(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-03
(45)【発行日】2022-06-13
(54)【発明の名称】カメラ付きインスツルメント
(51)【国際特許分類】
A61C 1/08 20060101AFI20220606BHJP
【FI】
A61C1/08 Z
(21)【出願番号】P 2016087744
(22)【出願日】2016-04-26
【審査請求日】2019-03-15
【審判番号】
【審判請求日】2020-11-30
(73)【特許権者】
【識別番号】000141598
【氏名又は名称】株式会社吉田製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100069420
【氏名又は名称】奈良 武
(72)【発明者】
【氏名】山中 通三
(72)【発明者】
【氏名】熊地 智
【合議体】
【審判長】内藤 真徳
【審判官】栗山 卓也
【審判官】千壽 哲郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-46016(JP,A)
【文献】特表2005-518865(JP,A)
【文献】米国特許第6102695(US,A)
【文献】特開平8-112252(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61C 1/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
先端部に
治療部位用の治療ヘッド部を備える滅菌処理可能なインスツルメント本体と、前記インスツルメント本体に組み込まれ前記治療部位を撮像するカメラユニットと、を有するカメラ付きインスツルメントであって、
前記インスツルメント本体は、前記カメラユニットを装脱可能に内部に収納するとともに、前記カメラユニットの先端側に設けた撮像面を前記治療部位に臨ませる開口部を備えるカメラユニット用装脱誘導領域を有し、
前記カメラユニット用装脱誘導領域は、前記インスツルメント本体に設けた中空誘導路を設け、
前記撮像面を前記開口部の位置に臨ませる態様とし、
前記インスツルメント本体の治療ヘッド部は、タービンハンドピースのヘッド部、マイクロモータハンドピースのヘッド部、エンドモータハンドピースのヘッド部、スケーラの先端チップ部、光重合器のヘッド部 、レーザ照射ハンドピースのヘッド部
の何れかであり、前記カメラユニットは、屈曲自在に構成されていることを特徴とするカメラ付きインスツルメント。
【請求項2】
前記インスツルメント本体は、チップ状の治療ヘッド部を着脱自在に備えることを特徴とする請求項1に記載のカメラ付きインスツルメント。
【請求項3】
前記カメラユニットにおける撮像面に集光素子を配置し、この集光素子に直接撮像素子を連設していることを特徴とする請求項1または2記載のカメラ付きインスツルメント。
【請求項4】
前記カメラユニットにおける撮像面に集光素子を配置し、この集光素子により集光した撮像光を光伝送体を介して前記カメラユニット内の撮像素子に導光するように構成していることを特徴とする請求項1または2記載のカメラ付きインスツルメント。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カメラ付きインスツルメントに関し、詳しくは、手持ち操作可能なインスツルメント本体にカメラユニットを搭載する構成で、インスツルメント本体の滅菌(オートクレープ)処理の簡便さを図ったカメラ付きインスツルメントに関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、歯科治療の分野で多く用いられるスケーラ、ハンドピース、光重合器のような手持ち操作可能な歯科用のインスツルメントにおいては、治療部位の高画質の画像による観察と、衛生上の観点から行う滅菌(オートクレープ)処理の簡便さとが極めて重要となる。
【0003】
従来においても、治療部位の画像による観察を実現するためのカメラ付きインスツルメントが種々提案されている。
【0004】
例えば、特許文献1には、歯周診察処置具に備える診察または処置具による診察または処置を、前記診察または処置具に添設した超小型カメラによる歯周部の診察または処置部の映像を介して、診察または処置をすることができるように構成したことを特徴とするカメラ付き歯周診察処置具が開示されている。
【0005】
この特許文献1のカメラ付き歯周診察処置具は、カメラやカメラのケーブルがハンドピース外部に露出しているため、術者の視野の妨げになったり、ハンドピース先端部が煩雑になったりして使い勝手の点で問題を包含していた。
また、その先端に高額部品である小型カメラを設けたものであるが、滅菌(オートクレープ)処理を行う際には、小型カメラを一旦取り外したり、薬剤処理等のオートクレープ以外の滅菌手段を採用しなければならなかった。
【0006】
特許文献2には、ヘッド部に切削工具を装着するとともに切削工具の近傍位置に光受光口を設けたハンドピース本体と、このハンドピース本体に対して着脱可能に連結されるグリップ部と、前記ハンドピース本体内に内蔵した小型のカメラモジュールとを有するカメラ内蔵ハンドピースが開示されている。
【0007】
特許文献2のカメラ内蔵ハンドピースの場合、ハンドピース本体内に収納されるグリップ部の先端にカメラモジュールを内蔵し、ハンドピースヘッド先端側まではロッドファイバー等の光伝送体を使用した撮影光学系が用いられる。
【0008】
したがって、ハンドピース本体を滅菌する際には、カメラモジュールは滅菌されない構造になっているものの、ある程度の光路長を有する光伝送体を使用して治療部位の画像を伝送する為、治療部位の画像の解像度の劣化が生じ易く、高解像度の画質を有する画像を得ることが難しいという問題を包含している。
【0009】
特許文献3には、光重合用のLEDと、CCDセンサと、前記光重合用LEDからの光を透過しかつ被観察箇所の像を屈折反射して前記CCDセンサに導くハーフミラープリズムとを有し、前記LEDよりの光により光重合レジンを硬化し、前記CCDセンサにより被観察箇所を撮像するように構成したカメラ付光重合器が開示されている。
【0010】
しかし、特許文献3のカメラ付光重合器は、光重合レジンを硬化する機能と、被観察箇所を撮像する機能とを併有するものではあるが、光重合器本体内にLED、CCDセンサ及びハーフミラーを内蔵した構成であり、滅菌(オートクレープ)の簡便さを考慮した構成とはなっていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【文献】特開2014-128340号公報
【文献】特開2014-46016号公報
【文献】特開2005-80759号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、高額部品であるカメラユニットの保護を図りつつ衛生的観点から必須であるインスツルメント本体の滅菌(オートクレープ)処理の簡便さを実現したカメラ付きインスツルメントを提供することを目的とするものである。
【0013】
また、本発明は上記効果に加え、高解像度の画質を有する画像を撮像することも可能なカメラ付きインスツルメントを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は、先端部に治療部位用の治療ヘッド部を備える滅菌処理可能なインスツルメント本体と、前記インスツルメント本体に組み込まれ前記治療部位を撮像するカメラユニットと、を有するカメラ付きインスツルメントであって、前記インスツルメント本体は、前記カメラユニットを装脱可能に内部に収納するとともに、前記カメラユニットの先端側に設けた撮像面を前記治療部位に臨ませる開口部を備えるカメラユニット用装脱誘導領域を有することを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
請求項1記載の発明によれば、カメラユニットをインスツルメント本体のカメラユニット用装脱誘導領域から離脱させることで、高額部品である前記カメラユニットの機能を損傷することなく、インスツルメント本体の滅菌(オートクレープ)を容易に実施することができ、インスツルメント本体の滅菌(オートクレープ)処理の簡便性を図ることができるカメラ付きインスツルメントを提供することができる。
この場合、カメラユニット用装脱誘導領域をインスツルメント本体に設けた中空誘導路として、上記効果を発揮させることができる。
【0017】
また、請求項1記載の発明によれば、カメラユニットは屈曲自在に構成されているので、上記効果を奏するとともに、カメラユニットのインスツルメント本体に対する装着、離脱操作が簡略容易なカメラ付きインスツルメントを提供することができる。
【0019】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明において、インスツルメント本体は、チップ状の治療ヘッド部を着脱自在に備える構成としているので、上記効果を奏するとともに、先端形状が異なるチップ状の治療ヘッド部を取り換え使用することが容易となり、カメラ付きインスツルメントによる治療部位に対する治療の多様化を図ることができるカメラ付きインスツルメントを提供することができる。
【0021】
請求項3記載の発明によれば、請求項1または2に記載の発明において、カメラユニットにおける撮像面に集光素子を配置し、この集光素子に直接撮像素子を連設しているので、上記効果を奏するとともに、高解像度の治療部位の画像を撮像することが可能なカメラ付きインスツルメントを提供することができる。
【0022】
請求項4記載の発明によれば、請求項1または2に記載の発明において、カメラユニットにおける撮像面に集光素子を配置し、この集光素子により集光した撮像光を光伝送体を介して前記カメラユニット内の撮像素子に導光するように構成しているので、上記効果を奏するとともに、カメラユニットの構成の多様化を実現することが可能なカメラ付きインスツルメントを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】
図1は本発明の実施例1に係るカメラ付きインスツルメントであるカメラ付きスケーラを示す概略断面図である。
【
図2】
図2は本実施例1に係るカメラ付きインスツルメントであるカメラ付きスケーラにおけるスケーラ本体に対するカメラユニットの装脱状態を示す概略分解断面図である。
【
図3】
図3は本発明の実施例2に係るカメラ付きインスツルメントであるカメラ付きスケーラを示す概略断面図である。
【
図4】
図4は本実施例2に係るカメラ付きインスツルメントであるカメラ付きスケーラにおけるスケーラ本体に対するカメラユニットの装脱状態を示す概略分解断面図である。
【
図5】
図5は本発明の実施例3に係るカメラ付きインスツルメントであるカメラ付きスケーラを示す概略断面図である。
【
図6】
図6は本実施例3に係るカメラ付きスケーラにおけるスケーラ本体に対するカメラユニットの装脱状態を示す概略分解断面図である。
【
図7】
図7は本発明の実施例4に係るカメラ付きインスツルメントであるカメラ付きスケーラを示す概略断面図である。
【
図8】
図8は本発明の実施例4に係るカメラ付きスケーラにおけるスケーラ本体に対するカメラユニットの装脱状態を示す概略分解断面図である。
【
図9】
図9は本発明の実施例5に係るカメラ付きインスツルメントであるカメラ付ハンドピースを示す概略部分切欠断面図である。
【
図10】
図10は本実施例5に係るカメラ付ハンドピースにおけるカメラ付ハンドピース本体に対するカメラユニットの装脱状態を示す概略分解断面図である。
【
図11】
図11は本発明の実施例6に係るカメラ付きインスツルメントであるカメラ付ハンドピースを示す概略部分切欠断面図である。
【
図12】
図12は本実施例6に係るカメラ付きインスツルメントであるカメラ付ハンドピースにおけるカメラ付ハンドピース本体の底面図である。
【
図13】
図13は本実施例6に係るカメラ付きインスツルメントであるカメラ付ハンドピースにおけるカメラ付ハンドピース本体に対するカメラユニットの装脱状態を示す概略分解断面図である。
【
図16】
図16は本発明の実施例7に係るカメラ付きインスツルメントである電気式歯髄診断器の概略斜視図である。
【
図17】
図17は本実施例7に係る電気式歯髄診断器におけるプローブの概略部分切欠断面図である。
【
図18】
図18は本実施例7に係る電気式歯髄診断器におけるプローブに対するカメラユニットの装脱状態を示す概略分解断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明は、高額部品であるカメラユニットの保護を図りつつ衛生的観点から必須であるインスツルメント本体の滅菌(オートクレープ)処理の簡便さを実現したカメラ付きインスツルメントを提供するという目的を、先端部に治療部位用の治療ヘッド部を備える滅菌処理可能なインスツルメント本体と、前記インスツルメント本体に組み込まれ前記治療部位を撮像するカメラユニットと、を有するカメラ付きインスツルメントであって、前記インスツルメント本体は、前記カメラユニットを装脱可能に内部に収納するとともに、前記カメラユニットの先端側に設けた撮像面を前記治療部位に臨ませる開口部を備えるカメラユニット用装脱誘導領域を有し、前記カメラユニット用装脱誘導領域は、前記インスツルメント本体に設けた中空誘導路を設け、前記撮像面を前記開口部の位置に臨ませる態様とし、前記インスツルメント本体の治療ヘッド部は、タービンハンドピースのヘッド部、マイクロモータハンドピースのヘッド部、エンドモータハンドピースのヘッド部、スケーラの先端チップ部、光重合器のヘッド部 、レーザ照射ハンドピースのヘッド部の何れかであり、前記カメラユニットは、屈曲自在に構成することにより実現した。
【0025】
以下に図面を参照して、本発明の実施例に係るカメラ付きインスツルメントについて詳細に説明する。
【実施例1】
【0026】
図1、
図2を参照して本発明の実施例1に係るカメラ付きインスツルメントである歯科治療に使用されるカメラ付きスケーラ1について説明する。
【0027】
本発明の実施例1に係るカメラ付きスケーラ1は、
図1、
図2に示すように、先端部に治療部位用の治療ないし診断ヘッド部であるスケーラチップ部3を一体に備えるとともに、全体として外観が手操作可能な棒体状を呈するスケーラ本体2と、前記スケーラ本体2に組み込まれ、このカメラ付きスケーラ1による治療部位を撮像するカメラユニット4と、を有している。
【0028】
前記スケーラ本体2は、スケーラチップ部3以外の部分が例えば円筒状に形成され、また、前記スケーラチップ部3の近傍領域に開口部5を設け、さらに、その内部には後端側が開口し前記開口部5に至るカメラユニット用装脱誘導領域6を設けている。
【0029】
前記カメラユニット4は、外観が真直ぐな軸体状を呈するカメラユニットカバー体7を具備し、このカメラユニットカバー体7をカメラユニット用装脱誘導領域6に装脱可能としている。
【0030】
また、前記カメラユニットカバー体7に、その先端側外周部に前記開口部5の位置に臨ませる集光レンズ8を配置するとともに、その内部に前記集光レンズ8を経て入射する治療部位の撮像光を基に治療部位の画像を撮像する撮像素子を組み込み、この撮像素子からの画像信号を信号リード線9を経て図示しない歯科診療ユニットに伝送するように構成している。
【0031】
本実施例1に係るカメラ付きスケーラ1によれば、前記カメラユニット4をスケーラ本体2のカメラユニット用装脱誘導領域6内に装着し前記集光レンズ8を前記開口部5の位置に臨ませる態様とすることで、患者の歯茎の歯垢除去等の歯科治療を実施する際に前記カメラユニット4により当該治療部位の画像を撮像しその画像を取得して歯科治療の確実性を高めたり、当該画像を記憶保持することが可能となる。
【0032】
また、前記カメラユニット4をスケーラ本体2のカメラユニット用装脱誘導領域6から離脱させることで、高額部品である前記カメラユニット4の機能を損傷することなく、前記スケーラ本体2の滅菌(オートクレープ)を容易に実施することができ、前記カメラ付きスケーラ1の滅菌(オートクレープ)処理の簡便性を図ることができる。
【0033】
さらに、前記カメラユニットカバー体7はその外観が真直ぐな軸体状を呈するように構成され、このカメラユニットカバー体7を前記スケーラ本体2のカメラユニット用装脱誘導領域6に装着する構成を採用しているので、前記スケーラ本体2は、前記カメラユニット4のカバー体として機能することになり、高額部品である前記カメラユニット4の損傷が確実に防止され、これにより、カメラ付きスケーラ1における前記カメラユニット4の耐久性向上を図ることができる。
【実施例2】
【0034】
図3、
図4を参照して本発明の実施例2に係るカメラ付きインスツルメントである歯科治療に使用されるカメラ付きスケーラ1Aについて説明する。
【0035】
本実施例2に係るカメラ付きスケーラ1Aは、既述した実施例1に係るカメラ付きスケーラ1と略同様な構成であるため、実施例1の場合と同一の要素には同一の符号を付して示す。
【0036】
本実施例2に係るカメラ付きスケーラ1Aは、基本的構成は実施例1に係るカメラ付きスケーラ1と同様であるが、前記スケーラ本体2内におけるカメラユニット用装脱誘導領域6Aを、
図3、
図4に示すように、真っすぐではなく前記スケーラチップ部3の近傍位置で斜め下方に曲がった全長にわたって等径の円形断面を有する中空誘導路を有する形状に構成したこと、前記カメラユニット4に替えて屈曲可能なカメラユニット4Aを採用したことが特徴である。
【0037】
すなわち、前記カメラユニット用装脱誘導領域6Aは、前記スケーラ本体2内でその後端側から前記前記スケーラチップ部3の近傍位置に設けた開口部5Aの近くまで真っすぐに形成し、続いて開口部5Aに向けて斜め下方に連続的に曲がった形状としている。
【0038】
また、前記カメラユニット4Aは、先端側に配置した例えば合成樹脂製で円筒状の先端保持筒14により先端側に表出させる集光レンズ8と、この集光レンズ8の内側に直接連設して配置したCCD素子等からなる撮像素子13とを同心配置で保持し、前記先端保持筒14の後端側に連ねて例えばコルゲート管等からなる所定長さで円筒状の可撓管15を配置し、さらに、前記可撓管15の後端側に連ねて所定長さで円筒状の例えば合成樹脂製の外装パイプ16を配置し、前記撮像素子13に先端を接続した信号リード線17を前記可撓管15、外装パイプ16の内部を経て外装パイプ16の後端側に導出させることにより構成している。
【0039】
前記カメラユニット4Aにおける先端保持筒14、可撓管15及び外装パイプ16は、その各外径が等しく、また、これらの外径は前記カメラユニット用装脱誘導領域6Aの内径よりも例えば数mm小さく、これらの外周面と前記カメラユニット用装脱誘導領域6Aの内周面との間にOリング18を介在し得るように設定している。
【0040】
本実施例2に係るカメラ付きスケーラ1Aによれば、前記カメラユニット4Aをスケーラ本体2のカメラユニット用装脱誘導領域6A内に装着し、前記可撓管15の可撓性を利用して前記先端保持筒14の先端側、従って、集光レンズ8が形成する撮像面を前記開口部5Aの位置に臨ませる態様とすることで、患者の歯茎の歯垢除去等の歯科治療を実施する際に前記カメラユニット4Aにより当該治療部位の画像を撮像しその画像を取得して歯科治療の確実性を高めたり、当該画像を記憶保持することが可能となる。
【0041】
また、前記カメラユニット4Aをスケーラ本体2のカメラユニット用装脱誘導領域6Aから離脱させることで、高額部品である前記カメラユニット4Aの機能を損傷することなく、前記スケーラ本体2の滅菌(オートクレープ)を容易に実施することができ、前記カメラ付きスケーラ1Aの滅菌(オートクレープ)処理の簡便性を図ることができる。
【0042】
さらに、前記スケーラ本体2は、前記カメラユニット4Aのカバー体として機能し、高額部品である前記カメラユニット4Aの保護機能を発揮することも実施例1の場合と同様である。
【実施例3】
【0043】
図5、
図6を参照して本発明の実施例3に係るカメラ付きインスツルメントである歯科治療に使用されるカメラ付きスケーラ1Bについて説明する。
【0044】
本実施例3に係るカメラ付きスケーラ1Bは、既述した実施例2に係るカメラ付きスケーラ1Aと略同様な構成であるため、実施例2の場合と同一の要素には同一の符号を付して示す。
【0045】
本実施例3に係るカメラ付きスケーラ1Bは、基本的構成は実施例2に係るカメラ付きスケーラ1Aと略同様であるが、前記スケーラ本体2内におけるカメラユニット用装脱誘導領域6Bを、実施例2のカメラユニット用装脱誘導領域6Aと同一形状とするとともに、実施例2のカメラユニット4Aに替えて
図5、
図6に示すようなカメラユニット4Bを採用したことが特徴である。
【0046】
前記カメラユニット4Bは、先端側に例えばコルゲート管等からなる所定長さで円筒状の可撓管21を配置し、この可撓管21の先端に集光レンズ8を配置し、前記可撓管21内に、ロッドファイバ又はフレキシブルファイバ等を用い全長にわたって外径を同径に形成した屈曲可能な光伝送体22を配置し、この光伝送体22の先端側を集光レンズ8に密接させ、その後端側を可撓管21の後端から後方に少し突出する状態で配置し、前記光伝送体22の後端面に信号リード線24を接続したCCD素子等からなる撮像素子23を密接配置している。
【0047】
また、前記可撓管21の後端側に連ねて所定長さで円筒状の例えば合成樹脂製の外装パイプ25を配置している。
前記カメラユニット4Bにおける前記可撓管21及び外装パイプ16は、その各外径が等しく、また、これらの外径は前記カメラユニット用装脱誘導領域6Bの内径よりも例えば数mm小さく、これらの外周面と前記カメラユニット用装脱誘導領域6Bの内周面との間にOリング26を介在し得るように設定している。
【0048】
本実施例3に係るカメラ付きスケーラ1Bによれば、前記カメラユニット4Bをスケーラ本体2のカメラユニット用装脱誘導領域6B内に装着し、前記可撓管15の可撓性を利用して前記集光レンズ8が形成する撮像面を前記開口部5Aの位置に臨ませる態様とすることで、患者の歯茎の歯垢除去等の歯科治療を実施する際に前記カメラユニット4Bにより当該治療部位の画像を撮像しその画像を取得して歯科治療の確実性を高めたり、当該画像を記憶保持することが可能となる。
【0049】
また、前記カメラユニット4Bをスケーラ本体2のカメラユニット用装脱誘導領域6Bから離脱させることで、高額部品である前記カメラユニット4Bの機能を損傷することなく、前記スケーラ本体2の滅菌(オートクレープ)を容易に実施することができ、前記カメラ付きスケーラ1Bの滅菌(オートクレープ)処理の簡便性を図ることができる。
【0050】
さらに、前記スケーラ本体2は、前記カメラユニット4Bのカバー体として機能し、高額部品である前記カメラユニット4Bの保護機能を発揮することも実施例2の場合と同様である。
【実施例4】
【0051】
図7、
図8を参照して本発明の実施例4に係るカメラ付きインスツルメントである歯科治療に使用されるカメラ付きスケーラ1Cについて説明する。
【0052】
本実施例4に係るカメラ付きスケーラ1Cは、既述した実施例1に係るカメラ付きスケーラ1と略同様な構成であるため、実施例1の場合と同一の要素には同一の符号を付して示す。
【0053】
本実施例4に係るカメラ付きスケーラ1Cは、基本的構成は実施例1に係るカメラ付きスケーラ1と同様であるが、スケーラチップ部3Aをスケーラ本体2に対して着脱可能としたことが実施例1の場合と相違する点である。
【0054】
すなわち、本実施例4に係るカメラ付きスケーラ1Cにおいては、スケーラチップ部3Aの後端側に嵌着突部11を設け、スケーラ本体2の先端側に前記嵌着突部11を嵌着可能な嵌着凹陥部2bを具備する円筒状突部2aを設け、さらに、前記円筒状突部2aの外周に雄ねじ2cを設けている。
【0055】
また、本実施例4に係るカメラ付きスケーラ1Cは、円筒状で先端側に前記スケーラチップ部3Aの鉤状の先端が挿通可能な挿通孔12aを設け、内周部に雌ねじ12bを設けた嵌着用筒体12を具備している。
【0056】
そして、前記スケーラチップ部3Aの嵌着突部11を前記スケーラ本体2の嵌着凹陥部2bに嵌着し、前記嵌着用筒体12の挿通孔12aから前記スケーラチップ部3Aの先端が先方に突出する状態で、前記嵌着用筒体12の雌ねじ12bを前記円筒状突部2aの雄ねじ2cに螺合し締め付けることで、前記スケーラチップ部3Aを前記スケーラ本体2の先端側に固定し得るように構成している。
【0057】
また、前記嵌着用筒体12と前記円筒状突部2aとの螺合状態を解除することで、前記スケーラチップ部3Aを前記スケーラ本体2の先端側から取り外すことができるように構成している。
【0058】
本実施例4に係るカメラ付きスケーラ1Cによれば、既述した実施例1に係るカメラ付きスケーラ1の場合と同様な効果を奏するとともに、前記スケーラチップ部3Aをスケーラ本体2の先端側に対して着脱可能に構成しているので、先端形状が異なるスケーラチップ部3Aを取り換え使用することが容易となり、カメラ付きスケーラ1Cによる治療部位に対する歯科治療の多様化を図ることができる。
【実施例5】
【0059】
図9、
図10を参照して本発明の実施例5に係るカメラ付きインスツルメントである歯科治療に使用されるカメラ付きハンドピース1Dについて説明する。
【0060】
本実施例5に係るカメラ付きハンドピース1Dは、エアータービン駆動型に構成したものである。
【0061】
前記カメラ付きハンドピース1Dは、先端部に切削工具33が着脱可能に装着される外観形状が略円柱状の治療ないし診断ヘッド部であるヘッド部32を固着した全体として略円筒状で、かつ、途中で所定角度曲げた形状とされグリップ部として機能する外観が手操作可能な棒体状を呈するハンドピース本体筒部31と、前記ハンドピース本体筒部31の他端側に対して、フリージョイント式(ハンドピース本体筒部31の他端側に押し込むことで一体結合状態となり、ハンドピース本体筒部31の他端側から引き抜くことで分離する構造)で着脱可能に結合される略円筒状の接続筒部34と、を有している。
【0062】
前記ハンドピース本体筒部31における前記ヘッド部32の下端近傍位置には前記切削工具33による治療部位に向けた開口部36を形成している。
【0063】
また、前記カメラ付きハンドピース1Dは、後端側に電気接続用のコネクタ35を取り付け前記ハンドピース本体筒部31内に装脱可能に配置するカメラユニット41を有している。
【0064】
前記ハンドピース本体筒部31内には、前記カメラユニット41装脱用の全長にわたって等径の円形断面を有する中空誘導路を有する形状としたカメラユニット用装脱誘導領域37を設けている。
【0065】
すなわち、前記カメラユニット用装脱誘導領域37は、前記ハンドピース本体筒部31における開口部36から、このハンドピース本体筒部31内に前記接続筒部34を螺着した際に前記コネクタ35が占める位置の近傍領域にわたって形成している。
【0066】
前記カメラユニット41は、先端側に例えばコルゲート管等からなる所定長さで円筒状の可撓管42を配置し、この可撓管42の先端側に集光レンズ43を配置し、続いて集光レンズ43にCCD素子等からなる撮像素子44を密接配置し、さらに撮像素子44に接続した信号リード線45を後方に導出させ、前記可撓管42に前記信号リード線45を覆う態様で所定長さで円筒状の例えば合成樹脂製の外装パイプ46を連設し、この外装パイプ46の後端側に前記信号リード線45を接続し、前記コネクタ35と電気的に接続させるカメラ側コネクタ47を配置することにより構成している。
【0067】
前記カメラユニット41における可撓管42及び外装パイプ46は、その各外径が等しく、また、これらの外径は前記カメラユニット用装脱誘導領域37の内径よりも例えば数mm小さく、これらの外周面と前記カメラユニット用装脱誘導領域37の内周面との間にOリング48を介在し得るように設定している。
【0068】
尚、エアータービン駆動型の前記ヘッド部32に供給するエアー系、水系等の駆動媒体の流路については図示省略する。
【0069】
そして、前記カメラユニット41を、前記カメラユニット用装脱誘導領域37内に装着し、前記可撓管42の可撓性を利用して前記集光レンズ43が形成する撮像面を前記開口部36の位置に臨ませ治療部位に向けるようにするとともに、前記接続筒部34のコネクタ35側をハンドピース本体筒部31内に進入させるようにして装着し、前記コネクタ35とカメラユニット41のカメラ側コネクタ47とを電気的に接続する態様とすることで、患者の歯の切削等の歯科治療を実施する際に前記カメラユニット41により当該治療部位の画像を撮像しその画像を取得して歯科治療の確実性を高めたり、当該画像を記憶保持することが可能となる。
【0070】
また、前記カメラユニット41をハンドピース本体筒部31から離脱させることで、高額部品である前記カメラユニット41の機能を損傷することなく、前記ハンドピース本体筒部31の滅菌(オートクレープ)を容易に実施することができ、ハンドピース本体筒部31の滅菌(オートクレープ)処理の簡便性を図ることができる。
【0071】
さらに、前記ハンドピース本体筒部31は、前記カメラユニット41のカバー体として機能し、高額部品である前記カメラユニット41の保護機能を発揮することも実施例1、2等の場合と同様である。
【実施例6】
【0072】
図11乃至
図15を参照して本発明の実施例6に係るカメラ付きインスツルメントである歯科治療に使用されるカメラ付きハンドピース1Fについて説明する。
【0073】
本実施例6に係るカメラ付きハンドピース1Fは、実施例5の場合と同様、エアータービン駆動型に構成したものである。
【0074】
本実施例6に係るカメラ付きハンドピース1Fにおいて、上述した実施例5のカメラ付きハンドピース1Fの場合と同一の要素には同一の符号を付し、その詳細説明は省略する。
【0075】
本実施例6に係るカメラ付きハンドピース1Fは、先端部に切削工具33が着脱可能に装着される外観形状が略円柱状の治療ないし診断ヘッド部であるヘッド部32を固着した全体として略円筒状で、かつ、途中で所定角度曲げた形状とされグリップ部として機能する外観が手操作可能な棒体状を呈するハンドピース本体筒部31と、前記ハンドピース本体筒部31の他端側に対して、フリージョイント式(ハンドピース本体筒部31の他端側に押し込むことで一体結合状態となり、ハンドピース本体筒部31の他端側から引き抜くことで分離する構造)で着脱可能に結合される略円筒状の接続筒部34と、を有している。
【0076】
前記ハンドピース本体筒部31における前記ヘッド部32の下端近傍位置には前記切削工具33による治療部位に向けた開口部36aを形成している。
【0077】
また、前記カメラ付きハンドピース1Fは、後端側に電気接続用のコネクタ35を取り付け前記ハンドピース本体筒部31内に装脱可能に配置するカメラユニット41を有している。
【0078】
前記ハンドピース本体筒部31の
図11において下部側(底部側)には、その後端側から前記開口部36に至る範囲に、前記カメラユニット41の装脱用の全長にわたって断面略Ω形状の溝型構造としたカメラユニット用装脱誘導領域37Aを設けている。
【0079】
すなわち、前記カメラユニット用装脱誘導領域37Aは、
図12、
図13に示すように、その後端側から前記開口部36に至る範囲にわたって前記ハンドピース本体筒部31の底面側に細溝51を表出させ、この細溝51の内部にカメラユニット用装脱誘導領域37Aを形成する構成としている。
【0080】
図14に前記ハンドピース本体筒部31における開口部36aの領域におけるカメラユニット用装脱誘導領域37Aの断面形状(
図13のA-A線断面)を、
図15に前記ハンドピース本体筒部31における中間領域におけるカメラユニット用装脱誘導領域37Aの断面形状(
図13のB-B線断面)を各々拡大して示す。
【0081】
前記カメラユニット41は、実施例5の場合と同様な構成としている。
【0082】
尚、エアータービン駆動型の前記ヘッド部32に供給するエアー系、水系等の駆動媒体の流路については図示省略する。
【0083】
そして、
図13に示すように、前記カメラユニット41を、前記カメラユニット用装脱誘導領域37A内に装着し、前記可撓管42の可撓性を利用して前記集光レンズ43が形成する撮像面を前記開口部36aの位置に臨ませ治療部位に向けるようにするとともに、前記カメラユニット41のカメラ側コネクタ47を前記カメラユニット用装脱誘導領域37Aの後端側端面側に臨ませ、前記接続筒部34の端部に取り付けたコネクタ35をカメラ側コネクタ47に接合し電気的に接続するようにして、前記接続筒部34をハンドピース本体筒部31に装着する。
【0084】
これにより、患者の歯の切削等の歯科治療を実施する際に前記カメラユニット41により当該治療部位の画像を撮像しその画像を取得して歯科治療の確実性を高めたり、当該画像を記憶保持することが可能となる。
【0085】
また、前記カメラユニット41をハンドピース本体筒部31から離脱させることで、高額部品である前記カメラユニット41の機能を損傷することなく、前記ハンドピース本体筒部31の滅菌(オートクレープ)を容易に実施することができ、ハンドピース本体筒部31の滅菌(オートクレープ)処理の簡便性を図ることができる。
【0086】
さらに、前記ハンドピース本体筒部31は、前記カメラユニット41のカバー体として機能し、高額部品である前記カメラユニット41の保護機能を発揮することも実施例4等の場合と同様である。
【実施例7】
【0087】
図16乃至
図18を参照して本発明の実施例7に係るカメラ付きインスツルメントである歯科診断に使用される電気式歯髄診断器1Fについて説明する。
【0088】
本実施例7の電気式歯髄診断器1Fは、公知のように歯髄の生死を判別する機能を有するものであり、
図16に示すように、歯髄診断器本体61に接続ケーブル64を介して接続した治療ないし診断ヘッド部である外観形状が細長略円柱状のプローブ62の先端に設けた接触子63から図示しない歯髄に微電流を流し、その時に生じる疼痛の程度によって歯髄の状態を診断するものである。
【0089】
本実施例7の電気式歯髄診断器1Fにおける歯髄診断器本体61は、詳細構造は説明を省略するが、操作スイッチ65、歯髄診断結果を表示する表示部66等を具備している。
【0090】
前記プローブ62は、既述した接触子63と、後端側に配置されフリージョイント式で着脱可能に結合されるとともに接続ケーブル64を引き出した接続筒部67と、前記プローブ62内で、後端側が接続筒部67の端面に臨ませ、このプローブ62内を経て前記接触子63の近傍位置に設けた開口部68に屈曲形状の先端側を臨ませた中空のカメラユニット用装脱誘導領域69とを具備し、このカメラユニット用装脱誘導領域69内に、実施例5の場合と同様な構成からなるカメラユニット71を装脱可能に配置している。
【0091】
前記カメラユニット71は、先端側に例えばコルゲート管等からなる所定長さで円筒状の可撓管72を配置し、この可撓管72の先端側に集光レンズ73を配置し、続いて集光レンズ73にCCD素子等からなる撮像素子74を密接配置し、さらに撮像素子74に接続した信号リード線75を後方に導出させ、前記可撓管72に前記信号リード線75を覆う態様で所定長さで円筒状の例えば合成樹脂製の外装パイプ76を連設し、この外装パイプ76の後端側に、前記信号リード線75を接続し前記接続筒部67に設けたコネクタ70と電気的に接続させるカメラ側コネクタ77を配置することにより構成している。
【0092】
前記カメラユニット71における可撓管72及び外装パイプ76は、その各外径が等しく、また、これらの外径は前記カメラユニット用装脱誘導領域69の内径よりも例えば数mm小さく、これらの外周面と前記カメラユニット用装脱誘導領域69の内周面との間にOリング78を介在し得るように設定している。
【0093】
尚、前記接触子63の電気駆動系については図示省略する。
【0094】
本実施例7の電気式歯髄診断器1Fにおいて、前記カメラユニット71を、前記プローブ62における前記カメラユニット用装脱誘導領域69内に装着し、前記可撓管72の可撓性を利用して前記集光レンズ73が形成する撮像面を前記開口部68の位置に臨ませ、診断部位に向けるようにするとともに、前記カメラ側コネクタ77をカメラユニット用装脱誘導領域69の後端側に臨ませ、前記接続筒部67を前記プローブ62自体に装着して前記カメラ側コネクタ77と前記コネクタ70とを電気的に接続させる。
【0095】
これにより、前記電気式歯髄診断器1Fにより患者の歯髄診断を実施する際に前記カメラユニット71により当該診断部位の画像を撮像しその画像を取得して歯髄診断の確実性を高めたり、当該画像を記憶保持することが可能となる。
【0096】
また、前記カメラユニット71を前記プローブ62から離脱させることで、高額部品である前記カメラユニット71の機能を損傷することなく、前記プローブ62の滅菌(オートクレープ)を容易に実施することができ、前記プローブ62の滅菌(オートクレープ)処理の簡便性を図ることができる。
【0097】
さらに、前記プローブ62は、前記カメラユニット71のカバー体として機能し、高額部品である前記カメラユニット71の保護機能を発揮することも実施例5等の場合と同様である。
【0098】
上述した実施例1のカメラ付きスケーラ1におけるカメラユニット4、実施例2のカメラ付きスケーラ1Aにおけるカメラユニット4A、実施例4のカメラ付きスケーラ1Cにおけるカメラユニット4、及び、実施例5、6のカメラ付きハンドピース1Dにおけるカメラユニット41、さらには、実施例7のカメラユニット71によれば、光伝送体を含まない構成であるため、治療部位の画像の解像度の劣化が生じることがなく、高解像度の画質を有する画像を得ることが可能となる。
【0099】
尚、上述した実施例1のカメラ付きスケーラ1におけるカメラユニット4、実施例2のカメラ付きスケーラ1Aにおけるカメラユニット4A、実施例4のカメラ付きスケーラ1Cにおけるカメラユニット4、及び、実施例5、6のカメラ付きハンドピース1Dにおけるカメラユニット41、さらには、実施例7のカメラユニット71においても、実施例3の場合と同様、光伝送体を含む構成とすることももちろん可能である。
【産業上の利用可能性】
【0100】
本発明のカメラ付きインスツルメントは、上述した各実施例のインスツルメント類の他、マイクロモータハンドピースや、エンドモータ(根管治療器)ハンドピース、光重合器、レーザ照射ハンドピース、歯科用根管長測定器のヘッド部(ファイルフォルダー部)、歯周ポケット測定器のヘッド部、歯牙動揺測定器のヘッド部等のようなカメラを搭載可能な構成の歯科用インスツルメント用として広範に適用可能である。
【符号の説明】
【0101】
1 カメラ付きスケーラ
1A カメラ付きスケーラ
1B カメラ付きスケーラ
1C カメラ付きスケーラ
1D カメラ付きハンドピース
1E カメラ付きハンドピース
1F 電気式歯髄診断器
2 スケーラ本体
2a 円筒状突部
2b 嵌着凹陥部
2c 雄ねじ
3 スケーラチップ部
3A スケーラチップ部
4 カメラユニット
4A カメラユニット
4B カメラユニット
5 開口部
5A 開口部
6 カメラユニット用装脱誘導領域
6A カメラユニット用装脱誘導領域
6B カメラユニット用装脱誘導領域
7 カメラユニットカバー体
8 集光レンズ
9 信号リード線
11 嵌着突部
12 嵌着用筒体
12a 挿通孔
12b 雌ねじ
13 撮像素子
14 先端保持筒
15 可撓管
16 外装パイプ
17 信号リード線
18 Oリング
21 可撓管
22 光伝送体
23 撮像素子
24 信号リード線
25 外装パイプ
26 Oリング
31 ハンドピース本体筒部
32 ヘッド部
33 切削工具
34 接続筒部
35 コネクタ
36 開口部
36a 開口部
37 カメラユニット用装脱誘導領域
37A カメラユニット用装脱誘導領域
41 カメラユニット
42 可撓管
43 集光レンズ
44 撮像素子
45 信号リード線
46 外装パイプ
47 カメラ側コネクタ
48 Oリング
51 細溝
61 歯髄診断器本体
62 プローブ
63 接触子
64 接続ケーブル
65 操作スイッチ
66 表示部
67 接続筒部
68 開口部
69 カメラユニット用装脱誘導領域
70 コネクタ
71 カメラユニット
72 可撓管
73 集光レンズ
74 撮像素子
75 信号リード線
76 外装パイプ
77 カメラ側コネクタ
78 Oリング