(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-06
(45)【発行日】2022-06-14
(54)【発明の名称】作業台
(51)【国際特許分類】
E04G 1/34 20060101AFI20220607BHJP
【FI】
E04G1/34 A
(21)【出願番号】P 2017096597
(22)【出願日】2017-05-15
【審査請求日】2020-04-23
(73)【特許権者】
【識別番号】597144484
【氏名又は名称】ジー・オー・ピー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100117857
【氏名又は名称】南林 薫
(72)【発明者】
【氏名】千田 豊治
【審査官】油原 博
(56)【参考文献】
【文献】実開昭51-142723(JP,U)
【文献】特開2000-050963(JP,A)
【文献】実開昭62-176337(JP,U)
【文献】登録実用新案第3180629(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04G 1/28、1/30、1/34
E06C 1/00、1/18、1/39、1/393、5/00
B25H 1/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
天板と、
前記天板から離れる方向に伸びた第1姿勢と前記天板に沿った第2姿勢との間で、前記天板の下面側に取付けられた端部を中心に回動自在である脚部と、
前記脚部を前記第1姿勢に固定可能なステイと、を備え、
前記ステイは、
前記天板に対して回動自在となるように前記天板に取付けられた第1部材と、
前記脚部に対して回動自在となるように前記脚部に取付けられ、前記第1部材に対して回動自在となるように前記第1部材に取付けられた第2部材と、
前記第1部材に対する前記第2部材の回動を規制しない第1位置と前記第1部材に対する前記第2部材の回動を規制する第2位置との間で前記第1部材に沿って移動可能な第3部材と、を備え
、
前記天板が下側、前記脚部が上側の状態で前記脚部を前記第1姿勢と前記第2姿勢との間で回動可能であり、
前記第3部材は、前記脚部が第1姿勢の状態かつ前記天板が上側、前記脚部が下側の状態では、重力によって前記第1位置から前記第2位置に向かって移動することで前記第1部材に対する前記第2部材の回動を規制することを特徴とする作業台。
【請求項2】
天板と、
前記天板から離れる方向に伸びた第1姿勢と前記天板に沿った第2姿勢との間で、前記天板の下面側に取付けられた端部を中心に回動自在である脚部と、
前記脚部を前記第1姿勢に固定可能なステイと、を備え、
前記ステイは、
前記天板に対して回動自在となるように前記天板に取付けられた第1部材と、
前記脚部に対して回動自在となるように前記脚部に取付けられ、前記第1部材に対して回動自在となるように前記第1部材に取付けられた第2部材と、
前記第1部材に対する前記第2部材の回動を規制しない第1位置と前記第1部材に対する前記第2部材の回動を規制する第2位置との間で前記第1部材に沿って移動可能な第3部材と、を備え
、
前記天板が下側、前記脚部が上側の状態で前記脚部を前記第1姿勢と前記第2姿勢との間で回動可能であり、
前記第3部材は、前記脚部が第1姿勢の状態かつ前記天板が下側、前記脚部が上側の状態では、重力によって前記第2位置から前記第1位置に向かって移動することで前記第1部材に対する前記第2部材の回動を規制しないようにすることを特徴とする作業台。
【請求項3】
前記第3部材は、前記第1部材の軸線方向と前記第2部材の軸線方向とが等しいとき、前記第1部材と前記第2部材とが重ならない前記第1部材の前記第1位置から前記第1部材と前記第2部材とが重なる前記第2位置まで、前記第1部材に沿って移動可能であり、
前記第3部材が前記第2位置に位置するとき、前記第1部材の少なくとも一部の前記第2部材に対する回動方向に前記第3部材の少なくとも一部が配置され、前記第2部材の少なくとも一部の前記第1部材に対する回動方向に前記第3部材の少なくとも一部が配置されていることを特徴とする請求項
1または2に記載の
作業台。
【請求項4】
前記第1部材、及び、前記第2部材は、棒状であり、
前記第3部材は、筒状であり、前記第1部材と比べて短く、
前記第3部材の内側の中空部に前記第1部材が配置されたことを特徴とする請求項
1乃至3のいずれか1項に記載の
作業台。
【請求項5】
前記第2部材は、前記第1部材の軸線方向と前記第2部材の軸線方向とが等しいとき、前記第3部材の移動方向において、前記第3部材と重なる位置まで突出した突出部を備え、
前記第3部材は、前記第2位置に位置するとき、前記突出部に接触することを特徴とする請求項
1乃至4のいずれか1項に記載の
作業台。
【請求項6】
前記第3部材の色は、前記第1部材の色、及び、前記第2部材の色と異なることを特徴とする請求項
1乃至5のいずれか1項に記載の
作業台。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業台に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、天板と脚体との間にステイを備える作業台が開示されている。ステイは、2つの棒状の部材からなり、途中で屈曲自在である。脚体は、天板下面に平行に沿うように折り畳んだ閉脚状態と起立した開脚状態との間で開閉可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
通常、ステイは、2つの棒状の部材のなす角度を、0°から180°をわずかに超える角度である上限角度までの範囲に制限するストッパを備える。特許文献1に記載のステイで、脚体を開脚状態に固定させるためには、作業者は、まず、脚体を閉脚状態から開脚状態にして、2つの棒状の部材のなす角度を0°に近い角度から180°をわずかに下回る角度にする。次に、作業者は、2つの棒状の部材の連結部を天板の反対側に押し込んで、2つの棒状の部材のなす角度を上限角度にする。これにより、脚体に対して閉脚状態に向かわせる力が加わると、2つの棒状の部材のなす角度が上限角度から360°に近づくような力がステイに加わることになるが、ステイが備えるストッパによって上限角度を超えることがなく、ステイが脚体を開脚状態に固定することになる。
しかしながら、作業者は、脚体を開脚状態に固定するために、2つの棒状の部材の連結部を天板の反対側に押し込むことが必要であり、煩雑である。
【0005】
本発明は、互いに回動可能な部材を簡易に固定することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の作業台は、天板と、前記天板から離れる方向に伸びた第1姿勢と前記天板に沿った第2姿勢との間で、前記天板の下面側に取付けられた端部を中心に回動自在である脚部と、前記脚部を前記第1姿勢に固定可能なステイと、を備え、前記ステイは、前記天板に対して回動自在となるように前記天板に取付けられた第1部材と、前記脚部に対して回動自在となるように前記脚部に取付けられ、前記第1部材に対して回動自在となるように前記第1部材に取付けられた第2部材と、前記第1部材に対する前記第2部材の回動を規制しない第1位置と前記第1部材に対する前記第2部材の回動を規制する第2位置との間で前記第1部材に沿って移動可能な第3部材と、を備え、前記天板が下側、前記脚部が上側の状態で前記脚部を前記第1姿勢と前記第2姿勢との間で回動可能であり、前記第3部材は、前記脚部が第1姿勢の状態かつ前記天板が上側、前記脚部が下側の状態では、重力によって前記第1位置から前記第2位置に向かって移動することで前記第1部材に対する前記第2部材の回動を規制することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、互いに回動可能な部材を簡易に固定できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1、
図2、
図3を参照して、作業台100について説明する。
図1は、使用状態の作業台100の側面図である。
図2は、収納状態の作業台100の側面図である。
図3は、ステイ140の斜視図である。
作業台100は、天板110と、脚部120と、キャスタ130と、ステイ140とを備える。作業者は、例えば天板110に載って各種の作業を行うことができる。作業台100には、
図1に示す使用状態と
図2に示す収納状態とがある。使用状態は、作業者が作業台100を使用するときの状態である。収納状態は、作業台100が折り畳まれた状態であり、作業台100を保管等するときの状態である。
【0010】
天板110は、板状の部材である。天板110の下面には、
図1、
図2に示すように、下方向に伸びる連結金具111が設けられている。連結金具111には、脚部120が取り付けられている。
脚部120は、天板110を支持する梯子状の部材である。脚部120は、天板110の下面側で、連結金具111によって端部が取り付けられ、開脚姿勢と閉脚姿勢との間で、連結金具111に取付けられた端部を中心に回動自在である。開脚姿勢は、
図1に示すように、脚部120が、天板110から離れる方向に伸びた姿勢である。閉脚姿勢は、
図2に示すように、脚部120が、天板110に沿った姿勢である。脚部120が開脚姿勢のとき、天板110は脚部120に支持された状態であり、作業台100は使用状態となる。脚部120が閉脚姿勢のとき、作業台100は折り畳まれた収納状態となる。
脚部120には、第1脚部120Aと、第2脚部120Bとがある。第1脚部120Aは、天板110の一方の端部の側に取付けられ、第2脚部120Bは、天板110の他方の端部の側に取付けられている。脚部120は、伸縮自在であってもよい。
【0011】
脚部120には、
図1、
図2に示すように、天板110側の端部に、ロック金具121が取付けられている。ロック金具121は、脚部120が、
図1の開脚姿勢のとき、及び、
図2の閉脚姿勢のときのいずれの場合も、連結金具111と重なる領域がある。脚部120が開脚姿勢のときに、ロック金具121と連結金具111とを貫通するようにロックピンを通すことで、脚部120が開脚姿勢に固定される。また、脚部120が閉脚姿勢のときに、ロック金具121と連結金具111とを貫通するようにロックピンを通すことで、脚部120が閉脚姿勢に固定される。
キャスタ130は、
図1に示すように、脚部120における天板110とは反対側の端部に設けられ、使用状態の作業台100を移動させることができる。
【0012】
ステイ140は、脚部120を開脚姿勢に固定可能である。ステイ140は、第1部材141と、第2部材142と、第3部材143とを備える。
第1部材141、及び、第2部材142は、棒状の形状である。
第1部材141は、天板110に対して回動自在になるように、一方の端部が天板110の下面側に取付けられている。
第2部材142は、脚部120に対して回動自在となるように、一方の端部が脚部120に取付けられている。また、第2部材142は、第1部材141に対して回動自在になるように、他方の端部が、第1部材141における天板110に取付けられた側の端部とは反対側の端部に取付けられている。したがって、第1部材141と第2部材142とは、接合部分となる回転軸145を中心に、それぞれ回動自在である。
【0013】
作業台100が使用状態であり、脚部120が
図1に示す開脚姿勢のとき、第1部材141の軸線方向と第2部材142の軸線方向とが等しく、第1部材141と第2部材142とが直線状に並ぶ姿勢となる。
作業台100が収納状態であり、脚部120が
図2に示す閉脚姿勢のとき、第1部材141、及び、第2部材142は、回転軸145を中心に回動して、
図1の姿勢と比べて互いに近接するように畳まれた姿勢となる。
【0014】
第3部材143は、第1部材141及び第2部材142の回転軸145を中心とした回動を規制する部材である。第3部材143は、筒状であり、第1部材141と比べて短い。第3部材143は、第3部材143の内側の中空部に棒状の第1部材141が通るように、第1部材141に取付けられている。したがって、第3部材143は、第1部材141に沿って移動可能である。本実施形態では、第3部材143は角筒状とするが、第3部材143は、円筒状等の他の形状でもよい。
【0015】
第3部材143は、第1部材141の軸線方向と第2部材142の軸線方向とが等しいとき、第1位置150から第2位置151までの間を移動可能である。
第1位置150は、第1部材141と第2部材142とが重ならない第1部材141の位置である。第3部材143が第1位置150に位置するとき、第3部材143は、第2部材142を覆わず、第1部材141の一部のみを覆う。そして、第3部材143が第1位置150に位置するとき、第1部材141に対する第2部材142の回動を規制しない。第2位置151は、第1部材141と第2部材142とが重なる位置である。第3部材143が第2位置151に位置するとき、第3部材143は、第1部材141の一部、及び、第2部材142の一部を覆う。そして、第3部材143が第2位置151に位置するとき、第1部材141に対する第2部材142の回動を規制する。
図1、
図3に示すように、第1部材141の軸線方向と第2部材142の軸線方向とが等しく、第1部材141と第2部材142とが直線状に並ぶ姿勢のとき、筒状の第3部材143は、第1位置150から第2位置151までの間を移動可能である。
【0016】
第2部材142は、突出部146を備える。突出部146は、第2部材142の表面から外側に突出している。突出部146は、第1部材141と第2部材142とが直線状に並ぶ姿勢のとき、第3部材143の移動方向において、第3部材143と重なる位置まで突出している。そして、第3部材143は、第2位置151に位置するとき、突出部146に接触する。したがって、第3部材143が第1位置150から第2部材142に向かって移動すると、第3部材143は突出部146と接触するため、第3部材143は、第2位置151で停止し、第2位置151よりも第2部材142の側には移動できない。
【0017】
図1、及び、
図3に示すように、第3部材143が第2位置151に位置するとき、第3部材143の天板110側の半分程度の領域が、第1部材141の回転軸145側の端部を覆っている。よって、第3部材143が第2位置151に位置するとき、第1部材141の一部である回転軸145側の端部の第2部材142に対する回動方向に、第3部材143の天板110側の半分程度の部分が配置されることになる。
また、第3部材143が第2位置151に位置するとき、第3部材143の天板110とは反対側の半分程度の領域が、第2部材142の回転軸145側の端部を覆っている。よって、第3部材143が第2位置151に位置するとき、第2部材142の少なくとも一部である回転軸145側の端部の第1部材141に対する回動方向に、第3部材143の天板110とは反対側の半分程度の部分が配置されることになる。
【0018】
したがって、第3部材143が第2位置151に位置するときに、第1部材141、及び、第2部材142の少なくともいずれかに対して、回転軸145を中心に回動する方向の力が加わると、第1部材141、及び、第2部材142が第3部材143に接触する。このため、第3部材143が第2位置151に位置するときは、第1部材141、及び、第2部材142の回動が規制されるので、第1部材141と第2部材142とが直線状に並ぶ姿勢に固定される。
ステイ140には、第1ステイ140Aと、第2ステイ140Bとがある。第1ステイ140Aは、天板110と第1脚部120Aとの間に取付けられる。第2ステイ140Bは、天板110と第2脚部120Bとの間に取付けられる。
【0019】
作業台100を構成する各部には、鉄、ステンレス、及び、アルミニウムの少なくともいずれかが使われるが、こられの金属に限定されるものではなく、その他の金属や金属以外の材料を用いてもよい。
第3部材143の色は、第1部材141の色、及び、第2部材142の色と異なる。例えば、第1部材141の色、及び、第2部材142の色は、素材の色である銀色であり、第3部材143の色は、素材の色とは異なる黄色、赤色、及び、朱色の少なくともいずれかとする。第1部材141の色、第2部材142の色、及び、第3部材143の色には、ここで説明した色以外の色を用いてもよい。
【0020】
次に、作業台100を、
図2に示す収納状態から
図1に示す使用状態にする方法について説明する。
まず、作業者は、脚部120を動かして、脚部120を
図1に示す開脚姿勢にする。脚部120が開脚姿勢になると、第1部材141と第2部材142とが直線状に並ぶ。そして、第3部材143は、重力によって、第1位置150から第2位置151まで移動する。第3部材143は、第2位置151で第2部材142の突出部146に接触するため、第2位置151よりも先には移動できない。こうして、第3部材143によって、第1部材141と第2部材142とが直線状に並ぶ姿勢に固定されて、脚部120が開脚姿勢に固定される。なお、重力によらずに、作業者が、第3部材143を第1位置150から第2位置151まで移動させてもよい。
次に、作業者は、ロック金具121と連結金具111とを貫通するようにロックピンを通す。これにより、ロックピンによって、脚部120が開脚姿勢に固定される。
【0021】
次に、作業台100を、
図1に示す使用状態から
図2に示す収納状態にする方法について説明する。
まず、作業者は、天板110が下側、脚部120が上側になるように、作業台100を上下逆にする。下とは重力の方向である。これにより、第3部材143は、重力によって、第2位置151から第1位置150まで移動する。このとき、第3部材143は、例えば、脚部120における天板110の側の端部の近傍まで移動する。この第3部材143の移動先も第1位置150である。なお、重力によらずに、作業者が、第3部材143を第2位置151から第1位置150まで移動させてもよい。
次に、作業者は、ロック金具121と連結金具111とを貫通するように通したロックピンを外す。
次に、作業者は、脚部120を動かして、脚部120を
図2に示す閉脚姿勢にする。
次に、作業者は、ロック金具121と連結金具111とを貫通するようにロックピンを通す。これにより、ロックピンによって、脚部120が閉脚姿勢に固定される。
【0022】
以上説明したように、ステイ140は、天板110に回動自在に取付けられた第1部材141と、脚部120に回動自在に取付けられ、第1部材141に回動自在に取付けられた第2部材142と、第3部材143とを備える。第3部材143は、第1部材141に対する第2部材142の回動を規制しない第1位置150と第1部材141に対する第2部材142の回動を規制する第2位置151との間で第1部材141に沿って移動可能である。よって、第3部材143を第1部材141に沿って移動させるだけで、第1部材141に対する第2部材142の回動を規制したり解除したりできる。したがって、天板110に対する脚部120の姿勢を開脚姿勢に固定したり、この固定を解除したりすることを簡易に行うことができる。
【0023】
また、ステイ140は、天板110に回動自在に取付けられた第1部材141と、脚部120に回動自在に取付けられ、第1部材141に回動自在に取付けられた第2部材142と、第3部材143とを備える。第3部材143は、第1部材141の軸線方向と第2部材142の軸線方向とが等しいとき、第1部材141に沿って、第2位置151まで移動可能である。また、第3部材143が第2位置151に位置するとき、第1部材141の一部の第2部材142に対する回動方向に、第3部材143の一部が配置される。また、第3部材143が第2位置151に位置するとき、第2部材142の少なくとも一部の第1部材141に対する回動方向に、第3部材143の一部が配置される。
【0024】
脚部120を開脚姿勢にして、第1部材141の軸線方向と第2部材142の軸線方向とが等しくなると、重力によって、第3部材143が第2位置151に移動する。よって、第1部材141、及び、第2部材142の回動が規制されて、第1部材141、及び、第2部材142は、第1部材141の軸線方向と第2部材142の軸線方向とが等しくなる姿勢に固定されて、脚部120が開脚姿勢に固定される。
したがって、作業者がステイを操作して、脚部120を開脚姿勢に固定させる作業が不要になり、簡易に脚部120を開脚姿勢に固定できる。
重力によらずに、作業者が、第3部材143を第1位置150から第2位置151まで移動させてもよい。この場合でも、作業者は第3部材143を第1位置150から第2位置151までスライドさせるだけでよいので、簡易に脚部120を開脚姿勢に固定できる。
【0025】
また、脚部120を開脚姿勢である作業台100を上下逆にすると、重力によって、第3部材143が第1位置150に移動する。よって、第1部材141、及び、第2部材142の回動の規制が解除されて、第1部材141、及び、第2部材142は、回動できるようになり、脚部120を閉脚姿勢にできる。
したがって、作業者がステイを操作することなく、第1部材141、及び、第2部材142の回動の規制を解除できる。
重力によらずに、作業者が、第3部材143を第2位置151から第1位置150まで移動させてもよい。この場合でも、作業者は第3部材143を第2位置151から第1位置150までスライドさせるだけでよいので、簡易に、第1部材141、及び、第2部材142の回動の規制を解除できる。
【0026】
また、第1部材141、及び、第2部材142は、棒状である。第3部材143は、筒状であり、第1部材141と比べて短い。そして、第3部材143の内側の中空部に第1部材141が配置されている。したがって、第3部材143は、重力、又は、作業者によって第1位置150から第2位置151までスムーズに移動できる。
【0027】
また、第3部材143の色は、第1部材141の色、及び、第2部材142の色と異なる。よって、作業者は、第3部材143の識別が容易である。したがって、作業台100が使用状態のときに、第3部材143が正しく第2位置151に位置するか否かの判断が容易に行える。また、作業台100を使用状態から収納状態にするときの第3部材143を第2位置151から第1位置150に移動させる作業が行い易くなる。
【0028】
<その他の実施形態>
ステイ140は、作業台100以外の物に使用してもよい。例えば、脚立等の一対の脚部の間にステイ140を用いてもよく、家具等の扉と本体部との間にステイ140を用いてもよい。ステイ140は、互いに回動可能な部材を予め定められた角度に固定するものであり、作業台100への適用に限定されるものではない。
【0029】
以上、本発明を上記の実施形態により説明したが、本発明は上記の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更等が可能であり、上記の実施形態を組み合わせて構成してもよい。
【符号の説明】
【0030】
100 作業台
110 天板
120 脚部
130 キャスタ
140 ステイ
141 第1部材
142 第2部材
143 第3部材