(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-06
(45)【発行日】2022-06-14
(54)【発明の名称】搬送容器
(51)【国際特許分類】
B65D 25/10 20060101AFI20220607BHJP
【FI】
B65D25/10
(21)【出願番号】P 2019163582
(22)【出願日】2019-09-09
【審査請求日】2021-03-17
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和元年6月4日に、ヒロホー株式会社がサカエ理研工業株式会社に発明した搬送容器を販売した。
(73)【特許権者】
【識別番号】390032056
【氏名又は名称】ヒロホー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100091719
【氏名又は名称】忰熊 嗣久
(72)【発明者】
【氏名】小早川 昌士
【審査官】米村 耕一
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-030861(JP,A)
【文献】米国特許第04262799(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 25/10
B65D 19/44
B65D 6/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送すべき部品が搭載される複数の受け枕の左右の側面が、縦方向に平行に延びる一対のレールの間に挟まれて収容された搬送容器において、
互いに正対する位置に開口を夫々設けられた左右の側面壁と、
前記一対のレールの基端部を連結する梁部と、前記一対のレールと梁部の周囲を取り囲むフランジ部と、前記レールの外側の側面から突出するように、前記側面壁の厚さと同じか大きい距離だけフランジ部より高い位置に設けられた爪部とを有するガイドであって、前記側面壁の開口に取り付けられたガイドとを有し、
前記開口は、
前記レールと梁部を通過させる一方で前記フランジ部を通過させない大きさを有しており、前記フランジ部と爪部の間に前記開口の縁をロックし、
前記受け枕の長さ方向に正対する横側面は前記左右の
側面壁と前記梁部に跨がるように前記開口の位置と前記レールの長さが定められていることを特徴とする搬送容器。
【請求項2】
前記ガイドは、さらに前記梁部から突出する突起を有しており、前記受け枕の前記横側面には、前記突起に嵌合する切り欠きが設けられていること特徴とする請求項1に記載の搬送容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、部品を梱包する搬送容器に関する。
【背景技術】
【0002】
収容容器内に受け枕を配置し、その上に搬送対象である部品を搭載して、部品の傷付き若しくは変形を防止する。例えば、特許文献1においては、自動車の軸部品を収容して運搬に使用されるパレットボックスが開示されている。この技術においては軸部品(部品)が嵌まる凹部を設けた受け枕を多段に積み重ねて、受け枕の間に部品が搭載される。パレットボックスの対向する側面壁の夫々に対して2本の縦方向のレールからなるガイドが設けられている。受け枕の左右端は、夫々、対向する側面壁に設けられたレールの間に落とし込むようになっている。
【0003】
部品を工場等の拠点間で搬送する搬送容器として、プラダン(プラスチックダンボール、ダンプラ)で作成された通い箱が知られている。プラダンとは、紙ダンボールと同じ形状をしたポリプロピレン製の中空シートであり、紙ダンボールに比べ、水・油に強く、丈夫で長持ちする。プラダンの通い箱は何度も使えるため環境にも良く、利用への関心が高まっている。このような通い箱としては、例えば特許文献2に示す通い箱が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】実開昭57-149220号公報
【文献】特開2005-162255号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
搬送容器内に受け枕を多段に設置するためには、特許文献1に示すような縦レールが必要になる。特許文献1においては、ガイドをどのようにして側面壁に取り付けるかは明確にされていないが、リベット、ねじ、ステープル針等の固定具で縫い付ける手法や、両面テープ若しくは接着剤により貼着する手法が用いられる。
【0006】
ガイドを固定具で縫い付ける手法を用いる場合には、縫い付けの為の製作工程が必要で有り、かつ破損等によりガイドを交換する際も手間である。また、貼着する手法を用いる場合には、貼着材と側面壁との相性が良くないと振動により剥がれ落ちることが懸念される。特に、プラダンの通い箱に用いる場合には、ポリプロピレンとの接着性が問われる。ポリプロピレンは一般的な接着材や両面テープでの接着は難しく、プラスチック用の強力タイプを使用する必要がある。一方、強固に貼り付けられると、もはやガイドの交換は側面壁の破損につながり困難である。
【0007】
そこで本発明は、搬送容器の製作工程の削減を図り短納期で作成できる搬送容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため本発明の搬送容器は、搬送すべき部品が搭載される複数の受け枕の左右の側面が、縦方向に平行に延びる一対のレールの間に挟まれて収容された搬送容器において、
互いに正対する位置に開口を夫々設けられた左右の側面壁と、
前記一対のレールの基端部を連結する梁部と、前記一対のレールと梁部の周囲を取り囲むフランジ部と、前記レールの外側の側面から突出するように、前記側面壁の厚さと同じか大きい距離だけフランジ部より高い位置に設けられた爪部とを有するガイドであって、前記側面壁の開口に取り付けられたガイドとを有し、
前記開口は、前記フランジ部と梁部を通過させる一方で前記フランジ部を通過させない大きさを有しており、前記フランジ部と爪部の間に前記開口の縁をロックし、
前記受け枕の長さ方向に正対する横側面は前記左右の側壁面と前記梁部に跨がるように前記開口の位置と前記レールの長さが定められていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
この発明によれば、対向する側面壁の開口に対してガイドを挿入するだけで、ガイドが側面壁にロックされることから、受け枕を摺動するレールの取り付けが容易である。また、劣化したガイドの交換も容易である。また、搬送容器VEを廃棄する場合にも、分別処理が容易であるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】実施例の搬送容器を示す図であり、
図1Aは受け枕の挿入前の搬送容器を示し、
図1Bは受け枕が挿入された搬送容器を示し、
図1Cは受け枕が多段に積層された搬送容器を示す図である。
【
図4】他の実施例を示す図であり、
図4Aはガイドを示す図、
図4Bは搬送容器を示す図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の実施の形態について、実施例を示して説明する。
【実施例1】
【0012】
図1Aにおいて、本実施例に係る搬送容器VEは、長方形の底板1とその四方の周辺部に立設された側面壁2a、2b、2c、2dとを有し、対向する左右の側面壁2a、2bに対してガイド3が取り付けられている。ガイド3は、縦方向に平行に延びる一対のレール4が設けられている。受け枕M1、M2(本実施例では二段)には、搬送する部品に応じて凹み部Tが設けられている。また、必要に応じて、蓋体(図示せず)が、搬送容器VEの上側開口を閉止する。本実施例では、レール4は一対のみが示されているが、2列又は3列以上の多数対のレールを設けても良い。
【0013】
搬送容器VEの底板1、側面壁2a、2b、2c、2dは、ポリプロピレン製のプラダンで構成されている。プラダンの代わりに他の一般的なプラスチック材で構成されても良く、また、通常の段ボール材でも良いが、3mm乃至6mm程度の厚さを有している板材であることが望ましい。
【0014】
受け枕M1、M2は、発泡樹脂製の直方体をベースとし、その上側面STに対して、必要に応じて1又は複数の凹み部Tを設けた部材である。凹み部Tの形状は、収容する部品を搭載し支持するようになっている。受け枕M1、M2は直方体をベースとしているため、互いに平行に対向する側面SR、SLを有しており、また、受け枕M1、M2の長さ方向において正対する横側面SEを有している。側面SRから側面SLへ到る受け枕M1、M2の幅は
図2Cにおいて後述する一対のレール4内側の間隔wsと同じか、やや小さく、対向する側面SR、SLが一対のレール4に挟まれて摺動可能なようになっている。正対する横側面SEの間隔は、側面壁2a、2bの間隔にほぼ等しい。
【0015】
図2A-Bは、ガイド3の形成過程を示している。金型Qに対して、加熱した合成樹脂のシートを被せて空気を引き抜く。この手法は、バキュームフォームとして公知の手法である。その後、破線CLに示すように、ポリプロピレン製のシートPPからガイド3(
図2C)を切り出す。尚、合成樹脂としては、特に特定するものでは無いが、例えば、ポリプロピレン、ポリスチレンやポリエチレンテレフタラート等の合成樹脂が使用できる。
【0016】
図2Cにおいて、一対のレール4の間には、一対のレール4の基端部に夫々連結する梁部6が設けられている。梁部6は、一対のレール4の長さ方向rに対して垂直方向となる幅方向wに延びる多数の山部ymと谷部tnとが連続する波状に形成されている。この山部ymと谷部tnは、高さ方向hにポリプロピレン製のシートPPの高さを変えたものであって梁部6が座屈することを抑制し、一対のレール4が倒れ込むのを防ぐ。一対のレール4および梁部6を取り囲む周囲には、フランジ部5が設けられている。
【0017】
レール4は、両側の側面4a、4bを有している。その側面4a、4bは、高さ方向hに向けて長い多数の凹部mzと凸部dcとが連続的になる波状に形成されている。凹部mzと凸部dcは、各レール4の側面4a、4bのポリプロピレン製のシートを幅方向wに出入りさせたものであって、高さ方向hに対する各レール4の潰れや倒れを抑制するために設けられる。凹部mzと凸部dcは、各レール4の両側の側面4a、4bに設けられることが望ましいが、一方の側面4a又は側面4bのみでも良い。尚、各レールの内側の側面4aの凹部mzと凸部dcを有する波状の周期は、受け枕M1、M2と複数の凸部dcで接触するように設定される。
【0018】
また、各レール4の外側の側面4bには、その長さ方向rの中央付近に爪部8が設けられている。爪部8の上側面8aは、レール4の側面4bから高さ方向hの下側に向かうにつれ、側面4bからから離れるテーパー状になっている。一方で、爪部8の下側面8bは、側面4bに対して、バキュームフォームとして可能な程度に垂直になっている。爪部8の下側面8bとフランジ部5との高さ方向hの間隔htは、側面壁2a、2bの厚さよりもやや大きく設定されている。また、この間隔htは、梁部6の山部ymの高さhyよりも同じか高く設定されている。
【0019】
図2Dは、
図2CにおけるX-X断面である。図示されるように、各レール4の側面4a、4bは、高さ方向hに向けて互いに間隔を狭めるテーパー状になっている。これは、バキュームフォームとしての作りやすさのためであるが、一方で、各レール4の側面4a、4bの間に空間があることにより、レール4の内側の側面4aは、幅方向wの力Fに対して反発力をもって変形可能となっている。このため、搬送の際に受け枕M1、M2に部品の振動が伝搬しても、この振動を吸収することができる。
【0020】
図3は、搬送容器VEの組立て状況を示している。搬送容器VEの底板1、側面壁2c、2dは、連続した一枚のポリプロピレン製のプラダンを切り出したものであり、折り線の位置では折曲げが可能なように、プラダンの表側のプラスチック板を残して切り欠き加工がされている。側面壁2a、2bは、夫々ポリプロピレン製のプラダンを切り出したものである。側面壁2a、2bと側面壁2c、2dとは、互いに嵌め合い連結が可能なように、耳部9aに連結溝9bが設けられている。
【0021】
また、側面壁2a、2bには、ガイド3の一対のレール4および梁部6が侵入するために十分な大きさであって、かつ、フランジ部5が進入出来ないように必要な大きさである開口7が設けられている。側面壁2a、2bの開口7は、互いに正対している。この開口7は、側面壁2a、2bを切り出すときに同時に設けられる。
【0022】
ガイド3は、側面壁2a、2bの外側から開口7に挿入される。フランジ部5は、側面壁2a、2bの外側の壁に侵入を阻まれて進入出来ず、一対のレール4および梁部6は開口7内に侵入する。そして、一対のレール4は、側面壁2a、2bの内側へ突出する。また、側面壁2a、2bに設けられた爪部8は、開口7を通して側面壁2a、2bの内側へ侵入する。爪部8は側面壁2a、2bから幅方向wの外側に突出しているので、ガイドを開口7に挿入する際に開口7の縁に衝突するが、開口7の縁が爪部の上側面のテーパーに乗り上げ、側面壁2a、2bの外側の側面4bが変形することにより、爪部8は開口7に侵入することができる。一旦も爪部8が侵入すると、爪部8の下側面8bが側面壁2a、2bの内側面に当接する。この作用により、ガイド3は、開口7から脱落することが困難になる。この結果、ガイド3の爪部8とフランジ部5の間に、開口7の縁がロックされた状態になる。
図2Dの右側は、右側の爪部8が開口7の縁(側面壁2a、2b)にロックされている状態を示している。
【0023】
図1に戻り、レール4の長さ方向rの長さと、側面壁2a、2bに設けられる開口7の位置について説明する。2つの受け枕M1、M2を上下に重ねたときに、横側面SEの一部がレール4の梁部6と対向する一方で、受け枕M1、M2の横側面SEの他の一部は側面壁2a、2bに接触するようにされる。具体的には、下側の受け枕M1の横側面SEの下側の一部SEL(
図1Aの破線で囲った部分)は側面壁2a、2bに接触し、横側面SEの上側の一部SEU(
図1Aの破線で囲った部分)は梁部6と対向する(梁部6を押し出す状態ではない)。このような関係か成立するように、レールの長さ方向rの長さと、開口7の高さ位置が決められる。
【0024】
このように、本実施例によれば、ガイド3を開口7に対して挿入するだけで、ガイド3が側面壁2a、2bにロックされることから、取り付けが容易である。また、劣化したガイド3の交換も容易である。また、搬送容器VEを廃棄する場合にも、分別処理が容易であるという効果がある。
【0025】
また、梁部6の山部ymは爪部8の下側面8bよりも等しいか低い位置(ht>hy)にあり、受け枕M1、M2は側面壁2a、2bの間隔範囲に収まる長さしかない。よって、受け枕M1、M2をレール4間に挿入したときには、
図1Bに示すように、受け枕M1、M2の横側面SEは、側面壁2a、2bに当接するが、梁部6を押してガイド3を開口7から押し出すように作用をすることができない。ガイド3は、開口7に嵌め込まれており、幅方向wへの力Fに対しては強い抗力を有している。さらに上記したように、バキュームフォームによりレール4を作成しており、レール4の側面壁2bは柔軟であり、自体に力Fを吸収する。
【0026】
図2Dを参照し、爪部8によるロックについて補足する。本実施例において使用されるプラダンは、一般的にその断面をみると、表裏の樹脂のシートs1、s2の間を複数の梁s3が連結しており、所謂「井桁状」の断面構造になっている。従って、爪部8は、側面壁2a、2bを構成するプラダンの厚さ全部に対してではなく、
図2Dの左側に示すように、裏側のシートs2に対して爪部8が引っかかった場合でも、ロックとしての機能は発揮できる。よって、
図2Dの右側の状態から何らかの作用により表側のシートs1から脱落した場合にも、
図2Dの左側の状態のようにシートs2で止めることが出来るという利点がある。
【0027】
図1に戻り、搬送容器VEに部品を搭載する際には、一対のレール4の間に受け枕M1、M2を摺動させて設置する。この際、各レールの側面の内側の側面が凹部と凸部を有する波状とすることにより、発泡樹脂製の受け枕との接触面を少なくすることが出来るため、受け枕とレールとの間の摩擦が少なく、受け枕を一対のレール内に摺動させやすいという利点がある。
【0028】
上記実施例においては、搬送容器の底板1、側面壁2c、2dを連続した一枚のプラダンとし、側面壁2a、2bを嵌め合い連結したものを示したが、板材から底板1、側面壁2a、2b、2c、2dを夫々別々に切り出して連結するような構成(例えば、特許文献2)でもよい。また、棒材を用いて直方体の枠を作成し、対向する面に板材による側面壁2a、2bを設けた搬送容器であってもよい。
【0029】
上記実施例によれば、爪部8とフランジ部5によりガイド3を側面壁2a、2bにロックするもので有ったが、さらに確実を期するために、ガイド3を固定リベット12で固定してもよい。固定リベット12としては、例えば、「パンロック\PANLOCK」(商標登録第5745446号、株式会社国盛化学)を用いることが出来る。なお、この場合において、
図3に示すように、フランジ部5には、予め連結穴5aが設けられる。また、側面壁2c、2dには、その切り出し時に併せて、固定リベット用の貫通孔11を切り出しておくことが望ましい。
【実施例2】
【0030】
図4は、受け枕M7、M8のガタ付きを防止するための他の実施例を示している。実施例1と同一のものは、同一の符号を付している。上側の受け枕M8には、長さ方向に対向する横側面SEの両方に切り欠きCTが設けられる。一方で、ガイド30側には梁部6から突出する突起31が設けられる。まず、下側になる受け枕M7をレール4間に摺動して収容し、その後に上側になる受け枕M8をレール4間に摺動させる。ガイド30の突起31を受け枕M8の切り欠きCTに合わせる。側面壁2a、2bは、押し広げれば、若干間隔が広がるので、受け枕M8の切り欠きCTを突起31に嵌合させることは可能である。本実施例によれば、上側の受け枕M8の上下方向の挙動が、突起31により制限されるため、ガタ付きを防止することが可能になる。また、下側の受け枕M7も、上側の受け枕M8と底板1の間に押さえられているため、挙動が抑制される。
【0031】
上記実施例においては、二段の受け枕M1、M2に対して1対のガイド3、30を側面壁2a、2bに設けたが、多段の受け枕M1~M6を収容する場合は、受け枕の数に対して少なくとも半数の一対のガイドを側面壁2a、2bに設ける。すなわち、
図1Cに示すように、上下に接する2つの受け枕M1、M2を一対のガイド3(若しくは30、以降同じ)で跨がるように支え、その上に積み重ねられる2つの受け枕M3、M4を他の一対のガイド3で支えるのである。この場合において、開口7の位置は、一対のガイド3が上下に接する2つの受け枕を支えることが可能な位置に設けられる。
【0032】
図1Cでは、上下に接する2つの受け枕M1、M2に対して一対のガイド3を設けているが、受け枕の積み上げられた全ての位置に、上下に跨がるように一対のガイド3を配置しても良い(例えば、受け枕M2、M3の間)。この場合、積み重ねられる受け枕の数よりも一つ少ない一対のガイドが必要になる。
【0033】
上記実施例においては、ガイド3、30をバキュームフォームの手法により形成したが、ガイド3、30を射出成形により作成しても良い。この場合はレール4の側面4aの柔軟性がバキュームフォームに比べて低下することになるが、開口7に挿入されることは同じなので、幅方向wの力Fに対応可能である。
【符号の説明】
【0034】
1 底板
2a、2b、2c、2d 側面壁
3、30 ガイド
4 レール
4a、4b 側面
5 フランジ部
5a 連結穴
6 梁部
7 開口
8 爪部
8a 上側面
8b 下側面
9a 耳部
9b 連結溝
11 貫通孔
12 固定リベット
30 ガイド
31 突起
CL 破線
CT 切り欠き
M1~M8 受け枕
VE 搬送容器