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特許7083840無線通信のための方法、及び無線通信装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-03
(45)【発行日】2022-06-13
(54)【発明の名称】無線通信のための方法、及び無線通信装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/11 20180101AFI20220606BHJP
   H04W 76/20 20180101ALI20220606BHJP
   H04W 76/18 20180101ALI20220606BHJP
   H04W 92/16 20090101ALI20220606BHJP
【FI】
H04W76/11
H04W76/20
H04W76/18
H04W92/16
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2019550626
(86)(22)【出願日】2018-02-14
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-04-09
(86)【国際出願番号】 CN2018076794
(87)【国際公開番号】W WO2018166326
(87)【国際公開日】2018-09-20
【審査請求日】2021-02-12
(31)【優先権主張番号】201710156709.4
(32)【優先日】2017-03-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】110002572
【氏名又は名称】特許業務法人平木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ガオ,イン
(72)【発明者】
【氏名】ホアン,ホー
【審査官】中野 修平
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/010693(WO,A1)
【文献】国際公開第2017/000863(WO,A1)
【文献】国際公開第2017/026366(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
IEEE Xplore
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信のための方法において、
集中ユニットにより、前記集中ユニットとフロントホールインタフェースを介して通信する分散ユニットに向けて、ユーザ機器(UE)無線ベアラコンテキストを確立するためのセットアップ要求メッセージを送信するステップであって、前記セットアップ要求メッセージは、ユーザ機器(UE)を一意に識別するため前記集中ユニットにより割り当てられる第1アプリケーション層プロトコル(AP)識別子(ID)と、一又は複数のシグナリング無線ベアラについての構成情報とを含むステップと、
前記集中ユニットにより、前記分散ユニットが前記UE無線ベアラコンテキストを確立したことを示すセットアップ応答メッセージを前記分散ユニットから受信するステップであって、前記セットアップ応答メッセージは、前記UEを一意に識別するため前記集中ユニットにより割り当てられる前記第1AP IDと、前記UEを一意に識別するため前記分散ユニットにより割り当てられる第2AP IDと、前記分散ユニットにより設定された一又は複数のシグナル無線ベアラについての構成情報とを含むステップと、
前記集中ユニットから前記分散ユニットに、前記UE無線ベアラコンテキストを変更するための再構成要求メッセージを送信するステップであって、前記再構成要求メッセージは、前記UEを一意に識別するため前記集中ユニットにより割り当てられる前記第1AP IDと、前記UEを一意に識別するために前記分散ユニットにより割り当てられる第2AP IDと、一又は複数のデータ無線ベアラについての構成情報とを含むステップと、 前記集中ユニットにより、前記分散ユニットが前記UE無線ベアラコンテキストを変更したことを示す前記分散ユニットからの再構成応答メッセージを受信するステップであって、前記再構成応答メッセージは、前記UEを一意に識別するため前記集中ユニットにより割り当てられる第1AP IDと、前記UEを一意に識別するため前記分散ユニットにより割り当てられる第2AP IDと、変更されたデータ無線ベアラのリストを含むステップと
を含む、無線通信のための方法。
【請求項2】
前記集中ユニットにより、前記分散ユニットが前記UE無線ベアラコンテキストを確立することに失敗したことを示すセットアップ失敗メッセージを受信するステップを更に備え、前記セットアップ失敗メッセージは、前記UEを一意に識別するため前記集中ユニットにより割り当てられる前記第1AP IDと、前記UEを一意に識別するため前記分散ユニットにより割り当てられる第2AP IDと、失敗の原因とを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記分散ユニットにおける前記UE無線ベアラコンテキストの変更が失敗したことを示す再構成失敗メッセージを前記分散ユニットから前記集中ユニットにより受信するステップを更に含み、
前記再構成失敗メッセージは、前記集中ユニットにより前記UEを一意に識別する前記第1AP IDと、前記分散ユニットにより前記UEを一意に識別する前記第2AP IDと、失敗の原因とを含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
無線通信のための方法であって、
分散ユニットにおいて、前記分散ユニットと通信する集中ユニットから、フロントホールインタフェースを介して、ユーザ機器(UE)無線ベアラコンテキストを確立するためのセットアップ要求メッセージを受信するステップであって、前記セットアップ要求メッセージは、ユーザ機器(UE)を一意に識別するため前記集中ユニットにより割り当てられる第1アプリケーション層プロトコル(AP)識別子(ID)と、一又は複数のシグナリング無線ベアラについての構成情報とを含むステップと
前記分散ユニットから、前記集中ユニットに対し、前記分散ユニットが前記UE無線ベアラコンテキストを確立したことを示すセットアップ応答メッセージを送信するステップであって、前記セットアップ応答メッセージは、前記UEを一意に識別するため前記集中ユニットにより割り当てられる前記第1AP IDと、前記UEを一意に識別するため前記分散ユニットにより割り当てられる第2AP IDと、前記分散ユニットにより設定される一又は複数のシグナル無線ベアラについての構成情報とを含むステップと、
前記分散ユニットにおいて、前記UE無線ベアラコンテキストを変更するための再構成要求メッセージを前記集中ユニットから受信するステップであって、前記再構成要求メッセージは、前記UEを一意に識別するため前記集中ユニットにより割り当てられる前記第1AP IDと、前記UEを一意に識別するために前記分散ユニットにより割り当てられる第2AP IDと、一又は複数のデータ無線ベアラについての構成情報とを含むステップと、
前記分散ユニットにより、前記分散ユニットが前記UE無線ベアラコンテキストを変更したことを示す再構成応答メッセージを前記集中ユニットに送信するステップであって、前記再構成応答メッセージは、前記UEを一意に識別するため前記集中ユニットにより割り当てられる第1AP IDと、前記UEを一意に識別するため前記分散ユニットにより割り当てられる第2AP IDと、変更されたデータ無線ベアラのリストを含むステップと
を含む方法。
【請求項5】
前記分散ユニットにより、前記分散ユニットが前記UE無線ベアラコンテキストの確立に失敗したことを示すセットアップ失敗メッセージを送信するステップであって、前記セットアップ失敗メッセージは、前記UEを一意に識別するため前記集中ユニットにより割り当てられる前記第1AP IDと、前記UEを一意に識別するために前記分散ユニットにより割り当てられる第2AP IDと、失敗の原因とを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記再構成要求メッセージは、前記一又は複数のデータ無線ベアラの各々の伝送チャネルアップリンクアドレスを含む、請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記再構成応答メッセージは、前記変更されたデータ無線ベアラの伝送チャネルダウンリンクアドレスを含む、請求項1~6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記分散ユニットにより、前記分散ユニットにおける前記UE無線ベアラコンテキストの変更が失敗したことを示す再構成失敗メッセージを前記集中ユニットに送信するステップを更に備え、前記再構成失敗メッセージは、前記集中ユニットにより前記UEを一意に識別第1AP IDと、前記分散ユニットにより一意に前記UEを識別する第2AP IDと、失敗の原因とを含む、請求項1~7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
プロセッサと、
プロセッサで実行可能な命令を含むメモリとを備える無線通信装置であって、
前記プロセッサで実行可能な命令は、前記プロセッサにより実行される場合、前記プロセッサに、
・分散ユニットに向けて、フロントホールインタフェースを介して、ユーザ機器(UE)無線ベアラコンテキストを確立するためのセットアップ要求メッセージを送信するステップであって、前記セットアップ要求メッセージは、ユーザ機器(UE)を一意に識別するため前記装置により割り当てられる第1アプリケーション層プロトコル(AP)識別子(ID)と、一又は複数のシグナリング無線ベアラについての構成情報とを含むステップと、
・前記分散ユニットが前記UE無線ベアラコンテキストを確立したことを示す前記分散ユニットからセットアップ応答メッセージを受信するステップであって、前記セットアップ応答メッセージは、前記UEを一意に識別するため前記装置により割り当てられる前記第1AP IDと、前記UEを一意に識別するため前記分散ユニットにより割り当てられる第2AP IDと、前記分散ユニットにより設定された一又は複数のシグナル無線ベアラについての構成情報とを含むステップと、
・前記分散ユニットに、前記UE無線ベアラコンテキストを変更するための再構成要求メッセージを送信するステップであって、前記再構成要求メッセージは、前記UEを一意に識別するため前記装置により割り当てられる前記第1AP IDと、前記UEを一意に識別するために前記分散ユニットにより割り当てられる第2AP IDと、一又は複数のデータ無線ベアラについての構成情報とを含むステップと、
・前記分散ユニットが前記UE無線ベアラコンテキストを変更したことを示す前記分散ユニットからの再構成応答メッセージを受信するステップであって、前記再構成応答メッセージは、前記UEを一意に識別するため前記装置により割り当てられる第1AP IDと、前記UEを一意に識別するため前記分散ユニットにより割り当てられる第2AP IDと、変更されたデータ無線ベアラのリストを含むステップと
を実行させる、無線通信装置。
【請求項10】
前記プロセッサで実行可能な命令は、前記プロセッサにより実行される場合、前記プロセッサに、前記分散ユニットが前記UE無線ベアラコンテキストを確立することに失敗したことを示すセットアップ失敗メッセージを受信するステップを実行させ、
前記セットアップ失敗メッセージは、前記UEを一意に識別するため前記装置により割り当てられる前記第1AP IDと、前記UEを一意に識別するため前記分散ユニットにより割り当てられる第2AP IDと、失敗の原因とを含む、請求項9に記載の無線通信装置。
【請求項11】
前記プロセッサで実行可能な命令は、前記プロセッサにより実行される場合、前記プロセッサに、前記分散ユニットにおいて前記UE無線ベアラコンテキストの変更が失敗したことを示す再構成失敗メッセージを前記分散ユニットから受信するステップを実行させ、 前記再構成失敗メッセージは、前記UEを一意に識別するため前記装置により割り当てられる前記第1AP IDと、前記UEを一意に識別するため前記分散ユニットにより割り当てられる第2AP IDと、失敗の原因とを含む、
を実行させる、請求項9又は10に記載の無線通信装置。
【請求項12】
プロセッサと、
プロセッサで実行可能な命令を含むメモリとを備える無線通信装置であって、
前記プロセッサで実行可能な命令は、前記プロセッサにより実行される場合、前記プロセッサに、
中ユニットから、フロントホールインタフェースを介して、ユーザ機器(UE)無線ベアラコンテキストを確立するためのセットアップ要求メッセージを受信するステップであって、前記セットアップ要求メッセージは、ユーザ機器(UE)を一意に識別するため前記集中ユニットにより割り当てられる第1アプリケーション層プロトコル(AP)識別子(ID)と、一又は複数のシグナリング無線ベアラについての構成情報とを含むステップと、・前記集中ユニットに対し、前記UE無線ベアラコンテキストが確立されたことを示すセットアップ応答メッセージを送信するステップであって、前記セットアップ応答メッセージは、前記UEを一意に識別するため前記集中ユニットにより割り当てられる前記第1AP IDと、前記UEを一意に識別するため前記装置により割り当てられる第2AP IDと、一又は複数のシグナル無線ベアラについての構成情報とを含むステップと、
・前記集中ユニットから、前記UE無線ベアラコンテキストを変更するための再構成要求メッセージを受信するステップであって、前記再構成要求メッセージは、前記UEを一意に識別するため前記集中ユニットにより割り当てられる前記第1AP IDと、前記UEを一意に識別するために前記装置により割り当てられる第2AP IDと、一又は複数のデータ無線ベアラについての構成情報とを含むステップと、
・前記UE無線ベアラコンテキストが変更されたことを示す再構成応答メッセージを送信するステップであって、前記再構成応答メッセージは、前記UEを一意に識別するため前記装置により割り当てられる第1AP IDと、前記UEを一意に識別するため前記装置により割り当てられる第2AP IDと、変更されたデータ無線ベアラのリストを含むステップと
を実行させる、無線通信装置。
【請求項13】
前記プロセッサで実行可能な命令は、前記プロセッサにより実行される場合、前記プロセッサに、
前記集中ユニットにより、前記UE無線ベアラコンテキストを確立することに失敗したことを示すセットアップ失敗メッセージを送信するステップを実行させ、
前記セットアップ失敗メッセージは、前記UEを一意に識別するため前記集中ユニットにより割り当てられる前記第1AP IDと、前記UEを一意に識別するため前記装置により割り当てられる第2AP IDと、失敗の原因とを含む、請求項12に記載の無線通信装置。
【請求項14】
前記再構成要求メッセージは、前記一又は複数のデータ無線ベアラの各々の伝送チャネルアップリンクアドレスを含む、請求項9~13のいずれか1項に記載の無線通信装置。
【請求項15】
前記再構成応答メッセージは、変更されたデータ無線ベアラの各々の伝送チャネルダウンリンクアドレスを含む、請求項9~14のいずれか1項に記載の無線通信装置。
【請求項16】
前記プロセッサで実行可能な命令は、前記プロセッサにより実行される場合、前記プロセッサに、前記UE無線ベアラコンテキストの変更が失敗したことを示す再構成失敗メッセージを前記集中ユニットに向けて送信させ、
前記再構成失敗メッセージは、前記集中ユニットにより前記UEを一意に識別する前記第1AP IDと、前記装置により前記UEを一意に識別する前記第2AP IDと、失敗の原因とを含む、請求項12~15のいずれか1項に記載の無線通信装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信システムの技術分野に関し、例えば、ユーザ情報管理のための方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
第5世代移動通信(5G)では、大規模な接続、及びユーザによる一層高速化の要求は、ロングタームエボリューション(LTE)におけるベースバンド処理ユニット(BBU)と無線遠隔ユニット(RRU)との間のフロントホールインタフェース(すなわち、共通公衆無線インタフェース(CPRI))の伝送容量に大きな課題を提起する。
CPRIインタフェースを介して伝送されるものは、物理層符号化及び変調によって処理される同相(I)信号及び直交(Q)信号であるので、CPRIインタフェースは、伝送遅延及び帯域幅に対する高い要求を有する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
ユーザ情報管理の方法は、以下の手順を含む。
【0004】
第1ネットワーク要素が、ユーザ装置(UE)無線ベアラセットアップ要求メッセージを第2ネットワーク要素に伝送する手順。このとき、セットアップ要求メッセージは、少なくとも、第1のUE関連付けフラグ、シグナリング無線ベアラ(SRBs)の構成情報、及びSRB伝送チャネルアップリンクアドレスについての情報のうちの少なくとも1つの情報を含むか、又は、フロントホールインタフェースが、第1ネットワーク要素及び第2ネットワーク要素の間に存在する。
【0005】
第2ネットワーク要素からフィードバックされたUE無線ベアラコンテキストのセットアップ応答メッセージを受信すると、第1ネットワーク要素は、UE無線ベアラコンテキストの情報が第2ネットワーク要素によって確立されたと判定する手順。このとき、セットアップ応答メッセージは、第2ネットワーク要素によって設定されるSRBについての構成情報、SRBについての変更された構成情報、第2のUE関連付けフラグ、SRB伝送チャネルダウンリンクアドレスについての情報、又は構成変更のための原因値のうちの少なくとも1つを含む。
【0006】
ユーザ情報管理のためのシステムは、第1のネットワーク要素と第2のネットワーク要素とを含む。第1のネットワーク要素と第2のネットワーク要素との間にはフロントホールインタフェースが存在する。
【0007】
第1のネットワーク要素は、ユーザ機器(UE)無線ベアラコンテキストのセットアップ要求メッセージを第2ネットワーク要素に送信し、第2ネットワーク要素によりフィードバックされたUE無線ベアラコンテキストのセットアップ応答メッセージが受信されると、第2ネットワーク要素によって確立されたUE無線ベアラコンテキストの情報を判定するように構成されたコンテキストセットアップ要求モジュールを含む。ここで、セットアップ要求メッセージは、第1のUE関連付けフラグ、シグナリング無線ベアラ(SRBs)に関する構成情報、又はSRB伝送チャネルアップリンクアドレスに関する情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0008】
第2のネットワーク要素は、第1のネットワーク要素からUE無線ベアラコンテキストのセットアップ要求メッセージを受信すると、UE無線ベアラコンテキストの情報をローカルに確立し、セットアップが成功すると、UE無線ベアラコンテキストのセットアップ応答メッセージをフィードバックするように構成されたコンテキストセットアップモジュールを含む。ここで、セットアップ応答メッセージは、第2ネットワーク要素によって設定されたSRBに関する構成情報、SRBsに関する変更された構成情報、第2のUE関連付けフラグ、SRB伝送チャネルダウンリンクアドレスに関する情報、又は構成変更用の原因値のうちの少なくとも1つを含む。
【0009】
ユーザ情報管理のためのシステムは、第1のネットワーク要素と第2のネットワーク要素を含み、フロントホールインタフェースは、第1のネットワーク要素と第2のネットワーク要素の間に存在する。
【0010】
ここで、第1のネットワーク要素は、第1のメモリ及び第1のプロセッサを含み、第1のメモリにはコンピュータ命令が格納され、第1のプロセッサはコンピュータ命令を実行して以下の方法を実施する。
【0011】
この方法は、ユーザ機器(UE)無線ベアラコンテキストのセットアップ要求メッセージを第2のネットワーク要素に送信し、第2のネットワーク要素によってフィードバックされたUE無線ベアラコンテキストのセットアップ応答メッセージを受信すると、第2のネットワーク要素においてUE無線ベアラコンテキストの情報を確立する。ここで、セットアップ応答メッセージは、第1のUE関連付けフラグ、シグナリング無線ベアラ(SRB)に関する構成情報、又はSRB伝送チャネルアップリンクアドレスに関する情報の少なくとも1つを含む。
【0012】
第2のネットワーク要素は、第2のメモリ及び第2のプロセッサを含み、第2のメモリにはコンピュータ命令が格納され、第2のプロセッサはコンピュータ命令を実行して以下の方法を実施する。
【0013】
第1のネットワーク要素からUE無線ベアラコンテキストのセットアップ要求メッセージを受信すると、UE無線ベアラコンテキストの情報をローカルに確立し、セットアップが成功すると、UE無線ベアラコンテキストのセットアップ応答メッセージを第1のネットワーク要素にフィードバックする。セットアップ応答メッセージは、第2ネットワーク要素によって設定されたSRBに関する構成情報、変更されたSRBに関する構成情報、第2のUE関連付けフラグ、SRB伝送チャネルダウンリンクアドレスに関する情報、又は構成変更のための原因値のうちの少なくとも1つを含む。
【0014】
コンピュータで読取可能な記録媒体は、コンピュータで読取可能な命令を格納し、上述した方法を実行するよう構成される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】第1のネットワーク要素と第2のネットワーク要素との間のフロントホールインタフェースの概略図である。
図2】第1のネットワーク要素と第2のネットワーク要素との間の可能な機能分割を示す図である。
図3】一実施形態によるユーザ情報管理のための方法のフローチャートである。
図4】一実施形態によるユーザ情報管理のための方法のフローチャートである。
図5】一実施形態によるユーザ情報管理のための方法のフローチャートである。
図6】一実施形態によるユーザ情報管理のための方法のフローチャートである。
図7】一実施形態によるユーザ情報管理のための方法のフローチャートである。
図8】一実施形態によるユーザ情報管理のための方法のフローチャートである。
図9】一実施形態に係るユーザ情報管理システムの構成ブロック図である。
図10】一実施形態に係るユーザ情報管理システムの構成ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
5Gシステムにおけるエアインタフェース率が数十ギガビット/秒(Gbps)に増加される場合、CPRIインタフェースのトラフィック需要は、テラビット/秒(Tbps)のオーダーまで上昇する。トラフィック需要の増加は、ネットワーク配備コスト及び配備の困難性に多大な圧力をもたらす。このため、5Gシステムでは、フロントホールインタフェースの分割モードを再定義する必要がある。フロントホールインタフェースの分割モードは、伝送容量、伝送遅延、及び配備の利便性が考慮される。例えば、非理想的なフロントホール伝送を考慮すると、遅延に敏感でないネットワーク機能は、第1のネットワーク要素(例えば、集中ユニット(CU))に配置され、遅延に敏感なネットワーク機能は、第2のネットワーク要素(分散ユニット(DU)など)に配置される。第1のネットワーク要素と第2のネットワーク要素との間のデータは、理想的なフロントホール及び非理想的なフロントホールのうちの少なくとも1つを介して伝送される。伝送インタフェースはフロントホールインタフェースと呼ばれ、第1のネットワーク要素と第2のネットワーク要素との間のフロントホールインタフェースが図1に示されている。
【0017】
第1のプロトコルエンティティは、無線リソース制御(RRC)を含み、第2のプロトコルエンティティは、パケットデータ収束プロトコル(PDCP)を含み、第3のプロトコルエンティティは、無線リンク制御(RLC)を含み、第4のプロトコルエンティティは、メディアアクセス制御(MAC)、物理層、及び無線周波数ユニットを含む。一実施形態では、第1のネットワーク要素及び第2のネットワーク要素は、異なるプロトコルエンティティを含み、例えば、第1のネットワーク要素は、第1のプロトコルエンティティ及び第2のプロトコルエンティティを含み、第2のネットワーク要素は、上述のような他のプロトコルエンティティを含む。
【0018】
第1のネットワーク要素は、フロントホールインタフェースを介して第2のネットワーク要素と通信する。
【0019】
以下の実施形態によって提供されるユーザ情報を管理するための方法及びシステムは、第1のネットワーク要素と第2のネットワーク要素との間のフロントホールインタフェース上でユーザ情報管理を実施することができる。
【0020】
以下の実施形態では、第1のネットワーク要素及び第2のネットワーク要素は、フロントホールインタフェースを介して情報を交換する。一実施形態では、フロントホールは理想的なフロントホールである。一実施形態では、フロントホールは、非理想的なフロントホールである。理想的なフロントホールの伝送遅延は、比較的小さく、例えば、十マイクロ秒から数百マイクロ秒であり、非理想的なフロントホールの伝送遅延は、比較的大きく、例えば、数ミリ秒のオーダーである。理想的なフロントホールと非理想的なフロントホールとの間の区別のために、第1のネットワーク要素と第2のネットワーク要素とは、異なる機能分割を有する。例えば、第1のネットワーク要素はCUであり、第2のネットワーク要素はDUであり、CU及びDUは互いに分離され、CUに含まれる機能及びDUに含まれる機能が図2に示されている。
【0021】
オプション1では、RRC及びPDCPは、同時通信(DC)における1A構造と同様に、互いに分離される。すなわち、RRCはCUに位置し、PDCP、RLC、イーサネット(登録商標)MAC、物理層(PHY)、及び無線周波数(RF)及び他の機能はDUに位置する。すなわち、ユーザプレーン(UP)全体がDU内に位置する。
【0022】
オプション2では、PDCP及びRLCは、DCにおける3C構造と同様に、互いに分離される。すなわち、RRC及びPDCPは、CU内に位置し、RLC、MAC、PHY、及びRF機能は、DU内に位置する。
【0023】
オプション3では、RLCの上位層がRLCの下位層から分離される。RLC(RLCの部分機能)、MAC、PHY、及びRF部分の下位層はDUに位置し、RRC、PDCP、及びRLC(RLCの部分機能)機能の上位層はCUに位置する。
【0024】
オプション4では、RLC及びMACは互いに分離され、MAC、PHY、及びRFはDU内に位置し、RRC、PDCP、及びRLC機能はCU内に位置する。
【0025】
オプション5では、MACの内部機能が分離されている。いくつかのMAC機能(HARQ(Hybrid Automatic Repeat Request)など)、PHY、及びRFは、DU内に配置される。図2の他の上位層の機能は、CU内に配置される。
【0026】
オプション6では、MAC及びPHYは互いに分離され、MAC、PHY、及びRFはDU内に位置し、RRC、PDCP、及びRLC機能はCU内に位置する。
【0027】
オプション7では、PHYの内部機能が分離され、いくつかのPHY機能及びRFがDU内に配置され、図2の他の上位層機能がCU内に配置される。
【0028】
オプション8では、PHYとRFが分離され、RF機能がDU内に配置され、他の上位層の機能がCU内に配置される。
【0029】
一実施形態では、ユーザ情報は、UE無線ベアラコンテキストを含む。
【0030】
一実施形態では、ユーザ情報管理を実施するプロセスは、以下の側面、すなわち、第1のネットワーク要素(CU)と第2のネットワーク要素(DU)との間のUE無線ベアラコンテキスト確立プロセスを介して、第2のネットワーク要素においてユーザコンテキスト情報を確立する工程と、UE無線ベアラコンテキスト再構成プロセスを介して、第2のネットワーク要素においてユーザコンテキスト情報を再構成する工程と、UE無線ベアラコンテキスト解放プロセスを介して、第2のネットワーク要素においてユーザコンテキスト情報を削除する工程から詳細に説明される。一実施形態では、ユーザコンテキスト情報は、UE無線ベアラ情報を含む。
【0031】
一実施形態は、ユーザ情報管理のための方法を提供する。図3に示すように、この方法は以下のステップを含む。
【0032】
ステップ301において、第1のネットワーク要素は、UE無線ベアラコンテキストのセットアップ要求メッセージを第2のネットワーク要素に伝送する。
【0033】
第1のネットワーク要素と第2のネットワーク要素との間にフロントホールインタフェースがある。
【0034】
セットアップ要求メッセージは、第1のUE関連付けフラグ、シグナリング無線ベアラ(SRB)に関する構成情報、及びSRB伝送チャネルアップリンクアドレスに関する情報(例えば、第1のネットワーク要素のアドレス)のうちの1つ又は複数を含む。
【0035】
一実施形態では、第1のUE関連付けフラグは、UEを一意に識別するために第1のネットワーク要素によって割り当てられたアプリケーション層プロトコル(AP)識別子(ID)、又は一時的なモバイル加入者識別情報(S-TMSI)、又は無線アクセスネットワークによってUEを識別するための一意的なIDを含む。
【0036】
一実施形態では、SRBに関する構成情報は、第1のネットワーク要素によって割り当てられたSRB1(例えば、エアインタフェースを介したRRCシグナリング伝送のために使用される)及びSRB2(例えば、シグナリングを測定するために使用される)の構成情報である。
【0037】
一実施形態では、SRBは、ストリーム制御伝送プロトコル(SCTP)を使用することによって伝送される。第1のネットワーク要素と第2のネットワーク要素との間には、1つのSCTPチャネルのみが存在し、セットアップ要求メッセージは、SRB伝送チャネルアップリンクアドレスを含まない。
【0038】
一実施形態では、SRBは、ユーザプレーン汎用パケット無線サービス(GPRS)トンネリングプロトコルユーザ(GTP-U)を使用して伝送され、データ無線ベアラ(DRB)伝送と同様に、第2のネットワーク要素は、SRBにGPT-Uアドレスを割り当て、GPT-Uアドレスは、トランスポートネットワーク層(TNL)アドレス及びトンネル終点識別子(TE ID)を含む。
【0039】
ステップ302において、第2のネットワーク要素によってフィードバックされたUE無線ベアラコンテキストのセットアップ応答メッセージを受信すると、第1のネットワーク要素は、UE無線ベアラコンテキストの情報が第2のネットワーク要素によって確立されることを判定する。セットアップ応答メッセージは、第2のUE関連付けフラグ、SRBに関する構成情報、SRB伝送チャネルダウンリンクアドレスに関する情報(例えば、第2のネットワーク要素アドレス)、及び原因値のうちの1つ又は複数の情報を含む。
【0040】
一実施形態では、第2のUE関連フラグは、UEを一意に識別するために第1のネットワーク要素によって割り当てられるインタフェースAP IDと、UE、又はS-TMSI、又はRAN UE IDとを一意に識別するために第2のネットワーク要素によって割り当てられるインタフェースAP IDとを含む。
【0041】
一実施形態では、SRBに関する構成情報は、第2のネットワーク要素によってセットアップされるSRBに関する構成情報、又は変更されたSRBに関する構成情報を含む。一実施形態では、変更されたSRBに関する構成情報は、DUがリソース占有に従ってSRB構成を変更した後のSRB構成情報である。
【0042】
一実施形態では、原因値は、第2のネットワーク要素が構成を変更する原因である。
【0043】
一実施形態では、ステップ302において、第1のネットワーク要素が、UE無線ベアラコンテキストのセットアップ要求メッセージを第2のネットワーク要素に伝送した後、第2のネットワーク要素は、UE無線ベアラコンテキストの情報の確立に失敗した場合に、UE無線ベアラコンテキストのセットアップ失敗メッセージを第1のネットワーク要素にフィードバックする。第1のネットワーク要素が、第2のネットワーク要素によってフィードバックされたUE無線ベアラコンテキストのセットアップ失敗メッセージを受信すると、第1のネットワーク要素は、第2のネットワーク要素がUE無線ベアラコンテキストの情報を確立することに失敗したと判定する。セットアップ失敗メッセージは、第2のUE関連フラグ及び失敗の原因のうちの1つ又は複数の情報を含む。
【0044】
一実施形態では、第2のUE関連付けフラグは、UEを一意に識別するために第1のネットワーク要素CUによって割り当てられるインタフェースAP IDと、第2のネットワーク要素によってUEに一意に割り当てられるインタフェースAP IDとを含む。一実施形態では、第2のUE関連付けフラグは、S-TMSIを含む。一実施形態では、第2のUE関連付けフラグは、RAN UE IDを含む。
【0045】
上記に鑑みて、前述の実施形態におけるUE無線ベアラコンテキストを確立するプロセスでは、第1のネットワーク要素及び第2のネットワーク要素は、ネットワーク要素間のフロントホールインタフェース上でユーザ情報管理を実施するように、第2のネットワーク要素においてユーザコンテキスト情報を確立することができる。
【0046】
一実施形態は、ユーザ情報を管理する方法を提供する。UE無線ベアラコンテキストの情報を確立するための方法の後に、方法は、UE無線ベアラコンテキストを変更するためのプロセスをさらに含む。図4に示すように、再構成プロセスは以下のステップを含む。
【0047】
ステップ401において、第1のネットワーク要素は、UE無線ベアラコンテキストの情報が第2のネットワーク要素において再構成される必要があることを判定すると、UE無線ベアラコンテキストの再構成要求メッセージを第2のネットワーク要素に伝送する。再構成要求メッセージは、第2のUE関連付けフラグ、データ無線ベアラ(DRB)に関する構成情報、DRB伝送チャネルアップリンクアドレスに関する情報、変更されたSRBに関する構成情報、又はUE能力調整情報のうちの1つ又は複数を含む。
【0048】
一実施形態では、第2のUE関連付けフラグは、UEを一意に識別するために第1のネットワーク要素によって割り当てられるインタフェースAP IDと、UEを一意に識別するために第2のネットワーク要素によって割り当てられるインタフェースAP IDとを含む。一実施形態では、第2のUE関連付けフラグは、S-TMSIを含む。一実施形態では、第2のUE関連付けフラグは、RAN UE IDを含む。
【0049】
一実施形態では、DRBに関する構成情報は、第1のネットワーク要素によって割り当てられた1つ又は複数のDRBに関連する構成情報である。
【0050】
一実施形態では、DRB伝送チャネルアップリンクアドレスに関する情報は、
- 各UEの伝送チャネルアップリンクアドレス、各PDUセッションの伝送チャネルアップリンクアドレス(SESSION)、各サービスフローの伝送チャネルアップリンクアドレス(FLOW)、又は各DRBの伝送チャネルアップリンクアドレスのうちの1つの形態である。
【0051】
一実施形態では、DRB伝送チャネルアップリンクアドレスに関する情報は、UEベースの伝送チャネルアップリンクアドレス、PDU-SESSIONベースの伝送チャネルアップリンクアドレス、サービスフローベースの伝送チャネルアップリンクアドレス、又はDRBベースの伝送チャネルアップリンクアドレスのうちの1つの形態である。
【0052】
一実施形態では、ネットワーク要素(第1のネットワーク要素及び第2のネットワーク要素)とのRRC接続を確立する1つのUEが存在するので、PDU-セッションベースの伝送チャネルアップリンクアドレスは、UEによって確立されたDRB伝送チャネルアップリンクアドレスである。
【0053】
一実施形態では、ネットワーク要素(第1のネットワーク要素及び第2のネットワーク要素)とのRRC接続を確立するUEが1つ又は複数のPDUセッションをサポートする場合、PDU-SESSIONベースの伝送チャネルアップリンクアドレスは、UEによって現在サポートされている1つ又は複数のPDUセッションのうちの1つの伝送チャネルアップリンクアドレスである。
【0054】
一実施形態では、UEがネットワーク要素(第1のネットワーク要素及び第2のネットワーク要素)とのRRC接続を確立するとき、サービスフローベースの伝送チャネルアップリンクアドレスは、UEによって処理されている少なくとも1つのサービスフローの伝送チャネルアップリンクアドレスである。
【0055】
一実施形態では、1つ又は複数のDRBがネットワーク要素に割り当てられ、UEがネットワーク要素(第1のネットワーク要素及び第2のネットワーク要素)とのRRC接続を確立するとき、DRBベースの伝送チャネルアップリンクアドレスは、UEが確立又は変更すべき1つ又は複数のDRBの伝送チャネルアップリンクアドレスである。
【0056】
一実施形態では、割り当てられたチャネルが上位層に近いほど、第1のネットワーク要素と第2のネットワーク要素との間で交換することができる情報が多くなる。再構成要求メッセージは、各DRBの伝送チャネルアップリンクアドレス又は各UEの伝送チャネルアップリンクアドレスを含む。各UEのトンネル(TUNNEL)について、PDUプロセスレベルを考慮することができる。
【0057】
一実施形態では、UE能力調整情報は、マルチ接続シナリオにおいて複数の第2のネットワーク要素間でUE能力をどのように割り当てるかに関する情報である。一実施形態では、UE能力調整は、複数のPDUセッションが存在するときに再実行される。
【0058】
ステップ402において、第2のネットワーク要素によってフィードバックされたUE無線ベアラコンテキストの再構成応答メッセージを受信した後に、第1のネットワーク要素は、第2のネットワーク要素がUE無線ベアラコンテキストの情報の再構成を完了したことを判定する。ここで、再構成応答メッセージは、第2のUE関連付けフラグ、DRBに関する構成情報、DRB伝送チャネルダウンリンクアドレスに関する情報、変更されたSRBに関する構成情報、及びUE能力調整情報のうちの1つ又は複数を含む。
【0059】
一実施形態では、第2のUE関連付けフラグは、UEを一意に識別するために第1のネットワーク要素によって割り当てられたインタフェースAP IDと、第2のネットワーク要素によってUEに対して一意に割り当てられたインタフェースAP IDと、S-TMSIと、又はRAN UE IDとを含む。
【0060】
一実施形態では、DRBに関する構成情報は、第2のネットワーク要素によって設定されたDRBのリスト、又は変更されたDRBのリストを含む。一実施形態では、第2のネットワーク要素は、リソース条件に従って1つ又は複数のDRBを受け入れるか、又は拒否する。
【0061】
一実施形態では、DRB伝送チャネルダウンリンクアドレスに関する情報は、各UEの伝送チャネルダウンリンクアドレス、各プロトコルデータユニットPDUセッション(SESSION)の伝送チャネルダウンリンクアドレス、各サービスフローの伝送チャネルダウンリンクアドレス、又は各DRBの伝送チャネルダウンリンクアドレスのうちの1つ又は複数の形態である。
【0062】
一実施形態では、ステップ402において、第1のネットワーク要素がUE無線ベアラコンテキストの再構成要求メッセージを伝送した後、第2のネットワーク要素が再構成に失敗した場合、第2のネットワーク要素は、UE無線ベアラコンテキストの再構成失敗メッセージを第1のネットワーク要素にフィードバックする。第1のネットワーク要素が、第2のネットワーク要素によってフィードバックされたUE無線ベアラコンテキストの再構成失敗メッセージを受信すると、第1のネットワーク要素は、第2のネットワーク要素がUE無線ベアラコンテキストの情報を再構成することに失敗したと判定する。再構成失敗メッセージは、第2のUE関連付けフラグ及び失敗の原因のうちの1つ又は複数の情報を含む。
【0063】
一実施形態では、第2のUE関連付けフラグは、UEを一意に識別するために第1のネットワーク要素によって割り当てられたインタフェースAP IDと、UE又はS-TMSI又はRAN UE IDを一意に識別するために第2のネットワーク要素によって割り当てられたインタフェースAP IDである。
【0064】
上記に鑑みて、前述の実施形態におけるUE無線ベアラコンテキストを再構成するプロセスでは、第1のネットワーク要素及び第2のネットワーク要素は、ネットワーク要素間のフロントホールインタフェース上でユーザ情報管理を実施するように、第2のネットワーク要素においてユーザコンテキスト情報の再構成を実施することができる。
【0065】
一実施形態は、UE無線ベアラコンテキストの情報を確立した後に、UE無線ベアラコンテキストを解放するプロセスをさらに含む、ユーザ情報管理のための方法を提供する。図5に示すように、解放プロセスは以下のステップを含む。
【0066】
ステップ501において、第2のネットワーク要素におけるUE無線ベアラコンテキストの情報が解放される必要があると判定されると、第1のネットワーク要素は、UE無線ベアラコンテキストの解放コマンドメッセージを第2のネットワーク要素に伝送する。解放コマンドメッセージは、第2のUE関連付けフラグ及び失敗原因のうちの少なくとも1つを含む。
【0067】
一実施形態では、第2のUE関連付けフラグは、UEを一意に識別するために第1のネットワーク要素によって割り当てられたインタフェースAP IDと、UE又はS-TMSI又はRAN UE IDを一意に識別するために第2のネットワーク要素によって割り当てられたインタフェースAP IDとを含む。
【0068】
ステップ502において、第2のネットワーク要素からUE無線ベアラコンテキストの解放完了メッセージを受信すると、第1のネットワーク要素は、第2のネットワーク要素におけるUE無線ベアラコンテキストの情報が解放されたと判定する。解放完了メッセージは、第2のUE関連付けフラグを含む。
【0069】
一実施形態では、第2のUE関連付けフラグは、UEを一意に識別するために第1のネットワーク要素によって割り振られたインタフェースAP IDと、UE、又はS-TMSI又はRAN UE IDを一意に識別するために第2のネットワーク要素によって割り振られたインタフェースAP IDとを含む。
【0070】
上記に鑑みて、前述の実施形態におけるUE無線ベアラコンテキストを解放するプロセスでは、第1のネットワーク要素及び第2のネットワーク要素は、第2のネットワーク要素においてユーザコンテキスト情報を削除して、ネットワーク要素間のフロントホールインタフェース上でユーザ情報管理を実施することができる。
【0071】
一実施形態は、ユーザ情報を管理する方法を提供する。この実施形態では、ユーザ情報を管理するプロセスは、アプリケーションシナリオに関連して説明される。この実施形態では、第1のネットワーク要素はCUであり、第2のネットワーク要素はDUである。図6に示すように、この方法は以下のステップを含む。
【0072】
ステップ601で、CUは、UEがRANへのアクセスを要請するUEのRRC接続要求メッセージを受信する。
【0073】
ステップ602において、CU及びDUは、前述の実施形態に従って、DUにおいてUE無線ベアラコンテキストの情報を確立するプロセスを完了する。
【0074】
ステップ603で、CUは、RRC接続セットアップメッセージをUEに伝送する。
【0075】
ステップ604で、RRC接続セットアップを完了した後、UEは、RRC接続セットアップ完了メッセージを返信して、UEのRRC接続セットアップを完了する。
【0076】
ステップ605において、CUは、初期UEメッセージを5Gコアネットワーク(NextGen Core、NGC)に伝送する。
【0077】
ステップ606において、NGCは、初期コンテキストセットアップ要求メッセージをCUに伝送する。
【0078】
ステップ607において、UEの初期コンテキストセットアップ要求メッセージを受信すると、CUは、搬送されたPDUセッション(SESSION)情報に従って、前述の実施形態で説明したように、UE無線ベアラコンテキストをDUで再構成するプロセスを完了する。
【0079】
一実施形態では、PDUセッションセットアッププロセスによってトリガされたDUのためのUE無線ベアラコンテキストをCUが再構成するプロセスは、上記のプロセスと同じである。
【0080】
ステップ608で、CUは、RRC接続再構成メッセージをUEに伝送する。
【0081】
ステップ609で、RRC接続再構成を完了した後、UEはRRC接続再構成完了メッセージをCUに返信する。
【0082】
ステップ610において、CUは、初期コンテキストセットアップ応答メッセージをNGCに伝送し、プロセスは終了する。
【0083】
図6に示す実施形態の方法は、CUとDUとの間のフロントホールインタフェース上でユーザ情報管理を実施することができ、第1のネットワーク要素と第2のネットワーク要素とが互いに分離されたアーキテクチャでユーザアクセス及び管理を可能にする。
【0084】
一実施形態は、ユーザ情報管理を管理する方法を提供する。この実施形態は、アプリケーションシナリオに関連するPDUセッション修正プロセスを説明する。図7に示すように、この方法は以下のステップを含む。
【0085】
ステップ701において、NGCは、PDUセッション変更要求メッセージをCUに伝送する。
【0086】
ステップ702において、PDUセッション変更要求メッセージを受信すると、CUは、搬送されたPDUセッション情報に従って、DUにおけるUE無線ベアラコンテキストの情報の変更を完了する。
【0087】
ステップ703で、DUは、変更が成功した場合、UEの無線ベアラコンテキストの変更応答メッセージをCUにフィードバックする。
【0088】
ステップ704において、CUは、RRC接続再構成メッセージをUEに伝送する。
【0089】
ステップ705で、UEは、接続再構成を完了した後、RRC接続再構成完了メッセージをCUに返信する。
【0090】
ステップ706において、CUは、PDUセッション変更完了メッセージをNGCに伝送し、プロセスは終了する。
【0091】
図7に示した実施形態で説明したようなPDUセッション変更処理により、CUとDUとの間のフロントホールインタフェース上のユーザ情報管理を実施することができ、第1のネットワーク要素と第2のネットワーク要素とが分離されたアーキテクチャでのユーザアクセス及び管理を可能にする。
【0092】
一実施形態は、ユーザ情報管理のための方法を提供する。この実施形態は、アプリケーションシナリオに関連するユーザコンテキスト解放プロセスを説明する。図8に示すように、この方法は以下のステップを含む。
【0093】
ステップ801において、NGCは、UEコンテキスト解放要求メッセージ(UEコンテキスト解放コマンド)をCUに伝送する。
【0094】
ステップ802で、CUは、UEコンテキスト解放要求メッセージを受信した後、RRC接続解放メッセージをUEに伝送する。
【0095】
ステップ803で、UEは、RRC接続解放を完了した後、DUを介してCUにRRC接続解放完了メッセージを伝送する。
【0096】
ステップ804において、CUは、搬送されたユーザ情報に従って、前述の実施形態で説明したように、DUにおけるUE無線ベアラコンテキストの解放を完了する。
【0097】
ステップ805において、DUは、UE無線ベアラコンテキスト解放完了メッセージをCUに伝送する。
【0098】
ステップ806において、CUは、UEコンテキスト削除完了メッセージをNGCに伝送し、プロセスは終了する。
【0099】
一実施形態では、UEは、1つのPDUセッションのみをサポートする。PDUセッション解放プロセスを受信すると、CUは、CUとDUとの間のUE無線ベアラコンテキスト解放プロセスをトリガすることもできる。
【0100】
一実施形態では、UEが複数のPDUセッションをサポートする場合、CUは、PDUセッション解放プロセスを受信するときに、CUとDUとの間のUE無線ベアラコンテキスト解放プロセスをトリガせず、UE無線ベアラコンテキスト再構成プロセスを再使用する。
【0101】
図8に示す実施形態によって提供されるユーザコンテキスト解放プロセスを用いて、CUとDUとの間のフロントホールインタフェース上のユーザ情報管理を実施することができ、第1のネットワーク要素と第2のネットワーク要素とが互いに分離されたアーキテクチャにおいてユーザアクセス及び管理を可能にする。
【0102】
一実施形態は、ユーザ情報管理のためのシステムを提供する。図9に示すように、ユーザ情報管理システムは、第1のネットワーク要素910及び第2のネットワーク要素920を含む。第1のネットワーク要素910と第2のネットワーク要素920との間には、フロントホールインタフェースが存在する。
【0103】
第1のネットワーク要素910は、コンテキストセットアップ要求モジュール911を含む。
【0104】
コンテキストセットアップ要求モジュール911は、ユーザ機器(UE)無線ベアラコンテキストのセットアップ要求メッセージを第2のネットワーク要素に伝送し、第2のネットワーク要素によってフィードバックされるUE無線ベアラコンテキストのセットアップ応答メッセージを受信すると、UE無線ベアラコンテキストの情報が第2のネットワーク要素において確立されたと判定するように構成される。ここで、セットアップ要求メッセージは、第1のUE関連付けフラグ、シグナリング無線ベアラ(SRB)に関する構成情報、及びSRB伝送チャネルアップリンクアドレスに関する情報のうちの1つ又は複数を含む。
【0105】
第2のネットワーク要素920は、コンテキストセットアップモジュール921を含む。
【0106】
コンテキストセットアップモジュール921は、第1のネットワーク要素からUE無線ベアラコンテキストのセットアップ要求メッセージを受信すると、UE無線ベアラコンテキストの情報をローカルに確立し、セットアップが成功すると、UE無線ベアラコンテキストのセットアップ応答メッセージを第1のネットワーク要素にフィードバックするように構成される。ここで、セットアップ応答メッセージは、第2のネットワーク要素によって設定されたSRBに関する構成情報、変更されたSRBに関する構成情報、第2のUE関連付けフラグ、SRB伝送チャネルダウンリンクアドレスに関する情報、及び構成変更のための原因値のうちの1つ又は複数を含む。
【0107】
一実施形態では、コンテキストセットアップモジュール921は、UE無線ベアラコンテキストの情報を確立することに失敗した場合に、UE無線ベアラコンテキストのセットアップ失敗メッセージを第1のネットワーク要素にフィードバックするようにさらに構成される。セットアップ失敗メッセージは、第2のUE関連付けフラグ及び失敗の原因のうちの1つ又は複数を含む。
【0108】
一実施形態では、第1のネットワーク要素910は、コンテキスト再構成要求モジュール912をさらに含み、第2のネットワーク要素920は、コンテキスト再構成モジュール922をさらに含む。
【0109】
コンテキスト再構成要求モジュール912は、第2のネットワーク要素においてUE無線ベアラコンテキストの情報が再構成される必要があると判定すると、UE無線ベアラコンテキストの再構成要求メッセージを第2のネットワーク要素に伝送し、第2のネットワーク要素によってフィードバックされたUE無線ベアラコンテキストの再構成応答メッセージを受信すると、第2のネットワーク要素がUE無線ベアラコンテキストの情報の再構成を完了したと判定するように構成される。ここで、再構成要求メッセージは、第1のUE関連付けフラグ、データ無線ベアラ(DRB)に関する構成情報、DRB伝送チャネルアップリンクアドレスに関する情報、変更されたSRBに関する構成情報、及びUE能力調整情報のうちの1つ又は複数を含む。
【0110】
コンテキスト再構成モジュール922は、第1のネットワーク要素からUE無線ベアラコンテキストの再構成要求メッセージを受信すると、UE無線ベアラコンテキストの確立された情報を再構成し、再構成が成功すると、UE無線ベアラコンテキストの再構成応答メッセージを第1のネットワーク要素にフィードバックするように構成される。ここで、構成応答メッセージは、第2のネットワーク要素によって設定されたDRBに関する構成情報、変更されたDRBに関する構成情報、第2のUE関連付けフラグ、DRB伝送チャネルダウンリンクアドレスに関する情報、変更されたSRBに関する構成情報、及びUE能力調整情報のうちの1つ又は複数を含む。
【0111】
一実施形態では、DRB伝送チャネルアップリンクアドレスに関する情報は、各UEの伝送チャネルアップリンクアドレス、各プロトコルデータユニット(PDU)セッションの伝送チャネルアップリンクアドレス、各サービスフローの伝送チャネルアップリンクアドレス、又は各DRBのDRB伝送チャネルアップリンクアドレスを含む。
【0112】
一実施形態では、DRB伝送チャネルダウンリンクアドレスに関する情報は、各UEの伝送チャネルダウンリンクアドレス、各プロトコルデータユニット(PDU)セッションの伝送チャネルダウンリンクアドレス、各サービスフローの伝送チャネルダウンリンクアドレス、又は各DRBのDRB伝送チャネルダウンリンクアドレスを含む。
【0113】
一実施形態では、コンテキスト再構成モジュール922は、再構成が失敗したときに、UE無線ベアラコンテキストの再構成失敗メッセージを第1のネットワーク要素にフィードバックするようにさらに構成される。再構成失敗メッセージは、第2のUE関連付けフラグ及び失敗の原因のうちの少なくとも1つを含む。
【0114】
一実施形態では、第1のネットワーク要素910は、コンテキスト解放要求モジュール913をさらに含み、第2のネットワーク要素920は、コンテキスト解放モジュール923をさらに含む。
【0115】
コンテキスト解放要求モジュール913は、第2のネットワーク要素においてUE無線ベアラコンテキストの情報が解放される必要があると判定したときに、UE無線ベアラコンテキストの解放コマンドメッセージを第2のネットワーク要素に伝送するように構成される。解放コマンドメッセージは、第1のUE関連付けフラグ及び解放の原因のうちの少なくとも1つを含む。
【0116】
コンテキスト解放モジュール923は、UE無線ベアラコンテキストの解放コマンドメッセージを受信するとコンテキスト解放を実行し、UE無線ベアラコンテキストの解放完了メッセージを第1のネットワーク要素にフィードバックするように構成され、解放完了メッセージは、第2のUE関連付けフラグを含む。
【0117】
一実施形態では、第1のUE関連付けフラグ(第1のネットワーク要素910によって第2のネットワーク要素920に伝送されるメッセージに含まれるUE関連付けフラグ)は、UEを一意に識別するために第1のネットワーク要素によって割り振られたアプリケーション層プロトコル(AP)識別子(ID)、又は一時的なモバイル加入者識別(S-TMSI)、又はレジデンシャルアクセスネットワーク(RAN) UE IDを含む。
【0118】
一実施形態では、第2のUE関連付けフラグ(第2のネットワーク要素920が第1のネットワーク要素910にフィードバックするメッセージに含まれるUE関連付けフラグ)は、UEを一意に識別するために第1のネットワーク要素によって割り当てられたインタフェースAP IDと、UE、又はS-TMSI、又はRAN UE IDを一意に識別するために第2のネットワーク要素によって割り当てられたインタフェースAP IDとを含む。
【0119】
また、上記実施の形態に係るユーザ情報管理システムによれば、CUとDUとの間のフロントホールインタフェースにおけるユーザ情報管理を実現することができ、第1のネットワーク要素と第2のネットワーク要素とを分離したアーキテクチャにおいて、ユーザのアクセス及び管理を行うことができる。
【0120】
一実施形態は、図10に示すように、ユーザ情報を管理するためのシステムを提供する。このシステムは、第1のネットワーク要素1010及び第2のネットワーク要素1020を含む。
【0121】
第1のネットワーク要素1010は、第1のメモリ1011及び第1のプロセッサ1012を含む。第1のメモリ1011は、その中に格納されたコンピュータ命令を有し、第1のプロセッサ1012は、以下の方法を実施するためにコンピュータ命令を実行する。
【0122】
UE無線ベアラコンテキストのセットアップ要求メッセージは、第2ネットワーク要素1020に送信される。第2ネットワーク要素1020によってフィードバックされたUE無線ベアラコンテキストのセットアップ応答メッセージを受信されると、UE無線ベアラコンテキストの情報が第2ネットワーク要素1020によって確立されたと判定される。セットアップ要求メッセージは、第1UE関連付けフラグ、シグナリング無線ベアラ(SRB)に関する構成情報、及びSRB伝送チャネルアップリンクアドレスに関する情報のうちの1つ又は複数を含む。
【0123】
第2のネットワーク要素1020は、第2のメモリ1021及び第2のプロセッサ1022を含む。第2のメモリ1021には、コンピュータ命令が格納され、第2のプロセッサ1022は、コンピュータ命令を実行して以下の方法を実施する。
【0124】
第1のネットワーク要素1010からUE無線ベアラコンテキストのセットアップ要求メッセージを受信すると、UE無線ベアラコンテキストの情報がローカルに確立される。セットアップが成功すると、UE無線ベアラコンテキストのセットアップ応答メッセージが第1のネットワーク要素1010にフィードバックされる。セットアップ応答メッセージには、第2のネットワーク要素によって設定されたSRBに関する構成情報、構成変更されたSRBに関する情報、第2のUE関連付けフラグ、SRB伝送チャネルダウンリンクアドレスに関する情報、及び構成変更のための原因値のうちの1又は複数の情報が含まれる。
【0125】
一実施形態では、第2のプロセッサ1022はさらに、UE無線ベアラコンテキストの情報の確立に失敗した場合、UE無線ベアラコンテキストのセットアップ失敗メッセージを第1のネットワーク要素1010にフィードバックするように構成される。セットアップ失敗メッセージには、第2のUE関連付けフラグと失敗の原因のうち、少なくとも1つの情報が含まれる。
【0126】
一実施形態では、第1のプロセッサ1012はさらに、第2のネットワーク要素1020におけるUE無線ベアラコンテキストの情報が再構成されることが必要であると判定されると、第2のネットワーク要素1020にUE無線ベアラコンテキストの再構成要求メッセージを送信するように構成される。再構成要求メッセージは、第1のUE関連付けフラグ、データ無線ベアラ(DRB)に関する構成情報、DRB伝送チャネルアップリンクアドレスに関する情報、変更されたSRBに関する構成情報、又はUE機能調整情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0127】
一実施形態では、第2のプロセッサ1022は、UE無線ベアラコンテキストの再構成要求メッセージを受信すると、UE無線ベアラコンテキストの確立された情報を再構成し、再構成が成功した場合のUE無線ベアラの再構成応答メッセージを第1のネットワーク要素1010へフィードバックするように構成される。再構成応答メッセージには、第2ネットワーク要素1020によって設定されたDRBに関する構成情報、変更されたDRBに関する構成情報、第2のUE関連付けフラグ、DRB伝送チャネルダウンリンクアドレスに関する情報、構成変更されたSRBに関する情報、及びUE機能調整情報のうちの少なくとも1つが含まれる。
【0128】
一実施形態では、DRB伝送チャネルのアップリンク又はダウンリンクのアドレスに関する情報は、各UEの伝送チャネルアップリンク又はダウンリンクアドレス、各プロトコルデータユニット(PDU)セッションの伝送チャネルのアップリンク又はダウンリンクのアドレス、各サービスフローの伝送チャネルのアップリンク又はダウンリンクのアドレス、又は各DRBのDRB伝送チャネルアップリンク又はダウンリンクのアドレスを含む。
【0129】
一実施形態では、第2のプロセッサ1022は、更に、再構成が失敗したときに、UE無線ベアラコンテキストの再構成失敗メッセージを第1のネットワーク要素1010にフィードバックするように構成される。再構成失敗メッセージは、第2のUE関連付けフラグと失敗の原因のうち、少なくとも1つの情報を含む。
【0130】
一実施形態では、第1のプロセッサ1012は、更に、第2のネットワーク要素1020におけるUE無線ベアラコンテキストの情報が解放される必要があると判定されると、UE無線ベアラコンテキストの解放コマンドメッセージを第2のネットワーク要素1020に送信するように構成される。解放コマンドメッセージには、第1のUE関連付けフラグと解放の原因のうちの少なくとも1つが含まれる。
【0131】
一実施形態では、第2のプロセッサ1022は、更に、UE無線ベアラコンテキストの解放コマンドメッセージを受信すると、コンテキスト解放を実行し、UE無線ベアラコンテキストの解放完了メッセージを第1のネットワーク要素1010にフィードバックするように構成される。解放完了メッセージは、第2のUE関連付けフラグを含む。
【0132】
一実施形態では、第1のプロセッサ1012によって第2のプロセッサ1022に送信されるメッセージは、UE関連付けフラグ(すなわち、第1のUE関連付けフラグ)を含む。このUE関連付けフラグは、UEを一意に識別するために第1ネットワーク要素によって割り当てられたアプリケーション層プロトコル(AP)識別子(ID)、又は一時的なモバイル加入者ID(S-TMSI)、又は無線アクセスネットワーク(RAN)UE IDを含む。
【0133】
第2のプロセッサ1022によって第1のプロセッサ1012にフィードバックされるメッセージは、UE関連付けフラグ(すなわち、第2のUE関連付けフラグ)を含み、これは、UEを一意に識別するために第1のネットワーク要素によって割り当てられたインタフェースAP ID及びUE、S-TMSI、又はRAN UE IDを一意に識別するために、第2のネットワーク要素によって割り当てられたインタフェースAP IDを含む。
【0134】
前述の実施形態で提供されるユーザ情報管理システムは、第1のネットワーク要素と第2のネットワーク要素との間のフロントホールインタフェース上でユーザ情報管理を実施し、第1のネットワーク要素と第2のネットワーク要素とが互いに分離された構造においてユーザアクセス及び管理を可能にする。
【0135】
一実施形態では、上記実施形態の様々な方法のステップの全部または一部は、プログラムを使用して関連するハードウェアに指示することにより実装され、プログラムは読み取り専用を含むコンピュータ可読記憶媒体に格納され得る。可読記憶媒体は、例えばメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク、コンパクトディスクなどである。
【0136】
一実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体を提供し、可読記憶媒体は、上記の実施形態のいずれかで説明した方法を実行するように構成されたコンピュータ可読命令を格納する。
【0137】
一実施形態では、上記の技術的解決手段は、1又は複数の命令を含む記憶媒体に格納されたソフトウェア製品の形式で具現化される。1又は複数の命令は、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワーク装置など)に、上記の実施の形態において説明した方法のステップの全部又は一部を実行させる。
【0138】
(産業上の利用可能性)
ユーザ情報管理方法及びデバイスは、第1のネットワーク要素と第2のネットワーク要素との間のフロントホールインタフェース上でユーザ情報管理を実施することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10