(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-06
(45)【発行日】2022-06-14
(54)【発明の名称】ルアー
(51)【国際特許分類】
A01K 85/18 20060101AFI20220607BHJP
A01K 85/00 20060101ALI20220607BHJP
A63H 23/10 20060101ALI20220607BHJP
【FI】
A01K85/18
A01K85/00 G
A63H23/10 A
(21)【出願番号】P 2018175645
(22)【出願日】2018-09-20
【審査請求日】2021-09-14
(73)【特許権者】
【識別番号】000002439
【氏名又は名称】株式会社シマノ
(74)【代理人】
【識別番号】110000556
【氏名又は名称】特許業務法人 有古特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山根 卓朗
【審査官】川野 汐音
(56)【参考文献】
【文献】特許第4926431(JP,B2)
【文献】特開2004-173657(JP,A)
【文献】特開平9-111(JP,A)
【文献】米国特許第4317305(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01K 85/00-85/18
A63H 1/00-37/00
B63H 1/00-25/52
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、
上記本体の後端側に回動可能に取り付けられた前後方向に延びる連結体と、
上記連結体の後端側に回動可能に取り付けられた前後方向に延びる翼とを備え、
上記連結体の回転軸が、その前端と後端との間において上記翼の回転軸よりも前端側に位置しており、
上記翼の回転軸が、この翼の流力中心よりも後端側に位置しており、
上記連結体に対する翼の過剰な回動を阻止するためのストップ機能を備えており、
上記連結体が、その回転軸より前端側に、前方を向く面を備える受け部を備えており、
上記本体が前方に移動したとき、上記翼が回動し、この翼が圧力を受けることで、上記連結体がこの翼の回動方向とは逆回りに回動し、上記受け部の面が上記本体から突出しうるルアー。
【請求項2】
上記連結体が、上板部と、下板部と、この上板部と下板部とを接続する中央軸部と、この上板部と下板部とを接続する後軸部とをさらに備えており、
上記中央軸部が、上記本体に回動可能に取り付けられており、
上記翼が、上記上板部と上記下板部との間において、上記後軸部に回動可能に取り付けられており、
上記上板部又は下板部に、上記受け部が固定されている請求項1に記載のルアー。
【請求項3】
上記本体が、胴部と、この胴部の後端側に回動可能に取り付けられた前後方向に延びる尾部とを備え、
上記連結体が、上記尾部に取り付けられている請求項1又は2に記載のルアー。
【請求項4】
上記尾部が、上尾部と、下尾部と、この上尾部と下尾部とを接続する前軸部とを備えており、
上記前軸部が、回動可能に上記胴部に取り付けられており、
上記上板部又は下板部が、上記上尾部と下尾部との間において前方に延びており、この前端側に上記受け部が固定されている請求項3に記載のルアー。
【請求項5】
上記本体の内部に、その前端から後方に向けて流体が流れうる経路を備える請求項1から4のいずれかに記載のルアー。
【請求項6】
本体と、
上記本体の後端側に回動可能に取り付けられた前後方向に延びる連結体と、
上記連結体の後端側に回動可能に取り付けられた前後方向に延びる翼とを備え、
上記連結体の回転軸が、その前端と後端との間において上記翼の回転軸よりも前端側に位置しており、
上記翼の回転軸が、この翼の流力中心よりも後端側に位置しており、
上記連結体に対する翼の過剰な回動を阻止するためのストップ機能を備えており、
上記連結体が、その回転軸より前端側に、前方を向く面を備える受け部を備えており、
上記本体が前方に移動したとき、上記翼が回動し、この翼が圧力を受けることで、上記連結体が、この翼の回動方向とは逆回りに回動し、上記受け部の面が上記本体から突出しうる連結体及び翼の揺動機構。
【請求項7】
上記本体が、胴部と、この胴部の後端側に回動可能に取り付けられた前後方向に延びる尾部とを備え、
上記連結体が、上記尾部に取り付けられている請求項6に記載の連結体及び翼の揺動機構。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ルアーに関する。
【背景技術】
【0002】
ルアーフィッシングでは、魚に疑似されたルアーが用いられる。ルアーは、キャストされることにより空中を飛行し、やがて着水する。ラインが巻かれることで、ルアーは水中を泳ぐ。このルアーをベイトと勘違いした魚は、ルアーに食いつく。このルアーを自らの縄張りに侵入した敵とみなした魚は、ルアーに攻撃をしかける。ルアーに取り付けられたフックが魚に刺さり、魚が釣り上げられる。魚がルアーにかかる頻度は、ヒット率と称される。
【0003】
ヒット率を上げるため、ルアーには様々な工夫がされている。例えば、特開2007-061070公報で開示されたルアーでは、その後端側に翼が設けられている。この翼がはためくように動くことで、魚の注意が惹きつけられる。翼の揺動により生じる水流によっても魚の興味が惹きつけられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ヒット率を上げるために、より魚にアピールするルアーが求められている。
【0006】
本発明の目的は、より魚にアピールするルアーの提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るルアーは、本体と、上記本体の後端側に回動可能に取り付けられた前後方向に延びる連結体と、上記連結体の後端側に回動可能に取り付けられた前後方向に延びる翼とを備えている。上記連結体の回転軸は、その前端と後端との間において上記翼の回転軸よりも前端側に位置している。上記翼の回転軸は、この翼の流力中心よりも後端側に位置している。このルアーは、上記連結体に対する翼の過剰な回動を阻止するためのストップ機能を備えている。上記連結体が、その回転軸より前端側に、前方を向く面を備える受け部を備えている。上記本体が前方に移動したとき、上記翼が回動し、この翼が圧力を受けることで、上記連結体がこの翼の回動方向とは逆回りに回動し、上記受け部の面が上記本体から突出しうる。
【0008】
好ましくは、上記連結体は、上板部と、下板部と、この上板部と下板部とを接続する中央軸部と、この上板部と下板部とを接続する後軸部とをさらに備えており、上記中央軸部は上記本体に回動可能に取り付けられており、上記翼は上記上板部と上記下板部との間において、上記後軸部に回動可能に取り付けられており、上記上板部又は下板部に、上記受け部が固定されている。
【0009】
好ましくは、上記本体は、胴部と、この胴部の後端側に回動可能に取り付けられた前後方向に延びる尾部とを備え、上記連結体は、上記尾部に取り付けられている。
【0010】
好ましくは、上記尾部は、上尾部と、下尾部と、この上尾部と下尾部とを接続する前軸部とを備えており、上記前軸部は回動可能に上記胴部に取り付けられており、上記上板部又は下板部は上記上尾部と下尾部との間において前方に延びており、この前端側に上記受け部が固定されている。
【0011】
好ましくは、このルアーは、上記本体の内部に、その前端から後方に向けて流体が流れうる経路を備える。
【0012】
本発明に係る連結体と翼の揺動機構は、本体と、上記本体の後端側に回動可能に取り付けられた前後方向に延びる連結体と、上記連結体の後端側に回動可能に取り付けられた前後方向に延びる翼とを備える。上記連結体の回転軸は、その前端と後端との間において上記翼の回転軸よりも前端側に位置している。上記翼の回転軸は、この翼の流力中心よりも後端側に位置している。この揺動機構は、上記連結体に対する翼の過剰な回動を阻止するためのストップ機能を備えている。上記連結体は、その回転軸より前端側に、前方を向く面を備える受け部を備えている。上記本体が前方に移動したとき、上記翼が回動し、この翼が圧力を受けることで、上記連結体が、この翼の回動方向とは逆回りに回動し、上記受け部の面が上記本体から突出しうる。
【0013】
好ましくは、上記本体は、胴部と、この胴部の後端側に回動可能に取り付けられた前後方向に延びる尾部とを備え、上記連結体は、上記尾部に取り付けられている。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係るルアーでは、翼の回転軸が流力中心より後端側に位置していることに起因して、翼は、その側面に流体の流れによる圧力が負荷されたとき、ストップ機能により回動が停止されるまで、連結体に対して回動する。翼の側面が圧力を受け、連結体は翼の回動方向とは逆回りに回動する。連結体の受け部の面が本体から突出することに起因して、翼の圧力を受ける側面がこれまでの反対側となるまで、連結体は回動する。翼は、連結体に対して、これまでと逆回りに回動し、連結体もこれまでと逆回りに回動する。この動作が繰り返され、連結体及び翼は、なめらかに大きく揺動する。この動きは、魚が泳ぐときの動きに似ている。この動きにより視覚的に魚の注意が十分惹きつけられる。この揺動により生じる水流によっても魚の興味が惹きつけられる。このルアーは、魚に効果的にアピールする
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】
図1は、本発明の一実施形態に係るルアーが示された斜視図である。
【
図6】
図6は、本発明の他の実施形態に係るルアーが示された側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
【0017】
図1は、本発明の一実施形態に係るルアー2が示された斜視図であり、
図2は
図1のルアー2の側面図であり、
図3は
図1のルアー2の平面図である。
図1の矢印Xが示す方向がこのルアー2の前方とされ、この逆の方向が後方とされる。矢印Yが示す方向が右方向とされ、この逆の方向が左方向とされる。矢印Zが示す方向が上方向とされ、この逆の方向が下方向とされる。
図2-3及び後述する
図4-5についても、矢印X、Y及びZは、同じ意味を表す。
図3及び
図4-5において、一点鎖線CLは、このルアー2の中心線を表す。このルアー2は、本体4、胸びれ6、背びれ8、腹びれ10、鼻カン12、連結体14、翼16及び尾びれ18を備えている。なお、
図2及び3では、本体4、連結体14及び翼16は中心線CLに沿って延びる姿勢となっているが、
図1では、後述する本体4の尾部、連結体14及び翼16は、いずれも中心線CLに対して傾斜している。
【0018】
この実施形態のルアー2は、鮎の友釣り用である。
図1には、鮎の友釣りでこのルアー2と共に使用される仕掛けとして、ライン31、逆さ針47及びイカリ針49も示されている。
【0019】
本体4は、前後方向に延びる。本体4は、魚に類似の外形を有する。本体4の外面には、目、口、エラ等が描かれている。典型的には、本体4は合成樹脂組成物から形成されている。本体4が、エラストマーのような軟質な材料から形成されてもよい。この実施形態では、本体4は、胴部20と尾部22とを備えている。
【0020】
胴部20には、胸びれ6、背びれ8及び腹びれ10が取り付けられている。胴部20の後端部分には、取付穴が設けられている。
図2で示されるように、この取付穴に尾部22の前端部分が入り込んでいる。後方の腹びれ10は、逆さ針47を取り付けるための孔21を備えている。
【0021】
図1及び2で示されるように、尾部22は、上尾部24、下尾部26、中板部28及び前軸部30を備える。上尾部24及び下尾部26は、それぞれ前後方向に延びている。上尾部24及び下尾部26は、並列している。中板部28は、上尾部24と下尾部26との間において、上尾部24に固定されている。中板部28と下尾部26との間には、隙間が設けられている。前軸部30は、上尾部24及び下尾部26の前端側に位置する。前軸部30は、上尾部24と下尾部26とを接続している。前軸部30は、胴部20の取付穴に入り込んでいる。前軸部30は、回動可能に胴部20に取り付けられている。
図2及び3において、一点鎖線A1はこの前軸部30の回転軸を表す。回転軸A1は、上下方向に延びる。尾部22は、回転軸A1の周りに回動可能に胴部20に取り付けられている。図示されないが、取付穴の内部において、前軸部30の側面が取付穴の側壁と当接することで、尾部22の過剰な回動が阻止されている。
【0022】
鼻カン12は、本体4の前端部に位置する。鼻カン12は、ライン31を取り付ける孔を形成する。鼻カン12は、金属線が曲げられて形成されている。鼻カン12は、本体4に堅固に固定されている。
【0023】
連結体14は、本体4の後端側に取り付けられている。連結体14は、尾部22に取り付けられている。連結体14の前側部分は、上尾部24と下尾部26との間に位置している。
図1及び2に示されるように、連結体14は、上板部32、下板部34、中央軸部36、後軸部38及び受け部40を備えている。
【0024】
上板部32及び下板部34は、それぞれ前後方向に延びている。上板部32及び下板部34は、並列している。この実施形態では、下板部34の前端は、上板部32の前端より前方に位置している。下板部34は、上板部32より前方に突出している。下板部34は、上尾部24と下尾部26との間において、前方に延びている。下板部34の前端が、連結体14の前端である。
図3に示されるように、上板部32はその後端に、一対のアーム42を備えている。上板部32は、後方に向けて右側に傾斜して延びる右アーム42aと、後方に向けて左側に傾斜して延びる左アーム42bとを備えている。
【0025】
中央軸部36は、連結体14の前端と後端との間に位置している。中央軸部36は、上板部32の前端側に位置している。中央軸部36は、上板部32と下板部34との間で上下に延びている。中央軸部36は、上板部32と下板部34とを接続する。中央軸部36は、回動可能に尾部22に取り付けられている。
図2及び3において、一点鎖線A2はこの中央軸部36の回転軸を表す。回転軸A2は、連結体14の前端と後端との間に位置している。回転軸A2は、上下方向に延びる。連結体14は、回転軸A2の周りに回動可能に本体4に取り付けられている。
【0026】
後軸部38は、連結体14の後端側に位置している。後軸部38は、中央軸部36より後方に位置している。後軸部38は、上板部32と下板部34との間で、上下に延びている。後軸部38は、上板部32と下板部34とを接続する。
【0027】
受け部40は、回転軸A2より前端側に位置している。この実施形態では、受け部40は、下板部34の前端側に位置している。受け部40は、下板部34に固定されている。受け部40は、水受け面44を備えている。水受け面44は、前方を向いている。
【0028】
翼16は、上板部32と下板部34との間において、前後方向に延びている。翼16は、連結体14の後端側に取り付けられている。翼16は、連結体14の後軸部38に、回動可能に取り付けられている。
図2及び3において、一点鎖線A3はこの翼16の回転軸を表す。回転軸A3は、上下方向に延びる。翼16は、回転軸A3の周りに回動可能に連結体14に取り付けられている。
【0029】
図4は、
図1のルアー2のうち、尾部22、連結体14及び翼16のみが示された平面図である。この図では、尾部22については、上尾部24のみが見えている。この図では、連結体14は尾部22に対して傾斜しており、翼16は連結体14に対して傾斜している。
図2及び4の一点鎖線Mは、翼16の流力中心を表す。すなわち、流力中心Mを回転軸とし、この翼16に均一な力が負荷された場合、翼16の力のモーメントは釣り合う。
図2及び4で示されるように、翼16の回転軸A3は、流力中心Mよりも後端側に位置している。
【0030】
図2及び4に示されるように、翼16はその後端側に、後方に向けて上方に傾斜して延びるストッパー46を備えている。ストッパー46は、連結体14の右アーム42aと左アーム42bの間にまで延びる。
図4に示されるように、翼16が連結体14に対して前端が左方向に向かう方向(反時計回り)に回動したとき、ストッパー46は右アーム42aと当接する。翼16は、これ以上この方向に回動できない。翼16が連結体14に対して前端が右方向に向かう方向(時計回り)に回動したとき、ストッパー46は左アーム42bと当接する。翼16は、これ以上この方向に回動できない。ストッパー46と一対のアーム42とで、翼16の過剰な回動を阻止するためのストップ機能が実現されている。
【0031】
尾びれ18は、連結体14から後方に延びている。尾びれ18は、連結体14の後軸部38に、回動可能に取り付けられている。尾びれ18は、回転軸A3の周りに回動可能に連結体14に取り付けられている。
【0032】
図1に示されるように、このルアー2を鮎の友釣りで使用する際には、釣り竿からのライン31が、鼻カン12に取り付けられる。ライン31は鼻カン12から後方に延び、逆さ針47と繋がる。逆さ針47の先端が、後側の腹びれ10の孔21に通されて、逆さ針47が腹びれ10に固定される。逆さ針47の後端からは、さらにライン31が後方に延び、その後端にイカリ針49が取り付けられる。
【0033】
以下では、このルアー2の動きが説明される。
【0034】
このルアー2では、釣り人がライン31を引くことで、ルアー2は前方に移動する。ルアー2が前方に移動を開始すると、翼16が前後方向に延びる姿勢となっている場合でも、水流の乱れ等で翼16は回動し、翼16の側面48には水圧が負荷される。このルアー2では、翼16の回転軸A3は、流力中心Mより後端側に位置している。このため、このときの前端側の力のモーメントは、後端側の力のモーメントよりも大きい。前方から後方に流れる水流により、翼16は、前端が後を向くようにさらに回動する。翼16は、ストッパー46が左アーム42b又は右アーム42aに当接するまで回動する。
図4では、翼16は反時計回りに回動し、ストッパー46が右アーム42aに当接した状態となっている。
【0035】
以下では、
図4の状態からルアー2がさらに前方に移動するときの、尾部22、連結体14及び翼16の動きが説明される。
図5A-5Hには、このときの尾部22、連結体14及び翼16の動きが、時系列で示されている。
図4及び
図5A-5Hにおいて、矢印Fは、ルアー2に対する水流の方向を表す。ルアー2は前方に移動しているため、水は前から後へ流れる。
【0036】
図4の状態では、翼16の右側面に水流が衝突する。翼16の右側面48aに、水圧が負荷される。翼16には左方向への力が働く。ストッパー46が右アーム42aに当接しているため、翼16は、連結体14に対して動かない。この翼16への力により、連結体14にその後端側が左方向に向かう方向に力が負荷される。連結体14は、翼16の回動方向とは逆回り(時計回り)に回動する。これに伴い、尾部22も時計回りに回動する。
【0037】
図5Aには、
図4の状態から、連結体14及び尾部22が時計回りに回動した状態が示されている。この状態では、水流は
図4の状態と同様に翼16の右側面48aに衝突している。このため、翼16には左方向への力が働く。さらに尾部22及び連結体14が時計回りに回動する。この回動の間、翼16は連結体14に対して動かない。
【0038】
図5Bには、
図5Aの状態から、連結体14及び尾部22がさらに時計回りに回動した状態が示されている。この状態では、翼16の延びる方向は、水流の方向Fとほぼ同じとなる。この状態では、翼16の側面48には水圧はほとんど負荷されない。
図5Bに示されるように、この状態では、連結体14の受け部40が、尾部22から右側に突出する。受け部40の水受け面44が、本体4から右側に突出する。この水受け面44に水流が衝突することにより、水受け面44には下方向への力が働く。水受け面44には、連結体14を時計回りさせる方向に、力が働く。連結体14はさらに時計回りに回動する。
【0039】
図5Cには、
図5Bの状態から、連結体14がさらに時計回りに回動した状態が示されている。この状態では、水流は翼16の左側面48bに衝突している。
図5Aの状態とは、水流が衝突する翼16の側面48が変化している。この水流により、翼16には、時計回りの方向に力が負荷される。翼16は、連結体14に対して時計回りに回動する。翼16は、連結体14に対して、これまでとは逆回りに回動する。
【0040】
図5Dには、
図5Cの状態から、翼16が時計回りに回動した状態が示されている。ストッパー46が左アーム42bに当接することで、翼16の回動が停止している。この状態では、翼16の左側面48bに水流が衝突する。翼16の左側面48bに、水圧が負荷される。翼16には右方向への力が働く。ストッパー46が左アーム42bに当接しているため、翼16の連結体14に対する動きはない。翼16への力により、連結体14にその後端側が右方向に向かう方向に力が負荷される。連結体14には、反時計回りの方向に力が負荷される。前述のとおり、連結体14には水受け面44への力により、時計回りの力が負荷されている。この連結体14では、翼16への力によるモーメントは、水受け面44への力によるモーメントより大きくなるように、これらの大きさや回転軸の位置が決められている。このため、連結体14は、反時計回りに回動する。これに伴い、尾部22も反時計回りに回動する。
【0041】
図5Eには、
図5Dの状態から、連結体14及び尾部22が反時計回りに回動した状態が示されている。この状態では、水流は翼16の左側面48bに衝突している。このため、翼16には右方向への力が働く。さらに尾部22及び連結体14が反時計回りに回動する。この回動の間、翼16は連結体14に対して動かない。
【0042】
図5Fには、
図5Eの状態から、連結体14及び尾部22がさらに反時計回りに回動した状態が示されている。この状態では、翼16の延びる方向は、水流の方向Fとほぼ同じとなる。この状態では、翼16の側面48には水圧はほとんど負荷されない。
図5Fに示されるように、この状態では、連結体14の受け部40が、尾部22から左側に突出する。受け部40の水受け面44が、本体4から突出する。この水受け面44に水流が衝突する。これにより、水受け面44には下方向への力が働く。水受け面44には、連結体14を反時計回りさせる方向に、力が働く。これにより、連結体14はさらに反時計回りに回動する。
【0043】
図5Gには、
図5Fの状態から、連結体14がさらに反時計回りに回動した状態が示されている。この状態では、水流は翼16の右側面48aに衝突している。
図5Eの状態とは、水流が衝突する翼16の側面48が変化している。この水流により、翼16には、反時計回りの方向に力が負荷される。翼16は、連結体14に対して反時計回りに回動する。翼16は、連結体14に対して、これまでとは逆回りに回動する。
【0044】
図5Hには、
図5Gの状態から、翼16が反時計回りに回動した状態が示されている。ストッパー46が右アーム42aに当接することで、翼16の回動が停止している。この状態では、翼16の右側面48aに水流が衝突する。これにより、翼16には左方向への力が働く。ストッパー46が右アーム42aに当接しているため、翼16の連結体14に対する動きはない。翼16への力により、連結体14に時計回りの方向に力が負荷される。前述のとおり、連結体14には水受け面44への力により、反時計回りの力が負荷されている。翼16への力によるモーメントは、水受け面44への力によるモーメントより大きいため、連結体14は、時計回りに回動する。これに伴い、尾部22も時計回りに回動する。これにより、
図4で示された状態に戻る。
【0045】
上記のとおり、ルアー2が前方に移動したとき、翼16、連結体14及び尾部22は、
図4及び
図5A-Hで示された動作を繰り返す。翼16が時計回りと反時計回りの回動を繰り返し、この翼16に負荷される力により、連結体14及び尾部22は、反時計回りと時計回りの回動を繰り返す。連結体14及び尾部22は、左右に揺動する。図示されないが、連結体14の後端側に回動可能に取り付けられた尾びれ18も、この揺動に伴い左右に揺動する。このルアー2では、ルアー2が前方に移動したとき、尾部22及び尾部22より後側が左右に揺動する。
【0046】
以下、本発明の作用効果が説明される。
【0047】
本発明に係るルアー2では、翼16の回転軸が流力中心Mより後端側に位置している。このため、翼16の側面48が水圧を受けたとき、前端側の力のモーメントは後端側の力のモーメントより大きい。前方から後方に向かう水流により、翼16の前端は、後ろを向くように回動する。翼16は、ストッパー46が左アーム42b又は右アーム42aと当接するまで回動する。翼16のこの側面48がさらに水圧を受け、連結体14は、翼16と一体となって翼16の回動方向とは逆回りに回動する。このルアー2では、翼16及び連結体14をなめらかに回動させることができる。
【0048】
このルアー2では、連結体14は、水受け面44が本体4から突出するまで回動する。翼16が前後方向に延びる姿勢となり、その側面にほとんど水圧が負荷されなくなっても、この水受け面44が水圧を受ける。これにより、連結体14はさらに回動する。水圧を受ける翼16の側面48が、これまでとは反対となる。翼16は、連結体14に対して、これまでと逆回りに回動する。翼16は、ストッパー46がこれまでとは異なるアーム42と当接するまで、回動する。翼16の側面48がさらに水圧を受け、連結体14は、これまでとは逆回りに回動する。ルアー2が前方に移動したとき、この動作が繰り返され、連結体14及び翼16は、なめらかに大きく揺動する。この動きは、魚が泳ぐときの動きに似ている。この動きにより視覚的に魚の注意が十分惹きつけられる。この揺動により生じる水流によっても魚の興味が惹きつけられる。このルアー2は、魚に効果的にアピールする。
【0049】
前述のとおり、本体4は胴部20と胴部20の後端側に回動可能に取り付けられた尾部22とを備え、連結体14は尾部22に取り付けられているのが好ましい。このようにすることで、連結体14が回動したとき、尾部22も同じ方向に回動する。このルアー2では、尾部22及び尾部22より後ろ側が大きく揺動する。このルアー2の動きは、魚が泳ぐときの動きにより近くなる。このルアー2は、より効果的に魚にアピールする。
【0050】
図6は、本発明の他の実施形態に係るルアー50が示された側面図である。
図6の矢印Xが示す方向がこのルアー50の前方とされ、この逆の方向が後方とされる。矢印Zが示す方向が上方向とされ、この逆の方向が下方向とされる。紙面と垂直な方向が左右方向である。このルアー50は、本体52、連結体54、翼56及びラインアイ57を備えている。図示されないが、このルアー50は、胸びれ、背びれ、腹びれ、尾びれ及びフックアイをさらに備えている。このルアー50は、鮎の友釣り用である。
【0051】
本体52は、前後方向に延びる。本体52は、魚に類似の外形を有する。典型的には、本体52は合成樹脂組成物から形成されている。本体52が、エラストマーのような軟質な材料から形成されてもよい。この実施形態では、本体52は、胴部58と尾部60とを備えている。
【0052】
尾部60は、胴部58の後端から後方に延びている。尾部60は、上尾部62と下尾部64と中板部66とを備えている。上尾部62及び下尾部64は、それぞれ前後方向に延びている。上尾部62及び下尾部64は、並列している。中板部66は、上尾部62及び下尾部64との間で前後方向に延びている。上尾部62及び下尾部64は、中板部66よりも後方まで延びている。上尾部62、下尾部64及び中板部66は、胴部58に固定されている。
【0053】
連結体54は、本体52の後端側に取り付けられている。連結体54は、尾部60に取り付けられている。連結体54の前側部分は、上尾部62と下尾部64との間に位置している。連結体54は、上板部68、下板部70、中央軸部72、後軸部及び一対の受け部74を備えている。
【0054】
上板部68及び下板部70は、それぞれ前後方向に延びている。上板部68及び下板部70は、並列している。図示されないが、上板部68はその後端に、一対のアームを備えている。上板部68は、後方に向けて右側に傾斜して延びる右アームと、後方に向けて左側に傾斜して延びる左アームとを備えている。
【0055】
中央軸部72は、連結体54の前端と後端との間に位置している。中央軸部72は、上板部68と下板部70との間で上下に延びている。中央軸部72は、上板部68と下板部70とを接続する。中央軸部72は、回動可能に尾部60に取り付けられている。
図6において、一点鎖線A2はこの中央軸部72の回転軸を表す。回転軸A2は、連結体54の前端と後端との間に位置している。回転軸A2は、上下方向に延びる。連結体54は、回転軸A2の周りに回動可能に本体52に取り付けられている。
【0056】
図6では翼56に隠れて見えていないが、後軸部は、連結体54の後端側に位置している。後軸部は、中央軸部72より後方に位置している。後軸部は、上板部68と下板部70との間で上下に延びている。後軸部は、上板部68と下板部70とを接続する。
【0057】
一対の受け部74は、回転軸A2より前端側に位置している。この実施形態では、一方の受け部74が下板部70の前端側に固定され、他方の受け部74が上板部68の前端側に固定されている。それぞれの受け部74は、水受け面76を備えている。水受け面76は、前方を向いている。
【0058】
翼56は、上板部68と下板部70との間において、前後方向に延びている。翼56は、連結体54の後端側に取り付けられている。翼56は、連結体54の後軸部に、回動可能に取り付けられている。
図6において、一点鎖線A3はこの翼56の回転軸を表す。回転軸A3は、上下方向に延びる。翼56は、回転軸A3の周りに回動可能に連結体54に取り付けられている。
図6の符号Mは、翼56の流力中心を表す。
図6で示されるように、翼56の回転軸A3は、流力中心Mよりも後端側に位置している。
【0059】
図示されないが、翼56はその後端部側に、連結体54の右アームと左アームの間にまで延びるストッパーを備えている。平面視において翼56が連結体54に対して反時計回りに回動したとき、ストッパーは右アームと当接する。翼56が連結体54に対して時計回りに回動したとき、ストッパーは左アームと当接する。ストッパーと一対のアームとで、翼56の過剰な回動を阻止するためのストップ機能が実現されている。
【0060】
図示されないフックアイは、フックを取り付けるための孔を形成する。フックアイは、金属線が曲げられて形成されている。フックアイは、胴部58に堅固に固定されている。釣りをするとき、フックがフックアイに掛けられる。フックは、フックアイに可動に取り付けられる。ラインアイ57にアシストフックを取り付ける構成としてもよい。
【0061】
このルアー50では、釣り人がラインアイ57に結ばれたラインを引くことにより、ルアー50は前方に移動する。ルアー50が前方に移動を開始すると、翼56が前後方向に延びる姿勢となっている場合でも、水流の乱れ等で翼56は回動し、翼56の側面78には水圧が負荷される。このルアー50では、翼56の回転軸A3は、流力中心Mより後端側に位置している。このため、このときの前端側の力のモーメントは、後端側の力のモーメントよりも大きい。前方から後方に流れる水流により、翼56は、前端が後を向くようにさらに回動する。翼56は、ストッパーが左アーム又は右アームに当接するまで回動する。
【0062】
図示されないが、以下では、翼56のストッパーが右アームに当接した状態(反時計回りに回動した状態)から、ルアー50がさらに前方に移動するときの、連結体54及び翼56の動きが説明される。連結体54及び翼56の動きは、前述の、
図5A-5Hで説明された連結体14及び翼16の動きと同様である。尾部60が胴部58に固定されている点が、
図5A-5Hでのルアー2の動きと異なる。
【0063】
翼56が反時計回りに回動した状態では、翼56の右側面に水流が衝突する。翼56の右側面に、水圧が負荷される。この翼56への力により、連結体54は、翼56の回動方向とは逆回り(時計回り)に回動する。
【0064】
連結体54が回動し、翼56の延びる方向は、水流の方向とほぼ同じとなる。この状態では、翼56の側面78には水圧はほとんど負荷されない。この状態では、連結体54の一対の受け部74が、尾部60から右側に突出する。これらの受け部74の水受け面76に水流が衝突することにより、連結体54に時計回りの方向に力が負荷される。これにより、連結体54はさらに時計回りに回動する。
【0065】
連結体54が回動することで、水流が衝突する翼56の側面78が変化し、水流が翼56の左側面78bに衝突する状態となる。この水力により、翼56には、時計回りの方向に、力が負荷される。翼56は、時計回りに回動する。翼56は、連結体54に対して、これまでとは逆回りに回動する。
【0066】
翼56が時計回りに回動し、ストッパーが左アームに当接する。この状態では、翼56の左側面78bに水圧が負荷される。翼56への力により、連結体54に反時計回りの方向に力が負荷される。前述のとおり、連結体54には水受け面76への力により、時計回りの方向に力が負荷されている。この連結体54では、翼56への力によるモーメントは、水受け面76への力によるモーメントより大きくなるように、これらの大きさや回転軸の位置が決められている。このため、連結体54は、反時計回りに回動する。連結体54は、これまでとは逆回りに回動する。
【0067】
連結体54が反時計回りに回動し、翼56の延びる方向は、水流の方向とほぼ同じとなる。この状態では、翼56の側面78には水圧はほとんど負荷されない。この状態では、連結体54の一対の受け部74が、尾部60から左側に突出する。これらの受け部74の水受け面76に水流が衝突することにより、連結体54に反時計回りの方向に力が負荷される。これにより、連結体54はさらに反時計回りに回動する。
【0068】
連結体54が回動することで、水流が衝突する翼56の面が変化し、水流は翼56の右側面に衝突した状態となる。この水力により、翼56には、反時計回りの方向に、力が負荷される。翼56は、反時計回りに回動する。翼56は、連結体54に対して、これまでとは逆回りに回動する。
【0069】
翼56が反時計回りに回動し、ストッパーが右アームに当接する。この状態では、翼56の右側面に水圧が負荷される。翼56への力により、連結体54に時計回りの方向に力が負荷される。連結体54には水受け面76への力により、反時計回りの方向に力が負荷されている。このルアー50では、翼56への力によるモーメントは、水受け面76への力によるモーメントより大きいため、連結体54は、時計回りに回動する。連結体54は、これまでとは逆回りに回動する。
【0070】
上記のとおり、ルアー50が前方に移動したとき、翼56が時計回りと反時計回りの回動を繰り返し、この翼56に負荷される力により、連結体54は反時計回りと時計回りの回動を繰り返す。翼56及び連結体54は、左右に揺動する。
【0071】
本発明に係るルアー50では、翼56の回転軸が流力中心Mより後端側に位置している。このため、翼56の側面78が水圧を受けたとき、前端側の力のモーメントは後端側の力のモーメントより大きい。前方から後方に向かう水流により、翼56の前端は、後ろを向くように回動する。翼56は、ストッパーが左アーム又は右アームと当接するまで回動する。翼56のこの側面がさらに水圧を受け、連結体54は、翼56と一体となって翼56の回動方向とは逆回りに回動する。このルアー50では、翼56及び連結体54をなめらかに回動させることができる。
【0072】
このルアー50では、連結体54は、水受け面76が本体52から突出するまで回動する。翼56が前後方向に延びる姿勢となり、その側面78にほとんど水圧が負荷されなくなっても、この水受け面76が水圧を受ける。これにより、連結体54はさらに回動する。水圧を受ける翼56の側面78が、これまでとは反対となる。翼56は、連結体54に対して、これまでと逆回りに回動する。翼56は、ストッパーがこれまでとは異なるアームと当接するまで、回動する。翼56の側面78がさらに水圧を受け、連結体54は、これまでとは逆回りに回動する。ルアー50が前方に移動したとき、この動作が繰り返され、連結体54及び翼56は、なめらかに大きく揺動する。この動きは、魚が泳ぐときの動きに似ている。この動きにより視覚的に魚の注意が十分惹きつけられる。この揺動により生じる水流によっても魚の興味が惹きつけられる。このルアー50は、魚に効果的にアピールする。
【0073】
図示されないが、本発明のさらに他の実施形態に係るルアーは、本体、胸びれ、背びれ、腹びれ、鼻カン、連結体、翼及び尾びれを備えている。本体は、胴部と尾部とを備えている。このルアーは、胴部を除いて、
図1のルアー2と同じである。
【0074】
このルアーの胴部は、その内部を前端から後端まで貫通する、水流孔を備えている。すなわち、この本体は、内部に前端から後方に向けて水が流れうる経路を有する。
【0075】
このルアーでは、本体が前方に進んだとき、連結体及び翼は、なめらかに大きく揺動する。さらにこのルアーでは、本体が前方に進んだとき、水が胴部の前端から水流孔に流入し、胴部の後端において水流孔から抜ける。水が胴部の内部を流れることで、胴部の上下左右への動きが抑えられる。このルアーでは、胴部の部分が揺れることなく直進しつつ、尾部及び尾部より後方が左右に大きく揺動する。このルアーの動きは、魚が泳ぐときの動きにより近くなる。この動きにより視覚的に魚の注意が十分惹きつけられる。この揺動により生じる水流によっても魚の興味が惹きつけられる。このルアーは、より効果的に魚にアピールする。
【0076】
上記の実施形態では、鮎の友釣り用のルアーが示された。本発明の用途は、鮎の友釣り用のルアーに限られない。この発明が、魚を補食するフィッシュイーターを釣るためのルアーに適用されてもよい。
【0077】
上記の本体、連結体及び翼の構成は、これを流体中で前進させたときの、連結体及び翼の揺動機構を構成する。この揺動機構の適用分野は、ルアーに限られない。例えば、子供用の玩具にこれを適用することができる。子供がこの玩具を水中や空気中で移動させたとき、この玩具の連結体及び翼が揺動する。これは、子供に効果的にアピールする。この揺動機構が、他の分野に適用されもよい。
【0078】
以上記載されたとおり、このルアーは、魚に効果的にアピールする。このことから、本発明の優位性は明らかである。
【産業上の利用可能性】
【0079】
本発明は、種々のルアーに適用されうる。本発明は、翼を有する子供の玩具等ルアー以外の分野での揺動機構としても適用されうる。
【符号の説明】
【0080】
2、50・・・ルアー
4、52・・・本体
6・・・胸びれ
8・・・背びれ
10・・・腹びれ
12・・・アイ
14、54・・・連結体
16、56・・・翼
18・・・尾びれ
20、58・・・胴部
22、60・・・尾部
24、62・・・上尾部
26、64・・・下尾部
28、66・・・中板部
30・・・前軸部
31・・・ライン
32、68・・・上板部
34、70・・・下板部
36、72・・・中軸部
38・・・後軸部
40、74・・・受け部
42・・・アーム
42a・・・右アーム
42b・・・左アーム
44、76・・・水受け面
46・・・ストッパー
47・・・逆さ針
48、78・・・翼の側面
48a・・・翼の右側面
48b、78b・・・翼の左側面
49・・・イカリ針