(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-06
(45)【発行日】2022-06-14
(54)【発明の名称】信号伝達装置
(51)【国際特許分類】
H04L 25/03 20060101AFI20220607BHJP
H04L 25/02 20060101ALI20220607BHJP
H03K 5/1252 20060101ALI20220607BHJP
H03K 19/0175 20060101ALI20220607BHJP
H03K 17/691 20060101ALI20220607BHJP
H03K 17/16 20060101ALI20220607BHJP
H04L 25/493 20060101ALN20220607BHJP
【FI】
H04L25/03 Z
H04L25/02 J
H03K5/1252
H03K19/0175 280
H03K17/691
H03K17/16 D
H04L25/02 303A
H04L25/493
(21)【出願番号】P 2018126610
(22)【出願日】2018-07-03
【審査請求日】2021-06-16
(73)【特許権者】
【識別番号】000116024
【氏名又は名称】ローム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001933
【氏名又は名称】特許業務法人 佐野特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】有村 昌彦
【審査官】川口 貴裕
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-134686(JP,A)
【文献】特開2016-046723(JP,A)
【文献】特開2018-011108(JP,A)
【文献】特開昭54-121012(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0055172(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 25/03
H04L 25/02
H03K 5/1252
H03K 19/0175
H03K 17/691
H03K 17/16
H04L 25/493
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1入力信号に応じて第1受信信号を生成する第1受信信号生成部と、
前記第1入力信号と並列に入力される第2入力信号に応じて第2受信信号を生成する第2受信信号生成部と、
前記第2入力信号に応じて第1マスク信号を生成する第1マスク信号生成部と、
前記第1入力信号に応じて第2マスク信号を生成する第2マスク信号生成部と、
前記第1受信信号と前記第1マスク信号とを論理演算して第1出力信号を生成する第1論理ゲートと、
前記第2受信信号と前記第2マスク信号とを論理演算して第2出力信号を生成する第2論理ゲートと、
前記第1マスク信号を用いて前記第1入力信号を放電する第1放電トランジスタと、
前記第2マスク信号を用いて前記第2入力信号を放電する第2放電トランジスタと、
を有することを特徴とするノイズキャンセル回路。
【請求項2】
前記第1受信信号生成部は、前記第1入力信号が閾値を超えたときに第1パルス幅を持つ前記第1受信信号を生成し、
前記第2受信信号生成部は、前記第2入力信号が閾値を超えたときに前記第1パルス幅を持つ前記第2受信信号を生成し、
前記第1マスク信号生成部は、前記第2入力信号が閾値を超えたときに前記第1パルス幅よりも大きい第2パルス幅を持つ前記第1マスク信号を生成し、
前記第2マスク信号生成部は、前記第1入力信号が閾値を超えたときに前記第2パルス幅を持つ前記第2マスク信号を生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載のノイズキャンセル回路。
【請求項3】
前記第1受信信号生成部及び前記第2受信信号生成部は、それぞれ、
自身の入力信号が閾値を超えたタイミングから第1遅延時間が経過した時点で自身の出力信号を定常時の論理レベルからパルス生成時の論理レベルに切り替える一方、前記入力信号が前記閾値を超えたタイミングから前記第1遅延時間よりも長い第2遅延時間が経過した時点で前記出力信号をパルス生成時の論理レベルから定常時の論理レベルに切り替えることにより、前記第1パルス幅を前記第1遅延時間と前記第2遅延時間との差分値に設定する第1遅延段を含み、
前記第1マスク信号生成部及び前記第2マスク信号生成部は、それぞれ、
自身の入力信号が閾値を超えたタイミングで遅滞なく自身の出力信号をマスク解除時の論理レベルからマスク時の論理レベルに切り替える一方、前記入力信号が前記閾値を超えたタイミングから前記第2遅延時間が経過した後さらに第3遅延時間が経過した時点で前記出力信号をマスク時の論理レベルからマスク解除時の論理レベルに切り替えることにより、前記第2パルス幅を前記第2遅延時間と前記第3遅延時間との加算値に設定する第2遅延段を含む、
ことを特徴とすることを特徴とする請求項2に記載のノイズキャンセル回路。
【請求項4】
前記第2パルス幅は、前記第1入力信号及び前記第2入力信号のパルス持続期間よりも長く、前記第3遅延時間は、前記パルス持続期間よりも短いことを特徴とする請求項3に記載のノイズキャンセル回路。
【請求項5】
前記第1放電トランジスタ及び前記第2放電トランジスタは、それぞれ、前記第1受信信号生成部及び前記第2受信信号生成部に含まれる前記第1遅延段の入力端と接地端との間に接続されていることを特徴とする請求項3または請求項4に記載のノイズキャンセル回路。
【請求項6】
入力信号に応じて第1送信パルス信号及び第2送信パルス信号を生成するパルス生成回路と、
入出力間を絶縁しつつ前記第1送信パルス信号及び前記第2送信パルス信号をそれぞれ第1受信パルス信号及び第2受信パルス信号として後段に伝達する絶縁回路と、
前記第1受信パルス信号及び前記第2受信パルス信号がそれぞれ前記第1入力信号及び前記第2入力信号として入力され、前記第1出力信号及び前記第2出力信号をそれぞれノイズキャンセル済みの前記第1受信パルス信号及び前記第2受信パルス信号として出力する請求項1~請求項5のいずれか一項に記載のノイズキャンセル回路と、
ノイズキャンセル済みの前記第1受信パルス信号及び前記第2受信パルス信号に応じた受信パルス信号を生成するパルス受信回路と、
前記受信パルス信号に応じた出力信号を生成する出力駆動回路と、
を有することを特徴とする信号伝達装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書中に開示されている発明は、信号伝達装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、入出力間を電気的に絶縁しつつパルス信号を伝達する信号伝達装置は、様々なアプリケーション(電源装置やモータ駆動装置など)に用いられている。
【0003】
なお、上記に関連する従来技術の一例としては、特許文献1~特許文献4を挙げることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2014-007502号公報
【文献】特開2018-014549号公報
【文献】特開2014-003515号公報
【文献】特開2010-010762号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の信号伝達装置では、二次側のパルス受信回路に並列入力される受信パルス信号にそれぞれ重畳する瞬時過渡同相ノイズ(いわゆるCMTI[common mode transient immunity]ノイズ)のキャンセル処理について、更なる改善の余地があった。
【0006】
本明細書中に開示されている発明は、本願の発明者により見出された上記課題に鑑み、ノイズキャンセル処理を高速化して信号遅延を低減することのできる信号伝達装置、及びこれに用いられるノイズキャンセル回路を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本明細書中に開示されているノイズキャンセル回路は、第1入力信号に応じて第1受信信号を生成する第1受信信号生成部と、前記第1入力信号と並列に入力される第2入力信号に応じて第2受信信号を生成する第2受信信号生成部と、前記第2入力信号に応じて第1マスク信号を生成する第1マスク信号生成部と、前記第1入力信号に応じて第2マスク信号を生成する第2マスク信号生成部と、前記第1受信信号と前記第1マスク信号とを論理演算して第1出力信号を生成する第1論理ゲートと、前記第2受信信号と前記第2マスク信号とを論理演算して第2出力信号を生成する第2論理ゲートと、前記第1マスク信号を用いて前記第1入力信号を放電する第1放電トランジスタと、前記第2マスク信号を用いて前記第2入力信号を放電する第2放電トランジスタと、を有する構成(第1の構成)とされている。
【0008】
なお、上記第1の構成から成るノイズキャンセル回路において、前記第1受信信号生成部は、前記第1入力信号が閾値を超えたときに第1パルス幅を持つ前記第1受信信号を生成し、前記第2受信信号生成部は、前記第2入力信号が閾値を超えたときに前記第1パルス幅を持つ前記第2受信信号を生成し、前記第1マスク信号生成部は、前記第2入力信号が閾値を超えたときに前記第1パルス幅よりも大きい第2パルス幅を持つ前記第1マスク信号を生成し、前記第2マスク信号生成部は、前記第1入力信号が閾値を超えたときに前記第2パルス幅を持つ前記第2マスク信号を生成する構成(第2の構成)にするとよい。
【0009】
また、上記した第2の構成から成るノイズキャンセル回路において、前記第1受信信号生成部及び前記第2受信信号生成部は、それぞれ、自身の入力信号が閾値を超えたタイミングから第1遅延時間が経過した時点で自身の出力信号を定常時の論理レベルからパルス生成時の論理レベルに切り替える一方、前記入力信号が前記閾値を超えたタイミングから前記第1遅延時間よりも長い第2遅延時間が経過した時点で前記出力信号をパルス生成時の論理レベルから定常時の論理レベルに切り替えることにより、前記第1パルス幅を前記第1遅延時間と前記第2遅延時間との差分値に設定する第1遅延段を含み、前記第1マスク信号生成部及び前記第2マスク信号生成部は、それぞれ、自身の入力信号が閾値を超えたタイミングで遅滞なく自身の出力信号をマスク解除時の論理レベルからマスク時の論理レベルに切り替える一方、前記入力信号が前記閾値を超えたタイミングから前記第2遅延時間が経過した後さらに第3遅延時間が経過した時点で前記出力信号をマスク時の論理レベルからマスク解除時の論理レベルに切り替えることにより、前記第2パルス幅を前記第2遅延時間と前記第3遅延時間との加算値に設定する第2遅延段を含む構成(第3の構成)にするとよい。
【0010】
また、上記第3の構成から成るノイズキャンセル回路において、前記第2パルス幅は、前記第1入力信号及び前記第2入力信号のパルス持続期間よりも長く、前記第3遅延時間は、前記パルス持続期間よりも短い構成(第4の構成)にするとよい。
【0011】
また、上記第3または第4の構成から成るノイズキャンセル回路において、前記第1放電トランジスタ及び前記第2放電トランジスタは、それぞれ、前記第1受信信号生成部及び前記第2受信信号生成部に含まれる前記第1遅延段の入力端と接地端との間に接続されている構成(第5の構成)にするとよい。
【0012】
また、本明細書中に開示されている信号伝達装置は、入力信号に応じて第1送信パルス信号及び第2送信パルス信号を生成するパルス生成回路と、入出力間を絶縁しつつ前記第1送信パルス信号及び前記第2送信パルス信号をそれぞれ第1受信パルス信号及び第2受信パルス信号として後段に伝達する絶縁回路と、上記第1~第5いずれかの構成から成り前記第1受信パルス信号及び前記第2受信パルス信号がそれぞれ前記第1入力信号及び前記第2入力信号として入力され、前記第1出力信号及び前記第2出力信号をそれぞれノイズキャンセル済みの前記第1受信パルス信号及び前記第2受信パルス信号として出力するノイズキャンセル回路と、ノイズキャンセル済みの前記第1受信パルス信号及び前記第2受信パルス信号に応じた受信パルス信号を生成するパルス受信回路と、前記受信パルス信号に応じた出力信号を生成する出力駆動回路を有する構成(第6の構成)にするとよい。
【発明の効果】
【0013】
本明細書中に開示されている信号伝達装置であれば、ノイズキャンセル処理を高速化して信号遅延を低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図3】ノイズキャンセル回路の基本動作を示すタイミングチャート
【
図4】マスク時間の設定例(放電トランジスタなし)を示すタイミングチャート
【
図5】ノイズ印加時の動作例(放電トランジスタなし)を示すタイミングチャート
【
図6】マスク時間の設定例(放電トランジスタあり)を示すタイミングチャート
【
図7】ノイズ印加時の動作例(放電トランジスタあり)を示すタイミングチャート
【
図8】通常動作時の入力最小パルス幅を示すタイミングチャート
【発明を実施するための形態】
【0015】
<信号伝達装置>
図1は、信号伝達装置の一構成例を示す図である。本構成例の信号伝達装置100は、パルス生成回路110と、絶縁回路120と、パルス受信回路130と、出力駆動回路140と、を含む。
【0016】
パルス生成回路110は、入力信号Siに応じた送信パルス信号S11及びS12を生成する。より具体的に述べると、パルス生成回路110は、入力信号Siがハイレベルである旨を通知するときには、送信パルス信号S11のパルス駆動(単発または複数発の送信パルス出力)を行い、入力信号Siがローレベルである旨を通知するときには、送信パルス信号S12のパルス駆動を行う。すなわち、パルス生成回路110は、入力信号Siの論理レベルに応じて、送信パルス信号S11及びS12の一方をパルス駆動する。
【0017】
絶縁回路120は、トランスなどの絶縁素子121及び122を用いて入出力間を絶縁しつつ、送信パルス信号S11及びS12をそれぞれ受信パルス信号S21及びS22としてパルス受信回路130に伝達する。
【0018】
パルス受信回路130は、受信パルス信号S21及びS22に応じた受信パルス信号S30を生成する。より具体的に述べると、パルス受信回路130は、受信パルス信号S21のパルス駆動を受けて受信パルス信号S30をハイレベルに立ち上げる一方、受信パルス信号S22のパルス駆動を受けて受信パルス信号S30をローレベルに立ち下げる。すなわち、パルス受信回路130は、入力信号Siの論理レベルに応じて受信パルス信号S30の論理レベルを切り替える。
【0019】
出力駆動回路140は、パルス受信回路130から入力される受信パルス信号S30に応じて出力信号Soを生成する。より具体的に述べると、出力駆動回路140は、受信パルス信号S30がハイレベルであるときに出力信号Soをハイレベルとし、受信パルス信号S30がローレベルであるとき出力信号Soをローレベルとする。
【0020】
<ノイズキャンセル回路>
図2は、絶縁回路120とパルス受信回路130との間に設けられるノイズキャンセル回路の一構成例を示す図である。
【0021】
本構成例のノイズキャンセル回路150は、絶縁素子121及び122から並列入力される受信パルス信号S21及びS22をそれぞれ入力信号INH及びINLとしており、それぞれに重畳する瞬時過渡同相ノイズ(いわゆるCMTIノイズであり、以下では単に同相ノイズと略称する)をキャンセルしたクロック信号CLKH及びCLKLを生成し、これらをノイズキャンセル済みの受信パルス信号としてパルス受信回路130(例えばRSフリップフロップ131)に出力する。
【0022】
なお、ノイズキャンセル回路150は、その構成要素として、受信信号生成部151及び152と、マスク信号生成部153及び154と、NORゲート155及び156と、放電トランジスタ157及び158(本図ではいずれもNMOSFET)と、を含む。
【0023】
受信信号生成部151は、入力信号INHに応じて受信信号RCVHを生成する回路ブロックであり、抵抗R1と遅延段DLY1を含む。
【0024】
抵抗R1の第1端は、入力信号INHの印加端(=絶縁素子121の二次側出力端)に接続されている。抵抗R1の第2端は、遅延段DLY1の入力端に接続されている。
【0025】
遅延段DLY1は、例えば、入力信号INHがハイレベルに立ち上がったときには、入力信号INHの立上りタイミングから所定の遅延時間T11が経過した時点で受信信号RCVHをハイレベル(=定常時の論理レベル)からローレベル(=パルス生成時の論理レベル)に立ち下げ、入力信号INHの立上りタイミングから所定の遅延時間T12(>T11)が経過した時点で受信信号RCVHをローレベルからハイレベルに立ち上げる。
【0026】
すなわち、受信信号生成部151は、入力信号INHがハイレベルに立ち上がったときに、所定のパルス幅W1(=T12-T11)を持つ受信信号RCVHを生成する。
【0027】
受信信号生成部152は、入力信号INLに応じて受信信号RCVLを生成する回路ブロックであり、抵抗R2と遅延段DLY2を含む。
【0028】
抵抗R2の第1端は、入力信号INLの印加端(=絶縁素子122の二次側出力端)に接続されている。抵抗R2の第2端は、遅延段DLY2の入力端に接続されている。
【0029】
遅延段DLY2は、例えば、入力信号INLがハイレベルに立ち上がったときには、入力信号INLの立上りタイミングから所定の遅延時間T11が経過した時点で受信信号RCVLをハイレベル(=定常時の論理レベル)からローレベル(=パルス生成時の論理レベル)に立ち下げ、入力信号INLの立上りタイミングから所定の遅延時間T12(>T11)が経過した時点で受信信号RCVLをローレベルからハイレベルに立ち上げる。
【0030】
すなわち、受信信号生成部152は、入力信号INLがハイレベルに立ち上がったときに、所定のパルス幅W1(=T12-T11)を持つ受信信号RCVLを生成する。
【0031】
上記した受信信号生成部151及び152での波形整形処理により、入力信号INH及びINLのパルス幅が非常に狭くても、パルス受信回路130でのパルス受信処理(=RSフリップフロップ131のセット/リセット)を確実に行うことが可能となる。
【0032】
マスク信号生成部153は、入力信号INLに応じてマスク信号MSKHを生成する回路ブロックであり、抵抗R3と遅延段DLY3を含む。
【0033】
抵抗R3の第1端は、入力信号INLの印加端(=絶縁素子122の二次側出力端)に接続されている。抵抗R3の第2端は、遅延段DLY3の入力端に接続されている。
【0034】
遅延段DLY3は、例えば、入力信号INLがハイレベルに立ち上がったときには、入力信号INLの立上りタイミングで遅滞なくマスク信号MSKHをローレベル(=定常時の論理レベル)からハイレベル(=パルス生成時の論理レベル)に立ち上げ、入力信号INLの立上りタイミングから所定の遅延時間T12が経過した後さらに所定の遅延時間T13が経過した時点でマスク信号MSKHをハイレベルからローレベルに立ち下げる。
【0035】
すなわち、マスク信号生成部153は、入力信号INLがハイレベルに立ち上がったときに、パルス幅W1よりも大きいパルス幅W2(=T12+T13)を持つマスク信号MSKHを生成する。
【0036】
マスク信号生成部154は、入力信号INHに応じてマスク信号MSKLを生成する回路ブロックであり、抵抗R4と遅延段DLY4を含む。
【0037】
抵抗R4の第1端は、入力信号INHの印加端(=絶縁素子121の二次側出力端)に接続されている。抵抗R4の第2端は、遅延段DLY4の入力端に接続されている。
【0038】
遅延段DLY4は、例えば、入力信号INHがハイレベルに立ち上がったときには、入力信号INHの立上りタイミングで遅滞なくマスク信号MSKLをローレベル(=定常時の論理レベル)からハイレベル(=パルス生成時の論理レベル)に立ち上げ、入力信号INHの立上りタイミングから所定の遅延時間T12が経過した後さらに所定の遅延時間T13が経過した時点でマスク信号MSKLをハイレベルからローレベルに立ち下げる。
【0039】
すなわち、マスク信号生成部154は、入力信号INHがハイレベルに立ち上がったときに、パルス幅W1よりも大きいパルス幅W2(=T12+T13)を持つマスク信号MSKLを生成する。
【0040】
NORゲート155は、受信信号RCVHとマスク信号MSKHとの否定論理和演算を行うことによりクロック信号CLKHを生成する。従って、マスク信号MSKHがローレベルであるときには、受信信号RCVHの論理反転信号がクロック信号CLKHとして出力される。一方、マスク信号MSKHがハイレベルであるときには、受信信号RCVHの論理レベルに依ることなくクロック信号CLKHがローレベルに固定される。なお、このようにして生成されるクロック信号CLKHは、RSフリップフロップ131のセット信号として用いられる。
【0041】
NORゲート156は、受信信号RCVLとマスク信号MSKLとの否定論理和演算を行うことによりクロック信号CLKLを生成する。従って、マスク信号MSKLがローレベルであるときには、受信信号RCVLの論理反転信号がクロック信号CLKLとして出力される。一方、マスク信号MSKLがハイレベルであるときには、受信信号RCVLの論理レベルに依ることなくクロック信号CLKLがローレベルに固定される。なお、このようにして生成されるクロック信号CLKLは、RSフリップフロップ131のリセット信号として用いられる。
【0042】
放電トランジスタ157のドレインは、遅延段DLY1の入力端に接続されている。放電トランジスタ157のソース及びバックゲートは、接地端に接続されている。放電トランジスタ157のゲートには、マスク信号MSKHが入力されている。このように接続された放電トランジスタ157は、マスク信号MSKHがローレベルであるときにオフし、マスク信号MSKHがハイレベルであるときにオンする。従って、マスク信号MSKHがハイレベルであるときには、放電トランジスタ157を介して入力信号INH(特に遅延段DLY1の入力端に印加される電圧)が放電される。すなわち、放電トランジスタ157は、入力信号INLを受信しているときに、入力信号INHの受信を無効にする。
【0043】
放電トランジスタ158のドレインは、遅延段DLY2の入力端に接続されている。放電トランジスタ158のソース及びバックゲートは、接地端に接続されている。放電トランジスタ158のゲートには、マスク信号MSKLが入力されている。このように接続された放電トランジスタ158は、マスク信号MSKLがローレベルであるときにオフし、マスク信号MSKLがハイレベルであるときにオンする。従って、マスク信号MSKLがハイレベルであるときには、放電トランジスタ158を介して入力信号INL(特に遅延段DLY2の入力端に印加される電圧)が放電される。すなわち、放電トランジスタ158は、入力信号INHを受信しているときに、入力信号INLの受信を無効にする。
【0044】
図3は、ノイズキャンセル回路150の基本動作を示すタイミングチャートであり、上から順に、入力信号INH及びINL(=受信パルス信号S21及びS22)、受信信号RCVH及びRCVL、マスク信号MSKH及びMSKL、並びに、クロック信号CLKH及びCLKL(=ノイズキャンセル済みの受信パルス信号)が描写されている。
【0045】
時刻t31において、入力信号INHに正規パルス(=絶縁素子121から入力される正当なパルス)が立ち上がると、パルス幅W1を持つ受信信号RCVH(時刻t32~t33)と、パルス幅W2を持つマスク信号MSKL(時刻t31~t34)がそれぞれ生成される。一方、時刻t31では、入力信号INLにパルスが立ち上がっていないので、受信信号RCVLとマスク信号MSKHは、それぞれ、定常時の論理レベルに維持されたままとなる。
【0046】
先にも述べたように、マスク信号MSKHがローレベルであるときには、受信信号RCVHの論理反転信号がクロック信号CLKHとして出力される。また、マスク信号MSKLがハイレベルであるときには、受信信号RCVLの論理レベルに依ることなく、クロック信号CLKLがローレベルに固定される。なお、クロック信号CLKLは、元々ローレベルに維持されているべきなので、何ら不整合は生じない。
【0047】
また、時刻t35において、入力信号INLに正規パルス(=絶縁素子122から入力される正当なパルス)が立ち上がると、パルス幅W1を持つ受信信号RCVL(時刻t36~t37)と、パルス幅W2を持つマスク信号MSKH(時刻t35~t38)がそれぞれ生成される。一方、時刻t35では、入力信号INHにパルスが立ち上がっていないので、受信信号RCVHとマスク信号MSKLは、それぞれ、定常時の論理レベルに維持されたままとなる。
【0048】
先にも述べたように、マスク信号MSKLがローレベルであるときには、受信信号RCVLの論理反転信号がクロック信号CLKLとして出力される。また、マスク信号MSKHがハイレベルであるときには、受信信号RCVHの論理レベルに依ることなく、クロック信号CLKHがローレベルに固定される。なお、クロック信号CLKHは、元々ローレベルに維持されているべきなので、何ら不整合は生じない。
【0049】
続いて、入力信号INH及びINLの双方に同相ノイズが重畳した場合を考える。例えば、時刻t39において、入力信号INH及びINLの双方にノイズパルスが立ち上がった場合には、パルス幅W1を持つ受信信号RCVH及びRCVL(時刻t40~t41)と、パルス幅W2を持つマスク信号MSKH及びMSKL(時刻t39~t42)がそれぞれ生成される。
【0050】
ここで、マスク信号MSKHがハイレベルであるときには、受信信号RCVHの論理レベルに依ることなく、クロック信号CLKHがローレベルに固定される。同様に、マスク信号MSKLがハイレベルであるときには、受信信号RCVLの論理レベルに依ることなく、クロック信号CLKLがローレベルに固定される。従って、入力信号INH及びINLの双方に重畳した同相ノイズを適切にキャンセルすることが可能となる。
【0051】
なお、同相ノイズを確実にキャンセルするには、ノイズ重畳に起因する受信信号RCVH及びRCVLのパルス幅W1よりも、マスク信号MSKH及びMSKLのパルス幅W2の方が広く、かつ、パルス幅W2がパルス幅W1に対して完全にオーバーラップしていることが望ましい。
【0052】
すなわち、本図で示したように、マスク信号MSKH及びMSKLがハイレベル(=マスク時の論理レベル)に立ち上がってから、受信信号RCVH及びRCVLがローレベル(=パルス生成時の論理レベル)に立ち下がり、かつ、受信信号RCVH及びRCVLがハイレベル(=定常時の論理レベル)に立ち上がってから、マスク信号MSKH及びMSKLがローレベル(=マスク解除時の論理レベル)に立ち下がるように、受信信号RCVH及びRCVL、並びに、マスク信号MSKH及びMSKLを生成することが望ましい。
【0053】
なお、送信側のパルス生成回路110には、送信パルス信号S11及びS12の一方をパルス駆動してから、少なくともマスクキャンセル回路150のマスク時間(=マスク信号MSKH及びMSKLのパルス幅W2)が経過するまでの間、送信パルス信号S11及びS12の他方のパルス駆動を待機しなければならないという制約がある。
【0054】
すなわち、マスク信号MSKH及びMSKLそれぞれのパルス幅W2を狭めることができれば、その分だけノイズキャンセル処理を高速化し、延いては、信号伝達装置100の信号遅延を低減することが可能となる。以下では、これを実現するために導入された放電トランジスタ157及び158の技術的意義について、これらが導入されていないときの挙動と、これらが導入されているときの挙動を対比しながら詳述する。
【0055】
図4は、放電トランジスタ157及び158が導入されていない場合におけるマスク時間(=パルス幅W2)の設定例を示すタイミングチャートであり、上から順に、入力信号INH及びINL(=受信パルス信号S21及びS22)、受信信号RCVH、マスク信号MSKH、受信信号RCVL、マスク信号MSKL、クロック信号CLKH及びCLKL、並びに、受信パルス信号S30(延いては出力信号So)が描写されている。
【0056】
本図で示すように、入力信号INHのパルス駆動時において、受信信号RCVHは、入力信号INHが受信閾値Vthを超えたタイミングから遅延時間T11が経過した時点でハイレベルからローレベルに立ち下がる一方、入力信号INHが受信閾値Vthを超えたタイミングから遅延時間T12(>T11)が経過した時点でローレベルからハイレベルに立ち上がる(時刻t52~t54を参照)。その結果、受信信号RCVHのパルス幅W1は、遅延時間T11及びT12の差分値(=T12-T11)に設定される。
【0057】
また、マスク信号MSKLは、入力信号INHが受信閾値Vthを超えたタイミングで遅滞なくローレベルからハイレベルに立ち上がる一方、入力信号INHが受信閾値Vthを超えたタイミングから遅延時間T12が経過した後さらに遅延時間T13’が経過した時点でハイレベルからローレベルに立ち下がる(時刻t52~t56’を参照)。その結果、マスク信号MSKLのパルス幅W2’は、遅延時間T12及びT13’の加算値(=T12+T13’)に設定される。
【0058】
同様に、入力信号INLのパルス駆動時において、受信信号RCVLは、入力信号INLが受信閾値Vthを超えたタイミングから遅延時間T11が経過した時点でハイレベルからローレベルに立ち下がる一方、入力信号INLが受信閾値Vthを超えたタイミングから遅延時間T12(>T11)が経過した時点でローレベルからハイレベルに立ち上がる(時刻t58~t60を参照)。その結果、受信信号RCVLのパルス幅W1は、遅延時間T11及びT12の差分値(=T12-T11)に設定される。
【0059】
また、マスク信号MSKHは、入力信号INLが受信閾値Vthを超えたタイミングで遅滞なくローレベルからハイレベルに立ち上がる一方、入力信号INLが受信閾値Vthを超えたタイミングから遅延時間T12が経過した後さらに遅延時間T13’が経過した時点でハイレベルからローレベルに立ち下がる(時刻t58~t62’を参照)。その結果、マスク信号MSKHのパルス幅W2’は、遅延時間T12及びT13’の加算値(T12+T13’)に設定される。
【0060】
なお、放電トランジスタ157及び158が未導入である場合、遅延時間T13’は、入力信号INH及びINLのパルス持続期間Twよりも長くなければならない。なお、上記のパルス持続期間Twとは、入力信号INH及びINLにハイレベルの正規パルスが立ち上げられてから再びローレベル(=定常時の論理レベル)に収束するまでの期間を言う(時刻t51~t55、及び、時刻t57~t71を参照)。
【0061】
以下では、放電トランジスタ157及び158の未導入時において、T13’>Twとしなければならない理由について、
図5を参照しながら詳細に説明する。
【0062】
図5は、放電トランジスタ157及び158が導入されていない場合における同相ノイズ印加時の動作例を示すタイミングチャートであり、
図6と同じく、上から順に、入力信号INH及びINL(=受信パルス信号S21及びS22)、受信信号RCVH、マスク信号MSKH、受信信号RCVL、マスク信号MSKL、クロック信号CLKH及びCLKL、並びに、受信パルス信号S30(延いては出力信号So)が描写されている。
【0063】
先出の
図3で示したように、入力信号INH及びINLの双方に対して同時に同相ノイズが重畳したときには、ノイズキャンセル回路150の働きにより、それぞれに重畳した同相ノイズを適切にキャンセルすることができる。
【0064】
しかしながら、入力信号INH及びINLのパルス駆動中(=正規パルスの受信中)には、入力信号INH及びINLが負電位(=定常時のローレベルよりも低電位)に振れる期間(時刻t53~t56、及び、時刻59~t62を参照)があり、この期間中に同相ノイズが重畳すると、入力信号INH及びINLの一方のみが受信閾値Vthを超える場合があり得る。
【0065】
本図では、入力信号INHが負電位に振れている期間中(=時刻t5x)に同相ノイズが重畳したことに伴い、入力信号INLだけが受信閾値Vthを超えてしまい、受信信号RCVLだけにノイズ起因のパルスが生じている。一方、入力信号INHは、受信閾値Vthを超えていないので、マスク信号MSKLを改めてハイレベルに立ち上げるトリガは掛からない。
【0066】
そのため、受信信号RCVLに生じたノイズ起因のパルスをキャンセルするためには、入力信号INHの正規パルスにより既にハイレベルとなっているマスク信号MSKLを、遅延時間T12の経過後もそのまま遅延時間T13’に亘ってハイレベルに維持しておく必要がある。
【0067】
特に、T13’>Twに設定しておけば、パルス持続期間Twの満了直前に同相ノイズが重畳するようなワーストケースであっても、受信信号RCVLに生じるノイズ起因のパルスを適切にキャンセルすることができる。従って、クロック信号CLKLに不要なパルスが生じることはなく、受信パルス信号S30(延いては出力信号So)の駆動に支障を来すこともない。
【0068】
ただし、放電トランジスタ157及び158の導入されていないときには、マスク信号MSKH及びMSKLのパルス幅W2’(=T12+T13’)が大きくなるので、ノイズキャンセル処理の高速化について、更なる改善の余地がある。
【0069】
図6は、放電トランジスタ157及び158が導入されている場合におけるマスク時間(=パルス幅W2)の設定例を示すタイミングチャートであり、
図4及び
図5と同じく、上から順に、入力信号INH及びINL(=受信パルス信号S21及びS22)、受信信号RCVH、マスク信号MSKH、受信信号RCVL、マスク信号MSKL、クロック信号CLKH及びCLKL、並びに、受信パルス信号S30(延いては出力信号So)が描写されている。
【0070】
本図で示すように、放電トランジスタ157及び158が導入されている場合には、マスク信号MSKH及びMSKLのパルス幅W2(=T12+T13)が入力信号INH及びINLのパルス持続期間Twよりも長ければ足り、遅延時間T13については、これを入力信号INH及びINLのパルス持続期間Twよりも短く設定することができる。
【0071】
すなわち、放電トランジスタ157及び158を導入することにより、マスク信号MSKH及びMSKLのパルス幅W2を、未導入時のパルス幅W2’よりも短縮することが可能となる(Tw<W2<W2’)。
【0072】
以下では、放電トランジスタ157及び158の導入により、T13<Twに設定することのできる理由について、
図7を参照しながら詳細に説明する。
【0073】
図7は、放電トランジスタ157及び158が導入されている場合における同相ノイズ印加時の動作例を示すタイミングチャートであり、
図4~
図6と同じく、上から順に、入力信号INH及びINL(=受信パルス信号S21及びS22)、受信信号RCVH、マスク信号MSKH、受信信号RCVL、マスク信号MSKL、クロック信号CLKH及びCLKL、並びに、受信パルス信号S30(延いては出力信号So)が描写されている。
【0074】
本図では、先の
図5と同じく、入力信号INHのパルス駆動に伴い、入力信号INHが負電位に振れている期間中(=時刻t5x)に同相ノイズが重畳している。
【0075】
ここで、マスク信号MSKLのパルス幅W2(=T12+T13)を入力信号INH及びINLのパルス持続期間Twよりも長く設定しておけば、パルス持続期間Twの満了直前に同相ノイズが重畳するようなワーストケースであっても、そのノイズ重畳時点において、マスク信号MSKLをハイレベルに維持しておくことができる。
【0076】
マスク信号MSKLがハイレベルであるときには、先に述べたように、放電トランジスタ158を介して入力信号INLが放電される。その結果、入力信号INLに重畳した同相ノイズが速やかに放電されて受信閾値Vthを超えなくなるので、受信信号RCVLにノイズ起因のパルスが生じなくなる。従って、受信信号RCVLをマスク信号MSKLでマスクする必要がなくなるので、遅延時間T13を短縮してマスク信号MSKLのパルス幅W2を必要最小限に狭めることが可能となる(T13<Tw<W2)。
【0077】
図8は、通常動作時の入力最小パルス幅を示すタイミングチャートであり、上から順番に、入力信号Si、入力信号INH及びINL(=受信パルス信号S21及びS22)、受信信号RCVH、マスク信号MSKH、受信信号RCVL、マスク信号MSKL、クロック信号CLKH及びCLKL、並びに、受信パルス信号S30(延いては、出力信号So)が描写されている。
【0078】
先にも述べた通り、送信側のパルス生成回路110には、送信パルス信号S11及びS12の一方をパルス駆動してから、少なくともマスクキャンセル回路150のマスク時間(=マスク信号MSKH及びMSKLのパルス幅W2)が経過するまでの間、送信パルス信号S11及びS12の他方のパルス駆動を待機しなければならないという制約がある。すなわち、パルス生成回路110の送信待機時間Twait(=入力信号Siのパルスエッジ検出からパルス駆動までの信号遅延)は、マスク信号MSKH及びMSKLのパルス幅W2を狭めるほど短くなる。
【0079】
そこで、放電トランジスタ157及び158を導入すれば、マスク信号MSKH及びMSKLのパルス幅W2を狭めてノイズキャンセル処理を高速化することができるので、信号伝達装置100の信号遅延を低減することが可能となる。また、送信待機時間Twaitの短縮により、スイッチ出力部10の駆動周波数fswを高めることも可能となる。
【0080】
<その他の変形例>
なお、本明細書中に開示されている信号伝達装置は、入出力間を電気的に絶縁しながら信号伝達を行う必要のあるアプリケーション全般(例えば、高電圧を取り扱う絶縁ゲートドライバ、モータドライバ、アイソレータ、若しくは、その他ICなど)に広く適用することが可能である。
【0081】
また、本明細書中に開示されている種々の技術的特徴は、上記実施形態のほか、その技術的創作の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。例えば、バイポーラトランジスタとMOS電界効果トランジスタとの相互置換や、各種信号の論理レベル反転は任意である。すなわち、上記実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきであり、本発明の技術的範囲は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。
【産業上の利用可能性】
【0082】
本明細書中に開示されている発明は、例えば、入出力間を電気的に絶縁しながら信号伝達を行う必要のあるアプリケーション全般に利用することが可能である。
【符号の説明】
【0083】
100 信号伝達装置
110 パルス生成回路
120 絶縁回路
121、122 絶縁素子
130 パルス受信回路
131 RSフリップフロップ
140 出力駆動回路
150 ノイズキャンセル回路
151、152 受信信号生成部
153、154 マスク信号生成部
155、156 NORゲート
157、158 放電トランジスタ(NMOSFET)
DLY1、DLY2、DLY3、DLY4 遅延段
R1、R2、R3、R4 抵抗