(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-06
(45)【発行日】2022-06-14
(54)【発明の名称】尿量測定装置
(51)【国際特許分類】
A61B 5/20 20060101AFI20220607BHJP
【FI】
A61B5/20
(21)【出願番号】P 2020560682
(86)(22)【出願日】2018-12-18
(86)【国際出願番号】 JP2018046601
(87)【国際公開番号】W WO2020129158
(87)【国際公開日】2020-06-25
【審査請求日】2021-06-16
(73)【特許権者】
【識別番号】519264335
【氏名又は名称】堀口 彰
(73)【特許権者】
【識別番号】521263641
【氏名又は名称】吉野 和卓
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】堀口 彰
(72)【発明者】
【氏名】吉野 和卓
【審査官】藤原 伸二
(56)【参考文献】
【文献】特表平10-509056(JP,A)
【文献】特開2012-105947(JP,A)
【文献】特開平05-305147(JP,A)
【文献】特開2002-238879(JP,A)
【文献】実公昭53-054475(JP,Y2)
【文献】特開2016-000181(JP,A)
【文献】国際公開第02/40763(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2012/0078137(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 5/20
G01N 33/493
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベットに横たわる人の尿を蓄尿する蓄尿用容器の重量又は前記蓄尿用容器に蓄尿された尿量を測定する尿量測定装置であって、
前記蓄尿用容器が吊り下げられる吊り下げ部と、
前記蓄尿用容器によって前記吊り下げ部に作用する力に基づいて、前記蓄尿用容器の重量を示す信号を出力するセンサーと、
前記信号に基づいて出力データを生成する制御部と、
前記センサー及び前記制御部を収容する筐体と、
前記ベットに配置され、前記筐体を支持する取付け部と、
前記蓄尿用容器による引張力を鉛直方向に沿って前記センサーに作用させるように前記尿量測定装置の姿勢を規制する規制部と
を備え、
前記出力データは、前記蓄尿用容器の重量又は前記蓄尿用容器に蓄尿された尿量を示し、
前記取付け部は、
前記ベットに配置される基部と、
前記筐体を支持する筐体支持部と、
前記基部と前記筐体支持部とを接合する第1接合部と
を有し、
前記規制部は、第1規制部を含み、
前記第1接合部は、前記基部に対する前記筐体支持部の姿勢を変化させ、
前記第1接合部によって前記第1規制部が構成される、尿量測定装置。
【請求項2】
前記吊り下げ部は、
前記センサーと接続する基端部と、
前記蓄尿用容器が吊り下げられる保持部と、
前記基端部と前記保持部とを接合する第2接合部と
を有する、請求項1に記載の尿量測定装置。
【請求項3】
前記規制部は、第2規制部を含み、
前記第2接合部は、前記基端部に対する前記保持部の姿勢を変化させ、
前記第2接合部によって前記第2規制部が構成される、請求項2に記載の尿量測定装置。
【請求項4】
前記センサーは、鉛直方向と交差する方向に延びる梁部を有し、
前記基端部は、前記梁部から前記梁部が延びる方向と交差する方向に延び、
前記保持部は、前記基端部の前記梁部と接続する側とは反対側に設けられる、請求項2又は請求項3に記載の尿量測定装置。
【請求項5】
前記保持部は、複数である、請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の尿量測定装置。
【請求項6】
前記センサーは、鉛直方向と交差する方向に延びる第1梁部を有し、
前記第2接合部は、第2梁部を含み、
前記基端部は、前記第1梁部から前記第1梁部が延びる方向と交差する方向に延び、
前記第2梁部は、前記基端部の前記第1梁部と接続する側とは反対側に設けられ、
複数の前記保持部は、前記第2梁部のうち、前記蓄尿用容器によって作用する力が均一となる位置にそれぞれ設けられる、請求項5に記載の尿量測定装置。
【請求項7】
ベットに横たわる人の尿を蓄尿する蓄尿用容器の重量又は前記蓄尿用容器に蓄尿された尿量を測定する尿量測定装置であって、
前記蓄尿用容器が吊り下げられる吊り下げ部と、
前記蓄尿用容器によって前記吊り下げ部に作用する力に基づいて、前記蓄尿用容器の重量を示す信号を出力するセンサーと、
前記信号に基づいて出力データを生成する制御部と、
前記センサー及び前記制御部を収容する筐体と、
前記ベットに配置され、前記筐体を支持する取付け部と、
前記蓄尿用容器による引張力を鉛直方向に沿って前記センサーに作用させるように前記尿量測定装置の姿勢を規制する規制部と
を備え、
前記吊り下げ部は、
前記センサーと接続する基端部と、
前記蓄尿用容器が吊り下げられる保持部と、
前記基端部と前記保持部とを接合する接合部と
を有し、
前記接合部は、前記基端部に対する前記保持部の姿勢を変化させ、
前記接合部によって前記規制部が構成され、
前記出力データは、前記蓄尿用容器の重量又は前記蓄尿用容器に蓄尿された尿量を示す、尿量測定装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、尿量測定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、尿量を測定する水分補給バランスシステムが記載されている。特許文献1に記載の水分補給バランスシステムは、ユニット及びフックを備える。フックには、集尿バッグが吊り下げられる。ユニットは、集尿バッグ内の収集された尿の重量を測定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示の水分補給バランスシステムは、静脈注射ポールに取り付けられて使用される。静脈注射ポールは、ベットの傍らに配置される。したがって、特許文献1に開示の水分補給バランスシステムを導入するためには、ベットの傍らに、静脈注射ポールを配置する配置スペースが必要となる。
【0005】
本発明は上記課題に鑑み、ベットの傍らに配置スペースを設けることなく尿量を測定することができる尿量測定装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に開示する尿量測定装置は、吊り下げ部と、センサーと、制御部と、筐体と、取付け部とを備える。前記吊り下げ部には、ベットに横たわる人の尿を蓄尿する蓄尿用容器が吊り下げられる。前記センサーは、前記蓄尿用容器によって前記吊り下げ部に作用する力に基づいて、前記蓄尿用容器の重量を示す信号を出力する。前記制御部は、前記信号に基づいて出力データを生成する。前記筐体は、前記センサー及び前記制御部を収容する。前記取付け部は、前記ベットに配置される。前記取付け部は、前記筐体を支持する。前記出力データは、前記蓄尿用容器の重量又は前記蓄尿用容器に蓄尿された尿量を示す。
【0007】
本発明の尿量測定装置は、規制部を更に備える。前記規制部は、前記蓄尿用容器による引張力を鉛直方向に沿って前記センサーに作用させるように前記尿量測定装置の姿勢を規制する。
【0008】
本発明の尿量測定装置において、前記取付け部は、基部と、筐体支持部と、第1接合部とを有する。前記基部は、前記ベットに配置される。前記筐体支持部は、前記筐体を支持する。前記第1接合部は、前記基部と前記筐体支持部とを接合する。
【0009】
本発明の尿量測定装置において、前記規制部は、第1規制部を含む。前記第1接合部は、前記基部に対する前記筐体支持部の姿勢を変化させる。前記第1接合部によって前記第1規制部が構成される。
【0010】
本発明の尿量測定装置において、前記吊り下げ部は、基端部と、保持部と、第2接合部とを有する。前記基端部は、前記センサーと接続する。前記保持部には、前記蓄尿用容器が吊り下げられる。前記第2接合部は、前記基端部と前記保持部とを接合する。
【0011】
本発明の尿量測定装置において、前記規制部は、第2規制部を含む。前記第2接合部は、前記基端部に対する前記保持部の姿勢を変化させる。前記第2接合部によって前記第2規制部が構成される。
【0012】
本発明の尿量測定装置において、前記センサーは、鉛直方向と交差する方向に延びる梁部を有する。前記基端部は、前記梁部から前記梁部が延びる方向と交差する方向に延びる。前記保持部は、前記基端部の前記梁部と接続する側とは反対側に設けられる。
【0013】
本発明の尿量測定装置において、前記保持部は、複数である。
【0014】
本発明の尿量測定装置において、前記センサーは、鉛直方向と交差する方向に延びる第1梁部を有する。前記第2接合部は、第2梁部を含む。前記基端部は、前記第1梁部から前記第1梁部が延びる方向と交差する方向に延びる。前記第2梁部は、前記基端部の前記第1梁部と接続する側とは反対側に設けられる。複数の前記保持部は、前記第2梁部のうち、前記蓄尿用容器によって作用する力が均一となる位置にそれぞれ設けられる。
【0015】
本発明の尿量測定装置は、吊り下げ部と、センサーと、制御部と、筐体と、取付け部と、出力部とを備える。前記吊り下げ部には、ベットに横たわる人の尿を蓄尿する蓄尿用容器が吊り下げられる。前記センサーは、前記蓄尿用容器によって前記吊り下げ部に作用する力に基づいて、前記蓄尿用容器の重量を示す信号を出力する。前記制御部は、前記信号に基づいて出力データを生成する。前記筐体は、前記センサー及び前記制御部を収容する。前記取付け部は、前記ベットに配置され、前記筐体を支持する。前記出力部は、前記出力データを出力する。前記センサーは、鉛直方向と交差する方向に延びる梁部を有する。前記吊り下げ部は、基端部と、保持部とを有する。前記基端部は、前記梁部から前記梁部が延びる方向と交差する方向に延びる。前記保持部は、前記基端部の前記梁部と接続する側とは反対側に設けられる。前記蓄尿用容器は、前記保持部によって吊り下げられる。前記出力データは、前記蓄尿用容器の重量又は前記蓄尿用容器に蓄尿された尿量を示す。
【0016】
本発明の尿量測定装置は、吊り下げ部と、センサーと、制御部と、筐体と、取付け部と、出力部とを備える。前記吊り下げ部には、ベットに横たわる人の尿を蓄尿する蓄尿用容器が吊り下げられる。前記センサーは、前記蓄尿用容器によって前記吊り下げ部に作用する力に基づいて、前記蓄尿用容器の重量を示す信号を出力する。前記制御部は、前記信号に基づいて出力データを生成する。前記筐体は、前記センサー及び前記制御部を収容する。前記取付け部は、前記ベットに配置され、前記筐体を支持する。前記出力部は、前記出力データを出力する。前記センサーは、鉛直方向と交差する方向に延びる第1梁部を有する。前記吊り下げ部は、基端部と、第2梁部と、複数の保持部とを有する。前記基端部は、前記第1梁部から前記第1梁部が延びる方向と交差する方向に延びる。前記第2梁部は、前記基端部の前記第1梁部と接続する側とは反対側に設けられる。前記複数の保持部は、前記第2梁部のうち、前記蓄尿用容器によって作用する力が均一となる位置に設けられる。前記蓄尿用容器は、前記複数の保持部によって吊り下げられる。前記出力データは、前記蓄尿用容器の重量又は前記蓄尿用容器に蓄尿された尿量を示す。
【発明の効果】
【0017】
本発明の尿量測定装置によれば、ベットの傍らに配置スペースを設けることなく尿量を測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の実施形態1に係る尿量測定装置の使用状態を示す図である。
【
図2】本発明の実施形態1に係る尿量測定装置の構成を示す図である。
【
図3】本発明の実施形態1に係る尿量測定装置の分解斜視図である。
【
図4】本発明の実施形態1に係る取付け部の構成を示す図である。
【
図5】本発明の実施形態1に係る吊り下げ部及びその近傍を示す図である。
【
図6】本発明の実施形態1に係る尿量測定装置の構成を示すブロック図である。
【
図7】本発明の実施形態1に係る尿量測定画面の一例を示す図である。
【
図8】本発明の実施形態1に係る尿量測定画面の一例を示す図である。
【
図9】本発明の実施形態1に係る筐体支持部及び筐体の他例を示す図である。
【
図10】(a)は、本発明の実施形態1に係る第1接合部の第1他例を示す図であり、(b)は、本発明の実施形態1に係る第1接合部の第2他例を示す図である。
【
図11】(a)は、本発明の実施形態1に係る取付け部の第1他例を示す図であり、(b)は、本発明の実施形態1に係る取付け部の第2他例を示す図である。
【
図12】本発明の実施形態2に係る吊り下げ部の構成を示す図である。
【
図13】本発明の実施形態3に係る尿量測定装置の構成を示す図である。
【
図14】本発明の実施形態3に係る吊り下げ部の第1他例を示す図である。
【
図15】本発明の実施形態3に係る吊り下げ部の第2他例を示す図である。
【
図16】(a)は、本発明の実施形態4に係る吊り下げ部を示す図であり、(b)は、本発明の実施形態4に係る吊り下げ部の他例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照して本発明に係る尿量測定装置の実施形態について説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0020】
[実施形態1]
まず、
図1を参照して、実施形態1に係る尿量測定装置100の使用状態について説明する。
図1は、実施形態1に係る尿量測定装置100の使用状態を示す図である。
【0021】
図1に示すように、尿量測定装置100は、ベットBに配置される。ベットBは、床面Fに配置される。本実施形態において、床面Fは、水平である。以下では、床面Fと直交する方向を上下方向として実施形態を説明する。また、床面Fに対してベットBが配置される側を「上側」とし、その反対側を「下側」として実施形態を説明する。なお、本実施形態において、上側から下側に向かう方向は、鉛直方向と一致する。
【0022】
ベットBは、枠部W、及びマットレスMを含む。マットレスMは、枠部Wによって支持される。人Pは、マットレスMの上面に横たわる。人Pは、例えば、患者である。
【0023】
尿量測定装置100は、人Pの尿量を測定する。詳しくは、尿量測定装置100は、蓄尿用容器Cを支持する。蓄尿用容器Cには、導尿チューブTの一端が接続される。導尿チューブTの他端は、例えば、人Pに留置される膀胱カテーテルと接続する。蓄尿用容器Cには、導尿チューブTを介して人Pの尿が蓄尿される。尿量測定装置100は、蓄尿用容器Cの重量を測定することにより、人Pの尿量を測定する。
【0024】
次に、
図2を参照して、実施形態1に係る尿量測定装置100の構成について説明する。
図2は、実施形態1に係る尿量測定装置100の構成を示す図である。
【0025】
図2に示すように、尿量測定装置100は、取付け部2、本体部3、吊り下げ部4、通知部5、及び操作部6を備える。取付け部2は、例えば、紙を材料として含む。本実施形態において、取付け部2は、1枚の平板を屈曲させることによって形成される。具体的には、取付け部2は、1枚の紙板を屈曲させることによって形成される。
【0026】
取付け部2は、ベットBに配置される。詳しくは、取付け部2は、基部21と、筐体支持部22とを有する。基部21は、平板形状であって、主面21aを有する。基部21は、主面21aが枠部Wの上面と平行になるように、枠部Wと、マットレスM(
図1参照)との間に配置される。この結果、取付け部2がベットBによって支持される。マットレスMは、マットレスMと、枠部Wとによって基部21を固定できる重量を有することが好ましい。
【0027】
筐体支持部22は、基部21から下方へ向けて延びる。筐体支持部22は、本体部3を支持する。本実施形態において、筐体支持部22は、平板形状である。
【0028】
本体部3は、略直方体形状の筐体30を有する。筐体30は、例えば、合成樹脂を材料として含む。
【0029】
吊り下げ部4は、筐体30の内部から下方へ向けて延びる。吊り下げ部4は、例えば、鉄のような金属を材料として含む。吊り下げ部4は、基端部41と、保持部42とを有する。
【0030】
基端部41は、棒状部材である。基端部41は、上下方向に沿って延びる。基端部41は、筐体30の下壁に形成された貫通孔を貫通する。基端部41の一端は、筐体30の内部に収容され、基端部41の他端は、保持部42と接続する。
【0031】
保持部42は、蓄尿用容器Cを保持する。保持部42は、蓄尿用容器Cを吊り下げる。本実施形態において、保持部42は、フックである。フックは、側面視略C字形状であって、リング形状の一部が切欠かれた形状を有する。フックには、蓄尿用容器Cの把持部Hが引っ掛けられる。この結果、蓄尿用容器Cが吊り下げられる。
【0032】
通知部5は、尿量測定装置100の動作状態を通知する。通知部5は、筐体30の側面30aに配置される。以下では、筐体30のうち、側面30aが配置される側を「尿量測定装置100の前側」とし、その反対側を「尿量測定装置100の後ろ側」として実施形態を説明する。また、筐体30を前側から見たときの左側を「尿量測定装置100の左側」とし、その反対側を「尿量測定装置100の右側」として実施形態を説明する。
【0033】
本実施形態において、通知部5は、2つのランプを含む。2つのランプは、上下方向に並んで配置される。2つのランプの各々が点灯又は点滅することにより点灯状態が変化する。ユーザーは、2つのランプの各々の点灯状態を目視することにより、尿量測定装置100の動作状態を把握することができる。ユーザーは、2つのランプの各々の点灯状態を目視することにより、例えば、尿量測定装置100が尿量を測定中であることを把握することができる。
【0034】
操作部6は、尿量測定装置100に対する操作を受け付ける。操作部6は、側面30aに配置される。本実施形態において、操作部6は、2つの操作ボタンを含む。2つの操作ボタンは、上下方向に並んで配置される。ユーザーは、2つの操作ボタンを押下することにより、尿量測定装置100を操作することができる。ユーザーは、2つの操作ボタンのいずれかを押下することにより、例えば、尿量の測定を開始させることができる。あるいは、ユーザーは、2つの操作ボタンのいずれかを押下することにより、尿量の測定を終了させることができる。
【0035】
続いて、
図3を参照して、実施形態1に係る尿量測定装置100の構成について更に説明する。
図3は、実施形態1に係る尿量測定装置100の分解斜視図である。
【0036】
図3に示すように、筐体30は、メインカバー31及びサブカバー32を有する。メインカバー31は、後面が開放された箱状の部材である。サブカバー32は、板状の部材である。サブカバー32は、上端部及び下端部が前側に屈曲する。
【0037】
サブカバー32は、メインカバー31に対して着脱自在である。サブカバー32は、4つの第1貫通孔321hと、2つの第2貫通孔322hと、4つの第1締結部材B1と、2つの第2締結部材B2とを有する。
【0038】
4つの第1貫通孔321hは、サブカバー32の左右方向の端部にそれぞれ設けられる。詳しくは、4つの第1貫通孔321hのうちの2つの第1貫通孔321hは、サブカバー32の左端部に設けられる。サブカバー32の左端部に設けられた2つの第1貫通孔321hは、上下方向に沿って並んで設けられる。4つの第1貫通孔321hのうちの残りの2つの第1貫通孔321hは、サブカバー32の右側の端部に設けられる。サブカバー32の右端部に設けられた2つの第1貫通孔321hは、上下方向に沿って並んで設けられる。
【0039】
4つの第1貫通孔321hの各々には、第1締結部材B1が挿通される。4つの第1貫通孔321hに挿通された第1締結部材B1の各々は、メインカバー31に設けられた4つの締結孔にそれぞれ螺着される。この結果、サブカバー32は、メインカバー31に固定される。サブカバー32は、メインカバー31に固定されると、筐体30の後壁を構成する。なお、第1締結部材B1は、例えば、ネジであり、締結孔は、例えば、ネジ孔である。
【0040】
2つの第2貫通孔322hは、サブカバー32の中央部分において、左右方向に並んで設けられる。2つの第2貫通孔322hの各々には、第2締結部材B2が挿通される。2つの第2貫通孔322hに挿通された第2締結部材B2の各々は、筐体支持部22に設けられた2つの締結孔22hにそれぞれ螺着される。この結果、サブカバー32が筐体支持部22に固定される。換言すると、筐体30が筐体支持部22に固定される。なお、第2締結部材B2は、例えば、ネジであり、締結孔22hは、例えば、ネジ孔である。
【0041】
続いて、
図4を参照して、実施形態1に係る取付け部2の構成について更に説明する。
図4は、実施形態1に係る取付け部2の構成を示す図である。
【0042】
図4に示すように、取付け部2は、基部21と、筐体支持部22とに加え、第1接合部23を有する。第1接合部23は、基部21と筐体支持部22とを接合する。本実施形態において、第1接合部23は、
図2を参照して説明した吊り下げ部4に対して鉛直方向に沿った力が作用するように尿量測定装置100の姿勢を規制する。なお、第1接合部23は、第1規制部を構成する。
【0043】
第1接合部23は、中間部230と、第1軸部231と、第2軸部232とを有する。中間部230は、平板形状である。中間部230は、基部21と筐体支持部22との間に位置する。第1軸部231は、中間部230のうちの筐体支持部22側の端と、筐体支持部22との接続箇所に位置する。第2軸部232は、中間部230のうちの基部21側の端と、基部21との接続箇所に位置する。第1軸部231及び第2軸部232は、上下方向と交差する方向に延びる。具体的には、第1軸部231及び第2軸部232は、左右方向に延びる。本実施形態において、第1軸部231は、取付け部2のうち、筐体支持部22と中間部230とが接続する部分を屈曲させることによって形成され、第2軸部232は、中間部230と基部21とが接続する部分を屈曲させることによって形成される。
【0044】
第1軸部231は、中間部230の姿勢と筐体支持部22の姿勢とを相対的に変化させる。詳しくは、筐体支持部22は、第1軸部231を中心として揺動する。
【0045】
第2軸部232は、基部21の姿勢と中間部230の姿勢とを相対的に変化させる。詳しくは、中間部230は、第2軸部232を中心として揺動する。
【0046】
筐体支持部22は、第1接合部23を介して基部21と接続する。詳しくは、筐体支持部22は、第1軸部231、中間部230、及び第2軸部232を介して基部21と接続する。したがって、筐体支持部22は、基部21に対する姿勢が自在に変化する。
【0047】
続いて、
図5を参照して、実施形態1に係る吊り下げ部4及びその近傍の構成について説明する。
図5は、実施形態1に係る吊り下げ部4及びその近傍を示す図である。詳しくは、
図5は、サブカバー32を取り外した尿量測定装置100の一部を示す。
【0048】
図5に示すように、尿量測定装置100は、センサー7及び制御部10を更に備える。センサー7及び制御部10は、筐体30に収容される。
【0049】
図5に示すように、センサー7は、吊り下げ部4に作用する力に基づいて、
図1及び
図2を参照して説明した蓄尿用容器Cの重量を示す信号を出力する。センサー7は、例えば、片持ち梁タイプのロードセルである。
【0050】
センサー7は、片持梁部71と、歪ゲージ72とを有する。片持梁部71は、梁支持部711と、第1梁部712とを有する。また、尿量測定装置100は、第3締結部材B3を更に備える。
【0051】
梁支持部711は、メインカバー31の内壁に設けられる。梁支持部711は、メインカバー31の内壁からメインカバー31の内側に向けて突出する。詳しくは、梁支持部711は、メインカバー31の下壁から上側へ突出する。本実施形態において、梁支持部711は、メインカバー31を構成する材料と同一の材料によって構成される。梁支持部711は、例えば、合成樹脂を材料として含む。
【0052】
第1梁部712は、例えば、鉄のような金属を材料として含む。第1梁部712は、平板形状である。本実施形態において、第1梁部712は、水平方向に延びる。第1梁部712は、上面視略矩形形状である。第1梁部712は、第1端部712aと、第2端部712bとを有する。第1端部712aは、梁支持部711に固定される。本実施形態において、第1端部712aは、梁支持部711の上面に固定される。第2端部712bは、上下方向に沿って移動自在である。換言すると、第1梁部712は、梁支持部711に固定された箇所を揺動中心として揺動する。
【0053】
第2端部712bには、吊り下げ部4の基端部41が接続する。以下、基端部41と第1梁部712とが接続する部分を「接続箇所712c」と記載する場合がある。
【0054】
基端部41は、第1梁部712に対して直交するように第2端部712bに固定される。本実施形態において、基端部41の一端部は、第1梁部712に設けられた貫通孔に挿通されて、第1梁部712から突出する。基端部41の一端部は、ネジ溝を有する。基端部41の一端部に設けられたネジ溝にナットのような第3締結部材B3が締結されることにより、吊り下げ部4の基端部41が第2端部712bに固定される。
【0055】
吊り下げ部4に力が作用すると、吊り下げ部4に作用した力が第1梁部712に伝達される。
図4を参照して説明したように、鉛直方向に沿った引張力が吊り下げ部4に対して作用するように、尿量測定装置100の姿勢が規制される。したがって、鉛直方向に沿った引張力が基端部41を介して第1梁部712の第2端部712bに作用する。鉛直方向に沿った引張力が基端部41を介して第1梁部712の第2端部712bに作用すると、第1梁部712が歪む。
【0056】
歪ゲージ72は、第1梁部712の歪量(変形量)を検出し、歪量を示す信号を出力する。歪量は、蓄尿用容器Cの総重量に対応する。したがって、歪ゲージ72は、蓄尿用容器Cの重量を示す信号を出力する。なお、センサー7は、増幅器を更に有してもよい。増幅器は、歪ゲージ72が出力した信号を増幅させて出力する。センサー7から出力された信号は、制御部10へ送信される。
【0057】
制御部10は、尿量測定装置100の各部の動作を制御する。制御部10は、例えば、マイクロコンピューターを有する。あるいは、制御部10は、A/Dコンバーターと、マイクロプロセッサーなどのプロセッサーと、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)のうちの少なくとも一方とを有する。A/Dコンバーターは、センサー7から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。
【0058】
制御部10は、センサー7から受信した信号に基づいて、出力データを生成する。本実施形態において、制御部10は、規定の間隔で出力データを生成する。規定の間隔は、ユーザーによって任意に設定される。規定の間隔は、例えば、1分間隔である。
【0059】
出力データは、蓄尿用容器Cの総重量、及び蓄尿用容器Cに蓄尿された尿量の少なくとも一方を示す。換言すると、出力データは、蓄尿用容器Cの総重量を示すデータ、及び蓄尿用容器Cに蓄尿された尿量を示すデータの少なくとも一方を含む。蓄尿用容器Cの総重量は、蓄尿用容器Cの重量と、蓄尿用容器Cに蓄尿された尿の重量とを含む。以下、蓄尿用容器Cの総重量を示すデータを「総重量データ」と記載し、蓄尿用容器Cに蓄尿された尿量を示すデータを「尿量データ」と記載する場合がある。
【0060】
本実施形態において、制御部10は、総重量データに基づいて尿量データを生成する。換言すると、出力データは、尿量データを含む。詳しくは、制御部10は、センサー7から受信した信号に基づく総重量データを生成する。そして、制御部10は、総重量データによって示される総重量を規定値で除算することによって尿量データを生成する。規定値は、ユーザーによって予め設定される。規定値は、一般的な尿の比重に基づいて設定される。なお、規定値は、
図1に示す人Pから採取される尿の比重に基づいて設定されてもよい。規定値は、例えば、「1.0」である。
【0061】
続いて、
図6を参照して、実施形態1に係る尿量測定装置100の構成について更に説明する。
図6は、実施形態1に係る尿量測定装置100の構成を示すブロック図である。
【0062】
図6に示すように、尿量測定装置100は、電源部8、及び通信部9を更に備える。通信部9は、出力部の一例である。
【0063】
電源部8は、通知部5、操作部6、センサー7、通信部9、及び制御部10に電力を供給する。電源部8には、例えば、乾電池が装着される。あるいは、電源部8は、電力を蓄積するバッテリーであってもよい。バッテリーは、例えば、ACアダプターを介して外部から供給された電力を蓄電する。
【0064】
通信部9は、同じ通信方式を利用する通信機器が実装された電子機器との間でデータの送受信を行う。本実施形態において、通信部9は、例えば、無線LAN(Local Area Network)のようなネットワークNを介して外部端末200と接続する。外部端末200は、例えば、スマートフォン及びタブレットパソコンのような携帯型端末である。通信部9は、例えば、無線LANアダプターのようなLANアダプターである。通信部9は、制御部10が生成した出力データを外部端末200へ送信する。本実施形態において、通信部9は、尿量データを外部端末200へ送信する。
【0065】
外部端末200は、端末通信部201と、タッチパネル202と、端末制御部210とを有する。
【0066】
端末通信部201は、同じ通信方式を利用する通信機器が実装された電子機器との間でデータの送受信を行う。本実施形態において、端末通信部201は、尿量測定装置100の通信部9とデータの送受信を行う。端末通信部201は、例えば、無線LANアダプターのようなLANアダプターである。
【0067】
タッチパネル202は、ディスプレー、及びタッチセンサーを有する。
【0068】
ディスプレーは、各種画面を表示する。ディスプレーは、例えば、液晶ディスプレーである。なお、ディスプレーは、有機ELディスプレー(Organic Electro Luminescence Display)であってもよい。
【0069】
タッチセンサーは、ユーザーによる操作(タッチ)を受け付ける。タッチセンサーは、ユーザーによるタッチを受け付けると、タッチされた位置を示す信号を出力する。タッチセンサーは、例えば、抵抗膜方式のタッチセンサーである。なお、タッチセンサーは、静電容量方式のタッチセンサーであってもよい。
【0070】
端末制御部210は、例えば、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサーを有する。また、端末制御部210は、ROM及びRAMの少なくとも一方を有する。ROM及びRAMの少なくとも一方は、記憶領域を構成する。本実施形態において、端末制御部210の記憶領域は、尿量測定アプリケーションを記憶する。また、端末制御部210の記憶領域は、出力データを記憶する。なお、外部端末200は、記憶領域を構成する部品として、HDD(Hard Disk Drive)のようなストレージデバイスを更に有してもよい。
【0071】
端末制御部210は、端末通信部201が通信部9から出力データを受信すると、出力データに基づいて、尿量測定画面をタッチパネル202に表示させる。尿量測定画面については、
図7を参照して説明する。尿量測定画面は、端末制御部210が尿量測定アプリケーションを実行することによってタッチパネル202に表示される。
【0072】
続いて、
図7及び
図8を参照して、実施形態1に係る尿量測定画面Gについて説明する。
図7及び
図8は、実施形態1に係る尿量測定画面Gの一例を示す図である。本実施形態において、尿量測定画面Gは、第1尿量測定画面G1(
図7参照)及び第2尿量測定画面G2(
図8参照)を含む。
【0073】
図7に示すように、第1尿量測定画面G1は、第1表示欄d1、第2表示欄d2、第3表示欄d3、第4表示欄d4、第5表示欄d5、第6表示欄d6、第7表示欄d7、及び第1ボタンb1を含む。
【0074】
第1表示欄d1は、現在時刻を示す。
図7に示す例において、第1表示欄d1は、現在時刻が「16:20」であることを示す。
【0075】
第2表示欄d2は、現在の日付及び曜日を示す。
図7に示す例において、第2表示欄d2は、現在の日付が「9月21日」であること、及び、現在の曜日が「金曜日」であることを示す。
【0076】
第3表示欄d3は、インターバルを示す。インターバルは、第4表示欄d4に表示される尿量が更新される間隔を示す。
図7に示す例において、第3表示欄d3は、第4表示欄d4に示される尿量が5分間隔で更新されることを示す。
【0077】
第4表示欄d4は、直近に測定された尿量を示す。本実施形態において、端末制御部210(
図6参照)は、記憶領域に記憶された直近の出力データと、記憶領域に5分(インターバール)前に記憶した出力データとに基づいて、直近に測定された尿量を第4表示欄d4に表示させる。第4表示欄d4に表示される尿量は、5分間隔で更新される。
図7に示す例において、第4表示欄d4は、直近の尿量が「5ml」であることを示す。
【0078】
第5表示欄d5は、前回に測定された尿量を示す。第5表示欄d5には、更新前に第4表示欄d4に表示されていた尿量が表示される。
図7に示す例において、第5表示欄d5は、前回に測定された尿量が「7ml」であることを示す。
【0079】
第6表示欄d6は、総尿量を示す。総尿量は、尿量の測定を開始してから現在に至るまでに測定された尿量の合計量を示す。本実施形態において、総尿量は、直近の出力データが示す尿量である。
図7に示す例において、第6表示欄d6は、総尿量が「350ml」であることを示す。
【0080】
第7表示欄d7は、合計計測時間を示す。合計計測時間は、尿量の測定を開始してから現在に至るまでの経過時間を示す。
【0081】
第1ボタンb1は、尿量測定アプリケーションの動作モードを選択するためのボタンである。また、第1ボタンb1は、尿量測定アプリケーションの現在の動作モードを示す。
図7に示す例において、第1ボタンb1は、尿量測定アプリケーションの動作モードが「レコードモード」であることを示す。
【0082】
レコードモードにおいて、尿量測定アプリケーションは、測定した尿量を表示する第1尿量測定画面G1をタッチパネル202に表示させる。
【0083】
ユーザーが、第1ボタンb1上でタッチパネル202をタッチすると、第1ボタンb1が選択される。第1ボタンb1が選択されると、
図8に示すように、第2尿量測定画面G2がタッチパネル202に表示される。
【0084】
第2尿量測定画面G2は、尿量一覧L1、第8表示欄d8、第2ボタンb2、及び第3ボタンb3を含む。
【0085】
尿量一覧L1は、異なるタイミングで測定された尿量を一覧で表示する。
図8に示す例において、尿量一覧L1は、30件分の尿量を一覧で表示する。詳しくは、
図8に示す尿量一覧L1は、「20時11分」から「20時40分」までの1分間隔で測定される尿量を表示する。
【0086】
第8表示欄d8は、尿量が測定される間隔を示す。
図8に示す例において、第8表示欄d8は、1分間隔で測定される尿量が尿量一覧L1において一覧で表示されることを示す。なお、本実施形態において、第8表示欄d8が示す間隔は、
図5を参照して説明した規定の間隔と一致する。
【0087】
ユーザーが第2ボタンb2上でタッチパネル202をタッチすると、尿量一覧L1に表示される尿量の一覧が変更される。詳しくは、現在表示中の尿量が測定された時間よりも前に測定された尿量の一覧が尿量一覧L1に表示される。
図8に示す第2尿量測定画面G2において、第2ボタンb2がタッチされると、20時10分以前に測定された尿量の一覧が尿量一覧L1に表示される。
【0088】
また、ユーザーが第3ボタンb3上でタッチパネル202をタッチすると、尿量一覧L1に表示される尿量の一覧が変更される。詳しくは、現在表示中の尿量が測定された時間よりも後に測定された尿量の一覧が尿量一覧L1に表示される。
図8に示す第2尿量測定画面G2において、
第3ボタンb3がタッチされると、20時41分以降に測定された尿量の一覧が尿量一覧L1に表示される。
【0089】
また、ユーザーが、第2尿量測定画面G2のうち、第2ボタンb2及び第3ボタンb3以外のいずれかの位置をタッチすると、タッチパネル202に表示される画面が切り替わる。詳しくは、タッチパネル202に表示される画面が第2尿量測定画面G2から第1尿量測定画面G1へ切り替わる。
【0090】
なお、尿量測定アプリケーションの動作モードは、「レコードモード」に加えて、例えば、「設定モード」を含む。設定モードにおいて、尿量測定アプリケーションは、例えば、
図5を参照して説明した規定の間隔を設定するための設定画面をタッチパネル202に表示させる。また、尿量測定アプリケーションは、第4表示欄d4及び第5表示欄d5に表示される尿量が更新されるインターバルを設定するための設定画面を表示する。換言すると、尿量測定アプリケーションは、第3表示欄d3に表示されるインターバルを設定するための設定画面を表示する。ユーザーは、設定画面において規定の間隔又はインターバルを変更することができる。
【0091】
以上、実施形態1について説明した。本実施形態によれば、尿量測定装置100は、ベットBに取り付けられて使用される。したがって、尿量測定装置100を取り付けるための器具をベットBの傍らに配置する必要が無くなる。よって、ベットBの傍らに器具を配置する配置スペースを設けることなく尿量を測定することができる。
【0092】
また、本実施形態によれば、取付け部2の形状を、第1接合部23により、ベットBの枠部Wの形状に応じて変化させることができる。換言すると、ベットBの枠部Wの形状に応じて筐体支持部22の基部21に対する姿勢を変化させることができる。詳しくは、蓄尿用容器Cによる引張力の向きが一定の方向(鉛直方向)に沿うように、筐体支持部22の姿勢が規制される。換言すると、蓄尿用容器Cによる引張力の向きが一定の方向となるように、本体部3及び保持部42の姿勢が規制される。この結果、センサー7に作用する引張力の向きが一定(鉛直方向)に保たれる。これにより、センサー7は、蓄尿用容器Cの重量を安定して測定することができる。したがって、尿量の測定結果の精度が向上する。
【0093】
また、本実施形態において、筐体支持部22は、第1軸部231と第2軸部232とを回転中心として回転することにより姿勢を変化させる。換言すると、筐体支持部22は、2つの軸部を回転中心として回転することにより姿勢を変化させる。筐体支持部22の姿勢の自由度は、軸部の数が増加する程、向上する。即ち、軸部の数が1つである場合に比べて、ベットBの枠部Wの形状に応じて、筐体支持部22の姿勢を変化させ易くなる。したがって、尿量の測定結果の精度が向上する。
【0094】
また、尿量は、蓄尿用容器Cに設けられた目盛を、看護師又は医師が目視で確認することにより測定されることが多い。このため、尿量の測定結果の精度は安定しない。本実施形態によれば、尿量測定装置100は、蓄尿用容器Cの総重量を測定することにより尿量を測定する。よって、看護師又は医師が目視で確認する場合と比べて、尿量の測定結果の精度が向上する。また、本実施形態によれば、看護師又は医師の労力を削減することができる。
【0095】
また、第1梁部712に、複数の基端部41が接続し、第1梁部712の複数箇所に力が作用する場合、第1梁部712に発生する歪にバラツキが生じる可能性がある。第1梁部712に発生する歪にバラツキが生じると、尿量の測定結果の精度が低下する。本実施形態によれば、センサー7は、1つの接続箇所712cのみを有する。したがって、第1梁部712に発生する歪にバラツキが生じることが抑制される。この結果、センサー7が複数の接続箇所712cを有する場合と比べて、尿量の測定結果の精度が向上する。但し、センサー7は、複数の接続箇所712cを有してもよい。
【0096】
なお、本実施形態において、筐体支持部22にサブカバー32が第2締結部材B2によって固定される構成を説明したが、サブカバー32が筐体支持部22に固定される構成はこれに限定されない。
図9は、実施形態1に係る筐体支持部22及び筐体30の他例を示す図である。
図9に示すように、サブカバー32が引掛孔30hを有し、筐体支持部22が引掛部22fを有してもよい。引掛孔30hが引掛部22fに引掛けられることにより、サブカバー32が筐体支持部22に固定されてもよい。
【0097】
また、本実施形態において、第1接合部23が2つの軸部を有する構成を説明したが、第1接合部23は、1つ又は3つ以上の軸部を有してもよい。あるいは、第1接合部23は、第1軸部231及び第2軸部232を省略してもよい。この場合、基部21と筐体支持部22とは、例えば、溶接によって固定される。
【0098】
また、本実施形態において、取付け部2が紙を材料として含む構成を説明したが、取付け部2は、紙を材料として含む構成に限定されない。取付け部2は、ベットBに配置されて筐体30を支持できればよく、例えば、金属を材料として含んでもよい。
【0099】
また、本実施形態において、取付け部2は、1つの板状部材から成り、第1接合部23は、取付け部2を屈曲させることにより形成されたが、第1接合部23は、取付け部2を屈曲させることにより形成される場合に限定されない。
図10(a)は、実施形態1に係る第1接合部23の第1他例を示す図である。
図10(b)は、実施形態1に係る第1接合部23の第2他例を示す図である。
図10(a)に示すように、第1接合部23は、例えば、ヒンジによって構成されてもよい。あるいは、
図10(b)に示すように、第1接合部23は、リング状の留め具によって構成されてもよい。
【0100】
また、本実施形態において、取付け部2は、平板である場合を説明したが、取付け部2は、
図11(a)に示すように開口を有していてもよい。
図11(a)は、実施形態1に係る取付け部2の第1他例を示す図である。
【0101】
また、本実施形態において、取付け部2が1枚の平板を屈曲させて形成される場合を説明したが、取付け部2は、
図11(b)に示すように、線状部材を屈曲させて形成されてもよい。
図11(b)は、実施形態1に係る取付け部2の第2他例を示す図である。
【0102】
また、本実施形態において、取付け部2がマットレスMと枠部Wとの間に配置されることにより、ベットBに取り付けられる場合を説明したが、取付け部2は、ベットBに配置されればよく、例えば、紐のような線状部材であってもよい。この場合、取付け部2は、例えば、ベットBに設けられた柵に配置されてもよい。
【0103】
また、本実施形態において、吊り下げ部4が金属を材料として含む場合を説明したが、吊り下げ部4は、例えば、繊維、合成樹脂、及び金属のうちの少なくとも一つを材料として含んでもよい。具体的には、吊り下げ部4は、紐、インシュロック、又はマジックテープ(登録商標)であってもよい。あるいは、吊り下げ部4は、紐、インシュロック、及びマジックテープ(登録商標)の少なくとも2つを組み合わせて構成されてもよい。
【0104】
また、本実施形態において、フックの形状が側面視略C字形状である場合を説明したが、フックの形状はこれに限定されない。フックは、蓄尿用容器Cを吊り下げることができる形状であればよく、例えば、側面視略U字形状であってもよい。
【0105】
また、本実施形態において、保持部42がフックである構成を説明したが、保持部42は、蓄尿用容器Cを吊り下げることができる構造であればよく、保持部42は、蓄尿用容器Cを把持するクリップであってもよい。
【0106】
また、本実施形態において、センサー7の第1梁部712が上面視略矩形形状である場合を説明したが、第1梁部712は、上面視略矩形形状である場合に限定されない。
【0107】
また、本実施形態において、通信部9が出力部の一例である場合を説明したが、出力部は、例えば、通知部5であってもよい。通知部5は、例えば、ランプの点灯状態を変化させることにより、尿量を示すデータを出力し得る。
【0108】
また、本実施形態において、通知部5が2つのランプを含む構成を説明したが、通知部5が含むランプの数は、1つ又は3つ以上であってもよい。
【0109】
また、本実施形態において、操作部6が2つの操作ボタンを含む構成を説明したが、操作部6が含む操作ボタンの数は、1つ又は3つ以上であってもよい。
【0110】
また、本実施形態において、第1尿量測定画面G1の第3表示欄d3に表示されるインターバルが尿量測定装置100から出力データが送信される間隔と一致しない場合を説明したが、第1尿量測定画面G1の第3表示欄d3に表示されるインターバルは、尿量測定装置100から出力データが送信される間隔と一致してもよい。
【0111】
また、本実施形態において、尿量一覧L1に表示される尿量の測定間隔が規定の間隔と一致する場合を説明したが、尿量一覧L1に表示される尿量の測定間隔は、規定の間隔と異なってもよい。
【0112】
また、本実施形態において、尿量測定装置100の制御部10が、尿量データを出力データとして生成し、尿量データが外部端末200へ送信される場合を説明したが、尿量測定装置100の制御部10は、総重量データを出力データとして生成し、総重量データが外部端末200へ送信されてもよい。この場合、外部端末200の端末制御部210は、総重量データに基づいて尿量を算出する。端末制御部210は、
図5を参照して説明した尿量を算出する方法と同様に、総重量データによって示される総重量を規定値で除算することによって尿量データを生成する。
【0113】
また、本実施形態において、尿量測定装置100の制御部10が、規定の間隔で出力データを生成する場合を説明したが、制御部10は、蓄尿用容器Cの総重量を示す信号を受信している間、出力データを生成し続けてもよい。この場合において、制御部10は、通信部9が出力データを送信するタイミングを制御する。また、制御部10は、規定の間隔でセンサー7に歪量を検出させてもよい。
【0114】
[実施形態2]
続いて、
図12を参照して、実施形態2に係る尿量測定装置100の構成について説明する。実施形態2は、吊り下げ部4の構成が実施形態1と異なる。以下、実施形態2について、実施形態1と異なる事項について説明し、実施形態1と重複する部分についての説明は割愛する。
【0115】
図12は、実施形態2に係る吊り下げ部4の構成を示す図である。
図12に示すように、吊り下げ部4は、基端部41と保持部42とに加え、第2接合部43を更に有する。第2接合部43は、基端部41と保持部42とを接続する。本実施形態において、第2接合部43は、蓄尿用容器Cによる引張力の向きが鉛直方向に沿うように吊り下げ部4の姿勢を規制する。第2接合部43は、第2規制部を構成する。
【0116】
第2接合部43は、自在継手431を含む。自在継手431は、2つの軸部を有する。自在継手431によって、保持部42は、基端部41に対して前後方向及び左右方向に揺動自在となる。例えば、自在継手431は、基端部41と保持部42との前後方向の接合角度αをフレキシブルに変化させる。換言すると、第2接合部43は、基端部41に対する保持部42の姿勢を変化させる。
【0117】
以上、実施形態2について説明した。本実施形態によれば、吊り下げ部4は、自在継手431を有する。自在継手431は、基端部41に対する保持部42の姿勢を変化させる。詳しくは、自在継手431は、保持部42の姿勢が鉛直方向に対して傾いていた場合であっても、第1梁部712に作用する引張力の向きを一定(鉛直方向)に保つ。この結果、尿量の測定結果の精度が向上する。
【0118】
[実施形態3]
続いて、
図13を参照して、実施形態3に係る尿量測定装置100の構成について説明する。実施形態3は、吊り下げ部4の構成が実施形態1及び実施形態2と異なる。以下、実施形態3について、実施形態1及び実施形態2と異なる事項について説明し、実施形態1及び実施形態2と重複する部分についての説明は割愛する。
【0119】
図13は、実施形態3に係る尿量測定装置100の構成を示す図である。
図13に示すように、本実施形態において、吊り下げ部4は、2つの保持部42を有する。
【0120】
本実施形態において、第2接合部43は、第2梁部44を含む。第2梁部44は、棒状部材である。本実施形態において、第2梁部44は、筐体30の長手方向と一致する方向に延びる。具体的には、第2梁部44は、鉛直方向と交差する方向に延びる。第2梁部44は、水平方向に延びる。
【0121】
第2梁部44は、筐体30よりも下方に配置される。第2梁部44は、基端部41と保持部42との間に配置される。詳しくは、基端部41の下端は、第2梁部44の長手方向における第2梁部44の中央部分に接続する。2つの保持部42は、第2梁部44のうち、基端部41が接続する部分よりも外側の部分に接続する。詳しくは、2つの保持部42の各々は、第2梁部44のうち、基端部41が接続する部分から等しい距離だけ離れた位置に接続する。本実施形態において、2つの保持部42は、第2梁部44の長手方向における第2梁部44の2つの端部にそれぞれ接続する。第2梁部44は、2つの保持部42に作用する力を基端部41に伝達する。
図5を参照して説明したように、基端部41は、第1梁部712と接続箇所712cで接続し、2つの保持部42に作用する力を第1梁部712に伝達する。
【0122】
以上、実施形態3について説明した。本実施形態によれば、尿量測定装置100は、2つの保持部42によって1つの蓄尿用容器Cを吊り下げることができる。これにより、蓄尿用容器Cを安定した姿勢で吊り下げることができる。この結果、蓄尿用容器Cによる引張力を鉛直方向に沿ってセンサー7に作用させることができる。よって、尿量の測定結果の精度が向上する。
【0123】
また、本実施形態において、2つの保持部42に作用する力が、第2梁部44によって合成されて、基端部41に伝達される。基端部41は、第1梁部712と接続箇所712cで接続する。したがって、第1梁部712に発生する歪にバラツキが生じることを抑制することができる。よって、尿量の測定結果の精度が向上する。
【0124】
また、本実施形態において、2つの保持部42は、第2梁部44のうち、基端部41が接続する部分から等しい距離だけ離れた位置に接続する。したがって、2つの保持部42に対して蓄尿用容器Cが作用させる引張力を均一に分散させることができる。これにより、蓄尿用容器Cを安定した姿勢で吊り下げることができる。この結果、尿量の測定結果の精度が向上する。
【0125】
なお、本実施形態において、第2梁部44が筐体30よりも下方に配置される構成を説明したが、第2梁部44が配置される位置は、筐体30の下方に限定されない。
図14は、本発明の実施形態3に係る吊り下げ部4の第1他例を示す図である。
【0126】
図14に示すように、第2梁部44は、筐体30の内部に配置されてもよい。この場合、筐体30の下壁には、2つ貫通孔が形成される。2つの保持部42の各々の基端部は、各貫通孔に挿通され、2つの保持部42の各々の先端は、筐体30の外部に配置される。2つの保持部42の基端部は、第2梁部44にそれぞれ接続する。詳しくは、2つの保持部42は、2つの保持部42に作用する力が均等となるように、第2梁部44にそれぞれ接続する。
【0127】
また、第2梁部44は、長手方向に伸縮自在であってもよい。例えば、
図15に示すように、第2梁部44は、梁筐体440、第1伸縮部441、第2伸縮部442、及び歯車443を備えてもよい。
図15は、実施形態3に係る吊り下げ部4の第2他例を示す図である。
【0128】
梁筐体440は、底無の筒形状であり、第2梁部44の長手方向に沿って延びる。第1伸縮部441の一部、第2伸縮部442の一部、及び歯車443は、梁筐体440の内部に収容される。歯車443は、梁筐体440に回転自在に支持される。第1伸縮部441及び第2伸縮部442は、歯車443を挟んで対向する。梁筐体440は、第1伸縮部441及び第2伸縮部442を第2梁部44の長手方向に沿って移動自在に支持する。第1伸縮部441の歯車443側の面には、歯車443の歯と噛み合う複数の溝が形成されている。同様に、第2伸縮部442の歯車443側の面には、歯車443の歯と噛み合う複数の溝が形成されている。第1伸縮部441及び第2伸縮部の複数の溝は、第2梁部44の長手方向に沿って並ぶ。第1伸縮部441を第2梁部44の長手方向に沿って移動させることに応じて、第2伸縮部442も第2梁部44の長手方向に沿って移動する。同様に、第2伸縮部442を第2梁部44の長手方向に沿って移動させることに応じて、第1伸縮部441も第2梁部44の長手方向に沿って移動する。具体的には、第1伸縮部441及び第2伸縮部442は互いに逆向きの方向に同じ距離だけ移動する。この結果、第1伸縮部441及び第2伸縮部442の一方を移動させることによって、第1伸縮部441及び第2伸縮部442のうち、梁筐体440に収容される部分の長さが変化する。換言すると、第2梁部44が伸縮する。第2梁部44が伸縮することにより、保持部42の間隔を蓄尿用容器Cの把持部Hの大きさに合わせて調整することができる。これにより、蓄尿用容器Cを安定して吊り下げることができる。
【0129】
また、本実施形態において、保持部42の数が2つである場合を説明したが、保持部42の数は、2つに限定されない。保持部42の数は、3つ以上であってもよい。
【0130】
また、本実施形態において、第2接合部43が第2梁部44を含む構成を説明したが、第2接合部43は、
図12を参照して説明した自在継手431を更に含んでもよい。自在継手431は、第2梁部44と基端部41との間に設けられる。
【0131】
[実施形態4]
続いて、
図16(a)を参照して、実施形態4に係る尿量測定装置100の構成について説明する。実施形態4は、吊り下げ部4の構成が実施形態1~実施形態3と異なる。以下、実施形態4について、実施形態1~実施形態3と異なる事項について説明し、実施形態1~実施形態3と重複する部分についての説明は割愛する。
【0132】
図16(a)は、実施形態4に係る吊り下げ部4を示す図である。
図16(a)に示すように、本実施形態の吊り下げ部4は、アダプター400を更に備える。アダプター400は、様々な種類の蓄尿用容器Cに対応する。
【0133】
アダプター400は、外形形状が自由に変化(変形)する。アダプター400は、例えば、針金によって構成される。アダプター400は、接続部401、幹部402、2つの分岐部403、及び2つの係止部404を有する。本実施形態において、接続部401、幹部402、及び2つの分岐部403は、第2接合部43として機能する。
【0134】
接続部401は、基端部41と接続する。接続部401は、基端部41が有するフックに引っ掛けられる。接続部401は、例えば、リング形状である。
【0135】
幹部402は、接続部401と2つの分岐部403とに接続する。幹部402は、接続部401の下端と接続し、下方に向けて延びる。2つの分岐部403の各々は、幹部402の先端からそれぞれ異なる方向へ延びる。2つの分岐部403間の距離は、アダプター400を変形させることにより変化させることができる。なお、2つの分岐部403は、第2梁部44として機能する。
【0136】
2つの係止部404の各々は、2つの分岐部403の各々の先端部に設けられる。2つの係止部404には、蓄尿用容器Cの把持部Hが引っ掛けられる。なお、各係止部404は、保持部42として機能する。
【0137】
以上、実施形態4について説明した。本実施形態によれば、2つの分岐部403間の距離を変化させることにより、アダプター400は、蓄尿用容器Cの形状に関わらず、蓄尿用容器Cを安定して吊り下げることができる。
【0138】
なお、本実施形態において、係止部404の数が2つである場合を説明したが、係止部404の数は、蓄尿用容器Cを安定して吊り下げることができればよく、2つに限定されない。係止部404は、例えば、
図16(b)に示すように、4つであってもよい。
図16(b)は、実施形態4に係る吊り下げ部4の他例を示す図である。
【0139】
また、各係止部404が対応する分岐部403の先端部に設けられる構成を説明したが、各係止部404は、例えば、
図16(b)に示すように、各分岐部403の先端部と基端部との間に設けられてもよい。この場合、係止部404は、2つの分岐部403の各々を屈曲することにより形成された凹部によって構成される。なお、2つの分岐部403の凹部の各々は、幹部402を軸として線対称に設けられる。これにより、吊り下げ部4は、蓄尿用容器Cを安定して吊り下げることができる。
【0140】
以上、本発明の実施形態について、図面(
図1~
図16)を参照しながら説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。また、上記の実施形態で示す形状、数値、及び材料等は、一例であって特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0141】
例えば、本発明の実施形態において、センサー7がロードセルである場合を説明したが、センサー7は、例えば、圧力センサーであってもよい。
【0142】
また、各実施形態1~4において説明した事項は、適宜組み合わせ可能である。例えば、実施形態2で説明した事項と、実施形態3で説明した事項とを組み合わせてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0143】
本発明は、例えば、医療分野に有用である。また、本発明は、例えば、介護分野に有用である。
【符号の説明】
【0144】
1 尿量測定装置
2 取付け部
3 本体部
4 吊り下げ部
7 センサー
9 通信部
10 制御部
21 基部
22 筐体支持部
23 第1接合部(第1規制部)
30 筐体
41 基端部
42 保持部
43 第2接合部(第2規制部)
44 梁部
B ベット
C 蓄尿用容器
P 人