要とする患者に有効量の式I:
【0029】
【化8】
【0030】
(式中、Rは、ハロゲンまたはC1~6アルキルであり、Rは、水素、ハロゲン、C1~6アルキル、C1~6アルコキシ、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、または-CNであり、Rは、水素、ハロゲン、またはC1~6アルキルであり、Rは、水素、ハロゲン、またはC1~6アルキルであり、各Rは、独立して、C1~6アルキル、-OH、または-NHであり、nは、0、1、2、または3であり、A、A、およびAの各々は、-CH-または-N-であり、ここでA、A、またはAのうちの少なくとも1つが-N-である)の化合物またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む方法を含む。一実施形態において、Rはハロゲンまたはメチルであり、RはハロゲンまたはC1~6ハロアルキルであり、RはハロゲンまたはC1~6アルキルであり、Rは水素であり、nは0であり、Aは-CH-または-N-であり、Aは-CH-であり、Aは-N-である。一実施形態において、Rはハロゲンまたはメチルであり、RはC1~3ハロアルキルであり、RはハロゲンまたはC1~3アルキルであり、Rは水素であり、nは0であり、Aは-CH-または-N-であり、Aは-CH-であり、Aは-N-である。一実施形態において、化合物は、下記:
【0031】
【化9】
【0032】
またはその薬学的に許容される塩から選択される。一実施形態において、化合物は、式Ib:
【0033】
【化10】
【0034】
の化合物またはその薬学的に許容される塩である。一実施形態において、癌遺伝子の過剰発現、腫瘍抑制遺伝子の不活性化、または様々なシグナル伝達タンパク質の調節解除は、患者に膵がんの診断をもたらした。一実施形態において、患者は、膵臓腺癌、切除不能膵がん、局所進行性膵がん、切除可能境界膵がん、局所進行性膵管腺癌、切除可能境界膵管腺癌、転移性膵がん、化学療法抵抗性膵がん、扁平上皮膵がん、膵臓前駆体、免疫原性膵がん、内分泌外分泌異常分化型(ADEX)腫瘍、膵管腺癌、外分泌性膵がん、膵上皮内新生物、膵管内乳頭粘液性新生物、粘液性嚢胞新生物、粘液性膵がん、腺扁平上皮癌、印環細胞癌、肝様癌、膠様癌、未分化癌、破骨細胞様巨細胞を有する未分化癌、膵嚢胞性新生物、島細胞腫瘍、膵臓内エンドロクリン腫瘍、または膵臓ニューロエンドロクリン腫瘍と診断されている。一実施形態において、式Iの化合物は、経口投与用の医薬組成物として提供される。一実施形態において、患者は完全な応答を達成する。一実施形態において、患者は部分的な応答を達成する。一実施形態において、患者は安定した疾患を達成する。一実施形態において、患者は緩徐進行性の疾患を達成する。一実施形態において、化合物は1日1回投与される。一実施形態において、化合物は1日2回投与される。一実施形態において、本方法は、患者に1つまたは複数の追加の治療用化合物を投与することを含む。一実施形態において、1つまたは複数の追加の治療用化合物は、Btkチロシンキナーゼ阻害剤、Erbb2チロシンキナーゼ受容体阻害剤、Erbb4チロシンキナーゼ受容体阻害剤、mTOR阻害剤、チミジル酸シンターゼ阻害剤、EGFRチロシンキナーゼ受容体阻害剤、上皮増殖因子アンタゴニスト、Fynチロシンキナーゼ阻害剤、kitチロシンキナーゼ阻害剤、Lynチロシンキナーゼ阻害剤、NK細胞受容体モジュレーター、PDGF受容体アンタゴニスト、PARP阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ1阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ2阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ3阻害剤、ガラクトシルトランスフェラーゼモジュレーター、ジヒドロピリミジンデヒドロゲナーゼ阻害剤、オロチン酸ホスホリボシルトランスフェラーゼ阻害剤、テロメラーゼモジュレーター、ムチン1阻害剤、ムチン阻害剤、セレクチンアゴニスト、TNF関連アポトーシス誘導リガンドモジュレーター、IL17遺伝子刺激剤、インターロイキン17Eリガンド、ニューロキニン受容体アゴニスト、サイクリンG1阻害剤、チェックポイント阻害剤、PD-1阻害剤、PD-L1阻害剤、CTLA4阻害剤、トポイソメラーゼI阻害剤、Alk-5プロテインキナーゼ阻害剤、結合組織増殖因子リガンド阻害剤、ノッチ-2受容体アンタゴニスト、ノッチ-3受容体アンタゴニスト、ヒアルロニダーゼ刺激剤、MEK-1プロテインキナーゼ阻害剤、MEK-2プロテインキナーゼ阻害剤、GM-CSF受容体モジュレーター、TNFアルファリガンドモジュレーター、メソテリンモジュレーター、アスパラギナーゼ刺激剤、カスパーゼ-3刺激剤、カスパーゼ-9刺激剤、PKN3遺伝子阻害剤、ヘッジホッグタンパク質阻害剤、スムーズンド受容体アンタゴニスト、AKT1遺伝子阻害剤、DHFR阻害剤、チミジンキナーゼ刺激剤、CD29モジュレーター、フィブロネクチンモジュレーター、インターロイキン-2リガンド、セリンプロテアー阻害剤、D40LG遺伝子刺激剤、TNFSF9遺伝子刺激剤、2-オキソグルタル酸デヒドロゲナーゼ阻害剤、TGF-ベータII型受容体アンタゴニスト、Erbb3チロシンキナーゼ受容体阻害剤、コレシストキニンCCK2受容体アンタゴニスト、Wilms腫瘍タンパク質モジュレーター、Ras GTPアーゼモジュレーター、ヒストンデアセチラーゼ阻害剤、サイクリン依存性キナーゼ4阻害剤Aモジュレーター、エストロゲン受容体ベータモジュレーター、4-1BB阻害剤、4-1BBL阻害剤、PD-L2阻害剤、B7-H3阻害剤、B7-H4阻害剤、BTLA阻害剤、HVEM阻害剤、TIM3阻害剤、GAL9阻害剤、LAG3阻害剤、VISTA阻害剤、KIR阻害剤、2B4阻害剤、CD160阻害剤、およびCD66eモジュレーターのうちの1つまたは複数から選択される。一実施形態において、1つまたは複数の追加の治療用化合物は、バビツキシマブ、IMM-101、CAP1-6D、Rexin-G、ゲニステイン、CVac、MM-D37K、PCI-27483、TG-01、モセチノスタット、LOAd-703、CPI-613、アパモスタット、CRS-207、NovaCaps、トラメチニブ、Atu-027、ソニデギブ、GRASPA、トラベデルセン、ナストラゼピド、Vaccell、オレゴボマブ、イスチラツマブ、レファメチニブ、レゴラフェニブ、ラパチニブ、セルメチニブ、ルカパリブ、ペラレオレプ、タレクスツマブ、PEG化ヒアルロニダーゼ、バルリチニブ、アグラチマゲンベサデノベク、GBS-01、GI-4000、WF-10、ガルニセルチブ、アファチニブ、RX-0201、FG-3019、ペルツズマブ、DCVax-Direct、セリネクサー、グルホスフアミド、ビルリジン、イットリウム(90Y)クリバツズマブテトラキセタン、ブリブジン、ニモツズマブ、アルゲンパンツセル-L、テガフール+ギメラシル+オテラシルカリウム+ホリナートカルシウム、オラパリブ、イブルチニブ、ピラルビシン、Rh-Apo2L、テルトモチド、テガフール+ギメラシル+オテラシルカリウム、テガフール+ギメラシル+オテラシルカリウム、マシチニブ、Rexin-G、マイトマイシン、エルロチニブ、アドリアマイシン、デキサメタゾン、ビンクリスチン、シクロホスファミド、フルオロウラシル、トポテカン、タキソール、インターフェロン、白金誘導体、タキサン、パクリタキセル、ビンカアルカロイド、ビンブラスチン、アントラサイクリン、ドキソルビシン、エピポドフィロトキシン、エトポシド、シスプラチン、ラパマイシン、メトトレキサート、アクチノマイシンD、ドラスタチン10、コルヒチン、エメチン、トリメトレキサート、メトプリン、シクロスポリン、ダウノルビシン、テニポシド、アムホテリシン、アルキル化剤、クロラムブシル、5-フルオロウラシル、カンプトテシン、シスプラチン、メトロニダゾール、Gleevec、Avastin、Vectibix、アバレリックス、アルデスロイキン、アレムツズマブ、アリトレチノイン、アロプリノール、アルトレタミン、アミホスチン、アナストロゾール、三酸化ヒ素、アスパラギナーゼ、アザシチジン、AZD9291、BCG Live、ベバクジマブ、フルオロウラシル、ベキサロテン、ブレオマイシン、ボルテゾミブ、ブスルファン、カルステロン、カペシタビン、カンプトテシン、カルボプラチン、カルムスチン、セレコキシブ、セツキシマブ、クロラムブシル、クラドリビン、クロファラビン、シクロホスファミド、シタラビン、ダクチノマイシン、ダルベポエチンアルファ、ダウノルビシン、デニロイキン、デクスラゾキサン、ドセタキセル、ドキソルビシン(中性)、ドキソルビシン塩酸塩、ドロモスタノロンプロピオン酸塩、エピルビシン、エポエチンアルファ、エストラムスチン、リン酸エトポシド、エトポシド、エキセメスタン、フィルグラスチム、フロクスリジンフルダラビン、フルベストラント、ゲフィチニブ、ゲムシタビン、ゲムツズマブ、ゴセレリン酢酸塩、ヒストレリン酢酸塩、ヒドロキシ尿素、イブリツモマブ、イダルビシン、イホスファミド、イマチニブメシル酸塩、インターフェロンアルファ-2a、インターフェロンアルファ-2b、イリノテカン、レナリドミド、レトロゾール、ロイコボリン、ロイプロリド酢酸塩、レバミソール、ロムスチン、酢酸メゲストロール、メルファラン、メルカプトプリン、6-MP、メスナ、メトトレキサート、メトキサレン、マイトマイシンC、ミトタン、ミトキサントロン、ナンドロロン、ネララビン、ノフェツモマブ、オプレルベキン、オキサリプラチン、パクリタキセル、パリフェルミン、パミドロネート、ペガデマーゼ、ペガスパルガーゼ、ペグフィルグラスチム、ペメトレキセド二ナトリウム、ペントスタチン、ピポブロマン、プリカマイシン、ポルフィマーナトリウム、プロカルバジン、キナクリン、ラスブリカーゼ、リツキシマブ、ロシレチニブ、サルグラモスチム、ソラフェニブ、ストレプトゾシン、スニチニブマレイン酸塩、タルク、タモキシフェン、テモゾロミド、テニポシド、VM-26、テストラクトン、チオグアニン、6-TG、チオテパ、トポテカン、トレミフェン、トシツモマブ、トラスツズマブ、トレチノイン、ATRA、ウラシルマスタード、バルルビシン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビノレルビン、ゾレドロネート、ゾレドロン酸、ペンブロリズマブ、ニボルマブ、IBI-308、mDX-400、BGB-108、MEDI-0680、SHR-1210、PF-06801591、PDR-001、GB-226、STI-1110、デュルバルマブ、アテゾリズマブ、アベルマブ、BMS-936559、ALN-PDL、TSR-042、KD-033、CA-170、STI-1014、FOLFIRINOX、およびKY-1003のうちの1つまたは複数から選択される。一実施形態において、1つまたは複数の追加の治療用化合物は、FOLFIRINOXである。一実施形態において、1つまたは複数の追加の治療用化合物は、ゲムシタビンおよびパクリタキセルである。一実施形態において、1つまたは複数の追加の治療用化合物は、ゲムシタビンおよびnab-パクリタキセルである。
【0035】
[0019]一実施形態は、患者の腺癌を制御する方法であって、それを必要とする患者に有効量の式I:
【0036】
【化11】
【0037】
の化合物またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む方法を含む。一実施形態において、Rは、ハロゲンまたはC1~6アルキルであり、Rは、水素、ハロゲン、C1~6アルキル、C1~6アルコキシ、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、または-CNであり、Rは、水素、ハロゲン、またはC1~6アルキルであり、Rは、水素、ハロゲン、またはC1~6アルキルであり、各Rは、独立して、C1~6アルキル、-OH、または-NHであり、nは、0、1、2、または3であり、A、A、およびAの各々は、-CH-または-N-であり、ここでA、A、またはAのうちの少なくとも1つは-N-である。一実施形態において、Rはハロゲンまたはメチルであり、RはC1~3ハロアルキルであり、RはハロゲンまたはC1~3アルキルであり、Rは水素であり、nは0であり、Aは-CH-または-N-であり、Aは-CH-であり、Aは-N-である。一実施形態において、化合物は、下記:
【0038】
【化12】
【0039】
またはその薬学的に許容される塩をから選択される。一実施態様において、化合物は、下記:
【0040】
【化13】
【0041】
またはその薬学的に許容される塩である。一実施形態において、腺癌は膵臓腺癌である。一実施形態において、患者は完全な応答を達成する。一実施形態において、患者は部分的な応答を達成する。一実施形態において、患者は安定した疾患を達成する。一実施形態において、患者は緩徐進行性の疾患を達成する。一実施形態において、患者は臨床的な利益を達成する。一実施形態において、臨床的な利益は、腫瘍サイズの減少、腫瘍増殖の抑制もしくは減少、進行する時間の遅延、新たな腫瘍または病変なし、新たな腫瘍形成の減少、生存期間または無増悪生存期間の増加、転移なし、治療選択肢の増加、外科手術から再発までの期間の遅延、黄疸の低減、肝臓への拡散の抑制、疼痛の低減、食欲の改善、消化の改善、胆嚢サイズの低減、および血栓発生率の低減のうちの1つまたは複数である。一実施形態において、式Iの化合物は、経口投与用の医薬組成物として提供される。一実施形態において、化合物は1日1回投与される。一実施形態において、化合物は1日2回投与される。一実施形態において、有効量は50mg~300mgである。一実施形態において、有効量は150mgである。一実施形態において、本方法は、患者に1つまたは複数の追加の治療用化合物を投与することを更に含む。一実施形態において、1つまたは複数の追加の治療用化合物は、Btkチロシンキナーゼ阻害剤、Erbb2チロシンキナーゼ受容体阻害剤、Erbb4チロシンキナーゼ受容体阻害剤、mTOR阻害剤、チミジル酸シンターゼ阻害剤、EGFRチロシンキナーゼ受容体阻害剤、上皮増殖因子アンタゴニスト、Fynチロシンキナーゼ阻害剤、kitチロシンキナーゼ阻害剤、Lynチロシンキナーゼ阻害剤、NK細胞受容体モジュレーター、PDGF受容体アンタゴニスト、PARP阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ1阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ2阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ3阻害剤、ガラクトシルトランスフェラーゼモジュレーター、ジヒドロピリミジンデヒドロゲナーゼ阻害剤、オロチン酸ホスホリボシルトランスフェラーゼ阻害剤、テロメラーゼモジュレーター、ムチン1阻害剤、ムチン阻害剤、セレクチンアゴニスト、TNF関連アポトーシス誘導リガンドモジュレーター、IL17遺伝子刺激剤、インターロイキン17Eリガンド、ニューロキニン受容体アゴニスト、サイクリンG1阻害剤、チェックポイント阻害剤、PD-1阻害剤、PD-L1阻害剤、CTLA4阻害剤、トポイソメラーゼI阻害剤、Alk-5プロテインキナーゼ阻害剤、結合組織増殖因子リガンド阻害剤、ノッチ-2受容体アンタゴニスト、ノッチ-3受容体アンタゴニスト、ヒアルロニダーゼ刺激剤、MEK-1プロテインキナーゼ阻害剤、MEK-2プロテインキナーゼ阻害剤、GM-CSF受容体モジュレーター、TNFアルファリガンドモジュレーター、メソテリンモジュレーター、アスパラギナーゼ刺激剤、カスパーゼ-3刺激剤、カスパーゼ-9刺激剤、PKN3遺伝子阻害剤、ヘッジホッグタンパク質阻害剤、スムーズンド受容体アンタゴニスト、AKT1遺伝子阻害剤、DHFR阻害剤、チミジンキナーゼ刺激剤、CD29モジュレーター、フィブロネクチンモジュレーター、インターロイキン-2リガンド、セリンプロテアー阻害剤、D40LG遺伝子刺激剤、TNFSF9遺伝子刺激剤、2-オキソグルタル酸デヒドロゲナーゼ阻害剤、TGF-ベータII型受容体アンタゴニスト、Erbb3チロシンキナーゼ受容体阻害剤、コレシストキニンCCK2受容体アンタゴニスト、Wilms腫瘍タンパク質モジュレーター、Ras GTPアーゼモジュレーター、ヒストンデアセチラーゼ阻害剤、サイクリン依存性キナーゼ4阻害剤Aモジュレーター、エストロゲン受容体ベータモジュレーター、4-1BB阻害剤、4-1BBL阻害剤、PD-L2阻害剤、B7-H3阻害剤、B7-H4阻害剤、BTLA阻害剤、HVEM阻害剤、TIM3阻害剤、GAL9阻害剤、LAG3阻害剤、VISTA阻害剤、KIR阻害剤、2B4阻害剤、CD160阻害剤、およびCD66eモジュレーターのうちの1つまたは複数から選択される。一実施形態において、1つまたは複数の追加の治療用化合物は、バビツキシマブ、IMM-101、CAP1-6D、Rexin-G、ゲニステイン、CVac、MM-D37K、PCI-27483、TG-01、モセチノスタット、LOAd-703、CPI-613、アパモスタット、CRS-207、NovaCaps、トラメチニブ、Atu-027、ソニデギブ、GRASPA、トラベデルセン、ナストラゼピド、Vaccell、オレゴボマブ、イスチラツマブ、レファメチニブ、レゴラフェニブ、ラパチニブ、セルメチニブ、ルカパリブ、ペラレオレプ、タレクスツマブ、PEG化ヒアルロニダーゼ、バルリチニブ、アグラチマゲンベサデノベク、GBS-01、GI-4000、WF-10、ガルニセルチブ、アファチニブ、RX-0201、FG-3019、ペルツズマブ、DCVax-Direct、セリネクサー、グルホスフアミド、ビルリジン、イットリウム(90Y)クリバツズマブテトラキセタン、ブリブジン、ニモツズマブ、アルゲンパンツセル-L、テガフール+ギメラシル+オテラシルカリウム+ホリナートカルシウム、オラパリブ、イブルチニブ、ピラルビシン、Rh-Apo2L、テルトモチド、テガフール+ギメラシル+オテラシルカリウム、テガフール+ギメラシル+オテラシルカリウム、マシチニブ、Rexin-G、マイトマイシン、エルロチニブ、アドリアマイシン、デキサメタゾン、ビンクリスチン、シクロホスファミド、フルオロウラシル、トポテカン、タキソール、インターフェロン、白金誘導体、タキサン、パクリタキセル、ビンカアルカロイド、ビンブラスチン、アントラサイクリン、ドキソルビシン、エピポドフィロトキシン、エトポシド、シスプラチン、ラパマイシン、メトトレキサート、アクチノマイシンD、ドラスタチン10、コルヒチン、エメチン、トリメトレキサート、メトプリン、シクロスポリン、ダウノルビシン、テニポシド、アムホテリシン、アルキル化剤、クロラムブシル、5-フルオロウラシル、カンプトテシン、シスプラチン、メトロニダゾール、Gleevec、Avastin、Vectibix、アバレリックス、アルデスロイキン、アレムツズマブ、アリトレチノイン、アロプリノール、アルトレタミン、アミホスチン、アナストロゾール、三酸化ヒ素、アスパラギナーゼ、アザシチジン、AZD9291、BCG Live、ベバクジマブ、フルオロウラシル、ベキサロテン、ブレオマイシン、ボルテゾミブ、ブスルファン、カルステロン、カペシタビン、カンプトテシン、カルボプラチン、カルムスチン、セレコキシブ、セツキシマブ、クロラムブシル、クラドリビン、クロファラビン、シクロホスファミド、シタラビン、ダクチノマイシン、ダルベポエチンアルファ、ダウノルビシン、デニロイキン、デクスラゾキサン、ドセタキセル、ドキソルビシン(中性)、ドキソルビシン塩酸塩、ドロモスタノロンプロピオン酸塩、エピルビシン、エポエチンアルファ、エストラムスチン、リン酸エトポシド、エトポシド、エキセメスタン、フィルグラスチム、フロクスリジンフルダラビン、フルベストラント、ゲフィチニブ、ゲムシタビン、ゲムツズマブ、ゴセレリン酢酸塩、ヒストレリン酢酸塩、ヒドロキシ尿素、イブリツモマブ、イダルビシン、イホスファミド、イマチニブメシル酸塩、インターフェロンアルファ-2a、インターフェロンアルファ-2b、イリノテカン、レナリドミド、レトロゾール、ロイコボリン、ロイプロリド酢酸塩、レバミソール、ロムスチン、酢酸メゲストロール、メルファラン、メルカプトプリン、6-MP、メスナ、メトトレキサート、メトキサレン、マイトマイシンC、ミトタン、ミトキサントロン、ナンドロロン、ネララビン、ノフェツモマブ、オプレルベキン、オキサリプラチン、パクリタキセル、パリフェルミン、パミドロネート、ペガデマーゼ、ペガスパルガーゼ、ペグフィルグラスチム、ペメトレキセド二ナトリウム、ペントスタチン、ピポブロマン、プリカマイシン、ポルフィマーナトリウム、プロカルバジン、キナクリン、ラスブリカーゼ、リツキシマブ、ロシレチニブ、サルグラモスチム、ソラフェニブ、ストレプトゾシン、スニチニブマレイン酸塩、タルク、タモキシフェン、テモゾロミド、テニポシド、VM-26、テストラクトン、チオグアニン、6-TG、チオテパ、トポテカン、トレミフェン、トシツモマブ、トラスツズマブ、トレチノイン、ATRA、ウラシルマスタード、バルルビシン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビノレルビン、ゾレドロネート、ゾレドロン酸、ペンブロリズマブ、ニボルマブ、IBI-308、mDX-400、BGB-108、MEDI-0680、SHR-1210、PF-06801591、PDR-001、GB-226、STI-1110、デュルバルマブ、アテゾリズマブ、アベルマブ、BMS-936559、ALN-PDL、TSR-042、KD-033、CA-170、STI-1014、FOLFIRINOX、およびKY-1003のうちの1つまたは複数から選択される。一実施形態において、1つまたは複数の追加の治療用化合物は、FOLFIRINOXである。一実施形態において、1つまたは複数の追加の治療用化合物は、ゲムシタビンおよびパクリタキセルである。一実施形態において、1つまたは複数の追加の治療用化合物は、ゲムシタビンおよびnab-パクリタキセルである。
【発明を実施するための形態】
【0042】
[0020]本開示は、患者の膵がんを治療する方法であって、本明細書に記載されている化合物および医薬組合せを投与することによる方法を対象とする。癌遺伝子の過剰発現を制限する、腫瘍抑制遺伝子を活性化する、またはシグナル伝達タンパク質を調節する方法であって、それを必要とする患者に有効量の本明細書に記載されているいずれかの化合物または医薬組合せを投与することを含む方法も記載される。したがって、本開示は、哺乳動物のCCR2、例えば、ヒトのCCR2タンパク質の少なくとも1つの機能または特徴を調節する化合物を記載する。
略語および定義
[0021]以下の定義は、定義される用語を明確にすることが意図され、制限することを意図していない。本明細書において使用される特定の用語が特定的に定義されていない場合、そのような用語が不明確であると考慮されるべきではない。むしろ、用語は、当業者に許容される意味の範囲内で使用される。
【0043】
[0022]「アルキル」は、それ自体または別の置換基の一部として、指定された炭素原子の数を有する(すなわち、C1~8は、1~8個の炭素原子を意味する)、直鎖状、環状、もしくは分枝状、またはこれらの組み合わせであり得る炭化水素基を指す。アルキル基の例には、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、t-ブチル、イソブチル、sec-ブチル、シクロヘキシル、シクロペンチル、(シクロヘキシル)メチル、シクロプロピルメチル、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、ビシクロ[2.2.2]オクタンなどが含まれる。
【0044】
[0023]「アルコキシ」は、-O-アルキルを指す。アルコキシ基の例には、メトキシ、エトキシ、n-プロポキシなどが含まれる。
[0024]「臨床的な利益」は、がんを治療する医師および/または臨床医により使用されるある語句を指す。この用語は療法の際に患者が遭遇した、あらゆる認識または感知される利益を包含する。本明細書において使用されるとき、この用語は、臨床的な利益が、腫瘍サイズの減少、腫瘍増殖の抑制もしくは減少、進行する時間の遅延、新たな腫瘍もしくは病変なし、新たな腫瘍形成の減少、生存期間もしくは無増悪生存期間の増加、転移なし、治療選択肢の増加、外科手術から再発までの期間の遅延、黄疸の低減、肝臓への拡散の抑制、疼痛の低減、食欲の改善、消化の改善、胆嚢サイズの低減、および血栓発生率の低減のうちの1つまたは複数である、1つあるいは複数を含むが、これらに限定されない。
【0045】
[0025]「完全な応答」は、非浸潤性または浸潤性がんの完全な消滅をもたらす応答を指す。
[0026]「FOLFIRINOX」は、進行性膵がんを治療する化学療法レジメンを指す。これは、以下の4つの薬物から構成される。
a)FOL - フルオロウラシルの副作用を調節/増強/低減するビタミンB誘導体であるフォリン酸(ロイコボリン)、
b)F - DNA分子に組み込まれてDNA合成を停止させる、ピリミジン類縁体および代謝拮抗物質であるフルオロウラシル(5-FU)、
c)IRIN - DNAが解けて複製するのを防止するトポイソメラーゼ阻害剤である、イリノテカン(Camptosar)、ならびに
d)OX - DNA修復および/またはDNA合成を阻害する、白金に基づいた抗悪性腫瘍剤である、オキサリプラチン(Eloxatin)。
【0046】
[0027]「ハロ」または「ハロゲン」は、それ自体または置換基の一部として、塩素、臭素、ヨウ素、またはフッ素原子を指す。
[0028]「ハロアルキル」は、置換アルキル基として、モノハロアルキルまたはポリハロアルキル基を指し、最も典型的には、1~3個のハロゲン原子で置換されている。例には、1-クロロエチル、3-ブロモプロピル、トリフルオロメチルなどが含まれる。
【0047】
[0029]「ヘテロ原子」には、酸素(O)、窒素(N)、硫黄(S)、およびケイ素(Si)が含まれることが意図される。
[0030]「部分的な応答」は、ベースライン、すなわち化合物の投与前と比較して、腫瘍サイズに少なくとも30%の低減をもたらす応答を指す。
【0048】
[0031]「薬学的に許容される」担体、希釈剤、または賦形剤は、製剤中の他の成分と適合し、その受容者に有害ではない担体、希釈剤、または賦形剤である。
[0032]「薬学的に許容される塩」は、哺乳動物などの患者への投与に許容される塩(例えば、所定の投与量レジメンにおいて哺乳動物に許容される安全性を有する塩)を指す。そのような塩は、本明細書に記載されている化合物に見出される特定の置換基に応じて、薬学的に許容される無機または有機塩基から、および薬学的に許容される無機または有機酸から誘導され得る。本開示の化合物が比較的酸性の官能基を含有する場合、塩基付加塩は、そのような化合物の中性形態を十分な量の所望の塩基と、未希釈で(neat)、または適切な不活性溶媒中において接触させることによって得ることができる。薬学的に許容される無機塩基から誘導される塩には、アルミニウム、アンモニウム、カルシウム、銅、第二鉄、第一鉄、リチウム、マグネシウム、マンガン、第一マンガン、カリウム、ナトリウム、亜鉛などの塩が含まれる。薬学的に許容される有機塩基から誘導される塩には、アルギニン、ベタイン、カフェイン、コリン、N,N’-ジベンジルエチレンジアミン、ジエチルアミン、2-ジエチルアミノエタノール、2-ジメチルアミノエタノール、エタノールアミン、エチレンジアミン、N-エチルモルホリン、N-エチルピペリジン、グルカミン、グルコサミン、ヒスチジン、ヒドラバミン、イソプロピルアミン、リシン、メチルグルカミン、モルホリン、ピペラジン、ピペリジン、ポリアミン樹脂、プロカイン、プリン、テオブロミン、トリエチルアミン、トリメチルアミン、トリプロピルアミン、トロメタミンなど、置換アミン、環状アミン、天然に生じるアミンなどを含む第一級、第二級、第三級、および第四級アミンの塩が含まれる。本開示の化合物が比較的塩基性の官能基を含有する場合、酸付加塩は、そのような化合物の中性形態を十分な量の所望の酸と、未希釈で、または適切な不活性溶媒中において接触させることによって得ることができる。薬学的に許容される酸から誘導される塩には、酢酸、アスコルビン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、カンホスルホン酸、クエン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グルコン酸、グルコロン酸、グルタミン酸、馬尿酸、臭化水素酸、塩酸、イセチオン酸、乳酸、ラクトビオン酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、粘液酸、ナフタレンスルホン酸、ニコチン酸、硝酸、パモ酸、パントテン酸、リン酸、コハク酸、硫酸、酒石酸、p-トルエンスルホン酸の塩などが含まれる。
【0049】
[0033]アルギン酸塩などのアミノ酸の塩、およびグルコン酸塩またはガラクツロン酸塩などの有機酸の塩も含まれる(例えば、Berge,S.M.ら、 「Pharmaceutical Salts」、J.Pharmaceutical Science、1977、66:1~19ページを参照すること)。本開示のある特定の化合物は、塩基性と酸性の両方の官能基を含有し、化合物が塩基または酸のいずれかの付加塩に変換されることを可能にする。
【0050】
[0034]化合物の中性形態は、塩を塩基または酸と接触させ、親化合物を従来の様式で単離することによって再生され得る。化合物の親形態は、極性溶媒中の溶解度など、ある特定の物理的特性が様々な塩形態と異なるが、それ以外では、塩は化合物の親形態と本開示の目的において同等である。
【0051】
[0035]「進行性疾患」は、治療を開始してから腫瘍のサイズまたは腫瘍の拡散に少なくとも20%の進展があることを指す。
[0036]「その塩」は、酸の水素が金属カチオンもしくは有機カチオンなどのカチオンで置き換えられたときに形成される化合物、または対イオンでプロトン化された塩基から形成される化合物のいずれかを指す。好ましくは、塩は薬学的に許容される塩であるが、このことは、患者に投与されることが意図されない中間体化合物の塩には要求されない。
【0052】
[0037]塩形態に加えて、本開示は、プロドラッグ形態の化合物を提供する。本明細書に記載されている化合物のプロドラッグは、生理学的条件下で容易に化学変化を受けて、本開示の化合物を提供する化合物である。加えて、プロドラッグは、ex vivo環境において化学的または生化学的な方法によって本開示の化合物に変換され得る。例えば、プロドラッグは、適切な酵素または化学試薬を有する経皮パッチレザバーに配置されると、本開示の化合物にゆっくりと変換され得る。
【0053】
[0038]「安定した疾患」は、範囲または重症度が増加もしなければ、減少もしない、がんを指す。
[0039]「治療有効量」は、治療の必要な患者に投与されたとき、治療をもたらすのに十分な量を指す。
【0054】
[0040]「治療すること」または「治療」には、本明細書において使用されるとき、哺乳動物(特に、ヒトまたは愛玩動物)などの患者において、疾患または医学的状態(例えば、ウイルス、細菌、もしくは真菌の感染、または他の感染性疾患、ならびに自己免疫性または炎症性の状態)を治療すること、または治療を指し、患者において疾患または医学的状態を改善すること、すなわち、疾患もしくは医学的状態を排除すること、または退行させること、患者において疾患または医学的状態を抑制すること、すなわち、疾患または医学的状態の発症を緩徐または停止すること、あるいは、患者において疾患または医学的状態の症状を緩和することが含まれる。
【0055】
[0041]本発明のある特定の化合物は、水和形態を含む溶媒和形態と同様に、非溶媒和形態として存在していてよい。一般に、溶媒和形態と非溶媒和形態は、両方とも、本開示の範囲内に包含されることが意図される。本開示のある特定の化合物は、多重結晶質または非晶質の形態(すなわち、多形体)で存在していてもよい。一般に、全ての物理的形態は、本開示により考慮される使用において同等であり、本開示の範囲内であることが意図される。
【0056】
[0042]本開示のある特定の化合物は、互変異性形態で存在していてよく、化合物のそのような互変異性形態は全て本開示の範囲内であることが、当業者に理解される。本開示のある特定の化合物は、不斉炭素原子(光学的中心)または二重結合を有し、ラセミ化合物、ジアステレオマー、幾何異性体、および個別の異性体(例えば、別個の鏡像異性体)は、全て本開示の範囲内に包含されることが意図される。また本開示の化合物は、そのような化合物を構成する1個または複数の原子に対して非天然の割合で原子同位体を含有してもよい。同位体の非天然の割合とは、天然に見出される量から、当該原子100%からなる量までの範囲と定義され得る。例えば化合物は、例えば、トリチウム(H)、ヨウ素125(125I)、もしくは炭素14(14C)などの放射性同位体、または重水素(H)もしくは炭素13(13C)などの非放射性同位体を組み込むことができる。そのような同位体の変異は、本出願内の他の箇所に記載されたものに追加的な有用性を提供することができる。例えば、本発明の化合物の同位体変異体には、診断用および/もしくは画像用試薬、または細胞傷害性/放射線傷害性治療剤が含まれるが、これらに限定されない追加の有用性を見出すことができる。加えて、本発明の化合物の同位体変異体は、薬物動態および薬力学特性を変更することができ、このことは、治療の際に安全性、耐容性、または有効性を増強させることに寄与することができる。本発明の化合物の全ての同位体の変異は、放射性であっても、なくても、本開示の範囲内に包含されることが意図される。
CCR2活性を調節する化合物
[0043]本開示は、CCR2活性を調節する化合物を提供する。ケモカイン受容体は、ケモカインなどの細胞外リガンドと相互作用する膜内在性タンパク質であり、リガンドに対する細胞応答、例えば、走化性、細胞内カルシウムイオン濃度の増加などを媒介する。したがって、ケモカイン受容体機能の調節、例えば、ケモカイン受容体リガンド相互作用の干渉は、ケモカイン受容体媒介応答を調節し、ケモカイン受容体媒介状態または疾患を治療または予防する。ケモカイン受容体機能の調節には、機能の誘導と阻害の両方が含まれる。達成される調節の種類は、化合物の特性、すなわち、アンタゴニスト、または完全、部分的、もしくは逆アゴニストに応じて決まる。
【0057】
[0044]いかなる特定の理論に束縛されるものではないが、本明細書において提供される化合物は、ケモカイン受容体と1つまたは複数の対応するリガンドとの間の相互作用に干渉すると考えられる。特に、本化合物は、CCR2と、MCP-1などのCCR2リガンドとの間の相互作用に干渉すると考えられる。本開示において考慮される化合物には、本明細書において提供されている例示的な化合物およびそれらの塩が含まれるが、これらに限定されない。
【0058】
[0045]本開示の化合物は、ケモカイン受容体機能を特異的に調節または阻害することによって、不適切なT細胞輸送に干渉すると考えられる。本開示において考慮される化合物には、本明細書において提供されている例示的な化合物およびそれらの塩が含まれるが、これらに限定されない。
化合物
[0046]本開示の一実施形態は、式Iの化合物またはその塩を含み、
【0059】
【化14】
【0060】
[0047]Rは、ハロゲンまたはC1~6アルキルであり、
[0048]Rは、水素、ハロゲン、C1~6アルキル、C1~6アルコキシ、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、または-CNを含む群から選択され、
[0049]Rは、水素、ハロゲン、またはC1~6アルキルを含む群から選択され、
[0050]Rは、存在する場合、水素、ハロゲン、またはC1~6アルキルを含む群から選択され、
[0051]各Rは、存在する場合、C1~6アルキル、-OH、または-NHを含む群から独立して選択され、
[0052]nは、0、1、2、または3であり、
[0053]A、A、およびAの各々は、-CH-または-N-であり、ここでA、A、およびAのうちの少なくとも1つは-N-である。
【0061】
[0054]本明細書に記載されているいずれかの組成物が、すなわち、A、A、およびAにおいて任意の原子を窒素と定義する限り、当業者は、窒素原子がその芳香族性を維持することを理解するべきである。本開示において、そうではないと解釈されるべきものは存在しない。
【0062】
[0055]一実施形態において、Rはハロゲンまたはメチルであり、RはハロゲンまたはC1~6ハロアルキルであり、RはハロゲンまたはC1~6アルキルであり、Rは水素であり、nは0であり、Aは-CH-または-Nであり、Aは-CHであり、Aは-N-である。一実施形態において、Rはハロゲンまたはメチルであり、RはC1~3ハロアルキルであり、RはハロゲンまたはC1~3アルキルであり、Rは水素であり、nは0であり、Aは-CH-または-N-であり、Aは-CH-であり、Aは-N-である。一実施態様において、化合物は、以下の式またはその塩から選択される。
【0063】
【化15】
【0064】
[0056]別の実施形態において、化合物は、式Ibの化合物、またはその塩である。
【0065】
【化16】
【0066】
組成物
[0057]薬学的に許容される組成物は、ヒトおよび他の動物に経口的、直腸内、非経口的、大槽内、膣内、腹腔内、局所的(散剤、軟膏剤、または点滴による)、口腔または鼻腔噴霧剤として頬側などに投与され得る。
【0067】
[0058]経口投与用の液体剤形には、薬学的に許容されるエマルジョン、マイクロエマルション剤、液剤、懸濁剤、シロップ剤、およびエリキシル剤が含まれるが、これらに限定されない。活性化合物に加えて、液体剤形は、例えば水または他の溶媒などの当該技術において一般的に使用される不活性希釈剤、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ジメチルホルムアミド、油(特に、綿実油、落花生油、トウモロコシ油、胚芽油、オリーブ油、ヒマシ油、およびゴマ油)、グリセロール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ポリエチレングリコール、およびソルビタンの脂肪酸エステルなどの可溶化剤および乳化剤、ならびにこれらの混合物を含有することができる。不活性希釈剤の他に、経口組成物には、湿潤剤、乳化および懸濁化剤、甘味料、香味料、および芳香剤などの補助剤も含まれ得る。
【0068】
[0059]注射用調製物、例えば、滅菌注射用水性または油性懸濁剤は、適切な分散剤または湿潤剤、および懸濁化剤を使用する公知の技能に従って製剤化され得る。滅菌注射用調製物は、また、例えば1,3-ブタンジオール中の液剤など、非毒性の非経口的に許容される希釈剤または溶媒中の滅菌注射用液剤、懸濁剤、またはエマルジョンであってもよい。許容されるビヒクルおよび溶媒のうちで用いることができるものは、水、リンゲル液、U.S.P.、および塩化ナトリウム等張液である。加えて、滅菌の不揮発性油が溶媒または懸濁化媒体として慣用的に用いられる。このために、合成モノ-またはジグリセリドを含む任意の無刺激不揮発性油を用いることができる。加えて、オレイン酸などの脂肪酸を注射用生成物に組み込むことができる。注射用製剤は、例えば、細菌保持フィルターでの濾過によって、あるいは使用前に滅菌水または他の滅菌注射用媒体中に溶解または分散され得る滅菌固体組成物の形態で滅菌剤を組み込むことによって、滅菌され得る。
【0069】
[0060]本開示の化合物の効果を持続させるため、皮下または筋肉内注射による化合物の吸収を遅くすることが、多くの場合に望ましい。このことは、水溶性が不十分な結晶質または非晶質材料の液体懸濁剤の使用によって達成され得る。本化合物の吸収速度は、溶解速度によって決まり、次に結晶のサイズおよび結晶形態によって左右され得る。あるいは、非経口投与された化合物形態の遅延吸収は、化合物を油ビヒクルに溶解または懸濁することによって達成される。注射用デポー形態は、ポリラクチド-ポリグリコリドなどの生分解性ポリマーで化合物のマイクロエンカプセル(microencapsule)マトリックスを形成することによって作製される。ポリマーに対する化合物の比、および用いられる特定のポリマーの性質に応じて、化合物放出速度を制御することができる。他の生分解性ポリマーの例には、ポリ(オルトエステル)およびポリ(無水物)が含まれる。デポー注射用製剤は、化合物を、身体組織に適合するリポソームまたはマイクロエマルションに閉じ込めることによっても調製される。
【0070】
[0061]直腸内または膣内投与用の組成物は、好ましくは坐剤であり、これは本開示の化合物を、周囲温度で固体であるが、体温で液体となり、その結果、直腸内または膣腔内で融解して活性化合物を放出するカカオ脂、ポリエチレングリコール、または坐剤ワックスなどの適切な非刺激性賦形剤または担体と混合することによって調製され得る。
【0071】
[0062]経口投与用の固形剤形には、カプセル剤、錠剤、丸剤、散剤、および顆粒剤が含まれる。そのような固形剤形では、活性化合物は、クエン酸ナトリウムもしくはリン酸二カルシウムなどの不活性な薬学的に許容される賦形剤または担体、ならびに/あるいは(a)デンプン、ラクトース、スクロース、グルコース、マンニトール、およびケイ酸などの充填剤もしくは増量剤、(b)例えば、カルボキシメチルセルロース、アルギネート、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、スクロース、およびアカシアなどの結合剤、(c)グリセロールなどの保湿剤、(d)寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモまたはタピオカデンプン、アルギン酸、ある特定のケイ酸塩、および炭酸ナトリウムなどの崩壊剤、(e)パラフィンなどの溶解遅延剤(solution retarding agent)、(f)第四級アンモニウム化合物などの吸収促進剤、(g)例えば、セチルアルコールおよびグリセロールモノステアレートなどの湿潤剤、(h)カオリンおよびベントナイト粘土などの吸収剤、ならびに(i)タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固体ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウムなどの滑沢剤、およびこれらの混合物の少なくとも1つと混合される。カプセル剤、錠剤、および丸剤の場合では、剤形は緩衝剤を含むこともできる。
【0072】
[0063]類似した種類の固体組成物を、ラクトースまたは乳糖、ならびに高分子量ポリエチレングリコールなどのような、そうした賦形剤を使用して、軟および硬充填ゼラチンカプセルに充填剤として用いることもできる。錠剤、糖衣錠、カプセル剤、丸剤、および顆粒剤の固形剤形は、腸溶性コーティングおよび医薬製剤技術において周知の他のコーティングなどのコーティング、ならびにシェルを用いて調製され得る。これらは、任意選択で乳白剤を含有してもよく、活性成分(単数または複数種類)のみを、または、腸管のある特定の部分に優先的に、任意選択で遅延的様式に放出する組成物でもあり得る。使用することができる包埋組成物の例には、ポリマー物質およびワックスが含まれる。類似した種類の固体組成物を、ラクトースまたは乳糖、ならびに高分子量ポリエチレン(polethylene)グリコールなどの賦形剤を使用して、軟および硬充填ゼラチンカプセルに充填剤として用いることもできる。
【0073】
[0064]本開示の化合物またはその薬学的に許容される塩は、ナノテクノロジーを使用して製剤化され得る。ナノ粒子は、表面対質量比が他の粒子のものより大きいこと、量子的性質、ならびに他の化合物を吸着および搬送する能力などのそれらの独自の特徴に基づいて、医療目的において魅力的である。ナノ粒子は、0.1μmまたは100nmを下回る寸法を有してもよい。あるいは医薬組成物は、十分な量の薬物を粒子上に負荷するために、必要であれば比較的大きな(サイズが>100nmの)ナノ粒子を含んでもよい。加えて、薬物送達のために、加工粒子を担体として使用できるだけでなく、薬物それ自体をナノスケールで製剤化し、それ自体を担体として機能させることもできる。加工ナノ粒子の組成物は、様々であり得る。原材料は、リン脂質、脂質、乳酸、デキストラン、キトサンなどの生体由来のもの、または様々なポリマー、炭素、ケイ素、および金属などのより化学的な特徴を有するものであり得る。とりわけポリマー由来の加工ナノ粒子の分野では、化学組成物にとって非常に広範囲の可能性がある。例えば、Martinsら、Nanoparticle Drug Delivery Systems:Recent Patents and Applications in Nanomedicine、Recent Patents on Nanomedicine、2013、3(2)、1~14ページを参照すること。
【0074】
[0065]本開示の化合物またはその薬学的に許容される塩は、上記に示された1つまたは複数の賦形剤によりマイクロカプセル化形態であってもよい。錠剤、糖衣錠、カプセル剤、丸剤、および顆粒剤の固形剤形は、腸溶性コーティング、放出制御コーティング、および医薬製剤技術において周知の他のコーティングなどのコーティング、ならびにシェルを用いて調製され得る。そのような固形剤形において、活性化合物は、スクロース、ラクトース、またはデンプンなどの少なくとも1つの不活性希釈剤と混合され得る。そのような剤形は、慣行的に、不活性希釈剤以外の追加の物質、例えば、錠剤成形滑沢剤、ならびにステアリン酸マグネシウムおよび微晶質セルロースなどの他の錠剤成形助剤を含むこともできる。カプセル剤、錠剤、および丸剤の場合では、剤形は緩衝剤を含むこともできる。これらは、任意選択で乳白剤を含有してもよく、活性成分(単数または複数種類)のみを、または、腸管のある特定の部分に優先的に、任意選択で遅延的様式に放出する組成物でもあり得る。使用することができる包埋組成物の例には、ポリマー物質およびワックスが含まれる。
【0075】
[0066]本開示の化合物の局所または経皮投与用の剤形には、軟膏剤、ペースト剤、クリーム剤、ローション剤、ゲル剤、散剤、液剤、噴霧剤、吸入剤、またはパッチ剤が含まれる。活性構成成分は、薬学的に許容される担体、および必要に応じて任意の必要とされる防腐剤または緩衝剤と滅菌条件下で混合される。眼科製剤、点耳薬、および点眼薬も、本開示の範囲内であると考慮される。加えて、本開示は、経皮パッチ剤の使用を考慮しており、これは、化合物の制御送達を身体にもたらす追加的な利点を有する。そのような剤形は、化合物を適切な媒体に溶解または分散することによって調製される。吸収増強剤を使用して、皮膚にわたって化合物の流動を増加させることもできる。速度は、速度制御膜を提供することによって、または化合物をポリマーマトリックスもしくはゲルに分散することによって、制御され得る。
治療方法
[0067]本開示の一実施形態は、患者の膵がん治療する方法であって、それを必要とする患者に有効量の本明細書に記載されているいずれかの化合物を投与することを含む方法を含む。一実施形態において、膵がんは、ステージI、II、IIIまたはIVである。一実施形態において、治療は、腫瘍サイズの減少、腫瘍増殖の抑制もしくは減少、新たな腫瘍形成なし、新たな腫瘍形成の減少、生存期間または無増悪生存期間の増加、転移なし、治療選択肢の増加、外科手術から再発までの期間の遅延、黄疸の低減、肝臓への拡散の抑制、疼痛の低減、食欲の改善、消化の改善、胆嚢サイズの低減、および血栓発生率の低減のうちの1つまたは複数を提供する。一実施形態において、患者は完全な応答を達成する。一実施形態において、患者は部分的な応答を達成する。一実施形態において、患者は安定した疾患を達成する。一実施形態において、患者は緩徐進行性の疾患を達成する。一実施形態において、患者は、膵臓腺癌、切除不能膵がん、局所進行性膵がん、切除可能境界膵がん、局所進行性膵管腺癌、切除可能境界膵管腺癌、転移性膵がん、化学療法抵抗性膵がん、膵管腺癌、扁平上皮膵がん、膵臓前駆体、免疫原性膵がん、内分泌外分泌異常分化型(ADEX)腫瘍、外分泌性膵がん、膵上皮内新生物、膵管内乳頭粘液性新生物、粘液性嚢胞新生物、粘液性膵がん、腺扁平上皮癌、印環細胞癌、肝様癌、膠様癌、未分化癌、破骨細胞様巨細胞を有する未分化癌、膵嚢胞性新生物、島細胞腫瘍、膵臓内エンドロクリン腫瘍、または膵臓ニューロエンドロクリン腫瘍のうちの1つまたは複数に罹患している。一実施形態において、式Iの化合物は、経口投与用の医薬組成物として提供される。一実施形態において、化合物は1日1回投与される。一実施形態において、化合物は1日2回投与される。一実施形態において、本方法は、患者に1つまたは複数の追加の治療用化合物を投与することを更に含む。一実施形態において、1つまたは複数の追加の治療用化合物は、Btkチロシンキナーゼ阻害剤、Erbb2チロシンキナーゼ受容体阻害剤、Erbb4チロシンキナーゼ受容体阻害剤、mTOR阻害剤、チミジル酸シンターゼ阻害剤、EGFRチロシンキナーゼ受容体阻害剤、上皮増殖因子アンタゴニスト、Fynチロシンキナーゼ阻害剤、kitチロシンキナーゼ阻害剤、Lynチロシンキナーゼ阻害剤、NK細胞受容体モジュレーター、PDGF受容体アンタゴニスト、PARP阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ1阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ2阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ3阻害剤、ガラクトシルトランスフェラーゼモジュレーター、ジヒドロピリミジンデヒドロゲナーゼ阻害剤、オロチン酸ホスホリボシルトランスフェラーゼ阻害剤、テロメラーゼモジュレーター、ムチン1阻害剤、ムチン阻害剤、セレクチンアゴニスト、TNF関連アポトーシス誘導リガンドモジュレーター、IL17遺伝子刺激剤、インターロイキン17Eリガンド、ニューロキニン受容体アゴニスト、サイクリンG1阻害剤、チェックポイント阻害剤、PD-1阻害剤、PD-L1阻害剤、CTLA4阻害剤、トポイソメラーゼI阻害剤、Alk-5プロテインキナーゼ阻害剤、結合組織増殖因子リガンド阻害剤、ノッチ-2受容体アンタゴニスト、ノッチ-3受容体アンタゴニスト、ヒアルロニダーゼ刺激剤、MEK-1プロテインキナーゼ阻害剤、MEK-2プロテインキナーゼ阻害剤、GM-CSF受容体モジュレーター、TNFアルファリガンドモジュレーター、メソテリンモジュレーター、アスパラギナーゼ刺激剤、カスパーゼ-3刺激剤、カスパーゼ-9刺激剤、PKN3遺伝子阻害剤、ヘッジホッグタンパク質阻害剤、スムーズンド受容体アンタゴニスト、AKT1遺伝子阻害剤、DHFR阻害剤、チミジンキナーゼ刺激剤、CD29モジュレーター、フィブロネクチンモジュレーター、インターロイキン-2リガンド、セリンプロテアーゼ阻害剤、D40LG遺伝子刺激剤、TNFSF9遺伝子刺激剤、2-オキソグルタル酸デヒドロゲナーゼ阻害剤、TGF-ベータII型受容体アンタゴニスト、Erbb3チロシンキナーゼ受容体阻害剤、コレシストキニンCCK2受容体アンタゴニスト、Wilms腫瘍タンパク質モジュレーター、Ras GTPアーゼモジュレーター、ヒストンデアセチラーゼ阻害剤、サイクリン依存性キナーゼ4阻害剤Aモジュレーター、エストロゲン受容体ベータモジュレーター、4-1BB阻害剤、4-1BBL阻害剤、PD-L2阻害剤、B7-H3阻害剤、B7-H4阻害剤、BTLA阻害剤、HVEM阻害剤、TIM3阻害剤、GAL9阻害剤、LAG3阻害剤、VISTA阻害剤、KIR阻害剤、2B4阻害剤、CD160阻害剤、およびCD66eモジュレーターのうちの1つまたは複数から選択される。一実施形態において、1つまたは複数の追加の治療用化合物は、バビツキシマブ、IMM-101、CAP1-6D、Rexin-G、ゲニステイン、CVac、MM-D37K、PCI-27483、TG-01、モセチノスタット、LOAd-703、CPI-613、アパモスタット、CRS-207、NovaCaps、トラメチニブ、Atu-027、ソニデギブ、GRASPA、トラベデルセン、ナストラゼピド、Vaccell、オレゴボマブ、イスチラツマブ、レファメチニブ、レゴラフェニブ、ラパチニブ、セルメチニブ、ルカパリブ、ペラレオレプ、タレクスツマブ、PEG化ヒアルロニダーゼ、バルリチニブ、アグラチマゲンベサデノベク、GBS-01、GI-4000、WF-10、ガルニセルチブ、アファチニブ、RX-0201、FG-3019、ペルツズマブ、DCVax-Direct、セリネクサー、グルホスフアミド、ビルリジン、イットリウム(90Y)クリバツズマブテトラキセタン、ブリブジン、ニモツズマブ、アルゲンパンツセル-L、テガフール+ギメラシル+オテラシルカリウム+ホリナートカルシウム、オラパリブ、イブルチニブ、ピラルビシン、Rh-Apo2L、テルトモチド、テガフール+ギメラシル+オテラシルカリウム、テガフール+ギメラシル+オテラシルカリウム、マシチニブ、Rexin-G、マイトマイシン、エルロチニブ、アドリアマイシン、デキサメタゾン、ビンクリスチン、シクロホスファミド、フルオロウラシル、トポテカン、タキソール、インターフェロン、白金誘導体、タキサン、パクリタキセル、ビンカアルカロイド、ビンブラスチン、アントラサイクリン、ドキソルビシン、エピポドフィロトキシン、エトポシド、シスプラチン、ラパマイシン、メトトレキサート、アクチノマイシンD、ドラスタチン10、コルヒチン、エメチン、トリメトレキサート、メトプリン、シクロスポリン、ダウノルビシン、テニポシド、アムホテリシン、アルキル化剤、クロラムブシル、5-フルオロウラシル、カンプトテシン、メトロニダゾール、Gleevec、Avastin、Vectibix、アバレリックス、アルデスロイキン、アレムツズマブ、アリトレチノイン、アロプリノール、アルトレタミン、アミホスチン、アナストロゾール、三酸化ヒ素、アスパラギナーゼ、アザシチジン、AZD9291、BCG Live、ベバクジマブ、フルオロウラシル、ベキサロテン、ブレオマイシン、ボルテゾミブ、ブスルファン、カルステロン、カペシタビン、カンプトテシン、カルボプラチン、カルムスチン、セレコキシブ、セツキシマブ、クロラムブシル、クラドリビン、クロファラビン、シクロホスファミド、シタラビン、ダクチノマイシン、ダルベポエチンアルファ、ダウノルビシン、デニロイキン、デクスラゾキサン、ドセタキセル、ドキソルビシン(中性)、ドキソルビシン塩酸塩、ドロモスタノロンプロピオン酸塩、エピルビシン、エポエチンアルファ、エストラムスチン、リン酸エトポシド、エトポシド、エキセメスタン、フィルグラスチム、フロクスリジンフルダラビン、フルベストラント、ゲフィチニブ、ゲムシタビン、ゲムツズマブ、ゴセレリン酢酸塩、ヒストレリン酢酸塩、ヒドロキシ尿素、イブリツモマブ、イダルビシン、イホスファミド、イマチニブメシル酸塩、インターフェロンアルファ-2a、インターフェロンアルファ-2b、イリノテカン、レナリドミド、レトロゾール、ロイコボリン、ロイプロリド酢酸塩、レバミソール、ロムスチン、酢酸メゲストロール、メルファラン、メルカプトプリン、6-MP、メスナ、メトトレキサート、メトキサレン、マイトマイシンC、ミトタン、ミトキサントロン、ナンドロロン、ネララビン、ノフェツモマブ、オプレルベキン、オキサリプラチン、パクリタキセル、パリフェルミン、パミドロネート、ペガデマーゼ、ペガスパルガーゼ、ペグフィルグラスチム、ペメトレキセド二ナトリウム、ペントスタチン、ピポブロマン、プリカマイシン、ポルフィマーナトリウム、プロカルバジン、キナクリン、ラスブリカーゼ、リツキシマブ、ロシレチニブ、サルグラモスチム、ソラフェニブ、ストレプトゾシン、スニチニブマレイン酸塩、タルク、タモキシフェン、テモゾロミド、テニポシド、VM-26、テストラクトン、チオグアニン、6-TG、チオテパ、トポテカン、トレミフェン、トシツモマブ、トラスツズマブ、トレチノイン、ATRA、ウラシルマスタード、バルルビシン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビノレルビン、ゾレドロネート、ゾレドロン酸、ペンブロリズマブ、ニボルマブ、IBI-308、mDX-400、BGB-108、MEDI-0680、SHR-1210、PF-06801591、PDR-001、GB-226、STI-1110、デュルバルマブ、アテゾリズマブ、アベルマブ、BMS-936559、ALN-PDL、TSR-042、KD-033、CA-170、STI-1014、FOLFIRINOX、およびKY-1003のうちの1つまたは複数から選択される。一実施形態において、1つまたは複数の追加の治療用化合物は、FOLFIRINOXである。一実施形態において、1つまたは複数の追加の治療用化合物は、ゲムシタビンおよびパクリタキセルである。一実施形態において、1つまたは複数の追加の治療用化合物は、ゲムシタビンおよびnab-パクリタキセルである。
【0076】
[0068]本開示の一実施形態は、患者の膵がん治療する方法であって、それを必要とする患者に有効量の式Ibの化合物を投与することを含む方法を含む。
【0077】
【化17】
【0078】
一実施形態において、膵がんは、ステージI、II、III、またはIVである。一実施形態において、治療は、腫瘍サイズの減少、腫瘍増殖の抑制もしくは減少、新たな腫瘍形成なし、新たな腫瘍形成の減少、生存期間もしくは無増悪生存期間の増加、転移なし、治療選択肢の増加、外科手術から再発までの期間の遅延、黄疸の低減、肝臓への拡散の抑制、疼痛の低減、食欲の改善、消化の改善、胆嚢サイズの低減、および血栓発生率の低減のうちの1つまたは複数を提供する。一実施形態において、患者は完全な応答を達成する。一実施形態において、患者は部分的な応答を達成する。一実施形態において、患者は安定した疾患を達成する。一実施形態において、患者は緩徐進行性の疾患を達成する。一実施形態において、患者は、膵臓腺癌、局所進行性膵がん、切除可能境界膵がん、局所進行性膵管腺癌、切除可能境界膵管腺癌、切除不能膵がん、転移性膵がん、化学療法抵抗性膵がん、膵管腺癌、扁平上皮膵がん、膵臓前駆体、免疫原性膵がん、内分泌外分泌異常分化型(ADEX)腫瘍、外分泌性膵がん、膵上皮内新生物、膵管内乳頭粘液性新生物、粘液性嚢胞新生物、粘液性膵がん、腺扁平上皮癌、印環細胞癌、肝様癌、膠様癌、未分化癌、破骨細胞様巨細胞を有する未分化癌、膵嚢胞性新生物、島細胞腫瘍、膵臓内エンドロクリン腫瘍、または膵臓ニューロエンドロクリン腫瘍に罹患している。一実施形態において、式Ibの化合物は、経口投与用の医薬組成物として提供される。一実施形態において、化合物は1日1回投与される。式Ibの化合物の一実施形態において、化合物は1日2回投与される。一実施形態において、有効量は50mg~300mgである。一実施形態において、有効量は150mgである。一実施形態において、本方法は、患者に1つまたは複数の追加の治療用化合物を投与することを更に含む。実施形態の態様において、1つまたは複数の追加の治療用化合物は、Btkチロシンキナーゼ阻害剤、Erbb2チロシンキナーゼ受容体阻害剤、Erbb4チロシンキナーゼ受容体阻害剤、mTOR阻害剤、チミジル酸シンターゼ阻害剤、EGFRチロシンキナーゼ受容体阻害剤、上皮増殖因子アンタゴニスト、Fynチロシンキナーゼ阻害剤、kitチロシンキナーゼ阻害剤、Lynチロシンキナーゼ阻害剤、NK細胞受容体モジュレーター、PDGF受容体アンタゴニスト、PARP阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ1阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ2阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ3阻害剤、ガラクトシルトランスフェラーゼモジュレーター、ジヒドロピリミジンデヒドロゲナーゼ阻害剤、オロチン酸ホスホリボシルトランスフェラーゼ阻害剤、テロメラーゼモジュレーター、ムチン1阻害剤、ムチン阻害剤、セレクチンアゴニスト、TNF関連アポトーシス誘導リガンドモジュレーター、IL17遺伝子刺激剤、インターロイキン17Eリガンド、ニューロキニン受容体アゴニスト、サイクリンG1阻害剤、チェックポイント阻害剤、PD-1阻害剤、PD-L1阻害剤、CTLA4阻害剤、トポイソメラーゼI阻害剤、Alk-5プロテインキナーゼ阻害剤、結合組織増殖因子リガンド阻害剤、ノッチ-2受容体アンタゴニスト、ノッチ-3受容体アンタゴニスト、ヒアルロニダーゼ刺激剤、MEK-1プロテインキナーゼ阻害剤、MEK-2プロテインキナーゼ阻害剤、GM-CSF受容体モジュレーター、TNFアルファリガンドモジュレーター、メソテリンモジュレーター、アスパラギナーゼ刺激剤、カスパーゼ-3刺激剤、カスパーゼ-9刺激剤、PKN3遺伝子阻害剤、ヘッジホッグタンパク質阻害剤、スムーズンド受容体アンタゴニスト、AKT1遺伝子阻害剤、DHFR阻害剤、チミジンキナーゼ刺激剤、CD29モジュレーター、フィブロネクチンモジュレーター、インターロイキン-2リガンド、セリンプロテアー阻害剤、D40LG遺伝子刺激剤、TNFSF9遺伝子刺激剤、2-オキソグルタル酸デヒドロゲナーゼ阻害剤、TGF-ベータII型受容体アンタゴニスト、Erbb3チロシンキナーゼ受容体阻害剤、コレシストキニンCCK2受容体アンタゴニスト、Wilms腫瘍タンパク質モジュレーター、Ras GTPアーゼモジュレーター、ヒストンデアセチラーゼ阻害剤、サイクリン依存性キナーゼ4阻害剤Aモジュレーター、エストロゲン受容体ベータモジュレーター、4-1BB阻害剤、4-1BBL阻害剤、PD-L2阻害剤、B7-H3阻害剤、B7-H4阻害剤、BTLA阻害剤、HVEM阻害剤、TIM3阻害剤、GAL9阻害剤、LAG3阻害剤、VISTA阻害剤、KIR阻害剤、2B4阻害剤、CD160阻害剤、およびCD66eモジュレーターのうちの1つまたは複数から選択される。一実施形態において、1つまたは複数の追加の治療用化合物は、バビツキシマブ、IMM-101、CAP1-6D、Rexin-G、ゲニステイン、CVac、MM-D37K、PCI-27483、TG-01、モセチノスタット、LOAd-703、CPI-613、アパモスタット、CRS-207、NovaCaps、トラメチニブ、Atu-027、ソニデギブ、GRASPA、トラベデルセン、ナストラゼピド、Vaccell、オレゴボマブ、イスチラツマブ、レファメチニブ、レゴラフェニブ、ラパチニブ、セルメチニブ、ルカパリブ、ペラレオレプ、タレクスツマブ、PEG化ヒアルロニダーゼ、バルリチニブ、アグラチマゲンベサデノベク、GBS-01、GI-4000、WF-10、ガルニセルチブ、アファチニブ、RX-0201、FG-3019、ペルツズマブ、DCVax-Direct、セリネクサー、グルホスフアミド、ビルリジン、イットリウム(90Y)クリバツズマブテトラキセタン、ブリブジン、ニモツズマブ、アルゲンパンツセル-L、テガフール+ギメラシル+オテラシルカリウム+ホリナートカルシウム、オラパリブ、イブルチニブ、ピラルビシン、Rh-Apo2L、テルトモチド、テガフール+ギメラシル+オテラシルカリウム、テガフール+ギメラシル+オテラシルカリウム、マシチニブ、Rexin-G、マイトマイシン、エルロチニブ、アドリアマイシン、デキサメタゾン、ビンクリスチン、シクロホスファミド、フルオロウラシル、トポテカン、タキソール、インターフェロン、白金誘導体、タキサン、パクリタキセル、ビンカアルカロイド、ビンブラスチン、アントラサイクリン、ドキソルビシン、エピポドフィロトキシン、エトポシド、シスプラチン、ラパマイシン、メトトレキサート、アクチノマイシンD、ドラスタチン10、コルヒチン、エメチン、トリメトレキサート、メトプリン、シクロスポリン、ダウノルビシン、テニポシド、アムホテリシン、アルキル化剤、クロラムブシル、5-フルオロウラシル、カンプトテシン、シスプラチン、メトロニダゾール、Gleevec、Avastin、Vectibix、アバレリックス、アルデスロイキン、アレムツズマブ、アリトレチノイン、アロプリノール、アルトレタミン、アミホスチン、アナストロゾール、三酸化ヒ素、アスパラギナーゼ、アザシチジン、AZD9291、BCG Live、ベバクジマブ、フルオロウラシル、ベキサロテン、ブレオマイシン、ボルテゾミブ、ブスルファン、カルステロン、カペシタビン、カンプトテシン、カルボプラチン、カルムスチン、セレコキシブ、セツキシマブ、クロラムブシル、クラドリビン、クロファラビン、シクロホスファミド、シタラビン、ダクチノマイシン、ダルベポエチンアルファ、ダウノルビシン、デニロイキン、デクスラゾキサン、ドセタキセル、ドキソルビシン(中性)、ドキソルビシン塩酸塩、ドロモスタノロンプロピオン酸塩、エピルビシン、エポエチンアルファ、エストラムスチン、リン酸エトポシド、エトポシド、エキセメスタン、フィルグラスチム、フロクスリジンフルダラビン、フルベストラント、ゲフィチニブ、ゲムシタビン、ゲムツズマブ、ゴセレリン酢酸塩、ヒストレリン酢酸塩、ヒドロキシ尿素、イブリツモマブ、イダルビシン、イホスファミド、イマチニブメシル酸塩、インターフェロンアルファ-2a、インターフェロンアルファ-2b、イリノテカン、レナリドミド、レトロゾール、ロイコボリン、ロイプロリド酢酸塩、レバミソール、ロムスチン、酢酸メゲストロール、メルファラン、メルカプトプリン、6-MP、メスナ、メトトレキサート、メトキサレン、マイトマイシンC、ミトタン、ミトキサントロン、ナンドロロン、ネララビン、ノフェツモマブ、オプレルベキン、オキサリプラチン、パクリタキセル、パリフェルミン、パミドロネート、ペガデマーゼ、ペガスパルガーゼ、ペグフィルグラスチム、ペメトレキセド二ナトリウム、ペントスタチン、ピポブロマン、プリカマイシン、ポルフィマーナトリウム、プロカルバジン、キナクリン、ラスブリカーゼ、リツキシマブ、ロシレチニブ、サルグラモスチム、ソラフェニブ、ストレプトゾシン、スニチニブマレイン酸塩、タルク、タモキシフェン、テモゾロミド、テニポシド、VM-26、テストラクトン、チオグアニン、6-TG、チオテパ、トポテカン、トレミフェン、トシツモマブ、トラスツズマブ、トレチノイン、ATRA、ウラシルマスタード、バルルビシン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビノレルビン、ゾレドロネート、ゾレドロン酸、ペンブロリズマブ、ニボルマブ、IBI-308、mDX-400、BGB-108、MEDI-0680、SHR-1210、PF-06801591、PDR-001、GB-226、STI-1110、デュルバルマブ、アテゾリズマブ、アベルマブ、BMS-936559、ALN-PDL、TSR-042、KD-033、CA-170、STI-1014、FOLFIRINOX、およびKY-1003のうちの1つまたは複数から選択される。一実施形態において、1つまたは複数の追加の治療用化合物は、FOLFIRINOXである。一実施形態において、1つまたは複数の追加の治療用化合物は、ゲムシタビンおよびパクリタキセルである。一実施形態において、1つまたは複数の追加の治療用化合物は、ゲムシタビンおよびnab-パクリタキセルである。
【0079】
[0069]本開示の一実施形態は、式1:
【0080】
【化18】
【0081】
(式中、Rは、ハロゲンまたはC1~6アルキルであり、Rは、水素、ハロゲン、C1~6アルキル、C1~6アルコキシ、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、または-CNであり、Rは、水素、ハロゲン、またはC1~6アルキルであり、Rは、水素、ハロゲン、またはC1~6アルキルであり、各Rは、独立して、C1~6アルキル、-OH、または-NHであり、nは、0、1、2、または3であり、A、A、およびAの各々は、-CH-または-N-であり、ここでA、A、またはAのうちの少なくとも1つは-N-である)の化合物またはその薬学的に許容される塩、および1つまたは複数の追加の治療用化合物を含む医薬組合せを含む。一実施形態において、1つまたは複数の追加の治療用化合物は、バビツキシマブ、IMM-101、CAP1-6D、Rexin-G、ゲニステイン、CVac、MM-D37K、PCI-27483、TG-01、モセチノスタット、LOAd-703、CPI-613、アパモスタット、CRS-207、NovaCaps、トラメチニブ、Atu-027、ソニデギブ、GRASPA、トラベデルセン、ナストラゼピド、Vaccell、オレゴボマブ、イスチラツマブ、レファメチニブ、レゴラフェニブ、ラパチニブ、セルメチニブ、ルカパリブ、ペラレオレプ、タレクスツマブ、PEG化ヒアルロニダーゼ、バルリチニブ、アグラチマゲンベサデノベク、GBS-01、GI-4000、WF-10、ガルニセルチブ、アファチニブ、RX-0201、FG-3019、ペルツズマブ、DCVax-Direct、セリネクサー、グルホスフアミド、ビルリジン、イットリウム(90Y)クリバツズマブテトラキセタン、ブリブジン、ニモツズマブ、アルゲンパンツセル-L、テガフール+ギメラシル+オテラシルカリウム+ホリナートカルシウム、オラパリブ、イブルチニブ、ピラルビシン、Rh-Apo2L、テルトモチド、テガフール+ギメラシル+オテラシルカリウム、テガフール+ギメラシル+オテラシルカリウム、マシチニブ、Rexin-G、マイトマイシン、エルロチニブ、アドリアマイシン、デキサメタゾン、ビンクリスチン、シクロホスファミド、フルオロウラシル、トポテカン、タキソール、インターフェロン、白金誘導体、タキサン、パクリタキセル、ビンカアルカロイド、ビンブラスチン、アントラサイクリン、ドキソルビシン、エピポドフィロトキシン、エトポシド、シスプラチン、ラパマイシン、メトトレキサート、アクチノマイシンD、ドラスタチン10、コルヒチン、エメチン、トリメトレキサート、メトプリン、シクロスポリン、ダウノルビシン、テニポシド、アムホテリシン、アルキル化剤、クロラムブシル、5-フルオロウラシル、カンプトテシン、シスプラチン、メトロニダゾール、Gleevec、Avastin、Vectibix、アバレリックス、アルデスロイキン、アレムツズマブ、アリトレチノイン、アロプリノール、アルトレタミン、アミホスチン、アナストロゾール、三酸化ヒ素、アスパラギナーゼ、アザシチジン、AZD9291、BCG Live、ベバクジマブ、フルオロウラシル、ベキサロテン、ブレオマイシン、ボルテゾミブ、ブスルファン、カルステロン、カペシタビン、カンプトテシン、カルボプラチン、カルムスチン、セレコキシブ、セツキシマブ、クロラムブシル、クラドリビン、クロファラビン、シクロホスファミド、シタラビン、ダクチノマイシン、ダルベポエチンアルファ、ダウノルビシン、デニロイキン、デクスラゾキサン、ドセタキセル、ドキソルビシン(中性)、ドキソルビシン塩酸塩、ドロモスタノロンプロピオン酸塩、エピルビシン、エポエチンアルファ、エストラムスチン、リン酸エトポシド、エトポシド、エキセメスタン、フィルグラスチム、フロクスリジンフルダラビン、フルベストラント、ゲフィチニブ、ゲムシタビン、ゲムツズマブ、ゴセレリン酢酸塩、ヒストレリン酢酸塩、ヒドロキシ尿素、イブリツモマブ、イダルビシン、イホスファミド、イマチニブメシル酸塩、インターフェロンアルファ-2a、インターフェロンアルファ-2b、イリノテカン、レナリドミド、レトロゾール、ロイコボリン、ロイプロリド酢酸塩、レバミソール、ロムスチン、酢酸メゲストロール、メルファラン、メルカプトプリン、6-MP、メスナ、メトトレキサート、メトキサレン、マイトマイシンC、ミトタン、ミトキサントロン、ナンドロロン、ネララビン、ノフェツモマブ、オプレルベキン、オキサリプラチン、パクリタキセル、パリフェルミン、パミドロネート、ペガデマーゼ、ペガスパルガーゼ、ペグフィルグラスチム、ペメトレキセド二ナトリウム、ペントスタチン、ピポブロマン、プリカマイシン、ポルフィマーナトリウム、プロカルバジン、キナクリン、ラスブリカーゼ、リツキシマブ、ロシレチニブ、サルグラモスチム、ソラフェニブ、ストレプトゾシン、スニチニブマレイン酸塩、タルク、タモキシフェン、テモゾロミド、テニポシド、VM-26、テストラクトン、チオグアニン、6-TG、チオテパ、トポテカン、トレミフェン、トシツモマブ、トラスツズマブ、トレチノイン、ATRA、ウラシルマスタード、バルルビシン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビノレルビン、ゾレドロネート、ゾレドロン酸、ペンブロリズマブ、ニボルマブ、IBI-308、mDX-400、BGB-108、MEDI-0680、SHR-1210、PF-06801591、PDR-001、GB-226、STI-1110、デュルバルマブ、アテゾリズマブ、アベルマブ、BMS-936559、ALN-PDL、TSR-042、KD-033、CA-170、STI-1014、FOLFIRINOX、およびKY-1003のうちの1つまたは複数から選択される。一実施形態において、1つまたは複数の追加の治療用化合物は、FOLFIRINOXである。一実施形態において、1つまたは複数の追加の治療用化合物は、ゲムシタビンおよびパクリタキセルである。一実施形態において、1つまたは複数の追加の治療用化合物は、ゲムシタビンおよびnab-パクリタキセルである。一実施形態において、組合せは、固定用量の組合せ、または別々の用量を含む。実施形態の一態様において、Rはハロゲンまたはメチルであり、RはハロゲンまたはC1~6ハロアルキルであり、RはハロゲンまたはC1~6アルキルであり、Rは水素であり、nは0であり、Aは-CH-または-N-であり、Aは-CH-であり、Aは-N-である。一実施形態において、Rはハロゲンまたはメチルであり、RはC1~3ハロアルキルであり、RはハロゲンまたはC1~3アルキルであり、Rは水素であり、nは0であり、Aは-CH-または-N-であり、Aは-CH-であり、Aは-N-である。一実施態様において、化合物は、以下の式またはその塩から選択される。
【0082】
【化19】
【0083】
一実施形態において、化合物は、式Ibの化合物である。
【0084】
【化20】
【0085】
一実施形態において、本方法は、本明細書に記載されているいずれか1つの化合物の医薬組合せを投与することを含む。
[0070]本開示の一実施形態は、癌遺伝子の過剰発現を制限する、腫瘍抑制遺伝子を活性化する、またはシグナル伝達タンパク質を調節する方法であって、それを必要とする患者に有効量の式I:
【0086】
【化21】
【0087】
(式中、RはハロゲンまたはC1~6アルキルであり、
は、水素、ハロゲン、C1~6アルキル、C1~6アルコキシ、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、または-CNであり、
は水素、ハロゲン、またはC1~6アルキルであり、Rは水素、ハロゲン、またはC1~6アルキルであり、
各Rは、独立して、C1~6アルキル、-OH、または-NHであり、nは0、1、2、または3であり、
、A、およびAの各々は、-CH-または-N-であり、ここでA、A、またはAのうちの少なくとも1つは-N-である)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む方法を含む。一実施形態において、Rはハロゲンまたはメチルであり、RはハロゲンまたはC1~6ハロアルキルであり、RはハロゲンまたはC1~6アルキルであり、Rは水素であり、nは0であり、Aは-CH-または-N-であり、Aは-CH-であり、Aは-N-である。一実施形態において、Rはハロゲンまたはメチルであり、RはC1~3ハロアルキルであり、RはハロゲンまたはC1~3アルキルであり、Rは水素であり、nは0であり、Aは-CH-または-N-であり、Aは-CH-であり、Aは-N-である。一実施形態において、化合物は、下記:
【0088】
【化22】
【0089】
またはその薬学的に許容される塩から選択される。一実施形態において、化合物は、式Ib:
【0090】
【化23】
【0091】
の化合物、またはその薬学的に許容される塩である。実施形態の態様において、癌遺伝子の過剰発現、腫瘍抑制遺伝子の不活性化、または様々なシグナル伝達タンパク質の調節解除は、患者に膵がんの診断をもたらした。一実施形態において、患者は、膵臓腺癌、切除不能膵がん、転移性膵がん、化学療法抵抗性膵がん、扁平上皮膵がん、膵臓前駆体、免疫原性膵がん、内分泌外分泌異常分化型(ADEX)腫瘍、膵管腺癌、外分泌性膵がん、膵上皮内新生物、膵管内乳頭粘液性新生物、粘液性嚢胞新生物、粘液性膵がん、腺扁平上皮癌、印環細胞癌、肝様癌、膠様癌、未分化癌、破骨細胞様巨細胞を有する未分化癌、膵嚢胞性新生物、島細胞腫瘍、膵臓内エンドロクリン腫瘍、または膵臓ニューロエンドロクリン腫瘍と診断されている。一実施形態において、式Iの化合物は、経口投与用の医薬組成物として提供される。一実施形態において、患者は完全な応答を達成する。一実施形態において、患者は部分的な応答を達成する。一実施形態において、患者は安定した疾患を達成する。一実施形態において、患者は緩徐進行性の疾患を達成する。一実施形態において、化合物は1日1回投与される。一実施形態において、化合物は1日2回投与される。一実施形態において、本方法は、患者に1つまたは複数の追加の治療用化合物を投与することを更に含む。一実施形態において、1つまたは複数の追加の治療用化合物は、Btkチロシンキナーゼ阻害剤、Erbb2チロシンキナーゼ受容体阻害剤、Erbb4チロシンキナーゼ受容体阻害剤、mTOR阻害剤、チミジル酸シンターゼ阻害剤、EGFRチロシンキナーゼ受容体阻害剤、上皮増殖因子アンタゴニスト、Fynチロシンキナーゼ阻害剤、kitチロシンキナーゼ阻害剤、Lynチロシンキナーゼ阻害剤、NK細胞受容体モジュレーター、PDGF受容体アンタゴニスト、PARP阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ1阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ2阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ3阻害剤、ガラクトシルトランスフェラーゼモジュレーター、ジヒドロピリミジンデヒドロゲナーゼ阻害剤、オロチン酸ホスホリボシルトランスフェラーゼ阻害剤、テロメラーゼモジュレーター、ムチン1阻害剤、ムチン阻害剤、セレクチンアゴニスト、TNF関連アポトーシス誘導リガンドモジュレーター、IL17遺伝子刺激剤、インターロイキン17Eリガンド、ニューロキニン受容体アゴニスト、サイクリンG1阻害剤、チェックポイント阻害剤、PD-1阻害剤、PD-L1阻害剤、CTLA4阻害剤、トポイソメラーゼI阻害剤、Alk-5プロテインキナーゼ阻害剤、結合組織増殖因子リガンド阻害剤、ノッチ-2受容体アンタゴニスト、ノッチ-3受容体アンタゴニスト、ヒアルロニダーゼ刺激剤、MEK-1プロテインキナーゼ阻害剤、MEK-2プロテインキナーゼ阻害剤、GM-CSF受容体モジュレーター、TNFアルファリガンドモジュレーター、メソテリンモジュレーター、アスパラギナーゼ刺激剤、カスパーゼ-3刺激剤、カスパーゼ-9刺激剤、PKN3遺伝子阻害剤、ヘッジホッグタンパク質阻害剤、スムーズンド受容体アンタゴニスト、AKT1遺伝子阻害剤、DHFR阻害剤、チミジンキナーゼ刺激剤、CD29モジュレーター、フィブロネクチンモジュレーター、インターロイキン-2リガンド、セリンプロテアー阻害剤、D40LG遺伝子刺激剤、TNFSF9遺伝子刺激剤、2-オキソグルタル酸デヒドロゲナーゼ阻害剤、TGF-ベータII型受容体アンタゴニスト、Erbb3チロシンキナーゼ受容体阻害剤、コレシストキニンCCK2受容体アンタゴニスト、Wilms腫瘍タンパク質モジュレーター、Ras GTPアーゼモジュレーター、ヒストンデアセチラーゼ阻害剤、サイクリン依存性キナーゼ4阻害剤Aモジュレーター、エストロゲン受容体ベータモジュレーター、4-1BB阻害剤、4-1BBL阻害剤、PD-L2阻害剤、B7-H3阻害剤、B7-H4阻害剤、BTLA阻害剤、HVEM阻害剤、TIM3阻害剤、GAL9阻害剤、LAG3阻害剤、VISTA阻害剤、KIR阻害剤、2B4阻害剤、CD160阻害剤、およびCD66eモジュレーターのうちの1つまたは複数から選択される。一実施形態において、1つまたは複数の追加の治療用化合物は、バビツキシマブ、IMM-101、CAP1-6D、Rexin-G、ゲニステイン、CVac、MM-D37K、PCI-27483、TG-01、モセチノスタット、LOAd-703、CPI-613、アパモスタット、CRS-207、NovaCaps、トラメチニブ、Atu-027、ソニデギブ、GRASPA、トラベデルセン、ナストラゼピド、Vaccell、オレゴボマブ、イスチラツマブ、レファメチニブ、レゴラフェニブ、ラパチニブ、セルメチニブ、ルカパリブ、ペラレオレプ、タレクスツマブ、PEG化ヒアルロニダーゼ、バルリチニブ、アグラチマゲンベサデノベク、GBS-01、GI-4000、WF-10、ガルニセルチブ、アファチニブ、RX-0201、FG-3019、ペルツズマブ、DCVax-Direct、セリネクサー、グルホスフアミド、ビルリジン、イットリウム(90Y)クリバツズマブテトラキセタン、ブリブジン、ニモツズマブ、アルゲンパンツセル-L、テガフール+ギメラシル+オテラシルカリウム+ホリナートカルシウム、オラパリブ、イブルチニブ、ピラルビシン、Rh-Apo2L、テルトモチド、テガフール+ギメラシル+オテラシルカリウム、テガフール+ギメラシル+オテラシルカリウム、マシチニブ、Rexin-G、マイトマイシン、エルロチニブ、アドリアマイシン、デキサメタゾン、ビンクリスチン、シクロホスファミド、フルオロウラシル、トポテカン、タキソール、インターフェロン、白金誘導体、タキサン、パクリタキセル、ビンカアルカロイド、ビンブラスチン、アントラサイクリン、ドキソルビシン、エピポドフィロトキシン、エトポシド、シスプラチン、ラパマイシン、メトトレキサート、アクチノマイシンD、ドラスタチン10、コルヒチン、エメチン、トリメトレキサート、メトプリン、シクロスポリン、ダウノルビシン、テニポシド、アムホテリシン、アルキル化剤、クロラムブシル、5-フルオロウラシル、カンプトテシン、シスプラチン、メトロニダゾール、Gleevec、Avastin、Vectibix、アバレリックス、アルデスロイキン、アレムツズマブ、アリトレチノイン、アロプリノール、アルトレタミン、アミホスチン、アナストロゾール、三酸化ヒ素、アスパラギナーゼ、アザシチジン、AZD9291、BCG Live、ベバクジマブ、フルオロウラシル、ベキサロテン、ブレオマイシン、ボルテゾミブ、ブスルファン、カルステロン、カペシタビン、カンプトテシン、カルボプラチン、カルムスチン、セレコキシブ、セツキシマブ、クロラムブシル、クラドリビン、クロファラビン、シクロホスファミド、シタラビン、ダクチノマイシン、ダルベポエチンアルファ、ダウノルビシン、デニロイキン、デクスラゾキサン、ドセタキセル、ドキソルビシン(中性)、ドキソルビシン塩酸塩、ドロモスタノロンプロピオン酸塩、エピルビシン、エポエチンアルファ、エストラムスチン、リン酸エトポシド、エトポシド、エキセメスタン、フィルグラスチム、フロクスリジンフルダラビン、フルベストラント、ゲフィチニブ、ゲムシタビン、ゲムツズマブ、ゴセレリン酢酸塩、ヒストレリン酢酸塩、ヒドロキシ尿素、イブリツモマブ、イダルビシン、イホスファミド、イマチニブメシル酸塩、インターフェロンアルファ-2a、インターフェロンアルファ-2b、イリノテカン、レナリドミド、レトロゾール、ロイコボリン、ロイプロリド酢酸塩、レバミソール、ロムスチン、酢酸メゲストロール、メルファラン、メルカプトプリン、6-MP、メスナ、メトトレキサート、メトキサレン、マイトマイシンC、ミトタン、ミトキサントロン、ナンドロロン、ネララビン、ノフェツモマブ、オプレルベキン、オキサリプラチン、パクリタキセル、パリフェルミン、パミドロネート、ペガデマーゼ、ペガスパルガーゼ、ペグフィルグラスチム、ペメトレキセド二ナトリウム、ペントスタチン、ピポブロマン、プリカマイシン、ポルフィマーナトリウム、プロカルバジン、キナクリン、ラスブリカーゼ、リツキシマブ、ロシレチニブ、サルグラモスチム、ソラフェニブ、ストレプトゾシン、スニチニブマレイン酸塩、タルク、タモキシフェン、テモゾロミド、テニポシド、VM-26、テストラクトン、チオグアニン、6-TG、チオテパ、トポテカン、トレミフェン、トシツモマブ、トラスツズマブ、トレチノイン、ATRA、ウラシルマスタード、バルルビシン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビノレルビン、ゾレドロネート、ゾレドロン酸、ペンブロリズマブ、ニボルマブ、IBI-308、mDX-400、BGB-108、MEDI-0680、SHR-1210、PF-06801591、PDR-001、GB-226、STI-1110、デュルバルマブ、アテゾリズマブ、アベルマブ、BMS-936559、ALN-PDL、TSR-042、KD-033、CA-170、STI-1014、FOLFIRINOX、およびKY-1003のうちの1つまたは複数から選択される。一実施形態において、1つまたは複数の追加の治療用化合物は、FOLFIRINOXである。一実施形態において、1つまたは複数の追加の治療用化合物は、ゲムシタビンおよびパクリタキセルである。一実施形態において、1つまたは複数の追加の治療用化合物は、ゲムシタビンおよびnab-パクリタキセルである。
【0092】
[0071]本開示の一実施形態は、患者の腺癌を制御する方法であって、それを必要とする患者に有効量の式I:
【0093】
【化24】
【0094】
(式中、Rは、ハロゲンまたはC1~6アルキルであり、Rは、水素、ハロゲン、C1~6アルキル、C1~6アルコキシ、C1~6ハロアルキル、C1~6ハロアルコキシ、または-CNであり、Rは、水素、ハロゲン、またはC1~6アルキルであり、Rは、水素、ハロゲン、またはC1~6アルキルであり、各Rは、独立して、C1~6アルキル、-OH、または-NHであり、nは、0、1、2、または3であり、A、A、およびAの各々は、-CH-または-N-であり、ここでA、A、またはAのうちの少なくとも1つは-N-である)の化合物またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む方法を含む。一実施形態において、Rはハロゲンまたはメチルであり、RはハロゲンまたはC1~6ハロアルキルであり、RはハロゲンまたはC1~6アルキルであり、Rは水素であり、nは0であり、Aは-CH-または-N-であり、Aは-CH-であり、Aは-N-である。一実施形態において、Rはハロゲンまたはメチルであり、RはC1~3ハロアルキルであり、RはハロゲンまたはC1~3アルキルであり、Rは水素であり、nは0であり、Aは-CH-または-N-であり、Aは-CH-であり、Aは-N-である。一実施形態において、化合物は、下記:
【0095】
【化25】
【0096】
またはその薬学的に許容される塩から選択される。一実施形態において、化合物は、式Ib:
【0097】
【化26】
【0098】
の化合物またはその薬学的に許容される塩である。一実施形態において、腺癌は膵臓腺癌である。一実施形態において、患者は完全な応答を達成する。一実施形態において、患者は部分的な応答を達成する。一実施形態において、患者は安定した疾患を達成する。一実施形態において、患者は緩徐進行性の疾患を達成する。一実施形態において、患者は臨床的な利益を達成する。一実施形態において、臨床的な利益は、腫瘍サイズの減少、腫瘍増殖の抑制もしくは減少、進行する時間の遅延、新たな腫瘍もしくは病変なし、新たな腫瘍形成の減少、生存期間もしくは無増悪生存期間の増加、転移なし、治療選択肢の増加、外科手術から再発までの期間の遅延、黄疸の低減、肝臓への拡散の抑制、疼痛の低減、食欲の改善、消化の改善、胆嚢サイズの低減、および血栓発生率の低減のうちの1つまたは複数である。一実施形態において、式Iの化合物は、経口投与用の医薬組成物として提供される。一実施形態において、化合物は1日1回投与される。一実施形態において、化合物は1日2回投与される。一実施形態において、有効量は50mg~300mgである。一実施形態において、有効量は150mgである。一実施形態において、本方法は、患者に1つまたは複数の追加の治療用化合物を投与することを更に含む。一実施形態において、1つまたは複数の追加の治療用化合物は、Btkチロシンキナーゼ阻害剤、Erbb2チロシンキナーゼ受容体阻害剤、Erbb4チロシンキナーゼ受容体阻害剤、mTOR阻害剤、チミジル酸シンターゼ阻害剤、EGFRチロシンキナーゼ受容体阻害剤、上皮増殖因子アンタゴニスト、Fynチロシンキナーゼ阻害剤、kitチロシンキナーゼ阻害剤、Lynチロシンキナーゼ阻害剤、NK細胞受容体モジュレーター、PDGF受容体アンタゴニスト、PARP阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ1阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ2阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ3阻害剤、ガラクトシルトランスフェラーゼモジュレーター、ジヒドロピリミジンデヒドロゲナーゼ阻害剤、オロチン酸ホスホリボシルトランスフェラーゼ阻害剤、テロメラーゼモジュレーター、ムチン1阻害剤、ムチン阻害剤、セレクチンアゴニスト、TNF関連アポトーシス誘導リガンドモジュレーター、IL17遺伝子刺激剤、インターロイキン17Eリガンド、ニューロキニン受容体アゴニスト、サイクリンG1阻害剤、チェックポイント阻害剤、PD-1阻害剤、PD-L1阻害剤、CTLA4阻害剤、トポイソメラーゼI阻害剤、Alk-5プロテインキナーゼ阻害剤、結合組織増殖因子リガンド阻害剤、ノッチ-2受容体アンタゴニスト、ノッチ-3受容体アンタゴニスト、ヒアルロニダーゼ刺激剤、MEK-1プロテインキナーゼ阻害剤、MEK-2プロテインキナーゼ阻害剤、GM-CSF受容体モジュレーター、TNFアルファリガンドモジュレーター、メソテリンモジュレーター、アスパラギナーゼ刺激剤、カスパーゼ-3刺激剤、カスパーゼ-9刺激剤、PKN3遺伝子阻害剤、ヘッジホッグタンパク質阻害剤、スムーズンド受容体アンタゴニスト、AKT1遺伝子阻害剤、DHFR阻害剤、チミジンキナーゼ刺激剤、CD29モジュレーター、フィブロネクチンモジュレーター、インターロイキン-2リガンド、セリンプロテアー阻害剤、D40LG遺伝子刺激剤、TNFSF9遺伝子刺激剤、2-オキソグルタル酸デヒドロゲナーゼ阻害剤、TGF-ベータII型受容体アンタゴニスト、Erbb3チロシンキナーゼ受容体阻害剤、コレシストキニンCCK2受容体アンタゴニスト、Wilms腫瘍タンパク質モジュレーター、Ras GTPアーゼモジュレーター、ヒストンデアセチラーゼ阻害剤、サイクリン依存性キナーゼ4阻害剤Aモジュレーター、エストロゲン受容体ベータモジュレーター、4-1BB阻害剤、4-1BBL阻害剤、PD-L2阻害剤、B7-H3阻害剤、B7-H4阻害剤、BTLA阻害剤、HVEM阻害剤、TIM3阻害剤、GAL9阻害剤、LAG3阻害剤、VISTA阻害剤、KIR阻害剤、2B4阻害剤、CD160阻害剤、およびCD66eモジュレーターのうちの1つまたは複数から選択される。一実施形態において、1つまたは複数の追加の治療用化合物は、バビツキシマブ、IMM-101、CAP1-6D、Rexin-G、ゲニステイン、CVac、MM-D37K、PCI-27483、TG-01、モセチノスタット、LOAd-703、CPI-613、アパモスタット、CRS-207、NovaCaps、トラメチニブ、Atu-027、ソニデギブ、GRASPA、トラベデルセン、ナストラゼピド、Vaccell、オレゴボマブ、イスチラツマブ、レファメチニブ、レゴラフェニブ、ラパチニブ、セルメチニブ、ルカパリブ、ペラレオレプ、タレクスツマブ、PEG化ヒアルロニダーゼ、バルリチニブ、アグラチマゲンベサデノベク、GBS-01、GI-4000、WF-10、ガルニセルチブ、アファチニブ、RX-0201、FG-3019、ペルツズマブ、DCVax-Direct、セリネクサー、グルホスフアミド、ビルリジン、イットリウム(90Y)クリバツズマブテトラキセタン、ブリブジン、ニモツズマブ、アルゲンパンツセル-L、テガフール+ギメラシル+オテラシルカリウム+ホリナートカルシウム、オラパリブ、イブルチニブ、ピラルビシン、Rh-Apo2L、テルトモチド、テガフール+ギメラシル+オテラシルカリウム、テガフール+ギメラシル+オテラシルカリウム、マシチニブ、Rexin-G、マイトマイシン、エルロチニブ、アドリアマイシン、デキサメタゾン、ビンクリスチン、シクロホスファミド、フルオロウラシル、トポテカン、タキソール、インターフェロン、白金誘導体、タキサン、パクリタキセル、ビンカアルカロイド、ビンブラスチン、アントラサイクリン、ドキソルビシン、エピポドフィロトキシン、エトポシド、シスプラチン、ラパマイシン、メトトレキサート、アクチノマイシンD、ドラスタチン10、コルヒチン、エメチン、トリメトレキサート、メトプリン、シクロスポリン、ダウノルビシン、テニポシド、アムホテリシン、アルキル化剤、クロラムブシル、5-フルオロウラシル、カンプトテシン、シスプラチン、メトロニダゾール、Gleevec、Avastin、Vectibix、アバレリックス、アルデスロイキン、アレムツズマブ、アリトレチノイン、アロプリノール、アルトレタミン、アミホスチン、アナストロゾール、三酸化ヒ素、アスパラギナーゼ、アザシチジン、AZD9291、BCG Live、ベバクジマブ、フルオロウラシル、ベキサロテン、ブレオマイシン、ボルテゾミブ、ブスルファン、カルステロン、カペシタビン、カンプトテシン、カルボプラチン、カルムスチン、セレコキシブ、セツキシマブ、クロラムブシル、クラドリビン、クロファラビン、シクロホスファミド、シタラビン、ダクチノマイシン、ダルベポエチンアルファ、ダウノルビシン、デニロイキン、デクスラゾキサン、ドセタキセル、ドキソルビシン(中性)、ドキソルビシン塩酸塩、ドロモスタノロンプロピオン酸塩、エピルビシン、エポエチンアルファ、エストラムスチン、リン酸エトポシド、エトポシド、エキセメスタン、フィルグラスチム、フロクスリジンフルダラビン、フルベストラント、ゲフィチニブ、ゲムシタビン、ゲムツズマブ、ゴセレリン酢酸塩、ヒストレリン酢酸塩、ヒドロキシ尿素、イブリツモマブ、イダルビシン、イホスファミド、イマチニブメシル酸塩、インターフェロンアルファ-2a、インターフェロンアルファ-2b、イリノテカン、レナリドミド、レトロゾール、ロイコボリン、ロイプロリド酢酸塩、レバミソール、ロムスチン、酢酸メゲストロール、メルファラン、メルカプトプリン、6-MP、メスナ、メトトレキサート、メトキサレン、マイトマイシンC、ミトタン、ミトキサントロン、ナンドロロン、ネララビン、ノフェツモマブ、オプレルベキン、オキサリプラチン、パクリタキセル、パリフェルミン、パミドロネート、ペガデマーゼ、ペガスパルガーゼ、ペグフィルグラスチム、ペメトレキセド二ナトリウム、ペントスタチン、ピポブロマン、プリカマイシン、ポルフィマーナトリウム、プロカルバジン、キナクリン、ラスブリカーゼ、リツキシマブ、ロシレチニブ、サルグラモスチム、ソラフェニブ、ストレプトゾシン、スニチニブマレイン酸塩、タルク、タモキシフェン、テモゾロミド、テニポシド、VM-26、テストラクトン、チオグアニン、6-TG、チオテパ、トポテカン、トレミフェン、トシツモマブ、トラスツズマブ、トレチノイン、ATRA、ウラシルマスタード、バルルビシン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビノレルビン、ゾレドロネート、ゾレドロン酸、ペンブロリズマブ、ニボルマブ、IBI-308、mDX-400、BGB-108、MEDI-0680、SHR-1210、PF-06801591、PDR-001、GB-226、STI-1110、デュルバルマブ、アテゾリズマブ、アベルマブ、BMS-936559、ALN-PDL、TSR-042、KD-033、CA-170、STI-1014、FOLFIRINOX、およびKY-1003のうちの1つまたは複数から選択される。一実施形態において、1つまたは複数の追加の治療用化合物は、FOLFIRINOXである。一実施形態において、1つまたは複数の追加の治療用化合物は、ゲムシタビンおよびパクリタキセルである。一実施形態において、1つまたは複数の追加の治療用化合物は、ゲムシタビンおよびnab-パクリタキセルである。
投与レジメン
[0072]膵がんを治療する投与レジメンであって、式I、Ia、Ib、またはIcの化合物をFolfirinox、またはゲムシタビンおよびパクリタキセル、またはゲムシタビンおよびnabパクリタキセルと組み合わせて、6、12、24、または48週間にわたって投与することを含む投与レジメンが、本明細書において提供される。一部の実施形態において、投与レジメンは、式I、Ia、Ib、またはIcの化合物をFolfirinox、またはゲムシタビンおよびパクリタキセル、またはゲムシタビンおよびnabパクリタキセルと組み合わせて12週間にわたって投与することを含む。一部の実施形態において、投与レジメンは、式Ibの化合物をFolfirinox、またはゲムシタビンおよびパクリタキセル、またはゲムシタビンおよびnabパクリタキセルと組み合わせて、6、12、24、または48週間にわたって投与することを含む。一部の実施形態において、投与レジメンは、式Ibの化合物をFolfirinox、またはゲムシタビンおよびパクリタキセル、またはゲムシタビンおよびnabパクリタキセルと組み合わせて12週間にわたって投与することを含む。一部の実施形態において、投与レジメンは、式Ibの化合物をFolfirinoxと組み合わせて12週間にわたって投与することを含む。
【0099】
[0073]膵がんを治療する投与レジメンであって、式I、Ia、Ib、またはIcの化合物をFolfirinox、またはゲムシタビンおよびパクリタキセル、またはゲムシタビンおよびnabパクリタキセルと組み合わせて、6、12、24、または48週間にわたって投与し、続いてフルオロウラシル(5-FU)を単独で投与する、または式I、Ia、Ib、もしくはIcの化合物を単独で投与することを含む投与レジメンが、明細書において提供される。一部の実施形態において、投与レジメンは、式I、Ia、Ib、またはIcの化合物をFolfirinox、またはゲムシタビンおよびパクリタキセル、またはゲムシタビンおよびnabパクリタキセルと組み合わせて12週間にわたって投与し、続いてフルオロウラシル(5-FU)を単独で投与する、または式I、Ia、Ib、もしくはIcの化合物を単独で投与することを含む。一部の実施形態において、投与レジメンは、式Ibの化合物をFolfirinox、またはゲムシタビンおよびパクリタキセル、またはゲムシタビンおよびnabパクリタキセルと組み合わせて12週間にわたって投与し、続いてフルオロウラシル(5-FU)を単独で投与する、または式Ibの化合物を単独で投与することを含む。一部の実施形態において、投与レジメンは、式Ibの化合物をFolfirinoxと組み合わせて12週間にわたって投与し、続いてフルオロウラシル(5-FU)を単独で投与する、または式Ibの化合物を単独で投与することを含む。
【0100】
実施例1
治療方法
[0074]年齢が18歳以上の患者54人を非盲検1-b介入研究に登録して、FOLFIRINOX化学療法も受けている膵臓腺癌の患者における化合物Ibの安全性および有効性について評価した。投与は、少なくとも12週間にわたる1日に1回または2回経口で与えられた経口投与用の150mg錠剤からなった。
【0101】
[0075]参入基準には下記が含まれた:
・転移を伴う、または伴わない、組織学的または細胞学的に確認された切除不能膵臓腺癌であること
・東部共同腫瘍学グループ(Eastern Cooperative Oncology Group)(ECOG)の活動指標スコアが≦2であること
・予測平均余命が≧12週間であること
・RECIST 1.1に準じたX線撮影により測定可能な疾患であること
・適切な避妊法(プロトコールの記載による)を使用していること
・書面のインフォームドコンセントを提出し、研究要件に従う能力があること。
【0102】
[0076]除外基準には下記が含まれた:
・他のがん治療または調査薬をスクリーニングされる前の4週間以内に受けたこと
・妊娠している、または授乳中の女性であること
・研究薬物の最初の投与の4週間以内に大きな手術を受けたこと
・最初の投与の2週間以内に不適切な肝臓、腎臓、また骨髄機能があること
・同時発生的な重い病気、医学的状態の変更、またはいずれかの制御不能な医学的状態があること
・スクリーニングの4週間以内に抗生物質または抗ウイルス治療を要する、いずれかの感染があること
・活性HIV、HBV、またはHCV感染が知られていること、
・錠剤を嚥下することが不可能であること
・研究者の見解において、研究に参加させるのに許容不能な危険性に対象を曝し得る、いずれかの医学的状態または疾患の病歴もしくは存在があること。
【0103】
実施例2
Sprague-Dawleyラットにおける化合物IbおよびPF-04136309の薬物動態パラメーター
[0077]化合物IbおよびPF-04136309を、水性ヒドロキシプロピルメチルセルロース中0.5mg/kgで静脈内投与および2mg/kgで経口投与した。血液試料を、各投与後の所定の時点で収集し、化合物IbおよびPF-04136309の対応する血漿濃度を、LC-MS/MS法の使用によって分析した。血漿濃度時間曲線を構築し、対応する薬物動態パラメーターを、ノンコンパートメント分析(non-compartmental analysis)の使用によって導き出した。
【0104】
[0078]血液(0.2mL)を、i.v.投与では、投与の2、5、10、15、および30分前に、投与の1、2、6、および8時間後に、経口投与では、投与の5、15、および30分前に、投与の1、1.5、2、4、6、および8時間後に頸静脈、または心臓穿刺(最終採取時のみ)によって試料採取した。血液試料を、抗凝固剤としてナトリウムEDTAを含有する冷却したポリプロピレン管の中に収集し、血漿を、10,000rpmおよび4℃で6分間遠心分離すること(Eppendorf Centrifuge 5417R)によって収集し、分析するまで-20℃で貯蔵した。
【0105】
[0079]血液試料(50μL)を、内部標準を含有した200μLのアセトニトリルにより直線式振とう機に10分間かけて抽出し、次に、3700gにより4℃で10分間にわたって遠心分離した(Allegra X-15R遠心分離機、Beckman Coulter,Inc.、Fullerton、CA)。100μLの得られた上清を新たなプレートに移し、LC-MS/MS分析のために、100μLの水中0.1%ギ酸と混合した。
【0106】
[0080]較正標準試料を、ブランクSprague-Dawleyラット血漿により、5000、2500、1000、500、100、50、20、10、4、2、および1ng/mLの化合物で調製した。3つのレベルの標準ストック溶液(1000、100、および10mg/mL)を、雄Sprague-Dawleyラット血漿に別々にスパイクとして添加し、QC試料として使用した。血漿標準およびQC試料を同一に処理し、血漿試料と並行して調製した。抽出試料をLC-MS/MSにより分析した。
【0107】
[0081]質量分析計による取得および積分を、Applied Biosystems-Sciex Analystソフトウエア(バージョン1.4.2)により実施した。較正曲線を二次回帰により得て、較正範囲は2~5000ng/mLであった。
【0108】
[0082]機器:
・API 3000質量分析計(Applied Biosystems、Foster City、CA)
・Agilent 1100 HPLCバイナリポンプ(binary pump)(Santa Clara、CA)
・LEAP Technologies HTS Pal Autosampler(Carrboro、NC)
・Thermo Scientific Cohesive Aria LX-2デュプレックスシステム(duplexing system)(Waltham、MA)
カラム:Zorbax Eclipse XDB Phenyl 2.1×50mm(Agilent、Santa Clara、CA)
注入容量:10μL
流速:0.60mL/分
【0109】
【表1】
【0110】
[0083]イオン化様式:エレクトロスプレー(ESI)。検出様式:陽性MRM。各投与経路において、記述された薬物動態パラメーターは、血漿濃度時間曲線から標準的なノンコンパートメント分析(Wagner、1993)によって決定した。薬物動態分析は、XLFit(登録商標)v.4.3.1(ID Business Solutions Inc.、Alameda、CA)をMicrosoft Excel 2003と共に使用して実施した。
【0111】
【表2】
【0112】
[0084]PF-4136309と比較して、化合物Ibは、かなり低いクリアランスおよびかなり高い曝露(AUC)を有する。
実施例3
ビーグル犬における化合物Ibの薬物動態パラメーター
[0085]化合物Ibの薬物動態プロファイルを、雄ビーグル犬において静脈内(i.v.)および経口(p.o)投与後に評価した。化合物Ibの単回用量を0.5mg/kgで静脈内および2mg/kgで経口に投与した。血液試料を、各投与後の所定の時点で収集し、対応する血漿濃度を、LC-MS/MS法の使用によって分析した。血漿濃度時間曲線を血漿濃度の使用によって構築し、対応する薬物動態パラメーターを、ノンコンパートメント分析によって導き出した。
【0113】
[0086]それぞれ体重が11.5、9.9、9.9、14.6、11.1、および9.8kgの6匹の動物を使用し、化合物Ibを0.5mg/kgで静脈内(最初の3匹の動物)および2mg/kgで経口(次の3匹の動物)に投与した。
【0114】
[0087]i.v.投与では、化合物Ibの溶液製剤を36.8%の水/31.6%のプロピレングリコール/31.6%のN,N-ジメチルアセトアミドによって0.5mg/mLに調製し、各動物は1mL/kgを受けた。2mg/kgの経口投与では、溶液製剤を、1%のヒドロキシプロピルメチルセルロース中0.5mg/mLに調製し、各動物は4mL/kgを受けた。
【0115】
[0088]投与では、血液(約1mL)を投与前、ならびに投与の5、15、および30分、1、2、4、8、12、および24時間後に採取した。血液をバタフライカテーテルにより前肢静脈から試料採取し、次に、抗凝固剤としてK2EDTAを含有する冷却したポリプロピレン管の中に入れ、遠心分離するまで氷上に保持した。血漿を遠心分離により収集し、試料分析のためにドライアイス上に載せた。
【0116】
[0089] 血漿試料(50μL)を、内部標準を含有した200μLの0.1%ギ酸/アセトニトリルにより直線式振とう機において10分間かけて抽出し、次に、3700gにより4℃で10分間にわたって遠心分離した(Allegra X-15R遠心分離機、Beckman Coulter、Inc.、Fullerton、CA)。100μLの得られた上清を新たなプレートに移し、LC-MS/MS分析のために、100μLの水中0.1%ギ酸と混合した。
【0117】
[0090]較正標準試料を、ブランクイヌ血漿により、5000、2500、1000、500、100、50、20、10、4、2、および1ng/mLの化合物Ibで調製した。3つのレベルの標準ストック溶液(1000、100、および10mg/mL)を、雄ビーグル犬血漿に別々にスパイクとして添加し、QC試料として使用した。血漿標準およびQC試料を同一に処理し、血漿試料と並行して調製した。
【0118】
[0091]試料分析をLC-MS/MSにより実施した(詳細を下記に示す)。取得およびピーク積分を、Applied Biosystems-Sciex Analystソフトウエア(バージョン1.4.2)により実施した。較正曲線は、1/×の重みづけによって二次回帰によって得た。較正範囲は、1~5000ng/mLであった。
【0119】
[0092]機器:
・Applied Biosystems API 3000質量分析計(Foster City、CA)
・Agilent 1100 HPLCバイナリポンプ(Santa Clara、CA)
・LEAP Technologies HTS Pal Autosampler(Carrboro、NC)
・Thermo Scientific Cohesive Aria LX-2デュプレックスシステム(Waltham、MA)
カラム:Zorbax Eclipse XDB Phenyl 2.1×50mm(Agilent、Santa Clara、CA)
注入容量:10μL
流速:0.60mL/分
【0120】
【表3】
【0121】
イオン化様式:Turbo Ionspray ESI
検出様式:陽性MRM
各投与経路において、記述された薬物動態パラメーターは、血漿濃度時間曲線から標準的なノンコンパートメント分析(Wagner、1993)によって決定した。
・CL:全身クリアランス
・AUC:曲線下面積
・F:生体利用能
[0093]薬物動態分析は、XLFit(登録商標)v.4.3.1(ID Business Solutions Inc.、Alameda、CA)をMicrosoft Excel 2003と共に使用して実施した。
【0122】
【表4】
【0123】
[0094]PF-4136309の薬物動態パラメーターは、ACS Med.Chem.Lett.2011、2、913~918ページに開示された。
[0095]PF-4136309と比較して、化合物Ibは、同等の用量でかなり低いクリアランスおよびかなり高い曝露(AUC)を有する。
【0124】
[0096]図1は、化合物Ibをi.v.投与した後のイヌにおける、化合物Ibの平均血漿濃度を表す。
[0097]図2は、化合物Ibをp.o.投与した後のイヌにおける、化合物Ibの平均血漿濃度を表す。
【0125】
[0098]観察された特異的な薬理学的反応は、選択された特定の活性化合物、または医薬担体が存在するか、否か、ならびに用いられる製剤の種類および投与様式に従って、また応じて変わることがあり、結果におけるそのような予測される変動または差異は、本開示の実施において考慮される。
【0126】
本発明の態様
態様1
患者の膵がんを治療する方法であって、それを必要とする患者に有効量の式I:
【化27】
(式中、
は、ハロゲンまたはC 1~6 アルキルであり、
は、水素、ハロゲン、C 1~6 アルキル、C 1~6 アルコキシ、C 1~6 ハロアルキル、C 1~6 ハロアルコキシ、または-CNであり、
は、水素、ハロゲン、またはC 1~6 アルキルであり、
は、水素、ハロゲン、またはC 1~6 アルキルであり、
各R は、独立して、C 1~6 アルキル、-OH、または-NH であり、
nは、0、1、2、または3であり、
、A 、およびA の各々は、-CH-または-N-であり、ここでA 、A 、またはA のうちの少なくとも1つは-N-である)の化合物またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む方法。
態様2
が、ハロゲンまたはメチルであり、
が、ハロゲンまたはC 1~6 ハロアルキルであり、
が、ハロゲンまたはC 1~6 アルキルであり、
が、水素であり、
nが、0であり、
が、-CH-または-N-であり、
が、-CH-であり、
が、-N-である、
態様1に記載の方法。
態様3
化合物が、下記:
【化28】
またはその薬学的に許容される塩からなる群から選択される、態様1に記載の方法。
態様4
化合物が、下記:
【化29】
またはその薬学的に許容される塩である、態様1に記載の方法。
態様5
膵がんが、ステージI、II、III、またはIVである、態様1に記載の方法。
態様6
治療が、腫瘍サイズの減少、腫瘍増殖の抑制もしくは減少、新たな腫瘍形成なし、新たな腫瘍形成の減少、生存期間もしくは無増悪生存期間の増加、転移なし、治療選択肢の増加、外科手術から再発までの期間の遅延、黄疸の低減、肝臓への拡散の抑制、疼痛の低減、食欲の改善、消化の改善、胆嚢サイズの低減、および血栓発生率の低減のうちの1つまたは複数を提供する、態様1に記載の方法。
態様7
患者が完全な応答を達成する、態様1に記載の方法。
態様8
患者が部分的な応答を達成する、態様1に記載の方法。
態様9
患者が安定した疾患を達成する、態様1に記載の方法。
態様10
患者が緩徐進行性の疾患を達成する、態様1に記載の方法。
態様11
患者が、膵臓腺癌、切除不能膵がん、局所進行性膵がん、切除可能境界膵がん、局所進行性膵管腺癌、切除可能境界膵管腺癌、転移性膵がん、化学療法抵抗性膵がん、膵管腺癌、扁平上皮膵がん、膵臓前駆体、免疫原性膵がん、内分泌外分泌異常分化型(ADEX)腫瘍、外分泌性膵がん、膵上皮内新生物、膵管内乳頭粘液性新生物、粘液性嚢胞新生物、粘液性膵がん、腺扁平上皮癌、印環細胞癌、肝様癌、膠様癌、未分化癌、破骨細胞様巨細胞を有する未分化癌、膵嚢胞性新生物、島細胞腫瘍、膵臓内エンドロクリン腫瘍、または膵臓ニューロエンドロクリン腫瘍のうちの1つまたは複数に罹患している、態様1に記載の方法。
態様12
式Iの化合物が経口投与用の医薬組成物として提供される、態様1に記載の方法。
態様13
化合物が1日1回投与される、態様1に記載の方法。
態様14
化合物が1日2回投与される、態様1に記載の方法。
態様15
患者に1つまたは複数の追加の治療用化合物を投与することを更に含む、態様1に記載の方法。
態様16
1つまたは複数の追加の治療用化合物が、Btkチロシンキナーゼ阻害剤、Erbb2チロシンキナーゼ受容体阻害剤、Erbb4チロシンキナーゼ受容体阻害剤、mTOR阻害剤、チミジル酸シンターゼ阻害剤、EGFRチロシンキナーゼ受容体阻害剤、上皮増殖因子アンタゴニスト、Fynチロシンキナーゼ阻害剤、kitチロシンキナーゼ阻害剤、Lynチロシンキナーゼ阻害剤、NK細胞受容体モジュレーター、PDGF受容体アンタゴニスト、PARP阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ1阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ2阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ3阻害剤、ガラクトシルトランスフェラーゼモジュレーター、ジヒドロピリミジンデヒドロゲナーゼ阻害剤、オロチン酸ホスホリボシルトランスフェラーゼ阻害剤、テロメラーゼモジュレーター、ムチン1阻害剤、ムチン阻害剤、セレクチンアゴニスト、TNF関連アポトーシス誘導リガンドモジュレーター、IL17遺伝子刺激剤、インターロイキン17Eリガンド、ニューロキニン受容体アゴニスト、サイクリンG1阻害剤、チェックポイント阻害剤、PD-1阻害剤、PD-L1阻害剤、CTLA4阻害剤、トポイソメラーゼI阻害剤、Alk-5プロテインキナーゼ阻害剤、結合組織増殖因子リガンド阻害剤、ノッチ-2受容体アンタゴニスト、ノッチ-3受容体アンタゴニスト、ヒアルロニダーゼ刺激剤、MEK-1プロテインキナーゼ阻害剤、MEK-2プロテインキナーゼ阻害剤、GM-CSF受容体モジュレーター、TNFアルファリガンドモジュレーター、メソテリンモジュレーター、アスパラギナーゼ刺激剤、カスパーゼ-3刺激剤、カスパーゼ-9刺激剤、PKN3遺伝子阻害剤、ヘッジホッグタンパク質阻害剤、スムーズンド受容体アンタゴニスト、AKT1遺伝子阻害剤、DHFR阻害剤、チミジンキナーゼ刺激剤、CD29モジュレーター、フィブロネクチンモジュレーター、インターロイキン-2リガンド、セリンプロテアー阻害剤、D40LG遺伝子刺激剤、TNFSF9遺伝子刺激剤、2-オキソグルタル酸デヒドロゲナーゼ阻害剤、TGF-ベータII型受容体アンタゴニスト、Erbb3チロシンキナーゼ受容体阻害剤、コレシストキニンCCK2受容体アンタゴニスト、Wilms腫瘍タンパク質モジュレーター、Ras GTPアーゼモジュレーター、ヒストンデアセチラーゼ阻害剤、サイクリン依存性キナーゼ4阻害剤Aモジュレーター、エストロゲン受容体ベータモジュレーター、4-1BB阻害剤、4-1BBL阻害剤、PD-L2阻害剤、B7-H3阻害剤、B7-H4阻害剤、BTLA阻害剤、HVEM阻害剤、TIM3阻害剤、GAL9阻害剤、LAG3阻害剤、VISTA阻害剤、KIR阻害剤、2B4阻害剤、CD160阻害剤、およびCD66eモジュレーターのうちの1つまたは複数から選択される、態様15に記載の方法。
態様17
1つまたは複数の追加の治療用化合物が、バビツキシマブ、IMM-101、CAP1-6D、Rexin-G、ゲニステイン、CVac、MM-D37K、PCI-27483、TG-01、モセチノスタット、LOAd-703、CPI-613、アパモスタット、CRS-207、NovaCaps、トラメチニブ、Atu-027、ソニデギブ、GRASPA、トラベデルセン、ナストラゼピド、Vaccell、オレゴボマブ、イスチラツマブ、レファメチニブ、レゴラフェニブ、ラパチニブ、セルメチニブ、ルカパリブ、ペラレオレプ、タレクスツマブ、PEG化ヒアルロニダーゼ、バルリチニブ、アグラチマゲンベサデノベク、GBS-01、GI-4000、WF-10、ガルニセルチブ、アファチニブ、RX-0201、FG-3019、ペルツズマブ、DCVax-Direct、セリネクサー、グルホスフアミド、ビルリジン、イットリウム(90Y)クリバツズマブテトラキセタン、ブリブジン、ニモツズマブ、アルゲンパンツセル-L、テガフール+ギメラシル+オテラシルカリウム+ホリナートカルシウム、オラパリブ、イブルチニブ、ピラルビシン、Rh-Apo2L、テルトモチド、テガフール+ギメラシル+オテラシルカリウム、テガフール+ギメラシル+オテラシルカリウム、マシチニブ、Rexin-G、マイトマイシン、エルロチニブ、アドリアマイシン、デキサメタゾン、ビンクリスチン、シクロホスファミド、フルオロウラシル、トポテカン、タキソール、インターフェロン、白金誘導体、タキサン、パクリタキセル、ビンカアルカロイド、ビンブラスチン、アントラサイクリン、ドキソルビシン、エピポドフィロトキシン、エトポシド、シスプラチン、ラパマイシン、メトトレキサート、アクチノマイシンD、ドラスタチン10、コルヒチン、エメチン、トリメトレキサート、メトプリン、シクロスポリン、ダウノルビシン、テニポシド、アムホテリシン、アルキル化剤、クロラムブシル、5-フルオロウラシル、カンプトテシン、メトロニダゾール、Gleevec、Avastin、Vectibix、アバレリックス、アルデスロイキン、アレムツズマブ、アリトレチノイン、アロプリノール、アルトレタミン、アミホスチン、アナストロゾール、三酸化ヒ素、アスパラギナーゼ、アザシチジン、AZD9291、BCG Live、ベバクジマブ、フルオロウラシル、ベキサロテン、ブレオマイシン、ボルテゾミブ、ブスルファン、カルステロン、カペシタビン、カンプトテシン、カルボプラチン、カルムスチン、セレコキシブ、セツキシマブ、クロラムブシル、クラドリビン、クロファラビン、シクロホスファミド、シタラビン、ダクチノマイシン、ダルベポエチンアルファ、ダウノルビシン、デニロイキン、デクスラゾキサン、ドセタキセル、ドキソルビシン(中性)、ドキソルビシン塩酸塩、ドロモスタノロンプロピオン酸塩、エピルビシン、エポエチンアルファ、エストラムスチン、リン酸エトポシド、エトポシド、エキセメスタン、フィルグラスチム、フロクスリジンフルダラビン、フルベストラント、ゲフィチニブ、ゲムシタビン、ゲムツズマブ、ゴセレリン酢酸塩、ヒストレリン酢酸塩、ヒドロキシ尿素、イブリツモマブ、イダルビシン、イホスファミド、イマチニブメシル酸塩、インターフェロンアルファ-2a、インターフェロンアルファ-2b、イリノテカン、レナリドミド、レトロゾール、ロイコボリン、ロイプロリド酢酸塩、レバミソール、ロムスチン、酢酸メゲストロール、メルファラン、メルカプトプリン、6-MP、メスナ、メトトレキサート、メトキサレン、マイトマイシンC、ミトタン、ミトキサントロン、ナンドロロン、ネララビン、ノフェツモマブ、オプレルベキン、オキサリプラチン、パクリタキセル、パリフェルミン、パミドロネート、ペガデマーゼ、ペガスパルガーゼ、ペグフィルグラスチム、ペメトレキセド二ナトリウム、ペントスタチン、ピポブロマン、プリカマイシン、ポルフィマーナトリウム、プロカルバジン、キナクリン、ラスブリカーゼ、リツキシマブ、ロシレチニブ、サルグラモスチム、ソラフェニブ、ストレプトゾシン、スニチニブマレイン酸塩、タルク、タモキシフェン、テモゾロミド、テニポシド、VM-26、テストラクトン、チオグアニン、6-TG、チオテパ、トポテカン、トレミフェン、トシツモマブ、トラスツズマブ、トレチノイン、ATRA、ウラシルマスタード、バルルビシン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビノレルビン、ゾレドロネート、ゾレドロン酸、ペンブロリズマブ、ニボルマブ、IBI-308、mDX-400、BGB-108、MEDI-0680、SHR-1210、PF-06801591、PDR-001、GB-226、STI-1110、デュルバルマブ、アテゾリズマブ、アベルマブ、BMS-936559、ALN-PDL、TSR-042、KD-033、CA-170、STI-1014、FOLFIRINOX、およびKY-1003のうちの1つまたは複数から選択される、態様15に記載の方法。
態様18
1つまたは複数の追加の治療用化合物が、FOLFIRINOXである、態様15に記載の方法。
態様19
1つまたは複数の追加の治療用化合物が、ゲムシタビンおよびパクリタキセルである、態様15に記載の方法。
態様20
患者の膵がんを治療する方法であって、それを必要とする患者に有効量の式Ib:
【化30】
の化合物またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む方法。
態様21
膵がんが、ステージI、II、III、またはIVである、態様20に記載の方法。
態様22
治療が、腫瘍サイズの減少、腫瘍増殖の抑制もしくは減少、新たな腫瘍形成なし、新たな腫瘍形成の減少、生存期間もしくは無増悪生存期間の増加、転移なし、治療選択肢の増加、外科手術から再発までの期間の遅延、黄疸の低減、肝臓への拡散の抑制、疼痛の低減、食欲の改善、消化の改善、胆嚢サイズの低減、および血栓発生率の低減のうちの1つまたは複数を提供する、態様20に記載の方法。
態様23
患者が完全な応答を達成する、態様20に記載の方法。
態様24
患者が部分的な応答を達成する、態様20に記載の方法。
態様25
患者が安定した疾患を達成する、態様20に記載の方法。
態様26
患者が緩徐進行性の疾患を達成する、態様20に記載の方法。
態様27
患者が、膵臓腺癌、切除不能膵がん、局所進行性膵がん、切除可能境界膵がん、局所進行性膵管腺癌、切除可能境界膵管腺癌、転移性膵がん、化学療法抵抗性膵がん、膵管腺癌、扁平上皮膵がん、膵臓前駆体、免疫原性膵がん、内分泌外分泌異常分化型(ADEX)腫瘍、外分泌性膵がん、膵上皮内新生物、膵管内乳頭粘液性新生物、粘液性嚢胞新生物、粘液性膵がん、腺扁平上皮癌、印環細胞癌、肝様癌、膠様癌、未分化癌、破骨細胞様巨細胞を有する未分化癌、膵嚢胞性新生物、島細胞腫瘍、膵臓内エンドロクリン腫瘍、または膵臓ニューロエンドロクリン腫瘍に罹患している、態様20に記載の方法。
態様28
式Ibの化合物が経口投与用の医薬組成物として提供される、態様20に記載の方法。
態様29
化合物が1日1回投与される、態様20に記載の方法。
態様30
化合物が1日2回投与される、態様20に記載の方法。
態様31
有効量が50mg~300mgである、態様20に記載の方法。
態様32
有効量が150mgである、態様20に記載の方法。
態様33
患者に1つまたは複数の追加の治療用化合物を投与することを更に含む、態様20に記載の方法。
態様34
1つまたは複数の追加の治療用化合物が、Btkチロシンキナーゼ阻害剤、Erbb2チロシンキナーゼ受容体阻害剤、Erbb4チロシンキナーゼ受容体阻害剤、mTOR阻害剤、チミジル酸シンターゼ阻害剤、EGFRチロシンキナーゼ受容体阻害剤、上皮増殖因子アンタゴニスト、Fynチロシンキナーゼ阻害剤、kitチロシンキナーゼ阻害剤、Lynチロシンキナーゼ阻害剤、NK細胞受容体モジュレーター、PDGF受容体アンタゴニスト、PARP阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ1阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ2阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ3阻害剤、ガラクトシルトランスフェラーゼモジュレーター、ジヒドロピリミジンデヒドロゲナーゼ阻害剤、オロチン酸ホスホリボシルトランスフェラーゼ阻害剤、テロメラーゼモジュレーター、ムチン1阻害剤、ムチン阻害剤、セレクチンアゴニスト、TNF関連アポトーシス誘導リガンドモジュレーター、IL17遺伝子刺激剤、インターロイキン17Eリガンド、ニューロキニン受容体アゴニスト、サイクリンG1阻害剤、チェックポイント阻害剤、PD-1阻害剤、PD-L1阻害剤、CTLA4阻害剤、トポイソメラーゼI阻害剤、Alk-5プロテインキナーゼ阻害剤、結合組織増殖因子リガンド阻害剤、ノッチ-2受容体アンタゴニスト、ノッチ-3受容体アンタゴニスト、ヒアルロニダーゼ刺激剤、MEK-1プロテインキナーゼ阻害剤、MEK-2プロテインキナーゼ阻害剤、GM-CSF受容体モジュレーター、TNFアルファリガンドモジュレーター、メソテリンモジュレーター、アスパラギナーゼ刺激剤、カスパーゼ-3刺激剤、カスパーゼ-9刺激剤、PKN3遺伝子阻害剤、ヘッジホッグタンパク質阻害剤、スムーズンド受容体アンタゴニスト、AKT1遺伝子阻害剤、DHFR阻害剤、チミジンキナーゼ刺激剤、CD29モジュレーター、フィブロネクチンモジュレーター、インターロイキン-2リガンド、セリンプロテアー阻害剤、D40LG遺伝子刺激剤、TNFSF9遺伝子刺激剤、2-オキソグルタル酸デヒドロゲナーゼ阻害剤、TGF-ベータII型受容体アンタゴニスト、Erbb3チロシンキナーゼ受容体阻害剤、コレシストキニンCCK2受容体アンタゴニスト、Wilms腫瘍タンパク質モジュレーター、Ras GTPアーゼモジュレーター、ヒストンデアセチラーゼ阻害剤、サイクリン依存性キナーゼ4阻害剤Aモジュレーター、エストロゲン受容体ベータモジュレーター、4-1BB阻害剤、4-1BBL阻害剤、PD-L2阻害剤、B7-H3阻害剤、B7-H4阻害剤、BTLA阻害剤、HVEM阻害剤、TIM3阻害剤、GAL9阻害剤、LAG3阻害剤、VISTA阻害剤、KIR阻害剤、2B4阻害剤、CD160阻害剤、およびCD66eモジュレーターのうちの1つまたは複数から選択される、態様33に記載の方法。
態様35
1つまたは複数の追加の治療用化合物が、バビツキシマブ、IMM-101、CAP1-6D、Rexin-G、ゲニステイン、CVac、MM-D37K、PCI-27483、TG-01、モセチノスタット、LOAd-703、CPI-613、アパモスタット、CRS-207、NovaCaps、トラメチニブ、Atu-027、ソニデギブ、GRASPA、トラベデルセン、ナストラゼピド、Vaccell、オレゴボマブ、イスチラツマブ、レファメチニブ、レゴラフェニブ、ラパチニブ、セルメチニブ、ルカパリブ、ペラレオレプ、タレクスツマブ、PEG化ヒアルロニダーゼ、バルリチニブ、アグラチマゲンベサデノベク、GBS-01、GI-4000、WF-10、ガルニセルチブ、アファチニブ、RX-0201、FG-3019、ペルツズマブ、DCVax-Direct、セリネクサー、グルホスフアミド、ビルリジン、イットリウム(90Y)クリバツズマブテトラキセタン、ブリブジン、ニモツズマブ、アルゲンパンツセル-L、テガフール+ギメラシル+オテラシルカリウム+ホリナートカルシウム、オラパリブ、イブルチニブ、ピラルビシン、Rh-Apo2L、テルトモチド、テガフール+ギメラシル+オテラシルカリウム、テガフール+ギメラシル+オテラシルカリウム、マシチニブ、Rexin-G、マイトマイシン、エルロチニブ、アドリアマイシン、デキサメタゾン、ビンクリスチン、シクロホスファミド、フルオロウラシル、トポテカン、タキソール、インターフェロン、白金誘導体、タキサン、パクリタキセル、ビンカアルカロイド、ビンブラスチン、アントラサイクリン、ドキソルビシン、エピポドフィロトキシン、エトポシド、シスプラチン、ラパマイシン、メトトレキサート、アクチノマイシンD、ドラスタチン10、コルヒチン、エメチン、トリメトレキサート、メトプリン、シクロスポリン、ダウノルビシン、テニポシド、アムホテリシン、アルキル化剤、クロラムブシル、5-フルオロウラシル、カンプトテシン、シスプラチン、メトロニダゾール、Gleevec、Avastin、Vectibix、アバレリックス、アルデスロイキン、アレムツズマブ、アリトレチノイン、アロプリノール、アルトレタミン、アミホスチン、アナストロゾール、三酸化ヒ素、アスパラギナーゼ、アザシチジン、AZD9291、BCG Live、ベバクジマブ、フルオロウラシル、ベキサロテン、ブレオマイシン、ボルテゾミブ、ブスルファン、カルステロン、カペシタビン、カンプトテシン、カルボプラチン、カルムスチン、セレコキシブ、セツキシマブ、クロラムブシル、クラドリビン、クロファラビン、シクロホスファミド、シタラビン、ダクチノマイシン、ダルベポエチンアルファ、ダウノルビシン、デニロイキン、デクスラゾキサン、ドセタキセル、ドキソルビシン(中性)、ドキソルビシン塩酸塩、ドロモスタノロンプロピオン酸塩、エピルビシン、エポエチンアルファ、エストラムスチン、リン酸エトポシド、エトポシド、エキセメスタン、フィルグラスチム、フロクスリジンフルダラビン、フルベストラント、ゲフィチニブ、ゲムシタビン、ゲムツズマブ、ゴセレリン酢酸塩、ヒストレリン酢酸塩、ヒドロキシ尿素、イブリツモマブ、イダルビシン、イホスファミド、イマチニブメシル酸塩、インターフェロンアルファ-2a、インターフェロンアルファ-2b、イリノテカン、レナリドミド、レトロゾール、ロイコボリン、ロイプロリド酢酸塩、レバミソール、ロムスチン、酢酸メゲストロール、メルファラン、メルカプトプリン、6-MP、メスナ、メトトレキサート、メトキサレン、マイトマイシンC、ミトタン、ミトキサントロン、ナンドロロン、ネララビン、ノフェツモマブ、オプレルベキン、オキサリプラチン、パクリタキセル、パリフェルミン、パミドロネート、ペガデマーゼ、ペガスパルガーゼ、ペグフィルグラスチム、ペメトレキセド二ナトリウム、ペントスタチン、ピポブロマン、プリカマイシン、ポルフィマーナトリウム、プロカルバジン、キナクリン、ラスブリカーゼ、リツキシマブ、ロシレチニブ、サルグラモスチム、ソラフェニブ、ストレプトゾシン、スニチニブマレイン酸塩、タルク、タモキシフェン、テモゾロミド、テニポシド、VM-26、テストラクトン、チオグアニン、6-TG、チオテパ、トポテカン、トレミフェン、トシツモマブ、トラスツズマブ、トレチノイン、ATRA、ウラシルマスタード、バルルビシン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビノレルビン、ゾレドロネート、ゾレドロン酸、ペンブロリズマブ、ニボルマブ、IBI-308、mDX-400、BGB-108、MEDI-0680、SHR-1210、PF-06801591、PDR-001、GB-226、STI-1110、デュルバルマブ、アテゾリズマブ、アベルマブ、BMS-936559、ALN-PDL、TSR-042、KD-033、CA-170、STI-1014、FOLFIRINOX、およびKY-1003のうちの1つまたは複数から選択される、態様33に記載の方法。
態様36
1つまたは複数の追加の治療用化合物が、FOLFIRINOXである、態様33に記載の方法。
態様37
1つまたは複数の追加の治療用化合物が、ゲムシタビンおよびパクリタキセルである、態様33に記載の方法。
態様38
式I:
【化31】
(式中、
は、ハロゲンまたはC 1~6 アルキルであり、
は、水素、ハロゲン、C 1~6 アルキル、C 1~6 アルコキシ、C 1~6 ハロアルキル、C 1~6 ハロアルコキシ、または-CNであり、
は、水素、ハロゲン、またはC 1~6 アルキルであり、
は、水素、ハロゲン、またはC 1~6 アルキルであり、
各R は、独立して、C 1~6 アルキル、-OH、または-NH であり、
nは、0、1、2、または3であり、
、A 、およびA の各々は、-CH-または-N-であり、ここでA 、A 、およびA のうちの少なくとも1つは-N-である)の化合物またはその薬学的に許容される塩と、
1つ以上の追加の治療用化合物と
を含む医薬組合せ。
態様39
1つまたは複数の追加の治療用化合物が、Btkチロシンキナーゼ阻害剤、Erbb2チロシンキナーゼ受容体阻害剤、Erbb4チロシンキナーゼ受容体阻害剤、mTOR阻害剤、チミジル酸シンターゼ阻害剤、EGFRチロシンキナーゼ受容体阻害剤、上皮増殖因子アンタゴニスト、Fynチロシンキナーゼ阻害剤、kitチロシンキナーゼ阻害剤、Lynチロシンキナーゼ阻害剤、NK細胞受容体モジュレーター、PDGF受容体アンタゴニスト、PARP阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ1阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ2阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ3阻害剤、ガラクトシルトランスフェラーゼモジュレーター、ジヒドロピリミジンデヒドロゲナーゼ阻害剤、オロチン酸ホスホリボシルトランスフェラーゼ阻害剤、テロメラーゼモジュレーター、ムチン1阻害剤、ムチン阻害剤、セレクチンアゴニスト、TNF関連アポトーシス誘導リガンドモジュレーター、IL17遺伝子刺激剤、インターロイキン17Eリガンド、ニューロキニン受容体アゴニスト、サイクリンG1阻害剤、チェックポイント阻害剤、PD-1阻害剤、PD-L1阻害剤、CTLA4阻害剤、トポイソメラーゼI阻害剤、Alk-5プロテインキナーゼ阻害剤、結合組織増殖因子リガンド阻害剤、ノッチ-2受容体アンタゴニスト、ノッチ-3受容体アンタゴニスト、ヒアルロニダーゼ刺激剤、MEK-1プロテインキナーゼ阻害剤、MEK-2プロテインキナーゼ阻害剤、GM-CSF受容体モジュレーター、TNFアルファリガンドモジュレーター、メソテリンモジュレーター、アスパラギナーゼ刺激剤、カスパーゼ-3刺激剤、カスパーゼ-9刺激剤、PKN3遺伝子阻害剤、ヘッジホッグタンパク質阻害剤、スムーズンド受容体アンタゴニスト、AKT1遺伝子阻害剤、DHFR阻害剤、チミジンキナーゼ刺激剤、CD29モジュレーター、フィブロネクチンモジュレーター、インターロイキン-2リガンド、セリンプロテアー阻害剤、D40LG遺伝子刺激剤、TNFSF9遺伝子刺激剤、2-オキソグルタル酸デヒドロゲナーゼ阻害剤、TGF-ベータII型受容体アンタゴニスト、Erbb3チロシンキナーゼ受容体阻害剤、コレシストキニンCCK2受容体アンタゴニスト、Wilms腫瘍タンパク質モジュレーター、Ras GTPアーゼモジュレーター、ヒストンデアセチラーゼ阻害剤、サイクリン依存性キナーゼ4阻害剤Aモジュレーター、エストロゲン受容体ベータモジュレーター、4-1BB阻害剤、4-1BBL阻害剤、PD-L2阻害剤、B7-H3阻害剤、B7-H4阻害剤、BTLA阻害剤、HVEM阻害剤、TIM3阻害剤、GAL9阻害剤、LAG3阻害剤、VISTA阻害剤、KIR阻害剤、2B4阻害剤、CD160阻害剤、およびCD66eモジュレーターのうちの1つまたは複数から選択される、態様38に記載の医薬組合せ。
態様40
1つまたは複数の追加の治療用化合物が、バビツキシマブ、IMM-101、CAP1-6D、Rexin-G、ゲニステイン、CVac、MM-D37K、PCI-27483、TG-01、モセチノスタット、LOAd-703、CPI-613、アパモスタット、CRS-207、NovaCaps、トラメチニブ、Atu-027、ソニデギブ、GRASPA、トラベデルセン、ナストラゼピド、Vaccell、オレゴボマブ、イスチラツマブ、レファメチニブ、レゴラフェニブ、ラパチニブ、セルメチニブ、ルカパリブ、ペラレオレプ、タレクスツマブ、PEG化ヒアルロニダーゼ、バルリチニブ、アグラチマゲンベサデノベク、GBS-01、GI-4000、WF-10、ガルニセルチブ、アファチニブ、RX-0201、FG-3019、ペルツズマブ、DCVax-Direct、セリネクサー、グルホスフアミド、ビルリジン、イットリウム(90Y)クリバツズマブテトラキセタン、ブリブジン、ニモツズマブ、アルゲンパンツセル-L、テガフール+ギメラシル+オテラシルカリウム+ホリナートカルシウム、オラパリブ、イブルチニブ、ピラルビシン、Rh-Apo2L、テルトモチド、テガフール+ギメラシル+オテラシルカリウム、テガフール+ギメラシル+オテラシルカリウム、マシチニブ、Rexin-G、マイトマイシン、エルロチニブ、アドリアマイシン、デキサメタゾン、ビンクリスチン、シクロホスファミド、フルオロウラシル、トポテカン、タキソール、インターフェロン、白金誘導体、タキサン、パクリタキセル、ビンカアルカロイド、ビンブラスチン、アントラサイクリン、ドキソルビシン、エピポドフィロトキシン、エトポシド、シスプラチン、ラパマイシン、メトトレキサート、アクチノマイシンD、ドラスタチン10、コルヒチン、エメチン、トリメトレキサート、メトプリン、シクロスポリン、ダウノルビシン、テニポシド、アムホテリシン、アルキル化剤、クロラムブシル、5-フルオロウラシル、カンプトテシン、シスプラチン、メトロニダゾール、Gleevec、Avastin、Vectibix、アバレリックス、アルデスロイキン、アレムツズマブ、アリトレチノイン、アロプリノール、アルトレタミン、アミホスチン、アナストロゾール、三酸化ヒ素、アスパラギナーゼ、アザシチジン、AZD9291、BCG Live、ベバクジマブ、フルオロウラシル、ベキサロテン、ブレオマイシン、ボルテゾミブ、ブスルファン、カルステロン、カペシタビン、カンプトテシン、カルボプラチン、カルムスチン、セレコキシブ、セツキシマブ、クロラムブシル、クラドリビン、クロファラビン、シクロホスファミド、シタラビン、ダクチノマイシン、ダルベポエチンアルファ、ダウノルビシン、デニロイキン、デクスラゾキサン、ドセタキセル、ドキソルビシン(中性)、ドキソルビシン塩酸塩、ドロモスタノロンプロピオン酸塩、エピルビシン、エポエチンアルファ、エストラムスチン、リン酸エトポシド、エトポシド、エキセメスタン、フィルグラスチム、フロクスリジンフルダラビン、フルベストラント、ゲフィチニブ、ゲムシタビン、ゲムツズマブ、ゴセレリン酢酸塩、ヒストレリン酢酸塩、ヒドロキシ尿素、イブリツモマブ、イダルビシン、イホスファミド、イマチニブメシル酸塩、インターフェロンアルファ-2a、インターフェロンアルファ-2b、イリノテカン、レナリドミド、レトロゾール、ロイコボリン、ロイプロリド酢酸塩、レバミソール、ロムスチン、酢酸メゲストロール、メルファラン、メルカプトプリン、6-MP、メスナ、メトトレキサート、メトキサレン、マイトマイシンC、ミトタン、ミトキサントロン、ナンドロロン、ネララビン、ノフェツモマブ、オプレルベキン、オキサリプラチン、パクリタキセル、パリフェルミン、パミドロネート、ペガデマーゼ、ペガスパルガーゼ、ペグフィルグラスチム、ペメトレキセド二ナトリウム、ペントスタチン、ピポブロマン、プリカマイシン、ポルフィマーナトリウム、プロカルバジン、キナクリン、ラスブリカーゼ、リツキシマブ、ロシレチニブ、サルグラモスチム、ソラフェニブ、ストレプトゾシン、スニチニブマレイン酸塩、タルク、タモキシフェン、テモゾロミド、テニポシド、VM-26、テストラクトン、チオグアニン、6-TG、チオテパ、トポテカン、トレミフェン、トシツモマブ、トラスツズマブ、トレチノイン、ATRA、ウラシルマスタード、バルルビシン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビノレルビン、ゾレドロネート、ゾレドロン酸、ペンブロリズマブ、ニボルマブ、IBI-308、mDX-400、BGB-108、MEDI-0680、SHR-1210、PF-06801591、PDR-001、GB-226、STI-1110、デュルバルマブ、アテゾリズマブ、アベルマブ、BMS-936559、ALN-PDL、TSR-042、KD-033、CA-170、STI-1014、FOLFIRINOX、およびKY-1003のうちの1つまたは複数から選択される、態様38に記載の医薬組合せ。
態様41
1つまたは複数の追加の治療用化合物が、FOLFIRINOXである、態様38に記載の医薬組合せ。
態様42
1つまたは複数の追加の治療用化合物が、ゲムシタビンおよびパクリタキセルである、態様38に記載の医薬組合せ。
態様43
組合せが、固定用量の組合せ、または別々の用量を含む、態様38に記載の医薬組み合わせ物。
態様44
が、ハロゲンまたはメチルであり、
が、ハロゲンまたはC 1~6 ハロアルキルであり、
が、ハロゲンまたはC 1~6 アルキルであり、
が、水素であり、
nが、0であり、
が、-CH-または-N-であり、
が、-CH-であり、
が、-N-である、
態様38に記載の医薬組合せ。
態様45
化合物が、下記:
【化32】
またはその薬学的に許容される塩から選択される、態様38に記載の医薬組合せ。
態様46
化合物が、下記:
【化33】
またはその薬学的に許容される塩である、態様38に記載の医薬組合せ。
態様47
膵がんを治療する方法であって、態様38に記載の医薬組合せを投与することを含む方法。
態様48
癌遺伝子の過剰発現を制限する、腫瘍抑制遺伝子を活性化する、またはシグナル伝達タンパク質を調節する方法であって、それを必要とする患者に有効量の式I:
【化34】
(式中、
は、ハロゲンまたはC 1~6 アルキルであり、
は、水素、ハロゲン、C 1~6 アルキル、C 1~6 アルコキシ、C 1~6 ハロアルキル、C 1~6 ハロアルコキシ、または-CNであり、
は、水素、ハロゲン、またはC 1~6 アルキルであり、
は、水素、ハロゲン、またはC 1~6 アルキルであり、
各R は、独立して、C 1~6 アルキル、-OH、または-NH であり、
nは、0、1、2、または3であり、
、A 、およびA の各々は、-CH-または-N-であり、ここでA 、A 、またはA のうちの少なくとも1つは-N-である)の化合物またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む方法。
態様49
が、ハロゲンまたはメチルであり、
が、ハロゲンまたはC 1~6 ハロアルキルであり、
が、ハロゲンまたはC 1~6 アルキルであり、
が、水素であり、
nが、0であり、
が、-CH-または-N-であり、
が、-CH-であり、
が、-N-である、
態様48に記載の方法。
態様50
化合物が、下記:
【化35】
またはその薬学的に許容される塩から選択される、態様48に記載の方法。
態様51
化合物が、下記:
【化36】
またはその薬学的に許容される塩である、態様48に記載の方法。
態様52
癌遺伝子の過剰発現、腫瘍抑制遺伝子の不活性化、または様々なシグナル伝達タンパク質の調節解除が、患者に膵がんの診断をもたらした、態様48に記載の方法。
態様53
患者は、膵臓腺癌、切除不能膵がん、局所進行性膵がん、切除可能境界膵がん、局所進行性膵管腺癌、切除可能境界膵管腺癌、転移性膵がん、化学療法抵抗性膵がん、扁平上皮膵がん、膵臓前駆体、免疫原性膵がん、内分泌外分泌異常分化型(ADEX)腫瘍、膵管腺癌、外分泌性膵がん、膵上皮内新生物、膵管内乳頭粘液性新生物、粘液性嚢胞新生物、粘液性膵がん、腺扁平上皮癌、印環細胞癌、肝様癌、膠様癌、未分化癌、破骨細胞様巨細胞を有する未分化癌、膵嚢胞性新生物、島細胞腫瘍、膵臓内エンドロクリン腫瘍、または膵臓ニューロエンドロクリン腫瘍と診断されている、態様48に記載の方法。
態様54
式Iの化合物が経口投与用の医薬組成物として提供される、態様48に記載の方法。
態様55
患者が完全な応答を達成する、態様48に記載の方法。
態様56
患者が部分的な応答を達成する、態様48に記載の方法。
態様57
患者が安定した疾患を達成する、態様48に記載の方法。
態様58
患者が緩徐進行性の疾患を達成する、態様48に記載の方法。
態様59
化合物が1日1回投与される、態様48に記載の方法。
態様60
化合物が1日2回投与される、態様48に記載の方法。
態様61
患者に1つまたは複数の追加の治療用化合物を投与することを更に含む、態様48に記載の方法。
態様62
1つまたは複数の追加の治療用化合物が、Btkチロシンキナーゼ阻害剤、Erbb2チロシンキナーゼ受容体阻害剤、Erbb4チロシンキナーゼ受容体阻害剤、mTOR阻害剤、チミジル酸シンターゼ阻害剤、EGFRチロシンキナーゼ受容体阻害剤、上皮増殖因子アンタゴニスト、Fynチロシンキナーゼ阻害剤、kitチロシンキナーゼ阻害剤、Lynチロシンキナーゼ阻害剤、NK細胞受容体モジュレーター、PDGF受容体アンタゴニスト、PARP阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ1阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ2阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ3阻害剤、ガラクトシルトランスフェラーゼモジュレーター、ジヒドロピリミジンデヒドロゲナーゼ阻害剤、オロチン酸ホスホリボシルトランスフェラーゼ阻害剤、テロメラーゼモジュレーター、ムチン1阻害剤、ムチン阻害剤、セレクチンアゴニスト、TNF関連アポトーシス誘導リガンドモジュレーター、IL17遺伝子刺激剤、インターロイキン17Eリガンド、ニューロキニン受容体アゴニスト、サイクリンG1阻害剤、チェックポイント阻害剤、PD-1阻害剤、PD-L1阻害剤、CTLA4阻害剤、トポイソメラーゼI阻害剤、Alk-5プロテインキナーゼ阻害剤、結合組織増殖因子リガンド阻害剤、ノッチ-2受容体アンタゴニスト、ノッチ-3受容体アンタゴニスト、ヒアルロニダーゼ刺激剤、MEK-1プロテインキナーゼ阻害剤、MEK-2プロテインキナーゼ阻害剤、GM-CSF受容体モジュレーター、TNFアルファリガンドモジュレーター、メソテリンモジュレーター、アスパラギナーゼ刺激剤、カスパーゼ-3刺激剤、カスパーゼ-9刺激剤、PKN3遺伝子阻害剤、ヘッジホッグタンパク質阻害剤、スムーズンド受容体アンタゴニスト、AKT1遺伝子阻害剤、DHFR阻害剤、チミジンキナーゼ刺激剤、CD29モジュレーター、フィブロネクチンモジュレーター、インターロイキン-2リガンド、セリンプロテアー阻害剤、D40LG遺伝子刺激剤、TNFSF9遺伝子刺激剤、2-オキソグルタル酸デヒドロゲナーゼ阻害剤、TGF-ベータII型受容体アンタゴニスト、Erbb3チロシンキナーゼ受容体阻害剤、コレシストキニンCCK2受容体アンタゴニスト、Wilms腫瘍タンパク質モジュレーター、Ras GTPアーゼモジュレーター、ヒストンデアセチラーゼ阻害剤、サイクリン依存性キナーゼ4阻害剤Aモジュレーター、エストロゲン受容体ベータモジュレーター、4-1BB阻害剤、4-1BBL阻害剤、PD-L2阻害剤、B7-H3阻害剤、B7-H4阻害剤、BTLA阻害剤、HVEM阻害剤、TIM3阻害剤、GAL9阻害剤、LAG3阻害剤、VISTA阻害剤、KIR阻害剤、2B4阻害剤、CD160阻害剤、およびCD66eモジュレーターのうちの1つまたは複数から選択される、態様61に記載の方法。
態様63
1つまたは複数の追加の治療用化合物が、バビツキシマブ、IMM-101、CAP1-6D、Rexin-G、ゲニステイン、CVac、MM-D37K、PCI-27483、TG-01、モセチノスタット、LOAd-703、CPI-613、アパモスタット、CRS-207、NovaCaps、トラメチニブ、Atu-027、ソニデギブ、GRASPA、トラベデルセン、ナストラゼピド、Vaccell、オレゴボマブ、イスチラツマブ、レファメチニブ、レゴラフェニブ、ラパチニブ、セルメチニブ、ルカパリブ、ペラレオレプ、タレクスツマブ、PEG化ヒアルロニダーゼ、バルリチニブ、アグラチマゲンベサデノベク、GBS-01、GI-4000、WF-10、ガルニセルチブ、アファチニブ、RX-0201、FG-3019、ペルツズマブ、DCVax-Direct、セリネクサー、グルホスフアミド、ビルリジン、イットリウム(90Y)クリバツズマブテトラキセタン、ブリブジン、ニモツズマブ、アルゲンパンツセル-L、テガフール+ギメラシル+オテラシルカリウム+ホリナートカルシウム、オラパリブ、イブルチニブ、ピラルビシン、Rh-Apo2L、テルトモチド、テガフール+ギメラシル+オテラシルカリウム、テガフール+ギメラシル+オテラシルカリウム、マシチニブ、Rexin-G、マイトマイシン、エルロチニブ、アドリアマイシン、デキサメタゾン、ビンクリスチン、シクロホスファミド、フルオロウラシル、トポテカン、タキソール、インターフェロン、白金誘導体、タキサン、パクリタキセル、ビンカアルカロイド、ビンブラスチン、アントラサイクリン、ドキソルビシン、エピポドフィロトキシン、エトポシド、シスプラチン、ラパマイシン、メトトレキサート、アクチノマイシンD、ドラスタチン10、コルヒチン、エメチン、トリメトレキサート、メトプリン、シクロスポリン、ダウノルビシン、テニポシド、アムホテリシン、アルキル化剤、クロラムブシル、5-フルオロウラシル、カンプトテシン、シスプラチン、メトロニダゾール、Gleevec、Avastin、Vectibix、アバレリックス、アルデスロイキン、アレムツズマブ、アリトレチノイン、アロプリノール、アルトレタミン、アミホスチン、アナストロゾール、三酸化ヒ素、アスパラギナーゼ、アザシチジン、AZD9291、BCG Live、ベバクジマブ、フルオロウラシル、ベキサロテン、ブレオマイシン、ボルテゾミブ、ブスルファン、カルステロン、カペシタビン、カンプトテシン、カルボプラチン、カルムスチン、セレコキシブ、セツキシマブ、クロラムブシル、クラドリビン、クロファラビン、シクロホスファミド、シタラビン、ダクチノマイシン、ダルベポエチンアルファ、ダウノルビシン、デニロイキン、デクスラゾキサン、ドセタキセル、ドキソルビシン(中性)、ドキソルビシン塩酸塩、ドロモスタノロンプロピオン酸塩、エピルビシン、エポエチンアルファ、エストラムスチン、リン酸エトポシド、エトポシド、エキセメスタン、フィルグラスチム、フロクスリジンフルダラビン、フルベストラント、ゲフィチニブ、ゲムシタビン、ゲムツズマブ、ゴセレリン酢酸塩、ヒストレリン酢酸塩、ヒドロキシ尿素、イブリツモマブ、イダルビシン、イホスファミド、イマチニブメシル酸塩、インターフェロンアルファ-2a、インターフェロンアルファ-2b、イリノテカン、レナリドミド、レトロゾール、ロイコボリン、ロイプロリド酢酸塩、レバミソール、ロムスチン、酢酸メゲストロール、メルファラン、メルカプトプリン、6-MP、メスナ、メトトレキサート、メトキサレン、マイトマイシンC、ミトタン、ミトキサントロン、ナンドロロン、ネララビン、ノフェツモマブ、オプレルベキン、オキサリプラチン、パクリタキセル、パリフェルミン、パミドロネート、ペガデマーゼ、ペガスパルガーゼ、ペグフィルグラスチム、ペメトレキセド二ナトリウム、ペントスタチン、ピポブロマン、プリカマイシン、ポルフィマーナトリウム、プロカルバジン、キナクリン、ラスブリカーゼ、リツキシマブ、ロシレチニブ、サルグラモスチム、ソラフェニブ、ストレプトゾシン、スニチニブマレイン酸塩、タルク、タモキシフェン、テモゾロミド、テニポシド、VM-26、テストラクトン、チオグアニン、6-TG、チオテパ、トポテカン、トレミフェン、トシツモマブ、トラスツズマブ、トレチノイン、ATRA、ウラシルマスタード、バルルビシン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビノレルビン、ゾレドロネート、ゾレドロン酸、ペンブロリズマブ、ニボルマブ、IBI-308、mDX-400、BGB-108、MEDI-0680、SHR-1210、PF-06801591、PDR-001、GB-226、STI-1110、デュルバルマブ、アテゾリズマブ、アベルマブ、BMS-936559、ALN-PDL、TSR-042、KD-033、CA-170、STI-1014、FOLFIRINOX、およびKY-1003のうちの1つまたは複数から選択される、態様61に記載の方法。
態様64
1つまたは複数の追加の治療用化合物が、FOLFIRINOXである、態様61に記載の方法。
態様65
1つまたは複数の追加の治療用化合物が、ゲムシタビンおよびパクリタキセルである、態様61に記載の方法。
態様66
患者の腺癌を制御する方法であって、それを必要とする患者に有効量の式I:
【化37】
(式中、
は、ハロゲンまたはC 1~6 アルキルであり、
は、水素、ハロゲン、C 1~6 アルキル、C 1~6 アルコキシ、C 1~6 ハロアルキル、C 1~6 ハロアルコキシ、または-CNであり、
は、水素、ハロゲン、またはC 1~6 アルキルであり、
は、水素、ハロゲン、またはC 1~6 アルキルであり、
各R は、独立して、C 1~6 アルキル、-OH、または-NH であり、
nは、0、1、2、または3であり、
、A 、およびA の各々は、-CH-または-N-であり、ここでA 、A 、またはA のうちの少なくとも1つは-N-である)の化合物またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む方法。
態様67
が、ハロゲンまたはメチルであり、
が、ハロゲンまたはC 1~6 ハロアルキルであり、
が、ハロゲンまたはC 1~6 アルキルであり、
が、水素であり、
nが、0であり、
が、-CH-または-N-であり、
が、-CH-であり、
が、-N-である、
態様66に記載の方法。
態様68
化合物が、下記:
【化38】
またはその薬学的に許容される塩から選択される、態様66に記載の方法。
態様69
化合物が、下記:
【化39】
またはその薬学的に許容される塩である、態様66に記載の方法。
態様70
腺癌が膵臓腺癌である、態様66に記載の方法。
態様71
患者が完全な応答を達成する、態様66に記載の方法。
態様72
患者が部分的な応答を達成する、態様66に記載の方法。
態様73
患者が安定した疾患を達成する、態様66に記載の方法。
態様74
患者が緩徐進行性の疾患を達成する、態様66に記載の方法。
態様75
患者が臨床的な利益を達成する、態様66に記載の方法。
態様76
臨床的な利益が、腫瘍サイズの減少、腫瘍増殖の抑制もしくは減少、進行する時間の遅延、新たな腫瘍もしくは病変なし、新たな腫瘍形成の減少、生存期間もしくは無増悪生存期間の増加、転移なし、治療選択肢の増加、外科手術から再発までの期間の遅延、黄疸の低減、肝臓への拡散の抑制、疼痛の低減、食欲の改善、消化の改善、胆嚢サイズの低減、および血栓発生率の低減のうちの1つまたは複数である、態様75に記載の方法。
態様77
式Iの化合物が経口投与用の医薬組成物として提供される、態様66に記載の方法。
態様78
化合物が1日1回投与される、態様66に記載の方法。
態様79
化合物が1日2回投与される、態様66に記載の方法。
態様80
有効量が50mg~300mgである、態様66に記載の方法。
態様81
有効量が150mgである、態様66に記載の方法。
態様82
患者に1つまたは複数の追加の治療用化合物を投与することを更に含む、態様66に記載の方法。
態様83
1つまたは複数の追加の治療用化合物が、Btkチロシンキナーゼ阻害剤、Erbb2チロシンキナーゼ受容体阻害剤、Erbb4チロシンキナーゼ受容体阻害剤、mTOR阻害剤、チミジル酸シンターゼ阻害剤、EGFRチロシンキナーゼ受容体阻害剤、上皮増殖因子アンタゴニスト、Fynチロシンキナーゼ阻害剤、kitチロシンキナーゼ阻害剤、Lynチロシンキナーゼ阻害剤、NK細胞受容体モジュレーター、PDGF受容体アンタゴニスト、PARP阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ1阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ2阻害剤、ポリADPリボースポリメラーゼ3阻害剤、ガラクトシルトランスフェラーゼモジュレーター、ジヒドロピリミジンデヒドロゲナーゼ阻害剤、オロチン酸ホスホリボシルトランスフェラーゼ阻害剤、テロメラーゼモジュレーター、ムチン1阻害剤、ムチン阻害剤、セレクチンアゴニスト、TNF関連アポトーシス誘導リガンドモジュレーター、IL17遺伝子刺激剤、インターロイキン17Eリガンド、ニューロキニン受容体アゴニスト、サイクリンG1阻害剤、チェックポイント阻害剤、PD-1阻害剤、PD-L1阻害剤、CTLA4阻害剤、トポイソメラーゼI阻害剤、Alk-5プロテインキナーゼ阻害剤、結合組織増殖因子リガンド阻害剤、ノッチ-2受容体アンタゴニスト、ノッチ-3受容体アンタゴニスト、ヒアルロニダーゼ刺激剤、MEK-1プロテインキナーゼ阻害剤、MEK-2プロテインキナーゼ阻害剤、GM-CSF受容体モジュレーター、TNFアルファリガンドモジュレーター、メソテリンモジュレーター、アスパラギナーゼ刺激剤、カスパーゼ-3刺激剤、カスパーゼ-9刺激剤、PKN3遺伝子阻害剤、ヘッジホッグタンパク質阻害剤、スムーズンド受容体アンタゴニスト、AKT1遺伝子阻害剤、DHFR阻害剤、チミジンキナーゼ刺激剤、CD29モジュレーター、フィブロネクチンモジュレーター、インターロイキン-2リガンド、セリンプロテアーゼ阻害剤、D40LG遺伝子刺激剤、TNFSF9遺伝子刺激剤、2-オキソグルタル酸デヒドロゲナーゼ阻害剤、TGF-ベータII型受容体アンタゴニスト、Erbb3チロシンキナーゼ受容体阻害剤、コレシストキニンCCK2受容体アンタゴニスト、Wilms腫瘍タンパク質モジュレーター、Ras GTPアーゼモジュレーター、ヒストンデアセチラーゼ阻害剤、サイクリン依存性キナーゼ4阻害剤Aモジュレーター、エストロゲン受容体ベータモジュレーター、4-1BB阻害剤、4-1BBL阻害剤、PD-L2阻害剤、B7-H3阻害剤、B7-H4阻害剤、BTLA阻害剤、HVEM阻害剤、TIM3阻害剤、GAL9阻害剤、LAG3阻害剤、VISTA阻害剤、KIR阻害剤、2B4阻害剤、CD160阻害剤、およびCD66eモジュレーターのうちの1つまたは複数から選択される、態様82に記載の方法。
態様84
1つまたは複数の追加の治療用化合物が、バビツキシマブ、IMM-101、CAP1-6D、Rexin-G、ゲニステイン、CVac、MM-D37K、PCI-27483、TG-01、モセチノスタット、LOAd-703、CPI-613、アパモスタット、CRS-207、NovaCaps、トラメチニブ、Atu-027、ソニデギブ、GRASPA、トラベデルセン、ナストラゼピド、Vaccell、オレゴボマブ、イスチラツマブ、レファメチニブ、レゴラフェニブ、ラパチニブ、セルメチニブ、ルカパリブ、ペラレオレプ、タレクスツマブ、PEG化ヒアルロニダーゼ、バルリチニブ、アグラチマゲンベサデノベク、GBS-01、GI-4000、WF-10、ガルニセルチブ、アファチニブ、RX-0201、FG-3019、ペルツズマブ、DCVax-Direct、セリネクサー、グルホスフアミド、ビルリジン、イットリウム(90Y)クリバツズマブテトラキセタン、ブリブジン、ニモツズマブ、アルゲンパンツセル-L、テガフール+ギメラシル+オテラシルカリウム+ホリナートカルシウム、オラパリブ、イブルチニブ、ピラルビシン、Rh-Apo2L、テルトモチド、テガフール+ギメラシル+オテラシルカリウム、テガフール+ギメラシル+オテラシルカリウム、マシチニブ、Rexin-G、マイトマイシン、エルロチニブ、アドリアマイシン、デキサメタゾン、ビンクリスチン、シクロホスファミド、フルオロウラシル、トポテカン、タキソール、インターフェロン、白金誘導体、タキサン、パクリタキセル、ビンカアルカロイド、ビンブラスチン、アントラサイクリン、ドキソルビシン、エピポドフィロトキシン、エトポシド、シスプラチン、ラパマイシン、メトトレキサート、アクチノマイシンD、ドラスタチン10、コルヒチン、エメチン、トリメトレキサート、メトプリン、シクロスポリン、ダウノルビシン、テニポシド、アムホテリシン、アルキル化剤、クロラムブシル、5-フルオロウラシル、カンプトテシン、シスプラチン、メトロニダゾール、Gleevec、Avastin、Vectibix、アバレリックス、アルデスロイキン、アレムツズマブ、アリトレチノイン、アロプリノール、アルトレタミン、アミホスチン、アナストロゾール、三酸化ヒ素、アスパラギナーゼ、アザシチジン、AZD9291、BCG Live、ベバクジマブ、フルオロウラシル、ベキサロテン、ブレオマイシン、ボルテゾミブ、ブスルファン、カルステロン、カペシタビン、カンプトテシン、カルボプラチン、カルムスチン、セレコキシブ、セツキシマブ、クロラムブシル、クラドリビン、クロファラビン、シクロホスファミド、シタラビン、ダクチノマイシン、ダルベポエチンアルファ、ダウノルビシン、デニロイキン、デクスラゾキサン、ドセタキセル、ドキソルビシン(中性)、ドキソルビシン塩酸塩、ドロモスタノロンプロピオン酸塩、エピルビシン、エポエチンアルファ、エストラムスチン、リン酸エトポシド、エトポシド、エキセメスタン、フィルグラスチム、フロクスリジンフルダラビン、フルベストラント、ゲフィチニブ、ゲムシタビン、ゲムツズマブ、ゴセレリン酢酸塩、ヒストレリン酢酸塩、ヒドロキシ尿素、イブリツモマブ、イダルビシン、イホスファミド、イマチニブメシル酸塩、インターフェロンアルファ-2a、インターフェロンアルファ-2b、イリノテカン、レナリドミド、レトロゾール、ロイコボリン、ロイプロリド酢酸塩、レバミソール、ロムスチン、酢酸メゲストロール、メルファラン、メルカプトプリン、6-MP、メスナ、メトトレキサート、メトキサレン、マイトマイシンC、ミトタン、ミトキサントロン、ナンドロロン、ネララビン、ノフェツモマブ、オプレルベキン、オキサリプラチン、パクリタキセル、パリフェルミン、パミドロネート、ペガデマーゼ、ペガスパルガーゼ、ペグフィルグラスチム、ペメトレキセド二ナトリウム、ペントスタチン、ピポブロマン、プリカマイシン、ポルフィマーナトリウム、プロカルバジン、キナクリン、ラスブリカーゼ、リツキシマブ、ロシレチニブ、サルグラモスチム、ソラフェニブ、ストレプトゾシン、スニチニブマレイン酸塩、タルク、タモキシフェン、テモゾロミド、テニポシド、VM-26、テストラクトン、チオグアニン、6-TG、チオテパ、トポテカン、トレミフェン、トシツモマブ、トラスツズマブ、トレチノイン、ATRA、ウラシルマスタード、バルルビシン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビノレルビン、ゾレドロネート、ゾレドロン酸、ペンブロリズマブ、ニボルマブ、IBI-308、mDX-400、BGB-108、MEDI-0680、SHR-1210、PF-06801591、PDR-001、GB-226、STI-1110、デュルバルマブ、アテゾリズマブ、アベルマブ、BMS-936559、ALN-PDL、TSR-042、KD-033、CA-170、STI-1014、FOLFIRINOX、およびKY-1003のうちの1つまたは複数から選択される、態様82に記載の方法。
態様85
1つまたは複数の追加の治療用化合物が、FOLFIRINOXである、態様82に記載の方法。
態様86
1つまたは複数の追加の治療用化合物が、ゲムシタビンおよびパクリタキセルである、態様82に記載の方法。
[0099]本開示の特定の実施態様が本明細書において説明され、詳細に記載されているが、本開示はそれらに限定されない。上記の詳細な記載は、本開示を例示するために提供されており、本開示のあらゆる限定を構成すると考慮されるべきではない。変更が当業者には明らかであり、本開示の精神を逸脱しない全ての変更が、添付の特許請求の範囲の範囲に含まれることが意図される。
図1
図2