(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-06
(45)【発行日】2022-06-14
(54)【発明の名称】ピッキングトラック用ヒータ装置および当該ヒータ装置を備えたピッキングトラック
(51)【国際特許分類】
B66F 9/24 20060101AFI20220607BHJP
B66F 9/06 20060101ALI20220607BHJP
【FI】
B66F9/24 Z
B66F9/06 J
(21)【出願番号】P 2021051026
(22)【出願日】2021-03-25
【審査請求日】2021-03-25
(73)【特許権者】
【識別番号】000232807
【氏名又は名称】三菱ロジスネクスト株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000475
【氏名又は名称】特許業務法人みのり特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】寺尾 良平
【審査官】須山 直紀
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-40301(JP,A)
【文献】特開2015-59040(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66F 9/24
B66F 9/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ピッキングトラック用のヒータ装置であって、
運転台に設けられた台座の上面の温度を計測する台座温度センサと、
前記台座の上面を熱するヒータと、
前記台座近傍の気温および湿度を計測する台座環境センサと、
前記台座近傍の気温と前記台座近傍の湿度とから前記台座上面の露点温度を算出する露点温度算出部と、
前記台座温度が算出された前記露点温度を超えるよう前記ヒータの出力を制御するヒータ制御部と、を備える
ことを特徴とするヒータ装置。
【請求項2】
作業エリアごとに設けられ前記作業エリアの気温および湿度を計測するエリア環境センサから前記作業エリアごとの気温および湿度を受信する受信部をさらに備え、
前記露点温度算出部は、さらに、次に移動する作業エリアである次移動エリアの気温および湿度に基づいて、前記次移動エリアにおける前記台座上面の露点温度を算出し、
前記ヒータ制御部は、前記次移動エリアに移動した際に前記台座が結露しないよう、算出された前記次移動エリアの露点温度に基づいて、前記ヒータの出力を予め制御する
ことを特徴とする請求項1に記載のヒータ装置。
【請求項3】
前記ピッキングトラックの位置を検出する位置検出部と、
施設内マップを記憶している記憶部と、
前記ピッキングトラックの位置と前記施設内マップとに基づいて、前記ピッキングトラックの前記次移動エリアまでの移動時間を算出する移動時間算出部と、をさらに備え、
前記ヒータ制御部は、前記次移動エリアまでの移動時間と、前記次移動エリアの露点温度とが入力されると、前記ヒータのヒータ能力とに基づいて、現作業エリアから前記次移動エリアに移動した際に前記台座が結露しないよう現時点における適切な前記台座上面温度を出力するよう予め学習された学習済みモデルを有し、
前記ヒータ制御部は、前記学習済みモデルによって出力された前記台座上面温度に基づいて、前記ヒータの出力を予め制御する
ことを特徴とする請求項2に記載のヒータ装置。
【請求項4】
前記移動時間算出部は、さらに、前記台座の昇降位置に基づいて、前記ピッキングトラックの前記次移動エリアまでの移動時間を算出する
ことを特徴とする請求項3に記載のヒータ装置。
【請求項5】
請求項1~4のいずれかのヒータ装置を備える
ことを特徴とするピッキングトラック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ピッキングトラックの運転台に用いられるヒータ装置および当該ヒータ装置を備えたピッキングトラックに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1に開示のピッキングトラックは、車体と、運転台と、フォークと、マストと、リフトシリンダと、を備えている。マストは、車体の前方に設けられ、運転台は、マストに昇降可能に連結されており、リフトシリンダは、運転台をマストに沿って昇降させる。フォークは、運転台の下面から前方に延びており、パレットをすくい上げる。ユーザは、運転台に設けられた台座に搭乗し、パレットともに上昇して高所でピッキング作業を行う。
【0003】
ところで、ピッキングトラックは、冷凍倉庫内で作業することがある。しかしながら、ピッキングトラックは、冷凍倉庫から出ると台座が結露する。そして、台座が結露した状態で再び冷凍倉庫に入ると台座が凍結する。その結果、台座に搭乗したユーザが台座上で滑るという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、台座が凍結することを防止するピッキングトラック用ヒータ装置および当該ヒータ装置を備えたピッキングトラックを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明に係るピッキングトラック用ヒータ装置は、
運転台に設けられた台座の上面の温度を計測する台座温度センサと、
台座の上面を熱するヒータと、
台座近傍の気温および湿度を計測する台座環境センサと、
台座近傍の気温と台座近傍の湿度とから台座上面の露点温度を算出する露点温度算出部と、
台座温度が算出された露点温度を超えるようヒータの出力を制御するヒータ制御部と、を備える、ことを特徴とする。
【0007】
上記ヒータ装置は、好ましくは、
作業エリアごとに設けられ作業エリアの気温および湿度を計測するエリア環境センサから作業エリアごとの気温および湿度を受信する受信部をさらに備え、
露点温度算出部が、さらに、次に移動する作業エリアである次移動エリアの気温および湿度に基づいて、次移動エリアにおける台座上面の露点温度を算出し、
ヒータ制御部が、次移動エリアに移動した際に台座が結露しないよう、算出された次移動エリアの露点温度に基づいて、ヒータの出力を予め制御する。
【0008】
上記ヒータ装置は、好ましくは、
ピッキングトラックの位置を検出する位置検出部と、
施設内マップを記憶している記憶部と、
ピッキングトラックの位置と施設内マップとに基づいて、ピッキングトラックの次移動エリアまでの移動時間を算出する移動時間算出部と、をさらに備え、
ヒータ制御部が、次移動エリアまでの移動時間と、次移動エリアの露点温度とが入力されると、ヒータのヒータ能力とに基づいて、現作業エリアから次移動エリアに移動した際に台座が結露しないよう現時点における適切な台座上面温度を出力するよう予め学習された学習済みモデルを有し、
ヒータ制御部が、学習済みモデルによって出力された台座上面温度に基づいて、ヒータの出力を予め制御する。
【0009】
上記ヒータ装置は、好ましくは、
移動時間算出部が、さらに、台座の昇降位置に基づいて、ピッキングトラックの次移動エリアまでの移動時間を算出する。
【0010】
上記課題を解決するために、本発明に係るピッキングトラックは、
上記いずれかのヒータ装置を備える、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係るピッキングトラック用ヒータ装置および当該ヒータ装置を備えたピッキングトラックは、台座が凍結することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の一実施形態に係るピッキングトラックと、ピッキングトラックの作業エリアを示す図である。
【
図2】
図1に示されたピッキングトラックを示す側面図である。
【
図3】
図1に示されたヒータ装置の機能ブロック図である。
【
図4】
図1に示されたヒータ装置のヒーティング動作を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係るピッキングトラック用ヒータ装置および当該ヒータ装置を備えたピッキングトラックについて説明する。図中において、X軸は、前後方向を示し、Z軸は、高さ方向を示している。
【0014】
図1は、本実施形態に係るピッキングトラックCと、このピッキングトラックCによって作業を行う施設Fの作業エリアE1、E2を示している。
図1に示すように、ピッキングトラックCは、施設F内の作業エリアE1、E2で作業を行う。作業エリアE1は、冷凍倉庫であって、作業エリアE1に設けられた冷凍装置によって気温が-20℃以下に保たれている。作業エリアE2は、冷蔵倉庫エリアであって、作業エリアE2内に設けられた冷蔵装置によって気温10℃以下に保たれている。
【0015】
作業エリアE1、E2には、エリア環境センサS(図示略)が設けられている。エリア環境センサSは、作業エリアE1、E2の気温および湿度を計測し、計測した作業エリアE1、E2の気温および湿度をピッキングトラックCに送信する。
【0016】
図2は、本実施形態に係るピッキングトラックCの側面図である。
図2に示すように、ピッキングトラックCは、車体1と、昇降装置2と、運転台3と、ヒータ装置4を備えている。
【0017】
車体1は、前輪10と、後輪11と、車体本体12と、制御部13と、駆動部14と、を有する。後輪11は、駆動輪であって、駆動部14によって駆動させられる。
【0018】
昇降装置2は、車体1の前方において上下に延在する左右一対のマスト20と、左右一対のリフトシリンダ21とを有する。マスト20は、インナマストとアウタマストとからなり、インナマストは、リフトシリンダ21によってアウタマストに沿って昇降させられる。
【0019】
運転台3は、台座30と、操作部31と、フォーク32とを有する。台座30には、ユーザUが搭乗する。操作部31は、ユーザUの腰の位置に配置されている。操作部31は、ユーザUによって操作され、操作信号を制御部13に送信する。制御部13は、操作部31の信号に基づいて、駆動部14および昇降装置2を制御して、フォーク32によってパレットPをすくい上げたり、荷Wを運搬したりする。
【0020】
図1および
図3に示すように、ヒータ装置4は、ヒータ40と、台座温度センサ41と、台座環境センサ42と、露点温度算出部43と、ヒータ制御部44と、受信部45と、記憶部46と、位置検出部47と、移動時間算出部48と、を備えている。
【0021】
ヒータ40は、台座30の内部に設けられており、台座30の上面を熱する。ヒータ40は、例えば、台座30に埋設された電熱線でもよい。
【0022】
図1に示すように、台座温度センサ41は、台座30に配置されており台座30上面の温度を計測する。台座温度センサ41は、例えば、台座30の上面に配置された熱電対を利用した温度センサでもよい。計測された台座30上面の温度は、ヒータ制御部44に出力される。
【0023】
台座環境センサ42は、運転台3に設けられており、台座30近傍の温度および湿度を計測する。計測された台座30近傍の温度および湿度は、ヒータ制御部44に出力される。
【0024】
図3に示すように、露点温度算出部43は、入力された台座30近傍の温度および湿度に基づいて、台座30上面の露点温度DT0を算出する。
【0025】
ヒータ制御部44は、台座30に内蔵されていてもよいし、制御部13に設けられていてもよい。ヒータ制御部44は、露点温度算出部43によって算出された露点温度DT0に基づいて、ヒータ40を制御し、台座30上面の温度が露点温度DT0を超えるように制御する。これにより、ピッキングトラックCは、台座30が結露することを防止することができるので、ピッキングトラックCが作業エリアE2から作業エリアE1に移動した際に結露した台座30が凍結することを防止することができる。
【0026】
次いで、
図3および
図4を参照して、ヒータ装置4による制御のうち、ピッキングトラックCの移動を考慮した台座30上面温度の制御について説明する。
【0027】
受信部45は、エリア環境センサSから送信された作業エリアE1、E2ごとの温度および湿度をそれぞれ受信する。受信した作業エリアE1、E2ごとの温度および湿度は、露点温度算出部43に出力される。
【0028】
露点温度算出部43は、受信した作業エリアE1、E2ごとの温度および湿度に基づいて、作業エリアE1、E2ごとの台座30上面の露点温度DT1を算出する。
【0029】
記憶部46は、施設F内のマップを記憶している。マップには作業エリアE1、E2ごとに配置された荷置棚R1、R2の位置や扉Dの位置が含まれている。
【0030】
位置検出部47は、ピッキングトラックCの位置を検出する。位置検出部47は、公知の技術によって構成されていてもよい。位置検出部47は、例えば、相対位置測位、および屋内の所定位置に設けられたマーカを読み取り位置を補正する位置補正方法を利用することにより、ピッキングトラックCの位置を検出してもよい。位置検出部47によって検出されたピッキングトラックCの位置は、移動時間算出部48に出力される。
【0031】
移動時間算出部48は、ピッキングトラックCの位置と施設F内マップとに基づいて、ピッキングトラックCの次移動エリアまでの移動時間を算出する。なお、「次移動エリア」とは、現在いる作業エリアから「次に移動する作業エリア」のことである。
図3に示すように、移動時間算出部48は、具体的には、ピッキングトラックCの位置と施設F内マップとに基づいて、ピッキングトラックCの位置から作業エリアE1と作業エリアE2との間に配置された扉Dまでの移動経路Qを導出する。次いで、移動時間算出部48は、移動経路Qの長さと、ピッキングトラックCの移動速度とに基づいて、ピッキングトラックCが現在の作業エリア(
図1ではE1)から次移動エリア(
図1ではE2)まで移動する時間を算出する。ピッキングトラックCの移動速度は、施設F内において規定されているピッキングトラックCの最高速度に基づいてもよい。移動時間算出部48が算出した移動時間は、ヒータ制御部44に出力される。
【0032】
ヒータ制御部44は、学習済みモデルを有する。この学習済みモデルは、次移動エリアまでの移動時間と、次移動エリアの露点温度DT1とが入力されると、ヒータ40のヒータ能力とに基づいて、現作業エリアから次移動エリアに移動した際に台座30が結露しないよう現時点における適切な台座30上面温度Tを出力するよう予め学習されている。ヒータ能力とは、ヒータ40が台座30上面の温度を上昇させる能力のことをいう。学習済みモデルは、例えば、ニューラルネットワークおよびディープラーニングによって、ヒータ40のヒータ能力と、ピッキングトラックCを移動させながら台座30上面をヒータ40によってヒーティングしたときの台座30上面の温度との相関関係を予め学習させられてもよい。
【0033】
台座30上面の結露は、台座30上面の温度が台座30上面の露点温度DT0以下のとき発生する。そして、台座30上面の露点温度DT0は、作業エリアE1、E2の気温および湿度によって変動する。したがって、作業エリアE1、E2で作業しているときの露点温度DT0に基づいてのみ台座30上面の温度を管理すると、ピッキングトラックCが次移動エリアに移動した途端、台座30上面が結露することが予想される。一方、次移動エリアの露点温度DT1に基づいて、現作業エリアにおける台座30上面の温度を制御すれば、現作業エリアにおいて作業している間、ヒータ40の電力を必要以上に浪費することになる。そこで、学習済みモデルは、次移動エリアの露点温度DT1およびピッキングトラックCの移動時間と、ヒータ40のヒータ能力とに基づいて、現作業エリアから次移動エリアに移動した際に台座30が結露しないよう、かつ、ヒータ40の電力消費量を低減するために、現時点における適切な台座30上面温度Tを出力するよう予め学習されている。学習済みモデルは、連続的に適切な台座30上面温度Tを出力している。
【0034】
学習済みモデルは、例えば、ニューラルネットワークおよびディープラーニングによって、所定時間におけるヒータ40の出力と台座30の上面温度との相関関係を教師データとして、時間あたりのヒータ40の出力と台座30の上面温度との相関関係を予め機械学習されることにより、台座30上面に対するヒータ40の時間あたりのヒータ能力を学習されてもよい。
【0035】
ヒータ制御部44は、学習済みモデルによって出力された台座30上面温度Tに基づいて、ヒータ40の出力を予め制御する。ヒータ制御部44による具体的なヒータ制御は、次のとおりである。
【0036】
図4に示されたグラフは、
図1におけるピッキングトラックCが作業エリアE1でピッキング作業に利用され、次いで作業エリアE2に移動し、次いで作業エリアE2でピッキング作業に利用されたときのヒータ装置4による台座30上面のヒータ制御を示している。
図4に示されたグラフは、縦軸が台座30上面の温度を示しており、横軸が時間軸である。H1は、ピッキングトラックCが
図1における作業エリアE1でピッキング作業に利用されている時間帯を示している。H2は、ピッキングトラックCが
図1における作業エリアE1から作業エリアE2へ移動している時間帯を示している。H3は、ピッキングトラックCが移動した先の作業エリアE2でピッキング作業に利用されている時間帯を示している。
【0037】
ヒータ制御部44は、H1の間、露点温度算出部43によって算出された露点温度DT0に基づいて、ヒータ40を制御し、台座30上面の温度が露点温度DT0を超えるように制御している。また、ヒータ制御部44は、台座30上面温度が学習済みモデルが出力した台座30上面温度T1以上になるように、ヒータ40の出力を予め制御している。すなわち、ヒータ制御部44は、H1の間、現作業エリアE1における露点温度DT0よりも学習済みモデルによって出力される台座30上面温度T1が高いときには、台座30上面温度が学習済みモデルによって出力された台座30上面温度T1以上になるようヒータ40の出力を制御する。
【0038】
ヒータ制御部44は、ピッキングトラックCが現作業エリアE1から次移動エリアE2に移動している間(すなわち、H2の間)、学習済みモデルによって随時出力されている台座30上面温度T2に基づいて、ヒータ40の出力を制御する。学習済みモデルによって出力される台座30上面温度T2は、ピッキングトラックCが次移動エリアE2に近づくたびに露点温度算出部43が算出した露点温度DT1に近づく。
【0039】
そして、ヒータ制御部44は、ピッキングトラックCが次移動エリアE2に到着すると、露点温度算出部43によって算出された露点温度DT0に基づいて、ヒータ40を制御し、台座30上面の温度が露点温度DT0を超えるように制御する。
【0040】
以上、本発明のピッキングトラック用ヒータ装置および当該ヒータ装置を備えたピッキングトラックの一実施形態について説明してきたが、本発明に係るヒータ装置およびピッキングトラックは、上記実施形態に限定されるものではない。本発明に係るヒータ装置およびピッキングトラックは、例えば、以下の変形例によって実施されてもよい。
【0041】
・ヒータ40は、例えば、台座30に埋設されたオイルヒータまたは温水ヒータでもよい。また、ヒータ40は、例えば、台座30の近傍に設けられ台座30の上面に赤外線を照射する赤外線装置や、台座30の近傍に設けられ台座30の上面に温風を排出する温風装置でもよい。
【0042】
移動時間算出部48は、さらに、台座30の昇降位置に基づいて、ピッキングトラックCの次移動エリアまでの移動時間を算出してもよい。この場合、移動時間算出部48は、台座30が上昇しているときには、台座30が下降するまでの時間をピッキングトラックCの移動時間に含める。
【符号の説明】
【0043】
C ピッキングトラック
U ユーザ
P パレット
W 荷
F 施設
E1、E2 作業エリア
S エリア環境センサ
1 車体
10 前輪
11 後輪
12 車体本体
13 制御部
14 駆動部
2 昇降装置
20 マスト
21 リフトシリンダ
3 運転台
30 台座
31 操作部
32 フォーク
4 ヒータ装置
40 ヒータ
41 台座温度センサ
42 台座環境センサ
43 露点温度算出部
44 ヒータ制御部
45 受信部
46 記憶部
47 位置検出部
48 移動時間算出部
【要約】
【課題】台座が凍結することを防止するピッキングトラック用ヒータ装置および当該ヒータ装置を備えたピッキングトラックを提供する。
【解決手段】ヒータ装置4は、運転台3に設けられた台座30の上面の温度を計測する台座温度センサ41と、台座の上面を熱するヒータと、台座近傍の気温および湿度を計測する台座環境センサ42と、台座近傍の気温と台座近傍の湿度とから台座上面の露点温度を算出する露点温度算出部と、ヒータ制御部と、を備えている。ヒータ制御部は、ヒータの出力を制御して、台座温度が算出された露点温度を超えるようにする。
【選択図】
図1