(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-06
(45)【発行日】2022-06-14
(54)【発明の名称】画素回路に用いる駆動方法
(51)【国際特許分類】
G09G 3/3233 20160101AFI20220607BHJP
G09G 3/20 20060101ALI20220607BHJP
H01L 51/50 20060101ALI20220607BHJP
H01L 27/32 20060101ALI20220607BHJP
【FI】
G09G3/3233
G09G3/20 642A
G09G3/20 611H
G09G3/20 624B
G09G3/20 670J
G09G3/20 641P
H05B33/14 A
H01L27/32
(21)【出願番号】P 2018548885
(86)(22)【出願日】2017-12-15
(86)【国際出願番号】 CN2017116383
(87)【国際公開番号】W WO2018201732
(87)【国際公開日】2018-11-08
【審査請求日】2020-08-06
(31)【優先権主張番号】201710310558.3
(32)【優先日】2017-05-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】510280589
【氏名又は名称】京東方科技集團股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BOE TECHNOLOGY GROUP CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.10 Jiuxianqiao Rd.,Chaoyang District,Beijing 100015,CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】林 奕呈
(72)【発明者】
【氏名】▲ヤン▼ 光
(72)【発明者】
【氏名】李 全▲虎▼
(72)【発明者】
【氏名】朱 明毅
【審査官】塚本 丈二
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-524174(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0340432(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 3/3233
G09G 3/20
H01L 51/50
H01L 27/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光デバイスと駆動トランジスタを含む画素回路の駆動方法であって、
前記発光デバイスが動作する期間に、内部電圧補償を含む第1の補償方式で前記駆動トランジスタに対して補償を行うことと、
前記発光デバイスが動作しない期間に、内部電圧補償と外部電圧補償を含む第2の補償方式で前記駆動トランジスタに対して補償を行うことと、を含み、
前記第1の補償方式は、内部電圧補償を含み、外部電圧補償を含まず、
前記発光デバイスが動作する期間は、発光デバイスを発光するように制御する期間を意味し、前記発光デバイスが動作しない期間は、スクリーン全体がリセットの段階にあるか、又は、表示空き段階にあることを意味
し、
前記第2の補償方式で前記駆動トランジスタに対して補償を行うことは、
前記駆動トランジスタに対してリセットを行うことと、
前記駆動トランジスタに対して電圧補償を行うことと、
前記画素回路へデータ信号を入力することと、
前記駆動トランジスタに流れる電流を検出し、前記電流に基づいて外部補償電圧を算出するとともに、前記外部補償電圧で前記データ信号の電圧を補償することと、を含む、
画素回路の駆動方法。
【請求項2】
時間間隔に従って、前記第2の補償方式で前記駆動トランジスタに対して補償を行う、請求項1に記載の駆動方法。
【請求項3】
前記第1の補償方式で前記駆動トランジスタに対して補償を行うことは、
前記駆動トランジスタに対してリセットを行うことと、
前記駆動トランジスタに対して電圧補償を行うことと、
前記画素回路へデータ信号を入力することと、
前記発光デバイスを駆動して発光させることと、を含む、
請求項1又は2に記載の駆動方法。
【請求項4】
前記駆動トランジスタの制御電極と第2電極との電圧差が前記駆動トランジスタの閾値電圧と等しくなる前に、前記画素回路へのデータ信号の入力を停止する、
請求項3に記載の駆動方法。
【請求項5】
前記画素回路は、第1トランジスタと、駆動トランジスタと、第2トランジスタと、キャパシタと、発光デバイスとを含み、
その中、前記第1トランジスタの制御電極は第1スキャン信号端子に結合し、前記第1トランジスタの第1電極はデータ信号端子に結合し、前記第1トランジスタの第2電極は前記駆動トランジスタの制御電極に結合し、
前記駆動トランジスタの第1電極は第1電源に結合し、前記駆動トランジスタの第2電極は前記発光デバイスのアノードに結合し、
前記第2トランジスタの制御電極は第2スキャン信号端子に結合し、前記第2トランジスタの第1電極はセンス信号端子に結合し、前記第2トランジスタの第2電極は前記駆動トランジスタの第2電極に結合し、
前記キャパシタの第1端子は前記駆動トランジスタの制御電極に結合し、前記キャパシタの第2端子は前記駆動トランジスタの第2電極に結合し、
前記発光デバイスのカソードは第2電源に結合する、
請求項1に記載の駆動方法。
【請求項6】
前記画素回路は前記データ信号端子と前記センス信号端子に結合するセンスユニットをさらに含む、
請求項
5に記載の駆動方法。
【請求項7】
前記第1の補償方式で前記駆動トランジスタに対して補償を行うことは、
前記第1トランジスタをオンにすることによって、前記駆動トランジスタの制御電極の電圧を前記データ信号端子からの第1電圧と等しくし、前記第2トランジスタをオンにすることによって、前記駆動トランジスタの第2電極の電圧を前記センス信号端子からの第2電圧と等しくすることと、
前記第1トランジスタを引き続きオンにし、前記第2トランジスタをオフにすることによって、前記駆動トランジスタの第2電極の電圧を、前記第2電圧から前記第1電圧と前記駆動トランジスタの閾値電圧との差分電圧にまで上昇させることと、
前記第1トランジスタを引き続きオンにし、前記データ信号端子へデータ信号を提供して前記駆動トランジスタをオンにし、前記第2トランジスタを引き続きオフにすることによって、前記駆動トランジスタの第2電極の電圧を引き続き上昇させるとともに、前記キャパシタを充電することと、
前記第1トランジスタをオフにするとともに前記第2トランジスタを引き続きオフにし、前記キャパシタの保持作用により前記駆動トランジスタを引き続きオンにすることによって、前記第1電源によって前記駆動トランジスタの第2電極の電圧を引き続き上昇させて、前記発光デバイスを駆動して発光させることと、を含み、
その中、前記第2電圧が前記第1電圧より低い、
請求項
5又は
6に記載の駆動方法。
【請求項8】
前記第2の補償方式で前記駆動トランジスタに対して補償を行うことは、
前記第1トランジスタをオンにすることによって、前記駆動トランジスタの制御電極の電圧を前記データ信号端子からの第1電圧と等しくし、前記第2トランジスタをオンにすることによって、前記駆動トランジスタの第2電極の電圧を前記センス信号端子からの第2電圧と等しくすることと、
前記第1トランジスタを引き続きオンにし、前記第2トランジスタをオフにすることによって、前記駆動トランジスタの第2電極の電圧を、前記第2電圧から前記第1電圧と前記駆動トランジスタの閾値電圧との差分電圧にまで上昇させることと、
前記第1トランジスタを引き続きオンにし、前記データ信号端子へデータ信号を提供して前記駆動トランジスタをオンにし、前記第2トランジスタを引き続きオフにすることによって、前記駆動トランジスタの第2電極の電圧を引き続き上昇させるとともに、前記キャパシタを充電することと、
前記第1トランジスタをオフにし、前記第2トランジスタをオンにし、前記キャパシタの保持作用により前記駆動トランジスタを引き続きオンにすることによって、前記第1電源によって前記駆動トランジスタの第2電極の電圧を引き続き上昇させ、前記センス信号端子をフローティングの状態にして、前記駆動トランジスタに流れる電流を前記センスユニットへ出力し、前記センスユニットは、前記電流に基づいて外部補償電圧を算出するとともに、前記外部補償電圧で前記データ信号の電圧を補償することと、を含み、
その中、前記第2電圧が前記第1電圧より低い、
請求項
6に記載の駆動方法。
【請求項9】
前記駆動トランジスタはN型トランジスタである、
請求項1~
8のいずれか1項に記載の駆動方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2017年5月5日に出願された中国特許出願第201710310558.3号の優先権を主張し、上記した中国特許出願に開示されている全ての内容を引用して本出願の一部とする。
本開示は表示技術分野に関し、具体的には、画素回路に用いる駆動方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、アクティブマトリクス有機発光ダイオード(Active-Matrix Organic Light Emitting Diode、AMOLEDと略する)表示装置は徐々に現在の表示技術分野の一つの重点となっている。従来の液晶ディスプレイに比べて、AMOLED表示装置は、超高コントラスト、超薄厚さ、超広色域、良好で大きな視角からの観賞体験及び超速反応速度等の特徴を有するため、AMOLED表示装置は将来により多くの市場シェアを占めるようになる。
【0003】
AMOLED表示装置は有機発光ダイオードアレイ基板を含む。有機発光ダイオードアレイ基板は有機発光ダイオード及び有機発光ダイオードを駆動するための駆動トランジスタを含む。駆動トランジスタの閾値電圧(Vth)はシフトが発生しやすく、特に、酸化物材料からなる駆動トランジスタの閾値電圧はシフトがより大きく、このように、有機発光ダイオードに流れる電流が変化することによって、表示輝度ムラが生じる。よって、外部電学補償機構により駆動トランジスタの閾値電圧のシフトを補償することによって、AMOLED表示装置の表示效果を向上させる必要がる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本明細書で説明している実施例は、画素回路に用いる駆動方法を提供する。当該駆動方法は、画素回路における駆動トランジスタの閾値電圧のシフトを補償することができる。
【0005】
本開示の第1発明は、画素回路の駆動方法を提供する。当該画素回路は、発光デバイスと駆動トランジスタを含む。当該方法において、発光デバイスが動作する期間に、内部電圧補償を含む第1の補償方式で駆動トランジスタに対して補償を行う。発光デバイスが動作しない期間に、内部電圧補償と外部電圧補償を含む第2の補償方式で駆動トランジスタに対して補償を行う。
【0006】
本開示の実施例において、時間間隔に従って、第2の補償方式で駆動トランジスタに対して補償を行う。
【0007】
本開示の実施例において、第1の補償方式で駆動トランジスタに対して補償を行うステップにおいて、駆動トランジスタに対してリセットを行う。続いて、駆動トランジスタに対して電圧補償を行う。次に、画素回路へデータ信号を入力する。その後、発光デバイスを駆動して発光させる。
【0008】
本開示の更なる実施例において、駆動トランジスタの制御電極と第2電極との電圧差が駆動トランジスタの閾値電圧と等しくなる前に、画素回路へのデータ信号の入力を停止する。
【0009】
本開示の実施例において、第2の補償方式で駆動トランジスタに対して補償を行うステップにおいて、駆動トランジスタに対してリセットを行う。続いて、駆動トランジスタに対して電圧補償を行う。次に、画素回路へデータ信号を入力する。その後、駆動トランジスタに流れる電流を検出し、電流に基づいて外部補償電圧を算出するとともに、外部補償電圧でデータ信号の電圧を補償する。
【0010】
本開示の実施例において、画素回路は、第1トランジスタと、駆動トランジスタと、第2トランジスタと、キャパシタと、発光デバイスとを含む。第1トランジスタの制御電極は第1スキャン信号端子に結合し、第1トランジスタの第1電極はデータ信号端子に結合し、第1トランジスタの第2電極は駆動トランジスタの制御電極に結合する。駆動トランジスタの第1電極は第1電源に結合し、駆動トランジスタの第2電極は発光デバイスのアノードに結合する。第2トランジスタの制御電極は第2スキャン信号端子に結合し、第2トランジスタの第1電極はセンス信号端子に結合し、第2トランジスタの第2電極は駆動トランジスタの第2電極に結合する。キャパシタの第1端子は駆動トランジスタの制御電極に結合し、キャパシタの第2端子は駆動トランジスタの第2電極に結合する。発光デバイスのカソードは第2電源に結合する。
【0011】
本開示の更なる実施例において、画素回路はセンスユニットをさらに含む。センスユニットはデータ信号端子とセンス信号端子に結合する。
【0012】
本開示の更なる実施例において、第1の補償方式で駆動トランジスタに対して補償を行うステップにおいて、第1トランジスタをオンにすることによって、駆動トランジスタの制御電極の電圧をデータ信号端子からの第1電圧と等しくし、第2トランジスタをオンにすることによって、駆動トランジスタの第2電極の電圧をセンス信号端子からの第2電圧と等しくする。続いて、第1トランジスタを引き続きオンにし、第2トランジスタをオフにすることによって、駆動トランジスタの第2電極の電圧を、第2電圧から第1電圧と駆動トランジスタの閾値電圧との差分電圧にまで上昇させる。次に、第1トランジスタを引き続きオンにし、データ信号端子へデータ信号を提供して駆動トランジスタをオンにし、第2トランジスタを引き続きオフにすることによって、駆動トランジスタの第2電極の電圧を引き続き上昇させるとともに、キャパシタを充電する。その後、第1トランジスタをオフにするとともに第2トランジスタを引き続きオフにし、キャパシタの保持作用により駆動トランジスタを引き続きオンにすることによって、第1電源によって駆動トランジスタの第2電極の電圧を引き続き上昇させて、発光デバイスを駆動して発光させる。第2電圧は第1電圧より低い。
【0013】
本開示の更なる実施例において、第2の補償方式で駆動トランジスタに対して補償を行うステップにおいて、第1トランジスタをオンにすることによって、駆動トランジスタの制御電極の電圧をデータ信号端子からの第1電圧と等しくし、第2トランジスタをオンにすることによって、駆動トランジスタの第2電極の電圧をセンス信号端子からの第2電圧と等しくする。続いて、第1トランジスタを引き続きオンにし、第2トランジスタをオフにすることによって、駆動トランジスタの第2電極の電圧を、第2電圧から第1電圧と駆動トランジスタの閾値電圧との差分電圧にまで上昇させる。次に、第1トランジスタを引き続きオンにし、データ信号端子へデータ信号を提供して駆動トランジスタをオンにし、第2トランジスタを引き続きオフにすることによって、駆動トランジスタの第2電極の電圧を引き続き上昇させるとともに、キャパシタを充電する。その後、第1トランジスタをオフにし、第2トランジスタをオンにし、キャパシタの保持作用により駆動トランジスタを引き続きオンにすることによって、第1電源によって駆動トランジスタの第2電極の電圧を引き続き上昇させ、センス信号端子をフローティングの状態にして、駆動トランジスタに流れる電流をセンスユニットへ出力し、センスユニットは、電流に基づいて外部補償電圧を算出するとともに、外部補償電圧でデータ信号の電圧を補償する。第2電圧は第1電圧より低い。
【0014】
本開示の実施例では、駆動トランジスタはN型トランジスタである。
【0015】
本開示の実施例の画素回路に用いる駆動方法より、第1と第2の補償方式で駆動トランジスタの閾値電圧のシフトを補償し、画素回路の良品率を向上させ、外部電圧補償の遅延効果を避けるとともに、外部電圧補償を行う時のセンス充電レートを速くすることができる。なお、本開示の実施例の画素回路に用いる駆動方法より、駆動トランジスタの移動度も補償することができる。
【0016】
以下、本開示の実施例の態様をより明確に説明するために、実施例の図面に対して簡単に説明する。以下で説明している図面はただ本開示の一部の実施例に係るものであり、本開示を制限するものではないことは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図2】外部電圧補償の方式で
図1に示すようなOLED画素回路の信号を補償するための模式図である。
【
図3】本開示の実施例による画素回路に用いる駆動方法の模式的なフロー図である。
【
図4】本開示の実施例による、第1の補償方式でOLED画素回路の信号を補償するためのシーケンス図である。
【
図5】
図4に示すシーケンス図を採用したOLED画素回路の例示的な模式図である。
【
図6】
図4に示すデータ信号入力段階のS点の電圧変化を説明するための模式図である。
【
図7】本開示の実施例による、第2の補償方式でOLED画素回路の信号を補償するためのシーケンス図である。
【
図8】
図7に示すシーケンス図を採用したOLED画素回路の例示的な模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本開示の実施例の目的、態様と利点をより明確にするように、図面を参照しながら、本開示の実施例の態様を明確かつ完全に説明する。説明している実施例が本開示の実施例の一部であり、全ての実施例ではないことは明らかである。本開示の実施例の説明に基づいて、当業者の進歩的な労働を必要としない前提で得られる全ての他の実施例は、いずれも本開示の保護の範囲に属する。
【0019】
ここで使用しているすべての用語(技術と科学用語を含む)は、他に定義がない限り、本開示の主題に属する分野の当業者が通常理解可能な意味と同じ意味を有する。さらに、例えば通常使用している辞書において定義しているそれらの用語は明細書の内容と相関技術における意味と一致する意味を有することが分かり、ここで他に明確した定義がない限り、理想化された又は過度に正式な方式で解釈しない。ここで使用しているように、二つ又はより多くの部分を「接続」又は「結合」する記載は、これらの部分を直接に結合するか、又は1つ又は複数の中間部件を介して結合するかを意味する。
【0020】
本開示の全ての実施例において、トランジスタのソースとドレイン(エミッタ電極とコレクタ電極)が対称的であるとともに、N型トランジスタとP型トランジスタのソースとドレイン(エミッタ電極とコレクタ電極)との間のオン電流方向が逆であるため、本開示の実施例において、トランジスタの被制御中間端子を統合して制御電極と称し、信号入力端子を第1電極と称し、信号出力端子を第2電極と称する。本開示の実施例において採用しているトランジスタは主にスイッチトランジスタである。また、例えば「第1」と「第2」のような用語はただ1つの部件(又は部件の一部)ともう一つの部件(又は部件の他の一部)を区別するために用いる。
【0021】
以下では、OLED画素回路を例に本開示の実施例を説明する。当業者は、本開示の実施例を、電流より駆動するその他の画素回路、例えば量子ドット発光ダイオード(Quantum Dot Light Emitting Diodes、略してQLEDと称する)の画素回路にも応用できることが分かる。
【0022】
N型トランジスタの閾値電圧のシフトが大きいため、本開示の実施例においてはN型トランジスタを例に説明を行う。しかしながら、当業者は、本開示の実施例を、P型トランジスタを含むOLED画素回路にも応用できることが分かる。
【0023】
図1はOLED画素回路の一例を示す模式図である。当該OLED画素回路は、第1トランジスタT1と、駆動トランジスタTdと、第2トランジスタT2と、キャパシタCstと、発光デバイスOLEDと、センスユニット100とを含む。第1トランジスタT1の制御電極は第1スキャン信号端子SCAN1に結合し、第1トランジスタT1の第1電極はデータ信号端子DATAに結合し、第1トランジスタT1の第2電極は駆動トランジスタTdの制御電極に結合する。駆動トランジスタTdの第1電極は第1電源OVDDに結合し、駆動トランジスタTdの第2電極は発光デバイスOLEDのアノードに結合する。第2トランジスタT2の制御電極は第2スキャン信号端子SCAN2に結合し、第2トランジスタT2の第1電極はセンス信号端子SENSEに結合し、第2トランジスタT2の第2電極は駆動トランジスタTdの第2電極に結合する。キャパシタCstの第1端子は駆動トランジスタTdの制御電極に結合し、キャパシタCstの第2端子は駆動トランジスタTdの第2電極に結合する。発光デバイスOLEDのカソードは第2電源OVSSに結合する。センスユニット100はデータ信号端子DATAとセンス信号端子SENSEに結合する。
【0024】
センスユニット100は、ポート制御回路110と、センス回路120、計算回路130と、電圧制御回路140とを含むことができる。ポート制御回路110は、センス信号端子SENSEの状態を出力状態又はフローティング(floating)状態に制御することができる。出力状態において、センスユニット100は、センス信号端子SENSEによって電圧V
REFLを出力する。フローティング状態において、センスユニット100は、センス信号端子SENSEによって第2トランジスタT2から出力した電流を受け取ることができる。センス回路120は、センス信号端子SENSEから受け取った電流を検出することができる。計算回路130は検出した電流に基づいて外部補償電圧を算出することができる。電圧制御回路140は、外部補償電圧をデータ信号の電圧に重畳してデータ信号の電圧とするように配置される。
図1はただセンスユニット100を模式的に示している。センスユニット100におけるポート制御回路110と、センス回路120と、計算回路130と、電圧制御回路140は、異なる装置を用いて実現してもよく、1つの装置に統合してもよい。
【0025】
図2は、外部電圧補償の方式で
図1に示すようなOLED画素回路の信号を補償するための模式図である。非発光段階において、まず、T
R期間に、第1トランジスタT1と第2トランジスタT2をオンにすることによって、駆動トランジスタTdに対してリセットを行ってS点の電圧をV
REFL(V
REFLは例えば0Vである)にする。続いて、T
C期間に、第1トランジスタT1をオフにするとともに第2トランジスタT2を引き続きオンに保持することによって、駆動トランジスタTdに流れる電流をセンス信号端子SENSEによってセンスユニット100へ出力する。
図2より、T
C期間に、センス信号端子SENSEの電圧が徐々に上昇することが分かる。最後に、T
H期間に、センス充電が完了する。第1トランジスタT1と第2トランジスタT2をオンにし、センス信号端子SENSEの電圧がV
SENSEに維持される。センスユニットは補償が必要な電圧値を計算することによって、その後に、補償の電圧値をデータ信号の電圧に加えやすくなる。
図2では、データ信号端子DATAに対して、VGmでデータ信号端子DATAの電圧の最大値を模式的に示し、VG0でデータ信号端子DATAの電圧の最小値を模式的に示している。発光段階において、補償後のデータ信号(Dn、Dn+1......)を採用して発光デバイスOLEDを正常に発光するように駆動するが、ここでは当該段階について詳しく説明しない。
【0026】
外部電圧補償機構の補償精度が高くないとともに、外部電圧補償が薄膜トランジスタの磁滞効果の影響を受けることにより、補償歪みが発生する。それに、外部電圧補償機構は十分な時間及び充電レートを有してからこそ最適な補償効果を有することができる。しかしながら、表示装置のサイズの増大と解像度の向上に伴って、センスユニットの負荷も大幅に上昇して、センス充電レートの緩やか又は充電不足を生じって、必要とする補償効果に達しない。よって、上記問題について、本開示の実施例は画素回路に用いる駆動方法を提供する。
【0027】
図3は本開示の実施例による画素回路に用いる駆動方法を示す模式的なフロー図である。
図3に示すように、S302において、OLED画素回路における発光デバイスが動作する期間に、内部電圧補償を含む第1の補償方式でOLED画素回路において発光デバイスを駆動するための駆動トランジスタに対して補償を行う。本開示の実施例において、発光デバイスが動作する期間とは、発光デバイスを発光するように制御する期間を意味し、発光デバイスが発光を準備する段階及び発光デバイスが発光する段階を含む。
【0028】
S304において、発光デバイスが動作しない期間に、内部電圧補償と外部電圧補償を含む第2の補償方式で駆動トランジスタに対して補償を行う。本開示の実施例において、発光デバイスが動作しない期間とは、発光デバイスを発光しないように制御する期間である。例えば、発光デバイスは、スクリーン全体のリセットの段階にあるか、又は、フレーム間、行間の表示空き段階にある。
【0029】
当該方法において、ステップS302とステップS304を実行する前後順次を区別しない。即ち、先にステップS304を実行してからステップS302を実行してもよい。
【0030】
本開示の実施例の画素回路に用いる駆動方法より、発光デバイスが動作する期間に、内部電圧補償によって駆動トランジスタの小さい閾値電圧シフトを補償することができる。しかしながら、内部電圧補償が補償可能な範囲は限られている。駆動トランジスタが長期間動作した後、その閾値電圧のシフトが徐々に増大して、内部電圧補償が補償可能な範囲を超える可能性がある。本開示の実施例の画素回路に用いる駆動方法より、発光デバイスが動作しない期間に、内部電圧補償と外部電圧補償を含む第2の補償方式で駆動トランジスタに対して補償を行う。第2の補償方式は外部電圧補償によって大きい閾値電圧のシフトを補償することができ、内部電圧補償によってより良い補償精度を実現できる。それに、発光デバイスが動作しない期間に第2の補償方式を使用するため、本開示の実施例の画素回路に用いる駆動方法より、表示効果に対してマイナス影響を与えない。
【0031】
一実施例において、時間間隔に従って、第2の補償方式で駆動トランジスタに対して補償を行い、例えば、毎回スクリーン全体をスキャンし終わると、第2の補償方式で駆動トランジスタに対する補償を一回実行する。
【0032】
本実施例において、内部電圧補償を含む第1の補償方式でOLED画素回路における駆動トランジスタに対して補償を行うことは、例えば以下の段階を含むことができる。リセット段階に、駆動トランジスタに対してリセットを行う。補償段階に、駆動トランジスタに対して電圧補償を行う。データ入力段階に、OLED画素回路へデータ信号を入力する。発光段階に、発光デバイスを駆動して発光させる。
【0033】
本実施例において、内部電圧補償と外部電圧補償を含む第2の補償方式で駆動トランジスタに対して補償を行うことは、例えば以下の段階を含むことができる。リセット段階に、駆動トランジスタに対してリセットを行う。補償段階に、駆動トランジスタに対して電圧補償を行う。データ入力段階に、OLED画素回路へデータ信号を入力する。センス段階に、駆動トランジスタに流れる電流を検出し、電流に基づいて外部補償電圧を算出する。算出した外部補償電圧はデータ信号の電圧に対する補償に用いられる。本開示の実施例において、外部補償電圧をデータ信号の電圧に重畳してデータ信号の電圧とする。ここで、外部補償電圧とは、内部電圧補償がすでに一部のシフトを補償した閾値電圧に基づいて、外部装置によって補償が必要な閾値電圧値を示す。
【0034】
なお、本開示の実施例による画素回路に用いる駆動方法は、
図1に示すOLED画素回路についてのみ使用されるのではない。当業者は、本開示の実施例による画素回路に用いる駆動方法を、
図1に示すOLED画素回路の任意の変形(内部電圧補償ユニットと外部電圧補償ユニットを共に含む実施例)にも使用可能であることが分かる。
【0035】
本開示の実施例の画素回路に用いる駆動方法より、内部電圧補償と外部電圧補償を含む第2の補償方式でその補償可能な駆動トランジスタの閾値電圧のシフトの範囲と精度を向上させることができるとともに、OLED画素回路における駆動トランジスタの閾値電圧のシフト範囲に対する要求を緩和することができる。つまり、製造した駆動トランジスタの閾値電圧のシフトの範囲が通常認定の合格範囲を適量に超えたとしても、依然として当該駆動トランジスタが合格していると認定することによって、OLED画素回路を製造する良品率を向上させることができる。なお、第2の補償方式で実行する内部電圧補償は、外部電圧補償の遅延効果を避けるとともに、外部電圧補償を行う時のセンス充電レートを速くすることができる。
【0036】
図4は、本開示の実施例による、第1の補償方式でOLED画素回路の信号を補償するためのシーケンス図を示している。
図5は、
図4に示すシーケンス図を採用したOLED画素回路を示す例示的な模式図である。以下、
図4に示すOLED画素回路と組み合わせて、OLED画素回路における発光デバイスOLEDが動作する期間に、内部電圧補償方式を採用してOLED画素回路を駆動する過程について説明する。当該過程は、リセット段階と、補償段階と、データ入力段階と、発光段階との4つの段階を含む。ここで、発光デバイスOLEDが動作する期間とは、上記した4つの段階を含む時期を示す。
【0037】
リセット段階(即ち、段階1)に、第1トランジスタT1の制御電極へ高電圧VH(即ち、第1スキャン信号端子SCAN1が高電圧VHである)を入力して第1トランジスタT1をオンにすることによって、駆動トランジスタTdの制御電極(即ち、G点)の電圧をデータ信号端子DATAからの第1電圧Vrefと等しくする。第2トランジスタT2の制御電極へ高電圧VH(即ち、第2スキャン信号端子SCAN2が高電圧VHである)を入力して第2トランジスタT2をオンにすることによって、駆動トランジスタTdの第2電極(即ち、S点)の電圧をセンス信号端子SENSEからの第2電圧VLと等しくする。ここで、VL < Vrefにする。
【0038】
補償段階(即ち、段階2)に、第1トランジスタT1を引き続きオンにするとともにデータ信号端子DATAの電圧を保持することによって、G点の電圧を依然としてVrefにする。第2トランジスタT2の制御電極へ第2電圧VL(即ち、第2スキャン信号端子SCAN2が第2電圧VLである)を入力して第2トランジスタT2をオフにすることによって、駆動トランジスタTdの第2電極(即ち、S点)の電圧を、第2電圧VLから第1電圧Vrefと駆動トランジスタTdの閾値電圧Vth_t1との差分電圧(即ち、S点の電圧がVref-Vth_t1と等しい)にまで上昇させ、つまり、G点とS点との間の電圧差を駆動トランジスタTdの閾値電圧Vth_t1にする。
【0039】
データ入力段階(即ち、段階3)に、データ信号端子DATAの電圧が第三電圧VDATAに変換する。第1トランジスタT1を引き続きオンにする。データ信号端子DATAからのデータ信号の電圧VDATAによって、G点の電圧をVDATAに上昇させて駆動トランジスタTdをオンにする。第2トランジスタT2を引き続きオフにすることによって、駆動トランジスタTdの第2電極(即ち、S点)の電圧を引き続き上昇させる。それに、この段階において、キャパシタCstを充電する。
【0040】
図6はこの段階のS点の電圧変化を示す模式図である。OLED画素回路へデータ信号を入力する時間tの増加に伴って、S点の電圧が徐々に上昇し、例えば時刻t1の時、S点の電圧がΔVの分上昇する。最終的に、S点の電圧は上限値V
DATA-V
th_t1に達するとともに当該電圧値を保持する。本実施例において、例えばデータ入力段階が時刻t1の時に終わるように設定すると、S点の電圧はV
ref-V
th_t1+ΔVである。このように、G点とS点との間の電圧差はV
GS=V
DATA-(V
ref-V
th_t1+ΔV)である。
【0041】
発光段階(即ち、段階4)に、第1トランジスタT1をオフにするとともに第2トランジスタT2を引き続きオフにする。キャパシタCstの保持作用により駆動トランジスタTdを引き続きオンにする。第1電源OVDDからの高電圧によってS点の電圧を上昇させることによって、発光デバイスOLEDを発光させる。
図5では、この段階のOLED画素回路における電流の流向を矢印で示している。S点の電圧は最終的に第2電源電圧OVSSと発光デバイスOLEDの発光電圧V
OLEDとの和にまで上昇され、即ち、OVSS+V
OLEDにまで上昇される。それに、キャパシタCstの保持作用により、G点とS点との電圧差はデータ入力段階時の電圧差V
GS=V
DATA-(V
ref-V
th_t1+ΔV)を保持し、よって、G点の電圧は最終的にV
DATA+OVSS+V
OLED-(V
ref-V
th_t1+ΔV)にまで上昇される。
【0042】
電流の計算式
【0043】
【0044】
より、
【0045】
【0046】
を得ることができる。
【0047】
式(1)において、μnは駆動トランジスタTdのキャリアの移動度を示し、COXはゲート酸化層の容量を示し、
【0048】
【0049】
は駆動トランジスタTdの幅と長の比を示す。式(1)から、IOLEDとVth_t1は相関がないことが分かり、よって、OLED画素回路において駆動トランジスタTdの閾値電圧Vth_t1の偏差による電流リップルを除去することによって、OLEDの画面品質を安定させることができる。なお、ΔVとμnが正の相関を持つため、OLED画素回路へデータ信号を入力する時間を制御してΔVを制御することによって、駆動トランジスタTdのキャリアの移動度μnを補償し、よって、電流IOLEDを安定させることができる。
【0050】
図7は、本開示の実施例による、第2の補償方式でOLED画素回路の信号を補償するためのシーケンス図を示している。
図8は、
図7に示すシーケンス図を採用したOLED画素回路を示す例示的な模式図である。以下、
図8に示すOLED画素回路と組み合わせて、OLED画素回路における発光デバイスOLEDが動作しない期間に、内部電圧補償と外部電圧補償を採用してOLED画素回路を駆動する過程について説明する。当該過程は、リセット段階と、補償段階と、データ入力段階と、センス段階との4つの段階を含む。
【0051】
リセット段階(即ち、段階(1))に、第1トランジスタT1の制御電極へ高電圧VH(即ち、第1スキャン信号端子SCAN1が高電圧VHである)を入力して第1トランジスタT1をオンにすることによって、駆動トランジスタTdの制御電極(即ち、G点)の電圧をデータ信号端子DATAからの第1電圧Vrefと等しくする。第2トランジスタT2の制御電極へ高電圧VH(即ち、第2スキャン信号端子SCAN2が高電圧VHである)を入力して第2トランジスタT2をオンにすることによって、駆動トランジスタTdの第2電極(即ち、S点)の電圧をセンス信号端子SENSEからの第2電圧VLと等しくする。ここで、VL < Vrefにする。
【0052】
補償段階(即ち、段階(2))に、第1トランジスタT1を引き続きオンにするとともにデータ信号端子DATAの電圧を保持することによって、G点の電圧を依然としてVrefにする。第2トランジスタT2の制御電極へ第2電圧VL(即ち、第2スキャン信号端子SCAN2が第2電圧VLである)を入力して第2トランジスタT2をオフにすることによって、駆動トランジスタTdの第2電極(即ち、S点)の電圧を、第2電圧VLから第1電圧Vrefと駆動トランジスタTdの閾値電圧Vth_t1との差分電圧(即ち、S点の電圧がVref - Vth_t1と等しい)にまで上昇させ、つまり、G点とS点との間の電圧差を駆動トランジスタTdの閾値電圧Vth_t1にする。
【0053】
データ入力段階(即ち、段階(3))に、データ信号端子DATAの電圧が第三電圧VDATAに変換する。第1トランジスタT1を引き続きオンにする。データ信号端子DATAからのデータ信号の電圧VDATAによって、G点の電圧をVDATAに上昇させて駆動トランジスタTdをオンにする。第2トランジスタT2を引き続きオフにすることによって、駆動トランジスタTdの第2電極(即ち、S点)の電圧を引き続き上昇させる。それに、この段階において、キャパシタCstを充電する。
【0054】
第1の補償方式でOLED画素回路を駆動する過程中のデータ入力段階(即ち、段階3)と類似に、S点の電圧がVref-Vth_t1+ΔVにまで上昇する。このように、G点とS点との間の電圧差は、VGS=VDATA-(Vref-Vth_t1+ΔV)である。
【0055】
センス段階(即ち、段階(4))に、第1トランジスタT1をオフにし、第2トランジスタT2をオンにする。キャパシタCstの保持作用により駆動トランジスタTdを引き続きオンにする。第1電源OVDDからの高電圧によってS点の電圧を上昇させ、センス信号端子SENSEに接続されたセンスユニットを制御することによって、センス信号端子SENSEをフローティング状態にする。よって、駆動トランジスタTdに流れる電流は、発光デバイスOLEDへ流れるのではなくセンス信号端子SENSEによってセンスユニットへ流れる。
図8では、この段階のOLED画素回路における電流の流向を矢印で示している。センスユニットは当該電流に基づいて外部補償電圧を算出するとともに、外部補償電圧をデータ信号の電圧に重畳してデータ信号の電圧とする。S点の電圧のセンス段階におけるスタート値(V
ref-V
th_t1+ΔV)が第1電圧V
refより大きいため、
図2に示すVrefからのセンス充電に比べ、本実施例のセンス段階のセンス充電レートがより速い。なお、第2の補償方式において、先に内部電圧補償を行うため、外部電圧補償の遅延効果を避けることができる。
【0056】
本開示の実施例の画素回路に用いる駆動方法より、第1と第2の補償方式で駆動トランジスタの閾値電圧のシフトを補償し、OLED画素回路の良品率を向上させ、外部電圧補償の遅延効果を避けるとともに、外部電圧補償を行う時のセンス充電レートを速くすることができる。なお、本開示の実施例の画素回路に用いる駆動方法より、駆動トランジスタの移動度も補償することができる。
【0057】
本開示の実施例より提供している表示装置は、例えば、電子ペーパー、携帯電話、タブレットコンピュータ、テレビ、ノードパソコン、デジタルフォトフレーム、ナビゲータ等の表示機能を有する任意の製品に応用することができる。
【0058】
文脈上別に明示しない限り、本明細書と請求の範囲において使用されている単語の単数形は複数形を含み、その逆も同様である。よって、単数形を言及する場合、通常、対応する用語の複数形が含まれる。類似に、「含有」、「含む」という表現は独占的ではなく、その中に含めることを意味する。同様に、「含む」、「又は」という用語は、本明細書において下記のような解析を明示的に禁止してないかぎり、その中に含めることを意味する。本明細書において「実例」という用語を使用している箇所が、特に、1組の用語の後ろに位置する場合、前記「実例」はただ例示的、記述的なものであり、独占的、汎用的なものではない。
【0059】
適応性の更なる形態と範囲は、本明細書において提供している説明から明らかになる。本出願の各形態は、単独で実施してもよいし、複数のその他の形態を組み合わせて実施してもよい。また、本明細書の説明と特定実施例は単に説明の目的のものであり、本開示の範囲を限定しているのではない。
【0060】
以上、本開示のいくつかの実施例について詳しく説明したが、当業者は、本開示の精神や範囲を逸脱しない範囲で、本開示の実施例について種々の変更と変形を行うことができる。本開示の保護範囲は添付の特許請求の範囲により限定される。