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特許7083487タープテント及びタープテントの設営方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-03
(45)【発行日】2022-06-13
(54)【発明の名称】タープテント及びタープテントの設営方法
(51)【国際特許分類】
   E04H 15/54 20060101AFI20220606BHJP
【FI】
E04H15/54
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2018137758
(22)【出願日】2018-07-23
(65)【公開番号】P2020016025
(43)【公開日】2020-01-30
【審査請求日】2021-02-17
(73)【特許権者】
【識別番号】391036404
【氏名又は名称】株式会社ロゴスコーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100104569
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 正夫
(72)【発明者】
【氏名】関 晋
【審査官】土屋 保光
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-053125(JP,A)
【文献】登録実用新案第3012800(JP,U)
【文献】登録実用新案第3001258(JP,U)
【文献】実開平05-022778(JP,U)
【文献】特開2016-125275(JP,A)
【文献】特開平11-350798(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0018561(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2017-0095555(KR,A)
【文献】特開平11-093462(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04H 15/00 -15/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
辺部を有するシート本体と、
前記シート本体の前記辺部に設けられたスリーブと、
前記スリーブに挿入されて円弧状に湾曲するポールと、
第1係合部と、
第2係合部と、
第1端とその反対側の第2端とを有する第3ラインとを備えており、
前記ポールは、その長手方向の第1端部と、その反対側の第2端部を有しており、前記第1端部及び前記第2端部が、設置面に直接的に又は間接的に当接し、
前記第1係合部は、前記ポールの前記第1端部に係合し且つ前記設置面に固定されるようになっており
前記第2係合部は、前記ポールの前記第2端部に係合し且つ前記設置面に固定されるようになっており、
前記第3ラインの前記第1端が直接的又は間接的に前記第1係合部に接続されており、前記第3ラインの前記第2端が直接的又は間接的に前記第2係合部に接続されており、前記第3ラインは、長さ調整可能な構成であるタープテント。
【請求項2】
請求項1記載のタープテントにおいて、
前記スリーブは、その長手方向の第1端と、その反対側の第2端とを有しており、
前記ポールの長さ寸法は、前記辺部及び前記スリーブの長さ寸法よりも大きく、
前記ポールの前記第1端部は、前記スリーブの前記第1端から突出し、前記ポールの前記第2端部は、前記スリーブの前記第2端から突出するタープテント。
【請求項3】
請求項2記載のタープテントにおいて、
前記シート本体の前記辺部は、その長手方向の第1端と、その反対側の第2端とを有しており、
前記タープテントは、前記シート本体の前記辺部の前記第1端又は前記スリーブの前記第1端から延びた第1ラインを更に備えており、
前記第1係合部は、前記第1ラインの自由端に設けられているタープテント。
【請求項4】
請求項2記載のタープテントにおいて、
前記シート本体の前記辺部は、その長手方向の第1端と、その反対側の第2端とを有しており、
前記タープテントは、前記シート本体の前記辺部の前記第1端又は前記スリーブの前記第1端から延びた第1ラインを更に備えており、
前記第1ラインの自由端が前記設置面に固定されるタープテント。
【請求項5】
請求項3又は4記載のタープテントにおいて、
前記シート本体の前記辺部の前記第2端又は前記スリーブの前記第2端から延びた第2ラインを更に備えており、
前記第2係合部は、前記第2ラインの自由端に設けられているタープテント。
【請求項6】
請求項3又は4記載のタープテントにおいて、
前記シート本体の前記辺部は、その長手方向の第1端と、その反対側の第2端とを有しており、
前記タープテントは、前記シート本体の前記辺部の前記第2端又は前記スリーブの前記第2端から延びた第2ラインを更に備えており、
前記第2ラインの自由端が前記設置面に固定されるタープテント。
【請求項7】
辺部を有するシート本体と、
前記シート本体の前記辺部に設けられたスリーブと、
前記スリーブに挿入されて円弧状に湾曲するポールと、
第1係合部と、
第2ラインと、
第2係合部とを備えており、
前記シート本体の前記辺部は、その長手方向の第1端と、その反対側の第2端とを有しており、
前記スリーブは、その長手方向の第1端と、その反対側の第2端とを有しており、
前記ポールは、その長手方向の第1端部と、その反対側の第2端部を有しており、前記第1端部及び前記第2端部が、設置面に直接的に又は間接的に当接し、
前記第1係合部は、前記シート本体の前記辺部の前記第1端又は前記スリーブの前記第
1端に設けられており、前記ポールの前記第1端部に係合し且つ前記設置面に固定されるようになっており、
前記第2ラインは、前記シート本体の前記辺部の前記第2端又は前記スリーブの前記第2端から延びており、
前記第2係合部は、前記第2ラインの自由端に設けられており、前記ポールの前記第2端部に係合し且つ前記設置面に固定されるようになっているタープテント。
【請求項8】
請求項3又は4記載のタープテントにおいて、
前記第1ラインは、長さ調整可能な構成であるタープテント。
【請求項9】
請求項5、6又は7記載のタープテントにおいて、
前記第2ラインは、長さ調整可能な構成であるタープテント。
【請求項10】
請求項1~9の何れかに記載のタープテントにおいて、
前記シート本体の前記辺部に連接された延長シートと、
前記延長シートから延びており且つ前記設置面に固定される複数の第4ラインとを更に備えているタープテント。
【請求項11】
請求項1~10の何れかに記載のタープテントにおいて、
前記シート本体の前記辺部及び前記スリーブは、円弧状に湾曲しているタープテント。
【請求項12】
辺部にスリーブが設けられたシート本体を用意し、
ポールを前記スリーブに挿入し、
前記スリーブに挿入された前記ポールを円弧状に湾曲させ、
前記ポールを湾曲させた状態で、前記ポールの第1端部を第1係合部に、前記ポールの第2端部を第2係合部に係合させ、
前記ポールの前記第1、第2端部を直接的又は間接的に設置面に当接させ、且つ
前記ポールの前記第1、第2端部が係合した前記第1、第2係合部を前記設置面に固定しており、
前記第1係合部に第3ラインの第1端が直接的又は間接的に接続されており、前記第2係合部に前記第3ラインの前記第1端の反対側の第2端が直接的又は間接的に接続されており、前記第3ラインは長さ調整が可能であるタープテントの設営方法。
【請求項13】
請求項12記載のタープテントの設営方法において、
前記第1係合部が、前記シート本体の前記辺部の第1端又は前記スリーブの第1端から延びた第1ラインの自由端、又は前記シート本体の前記辺部の第1端に設けられており、
前記ポールを前記スリーブに挿入するときに、前記ポールの第1端部を前記スリーブの前記第1端から突出させるタープテントの設営方法。
【請求項14】
請求項12又は13記載のタープテントの設営方法において、
前記第2係合部が、前記シート本体の前記辺部の第2端又は前記スリーブの第2端から延びた第2ラインの自由端、又は前記シート本体の前記辺部の第2端に設けられており、
前記ポールを前記スリーブに挿入するときに、前記ポールの第2端部を前記スリーブの前記第2端から突出させるタープテントの設営方法。
【請求項15】
辺部にスリーブが設けられたシート本体を用意し、
ポールを前記スリーブに挿入し、
前記スリーブに挿入された前記ポールを円弧状に湾曲させ、
前記ポールを湾曲させた状態で、前記ポールの第1端部を第1係合部に、前記ポールの第2端部を第2係合部に係合させ、
前記ポールの前記第1、第2端部を直接的又は間接的に設置面に当接させ、且つ
前記ポールの前記第1、第2端部が係合した前記第1、第2係合部を前記設置面に固定しており、
前記シート本体の前記辺部は、その長手方向の第1端と、その反対側の第2端とを有しており、
前記スリーブは、その長手方向の第1端と、その反対側の第2端とを有しており、
前記第1係合部は、前記シート本体の前記辺部の前記第1端又は前記スリーブの前記第
1端に設けられており、
前記シート本体の前記辺部の前記第2端又は前記スリーブの前記第2端から第2ラインが延びており、
前記第2係合部は、前記第2ラインの自由端に設けられているタープテントの設営方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タープテント及びタープテントの設営方法に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献には従来のタープテントが設けられている。このタープテントは、略矩形状のシートと、第1ポールと、第2ポールと、複数のロープとを有している。シートは、第1辺と、第2辺とを有し、第1辺及び第2辺が、第1端と、第2端と、この第1端と第2端との間の中央部とを各々有している。第1ポールは、シートの第1辺の中央部を支持しており、第2ポールは、シートの第2辺の中央部を支持している。シートの第1辺の中央部からロープが各々シートの長手方向の一方側に延び、シートの第2辺の中央部からロープが各々長手方向の他方側に延び、各ロープの先端が地面に固定されている。シートの第1辺及び第2辺の第1端からロープが各々シートの短手方向の一方側に延び、シートの第1辺及び第2辺の第2端からロープが各々短手方向の他方側に延びている。各ロープの先端が地面に固定されている。このように第1、第2ポール及び複数のロープによって、シートが広げられた状態で中空支持されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開平11-093462号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のタープテントの場合、シートの第1辺を支持した第1ポールを使用者が支持しつつ、シートの第1辺から延びる各ロープを引っ張り、各ロープの先端を地面に固定しなければ、シートの第1辺を中空で支持することができない。シートの第2辺も同様である。そのため、従来のタープテントは、シートの辺部毎の設営し難い。
【0005】
本発明は、容易に設営できるタープテント及びタープテントの設営方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の一態様のタープテントは、辺部を有するシート本体と、シート本体の辺部に設けられたスリーブと、スリーブに挿入されて円弧状に湾曲するポールとを備えている。ポールは、その長手方向の第1端部と、その反対側の第2端部を有しており、第1端部及び第2端部が、設置面に直接的に又は間接的に当接する。第1係合部は、ポールの第1端部に係合し且つ設置面に固定され、第2係合部は、ポールの第2端部に係合し且つ設置面に固定される。
【0007】
このような態様のタープテントによる場合、ポールをスリーブに挿入して円弧状に湾曲させ、ポールの第1端部、第2端部を第1係合部、第2係合部に係合させて設置面に直接的又は間接的に当接させ、第1係合部、第2係合部を設置面に固定するだけで、ポールによってシート本体の辺部が中空で支持される。このようにシート本体の辺部を容易に建てることができるので、タープテントの設営が容易になる。
【0008】
スリーブは、その長手方向の第1端と、その反対側の第2端とを有する構成とすることが可能である。シート本体の辺部は、その長手方向の第1端と、その反対側の第2端とを有する構成とすることが可能である。
【0009】
ポールの長さ寸法は、辺部及びスリーブの長さ寸法よりも大きくすることが可能である。ポールの第1端部は、スリーブの第1端から突出し、ポールの第2端部は、スリーブの第2端から突出する構成とすることが可能である。このような態様のタープテントによる場合、ポールの長さ寸法は、辺部及びスリーブの長さ寸法よりも大きいため、ポールをスリーブ内に挿入し易くなる。
【0010】
上記何れかの態様のタープテントは、シート本体の辺部の第1端又はスリーブの第1端から延びた第1ラインを更に備えた構成とすることが可能である。第1係合部は、第1ラインの自由端に設けられた構成とすることが可能である。このような態様のタープテントによる場合、ポールの第1端部が、第1係合部に係合されることによって、スリーブの第1端側の部分がポールに沿って捲り上がるのを防ぐことができる。
【0011】
第1ラインの自由端は、第1係合部が設けられるのではなく、設置面に固定される構成とすることが可能である。このような態様のタープテントによる場合、第1ラインが設置面に固定されることによって、スリーブの第1端側の部分がポールに沿って捲り上がるのを防ぐことができる。
【0012】
上記何れかの態様のタープテントは、シート本体の辺部の第2端又はスリーブの第2端から延びた第2ラインを更に備えた構成とすることが可能である。第2係合部は、第2ラインの自由端に設けられた構成とすることが可能である。このような態様のタープテントによる場合、ポールの第2端部が、第2係合部に係合されることによって、スリーブの第2端側の部分がポールに沿って捲り上がるのを抑制できる。
【0013】
第2ラインの自由端は、第2係合部が設けられるのではなく、設置面に固定される構成とすることが可能である。このような態様のタープテントによる場合、第2ラインが設置面に固定されることによって、スリーブの第2端側の部分がポールに沿って捲り上がるのを抑制できる。
【0014】
第1係合部は、シート本体の辺部の第1端又はスリーブの第1端に設けられた構成とすることが可能である。この場合、第2係合部は、シート本体の辺部の第2端又はスリーブの第2端に設けられた構成とすることが可能である。又は、上記の通り、第2ラインがシート本体の辺部の第2端又はスリーブの第2端から延び、第2係合部が第2ラインの自由端に設けられており且つポールの第2端部に係合する構成とすることが可能である。
【0015】
上記何れかの態様のタープテントは、第3ラインを更に備えた構成とすることが可能である。第3ラインは、第1端と、その反対側の第2端を有し、第1端が直接的又は間接的に第1係合部に接続され、第2端が直接的又は間接的に第2係合部に接続される構成とすることが可能である。このような態様のタープテントによる場合、第3ラインによって、第1係合部と、第2係合部とがつながれているため、ポールの第1端部、第2端部が第1係合部、第2係合部に係合された状態で、ポールの第1端部、第2端部が離間するのを抑制することができる。
【0016】
第1ラインは、長さ調整可能な構成とすることが可能である。このような態様のタープテントによる場合、第1ラインの長さが調整されることによって、シート本体の辺部の第1端又はスリーブの第1端と、第1係合部又は設置面との間に第1ラインを緊張状態で張ることができるので、スリーブの捲り上がりを防止できる。
【0017】
第2ラインは、長さ調整可能な構成とすることが可能である。このような態様のタープテントによる場合、第2ラインの長さが調整されることによって、シート本体の第2辺部の第2端又はスリーブの第2端と、第2係合部又は設置面との間に第2ラインを緊張状態で張ることができるので、スリーブの捲り上がりを防止できる。
【0018】
第3ラインは、長さ調整可能な構成とすることが可能である。このような態様のタープテントによる場合、第3ラインの長さが調整されることによって、ポールの第1端部と第2端部との間隔を調整することができる。
【0019】
上記何れかの態様のタープテントは、シート本体の辺部に連接された延長シートと、延長シートから延びており且つ設置面に固定される複数の第4ラインとを更に備えた構成とすることが可能である。このような態様のタープテントによる場合、複数の第4ラインが設置面に固定され、延長シートを引っ張ることによって、延長シートが全体としてシート本体の辺部を引っ張ることができる。よって、ポールでシート本体の辺部が支持された状態が安定する。
【0020】
シート本体の辺部及びスリーブが円弧状に湾曲していても良い。このような態様のタープテントによる場合、円弧状のスリーブにポールを挿入することによって、ポールを容易に円弧状に湾曲させることができる。
【0021】
本発明の一態様のタープテントの設営方法は、辺部にスリーブが設けられたシート本体を用意し、ポールをスリーブに挿入し、スリーブに挿入されたポールを円弧状に湾曲させ、ポールを湾曲させた状態で、ポールの第1端部を第1係合部に、ポールの第2端部を第2係合部に係合させ、ポールの第1、第2端部を直接的又は間接的に設置面に当接させ、且つポールの第1、第2端部が係合した第1、第2係合部を設置面に固定するようになっている。
【0022】
このような態様のタープテントの設営方法による場合、ポールをスリーブに挿入して円弧状に湾曲させ、ポールの第1端部、第2端部を、第1係合部、第2係合部に係合させて設置面に直接的又は間接的に当接させ、第1係合部、第2係合部を設置面に固定するだけで、ポールによってシート本体の辺部が中空で支持される。このようにシート本体の辺部を容易に建てることができるので、タープテントの設営が容易に行える。
【0023】
本発明の別の態様のタープテントの設営方法は、辺部にスリーブが設けられたシート本体を用意し、ポールをスリーブに挿入し、ポールの第1端部をスリーブの封止端部に当接させ、ポールの第1端部を封止端部に当接させた状態で、ポールの第1端部を支点にポールを円弧状に湾曲させ、ポールを湾曲させた状態で、ポールの第2端部を第2係合部に係合させ、ポールの第1端部を封止端部を介して間接的に設置面に当接させると共に、ポールの第2端部を直接的又は間接的に設置面に当接させ、且つ封止端部を設置面に固定すると共に、ポールの第2端部が係合された第2係合部を設置面に固定する。
【0024】
このような態様のタープテントの設営方法による場合、ポールをスリーブに挿入し、ポールの第1端部をスリーブの封止端部に当接させ、このポールの第1端部を支点にポールを円弧状に湾曲させ、湾曲させたポールの第2端部を、第2係合部に係合させ、封止端部及びポールの第2端部を設置面に当接させ、封止端部及び第2係合部を設置面に固定するだけで、ポールにシート本体の辺部を中空で支持させることができる。このようにシート本体の辺部を容易に建てることができるので、タープテントの設営が容易に行える。しかも、スリーブの封止端部に当接させたポールの第1端部を支点に、ポールを湾曲させることができるので、ポールの湾曲作業も容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明の実施例1に係るタープテントの正面、平面及び右側面から表した斜視図である。
図2】前記タープテントの正面、平面及び左側面から表した斜視図である。
図3】前記タープテントのシートの平面図である。
図4】前記タープテントのシートの底面図である。
図5A】前記実施例1の第1設計変形例に係るタープテントの正面、平面及び右側面から表した斜視図である。
図5B】前記実施例1の第2設計変形例に係るタープテントの正面、平面及び右側面から表した斜視図である。
図5C】前記実施例1の第3設計変形例に係るタープテントの正面、平面及び右側面から表した斜視図である。
図5D】前記実施例1の第4設計変形例に係るタープテントの正面、平面及び右側面から表した斜視図である。
図6A】前記実施例2に係るタープテントの正面、平面及び右側面から表した斜視図である。
図6B】前記実施例2の第1設計変形例に係るタープテントの正面、平面及び右側面から表した斜視図である。
図6C】前記実施例2の第2設計変形例に係るタープテントの正面、平面及び右側面から表した斜視図である。
図7A】前記実施例3に係るタープテントの正面、平面及び右側面から表した斜視図である。
図7B】前記実施例3の第1設計変形例に係るタープテントの正面、平面及び右側面から表した斜視図である。
図7C】前記実施例3の第2設計変形例に係るタープテントの正面、平面及び右側面から表した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の実施例について説明する。
【実施例1】
【0027】
以下、本発明の実施例1を含む複数の実施例に係るタープテントT1について図1図5Dを参照しつつ説明する。図1図4には、実施例1に係るタープテントT1が示されている。図5A図5Dには、実施例1の設計変形例に係るタープテントT1が各々示されている。
【0028】
タープテントT1は、シート100を備えている。シート100は、図1図5Dに示すように、シート本体110を有している。シート本体110は、柔軟性を有するシートであって、例えば、ポリエステルタフタ、ポリエステルオックスフォード、テトロンコットン又はコットンなどで構成されている。シート本体110は、耐水性、撥水性、遮光性及び/又は難燃性を有していると良いが、これに限定されるものではない。
耐水性としては、耐水圧2000~10000mmを有していると良いが、それ以上でも良い。遮光性としては、遮光率90%以上及び/又は紫外線カット率が約90%以上を有していると良い。撥水性としては、10回の洗濯で初期性能の約80%以上を維持できるものであると良い。難燃性としては、米国の難燃性基準「CPAI-84」に適合していると良い。この耐水性、撥水性、遮光性及び/又は難燃性の基準は一例に過ぎず、何ら限定されるものではない。
シート本体110は、辺部111及びシート本体110の辺部111の反対側の部分(以下、反対部と称する。)を有している。辺部111は、円弧状に湾曲していても良い(図1図5D参照)が、これに限定されるものではない。例えば、辺部111は、直線状などであっても良い。辺部111は、その長手方向の第1端111aと、第1端111aの反対側の第2端111bを有している。以下、説明の便宜上、シート本体110の辺部111側をタープテントT1の前方又は単に前方と称し、シート本体110の反対部側をタープテントT1の後方又は単に後方と称する。
【0029】
タープテントT1は、スリーブ200及びポール300を更に備えている。スリーブ200は、柔軟性を有する筒体であって、シート本体110の辺部111上に設けられており且つ辺部111に沿って延びている。スリーブ200の少なくとも一部は、シート本体110と同様のシートで構成可能である。また、スリーブ200の少なくとも一部は、メッシュ地で構成することも可能である。図1図5Dでは、スリーブ200の第1端210a及び第2端210bが、シート本体110と同様のシートで構成され、スリーブ200の第1端210a及び第2端210bの間の部分がメッシュ地で構成されている。スリーブ200は、その長手方向の第1端210aと、第1端210aの反対側の第2端210bを有している。
【0030】
スリーブ200は、シート本体110の辺部111の形状に応じて円弧状に延びていても良いし、(図1図5D参照)、直線状に延びていても良い。スリーブ200の長さ寸法は、辺部111の長さ寸法よりも小さくても良いし、辺部111の長さ寸法と略同じでも良い。また、スリーブ200の長さ寸法は、ポール300の長さ寸法の1/2~3/4とすることが可能であるが、これに限定されるものではない。
【0031】
ポール300は、その長手方向に並ぶ複数のポール部を有している。この複数のポール部の隣り合う二つのポール部同士が着脱可能に接続されることによって、ポール300が直線状の一本のポールをなしている。ポール300は、その長手方向の第1端部310aと、第1端部310aの反対側の第2端部310bとを有している。ポール300は、スリーブ200内に挿入され、円弧状に湾曲させられている。
【0032】
ポール300の長さ寸法は、図1図2及び図5A図5Dに示されるように、シート本体110の辺部111及びスリーブ200の長さ寸法よりも大きい。ポール300の第1端部310aは、スリーブ200の第1端210aから下方に突出して地面等の設置面に直接的又は間接的に当接すると共に、ポール300の第2端部310bは、スリーブ200の第2端210bから下方に突出して設置面に直接的又は間接的に当接するようになっている。従って、スリーブ200の第1端210aは、ポール300の第1端部310aに対して上方に位置し、スリーブ200の第2端210bは、ポール300の第2端部310bに対して上方に位置している。
【0033】
タープテントT1は、以下の(1)~(3)の何れか一つの構成と、以下の(4)~(6)の何れか一つの構成とを更に備えていても良い。
【0034】
(1)タープテントT1は、第1ライン400aと、第1係合部500aとを更に備えている。第1ライン400aは、シート本体110の辺部111の第1端111a又はスリーブ200の第1端210aから延びたロープ、紐又はベルトなどであって、自由端(下端)を有している(図1図5B参照)。第1係合部500aは、第1ライン400aの自由端に設けられており且つポール300の第1端部310aが係合されるようになっている。例えば、第1係合部500aは、ポール300の第1端部310aに差し込まれるピンとすることが可能である。この場合、ポール300の第1端部310aは、ピンと共に、設置面に直接当接又はピンを介して間接的に設置面に当接する。又は、第1係合部500aは、ポール300の第1端部310aが挿入されるリング又は布やプラスチック製の片部材の孔とすることが可能である。この場合、ポール300の第1端部310aは、リング又は片部材の孔に挿入され、設置面に直接当接している。又は、第1係合部500aは、ポール300の第1端部310aが挿入される筒部とすることが可能である。この場合、ポール300の第1端部310aは、筒部を介して間接的に設置面に当接する。又は、第1係合部500aは、ポール300の第1端部310aに巻き付けられる布体とすることが可能である。この場合、ポール300の第1端部310aは、布体を介して間接的に設置面に当接する。第1係合部500aは、直接的又は間接的に設置面に固定されるようになっている。前者の場合、第1係合部500aをペグなどによって設置面に直接固定すると良い。後者の場合、第1係合部500aに設けられた取付部材をペグなどで設置面に固定すると良い。なお、取付部材としては、例えば、ロープや紐とすると良い。なお、取付部材としては、例えば、ロープや紐とすると良い。
【0035】
(2)タープテントT1は、第1係合部500aを備えているものの、第1ライン400aが省略されている(図5C図5D参照)。この場合、第1係合部500aは、(1)の何れかの態様と同じ構成である。
【0036】
(3)タープテントT1は、第1ライン400aと、第1係合部500aとを備えている。第1ライン400aの自由端には、第1係合部500aが設けられておらず、設置面に固定されている。第1係合部500aは、第1ライン400aから別体である以外、(1)の何れかの態様と同じ構成である。
【0037】
(4)タープテントT1は、第2ライン400bと、第2係合部500bとを更に備えている。第2ライン400bは、シート本体110の辺部111の第2端111b又はスリーブ200の第2端210bから延びたロープ、紐又はベルトなどであって、自由端(下端)を有している(図1図4及び図5A参照)。第2係合部500bは、第2ライン400bの自由端に設けられており且つポール300の第2端部310bが係合されるようになっている。例えば、第2係合部500bは、ポール300の第2端部310bが挿入されるリング(図1図4及び図5A参照)又は布やプラスチック製の片部材の孔とすることが可能である。この場合、ポール300の第2端部310bは、リング又は片部材の孔に挿入され、設置面に直接当接している。又は、第2係合部500bは、ポール300の第2端部310bに差し込まれるピンとすることが可能である。この場合、ポール300の第2端部310bは、ピンと共に、設置面に直接当接又はピンを介して間接的に設置面に当接する。又は、第2係合部500bは、ポール300の第2端部310bが挿入される筒部とすることが可能である。この場合、ポール300の第2端部310bは、筒部を介して間接的に設置面に当接する。又は、第2係合部500bは、ポール300の第2端部310bに巻き付けられる布体とすることが可能である。この場合、ポール300の第2端部310bは、布体を介して間接的に設置面に当接する。第2係合部500bは、直接的又は間接的に設置面に固定されるようになっている。前者の場合、第2係合部500bをペグなどによって設置面に直接固定すると良い。後者の場合、第2係合部500bに設けられた取付部材をペグなどで設置面に固定すると良い。なお、取付部材としては、例えば、ロープや紐とすると良い。
【0038】
(5)タープテントT1は、第2係合部500bを備えているものの、第2ライン400bが省略されている(図5B図5D参照)。この場合、第2係合部500bは、(4)の何れかの態様と同じ構成である。
【0039】
(6)タープテントT1は、第2ライン400bと、第2係合部500bとを備えている。第2ライン400bの自由端には、第2係合部500bが設けられておらず、設置面に固定されている。第2係合部500bは、第2ライン400bから別体である以外、(1)の何れかの態様と同じ構成である。
【0040】
タープテントT1は、第3ライン600を更に備えていても良い(図1図4及び図5B図5C参照)。第3ライン600は、ロープ、紐又はベルトなどであって、その長手方向の第1端と、その反対側の第2端とを有する。
タープテントT1は、上記(1)の構成を備えている場合、第3ライン600の第1端は、第1係合部500aに直接接続されていても良いし、第1ライン400aの自由端に接続され、第1ライン400aの自由端を介して第1係合部500aに間接的に接続されていても良い。
タープテントT1は、上記(2)又は上記(3)の構成を備えている場合、第3ライン600の第1端は、第1係合部500aに直接接続されていると良い。
タープテントT1は、上記(4)の構成を備えている場合、第3ライン600の第2端は、第2係合部500bに直接的に接続されていても良いし、第2ライン400bの自由端に接続され、第2ライン400bの自由端を介して第2係合部500bに間接的に接続されていても良い。
タープテントT1は、上記(5)又は上記(6)の構成を備えている場合、第3ライン600の第2端は、第2係合部500bに直接接続されていると良い。
なお、何れの態様であっても、第3ライン600の第1端は、第1ライン400a以外の他の部材を介して第1係合部500aに間接的に接続されていても良く。第3ライン600の第2端は、第2ライン400b以外の他の部材を介して第2係合部500bに間接的に接続されていても良い。
上記の通り、第3ライン600によって、第1係合部500aと第2係合部500bが直接的又は間接的につながれているため、第1係合部500aに係合されたポール300の第1端部310aと第2係合部500bに係合されたポール300の第2端部310bとの離間が抑制される。なお、第3ライン600は省略可能である(図5A及び図5D参照)。
【0041】
第1ライン400a、第2ライン400b及び第3ライン600の少なくとも一つのラインは、長さ調整可能な構成とすることが可能である。例えば、少なくとも一つのラインは、その一端が自在金具又は平ベルト金具に接続されると共に、当該ラインの少なくとも一部がループ状となるように自在金具又は平ベルト金具に通されており、当該自在金具又は平ベルト金具の少なくとも一つのラインに対する位置を移動させることによって、少なくとも一つのラインの長さ調整が可能になっていると良い。
【0042】
シート100は、図1図5Dに示されるように、延長シート120を更に有する構成とすることが可能である。この場合、タープテントT1は、複数の第4ライン700を更に備えた構成とすることが可能である。延長シート120は、シート本体110と同様のシートで構成されている。延長シート120は、連接辺121を有している。延長シート120の連接辺121は、シート本体110の辺部111に沿った形状を有している。シート本体110の辺部111が円弧状である場合、延長シート120の連接辺121は、シート本体110の辺部111に沿って円弧状に湾曲している。シート本体110の辺部111が直線状である場合、延長シート120の連接辺121は、シート本体110の辺部111に沿って直線状に延びている。延長シート120の連接辺121は、辺部111に縫い合わせ、接着テープによる接着又は溶着などによって連接されている。延長シート120は、連接辺121の反対側の自由辺122を更に有している。延長シート120の自由辺122の形状は、連接辺121と同様の形状とすることが可能であるが、異なる形状とすることも可能である。
【0043】
複数の第4ライン700は、ロープ、紐又はベルトなどであって、延長シート120の自由辺122から各々延びている。図1図5Dでは、複数の第4ライン700は、二つであり、自由辺122の両端から延びているが、これに限定されるものではない。複数の第4ライン700は、自由端を有している。複数の第4ライン700の自由端が、設置面のタープテントT1に対して前方の部分に固定されるようになっている。この複数の第4ライン700に、延長シート120がタープテントT1の前方に引っ張られることによって、延長シート120全体でシート本体110の辺部111を前方に引っ張ることができる。なお、複数の第4ライン700は、上記少なくとも一つのラインと同様に、長さ調整可能な構成とすることが可能である。なお、延長シート120及び複数の第4ライン700は省略可能である。
【0044】
シート100は、図1図5Dに示されるように、少なくとも一つの引張シート130を更に有する構成とすることが可能である。この場合、タープテントT1は、少なくとも一つの第5ライン800を更に備えた構成とすることが可能である。少なくとも一つの引張シート130は、辺部111の一部に縫い合わせ、接着テープによる接着又は溶着などによって連接されている。少なくとも一つの引張シート130は、自由端を有している。少なくとも一つの第5ライン800は、ロープ、紐又はベルトなどであって、少なくとも一つの引張シート130の自由端から延びている。少なくとも一つ第5ライン800は、自由端を有している。少なくとも一つ第5ライン800の自由端が、設置面のタープテントT1に対して前方の部分に固定されるようになっている。なお、引張シート130及び第5ライン800は複数とすることが可能である。この場合、複数の引張シート130は、辺部111に間隔をあけて配置されて、各引張シート130の自由端から各々第5ライン800が延びている。なお、少なくとも一つの第5ライン800は、上記少なくとも一つのラインと同様に、長さ調整可能な構成とすることが可能である。なお、引張シート130及び第5ライン800は省略可能である。
【0045】
シート本体110の反対部は、略半多角形状(例えば、略半矩形状)、タープテントT1の後方に凸の略V字状、タープテントT1の前方に凸の略V字状、又は後方に凸の略半円状などとすることが可能である。シート本体110の反対部は、複数の係合部112を有している。係合部112は、シート本体110の反対部に設けられた係合孔又はピンを有している。シート本体110の反対部は、複数のループ113を更に有していても良い。複数のループ113は、係合部112の係合孔に通されていても良いし、シート本体110の反対部の係合部112以外の部分に設けられていても良い。
【0046】
タープテントT1は、複数の支持部を更に有する構成とすることが可能である。複数の支持部は、少なくとも一つの垂直ポール900a及び少なくとも一つの第6ライン900bの少なくとも一方を含んでいる。すなわち、複数の支持部は、少なくとも一つの垂直ポール900a及び少なくとも一つの第6ライン900bを含む構成としても良いし、複数の垂直ポール900aを含み、第6ライン900bを含まない構成としても良いし、複数の第6ライン900bを含み、垂直ポール900aを含まない構成としても良い。
【0047】
少なくとも一つの垂直ポール900aは、上端及び下端を有する。少なくとも一つの垂直ポール900aの上端は、シート本体110の反対部の係合部112の係合孔に差し込まれている。又は、少なくとも一つの垂直ポール900aの上端に設けられた孔に、シート本体110の反対部の係合部112のピンが差し込まれている。少なくとも一つの垂直ポール900aの下端は、設置面に当接する。このように垂直ポール900aが、シート本体110の反対部と設置面との間に介在し、シート本体110の反対部を中空で支持する。
【0048】
少なくとも一つの第6ライン900bは、ロープ、紐又はベルトなどであって、シート本体110の反対部の係合部112の係合孔又はループ113から延びている。少なくとも一つの第6ライン900bは、自由端を有する。少なくとも一つの第6ライン900bの自由端は、設置面のタープテントT1より後方の部分又はタープテントT1より後方に位置する取付対象物(例えば、他のテントや自動車など)に固定されるようになっている。少なくとも一つの第6ライン900bに、シート本体110の反対部がタープテントT1の後方に引っ張られることによって、シート本体110の反対部が中空で支持される。なお、少なくとも一つの第6ライン900bは、上記少なくとも一つのラインと同様に、長さ調整可能な構成とすることが可能である。
【0049】
以下、タープテントT1を設営する手順について詳しく説明する。まず、シート100及びスリーブ200を用意する。そして、ポール300を用意する。このポール300の第1端部310aをスリーブ200の第2端210bから挿入し、ポール300の第1端部310aがスリーブ200の第1端210aから突出し、ポール300の第2端部310bがスリーブ200の第2端210bから突出するように、ポール300をスリーブ200内に配置する。スリーブ200が円弧状である場合、ポール300はスリーブ200に挿入されることによって、円弧状に湾曲する。この状態で、ポール300を更に円弧状に湾曲させても良い。スリーブ200が直線状である場合、挿入後、ポール300を円弧状に湾曲させる。そして、ポール300の第1端部310aを第1係合部500aに係合させ、ポール300の第2端部310bを第2係合部500bに係合させる。
【0050】
タープテントT1が第3ライン600を備えている場合、第3ライン600が第1係合部500aと第2係合部500bとの間を直接的又は間接的に連結しているため、第1係合部500aに係合されたポール300の第1端部310aと、第2係合部500bに係合されたポール300の第2端部310bとが互いに離間しない。この状態で、ポール300の第1端部310a及び第2端部310bを設置面に直接的又は間接的に当接させる。そして、第1係合部500a及び第2係合部500bを設置面に設置し、第1係合部500a及び第2係合部500bを設置面にペグなどで固定する。タープテントT1が第3ライン600を備えていない場合、ポール300の第1端部310a及び第2端部310bを設置面に直接的又は間接的に当接させる。そして、第1係合部500a及び第2係合部500bを設置面に設置し、第1係合部500a及び第2係合部500bを設置面にペグなどで固定する。
【0051】
タープテントT1がシート100の延長シート120及び複数の第4ライン700を備えている場合、延長シート120から延びる複数の第4ライン700をタープテントT1に対して前方へ引っ張り、複数の第4ライン700の自由端を設置面にペグなどで各々固定する。タープテントT1がシート100の少なくとも一つの引張シート130及び少なくとも一つの第5ライン800を備えている場合、少なくとも一つの引張シート130から延びる少なくとも一つの第5ライン800をタープテントT1に対して前方へ引っ張り、少なくとも一つの引張シート130の自由端を設置面にペグなどで固定する。
【0052】
タープテントT1が少なくとも一つの垂直ポール900aを備えている場合、少なくとも一つの垂直ポール900aの上端をシート本体110の反対部の係合部112に係合させ、少なくとも一つの垂直ポール900aの下端を設置面に当接させる。これにより、少なくとも一つの垂直ポール900aがシート本体110の反対部と設置面との間に介在し、シート本体110の反対部を中空で支持する。タープテントT1が少なくとも一つの第6ライン900bを備えている場合、シート本体110の反対部の係合部112の係合孔又はループ113から延びる少なくとも一つの第6ライン900bをタープテントT1に対して後方に引っ張り、少なくとも一つの第6ライン900bの自由端を設置面又は取付対象物に固定する。以上のようにしてタープテントT1が設営される。
【0053】
以上のようなタープテントT1は、以下の技術的特徴及び効果を奏する。
(A)タープテントT1は、設営し易い。その理由は以下の通りである。ポール300をスリーブ200内に挿入して円弧状に湾曲させ、ポール300の第1端部310a、第2端部310bを第1係合部500a、第2係合部500bに係合させて設置面に直接的又は間接的に当接させる。そして、第1係合部500a、第2係合部500bを設置面に固定する。このようにポール300によってシート本体110の辺部111が中空で支持されるので、タープテントT1のシート本体110の辺部111を容易に建てることができる。また、スリーブ200が円弧状である場合、ポール300がスリーブ200に沿って円弧状に湾曲するため、ポール300を容易に湾曲させることができる。更に、タープテントT1が第3ライン600を備えている場合、第3ライン600が第1係合部500aと第2係合部500bとの間を直接的又は間接的につないでいるため、ポール300の復元力によって、ポール300の第1端部310aとポール300の第2端部310bとが離間することが防止される。よって、タープテントT1を設営する際に、当該離間を防止するために、ポール300の第1端部310aとポール300の第2端部310bとを複数の使用者が支持する必要がなくなる。第3ライン600が長さ調整可能である場合、第3ライン600の長さを調整することによって、ポール300の第1端部310aと第2端部310bとの間隔を調整できる。
【0054】
(B)タープテントT1が第1ライン400aを備えている場合、第1ライン400aの自由端が、第1係合部500aに接続される、又は設置面に固定されることによって、スリーブ200の第1端210aが湾曲したポール300に沿って捲り上がるのを抑制できる。また、タープテントT1が第2ライン400bを備えている場合、第2ライン400bの自由端が、第2係合部500bに接続される、又は設置面に固定されることによって、スリーブ200の第2端210bが湾曲したポール300に沿って捲り上がるのを抑制できる。第1ライン400aが長さ調整可能である場合、シート本体110の辺部111の第1端111a又はスリーブ200の第1端210aと、第1係合部500a又は設置面との間に第1ライン400aを緊張状態で張ることによって、スリーブ200の捲り上がりが防止される。第2ライン400bが長さ調整可能である場合、シート本体110の辺部111の第2端111b又はスリーブ200の第2端210bと、第2係合部500b又は設置面との間に第2ライン400bを緊張状態で張ることによって、スリーブ200の捲り上がりが防止される。
【0055】
(C)タープテントT1がシート100の延長シート120及び複数の第4ライン700を備えている場合、複数の第4ライン700で延長シート120を前方に引っ張ることによって、延長シート120全体でシート本体110の辺部111を前方に引っ張ることができる。よって、シート本体110の辺部111がポール300によって支持された状態が安定する。
【実施例2】
【0056】
以下、本発明の実施例2を含む複数の実施例に係るタープテントT2について図6A図6Cを参照しつつ説明する。図6Aには、実施例2に係るタープテントT2が示されている。図6B図6Cには、実施例2の設計変形例に係るタープテントT2が各々示されている。タープテントT2は、そのシート100’の構成がタープテントT1のシート100の構成する以外、タープテントT1と同様の構成とすることが可能である。よって、その相違点についてのみ詳しく説明し、タープテントT2の説明のうち、タープテントT1の説明と重複するものについては省略する。
【0057】
シート100’のシート本体110’は、図6A図6Cに示すように、辺部111’の長さ寸法がタープテントT1のシート本体110の辺部111の長さ寸法と以下の通り相違する以外、タープテントT1のシート本体110と略同じ構成である。なお、辺部111’は、第1端111a’と第2端111b’との間の頂部を更に有する。ポール300は、第1端部310aの先端と第2端部310bの先端との間の頂部を更に有する。ポール300がスリーブ200に挿入され、当該ポール300が円弧状に湾曲した状態で、辺部111’の頂部とポール300の頂部とは、略一致している。
【0058】
シート本体110’の辺部111’の長さ寸法は、ポール300の長さ寸法と略同じとすることが可能である(図6A参照)。換言すると、辺部111’は、第1端111a’がポール300の第1端部310aの先端の近傍に位置し、且つ第2端111b’がポール300の第2端部310bの先端の近傍に位置するように、延びている。この場合、第1ライン400aが省略され、辺部111’の第1端111a’に第1係合部500aが設けられおり、第2ライン400bは省略され、辺部111’の第2端111b’に第2係合部500bが設けられている。
【0059】
別の態様では、シート本体110’の辺部111’の頂部から第1端111a’までの長さ寸法が、ポール300の頂部から第1端部310aの先端までの長さ寸法と略同じであり、且つシート本体110’の辺部111’の頂部から第2端111b’までの長さ寸法が、ポール300の頂部から第1端部310aの先端までの長さ寸法の略1/2~3/4である(図6B及び図6C参照)。換言すると、辺部111’は、第1端111a’がポール300の第1端部310aの先端の近傍に位置し、且つ第2端111b’がポール300の第2端部310bの根元の近傍に位置するように、延びている。この場合、第1ライン400aは省略され、辺部111’の第1端111a’に第1係合部500aが設けられている。第2ライン400bがシート本体110’の辺部111’の第2端111b’(図6B参照)又はスリーブ200の第2端210bから延びている場合、第2係合部500bは、第2ライン400bの自由端(下端)に設けられている。図6Cに示されるように、第2ライン400bが省略される場合、第2係合部500bは、第3ライン600の第2端に設けられていると良い。なお、図6Cにおいて、第2ライン400bを省略せずに、第2ライン400bの自由端を設置面に固定するようにしても構わない。
【0060】
上記何れの態様であっても、ポール300の第1端部310aは、スリーブ200の第1端210aから下方に突出し、第1係合部500aに係合し、且つ地面等の設置面に直接的又は間接的に当接すると共に、ポール300の第2端部310bは、スリーブ200の第2端210bから下方に突出し、第2係合部500bに係合し、且つ設置面に直接的又は間接的に当接するようになっている。ここでも、スリーブ200の第1端210aは、ポール300の第1端部310aに対して上方に位置し、スリーブ200の第2端210bは、ポール300の第2端部310bに対して上方に位置している。
【0061】
タープテントT2の第3ライン600の第1端は、第1係合部500aに直接接続されていても良いし、辺部111’の第1端111a’に接続され、第1端111a’を介して第1係合部500aに間接的に接続されていても良い。
辺部111’の第2端111b’が、ポール300の第2端部310bの先端の近傍に位置する場合、タープテントT2の第3ライン600の第2端は、第2係合部500bに直接接続されていても良いし、辺部111’の第2端111b’に接続され、第2端111b’を介して第2係合部500bに間接的に接続されていても良い。
辺部111’の第2端111b’が、ポール300の第2端部310bの根元の近傍に位置する場合、第2係合部500bに直接接続されていても良いし、第2ライン400bの自由端に接続され、第2ライン400bの自由端を介して第2係合部500bに間接的に接続されていても良い。
上記の通り、第3ライン600によって、第1係合部500aと第2係合部500bが直接的又は間接的につながれているため、第1係合部500aに係合されたポール300の第1端部310aと第2係合部500bに係合されたポール300の第2端部310bとの離間が抑制される。なお、タープテントT2においても、第3ライン600は省略可能である。
【0062】
以上のようなタープテントT2は、タープテントT1と同様に設営することができる。また、タープテントT2は、タープテントT1の(A)及び(C)と同様の技術的特徴及び効果を奏する。タープテントT2は、以下の技術的特徴及び効果を更に奏する。
【0063】
シート本体110’の辺部111’の第1端111a’に第1係合部500aが設けられているため、ポール300の第1端部310aが第1係合部500aに係合されることによって、スリーブ200の第1端210aが湾曲したポール300に沿って捲り上がるのを抑制できる。
シート本体110’の辺部111’の第2端111b’に第2係合部500bが設けられている場合、ポール300の第2端部310bが第2係合部500bに係合されることによって、スリーブ200の第2端210bが湾曲したポール300に沿って捲り上がるのを防止できる。又は、タープテントT1が第2ライン400bを備えている場合、第2ライン400bの自由端が、第2係合部500bに接続される、又は設置面に固定されることによって、スリーブ200の第2端210bが湾曲したポール300に沿って捲り上がるのを抑制できる。第2ライン400bが長さ調整可能である場合、シート本体110’の辺部111’の第2端111b’又はスリーブ200の第2端210bと、第2係合部500b又は設置面との間に第2ライン400bを緊張状態で張ることによって、スリーブ200の捲り上がりが防止される。
【実施例3】
【0064】
以下、本発明の実施例3を含む複数の実施例に係るタープテントT3について図7A図7Cを参照しつつ説明する。図7Aには、実施例3に係るタープテントT3が示されている。図7B図7Cには、実施例3の設計変形例に係るタープテントT3が各々示されている。タープテントT3は、そのスリーブ200’の構成がタープテントT2のスリーブ200の構成する以外、タープテントT2と同様の構成とすることが可能である。よって、その相違点についてのみ詳しく説明し、タープテントT3の説明のうち、タープテントT2の説明と重複するものについては省略する。
【0065】
タープテントT3のスリーブ200’は、第1端210a’がシート100’のシート本体110’の辺部111’の第1端111a’の近傍に位置するように、延びている。スリーブ200’の第1端210a’は封止され、封止端部をなしている。この封止端部は、補強されている。例えば、封止端部は、スリーブ200’の封止端部以外の部分よりも強度が高い布地で構成されていても良いし、封止端部が二重にされていても良いし、封止端部の底に弾性体が設けられていても良い。この封止端部が第1係合部をなしている。ポール300の第1端部310aは、スリーブ200’の第2端210bから挿入され、スリーブ200’の封止端部(第1端210a’)の底に当接し、スリーブ200’の封止端部を介して設置面に当接している。このようにポール300の第1端部310aは、スリーブ200’の第2端210bから挿入され、スリーブ200’の封止端部(第1端210a’)に係合している。なお、封止端部は、取付部材を有している。取付部材としては、例えば、封止端部から延びたベルトや紐である。この取付部材が設置面にペグなどで固定される。
【0066】
タープテントT3のスリーブ200’の第2端210bは、スリーブ200’の第2端210bから下方に突出し、第2係合部500bに係合し、且つ設置面に直接的又は間接的に当接するようになっている。すなわち、スリーブ200’の第2端210bは、ポール300の第2端部310bに対して上方に位置している。
【0067】
タープテントT3の第3ライン600は、タープテントT2の第3ライン600と同様に、スリーブ200’の封止端部(第1係合部)と第2係合部500bとを直接的又は間接的につないでいるため、スリーブ200’の封止端部の底に当接したポール300の第1端部310aと第2係合部500bに係合されたポール300の第2端部310bとの離間が抑制される。なお、タープテントT3においても、第3ライン600は省略可能である。
【0068】
以下、タープテントT3を設営する手順について詳しく説明する。まず、シート100’及びスリーブ200’を用意する。そして、ポール300を用意する。このポール300の第1端部310aをスリーブ200’の第2端210bから挿入し、ポール300の第1端部310aをスリーブ200’の第1端210a’の底に当接させる。これにより、ポール300の第2端部310bがスリーブ200’の第2端210bから突出する。スリーブ200’が円弧状である場合、ポール300はスリーブ200’に挿入されることによって、円弧状に湾曲する。この状態で、突出したポール300の第2端部310bを把持して、スリーブ200’の第1端210a’に当接したポール300の第1端部310aを支点に、ポール300を更に円弧状に湾曲させても良い。スリーブ200’が直線状である場合、挿入後、突出したポール300の第2端部310bを把持して、スリーブ200’の第1端210a’に当接したポール300の第1端部310aを支点に、ポール300を更に円弧状に湾曲させる。そして、ポール300の第2端部310bを第2係合部500bに係合させる。
【0069】
タープテントT3が第3ライン600を備えている場合、第3ライン600がスリーブ200’の封止端部(第1係合部)と第2係合部500bとの間を直接的又は間接的につないでいるため、封止端部に係合されたポール300の第1端部310aと、第2係合部500bに係合されたポール300の第2端部310bとが互いに離間しない。この状態で、ポール300の第1端部310aをスリーブ200’の封止端部を介して設置面に間接的に当接させ、封止端部の取付部材を設置面にペグなどで固定する。これと共に、ポール300の第2端部310bを設置面に直接的又は間接的に当接させ、第2係合部500bを設置面に設置し、第2係合部500bを設置面にペグなどで固定する。タープテントT3が第3ライン600を備えていない場合、ポール300の第1端部310aをスリーブ200’の封止端部を介して設置面に間接的に当接させ、封止端部の取付部材を設置面にペグなどで固定する。これと共に、ポール300の第2端部310bを設置面に直接的又は間接的に当接させ、第2係合部500bを設置面に設置し、第2係合部500bを設置面にペグなどで固定する。
【0070】
タープテントT3がシート100’の延長シート120及び複数の第4ライン700を備えている場合の設営手順は、タープテントT1と同じであり、少なくとも一つの引張シート130及び少なくとも一つの第5ライン800を備えている場合の設営手順は、タープテントT1と同じであるため、省略する。
【0071】
以上のようなタープテントT3は、以下の技術的特徴及び効果を奏する。
(A)タープテントT3は、設営し易い。その理由は以下の通りである。ポール300をスリーブ200’内に挿入し、ポール300の第1端部310aを封止端部の底に当接させる。このスリーブ200’の封止端部を支点としてポール300を円弧状に湾曲させ、ポール300の第2端部310bを第2係合部500bに係合させる。その後、ポール300の第1端部310aを、封止端部を介して、間接的に設置面に当接させると共に、ポール300の第2端部310b及び第2係合部500bを設置面に当接させる。その後、封止端部、第2係合部500bを設置面に固定する。このようにポール300によってシート本体110’の辺部111’が中空で支持されるので、タープテントT3の辺部111’を容易に建てることができる。しかも、スリーブ200’の封止端部を支点としてポール300を円弧状に湾曲させることができるので、ポール300の第2端部310bを第2係合部500bに容易に係合させることができる。また、スリーブ200’が円弧状である場合、ポール300がスリーブ200’に沿って円弧状に湾曲するため、ポール300を容易に湾曲させることができる。更に、タープテントT3が第3ライン600を備えている場合、第3ライン600がスリーブ200’の封止端部と第2係合部500bとの間を直接的又は間接的につないでいるため、ポール300の復元力によって、ポール300の第1端部310aとポール300の第2端部310bとが離間することが防止されるので、当該離間を防止するために、ポール300の第1端部310aとポール300の第2端部310bとを複数の使用者が支持する必要がなくなる。第3ライン600が長さ調整可能である場合、第3ライン600の長さを調整することによって、ポール300の第1端部310aと第2端部310bとの間隔を調整できる。
【0072】
(B)タープテントT3では、ポール300の第1端部310aがスリーブ200’の封止端部内に挿入されているため、スリーブ200’の第1端210a’が湾曲したポール300に沿って捲り上がるのを防止できる。また、タープテントT3が第2ライン400bを備えている場合、第2ライン400bの自由端が、第2係合部500bに接続される、又は設置面に固定されることによって、スリーブ200’の第2端210bが湾曲したポール300に沿って捲り上がるのを抑制できる。長さ調整可能である場合、第2ライン400bがシート本体110’の辺部111’の第2端111b’又はスリーブ200’の第2端210bと、第2係合部500b又は設置面との間に第2ライン400bを緊張状態で張ることによって、スリーブ200’の捲り上がりが防止される。
【0073】
なお、タープテントT3は、タープテントT1の(3)の技術的特徴及び効果も奏する。
【0074】
なお、上記したタープテントは、上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載範囲において任意に設計変更することが可能である。以下、詳しく述べる。
【0075】
タープテントT3において、スリーブ200’の第1端210a’を封止せず、辺部111’の第1端111a又はスリーブ200’の第1端210a’に第1係合部500aが設けられていても良い。
【0076】
タープテントT3において、辺部111’の第2端111b’がポール300の第2端部310bの先端の近傍に位置する場合、スリーブ200’は、第2端210b’がシート100’のシート本体110’の辺部111’の第2端111bの近傍に位置するように、延びた構成とすることも可能である。この場合、スリーブ200’の第2端210b’も封止され、上記と同様に封止端部をなしていても良い。この封止端部は第2係合部をなしている。スリーブ200’の第1端210a’及び第2端210bの双方が封止端部である場合、スリーブ200’の両封止端部の間に、ポール300を挿入するための切れ込みを設けると良い。なお、スリーブ200’の第2端210b’を封止せず、辺部111’の第1端111a又はスリーブ200’の第2端210b’に第2係合部500bが設けられていても良い。
【0077】
本発明のスリーブは、複数の分割スリーブを有する構成とすることが可能である。分割スリーブも、可撓性を有するシートで構成された筒体である。複数の分割スリーブは、辺部111にその長手方向に間隔をあけて設けられていると良い。第1端210aは、複数の分割スリーブのうちの辺部111の長手方向の一方側の最も端に位置する分割スリーブの前記長手方向の一方側の端、第2端210bは、複数の分割スリーブのうちの辺部111の長手方向の他方側の最も端に位置する分割スリーブの前記長手方向の他方側の端とすると良い。
【0078】
本発明の第1係合部は、ポールの第1端部に係合し且つ設置面に固定されるものである限りどのような構成であっても良い。本発明の第2係合部は、ポールの第2端部に係合し且つ設置面に固定されるものである限りどのような構成であっても良い。本発明の設置面は、地面に限定されず、室内の床なども含む。設置面が床である場合、第1、第2係合部は、重りなどで設置面に固定されると良い。
【0079】
なお、上記実施例の各態様及び設計変形例におけるタープテントの各構成要素を構成する素材、形状、寸法、数及び配置等はその一例を説明したものであって、同様の機能を実現し得る限り任意に設計変更することが可能である。上記した実施例の各態様及び設計変更例は、互いに矛盾しない限り、相互に組み合わせることが可能である。
【符号の説明】
【0080】
T1、T2、T3:タープテント
100、100’:シート
110、110’:シート本体
111、111’:辺部
111a、111a’:第1端
111b、111b’:第2端
112:係合部
113:ループ
120:延長シート
121:連接辺
122:自由辺
130:引張シート
200、200’:スリーブ
210a、210a’:第1端
210b:第2端
300:ポール
310a:第1端部
310b:第2端部
400a:第1ライン
400b:第2ライン
500a:第1係合部
500b:第2係合部
600:第3ライン
700:第4ライン
800:第5ライン
900a:垂直ポール
900b:第6ライン
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図5C
図5D
図6A
図6B
図6C
図7A
図7B
図7C