(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-06
(45)【発行日】2022-06-14
(54)【発明の名称】イヤープラグ
(51)【国際特許分類】
A61F 11/08 20060101AFI20220607BHJP
G10K 11/16 20060101ALI20220607BHJP
【FI】
A61F11/08 100
G10K11/16 110
(21)【出願番号】P 2020157031
(22)【出願日】2020-09-18
【審査請求日】2020-09-18
(31)【優先権主張番号】10-2020-0017772
(32)【優先日】2020-02-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】520363797
【氏名又は名称】アズラ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】AZLA INC.
【住所又は居所原語表記】Jikyung Bldg. 3F, 332, Hyoryeong-ro, Seocho-gu, Seoul 06721, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110001494
【氏名又は名称】前田・鈴木国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】リ, サン ウォン
【審査官】小林 睦
(56)【参考文献】
【文献】特表2002-509474(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2017-0006800(KR,A)
【文献】米国特許第06082485(US,A)
【文献】米国特許第05113967(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0318605(US,A1)
【文献】特表2017-512540(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 11/08
G10K 11/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上下方向に延びて下側が開放された筒状で構成され、上面の一方側に外部の騒音が流れ込む開閉孔(11)が形成され
、円形の上板(12)、前記上板(12)の周縁部から下側に延びた枠部(13)及び前記上板(12)の下面の中央から下側に延びた回動軸部(14)を含むボディ(10)と、
前記ボディ(10)の下端に結合されてボディ(10)の下端
の一部を密閉し、中央部には騒音排出孔(21)が形成され、下面には前記騒音排出孔(21)から下側に延びた延長管(22)が備えられた下部板(20)と、
弾性のある材質から構成されて前記延長管(22)の外側に結合され、ユーザの耳に挿入される弾性のあるイヤーチップ(30)と、
前記騒音排出孔(21)の中間部に備えられ、前記騒音排出孔(21)から排出される騒音を低減させる吸音部材(40)と、
前記ボディ(10)の内部
で前記回動軸部(14)に回転可能に結合され、一方側に前記開閉孔(11)に挿入される調節ピン(51)が備えられた開閉部材(50)と
を含
み、
前記開閉孔(11)は、前記上板(12)に弧状を成して構成され、
前記開閉部材(50)は、
中央部に前記回動軸部(14)が貫通して結合される支持板(52)と、
前記支持板(52)の周縁部から上下側に延びた円筒状の延長管部(53)とを含み、
前記支持板(52)には、前記開閉孔(11)に対応する弧状の連通孔(52a)が上下面を貫通するように形成され、
中央部に上下面を貫通する貫通孔(61)が形成され、前記上板(12)と支持板(52)との間に密着して前記回動軸部(14)の外側に結合された弾性材質のリング部材(60)と、
上下方向に延びて上面が開放された筒状で構成されて前記回動軸部(14)の下端に嵌合され、下端中央部には貫通孔(71)が形成された支持部材(70)と、
前記支持部材(70)の下側から前記貫通孔(71)を通じて前記回動軸部(14)の下端に螺合されて前記支持部材(70)を固定する固定ネジ(80)とをさらに含み、
前記リング部材(60)は、貫通孔(61)の直径が前記回動軸部(14)の外径に対応し、外径が前記延長管部(53)の内径に対応するように構成され、内外周面が前記回動軸部(14)の外周面と延長管部(53)の内周面に密着するイヤープラグ。
【請求項2】
前記リング部材(60)の上端周縁部には外側に延びた円形シート状の延長リーフ(62)が備えられ、
前記延長リーフ(62)は外径が前記開閉部材(50)の支持板(52)の外径に比べて大きくて前記延長管部(53)の外径に比べて小さく、上下方向の厚さは薄い円形のシート状で構成された
請求項
1に記載のイヤープラグ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、騒音の低減程度を簡易に調節できる新たな構造のイヤープラグに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、コンサート会場や工事現場、運動場の観客席などで働く人の場合、持続的に多大な騒音にさらされることで、聴力の損傷を被ることが頻繁に発生する。
したがって、このような場所で働く人の場合、イヤープラグを用いて耳を塞ぐことで、聴力の損傷を防止している。
【0003】
このようなイヤープラグは、弾性のある合成樹脂材質から構成され、ユーザが耳に押し込めば外部の騒音が低減され、ユーザの聴力損傷が防止される。
【0004】
しかし、このようなイヤープラグは、弾性のある合成樹脂材質からなるため、ユーザが耳に着用したとき、不便を感じ得るという問題がある。
特に、このようなイヤープラグを使用するユーザの場合、周辺の騒音程度または状況に合わせて騒音の低減程度を調節する必要があるが、従来のイヤープラグは騒音の低減程度を調節できないという問題がある。
したがって、このような問題点を解決できる新たな手段が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】韓国実用新案登録第20-0483115号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記の問題点を解決するためのものであって、騒音の低減程度を簡易に調節できる新たな構造のイヤープラグを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するため、本発明の一態様によれば、
上下方向に延びて下側が開放された筒状で構成され、上面の一方側に外部の騒音が流れ込む開閉孔11が形成されたボディ10と、
前記ボディ10の下端に結合されてボディ10の下端を密閉し、中央部には騒音排出孔21が形成され、下面には前記騒音排出孔21から下側に延びた延長管22が備えられた下部板20と、
弾性のある材質から構成されて前記延長管22の外側に結合され、ユーザの耳に挿入される弾性のあるイヤーチップ30と、
前記騒音排出孔21の中間部に備えられ、前記騒音排出孔21から排出される騒音を低減させる吸音部材40と、
前記ボディ10の内部に側方に回転可能に結合され、一方側に前記開閉孔11に挿入される調節ピン51が備えられた開閉部材50と、を含むことを特徴とするイヤープラグが提供される。
【0008】
本発明の他の態様によれば、
前記ボディ10は、円形の上板12、前記上板12の周縁部から下側に延びた枠部13、及び前記上板12の下面の中央から下側に延びた回動軸部14を含み、
前記開閉孔11は、前記上板12に弧状を成して構成され、
前記開閉部材50は、中央部に前記回動軸部14が貫通して結合される支持板52、及び前記支持板52の周縁部から上下側に延びた円筒状の延長管部53を含み、
前記支持板52には、前記開閉孔11に対応する弧状の連通孔52aが上下面を貫通するように形成され、
中央部に上下面を貫通する貫通孔61が形成され、前記上板12と支持板52との間に密着して前記回動軸部14の外側に結合された弾性材質のリング部材60と、
上下方向に延びて上面が開放された筒状で構成されて前記回動軸部14の下端に嵌合され、下端中央部には貫通孔71が形成された支持部材70と、
前記支持部材70の下側から前記貫通孔71を通じて前記回動軸部14の下端に螺合されて前記支持部材70を固定する固定ネジ80とをさらに含み、
前記リング部材60は、貫通孔61の直径が前記回動軸部14の外径に対応し、外径が前記延長管部53の内径に対応するように構成され、内外周面が前記回動軸部14の外周面と延長管部53の内周面に密着することを特徴とするイヤープラグが提供される。
【0009】
本発明のさらに他の態様によれば、前記リング部材60の上端周縁部には外側に延びた円形シート状の延長リーフ62が備えられ、前記延長リーフ62は外径が前記開閉部材50の支持板52の外径に比べて大きくて前記延長管部53の外径に比べて小さく、上下方向の厚さは薄い円形のシート状で構成されたことを特徴とするイヤープラグが提供される。
【発明の効果】
【0010】
本発明によるイヤープラグは、上下方向に延びて下側が開放された筒状で構成され、上面の一方側に外部の騒音が流れ込む開閉孔11が形成されたボディ10と、前記ボディ10の下端に結合されてボディ10の下端を密閉し、中央部には騒音排出孔21が形成され、下面には前記騒音排出孔21から下側に延びた延長管22が備えられた下部板20と、弾性のある材質から構成されて前記延長管22の外側に結合され、ユーザの耳に挿入される弾性のあるイヤーチップ30と、前記騒音排出孔21の中間部に備えられ、前記騒音排出孔21から排出される騒音を低減させる吸音部材40と、前記ボディ10の内部に側方に回転可能に結合され、一方側に前記開閉孔11に挿入される調節ピン51が備えられた開閉部材50とを含んで構成され、ユーザが前記調節ピン51を用いて開閉孔11の開閉程度を自在に調節することで、イヤープラグによって騒音が遮蔽される程度を調節することができる。
したがって、騒音の遮蔽程度を調節できない従来のイヤープラグに比べ、より多様な状況で効果的に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、本発明によるイヤープラグを示す正面図である。
【
図2】
図2は、本発明によるイヤープラグを示す平面図である。
【
図3】
図3は、本発明によるイヤープラグを示す正断面図である。
【
図4】
図4は、本発明によるイヤープラグの分解状態を示す斜視図である。
【
図5】
図5は、本発明によるイヤープラグの分解状態を示す断面斜視図である。
【
図6】
図6は、本発明によるイヤープラグの分解状態を示す正断面図である。
【
図7】
図7は、本発明によるイヤープラグのボディを示す平面図である。
【
図8】
図8は、本発明によるイヤープラグの開閉部材を示す平面図である。
【
図9】
図9は、本発明によるイヤープラグの作用を示す平面図である。
【
図10】
図10は、本発明によるイヤープラグの作用を示す平面図である。
【
図11】
図11は、本発明によるイヤープラグの作用を示す平面図である。
【
図12】
図12は、本発明によるイヤープラグの第2実施形態を示す正断面図である。
【
図13】
図13は、本発明によるイヤープラグの第2実施形態のリング部材を示す斜視図である。
【
図14】
図14は、本発明によるイヤープラグの第2実施形態の作用を示した正断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を添付された図面に基づいて詳しく説明する。
図1~
図11は、本発明によるイヤープラグを示した図であって、上下方向に延びて下側が開放された筒状で構成され、上面の一方側に外部の騒音が流れ込む開閉孔11が形成されたボディ10と、前記ボディ10の下端に結合されてボディ10の下端を密閉し、中央部には騒音排出孔21が形成され、下面には前記騒音排出孔21から下側に延びた延長管22が備えられた下部板20と、弾性のある材質から構成されて前記延長管22の外側に結合され、ユーザの耳に挿入される弾性のあるイヤーチップ(ear tip)30と、前記騒音排出孔21の中間部に備えられ、前記騒音排出孔21から排出される騒音を低減させる吸音部材40と、前記ボディ10の内部に側方に回転可能に結合され、一方側に前記開閉孔11に挿入される調節ピン51が備えられた開閉部材50と、前記ボディ10と開閉部材50との間に備えられたリング部材60と、前記開閉部材50を前記ボディ10に固定する支持部材70及び固定ネジ80とを含んで構成される。
【0013】
前記ボディ10は、円形の上板12と、前記上板12の周縁部から下側に延びた枠部13と、前記上板12の下面の中央から下側に延びた回動軸部14とを含んで構成される。
【0014】
前記開閉孔11は、前記上板12、特に上板12の周縁部に約160゜の弧状を成して構成される。
【0015】
前記下部板20は、前記ボディ10の枠部13の外径に対応する直径を有する円板状で構成され、上面の周縁部には前記枠部13の下端外側に結合固定される支持部23が、上側に突設されている。
【0016】
前記延長管22は、外周面に結合溝22aが凹設されている。
【0017】
前記イヤーチップ30は、前記延長管22の結合溝22aに嵌合され、ユーザが耳に挿入すれば、耳に密着してイヤープラグが抜け出ないように固定すると共に、外部の騒音を遮断するように構成されている。
【0018】
前記吸音部材40は、騒音を吸収して低減させるスポンジ材質から構成される。
【0019】
前記開閉部材50は、中央部に前記回動軸部14が貫通して結合される支持板52、及び前記支持板52の周縁部から上下側に延びた円筒状の延長管部53を含んで構成される。
【0020】
このとき、前記支持板52の周縁部には、前記開閉孔11に対応する弧状の連通孔52aが上下面を貫通するように形成され、前記調節ピン51は前記延長管部53の上端から上方に延びて構成されている。
【0021】
そして、前記支持板52の上面から前記延長管部53の上端までの高さは、前記リング部材60の高さに比べて少し短く構成されている。
【0022】
前記リング部材60は、シリコーンなどのように振動を吸収可能な材質から構成され、中央部に上下面を貫通する貫通孔61が形成され、前記上板12と支持板52との間に密着するように前記回動軸部14の外側に結合されている。
【0023】
このとき、前記リング部材60は、中央に形成された貫通孔61の直径が前記回動軸部14の外径に対応し、外径が前記延長管部53の内径に対応するように構成され、上下方向の高さが前記支持板52の上面から前記延長管部53の上端までの高さに比べて少し高く構成されている。
【0024】
したがって、前記リング部材60の内外周面が前記回動軸部14の外周面と開閉部材50の延長管部53の内周面にそれぞれ密着し、上下面が前記ボディ10の上板12の下面と開閉部材50の支持板52の上面にそれぞれ密着することで、前記ボディ10と開閉部材50との間の隙間を密閉し、外部の騒音が前記ボディ10と開閉部材50との間の隙間から内部に流れ込むことを防止すると共に、前記開閉部材50に摩擦力を提供して、意図しない開閉部材50の回動を防止する。
【0025】
前記支持部材70及び固定ネジ80は、前記回動軸部14の下端に結合されて前記開閉部材50の下端を支持することで、前記開閉部材50が前記回動軸部14に回動可能に結合されるように支持する。
【0026】
したがって、前記ボディ10の回動軸部14に前記リング部材60、開閉部材、支持部材及び固定ねじを順に結合し、前記ボディ10の下端に前記下部板20を結合固定した後、前記延長管部53の内部に前記吸音部材40を挿入固定することで、イヤープラグを組み立てることができる。
【0027】
説明していない部材番号15は、前記ボディ10の外周面に凹設された吊り下げ溝であって、紛失防止用ネックストラップを結合することができる。
【0028】
このように構成されたイヤープラグは、
図2及び
図3に示したように、前記開閉部材50を一方の方向(図面では反時計回り方向)に回動させれば、前記開閉部材50の連通孔52aがボディ10の開閉孔11と一致して開閉孔11を完全に開放するようになる。
【0029】
これによって、外部の騒音は、前記開閉孔11と連通孔52aを通じてボディ10と開閉部材50の内部に流れ込んだ後、前記下部板20の延長管22に排出されながら前記吸音部材40を通過することで適切な水準に低減され、延長管22の端部から排出されてユーザに伝達される。
【0030】
そして、
図9~
図11に示すように、ユーザが前記開閉部材50の調節ピン51を側方(図面では時計回り方向)に回動させれば、前記開閉部材50の支持板52によってボディ10の開閉孔11が徐々に閉まり、騒音遮蔽効果が上昇し、ユーザに伝達される騒音が低減する。
【0031】
このように構成されたイヤープラグは、上下方向に延びて下側が開放された筒状で構成され、上面の一方側に外部の騒音が流れ込む開閉孔11が形成されたボディ10と、前記ボディ10の下端に結合されてボディ10の下端を密閉し、中央部には騒音排出孔21が形成され、下面には前記騒音排出孔21から下側に延びた延長管22が備えられた下部板20と、弾性のある材質から構成されて前記延長管22の外側に結合され、ユーザの耳に挿入される弾性のあるイヤーチップ30と、前記騒音排出孔21の中間部に備えられ、前記騒音排出孔21から排出される騒音を低減させる吸音部材40と、前記ボディ10の内部に側方に回転可能に結合され、一方側に前記開閉孔11に挿入される調節ピン51が備えられた開閉部材50とを含んで構成され、ユーザが前記調節ピン51を用いて開閉部材50を回転させて開閉孔11の開閉程度を自由に調節することで、イヤープラグによって騒音が遮蔽される程度を調節することができる。
【0032】
したがって、騒音の遮蔽程度を調節できない従来のイヤープラグと異なって、前記開閉孔11の開閉程度を調節して、ユーザ所望の音量で外部騒音の流入量を調節することで、より多様な状況で効果的に使用することができる。
【0033】
また、前記ボディ10は、円形の上板12、前記上板12の周縁部から下側に延びた枠部13、及び前記上板12の下面の中央から下側に延びた回動軸部14を含んで構成され、前記開閉孔11は前記上板12に弧状を成して構成され、前記開閉部材50は、中央部に前記回動軸部14が貫通して結合される支持板52、及び前記支持板52の周縁部から上下側に延びた円筒状の延長管部53を含んで構成され、前記支持板52には前記開閉孔11に対応する弧状の連通孔52aが上下面を貫通するように形成され、中央部に上下面を貫通する貫通孔61が形成され、前記上板12と支持板52との間に密着して前記回動軸部14の外側に結合された弾性材質のリング部材60と、上下方向に延びて上面が開放された筒状で構成されて前記回動軸部14の下端に嵌合され、下端中央部には貫通孔71が形成された支持部材70と、前記支持部材70の下側から前記貫通孔71を通じて前記回動軸部14の下端に螺合されて前記支持部材70を固定する固定ネジ80とをさらに備え、前記リング部材60は、貫通孔61の直径が前記回動軸部14の外径に対応し、外径が前記延長管部53の内径に対応するように構成され、内外周面が前記回動軸部14の外周面と延長管部53の内周面に密着することで、前記リング部材60がボディ10と開閉部材50との間に形成される隙間を塞いで、騒音がボディ10と開閉部材50との間の隙間から入って来ることを防止するだけでなく、前記開閉孔11を通じてボディ10の内部に流れ込んだ騒音が弾性のあるリング部材60に衝突しながら減殺されることで、騒音をより効果的に低減することができる。
【0034】
特に、前記リング部材60が前記開閉部材50に密着することで、開閉部材50の意図しない回転を防止することができる。
【0035】
図12~
図14は、本発明による他の実施形態を示す図であって、前記リング部材60の上端周縁部には外側に延びた円形シート状の延長リーフ62が備えられる。
【0036】
前記延長リーフ62は、外径が前記開閉部材50の支持板52の外径に比べて大きくて前記延長管部53の外径に比べて小さく、上下方向の厚さは薄い円形のシート状で構成されたものであって、
図12に示したように、普段は下面が前記開閉部材50の延長管部53の上側に離隔しており、外部の大きい騒音が前記開閉孔11を通じてボディ10の内部に流れ込めば、
図14に示したように、騒音によって発生する圧力によって下側に押されて前記開閉部材50の延長管部53の上面に密着することで開閉部材50の連通孔52aを塞ぎ、外部の大きい騒音が内部に流れ込むことを防止するように構成されている。
【0037】
このように構成されたイヤープラグは、ユーザが前記開閉孔11を開放して外部の騒音がボディ10の内部に流れ込むようにした状態で、爆発音などのように瞬間的に大きい外部の騒音が発生する場合、前記延長リーフ62が連通孔52aを塞いで外部で発生した爆発音がユーザに伝達されることを防止し、ユーザの鼓膜損傷を防止することができる。
【符号の説明】
【0038】
10 ボディ
20 下部板
30 イヤーチップ
40 吸音部材
50 開閉部材
60 リング部材
70 支持部材
80 固定ネジ